JP2017002637A - 防水装置 - Google Patents

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【課題】少ない部品点数で簡単に設置して防水機能をより高めることができる。【解決手段】防水装置1は、ガイド溝6aを有するガイド部6を備えたガイドレール3と、ガイドレール3のガイド溝6aに嵌合させて着脱可能に積層した複数の防水板4とを備えた。防水板4の屋外側でガイドレール3のガイド部6と防水板4の間の隙間を覆って防水シート17を取り付けた。防水シート17の両側部にはポケット17a、17bが形成され、内部に磁石18,19を収納した。防水板4に磁石シートを上下方向に固定し、ガイドレール3のガイド部6にも磁石シートを上下方向に固定する。ガイド部6と防水板4の間の隙間を覆った防水シート17の両側部の磁石18,19を各磁石シートに吸着して密着させて止水する。防水シート17の下部は折り曲げて床面に載置されて重石20で押さえる。【選択図】図1

Description

本発明は、外部から建物の出入口を通して建物内に浸水することを防止する防水装置の防水性を向上させた防水装置に関する。
近年、大雨や洪水等で道路等が浸水すると、その近辺の家屋やビル、或いは地下鉄の駅等の各種の建物に出入口から水が浸入して水浸しになるため、例えば特許文献1に記載された防水装置では、開口部の両側壁に設けたガイドレールのガイド溝に防水板を挿入して積層して開口部を閉塞した構成を備えている。
この種の防水装置では、図9に示すようにガイドレール100のガイド溝101内に防水板102の端部が嵌合しており、防水板102の屋内側の面に止水材103を固着してガイド溝101の内面と当接させて防水性を高めている。
また、特許文献2に記載された防水装置は、建物の開口部の両側にレールを設置し、それと併設するように溝部を対向させてシャッター用ガイドレールを設置している。シャッター用ガイドレールの溝部にシャッターカーテンが巻取りシャフトを巻き降ろし方向に回転させて降下させ、または巻き上げ方向に回転させて上昇させるようにしている。シャッターカーテンは帯状のスラットが上下方向に係合して巻き上げと繰り出しを可能にしている。通常、シャッターカーテンは防水機能がなく、帯状のスラットを上下で係合しているため、水が道路等に溢れて建物の開口部に浸入しようとする際、スラット間の係合部の隙間や、床面とシャッターカーテン最下部との隙間から水が屋内側に漏れて浸入するおそれがあった。
そのため、シャッターカーテンの外側の両側壁には、保持部としてレールとレール内に設置されたビードを取り付け、シートの幅方向の両端に設けたジッパーがそれぞれビード内に引き出し可能に設置されている。シートはたるみを有するために、ビードからシートを引き出してシャッターカーテンとガイドレールと壁面にそれぞれ密着させることでシャッターカーテンの所定部より下側を閉塞できる。しかも、シートの上部はシャッターカーテンにマグネット等で吸着させて固定し、下部は床面上に垂らしてその上に金属等の押圧部材を設置してシート下部を押圧している。
このようにシャッターカーテンの外側で両側部を保持部で支持したシートをシャッターカーテンとガイドレールと壁面に密着させることで、シャッターカーテンの所定部より下側を閉塞して開口部から屋内側への浸水を抑制している。
特開2011−256642号公報 特開2015−38317号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された防水装置では、ガイドレール100のガイド溝101と防水板102との屋外側の角部の隙間から水が侵入してガイド溝101内が満たされるため、屋内側の止水材103とガイド溝101との隙間から水が屋内側に漏れ出てしまっていた。
また、特許文献2に記載された防水装置では、開口部をシャッターカーテンで閉塞すると共にその外側で両側壁面に設けた保持部からたるみを持たせたシートを引き出して、上部をマグネットで、下部を押圧部材でそれぞれ押圧固定するため、シートを固定する部材をシートの上下左右に設置しなければならなかった。そのため、シートによる防水のための部材数が多く、設置に手間がかかるという欠点があった。また、スラット係合部とガイドレールからの漏水を防ぐ目的のため、シートはスラット及びガイドレールを一体に覆わなければならず、特に開口幅が広いものは設置に時間を要するとともに、使用する材料が多くなってしまう。
従来の防水装置において完全止水は困難であり、ガイドレール及び床面からの漏水を容易に且つ労力を要せず極力少なくしたいという要望が以前からあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、少ない部品点数で簡単に設置して防水機能を高めることを可能とした防水装置を提供することを目的とする。
本発明による防水装置は、ガイド溝を備えたガイドレールと、ガイドレールのガイド溝に沿って着脱可能に取り付けた防水板と、防水板の屋外側で少なくともガイドレール及び防水板の間の隙間を覆って取り付けた防水シートと、を備えたことを特徴とする。
本発明による防水装置では、ガイドレールのガイド溝に嵌合させた防水板は互いにまたは床面と密着しているために止水性を確保できると共に、少なくともガイドレール及び防水板の間の角部の隙間を防水シートで覆っているために、覆っていない従来の防水板よりガイドレール及び防水板の間の隙間から漏水することを防止でき、防水性能を向上させることができる。
なお、ガイドレールと防水板との間の隙間は、平常時には防水板をガイドレール上端部から外し、非常時には防水板をガイドレール上端部から差し込む、という抜き差し動作を行うために必要となる。
また、防水シートは、ガイドレール及び防水板の間の隙間を覆って取り付けられ、ガイドレールと防水板に防水シートの両側部を密着させる固定具をそれぞれ備えることが好ましい。
本発明では、ガイドレールのガイド溝に嵌合させた防水板だけでも止水性を確保できるため、ガイドレールと防水板の間の隙間の部分だけを防水シートで覆って固定具によって防水シートの両側部をガイドレールと止水板に密着させて止水するので、小さい面積の防水シートによってより止水性を向上させることが可能となる。
また、防水シートは、防水板に固定した巻き取り部材に巻き取られており、該巻き取り部材から防水シートを繰り出して下側の防水板とガイドレール及び防水板の間の隙間とを覆って、防水シートの両側部をガイドレールに密着させる固定具をそれぞれ備えることが好ましい。
防水板に固定した巻き取り部材に防水シートを巻いた防水シート部材が設置されており、この巻き取り部材から防水シートを繰り出して下側の防水板とガイドレール及び防水板の間の隙間とを覆って、固定具で防水シートをガイドレールに密着させて止水するので、防水装置全体に亘って巻き取り部材から防水シートを繰り出してその両側部を固定具でガイドレールに固定して全体に止水できる。
なお、本発明において、巻き取り部材は上側の防水板に直接固定してもよいし、防水板に固定した補強部材や他の支持部材に防水シートを巻いた巻き取り部材を設置しても載せるだけの配置でもよい。
本発明による防水装置は、ガイドレールのガイド溝に防水板を嵌合して少なくともガイドレールと防水板の間の隙間を防水シートで覆って防水するため、部品点数が少なく簡単に取り付けることができて高い防水機能を得られる。
本発明の第一実施形態による防水装置の要部斜視図である。 図1における防水装置のガイドレールと防水板を覆う防水シートを示すA−A線水平断面図である。 防水シートの正面図である。 本発明の第二実施形態による防水装置の要部斜視図である。 図4に示す防水板と防水シートのB−B線要部縦断面図である。 防水シートをガイドレールに取り付ける固定具の変形例を示す要部説明図である。 本発明の第二実施形態による防水装置の他の使用例を示す斜視図である。 図7に示す防水シートの中央縦断面図である。 従来のガイドレールと防水板との嵌合構造を示す要部水平断面図である。
以下、本発明の実施形態による建物の防水装置を図1乃至図8に基づいて説明する。
図1から図3は本発明の第一実施形態による防水装置1を示すものである。図1において、建物の出入り口2の開口部に防水装置1が設置されている。防水装置1は建物の出入り口2の両側の屋外側の壁面2aに固定された一対のガイドレール3と複数の防水板4とを備えている。
図2において、各ガイドレール3は例えばアルミ合金製で、ガイド溝6aを備えた断面略コの字状のガイド部6を建物の壁面2aに連結する例えば角筒状の基部7が一体に形成されている。ガイドレール3の上端は図示しない蓋で閉塞されている。一対のガイドレール3は基部7がボルト等で壁面2aに固定されている。各ガイドレール3は断面コの字状のガイド溝6aが対向するように配設され、各ガイド溝6aには防水板4の両端部が嵌合されている。
防水板4は例えば長方形板状のアルミ合金からなっており、各ガイド溝6aに沿って昇降可能であり、必要に応じて装着と取り外しが行える。それぞれの防水板4には長手方向に沿って線状の止水材8が固着されている。例えば、最下段の防水板4の上面と下面に止水材8が固着され、中間の防水板4の上面に止水材8が固着され、最上段の防水板4の上面には止水座8を設けない構成を採用してもよい。そのため、最下端の防水板4は床面10に止水材8が密着して止水し、2層目と3層目の防水板4は上面に設けた止水材8によって互いに密着止水して積層されている。なお、各防水板4に対する止水材8の設置面は互いに止水できれば適宜の面に採用できる。
また、防水板4の屋外側の外面4aには長手方向に補強部材11が一体または別体に形成されている。補強部材11の断面形状は任意の形状を採用できるが、本実施形態では略T字状を形成している。防水板4は例えばアルミ合金製で比較的耐水圧強度が低いために同一材質の補強部材11を形成することで強度を補強している。
また、図2に示すように防水板4の両端部は対向するガイドレール3のガイド溝6a内に挿入されており、その屋内側の内面4bには上下方向に延びる止水材12が固着されており、ガイド部6の内側端部6bに止水材12が当接することで屋内側への止水性を確保している。防水板4の端部の外面4aはガイド部6の屋外側の外側端面6cとの間に若干の隙間が形成され、ガイド溝6aに対する防水板4の挿脱を容易にしている。
そのため、雨水等が防水板4とガイド溝6aのガイド部6との小さな隙間Kから浸入することがある。特にガイド部6と防水板4との角部における下端部の隙間Kから水が浸入し易い傾向がある。また、三層に積層された各防水板4の外面4aとガイドレール3のガイド部6の屋外側の外面には例えば帯状の磁石シート14、15が上下方向にそれぞれ固着されている。
また、各防水板4の外面4aとガイドレール3のガイド部6にそれぞれ設けた磁石シート14,15に、防水シート17が固着されている。防水シート17は例えば図3に示すように略長方形状で柔軟性を有する例えば樹脂フィルムからなるシートであり、長手方向に沿う両側部近傍にはポケット17a、17bがそれぞれ形成され、各ポケット17a、17b内には帯状の磁石18,19が封入されている。
また、防水シート17の各磁石18,19の下部にはポケット17cが形成され、その内部に例えば鉄やステンレス等の金属等からなる重り20が封入されている。しかも、防水シート17の各磁石18,19と重り20との間には防水シート17を任意の角度に折り曲げて三面の各面に密着できる程度の間隙を設けることが好ましい。なお、重り20は封入することが望ましいが、防水シート17の上に載置してもよい。
そして、図1に示すように、防水装置1の両側のガイドレール3付近において、各防水板4の磁石シート14とガイドレール3のガイド部6の磁石シート15に、防水シート17の各ポケット17a、17bに封入された磁石18と磁石19がそれぞれ吸着されるように対向させて取り付ける。この状態で防水シート17の上辺は最上段の防水板4の上端付近に位置し、下側部分は床面10に当接して折り曲げられて床面10上に延びている。
そのため、防水シート17の長手方向に沿う両側部は防水板4の磁石シート14とポケット17aの磁石18、ガイドレール3のガイド部6の磁石シート15とポケット17bの磁石19によってほぼ水密に近い状態に密着される。
しかも、防水シート17の床面10上に延びる下部の部分にはポケット17c内に重り20が位置して押さえ部材として押さえている。そのため、防水シート17は床面10と防水板4及びガイドレール3のガイド部6との間に隙間がほとんどない程度に密着する。そのため、三層に積層された各防水板4とガイドレール3のガイド部6との間の小さな隙間Kが防水シート17の両側部と下部とによって封止されるために、雨水等が外部から隙間K内に浸入することを防止できる。
本第一実施形態による防水装置1は上述の構成を備えており、次にその使用方法について説明する。
防水装置1において、一対のガイドレール3のガイド溝6a内に複数の防水板4を装着し、両側のガイドレール3のガイド溝6aのガイド部6と防水板4との間の小さな隙間Kは、防水シート17で覆う。そして、防水シート17の両側部のポケット17a、17bに封止された磁石18,19で各防水板4の磁石シート14とガイド部6の磁石シート15に吸着させることで水密に封止できる。
なお、防水シート17に封入する磁石18,19及びガイドレール3に固定する磁石は棒状のもの、あるいは可とう性のあるシート状のものなどが考えられる。
しかも、床面10に防水シート17の下部が折れ曲がって面接触し、ポケット17cに封入された重り20によって動かないように密着できる。
そのため、大雨や洪水等で道路等が浸水したり冠水したりしたとしても、防水装置1の防水板4間や防水板4とガイドレール3との隙間Kからガイド溝6a内に水が浸入することを防水シート17で防いで屋外側から屋内側の出入り口2内に漏水することを防止できる。
上述のように本実施形態による防水装置1によれば、両側のガイドレール3のガイド溝6aに嵌合された複数の防水板4とその止水材8によって、各防水板4の間から雨水等が浸入することを防止できる。しかも、両側のガイドレール3のガイド溝6aのガイド部6と防水板4との間の小さな隙間Kは、防水シート17によってそれぞれ止水できるため、雨水や洪水等による水の浸入を防止できる。
しかも、防水装置1の設置に際し、一対のガイドレール3のガイド溝6a間に防水板4を嵌合させた上で、防水板4とガイドレール3との隙間Kを防水シート17でそれぞれ封止すればよいため、部品点数が少なく簡単に取り付けと取り外しを行える。
なお、本発明による防水装置1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明する。
例えば、図4及び図5は本発明の第二実施形態による防水装置1Aを示すものである。
本第二実施形態において、防水装置1Aは出入り口2の両壁面2aに設置したガイドレール3のガイド溝6aに複数の防水板4を積層して嵌合している。
そして、防水シート部材22は両側のガイドレール3のガイド溝6a内に嵌合させた複数の防水板4のうち、例えば最上段の防水板4の屋外側の外面4aに固定した補強部材11にロール状の防水シート23の巻き取り部材24を設置した。この巻き取り部材24は棒状の軸心25の両端が補強部材11に固定した支持部26に回転可能に支持されている。
しかも巻き取り部材24において、軸心25に巻き取り可能な防水シート23は横幅が防水板4の横幅を超えてガイドレール3のガイド部6をほぼ覆う程度に幅広に設定され、しかも軸心25に巻かれる上端部(基端部)は軸心25の幅と同程度になるように両幅が短く縮幅されている。また、防水シート23の縦方向(高さ方向)の長さは軸心25の高さから床面10に延びて更に床面10上に載置される程度の長さに設定されている。
なお、巻き取り部材24の横幅は少なくとも両側のガイドレール3,3間の幅より短ければよく、また、補強部材11に取り付けた状態で補強部材11より幅が長くても短くてもよい。
また、図4に示すように広げて下方に繰り出した防水シート23において、両側部には帯状の磁石19を出し入れ可能に収納する開口付きポケット23aを設置し、床面10上に載置される下部には重石20を出し入れ可能に収納する開口付きポケット23bを設置している。そのため、防水シート23を軸心25に巻き取る際には両側部の各ポケット23aから磁石19を外すと共に下部のポケット23bから重石20を外す。
この状態で、防水シート23を軸心25に巻き取ることができ、両側のガイド部6を覆う程度に広い部分は内側に折り込んで軸心25の幅と同程度の幅にして巻き取ることが好ましい。或いは、防水シート23にポケット23a、23bを形成しなくてもよく、この場合、防水シート23を広げた状態でガイドレール3上に載置した両側部表面に磁石19を載せてガイドレール3に吸着させてもよく、また下部に重石20を載せて動かないようにしてもよい。
本第二実施形態による防水装置1Aは上述の構成を備えており、その取り付け方法を説明する。
即ち、両側のガイドレール3のガイド部6のガイド溝6a内に複数の防水板4を順次嵌合させて積層し、最上段の防水板4の補強部材11の上部に巻き取り部材24を備えた防水シート部材22を設置する。設置に際して軸心25の両端の支持部26を補強部材11の側面に固定する。
この状態で軸心25に巻回された防水シート23を繰り出して両側部がガイドレール3を覆うように広げる。そして、更に防水シート23を繰り出して下方に降下させて床面10上に垂らして載置させる。
そして、防水シート23の両側部のポケット23aにそれぞれ磁石19を挿入して例えばスチール製のガイド部6に吸着させる。また、床面10に載置された防水シート23の下部にはポケット23b内に重石20を順次挿入し、防水シート23を防水板4やガイドレール3のガイド溝6a等の角部に密着させる。
この状態で、上下の防水板4の下面や最下端の防水板4の床面10に当接する下面は止水材8を設置していることに加えて、防水シート23で覆うために一層確実に防水できる。しかも、各防水板4とガイドレール3のガイド部6のガイド溝6aとの小さな隙間Kも、防水シート23の両側面部に設置してガイド部6に吸着させた磁石19と床面10上に載置した重石20とによって止水性を確保することができる。
上述のように本第二実施形態による防水装置1Aによれば、防水シート23を巻回した防水シート部材22を最上段の防水板4の補強部材11上に設置して下方に防水シート23を繰り出すことで、複数の防水板4と両側のガイドレール3を覆うことができる。そのため、たわみ分の防水シートを横方向に繰り出す従来の防水装置と比較して、防水シート23の繰り出しによる防水のための被覆と巻き取りによる回収を簡単且つ容易に行うことができる。
しかも、防水装置1を止水するには、広げた防水シート23の両側部と下部の各ポケット23a、23bに磁石19や重石20を挿入することで行えるため、この点でも設置と回収が容易であり、しかも防水シート23による止水を確実に行うことができる。
また、防水シート23を軸心25に巻き取った防水シート部材22は補強部材11への着脱が容易で保管や持ち運び等にも便利である。
なお、上述した各実施形態において、防水シート17、23の両側部を防水板4やガイドレール3のガイド部6に磁石18、19で吸着して固定するようにしたが、固定具として磁石18,19に限定されない。例えば、面ファスナーを両側に設置して簡単に着脱可能してもよいし、或いは図6に示すようにガイド部6に取り付けたフック27に防水シート17,23に設けたハトメ28を係止させて保持してもよい。この場合でもフック27の突出量を小さくすれば係止状態で防水シート17、23をガイド部6に密着させることができる。
また、上述の第二実施形態による防水装置1Aにおいて、防水シート部材22を断面略T字状の補強部材11の上面に設置するようにしたが、これに代えて補強部材11を断面L字状に形成すれば、一層防水シート部材22の設置が容易になる。
また、防水シート部材22を設置する補強部材11を備えた防水板4は最上段のものに限定されることはなく、必要に応じて他の適宜の高さの防水板4に設置することができる。
また、防水シート部材22は予め防水板4の補強部材11に一体に固定していてもよい。この場合には防水板4の設置によって防水シート部材22も同時に設置できて一層取り付けが容易である。
また、ガイドレール3は基本的な材質としてアルミ押出し型材であるが、必要に応じてスチール板又はステンレス鋼板を巻くこともある。
次に第二実施形態による防水装置1Aにおいて、上述したものと異なる使用方法を変形例として図7及び図8によって説明する。
近年、大雨や洪水等で水が道路に溢れると、建物の出入り口2から建物に浸入する恐れがあるだけでなく、冠水等した道路を走行する車両が水の撥ねや飛沫を飛ばしたり、波立たせたりすることで防水板の上端部を超えて水が出入り口2内に浸入するおそれがあった。本発明の第二実施形態による防水装置1Aではこのような課題に対しても解決できるようにしたものである。
即ち、図7及び図8に示す防水装置1Aにおいて、最上段の防水板4の補強部材11に設置した防水シート部材22において、軸心25から繰り出した防水シート23を下方ではなく上方に繰り出すようにした。しかも、防水シート23にはその上端部には略棒状に長いポケット23cが形成され、このポケット23c内に直線状の棒材30を開口から取り出し可能に挿入した。
しかも、防水シート23の上端部両側にはポケット23dがそれぞれ形成され、これらのポケット23dには磁石31が取り出し可能に挿入されている。そして、防水シート23の上端部の両側角部のポケット23dに挿入した磁石31によって、防水シート23を建物の壁面2aの金属面に吸着して固定可能とした。
本第二実施形態による防水装置1Aの変形例による使用方法によれば、最上段に設置した防水板4の補強部材11に設けた防水シート部材22から防水シート23を上方に繰り出して壁面2aに磁石31で固定し、しかも上端部のポケット23cに棒材30を設置したため、防水シート23が撓まない。
そのため、防水装置1Aでは、ガイドレール3と防水板4を組み立てて雨水等の水が出入り口2から浸入することを防止するだけでなく、車両等が道路上に溢れた水を跳ね飛ばしたとしても、その滴や飛沫を、ガイドレール3に嵌合した複数の防水板4だけでなくその上方に広げた防水シート23によっても受け止めることができて、建物の出入り口2から内部に飛散して汚れることを防止できる。
また、本第二実施形態による防水装置1Aにおいて、変形例で示した滴や飛沫を受け止めるための最上段の防水板4の補強部材11に設置した防水シート部材22に加えて、その下側の防水板4の補強部材11にもう1つ別の防水シート部材22を設置してもよい。
この場合、下側の防水シート部材22は上述したように巻き取り部材24から防水シート23を下方に繰り出して、雨水等がガイドレール3と防水板4との隙間Kから流れ込むことを複数の防水板4と共に防止することができる。
また、上述した第二実施形態やその変形例による防水装置1Aにおいて、防水シート23を繰り出し可能に巻き込んだ巻き取り部材24は防水板4の屋外側に設けた補強部材11に取り付けるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、屋内側に補強部材11を設けて巻き取り部材24を取り付けてもよい。この場合でも、防水板4の屋内側の補強部材11に設置した防水シート部材22から屋外側に防水シート23を繰り出して防水板4の外面を覆うように広げてもよい。
なお、上述の変形例において、防水シート23の上端部に必ずしも棒材30を設置しなくてもよい。また、壁面2aに防水シート23を固定する固定具として、磁石31に限定されるものではなく、フックとハトメ等の係止具でもよく、或いは面ファスナー等でもよい。
また、本発明の各実施形態による防水装置1,1Aでは、出入り口2に設けた一対のガイドレール3のガイド溝6a間に1または複数の防水板4を嵌合して積層した構成について説明したが、出入り口2の幅が長いために中間部に両側にガイド溝6aを設けた中柱を設置した場合でも、本発明を採用できる。そのため、中柱はガイドレール3に含まれる。
また、上述した第二実施形態において、巻き取り部材24に防水シート23を巻き付けた防水シート部材22を防水板4の補強部材11に設置したが、本発明では、防水板4に直接防水シート部材22を取り付けてもよく、このような構成も本発明に含まれる。
本発明の付記事項として次の発明を付記する。即ち、本発明による防水装置1Aは、ガイド溝6aを備えたガイドレール3と、ガイドレール3のガイド溝6aに沿って着脱可能に取り付けた防水板4と、防水板4に固定した補強部材11に設置した防水シート23の巻き取り部材24を有する防水シート部材22と、防水シート部材22から繰り出して防水板4の上方に広げた防水シート23を固定する固定具とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、道路などに水が溢れた場合や冠水した場合等に車両の走行等で水撥ねや飛沫が生じたとしても、上方に広げた防水シート23によって水の撥ねや飛沫を受け止めることができる。
1、1A 防水装置
2 出入り口
3 ガイドレール
4 防水板
6 ガイド部
6a ガイド溝
11 補強部材
14,15 磁石シート
17、23 防水シート
17a、17b、17c、23a、23b ポケット
18,19、31 磁石
20 重石
22 防水シート部材
24 巻き取り部材
25 軸心
26 支持部
27 フック
28 ハトメ

Claims (3)

  1. ガイド溝を備えたガイドレールと、
    前記ガイドレールのガイド溝に沿って着脱可能に取り付けた防水板と、
    前記防水板の屋外側で少なくとも前記ガイドレール及び防水板の間の隙間を覆って取り付けた防水シートと、
    を備えたことを特徴とする防水装置。
  2. 前記防水シートは、前記ガイドレール及び防水板の間の隙間を覆って取り付けられ、前記ガイドレールと防水板に前記防水シートの両側部を密着させる固定具をそれぞれ備えた請求項1に記載された防水装置。
  3. 前記防水シートは、前記防水板に固定した巻き取り部材に巻き取られており、該巻き取り部材から防水シートを繰り出して下側の防水板と前記ガイドレール及び防水板の間の隙間とを覆って、前記防水シートの両側部を前記ガイドレールに密着させる固定具をそれぞれ備えた請求項1に記載された防水装置。
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