以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
過去から現在に至るまでの映画、ドラマ、ニュース、書籍、などのコンテンツは、大量である。デジタル技術の進歩により、大量のコンテンツは、それぞれコンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)あるいは半導体メモリなどの、いわゆるコンテンツ媒体にパッケージソフト化されている。また、これからも多くのコンテンツが製作されることは明らかである。
なお、本実施形態では、コンテンツ媒体は、放送番組、配信番組、紙媒体(小説、本、雑誌、漫画、新聞、チラシなど)、映画、コンサート、イベント、劇場、各種会場なども含むものとする。
例えば、小説、漫画、記事、映画及びニュースなどのコンテンツ作品の販売スタイルは、一般書店、映画館、放送番組及び光ディスクなどの記憶メディアによる販売スタイルがある。また、コンテンツ作品の広告スタイルは、新聞掲載による広告、一般的なチラシによる広告、店頭における広告、放送番組の途中での広告(いわゆるコマーシャル)などがある。また広告スタイルとしては、テレビジョン放送を介して作品を専門的に行うテレビ番組もある。さらにまた、複数の地域の街中、会場などに例えば芸能人が出かけて、特定地域の居住者に、コンテンツ作品の広告を行う広告スタイルもある。
上記したコンテンツ作品の広告が行われたとしても、必ずしも消費者が所望のコンテンツ作品をキャッチしているとは限らない。コンテンツ作品の広告活動のためには、大きな費用が必要である。このために、広告主は、できるだけ少ない費用で効果的な広告ができることを希望している。
上記したように最近では大量のコンテンツ媒体が存在し、また今後も多数のコンテンツ媒体が出現する。このために、コンテンツを見たり、聞いたり、読んだりする複数の消費者は、所望のコンテンツに遭遇することが困難になりつつある。すなわち、消費者は、検索方法に精通することを求められる。
図1は、大量のコンテンツ媒体の中から所望のコンテンツ媒体に遭遇する人の各種のタイプの一例を示している。ブロックBB内に、超大量のコンテンツ媒体の種類を示している。コンテンツ媒体としては、電波で放送される放送番組、ネットで配信される配信番組、紙媒体、デジタル媒体のものがある。紙媒体としては、本、小説、雑誌、漫画、新聞、チラシなどがある。デジタル媒体としては、CD、DVD、BD、メモリなどがある。さらにまた映画館でみる映画、コンサート、イベント、劇場などにおける行動もコンテンツとしてとらえられるので、これら映画館、コンサート会場、イベント会場、劇場、その他各種会場もコンテンツ媒体としてとらえてよい。
消費者は、上記の大量のコンテンツ媒体の中から所望のコンテンツ媒体を探し求めることになる。所望のコンテンツ媒体に遭遇する人の各種のタイプを、ブロックAA、AB、AC、AD、AE、AFに示している。
ブロックAAに属する人は、インターネット、店頭などで所望のコンテンツ媒体に関する最新情報を常にチェックする人である。ブロックABに属する人は、コンテンツに興味はあるが、所望のコンテンツ媒体に関する最新情報を収集する時間がない人、及びコンテンツ作品が多すぎて調査する気が起きない人である。ブロックACに属する人は、コンテンツ媒体を大量に購入できる財力を持つ人、多くのコンテンツ媒体に興味を持つ人、コンテンツ媒体を大量に仕入れて販売商品として取り扱いたい人である。
ブロックADに属する人は、コンテンツ媒体に対して、特に嗜好性を持って関与しない人である。
ブロックAEに属する人は、所望のコンテンツ媒体の存在を友達から口コミで知った人、たまたま、ラジオ、テレビ、新聞、広告などで所望のコンテンツ媒体の存在を知った人である。ブロックAFに属する人は、所望のコンテンツ媒体に関して、視聴することや購入することに強い意欲のある人、そして視聴すること、購入することに失敗したくない気持ちを持つ人である。しかし、所望のコンテンツ媒体を探す手立てがないために、所望のコンテンツ媒体を購入することが遅れている人である。
上記したように、最近の消費者は、大量のコンテンツ媒体の中から所望のコンテンツ媒体(ターゲット媒体)を探すためには、困難を伴っているのが現状である。なお、なお説明では、消費者(Consumers)という用語を代表して用いているが、実施形態における消費者は、カスタマー(Customer)、クライアント(Client)、ビジター(Visitor)、或いはユーザ(User)を含み、さらに人(人間)によって操作される電子機器(テレビジョン放送受信再生、携帯端末、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなど)を含むものとする。また、消費者は、上位の概念として、コンテンツに関連した関連ターゲットと称してもよい。
図2は、一実施形態が適用された情報処理システムの構成を示す図である。ユーザ端末グループ1000Aは、電子機器、例えばデジタルテレビジョン放送受信再生装置(以下テレビジョン装置と記す)1001、リモートコントローラ1002、パーソナルコンピュータ1003、スマートフォン1004、タブレット1005等の電子機器を含む。他のユーザ端末グループ1000B、1000C、1000D、・・・も同様な電子機器を含む。テレビジョン装置1001は、リモートコントローラ1002により操作されることができる。またテレビジョン装置1001は、スマートフォン1004により、無線で操作されることも可能である。
パーソナルコンピュータ1003は、無線あるいは有線により、ネットワーク3000を介してサーバ4001に接続されることができる。スマートフォン1004、タブレット1005は、無線によりネットワーク3000を介してサーバ4001に接続されることができる。また、テレビジョン装置1001は、ネットワーク3000を介してサーバ4001に接続されることができる(ネットTVと称されることもある)。さらに、放送設備2000に含まれる放送局2001も、ネットワーク3000を介してサーバ4001に接続されることができる。
さらにコンテンツ媒体の提供元5000も、ネットワーク3000を介してサーバ4001に接続されることができる。コンテンツ媒体の提供元5000は、種々の提供元5000A、5000B、5000C、・・・を含み、出版社、放送局、コンサート、各種イベントなどの企画会社、劇場、映画会社、各種会場などを含む。つまり異なる事業体、異なる分野の会社などを含む。コンテンツ媒体提供元5000は、コンテンツ媒体を販売する前、あるいは販売中にネットワーク3000を介してサーバ4001に広告・宣伝を依頼することができる。コンテンツ媒体の情報は、例えば関連コンテンツの名称、販売開始日、販売期間、販売店、値段など販売に必要な情報を含む。またコンテンツ媒体の情報は、コンテンツのジャンルなどを含んでもよい。
さらに付随情報出力部6000は、付随情報(交通案内・優待情報・ポイント特典情報)を管理するサーバあるいは業界あるいは事業体である。この付随情報出力部6000は、ネットワーク3000を介して、サーバ4001に接続されることができる。付随情報は、制御装置4003において、店の交通案内、電車、バス、飛行機などによる系路案内情報として利用される。また、付随情報には、宿泊施設(ホテルなど)の案内情報も含まれる。なお、付随情報は、それぞれの情報において代替え可能な情報、例えば交通機関であれば、並行する鉄道やバスの路線名や近接駅(バス停)の情報、販売店であれば、系列の他店の情報や、同一商品を取り扱う他系列の店の情報を含む。
図3は、テレビジョン装置1001の全体構成の一例を示している。テレビジョン装置1001に代わって、データ記録再生装置であってもよい。チューナ装置102は、デジタルチューナ装置であり、複数のチューナが内蔵されており、同時に複数のチャンネルを受信し、複数の放送番組を復調することができる。チューナ装置102は、入力端子を介してアンテナで受けられた高周波信号が入力される。チューナ装置102は、例えばBS((Broadcasting Satellite,放送衛星による))/CS(CS(Communication Satellite,通信衛星を用いて中継された))のそれぞれのデジタル放送受信用のチューナであってもよい。図示していないが、外部入力端子が設けられ、ケーブルあるいはネットワークあるいは他の機器からの信号が入力してもよい。
チューナ装置102で受信された放送番組の信号及び外部入力端子からの信号は、TS処理部122に入力される。複数のチャンネル(CH)のTS(Transport Stream)が1つのTSに再多重される。複数のTSが多重された多重化されたTSは、各チャンネルの放送番組のパケット列を含む。各チャンネルのパケットには、チャンネル及びパケット識別用の識別情報が付加されている。多重化されたTSは、制御部200の記録再生制御部203の制御に基づいて、記憶装置111に入力される。またTS処理部122に入力したTSの中で、制御情報を含むパケットは、制御部200に入力されて解読処理される。
記憶装置111は、例えばハードディスクドライブ、光ディスク記録再生装置を含む。光ディスクにはデジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)などが含まれる。
TS処理部122から制御部200に送られる制御情報を含むパケットは、例えば放送番組の暗号化情報であるECM(Entitlement Control Message)と、番組名、出演者、番組開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルであるEIT(Event Information Table)などの情報、EPG(Electric Program Guide:電子番組ガイド)情報を含む。EPG情報はスポンサー情報を含む場合もある。
パケットに含まれる映像データは、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)方式、AVC(Advanced Video Coding)方式などでエンコードされている。またオーディオパケット内のオーディオデータは、例えばPCM(Pulse Code Modulation)方式、Dolby(ドルビーディジタル)方式、MPEG方式、などでエンコードされている。
したがって、TS処理部122で分離されたパケットの中でオーディオデータを含むパケットは、オーディオデコーダ123に入力される。オーディオデコーダ123で、パケット内のデータは、符号化方式に応じて復号される。オーディオデコーダ123でデコードされたオーディオデータは、オーディオデータ処理部124で同期処理、音量調整などを施され、オーディオ出力部125に供給される。オーディオ出力部125は、スピーカシステムに応じたステレオ分離処理などを実行し、出力をスピーカ126に供給する。
TS処理部122で分離されたパケットの中で映像データを含むパケットは、映像デコーダ131に入力される。映像デコーダ131で、パケット内のデータは、符号化方式に応じて復号化される。映像デコーダ131でデコードされた映像データは、映像データ処理部132で、同期処理、輝度調整、色調整などが実施される。映像データ処理部132の出力は、映像出力部133に供給される。映像出力部133は、制御部200内の表示処理部205からのデータ、図形、番組表、各種のメニュー映像、操作ボタン映像などをメイン映像信号に多重化することができる。
また映像出力部133は、出力映像信号に対して表示器134に応じたスケール、解像度、ライン数、アスペクト比などを設定して、表示器134に向けて出力する。
なお、有料番組のオーディオパケット、映像パケットが暗号化されている場合もある。この場合、鍵情報を用いて暗号化を解くための処理系統もあるがここでは省略している。
制御部200は、中央演算処理ユニット(CPU)201、操作デバイス管理部202、記録再生制御部203、視聴データ管理部204、表示処理部205、等を含む。制御部200はまた、番組情報処理部(EPGデータ処理部と称してもよい)210を含む。制御部200はさらに、通信制御部221、アップロード制御部222、ネット通信データ管理部223、メモリ224、表示配列制御部225、等を含む。
番組情報処理部210は、TSに含まれる制御パケットから番組情報を取り出して蓄積することで、例えば過去1ヶ月分、現在、及び未来(現在から先)の1か月分の番組の番組情報を保持している。この番組情報は、例えば1日毎に更新される。
CPU201は、制御部200の全体の動作シーケンスの調整を行う。操作デバイス管理部202は、制御部200に対して操作信号を与えるスマートフォン1004、リモートコントローラ1002などのデバイス識別データを把握し、入力受付、受付拒否などの制御することができる。
記録再生制御部203は、記憶装置111を制御するものであり、記憶装置111にデータを記録するため、および記憶装置111からデータを再生するための制御を行う。
視聴データ管理部204は、テレビジョン装置1001が放送番組を受信し、再生した場合、及び記憶装置111に記録されている番組を再生した場合に、前記番組の番組情報を視聴履歴データとして記憶することができる。しかし1つの番組の番組情報を視聴履歴データとして記憶する場合、一定の視聴条件(例えば20分以上)が満足された場合に、視聴として判断する。表示処理部205は、上記したように番組表、各種のメニュー映像、操作ボタン映像などをメイン映像信号に多重することができる。
ブラウザー220は、テレビジョン装置1001がネットワークを介して外部サーバに接続されたときに、ブラウジングことができる。また必要に応じて、ユーザは、ブラウザー220を介して所望のコンテンツをダウンロードすることができる。
通信制御部221は、テレビジョン装置1001がネットワーク3000を介して他の装置や機器、及びスマートフォン1004と通信を行うための制御を実行する。そのために、通信制御部221は、遠隔通信送受信部122を制御し、ネットワーク3000と接続することができる。また通信制御部221は、近距離通信送受信部113を制御し、スマートフォン1004と交信を行うことができる。さらにまた、また通信制御部221は、受信部114を介して、リモートコントローラ1002からの操作信号を受け取ることもできる。
アップロード制御部222は、視聴データ管理部204が管理している視聴履歴データを例えば1日一回サーバ4001へアップロードすることができる。また、アップロード制御部222は、ネット通信データ管理部223が管理しているコンテンツ関連情報を例えば1日一回サーバ4001へアップロードすることができる。また操作デバイス管理部202で管理されている操作デバイスの識別データをサーバ4001へアップロードすることができる。
ネット通信データ管理部223は、ブラウザー220を介してユーザがダウンロードしたコンテンツ関連情報、さらには、スマートフォン1004から送られたコンテンツ関連情報などを管理することができる。
メモリ224は、制御部200内で保存する各種のデータ、アプリケーションなどを保存することができる。
表示配列制御部225は、表示処理部205が出力するテレビジョン装置1001の画面表示信号(画面表示出力)におけるさまざまな表示の配列および表示順を制御する。
スマートフォン1004は、テレビジョン装置1001をリモートコントロールすることもできる。またスマートフォン1004は、図示しない基地局、インターネットなどを介してサーバをアクセスすることができる。サーバが提供するコンテンツは勿論のこと、各種のアプリケーション、ゲームソフトなどをダウンロードし、近距離通信送受信部113を介して、制御部200に転送することが可能である。またスマートフォン1004は、コンテンツを取得するための情報(例えばウェブサーバのアドレス、メールアドレス、ネットワークアドレスなど)を、近距離通信送受信部113を介して、制御部200に転送することが可能である。
制御部200内の通信制御部221は、受け取ったコンテンツをメモリ211に格納することができる。コンテンツは、操作コマンドに応じて、あるいは自動的に記憶装置111に格納されてもよい。記憶装置111は、受け取ったコンテンツを例えばハードディスクに記録させることができる。ハードディスクにおいては、コンテンツはコンテンツファイルとして管理される。
メニュー映像信号、番組表の映像信号などは、表示処理部205にて格納及びまたは管理されている。メニューの表示、番組表の表示が行われるときは、メニュー画面データ、番組表データが、CPU201の制御に基づき、データ格納部(メモリあるいはハードディスク)から読み出され、表示処理部205に供給される。これにより、メニューや番組表の画像が表示器(ディスプレイ)134に表示される。
メニュー映像信号、番組表の映像信号などは、スマートフォン1004に送信されることもできる。スマートフォン1004がメニュー、番組表などを要求した場合、CPU201の制御に基づき表示処理部212は、メニューの映像信号、番組表の映像信号を送信することができる。
スマートフォン1004は、メニュー、番組表をタッチ式パネルの画面に表示することができ、ユーザは、タッチ(あるいはポイント)式パネルの画面に表示された操作ボタンに触れることにより、テレビジョン受信装置に動作指令信号を与えることができる。後述するように、ユーザは、携帯端末502を利用して、番組表、キーワードに関連するデータ処理を実行させることができる。
図4Aは、テレビジョン装置1001のアップロード制御部221が、番組情報をサーバ4001にアップロードする際の動作例を示すフローチャートである。アップロード制御部221は、視聴データ管理部204を参照し、放送番組を受信して視聴したことを示す視聴履歴データ、記録番組を参照して視聴したことを示す視聴履歴データ、配信番組を受信して視聴したことを示す視聴履歴データがあるかどうかが判定する(ブロックSA1)。また、視聴履歴データが存在した場合は、機器IDとともに視聴履歴データをサーバ4001へアップロードするための準備をする(ブロックSA2)。準備が整ったら、アップロードが許可されているかどうかを判定する(ブロックSA3)。ユーザは、視聴履歴データをサーバ4001へアップロードするか、しないかをテレビジョン装置1001に設定することができる。アップロードが許可されている場合は、アップロードが実行される(ブロックSA4)。アップロードが禁止されている場合は、準備されている視聴履歴データが消去される(ブロックSA5)。
図4Bは、テレビジョン装置1001のアップロード制御部221が、コンテンツ関連情報をサーバ4001にアップロードする際の動作例を示すフローチャートである。アップロード制御部222がネット通信データ管理部223に管理されているコンテンツ関連情報を参照する(ブロックSB1)。コンテンツ関連情報が存在した場合、コンテンツ関連情報を取得する(ブロックSB2)。機器IDとともに視聴履歴データをサーバ4001へアップロードするための準備をする(ブロックSB3)。準備が整ったら、アップロードが許可されているかどうかを判定する(ブロックSB4)。ユーザは、コンテンツ関連情報をサーバ4001へアップロードするか、しないかをテレビジョン装置1001に設定することができる。アップロードが許可されている場合は、アップロードが実行される(ブロックSB5)。アップロードが禁止されている場合は、準備されている視聴履歴データが消去される(ブロックSB6)。
なお上記した機器IDとともに、ユーザID,及び操作デバイス管理部202に管理されているデバイス(パーソナルコンピュータ、スマートフォンなど)のアドレス及びIDがアップロードされてもよい。
図5は、図2のシステムにおいて、サーバ4001の制御装置4003の基本構成を示している。
制御装置4003は、ユーザ端末グループの各機器から送られてくる視聴履歴データ、コンテンツ関連情報をデータファイル4002に格納することができる。視聴履歴データは、コンテンツ関連情報に含まれる。
制御装置4003は、第1の制御部401、第2の制御部402、第3の制御部403を有する。
第1の制御部401は、第1のコンテンツに関連づけられる行為及び又は動作を実施した複数の関連ターゲット(顧客と称してもよい)のデータを囲い込むことができる。この第1の制御部401は、囲い込み部と称されてもよい。
ここで、囲い込みとは、例えばあるコンテンツに関連づけられる行為及び又は動作を実施した複数の関連ターゲット(顧客)のデータをまとめることである。
あるコンテンツに関連づけられる行為とは、例えばテレビジョン装置、あるいはスマートフォンにより、テレビ番組あるいは配信番組を視聴したユーザの行為、ある製品や商品に関するテレビショッピングを実行した行為などである。
またコンテンツに関連づけられる動作とは、前記テレビジョン装置、スマートフォンなどが上記行為(ユーザ操作など)に応答して働くことである。
複数の関連ターゲット(顧客)とは、前記テレビ番組、前記配信番組の視聴者、前記ある製品や商品などの購入者、テレビジョン装置、携帯端末(スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなど)を含む。
第1の制御部401は、囲い込み処理部401a、囲い込み拡張処理部402b、離脱抑制処理部401cを有する。これらの各ブロックの動作例については後で説明する。
第2の制御部402は、前記第1のコンテンツに関する媒体の媒体情報及びまたは前記第1のコンテンツに関連した第2のコンテンツに関する媒体の媒体情報を入手することができる。第2の制御部402は、媒体情報収集部402a、付随情報収集部402bを含む。
ここで、前記第1のコンテンツに関する媒体とは、コンテンツ媒体である。放送番組、配信番組、紙媒体(本、小説、雑誌、漫画、新聞、チラシなど)、デジタル媒体(CD,DVD,BD,半導体メモリなど)、映画館、コンサート会場、イベント会場、その他各種会場、劇場などを含む。
媒体情報収集部402aが入手する媒体情報は、番組名、番組主演者、司会者、アナウンサー、放送時間、配信日時、放送チャンネル、発行年月日、発行元、販売店、出版会社、配給会社、各種の会場、住所、開催時間帯などを含む。
また第1のコンテンツに関連した第2のコンテンツとは、第1のコンテンツと共通な基本データを全部または一部を備える第2のコンテンツである。例えば第1のコンテンツが放送番組の場合、同じジャンルの他の放送番組、あるいは、司会者が同じの他の放送番組、あるいは主演者が同じの他の放送番組、あるいは原作者が同じの他の放送番組などがある。
付随情報収集部402bは、交通案内情報、宿泊情報、顧客がイベント会場に行くためのルート情報などである。
第3の制御部403は、関連データ検索部403a,通知処理部403b、通知タイミング処理部403cを含む。
第3の制御部403は、前記第2の制御部402が入手した前記媒体情報に基づいて、前記制御部401に格納されている前記複数の関連ターゲット(いわゆる顧客)のデータの中から、前記第2の制御部402が取得した前記媒体情報に関連する顧客データを検索し、検索した顧客データに対応する関連ターゲット(いわゆる顧客)に、前記媒体情報を通知することができる。
例えば、コンテンツ媒体提供元5000から入手された媒体情報が、例えば過去に放送された放送番組AのドラマA−1の続編に関する情報(ドラマA−2の情報)であるとする。すると第3の制御部403は、続編に関する情報(ドラマA−2の情報)に基づいて、前記複数の関連ターゲットのデータの中から、続編に関する情報(ドラマA−2の情報)に関連する顧客データ(ドラマA−1を視聴したユーザ)を検索する。そして検索した顧客データ(ドラマA−1を視聴したユーザ)に対応する関連ターゲット(顧客:例えばドラマA−1を視聴したユーザのテレビジョン装置、スマートフォン、あるいは当該ユーザが所有するパーソナルコンピュータ)にドラマA−2に関する情報(ドラマA−2の放送開始日、チャンネルなど)を通知することができる。
このときの関連ターゲット(顧客:視聴者)は、前記ドラマA−2に関して、興味を持つことが明らかである。なぜなら、前記ドラマA−2の前編であるドラマA−1を過去に視聴しているからである。
また、第3の制御部403は、ドラマA−1に関する出版物が発行される場合、あるいはドラマA−1に関連した映画がリリースする場合も事前に、関連ターゲット(顧客)に通知することができる。このときの関連ターゲット(消費者、鑑賞者など)は、前記出版物や映画に関して、興味を持つことが明らかである。なぜなら、前記出版物や映画に関連したドラマA−1を過去に視聴しているからである。
このことは、ドラマA−2やドラマA−1に関する出版物に関して、広告、宣伝が極めて効果的に実施されることである。従来は、出版物や映画のリリースに関して膨大な広告宣伝費用が掛かり、しかも広告、宣伝の効率が良くないという面があった。しかし、本実施形態によると、広告、宣伝効率が極めて良好であり、広告、宣伝費用を軽減できる。
第1の制御部401、第2の制御部402及び第3の制御部403のさらに具体的な動作を説明する前に、データファイル4002に収集される複数の関連ターゲットのデータについて説明する。
図6A−図6Dは各種のデータファイルのデータの構成例を示している。これから説明するデータの種類は、限定されるものではなく、ここではいくつかの例を示すだけである。図6Aは、番組(電波を通じて放送される放送番組あるいはネットを通じて配信される配信番組)の基本データのファイルである(サーバ4001に構築されているデータファイルの一例であり、番組に基本データが存在することを示す)。
図6Aは、各番組に基本データが付随(関連)していることを示している。
すなわち、番組11に付随する基本データ、番組12に付随する(関連する)基本データ(属性データと称してもよい)が存在する。基本データは、例えば図6Eに示すようなデータである。
図6Eは、番組11の基本データの例を示している。番組11には、番組固有の番組名、放送チャンネル、放送時間帯などが存在する。さらに番組11の司会者、ゲスト、CM(コマーシャル)情報(スポンサー、商品)などの情報がある。司会者、ゲスト、CM情報は、変更される場合がある。
さらに番組11の司会者、ゲスト、CM(コマーシャル)情報(スポンサー、商品)などの情報を得ることができる。なお、司会者、ゲスト、CM情報は、変更される場合がある。基本データは、例えばサーバ4001に、データファイルとして構築されていることが好ましい。
図6Eが示す番組11の基本データとしては、不変のデータがある。例えば、番組11がドラマの場合は、原作者、監督、脚本家、番組のジャンル情報がある。さらに、放送されている番組11が第1話であるか、第2話であるかなどを示す情報、出演者、風景(撮影場所)、登場する乗り物(メーカ)、出演者が着た衣装(メーカ)、番組音楽、作曲者などがある。さらにまた、上記の個々の基本データを組み合わせた組み合わせ基本データも存在する。
またこのデータには、同一の基本データを有する他の番組の情報(番組識別情報)が付随(関連)していてもよい。図6Eにおいて、番組11の司会者は、番組1−2、番組1−3にも出演していることを示している。番組11でのCMは、番組2−2、番組2−3でも放映されていることを示している。番組11の原作者は、番組4−2、番組4−3も作成していることを示している。このように番組11と他の番組とを基本データの共通性を軸(アスペクトと称してもよい)として関連付けすることができる。また番組の基本データを複数組み合わせた複合基本データを軸として、番組11を他の番組と関連付けすることができる。
図6Bに戻り説明する。図6Bは、番組対視聴者データのファイルである。図6Bが示すデータファイルには、番組11を視聴した視聴者1,2,3・・・のリストが構築されている。図6Bが示すデータファイルにはまた、番組21を視聴した視聴者1,2,3・・・のリストが構築されている。
図6Cは、視聴者対番組データのファイルである。視聴者1は番組11,21,31を視聴したことを示している。また視聴者2は、番組21,21,32を視聴したことを示している。
図6Dは、視聴者のアドレスを格納したデータのファイルである。各視聴者はそれぞれ視聴者識別データと、アドレスを有し、アドレスとしてはテレビジョン装置、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなどのアドレスがある。パーソナルコンピュータ、スマートフォンなどの識別データは、操作デバイス管理部202(図3)に登録されている。
なお図6A−図6Dにおいては、各種データの分類及び仕分けの一例を示しているが、必ずしもこのような体系に限定される訳ではない。全てのファイルが一体化されたデータファイルとして構成され、関連データ要素間には、関連データがリンクするようにリンク情報が記述されていてもよい。
図7は、上記した各種のデータファイルを利用して、視聴者と他の視聴者を関連つける場合の関連付けルートの例を示している。関連付けルートR1は、視聴者1が視聴した番組1の基本データ1の一部または全部が、視聴者5が視聴した番組5の基本データの一部または全部と同じであることを示している。
さらに関連付けルートR2は、視聴者3が視聴した番組3の基本データ1の一部または全部が、視聴者5が視聴した番組5の基本データの一部または全部と同じであることを示している。
関連付けルートR3は、視聴者2が視聴した番組2と、視聴者5が視聴した番組5nとが同一であることを示している。また関連付けルートR4は、視聴者3が視聴した番組3と、視聴者4が視聴した番組4nとが同一であることを示している。このような関連付けルートのサーチは、関連データ検索部が行うことができる。
図8は、番組と番組の関連付けを行う場合の一例を示している。図8が示すように、各番組には基本データが付随している。従って、例えば番組31の基本データとしてCM1が存在した場合、番組31,32,33,44を関連付けることができる。この関連付けの状態を、CM1の軸による関連付けを状態と、称してもよいし、アスペクトがCM1である関連付け状態と称してもよい。
図8の例は、さらに番組31に出演する共演者2の軸による関連付け状態を示している。図8の例では、番組31における共演者2は、番組32,33,35にも出演していることを示している。
図8は更にまた、原作者1とジャンル1の組み合わせ軸による関連付け状態も示している。原作者1は、番組31,11,12の原作者でもあり、ジャンル1に属する番組の原作者でもあることを示している。
さらにまたジャンル1の軸のみによる関連付け状態も示している。この例では、ジャンル1に属する番組は、番組31,11,12のほかに、番組21、番組22が存在することを示している。番組21の原作者は原作者21であり、番組22の原作者は原作者22であり、番組21と22の原作者は異なることも示している。
このように本システムでは、各種のアスペクト、あるいは各種の軸による番組の関連付けを行うことができる。よって、上記のデータベースが利用されることにより、1つの番組をスタート起点にして、それぞれ軸が異なる番組と番組の関連付け、番組と視聴者との関連付け状態を得ることができる。
本システムでは、データファイルにおいて、番組に関する複数の属性を示す基本データが定義され、複数の番組の基本データが格納されている(図6A,図6E)。また、複数の番組に対してそれぞれ視聴者を関連付けたデータ(図6B)、複数の視聴者に対してそれぞれ番組を関連付けたデータ(図6D)がデータファイルに含まれる。
したがって、制御装置4003は、少なくとも前記データファイルをアクセスして、関連付けられたデータ間で、テーマに応じて選択したデータを関連付けたデータクラスタを生成し、このデータクラスタに含まれる視聴者及びまたは番組を特定することができる。
図9は、図5に示したデータファイル4002と制御部401との関連動作の一例を説明するために示したブロック図である。制御部401は、格納部401eを有し、ここに例えばコンテンツC1,C2,C3・・・・に対するファンクラブのメンバーが収集される。ここではファンクラブのメンバーを関連ターゲット(顧客と称してもよい)と称している。関連ターゲットと称したのは、関連ターゲットには、視聴者(人間系)の他に、視聴者が所有するパーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなど(機器系)が含まれることを考慮したからである。
したがって複数の顧客データは、放送番組を受信した機器又は前記機器のユーザ又はデジタル媒体を購入するために用いたツール又はデジタル媒体を借りるために用いたツール又はツールを使用するユーザ又は映画を鑑賞した鑑賞者又はコンサート会場又はイベント会場に訪れた訪問者の少なくともいずれかを含む。
関連ターゲット検索部401dは、データファイル4002にアップロードされているコンテンツ関連情報を参照する。関連ターゲット検索部401dは、例えばコンテンツC1に対する関連ターゲットを検索し、この関連ターゲットをファンクラブのメンバーとして囲い込む。同様に、コンテンツC2とC3に対しても、それぞれの関連ターゲットをそれぞれのファンクラブのメンバーとして囲い込む。
また、関連ターゲット検索部401dは、各コンテンツC1,C2及びC3のそれぞれに対する拡張した関連ターゲットを囲い込むことができる。拡張した関連ターゲット(第1の関連ターゲット)は、対応する第1のコンテンツの直接の関連ターゲットではないが、対応する第2のコンテンツに類似する第2のコンテンツの関連ターゲット(第2の関連ターゲット)を含むことができる。なお、ファンクラブという名称は、これに限定されるものではなく、パック、メンバーズクラブ、グループ、フォーラム、コミュニティ、等、各種の名称で呼称可能である。
図10Aは、関連ターゲットを抽出して囲い込む囲い込み処理の一例を示している。
はじめに、データファイル4002にアップロードされているコンテンツ関連情報(関連ターゲットを含む)が参照され、新しくコンテンツID(例えばコンテンツC1)が設定される(ブロックSC1)。次に、コンテンツ関連情報がチェックされ、コンテンツC1(コンテンツID)に対応する関連ターゲットの有無が判定され、対応する関連ターゲットのデータがデータファイルの中から抽出される(ブロックSC2)。抽出された関連ターゲットのデータが格納部のテーブルに格納される(ブロックSC3)。次に、データファイル内のコンテンツ関連情報のデータをすべてチェックしたかどうかの判定が行われる(ブロックSC4)。すべてのコンテンツ関連情報がチェックされていない場合は、ブロックSC2に戻る。すべてのコンテンツ関連情報がチェックされている場合は、ブロックSC5にて、コンテンツIDは最後のIDであるか判定される。つまり、すべてのコンテンツに関して、囲い込み処理が終了したか否かの判定がなされる。囲い込み処理が終了していれば、終了し、終了していない場合は、ブロックSC1に戻る。
図10Bは、コンテンツIDに関する関連ターゲットではなく、コンテンツIDに関する拡張関連ターゲット(拡張顧客)を抽出して囲い込む処理(サーバ4001において、実行される囲い込み拡張処理)の一例を示している。拡張関連ターゲットは、例えば図6A−図6E,図7〜図8に示した複数のコンテンツ間の関連付けルートを利用して、抽出された関連ターゲット(拡張顧客)である。例えば図7に示したルートR1−R4を利用すると、第1の視聴者を他の第2の視聴者と関連付け、同じファンクラブに、第1と第2の視聴者を囲い込むことができる。
新しくコンテンツID(例えばコンテンツC1)が設定される(ブロックSD1)。次に、コンテンツ関連情報がチェックされ、コンテンツC1(コンテンツID)に対応する拡張関連ターゲットの有無が判定され、対応する拡張関連ターゲットのデータがデータファイルの中から抽出される(ブロックSD2)。抽出された拡張関連ターゲットのデータが格納部のテーブルに格納される(ブロックSD3)。次に、データファイル内のコンテンツ関連情報のデータをすべてチェックしたかどうかの判定が行われる(ブロックSD4)。すべてのコンテンツ関連情報がチェックされていない場合は、ブロックSD2に戻る。すべてのコンテンツ関連情報がチェックされている場合は、ブロックSD5にて、コンテンツIDは最後のIDであるか判定される。つまり、すべてのコンテンツに関して、囲い込み拡張処理が終了したか否かの判定がなされる。囲い込み拡張処理が終了していれば、終了し、終了していない場合は、ブロックSD1に戻る。
上記したようにファンクラブを生成するための囲い込み処理、囲い込み拡張処理が実行される。次に、囲い込んだ顧客を、本格的なファンクラブに登録するために、各顧客に対して通知が実行される。なお囲い込まれた顧客を、この通知なしに自動的にファンクラブのメンバーに登録してもよい。
上記通知タイミングは、例えばユーザが機器(パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなど)の電源をオンした場合、あるいは、機器電源をオンし、特定の操作ボタンを操作した場合、あるいは番組を視聴した後など各種の設定が可能である。
図11A、図11Bは、ファンクラブ(パックと称する場合もある)の構築方法の一例を示す。
図11Aにおいて、ユーザU01は、コンテンツC1(番組)を視聴していることが判明している(ブロックSE1)。またユーザU01は、コンテンツC1のファンクラブの一員として囲い込まれている(ブロックSE2)。上記の判断のもとに、通知処理部403bは、コンテンツC1のファンクラブの一員として登録してよいかどうかを、ユーザU01に通知する(ブロックSE3)。ここで、通知先は、ユーザU01が使用している機器(パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなど)である。ユーザU01から「登録許可」の返事があった場合は、ユーザU01をコンテンツC1のファンクラブの正式な一員として登録する(ブロックSE4)。
図11Bは、コンテンツC1のファンクラブにユーザU01が入会しない「登録拒否」の返事があった場合の例である(ブロックSE5)。他のブロックSE1−SE3は、図11Aと同じであるために説明は省略する。
図12は、シリーズのドラマYの番組を視聴したユーザU1−U4の各種視聴タイプの例を示す説明図である。ユーザU1は視聴タイプAであり、ドラマを第1話から連続して第6話まで視聴したタイプである。ユーザU2は視聴タイプBであり、ドラマを第1話から連続して第3話まで視聴したが、第4話を視聴せず、第5話を視聴したタイプである。
ユーザU3は視聴タイプCであり、ドラマを第1話から連続して第3話まで視聴したが、第4話以後を視聴していないタイプである。ユーザU4は視聴タイプDであり、ドラマを第1話、第2話を視聴しなかったが、第3話以後を視聴しているタイプである。
図13は、番組視聴者を当該番組のファンクラブに登録する際の判定例を示すフローチャートである。ユーザU1は視聴タイプAであり、第4話までを連続して視聴している(ブロックSF1)。このことはドラマYに関して極めて嗜好性が強いと判断されるので、ユーザU1は、ドラマYのファンクラブの一員として判断する(ブロックSF2)。通知処理部は、ユーザU1に対して、ドラマYのファンクラブの一員として登録してよいかどうかを通知する(ブロックSF3)。「登録許可」の返事があった場合は、ドラマYのファンクラブにユーザU1を登録する(ブロックSF4)。返事がない場合、及び「登録拒否」の返事があった場合は、登録しない。
図14は、ファン離脱抑制の例(番組視聴者を当該番組のファンクラブに登録する際の判定例)を示すフローチャートである。ユーザU2は、ドラマYに関して、視聴タイプBであり、第1話、第2話、第3話を視聴し、第4話を視聴せず、第5を視聴した(ブロックSG1)。この時点で、ユーザU2は、ドラマYに関心が高いと推定できる。そこで、ユーザU2は、すでにドラマYのファンクラブの一員であるかどうかの判定がなされる(ブロックSG2)。ユーザU2がドラマYのファンクラブの一員でない場合、ドラマYのファンクラブの一員として本システムは判断する(ブロックSG3)。通知処理部は、ユーザU2に対して、ドラマYのファンクラブの一員として登録してよいかどうかを通知する(ブロックSG4)。「登録許可」の返事があった場合は、ドラマYのファンクラブにユーザU1を登録する(ブロックSG5)。返事がない場合、及び「登録拒否」の返事があった場合は、本システムは登録しない。
ブロックSG2において、ユーザU2がすでにドラマYのファンクラブメンバーであることが分かった場合、ドラマYの第4話の再配信日及び又は再放送日時をユーザU2の機器に通知する。この通知情報は、例えばユーザU2が使用している機器のメニュー画面で、ファンクラブボタンを操作することにより、表示される。
図15は、ファン離脱抑制(番組視聴者を当該番組のファンクラブに登録する際の判定例)の他の例を示すフローチャートである。ドラマYをユーザU3は、第1話から第3話までを連続して視聴した、しかし、それ以降は視聴していない。この場合、ユーザU3は、ドラマYのファンクラブメンバーの候補であると、本システムは判断する(ブロックSH2)。通知処理部は、ユーザU3に対して、ドラマYのファンクラブの一員として登録してよいかどうかを通知する(ブロックSH3)。「登録許可」の返事があった場合は、ドラマYのファンクラブにユーザU3を登録する(ブロックSH4)。返事がない場合、及び「登録拒否」の返事があった場合は、本システムは登録しない(ブロックSH5)。
なお、ブロックSH2の前ブロックとして、ユーザU3が、ドラマYのファンクラブメンバーであるかどうかを判断する処理があってもよい。
図16は、ファン離脱抑制(番組視聴者を当該番組のファンクラブに登録する際の判定例)のさらに他の例を示すフローチャートである。ユーザU4は、ドラマYに関して第1話から第2話までを視聴せず、第3話、第4話と視聴した。この場合、ユーザU4は、ドラマYのファンクラブメンバーの候補であると、本システムは判断する(ブロックSJ2)。通知処理部は、ユーザU4に対して、ドラマYのファンクラブの一員として登録してよいかどうかを通知する(ブロックSJ3)。「登録許可」の返事があった場合は、ドラマYのファンクラブにユーザU3を登録する(ブロックSJ4)。そして、ドラマYの第1話、第2話の再配信日及び又は再放送日時を通知する(ブロックSJ4)。上記の返事がない場合、及び「登録拒否」の返事があった場合は、本システムは登録しない(ブロックSHJ)。
なお、ブロックSJ2の前ブロックとして、ユーザU4が、ドラマYのファンクラブメンバーであるかどうかを判断する処理があってもよい。
上記したように実施形態では、ユーザに対してファンクラブ入会の勧誘を行うことができる。ファンクラブ入会の勧誘は、上記の手段に限定されるものではなく、各種の方法が可能である。例えば、番組表が表示器に表示された状態で、機器をファンクラブ入会モードに切り替えて、そしてユーザが希望の番組リストを選択して決定操作を行うことにより、ファンクラブ登録が行われてもよい。
図17は、コンテンツY1のファンクラブのメンバー(ユーザと称してもよい)に、コンテンツY1に関連する媒体情報と付随情報を通知するシステムの一例を示している。
図17が示すように、コンテンツY1に関して、ユーザU1,U2、・・・・Unが、かかわりを持ったとする。かかわりとは、コンテンツY1の放送番組あるいは配信番組を視聴した、あるいは、コンテンツY1が収録されたデジタル媒体を購入又はレンタルショップから借りた、あるいは録画されているコンテンツY1を再生して視聴したなどである。あるいは、コンテンツY1がイベントあるいはコンサートなどであった場合、そのチケットを購入及び又は予約した場合も含まれる(ブロックSK1、SK2)。
上記したように本システムは、コンテンツY1に関連したデータを収集により、コンテンツY1に関するファンクラブを構築することができる(ブロックSK3)。ここで、本システムは、コンテンツ媒体提供元5000から媒体情報を収集することにより、コンテンツY1に関連する媒体情報が存在するかどうかを判断することができる(ブロックSK12)。コンテンツY1に関連する媒体情報が存在した場合、本システムは、コンテンツY1のファンクラブメンバーであるユーザU1−Unに媒体情報を通知する。媒体情報としては、コンテンツY1に関する本や雑誌の出版情報、コンテンツY1に関するイベント情報など多種である。出版情報には、本や雑誌の販売店、販売開始日などがある。コンテンツY1に関するイベント情報には、イベント開催日時、開催場所(国内、外国)がある。さらにこれらの通知情報には、販売店、イベント開催場所の住所、交通系路、などのサービスが付随情報として付帯している。
図18は、コンテンツY1のファンクラブのメンバー(ユーザと称してもよい)に、コンテンツY1に関連する媒体情報と付随情報を通知するシステムの他の例を示す。
図18では、図17のブロックに比べて、ブロックSK4−SK11が備わっている点が異なる。コンテンツY1に関するファンクラブメンバーが囲い込まれた後(ブロックSK3)、ユーザに対して「今後、コンテンツY1に関連する情報がありましたらお知らせいたしますがよろしいですか?」というようなメッセージを通知する。ここで、ユーザから「否定」の返事があった場合(ブロックSK5)、当該ユーザは、特殊の処理ルーチンとして扱われることになる(ブロックSK6)。すなわち、コンテンツ媒体提供元5000からコンテンツY1に関する媒体情報を収集したとき、収集毎に当該拒否ユーザに提供するのではなく、例えば5回に1回の割合、あるいは10回に1回の割合で提供する(ブロックSK7)。
一方、ブロックSK4での処理後、ユーザから「許可」の返事があった場合(ブロックSK10)、当該ユーザは、優先処理ルーチンとして扱われることになる(ブロックSK11)。すなわち、コンテンツ媒体提供元5000からコンテンツY1に関する媒体情報を収集したとき、本システムは収集毎に当該ユーザに提供する。
なお、媒体情報は、当該媒体に関連するコンテンツがたとえば放送された後、2年後、あるいは3年後に発売される関連本、関連小説、関連記憶媒体の場合がある。
図19Aは、テレビジョン装置1001のメニュー画面にファンクラブボタン152が表示された例を示す。図19Bは、パーソナルコンピュータ、又はタブレット、又はスマートフォンのメニュー画面にファンクラブボタン152が表示された例を示す。
図19Cは、ファンクラブボタンが操作されたことにより、ユーザに対してファンクラブへの入会を誘う「お誘い画面」が表示された例である。この画面では、例えば「あなたをドラマYのファンクラブに登録してよいですか?」なるメッセージと、返信用ボタン「YES」、「NO」が表示される。ユーザが「YES」ボタンを選択して決定を行うと、図19Dに示すように、ユーザがファンクラブに登録されたことを示す画面が現れる。ここでは、メッセージとして、例えば「あなたをドラマYのファンクラブに登録しました」、「今後、ドラマYの関連情報をお送りしてもよいですか?」、なるメッセージと、返信用ボタン「YES」、「NO」が表示される。ユーザが「YES」ボタンを選択して決定を行うと、図19Eに示すように、コンテンツ(ドラマY)に関する関連情報が提供されることを示す画面表示、例えば「今後、ドラマYの関連情報をお送りします、お楽しみに!」なるメッセージが表示される。
図19Dの画面で、ユーザが返信用ボタン「NO」を選択して決定した場合、ユーザのファンクラブ登録は行われるが、関連情報の提供サービス頻度が低減される。例えば、図18のブロックSK6の特殊処理ルーチンによる、サービスとなる。
図20Aは、ユーザがファンクラブ入会後、テレビジョン装置1001の電源をオンしたとき、ファンクラブニュースが届いていることを示唆するファンクラブボタン152の様子を示す。この時の画面は、テレビジョン装置1001が、近距離通信送受信部113によりファンクラブメンバーのユーザがテレビジョン装置1001の電源をオンしたことを、スマートフォン又はタブレット1004からの信号により検出したような場合に表示することが好ましいホーム画面である。また図20Bは、ユーザがファンクラブ入会後、パーソナルコンピュータ1003、又はタブレット1005、又はスマートフォン1004の電源をオンしたとき、ファンクラブニュースが届いていることを示唆するファンクラブボタン152の様子を示す。このときファンクラブボタン152は、例えば点滅したり、あるいは色が変化したりする。図20Cは、テレビジョン装置1001の起動時(電源オン時)の画面表示の一例であり、レジューム画面での起動例を示す。例えば、テレビジョン装置1001の電源をオンしたユーザがファンクラブメンバーではない場合、あるいはファンクラブメンバーであるユーザのスマートフォン又はタブレット1004からの信号を近距離通信送受信部113により検出できない場合、レジューム画面での起動することが好ましい。このときは、ファンクラブボタン152は表示されない。なお、テレビジョン装置1001の電源をオンしたユーザがファンクラブのメンバーである場合は、ホーム画面へ戻るボタン153を選択後、オンする(リモコンあるいはスマートフォンから[OK]を指示入力する)ことで、ファンクラブボタン152が表示される。
図21は、図20A,図20Bに示したファンクラブボタン152をユーザが選択して決定を行い、次のメッセージ画面を開いたとき最初に現れる、最新の各種のメッセージ例を示す。例えば、
「あなたが見た番組EEのキャラクタグッズが販売されます。」、「販売開始日:・・月・・日」、「販売店:・・・店」、「値段:・・・〜・・・」などと表示される。さらに販売店への交通手段を調べることができるように、交通手段・交通費の案内画面に移行するための、アクセスボタンが表示される。この案内画面の情報は付随情報出力部6000から出力されている。
またメッセージの例としては、「あなたが見た番組AAの主演者 ・・・さんが、コンサートを開催します。」、「開催日:・・月・・日」、「場所:横浜のD会場」、「入場料:¥・・・」などと表示される。また付随情報出力部6000から交通案内、宿泊施設案内なども提供される。
またメッセージの例としては、「あなたが見たシリーズドラマBBBの第2シリーズが始まります。」、「開始日:・・月・・日」、「チャンネル:CH・・・」、「時間帯:・・時〜・・時」などと表示される。
またメッセージの例としては、「あなたが見た番組EEに関する小説が販売されます」「販売開始日:・・月・・日」「販売店:KK点」「値段:¥・・・」などと表示される。さらに販売店への交通手段を調べることができるように、交通手段・交通費の案内画面に移行するための、アクセスボタンが表示される。この案内画面の情報は付随情報出力部6000から出力されている。
なお、ファンクラブボタン152を選択して決定した場合、到着している(受信されている)ファンクラブニュースのリストが表示されてもよい。例えばリストは、複数のファンクラブ名称として表示されてもよい。ユーザは、所望のファンクラブ名称を選択して決定することにより、ファンクラブの最新ニュースを見ることができる。
図22は、ユーザが所属しているファンクラブを確認したい場合に利用するクラブ確認ボタン155と戻るボタン156を示している。
図22が示す画面表示に対し、リモコン操作あるいはタッチ操作により、クラブ確認ボタン155が選択されて決定されると、本機器のユーザが所属しているファンクラブリストが表示される。図22では、画面が小さいので、画面の外に表示内容を拡大して示している。ファンクラブリストとしては、例えば「あなたが所属しているファンクラブリストです」とのメッセージが記述され、以下に各ファンクラブの名称が表示される。図22の例では、例えば「Mis,R.S関連クラブ」、「スポーツ・ジャイアンツ関連クラブ」、「ドラマ「木星」の関連クラブ」が示されている。ここでユーザがクラブについてさらに詳しく知りたい場合は、所望のクラブ名を選択し決定操作を行えばよい。
今、ユーザが、「ドラマ「木星」の関連クラブ」を選択して、決定操作を行ったとする。すると、例えばこのファンクラブの最新ニュースを見ることができる。
なお、ユーザがファンクラブから脱会したい場合は、脱会希望するファンクラブ名の先頭にある脱会ボタンにチェックマークを記述することにより、当該ファンクラブから脱会することができる。
図23は、複数の異なるファンクラブから、共通項を検出して、新たなファンクラブを生成(連鎖的拡張)する例を示す。この新たなファンクラブ生成処理は、例えば制御部401の囲い込み拡張処理部401bが担当する。
例えばコンテンツPAのファンクラブメンバーとコンテンツPBのファンクラブメンバーとを比較した場合、40%以上の共通メンバーが所属していた場合、コンテンツPAのファンクラブ(第1のファンクラブ)と、コンテンツPBのファンクラブ(第2のファンクラブ)のメンバーは、嗜好性が共通している可能性が高いと判断される。
したがって、第1と第2のファンクラブのメンバーは、コンテンツPA,PBにも興味を持つと推定できる。そこで、両者ファンクラブを合わせた第3のファンクラブを生成することができる。
この第3のファンクラブは、例えば次のようなケースで有効である。例えばコンテンツPAの放送が終了し、コンテンツPBの放送が継続している場合がある。コンテンツPAに関連する主演者、あるいは作者に興味を持つ視聴者がコンテンツPAの放送中に第1のファンクラブに加入できず、主演者あるいは作者が同じのコンテンツPBのファンクラブのみに加入する場合がある。ここで、コンテンツPAに関する関連情報(雑誌の発行、あるいはイベント開催)が発生した場合、第3のファンクラブのメンバーは、コンテンツPAに関する関連情報のサービスを受けることがきる。もし、第3のファンクラブがないとすると、第2のファンクラブのみに所属していたユーザは、コンテンツPAに関する関連情報のサービスを受けられないことになる。しかし、第3のファンクラブが生成されることにより、第2のファンクラブのみに所属していたユーザは、コンテンツPAに関する関連情報のサービスも受けられることになる。
なお、上記の共通メンバーの40%と言う数値はこれに限定されるものではない。このパーセンテージは、任意に設定されてもよい。共通メンバーが存在しない複数のファンクラブであっても、複数のファンクラブを合体した新しいファンクラブを構成してもよい。合体対象となるファンクラブは、それぞれのコンテンツの原作者が同一人物である場合、あるはジャンルが同一である場合、主演者が同一人物である場合、などがある。
図24は、各種のコンテンツ媒体の提供元及び又は付随情報と任意の業界(商業形態)のさまざまな事業体の情報(コンテンツ情報)との関連付ける方法の一例を示す。
コンテンツ媒体提供元5000、付随情報出力部6000は、多種多様の業界(商業形態)を含む。それぞれの業界は、任意数の事業体(事業者、個人、特定の個人の集合体、任意団体、非営利団体)を含む。事業体は、例えばテレビ局(キー局)、出版社、物品販売元、企画会社(イベント企画/物品(ステーショナリー/グッズ/タイアップ商品)企画)、広告制作会社、販売店、など、任意であり、同種の業界(同業事業体)、異なる会社(異業事業体)のいずれであっても構わない。
ユーザ(関連ターゲット、顧客)は、番組を視聴することにより、また、ネットワークを介して通信(ショッピングなど)を行うことにより、各種の業界(事業体)からのコンテンツ媒体の情報のサービスを受けることができる。しかも情報サービス対象となっているコンテンツ媒体は、ユーザが興味を示している媒体である確率が極めて高い。
結果、上記各種の業界(事業体)は、結果的に極めて効率的な広告・宣伝を保証されていることになる。よって上記業界(事業体)は、それぞれのコンテンツ媒体を販売する際、プロモーション費用を格段と節約できることになる。
上記した実施形態において、テレビジョン装置1001における制御部200の内部ブロック機能、サーバ4001の制御装置4003における内部ブロック機能は、ソフトウエアにより実行されてもよいことはもちろんである。
例えば、事業体1がテレビ局(キー局)であり、事業体2が企画会社(物品企画)、事業体3が広告制作会社、事業体4が出版社、事業体5が企画会社(イベント企画)であるような場合、事業体6が広告主(商品製造販売会社)、などである場合、図30Aおよび図30Bに示すようなパックの詳細画面表示を、テレビジョン装置1001の画面表示として表示できる。
図25は、表示配列制御部によるテレビジョン装置の画面表示信号(画面表示出力)におけるさまざまな表示の配列および表示順の設定方法の一例をを示している。
表示配列制御部225は、コンテンツ情報処理部225a、第1の処理部225b、第2の処理部225c、第3の処理部225d、メモリ225e、等を含む。
コンテンツ情報処理部225aは、コンテンツの情報を読み出し、一時蓄積し、データベース化する。
第1の処理部225bは、コンテンツ情報処理部225aからのコンテンツの情報を用いて個々のコンテンツをジャンル別に分類し、画面表示する際の表示順(ジャンル別配列)を設定する。また、第1の処理部225bは、ジャンルの配列順を決めるために、視聴者の視聴の習慣性の高いジャンルから低いジャンルに関する習慣性順位を設定する。第1の処理部225bはまた、ジャンルの分類およびジャンルの習慣性順位を、コンテンツ(番組)の識別コードを用いて設定する。
第2の処理部225cは、第1の処理部225bが分類したジャンル別のコンテンツの放送日時に基づいて個々のコンテンツの配列を決定する。つまり、第2の処理部225cは、ジャンルにおける各コンテンツの放送日時の新しい順から古い順を識別する(即ち、新旧順位配列を実施する)。例えば各コンテンツの放送日時を参照して、放送日時が現在の日時に近い順ものから遠い順を決める。この時の配列も、各コンテンツの識別コードの配列である。
第3の処理部225dは、各コンテンツの代表画像(例えばサムネイル)を、上記した配列情報(ジャンル別配列、習慣性順位配列、新旧順位配列)に基づいて配列して、表示部に出力する。第3の処理部225dはまた、個々のコンテンツを表示器(ディスプレイ)134において画面表示する際の配列および表示順を設定し、表示出力部105に出力する。メモリ225eは、個々のコンテンツの代表画像(サムネイル)を保持する。
コンテンツ情報処理部225aは、より詳細には、HDD111が保持するさまざまな録画済コンテンツ(番組)の情報(以下コンテンツ情報と称する)を、個々のコンテンツ(番組)と関連付けてデータベース化し、蓄積する。なお、個々のコンテンツのコンテンツ情報は、例えばジャンル、タイトル、放送局名(チャンネル番号)、放送日時、プロデューサ(監督)、原作者、出演者、スポンサー、等の情報を含む。
上述したように、第1の処理部225bは、詳細には、コンテンツ情報処理部225aが保持するコンテンツ情報を用いて個々のコンテンツをジャンル別に分類する。また、第1の処理部225bは、視聴者の視聴の習慣性の高いジャンルから視聴の習慣性の低いジャンルを特定(判定)する。なお、視聴の習慣性は、視聴者の嗜好性を反映するものであり、嗜好性が高いジャンルのコンテンツ(番組)は、視聴する回数あるいは視聴する番組数が多くなる、と考えることができる。従い、視聴回数あるいは視聴する番組数が多いジャンルについて、視聴の習慣性が高い、と判定できる。第1の処理部225bはこの視聴の習慣性に基づいて特定(判定)したコンテンツの識別コードを分類し、画面表示する際の表示順を設定する。すなわち、第1の処理部225bは、図28が示すように、習慣性視聴に基づき、「お勧め(recommend、レコメンド)を提示する」という画面表示において番組を上下方向に表示するための配列の決定に利用可能なコンテンツの配列順序を特定する。
第2の処理部225cは、より詳細には、第1の処理部225bが分類したジャンル別のコンテンツの放送日時に基づいて、ジャンル毎の個々のコンテンツの表示順(配列)を決定する。すなわち、第2の処理部225cは、図28が示す習慣性視聴に基づくお勧め画面表示において、番組(番組の代表画像)を(画面)左右方向に表示するための配列の決定に利用可能なコンテンツの配列順序を特定する。なお、画面表示において、個々のジャンルに表示するコンテンツ(番組)の期間は、例えば現在から1週間以上で、好ましくは2週間(14日)とする。
このように、表示配列制御部225は、視聴者の視聴の習慣性(以下習慣性視聴と称する)に基づいて(視聴者に)お勧めとして提示する番組を、(番組の)ジャンルと視聴者の視聴履歴(習慣性)とに基づいて、2次元(マトリクス)的に、表示するための表示信号を生成し、表示処理部205に出力する。
なお、習慣性視聴は、視聴可能な番組(放送中の番組、録画済の番組、VoD(Video on Demand)等のコンテンツ)であって、1週間に1回(1話)放送され、所定回数(話数)で完結する連続番組、あるいは1つのテーマ(カテゴリ)に基づいて複数の回数(話数)の番組が用意されるシリーズ番組(例えば、紀行番組や有名店紹介番組、あるいば1回/週以上の頻度で放送されるバラエティ番組や演芸中継、等)を、視聴履歴に基づいて判定する。
また、習慣性視聴される番組を判定した番組判定データに基づいてお勧め番組を提示する際には、以下の要因を考慮して、図28を用いて説明する「お勧め番組(レコメンド)を提示する(“みるコレ”と称する場合もある)」という画面表示を設定する。上記要因としては、以下がある。
視聴者が番組(コンテンツ)を録画しない、すなわちHDD111が接続されていない場合、「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示においては、デモ(デモンストレーション)画面を表示して、HDD111の接続を促す。また、HDD111が接続されているが録画番組がない場合、「空欄」を表示するか、「録画された番組がありません」等のメッセージを表示する。
一方、(視聴)履歴不足など、「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示を表示してレコメンド(お勧め)可能な状態にない場合は、ジャンル単位で、シリーズ番組であることが(所定の識別コードにより)識別されている番組のうち、録画済である番組の最新(直近)の番組を表示する、ものとする。
なお、「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示においては、表示配列制御部225は、次のような制御に基づき、コンテンツの配列および表示順となるよう、画面表示が特定(設定)されてもよい。
(1) ジャンルによって表示する位置を固定しない。すなわち、
(1−1) 放送開始日時順に[現在(最新/画面左)−過去(古い/画面右)]で表示する。
(1−2) 表示順(ジャンル)を、視聴履歴の更新(すなわち視聴者が新たに視聴したコンテンツの発生)時のみならず、所定の規則、例えば曜日、等に基づいて変更する。
また、「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示においては、
レコメンドスコアの上位5番組(シリーズ)を放送開始日時順に表示する
縦(画面上下)方向は、番組数が多いジャンルを上に表示する
横(画面左右)方向は、[現在(最新/画面左)−過去(古い/画面右)])の順に表示する。
なお、「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示は、デジタル(地上デジタル)放送の録画済番組の外に、BS放送の録画済番組とCS放送の録画済番組も、併せて表示してもよい。
また、図26(あるいは図27)が示す画面表示((TimeOn/ホーム)画面)において、「いつもの!」の表示領域1025から「すべて見る(すべて)」タイル(ボタン)が選択された(リモコンによりフォーカスがあてられ、[決定キー]/[決定にマッピングしたカラーキー]がオンされた)場合、
(2) 単一ジャンルに絞りこんだ単一種類(ジャンル)のマッシュアップ画面を表示する。
(2−1a) 同一シーズンの同一ジャンル(シリーズ番組であることが(所定の識別コードにより)識別されている)の番組を表示<シリーズ表示>する。
(2−1b) 同一ジャンルのシリーズ番組の番組が複数ある場合、直近の1番組のみを表示<シリーズ表示>する。
(2−2) (リモコン操作により)フォーカスがあてられ、[決定キー]/[決定コマンドとマッピングした(1対1で対応した)カラーキー]がオンされた)場合、<シリーズ表示>されているシリーズ番組のパックを展開して、表示可能な個数(話数)の番組を表示する。
図26は、テレビジョン装置の起動時の画面表示(TimeOn(ホーム)画面)の表示例を示す。
テレビジョン装置1001の表示画面1011は、現在放送中番組(ch)表示領域1021、契約広告(バナー)表示領域1022、ショートカット(/ジャンプ)ボタン群1023、「気になる!」表示領域1024、「いつもの!」表示領域1025、「みどころ」表示領域1026、「SNS」表示領域1027、等を表示する。
ショートカット(/ジャンプ)ボタン群1023は、さまざまな機能を実現するためのショートカットボタンや外部サーバが保持するコンテンツを再生するための制御コマンド、等を出力可能なショートカット(/ジャンプ)ボタンを含む。
「気になる!」表示領域1024は、自動録画された番組や情報提供会社がお勧めする番組を紹介する。
「いつもの!」表示領域1025は、習慣性視聴に基づくお勧め(レコメンド)番組を紹介する。
「みどころ」表示領域1026は、情報提供会社(外部コンテンツサーバ)が用意するみどころ情報に基づき、さまざまな番組のみどころを紹介する。
「SNS」表示領域1027は、SNS(Social Networking Service)における話題の番組、等の情報を表示する。
「いつもの!」表示領域1025は、例えばレコメンドスコアの上位5番組(シリーズ番組)のパック(ファンクラブ)を、放送開始日時順に表示する。
「いつもの!」表示領域1025内の5つのシリーズ番組の任意の1つのパックを選択すると、図27が示す画面表示1012に表示画面が遷移する。画面表示1012においては、図26が示す画面表示1011において右側に表示されている「いつもの!」表示領域1025が、画面表示1011内の左側へ遷移する。また、現在放送中番組(ch)表示領域1021が画面表示1011内の右側へ遷移し、選択されたシリーズ(パック)の再生対象となる1つの番組のプレビュー(あるいはサムネイル)画面を表示する。すなわち、「いつもの!」表示領域1025は、「いつもの!」表示領域1025が表示する任意の1シリーズの番組の1つパックが選択された場合、「いつもの!」表示領域1025を常時表示しながら、選択された1つのパックの番組のプレビュー(あるいはサムネイル)画面を表示する。これにより、図27が示すように、画面表示1012は、選択されたシリーズ(パック)の有無や、シリーズ内の番組説明の参照、等にかかわりなく、「いつもの!」表示領域1025が画面表示1011に、常時表示されることにより、次のシリーズを選択する(選択対象のシリーズを変更する)際に、図26に示す画面表示に戻る必要が無い、という利便性を提供できる。すなわち、レジューム機能により、通常、最後に表示したページを表示するテレビジョン装置1001において、「いつもの!」表示領域1025を、画面表示1011に常時表示することにより、視聴者の利便性を高めることができる。
図28は、視聴者の習慣性視聴に基づいてお勧めとして提示する番組を、番組のジャンルと視聴者の視聴履歴(習慣性)とに基づいて、2次元(マトリクス)的に表示する表示の一例である。
図28が示す「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示は、縦(画面上下)方向において、習慣性視聴番組の数の多い(習慣性視聴番組のスコアが高い)順に、任意数のジャンル表示タイルを含む。図28が示す画面表示は、表示例として、3つのジャンル表示(タイル)1121、1131および1141を含む表示例である。なお、図25により説明した通り、習慣性視聴番組の数の多い(習慣性視聴番組のスコアが高い)ジャンルを最上部に表示する(ジャンル表示1121)。
また、図28が示す「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示は、習慣性視聴番組の数に基づいて画面上下方向に配列するそれぞれのジャンルにおいて、横(画面左右)方向に、所定数の番組に対応する番組表示(タイル)1122、1123、・・・、1128を、現在(最新/画面左)−過去(古い/画面右)]の順に表示する。すなわち、図28が示す「お勧め番組を提示する(みるコレ)」画面表示においては、視聴者が視聴したコンテンツの数が多いジャンルを、同ジャンルを表示する方向と直交(交差)する方向に、任意数のジャンルを表示する。
なお、習慣性視聴のスコアが最上位ではないジャンルについては、表示する番組表示(タイル)の個数が表示可能な個数よりも少なくなる場合もある。例えば、図28が示す表示例は、ジャンル1131については、表示される番組(タイル)の個数は、1132、1133、・・・、1136(合計5)、ジャンル1141については、1142、・・・、1144(合計3)、を表示した例である。
図29は、「みるコレ」画面表示のパック一覧表示の一例を示す。
図29が示すパック一覧(「みるコレ」画面)表示1201は、現在放送中番組(ch)表示領域であり、選択されたシリーズ(パック)の再生対象となる1つの番組のプレビュー(あるいはサムネイル)画面1202、契約広告(バナー)表示領域1203、番組(コンテンツ)内容説明(コメント)領域1204、表示切換指示列1205、等を含む。
表示切換指示列1205は、例えば「ホーム」画面表示への切換指示入力が可能な指示ボタン表示1205a、「みるコレ」画面表示への切換指示入力が可能な指示ボタン表示1205b、「ツール(設定)」画面表示への切換指示入力が可能な指示ボタン表示1205c、等を含む。表示切換指示列1205は、選択された任意のボタン表示に対する「≪」と[ボタン名」と「≫」とボタン名への下線、等の付加により、現在選択されているボタンを、表示する。なお、選択されたボタン表示が強調表示され、選択されていない外のボタン表示がグレーダウン表示されてもよい。
「みるコレ」画面表示のパック一覧においては、個々のパック表示(タイル)は、登録済のパックの表示開始位置を示す「登録済パック表示」タイル(ボタン)1211および登録済の任意数のパックを表示する「パック名」タイル(ボタン)1221、・・・、122n(nは正の整数)、パックを追加する際の制御コマンドを指示入力可能な「パック追加表示」タイル(ボタン)1212、お勧めパックの表示開始位置を示す「お勧めパック表示」タイル(ボタン)1213およびお勧めの対象である任意数のパックを表示する「パック名」タイル(ボタン)1231、・・・、123n−1(nは正の整数)、123n(nは正の整数)、123n+1(nは正の整数)、を含む。
「登録済パック表示」タイル(ボタン)1211は、登録済パックの全てを一覧表示可能な制御コマンドを指示入力可能な「すべて(全て表示)」ボタンおよびパックを追加する際の制御コマンドを指示入力可能な「パック追加表示」ボタンを含む。同様に、「お勧めパック表示」タイル(ボタン)1213は、お勧め対象のパックの全てを一覧表示可能な制御コマンドを指示入力可能な「すべて(全て表示)」ボタン及びパックを追加する際の制御コマンドを指示入力可能な「パック追加表示」ボタンを含む。
なお、任意の登録済パックを表示する[パック名]タイル(ボタン)1221、・・・、122nにおいては、登録済のパックであることを示す識別マーク(もしくは文字列)が同一パック内に表示されることが好ましい。
また、登録済、未登録を問わず、任意のパックのタイル(ボタン)にフォーカスがあてられることで、番組(コンテンツ)内容説明(コメント)領域1204に、内容説明、例えばEPG情報が含む説明文(テキスト)やパックの属性、等が表示される。
図30Aおよび図30Bは、図28に一例を示したパックが選択された場合に表示する個々のパックの内容の表示例の一例を示す。
図30Aおよび図30Bが示す画面表示1301および1302は、図28が示すパック一覧のうちの「AZさん」のパックを選択した場合の画面表示の一例を示す。
図30Aおよび図30Bが示す画面表示1301および1302は、表示中のパックのパック名を示す「パック名表示領域」1311、表示中のパックの代表画像を示す「代表画像表示領域」1312、同パックの(新規)登録の制御コマンドを受けつける「パック登録」ボタン1313、登録済みの同パックの登録解除(登録をやめる)の制御コマンドを受けつける「パック解除」ボタン1314、番組(コンテンツ)内容説明(コメント)領域1315、等を含む。なお、「パック登録」ボタン1313および「パック解除」ボタン1314の一方は、パックの登録状況に応じて、一方が、操作入力を受けつけない状態に、例えばグレーダウン表示される。すなわち、パックが登録済パックである場合は、「パック登録」ボタン1313が、これからパックの登録を促す(お勧めする)パックである場合は、「パック解除」ボタン1314が、グレーダウン表示される。
図30Aおよび図30Bが示す画面表示1301および1302は、例えば録画済番組に関する情報表示タイル(ボタン)1321、シーンに関する情報表示タイル(ボタン)1331、外部サーバが保持するコンテンツへのアクセスに関する情報表示タイル(ボタン)1341、SNS(ソーシャルネットワークシステム)表示タイル(ボタン)1351、VoD(外部配信サービス)に関する情報表示タイル(ボタン)1361、物品販売や関連商品やクーポン、イベント会場までの交通手段の情報表示タイル(ボタン)1371、等の視聴者の視聴履歴に基づいて所定の条件で絞り込んだ情報に順列を与え、視聴者に提供するためのさまざまなタイル(ボタン)を表示する。
なお、個々の情報表示タイル(ボタン)に引き続く横方向には、任意数の情報表示タイル(ボタン)が表示される。それぞれのタイル(ボタン)は、最も左側に示す情報表示タイル(ボタン)が示すカテゴリに関連のある番組やコンテンツ毎に、サムネイルや番組解説(文字列)、商品説明(文字列や商品の写真)、等を表示する。また、それぞれのタイル(ボタン)は、それぞれが表示する番組や商品説明へのアクセスが可能な制御コマンドを発行可能である。
このように、任意のパック1311は、そのパックと関連付けられているさまざまなパックについて、テレビジョン装置1001のブラウジング機能により、サーバ4001のファンクラブファイル(パック)へのアクセスを、タイル(ボタン)への操作入力(ボタンのオン)により、容易に実現できる。
なお、図30Aが示す画面表示1301における「下矢印」ボタン表示1301DDは、図30Bが示す画面表示1302を表示するための指示入力を入力可能である。また、図30Bが示す画面表示1302における「上矢印」ボタン表示1301UUは、図30Aが示す画面表示1301を表示するための指示入力を入力可能である。
これにより、画面表示1301および1302は、次の画面表示内の任意のタイルを選択する(選択対象のカテゴリを変更する)際に、戻るボタン、等を操作することなく切り替え可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。