JP2017004619A - 光源ユニット、及び照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】配光パターンを変更できる光源ユニット、及び照明器具を提供すること。【解決手段】発光面30Aと、前記発光面30Aを包囲し、前記発光面30Aの放射光を広角に配光する反射ミラー32と、前記反射ミラー32に選択的に設けられ、前記反射ミラー32の出射開口33から出射される出射光を中角に配光する中角配光用レンズ55と、を備えた光源ユニット70を構成した。【選択図】図21

Description

本発明は、配光を変更可能な光源ユニット、及び照明器具に関する。
従来、広角や中角などの所望の配光が得られる照明器具が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
所望の配光を得る手法として、特許文献1には、反射鏡を可変に構成して、広角、中角、狭角な配光を得る技術が示されている。また特許文献2には、複数種類のフライアイレンズを組み合わせて照射光全体としての最終的な配光パターンを構成する技術が示されている。特許文献3には、反射体に加え、当該反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体を設けることで、配光パターンを必要に応じて変更する技術が示されている。
特開平7-45113号公報 特開2007-95647号公報 特開2010-73627号公報
しかしながら、従来のいずれの手法においても、光源の発光部が大きい場合について、配光パターンを変更可能にする適切な構成については考えられていなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、配光パターンを変更できる光源ユニット、及び照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、発光部と、前記発光部を包囲し、前記発光部の光を広角に配光する反射ミラーと、前記反射ミラーに選択的に設けられ、前記反射ミラーの出射開口から出射される出射光を中角に配光する透過型光学素子と、を備えたことを特徴とする光源ユニットを提供する。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記反射ミラーは、前記発光部の放射光のうち、光軸を中心に前記広角の配光の1/2ビーム角、または当該1/2ビーム角以上に相当する範囲の光を直接光により出射することを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記反射ミラーが、前記発光部が設けられた基板を押圧していることを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記透過型光学素子は、前記反射ミラーの出射開口に設けられる素子本体部を備え、前記素子本体部の表面には、前記出射開口から入射する光を、光軸に近づく方向に屈折して前記中角に配光する凹凸が形成されている、ことを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記透過型光学素子は、前記凹凸の凹部の最下点、及び凸部の頂点が所定の曲率半径の曲面形状であることを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記透過型光学素子は、前記光軸を中心に開口した孔部が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記発光部は、面状光源であることを特徴とする。
また本発明は、上記のいずれかに記載の光源ユニットと、前記光源ユニットを内蔵する筐体と、前記筐体に設けられるグローブと、を備えたことを特徴とする照明器具を提供する。
また本発明は、上記のいずれかに記載の光源ユニットと、前記光源ユニットを内蔵する筐体と、前記筐体に設けられるグローブと、を備え、前記透過型光学素子は、前記グローブに設けられていることを特徴とする照明器具を提供する。
本発明によれば、透過型光学素子を反射ミラーに設けることで、反射ミラーから出射される出射光を中角の配光に簡単に変更できる。また、広角配光と中角配光で反射ミラーを共通して用いることができる。
これに加えて、反射ミラーが広角に配光するものであるため、発光部が大きい場合でも、当該反射ミラーが中角に配光する構成に比べ、反射ミラーの高さが抑えられる。
本発明の実施形態に係る高天井照明器具の全体構成を示す斜視図である。 高天井照明器具の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。 天板を除いた状態の照明器具本体の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。 リングの構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は(B)の矢印Bで示した部位の拡大図である。 高天井照明器具の組立図である。 照明ユニットの構成を示す斜視図である。 照明ユニットの平面図である。 図7のC−C断面図である。 照明ユニットの分解斜視図である。 照明ユニットの配光を変更する手法を示す図である。 照明ユニットの構成を模式的に示す図である。 光源ユニットの光線図である。 照明ユニットの広角配光のシミュレーション結果を示す配光図である。 反射ミラーに中角配光用レンズを設けた照明ユニットの構成を模式的に示す図である。 中角配光用レンズの拡大断面図である。 中角配光用レンズ表面凹凸の曲面形成の説明図である。 中角配光用レンズの頂点、及び最下点の曲率半径Rと、照明ユニットの1/2ビーム角の実測値との関係を示す図である。 中角配光用レンズの孔部の直径Φと、照明ユニットの1/2ビーム角の実測値との関係を示す図である。 照明ユニットの中角配光のシミュレーション結果を示す配光図である。 中角配光用の照明ユニットの斜視図である。 中角配光用の照明ユニットの分解図である。 中角配光用レンズユニットの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
この実施形態では、本発明に係る照明器具の一例として高天井照明器具を説明する。天井照明器具は、建物の天井面から吊下げられて設置されて室内を照明する器具であり、高天井照明器具は、室内の天井高が住戸やオフィス等の一般的な居室よりも大きい工場や倉庫、体育館等の天井面に設置される器具である。
図1は、本実施形態に係る高天井照明器具1の全体構成を示す斜視図である。図2は高天井照明器具1の構成を示す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は側面図、図2(C)は底面図である。
高天井照明器具1は、図1に示すように、照明器具本体2と、電気回路ボックス3と、固定具4と、を備えている。
この照明器具本体2は、複数(図示例では2つ)の照明ユニット10と、天板12と、リング状外枠14とを備え、これら照明ユニット10は、天板12から垂下され、かつ、下端部側がリング状外枠14によって包囲されている。
照明ユニット10は、光源を内蔵し、光源の光を出射する光出射部11を有したユニットである。
天板12は円盤状の板材であり、複数の照明ユニット10の重量を支えるに足る剛性を有し、この天板12の下面12Aから複数の照明ユニット10が垂下される。照明ユニット10の下端部には光出射部11が位置し、この光出射部11から出射される光によって室内が照明される。
リング状外枠14は、複数の照明ユニット10の下端部を纏めるように包囲する環状部材である。
電気回路ボックス3は、照明ユニット10が備える光源の点滅に要する電気回路を収めた略直方体の箱体である。この照明器具本体2では、照明ユニット10の光源に発光素子が用いられており、電気回路ボックス3には、発光素子に直流電力を供給する電源回路、及び、点滅や調光を制御する制御回路が収められている。なお、これらの電気回路の他にも、各種の電気回路を電気回路ボックス3に収めることができる。
この高天井照明器具1では、電気回路ボックス3が照明器具本体2の天板12の上面12B(図2(A))に載置されて固定されている。
高天井照明器具1において、電気回路ボックス3を照明器具本体2に設けずに、照明器具本体2から離れた箇所に別置し、当該電気回路ボックス3と照明器具本体2を配線する構成としても良い。
固定具4は、照明器具本体2を建物の天井面に固定する部品であり、照明器具本体2の天板12に取付け固定されている。この固定具4には、図1、及び図2に示すように、コ字状のアーム型の金具が用いられている。このアーム型の金具に代えて、固定具4には、天井面から垂下され下端に照明器具本体2が結合される棒状部材やチェーン部材を用いることもできる。
図3は天板12を除いた状態の照明器具本体2の構成を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図、図3(C)は底面図である。
照明器具本体2は、複数の照明ユニット10を相互に連結する部材として上記リング状外枠14、及び、連結具16を備えている。
具体的には、全ての照明ユニット10は、その光出射部11の出射開口端部を構成するフランジ部11Aが、図3(A)に示すように、ネジ15によってリング状外枠14に締結されている。
さらに、全ての照明ユニット10は、図3(A)〜図3(C)に示すように、これら照明ユニット10の配列の平面視中央に配置された連結具16によって相互に連結されている。連結具16は、その周囲に配置された照明ユニット10のフランジ部11Aがネジ止めされることで、これらの照明ユニット10を相互に連結する板状の部材である。
これにより、照明ユニット10が個々にグラつく事が防止されるため、工場や体育館等の振動が多い場所に設置された場合でも、振動によって照明ユニット10が個々にグラつき互いに衝突する、といった事が抑制される。
また、高天井照明器具1は、天井高が高い天井面に設置されることから、一般需要者は、専ら高天井照明器具1の底面を視認することになる。高天井照明器具1の底面視においては、図2(C)に示すように、複数の照明ユニット10の周囲をリング状外枠14が縁取っているので、これら照明ユニット10に一体感を持たせ、一般需要者に美観を持たせることができる。
さらに、図2(B)、及び図3(B)に示すように、リング状外枠14の高さHは、照明器具本体2の側面視において、各々の照明ユニット10の側面を外部に十分に露出させる程度に制限されているため、露出部分を通じて照明ユニット10のそれぞれの熱を外部に十分に放熱できる。
図4はリング状外枠14の構成を示す図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は図4(A)のA−A断面図、図4(C)は図4(B)の矢印Bで示した部位の拡大図である。
リング状外枠14は、図4(A)に示すように、平面視円環状を成し、また、図4(B)、及び図4(C)に示すように、円環板状の天面部17と、天面部17の外周縁を垂直に折り曲げて成る側面部18とを有し、断面がL字状を成している。断面がL字を成すことで、剛性が高められている。
リング状外枠14の天面部17には、複数のネジ孔19が設けられており、各ネジ孔19に通したネジ15によって照明ユニット10の各々がリング状外枠14に結合される。
図5は、高天井照明器具1の組立図である。
この図に示すように、複数の照明ユニット10は、上記リング状外枠14、及び連結具16によって相互に結合され、かつ、照明ユニット10が個々に天板12に支持ボルト7で支持される。
このように、この高天井照明器具1にあっては、これら照明ユニット10が相互に結合される構成に加え、これら照明ユニット10が個々に天板12に固定された構成となっている。これにより、これら照明ユニット10の一部に、天板12との間の支持力の低下が生じたとしても、当該支持力の低下が他の照明ユニット10の支持力によって補われ、天板12からの照明ユニット10の脱落が防止される。
図6は照明ユニット10の構成を示す斜視図であり、図7は照明ユニット10の平面図である。図8は図7のC−C断面図である。図9は照明ユニット10の分解斜視図である。
照明ユニット10は、図6に示すように、ユニット本体たる筐体20と、グローブ21とを備えている。
筐体20は、アルミダイカストによって成型されたものであり、有底円筒状の本体部22を備え、図8、及び図9に示すように、この本体部22には、照明ユニット10の光源25と、光制御体たる反射カバー26とが収められている。本体部22の出射開口の開口端がフランジ状に形成されて光出射部11のフランジ部11Aが構成されている。
このフランジ部11Aには、図9に示すように、透明な略円板状のグローブ21がネジ止め固定されている。このグローブ21は、パッキン27を挟んでフランジ部11Aに固定されることで、本体部22の出射開口を防水状態で閉塞する。このグローブ21の材質には、比較的容易に高い防水性が得られるガラス材や透明樹脂材が用いられている。
光源25は、図9に示すように、略矩形の光源基板29を備え、この光源基板29に発光部30が設けられている。発光部30は、複数のLEDを集合させて光源基板29に実装して成り、見た目がCOB(Chip on board)型LED光源のような面状光源である。すなわち、COB型LEDは、密集配置された多数のLED(発光素子)によって発光面が構成されており、この発光部30においても、複数のLEDの集合によって発光面30Aが構成されている。この発光面30Aは、光源基板29の略中央に配置され、所定面積を有した平面視円形であり、光軸Kは発光面30Aに垂直となっている。
そして、筐体20の底面23に凸状に設けられた取付台座24には、図8に示すように、照明ユニット10の光出力の設計値に応じた数の光源25が配置されている。
複数の光源25が凸状の取付台座24にそれぞれ設けられているので、これらの光源25を底面23の同一面内に設けた場合に比べ、底面23の面内方向への熱の伝達が弱められる。これにより、光源25同士の熱の干渉が抑えられ、また、底面23に熱的に結合させて設けられたフィン部47に光源25の熱が効率よく伝達される。
反射カバー26は、図9に示すように、光源25ごとに設けられた反射ミラー32を一体に備え、光源25の放射光を制御する。
この筐体20は、本体部22の上面22A(図7)に、放熱フィンユニット40、及び支持脚ユニット41を備えている。放熱フィンユニット40は、アルミダイカスト製の本体部22とは異なり、高熱導電性を有する薄い板材から形成されている。具体的には、この放熱フィンユニット40は、図9に示すように、多数の金属板状の放熱フィン42を一体に備え、本体部22の上面22Aにネジ止め固定されている。
放熱フィンユニット40を本体部22に別体に備えることで、放熱フィンユニット40を本体部22に一体にアルミダイカスト成型した場合に比べ、筐体20の大きな軽量化が図られる。
支持脚ユニット41は、図9に示すように、天板12に支持ボルト7で固定される2本の支持脚44を備え、2本の支持脚44の間に板状のフィン部45を備えている。支持脚ユニット41は、筐体20の本体部22と同じくアルミダイカスト製であり、フィン部45に高い放熱性が得られ、また支持脚44がフィン部45で連結されることで、高い剛性が確保されている。
また、本体部22の上面22Aには、放熱フィンユニット40を囲む位置に多数のフィン部47が立設されている。これらフィン部47は、アルミダイカスト成型により本体部22の一部として一体に成型され、高い剛性、及び放熱性が確保されている。
放熱フィンユニット40の周囲にフィン部47が設けられることで、これらフィン部47によって放熱フィンユニット40がガードされている。
ところで、この照明ユニット10は、同じ筐体20を用いながらも、配光を広角と中角とで変更可能に構成されている。
図10は、照明ユニット10の配光を変更する手法を示す図である。
同図に示すように、照明ユニット10の配光を変更する手法として、少なくとも手法(A)〜手法(E)の5つが挙げられる。
手法(A)は、広角、及び中角の配光ごとに設計された反射ミラー32を用意し、筐体20に内蔵する反射ミラー32を選択して広角、又は中角の配光を得る手法である。
この手法(A)には次の欠点がある。
すなわち、中角配光用の反射ミラー32が広角配光用の反射ミラー32に比べ、高さHmが大きくなる点である。このため、同じ筐体20を共通して使用する場合、筐体20のサイズは、高さHmが大きな中角配光用の反射ミラー32に合せたサイズとする必要がある。したがって、筐体20が大型化して高コストとなる。加えて、広角、及び中角の配光ごとに専用の反射ミラー32が必要となりコストがかかる。
また、筐体20は、広角配光用の反射ミラー32に対して過度に大きなサイズとなっているため、反射ミラー32の先端32Aからグローブ21までの距離Laも必要以上に大きくなる。このため、反射ミラー32の先端32Aとグローブ21の間から筐体20の中に漏れる光が増え、筐体20の内面での損失が大きくなり、光学系による光取り出し効率が悪くなる。
これらの欠点は、光源25の発光部たる発光部30の発光面30Aが大きくなるほど顕著になる。
手法(B)は、広角、及び中角の配光ごとに設計した、側面での全反射現象を利用したレンズ50を用意し、筐体20に内蔵するレンズ50を選択して広角、又は中角の配光を得る手法である。
この手法(B)には次の欠点がある。
すなわち、中角配光用のレンズ50が、手法(A)と同様に、広角配光用のレンズ50に比べ、高さHmが大きくなる点である。このため、手法(A)が有する欠点と同じ欠点を有する。また、光源面積が大きい程、全体サイズの大きな厚肉レンズとなるため、レンズ成型製造コストが比較的高くなってしまう。
手法(C)は、広角、及び中角の配光ごとに設計したレンズ部52を備えるグローブ21を用意し、筐体20に設けるグローブ21を選択して広角、及び中角の配光を得る手法である。レンズはフレネルレンズに似た形状の場合も含んでいる。
この手法(C)は、配光制御部材たるレンズ部52がグローブ21に一体に設けられているため、部品点数が削減されコストダウンに有利である。
しかしながら、光源25は、COB型やSMD(Surface Mount Device)型のLEDである場合、ランバート配光(コサイン配光)を有し、光軸Kとの角度が大きな広角出射成分(すなわち横方向に放射される光)が迷光となり、筐体20の内面での損失が大きくなることから光学系による光取り出し効率が悪くなり、また、配光制御も難しくなる。
これに加えて、筐体20の開口の防水性を高めるために、グローブ21の材質をガラス材とすると、レンズ部52を有したグローブ21の成形が容易ではなく高コストになってしまう。
手法(D)、及び手法(E)はいずれも、出射光を広角の配光とする反射ミラー32を筐体20に内蔵し、中角の配光に変更する場合には、反射ミラー32の出射光を中角配光とする透過型光学素子を光学系に付加する手法である。
手法(D)と手法(E)の違いは、手法(D)では透過型光学素子たるレンズ部54がグローブ21に一体に設けられるのに対し、手法(E)では透過型光学素子たる中角配光用レンズ55がグローブ21とは別体に設けられる点である。
これら手法(D)、及び手法(E)によれば、広角、及び中角の配光に共通して同じ反射ミラー32が用いられることから、部品が共通化されて低コスト化が図られる。
これに加えて、この反射ミラー32が広角配光用のものであるから、透過型光学素子が薄型であれば、手法(A)〜手法(C)に比べて高さHmが抑えられ、筐体20を小型化、及び低コスト化できる。
また、中角配光用レンズ55は、中角配光とする照明ユニット10内の光源搭載数分だけ製造すれば良いから更にコストダウン効果が期待できる。
また、手法(E)を採用することで、筐体20の開口の防水性を高める等のために、グローブ21の材質をガラス材とする場合であっても、比較的安価に製造できる平板ガラスをグローブ21に用いることができるので、コストが抑えられる。
このように、手法(D)、及び手法(E)は、手法(A)〜手法(C)に対して、筐体20の小型化、及び低コスト化の点で有利となる。
この照明ユニット10では、これら手法(D)、及び手法(E)のうち、筐体20に防水性を持たせるために、平板ガラスをグローブ21に使用できる手法(E)が採用されている。
以下、手法(E)を用いた照明ユニット10について更に詳しく説明する。
図11は、照明ユニット10の構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、光源25は、高熱伝導性材から成る筐体20の本体部22の底面23に凸設された取付台座24に放熱シート63を挟んで固定されている。反射ミラー32は、上述した反射カバー26(図9)の面内に凹状に一体形成されている。光源25は、上述したように、発光部30を備え、この発光部30は、COB型LEDのように発光面30Aを備えている。反射ミラー32は、この発光面30Aの中心Oを通る光軸Kを中心に、当該発光面30Aの全周を包囲する反射面62を備えている。この反射面62は、発光面30Aの側の底端62Aよりも先端62Bの側が拡径した円錐台(いわゆる、逆円錐台)状である。
そして、これら反射ミラー32と、光源25とを備えて、照明ユニット10の配光変更自在な光源ユニット70が構成されている。
なお、反射ミラー32の反射面62の形状は、発光面30Aの平面視形状、及び寸法等に合せて適宜に変更可能される。
反射ミラー32は、反射カバー26を筐体20に装着するに伴い、底端62Aの全周が光源25の光源基板29に隙間無く密着して押圧する。これにより、反射ミラー32の底端62Aと光源基板29の隙間からの漏れ光が抑えられ、かつ、光源25を筐体20に押圧固定する部品を削減できる。
ただし、光源25は、複数のLEDを集合配置することで発熱が比較的大きな発光部30を備えることから、点灯時には光源基板29の表面温度が高温になる。このため、反射ミラー32の材料には、耐熱性能が高く、また、比較的容易に高い反射率が得られるものが用いられている。この材料の例としては、耐熱性能が高く、白色であり、かつ鏡面状態の反射面がアルミニウム蒸着面よりも高い反射率となる、ポリアリレート等の樹脂材が挙げられる。なお、樹脂材の他にも、反射用シリコン材(例えば、東レ・ダウコーニング株式会社製光学反射用シリコン材:MS−2002)を用いることもできる。
なお、反射カバー26の反射ミラー32以外の部位は、光源基板29に接触しないため、反射ミラー32ほどの耐熱性能を備える必要はない。したがって、反射ミラー32と、反射カバー26のそれ以外の部位とで異なる材料を用いても良い。反射ミラー32以外の部位の材料としては、例えばポリカーボネートの樹脂材が挙げられる。
図12は光源ユニット70の光線図である。
反射ミラー32の先端32Aの出射開口33から出射される出射光には、反射面62の反射光の他に、図11に示すように、光源25の放射光のうち反射面62に入射せずに出射される直接光が含まれている。
詳述すると、この反射ミラー32の反射面62の高さHfは、光源25の放射光のうち、光軸Kを中心とした角度θ1の範囲の放射光成分を直接光として出射する高さに設定されている。また、光源25の放射光の残余の成分は、光軸Kに対して傾きθ2で傾斜した反射面62に入射して反射され出射開口33から出射される。この傾きθ2は、図12に示すように、光源設計中心点から出射した光線が、平面の反射面62で正反射した全ての正反射光Eが必ず光軸Kに交わる角度に設定されている。
ここで、この光源ユニット70では、角度θ1が照明ユニット10の広角配光の1/2ビーム角の目標値と同じ、又は、当該1/2ビーム角の目標値以上の角度とされている。
詳述すると、白色樹脂材から形成された反射ミラー32にあっては、その反射面62による反射光の殆どが拡散反射(乱反射)成分となるため、当該反射面62の反射光を主として所望の配光を正確に得ることは難しい。
これに対し、反射ミラー32が、広角配光の1/2ビーム角の目標値、又は、当該1/2ビーム角の目標値以上の光を発光部30の直射光として出射することで、当該直射光によって照明ユニット10の主ビームの開きが比較的容易に作られる。そして、上記傾きθ2の反射面62による拡散反射光によって、光軸Kの周辺の光束、すなわち主ビームの開きの間が補われ、所望の広角の配光が比較的容易に得られることとなる。
なお、本実施形態の光源ユニット70は、1/2ビーム角の目標値が90度であり、角度θ1は95.7度となっている。角度θ1には、1/2ビーム角の目標値+20度程度までの値を好適に設定できる。
ただし、反射面62の反射光の殆どが拡散反射成分であると、反射光の一部が発光部30の側に戻ったり、筐体20の内面などに入射したりして、外に取り出されないで無駄になる光が増加し光利用効率が低下する。また、このとき光軸K周辺への反射光が弱まることで、相対的に光軸Kの方向の光度が増し、光軸Kの方向の床面照度が過度に高い照度分布にもなりやすい。
そこで、この光源ユニット70では、反射面62を鏡面仕上げとすることで、反射光に占める正反射成分を所定割合(本実施形態では2割)以上確保し、光の利用効率低下を抑えている。
これにより、図13の照明ユニット10の配光を実測した配光図に示すように、光軸Kの方向の光度が過度に高くなるのを抑えた所望の広角の配光が得られる。
照明ユニット10は、当該光源ユニット70を光源に備えることで、広角配光による照明時に、直下の床面照度が周辺に比べて過度に高くなることなく、広範囲を適切な照度で照明できる。
なお、反射面62の表面にアルミニウムを蒸着する等して正反射面を形成し、反射光の殆どが正反射成分となるようにしてもよい。
さらに、この照明ユニット10では、反射ミラー32を一体に備えた反射カバー26が光出射部11の出射開口の略全面を覆い、その上にグローブ21が設けられている。反射カバー26は、グローブ21に対向する表面が鏡面仕上げ等の反射面に形成されている。これにより、光源ユニット70からグローブ21への入射の際に反射した戻り光が、当該反射カバー26によって再反射されてグローブ21から出射されるため、光の取出効率が更に向上することとなる。
図14は、反射ミラー32に中角配光用レンズ55を設けた照明ユニット10の構成を模式的に示す図である。
中角配光用レンズ55は、照明ユニット10の配光を中角に変更するか否かの選択によって選択的に設けられる透過型光学素子であり、反射ミラー32の出射光を屈折により中角に配光する。反射ミラー32の出射光とは、上述のとおり、反射面62の全反射光のみならず、発光部30の直接光を含む光束であり、換言すれば、反射ミラー32の先端62Bの開口を通る全光束である。
この中角配光用レンズ55は、光透過性樹脂材から形成された板状の素子本体部56を備え、素子本体部56の両面のうち、グローブ21に面する側の表面58には、光軸Kを中心に同心状に複数の凹部60、及び凸部61が交互に配置された凹凸が形成されている。この凹凸によって光軸Kを中心に拡がる、いわゆる波面59が形成されている。
図15は中角配光用レンズ55の拡大断面図である。
表面58の波面59は、光軸Kとの角度が小さくなるように入射光を屈折させて中角に配光する光学的作用を有する。具体的には、凸部61は頂点61Tを挟んだ両側に傾斜面61A、61Bを有し、これら傾斜面61A、61Bは、その面の垂線と光軸Kが成す角度が90度以上にならないように光軸Kに対して傾斜している。頂点61Tからみて光軸Kに近い側の傾斜面61Aは、反射面62で反射した反射光成分Maを、入射方向よりも光軸Kの方向に近づく向きに屈折する。一方、頂点61Tからみて光軸Kから遠い側の傾斜面61Bは、発光部30の直接光成分Mbを、入射方向よりも光軸Kの方向に近づく向きに屈折する。これにより、反射ミラー32の出射光は、波面59を透過するときに凸部61の各々で光軸Kの方向に近づくように屈折される光成分が多くなり、中角に配光されることとなる。
ここで、この中角配光用レンズ55では、凸部61の頂点61T、及び凹部60の最下点60Sが断面鋭角形状ではなく曲面形状に成されている。
図16は、中角配光用レンズ55の波面59の設計上の説明図である。
中角配光用レンズ55の表面58には、フレネルレンズのような断面のこぎり状とする凹部60、及び凸部61が最初に形成される。ついで、これら凹部60の最下点60S、及び凸部61の頂点61Tに対して、所定の曲率半径Rの断面曲面形状とする処理が施されて、頂点61Tが断面曲面形状とされる。
図17は、図16に示す中角配光用レンズ55の頂点61T、及び最下点60Sの曲率半径Rと、照明ユニット10の1/2ビーム角の関係をシミュレーションした結果示す図である。
同図に示すように、中角配光用レンズ55は、頂点61T、及び最下点60Sの曲率半径Rが大きくなるほど、1/2ビーム角の値が増加し、また、光学系効率(光取り出し効率)も高くなる。これに加え、実験を通じて、曲率半径Rが大きくなるほど、光度図における配光形状も滑らかに均されるとの知見が得られている。
したがって、曲率半径Rは、中角配光の1/2ビーム角の値が目標値を超えない範囲の最大値Tbに設定されることで、中角の配光を得つつ、光学系効率が高められる。
曲率半径Rの変化に伴う係る傾向は、照明ユニット10に内蔵する反射ミラー32の反射面62が反射光に正反射成分を多分に含む正反射面である場合、及び反射面62が拡散反射成分を多分に含む拡散反射面である場合のいずれでも見られる。
ところで、曲率半径Rによって光学系効率の向上効果が得るものの、1/2ビーム角も増大してしまう。したがって、曲率半径Rを凹部60、及び凸部61に設ける前の状態においては、1/2ビーム角の値が中角配光の1/2ビーム角の目標値よりも小さくなるように波面59の凹部60、及び凸部61の寸法が設定されている。
図16に示す中角配光用レンズ55では、板厚Paが2.5mm、内周側から順に凸部61の頂点61T間の間隔Pb1、Pb2、Pb3が3mm、2.5mm、2.25mm、中角配光用レンズ55の底面から頂点61Tまでの高さPcが4.5mm、後述する孔部57の直径Φが15mmである。また、中角配光の1/2ビーム角の目標値は60度であるのに対し、1/2ビーム角の実測値は約45度である。そして、曲率半径Rには0.7mmが用いられている。
さらに、この中角配光用レンズ55は、図14に示すように、その面内に、反射ミラー32の先端62Bの出射開口33と同心(すなわち、光軸Kを中心)に、かつ当該開口を縮小した形状(いわゆる相似形状)の孔部57が設けられている。この中角配光用レンズ55では孔部57の形状は円形である。中角配光用レンズ55に孔部57が設けられることで、反射ミラー32の出射光のうち、光軸Kの付近の光(図示例では、角度θ3の範囲の光)をロスなく出射させることができる。これにより、中角配光用レンズ55を設けた場合でも、光学系効率の低下を抑えることができる。これに加え、反射ミラー32の開口を中角配光用レンズ55で覆った場合でも、孔部57が通気口となって反射ミラー32の内部への熱溜まりが防止され、発光部30や反射ミラー材への熱負荷が軽減される。また中角配光用レンズ55が光源25から十分に離れていることとあいまって、孔部57も設けられているので、当該中角配光用レンズ55の熱膨張による配光への影響も抑えられる。
図18は、図16に示す中角配光用レンズ55の孔部57の直径Φと、照明ユニット10の1/2ビーム角の値との関係をシミュレーションした結果を示す図である。なお、この値は、反射ミラー32の高さHfが11.9mmであり、中角配光の1/2ビーム角の目標値が60度である照明ユニット10を測定したものである。
同図に示すように、孔部57の直径Φが所定値Ta(実測値では15mm)以下の範囲においては、1/2ビーム角の実測値は、直径Φが0mmの場合(すなわち、孔部57が無い場合)と略同じ値となる。このことは、孔部57の直径Φが所定値Ta以下の範囲では、中角配光用レンズ55の配光制御が主として波面59の凹凸によって行われ、孔部57が配光に及ぼす影響は小さいことを示している。
一方、孔部57の直径Φが所定値Taよりも大きくなると、1/2ビーム角の実測値が急激に大きくなり、目標値である60度を超えてしまっている。このことは、孔部57の直径Φが所定値Ta以上となると、波面59の凹凸による配光制御が孔部57を通過する光によって阻害されて中角の配光が維持されなくなること、換言すれば、波面59の凹凸よりも孔部57による配光制御が支配的となることを示している。
光学系効率(光取り出し効率)は、孔部57の直径Φが大きいほど高くなることから、この孔部57の直径Φは、波面59による配光制御によって中角の配光が維持される限度の大きさ、すなわち、上記所定値Taとすることが最良となる。
なお、孔部57の直径Φの変化に伴う係る傾向は、照明ユニット10に内蔵する反射ミラー32の反射面62が反射光に正反射成分を多分に含む正反射面である場合、及び反射面62が拡散反射成分を多分に含む拡散反射面である場合のいずれでも見られるものである。
また、所定値Taは、少なくとも反射ミラー32の反射面62の高さHf、及び配光の目標とする1/2ビーム角に応じて変わる値である。また、所定値Taは発光部30の発光面30Aの大きさによっても影響され得る。
この照明ユニット10にあっては、孔部57の直径Φは、定性的には、角度θ3が目標とする1/2ビーム角に近くなるような値に絞ることもできる。(なお、本実施形態では、1/2ビーム角の目標値が60度であるのに対し、角度θ3は51.9度である)。本実施形態では、図18に示す結果に基づいて、15mmとされている。これにより、図19の配光図に示すような中角の配光の照明ユニット10が得られる。
図20は中角配光用の照明ユニット10の斜視図であり、図21は中角配光用の照明ユニット10の分解図である。図22は中角配光用レンズユニット65の斜視図である。なお、図21ではパッキン27の図示を省略している。
図20、及び図21に示すように、中角配光用の照明ユニット10は、中角の配光に変更する中角配光用レンズユニット65を備えている。中角配光用レンズユニット65は、複数(図示例では3つ)の中角配光用レンズ55を一体に備えたユニットであり、図21、及び図22に示すように、中角配光用レンズ55の間を繋ぐ連結部66と、複数の爪部67とを備えている。
図21に示すように、反射カバー26の面内には、複数の掛合孔69が設けられており、これらの掛合孔69に中角配光用レンズユニット65の爪部67が挿入されて掛合することで、反射カバー26に中角配光用レンズユニット65が装着される(いわゆる、スナップイン構造)。中角配光用レンズユニット65の装着により、反射ミラー32の出射開口33を覆うように中角配光用レンズ55が配置される。
また、中角配光用レンズユニット65の連結部66には、ネジ68が通されて反射カバー26とともに筐体20に締結される。
係る中角配光用の照明ユニット10によれば、中角配光用レンズユニット65を反射カバー26に装着するだけで、広角配光の照明ユニット10の配光を中角に変更できる。
また、中角配光用レンズユニット65は、複数の中角配光用レンズ55を一体に備えているので、これら中角配光用レンズ55を一度に装着できる。
なお、中角配光用レンズユニット65が一体に備える中角配光用レンズ55の数は任意である。また、照明ユニット10に装着する中角配光用レンズユニット65の数、より正確には、中角配光用レンズ55の数を変えることで、照明ユニット10の配光を、広角と中角の間の配光に変更することもできる。
以上説明したように、本実施形態によれば次の効果を奏する。
本実施形態の照明ユニット10、及び光源ユニットによれば、中角配光用レンズ55を反射ミラー32に設けることで、反射ミラー32から出射される出射光を中角の配光に簡単に変更できる。また、広角配光と中角配光で反射ミラー32を共通して用いることができるため、低コスト化できる。
これに加えて、反射ミラー32が広角に配光するものであるため、光源25の発光部たる発光面30Aが大きい場合でも、当該反射ミラー32が中角に配光する構成に比べ、反射ミラーの高さHfが抑えられる。これにより、広角配光と中角配光とで同じ筐体20を使用する場合に、筐体20の小型化、低コスト化が可能になる。
また本実施形態によれば、反射ミラー32は、光源25の発光面30Aから出射開口33までの高さHfが、発光面30Aの放射光のうち、光軸Kを中心に広角の配光の1/2ビーム角の目標値に相当する範囲の光を直接光により出射する高さとした。
これにより、広角配光の1/2ビーム角が直接光により作られるので、この直射光によって照明ユニット10の主ビームの開きを比較的容易に作ることができる。
加えて、反射ミラー32の高さHfを、上記の直接光を出射する高さに制限することで、反射ミラー32の高さHfを抑えながら、照明ユニット10の主ビームの開きを正確に作ることができる。
また本実施形態によれば、反射ミラー32が、発光部30が設けられた光源25の光源基板29を押圧する構成としたため、当該光源25を筐体20に押さえつけるための部材を削減できる。
また本実施形態によれば、反射ミラー32の出射開口33から入射する光を、光軸Kに近づく方向に屈折して中角に配光する凹凸が表面58に形成された中角配光用レンズ55を、透過型光学素子として用いる構成とした。
これにより、例えば凸レンズなどの一般的な集光レンズに比べて厚みが抑えられため、中角配光用レンズ55を配置するためにグローブ21と反射ミラー32の間に設ける隙間を小さくできる。隙間が小さくなることで、中角配光用レンズ55の非装着時の光漏れを抑えられる。
また本実施形態によれば、中角配光用レンズ55の凹凸の凹部60の最下点60S、及び凸部61の頂点61Tが所定の曲率半径Rの曲面形状である構成とした。
これにより、曲面形状としない場合に比べて、光学系効率(光取り出し効率)を高くし、また光度図における配光形状も滑らかに均すことができる。
また本実施形態によれば、中角配光用レンズ55は、光軸Kを中心に開口した孔部57を有する構成とした。
これにより、反射ミラー32の出射光のうち、光軸Kの付近の光をロスなく出射させることができ、光学系効率の低下を防止できる。これに加え、反射ミラー32の開口を中角配光用レンズ55で覆った場合でも、孔部57が通気口となって反射ミラー32の内部への熱溜まりが防止される、COBや反射ミラー材への熱負荷が軽減される。また中角配光用レンズ55が光源25から十分に離れていることとあいまって、孔部57も設けられているので、当該中角配光用レンズ55の熱膨張による配光への影響も抑えられる。
また本実施形態によれば、発光部30が、面状光源であるため、反射ミラー32の高さHfを抑制し、筐体20の小型化を実現しつつ、高出力化が可能になる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の要旨の範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態において、光源25には、面状光源の一例であるCOB型LEDを用いてもよい。また、COB型LEDに代えて、有機EL等の発光素子を用いて面状の発光面が構成されたものを光源25に用いてもよい。
また光源25には、面状光源に限らない。このとき、光源25の発光部が点光源よりも大きいほど、反射ミラー32、及び筐体20のコンパクト化が図られる。
また例えば、反射ミラー32の出射光を中角に配光する透過型光学素子として、中角配光用レンズ55を例示したが、これに限らない。例えばフレネルレンズや凸レンズ等の集光型レンズを透過型光学素子として用いることもできる。
また、図10の手法(D)に示したように、グローブ21に透過型光学素子を一体成型してもよい。グローブ21や透過型光学素子の材料には、樹脂材やガラス材等の成形が容易な材料を好適に用いることができる。
なお、同種、或いは異種の材料から個別に成形されたグローブ21と透過型光学素子を接合して、グローブ21に透過型光学素子を設けてもよい。
また照明ユニット10の広角、及び中角の配光の1/2ビーム角の目標値として、90度、及び60度を例示したが、この角度に限定されるものではない。すなわち、照明ユニット10の使用の目的や照射対象等に応じて、広角、及び中角の配光の1/2ビーム角の目標値も適宜に決定される。
また光源ユニット70、及び照明ユニット10の用途は、高天井照明に限らず、通常の天井高の天井照明や、その他の室内照明の用途にも用いることができる。また投光照明や街路照明等といった、配光を変更する必要性がある任意の用途に用いることができる。さらには、屋内、及び屋外のいずれの照明にも用いることができる。
10 照明ユニット(照明器具)
11 光出射部
20 筐体
21 グローブ
22 本体部
25 光源
26 反射カバー
29 回路基板
30 発光部
30A 発光面
32 反射ミラー
33 出射開口
55 中角配光用レンズ(透過型光学素子)
56 素子本体部
57 孔部
58 表面
59 波面
60 凹部
60S 最下点
61 凸部
61T 頂点
62 反射面
62A 底端
65 中角配光用レンズユニット
70 光源ユニット
K 光軸
R 曲率半径

Claims (9)

  1. 発光部と、
    前記発光部を包囲し、前記発光部の光を広角に配光する反射ミラーと、
    前記反射ミラーに選択的に設けられ、前記反射ミラーの出射開口から出射される出射光を中角に配光する透過型光学素子と、
    を備えたことを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記反射ミラーは、
    前記発光部の放射光のうち、光軸を中心に前記広角の配光の1/2ビーム角、または当該1/2ビーム角以上に相当する範囲の光を直接光により出射する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 前記反射ミラーが、前記発光部が設けられた基板を押圧していることを特徴とする請求項1または2に記載の光源ユニット。
  4. 前記透過型光学素子は、
    前記反射ミラーの出射開口に設けられる素子本体部を備え、
    前記素子本体部の表面には、前記出射開口から入射する光を、光軸に近づく方向に屈折して前記中角に配光する凹凸が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光源ユニット。
  5. 前記透過型光学素子は、
    前記凹凸の凹部の最下点、及び凸部の頂点が所定の曲率半径の曲面形状であることを特徴とする請求項4に記載の光源ユニット。
  6. 前記透過型光学素子は、
    前記光軸を中心に開口した孔部が設けられている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の光源ユニット。
  7. 前記発光部は、面状光源であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光源ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光源ユニットと、
    前記光源ユニットを内蔵する筐体と、
    前記筐体に設けられるグローブと、
    を備えたことを特徴とする照明器具。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載の光源ユニットと、
    前記光源ユニットを内蔵する筐体と、
    前記筐体に設けられるグローブと、を備え、
    前記透過型光学素子は、前記グローブに設けられている
    ことを特徴とする照明器具。
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