JP2017000498A - ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドライクリーニング洗浄機に対して自動投入器のような追加設備を必要とすることなく、種々のドライソープに対して適用可能であり、かつドライソープによる衣類の損傷を回避することができる、ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法を提供すること。
【解決手段】 ドライクリーニング洗浄機内でドライソープを効果的に機能させ得る、ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法を開示する。本発明のドライソープ収容具は、吸液性を有する芯材と該芯材を包囲する通液性部材とを備える。本発明のドライソープ収容具は、ドライクリーニング洗浄機のドラム内に配置して使用される。
【選択図】図1
【解決手段】 ドライクリーニング洗浄機内でドライソープを効果的に機能させ得る、ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法を開示する。本発明のドライソープ収容具は、吸液性を有する芯材と該芯材を包囲する通液性部材とを備える。本発明のドライソープ収容具は、ドライクリーニング洗浄機のドラム内に配置して使用される。
【選択図】図1
Description
本発明は、ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法に関し、より詳細は、ドライクリーニング洗浄機内でドライソープを効果的に機能させ得る、ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法に関する。
ドライクリーニングは、水を用いる洗濯と比較して油脂系の汚れを除去し、衣類の伸縮が生じ難いという利点を有する。しかし、従来のドライクリーニングでは、汗などの水溶性汚れの除去が比較的難しく、近年では、ドライクリーニング用洗浄剤(ドライソープとも言う)に、当該水溶性汚れに対して効果的に機能し得る他の成分を含有させることも行われている。
一方、このようなドライソープにはいくつかの問題が指摘されている。
例えば、ドライソープは、ドライクリーニングのバッチ洗いの際、ドライクリーニング洗浄機のドラム底に投入されることがある。しかし、洗浄機のタイプによっては排水弁が閉じられていない構造を有するものがあり、投入されたドライソープの一部が排出弁を通じて外部に排出されるため、洗浄時にドライソープが衣類に充分に寄与していないことがある。
他方、ドライクリーニングのバッチ洗いの際、ドライソープを衣類に直接振りかけて投入すると、ドライソープを構成する成分によっては、衣類に対して縮み、色泣き、または色移りなどの損傷を与え、ドライソープと衣類との相性によっては、投入されたドライソープがドラム内の洗浄溶剤全体に充分に拡散せず、均一な洗浄効果が得られない場合がある。
また、水溶性汚れに効果的な上記他の成分を含有するドライソープを用いる場合、親水性繊維で構成されている衣類に対しては、ドライソープがドラム内の洗浄溶剤全体に均一に拡散せず、衣類等における水溶性汚れの汚れ除去率が低下することがある。
これらの問題に対し、ドライクリーニング洗浄機にドライソープのための自動投入器を取り付けることが考えられる。ここで、上記ドライソープの投入量は、ドラム内の洗浄用剤の全体重量に対して、例えば0.3重量%〜2.0重量%である。特に0.5重量%以上のドライソープを自動投入器で投入する場合、ドライクリーニング洗浄機の汎用的なサイズである22kgの洗浄機では、大容量のポンプが必要となり、設備コストの上昇が避けられない。
さらに、当該自動投入器を用いる場合、ドライソープは洗浄時間内に少量ずつドラム内に投入されるため、実質的に洗浄時間の延長に繋がる点も懸念されている。
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、ドライクリーニング洗浄機に対して自動投入器のような追加設備を必要とすることなく、種々のドライソープに対して適用可能であり、かつドライソープによる衣類の損傷を回避することができる、ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法を提供することにある。
本発明は、ドライクリーニング洗浄機のドラム内に配置して使用するためのドライソープ収容具であって、柔軟かつ吸液性を有する芯材と、該芯材を包囲する柔軟な通液性部材とを備える、ドライソープ収容具である。
1つの実施形態では、上記芯材は、スポンジ状材料および布帛からなる群より選択される少なくとも1種の材料で構成されている。
1つの実施形態では、上記通液性部材はメッシュ状布帛である。
1つの実施形態では、上記通液性部材の外表面の一部にドライソープ配置面が設けられており、そして該ドライソープ配置面の外周に沿って堤状部材が設けられている。
1つの実施形態では、上記通液性部材へのドライソープの添加後、該通液性部材内に該ドライソープを60秒間から3分間保持し得る。
本発明はまた、ドライクリーニング方法であって、
ドライクリーニング洗浄機のドラム内に、衣類および上記ドライソープ収容具を配置する工程;
該ドライソープ収容具にドライソープを含浸させる工程;ならびに
該衣類および該ドライソープ収容具を一緒に洗浄する工程;
を包含する、方法である。
ドライクリーニング洗浄機のドラム内に、衣類および上記ドライソープ収容具を配置する工程;
該ドライソープ収容具にドライソープを含浸させる工程;ならびに
該衣類および該ドライソープ収容具を一緒に洗浄する工程;
を包含する、方法である。
本発明によれば、ドライクリーニング洗浄機に対して自動投入器のような追加設備を必要とすることなく、洗浄の際、ドラム内でドライソープを均一に拡散することができる。これにより、衣類の一部にドライソープが付与して衣類に損傷を与える可能性を低減することができる。本発明のドライソープ収容具はまた、ドライクリーニングにて繰り返し使用することができる。
以下、本発明について詳述する。
(ドライソープ収容具)
図1は、本発明のドライソープ収容具の一例を模式的に表す図であって、当該収容具の断面図である。
図1は、本発明のドライソープ収容具の一例を模式的に表す図であって、当該収容具の断面図である。
本発明のドライソープ収容具100は、芯材120と、芯材120を包囲する通液性部材140とを備える。なお、本明細書において、当該芯材および通液性部材を併せて基部ともいう。
芯材120は、柔軟かつ吸液性を有し、それにより通液性部材140を通じてドライソープを一時的に内部に貯留することができる材料で構成されている。ここで、本明細書中に用いられる用語「吸液性」とは、常温において液体の形態を有する水および有機溶剤、ならびにそれらに含まれる無機および/または有機成分(例えば、無機化合物、有機化合物、金属イオン、金属錯体)を吸収し得る性質を言い、例えば、吸水性、吸油性のいずれをも包含する。本発明において、芯材120は、1つの部材で一体的に成形されたものであってもよく、あるいは複数の部材が組合わされたものであってもよい。
芯材120はまた、好ましくはスポンジ状材料(すなわち、多孔性な材料)、および布帛、ならびにそれらの組合せから構成されている。
本発明において、芯材120を構成する材料は、必ずしも限定されないが、例えば、ウレタンスポンジ、メラミンスポンジ、ゴムスポンジのような合成スポンジ;カイメンのような天然スポンジ;ポリエステル、綿、麻、毛などの合成または天然繊維を含む布帛(例えば、織物、編物、不織布)の積層物(例えば、当該布帛を折り畳んだもの、巻き上げたものも含む);ならびにこれらの組合せ;が挙げられる。本発明においては、入手容易であり、かつ任意の形状に加工が容易であるという理由から、芯材120はウレタンスポンジで構成されているもの、フランネルのような毛織物を折り畳んだものであることが好ましい。
通液性部材140は、その表面および裏面に多数の孔および/またはメッシュを含む柔軟な肉薄部材で構成されており、例えば、ドライソープや後述する各種洗濯用加工剤を芯材120に含浸させることができ、かつドライクリーニングの際、芯材120から含浸したドライソープを洗浄用剤中に放出することができるものである。通液性部材140の例としては、布帛、シート、およびフィルムが挙げられる。布帛の形態を有することが好ましい。通液性部材140はまた、それ自体がドライソープを吸収し得るものであっても、吸収し得ないものであってもいずれでもよい。
通液性部材140はまた、ドライクリーニング中に洗浄される衣類と接触する機会が多いため、例えば、当該衣類や衣類の付属品(例えば、ボタン、ファスナー、および服飾資材(例えば、ビーズ、スパンコール、ラインストーン))に対して柔らかく、傷つきを抑制または回避し得るような材料で構成されていることが好ましい。
通液性部材140は、必ずしも限定されないが、例えば布帛の形態を有する場合、化学繊維、天然繊維、再生繊維、半合成繊維およびこれらの混紡繊維から構成されている。化学繊維の例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンなどが挙げられる。天然繊維の例としては、綿、麻、リンネルなどが挙げられる。再生繊維の例としては、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートなどが挙げられる。半合成繊維の例としては、アセチルセルロース、ビスコースレーヨンなどが挙げられる。本発明においては、入手が容易であり、そして耐久性にも優れているとの理由から、通気性部材140は、ポリエステルで構成されていることが好ましく、例えば、ダブルラッセルメッシュ生地のようなメッシュ状布帛の形態を有するポリエステルで構成されていることがさらに好ましい。通液性部材140にメッシュ状布帛が使用される場合、当該布帛を構成するメッシュのサイズは特に限定されず、当業者が任意のものを選択することができる。
図1に示す本発明のドライソープ収容具100では、通液性部材140は、芯材120の外周を完全に覆って1つの基部145を構成するように図示されているが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されない。すなわち、芯材の一部が通気性部材で包囲されている限り、芯材の他の部分が外部に露出して基部を構成するものであってもよい。
さらに図1に示す本発明のドライソープ収容具100は、通液性部材140の外表面の一部にドライソープ配置面150が設けられており、そしてドライソープ配置面150の外周に沿って堤状部材160が設けられていてもよい。
ドライソープ配置面150では、後述するようにドライクリーニングの際に、ドライソープが当該配置面150上に注がれる。これにより、当該配置面150を通じて芯材120にドライソープが含浸される。また、本発明のドライソープ収容具100では、ドライソープ配置面150および堤状部材160によって凹部が形成されている。この凹部によって、ドライソープが当該配置面150に注がれる際、ドライソープが当該配置面150を介して芯材120に含浸されるまでの間、ドライソープが一時的に貯留され、外部にこぼれ出すことを防ぐ(すなわち、液垂れを防止する)役割を果たす。
堤状部材160は、必ずしも限定されないが、例えば、布帛、シートまたはフィルムを任意の厚みを有するように折畳み、これを通液性部材140のドライソープ配置面150の外周に沿って縫い合わせることにより取り付けられている。ここで、堤状部材160が布帛でなる場合、その布帛を構成する材料の例としては、化学繊維、天然繊維、再生繊維、半合成繊維およびこれらの混紡繊維が挙げられる。堤状部材160を構成し得る化学繊維の例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンなどが挙げられる。天然繊維の例としては、綿、麻、リンネルなどが挙げられる。再生繊維の例としては、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートなどが挙げられる。半合成繊維の例としては、アセチルセルロース、ビスコースレーヨンなどが挙げられる。本発明においては、入手が容易であり、そして耐久性にも優れているとの理由から、堤状部材160は、例えば、ダブルラッセル生地のような布帛で構成されていることが好ましく、および/またはポリエステルで構成されていることが好ましい。
図2は、図1に示す本発明のドライソープ収容具100の外観を模式的に表す図である。
本発明のドライソープ収容具は任意の外観形状を有し得る。例えば、図2の(a)〜(c)に示すような円柱(好ましくは、短円柱)の形状を有していてもよく、その他の形状(例えば、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱)を有していてもよい。本発明においては、ドライクリーニングおける衣類や衣類の付属品との接触の際に、当該衣類や衣類の付属品の傷つきを抑制または回避し得る点で円柱、好ましくは短円柱の形状を有していることが好ましい。また、ドライソープ収容具100の底面(図2の(c))は、芯材(図示せず)の形状に合わせて通液性部材140が適切に折り畳まれており、例えば、当該折り畳まれた部分を当業者によって適宜縫い合わせることにより、芯材の周囲に通液性部材140で包囲することができる。
図2の(a)に示す本発明のドライソープ収容具100において、外径L1、基部145の高さH1および堤状部材160の高さH2は、使用するドライクリーニング洗浄機のサイズ、より詳細には当該洗浄機のドラム容量、使用するドライソープの種類および量、ドラム内に投入される衣類の量によって変動するため必ずしも限定されないが、例えば、外径L1は、好ましくは10cm〜30cm、より好ましくは14cm〜25cmである。基部145の高さH1は、好ましくは2cm〜10cmであり、より好ましくは3cm〜8cmである。堤状部材160の高さH2は、好ましくは0.5cm〜2.5cmであり、より好ましくは0.8cm〜2cmである。
本発明のドライソープ収容具はまた、多数回にわたる使用による汚れを目視で確認することができるとの理由から、全体または一部が白色の材料で構成されていることが好ましい。
図3は、本発明のドライソープ収容具の他の例を模式的に示す斜視図である。
図3に示すドライソープ収容具200では、図1に示したような堤状部材が設けられておらず、基部245上にドライソープ配置面250が設けられているのみである。ドライソープ収容具200において、芯材(図示せず)および通液性部材240を構成する材料やその特徴は、上記図1に示すドライソープ収容具100と同様である。
本発明のドライソープ収容具は、ドライソープを、所定時間内部に保持し、その後に通液性部材を通じて外部に排出することができる。これにより、ドライソープが当該収容具に添加されても、ドライソープが直ちに収容具から漏れ出すことが回避される。作業者は、その間にドライクリーニング洗浄機の稼働に必要な設定を行うことができ、ドライクリーニング洗浄機の稼働前に、ドライソープが洗浄すべき衣料に接触する可能性を回避または低減することができる。本発明のドライソープ収容具の保持時間(すなわち、ドライソープの添加後、通液性部材を通じて外部への漏出を開始するまでの時間)は、使用する材料や大きさ、ドライソープの種類および量等によって変動するため必ずしも限定されないが、例えば、60秒以上、好ましくは60秒間〜3分間、より好ましくは90秒間〜2分間である。
(ドライクリーニング方法)
上記ドライソープ収容具を用いて、衣類について以下のようにしてドライクリーニングを施すことができる。本発明のドライクリーニング方法を、図4を用いて説明する。
上記ドライソープ収容具を用いて、衣類について以下のようにしてドライクリーニングを施すことができる。本発明のドライクリーニング方法を、図4を用いて説明する。
本発明においては、まずドライクリーニング洗浄機のドラム内に、衣類および上記本発明のドライソープ収容具が配置される。
本発明において使用可能なドライクリーニング洗浄機としては、例えば、通常の業務用クリーニング洗浄機(例えば、標準負荷量が8kg〜35kgであるもの)が挙げられる。「衣類」とは、ドライクリーニングにおいて洗濯され得る任意の洗濯物を包含し、例えば、スーツ、ズボン、スカート、Yシャツ、ブラウス、コート、皮革の他、ネクタイ、ハンカチ、毛布、布団、その他の布製品が挙げられる。
本発明において、ドライクリーニング洗浄機のドラム内への衣類およびドライソープ収容具の配置は、ドライソープ収容具が衣類よりも上方、特にドライソープ配置面が真上を向くように配置されることが好ましい。
次いで、ドライソープ収容具にドライソープが含浸させられる。
ドライソープ収容具が、例えば図1に示すようなドライソープ配置面150および堤状部材160を有する場合、ドライソープ180は、当該ドライソープ配置面150および堤状部材160で構成される凹部内にゆっくりと注ぎ込まれる(図4の(a))。この際、ドライソープは衣類に直接付着しないように注意することが好ましい。
本発明に用いられるドライソープの種類は、特に限定されないが、例えば、当該分野において汎用されるドライソープ(ドライクリーニング洗浄液)、および各種加工剤(例えば、ドライクリーニング用の撥水加工剤、防虫加工剤、柔軟加工剤、および硬仕上加工剤)、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
本発明に用いられるドライソープは、例えば、界面活性剤として、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、および両性イオン系界面活性剤ならびにそれらの組合せのいずれを含有し得る。界面活性剤のさらに具体的な1つの例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアマイド、ショ糖脂肪酸エステル、ハロゲン化トリメチルアミノエチルアルキルアミド、アルキルピリジニウム硫酸塩、ハロゲン化アルキルトリメチルアンモニウム、アルキル硫酸エステル塩、オレフィン硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、オレイン酸アミドスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、およびアルキルトリメチルアミノ酢酸、アルキルジエチレントリアミノ酢酸、ならびにこれらの組合せが挙げられる。ドライソープにおける界面活性剤の含有量は特に限定されず、当業者によって任意の含有量を有するものが選択され得る。
本発明に用いられるドライソープはまた、衣類の水溶性汚れを除去する目的で、水(例えば、水道水、蒸留水、イオン交換水、純水)を含有していてもよい。ドライソープにおける水の含有量は特に限定されず、当業者によって任意の含有量を有するものが選択され得る。
さらに本発明に用いられるドライソープは、衣類の水溶性汚れを除去する目的で、有機酸、無機酸またはそれらの組合せのような酸を含有していてもよい。有機酸の例としては、D−乳酸、L−乳酸、D,L−乳酸などの乳酸;クエン酸;リンゴ酸;ギ酸;シュウ酸;酢酸;グルコン酸;酒石酸;フマル酸;アジピン酸;プロピオン酸;ソルビン酸;カプロン酸;カルボン酸類およびスルホン酸類;ならびにそれらの組合せが挙げられる。無機酸の例としては、例えば、リン酸、塩酸および硫酸、ならびにそれらの組合せが挙げられる。ドライソープにおける酸の含有量は特に限定されず、当業者によって任意の含有量を有するものが選択され得る。
本発明に用いられるドライソープはまた、上記界面活性剤、水および/または酸に加えて、他の成分を含有していてもよい。
他の成分の例としては、抗微生物剤;乳酸以外のカルボン酸類;1級〜3級アミン、エトキシル化アミン、アミンオキシド、アミド、ベタインなどの窒素含有化合物;帯電防止剤;粘度調整剤;泡調整剤;溶解促進剤;可溶化剤;防錆剤;などが挙げられる。
抗微生物剤の例としては、o−フェニルフェノール、ブロモニトロプロパンジオール(ブロノポール)、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン、シリコーン第四級アンモニウム塩(オクタデシルアミノジメチルトリメトキシシリルプロピルアンモニウムクロリド)、銀ゼオライト、ベンゾイミダゾール、2−(4−チアゾリル)、ヒノキチオール、プロペンニトリル、トリクロサン(2,4,4’−トリクロロ−2’ヒドロキシジフェニルエーテル、シクロプロピル−N’−(1,1−ジメチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、酸化亜鉛、ベンゾイミダゾール、2−(4−チアゾリル)−2,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−オール酢酸塩、1−アザ−3,7−ジオキサ−5−エチル−ビシクロ−(3,3,0)−オクタン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、2−(ヒドロキシメチル)−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、プロパンジアミド、2,2−ジブロモ−2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル、およびテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムサルフェート、乳酸誘導体(C1〜C4の直鎖または分岐アルキル基を有する乳酸アルキルエステル(例えば、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル))ならびにこれらの組合せが挙げられる。ドライソープにおける当該他の成分の含有量は特に限定されず、当業者によって任意の含有量を有するものが選択され得る。
その後、ドライソープ配置面150と堤状部材160とで囲まれた凹部内に注ぎ込まれたドライソープ180は、徐々に液面が低下し、ドライソープ配置面150を構成する通液性部材140を通って芯材120内(例えば、符号185に示されるような位置)に一時的に貯留される(図4の(b))。
本発明のクリーニング方法においては、次いで、衣類およびドライソープ収容具が一緒に洗浄される。
衣類およびドライソープ収容具の洗浄は、具体的にはドライ溶剤の存在下で行われる。使用するドライ溶剤の種類および量は当業者が任意に選択することができる。使用可能なドライ溶剤の例としては、炭化水素系溶剤、および他の合成溶剤(例えば、シリコーン系溶剤、およびパークロルエチレン溶剤)が挙げられる。また、洗浄に要する時間および温度もまた当業者が任意に選択することができる。
この洗浄において、上記図4の(b)においてドライソープ収容具100の芯材120内に一時的に貯留されたドライソープは、芯材120のあらゆる面から、通液性部材140を通じて外部のドライ溶剤に向かって放出される(図4の(c))。
これにより、ドライソープは、ドライクリーニング洗浄機のドラム内でより均一に放出され、ドライソープが有する洗浄機能をより均一に発揮させることができる。さらに、ドライクリーニングの加工をする際、本発明の収容具を使用することによって、均一かつ効果的に衣類に加工をすることが可能である。
洗浄後、衣類は適切な方法によって当該ドライクリーニング洗浄機から取り出され、その後の加工が行われる。一方、本発明のドライソープ収容具もまた、当該ドライクリーニング洗浄機から取り出され、必要に応じて乾燥が行われ、次のドライクリーニングのために繰り返し使用され得る。さらに、洗浄機内の使用済みドライソープおよびドライ溶剤もまた、当該ドライクリーニング洗浄機から当業者に公知の方法によって取り出され、必要に応じ濾過などの作業が行われ、所定の回数にわたって繰り返し使用され得る。
最終的に使用済みのドライクリーニング用洗浄液は、法令に定められた処分方法に従って回収かつ廃棄され得る。
なお、本発明の収容具は、ドライクリーニング以外の水洗いにおける衣類に直接付与することが困難な洗浄や加工の際にも利用することができる。例えば、本発明の収容具は、上記ドライソープに代えて、水洗い用の撥水加工剤、防虫加工剤、柔軟加工剤、硬仕上加工剤のような洗濯用加工剤を含浸させてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1:ドライソープ収容具の作製)
以下表1に示す材料を用いて、図2の(a)に示す構造を有する短円柱型の繊維構造体を作製した。
以下表1に示す材料を用いて、図2の(a)に示す構造を有する短円柱型の繊維構造体を作製した。
なお、本実施例で作製された繊維構造体の外径L1は15cmであり、基部145の高さH1は5cmであり、そして堤状部材160の高さH2は1cmであった。本実施例で作製された繊維構造体の写真を図5に示す。この繊維構造体をドライソープ収容具として以下の実施例に使用した。
(実施例2:繊維構造体のドライソープ保持時間および保持能力)
まず、実施例1で作製した繊維構造体(ドライソープ収容具)の重量(乾燥重量)を測定し、そして当該繊維構造体のドライソープ配置面と堤状部材とによって構成される凹部が上方を向くように水平な台の上に配置した。
まず、実施例1で作製した繊維構造体(ドライソープ収容具)の重量(乾燥重量)を測定し、そして当該繊維構造体のドライソープ配置面と堤状部材とによって構成される凹部が上方を向くように水平な台の上に配置した。
次いで、この凹部に、石油系ドライソープ(株式会社ツー・エム化成製「ニンジャドライ」)300mlを液垂れのないように手短かつ静かに注ぎ、上記ドライソープの注入後、繊維構造体の底部から漏れ出すまでの時間を測定した。この時間を、繊維構造体におけるドライソープの保持時間として記録した(第1回目)。得られた結果を表2に示す。
その後、上記繊維構造体をドライクリーニング洗浄機(株式会社TOSEI製WW−160;ドライ溶剤として炭化水素系溶剤を使用)で洗浄してドライソープを完全に除去し、一旦乾燥機にて充分乾燥して乾燥後の当該繊維構造体の重量を測定した。そして、再び上記と同様にして保持時間の測定(第2回目〜第10回目)および洗浄かつ乾燥後の重量の測定を行った。さらに、保持時間については第1回目〜第10回目の結果の平均値を算出した。保持時間の結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例1で作製された繊維構造体は、第1回目〜第10回目のすべてにおいて、ドライソープを3分(180秒以上)の保持することができた。これにより、クリーニング洗浄機におけるドライソープの投入から洗浄開始に要する時間(約3分以上)、ドライソープを当該繊維構造体内に収容可能であることがわかる。また、第1回目の結果および第10回目の結果を比較すると、両保持時間に大差はなく、繊維構造体を繰り返しドライクリーニングに使用しても、ドライソープの保持機能は保たれていたこともわかる。さらに、このような保持時間を利用すれば、繊維構造体からドライソープが漏れ出す前にドライクリーニング洗浄機の稼働に必要な洗浄プログラムの設定を充分行うことが可能であることもわかる。また、第1回目〜第10回目を通じて、上記ドライソープの注入前の繊維構造体の重量と、洗浄かつ乾燥後の当該繊維構造体の重量との差異は各回とも±3g以内であり、各回を通じて注入したドライソープはドライクリーニング洗浄機内でほぼ完全に繊維構造体から外部に排出されていたことも確認した。
(実施例3:洗浄試験(1))
ポリエステル100%の布帛でなる試験布を醤油で汚染し、これをドライクリーニング洗浄機(株式会社TOSEI製WW−160)内に配置し、ドライ溶剤として炭化水素系溶剤を使用し、その上に実施例1で作製した繊維構造体を、ドライソープ配置面と堤状部材とによって構成される凹部が上方を向くように配置した。次いで、当該凹部に、石油系ドライソープ(株式会社ツー・エム化成製「ニンジャドライ」)300mlを液垂れのないように静かに注いだ。
ポリエステル100%の布帛でなる試験布を醤油で汚染し、これをドライクリーニング洗浄機(株式会社TOSEI製WW−160)内に配置し、ドライ溶剤として炭化水素系溶剤を使用し、その上に実施例1で作製した繊維構造体を、ドライソープ配置面と堤状部材とによって構成される凹部が上方を向くように配置した。次いで、当該凹部に、石油系ドライソープ(株式会社ツー・エム化成製「ニンジャドライ」)300mlを液垂れのないように静かに注いだ。
上記ドライソープを注入した後、表3の条件で洗浄を行い、その後試験布を取り出して乾燥させた。
洗浄前と洗浄後の試験布の反射率を、ホトボトル型デジタル白色光度計TC−6D(有限会社東京電色製)を用いて測定した。試験布を毎回新たなものに置き換えて、同様の操作を3回繰り返し、得られた3回の結果の平均値を算出した。得られた結果を表4の(a)に示す。
また、上記繊維構造体を使用する代わりに、同量のドライソープを、ドライクリーニング洗浄機のドラム内に直接に注ぎ、その上に試験布を配置したこと以外は、上記と同様にして試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4の(b)に示す。
さらに、上記繊維構造体を使用する代わりに、同量のドライソープを、ドラム内に配置した試験布に直接振りかけたこと以外は、上記と同様にして試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4の(c)に示す。
(実施例4:洗浄試験(2))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、黒カーボンで汚染した試験布(EMPA107;EMPA製ウール100%布帛)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、黒カーボンで汚染した試験布(EMPA107;EMPA製ウール100%布帛)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例5:洗浄試験(3))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、湿式人工汚染布(一般財団法人洗濯科学協会;綿100%)でなる試験布を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、湿式人工汚染布(一般財団法人洗濯科学協会;綿100%)でなる試験布を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例6:洗浄試験(4))
クリーニング総合研究所の水溶性汚れ除去判定用の染料汚染布作製法に準じて以下のように染料汚染布(水溶性汚染布)を作製した。
クリーニング総合研究所の水溶性汚れ除去判定用の染料汚染布作製法に準じて以下のように染料汚染布(水溶性汚染布)を作製した。
布地としてポリエステルトロピカルを使用し、汚染染料としてAcid Violet 6B(東京化成工業株式会社製)およびKayacyl Blue HRL(日本化薬株式会社)を4:6の重量比で混合したものを使用した。混合した染料の0.075重量%水溶液に布地を常温にて2分間浸漬し、反射率が35±1%になるようにマングルで絞り、ピンテンターを用いて100℃で90秒間乾燥した。その後、4cm×10cmのサイズに裁断して染料汚染布を得た。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、上記染料汚染布でなる試験布を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例7:洗浄試験(5))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(白パネロン不織布(日本バイリーン株式会社製)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(白パネロン不織布(日本バイリーン株式会社製)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例8:洗浄試験(6))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(アクリル100%布帛;株式会社色染社製帯電試験用アクリルジャージー)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(アクリル100%布帛;株式会社色染社製帯電試験用アクリルジャージー)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例9:洗浄試験(7))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(ウール100%布帛;株式会社色染社製羊毛トロピカル)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(ウール100%布帛;株式会社色染社製羊毛トロピカル)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例10:洗浄試験(8))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(綿100%布帛;株式会社色染社製綿金巾(電気洗濯機用汚染布基布))を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(綿100%布帛;株式会社色染社製綿金巾(電気洗濯機用汚染布基布))を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
(実施例11:洗浄試験(9))
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(ポリエステル100%布帛;株式会社色染社製ポリエステルトロピカル)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
上記醤油で汚染したポリエステル製試験布の代わりに、白布でなる試験布(ポリエステル100%布帛;株式会社色染社製ポリエステルトロピカル)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、ドライソープを繊維構造体に注いだ場合(a)、ドラム内に注いだ場合(b)、および試験布に直接配置した場合(c)のそれぞれについて試験布の反射率を測定し、これを3回繰り返した結果の平均値を算出した。得られた結果を表4に示す。
表4に示すように、実施例1で作製された繊維構造体は、ドライソープをドラム内に配置した場合(b)および試験布上に配置した場合(c)と比較して、実施例3〜6の各種素材の試験布に対し、ドライクリーニングにより反射率の数値が著しく向上していることがわかる。また、実施例7〜11の各種素材の試験布(白布)に対しては、実施例1で作製された繊維構造体を用いてドライクリーニングを行ったとしても、洗浄によって試験布を汚染するようなおそれがなく、ドライソープをドラム内に配置した場合(b)および試験布上に配置した場合(c)と同様に、試験布に負の影響を及ぼすことがないことがわかる。
本発明のドライソープ収容具は、衣類の効率的な汚れの除去だけでなく、衣類の損傷をも抑制または低減することができる点で、ドライクリーニング分野において特に有用である。
100,200 ドライソープ収容具
120 芯材
140,240 通液性部材
145,245 基部
150,250 ドライソープ配置面
160 堤状部材
120 芯材
140,240 通液性部材
145,245 基部
150,250 ドライソープ配置面
160 堤状部材
Claims (6)
- ドライクリーニング洗浄機のドラム内に配置して使用するためのドライソープ収容具であって、柔軟かつ吸液性を有する芯材と、該芯材を包囲する柔軟な通液性部材とを備える、ドライソープ収容具。
- 前記芯材が、スポンジ状材料および布帛からなる群より選択される少なくとも1種の材料で構成されている、請求項1に記載のドライソープ収容具。
- 前記通液性部材がメッシュ状布帛である、請求項1または2に記載のドライソープ収容具。
- 前記通液性部材の外表面の一部にドライソープ配置面が設けられており、そして該ドライソープ配置面の外周に沿って堤状部材が設けられている、請求項1から3のいずれかに記載のドライソープ収容具。
- 前記通液性部材へのドライソープの添加後、該通液性部材内に該ドライソープを60秒間から3分間保持し得る、請求項1から4のいずれかに記載のドライソープ収容具。
- ドライクリーニング方法であって、
ドライクリーニング洗浄機のドラム内に、衣類および請求項1から5のいずれかに記載のドライソープ収容具を配置する工程;
該ドライソープ収容具にドライソープを含浸させる工程;ならびに
該衣類および該ドライソープ収容具を一緒に洗浄する工程;
を包含する、方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015118691A JP2017000498A (ja) | 2015-06-11 | 2015-06-11 | ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015118691A JP2017000498A (ja) | 2015-06-11 | 2015-06-11 | ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017000498A true JP2017000498A (ja) | 2017-01-05 |
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ID=57753105
Family Applications (1)
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JP2015118691A Pending JP2017000498A (ja) | 2015-06-11 | 2015-06-11 | ドライソープ収容具およびそれを用いたドライクリーニング方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017000498A (ja) |
-
2015
- 2015-06-11 JP JP2015118691A patent/JP2017000498A/ja active Pending
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