JP2016539679A - 純粋嗅剤に対する左右両側の嗅覚閾値の差を検出するための装置、システムおよび方法 - Google Patents

純粋嗅剤に対する左右両側の嗅覚閾値の差を検出するための装置、システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、さまざまな実施形態において、患者の左右鼻孔の嗅覚検知閾値を測定および決定することによって、患者の嗅覚機能障害を検出、評価および/または監視するための装置、システムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、患者の嗅覚検知閾値の(左右鼻孔)非対称差を検出するための装置、システムおよび方法に関する。非対称差が存在する場合、装置は、この非対称差を用いて、アルツハイマー病などの特定の神経変性疾患に起因する嗅覚低下を検出、診断および/または監視することができる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2013年10月22日に出願され、「双鼻腔套管」と題された米国出願シリアル番号第61/894210号、および2014年1月24日に出願され、「純粋芳香剤に対するヒトの左右両側嗅覚の検査装置および方法」と題された米国出願シリアル番号第61/931148号に基づく優先権を主張し、その開示全体が引用により本明細書に援用される。
発明の分野
本発明は、一般に、左右両側の相対嗅覚検知閾値を決定するための装置、システムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、左右鼻孔で測定した患者の嗅覚検知閾値の非対称差を検出するための装置、システムおよび方法に関する。非対称差が存在する場合、装置は、この非対称差を用いて、アルツハイマー病などの特定の神経変性疾患に起因する嗅覚低下を検出することができる。
関連技術の説明
過去の芳香検査は、通常特定の匂いを指定することによってヒトの全体的な芳香検知に一般的に関与し、ヒトの鼻孔の相対的な嗅覚能力の比較に特に注目していない。公開された文献によれば、右側鼻孔の感度に比べて、左側鼻孔の匂いに対する感覚または感度が比較的に弱くなることは、神経的疾患による早期脳損傷を示すことができる。たとえば、Murphyらによる「アルツハイマー病における左海馬の体積損失が匂い識別能力に反映される:構造的MRI研究」、国際神経心理学会誌、第9巻第3号第459〜471頁(2003)を参照。これは、アルツハイマー病(以下、ADと称する)の場合であるが、以下に討論される理由によって純粋芳香剤を芳香剤として検査に使用する場合に、臨床上ADの早期検出に重要である。
推定では、高齢者の40%が診断されていない早期発病のアルツハイマー病を患っているが、その時点では認知症がかなり軽いため、確診されていない。このような状況では、たとえば、臨床上検出可能な認知症が観察または診断される前に、早期診断ツールは、病気の進行を遅らせるまたは可能の場合に病気の進行を逆転させる治療法の開始を可能にするために、重要である。
過去の医学研究によれば、純粋芳香剤の検知において、右側鼻孔の嗅覚能力に対して左側鼻孔の嗅覚能力の顕著な不足は、嗅覚神経の早期神経変性、特にADの早期発症を示す兆候であると思われる。
嗅覚神経は、脳の左側に発見され、多くの脳機能、たとえば視力と同様に、左右に反転されない。解剖データを含む研究は、嗅覚神経の変性が徐々に発生し、AD疾患進行の超早期から始まることを示している。このような低下は、認知症が実質的に顕著になり、よって、実際の認知症の観察、検出および/または診断に頼る既存の検査手順によってADであることを確診するまでに、数年前から始まった可能性がある。特に、認知症が他の非AD疾患、病気および/または障害にも発症するため、この技術は、ADの検出に問題がある。
「純粋嗅剤検知閾値」とは、純粋嗅剤分子の濃度が増加すると、嗅覚感覚器官が飽和され、認知反応が初めて生じるという飽和点を意味する。この飽和点では、患者は、何かを嗅いていると認知する。患者の鼻孔に純粋嗅剤分子の導入と純粋嗅剤検知閾値の到達との間には、潜伏期が存在する。この潜伏期の測定は、臨床上有用であり得る。早期発症ADの場合、左側鼻孔の潜伏期は、右側鼻孔の潜伏期よりも長くなり、ADの存在に関する超早期の臨床指標を提供することができる。しかしながら、高度進行したADの場合、右側鼻孔に好むこの嗅覚機能の差がなくなる。その理由は、脳の全体が低下すると、右側がその低下に追従して低下するため、両側が深刻に影響されるためである。
左側鼻孔の潜伏期を測定するための一般的なプロセスは、最近、フロリダ大学のJennifer Stampsによって報告された「ピーナッツバターの芳香検査」に記載されている。Stampsの方法は、通常のセンチ定規を被験者の鼻まで持ち上げるという簡単でありながら効果的であるプロトコルを使用している。被験者は、目を閉じ、臨床技師がピーナッツバターのスプーンを被験者の鼻に向かって徐々に移動するときに1つの鼻孔を塞ぐように、指示される。臨床技師は、被験者が初めて芳香検知閾値を告知する時点で、芳香源と被験者の鼻孔との間の推定距離をセンチメートル単位で記録する。二回の検査は、以下の例示的な純粋嗅剤嗅覚閾値、すなわち、左側鼻孔に12cm、右側鼻孔に21cmを得ることができる。
Stampsの方法に従って、左右鼻孔の両方を数回検査し、嗅覚腺体から嗅剤を取除くために、検査中に、ランダムの順番で左右鼻孔に90秒の「リセット時間」を与えた。その後、既知の統計的手法を用いて、2つの鼻孔の相対的な嗅覚能力を比較した。Stampsは、陽性検査結果として、右側鼻孔よりも左側鼻孔に10cm近いという予備的な標準偏差距離が臨床上有意であることを提案している。測定距離が等しいこと、または右側鼻孔に比べて左側鼻孔がより強い嗅覚能力を有すること、または左側鼻孔がわずかに弱いことは、陰性検査結果として認めた。しかしながら、左側鼻孔がわずかな不足を有する場合、すなわち、差が選択された10cm偏差距離よりも小さい場合、AD早期発症の兆候または警告にもなり得る。
Stampsの方法を用いて推定された臨床結果の95%有効性は、より良好な検査装置およびより精巧なプロトコルを用いて、改善することができる。特に言及すべきことは、既に他の手段によって軽度ADを患うと診断されたヒトの100%が、左側鼻孔が少なくとも10cmの相対的な不足を有することである。
Stampsの方法は、本明細書において純粋嗅剤として定義された芳香性ピーナッツバターを使用している。「純粋嗅剤」を特異的に匂う能力は、第1脳神経のみを刺激することに関連する。純粋嗅剤の例としては、ピーナッツバター、コーヒー、バニラ、シナモン、ラベンダー、(苦い)アーモンド、アニス、リンゴ、クローブ、ジュニパーベリー、ライラック、レモン、オレンジ、松葉、タールおよびスミレなどの典型的な化合物が挙げられるが、嗅覚神経および第1脳神経のみを誘発または刺激し、三叉神経または第5脳神経を誘発または刺激しない任意の分子または化合物を含む(たとえば、スカンジナビア匂い識別検査を参照)。
芳香検査に使用された「純粋嗅剤」は、ADの検出に特に重要であるため、三叉神経系を刺激する可能性のある追加の添加剤または成分による汚染を避けるべきである。また、一般的な市販芳香性「精油」の基材および防腐剤は、市販の芳香性基材によって芳香剤チャンバの流路および空気流路をコーティングする傾向があり、清浄空気が芳香性基材によって少し汚染される可能性があるため、芳香剤の潜伏時間に誤差を引き起こす。したがって、検査に使用された純粋芳香物質は、好ましくは、微量の水またはアルコールで希釈される。これらの微量の水またはアルコールは、蒸発するため、検査装置の内部表面に潜在匂いを残さない。また、ユーザが検知可能な最低濃度および最低量の芳香剤は、装置の空気流路上の芳香剤の潜伏時間を減少するだろう。本明細書に開示された装置の内側表面上の特定の被覆は、芳香分子が付着する表面を与えるではなく、芳香分子を反発する傾向がある。代替的には、芳香剤供給装置の内部に静電マットを貼り付けることによって、芳香分子を捕捉および保持することができ、純粋空気を汚さず、気体流路をきれいに維持することができる。このようなマット材を洗い落すことによって、これらの静電樹脂を炉空気フィルタなどの製品に再利用することができる。
Stampsの方法は、いくつかの明らかな問題を抱えるため、一般的に、再現可能かつロバストな臨床結果を得ることができない。換言すれば、Stampsは、患者の鼻構造が低速気流および所定の鼻孔の閾値検知能力に影響を与える可能性があることを考慮していない。また、Stampsは、検査環境内の一般的な気流が検査結果に影響を与えることおよびその気流がどのように検査結果に影響を与えることも考慮していない。したがって、この方法の商業化には、明確に定義された臨床プロトコルおよびより精確かつロバストな装置および検査方法が必要であることは、明らかである。
それにもかかわらず、Stamps検査方法および過去発表された他の関連研究論文は、両方の鼻孔が純粋芳香剤を相対的に等しく検知できないこと、特に左側鼻孔により顕著な不足があることは、嗅覚神経の損傷を示す可能性があり、したがって、ADの早期発症を間接的に示す可能性があるという結論を支持している。
上記の非対称嗅覚閾値の議論に加えて、特定の障害または病気は、嗅覚閾値の対称低下をもたらすことができる。このような嗅覚閾値の対称低下を用いて、潜在的な疾患または病気の進行および/または障害または病気のために設計された治療計画の有効性を監視することができるる。
嗅覚閾値の対称低下または嗅覚閾値の非対称低下のいずれかをもたらす可能性があり、本明細書に説明する本発明の実施形態を用いて検出、評価および/または監視することができる嗅覚機能不全を含む病気または障害の部分的なリストは、以下の通りである。具体的には、
内分泌病気または障害
副腎皮質機能不全、クッシング症候群、糖尿病、甲状腺機能低下症、カルマン症候群、原発性無月経、偽性副甲状腺機能低下、およびターナー症候群
神経変性および/または中枢神経系病気または疾患
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、軽度認知障害、認知症、多発性硬化症、癲癇、外傷性脳損傷(TBI)、脳震盪、および頭蓋内手術
栄養病気および/または障害
ビタミンB12欠乏(シアノコバラミン)、腎不全、およびコルサコフ精神病
精神病気および/または障害
うつ病、自臭症、季節性情動障害、および精神分裂症
局部疾患および/または気道の機械的閉塞
腺様増殖症、アレルギー性鼻炎、萎縮性鼻炎(臭鼻症)、気管支喘息、有毒化学物質への曝露、ハンセン病、副鼻腔の悪性病気、鼻ポリープ、副鼻腔炎、シェーグレン症候群、および血管運動性鼻炎
鼻腔内腫瘍
前頭葉神経膠腫、水頭症、内頸動脈瘤、神経芽細胞腫、鞍上髄膜腫、蝶形骨縁髄膜腫、髄膜腫、および前交通動脈瘤
ウイルス感染病気および/または障害
急性ウイルス性肝炎単純疱疹、およびインフルエンザ。
したがって、一般的にこの技術分野において、患者の嗅覚検知閾値の非対称(左側対右側)差を検出するための、安価で使いやすく、正確で再現性のある臨床上有意な装置、システムおよび方法が必要である。このような装置、システムおよび方法を用いて、認知症の臨床症状が現れる前に、ADおよび/またはADの発症リスクを検出するように医師を支援することができる。
また、患者の嗅覚検知閾値の対称(左側対右側)差を検出するための、安価で使いやすく、正確で再現性のある臨床上有意な装置、システムおよび方法が必要である。
本発明は、特に、これらの必要性に対処する。
発明の概要
本発明は、さまざまな実施形態において、患者の左右鼻孔の嗅覚検知閾値を測定および決定することによって、患者の嗅覚機能障害を検出、評価および/または監視するための装置、システムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、患者(左右鼻孔)の嗅覚検知閾値の非対称差を検出するための装置、システムおよび方法に関する。非対称差が存在する場合、装置は、この非対称差を用いて、アルツハイマー病などの特定の神経変性疾患に起因する嗅覚低下を検出、診断および/または監視することができる。
本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す分解図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す背面図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示す断面図である。 本発明とともに使用されるデータ記録データベースの一実施形態を示す図である。 本発明とともに使用されるデータ入力および/または取得および分析用のアプリケーションを示す図である。 本発明とともに使用されるデータ入力および/または取得および分析用のアプリケーションを示す図である。 本発明の方法およびシステムの一実施形態を示すブロック図である。
詳細な説明
本発明をさまざまな修正および代替形態にすることが可能であるが、本発明の特徴は、例示として図面に示され、本明細書に詳細に説明される。理解すべきことは、本発明は、記載された特定の実施形態に限定される意図をしていないことである。その逆、本発明は、本発明の精神および範囲内に含まれるすべての変形例、等価物および代替物を包含する。
本発明は、さまざまな実施形態において、患者の左右鼻孔の嗅覚検知閾値を測定および決定することによって、患者の嗅覚機能障害を検出、評価および/または監視するための装置、システムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、患者の嗅覚検知閾値の(左右鼻孔)非対称差を検出するための装置、システムおよび方法に関する。非対称差が存在する場合、装置は、この非対称差を用いて、アルツハイマー病などの特定の神経変性疾患に起因する嗅覚低下を検出、診断および/または監視することができる。
定義
本明細書に使用された用語「対称」または「対称的」は、対象患者の左側鼻孔および患者の右側鼻孔に投与および/または吸入された匂いを検知および/または識別する能力に、すなわち、決定された各鼻孔の嗅覚閾値に顕著な差がないことを意味する。
本明細書に使用された用語「非対称」または「非対称的」は、対象患者の左側鼻孔および患者の右側鼻孔に投与および/または吸入された匂いを検知および/または識別する能力に、すなわち、決定された各鼻孔の嗅覚閾値に顕著な差があることを意味する。
「嗅覚過敏」は、嗅覚能力の増加または匂いを検知する閾値の低下として定義され、本明細書に定義された用語のように対称または非対称であってもよい。本発明のさまざまな実施形態は、嗅覚過敏を検出および/または監視することができ、またはその治療を監視することができる。
「嗅覚低下」は、嗅覚能力の減少または低下、または匂いを検知する閾値の増加として定義され、本明細書に定義された用語のように対称または非対称であってもよい。本発明のさまざまな実施形態は、嗅覚低下を検出および/または監視することができ、またはその治療を監視することができる。
「無嗅覚症」は、匂いを認知することができないとして定義され、本明細書に定義された用語のように対称または非対称であってもよい。本発明のさまざまな実施形態は、無嗅覚症を検出および/または監視することができ、またはその治療を監視することができる。
「嗅覚異常」は、嗅覚が異常であるとして定義され、本明細書に定義された用語のようにに対称または非対称であってもよい。本発明のさまざまな実施形態は、嗅覚異常を検出および/または監視することができ、またはその治療を監視することができる。
「嗅覚機能障害」は、患者が嗅覚過敏、嗅覚低下、無嗅覚症および嗅覚異常のうち1つ以上の障害および/または病気を患う場合に定義される。嗅覚機能障害は、本明細書に定義された用語のように対称または非対称であってもよい。
「純粋嗅剤」またはその同義語「純粋芳香剤」は、主に第1脳神経に関連する嗅覚細胞受容体を刺激するが、第5脳神経に関連する三叉神経を誘発または刺激しない分子および/または化合物を含む物質として定義される。純粋嗅剤の非網羅的リストは、ピーナッツバター、コーヒー、バニラ、シナモン、ラベンダー、(苦い)アーモンド、アニス、リンゴ、クローブ、ジュニパーベリー、ライラック、レモン、オレンジ、松葉、タールおよびスミレを含む。
「嗅剤」は、検知可能な香りをもっており、第1脳神経および/または第5脳神経を刺激できる物質として定義される。したがって、「嗅剤」は、本明細書に定義された「純粋嗅剤」および他の非純粋嗅剤を含む。
「純粋嗅剤の嗅覚閾値」は、純粋嗅剤分子の濃度が嗅覚感覚器官を飽和し、認知反応が初めて生じる飽和点として定義される。この飽和点では、対象患者は、何かを嗅いていると認知することができる。純粋嗅剤の嗅覚閾値は、両鼻孔の間で非対称であってもよく、すなわち、嗅覚機能障害を示す顕著な差を有してもよい。代わりに、純粋嗅剤の嗅覚閾値は、検査した両鼻孔の間で対称であってもよい。
「嗅剤の嗅覚閾値」は、嗅剤分子の濃度が嗅覚感覚器官を飽和し、認知反応が初めて生じる飽和点として定義される。この飽和点では、対象患者は、何かを嗅いていると認知することができる。この時点では、対象患者は、すぐに芳香剤の名前を識別することができないが、この機能は、本明細書に開示された検査方法の目的に必要されない。嗅剤の嗅覚閾値は、両鼻孔の間で非対称であってもよい。代わりに、嗅剤の嗅覚閾値は、検査した両鼻孔の間で対称であってもよい。
純粋嗅剤または嗅剤の「有効量」とは、本発明のさまざまな装置、システムおよび方法の動作中に、芳香剤流路に混入され、患者が純粋嗅剤または嗅剤の匂いを検知できるのに必要な純粋嗅剤または嗅剤の量、すなわち、患者の嗅覚認知反応を誘発するために嗅覚器官を飽和させるのに十分な純粋嗅剤または嗅剤の量として定義される。
「清浄空気」は、純粋空気とも呼ばれ、本発明の実施形態に使用される嗅剤を含まない空気として定義される。好ましくは、清浄空気は、純粋嗅剤を含む任意の嗅剤によって実質的に汚染されていない空気を含む。清浄空気は、周囲空気、すなわち、濾過されたまたは濾過されていない大気、もしくは空気タンクまたは噴霧器のような清浄空気供給源から供給されおよび/または当技術分野で公知のように機械式電気駆動空気ポンプから供給された空気を含んでもよい。
図面を参照すると、図1は、本発明の一実施形態の双鼻腔先端装置100の正面図を示し、図2は、本発明の一実施形態の単鼻腔先端装置200の正面図を示している。図1の装置は、ハウジング102を備え、ハウジング102には、左側鼻腔先端部104および右側鼻腔先端部108が取り付けられている。左側鼻腔先端部104は、内部を貫通する内腔106を有し、右側鼻腔先端部108は、内部を貫通する内腔110を有する。図1は、正面図において、浮動球114を備える左側流量計112を示している。浮動球114は、ハウジング102によって画定された左側気流通路(後図に示す)に設置され、上昇および沈下することによって、左側気流通路内の相対流量を示す。また、図1は、浮動球118を備える右側流量計116を示している。浮動球118は、ハウジング102によって画定された右側気流通路(後図に示す)に設置され、上昇および沈下することによって、右側気流通路内の相対流量を示す。浮動球114および118は、観察窓から見ることができる。また、図1は、患者が装置を用いて呼気できるように、鼻腔先端部104、108の近傍に配置された一対の一方向弁120(後図に示す)を示している。
図2は、一実施形態の単鼻腔先端装置200の正面図を示す。単鼻腔先端装置200は、相対流量の情報を提供するために設けられた浮動球を備える流量計を含む点において、図1のものと同様である。図2の装置と図1の装置と異なる点は、図2の装置は、ハウジング202によって画定された単一の気流通路を備えるため、内部を貫通する内腔126を有する単一の鼻腔先端部204および単一の気流通路の流量を監視するための単一の流量計(設けられた場合)が必要である。また、図2は、患者が装置を用いて呼気できるように、鼻腔先端部204の近傍に配置された一方向弁120(後図に示す)を示している。
図示では、装置200を起動することができる起動ボタン220が、ハウジング202の側面に配置されている。起動ボタン220は、電気的なものであってもよく、機械的なものであってもよい。装置200は、ボタン220を押下または作動することによって起動されると、制御可能な方法で嗅剤混入空気または清浄空気を鼻腔先端部204の内腔206に送達し始め、そこから患者の鼻孔に送達する。
図1の装置100の背面側は、制御可能な方法で嗅剤混入空気または清浄空気を順番に鼻腔先端部104、108の内腔106、110に送達することを始動するために、図2に開示された起動ボタンを同様に含むこともできる。装置100および200の両方ならびにそれぞれの構成要素に関する更なる詳細は、以下に提供される。
図3A、3B、4、5、6および7は、患者に使用される一実施形態のシステム300を示している。システム300は、内部を貫通する内腔(図示せず)を有する左側鼻腔先端部304と、内部を貫通する内腔(図示せず)を有する右側鼻腔先端部部306と、空気入口307とを備えるハウジング302を含む。また、システム300は、鼻腔套管310を含む。この鼻腔套管310は、コネクタ308によって左側鼻腔先端部304に取り付けられた左側空気供給管路312と、コネクタ308によって右側鼻腔先端部306に取り付けられた右側空気供給管路314とを備える。一般的に理解できるように、空気供給管路312、314の各々は、内部に空気の流通を可能にする管腔を含む。鼻腔套管310は、医療業界に広く使用されている典型的な酸素供給装置に類似する。特定の実施形態において、空気供給管路312、314は、患者に十分な空気の供給を阻害することなく、患者の純粋嗅剤または嗅剤閾値を誘発するように芳香剤混入空気または清浄空気を十分自由に流せることを可能にするために、典型的な酸素供給装置上の管路によりもわずかに大きい直径を有してもよい。左側鼻腔套管の気流出口318と右側鼻腔套管の気流出口320との間に設けられた隔離要素316は、鼻腔套管310を左右鼻孔用の鼻腔套管流路にそれぞれ効果的に隔離し、必要に応じて各鼻孔に別々の気流の供給を可能にする。
また、システム300は、電池または電気によって駆動される機械式電気駆動清浄空気供給源322、たとえば、噴霧器または電動空気ポンプをさらに含む。清浄空気供給源322は、(図示されていないが、一般的に当業者に知られているように)清浄空気出口を含む。この清浄空気出口には、空気ホース324が取付けられている。その後、空気ホース324は、ハウジング302の空気入口307に接続される。空気入口307は、内部を貫通する内腔309を有する。清浄空気は、空気入口307の内腔309に供給またはポンプされる。清浄空気は、内腔309を介して清浄空気区画室311内に流入することができる。
ハウジング302は、図4および5に最も良く示される切換機構350をさらに含む。この切換機構350によって、使用者は、(1)患者の右側鼻孔に清浄空気を供給するとともに、左側鼻孔に嗅剤混入空気を供給するモード(この場合、切換表示器352は、「L」または「左側」を表示する)と、(2)患者の左側鼻孔に清浄空気を供給するとともに、右側鼻孔に嗅剤混入空気を供給するモード(この場合、切換表示器352は、「R」または「右側」を表示する)と、(3)患者の左右両側の鼻孔に清浄空気を供給するモード(この場合、切換表示器352は、「C」または「清浄」を表示する)との間に切換えることができる。
図3Bは、図3Aのシステムの代替的なシステムを示している。この代替的なシステムにおいて、呼吸に適した清浄空気370の加圧キャニスタは、調圧器および圧力計を備える。清浄空気供給管路380は、加圧キャニスタ370に接続しており、ハウジング302の空気入口307に加圧清浄空気を搬送する。図3Aと同様の方法で、装置300を切換ることにより、清浄空気および嗅剤または純粋嗅剤混入空気を各鼻孔に送達することができる。図3Bのシステムの残り部分は、図3Aに開示されたシステムのものと同様である。図示の電子化器具390は、図3Aのシステムにも設けられている。
図4は、切換機構350の作動およびハウジング302との関係を示す分解図である。図示のように、切換機構350は、キャップ352を備える。キャップ352は、左右の鼻腔先端部304、306を支持しており、キャップ留め具354上の溝Gに回転可能に係合している。キャップ留め具354は、ハウジング302に固定される。キャップ留め具354は、上部を覆う表面を有しない。その代わりに、キャップ留め具354の上縁には、下方円盤356が配置される。下方円盤356には、円盤を貫通しており、ハウジング302の清浄空気区画室311と連通する2つの清浄空気口358が設けられている。下方円盤356の上面に、一方向弁を備えるゴム製フラップ円盤360が配置されている。各一方向弁は、清浄空気チャンバ311と整列され、清浄空気チャンバ311と一方向流体連通しており、清浄空気チャンバ311からの空気流を通すことができる。回転円筒362は、ゴム製フラップ円盤360の上面に配置され、嗅剤または純粋嗅剤区画室364と清浄空気区画室366とを備える。嗅剤区画室364には、供給源としての嗅剤または純粋嗅剤が配置されている。清浄空気区画室366は、回転円筒362を貫通しており、すべての切換表示、たとえば、左側、右側または清浄空気モードにおいて、清浄空気口358R、358Lのうち少なくとも一方と常時に連通する。キャップワッシャ368は、円筒362の上面に配置され、内部を貫通する左右の空気口371R、371Lを備える。回転円筒362は、キャップ352に対して、3つの基本位置、すなわち、左位置(この位置では、嗅剤混入空気は、右側鼻孔に供給されず、左側鼻孔に供給される)、右位置(この位置では、嗅剤混入空気は、左側鼻孔に供給されず、右側鼻孔に供給される)、および中央位置(この位置では、清浄空気は、左右鼻孔に供給される)に回転可能である。
左位置では、回転円筒362は、キャップ352に対して回転される。よって、清浄空気は、清浄空気チャンバ311から流出し、左側の清浄空気口358Lおよび関連する一方向弁を通って、嗅剤区画室364に流入する。この時に、空気は、嗅剤区画室364に配置された嗅剤または純粋嗅剤の分子と混合される。同時に、追加の清浄空気は、清浄空気チャンバ311から流出し、右側の清浄空気口358Rおよび関連する一方向弁を通って、清浄空気区画室366に流入する。混合された空気は、区画室364から流出し、左側の空気口371Lを通って、左側鼻腔先端部304の内腔に流入し、患者の左側鼻孔および気道に供給される。説明した清浄空気チャンバ311から患者の鼻孔への混合空気の流れは、芳香剤流路である。清浄空気は、清浄空気チャンバ366から流出し、右側の空気口371Rを通って、右側鼻腔先端部306の内腔に流入し、患者の右側鼻孔に供給される。説明した清浄空気チャンバ311から患者の鼻孔への清浄空気の流れは、清浄空気流路である。この位置では、右側気道に任意の残留嗅剤または純粋嗅剤を除去しながら、患者の左側気道の嗅剤または純粋嗅剤閾値を検出することができる。
右位置では、回転円筒362は、キャップ352に対して回転される。よって、清浄空気は、清浄空気チャンバ311から流出し、右側の清浄空気口358Rおよび関連する一方向弁を通って、嗅剤区画室364に流入する。この時に、空気は、嗅剤区画室364に配置された嗅剤または純粋嗅剤の分子と混合される。同時に、追加の清浄空気は、清浄空気チャンバ311から流出し、左側の清浄空気口358Lおよび関連する一方向弁を通って、清浄空気区画室366に流入する。混合された空気は、区画室364から流出し、右側の空気口371Rを通って、右側鼻腔先端部306の内腔に流入し、患者の右側鼻孔および気道に供給される。説明した清浄空気チャンバ311から患者の鼻孔への混合空気の流れは、芳香剤流路である。逆に、清浄空気は、清浄空気チャンバ366から流出し、左側の空気口371Lを通って、左側鼻腔先端部304の内腔に流入し、患者の左側鼻孔に供給される。説明した清浄空気チャンバ311から患者の鼻孔への清浄空気の流れは、清浄空気流路である。この位置では、左側気道に任意の残留嗅剤または純粋嗅剤を除去しながら、患者の右側気道の嗅剤または純粋嗅剤閾値を検出することができる。
中央位置では、回転円筒362およびキャップ352は、互いに対して配置され、気流が嗅剤または純粋嗅剤区画室364を通って流れることができない。この位置では、左右両側の鼻孔先端部304、306に供給される空気は、清浄空気チャンバ311から流出し、清浄空気チャンバ366を通って、先端部304、306の内腔に流入し、清浄空気のみを患者の左右両側の鼻孔に供給される。この位置では、患者の左右両側の気道に任意の残留嗅剤または純粋嗅剤を除去することができる。
したがって、本発明のこの実施形態は、各鼻孔を芳香剤流路から清浄空気流路にまたは清浄空気流路から芳香剤流路に切換えることができる。
図5A、5Bおよび5Cを参照して、切換機構350の3つの可能な切換位置は、さらに詳細に示されている。図5Aは、芳香剤流路と流体連通するように切換えられた左側鼻腔先端部304を図示している。嗅剤または純粋嗅剤混入空気は、左側鼻腔先端部304に流入し、左側鼻腔先端部から流出する。また、左側鼻腔先端部304は、清浄空気流路と流体連通しないように切換えられている。一方、右側鼻腔先端部306は、清浄空気流路と流体連通するように切換えられ、嗅剤または純粋嗅剤混入空気流路と流体連通しないように切換えられる。この場合、患者の左側鼻孔には、嗅剤または純粋嗅剤混入空気が芳香剤流路を通って供給され、右側鼻孔には、清浄空気が清浄空気流路を通って供給される。
図5Bは、清浄空気流路と流体連通し、芳香剤混入流路と流体連通しないように切換えられた左側鼻腔先端部304を示している。右側鼻腔先端部306は、芳香剤混入流路と流体連通し、清浄空気流路と流体連通しないように切換えられている。この場合、患者の右側鼻孔には、嗅剤または純粋嗅剤混入空気が芳香剤流路を通って供給され、左側鼻孔には、清浄空気が清浄空気流路を通って供給される。
最後に、図5Cは、清浄空気流路と流体連通し、芳香剤混入流路と流体連通しないように切換えられた左側鼻腔先端部304および右側鼻腔先端部306の両方を示している。この場合、患者の両方の鼻孔には、清浄空気が清浄空気流路を通って供給される。
図5A、5Bおよび5Cは、キャップ上の停止制限ペグを示している。この停止制限ペグは、キャップの回転を停止するための機構を含む。この機構は、図5Aおよび5Cの場合、芳香剤流路と整列されたときに、キャップの回転を停止し、清浄空気流路と整列されたときに、清浄空気を供給する。
図6を参照して、システム300は、ディスプレイを備えた電子化付属品390をさらに含むことができる。図示のように、ディスプレイは、作動開始ボタンおよび作動停止ボタンを有することができる。作動開始ボタンおよび作動停止ボタンは、タイマを起動および停止する。このタイマは、システムの芳香剤流路の作動時刻、すなわち、切換機構350が左側位置または右側位置のいずれかに切換えられた時刻と、患者が匂いを認知した時刻との間の潜伏期を取得する。(左右)各鼻孔が嗅剤または純粋嗅剤閾値に到達すると、潜伏期および検査回数(図示の場合、10回)が記録される。得られた検査データは、停止ボタンが作動されたときに、電子化付属品によって自動的に記入されてもよく、使用者によってプリフォーマットのデータベースに記入されてもよい。必要な回数の検査が完了すると、電子化付属品は、周知の統計比較方法を実行するアプリケーションまたはアルゴリズムを用いて、中央サーバにおいて、得られたデータを比較することができる。
最も簡単な実施形態において、左側鼻孔の検査データを積算し、右側鼻孔の検査データを積算し、標準統計手段に従って、2つの積算値を比較することによって、対称または非対称を決定する。試行回数が10回である場合、最も簡単かつ制限しない方法として、一方の鼻孔の積算値が他方の鼻孔の積算値に比べて1秒以上の差がある場合、非対称が存在すると決定してもよい。当業者が認識するように、他の積算差を利用してもよい。これらは、本発明の範囲内に含まれる。代替的には、より正式な統計分析を用いて、データを比較することができる。これらの技術は、当業者に熟知である。重要なことは、検査データを取得し、対称または非対称を比較することである。データの比較は、操作者によって手動で行うことができる。または、手動の代わりに、電子化付属品は、検査データを比較するための実行可能な命令を有するメモリと、検査データを比較する際に実行可能な命令を実行するプロセッサとを含むことができる。
図7は、上記でシステム300に関連して開示された実施形態と類似する代替的な実施形態400を示している。その区別は、この代替構成では、ハウジングへの電気駆動空気供給源が設けられていない。その代わりに、装置400は、患者の吸入によって開始される気流を含む。本実施形態は、吸入駆動気流が装置400を通って流れるために、より緊密なフィットを確保するように、例示として限定することなく、9mm以上の直径に拡大された内腔を含む左右側の空気供給管路412、414と、拡大した鼻腔套管空気出口418、420を含む。隔離要素416は、左右の空気流路の隔離を確保する。左右の空気流路を通る気流は、上記で説明した切換機構350と同様に動作する切換機構450を用いて制御可能である。さらに、処置中に自由呼気を可能にするため、および患者の口部から呼気(および潜在的に吸気)または過呼吸を防ぐために、各空気供給管路412、414は、左右の拡大鼻腔套管出口418、420に近接して配置された一方向弁421を含む。
図8A〜11は、ハウジング502を備える吸気駆動単鼻孔装置500を示している。ハウジング502は、一般的に知られている使い捨て鼻腔検鏡先端のような取り外し可能および/または使い捨て可能な軟質鼻腔先端部504と、起動切換機構506と、内部を貫通する清浄空気流路507と、一方向呼気弁520とを含む。また、嗅剤または純粋嗅剤区画室521は、ハウジング内に画定されている。嗅剤または純粋嗅剤供給源がこの区画室配置されているため、区画室521には嗅剤または純粋嗅剤混入空気が充満している。図9に示すように、患者が軟質鼻腔先端部504を通って下方へ呼気するときに、呼気は、清浄空気一方向弁522に当たり、一方向弁によって偏向され、呼気弁520を通って装置500から流出する。
図10は、患者が吸気するときの清浄空気流路を示している。この場合、起動切換機構506が作動または起動されていないため、清浄空気チャネル507は、清浄空気流路550(矢印で表示)と整列され、嗅剤または純粋嗅剤供給源および混合空気を収納する区画室521へのアクセスがブロックされる。図示のように、切換機構は、対向するバネによって非作動位置に付勢され、保持される。この場合、患者が吸気すると、清浄空気は、清浄空気入口524から装置500に入り、ハウジング502によって定義され、矢印で示された清浄空気流路550を通って上方へ吸引される。この場合、上方への清浄空気は、一方向弁522を通って患者の鼻孔に流入する。
図11は、切換機構506の起動によって装置500が起動された場合を示している。バネの付勢力を克服して、切換機構506をハウジングに向かって内側に押すと、清浄空気流路507は、清浄空気流路550との整列が取れなくなり、清浄空気流路は、切換機構506によってブロックされる。この場合、清浄空気は、清浄空気入口525からハウジングに流入し、嗅剤一方向弁526を通って、嗅剤または純粋嗅剤供給源523および混合空気を収納する嗅剤または純粋嗅剤区画室521に流入する。清浄空気は、嗅剤または純粋嗅剤区画室521で混合され、矢印で示した芳香剤流路560に沿って流動し、最終的には一方向弁522を通って患者の鼻孔に流入する。
図8Bは、流量計の浮動球がハウジング1002および流量計窓によって画定された気流通路内に配置されていることを除いて、図8Aの装置500と同様の装置1000を示している。装置1000が患者の吸気によって作動されると、清浄空気は、図18に示された清浄空気入口から、図18に示された空気口932を通って装置内に流入する。図18に示されたように、清浄空気は、空気流路を通過し、一方向弁を通って鼻腔先端部に流入し、最終的に患者の鼻孔に流入する。これによって、清浄空気流路が形成される。図18に示された要素920と同様の呼気一方向弁は、同様に呼気空気流路にも設けられている。作動スイッチを作動することによって、図18の嗅剤または純粋嗅剤供給源などの要素932が作動される。嗅剤または純粋嗅剤は、患者からの吸気力によって吸引され、上方に上昇し、空気流路を通過し、図18の一方向弁を介して、鼻腔先端部を通って患者の鼻孔に流入する。これによって、芳香剤流路が形成される。
図12は、装置500と同様の装置を示している。この装置は、加圧純粋空気供給源570と、図6に関連して上記で説明した電子化付属品または電子化器具390とを備えたシステム内に含まれる。しかしながら、この装置500は、当業者に周知の接続方式である配線572および/またはブルートゥース(登録商標)接続574によって、電子化器具に接続される。また、電子化器具390は、図9〜11に関連して説明した方法と同様に、装置500のハウジング502内に収容されている嗅剤または純粋嗅剤供給源に接続(576)されることができる。図9〜11において、嗅剤または純粋嗅剤は、要素523として標記され、嗅剤または純粋嗅剤区画室521内に配置されている。加圧純粋空気供給源570は、供給空気調圧器578および空気ホース580と流体連通する。また、図9〜12に示すように、空気ホース580は、嗅剤または純粋嗅剤供給源578および嗅剤または純粋嗅剤入口525と切換可能に流体連通している。しかしながら、この実施形態において、芳香剤モードの場合、加圧純粋空気供給源570からの空気流を調節することによって、芳香剤流路を介して装置500を通って流動する嗅剤または純粋嗅剤の濃度が調節される。加圧純粋空気供給源570を止めることにより清浄空気モードに切換えた場合、上記で説明したように、患者の吸気によって、清浄空気流は、清浄空気入口524から、清浄空気流路を通って装置500を通過する。
単鼻腔先端装置500に適用された図12のシステムが、図1の装置100のような双鼻腔先端装置および以下により詳細に説明する双鼻腔先端装置に容易に適用され得ることは、当業者には容易に理解されるであろう。
図13は、装置500と同様の装置600を含むシステムの一実施形態を示している。装置600は、単鼻腔先端部604と、前述したように呼気流路を沿った呼気を支援するための一方向弁620とを有する。装置600は、電子鼻腔モジュール606および鼻腔濃度デジタル読出計608を含むという点で、装置500と異なる。電子鼻腔モジュール606は、患者の鼻孔付近の嗅剤または純粋嗅剤の濃度を検出する。当技術分野で理解されるように、鼻腔濃度デジタル読出計608は、電子化器具390に設けられ、各検査中に、患者の各鼻孔内の嗅剤または純粋嗅剤の濃度および潜伏期を記録する。図示の場合、装置600は、ブルートゥース(登録商標)を介して電子化器具390に接続される。しかしながら、図12に示された配線接続を使用してもよい。また、装置600は、デジタル読出計610を含む。このデジタル読出計610は、濃度を測定するセンサ(図示していないが、当業者に熟知である)を用いて、嗅剤または純粋嗅剤区画室内の濃度または装置500に関連して説明した芳香剤流路内いくつかの箇所の嗅剤または純粋嗅剤の濃度を測定する。さらに、装置600は、左側鼻孔スイッチ612および右側鼻孔スイッチ614を含む。これらのスイッチ612、614によって、各検査中に、各鼻孔のデータは、電子化器具または電子化付属品390に送信され、データベーステーブルに記入される。前述したように、すべての検査が完了すると、これらのデータは、比較される。図示の接続の場合、左側鼻孔スイッチ612は、作動され、鼻腔濃度デジタル読出計608によって測定および表示された鼻腔濃度は、「L.000023」である。このデータは、左側鼻孔が0.000023単位の濃度を有することを示している。その後、このデータは、可能な分析のために、データベースに記録される。
図14および15は、図1の装置100と同様の双鼻腔先端装置700を示している。図示のように、装置700は、ハウジング702を含む。ハウジング702には、左鼻腔先端部704および右側鼻腔先端部708が取り付けられる。左側鼻腔先端部704は、内部を貫通する内腔706を含み、右側鼻腔先端部708は、内部を貫通する内腔710を含む。図14は、装置700の正面図を示している。装置700は、浮動球714を備えた左側流量計712を含む。浮動球714は、前述したように、ハウジング702によって画定された左側気流通路に設置され、上昇および沈下することによって、左側気流通路内の相対吸気(呼気ではなく)流量を示す。また、装置700は、浮動球718を備えた右側流量計718および一対の一方向弁720を含む。浮動球718は、前述したように、ハウジング702によって画定された左側気流通路に設置され、上昇および沈下する。一対の一方向弁720は、前述したように、鼻腔先端部704、708の近傍に配置され、清浄空気モードのときに、患者が装置を使用して呼気することを可能にする。さらに、装置700は、左鼻作動スイッチ721および右鼻作動スイッチ722を備える。左鼻作動スイッチ721および右鼻作動スイッチ722が作動されると、嗅剤または純粋嗅剤混入空気は、芳香剤流路を通って患者の左側鼻孔または右側鼻孔にそれぞれ流入する。図15は、装置を間違った方向に回転することによって誤って鼻孔から左右逆のデータを取得することを回避するように設計された向きメッセージを記載している背面を示している。
図16は、追加機能を有する以外、装置700と同様の双鼻孔装置800を備えたシステムを示している。図示のように、装置800は、装置700と同様の装置を備え、左側鼻腔先端部804と、右側鼻腔先端部808と、前述したように呼気流路に沿った呼気を支援するための左右両側の一方向弁820と、左右鼻孔の各々の気流の表示を支援するための左側浮動球814および右側浮動球818とを含む。装置800は、電子鼻腔モジュール806および鼻腔濃度デジタル読出計816を含むという点で、装置500と異なる。電子鼻腔モジュール806は、患者の鼻孔付近の嗅剤または純粋嗅剤の濃度を検出する。当技術分野で理解されるように、鼻腔濃度デジタル読出計816は、電子化器具390に設けられ、各検査中において、患者の各鼻孔内の嗅剤または純粋嗅剤の濃度および潜伏期を記録する。図示の場合、装置800は、ブルートゥース(登録商標)を介して電子化器具390に接続される。しかしながら、図12に示された配線接続を使用してもよい。また、装置800は、デジタル読出計811を含む。デジタル読出計811は、濃度を測定するセンサ(図示していないが、当業者に熟知である)を用いて、嗅剤または純粋嗅剤区画室内の濃度または装置500に関連して説明した芳香剤流路内いくつかの箇所の嗅剤または純粋嗅剤の濃度を測定する。さらに、装置800は、左側鼻孔スイッチ821および右側鼻孔スイッチ822を含む。これらのスイッチ821、822によって、各検査中に、各鼻孔のデータは、電子化器具または電子化付属品390に送信され、データベーステーブルに記入される。前述したように、すべての検査が完了すると、これらのデータは、比較される。図示の接続の場合、左側鼻孔スイッチ821は、作動され、鼻腔濃度デジタル読出計811によって測定および表示された鼻腔濃度は、「L.000023」である。このデータは、左側鼻孔が0.000023単位の濃度を有することを示している。その後、このデータは、可能な分析のために、データベースに記録される。
本開示のさまざまな装置およびシステムに色分けを適用することができる。たとえば、検査を行う医療担当者による左右の混用を防止するために、左右の作動スイッチ、コンピュータインターフェース要素および鼻腔先端部装飾は、色分けまたは他の方法で区別することができる。好ましくは、これらの要素は、すべての場合において、患者の視点の左側および右側に配向される。
図17、18および19は、ハウジング902によって装置700および800と同様の双鼻腔先端装置900内に画定された流路構造の一部を示している。装置に設けられた左右の流量計は、各々左右の気流通路および左右の気流通路窓に浮動する左側浮動球914および右側浮動球918を含む。本実施形態において、上述したように、患者の吸気によって形成された清浄空気流は、ハウジング902によって画定された清浄空気入口から装置に流入する。装置が作動されておらず、従って、嗅剤または純粋嗅剤を生成しない場合、清浄空気は、空気口932を通って、上方に向って、たとえば図示の左側気流通路を通って、途中の一方向弁を介して左側鼻腔先端部を通過し、患者の左側鼻孔に流入する。装置800に関連して上述した要素821、822と同様の機能をすることができる左右の作動スイッチ921、922を設けてもよい。
装置900は、嗅剤または純粋嗅剤供給源930を備える。この供給源930は、超音波供給源または同等物であってもよく、前述したように、供給源と配線接続または無線接続を有する素子390のような電子化器具に含まれ得るリモートコントローラによって制御されてもよい。供給源930は、作動されると、嗅剤または純粋嗅剤を放出する。放出された嗅剤または純粋嗅剤は、たとえば左側気流通路を通って上方に吸引され、患者の左側鼻孔に流入する。同様の構造およびプロセスを使用して、嗅剤または純粋嗅剤を生成し、生成した嗅剤または純粋嗅剤を患者の右側鼻孔に供給する。
図20は、USB電源コードを備える単鼻腔先端装置1100の断面図を示している。このUSB電源コードは、前述した電子化器具390に接続される。この電子化器具390は、超音波芳香剤放出源1110に電力を供給し、いくつかの実施形態において、芳香剤放出源1110を制御する。芳香剤放出源1110は、USBオスコネクタと、電気制御(オン/オフ)ボタン1112と、表示灯1114とを備える。USBオスコネクタは、USBメス接続ボックス1111に差込むまたは抜出すことができる。電気制御(オン/オフ)ボタン1112と表示灯1114とは、電源たとえばバッテリ1118から電力供給される。装置1100内の気流は、患者の吸気力によって駆動される。したがって、患者が鼻腔先端部に係合している鼻孔で吸気すると、十分な空気圧が生成される。この空気圧によって、清浄空気は、空気入口1119から流入し、清浄空気一方向弁およびハウジング1102によって画定された気流チャンバを通過する。本実施形態において、芳香剤流路と清浄空気流路とは、単一の気流チャンバに合併される。
電気制御ボタンが作動されると、超音波嗅剤または純粋嗅剤放出源1110は、起動され、気流チャンバ内に嗅剤または純粋嗅剤を放出する。清浄空気流と同様に、嗅剤または純粋嗅剤混入空気は、患者の吸入によって駆動され、矢印で示されたように気流チャンバを通過し、一方向弁および鼻腔先端部を通って、最終的に患者の鼻孔に流入する。
前述した吸気駆動の実施形態と同様に、呼気流路は、鼻腔先端部から一方向弁1120まで延在するように形成され、実線で表示される。
図21〜23を参照して、図21〜23は、USB電源コードを備える単鼻腔先端装置1200の断面図を示している。このUSB電源コードは、前述した電子化器具390に接続される。この電子化器具390は、超音波芳香剤放出源1210に電力を供給し、いくつかの実施形態において、芳香剤放出源1210を制御する。芳香剤放出源1210は、USBオスコネクタと、電気制御ボタン1212と、作動ボタン1213と、表示灯1214とを備える。USBオスコネクタは、USBメス接続ボックス1211に差込むまたは抜出すことができる。装置1200内の気流は、患者の吸気力によって駆動される。したがって、図23に示すように患者が鼻腔先端部に係合している鼻孔で吸気すると、空気圧が生成される。この空気圧によって、清浄空気は、空気入口1250から流入し、清浄空気一方向弁1252、ハウジング1102によって部分的に画定された気流通路またはチャンバ1270、および一方向弁を通過して、鼻腔先端部に到達し、患者の鼻孔内に流入する。清浄空気流路またはチャンバは、部分的に可撓であるので、装置1200および嗅剤放出源1210を作動するために作動ボタン1213を押下するときに、作動ボタン1213に追従して移動することができる。したがって、図21および図23から見られるように、清浄空気入口1250上方の空気流路は、実質的に直線状であり、鼻腔先端部まではっきりしたパスを有する。
しかしながら、図22に矢印で示すように作動ボタン1213が押下されたときに、清浄空気流路またはチャンバの可撓部1280は、清浄空気流路またはチャンバの非可撓部1281から切離し、ボタン1213が押下されるときの移動距離で、横方向に、図示では右側に変位する。作動ボタン1213に追従して横方向の同時移動が必要な場合、可撓部1280を作動ボタンに固定することによって達成することができる。図22に示すように、この横方向の変位によって、清浄空気流路が遮断され、嗅剤または純粋嗅剤通路または流路1271が使用可能になる。よって、嗅剤または純粋嗅剤混入空気は、芳香剤空気入口1260および一方向弁1262を通過し、嗅剤区画室1264に流入する。そこで、空気は、嗅剤または純粋嗅剤と混合される。その後、図示のように、嗅剤または純粋嗅剤混入空気は、装置を通って鼻腔先端部に到達し、患者の鼻孔に流入する。この空気流路は、芳香流路を含む。ボタン1213を解放すると、可撓部1280は、非可撓部1281と再整列され、清浄空気流路を復元することができる。
図22に矢印で示すように、作動ボタン1213が押下されると、電気作動ボタン1212は、作動される。それによって、超音波嗅剤または純粋嗅剤放出源は、作動され、気流チャンバに嗅剤または純粋嗅剤を放出する。上述した清浄空気流路を通って流動する清浄空気流と同様に、患者の吸気力によって、嗅剤または純粋嗅剤混入空気は、芳香剤流路を通って流動する。
前述した吸気駆動の実施形態と同様に、患者が鼻腔先端部に呼気することによって作動された呼気モードの場合、図21に示されたように、鼻腔先端部から一方向弁1220まで延在する実線表示の呼気流路を形成してもよい。
図24および25は、1点の違いを除いて、図21〜23の装置と構造的に同様である。その違いは、図24に示すように、作動ボタン1313に付勢力を提供し、作動ボタン1313を非作動位置に付勢する付勢バネ1390が設けられていることである。この場合、清浄空気流路は、開放されており、患者が吸気すると、清浄空気は、清浄空気入口1350から取り込まれ、一方向弁1363を通って清浄空気流路の上方へ吸引され、一方向弁および鼻腔先端部を通って、患者の鼻孔に流入する。
図25に示すように、バネの付勢力を克服するのに十分な力を加えると、ボタン1313は、押下され、装置1300を作動する。超音波嗅剤または純粋嗅剤供給源1310は、図21〜23に関連して説明した要素と同様に作動される。図21〜23の場合と同様に、流路1380の可撓部は、ボタン1313に取り付けられており、ボタン1313の移動に伴って横方向に曲がりまたは移動するため、非可撓部1390から切離され、図25に示すように清浄空気流路を遮断し、芳香剤流路を形成する。したがって、患者の吸気力によって、清浄空気は、芳香剤空気入口1360から取り込まれ、一方向弁1363を通って嗅剤チャンバ1362に吸引され、図示のように、屈曲部1380および一方向弁を通って装置1300内で流動し、鼻腔先端部に到達してから患者の鼻孔に流入する。ボタン1313を解放すると、可撓部1380と非可撓部1390とは、再接続する。
前述した吸気駆動の実施形態と同様に、患者が鼻腔先端部に呼気することによって作動された呼気モードの場合、図21に示されたように、鼻腔先端部から一方向弁1320まで延在する実線表示の呼気流路を形成してもよい。
図26A、26Bおよび26Cは、吸気駆動双鼻腔先端装置1400を示している。この装置において、清浄空気流路および芳香剤流路の切換機構は、嗅剤供給源1420を組み入れた回転台座1410を用いて形成される。図示のように、嗅剤供給源は、USBコード1422に接続された芳香剤放出装置と、前述した関連のコンピューティング装置(図示せず)とを含む。したがって、回転台座1410が双鼻腔先端装置1400のハウジング1402に対して回転されると、双鼻腔先端装置1400は、少なくとも2つの位置、すなわち左位置および右位置に切換えられる。
図26Bに示すように、嗅剤供給源1420は、回転台座1410内に配置され、横方向に沿って固定される。プログラマブルコンピュータ装置のような電子化器具が嗅剤供給源1420を遠隔作動または外部作動できるように、USBコード1422は、嗅剤供給源に接続されている。図示のように、左右の鼻腔先端部1404、1406は、ハウジング1402の上部に配置されている。先端部1404、1406の各々は、内部を貫通する管腔を有し、図示のように左側気流通路および右側気流通路とそれぞれ連通する。回転台座1410は、使用者が鼻腔先端部1404、1406に吸気力を加えたときに、空気が左側気流通路および/または右側気流通路の一方または両方に流入することを可能にするための入口を備える。
したがって、図示のように、回転台座1410が左位置にあるときに、嗅剤供給源1420は、左側気流通路に整列され、左側気流通路のみと流体連通する。よって、使用者によって吸気力を加える時に、空気は、入口を通って回転台座1410に取込まれ、そこで嗅剤供給源1420からの嗅剤と混合される。この位置では、嗅剤混入空気は、左側気流通路のみを通って流れ、閉塞され得る右側気流通路を通さない。よって、左側鼻孔は、芳香剤流路に制限される。代替的には、装置が左位置にあるときに、清浄空気のみが右側気流通路を通って右側鼻孔に流れ、清浄空気流路を形成することができる。
代替的には、回転台座1410が右位置にあるときに、嗅剤供給源1420は、右側気流通路に整列され、左側気流通路のみと流体連通する。よって、使用者によって吸気力を加える時に、空気は、入口を通って回転台座1410に取込まれ、そこで嗅剤供給源1420からの嗅剤と混合される。この位置では、嗅剤混入空気は、右側気流通路のみを通って流れ、閉塞され得る左側気流通路を通さない。よって、左側鼻孔は、芳香剤流路に制限される。代替的には、装置が右位置にあるときに、清浄空気のみが左側気流通路を通って左側鼻孔に流れ、清浄空気流路を形成することができる。
図示の実施形態は、左右の気流通路の各々の相対流量を評価するための方法として、左側流量計と右側流量計とを含み、各流量計は、浮動球を備え、左右の気流通路の各々と連通する。このような構造の構成は、上記に説明されている。また、左側報知器1430および右側報知器1432が、作動回転台1410および電源(図示されていないが、当業者に周知である)に動作可能に接続され、選択的に点灯することによって、任意の時点で使用されている気流通路(右側または左側)の視覚表示をすることができる。
図27Aおよび27Bは、図26A〜26Cの装置の代替的な実施形態1500を提供している。この実施形態において、ハウジング1502は、図26Aの回転台座ではなく、回転下部1503に回転可能に係合され、左右の気流通路、芳香剤流路および(特定の実施形態において)清浄空気流路の間の切換を達成する。したがって、回転下部1503を左右位置の間で回転するときに、嗅剤供給源1520は、静止のままである。この時に、嗅剤供給源1520は、左側気流通路または右側気流通路のいずれかと流体連通している。
図28を参照して、装置1600は、患者の右鼻および左鼻吸気能力の効率を評価するために提供される。上述したように、患者は、鼻腔先端部を介して吸気することによって、装置を流通する気流を形成し、左右風量計内の浮動球を浮かせ、これらの浮動球は、観察窓から視認できる。これによって、患者の相対吸気能力、すなわち、左右鼻孔の相対吸気能力に対する視覚的評価およびその視覚的評価データと設定した基準吸気能力との比較を可能にする。その基準は、検査装置1600を用いて、患者に対する事前検査から得られてもよく、および/または吸気能力の平均集団統計データから得られてもよい。その基準の取得は、一側(左側または右側)の鼻孔または両側(左右側)の鼻孔に実施される吸気能力を阻害し得る任意の構造的な鼻異常または他の異常の評価とともに、実施された事前評価の一部であってもよい。この装置1600は、嗅剤供給源を含んでいないため、評価ツールのみとして使用することを意図している。上述したように、気流データをに入力することができる検査担当者による左右の混用を防止するために、左右流量計の浮動球は、色分けまたは他の方法で区別することができる。また、気流データも、同様に、色分けまたは右側鼻孔データから左側鼻孔データを区別するマーキングまたは英文字を含むようにすることができる。
一般的に、図28の装置は、ハウジングを備え、ハウジングは、たとえば、図27Aの装置のように、内部を貫通する内腔を有する右側鼻腔先端部と、たとえば、図27Aの装置のように、内部を貫通する内腔を有する左側鼻腔先端部と、たとえば、図27Aの装置のように、右側鼻腔先端部と流体連通しかつ空気供給源、たとえば環境空気と連通する右側気流通路と、左側鼻腔先端部と流体連通しかつ空気供給源、たとえば環境空気と連通する左側気流通路と、右側気流通路と流体連通する右側流量計とを含み、上述したように、右側流量計は、ハウジングを貫通する観察窓と、第1浮動球とを規定し、左側気流通路と流体連通する左側流量計を含み、上述したように、左側流量計は、ハウジングを透視する観察窓と、第2浮動球とを規定し、患者が吸気すると、左右の気流通路を流通する気流によって、第1浮動球は、患者の右側鼻孔の吸気によって生成された空気圧に比例した位置に上昇し、第1浮動球は、患者の左側鼻孔の吸気によって生成された空気圧に比例した位置に上昇し、浮動球の位置は、ハウジングの観察窓から視認可能である。
図29Aおよび29Bは、本明細書に記載の装置のいずれかのハウジング内に設置される代替的な切換機構1600の断面図を示している。この切換機構は、本明細書に記載の任意の実施形態に適用され、嗅剤混入空気を含まない清浄空気流路および嗅剤混入空気を含む芳香剤流路を切換えることがことができる。
図示のように、作動器1610は、摺動可能にハウジングに設けられ、蝶形弁1650の作動アーム1620に動作可能に連結される。作動アームの遠位端1622は、バネ1660の一方端Aに固定される。よって、一方端Aは、作動アーム1620に動作可能に連結される。バネ1660の他方端Bは、ハウジングに固定されている。バネ1660は、作動アーム1620をハウジングに向かって引張る付勢力を与える。
蝶形弁1650は、3つのアーム、すなわち、上述した作動アーム1620、清浄空気アーム1630および芳香剤アーム1640を備える。アーム1620、1630および1640の各々は、Cで表す軸の周りに旋回可能である。清浄空気アーム1630は、バネ1660によって図29Aの開放位置に付勢されていると同時に、芳香剤アーム1640は、バネ1660によって図29Aの閉合位置に付勢されている。この付勢位置では、清浄空気流路が開放され、芳香剤流路が閉鎖される。上述したように、ハウジングによって画定され、嗅剤供給源を収納する嗅剤供給源区画室1680は、芳香剤アーム1640によって閉鎖されると、嗅剤混入空気が装置を流れる気流に入り、最終的に使用者の鼻孔に流入することができるか否かを制御する。
図29Bの矢印の方向に沿って作動器1610にバネ1660の付勢力を克服する力を加え、作動器1610をハウジング内に押下することによって、蝶形弁1650の作動アーム1620に力を加えることができる。その結果、図示のように、バネ1660は、引張され、蝶形弁1650は、軸Cを中心にして回転する。これによって、清浄空気アーム1630は、ハウジングに接するように閉められ、図29Aの清浄空気流路を通るすべての気流が制限され、同時に、芳香剤アーム1640は、上方に回転することによってハウジングから離れ、図29Aの閉合位置から開放位置に移動し、図29Bの芳香剤流路に切換える。
このように、図29Aに示された蝶形弁1650は、清浄空気流路を開放し、芳香剤流路を閉合するによって、嗅剤供給源の嗅剤または純粋嗅剤分子を嗅剤供給源区画室1680内拘束する位置にあり、図29Bに示された蝶形弁1650は、清浄空気流路を閉合し、芳香剤流路を開放する位置にある。
図30Aおよび30Bは、清浄空気流路および芳香剤流路の切換を可能にする切換機構の別の代替物を示している。図示のように、装置1700は、ハウジング1702を備える。このハウジングには、清浄空気がハウジングに流入する入口と、開閉可能なオリフィス1710と、フラップ弁1750と、嗅剤供給源区画室1780とが形成される。したがって、オリフィス1710が開放されるときに、すなわち、図30Bのように塞がれていないときに、清浄空気は、上述したように使用者が加えた吸気力によってオリフィス1710に流入し、ハウジングおよび一方向弁を通って、上方の鼻腔先端部を通過する。この場合、フラップ弁1750がハウジングに対して閉合されているため、嗅剤供給源区画室1780は、閉合される。よって、形成された清浄空気流路には、混合空気が流入することができない。
しかしながら、図示のように、使用者が指でオリフィス1710をほぼ完全に塞ぐことによってオリフィス1710を閉合したときに、使用者が鼻腔先端部に吸引力を加えると、清浄空気は、入口を通ってハウジングに流入し、フラップ弁1750を開放させる。空気は、嗅剤供給源区画室1780を流通するため、区画室内の嗅剤供給源から嗅剤と混合される。上述したように、混合された空気は、上方に流動し、鼻腔先端部を通過する。
前述した吸気駆動実施形態と同様に、患者が鼻腔先端部に呼気することによって作動された呼気モードの場合、図21に示されたように、鼻腔先端部から呼気一方向弁まで延在する実線表示の呼気流路を形成することができる。
図31を参照して、本発明のさまざまな実施形態を用いた検査結果を記録する手動方法が示される。図示では、患者の氏名、生年月日、検査項目名、関連する病歴、関連する物理採点観察値、血圧、投与されたコレステロールの数値、他のリスク因子たとえばAD、鼻孔流量の予備検査結果、および必要に応じて芳香剤の目盛りが記録されている。また、1〜10回の検査用のスペースが、右側鼻孔および左側鼻孔に分けて提供される。最後に、患者の疾病リスク「スコア」を得るために、左側鼻孔検査データの合計と右側鼻孔検査データの合計との割合を計算する。次に、鼻孔検査データの間の有意差の有無を判断するために、この比率を評価することができる。たとえば、アルツハイマー病を患う患者の場合、この比率は、1より大きく、好ましくは1.1よりも大きく、さらに好ましくは1.25よりも大きい。
電子化アプリケーションおよび図31の方法の代替的な実施形態は、図32および33に図示される。本実施形態において、データは、予め作成され、上述したプログラマブルコンピューティング装置、付属品または機器のメモリ内に保存されたスプレッドシート(spreadsheet)に手動で入力することができ、または、本明細書に記載されたように、たとえば、検査装置に接続されかつコンピューティング装置と有線または無線通信するUSB装置によって自動的に通信することができる。また、コンピューティング装置は、検査装置から芳香剤の提供を開始および停止することを制御することができる。図示のように、ブロック1および6の場合、左側鼻孔第1回の検査は、開始ボタンを押すことによって開始され、関連する検査装置は、左側鼻孔を芳香剤モードに切換える。使用者が左側鼻孔における芳香剤の感知を通知すると、ブロック2および7のように停止ボタンが押えられ、検査装置は、芳香剤または嗅剤の供給を停止する。この操作は、好ましくは、各鼻孔の必要数の検査が完了するまで、たとえば左右鼻孔ランダム生成器を用いてランダムに決められた左右鼻孔に対して繰り返される。採点は、ブロック3および8に示すように、データベースに追加される。ブロック4は、ブロック3のデータベースに追加されるべき左側鼻孔の別の検査を示している。最終的にブロック9に示すように、各鼻孔の必要数の検査が完了すると、ブロック5および10のように、装置内の予めプログラムされた命令は、統計の要約を提供する。図示の場合、左右検査の生積算値が示されている。代替的にまたは追加的には、右積算データに対する左積算データの比率または左積算データに対する右積算データの比率を示すことができる。さらに、ロバスト統計的な比較結果を得るために、既知の統計的手法を用いて、たとえば、異常値データを除去してもよい。ブロック10は、データの比較を完了し、左側鼻孔対右側鼻孔の合計検査データの不足を認める。
また、ソフトウェアデータベースおよび検査プロトコルをサポートするプリケーションを用いて、本発明の開示された装置およびシステムの実施形態のいずれかによる本明細書に記載の検査を達成することができる。ソフトウェアデータベースは、個々のコンピューティング装置内にあってもよく、および/または検査場所に配置された個々のコンピューティング装置と相互接続された中央サーバ内に収容されてもよい。この相互接続システムの一実施形態は、図34に図示される。図示のように、少なくとも1つの中央サーバは、提供され、少なくとも1つの遠隔コンピュータ装置と通信する。中央サーバは、クラウドに基づくサーバであってもよい。中央サーバは、任意のインターネット接続装置からのアクセス、好ましくは安全なアカウントを有効にしたインターネット接続からの制御可能なアクセスを承認することができる。
図34のプログラマブルコンピューティング装置は、本明細書に記載された実施形態の検査プロトコルを実行するためのプログラム命令を含むアプリケーションおよび検査結果を格納するためのメモリと、メモリに動作可能に接続され、アプリケーションおよび関連するプログラム命令を実行するプロセッサと、アプリケーションの左右鼻孔検査結果、検査番号、時間、および左右鼻孔検知閾値の間の差または現在検査スコアと過去基準または集団統計的平均スコアとの差の形で最終計算結果を表示することのできるディスプレイとを備える。ディスプレイは、プロセッサおよびメモリに動作可能に接続され、送信器および受信器に動作可能に接続され、中央サーバと通信することができる。このシステムにおいて、検査結果は、検査場所で取得され、本明細書に記載されたように、手動または自動で、データを格納するおよび必要に応じてデータを中央サーバに送信するためのコンピューティング装置に追加される。
検査手順が完了すると、検査データは、自動的にまたは使用者からの指令によって、関連する検査場所に配置されたコンピューティング装置から遠隔の中央サーバに送信されてもよい。中央サーバは、関連する検査場所に配置された少なくとも1つのコンピューティング装置から受信した検査データ、および現在の検査場所からの結果を処理および分析するためのアルゴリズムを格納するためのメモリと、格納されたアルゴリズム内のプログラム命令を実行するプロセッサと、少なくとも1つのコンピューティング装置との双方向通信を可能にするために、少なくとも1つのコンピューティング装置に接続されている送信器および受信器とを備える。中央サーバのメモリは、少なくとも1つのコンピューティング装置から受信したすべての検査結果を格納するためのデータベースをさらに備える。このデータベースを用いて、少なくとも1つのコンピューティング装置から受信した患者病歴の関連要素および現在の検査データのより洗練された、よりロバストな統計結論を取得し、中央サーバのメモリ内に格納されかつローカルコンピューティング装置に報告されたグローバルデータの少なくとも一部に基づいて計算された疾患リスクスコアを送信することができる。個々の患者の秘密権を保護するために、健全な暗号化およびセキュリティ機能を採用することができる。
したがって、このような改良は、たとえば、個々の患者の検査データの顕著な差または変化を検出することができる革新的なよりロバストな検査結果を可能にする。データベースがより集団化になり、最終的には、関連する患者の病歴および検査データの膨大なライブラリになり、その結果、よりロバストになるため、たとえば、アルツハイマー病の早期発症をより早期に検出することができる。したがって、中央サーバのデータベースの特定の実施形態は、データベース内のデータを分析することによって、臨床上有意である左右嗅覚閾値の最小可能差を生成することができる。これによって、本発明の装置、システムおよび方法は、非対称を最も早期に検出することによって、アルツハイマー病を早期検出することができる。
同様に、対称的な嗅覚機能障害の場合に、中央サーバのデータベースを分析することによって、基準からまたは過去の検査時点からまたは集団統計平均値からの臨床上有意である考えられる最小変化を決定することができる。これは、対称的な嗅覚機能障害の可能な最精密分析および診断、ならびに病気または疾患の潜在進行および/または治療計画の有効性を監視する能力を表す。
中央サーバのアルゴリズムは、少なくとも1つのコンピューティング装置から受信したデータを分析することができる。分析が完了したときに、中央サーバは、戻って上述したように、検査結果の要約をリスクスコアとして電子上安全な方法で検査場所に配置されたコンピューティング装置に送信することができる。よって、使用者、すなわち、ヘルスケア提供者は、たとえば、所定のメールアドレスに送信された安全な電子メールによって、結果を見ることができる。
また、別のアプリケーション、または代替的にインターネットブラウザによりサポートされるクライアントプログラムは、患者の過去検査履歴のチェックリストを提供することができ、患者の左側または右側鼻孔/気道の性能および/または効率を損なう可能性のある構造問題または医学問題などの関連病歴因子を含む患者鼻腔性能の臨床上許容可能な基準を確立することができる。この基準値は、補正因子を提供するために、上記のアルゴリズムに組み込むことができる。補正されない場合、左側および/または右側鼻孔および関連する気流通路の観察気流性能は、実質的に、最終結果を歪曲する可能性のある変数として取扱われる。補正結果を計算し、典型的には、適切なコンピューティング装置および関連する検査場所に安全に送信することができるように、このデータを上述したデータベースに加えることができ、分析段階に組み込むことができる。
上述したように、開示された本発明の装置の特定の実施形態は、患者の鼻孔に供給され、患者の反応、すなわち、嗅剤または純粋嗅剤の嗅覚閾値に達したときの表示を誘発するために必要とされた嗅剤または純粋嗅剤の濃度の測定を含む。この場合、図30〜32に記載されるように、データテーブルまたはデータベースは、嗅覚閾値に相当する濃度データ、たとえば、百万分の一の濃度データ(ppm)を含み、および上述したように、その濃度データに基づいてコンピューティング装置のアプリケーション内におよび/または中央サーバに行われたさらなる分析をふくむことができる。
さらなる実施形態は、本発明のさまざまな装置および方法を介して、患者が各鼻孔の嗅覚閾値に到達するために吸気する必要のある呼吸回数を取得することができる。図30〜32に示すように、呼吸データは、たとえば、コンピューティング装置のアプリケーションによっておよび/または中央サーバにおいて、上述したように取得され、分析されてもよい。
本発明の装置および方法を用いて、各種のデータの組み合わせを取得することができる。たとえば、芳香剤を芳香剤流路に導入した時間と患者によって芳香剤の検知時間との間の経過時間、導入された芳香剤を検知するおよび/または各鼻孔の嗅覚閾値に到達するのに必要な嗅剤または純粋嗅剤の絶対濃度を検知するために必要とされた呼吸回数を取得することができる。患者の嗅剤または純粋嗅剤検知閾値を決定するために、上述したように、これらのデータは、ローカルコンピューティング装置のアプリケーションによって分析され、および/または中央サーバにおいて遠隔分析されることができる。
特定の実施形態において、上述した本発明のさまざまな装置およびシステムを用いて、認知表示の誘発点に到達するまで芳香剤の濃度を徐々に増加させることによって、検査プロトコルを達成することができる。このような検査プロトコルは、増加する芳香レベルを認知するのにかかる時間を測定することによって行うことができる。同様に、検査項目中に芳香剤を検知するのに必要な吸気の回数は、かなり簡単かつ便利な測定標準で行うことができる。
代替的な実施形態において、絶対的な芳香剤濃縮検査方法、すなわち、呼吸可能な気体の既知体積当たりの純粋芳香剤の百万分の一の濃度を測定するリアルタイムデジタル「電子鼻」を使用してもよい。純粋芳香剤検知閾値を誘発するために必要とされた最小限の飽和レベルに達するように、芳香剤の濃度を徐々に増加させる。そのデジタル値は、検査される鼻孔のデータポイントになる。検査結果は、たとえば、左側では0.000340ppmおよび右側では0.000580ppmという平均値に基づいてもよい。ppmスコアをL/R比、たとえば0.000340/0.000580または統計解析に適したいくつかの他の数学的表記に変換してもよい。これらのデータは、有用な形式でヘルスケア提供者に報告されてもよい。
特定の臨床検査装置は、非常にリアルタイムで特定の芳香剤または特定セットの特定の芳香剤を正確に識別および定量化することができ、ppm濃度をデジタルで表示することができる。このような電子匂い装置は、当業者に周知である。したがって、電子鼻モジュールは、非常に敏感であるが、「フィンガープリント」されている非常に狭い範囲の有機または化学匂いしか検知できない。
電子鼻モジュールを両側の臨床芳香剤検知閾値の検査装置に使用することが開示されている。呼吸可能な気体内の純粋芳香剤の濃度が徐々に増加すると、対象者が匂いを検知しことという認知を報告するまで、リアルタイムデジタル読出値が数値的に徐々に上昇する。読出数は、検査管理者が芳香剤制御ボタンから指を放したときに、匂いを検知したことという認知を報告するのに必要なレベルに自動的に固定または凍結されてもよい。
臨床検査担当者は、反応を誘発するために必要なppm表示を記録し、特定の検査種目に検査された鼻孔を記録する。本明細書に記載されたように、データ記録は、USBまたは有線または無線システム、たとえばブルートゥースまたはWiFiによって検査装置に接続されたコンピュータによって保存されてもよい。検査結果は、紙の上で採点され、計算されてもよい。
個別の鼻気流性能の臨床上受け入れられる基準を考慮することによって、検査誤差を低減し、開示された匂い検査の全体的な有効性を高める。患者の一方の鼻孔の気流が激しく低下した場合に、上記の基準を考慮しないと、検査結果がずれる可能性がある。以下は、臨床上適切な「鼻腔性能の基準」を検証する方法の少なくともいくつかを説明する。
鼻孔の相対的な気流の測定は、吸気空気量を障害する殆どの変数を克服することができ、またはこの問題を視覚および/または図表による定量的な方法で少なくとも検査担当者に認識させることができる。2つのガス流量計を用いた気流の直接検査および同時に2つの鼻孔の実際の吸気量の視覚的比較は、疑問なく、鼻腔性能基準を確立するための最も重要な考慮事項である。本明細書に、たとえば図28に開示された両側吸気気流検査装置において、2つの気流読出素子は、並べて設けられ、2つの鼻孔の鼻吸気性能を視覚的に比較するため、2つの鼻孔の検査および比較をするために同時に達成する。
被験者は、鏡から読出値を見ることができ、トップ球が読出値のマークに近づくように優しく吸気するように求められる。球が常に低い場合、鼻孔内の気流量が低いことを意味する。放風弁を設けることによって、上限値の「設定」および工場出荷時に読出値の校正を行うことができる。吸気気流検査装置は、いくつかの実施形態の検査装置に組込まれている。最大の鼻腔性能を含む十分な気体流量を有する流量計を使用してもよい。
鼻腔性能の臨床上許容可能な基準および開示された装置、システムおよび方法を用いて特定の患者に対する検査の妥当性を確立する際に、鼻孔の相対的空気流の実際検査に加えて、以下の項目を考慮する必要がある。
本発明の結果の臨床上意義を高め、および特定の不合格者を検査を受けたものから潜在的に除外するために、鼻、各鼻孔および関連する気道およびその吸気性能の損傷、既知のまたは観察された構造上異常、酷い鼻流血、副鼻腔感染歴、既知の脳卒中またはTIA、鼻詰まり、鼻中隔彎曲症の診断、過去の鼻手術、鼻腫瘍、ポリプ、アレルギー、強い産業悪臭への暴露歴、および年齢などに関する患者病歴を取得する必要がある。
自由流動する鼻気流通路に対する粘液栓、深刻炎症または他の構造上または医学上障害を識別するために、鼻通路に照明光学検査を実行してもよい。
また、鼻腔気流測定および芳香検査の前に、気流通路を開くために、特定の患者に充血除去剤または他の薬剤を投与する指示を出すこともできる。
同日の後の時間にまたは後日に被写体を再検査することも、一時的な鼻の状況を緩和することができる。そうでない場合に、検査結果が歪む可能性がある
上述したように、鼻腔気流非対称基準の両側匂い感度スコアを数学的に調整するまたは感度スコアに「ハンディ」を付けるスライディングスケールまたは補正係数は、芳香検査の結果に適用することができる。
カットオフレベルを確立することによって、特定の不合格者は、開示された純粋芳香剤検知検査の良好な候補者とみなされた被験者から除外されるだろう。
当業者に理解されるように、開示された芳香検査装置は、理想的に機能するまで、工場設計中に、いくつかの方法で「調整」することができる。たとえば、芳香剤濃度の効果的な制御を達成するために、吸気口の直径、気体供給管の直径、芳香剤チャンバの入口および出口の直径、清浄空気チャンバのサイズおよび直径、鼻腔套管の直径、使い捨て鼻腔套管部品の直径を拡大または縮小することができる。装置を縮尺することによって閾値条件に到達するために、必要に応じて時間間隔または呼吸を調節することができる。また、電子超音波芳香剤放出器を調整することによって、より弱いまたはより強い方向濃度を生成することができる。
また、芳香剤の濃度は、種々の純粋芳香生成材料を使用することならびに芳香剤の希釈および使用量を制御することによって、制御することができる。芳香剤チャンバの表面積および流動空気に露出された芳香剤供給源の表面積も、制御可能な設計変数である。実質的に清浄空気であることを意図している気体の中に芳香剤の可能な潜伏期を低減するために、検出可能であれば、最小量の芳香剤は、好ましい。芳香剤分子を排斥および/または吸収し、それによって、実質的に清浄空気であることを意図している気体に芳香剤の潜伏を低減するために、塗布、フィルタおよび芳香吸収要素をさまざまな実施形態に適用することができる。
本明細書に記載されたように、芳香剤供給源は、検査装置の芳香剤チャンバ内に配置された芯状硬質ブロッタースライドまたは綿球のような吸収性多孔質材に保持された液体の形態であってもよい。ピーナッツバターのような粘性材料をスライド要素上に塗布して、芳香剤チャンバ内にまたは取外し可能な密封蓋を備える使い捨てパッケージとして供給される材料の中に挿入することができる。本明細書に説明したように、嗅剤または純粋嗅剤を使用することができる。
USB給電超音波芳香剤放出器を芳香または嗅剤供給源として使用することができる。超音波装置を使用して精油から芳香を生成する利点は、一時的に/通常にオフするマイクロスイッチを介して、装置を電子的にオンまたはオフすることができることである。代替的には、コンピュータ装置によって、USB給電芳香剤放出器を制御することができる。したがって、コンピュータは、芳香供給源をオンまたはオフに制御することができる。
このような芳香剤/嗅剤拡散装置は、本明細書に記載されたさまざまな装置のハウジング内に挿入されるカートリッジとしての使用に適している。このような装置は、再充填可能であり、任意の精油を充填することができる。USB給電超音波装置は、オフ時に、芳香剤を殆ど放出しない。従って、このような装置は、本発明の検査装置、たとえば、単一空気チャンバに使用することができ、その装置の製造上の複雑さおよび必要な部品を削減することができる。
本明細書に記載されたように、呼吸可能な純粋芳香剤混入空気もしくは嗅剤または純粋嗅剤混入空気の使い捨てタンクは、本発明のいくつかの実施形態に使用することができる。単に芳香剤混入空気を使用して嗅い感度の比率を見るよりも、使い捨てタンク内の芳香剤混入圧縮空気を使用して、工場で測定された百万分率という非常に明確な芳香レベルを提供することができるため、デジタル鼻技術を用いて、非常に明確かつ再現性のある検査を行うことができる。
使用された実施形態に関係なく、本明細書に記載の検査プロトコルを複数回繰り返し、かつ、検査中に、鼻孔をランダムに切換え、気流通路を完全無味にパージすることによって、有意義で、再現性のある、正確かつ臨床上許容可能な検査結果を得ることができる。
上述したように、本発明のさまざまな実施形態の装置、システムおよび方法を使用することによって得られた結果を使用して、左右気流通路に対して決定された患者の嗅覚閾値の非対称性を識別することができる。検査プロトコルに純粋嗅剤を使用した場合、患者の左側鼻孔および関連する気流通路により高い嗅覚閾値に対して、嗅覚差が検出されると、アルツハイマー病の初期兆候を提供することができる。
代替的には、本発明のさまざまな実施形態の装置、システムおよび方法を使用することによって得られた結果を使用して、左右気流通路の患者の嗅覚閾値によって決定された一般的に対称的である基準値と比較することによって、嗅覚機能障害を識別することができる。このような種類の機能障害が決定されると、以下を含むがこれらに限定されないいくつかの目的のために、たとえば、対称的な嗅覚機能障害に少なくとも部分的に寄与する疾患および/または病気の進行を監視するため、および/または、潜在的な疾患、病気および/または嗅覚機能障害を治療するために作られた治療計画の有効性を監視するために、患者の嗅覚閾値を監視することができる。
本発明は、上述した特定の実施例に限定されると考えるべきではなく、むしろ本発明のすべての態様を網羅すると理解されるべきである。本発明を応用することができるさまざまな修正、同等のプロセスおよび多数の構造は、本明細書を検討することによって本発明が属する分野の当業者にとって明らかであろう。

Claims (31)

  1. 純粋嗅剤に対する患者の左右鼻孔の嗅覚検知閾値を検出するための鼻腔検査装置であって、
    ハウジングを備え、
    前記ハウジングは、
    少なくとも1つの鼻腔先端部を含み、前記少なくとも1つの鼻腔先端部は、内部を貫通する内腔を有し、
    純粋嗅剤区画室を含み、前記純粋嗅剤区画室は、前記ハウジング内に画定され、有効量の純粋嗅剤を収納し、
    清浄空気流路を含み、前記清浄空気流路は、前記ハウジング内に画定され、清浄空気供給源および前記少なくとも1つの鼻腔先端部の前記内腔と切換え可能に流体連通し、
    芳香剤流路を含み、前記芳香剤流路は、前記ハウジング内に画定され、前記純粋嗅剤区画室と、前記純粋嗅剤区画室に収納された前記純粋嗅剤と、前記少なくとも1つの鼻腔先端部の前記内腔と切換え可能に流体連通し、
    作動切換機構を含み、前記作動切換機構は、前記清浄空気流路および芳香剤流路と動作可能に接続し、
    前記切換機構が芳香剤モードに切換えられたときに、前記少なくとも1つの鼻腔先端部の前記内腔は、前記純粋嗅剤にアクセスするように前記芳香剤流路および前記純粋嗅剤区画室と流体連通し、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通しないように切換られることができ、
    前記切換機構が清浄空気モードに切換えられたときに、前記少なくとも1つの鼻腔先端部の前記内腔は、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通し、前記芳香剤流路、前記純粋嗅剤区画室および前記純粋嗅剤と流体連通しないように切換られることができる、装置。
  2. 前記純粋嗅剤は、吸入されたとき、第1脳神経のみを誘発または刺激する物質を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記純粋嗅剤は、ピーナッツバター、コーヒー、バニラ、シナモン、ラベンダーからなる群から選択される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記清浄空気供給源は、空気ポンプ、噴霧器、圧縮空気装置および環境空気からなる群から選択される、請求項1に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの鼻腔先端部は、患者の鼻孔を実質的に密封する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記少なくとも1つの鼻腔先端部は、取り外し可能である、請求項5に記載の装置。
  7. 前記少なくとも1つの鼻腔先端部は、使い捨て鼻腔検鏡の先端部を含む、請求項6に記載の装置。
  8. 前記芳香剤流路内の気流は、患者が前記芳香剤流路から純粋嗅剤混入空気を吸入する吸気力によって始動される、請求項1に記載の装置。
  9. 前記装置は、前記純粋嗅剤区画室内に設けられ、電源と動作可能に接続する超音波芳香剤放出源をさらに含み、
    前記超音波芳香剤放出源は、前記切換機構と動作可能に接続し、前記切換機構が芳香剤モードに切換えられたときに作動される、請求項1に記載の装置。
  10. 前記清浄空気供給源は、環境空気であり、
    前記清浄空気流路内の清浄空気流は、患者が前記清浄空気流路から清浄空気を吸入する吸気力によって始動される、請求項1に記載の装置。
  11. 前記装置は、視覚表示機構をさらに含み、
    前記視覚表示機構は、前記装置のモードを視覚的に表示し、
    前記モードは、清浄空気モードまたは芳香剤モードのいずれかである、請求項1に記載の装置。
  12. 前記装置は、左側鼻腔先端部と右側鼻腔先端部とをさらに含み、各鼻腔先端部は、内部を貫通する内腔を有し、
    前記切換機構が前記右側鼻腔先端部を芳香剤モードに切換えたときに、前記右側鼻腔先端部の前記内腔は、前記純粋嗅剤にアクセスするように前記芳香剤流路および前記純粋嗅剤区画室と流体連通し、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通しないように切換られることができ、
    前記切換機構が前記左側鼻腔先端部を清浄空気モードに切換えたときに、前記左側鼻腔先端部の前記内腔は、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通し、前記芳香剤流路、前記純粋嗅剤区画室および前記純粋嗅剤と流体連通しないように切換られることができる、請求項1に記載の装置。
  13. 前記切換機構が前記右側鼻腔先端部を清浄空気モードに切換えたときに、前記右側鼻腔先端部の前記内腔は、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通し、前記芳香剤流路と流体連通しないように切換られることができ、
    前記切換機構が前記左側鼻腔先端部を芳香剤モードに切換えたときに、前記左側鼻腔先端部の前記内腔は、前記芳香剤流路、前記純粋嗅剤区画室および前記純粋嗅剤と流体連通し、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通しないように切換られることができる、請求項12に記載の装置。
  14. 前記切換機構が前記左右両側の鼻腔先端部を清浄空気モードに切換えたときに、前記右側鼻腔先端部の前記内腔および前記左側鼻腔先端部の前記内腔の両方は、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通し、前記芳香剤流路、前記純粋嗅剤区画室および前記純粋嗅剤と流体連通し、前記清浄空気流路および前記清浄空気供給源と流体連通しないように切換られることができる、請求項12に記載の装置。
  15. 前記左右両側の鼻腔先端部の各々は、患者の鼻孔を実質的に密封する、請求項12に記載の装置。
  16. 前記左右両側の鼻腔先端部は、前記ハウジングから取り外し可能である、請求項12に記載の装置。
  17. 前記左右両側の鼻腔先端部は、使い捨て鼻腔検鏡の先端部である、請求項16に記載の装置。
  18. 前記装置は、左右両側の鼻孔先端部を有する鼻腔套管をさらに含み、各鼻孔先端部は、内腔を有し、
    前記右側鼻孔先端部は、前記切換機構の前記右側鼻腔先端部と動作可能に接続しかつ流体連通し、
    前記左側鼻孔先端部は、前記切換機構の前記左側鼻腔先端部と動作可能に接続しかつ流体連通する、請求項14に記載の装置。
  19. 前記装置は、視覚表示機構をさらに含み、
    前記視覚表示機構は、前記装置のモードを視覚的に表示し、
    前記モードは、左鼻孔モード、右鼻孔モードおよび洗浄モードからなる群から選択される、請求項12に記載の装置。
  20. 前記装置は、前記純粋嗅剤区画室内に設けられ、電源と動作可能に接続する超音波芳香剤放出源をさらに含み、
    前記超音波芳香剤放出源は、前記切換機構と動作可能に接続し、前記切換機構が芳香剤モードに切換えられたときに作動され、前記切換機構が清浄空気モードに切換えられたときに停止される、請求項14に記載の装置。
  21. 前記左側鼻腔先端部および前記右側鼻腔先端部は、色彩で分けられている、請求項12に記載の装置。
  22. 前記装置は、プログラマブルコンピューティング装置と双方向通信しており、前記プログラマブルコンピューティング装置によって制御される、請求項1に記載の装置。
  23. 前記プログラマブルコンピューティング装置は、時間保存機能、結果データベース、ランダム鼻孔イベント生成器、および得られた各鼻孔の試行検査データに基づいて検査採点を生成することができる採点アルゴリズムを有するソフトウェアアプリケーションを含む、請求項22に記載の装置。
  24. 嗅覚機能の左右非対称を検出するための嗅覚閾値検出方法であって、
    第1次鼻孔投与を行うように、患者のランダムに選択された第1鼻孔に純粋嗅剤混入空気を導入する装置を提供するステップと、
    前記第1鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入から、患者によって前記純粋嗅剤の匂い感知の告知までの時間を決定および記録するステップと、
    前記提供された装置を用いて、患者の第2鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気を導入するステップと、
    前記第2鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入から、患者によって前記純粋嗅剤の匂い感知の告知までの時間を決定および記録するステップと、
    記録時間を比較するステップと、
    前記記録時間が前記第1鼻孔と前記第2鼻孔との間の純粋嗅剤検知時間に対称または非対称を示すか否かを決定するステップとを含む、方法。
  25. 前記方法は、さらに、
    前記提供された装置を用いて、患者の前記第1および第2鼻孔に清浄空気を導入するステップと、
    第2次鼻孔投与を行うように、前記第1または第2鼻孔をランダムに選択するステップと、
    前記第2次鼻孔投与において、前記提供された装置を用いて両鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入を繰り返すステップと、
    各鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入から、患者によって前記純粋嗅剤の匂い感知の告知までの時間を決定および記録するステップと、
    前記左側鼻孔および前記右側鼻孔の前記第1次投与および前記第2次投与による記録時間の合計を比較するステップと、
    前記記録時間が前記第1鼻孔と前記第2鼻孔との間の純粋嗅剤検知時間に対称または非対称を示すか否かを決定するステップとを含む、請求項24に記載の方法。
  26. アルツハイマー病を早期検出するための方法であって、
    第1次鼻孔投与を行うように、患者のランダムに選択された第1鼻孔に純粋嗅剤混入空気を導入する装置を提供するステップと、
    前記第1鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入から、患者によって前記純粋嗅剤の匂い感知の告知までの時間を決定および記録するステップと、
    前記提供された装置を用いて、患者の第2鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気を導入するステップと、
    前記第2鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入から、患者によって前記純粋嗅剤の匂い感知の告知までの時間を決定および記録するステップと、
    記録時間を比較するステップと、
    前記記録時間が前記第1鼻孔と前記第2鼻孔との間の純粋嗅剤検知時間に対称または非対称を示すか否かを決定するステップとを含む、方法。
  27. 前記方法は、さらに、
    前記提供された装置を用いて、患者の前記第1および第2鼻孔に清浄空気を導入するステップと、
    第2次鼻孔投与を行うように、前記第1または第2鼻孔をランダムに選択するステップと、
    前記第2次鼻孔投与において、前記提供された装置を用いて両鼻孔に純粋嗅剤混入空気の導入を繰り返すステップと、
    各鼻孔に前記純粋嗅剤混入空気の導入から、患者によって前記純粋嗅剤の匂い感知の告知までの時間を決定および記録するステップと、
    前記左側鼻孔および前記右側鼻孔の前記第1次投与および前記第2次投与による記録時間の合計を比較するステップと、
    前記記録時間が前記第1鼻孔と前記第2鼻孔との間の純粋嗅剤検知時間に対称または非対称を示すか否かを決定するステップとを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記方法は、患者の右側または左側の嗅覚機能を阻害し得る異常を予備検査するステップをさらに含む、請求項26に記載の方法。
  29. 患者の左右鼻孔に関連する左右両側の嗅覚閾値を決定するための方法であって、
    患者の嗅覚機能を影響し得る病気および/または異常を含む患者の関連病歴の予備検査を入手しおよび提供するステップと、
    メモリと、プロセッサと、送信器と、受信器とを備える少なくとも1つのプログラマブル中央サーバを提供するステップとを含み、前記メモリは、疾患を誘発する既知のリスク因子と、検査結果のデータベースと、患者の検査結果を解析し、患者の検査採点を生成するアルゴリズム用のプログラム命令とを格納することができ、
    前記中央サーバから遠隔に位置する少なくとも1つのプログラマブルコンピューティング装置を提供するステップを含み、前記コンピューティング装置は、前記少なくとも1つの中央サーバの送信器および受信器と双方向通信できる送信器および受信器と、検査結果を格納するためのメモリとを備え、
    患者の左側および右側の鼻孔の純粋嗅剤検知閾値を決定するために、純粋嗅剤混入空気を最初に患者の右側鼻孔に、次いで左側鼻孔に導入し、および、ランダムな順序で両鼻孔に繰返して混合空気を導入するように、装置を提供するステップと、
    混合空気の導入から、患者の左右鼻孔の純粋嗅剤検知閾値の決定までの時間遅延を示すデータを取得するステップと、
    データを記録および比較するステップと、
    前記少なくとも1つのコンピューティング装置から前記データを前記少なくとも1つの中央サーバに送信するステップと、
    前記データを前記少なくとも1つの中央サーバのデータベースに格納するステップと、
    前記第1鼻孔と前記第2鼻孔との間に純粋嗅剤検知時間の対称または非対称が存在するか否かを決定するために、前記データを分析するステップと、
    前記記録データが対称または非対称を示すか否かに関する決定を前記少なくとも1つの中央サーバから前記コンピューティング装置に送信するステップとを含む、方法。
  30. 前記方法は、前記左右嗅覚閾値間の臨床上有意な最小差を決定するために、前記少なくとも1つの中央サーバのデータベースにおいて、前記データを分析するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
  31. 両側気流検査計であって、
    ハウジングを備え、
    前記ハウジングは、
    内部を貫通する内腔を有する右側鼻腔先端部と、
    内部を貫通する内腔を有する左側鼻腔先端部と、
    前記右側鼻腔先端部と流体連通する右側気流通路と、
    前記左側鼻腔先端部と流体連通する左側気流通路と、
    前記右側気流通路と流体連通する右側流量計とを含み、前記右側流量計は、前記ハウジングを貫通する観察窓と、第1浮動球とを規定し、
    前記左側気流通路と流体連通する左側流量計を含み、前記左側流量計は、前記ハウジングを透視する観察窓と、第2浮動球とを規定し、
    患者が吸気すると、前記左右の気流通路を流通する気流によって、前記第1浮動球は、患者の右側鼻孔の吸気によって生成された空気圧に比例した位置に上昇し、前記第1浮動球は、患者の左側鼻孔の吸気によって生成された空気圧に比例した位置に上昇し、前記浮動球の位置は、前記ハウジングの観察窓から視認可能である、気流検査計。
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