JP2016541147A - 光フレックスグリッドネットワーク内での光信号切り替え方法 - Google Patents

光フレックスグリッドネットワーク内での光信号切り替え方法 Download PDF

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Abstract

光フレックスグリッドネットワーク内で光信号を切り替える方法が提案される。光ノードの入力ポートにおいて、グリッドの第1のスペクトルスロットへの第1の光信号の割り振りがアサートされると共に、ノードにおいて、第1の光信号が切り替えられて向かうべきノードの出力ポートがアサートされる。ノードの入力ポートにおいて、第2の隣接するスペクトルスロットの割り振りステータスが決定される。少なくとも前記第1スペクトルスロットのスペクトルスライスを含む、連続フィルタ関数を介して、フレックスグリッドWSSにより、ノードにおいて、入力ポートから出力ポートへと、少なくとも第1の信号の切り替えを要求する、制御命令が生成される。フィルタ関数には、決定された割り振りステータスに依存して、第2のスペクトルスロットの1つまたは複数のスペクトルスライスが含まれる。

Description

本発明は、1つまたは複数の光信号を、光フレックスグリッドネットワーク内で切り替える方法に関する。より詳細には、本発明は、光信号を光フレックスグリッドネットワーク内で切り替えるための方法、ネットワークコントローラ、ネットワークノード、およびネットワークに関する。
メッシュネットワークの形を取る光ネットワークでは、1つまたは複数の光リンクを伝う光信号を、固定光グリッドのスペクトルスロットに割り振る手法がよく知られている。このような固定光グリッドでは、各光信号が、固定された所定の帯域幅のスペクトルスロット内で送信されてよく、このとき、全てのスペクトルスロットが同一の帯域幅を持つ。特定のスペクトルスロットに割り当てられた光信号の送信帯域幅は、この光信号が、光接続に沿う1つまたは複数の光リンク(通常、光ライトパス(optical light−path)と呼ばれる)を介した、送信ノードから受信ノードへの送信中に被る、信号劣化に依存する。
ネットワークノードにおける、特定のスペクトルスロットに割り振られた光信号の着信リンクから送出リンクへの切り替えに関しては、固定光グリッドのスペクトルスロットの帯域幅に対応する切り替え粒度を持つ、波長選択スイッチ(WSS)の使用が一般的な技術となる。詳述すると、このような固定グリッドWSSデバイスは、それぞれの固定スペクトルスロットの光信号に対し、固定光グリッドのスペクトルスロットの固定帯域幅に対応する個別のフィルタ関数を適用する。たとえ、2つの隣接するスペクトルスロットに割り振られた2つの光信号が、同一の固定グリッドWSSデバイスによって切り替えられて、同一の送出リンクへと向かうべきものであったとしても、このようなスペクトルスロット幅の個別のフィルタ関数を、それぞれの光信号に対して適用するようにしか、固定グリッドWSSデバイスに指示できない。
メッシュネットワーク全体を通しての送信中に、光信号が被るおそれのある劣化の一種は、光信号に適用されるフィルタ関数の振幅が、それぞれのスペクトルスロット内の全波長に対して一定の振幅レベルではないために、固定グリッドWSSデバイスによって適用されたこのようなフィルタ関数が光信号の特に側波帯を劣化させかねない、という事実によって生じる。よって、光パスを伝う光信号の切り替えにフィルタ関数を適用するWSSデバイスの数が増加するほど、光信号が被る信号劣化も大きくなる。光信号は、前方誤り訂正(FEC)を用いて符号化されたデータを搬送することもあるが、このFECでは、送信およびフィルタリングされた光信号が被る、あらゆる度合いの信号劣化に対策することができない。
したがって、固定グリッドWSSデバイスによって適用されるフィルタ関数は、光固定グリッドネットワークにおいて、光信号が通過し得るネットワークノードの数を制限する。
光フレックスグリッドネットワーク内で光信号を切り替える方法が提案される。光信号が、それぞれの光リンクに関し、光フレックスグリッドのスペクトルスロットに割り振られる。
ネットワークの光ノードが、それらの入力ポートに接続された着信リンクからそれらの出力ポートに接続された送出リンクへの光信号の切り替えを、1つまたは複数のフレックスグリッドWSSデバイスを使用して実行する。WSSデバイスは、切り替えのためのフィルタ関数を提供するよう動作可能な、フレックスグリッドWSSデバイスであり、このとき、フィルタ関数は、スライス粒度である。光フレックスグリッドのスペクトルスロットは、整数個のスペクトルスライスから構成される。光フレックスグリッドとは、異なるスペクトルスロットがそれぞれ異なる波長帯域幅を持つことができ、全てのスペクトルスロットがスライス粒度となる光グリッドであって、その中では、全てのスライスが同一の波長帯域幅を持つ。換言すると、各スペクトルスロットは、それぞれ整数個のスペクトルスライスから構成される。
本方法には、光ノードの入力ポートにおける、光フレックスグリッドの第1のスペクトルスロットへの光信号の割り振りをアサートまたは決定するステップが含まれる。更に、本方法には、この光信号について、それが切り替えられて向かうべき、光ノードの出力ポートをアサートまたは決定するステップが含まれる。
第1のスペクトルスロットに隣接した、第2の隣接するスペクトルスロットの可能な割り振りステータスが、光ノードの入力ポートのために決定される。
最後に、切り替え要求を示す制御命令が生成される。この切り替え要求は、連続フィルタ関数を介して、フレックスグリッドWSSデバイスを使用して、ノードにおいて、入力ポートから出力ポートへと、少なくとも第1の信号の切り替えをするための要求であり、このとき、この連続フィルタ関数には、少なくとも第1スペクトルスロットのスペクトルスライスが含まれる。更に、連続フィルタ関数には、少なくとも決定された割り振りステータスに依存して、第2のスペクトルスロットの1つまたは複数のスペクトルスライスが含まれる。
第1の実施形態によれば、本方法には、更なるステップが含まれる。このステップでは、光ノードにおいて、入力ポートから出力ポートへと、第2の光信号を切り替えるべきかどうかが決定される。入力ポートにおいて、第2の光信号が第2のスペクトルスロットに割り振られており、光ノードにおいて、この第2の光信号を、入力ポートから出力ポートへと切り替えるべきと決定された場合、第1のスペクトルスロットのスペクトルスライスおよび第2のスペクトルスロットのスペクトルスライスを含む、連続フィルタ関数を介して、フレックスグリッドWSSデバイスにより、入力ポートから出力ポートへと、第1の信号および第2の信号を切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令が生成される。
第2の実施形態によれば、本方法には、更なるステップが含まれ、このステップでは、入力ポートにおいて、第2の光信号が、第2のスペクトルスロットに割り振られていないと決定された場合、第1のスペクトルスロットのスペクトルスライスおよび第2のスペクトルスロットの1つまたは複数のスペクトルスライスを含む、連続フィルタ関数を介して、フレックスグリッドWSSにより、入力ポートから出力ポートへと、第1の信号を切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令が生成される。
更に、第1および/または第2の実施形態による方法のステップを実行するように動作可能な、ネットワークコントローラが提案される。
更に、第1および/または第2の実施形態による方法のステップを実行するように動作可能な、光ネットワークノードが提案される。
更に、提案されるネットワークコントローラを含む、光フレックスグリッドネットワークが提案される。
更に、提案されるネットワークノードを含む、光フレックスグリッドネットワークが提案される。
光メッシュネットワークを示す図である。 提案する光ネットワークノードを示す図である。 光グリッドを示す図である。 固定光グリッドのスペクトルスロットに割り振られた光信号に適用するフィルタ関数を示す図である。 光信号に適用する別のフィルタ関数を示す図である。 光信号に適用する別のフィルタ関数を示す図である。 光信号に適用する別のフィルタ関数を示す図である。 第1の実施形態による、フレックスグリッドWSSデバイスの連続フィルタ関数を示す図である。 提案するネットワークコントローラを示す図である。 光グリッドのスペクトルスロットを示す図である。 光グリッドのスペクトルスロットに適用するフィルタ関数を示す図である。 第2の実施形態による、フレックスグリッドWSSデバイスの連続フィルタ関数を示す図である。 異なる数のスペクトルスライスを含む異なるフィルタ関数を示す図である。 異なる光パスへのスペクトルスロットの割り振りを示す図である。 例示的光ネットワークにおける光パスを示す図である。 使用可能送信帯域幅の中心周波数をシフトし得る周波数オフセットを示す図である。 得られる使用可能送信帯域幅を示す図である。 第1の実施形態による方法を適用しない場合に達成されるビット誤り率と、第1の実施形態による方法を適用する場合に達成されるビット誤り率とを示す図である。 第1および第2の実施形態による方法を適用しない場合に達成されるビット誤り率と、第1および第2の実施形態による方法を適用する場合に達成されるビット誤り率とを示す図である。 スペクトルスロットの波長端でフィルタリングを実行するWSSデバイス数に応じて得られる帯域幅値を示す図である。 中心周波数のシフトを導出するステップを示す図である。 4つの有限インパルス応答フィルタを有するバタフライフィルタを示す図である。 離散スペクトルH(Ω)の例Hを示す図である。
図1は、メッシュネットワークMNを示す図である。メッシュネットワークMN内では、別々の光ネットワークノードN1、N2、N3、N4が、別々の光リンク(例えば、光リンクOL12や光リンクOL21など)によって接続されている。図1において、光リンクの送信方向は、それぞれの送信方向を指し示す、別々の矢印によって表されている。
ノードN1およびN3はアドドロップ多重化ノードとし、ノードN2およびN4はクロスコネクトノードとするのが好ましい。本明細書で提案する後述のネットワークノードは、アドドロップ多重化ノードまたはクロスコネクトノードとなり得る。
あるノード(例えば、ノードN1)から別のノード(例えば、ノードN3)へと至る光接続は、ノードN1からノードN2までは指標12が付された光リンクを経由し、ノードN2からノードN3に至るまでは指標23が付された光リンクを経由するように、特定のスペクトルスロット内を進む、いわゆる「光パス」によって確立されてよい。ノードN1において送信され、指標13および指標23を有するリンクに沿ってノードN3へと向かう光信号は、その波長がノードN2で変化することはないものの、そのノードN2において、指標12を持つ着信リンクから指標23を持つ送出リンクへと、ノードN3に向けて、切り替えがなされるものと考えられよう。
図2は、提案するネットワークノードNNを示す図である。ここでのネットワークノードNNは、受信機RXと送信機TXを含む、アドドロップ多重化ノードである。ノードNNが光クロスコネクトノードの場合、ノードNNには受信機RXまたは送信機TXが含まない。
ノードNNは、それ自体の入力ポートIP1、IP2、IP3を介して、それぞれの着信リンクIL1、IL2、IL3へと接続される。入力ポートIP1、IP2、IP3は、それぞれの多重分離デバイスD1、D2、D3が持つ、それぞれの入力ポートID1、ID2、ID3へと接続される。提案するネットワークノードNNの多重分離デバイスD1、D2、D3は、フレックスグリッドWSSデバイスとなる。
ある光信号が、着信リンクIL1から送出リンクOL2へと切り替えられる例について、以下で説明する。入力ポートIP1(着信リンクIL1に接続)から出力ポートOP2(送出リンクOL2に接続)へと、光信号を切り替えるために、多重分離デバイスD1は、着信リンクIL1に関して、それぞれのスペクトルスロットに割り振られた光信号に対し、1つまたは複数のフィルタ関数を適用する。詳述すると、フレックスグリッドWSSデバイスD1は、リンクIL1に関して、それ自体の入力ポートID1と、それ自体の出力ポートOD3との間で、光信号に、光信号が割り振られるスペクトルスロットに対する通過帯域を有するフィルタ関数を適用する。このフィルタ関数により、ポートID1からポートOD3へと、光信号を送信することが可能となる。このポートOD3は、多重化デバイスM2を経由して、間接的に、出力ポートOP2へと接続されている。このポートOP2には、送出リンクOL2が接続されている。換言すると、ノードNNは、フィルタ関数を提供するフレックスグリッドWSSデバイスD1を用いて、入力ポートIP1(着信リンクIL1に接続)から出力ポートOP2(送出リンクOL2に接続)へと、光信号の切り替えを行う、ということである。
図3aは、フレキシブルな光グリッドOG(代わりに、光フレックスグリッドと呼称する)を示す図である。光波長OWについて、光フレックスグリッドOGには、隣接するスペクトルスロットSL1、…、SLnが含まれる。1つのスペクトルスロットは、例えば、50GHzの帯域幅を持つ。図3aでは、全てのスペクトルスロットSL1、…、SLnが、同一の帯域幅を持つように示されているが、これは例示に過ぎない。光グリッドOGはフレックス光グリッドであるため、スペクトルスロットが異なれば、その帯域幅も異なっていてよい。光フレックスグリッドのスペクトルスロットは、それぞれが整数個のスペクトルスライスから構成される。光フレックスグリッドOGでは、別個のスペクトルスロットがスライス粒度となり、全てのスライスは、同一の波長帯域幅を持つ。
図3bでは、図2に示したノードNNの入力ポートIP1から出力ポートOP2へと、スペクトルスロットSL3に割り振られた光信号の切り替えがなされるものと仮定する。この例において、入力ポートIP1では、スロットSL4に割り振られた光信号も存在している。スロットSL4に割り振られた信号も、ポートIP1からポートOP2へと切り替えられるものと仮定する。
図3bは、光波長OL上のスロットSL3およびSL4を示す拡大図である。図3bは更に、フィルタ関数FF3およびFF4も示しており、これらの関数は、固定グリッドWSSデバイスが、光信号のフィルタリングを実行する場合に、適用され得るものである。このような、固定グリッドWSSデバイスによって使用されるフィルタ関数FF3およびFF4は、図3aに示した個別のスペクトルスロットSL3およびSL4に適用される、個別のフィルタ関数フィルタ関数であって、そのために、フィルタ関数FF3とFF4の間には、フィルタノッチFNが現れることになる。このフィルタノッチにより、信号劣化の生じるおそれがある。信号劣化については、図3c、図3d、および図3eに関連して、以下でより詳細に説明する。
図3cは、波長WLのフィルタ関数FF3を再度示した図である。フィルタ関数FF3は、例えば、−3dBのフィルタレベルFLを持ち、このフィルタレベルFLにより、使用可能帯域幅UBWが定義される。フィルタリングにより得られた信号は、この使用可能帯域幅UBWの中で送信可能であり、フィルタ関数FF3を通過することができる。光信号が、ある光ノードにおけるフィルタ関数FF3だけでなく、別の光ノードにおける別のWSSの別のフィルタ関数FFX(フィルタ関数FF3に類似または同様の、図3dに示すもの)も通過する場合、結果として得られるフィルタ関数RFF(図3eに示すもの)は、結果的使用可能帯域幅RUBWを持つことになる。この帯域幅RUBW(光信号は、この帯域幅の中で、光パスに沿ってWSSデバイスのフィルタを通過し得る)は、フィルタ関数FF3の使用可能帯域幅UBWと、よって光パスの始まりとなる送信側で初期に送信可能な帯域幅にも関連して、低減する。したがって、フィルタ関数を介した光信号の切り替えのために、WSSデバイスを用いた光フィルタリングを実行する光ノードの数が増加するほど、信号劣化も一層強力なものとなる。
第1の実施形態によれば、図2に示したノードNNの入力ポートIP1において、図3aに示した光グリッドOGのスペクトルスロットSL3に対する、光信号の割り振りをアサートまたは決定することが提案される。更に、このスペクトルスロットSL3に割り振られた光信号について、ノードNN内で、その光信号が切り替えられて向かうべき出力ポートがアサートまたは決定される(ここでは、図2に示したノードNNのポートOP2となる)。
更に、入力ポートIP1において、別の光信号が第2の隣接するスペクトルスロット(スロットSL4など)に割り振られているかどうかが決定される。そのうえ更に、スロットSL4の光信号を、図2に示したノードNNの入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるべきかどうかも決定される。
入力ポートIP1において、別の光信号が第2の隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られており、スロットSF4の第2の光出力信号を、ノードNNのポートIP1からポートOP2へと切り替えるべき場合には、制御命令が生成される。この制御命令は、図3fに示す連続フィルタ関数CFFの適用を、WSS D1に要求する。連続フィルタ関数CFFには、第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライスS1、…、S4、および第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスSL5、SL8が含まれる。この例では、スロットSL3、SL4の各々が、4つのスライスS1、…、S4、またはS5、…、S8で構成され、1つのスライスの帯域幅は、例えば、12.5GHzとなる。
提案する方法の利点は、スロットSL3およびSL4に割り振られた光信号が、図2に示したノードNNが持つ、同一の入力ポートIP1から同一の出力ポートOP2へと切り替えられるという事実により、図2のフレックスグリッドWSS多重分離デバイスD1が、提案する方法に従って、連続フィルタ関数CFFを適用するように命令されるということである。このフィルタ関数CFFは、スロットSL3のスライスS1、…、S4、および隣接スロットSL4のスライスS5、…、S8を含む、連続フィルタ関数である。合成して得られたフィルタ関数CFFは、スロットSL3とSL4の間に内側領域IRを持つため、この内側領域には、スロットSL3またはSL4に割り振られた信号を劣化させ得るフィルタノッチが存在しない。これは図3dに示したフィルタノッチFNとは対照的である。このように、本明細書で提案する方法により、スロットSL3およびSL4に割り振られた信号が被る信号劣化を抑えたフィルタリング(例えば、図3dに示したフィルタリング関数CFFによるフィルタリング)が達成される。その結果、光信号が光パス沿いに通過することのできるネットワークノード数が増加し得る。したがって、スペクトルスロットSL3およびSL4に割り振られた光信号を切り替えるための連続フィルタ関数は、先行技術から知られているソリューションよりも信号劣化が少ない、結合フィルタ関数または結合チャネルを形成する。
第1の実施形態により提案する方法が持つ、提案する種々のステップは、本明細書で提案する2つの異なる手段で、様々なデバイスによって実行されてよい。
第1の実施形態により提案する種々のステップを実行する、本明細書で提案する第1の手段によれば、図2のネットワークノードNNには、制御ユニットCUが含まれる。この制御ユニットCUは、ノードNNの入力ポートIP1、…、IP3、またはWSSデバイスD1、…、D3の入力ポートID2、…、ID3に対し、内部接続されることが好ましい。制御ユニットCUは更に、データインタフェースDIFに接続される。接続ユニットCUは、このデータインタフェースDIFを介して、ネットワークのネットワークコントローラから、切り替え要求を受信する。図2のノードNNが持つ制御ユニットCUにおいて受信される切り替え要求には、ポートIP1とポートOP2の間に形成される光パスの仮想パスIDと、図3dに例示したフィルタ関数CFFを形成する最下スペクトルスライスS1および最上スペクトルスライスS8とが、好ましくはともに含まれ得る。ネットワークノードNNにメモリデバイスMD1が含まれ、このメモリデバイスMD1が内部データバスIDB1を介して、制御ユニットCUおよびデータインタフェースDIFに接続されることが好ましい。制御ユニットCUが、第1の実施形態による方法が持つ種々のステップを、メモリデバイスMD1と連携して実行すると、一層好ましいものとなる。
第1の実施形態の第1の手段によれば、制御ユニットCUによって受信された切り替え要求が、ノードNNがフレックスグリッドWSSデバイス(デバイスD1など)を介して、入力ポート(ポートIP1など)から出力ポート(ポートOP2など)へと切り替えるべきは、どのスペクトルスロットの、どの光信号であるか、を示す。制御ユニットCUは、スペクトルスロットSL3内の光信号の存在を検出することにより、ポートIP1において、スロットSL3への第1の光信号の割り振りをアサートする。制御ユニットCUは更に、それ自体が受信した制御命令を分析することにより、この光信号について、それが切り替えられて向かうべき出力ポートOP2をアサートする。
更に、制御ユニットCUは、入力ポートIP1において、第2の光信号が、隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られているかどうかを決定する。そのうえ更に、制御ユニットCUは、データインタフェースDIF経由でノードNNにおいて受信された切り替え命令を分析することにより、スロットSL4の第2の光信号が、ノードNNの入力ポートIP1から出力ポートOP2へと、切り替えられるべきかどうかを決定する。
入力ポートIP1において、第2の光信号が隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られており、スロットSL4の第2の光信号が、同一の入力ポートIP1から同一の出力ポートOP2へと切り替えられるべきものでもある場合、制御ユニットCUは、WSSデバイスD1に向けた切り替え要求を含む、制御命令を生成する。この切り替え要求は、第1および第2の信号が、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えられるべきものである、ということを示す。詳述すると、この要求は、入力ポートID1と出力ポートID3の間の光信号に対し、連続フィルタ関数CFF(スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスS1、…、S4、およびスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスSL5、…、SL8が含まれる)を適用するために、WSSデバイスD1へと向けられる。
上記を要約すると、ネットワークノードNNは、以下の諸動作が可能ということである。
− 入力ポートIP1において、第1のスペクトルスロットSL3への第1の光信号の割り振りをアサートする。
− 第1の光信号について、それが切り替えられて向かうべき出力ポートOP2をアサートする。
− 入力ポートIP1において、第2の隣接するスペクトルスロットSL4の可能な割り振りステータスを決定する。
− フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数(少なくとも第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライスが含まれる)により、少なくとも第1の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成する。このとき、連続フィルタ関数には、少なくとも決定された割り振りステータスに応じて、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスが、1つまたは複数含まれる。
より詳細には、ノードNNは、以下の動作が可能である。
− 第2の光信号が、入力ポートから出力ポートOP2へと切り替えられるべきものかどうかを決定する。
− 入力ポートIP1において、第2の光信号が第2の隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られており、この第2の光信号を、入力ポートから出力ポートOP2へと切り替えるべきと決定された場合に、WSSが連続フィルタ関数(第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライス、および第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスが含まれる)により、第1の信号および第2の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令を生成する。
このように、ノードNNは、決定された割り振りステータスに依存すると共に、決定された、第2の光信号の出力ポートにも依存して、制御命令を生成する。
制御ユニットCUは更に、フィルタ関数CFFの帯域幅を示す、フィルタリング情報を生成し得る。次いで、このフィルタリング情報は、ネットワークノードNNにより、データインタフェースDIFを経由して、ネットワークのネットワークコントローラへと送信される。その後、ネットワークコントローラは、このフィルタリング情報から、スロットSL3およびSL4に割り振られた信号が通過する光パス沿いのWSSデバイスを使用し得る、ネットワークノードの数を導出することができる。
第1の実施形態の第2の手段によれば、図4に示すネットワークコントローラNCが、この第1の実施形態に向けて提案される、種々のステップを実行する。このネットワークコントローラは、ソフトウェア定義ネットワークコントローラ(SDN)であることが好ましい。
ネットワークコントローラNCには、データインタフェースDIが含まれる。ネットワークコントローラNCは、このデータインタフェースDIを介して、ネットワークのネットワークノードと通信する。
コントローラNCには、それ自体の中にデータベースDBを記憶する、メモリデバイスMDが更に含まれる。データベースDBは、ネットワークのネットワークトポロジ、および様々な光リンクに関連したスペクトルスロットへの光信号の割り振りについて、知識を持っている。ネットワークコントローラNCには、処理デバイスPDが更に含まれる。処理デバイスPD、メモリデバイスMD、およびデータインタフェースDIは、内部データバスIDBを介して接続されている。以下に説明する、第1の実施形態の種々のステップを実行するために、ネットワークコントローラNCは、処理デバイスPDとメモリデバイスMDを、連携させて使用する。
ネットワークコントローラNCは、データベース情報DBおよび処理デバイスPDを使用することにより、ノードNNの入力ポートIP1において、スペクトルスロットSL3への第1の光信号の割り振りをアサートまたは決定する。更に、ネットワークコントローラNCは、スロットSL3の第1の光信号について、この光信号が切り替えられて向かうべき、ノードNNの出力ポートOP2をアサートまたは決定する。
データベースDB内に含まれる、ネットワークトポロジおよびスペクトルスロットへの光信号の割り振りに関する知識を使用することにより、ネットワークコントローラNCは、入力ポートIP1において、第2の光信号が、隣接する第2のスペクトルスロットSL4へと割り振られているかどうかを決定する。更に、コントローラNCは、この第2の光信号が、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと、切り替えられるべきものかどうかを決定する。入力ポートIP1において、第2の光信号が隣接する第2のスペクトルスロットSL4に割り振られており、この第2の光信号が、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えられるべきものでもあると決定された場合、ネットワークコントローラは、切り替え要求を含む、制御命令を生成する。この切り替え要求は、第1および第2の信号が、連続フィルタ関数CFF(スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスS1、…、S4、およびスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスS5、…、S8が含まれる)の中で、フレックスグリッドWSSデバイス(デバイスD1など)により、ノードNNにおいて、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと、切り替えられるべきものである、ということを示す。
ネットワークコントローラNCによって生成された制御命令は、次いで、データインタフェースDIを介して、関連ネットワークノードへと送信される。制御命令は、オープンフローメッセージとして送信されることが好ましい。ネットワークコントローラNCから制御命令を受信した関連ネットワークノードは、その後、それ自体のフレックスグリッドWSSに向けた、制御情報を生成する(制御ユニットを使用することが好ましい)。この制御情報は、スペクトルスロットSL3およびSL4の光信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるために、これらのスロットSL3およびSL4に対し、図3fに示したような、スライスS1、…、S8を含むフィルタリング関数CFFを適用すべきである、ということを示す。
上記を要約すると、ネットワークコントローラNCは、以下の諸動作が可能ということである。
− 入力ポートIP1において、第1のスペクトルスロットSL3への第1の光信号の割り振りをアサートする。
− 第1の光信号について、それが切り替えられて向かうべき出力ポートOP2をアサートする。
− 入力ポートIP1において、第2の隣接するスペクトルスロットSL4の可能な割り振りステータスを決定する。
− フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数(少なくとも第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライスが含まれる)により、少なくとも第1の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成する。このとき、連続フィルタ関数には、少なくとも決定された割り振りステータスに応じて、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスが、1つまたは複数含まれる。
より詳細には、コントローラNCは、以下の動作が可能である。
− 第2の光信号が、入力ポートから出力ポートOP2へと切り替えられるべきものかどうかを決定する。
− 入力ポートIP1において、第2の光信号が第2の隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られており、この第2の光信号を、入力ポートから出力ポートOP2へと切り替えるべきと決定された場合に、WSSが連続フィルタ関数(第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライス、および第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスが含まれる)により、第1の信号および第2の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令を生成する。
このように、コントローラNCは、決定された割り振りステータスに依存すると共に、決定された、第2の光信号の出力ポートにも依存して、制御命令を生成する。
第2の実施形態によれば、図2に示したノードNNの入力ポートIP1において、図5aに示す光グリッドOGのスペクトルスロットSL3に対する、光信号の割り振りをアサートまたは決定することが提案される。更に、このスペクトルスロットSL3に割り振られた光信号について、ノードNN内で、その光信号が切り替えられて向かうべき出力ポートがアサートまたは決定される(ここでは、図2に示したノードNNのポートOP2となる)。更に、入力ポートIP1において、別の光信号が第2の隣接するスペクトルスロット(スロットSL4など)に割り振られているかどうかが決定される。入力ポートにおいて、第2の光信号が、隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られていないと決定された場合、フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数(スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスと、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスの1つまたは複数とが含まれる)により、スロットSL3に割り振られた信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令が生成される。第2の実施形態によって達成される利点について、図5a、図5b、図5cに関連して、以下でより詳細に説明する。
図5aは、スペクトルスロットの可能な割り振りを示す図である。詳述すると、図5aは、図2のポートIP1において、光信号が割り振られているスロットSL3と、図2の入力ポートIP1において、光信号が割り振られていないスロットSL5とを示している。
図5bは、スロットSL3に割り振られた光信号を切り替えるために、固定グリッドWSSデバイスによって適用される、従来のフィルタリングを示す図である。従来のフィルタリングによれば、フィルタリング関数FF31がスロットSL3に適用され、フィルタレベルFL(例えば、−3dB)が、このフィルタリングから得られる、光データ通信用の使用可能帯域幅UBWを決定する。
図5cは、図2のノードNN内のフレックスグリッドWSSデバイスにより、スペクトルスロットSL3を切り替えるために提案する、広幅化フィルタ関数FF32を例示する図である。スライスS1、…、S5を含む広幅化フィルタ関数は、広幅化使用可能帯域幅BUBWをもたらすものであり、したがって、信号劣化量の低減へとつながる。
第2の実施形態により提案する方法は、2つの異なる手段で実行されてよい。
提案するネットワークの第2の実施形態を実行する第1の手段によれば、ノードNNの制御ユニットCUが、図2のノードNNの入力ポートIP1における光グリッド内で、図5aの隣接するスペクトルスロットSL4の可能な割り振りステータスを決定する。
この決定を実行するために、制御ユニットCU、データインタフェースDIF、メモリデバイスMD1、および内部データバスIDB1が、連携して動作可能である。
入力ポートにおいて、第2の光信号が、第2の隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られていないことが、スペクトルスロットSL4における信号の存在を検出することによって決定された場合、制御ユニットCUは、切り替え要求を伴う制御命令を生成する。この要求は、スロットSL3の信号を、フレックスグリッドWSS D1が、広幅化フィルタ関数(図5cのフィルタ関数FF32など)としての連続フィルタ関数を介して、ノードNNにおける入力ポートから出力ポートへと、切り替えることを示す。広幅化フィルタ関数としての連続フィルタ関数FF32には、スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスS1、…、S4、およびスロットSL4の1つのスペクトルスライスS5において(このスライスは、スロットSL3に直接隣接するものである)が含まれる。
フィルタ関数FF32が、スペクトルスロットSL4の更なるスペクトルスライスを含むことが好ましい。連続フィルタ関数FF32が、フィルタ関数FF32の十分な広幅化を可能にするだけの、スロットSL4の隣接スペクトルスライスS5を、正確に1つだけ含むことができれば、一層好ましいものとなる。
制御ユニットCUによって生成された制御命令は、次いで、ノードNNのフレックスグリッドWSSデバイス D1へと提供される。
図5bに示した、例えば−3dBのフィルタレベルFLによって定義される使用可能帯域幅UBWを有する、先行技術によるフィルタ関数FF32を、図5cに示した、例えば−3dBのフィルタレベルFLによって定義される、フィルタ関数FF32の広幅化使用可能帯域幅BUBWと比較すれば、提案する方法の利点が明瞭となる。フィルタ関数FF32の広幅化使用可能帯域幅BUBWにより、スペクトルスロットSL3内で光信号を送信するための使用可能帯域幅は、フィルタ関数FF31の場合の、図5bの使用可能帯域幅UBDと比べ、拡張されたものとなり、よって、信号劣化量の低減が達成される。
図2におけるノードNNの制御ユニットCUは更に、データインタフェースDIFを介してネットワークコントローラへと送信される情報メッセージ内に、情報データを生成する。この情報データは、スロットSL3に割り振られた光信号を、図2のノードNNにおいて、ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるために使用される、フィルタ関数FF32の幅を示す。この情報データが、フィルタ関数FF32を形成するスライスS1、…、S5の数および/または指標と、フィルタ関数FF32が広幅化されたスロットSL3の側波帯の表示とを、共に示すことが好ましい。あるいは、情報データは、広幅化使用可能帯域幅BUBWと、この帯域幅BUBWのより低いほうの周波数とより高いほうの周波数とを、共に示す。
次いで、このような情報を受信したネットワークコントローラは、送信ノードから受信ノードに至る、光信号の光パス沿いのポートIP1において、スロットSL3に割り振られている光信号が通過し得るネットワークノードの数を含む情報データを、情報メッセージから導出することができる。
上記を要約すると、ネットワークノードNNは、以下の諸動作が可能ということである。
− 入力ポートIP1において、第1のスペクトルスロットSL3への第1の光信号の割り振りをアサートする。
− 第1の光信号について、それが切り替えられて向かうべき出力ポートOP2をアサートする。
− 入力ポートIP1において、第2の隣接するスペクトルスロットSL4の可能な割り振りステータスを決定する。
− フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数(少なくとも第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライスが含まれる)により、少なくとも第1の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成する。このとき、連続フィルタ関数には、少なくとも決定された割り振りステータスに応じて、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスが、1つまたは複数含まれる。
より詳細には、ノードNNは、入力ポートIP1において、第2の光信号が第2の隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られていないと決定された場合、以下の動作が可能である。
− フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数CFF(スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスと、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスの1つまたは複数とが含まれる)を介して、スロットSL3の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令を生成する。
このように、ノードNNは、決定された割り振りステータスに依存して、制御命令を生成する。
第2の実施形態を実行するための第2の手段によれば、図4に示したネットワークコントローラNCと類似の構造を持つネットワークコントローラが提案される。コントローラNCは、図2に示したノードNNの入力ポートIP1において、光グリッドの第2の隣接するスペクトルスロットSL4についての可能な割り振りステータスを決定する。ネットワークコントローラNCは、この割り振りステータスを、トポロジ情報、およびメモリデバイスMDのデータベースDBに格納された割り振り情報から、処理デバイスPDと連携して導出する。
ネットワークコントローラNCが、入力ポートIP1において、第2の光信号が、第2の隣接するスペクトルスロットSL4に割り振られていないと決定した場合、ネットワークコントローラNCは、切り替え要求を含む制御命令を生成する。この切り替え要求は、図5aのスペクトルスロットSL3に割り振られた信号を、図5cの連続広幅化フィルタ関数FF32内で、フレックスグリッドWSSデバイスD1により、図2のノードNNにおいて、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと、切り替えるための要求を示す。フィルタ関数FF32には、第2の実施形態を実行する第1の手段に関連して先に説明した、スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスS1、…、S4と、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスの1つまたは複数とが含まれる。
ネットワークコントローラNCによって生成された制御命令は、そのネットワークコントローラNCによって、データインタフェースDIを介して、関連ネットワークノードへ向けて送信される。次いで、この制御命令を受信した関連ネットワークノードは、そのフレックスグリッドWSSデバイスのうちの1つに向けた制御情報を生成する。このことが、フレックスグリッドWSSデバイスに、図5cに示すと共に上で予め説明した、連続フィルタ関数FF32による、スロットSL3に割り振られた光信号のフィルタリングを実行させることになる。
上記を要約すると、コントローラNCは、以下の諸動作が可能ということである。
− 入力ポートIP1において、第1のスペクトルスロットSL3への第1の光信号の割り振りをアサートする。
− 第1の光信号について、それが切り替えられて向かうべき出力ポートOP2をアサートする。
− 入力ポートIP1において、第2の隣接するスペクトルスロットSL4の可能な割り振りステータスを決定する。
− フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数(少なくとも第1のスペクトルスロットSL3のスペクトルスライスが含まれる)により、少なくとも第1の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成する。このとき、連続フィルタ関数には、少なくとも決定された割り振りステータスに応じて、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスが、1つまたは複数含まれる。
より詳細には、コントローラNCは、第2の光信号が、第2に割り振られていないと決定された場合、以下の動作が可能である。
− フレックスグリッドWSS D1が連続フィルタ関数CFF(スペクトルスロットSL3のスペクトルスライスと、第2のスペクトルスロットSL4のスペクトルスライスの1つまたは複数とが含まれる)を介して、スロットSL3の信号を、入力ポートIP1から出力ポートOP2へと切り替えることを、切り替え要求が示すように、制御命令を生成する。
このように、コントローラNCは、決定された割り振りステータスに依存して、制御命令を生成する。
第1および/または第2の実施形態により、異なる利点も達成され得る。信号劣化量が抑えられるため、スロットSL3および/またはSL4内での光信号の送信に、より高い利用可能帯域幅が使用され得る。これにより、帯域幅制限に起因する不利益も抑えられる。更に、ネットワーク内で通過することのできる光ノードの数も増加し得る。そのうえ更に、このことは、ネットワークのメッシュ化の程度を、より高度化させることにもつながる。
信号劣化量が抑えられるため、スロットSL3に割り振られた光信号を変調するためのシンボルレートを、より高めることができる。このような高いシンボルレートは、FECオーバヘッド量をより高めるため、および/または正味データレートをより高めるために使用され得る。
本明細書で提案する方法の両実施形態は、図3aまたは図5aに示した、スペクトルスロットSL3に割り振られた光信号が、図3cのフィルタ関数FF3や図5bのフィルタ関数FF31などのフィルタ関数によってのみフィルタリングされることにはならない(このとき、これらのフィルタ関数は、スペクトルスロットSL3と、よってスペクトルスロットSL3の中心周波数に等しい中心周波数とに関して、対称的なものである)、という共通点を持つ。図3dのフィルタ関数CFFや図5cのフィルタ関数FF32などのフィルタリング関数によるフィルタリングにより、スペクトルスロットSL3に関して非対称的なフィルタ関数を用いた光信号のフィルタリングが発生する。よって、図3dのフィルタ関数CFFまたは図5cのフィルタ関数FF32によって実行される、提案するフィルタリングは、スロットSL3についての使用可能送信帯域幅の中心周波数を変化させることになる。スロットSL3に割り振られた光信号を介したデータ送信を改善するという目的のため、光信号の中心周波数のシフトが、好ましくは、送信側での中心周波数を変化させてスロットSL3に割り振られた被送信光信号の対称的スペクトルを達成するために、送信側および/または受信側において、考慮されてよい。このように、第1および第2の実施形態において提案する両概念には、2つの実施形態の方法のどちらかによって引き起こされた、中心周波数のオフセットを決定する必要が生じる。したがって、第1および第2の実施形態の両概念は、スロットSL3に割り振られた光信号についての中心周波数のオフセットを決定しなくてはならない、という共通点を持つ。このような決定は、本明細書で提案するものであり、その詳細を以下で更に説明する。
対称性および非対称性連続フィルタ関数の例を図6に示す。この例における可視性を高めるため、異なるフィルタリング曲線FC1、FC2、FC3、FC4が、そのレベルにおいて1dBだけシフトされる。曲線FC1は、対応する最初のスペクトルスロットに関する、対称性フィルタ関数に対し4つのスペクトルスライスを使用するフィルタリングを示し、曲線FC2およびFC3は、同一で最初のスペクトルスロットに関する、対称性フィルタ関数に対し5つのスペクトルスライスを使用するフィルタリングを示す。曲線FC4は、6つのスペクトルスライスを使用するフィルタリングを用いる、同一で最初のスペクトルスロットに関する、対称性フィルタ関数を示す。対称性フィルタと非対称性フィルタが、光信号の光パスに沿って配置されたそれぞれのノードが持つフレックスグリッドWSSデバイス内で機能するフィルタとして連結される場合、使用可能送信帯域幅の中心周波数がシフトされると同時に、この使用可能送信帯域幅が、主に、最初のスペクトルスロットの外側のスライス上で機能するフィルタ端の数によって決定される。よって、光信号の光パス沿いのノード内で適用された適用フィルタ関数の外側フィルタ端を決定するスペクトルスライスについての知識を持つことで、得られる使用可能送信帯域幅の概算を導出することができる。このことは、スペクトルスロットについての中心周波数のシフトを決定する第1の選択肢によって説明される。
中心周波数のシフトを決定する、この第1の選択肢によれば、スペクトルスロットについての中心周波数のシフトは、図4のネットワークコントローラNCによって決定される。上で予め説明したように、コントローラNCは、異なるノードにおいて適用されたフィルタリング関数についての知識を持つ。第1の実施形態において、コントローラがこの知識を持つのは、ノードがネットワークコントローラに対し、どのように光信号がフィルタリングされたかを示すからである(フィルタ関数を形成するスペクトルスライスを示すことによってであれば好ましい)。第2の実施形態において、コントローラがこの知識を持つのは、ノード内で適用されることになるフィルタ関数を形成するスペクトルスライス形成を、コントローラそれ自体が決定したからである。この知識から、コントローラは、最初のスペクトルスロットのより低い波長端で機能するフィルタ端の数を、
ΣLOW
として導出し、最初のスペクトルスロットのより高い波長端で機能するフィルタ端の数を、
ΣHIGH
として導出する。
次いで、コントローラは、フレックスグリッドWSSの供給者によって提供された情報を使用して、得られる帯域幅または得られる半値幅についての知識を取得し得る。図12は、スペクトルスロットの端部において、それ自体のフィルタと共に機能するフレックスグリッドWSSデバイスのそれぞれの数NWSSに対する値V1、…、V4としての曲線HBWC上についての得られる半値幅値
Figure 2016541147
を示している。更に、図12は、曲線FBWC上の全帯域幅について考えられる値も示している。
数ΣLOWおよびΣHIGHを使用して、コントローラは、値V1、…、V4についての知識の下、得られる使用可能帯域幅RBWを、
Figure 2016541147
として導出してよく、また、中心周波数Δfについての得られるシフトを、
Figure 2016541147
として導出してよい。コントローラには、より低い波長端で機能するフィルタ端の数ΣLOWと、より高い波長端で機能するフィルタ端の数ΣHIGHとの異なる組み合わせについて、対応する半値幅
Figure 2016541147
および
Figure 2016541147
を示すエントリを含む参照テーブルが含まれてよく、その場合、コントローラは、これらのエントリから、中心周波数Δfについての得られるシフトを
Figure 2016541147
として導出してよい。
あるいは、コントローラには、より低い波長端で機能するフィルタ端の数ΣLOWと、より高い波長端で機能するフィルタ端の数ΣHIGHとの異なる組み合わせについて、中心周波数Δfについての得られるシフト
Figure 2016541147
を示すエントリを含む参照テーブルが含まれてよい。
コントローラNCは、中心周波数についての決定されたシフトを、送信ノードおよび/または受信ノードに示す。コントローラは、このことを、導出された修正中心周波数を示す指示データを生成し、データインタフェースDIを介して、前記指示データを含むデータメッセージを、送信ノードおよび/または受信ノードに向けて送信することにより行う。その後、送信ノードは、それぞれのスロットに割り振られた光信号の中心周波数に適合してよい。更に、受信ノードは、1つまたは複数のサブデバイス(信号処理デバイスが好ましい)を、このような中心波長に適合させる。
中心周波数のシフトを決定する第2の選択肢によれば、中心周波数のシフトは、図2のノードNNによって決定され、このとき、ノードNNは、アドドロップ多重化ノードである。ノードNNは、受信した信号のスペクトルから、スペクトルスロットに対する修正中心周波数を導出し、この導出された修正中心周波数を示す指示データを生成し、そして、前記指示データを含むデータメッセージを、ネットワークコントローラおよび/または送信ノードに向けて送信する。次いで、ネットワークコントローラおよび/または送信ノードは、この指示された中心周波数を考慮に入れてよい。ネットワークコントローラが指示データを受信する場合、ネットワークコントローラは、指示データを送信ノードに渡す。
ノードには、図13aに関連して以下に詳述するデバイスが含まれる。偏波分割多重化(PDM)信号として受信された光信号ros(t)は、90°ハイブリッドミキサである光ミキサOM内で、局部発振信号los(t)と混合される。ミキサOMは、4つの導出された光信号dos(t)、i=1、…、4、を取得する。信号dos(t)は、第1の偏波面における光信号の同相成分に相当し、信号dos(t)は、第1の偏波面と直交する第2の偏波面における光信号の同相成分に相当する。信号dos(t)は、第1の偏波面における光信号の直交成分に相当し、信号dos(t)は、第2の偏波面における光信号の直交成分に相当する。次いで、信号dos(t)、i=1、…、4は、それぞれのフォトダイオードを介して、それぞれの電気信号es(t)、i=1、…、4へと変換される。その後、電気信号es(t)は、それぞれの離散電気信号des(k)1、…、4(kは離散時間指標)を導出するために、アナログデジタル変換器ADCによってサンプリングされる。これらの離散電気信号des(k)1、…、4から、2つの複素信号cs(k)およびcs(k)が、cs(k)=des+j des、およびcs(k)=des+j desとして導出される。定包絡線基準アルゴリズムCMAを介して、有限インパルス応答(FIR)フィルタに対するフィルタ関数が、図13bに示すバタフライフィルタBFのために導出される。このアルゴリズムは、代わりに、マルチ包絡線基準アルゴリズムとしてもよい。バタフライフィルタBFを介して、フィルタリングされた複素信号fcs(k)およびfcs(k)が取得できる。
複素信号cs(k)に対する中心周波数のシフトは、フィルタリングされた信号fcs(k)に寄与するフィルタFIR1およびFIR3の中から、ドミナントフィルタを検索することにより、導出されてよい。このドミナントフィルタは、フィルタFIR1およびFIR3のうち、それぞれのフィルタ関数h(k)、h(k)の中に、最大絶対値を有するフィルタタブを持つ一方を決定することにより、以下の式を介して検索することができる。
Figure 2016541147
一例として、フィルタFIR1が、そのフィルタ関数h(k)の中に、最大絶対値を有するフィルタタブを持つと仮定すると、中心周波数のシフトは、ドミナントフィルタ関数FIR1の離散スペクトルH(Ω)を決定することにより(sは離散スペクトル指標)、以下の式を介して検索することができる。
(Ω)=fft(h(k))
周波数fに関して描画された、このような離散スペクトルH(Ω)の例Hが、図14に示されている。フィルタ関数Hが、通過帯域値PBを所定値(好ましくは3dB)だけ上回る、周波数fiが決定される。中心周波数のシフトは、以下の式で求められる。
Δf=fi−cf
図6は、連続フィルタ関数について、異なるフィルタ特性を示している。可視性を高めるため、異なるフィルタリング曲線FC1、FC2、FC3、FC4が、そのレベルにおいて1dBだけシフトされる。曲線FC1は、4つのスペクトルスライスを使用するフィルタリングを示し、曲線FC3およびFC4から2は、5つのスペクトルスライスを使用するフィルタリングを示す。曲線FC4は、6つのスペクトルスライスをフィルタリングするためのフィルタリング関数を示す。スペクトルスロットに割り振られた光信号の光パス沿いに配置されたそれぞれのノードのフレックスグリッドWSSデバイス内で機能するフィルタとして様々な幅を有するフィルタを連結する場合、利用可能な帯域幅の全体は、フィルタ端で最大のものによって主に決定される。このことは、明瞭に観察される。
フィルタ関数FC2およびFC3は、スペクトルスロットの片側だけに向けて拡張または広幅化された帯域幅を有する5つのスロット幅のフィルタ関数を表す。更なるフィルタ幅によるフィルタ関数の更なる拡張は、フィルタの構成について、得られる帯域幅全体に軽微な影響しか持たない。このように、中心周波数のシフトは、例えば元々は4つのスライスを含む元々のスロットの左側および右側の帯域幅拡張の数に依存する。
提案する方法および/または提案するデバイスによって達成され得る利点を概説するシミュレーション結果を以下に詳述する。
本明細書で例示のため使用するメッシュネットワークが、図7bに示すものである。ここでは、異なるパスP1、…、P6に対するスペクトルスロットSLのある割り振りが、図7bに例示するシチュエーションにおいて使用されている。このネットワーク内のトラフィックは、ノード1からノード3に至る光パス、ノード1からノード3を経由してノード1に戻る光パス、およびノード1からノード3を経由してノード1およびノード3に至る光パスによりロードされている。図7aに示したスペクトルスロットの割り振りは、この例において、16のランダムリンク連結および宛先を有するノードごとの16の要求によりランダム要求発生器によって選択されている。ワーキングアルゴリズムとして、ランダムオーダが適用されている。要求されたスペクトルスライスが利用不可な場合、その要求は破棄されている。トラフィックルーティングの50000の実行を使用すると、リンクごとに平均で、光パスごとに2.1リンクの平均伝達長および7.3チャネルがルーティングされる。光信号が通過するWSSデバイスの数は、この例では、ネットワーク内の1から3のリンクを介した通信では4から6である。
図8は、本明細書の例として使用する6つのWSSデバイスの連結について、可能な得られる中心周波数シフトCFS対利用可能帯域幅RABを示している。6つのWSSデバイスを通過するための最大帯域幅は44GHzであり、連結されたフィルタの最大中心周波数シフトは+/−2.8GHzである。
図9は、異なる手法について、得られる使用可能平均帯域幅RUMBW対通過WSSの数NRを示している。曲線C1は、固定グリッド手法についての結果を示している。曲線C2は、第1の実施形態によって提案する方法についての結果を示している。第1の実施形態は、連続フィルタ関数が隣接スペクトルスロットに適用され、その光信号が同一の入力ポートから同一の出力ポートへと切り替えられるというものである。曲線C3は、第1の実施形態および第2の実施形態によって提案する方法を組み合わせた場合の結果を示している。この組み合わせにより、連続フィルタ関数が隣接スペクトルスロットに適用され、その光信号が同一の入力ポートから同一の出力ポートへと切り替えられると共に、スペクトルスロットの光信号に対するフィルタ関数が、隣接するスペクトルスロットの隣接するスペクトルスライスを取り入れることによって幅広化される。曲線C1の固定グリッドの最先端のソリューションでは、利用可能な得られる帯域幅は、4つから6つのWSSデバイスを通過する間に37から35GHzまで低減する。曲線C2の第1の実施形態による方法についての平均帯域幅はこれより5%高く、曲線C3の第1および第2の実施形態による方法についての平均帯域幅では11から13%の帯域幅向上が達成される。
図10および図11は、6つのWSSデバイスが光信号にフィルタリングを適用した状態での光パス上の送信性能の結果を示している。示されているのは、0.1nmの測定帯域幅に対する光信号対ノイズ比OSNRに関してのビット誤り率BERである。
図10は、32GBaud 16QAM信号の送信についての結果を示している。台形で示される、結果値RV1は、利用可能帯域幅が35GHzの固定グリッドネットワーク手法についての送信性能を示している。正方形で示される、結果値RV2は、第1および第2の実施形態を組み合わせることによる方法の送信性能を示している。ビット誤り率フロアが10−3にまで増加していることが見て取れる。FEC閾値が2*10−2では、OSNRの不利益は依然0.5dBより小さく、これは無視できる程度のものである。
図11は、高められたチャネル帯域幅の利益を測定するために42.66Gbaud 16QAM信号を適用した場合の結果を示している。結果値RV3は、得られる送信帯域幅が39GHzの状態での第1の実施形態による方法についての結果を示している。結果値RV4は、得られる送信帯域幅が44GHzの状態での第1および第2の実施形態を組み合わせることによる方法についての結果を示している。送信帯域幅が44GHzでは(これは、この例で適用される光グリッドについての最大利用可能帯域幅にほぼ等しい)、送信性能に対する著しい影響を認めることはできないが、送信帯域幅が39GHzとなると、約1dBの不利益が認められる。
プロセッサまたは制御ユニットとしてラベルされた何らかの機能ブロックを含む、図2および図4に示された様々な要素が持つ機能は、専用ハードウェアおよびソフトウェアを実行可能なハードウェアを、適切なソフトウェアと連携させて使用することによって提供され得る。プロセッサによって提供される場合、それらの機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共用プロセッサ、または複数の別個のプロセッサ(その一部が共用であってもよい)によって提供され得る。更に、プロセッサまたは制御ユニットという用語の明示的使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアのみを指すものと解釈されるべきではなく、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを記憶するためのリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性記憶装置などが、限定はしないが、暗に含まれ得る。その他のハードウェア(従来型および/またはカスタム)もまた、これに含まれてよい。

Claims (11)

  1. 光フレックスグリッドネットワーク内で光信号を切り替える方法であって、
    光信号が、それぞれの光リンクに関し、光フレックスグリッド(OG)のスペクトルスロット(SL1、…、SLn)に割り振られ、
    前記ネットワークの光ノードが、それらの入力ポート(IP1、…、IP3)に接続された着信リンク(IL1、…、IL3)からそれらの出力ポート(OP1、…、OP3)に接続された送出リンク(OL1、…、OL3)への光信号の切り替えを、スライス粒度のフィルタ関数を提供するように動作可能な、1つまたは複数のフレックスグリッド波長選択スイッチ(WSS)を使用して実行し、
    前記光グリッドのスペクトルスロットが、整数個のスペクトルスライスから構成され、
    − 光ノードの入力ポート(IP1)において、前記光フレックスグリッドの第1のスペクトルスロット(SL3)への第1の光信号の割り振りをアサートするステップと、
    − 前記光ノードにおいて、前記第1の光信号について、前記光信号が切り替えられて向かうべき、前記光ノードの出力ポート(OP2)をアサートするステップと
    を含み、更に、
    − 前記光ノードの前記入力ポート(IP1)において、前記光フレックスグリッドの第2の隣接するスペクトルスロット(SL4)の割り振りステータスを決定するステップと、
    − 少なくとも前記第1のスペクトルスロット(SL3)のスペクトルスライスを含む連続フィルタ関数(CFF、FF32)を介して、フレックスグリッドWSS(D1)により、前記光ノードにおいて、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)へと、少なくとも前記第1の信号を切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成するステップであって、前記連続フィルタ関数(CFF、FF32)が、少なくとも決定された割り振りステータスに依存して、前記第2のスペクトルスロット(SL4)の、1つまたは複数のスペクトルスライス(S5、…、S8)を含む、生成するステップと
    を含む、方法。
  2. − 前記光ノードにおいて、前記第2の光信号が、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)へと切り替えられるべきものかどうかを決定するステップ
    を更に含み、
    前記入力ポート(IP1)において、第2の光信号が、前記第2の隣接するスペクトルスロット(SL4)に割り振られており、前記光ノードにおいて、前記光信号が、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)に切り替えられるべきものであると決定された場合、
    − 前記第1のスペクトルスロット(SL)の前記スペクトルスライス(S1、…、S4)および前記第2のスペクトルスロット(SL4)の前記スペクトルスライス(S5、…、S8)を含む、前記連続フィルタ関数(CFF)を介して、前記WSS(D1)により、前記光ノードにおいて、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)へと、前記第1の信号および前記第2の信号を切り替えることを、前記切り替え要求が示すように、前記制御命令が生成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記入力ポート(IP1)において、第2の光信号が、前記第2の隣接するスペクトルスロット(SL4)に割り振られていないと決定された場合、
    − 前記第1のスペクトルスロットの前記スペクトルスライス(S1、…、S4)および前記第2のスペクトルスロット(SL4)の1つまたは複数のスペクトルスライス(S5)を含む、前記連続フィルタ関数(FF32)を介して、前記WSS(D1)により、前記光ノードにおいて、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)へと、前記第1の信号を切り替えることを、前記切り替え要求が示すように、前記制御命令が生成される
    ことを更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1のスペクトルスロット(SL3)の前記スペクトルスライス(S1、…、S4)および前記第2のスペクトルスロット(SL4)の1つのスペクトルスライス(S5)を含む、前記連続フィルタ関数(FF32)を介して、前記WSSにより、前記光ノードにおいて、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)へと、前記第1の信号を切り替えることを前記切り替え要求が示す、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第2のスペクトルスロットの前記1つのスペクトルスライス(S5)が、前記第1のスペクトルスロット(SL3)に直接隣接する、請求項4に記載の方法。
  6. 光フレックスグリッドネットワークの光ネットワークノードを制御するためのネットワークコントローラであって、
    光信号が、それぞれの光リンクに関し、光フレックスグリッド(OG)のスペクトルスロット(SL1、…、SLn)に割り振られ、
    前記ネットワークの光ノードが、それらの入力ポート(IP1、…、IP3)に接続された着信リンク(IL1、…、IL3)からそれらの出力ポート(OP1、…、OP3)に接続された送出リンク(OL1、…、OL3)への光信号の切り替えを、スライス粒度のフィルタ関数を提供するように動作可能な、1つまたは複数のフレックスグリッド波長選択スイッチ(WSS)を使用して実行し、
    前記光グリッドのスペクトルスロットが、整数個のスペクトルスライスから構成され、
    前記ネットワークコントローラが、
    − 前記ネットワークの光ノードの入力ポート(IP1)において、前記光フレックスグリッドの第1のスペクトルスロット(SL3)への第1の光信号の割り振りをアサートすること、
    − 前記光ノードにおいて、前記第1の光信号について、前記光信号が切り替えられて向かうべき、前記光ノードの出力ポート(OP2)をアサートすること、
    − 前記光ノードの前記入力ポート(IP1)において、前記光フレックスグリッドの第2の隣接するスペクトルスロット(SL4)の可能な割り振りステータスを決定すること、
    − 少なくとも前記第1のスペクトルスロット(SL3)のスペクトルスライスを含む連続フィルタ関数(CFF、FF32)を介して、フレックスグリッドWSS(D1)により、前記光ノードにおいて、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポートOP2へと、少なくとも前記第1の信号を切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成することであって、前記連続フィルタ関数(CFF、FF32)が、少なくとも決定された割り振りステータスに依存して、前記第2のスペクトルスロット(SL4)の、1つまたは複数のスペクトルスライス(S5、…、S8)を含んでいる、生成すること、および
    − 前記制御命令を含むデータメッセージを、前記光ノードに向けて送信すること、
    を行うように動作可能な、ネットワークコントローラ。
  7. 前記ネットワークコントローラ(NC)が更に、
    − スペクトルスロットについての修正中心周波数を導出すること、
    − 導出された修正中心周波数および/または中心周波数のシフトを示す指示データを生成すること、ならびに
    − 前記指示データを含むデータメッセージを、ネットワークノードに向けて送信すること、
    を行うように動作可能な、請求項6に記載のネットワークコントローラ。
  8. 光フレックスグリッドネットワーク内で光信号を切り替えるための光ネットワークノードであって、
    前記光ノードが、その入力ポート(IP1、…、IP3)に接続された着信リンクからその出力ポート(OP1、…、OP3)に接続された送出リンクへと、スライス粒度のフィルタ関数を提供するように動作可能な1つまたは複数のフレックスグリッド波長選択スイッチ(WSS)を使用して、光信号を切り替えるように動作可能であり、
    前記光フレックスグリッドネットワークの光フレックスグリッドのスペクトルスロットが、整数個のスペクトルスライスから構成され、
    前記ノードが、
    − 前記ノードの入力ポート(IP1)において、前記光フレックスグリッドの第1のスペクトルスロット(SL3)への第1の光信号の割り振りをアサートすること、
    − 前記ノードにおいて、前記第1の光信号について、前記光信号が切り替えられて向かうべき、前記光ノードの出力ポート(OP2)をアサートすること、
    − 前記ノードの前記入力ポートにおいて、前記光フレックスグリッドの第2の隣接するスペクトルスロット(SL4)の可能な割り振りステータスを決定すること、
    − 少なくとも前記第1のスペクトルスロット(SL3)のスペクトルスライスを含む連続フィルタ関数(CFF、FF32)を介して、フレックスグリッドWSSにより、前記ノードにおいて、前記入力ポート(IP1)から前記出力ポート(OP2)へと、少なくとも前記第1の信号を切り替えるための切り替え要求を示す制御命令を生成することであって、前記連続フィルタ関数(CFF、FF32)が、少なくとも決定された割り振りステータスに依存して、前記第2のスペクトルスロット(SL4)の、1つまたは複数のスペクトルスライス(S5、…、S8)を含んでいる、生成すること、
    − 前記連続フィルタ関数(CFF、FF32)の帯域幅を示すフィルタリング情報を生成すること、および、前記フィルタリング情報を含むデータメッセージを、前記ネットワークのネットワークコントローラに送信すること、
    を行うように動作可能な、光ネットワークノード。
  9. 前記ノード(NN)が光アドドロップ多重化ノードであり、更に、
    − スペクトルスロットについての修正中心周波数を、受信した信号のスペクトルから導出すること、
    − 導出された修正中心周波数および/または中心周波数シフトを示す指示データを生成すること、ならびに
    − 前記指示データを含むデータメッセージを、ネットワークコントローラに向けて送信すること、
    を行うように動作可能な、請求項8に記載の光ネットワークノード。
  10. 光フレックスグリッドネットワークであって、
    光信号が、それぞれの光リンクに関し、光フレックスグリッドのスペクトルスロットに割り振られ、
    前記ネットワークの光ノードが、それらの入力ポートに接続された着信リンクからそれらの出力ポートに接続された送出リンクへの光信号の切り替えを、スライス粒度のフィルタ関数を提供するように動作可能な1つまたは複数のフレックスグリッド波長選択スイッチ(WSS)を使用して実行し、
    前記光グリッドのスペクトルスロットが、整数個のスペクトルスライスから構成され、
    ネットワークが、請求項6または7に記載のネットワークコントローラを含む、
    光フレックスグリッドネットワーク。
  11. 光フレックスグリッドネットワークであって、
    光信号が、それぞれの光リンクに関し、光フレックスグリッドのスペクトルスロットに割り振られ、
    前記ネットワークの光ノードが、それらの入力ポートに接続された着信リンクからそれらの出力ポートに接続された送出リンクへの光信号の切り替えを、スライス粒度のフィルタ関数を提供するように動作可能な1つまたは複数のフレックスグリッド波長選択スイッチ(WSS)を使用して実行し、
    前記光グリッドのスペクトルスロットが、整数個のスペクトルスライスから構成され、
    ネットワークが、請求項8または9に記載の光ネットワークノードを含む、
    光フレックスグリッドネットワーク。
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