JP2016539931A - テトラペプチド化合物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】SS−ペプチドの1つである、SS−31(D−Arg−Dmt−Lys−Phe−NH2)を工業的規模で効率よく製造する方法を提供すること。【解決手段】SS−31の前駆体として、新規のテトラペプチド化合物を効率よく合成し、更に晶析精製で純度を向上させた前記テトラペプチド化合物を使用することにより、目的とするSS−31を製造する方法を見出した。本発明によれば、高純度のSS−31が効率よく製造できる。【選択図】なし
Description
本発明は、SS−ペプチドの1つである、SS−31(D−Arg−Dmt−Lys−Phe−NH2)の製造に重要な新規テトラペプチド化合物、及びその製造法に関する。
また、前記テトラペプチド化合物を用いたSS−31の製造方法に関する。
また、前記テトラペプチド化合物を用いたSS−31の製造方法に関する。
ミトコンドリアに対して抗酸化作用を有するペプチドであるSS−ペプチド(Szeto−Schiller Peptide)は、医薬用途への展開が検討されているペプチドである(特許文献1、2)。
SS−ペプチドの1つである、SS−31(D−Arg−Dmt−Lys−Phe−NH2)の製造方法としては、市販のアミノ酸誘導体から一般的な固相合成法によりペプチドを合成し、樹脂から切り出した後、未処理のペプチドを分取液相クロマトグラフィーによって精製する方法(特許文献1)が知られている。しかしながら前記方法では、ペプチドの固相合成や分取液相クロマトグラフィーによる精製が工業的規模での実施に適さないため、SS−31を大量合成することが困難である。
一方、ペプチド合成の中間体として、Arg(Z)2を分子内に有するペプチドとしては以下が知られている。
(1)ジペプチド:2(R)−(2−(4−(1−n−プロピル)フェニル)エチル)−1,5−ペンタンニ酸1−(L−アルギニン、N−メチルアミド)アミドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、無色固体として得ている(特許文献4)。
(2)ジペプチド:(R)−N,N−ビス(Cbz)−N−ジフェニルアセチル−(R)−N−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−エチル]アルギニン アミドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/酢酸エチル)で精製することにより、白色粉末として得ている(特許文献5)。
(3)トリペプチド:Boc−D−Arg(Z)2−Phe−MeβAla−OPacは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)で精製した後、ヘキサンから晶析することにより、白色固体として得ている(特許文献6)。
(4)トリペプチド:Boc−D−2−Nal−Arg(Z)2−2−Nal−NH2は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=50/1)で精製した後、酢酸エチルから晶析することにより、固体として得ている(非特許文献1)。
(5)テトラペプチド:Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(Bn)−Ser(Bn)−OBnは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=99/1)で精製することにより、白色粉末として得ている(特許文献3)。
(6)テトラペプチド:[4−tert−ブチル−2(R)−[3−(4−メトキシフェニル)プロピル]サクシニル]−L−トリプトファン−L−アラニン−L−N,N−ビス(ベンジルオキシカルボニル)アルギニン−N−メチルアミドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=200/1)で精製することにより、乳白色固体として得ている(特許文献7)。
(7)ペンタペプチド:MeO−D−Trp−Leu−Val−Arg(Z)2−Val−NHBocは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより得ている(非特許文献2)。
(1)ジペプチド:2(R)−(2−(4−(1−n−プロピル)フェニル)エチル)−1,5−ペンタンニ酸1−(L−アルギニン、N−メチルアミド)アミドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、無色固体として得ている(特許文献4)。
(2)ジペプチド:(R)−N,N−ビス(Cbz)−N−ジフェニルアセチル−(R)−N−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−エチル]アルギニン アミドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/酢酸エチル)で精製することにより、白色粉末として得ている(特許文献5)。
(3)トリペプチド:Boc−D−Arg(Z)2−Phe−MeβAla−OPacは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1)で精製した後、ヘキサンから晶析することにより、白色固体として得ている(特許文献6)。
(4)トリペプチド:Boc−D−2−Nal−Arg(Z)2−2−Nal−NH2は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=50/1)で精製した後、酢酸エチルから晶析することにより、固体として得ている(非特許文献1)。
(5)テトラペプチド:Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(Bn)−Ser(Bn)−OBnは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=99/1)で精製することにより、白色粉末として得ている(特許文献3)。
(6)テトラペプチド:[4−tert−ブチル−2(R)−[3−(4−メトキシフェニル)プロピル]サクシニル]−L−トリプトファン−L−アラニン−L−N,N−ビス(ベンジルオキシカルボニル)アルギニン−N−メチルアミドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=200/1)で精製することにより、乳白色固体として得ている(特許文献7)。
(7)ペンタペプチド:MeO−D−Trp−Leu−Val−Arg(Z)2−Val−NHBocは、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより得ている(非特許文献2)。
以上のように、Arg(Z)2を分子内に有するペプチドは、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製するのが一般的であり、晶析に成功した例は殆ど知られておらず、生成物であるペプチドに要求される純度を考慮すれば、シリカゲルカラムクロマトグラフィーが不可欠であるのが現状である。
Chem.Pharm.Bull.2007,55(8),1232−1239.
Bioorg.Med.Chem.2010,18,6822−6856.
前記の従来技術が有する課題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、高純度のSS−31を簡便且つ効率よく、工業的規模で製造しうる製造方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、新規のテトラペプチド化合物を効率よく合成し、更に晶析精製で純度を向上させた前記テトラペプチド化合物をSS−31の前駆体として使用することにより、目的とするSS−31を高純度で製造する方法を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記式(1);
(式中、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。)で表されるテトラペプチド化合物である。
当業者は、本技術の化合物が互変異性を示し得ることを理解しうる。本明細書及び特許請求の範囲内の化学式では可能な互変異性体の一つのみしか表していないが、本技術が本明細書に記載の化合物の全ての互変異性体形態、ならびにそれらの混合物を含むと理解すべきである。
「互変異性体」は、互いに平衡状態にある化合物の異性体形態を指す。異性体形態の存在および濃度は、化合物が見出される環境に依存する。例えば、化合物が固体であるか有機または水性溶液であるか否かに依存する。例えば、水性溶液中では、グアニジンは、互いの互変異性体と呼ばれる以下の異性体形態を示すことができる。
同様に、ビス-保護グアニジンも互変異生体形態を示す。
当業者に容易に理解されるように、多数の官能基および他の構造が互変異性を示してもよく、また、本明細書に記載の化合物の全ての互変異性体は本発明の技術の範囲内である。 本発明はさらに、CuKα線を用いて測定された粉末X線回折スペクトルにおいて、2θ±0.1が5.4°,5.8°,8.4°,10.5°.10.9°,11.8°,13.1°,13.4°,13.6°,14.3°,15.6°,16.3°,17.1°,17.6°,18.0°,18.6°,19.1°,20.1°,20.6°,21.9°,22.1°,22.8°,23.6°,23.8°,24.9°,25.3°,26.2°,26.4°,29.0°,29.2°,及び29.4°の1、2、3又はそれ以上の特徴的なピークを有する上記式(1)で表されるテトラペプチド化合物の結晶を提供する。
他の実施態様において、式(1)で表されるテトラペプチドは、5.4°,10.5°,15.6°,17.6°,18.0°,18.6°,20.1°,及び20.6°から選択される1以上(例えば、2、3、4、5、6、7または8)のピークを示す。
当業者は、本技術の化合物が互変異性を示し得ることを理解しうる。本明細書及び特許請求の範囲内の化学式では可能な互変異性体の一つのみしか表していないが、本技術が本明細書に記載の化合物の全ての互変異性体形態、ならびにそれらの混合物を含むと理解すべきである。
「互変異性体」は、互いに平衡状態にある化合物の異性体形態を指す。異性体形態の存在および濃度は、化合物が見出される環境に依存する。例えば、化合物が固体であるか有機または水性溶液であるか否かに依存する。例えば、水性溶液中では、グアニジンは、互いの互変異性体と呼ばれる以下の異性体形態を示すことができる。
同様に、ビス-保護グアニジンも互変異生体形態を示す。
当業者に容易に理解されるように、多数の官能基および他の構造が互変異性を示してもよく、また、本明細書に記載の化合物の全ての互変異性体は本発明の技術の範囲内である。 本発明はさらに、CuKα線を用いて測定された粉末X線回折スペクトルにおいて、2θ±0.1が5.4°,5.8°,8.4°,10.5°.10.9°,11.8°,13.1°,13.4°,13.6°,14.3°,15.6°,16.3°,17.1°,17.6°,18.0°,18.6°,19.1°,20.1°,20.6°,21.9°,22.1°,22.8°,23.6°,23.8°,24.9°,25.3°,26.2°,26.4°,29.0°,29.2°,及び29.4°の1、2、3又はそれ以上の特徴的なピークを有する上記式(1)で表されるテトラペプチド化合物の結晶を提供する。
他の実施態様において、式(1)で表されるテトラペプチドは、5.4°,10.5°,15.6°,17.6°,18.0°,18.6°,20.1°,及び20.6°から選択される1以上(例えば、2、3、4、5、6、7または8)のピークを示す。
また本発明は、下記式(1);
(式中、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。)で表されるテトラペプチド化合物を接触還元して製造することを特徴とする、下記式(2);
で表されるペプチド医薬の製造方法でもある。
本発明によれば、高純度のSS−31を簡便且つ効率よく、工業的規模で製造することが可能である。本明細書において「工業的規模」とは1gを越える規模、5gを越える規模、10gを越える規模、50gを越える規模、100gを越える規模、500gを越える規模または1kgを越える規模を意味する。
以下に本発明にかかる方法を詳細に述べる。
まず、L−フェニルアラニンアミドとBoc−L−Lys(Cbz)−OHを脱水縮合させた後、脱Boc化させることによりジペプチド化合物(4)を製造する。次に、下記式(6);
(式中、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。)で表されるN−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン誘導体とジペプチド化合物(4)を脱水縮合させた後、脱Boc化することによりトリペプチド化合物(5)を製造する。続いて、下記式(3);
で表されるZ−D−Arg(Z)2−OHとトリペプチド化合物(5)を脱水縮合させることによりテトラペプチド化合物(1)を製造し、最後に接触還元することにより、化合物(2)すなわちSS−31を製造する。
前記脱水縮合と脱Boc化する方法については特に限定されないが、工業規模での実施には(連続)液相合成法が好ましく、例えば国際公開2007−099656号に記載の方法を参考にするとよい。なお、上記Bocはtert−ブトキシカルボニル基を表す。
前記脱水縮合する方法としては例えば、ヒドロキシルアミン化合物の存在下にカルボジイミド化合物を用いるか、又は脱水縮合剤を用いるとよい。
前記ヒドロキシルアミン化合物としては例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、3−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン(HOOBt)、N−ヒドロキシスクシンイミド(HONSu)、2−オキシム−シアノグリオキシル酸エチル、N−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロキシピペリジンなどが挙げられる。好ましくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、又は2−オキシム−シアノグリオキシル酸エチルである。前記ヒドロキシルアミン化合物の使用量は、上限として好ましくは、縮合させるN−保護アミノ酸に対して5当量以下であり、更に好ましくは2当量以下である。下限として好ましくは0.1当量以上であり、更に好ましくは0.5当量以上である。
前記カルボジイミド化合物としては例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)などが挙げられる。好ましくは、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)である。前記カルボジイミド化合物の使用量は、上限として好ましくは、縮合させるN−保護アミノ酸に対して5当量以下であり、更に好ましくは2当量以下である。下限として好ましくは0.1当量以上であり、更に好ましくは0.5当量以上である。
前記脱水縮合剤としては例えば、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−ジメチルアミノホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(BOP)、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−ピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HATU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU)、O−[(エトキシカルボニル)シアノメチルエナミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HOTU)、(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウム ヘキサフルオロホスフェート(COMU)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルフォリニウム クロリド(DMT−MM)などが挙げられる。好ましくはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU)、又は(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウム ヘキサフルオロホスフェート(COMU)であり、更に好ましくはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)である。前記脱水縮合剤の使用量は、上限として好ましくは、縮合させるN−保護アミノ酸に対して5当量以下であり、更に好ましくは2当量以下である。下限として好ましくは0.1当量以上であり、更に好ましくは0.5当量以上である。
脱水縮合反応に、更に塩基を添加してもよい。前記塩基としては好ましくは3級アミン類であり、具体的にはトリエチルアミン、ピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、2,6−ジメチルピリジン、2,4,6−トリメチルピリジンなどが挙げられる。好ましくは、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2,4,6−トリメチルピリジンであり、更に好ましくはジイソプロピルエチルアミンである。前記塩基の使用量は、上限として好ましくは、縮合させるN−保護アミノ酸に対して5当量以下であり、更に好ましくは2当量以下である。下限として好ましくは0.1当量以上であり、更に好ましくは0.5当量以上である。
脱水縮合反応に使用される反応溶媒としては例えば、水;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン等のケトン系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレア等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。好ましくはジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレア等の非プロトン性極性溶媒であり、更に好ましくはジクロロメタン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドである。これらの溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。混合する場合、その混合比は特に制限はない。溶媒の使用量は多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、上限として好ましくは、縮合させるN−保護アミノ酸に対して50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。下限として好ましくは1倍重量以上であり、更に好ましくは3倍重量以上である。
脱水縮合反応の反応温度としては、使用する反応溶媒の沸点以下であればよく、好ましくは50℃以下であり、更に好ましくは30℃以下であり、特に好ましくは0〜30℃である。
脱水縮合反応の反応温度としては、使用する反応溶媒の沸点以下であればよく、好ましくは50℃以下であり、更に好ましくは30℃以下であり、特に好ましくは0〜30℃である。
脱水縮合反応に用いるN−保護アミノ酸の使用量について、1番目の縮合反応におけるL−フェニルアラニンアミドの使用量は、Boc−L−Lys(Cbz)−OHに対して、好ましくは5当量以下であり、更に好ましくは3当量以下であり、特に好ましくは1〜2当量である。2番目の縮合反応におけるN−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン誘導体(化合物(6))の使用量は、化合物(4)に対して、好ましくは5当量以下であり、更に好ましくは3当量以下であり、特に好ましくは1〜2当量である。3番目の縮合反応におけるZ−D−Arg(Z)2−OH(化合物(3))の使用量は、化合物(5)に対して、好ましくは5当量以下であり、更に好ましくは3当量以下であり、特に好ましくは1〜2当量である。
試剤の添加順序には特に制限はなく、N−保護アミノ酸、ペプチド、反応溶媒、ヒドロキシルアミン化合物からなる混合物にカルボジイミド化合物を添加するか、又はN−保護アミノ酸、ペプチド、反応溶媒からなる混合物に脱水縮合剤を添加すればよい。
反応後の処理としては、反応液に水;硫酸水素カリウム、硫酸水素ナトリウム、塩酸水溶液、硫酸水溶液、リン酸水溶液、酢酸水溶液、硝酸水溶液等の酸水溶液;炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液を加え、必要に応じて酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジブチルホルムアミド等の溶媒を加えて抽出すればよい。抽出液は前述の酸水溶液やアルカリ水溶液で更に洗浄し、ヒドロキシルアミン化合物や縮合剤を除去しても良い。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒と抽出溶媒を留去することにより目的物が得られる。このようにして得られた目的物は後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度を更に高める目的で、晶析やカラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、更に純度を高めてもよい。
反応後の処理としては、反応液に水;硫酸水素カリウム、硫酸水素ナトリウム、塩酸水溶液、硫酸水溶液、リン酸水溶液、酢酸水溶液、硝酸水溶液等の酸水溶液;炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液を加え、必要に応じて酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジブチルホルムアミド等の溶媒を加えて抽出すればよい。抽出液は前述の酸水溶液やアルカリ水溶液で更に洗浄し、ヒドロキシルアミン化合物や縮合剤を除去しても良い。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒と抽出溶媒を留去することにより目的物が得られる。このようにして得られた目的物は後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度を更に高める目的で、晶析やカラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、更に純度を高めてもよい。
次に、前記脱Boc化する方法について説明する。Boc基は比較的温和な酸性条件下で脱保護できるアミノ基の保護基であり、脱保護するためには酸性化合物と反応させればよい。前記酸性化合物としては例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素などのハロゲン化水素;硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸;ギ酸、酢酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ニトロスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸を用いることができる。好ましくは、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ニトロスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸であり、更に好ましくはメタンスルホン酸である。これらは混合物として用いても良い。その使用量の上限として好ましくは、N−Boc保護ペプチドに対して20当量以下であり、更に好ましくは10当量以下である。下限として好ましくは0.1当量以上であり、更に好ましくは0.5当量以上である。
脱Boc化反応は酸の種類によっては特に反応溶媒を必要としないが、液性状を改善したり、反応を加速したり、又は副反応を抑制する目的で、反応溶媒を加えてもよい。前記反応溶媒としては例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン等のケトン系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレア等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。好ましくはジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル等のエステル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレア等の非プロトン性極性溶媒であり、更に好ましくはジクロロメタン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドである。これらの溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。混合する場合、その混合比は特に制限はない。溶媒の使用量は多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、上限として好ましくは、N−Boc保護ペプチドに対して50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。下限として好ましくは1倍重量以上であり、更に好ましくは3倍重量以上である。
脱Boc化反応の反応温度としては、使用する反応溶媒の沸点以下であればよく、好ましくは50℃以下であり、更に好ましくは40℃以下であり、特に好ましくは0〜40℃である。
試剤の添加順序には特に制限はなく、N−Boc保護ペプチド、反応溶媒からなる混合物に酸性化合物を添加すればよい。
反応後の処理としては、反応液に炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液を加え、必要に応じて酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジブチルホルムアミド等の溶媒を加えて抽出すればよい。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒と抽出溶媒を留去することにより目的物が得られる。このようにして得られた目的物は後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度を更に高める目的で、晶析やカラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、更に純度を高めてもよい。
また、前記化合物(3)と前記化合物(5)を脱水縮合して製造した下記式(1);
で表されるテトラペプチド化合物は、非プロトン性極性溶媒から固体として析出させることにより、更に純度を向上させることもできる。ここで、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。好ましくは水素原子、又はベンジル基であり、更に好ましくは水素原子である。
前記非プロトン性極性溶媒としては、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレアなどが挙げられる。好ましくはテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドであり、更に好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドである。前記非プロトン性極性溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。混合する場合、その混合比は特に制限はない。溶媒の使用量は多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、上限として好ましくは、前記化合物(1)に対して100倍重量以下であり、更に好ましくは50倍重量以下である。下限として好ましくは1倍重量以上であり、更に好ましくは3倍重量以上である。
また、回収率の向上、純度の向上、流動性の確保などの観点から、更に補助的な溶媒を添加してもよい。前記補助的な溶媒としては、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン等のケトン系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレア等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。好ましくは水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトンであり、更に好ましくは水、アセトニトリル、アセトンである。前記補助的な溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。混合する場合、その混合比は特に制限はない。溶媒の使用量は多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、上限として好ましくは、前記化合物(1)に対して100倍重量以下であり、更に好ましくは50倍重量以下である。下限として好ましくは1倍重量以上であり、更に好ましくは3倍重量以上である。
前記化合物(1)を固体として析出させる方法としては特に限定されないが、例えば以下のような方法が挙げられる。
(a)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、冷却して固体を析出させる方法。
(b)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、濃縮することにより固体を析出させる方法。
(c)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、更に補助的な溶媒を添加することにより固体を析出させる方法。
(d)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、更に補助的な溶媒に濃縮置換することにより固体を析出させる方法。
また(a)〜(d)の方法を適宜組み合わせて固体を析出させても良い。更に、固体を析出させる際には種となる固体を添加しても良い。
(a)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、冷却して固体を析出させる方法。
(b)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、濃縮することにより固体を析出させる方法。
(c)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、更に補助的な溶媒を添加することにより固体を析出させる方法。
(d)前記化合物(1)を前記非プロトン性極性溶媒に溶解後、更に補助的な溶媒に濃縮置換することにより固体を析出させる方法。
また(a)〜(d)の方法を適宜組み合わせて固体を析出させても良い。更に、固体を析出させる際には種となる固体を添加しても良い。
(a)〜(d)の固体を析出させる方法における実施温度は、特に限定されない。好ましくは、目標とする析出量と固体の品質に応じて、使用する溶媒種又は混合溶媒種に前記化合物(1)が溶解する温度未満で設定する。
(a)〜(d)の固体を析出させる方法により析出した前記化合物(1)は、減圧濾過、加圧濾過、又は遠心分離等の方法により分離、取得することができる。また、取得固体中に母液が残存して固体の化学純度が低下する場合は、必要に応じて、更に溶媒で洗浄することにより、品質を高めることもできる。
固体の乾燥方法としては、特に制限は無いが、熱分解や溶融を避けて約60℃以下で、減圧乾燥(真空乾燥)するのが望ましい。
また、充分に化学純度が向上しなかった場合は、再度、前記(a)〜(d)のいずれかの固体を析出させる方法に付すか、又は前記化合物(1)を溶媒で洗浄するか、又は前記(a)〜(d)のいずれかに準じた方法で再度固体を析出させればよい。このようにして得られる前記化合物(1)の固体は、アモルファスとして得られる場合が多いが、アモルファス、結晶、準結晶、又はそれらの混合物のいずれであってもよい。
なお、本発明で得られる前記化合物(1)は文献に未記載の新規化合物であり、当然ながら固体になることは知られていない。
最後に、前記化合物(1)を接触還元することにより、下記式(2);
で表されるペプチド医薬(SS−31)を製造する。ここで、前記化合物(2)のアミノ基は全てCbz基(ベンジルオキシカルボニル基)で保護され、フェノール水酸基は無保護か、若しくはベンジル基、又はCbz基で保護されている。そのため、たった1回の接触還元反応を行うだけで、同時に全ての保護基を脱保護することが可能である。また、接触還元により副生する生成物はトルエンと炭酸ガスのみであり、減圧濃縮するだけで副生成物を除去できるため、生成物の化学純度を低下させることはない。
前記接触還元する方法としては、パラジウム触媒存在下に水素化するとよい。前記パラジウム触媒としては、パラジウムブラック、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭素、パラジウム−アルミナ、パラジウム−シリカゲル、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−炭酸カリシウムなどが挙げられる。好ましくはパラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭素であり、更に好ましくはパラジウム−炭素である。パラジウム触媒の使用量は多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、上限として好ましくは、前記化合物(2)に対して5倍重量以下であり、更に好ましくは1倍重量以下である。下限として好ましくは0.01倍重量以上であり、更に好ましくは0.05倍重量以上である。
水素は常圧水素でもよいが、反応を加速させる目的で圧力をかけてもよい。水素圧の上限として好ましくは100気圧以下であり、更に好ましくは10気圧以下である。
本工程の溶媒としては、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル等のエステル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレア等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。好ましくは水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒であり、更に好ましくはメタノール、エタノール、又はテトラヒドロフランである。前記溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。混合する場合、その混合比は特に制限はない。溶媒の使用量は多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、上限として好ましくは、前記化合物(2)に対して100倍重量以下であり、更に好ましくは50倍重量以下である。下限として好ましくは1倍重量以上であり、更に好ましくは3倍重量以上である。
また反応を加速する目的で酸を添加してもよい。前記酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸等が挙げられる。添加する場合は、上限として好ましくは、前記化合物(2)に対して10倍重量以下であり、更に好ましくは5倍重量以下である。下限として好ましくは0.1倍重量以上であり、更に好ましくは1倍重量以上である。
試剤の添加順序には特に制限はないが、前記化合物(2)、パラジウム触媒、反応溶媒からなる混合物に、水素を添加するとよい。
反応で生じる生成物は、目的物の他にはトルエンと炭酸ガスのみである。そのため、反応後の処理としては、反応液からパラジウム触媒を濾別後、反応溶媒とトルエンを減圧留去するだけで目的物が得られる。このようにして得られた目的物は既に十分な純度を有しているが、晶析やカラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、更に純度を高めてもよい。また、許容される酸との塩として晶析してもよい。
〔実施例〕
以下に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、これら実施例は本発明を何ら限定するものではない。
以下に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、これら実施例は本発明を何ら限定するものではない。
本実施例において、各化合物の収率、生成比は高速液体クロマトグラフィーを用いて以下に記載の条件で分析した。
(高速液体クロマトグラフィー分析条件)
カラム:Zorbax Eclipse Plus C18, 50x4.6mm;1.8μm
移動相A:0.1重量%リン酸水溶液、移動相B:アセトニトリル
流速:1.0mL/min
グラジエント条件
0.00分 移動相A:移動相B=90:10
15.00分 移動相A:移動相B=10:90
20.00分 移動相A:移動相B=10:90
20.01分 移動相A:移動相B=90:10
25.00分 STOP
カラム温度:40度
検出波長:210nm
(高速液体クロマトグラフィー分析条件)
カラム:Zorbax Eclipse Plus C18, 50x4.6mm;1.8μm
移動相A:0.1重量%リン酸水溶液、移動相B:アセトニトリル
流速:1.0mL/min
グラジエント条件
0.00分 移動相A:移動相B=90:10
15.00分 移動相A:移動相B=10:90
20.00分 移動相A:移動相B=10:90
20.01分 移動相A:移動相B=90:10
25.00分 STOP
カラム温度:40度
検出波長:210nm
化合物(1)の製造方法
フェニルアラニンアミド(330mg、2.01mmol)、N6−Cbz−N2−Boc−L−リジン(931mg、2.45mmol)、HOBt(415mg、3.07mmol)、EDC(583mg、3.04mmol)を塩化メチレン(10mL)中、1.5時間攪拌した。反応液に10重量%炭酸ナトリウム水溶液(5g)を添加し、37℃に加温し、分液した。有機層を水(5g)で洗浄した。メタンスルホン酸(763mg、7.94mmol)を添加し、4時間攪拌した。反応液に10重量%炭酸ナトリウム水溶液(9g)を添加後、ジクロロメタンを減圧留去し、析出している固体をろ別することで化合物(4)を844mg得た。得られた化合物(4)(431mg、1.00mmol)にN−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン(311mg、1.00mmol)、HOBt(162mg、1.20mmol)、EDC(230mg、1.20mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)、2−メチルテトラヒドロフラン(5mL)を加え、4時間攪拌した。反応液に5重量%硫酸水素カリウム(1.25g)を添加し、3時間攪拌後に分液した。有機層を5重量%炭酸ナトリウム(1.25g)、水(1.25g)で洗浄後、濃縮した。濃縮物にテトラヒドロフラン(5mL)、メタンスルホン酸(765mg、7.96mmol)を添加し、14時間攪拌後、トリエチルアミン(855mg、8.45mmol)、Z−D−Arg(Z)2−OH・0.1水和物(579mg、1.00mmol)、HOBt(163mg、1.21mmol)、EDC(231mg、1.21mmol)を添加し、2.5時間攪拌した。反応液に5重量%炭酸ナトリウム水溶液(10g)を添加し、析出した固体をろ別後、50℃で減圧乾燥することで化合物(1)(1.13g)を白色固体として得た。得られた化合物(1)(123mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(1.40g)を加えて溶解し、水(5mL)を添加後、析出した固体をろ別した。ろ過物を水(2mL)、エタノール(2mL)で洗浄後、減圧乾燥することで化合物(1)(97.7mg)を得た。得られた化合物(1)は93area%の純度であり、高速液体クロマトグラフィー保持時間は14.8分であった。図1に示す化合物(1)のX線粉末解析結果(X線粉末解析装置:株式会社リガク製 MiniFlex−ll測定条件:CuKα1線、管電圧30kV、間電流15mA)によれば、化合物(1)がアモルファス固体で得られていることが判る。
化合物(1)
1HNMR(DMSO−d6)δ8.85(s,1H),8.10(d,J=8.6Hz,1H),7.88(d,J=7.4Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.14−7.40(m,30H),6.86(s,1H),6.30(s,2H),5.23(s,2H),5.03(dd,J=16.3,12.3Hz,2H),4.98(s,2H),4.95(dd,J=26.5,12.5Hz,2H),4.50(dd,J=14.9,8.6Hz,1H),4.39(td,J=8.3,5.3Hz,1H),4.13(dd,J=13.7,8.0Hz,1H),3.95(td,J=8.0,4.6Hz,1H),3.74−3.84(m,2H),3.01(dd,J=13.5,4.9Hz,1H),2.87−2.95(m,3H),2.82(dd,J=13.7,8.6Hz,1H),2.67(dd,J=14.3,9.2Hz,1H),2.12(s,6H),1.10−1.69(m,10H)
フェニルアラニンアミド(330mg、2.01mmol)、N6−Cbz−N2−Boc−L−リジン(931mg、2.45mmol)、HOBt(415mg、3.07mmol)、EDC(583mg、3.04mmol)を塩化メチレン(10mL)中、1.5時間攪拌した。反応液に10重量%炭酸ナトリウム水溶液(5g)を添加し、37℃に加温し、分液した。有機層を水(5g)で洗浄した。メタンスルホン酸(763mg、7.94mmol)を添加し、4時間攪拌した。反応液に10重量%炭酸ナトリウム水溶液(9g)を添加後、ジクロロメタンを減圧留去し、析出している固体をろ別することで化合物(4)を844mg得た。得られた化合物(4)(431mg、1.00mmol)にN−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン(311mg、1.00mmol)、HOBt(162mg、1.20mmol)、EDC(230mg、1.20mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)、2−メチルテトラヒドロフラン(5mL)を加え、4時間攪拌した。反応液に5重量%硫酸水素カリウム(1.25g)を添加し、3時間攪拌後に分液した。有機層を5重量%炭酸ナトリウム(1.25g)、水(1.25g)で洗浄後、濃縮した。濃縮物にテトラヒドロフラン(5mL)、メタンスルホン酸(765mg、7.96mmol)を添加し、14時間攪拌後、トリエチルアミン(855mg、8.45mmol)、Z−D−Arg(Z)2−OH・0.1水和物(579mg、1.00mmol)、HOBt(163mg、1.21mmol)、EDC(231mg、1.21mmol)を添加し、2.5時間攪拌した。反応液に5重量%炭酸ナトリウム水溶液(10g)を添加し、析出した固体をろ別後、50℃で減圧乾燥することで化合物(1)(1.13g)を白色固体として得た。得られた化合物(1)(123mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(1.40g)を加えて溶解し、水(5mL)を添加後、析出した固体をろ別した。ろ過物を水(2mL)、エタノール(2mL)で洗浄後、減圧乾燥することで化合物(1)(97.7mg)を得た。得られた化合物(1)は93area%の純度であり、高速液体クロマトグラフィー保持時間は14.8分であった。図1に示す化合物(1)のX線粉末解析結果(X線粉末解析装置:株式会社リガク製 MiniFlex−ll測定条件:CuKα1線、管電圧30kV、間電流15mA)によれば、化合物(1)がアモルファス固体で得られていることが判る。
化合物(1)
1HNMR(DMSO−d6)δ8.85(s,1H),8.10(d,J=8.6Hz,1H),7.88(d,J=7.4Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.14−7.40(m,30H),6.86(s,1H),6.30(s,2H),5.23(s,2H),5.03(dd,J=16.3,12.3Hz,2H),4.98(s,2H),4.95(dd,J=26.5,12.5Hz,2H),4.50(dd,J=14.9,8.6Hz,1H),4.39(td,J=8.3,5.3Hz,1H),4.13(dd,J=13.7,8.0Hz,1H),3.95(td,J=8.0,4.6Hz,1H),3.74−3.84(m,2H),3.01(dd,J=13.5,4.9Hz,1H),2.87−2.95(m,3H),2.82(dd,J=13.7,8.6Hz,1H),2.67(dd,J=14.3,9.2Hz,1H),2.12(s,6H),1.10−1.69(m,10H)
化合物(2)の製造方法
実施例1のようにして得られた化合物(1)(94.5mg)にパラジウム炭素(N.E.ケムキャット製A−10D、9.2mg)、MeOH(3mL)を添加し、水素置換した。反応液を50℃で2時間攪拌後、パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮乾固することで化合物(2)(57mg)を得た。得られた化合物(2)は94area%であった。
実施例1のようにして得られた化合物(1)(94.5mg)にパラジウム炭素(N.E.ケムキャット製A−10D、9.2mg)、MeOH(3mL)を添加し、水素置換した。反応液を50℃で2時間攪拌後、パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮乾固することで化合物(2)(57mg)を得た。得られた化合物(2)は94area%であった。
化合物(2)の製造方法
メタノールのかわりにテトラヒドロフラン(4g)、水(1g)を用い、酢酸(19mg)を添加した以外は、実施例2と同様に行ったところ収率100%で表題化合物を得た。得られた化合物(2)の純度は98area%であった。
メタノールのかわりにテトラヒドロフラン(4g)、水(1g)を用い、酢酸(19mg)を添加した以外は、実施例2と同様に行ったところ収率100%で表題化合物を得た。得られた化合物(2)の純度は98area%であった。
化合物(1)の精製方法
実施例1のようにして得た化合物(1)(89area%、316mg)にテトラヒドロフラン(5.22g)、水(3.96g)を加え、50℃まで加熱し、1時間攪拌後、室温まで冷却した。固体をろ別し、テトラヒドロフラン/水=1mL/1mLの混合溶液で2回洗浄し、50℃で減圧乾燥することで、化合物(1)(305mg)を得た。得られた化合物(1)の純度は97area%であった。
実施例1のようにして得た化合物(1)(89area%、316mg)にテトラヒドロフラン(5.22g)、水(3.96g)を加え、50℃まで加熱し、1時間攪拌後、室温まで冷却した。固体をろ別し、テトラヒドロフラン/水=1mL/1mLの混合溶液で2回洗浄し、50℃で減圧乾燥することで、化合物(1)(305mg)を得た。得られた化合物(1)の純度は97area%であった。
化合物(1)の精製方法
実施例1のようにして得た化合物(1)(89area%、100mg)にジメチルスルホキシド(1g)を加え、50℃まで加熱し、アセトニトリル(5g)を加えた。1時間攪拌後、室温まで冷却した。析出した固体をろ別し、アセトニトリル(1mL)で2回洗浄し、50℃で減圧乾燥することで、化合物(1)(76mg)を得た。得られた化合物(1)の純度は94area%であった。
実施例1のようにして得た化合物(1)(89area%、100mg)にジメチルスルホキシド(1g)を加え、50℃まで加熱し、アセトニトリル(5g)を加えた。1時間攪拌後、室温まで冷却した。析出した固体をろ別し、アセトニトリル(1mL)で2回洗浄し、50℃で減圧乾燥することで、化合物(1)(76mg)を得た。得られた化合物(1)の純度は94area%であった。
化合物(1)の精製方法
ジメチルスルホキシドの替わりにN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリルの変わりにアセトンを用いた以外は実施例5と同様に実施した結果、化合物(1)(41mg)を得た。得られた化合物(1)の純度は95area%であった。
ジメチルスルホキシドの替わりにN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリルの変わりにアセトンを用いた以外は実施例5と同様に実施した結果、化合物(1)(41mg)を得た。得られた化合物(1)の純度は95area%であった。
化合物(7)の製造方法
化合物(4)(215mg、0.50mmol)、O−Bn−N−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン(純度91.4重量%、240mg、0.55mmol)、EDC(115mg、0.60mmol)、HOBt(81mg、0.60mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)と2−メチルテトラヒドロフラン(2.5mL)の混合溶媒中、50分間攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン(2.5mL)と2−メチルテトラヒドロフラン(2.5mL)を追加し、18時間攪拌した。反応液に5重量%硫酸水素カリウム水溶液(2.5g)を添加し、45分間攪拌した。反応液に5重量%炭酸ナトリウム水溶液(2.5g)を添加し、5分攪拌後分液した。析出した固体をろ別した。ろ過物を水(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)で洗浄後、50℃で減圧乾燥することで化合物(A)(190mg)を白色固体として得た。
上述の化合物(6)(178mg)に、メタンスルホン酸(107mg、1.65mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)を添加し、2.5時間攪拌した。50℃に加温し、20時間攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン(5mL)を添加し、還流条件下にて2.5時間攪拌した。反応液にメタンスルホン酸(27mg、0.28mmol)を添加し、還流条件下にて3.5時間攪拌した。室温に冷却後、反応液にトリエチルアミン(210mg、2.07mmol)を添加し、2時間攪拌した。この反応液に、Z−D−Arg(Z)2−OH・0.1水和物(288mg、0.50mmol)、EDC(115mg、0.60mmol)、HOBt(81mg、0.60mmol)を添加し、20.5時間攪拌した。反応液に5重量%硫酸水素カリウム水溶液(2.5g)を添加し、30分間攪拌した。反応液に5重量%炭酸ナトリウム水溶液(2.5g)を添加し、1.5時間攪拌した。析出した固体をろ別した。ろ過物を水(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)で洗浄後、50℃で減圧乾燥することで化合物(7)(286mg)を白色固体として得た。得られた化合物(7)の純度は71area%であった。化合物(7)の高速液体クロマトグラフィー保持時間は17.0分であった。
上述の化合物(6)(178mg)に、メタンスルホン酸(107mg、1.65mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)を添加し、2.5時間攪拌した。50℃に加温し、20時間攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン(5mL)を添加し、還流条件下にて2.5時間攪拌した。反応液にメタンスルホン酸(27mg、0.28mmol)を添加し、還流条件下にて3.5時間攪拌した。室温に冷却後、反応液にトリエチルアミン(210mg、2.07mmol)を添加し、2時間攪拌した。この反応液に、Z−D−Arg(Z)2−OH・0.1水和物(288mg、0.50mmol)、EDC(115mg、0.60mmol)、HOBt(81mg、0.60mmol)を添加し、20.5時間攪拌した。反応液に5重量%硫酸水素カリウム水溶液(2.5g)を添加し、30分間攪拌した。反応液に5重量%炭酸ナトリウム水溶液(2.5g)を添加し、1.5時間攪拌した。析出した固体をろ別した。ろ過物を水(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)で洗浄後、50℃で減圧乾燥することで化合物(7)(286mg)を白色固体として得た。得られた化合物(7)の純度は71area%であった。化合物(7)の高速液体クロマトグラフィー保持時間は17.0分であった。
化合物(2)の製造方法
実施例3のようにして得られた化合物(7)(110mg)に、パラジウム炭素N.E.ケムキャット製A−10D、22mg)、メタノール(2.2g)を添加し、水素置換した。反応液を還流にて21時間攪拌した。反応液にメタノール(2.2g)を添加し、水素置換した。反応液を還流にて2.5時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮後、50℃で減圧乾燥することで化合物(2)(52.1mg)を薄橙色固体として得た。得られた化合物(2)の純度は72area%であった。
実施例3のようにして得られた化合物(7)(110mg)に、パラジウム炭素N.E.ケムキャット製A−10D、22mg)、メタノール(2.2g)を添加し、水素置換した。反応液を還流にて21時間攪拌した。反応液にメタノール(2.2g)を添加し、水素置換した。反応液を還流にて2.5時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮後、50℃で減圧乾燥することで化合物(2)(52.1mg)を薄橙色固体として得た。得られた化合物(2)の純度は72area%であった。
化合物(1)の製造方法
N6−Cbz−N2−Boc−L−リジン(7.38g、19.4mmol)、L−フェニルアラニンアミド塩酸塩(4.67g、23.3mmol)、HOBt1水和物(3.56g、23.3mmol)、THF(50.9g)を5℃に温調し、トリエチルアミン(2.36g、23.3mmol)を添加後、50重量%EDC水溶液(8.92g、23.3mmol)を添加した。反応液を7時間攪拌後、5重量%炭酸ナトリウム水溶液(20.6g)を加え、25℃に昇温した。反応液を酢酸エチル(32.5g)で抽出し、有機層を5重量%炭酸ナトリウム水溶液(20.6g)で2回洗浄した。有機層に酢酸エチル(391.2g)を添加し、204gまで濃縮した。濃縮液にメタンスルホン酸(13.4g、0.139mol)を添加し、25℃で4時間攪拌した。反応液を5重量%炭酸ナトリウム水溶液(347.9g)とMeOH(60.7g)の混合液に添加し、359gまで濃縮後、析出した固体をろ別した。得られた湿結晶を水(61g)で洗浄後、40℃で減圧乾燥することで化合物(4)(7.13g、16.7mmol)を得た。
得られた化合物(4)(7.13g、16.7mmol)にN−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン(5.69g、18.4mmol)、HOBt1水和物(3.07g、20.0mmol)、THF(73.4g)を添加後、25℃に温調で50重量%EDC水溶液(7.69g、20.0mmol)を添加した。反応液を3時間攪拌後、5重量%KHSO4水溶液(72.8g)、酢酸エチル(70.6g)を添加し、12時間攪拌した。反応液を分液し、有機層を40℃で5重量%炭酸ナトリウム水溶液(85.0g)で4回洗浄後、水(80.8g)で洗浄した。有機層にTHF(890.7g)を添加し、271gまで濃縮した。有機層にメタンスルホン酸(14.2g、0.148mol)を添加し、40℃で12時間攪拌した。反応液を12.5重量%炭酸カリウム水溶液(211g)に添加し、DMF(57.1g)を加え、40℃に加熱した。反応液を分液し、有機層に水(148g)を添加し、30℃で12時間攪拌後、更に水(148g)を添加した。反応液を0℃まで冷却し、析出した固体をろ別した。得られた湿結晶をTHF(30mL)と水(30mL)の混合液で洗浄後、30℃で減圧乾燥することで化合物(5)(8.75g、14.2mmol)を得た。
得られた化合物(5)(8.75g、14.2mmol)にZ−D−Arg(Z)2−OH(8.58g、14.9mmol)、THF(34.3g)、HOBt1水和物(2.60g、17.0mmol)、DMF(87.6g)、水(8.75g)を添加し、0℃で50重量%EDC水溶液(6.52g、17.0mmol)を添加後、6時間攪拌した。反応液をMeOH(271g)に添加し、析出した固体をろ別した。得られた湿結晶をMeOH(349mL)で洗浄した。得られた湿結晶にDMF(108g)を添加し、130gまで減圧濃縮後、MeOH(323g)に加えた。析出した固体をろ別後、得られた湿結晶をMeOH(240mL)で洗浄し、40℃で減圧乾燥することで化合物(1)(13.6g、11.6mmol)を得た。得られた化合物(1)の純度は99area%であった。図2に、得られた化合物(1)のX線粉末解析結果(X線粉末解析装置:株式会社リガク製 MiniFlex−ll、測定条件:CuKα1線、管電圧30kV、間電流15mA)を示す。化合物(1)はアモルファス固体の形態で得られた。この結果によれば、結晶形態の化合物(1)が得られていることが判る。
化合物(1)の粉末X線(Cu−Kα)回折における主な回折角(2θ±0.1):5.40°,5.82°,8.40°,10.5°,10.9°,11.8°,13.1°,13.4°,13.6°,14.3°,15.6°,16.3°,17.1°,17.6°,18.0°,18.6°,19.1°,20.1°,20.6°,21.9°,22.1°,22.8°,23.6°,23.8°,24.9°,25.3°,26.2°,26.4°,29.0°,29.2°,及び29.4°
N6−Cbz−N2−Boc−L−リジン(7.38g、19.4mmol)、L−フェニルアラニンアミド塩酸塩(4.67g、23.3mmol)、HOBt1水和物(3.56g、23.3mmol)、THF(50.9g)を5℃に温調し、トリエチルアミン(2.36g、23.3mmol)を添加後、50重量%EDC水溶液(8.92g、23.3mmol)を添加した。反応液を7時間攪拌後、5重量%炭酸ナトリウム水溶液(20.6g)を加え、25℃に昇温した。反応液を酢酸エチル(32.5g)で抽出し、有機層を5重量%炭酸ナトリウム水溶液(20.6g)で2回洗浄した。有機層に酢酸エチル(391.2g)を添加し、204gまで濃縮した。濃縮液にメタンスルホン酸(13.4g、0.139mol)を添加し、25℃で4時間攪拌した。反応液を5重量%炭酸ナトリウム水溶液(347.9g)とMeOH(60.7g)の混合液に添加し、359gまで濃縮後、析出した固体をろ別した。得られた湿結晶を水(61g)で洗浄後、40℃で減圧乾燥することで化合物(4)(7.13g、16.7mmol)を得た。
得られた化合物(4)(7.13g、16.7mmol)にN−Boc−L−2,6−ジメチルチロシン(5.69g、18.4mmol)、HOBt1水和物(3.07g、20.0mmol)、THF(73.4g)を添加後、25℃に温調で50重量%EDC水溶液(7.69g、20.0mmol)を添加した。反応液を3時間攪拌後、5重量%KHSO4水溶液(72.8g)、酢酸エチル(70.6g)を添加し、12時間攪拌した。反応液を分液し、有機層を40℃で5重量%炭酸ナトリウム水溶液(85.0g)で4回洗浄後、水(80.8g)で洗浄した。有機層にTHF(890.7g)を添加し、271gまで濃縮した。有機層にメタンスルホン酸(14.2g、0.148mol)を添加し、40℃で12時間攪拌した。反応液を12.5重量%炭酸カリウム水溶液(211g)に添加し、DMF(57.1g)を加え、40℃に加熱した。反応液を分液し、有機層に水(148g)を添加し、30℃で12時間攪拌後、更に水(148g)を添加した。反応液を0℃まで冷却し、析出した固体をろ別した。得られた湿結晶をTHF(30mL)と水(30mL)の混合液で洗浄後、30℃で減圧乾燥することで化合物(5)(8.75g、14.2mmol)を得た。
得られた化合物(5)(8.75g、14.2mmol)にZ−D−Arg(Z)2−OH(8.58g、14.9mmol)、THF(34.3g)、HOBt1水和物(2.60g、17.0mmol)、DMF(87.6g)、水(8.75g)を添加し、0℃で50重量%EDC水溶液(6.52g、17.0mmol)を添加後、6時間攪拌した。反応液をMeOH(271g)に添加し、析出した固体をろ別した。得られた湿結晶をMeOH(349mL)で洗浄した。得られた湿結晶にDMF(108g)を添加し、130gまで減圧濃縮後、MeOH(323g)に加えた。析出した固体をろ別後、得られた湿結晶をMeOH(240mL)で洗浄し、40℃で減圧乾燥することで化合物(1)(13.6g、11.6mmol)を得た。得られた化合物(1)の純度は99area%であった。図2に、得られた化合物(1)のX線粉末解析結果(X線粉末解析装置:株式会社リガク製 MiniFlex−ll、測定条件:CuKα1線、管電圧30kV、間電流15mA)を示す。化合物(1)はアモルファス固体の形態で得られた。この結果によれば、結晶形態の化合物(1)が得られていることが判る。
化合物(1)の粉末X線(Cu−Kα)回折における主な回折角(2θ±0.1):5.40°,5.82°,8.40°,10.5°,10.9°,11.8°,13.1°,13.4°,13.6°,14.3°,15.6°,16.3°,17.1°,17.6°,18.0°,18.6°,19.1°,20.1°,20.6°,21.9°,22.1°,22.8°,23.6°,23.8°,24.9°,25.3°,26.2°,26.4°,29.0°,29.2°,及び29.4°
化合物(2)の製造方法
酢酸を用いない以外は実施例3と同様に実施した。収率96%で化合物(2)を得た。得られた化合物(2)の純度は99area%であった。
酢酸を用いない以外は実施例3と同様に実施した。収率96%で化合物(2)を得た。得られた化合物(2)の純度は99area%であった。
Claims (10)
- 下記式(1);
(式中、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。)で表されるテトラペプチド化合物。 - 下記式(2);
で表されるペプチド医薬を製造するための中間体である、請求項1に記載のテトラペプチド化合物。 - Rが水素原子である、請求項1又は2に記載のテトラペプチド化合物。
- 前記化合物(1)がアモルファス固体である、請求項1〜3のいずれかに記載のテトラペプチド化合物。
- 下記式(1);
(式中、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。)で表されるテトラペプチド化合物を接触還元して製造することを特徴とする、下記式(2);
で表されるペプチド医薬の製造方法。 - 前記化合物(1)が、下記式(3);
で表されるZ−D−Arg(Z)2−OHと下記式(4);
(式中、Rは水素原子、ベンジル基、又はベンジルオキシカルボニル基を表す。)で表されるトリペプチド化合物を縮合させて製造することを特徴とする、請求項4に記載の製造方法。 - Rが水素原子である、請求項5又は6に記載の製造方法。
- 前記化合物(1)が、非プロトン性極性溶媒から析出させた固体である、請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法。
- 前記非プロトン性溶媒が、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、N,N−ジブチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルプロピレンウレアから選択される少なくとも1つである、請求項8に記載の製造方法。
- CuKα線を用いて測定された粉末X線回折スペクトルにおいて、2θ±0.1が5.4°,10.5°,15.6°,17.6°,18.0°,18.6°,20.1°,または20.6°から選択される少なくとも一つの特徴的なピークを有する請求項1記載の式(1)で表されるテトラペプチド化合物の結晶固体。
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