JP2017003192A - エネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理プログラム - Google Patents
エネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】空調機が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合でも、停電時の所定時間に亘り建物の内部の温度を設定温度に維持する可能性を向上させることができるエネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理プログラムを提供することである。【解決手段】実施形態のエネルギー管理装置は、行動予測部と熱量予測部と決定部と出力部とを持つ。行動予測部はユーザの行動を予測する。熱量予測部は空調機によって建物の内部の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された行動と設定温度の情報とに基づいて予測する。決定部は、空調機の消費電力の計画値を予測された熱量に基づいて決定する。出力部は、空調機の消費電力の計画値に基づいて空調機が所定時間に亘り電力を消費しても蓄電システムの蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、空調機の消費電力の計画値に基づく情報を出力する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理プログラムに関する。
エネルギー管理装置は、建物における空調機や蓄電システムの運転計画を管理することによって、建物におけるエネルギーを管理する。空調機は、停電時、自立運転する蓄電システム等から放電された電力によって建物の内部を空調する場合がある。建物の内部の温度は、空調機の消費電力に比例するとは限らない。また、空調機は、自機の消費電力の上限値を制限(出力制限)する機能を有していない場合、蓄電システムの蓄電量を短時間で大量に消費してしまう。したがって、エネルギー管理装置は、空調機が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合には、停電時の所定時間に亘り建物の内部の温度を設定温度に維持することができない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、空調機が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合でも、停電時の所定時間に亘り建物の内部の温度を設定温度に維持する可能性を向上させることができるエネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理プログラムを提供することである。
実施形態のエネルギー管理装置は、行動予測部と、熱量予測部と、決定部と、出力部とを持つ。行動予測部は、ユーザの行動を予測する。熱量予測部は、蓄電システムから放電された電力を消費する空調機によって建物の内部の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された行動と設定温度の情報とに基づいて予測する。決定部は、将来の時刻に対応付けて計画される値である計画値であって、空調機の消費電力の計画値を、予測された熱量に基づいて決定する。出力部は、空調機の消費電力の計画値に基づいて空調機が所定時間に亘り電力を消費しても蓄電システムの蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、空調機の消費電力の計画値に基づく情報を出力する。
以下、実施形態のエネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理プログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、エネルギー管理システム1(EMS: Energy Management System)の構成の第1例の図である。第1の実施形態では、エネルギー管理システム1を「エネルギー管理システム1a」という。エネルギー管理システム1aは、蓄電システム21と、空調機22と、電力測定部23と、環境測定部24と、設計情報記憶部25と、エネルギー管理装置26aとを備える。蓄電システム21と空調機22と電力測定部23と環境測定部24とは、それぞれが複数でもよい。
(第1の実施形態)
図1は、エネルギー管理システム1(EMS: Energy Management System)の構成の第1例の図である。第1の実施形態では、エネルギー管理システム1を「エネルギー管理システム1a」という。エネルギー管理システム1aは、蓄電システム21と、空調機22と、電力測定部23と、環境測定部24と、設計情報記憶部25と、エネルギー管理装置26aとを備える。蓄電システム21と空調機22と電力測定部23と環境測定部24とは、それぞれが複数でもよい。
蓄電システム21と空調機22と電力測定部23と環境測定部24と設計情報記憶部25とエネルギー管理装置26aとは、建物2に備えられる。第1の実施形態では、建物2を「建物2a」という。建物2aは、例えば、住宅、工場、体育館であり、特定の建物に限定されない。建物2aが住宅である場合、エネルギー管理システム1aは、HEMS(Home Energy Management System)でもよい。
エネルギー管理システム1aは、電力線100と、制御線200とを更に備える。電力線100は、蓄電システム21から放電された電力を、空調機22に供給する。制御線200は、無線通信又は有線通信によって制御信号を伝送する通信線である。制御線200は、例えば、ECHONET(登録商標)規格に基づく通信によって制御信号を伝送する通信線でもよい。エネルギー管理システム1aは、蓄電システム21や空調機22の運転計画を管理することによって、建物2aにおけるエネルギーを管理する。なお、エネルギー管理システム1aは、停電時(外部から建物2aへの電力の供給が停止している時間)において外部のクラウドサーバ装置との通信が確保できる場合には、クラウド処理を実行してもよい。
エネルギー管理システム1aは、ユーザ(居住者等)の過去の行動に基づいて、ユーザの将来の行動を予測する。エネルギー管理システム1aは、予測された行動と空調機22の設定温度の情報とに基づいて、建物2aの内部の温度を空調機22の設定温度に維持するために必要とされる熱量(熱負荷)を予測する。エネルギー管理システム1aは、建物2aの設計情報に基づいて、熱量を予測してもよい。エネルギー管理システム1aは、予測された熱量に基づいて、空調機22の消費電力の計画値を決定する。計画値とは、将来の時刻に対応付けて計画される値である。エネルギー管理システム1aは、蓄電量条件(後述する)が満たされると判定した場合、空調機22の消費電力の計画値に基づく情報を出力する。
これにより、エネルギー管理システム1aは、空調機22が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合でも、停電時の所定時間(例えば、2日間)に亘り、建物2aの内部の温度を空調機22の設定温度に維持する可能性を向上させることができる。なお、消費電力の上限値を制限する機能とは、例えば、定格電力の50%までに消費電力を制限する機能である。
蓄電システム21は、パワーコンディショナ(Power Conditioning System:PCS)と、蓄電池とを含む給電システムである。蓄電システム21は、他の蓄電池及びプラグを有する電気自動車でもよい。電気自動車に備えられた他の蓄電池は、電気自動車のプラグを介して、蓄電システム21の蓄電池に電力を供給してもよい。蓄電システム21は、制御線200を介してエネルギー管理装置26aによって制御される。停電時以外では、蓄電システム21は、外部から建物2aに供給された電力(受電電力)を、エネルギー管理装置26aによる制御に応じて蓄電する。
蓄電システム21(給電システム)の動作モードは、停電時の所定時間において、エネルギー管理装置26aによる制御に応じて自立運転モードになる。蓄電システム21は、動作モードが自立運転モードである場合、エネルギー管理装置26aによる制御に応じて放電する。放電された電力は、電力線100を介して空調機22に供給される。
空調機22は、エネルギー管理装置26aによって定められた設定温度に応じて、建物2aの内部の温度を調節する。空調機22は、エネルギー管理装置26aによるオン制御に応じて運転を開始する。空調機22は、エネルギー管理装置26aによるオフ制御に応じて運転を終了する。なお、空調機22は、自機の消費電力の上限値を制限(出力制限)する機能を有していなくてもよい。また、空調機22は、自機の消費電力の上限値を制限する機能を無効にしてもよい。
電力測定部23は、スマートメータである。電力測定部23は、例えば、蓄電システム21のパワーコンディショナに備えられる。電力測定部23は、制御線200を介して、蓄電システム21の蓄電量(充電量)を測定する。電力測定部23は、蓄電システム21の蓄電量を周期的に測定してもよい。電力測定部23は、蓄電システム21の蓄電量の実測値を、エネルギー管理装置26aに送信する。
電力測定部23は、制御線200を介して、蓄電システム21の放電量を測定してもよい。電力測定部23は、蓄電システム21の放電量を周期的に測定してもよい。電力測定部23は、蓄電システム21の放電量の実測値を、エネルギー管理装置26aに送信してもよい。電力測定部23は、停電時以外では、建物2aの外部から電力線100に供給された受電電力又は受電電力量を測定してもよい。
電力測定部23は、制御線200を介して、空調機22の消費電力を測定する。電力測定部23は、空調機22の消費電力を周期的に測定してもよい。電力測定部23は、空調機22の消費電力の実測値を、エネルギー管理装置26aに送信する。また、電力測定部23は、エネルギー管理システム1aの各部の動作状態を表す制御情報を、エネルギー管理装置26aに送信してもよい。動作状態を表す制御情報は、例えば、オン状態、オフ状態である。
環境測定部24は、通信部とセンサとを有する。センサは、建物2aにおける環境の物理量を周期的に測定する。以下、環境の物理量を表す情報を「環境情報」という。環境情報は、建物2aの周囲における外気の温度情報、建物2aの内部の温度情報、建物2aの内部の湿度情報、建物2aの内部の照度情報、建物2aの部屋ごとの二酸化炭素の濃度情報、建物2aに対する日射量の情報、ユーザが建物2aに在室しているか否かを示す判定結果(生活パターン)の情報、空調機22の排熱量の情報である。環境測定部24は、環境情報をエネルギー管理装置26aに送信する。
なお、建物2aの部屋ごとの二酸化炭素がユーザの呼吸によるものである場合、環境測定部24は、ユーザが建物2aに在室しているか否かを、二酸化炭素の濃度情報に基づいて検出することができる。
設計情報記憶部25は、建物2aの設計情報を記憶する。設計情報は、例えば、壁の材質、壁の厚さ、窓の材質、窓の構造、窓の厚み、窓の熱貫通率である。設計情報は、建物2aの構造の設計に関する情報であれば、特定の情報に限定されない。設計情報記憶部25は、建物2aの設計情報をエネルギー管理装置26aに送信する。
エネルギー管理装置26aは、エネルギー管理システム1aの全体を制御する装置である。例えば、空調機22の設定温度の情報と、ユーザの行動とに基づいて、建物2aの内部の温度を空調機22の設定温度に維持するために必要とされる熱量(熱負荷)を、予測された行動と設定温度の情報とに基づいて予測する。エネルギー管理装置26aは、予測された熱量に基づいて、空調機22の消費電力の計画値を決定する。
エネルギー管理装置26aは、インタフェース260と、記憶部270と、計画装置280aと、制御部290とを備える。エネルギー管理装置26aは、電源部を更に備えてもよい。電源部は、例えば、蓄電池を備える。インタフェース260と、計画装置280aと、制御部290とのうち一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部270に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
インタフェース260は、操作部(第1インタフェース)と、表示部(第2インタフェース)とを有する。表示部は、例えば、液晶パネルを備える表示装置である。操作部は、例えば、タッチパネル、操作キー、キーボードである。操作部がタッチパネルである場合、表示部及び操作部は一体でもよい。表示部は、計画装置280aによって決定された運転計画情報を表示する。表示部は、計画装置280aによって決定された複数の運転計画情報を表示してもよい。ユーザは、インタフェース260の表示部に表示された運転計画情報を確認することができる。ユーザは、インタフェース260の操作部を操作することによって、表示されている運転計画情報から、空調機22等に実行させる運転計画情報を選択する。インタフェース260は、ユーザによって選択された運転計画情報を、記憶部270を介してエネルギー管理装置26aに送信する。
インタフェース260の表示部は、蓄電システム21から放電された電力によって自立運転する空調機22などの運転に関するアドバイスを表示してもよい。運転に関するアドバイスは、例えば、設定温度に関するアドバイスである。ユーザは、インタフェース260の操作部を操作することによって、空調機22の設定温度を要望に応じて変更することができる。ユーザは、例えば、季節に応じて空調機22の設定温度を変更してもよい。インタフェース260は、ユーザによって定められた設定温度の情報を、記憶部270に記憶させる。設定温度の情報は、複数の設定温度を示してもよい。
記憶部270は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体(非一時的な記憶媒体)を有する。記憶部270は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。記憶部270は、例えば、ソフトウェア機能部を機能させるためのプログラムを記憶する。記憶部270は、例えば、運転計画情報を記憶する。
計画装置280aは、空調機22の運転計画を決定する装置である。例えば、計画装置280aは、空調機22の消費電力の計画値を、時刻ごとに決定する。計画装置280aは、蓄電システム21の運転計画を更に決定してもよい。計画装置280aは、電力測定部23及び環境測定部25の運転計画を更に決定してもよい。
計画装置280aは、取得部281と、行動予測部282と、熱量予測部283と、決定部284と、判定部285と、出力部286とを備える。第1の実施形態では、行動予測部282を「行動予測部282a」という。第1の実施形態では、熱量予測部283を「熱量予測部283a」という。第1の実施形態では、決定部284を「決定部284a」という。第1の実施形態では、判定部285を「判定部285a」という。
取得部281は、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とを、電力測定部23から取得する。取得部281は、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とを、時刻情報に対応付けて記憶部270に記憶させる。取得部281は、外部から建物2aに供給された電力を、時刻に対応付けて記憶部270に記憶させてもよい。取得部281は、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とを、例えば、過去2週間の日時や曜日ごとに記憶部270に記憶させてもよい。取得部281は、空調機22の消費電力の実測値を、熱量予測部283aに送信する。
取得部281は、環境情報を環境測定部24から取得する。取得部281は、時刻情報に対応付けて、環境情報を記憶部270に記憶させる。取得部281は、環境情報及び時刻情報を行動予測部282aに送信する。取得部281は、蓄電システム21の蓄電量の実測値と空調機22の消費電力の実測値とを、行動予測部282aに更に送信してもよい。
行動予測部282aは、環境情報を取得部281又は記憶部270から取得する。行動予測部282aは、設計情報を取得部281から取得する。行動予測部282aは、環境情報及び設計情報に所定の統計処理を施すことによって、将来におけるユーザの行動を時刻ごとに予測する。予測された行動とは、例えば、建物2aのいずれの部屋にユーザが在室するか、ユーザが空調機22の設定温度を摂氏何度に設定するか等である。
行動予測部282aは、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とを、取得部281から取得してもよい。行動予測部282aは、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とに所定の統計処理を施すことによって、ユーザの行動を時刻ごとに予測してもよい。以下、ユーザの行動を表す情報を「行動予測情報」という。
熱量予測部283aは、行動予測情報を行動予測部282aから取得する。熱量予測部283aは、電力の実測値を取得部281又は記憶部270から取得する。電力の実測値は、例えば、蓄電システム21の蓄電量の実測値、空調機22の消費電力の実測値である。
熱量予測部283aは、設定温度の情報を記憶部270から取得する。熱量予測部283aは、設定温度の情報に基づいて、空調機22の設定温度の候補値を決定する。熱量予測部283aは、空調機22の設定温度の候補値を、設定温度の情報が示す設定温度と同じ設定温度に決定する。熱量予測部283aは、蓄電量条件を満たさないことを示す信号(後述する)を判定部285aから取得した場合には、決定した空調機22の設定温度の候補値を、より低い設定温度の候補値に変更してもよい。
熱量予測部283aは、ユーザによって定められた設定温度の情報が複数の設定温度を示す場合、設定温度の情報が示す設定温度ごとに、空調機22の設定温度の候補値を定める。熱量予測部283aは、空調機22の設定温度の候補値を、現時刻以降の時刻ごとに定めてもよい。
熱量予測部283aは、空調機22の設定温度の候補値と行動予測情報と設計情報とに基づいて、設定温度の情報が示す設定温度を空調機22が維持するために必要とされる熱量を予測する。すなわち、熱量予測部283aは、熱負荷を予測する。熱量予測部283aは、例えば、微分方程式に基づいて熱収支をシミュレーションすることによって熱量を予測する。
決定部284aは、熱量予測部283aによって予測された熱量(熱負荷)に基づいて、空調機22の消費電力の計画値を決定する。空調機22の消費電力の計画値は、空調機22の消費電力を時刻ごとに表す値である。決定部284aは、空調機22の消費電力の計画値に基づいて、空調機22の運転計画情報を作成する。空調機22の運転計画情報は、例えば、時刻ごとの空調機22の設定温度の計画値と、空調機22の動作状態をオン状態に遷移させる時刻と、空調機22の動作状態をオフ状態に遷移させる時刻とを含む。決定部284aは、記憶部270に記憶された設定温度の情報が複数の設定温度を示す場合には、空調機22の運転計画情報を設定温度ごとに作成する。
決定部284aは、空調機22の消費電力の計画値に基づいて、蓄電システム21の蓄電量の計画値を決定する。決定部284aは、蓄電システム21の蓄電量の計画値に基づいて、蓄電システム21の運転計画情報を作成する。蓄電システム21の運転計画情報は、例えば、時刻ごとの蓄電システム21の蓄電量の計画値と、蓄電システム21の動作状態をオン状態に遷移させる時刻と、蓄電システム21の動作状態をオフ状態に遷移させる時刻とを含む。決定部284aは、記憶部270に記憶された設定温度の情報が複数の設定温度を示す場合、蓄電システム21の運転計画情報を設定温度ごとに作成する。
判定部285aは、空調機22の消費電力の計画値が蓄電量条件を満たすか否かを判定する。蓄電量条件とは、空調機22の消費電力の計画値(空調機22の運転計画情報)に基づいて空調機22が所定時間(例えば、2日間)に亘り電力を消費しても、蓄電システム21の蓄電量が閾値以上を維持することである。つまり、判定部285aは、空調機22が所定時間に亘り電力を消費しても蓄電システム21の蓄電量が閾値以上を維持するか否かを判定する。閾値は、例えば、エネルギー管理装置26aの製造時に記憶部270に記憶された値である。閾値は、ユーザによって更新されてもよい。
判定部285aは、空調機22の設定温度の計画値が蓄電量条件を満たさないと判定した場合、蓄電量条件を満たさないことを示す信号を、熱量予測部283aに送信する。判定部285aは、空調機22の設定温度の計画値が蓄電量条件を満たすと判定した場合、空調機22の消費電力の計画値(空調機22の運転計画情報)を、出力部286に送信する。また、判定部285aは、空調機22の設定温度の計画値が蓄電量条件を満たすと判定した場合、蓄電システム21の運転計画情報を、出力部286に送信する。
判定部285aは、終了条件が満たされたか否かを判定する。終了条件とは、空調機22の複数の運転計画情報が決定部284aによって作成されたことである。判定部285aは、終了条件が満たされた場合、終了条件が満たされたことを示す信号を、出力部286に送信する。なお、判定部285aの代わりに、出力部286が判定処理を実行してもよい。
出力部286は、記憶部270にアクセスし、空調機22の消費電力の計画値を初期化する。出力部286は、例えば、停電時に記憶部270にアクセスし、空調機22の消費電力の計画値を初期化してもよい。
出力部286は、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報とを、判定部285aから取得する。出力部286は、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報とを、記憶部270に記憶させる。
出力部286は、終了条件が満たされたことを示す信号を判定部285aから取得した場合、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報とを、記憶部270を介して、制御部290及びインタフェース260に出力する。各運転計画情報は、インタフェース260の表示部に表示される。
制御部290は、制御線200を介して、蓄電システム21及び空調機22の状態を監視する。制御部290は、蓄電システム21の運転計画情報と空調機22の運転計画情報とを、記憶部270から取得する。制御部290は、制御線200を介して、蓄電システム21の運転計画情報に基づいて蓄電システム21を制御する。制御部290は、制御線200を介して、空調機22の運転計画情報に基づいて空調機22を制御する。
図2は、エネルギー管理装置26aの動作の第1例を示すフローチャートである。出力部286は、記憶部270にアクセスし、空調機22の消費電力の計画値を初期化する(ステップS101)。取得部281は、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値と、環境情報とを取得する(ステップS102)。行動予測部282aは、ユーザの行動を時刻ごとに予測する(ステップS103)。熱量予測部283aは、空調機22の設定温度の候補値を決定又は変更する(ステップS104)。熱量予測部283aは、空調機22の設定温度の候補値と行動予測情報と設計情報とに基づいて、設定温度の情報が示す設定温度を空調機22が維持するために必要とされる熱量を予測する(ステップS105)。
決定部284aは、熱量予測部283aによって予測された熱量(熱負荷)に基づいて、空調機22の消費電力の計画値を決定する(ステップS106)。決定部284aは、空調機22の消費電力の計画値に基づいて、蓄電システム21の蓄電量の計画値を決定する(ステップS107)。
判定部285aは、空調機22の消費電力の計画値が蓄電量条件を満たすか否かを判定する(ステップS108)。空調機22の消費電力の計画値が蓄電量条件を満たす場合(ステップS108:YES)、判定部285aは、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報とを、出力部286を介して記憶部270に記憶させる(ステップS109)。空調機22の消費電力の計画値が蓄電量条件を満たさない場合(ステップS108:NO)、判定部285aは、蓄電量条件を満たさないことを示す信号を、熱量予測部283aに送信する。出力部286は、ステップS110に処理を進める。
判定部285aは、終了条件が満たされたか否かを判定する(ステップS110)。終了条件が満たされていない場合(ステップS110:NO)、判定部285aは、ステップS104に処理を戻す。終了条件が満たされている場合(ステップS110:YES)、判定部285aは、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報とを、記憶部270を介して、制御部290及びインタフェース260に出力する(ステップS111)。
以上のように、第1の実施形態のエネルギー管理装置26aは、行動予測部282aと、熱量予測部283aと、決定部284aと、出力部286とを持つ。行動予測部282aは、ユーザの行動を予測する。熱量予測部283aは、蓄電システム21から放電された電力を消費する空調機22が建物2aの内部の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された行動と設定温度の情報とに基づいて予測する。決定部284aは、空調機22の消費電力の計画値を、予測された熱量に基づいて決定する。出力部286は、空調機22の消費電力の計画値に基づいて空調機22が所定時間に亘り電力を消費しても蓄電システム21の蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、空調機22の消費電力の計画値に基づく運転計画情報を、記憶部270を介して制御部290に出力する。
これによって、第1の実施形態のエネルギー管理装置26aは、空調機22が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合でも、停電時の所定時間に亘り建物2aの内部の温度を設定温度に維持する可能性を向上させることができる。
第1の実施形態のエネルギー管理装置26aは、停電が発生してから復電するまでに、ユーザの快適性をできる限り維持して、自立運転を継続するための空調機22の設定温度等に関するアドバイスを、ユーザに提供することができる。第1の実施形態のエネルギー管理装置26aは、設定温度を維持する空調機22の消費電力を、正確に予測することができる。第1の実施形態のエネルギー管理装置26aは、自立運転が可能である時間を、正確に予測することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、発電システム20及び機器27をエネルギー管理システム1が更に備える点が、第1の実施形態と相違する。第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
第2の実施形態では、発電システム20及び機器27をエネルギー管理システム1が更に備える点が、第1の実施形態と相違する。第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図3は、エネルギー管理システム1の構成の第2例の図である。第2の実施形態では、エネルギー管理システム1を「エネルギー管理システム1b」という。エネルギー管理システム1bは、発電システム20と、蓄電システム21と、空調機22と、電力測定部23と、環境測定部24と、設計情報記憶部25と、エネルギー管理装置26bと、機器27とを備える。空調機22は複数でもよい。機器27は複数でもよい。
発電システム20と、蓄電システム21と、空調機22と、電力測定部23と、環境測定部24と、設計情報記憶部25と、エネルギー管理装置26bと、機器27とは、建物2に備えられる。第2の実施形態では、建物2を「建物2b」という。エネルギー管理システム1bは、電力線100と、制御線200とを更に備える。
発電システム20(給電システム)は、発電するシステムである。発電システム20は、例えば、太陽光による発電システム、燃料電池、風力による発電システムである。発電システム20は、発電した電力を、エネルギー管理装置26bによる制御に応じて電力線100に放電する。
電力測定部23は、発電システム20が発電した電力又は電力量を測定する。電力測定部23は、発電システム20が発電した電力を周期的に測定してもよい。電力測定部23は、発電システム20の発電量の実測値を、エネルギー管理装置26bに送信する。電力測定部23は、機器27の消費電力又は消費電力量を、機器27ごとに測定する。電力測定部23は、分岐回路ごとの消費電力又は消費電力量を測定してもよい。電力測定部23は、全ての機器27の消費電力又は消費電力量を、まとめて測定してもよい。
機器27は、空調機以外の機器である。空調機以外の機器とは、例えば、家電機器又は設備機器である。家電機器又は設備機器とは、例えば、照明機器、換気扇、クッキングヒータ機器、電子レンジ機器、冷蔵庫、炊飯器、表示装置、パーソナルコンピュータ、床暖房機器、電気温水器、電動窓、電動ブラインド機器である。機器27は、空調機以外の機器であれば、特定の機器に限定されない。機器27は、電力線100から供給された電力を消費することによって、所定の機能をユーザに提供する。機器27は、エネルギー管理装置26bによる制御に応じて動作してもよい。
エネルギー管理装置26bは、インタフェース260と、記憶部270と、計画装置280bと、制御部290とを備える。エネルギー管理装置26bは、電源部を更に備えてもよい。
計画装置280bは、空調機22の運転計画を決定する装置である。例えば、計画装置280bは、空調機22の消費電力の計画値を、時刻ごとに決定する。計画装置280bは、発電システム20の運転計画を、更に決定してもよい。計画装置280bは、蓄電システム21の運転計画を、更に決定してもよい。計画装置280bは、機器27の運転計画を、更に決定してもよい。計画装置280bは、電力測定部23及び環境測定部25の測定動作の計画を、更に決定してもよい。
計画装置280aは、取得部281と、行動予測部282と、熱量予測部283と、決定部284と、判定部285と、出力部286と、データ予測部287とを備える。第2の実施形態では、行動予測部282を「行動予測部282b」という。第2の実施形態では、熱量予測部283を「熱量予測部283b」という。第2の実施形態では、決定部284を「決定部284b」という。第2の実施形態では、判定部285を「判定部285b」という。電力線100は、発電システム20から放電された電力を、蓄電システム21及び空調機22に供給する。
取得部281は、発電システム20の発電量の実測値と、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値と、機器27の消費電力の実測値とを、電力測定部23から取得する。
行動予測部282bは、環境情報及び設計情報に所定の統計処理を施すことによって、将来におけるユーザの行動を時刻ごとに予測する。行動予測部282bは、発電システム20の発電量の実測値と、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とを、取得部281から取得してもよい。行動予測部282bは、発電システム20の発電量の実測値と、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値とに所定の統計処理を施すことによって、ユーザの行動を時刻ごとに予測してもよい。
データ予測部287は、環境情報を取得部281又は記憶部270から取得する。発電システム20が太陽光による発電(PV: Photovoltaics)システムである場合、環境情報は、例えば、過去における日射量の平均値、過去における発電システム20の発電量の平均値である。
データ予測部287は、環境情報に基づいて、将来における環境の物理量を時刻ごとに予測する。データ予測部287は、将来における環境の物理量の情報を、記憶部270から取得してもよい。将来における環境の物理量の情報は、天気予報情報である。天気予報情報は、例えば、予測された日射量や気温の情報を含む。
データ予測部287は、将来における環境の物理量の情報に基づいて、発電システム20の発電量を予測する。発電システム20が太陽光による発電システムである場合、発電システム20の発電量は、太陽光による発電量である。データ予測部287は、予測された日射量とモデル式とに基づいて、太陽光発電パネルに対する斜面日射量を予測する。モデル式は、例えば、エルビスのモデル(Erbsモデル)を示す式である。熱量予測部283bは、予め定められた係数を斜面日射量に乗算することによって、太陽光による発電量を予測してもよい。
熱量予測部283bは、機器27の運転計画情報を、記憶部270から取得する。機器27の運転計画情報は、例えば、機器27ごとの定格電力を示す情報である。熱量予測部283bは、行動予測情報と、予測された環境の物理量の情報と、予測された発電システム20の発電量と、機器27の運転計画情報と、設定温度の情報とに基づいて、空調機22の設定温度の候補値を決定する。
熱量予測部283bは、空調機22の設定温度の候補値と行動予測情報と設計情報とに基づいて、設定温度の情報が示す設定温度を空調機22が維持するために必要とされる熱量を予測する。また、熱量予測部283bは、機器27ごとの排熱量に基づいて、熱量を予測してもよい。
決定部284bは、機器27ごとの定格電力の情報を記憶部270から取得してもよい。決定部284bは、機器27ごとの定格電力の情報と、熱量予測部283bによって予測された熱量(熱負荷)とに基づいて、空調機22の消費電力の計画値と、機器27の消費電力の計画値とを決定する。決定部284bは、空調機22の消費電力の計画値に基づいて、空調機22の運転計画情報を作成する。決定部284bは、機器27の消費電力の計画値に基づいて、機器27の運転計画情報を作成する。
判定部285bは、空調機22の消費電力の計画値と機器27の消費電力の計画値とが蓄電量条件を満たすか否かを判定する。すなわち、判定部285bは、空調機22及び機器27が計画値に基づいて所定時間に亘り電力を消費しても、蓄電システム21の蓄電量が閾値以上を維持するか否かを判定する。また、判定部285bは、空調機22及び機器27が計画値に基づいて所定時間に亘り電力を消費しても、発電システム20の発電量が閾値未満を維持するか否かを判定してもよい。
図4は、エネルギー管理装置26bの動作の第2例を示すフローチャートである。出力部286は、記憶部270にアクセスし、空調機22の消費電力の計画値と、機器27の消費電力の計画値とを初期化する(ステップS201)。取得部281は、発電システム20の発電量の実測値と、蓄電システム21の蓄電量の実測値と、空調機22の消費電力の実測値と、機器27の消費電力の実測値と、環境情報とを取得する(ステップS202)。
データ予測部287は、将来における環境の物理量を予測する(ステップS203)。データ予測部287は、発電システム20の発電量を予測する(ステップS204)。行動予測部282bは、ユーザの行動を時刻ごとに予測する(ステップS205)。熱量予測部283bは、空調機22の設定温度の候補値を決定又は変更する(ステップS206)。決定部284bは、機器27ごとの定格電力に基づいて、機器27の消費電力の計画値を決定する(ステップS207)。
熱量予測部283bは、機器27ごとの予測された排熱量と空調機22の設定温度の候補値と行動予測情報と設計情報とに基づいて、設定温度の情報が示す設定温度を空調機22が維持するために必要とされる熱量を予測する(ステップS208)。
決定部284bは、熱量予測部283bによって予測された熱量(熱負荷)に基づいて、空調機22の消費電力の計画値を決定する(ステップS209)。決定部284bは、空調機22の消費電力の計画値に基づいて、蓄電システム21の蓄電量の計画値を決定する(ステップS210)。
判定部285bは、空調機22の消費電力の計画値と、機器27の消費電力の計画値とが蓄電量条件を満たすか否かを判定する(ステップS211)。計画値が蓄電量条件を満たす場合(ステップS211:YES)、判定部285bは、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報と、機器27の運転計画情報とを、出力部286を介して記憶部270に記憶させる(ステップS212)。計画値が蓄電量条件を満たさない場合(ステップS211:NO)、判定部285bは、蓄電量条件を満たさないことを示す信号を、熱量予測部283bに送信する。出力部286は、ステップS213に処理を進める。
判定部285bは、終了条件が満たされたか否かを判定する(ステップS213)。終了条件が満たされていない場合(ステップS213:NO)、判定部285bは、ステップS206に処理を戻す。終了条件が満たされている場合(ステップS213:YES)、判定部285bは、空調機22の運転計画情報と、蓄電システム21の運転計画情報と、機器27の運転計画情報とを、記憶部270を介して、制御部290及びインタフェース260に出力する(ステップS214)。
以上のように、第2の実施形態の決定部284bは、蓄電システム21から放電された電力を消費する機器27の消費電力の計画値を、予測された熱量(熱負荷)に基づいて更に決定する。出力部286は、所定時間(例えば、2日間)に亘り空調機22及び機器27が電力を消費しても蓄電システム21の蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、空調機22の消費電力の計画値と機器27の消費電力の計画値に基づく運転計画情報とを出力する。
これによって、第2の実施形態のエネルギー管理装置26bは、空調機22が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合でも、停電時の所定時間に亘り建物2bの内部の温度を設定温度に維持する可能性を向上させることができる。
第2の実施形態の決定部284bは、発電システム20によって発電された電力を更に消費する空調機22の消費電力の計画値を、予測された熱量(熱負荷)に基づいて決定する。
これによって、第2の実施形態のエネルギー管理装置26bは、発電システム20が発電する場合でも、停電時の所定時間に亘り建物2bの内部の温度を設定温度に維持する可能性を向上させることができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態によれば、蓄電システム21から放電された電力を消費する空調機22が建物2内の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された行動と設定温度の情報とに基づいて予測する熱量予測部283と、空調機の消費電力の計画値を、予測された熱量に基づいて決定する決定部284とを持つことにより、空調機22が自機の消費電力の上限値を制限する機能を有していない場合でも、停電時の所定時間に亘り建物2内の温度を設定温度に維持する可能性を向上させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1a…エネルギー管理システム、1b…エネルギー管理システム、2a…建物、20…発電システム、21…蓄電システム、22…空調機、23…電力測定部、24…環境測定部、25…設計情報記憶部、26a…エネルギー管理装置、26b…エネルギー管理装置、27…機器、100…電力線、200…制御線、260…インタフェース、270…記憶部、280a…計画装置、280b…計画装置、281…取得部、282a…行動予測部、282b…行動予測部、283a…熱量予測部、283b…熱量予測部、284a…決定部、284b…決定部、285a…判定部、285b…判定部、286…出力部、287…データ予測部、290…制御部
Claims (11)
- ユーザの行動を予測する行動予測部と、
蓄電システムから放電された電力を消費する空調機によって建物の内部の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された前記行動と前記設定温度の情報とに基づいて予測する熱量予測部と、
将来の時刻に対応付けて計画される値である計画値であって、前記空調機の消費電力の計画値を、予測された前記熱量に基づいて決定する決定部と、
前記空調機の消費電力の計画値に基づいて前記空調機が所定時間に亘り電力を消費しても前記蓄電システムの蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、前記空調機の消費電力の計画値に基づく情報を出力する出力部と、
を備えるエネルギー管理装置。 - 前記熱量予測部は、前記建物の設計情報に基づいて前記熱量を予測する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
- 前記熱量予測部は、前記建物における環境の物理量に基づいて前記熱量を予測する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
- 前記熱量予測部は、前記ユーザが在室しているか否かに基づいて前記熱量を予測する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
- 前記決定部は、前記蓄電システムから放電された電力を消費する機器の消費電力の計画値を、予測された前記熱量に基づいて更に決定し、
前記出力部は、前記所定時間に亘り前記空調機及び前記機器が電力を消費しても前記蓄電システムの蓄電量が前記閾値以上を維持すると判定された場合、前記空調機の消費電力の計画値と前記機器の消費電力の計画値とに基づく情報を出力する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。 - 前記熱量予測部は、前記機器の排熱に基づいて前記熱量を予測する、請求項5に記載のエネルギー管理装置。
- 前記決定部は、発電システムによって発電された電力を更に消費する前記空調機の消費電力の計画値を、予測された前記熱量に基づいて決定する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
- 前記設定温度の情報を取得する第1インタフェース
を更に備える、請求項1に記載のエネルギー管理装置。 - 前記空調機の消費電力の計画値に基づく情報を出力する第2インタフェース
を更に備える、請求項1に記載のエネルギー管理装置。 - エネルギー管理装置におけるエネルギー管理方法であって、
ユーザの行動を予測するステップと、
蓄電システムから放電された電力を消費する空調機によって建物の内部の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された前記行動と前記設定温度の情報とに基づいて予測するステップと、
将来の時刻に対応付けて計画される値である計画値であって、前記空調機の消費電力の計画値を、予測された前記熱量に基づいて決定するステップと、
前記空調機の消費電力の計画値に基づいて前記空調機が所定時間に亘り電力を消費しても前記蓄電システムの蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、前記空調機の消費電力の計画値に基づく情報を出力するステップと、
を含むエネルギー管理方法。 - コンピュータに、
ユーザの行動を予測する手順と、
蓄電システムから放電された電力を消費する空調機によって建物の内部の温度を設定温度に維持するために必要とされる熱量を、予測された前記行動と前記設定温度の情報とに基づいて予測する手順と、
将来の時刻に対応付けて計画される値である計画値であって、前記空調機の消費電力の計画値を、予測された前記熱量に基づいて決定する手順と、
前記空調機の消費電力の計画値に基づいて前記空調機が所定時間に亘り電力を消費しても前記蓄電システムの蓄電量が閾値以上を維持すると判定された場合、前記空調機の消費電力の計画値に基づく情報を出力する手順と、
を実行させるためのエネルギー管理プログラム。
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