JP2016537911A - 無線lanシステムにおいてセクター化された送信機会を用いた動作方法及び装置 - Google Patents

無線lanシステムにおいてセクター化された送信機会を用いた動作方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線LANシステムにおいてセクター化された送信機会を用いた動作方法及び装置を提供する。【解決手段】本発明の一実施例に係る無線LANシステムにおいてステーション(STA)が送信機会−ベース(Transmission Opportunity−based;TXOP−based)セクター化動作(sectorization operation)を行う方法は、進行中(ongoing)のフレーム交換が前記STAの基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)内で送信されるものか、又は重畳BSS(Overlapping BSS;OBSS)内で送信されるものかを決定するステップと、空間直交(Spatially Orthogonal;SO)条件が満たされるか否かを決定するステップと、前記進行中のフレーム交換が前記OBSS内で送信され、前記SO条件が満たされる場合、前記STAの仮想キャリアセンシング(VCS)値をリセット(reset)するステップとを含むことができる。【選択図】図14

Description

以下の説明は、無線通信システムに関し、特に、無線LANシステムにおいてセクター化された送信機会を用いた動作方法及び装置に関する。
近年、情報通信技術の発展により、様々な無線通信技術が開発されている。その中でも無線LAN(WLAN)は、無線周波数技術に基づいて個人携帯用情報端末機(Personal Digital Assistant;PDA)、ラップトップコンピュータ、携帯用マルチメディアプレーヤー(Portable Multimedia Player;PMP)などのような携帯用端末機を用いて、家庭、企業又は特定サービス提供地域において無線でインターネットにアクセスできるようにする技術である。
無線LANで脆弱点とされてきた通信速度の限界を克服するために、最近の技術標準では、ネットワークの速度と信頼性を増大させるとともに無線ネットワークの運営距離を拡張したシステムを導入している。例えば、IEEE 802.11nでは、データ処理速度が540Mbps以上である高処理率(High Throughput;HT)を支援し、送信エラーを最小化し、データ速度を最適化するために、送信端及び受信端の両方に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術の適用が導入されている。
次世代通信技術としてM2M(Machine−to−Machine)通信技術が議論されている。IEEE 802.11WLANシステムにおいてもM2M通信を支援するための技術標準がIEEE 802.11ahとして開発されている。M2M通信では、数多くの機器が存在する環境でたまに少量のデータを低速で通信するシナリオを考慮することができる。
無線LANシステムにおける通信は、全ての機器間に共有される媒体(medium)で行われる。M2M通信のように機器の個数が増加する場合、一つの機器のチャネルアクセスのために長い時間がかかることは、全体システム性能の低下を招く他、各機器の電力節約を妨害しうる。
本発明では、セクター化された送信機会を用いた動作において装置間の干渉を防止し、チャネルリソースを効率的に用いる方案を提供することを技術的課題とする。
本発明で遂げようとする技術的課題は、以上に言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
上記の技術的課題を解決するために、本発明の一実施例に係る、無線LANシステムにおいてステーション(STA)が送信機会−ベース(Transmission Opportunity−based;TXOP−based)セクター化動作(sectorization operation)を行う方法は、進行中(ongoing)のフレーム交換が、前記STAの基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)内で送信されるものか、又は重畳BSS(Overlapping BSS;OBSS)内で送信されるものかを決定するステップと、空間直交(Spatially Orthogonal;SO)条件が満たされるか否かを決定するステップと、前記進行中のフレーム交換が前記OBSS内で送信され、前記SO条件が満たされる場合、前記STAの仮想キャリアセンシング(VCS)値をリセット(reset)するステップとを含むことができる。
上記の技術的課題を解決するために、本発明の他の実施例に係る、無線通信システムにおいてTXOP−ベースセクター化動作を行うSTA装置は、送受信器と、プロセッサとを備えることができる。前記プロセッサは、進行中(ongoing)のフレーム交換が前記STAの基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)内で送信されるものか、又は重畳BSS(Overlapping BSS;OBSS)内で送信されるものかを決定し;空間直交(Spatially Orthogonal;SO)条件が満たされるか否かを決定し;前記進行中のフレーム交換が前記OBSS内で送信され、前記SO条件が満たされる場合、前記STAの仮想キャリアセンシング(VCS)値をリセット(reset)するステップを行うように設定されてもよい。
上記の本発明に係る実施例において以下の事項を適用することもできる。
前記進行中のフレーム交換が前記STAのOBSS内で送信される条件又は前記SO条件のいずれか一つでも満たさない場合、前記STAの前記VCS値はリセットされなくてもよい。
前記進行中のフレーム交換が前記STAのBSS内で送信される場合、前記SO条件が満たされても、前記STAの前記VCS値はリセットされなくてもよい。
前記STAが全方向(omni−direction)ビームを受信してから、後続するセクター化された(sectorized)ビームを受信できない場合に、前記SO条件が満たされる。
前記VCS値は、NAV(Network Allocation Vector)又はRID(Response Indication Deferral)であってもよい。
前記VCS値は、前記進行中のフレーム交換に含まれた情報に基づいて設定されたものであってもよい。
前記VCS値がリセットされない場合、前記STAによるチャネルアクセスは前記VCS値によって延期(defer)されてもよい。
前記進行中のフレーム交換中の上りリンクフレームに含まれた部分関連識別子(PAID)フィールドの値に基づいて、前記フレーム交換が前記STAのBSS内で送信されるものか、或いは、前記OBSS内で送信されるものかが決定されてもよい。
前記進行中のフレーム交換中の下りリンクフレームに含まれたCOLORフィールドの値に基づいて、前記フレーム交換が前記STAのBSS内で送信されるものか、或いは、前記OBSS内で送信されるものかが決定されてもよい。
前記VCS値のリセットは、前記VCSの値を0に設定することができる。
本発明について前述した一般的な説明と後述する詳細な説明は例示的なものであり、請求項に記載の発明に関する説明を更に提供するためのものである。
本発明では、セクター化された送信機会を用いた動作方法及び装置によれば、装置間の干渉を防止しながらもシステムチャネルリソースをより効率的に用いることができる。
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって明らかになるであろう。
本明細書に添付される図面は、本発明に関する理解を提供するためのものであり、本発明の様々な実施の形態を示し、明細書の記載と共に本発明の原理を説明するためのものである。
図1は、本発明を適用できるIEEE802.11システムの例示的な構造を示す図である。 図2は、本発明を適用できるIEEE 802.11システムの他の例示的な構造を示す図である。 図3は、本発明を適用できるIEEE802.11システムの更に他の例示的な構造を示す図である。 図4は、無線LANシステムの例示的な構造を示す図である。 図5は、無線LANシステムにおけるリンクセットアップ過程を説明するための図である。 図6は、バックオフ過程を説明するための図である。 図7は、隠されたノード及び露出されたノードを説明するための図である。 図8は、RTSとCTSを説明するための図である。 図9は、SU/MUフレームフォーマットを例示的に示す図である。 図10は、セクター化されたTXOP動作の一例を示す図である。 図11は、セクター化されたTXOPが許容される空間直交条件(SO condition)の一例を説明するための図である。 図12は、セクター化されたTXOPが許容される空間直交条件(SO condition)の一例を説明するための図である。 図13は、応答指示フィールドを用いたVCS方案を説明するための図である。 図14は、本発明の一例に係る方法を説明するための図である。 図15は、本発明の一実施例に係る無線装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る好適な実施の形態を添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明の唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、このような具体的な細部事項なしにも本発明が実施され得るということが当業者には理解される。
以下の実施例は、本発明の構成要素と特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特別の言及がない限り、選択的なものと考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合していない形態で実施されてもよく、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。
以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更してもよい。
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示してもよい。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
本発明の実施例は、無線アクセスシステムであるIEEE802システム、3GPPシステム、3GPPLTE及びLTE−A(LTE−Advanced)システム、並びに3GPP2システムの少なくとも一つに開示された標準文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の実施例において、本発明の技術的思想を明確にするために説明を省いた段階又は部分は、上記の文書によって裏付けることができる。また、本文書で開示している用語はいずれも上記の標準文書によって説明することができる。
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのような様々な無線アクセスシステムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標)Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。明確性のために、以下ではIEEE802.11システムを中心に説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
WLANシステムの構造
図1は、本発明を適用できるIEEE802.11システムの例示的な構造を示す図である。
IEEE802.11構造は複数個の構成要素を含むことができ、それら構成要素の相互作用によって上位層に対してトランスペアレントなSTA移動性を支援するWLANを提供することができる。基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)はIEEE802.11LANにおける基本的な構成ブロックに該当してもよい。図1では、2個のBSS(BSS1及びBSS2)が存在し、それぞれのBSSのメンバーとして2個のSTAが含まれること(STA1及びSTA2はBSS1に含まれ、STA3及びSTA4はBSS2に含まれる)を例示的に示している。図1で、BSSを示す楕円は、当該BSSに含まれているSTAが通信を維持するカバレッジ領域を示すものと理解してもよい。この領域をBSA(Basic Service Area)と称することができる。STAがBSAの外へ移動すると、当該BSA内の他のSTAと直接通信できなくなる。
IEEE802.11LANにおいて最も基本的なタイプのBSSは、独立したBSS(Independent BSS;IBSS)である。例えば、IBSSは、2個のSTAだけで構成された最小の形態を有することができる。また、最も単純な形態であるとともに他の構成要素が省略されている図1のBSS(BSS1又はBSS2)がIBSSの代表的な例示に該当する。このような構成は、STA同士が直接通信できる場合に可能である。また、このような形態のLANは、あらかじめ計画して構成されるものではなく、LANが必要な場合に構成され、これをアド−ホック(ad−hoc)ネットワークと呼ぶこともできる。
STAがついたり消えたりすること、STAがBSS領域に/から入ったり出たりすることなどによって、BSSにおいてSTAのメンバーシップが動的に変更してもよい。BSSのメンバーになるためには、STAは同期化過程によってBSSにジョインすることができる。BSSベース構造の全てのサービスにアクセスするためには、STAはBSSに連携されなければならない。このような連携(association)は動的に設定されてもよく、分配システムサービス(Distribution System Service;DSS)の利用を含むことができる。
図2は、本発明を適用できるIEEE802.11システムの他の例示的な構造を示す図である。図2は、図1の構造において、分配システム(Distribution System;DS)、分配システム媒体(Distribution System Medium;DSM)、アクセスポイント(Access Point;AP)などの構成要素が追加された形態である。
LANにおいて直接的なステーション−対−ステーションの距離は物理層(PHY)の性能によって制限されうる。このように制限された距離で十分な場合もあれば、より遠い距離のステーション間の通信が必要な場合もある。拡張されたカバレッジを支援するために分配システム(DS)が構成されてもよい。
DSは、BSS同士が相互接続される構造を意味する。具体的に、図1のようにBSSが独立して存在する代わりに、複数個のBSSで構成されたネットワークの拡張された形態の構成要素としてBSSが存在してもよい。
DSは論理的な概念であり、分配システム媒体(DSM)の特性によって特定されてもよい。これと関連して、IEEE802.11標準では無線媒体(Wireless Medium;WM)と分配システム媒体(DSM)とを論理的に区別している。それぞれの論理的媒体は異なる目的のために使用され、異なる構成要素によって使用される。IEEE802.11標準の定義では、これらの媒体を互いに同一なものとも、互いに異なるものとも制限しない。このように複数個の媒体が論理的に異なるという点で、IEEE802.11LAN構造(DS構造又は他のネットワーク構造)の柔軟性を説明することができる。すなわち、IEEE802.11LAN構造は様々に具現することができ、それぞれの具現例の物理的な特性によって独立的に当該LAN構造を特定することができる。
DSは複数個のBSSのシームレス(seamless)な統合を提供し、あて先へのアドレスを扱うために必要な論理的サービスを提供することによって移動機器を支援することができる。
APとは、連携されているSTAに対してWMを介してDSへのアクセスを可能にし、且つSTA機能性を有する個体を意味する。APを介してBSS及びDS間のデータ移動が行われてもよい。例えば、図2に示すSTA2及びSTA3は、STAの機能性を有するとともに、連携されているSTA(STA1及びSTA4)をDSにアクセスさせる機能を持つ。また、いかなるAPも基本的にSTAに該当するため、APはいずれもアドレス可能な個体である。WM上での通信のためにAPによって用いられるアドレスとDSM上での通信のためにAPによって用いられるアドレスは必ずしも同一である必要はない。
APに連携されているSTAのいずれか一つから当該APのSTAアドレスに送信されるデータは、常に非制御ポート(uncontrolled port)で受信され、IEEE802.1Xポートアクセス個体によって処理されてもよい。また、制御ポート(controlled port)が認証されると、送信データ(又は、フレーム)はDSに伝達されてもよい。
図3は、本発明を適用できるIEEE802.11システムのさらに他の例示的な構造を示す図である。図3では、図2の構造にさらに広いカバレッジを提供するための拡張されたサービスセット(Extended Service Set;ESS)を概念的に示す。
任意の(arbitrary)大きさ及び複雑度を有する無線ネットワークがDS及びBSSで構成されてもよい。IEEE802.11システムではこのような方式のネットワークをESSネットワークと称する。ESSは、一つのDSに接続されたBSSの集合に該当し得る。しかし、ESSはDSを含まない。ESSネットワークはLLC(Logical Link Control)層でIBSSネットワークとして見える点に特徴がある。ESSに含まれるSTAは互いに通信することができ、移動STAはLLCにトランスペアレントに一つのBSSから他のBSSに(同一のESS内で)移動することができる。
IEEE802.11では、図3におけるBSSの相対的な物理的位置について何ら仮定しておらず、次のいずれの形態も可能である。BSSは部分的に重なってもよく、これは、連続したカバレッジを提供するために一般に利用される形態である。また、BSSは物理的に接続していなくてもよく、論理的にはBSS同士間の距離に制限はない。また、BSS同士は物理的に同一位置に位置してもよく、これはリダンダンシーを提供するために用いることができる。また、1つ(又は、1つ以上)のIBSS又はESSネットワークが一つ(又は一つ以上の)ESSネットワークとして同一空間に物理的に存在してもよい。これは、ESSネットワークが存在する位置にアド−ホックネットワークが動作する場合、互いに異なる機関(organizations)によって物理的に重なるIEEE802.11ネットワークが構成される場合、又は、同一位置で2つ以上の異なるアクセス及び保安政策が必要な場合などにおける、ESSネットワーク形態に該当してもよい。
図4は、無線LANシステムの例示的な構造を示す図である。図4では、DSを含む基盤構造BSSの一例が示されている。
図4の例示で、BSS1及びBSS2がESSを構成する。無線LANシステムにおいてSTAはIEEE802.11のMAC/PHY規定に従って動作する機器である。STAはAP STA及び非−AP(non−AP) STAを含む。Non−AP STAは、ラップトップコンピュータ、移動電話機のように、一般にユーザが直接扱う機器に該当する。図4の例示で、STA1、STA3、STA4はnon−AP STAに該当し、STA2及びSTA5はAP STAに該当する。
以下の説明で、non−AP STAは、端末(terminal)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動端末(Mobile Terminal)、移動加入者局(Mobile Subscriber Station;MSS)などと呼ぶことができる。また、APは、他の無線通信分野における基地局(Base Station;BS)、ノード−B(Node−B)、発展したノード−B(evolved Node−B;eNB)、基底送受信システム(Base Transceiver System;BTS)、フェムト基地局(Femto BS)などに対応する概念である。
階層構造
無線LANシステムで動作するSTAの動作は、階層(layer)構造の観点で説明することができる。装置構成の側面で階層構造は、プロセッサによって具現することができる。STAは複数個の階層構造を有することができる。例えば、802.11標準文書で扱う階層構造は主に、DLL(Data Link Layer)上のMAC副層(sublayer)及び物理(PHY)層である。PHYは、PLCP(Physical Layer Convergence Procedure)個体、PMD(Physical Medium Dependent)個体などを含むことができる。MAC副層及びPHYはそれぞれ、MLME(MAC sublayer Management Entity)及びPLME(Physical Layer Management Entity)と呼ばれる管理個体を概念的に含む。これらの個体は、階層管理機能が作動する階層管理サービスインターフェースを提供する。
正確なMAC動作を提供するために、SME(Station Management Entity)がそれぞれのAP/STA内に存在する。SMEは、別の管理プレーン内に存在したり、又は別に離れている(off to the side)ように見えてもよい、階層−独立的な個体である。本文ではSMEの正確な機能については具体的に説明しないが、一般には、様々な階層管理個体(LME)から階層−従属的な状態を収集し、階層−特定パラメータの値を類似に設定するなどの機能を担当するものと見なすことができる。SMEは、通常、一般システム管理個体を代表して(on behalf of)このような機能を果たし、標準管理プロトコルを具現することができる。
上述の個体は様々な方式で相互作用する。例えば、個体間にGET/SETプリミティブ(primitive)を交換(exchange)することによって相互作用することができる。プリミティブは、特定目的に関連した要素(element)やパラメータのセットを意味する。XX−GET.requestプリミティブは、与えられたMIB attribute(管理情報基盤属性)情報の値を要請するために用いられる。XX−GET.confirmプリミティブは、Statusが「成功」である場合には、適切なMIB属性情報値をリターンし、そうでないと、Statusフィールドでエラー指示をリターンするために用いられる。XX−SET.requestプリミティブは、指示されたMIB属性が、与えられた値に設定されるように要請するために用いられる。MIB属性が特定動作を意味する場合、これは、当該動作が行われることを要請する。そして、XX−SET.confirmプリミティブは、statusが「成功」である場合には、指示されたMIB属性が、要請された値に設定されたことを確認させ、そうでないと、statusフィールドでエラー条件をリターンするために用いられる。このプリミティブは、MIB属性が特定動作を意味する場合、当該動作が行われたことを確認させる。
また、MLME及びSMEは様々なMLME_GET/SETプリミティブをMLME_SAP(Service Access Point)を介して交換することができる。また、様々なPLME_GET/SETプリミティブが、PLME_SAPを介してPLMEとSME間で交換されてもよく、MLME−PLME_SAPを介してMLMEとPLME間で交換されてもよい。
リンクセットアップ過程
図5は、一般のリンクセットアップ(link setup)過程を説明するための図である。
STAがネットワークに対してリンクをセットアップし、データを送受信するためには、まず、ネットワークを発見(discovery)し、認証(authentication)を行い、連携(association)を確立(establish)し、保安(security)のための認証手順などを行わなければならない。リンクセットアップ過程をセッション開始過程、セッションセットアップ過程と呼ぶこともできる。また、リンクセットアップ過程における発見、認証、連携、保安設定の過程を総称して連携過程と呼ぶこともできる。
図5を参照して例示的なリンクセットアップ過程について説明する。
段階S510で、STAはネットワーク発見動作を行うことができる。ネットワーク発見動作はSTAのスキャニング(scanning)動作を含むことができる。すなわち、STAがネットワークにアクセスするためには、参加可能なネットワークを探さなければならない。STAは無線ネットワークに参加する前に互換可能なネットワークを識別しなければならないが、特定領域に存在するネットワーク識別過程をスキャニングという。
スキャニング方式には、能動的スキャニング(active scanning)と受動的スキャニング(passive scanning)がある。
図5では例示として能動的スキャニング過程を含むネットワーク発見動作を示す。能動的スキャニングにおいて、スキャニングを行うSTAはチャネルを移りながら周辺にどのAPが存在するかを探索するためにプローブ要請フレーム(probe request frame)を送信し、それに対する応答を待つ。応答者(responder)は、プローブ要請フレームを送信したSTAに、プローブ要請フレームに対する応答としてプローブ応答フレーム(probe response frame)を送信する。ここで、応答者は、スキャニングされているチャネルのBSSで最後にビーコンフレーム(beacon frame)を送信したSTAであってもよい。BSSでは、APがビーコンフレームを送信するので、APが応答者となり、IBSSでは、IBSS内のSTAが交互にビーコンフレームを送信するので、応答者が一定でない。例えば、1番チャネルでプローブ要請フレームを送信し、1番チャネルでプローブ応答フレームを受信したSTAは、受信したプローブ応答フレームに含まれたBSS関連情報を保存し、次のチャネル(例えば、2番チャネル)に移動して同一の方法でスキャニング(すなわち、2番チャネル上でプローブ要請/応答の送受信)を行うことができる。
図5には示していないが、スキャニング動作は受動的スキャニング方式で行われてもよい。受動的スキャニングにおいて、スキャニングを行うSTAはチャネルを移りながらビーコンフレームを待つ。ビーコンフレームは、IEEE802.11において管理フレーム(management frame)の一つであり、無線ネットワークの存在を知らせ、スキャニングを行うSTAが無線ネットワークを探して無線ネットワークに参加できるように、周期的に送信される。BSSでAPがビーコンフレームを周期的に送信する役割を担い、IBSSではIBSS内のSTAが交互にビーコンフレームを送信する。スキャニングを行うSTAはビーコンフレームを受信すると、ビーコンフレームに含まれたBSSに関する情報を保存し、他のチャネルに移動しながら各チャネルでビーコンフレーム情報を記録する。ビーコンフレームを受信したSTAは、受信したビーコンフレームに含まれたBSS関連情報を保存し、次のチャネルに移動して同一の方法で次のチャネルでスキャニングを行うことができる。
能動的スキャニングと受動的スキャニングを対比すると、能動的スキャニングが受動的スキャニングに比べて、ディレー(delay)及び電力消耗が小さいという利点がある。
STAがネットワークを発見した後に、段階S520で認証過程を行うことができる。このような認証過程は、後述する段階S540の保安セットアップ動作と明確に区別するために、第1の認証(first authentication)過程と呼ぶことができる。
認証過程は、STAが認証要請フレーム(authentication request frame)をAPに送信し、これに応答してAPが認証応答フレーム(authentication response frame)をSTAに送信する過程を含む。認証要請/応答に用いられる認証フレーム(authentication frame)は管理フレームに該当する。
認証フレームは、認証アルゴリズム番号(authentication algorithm number)、認証トランザクションシーケンス番号(authentication transaction sequence number)、状態コード(status code)、検問テキスト(challenge text)、RSN(Robust Security Network)、有限循環グループ(Finite Cyclic Group)などに関する情報を含むことができる。これは、認証要請/応答フレームに含み得る情報の一例示に過ぎず、他の情報に置き換わったり、追加の情報がさらに含まれたりしてもよい。
STAは認証要請フレームをAPに送信することができる。APは、受信した認証要請フレームに含まれた情報に基づいて、当該STAに対する認証を許容するか否かを決定することができる。APは認証処理の結果を認証応答フレームを用いてSTAに提供することができる。
STAが成功的に認証された後に、段階S530で連携過程を行うことができる。連携過程は、STAが連携要請フレーム(association request frame)をAPに送信し、それに応答してAPが連携応答フレーム(association response frame)をSTAに送信する過程を含む。
例えば、連携要請フレームは、様々な能力(capability)に関する情報、ビーコン聴取間隔(listen interval)、SSID(service set identifier)、支援レート(supported rates)、支援チャネル(supported channels)、RSN、移動性ドメイン、支援オペレーティングクラス(supported operating classes)、TIM放送要請(Traffic Indication Map Broadcast request)、相互動作(interworking)サービス能力などに関する情報を含むことができる。
例えば、連携応答フレームは、様々な能力に関する情報、状態コード、AID(Association ID)、支援レート、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)パラメータセット、RCPI(Received Channel Power Indicator)、RSNI(Received Signal to Noise Indicator)、移動性ドメイン、タイムアウト間隔(連携カムバック時間(association comeback time))、重畳(overlapping)BSSスキャンパラメータ、TIM放送応答、QoSマップなどの情報を含むことができる。
これは連携要請/応答フレームに含まれ得る情報の一例に過ぎず、他の情報に置き換わったり、追加の情報がさらに含まれたりしてもよい。
STAがネットワークに成功的に連携された後に、段階S540で保安セットアップ過程を行うことができる。段階S540の保安セットアップ過程は、RSNA(Robust Security Network Association)要請/応答を通じた認証過程ということもでき、上記の段階S520の認証過程を第1の認証(first authentication)過程とし、段階S540の保安セットアップ過程を単純に認証過程と呼ぶこともできる。
段階S540の保安セットアップ過程は、例えば、EAPOL(Extensible Authentication Protocol over LAN)フレームを用いた4−ウェイ(way)ハンドシェーキングを通じてプライベートキーセットアップ(private key setup)をする過程を含むことができる。また、保安セットアップ過程は、IEEE802.11標準で定義しない保安方式によって行われてもよい。
WLANの進化
無線LANで通信速度の限界を克服するために比較的最近に制定された技術標準としてIEEE802.11nがある。IEEE802.11nは、ネットワークの速度と信頼性を増大させ、且つ無線ネットワークの運営距離を拡張することに目的がある。より具体的に、IEEE802.11nは、データ処理速度が最大540Mbps以上である高処理率(High Throughput;HT)を支援するとともに、送信エラーを最小化し、データ速度を最適化するために、送信端と受信端の両方とも多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基づいている。
無線LANの普及が活性化され、しかもそれを用いたアプリケーションが多様化するに伴って、最近ではIEEE802.11nが支援するデータ処理速度よりも高い処理率を支援するための新しい無線LANシステムの必要性が台頭している。超高処理率(Very High Throughput;VHT)を支援する次世代無線LANシステムは、IEEE802.11n無線LANシステムの次のバージョン(例えば、IEEE802.11ac)であり、MACサービスアクセスポイント(Service Access Point;SAP)で1Gbps以上のデータ処理速度を支援するために最近に新しく提案されているIEEE802.11無線LANシステムの一つである。
次世代無線LANシステムは、無線チャネルを効率的に利用するために複数のSTAが同時にチャネルにアクセスするMU−MIMO(Multi User Multiple Input Multiple Output)方式の送信を支援する。MU−MIMO送信方式によれば、APが、MIMOペアリング(pairing)された一つ以上のSTAに同時にパケットを送信することができる。
また、ホワイトスペース(white space)で無線LANシステム動作を支援することが議論されている。例えば、アナログTVのデジタル化による遊休状態の周波数帯域(例えば、54〜698MHz帯域)のようなTVホワイトスペース(TVWS)での無線LANシステムの導入は、IEEE802.11af標準として議論されている。しかし、これは例示に過ぎず、ホワイトスペースは、許可されたユーザ(licensed user)が優先して使用できる許可された帯域といえる。許可されたユーザは、許可された帯域の使用が許可されたユーザのことを意味し、許可された装置(licensed device)、プライマリユーザ(primary user)、優先的ユーザ(incumbent user)などと呼ぶこともできる。
例えば、WSで動作するAP及び/又はSTAは、許可されたユーザに対する保護(protection)機能を提供しなければならない。例えば、WS帯域で特定帯域幅を有するように規約(regulation)上分割されている周波数帯域である特定WSチャネルを、マイクロホン(microphone)のような許可されたユーザが既に使用している場合、許可されたユーザを保護するために、AP及び/又はSTAは当該WSチャネルに該当する周波数帯域は使用することができない。また、AP及び/又はSTAは、現在フレーム送信及び/又は受信のために使用している周波数帯域を許可されたユーザが使用するようになると、当該周波数帯域の使用を中止しなければならない。
このため、AP及び/又はSTAは、WS帯域中の特定周波数帯域の使用が可能か否か、すなわち、当該周波数帯域に許可されたユーザが存在するか否かを把握する手順をまず行わなければならない。許可されたユーザが特定周波数帯域に存在するか否かを把握することをスペクトルセンシング(spectrum sensing)という。スペクトルセンシングメカニズムとして、エネルギー探知(energy detection)方式、信号探知(signature detection)方式などが用いられる。受信信号の強度が一定値以上であると、許可されたユーザが使用中であると判断したり、DTVプリアンブル(preamble)が検出されると、許可されたユーザが使用中であると判断することができる。
また、次世代通信技術としてM2M(Machine−to−Machine)通信技術が議論されている。IEEE802.11無線LANシステムでもM2M通信を支援するための技術標準がIEEE802.11ahとして開発されている。M2M通信は、一つ以上のマシン(Machine)が含まれる通信方式を意味し、MTC(Machine Type Communication)又はモノの通信と呼ばれることもある。ここで、マシンとは、人間の直接的な操作や介入を必要としない個体(entity)を意味する。例えば、無線通信モジュールが搭載された検針機(meter)や自動販売機のような装置を含めて、ユーザの操作/介入無しで自動でネットワークに接続して通信を行うことができるスマートフォンのようなユーザ機器もマシンの例示に該当し得る。M2M通信は、デバイス間の通信(例えば、D2D(Device−to−Device)通信)、デバイスとサーバー(application server)間の通信などを含むことができる。デバイスとサーバー間の通信の例示としては、自動販売機とサーバー、POS(Point of Sale)装置とサーバー、電気、ガス又は水道検針機とサーバー間の通信を挙げることができる。その他にも、M2M通信ベースのアプリケーション(application)には、保安(security)、運送(transportation)、ヘルスケア(health care)などが含まれてもよい。このような適用例の特性を考慮すると、一般に、M2M通信は、数多くの機器が存在する環境でたまに少量のデータを低速で送受信することを支援できるものでなければならない。
具体的に、M2M通信は多数のSTAを支援できるものでなければならない。現在定義されている無線LANシステムでは、一つのAPに最大2007個のSTAが連携される場合を仮定するが、M2M通信ではそれよりも多い個数(約6000個)のSTAが一つのAPに連携される場合を支援する方案が議論されている。また、M2M通信では低い伝送速度を支援/要求するアプリケーションが多いと予想される。これを円滑に支援するために、例えば、無線LANシステムでは、TIM(Traffic Indication Map)要素に基づいてSTAが自身に送信されるデータの有無を認知できるが、TIMのビットマップサイズを減らす方案が議論されている。また、M2M通信では送信/受信間隔が非常に長いトラフィックが多いと予想される。例えば、電気/ガス/水道の使用量のように、長い周期(例えば、1ケ月)ごとに非常に少量のデータをやり取りすることが要求される。また、M2M通信では、下りリンク(すなわち、APから非−AP STAへのリンク)で提供された命令によってSTAの動作が行われ、その結果、データが上りリンク(すなわち、非−AP STAからAPへのリンク)で報告される構造を有する。このため、M2M通信では、主要データが送信される上りリンクにおける改善された通信方式が主に扱われる。また、M2M STAは主にバッテリーで動作し、ユーザによる充電が困難な場合が多いので、バッテリー消耗を最小化することによって、長寿命が保障されるようにすることが要求される。また、M2M STAは、特定状況ではユーザが直接操作し難いと予想されるので、自ら復旧する機能を有することが要求される。このため、無線LANシステムでは、一つのAPに関連付けられ得るSTAの個数は非常に多くなっても、一つのビーコン周期の間にAPから受信するデータフレームが存在するSTAの個数が非常に少ない場合を効率的に支援し、STAの消耗電力を減少させる方案が議論されている。
このように無線LAN技術は急速に進化しつつあり、前述の例示に加えて、直接リンクセットアップ、メディアストリーミング性能の改善、高速及び/又は大規模の初期セッションセットアップの支援、拡張された帯域幅及び動作周波数の支援などのための技術が開発されている。
1GHz以下(sub−1GHz)で動作するWLAN
前述したように、M2M通信をユースケース(use case)とするIEEE 802.11ah標準が議論中である。IEEE 802.11ah標準は、1GHz以下(sub−1GHz;S1G)の動作周波数においてTVホワイトスペース帯域(white space band)以外の非免許(unlicensed)帯域で動作し、既存の室内(indoor)カバレッジを主に支援しているWLANに比べて、格段に広いカバレッジ(例えば、最大1km)を有することができる。すなわち、既存の2.4GHz又は5GHzの周波数で動作したWLANと違い、sub−1GHz(例えば、700乃至900MHz)動作周波数帯域でWLANが使用されると、当該帯域の伝搬特性の上、同一送信電力に対してAPのカバレッジが略2〜3倍も拡張する。この場合、一つのAP当たり非常に多数のSTAの接続が可能であるという特徴を有する。IEEE 802.11ah標準で考慮しているユースケースを要約すると、次の表1のとおりである。
上記の表1のユースケース1によれば、種々のセンサー/メーター装置が802.11ah APに接続してM2M通信を行うできる。特に、スマートグリッド(smart grid)の場合、最大6,000個のセンサー/メーター装置が一つのAPに接続してもよい。
上記の表1のユースケース2によれば、広いカバレッジを提供する802.11ah APがIEEE 802.15.4gのような他のシステムのバックホールリンク(backhaul link)の役割を担う場合である。
上記の表1のユースケース3によれば、拡張されたホームカバレッジ(Extended home coverage)、キャンパス広さのカバレッジ(Campus wide coverage)、ショッピングモール(Shopping malls)のような室外拡張された範囲ホットスポット(outdoor extended range hotspot)通信の支援が可能となる。また、ユースケース3によれば、802.11ah APがセルラー移動通信のトラフィックオフローディング(traffic offloading)を支援することによって、セルラートラフィックの過負荷を分散させる機能を果たすこともできる。
このようなsub−1GHz帯域における通信のための物理層(PHY)の構成は、既存のIEEE 802.11ac PHYを1/10ダウンクロッキング(down−clocking)することによって具現することができる。この場合、802.11acにおける20/40/80/160/80+80MHzチャネル帯域幅は、1/10ダウンクロッキングによって、sub−1GHz帯域で2/4/8/16/8+8MHzチャネル帯域幅を提供することができる。これによって、ガード区間(Guard Interval;GI)は0.8μsから8μsへと10倍増加するようになる。次の表2は、802.11ac PHYと、1/10ダウンクロッキングされたsub−1GHz PHYとの処理量(throughput)を比較したものである。
媒体アクセスメカニズム
IEEE802.11に基づく無線LANシステムにおいて、MAC(Medium Access Control)の基本アクセスメカニズムは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)メカニズムである。CSMA/CAメカニズムは、IEEE802.11MACの分配調整機能(Distributed Coordination Function、DCF)とも呼ばれるが、基本的に「listen before talk」アクセスメカニズムを採用している。このような類型のアクセスメカニズムによれば、AP及び/又はSTAは送信を開始するに先立ち、所定の時間区間(例えば、DIFS(DCF Inter−Frame Space)に無線チャネル又は媒体(medium)をセンシング(sensing)するCCA(Clear Channel Assessment)を行うことができる。センシングの結果、媒体が遊休状態(idle status)と判断されると、当該媒体を介してフレーム送信を始める。一方、媒体が占有状態(occupied status)と感知されると、当該AP及び/又はSTAは自分の送信を開始せず、媒体アクセスのための遅延期間(例えば、任意バックオフ周期(random backoff period))を設定して待った後、フレーム送信を試みることができる。任意バックオフ周期の適用から、複数のSTAはそれぞれ異なった時間を待ってからフレーム送信を試みることが期待されるため、衝突(collision)を最小化することができる。
また、IEEE802.11MACプロトコルはHCF(Hybrid Coordination Function)を提供する。HCFはDCFとPCF(Point Coordination Function)に基づく。PCFは、ポーリング(polling)ベースの同期式アクセス方式で、全ての受信AP及び/又はSTAがデータフレームを受信できるように周期的にポーリングする方式のことをいう。また、HCFは、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)とHCCA(HCF Controlled Channel Access)を有する。EDCAは、提供者が複数のユーザにデータフレームを提供するためのアクセス方式を競合ベースとするものであり、HCCAは、ポーリングメカニズムを用いた非競合ベースのチャネルアクセス方式を用いるものである。また、HCFは、WLANのQoS(Quality of Service)を向上させるための媒体アクセスメカニズムを含み、競合周期(Contention Period;CP)、非競合周期(Contention Free Period;CFP)のいずれにおいてもQoSデータを送信することができる。
図6は、バックオフ過程を説明するための図である。
図6を参照して任意バックオフ周期に基づく動作について説明する。占有(occupy又はbusy)状態だった媒体が遊休(idle)状態に変更されると、複数のSTAはデータ(又はフレーム)送信を試みることができる。この時、衝突を最小化するための方案として、STAはそれぞれ任意バックオフカウントを選択し、それに該当するスロット時間だけ待機した後、送信を試みることができる。任意バックオフカウントは、擬似−任意整数(pseudo−random integer)値を有し、0からCWの範囲の値のいずれか一つに決定されてもよい。ここで、CWは、競合ウィンドウ(Contention Window)パラメータ値である。CWパラメータは初期値としてCWminが与えられるが、送信失敗の場合(例えば、送信されたフレームに対するACKを受信できなかった場合)に2倍の値を取ることができる。CWパラメータ値がCWmaxになると、データ送信に成功するまでCWmax値を維持しながらデータ送信を試みることができ、データ送信に成功する場合にはCWmin値にリセットされる。CW、CWmin及びCWmax値は2n−1(n=0,1,2,…)に設定されることが好ましい。
任意バックオフ過程が始まると、STAは、決定されたバックオフカウント値によってバックオフスロットをカウントダウンする間に続けて媒体をモニタする。媒体が占有状態としてモニタされるとカウントダウンを止めて待機し、媒体が遊休状態になると残りのカウントダウンを再開する。
図6の例示で、STA3のMACに送信するパケットが到達した場合に、STA3はDIFSだけ媒体が遊休状態であることを確認し、直ちにフレームを送信することができる。一方、残りのSTAは、媒体が占有(busy)状態であることをモニタして待機する。その間にSTA1、STA2及びSTA5のそれぞれでも送信するデータが発生することがあり、それぞれのSTAは、媒体が遊休状態とモニタされると、DIFSだけ待機した後に、それぞれ選択した任意バックオフカウント値によってバックオフスロットのカウントダウンを行うことができる。図6の例示では、STA2が最小のバックオフカウント値を選択し、STA1が最大のバックオフカウント値を選択した場合を示す。すなわち、STA2がバックオフカウントを終えてフレーム送信を始める時点でSTA5の残余バックオフ時間はSTA1の残余バックオフ時間よりも短い場合を例示する。STA1及びSTA5は、STA2が媒体を占有する間に暫くカウントダウンを止めて待機する。STA2の占有が終了して媒体が再び遊休状態になると、STA1及びSTA5はDIFSだけ待機した後に、中止していたバックオフカウントを再開する。すなわち、残余バックオフ時間だけの余りのバックオフスロットをカウントダウンした後にフレーム送信を始めることができる。STA5の残余バックオフ時間がSTA1よりも短かったため、STA5がフレーム送信を始めるようになる。一方、STA2が媒体を占有する間にSTA4でも送信するデータが発生することがある。このとき、STA4の立場では、媒体が遊休状態になるとDIFSだけ待機した後、自身が選択した任意バックオフカウント値によるカウントダウンを行ってフレーム送信を始めることができる。図6の例示では、STA5の残余バックオフ時間がSTA4の任意バックオフカウント値と偶然に一致する場合を示し、この場合、STA4とSTA5との間に衝突が発生することがある。衝突が発生する場合には、STA4、STA5両方ともACKを受けることができず、データ送信に失敗することになる。この場合、STA4とSTA5はCW値を2倍に増やした後に任意バックオフカウント値を選択してカウントダウンを行うことができる。一方、STA1は、STA4とSTA5の送信によって媒体が占有状態である間に待機しているが、媒体が遊休状態になると、DIFSだけ待機した後、残余バックオフ時間が経過するとフレーム送信を開始することができる。
STAのセンシング動作
前述したように、CSMA/CAメカニズムは、AP及び/又はSTAが媒体を直接センシングする物理的キャリアセンシング(physical carrier sensing)の他、仮想キャリアセンシング(virtual carrier sensing)も含む。仮想キャリアセンシングは、隠されたノード問題(hidden node problem)などのように媒体アクセスで発生し得る問題を補完するために用いられる。仮想キャリアセンシングのために、無線LANシステムのMACはネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector;NAV)を用いることができる。NAVは、現在媒体を利用していたり又は利用する権限のあるAP及び/又はSTAが、媒体を使用可能な状態になるまで残っている時間を、他のAP及び/又はSTAに指示(indicate)する値である。したがって、NAVに設定された値は、当該フレームを送信するAP及び/又はSTAによって媒体の利用が予定されている期間に該当し、NAV値を受信するSTAは、当該期間において媒体アクセス(又は、チャネルアクセス)が禁止(prohibit)又は延期(defer)される。NAVは、例えば、フレームのMACヘッダー(header)の「duration」フィールドの値によって設定されてもよい。
また、衝突可能性を低減するために堅牢な衝突検出(robust collision detect)メカニズムが導入された。これについて図7及び図8を参照して説明する。実際にキャリアセンシング範囲と送信範囲は同一でないこともあるが、説明の便宜のために両者は同一であると仮定する。
図7は、隠されたノード及び露出されたノードを説明するための図である。
図7(a)は、隠されたノードに対する例示であり、STA AとSTA Bとが通信中にあり、STA Cが送信する情報を持っている場合である。具体的に、STA AがSTA Bに情報を送信している状況であるにもかかわらず、STA CがSTA Bにデータを送る前にキャリアセンシングを行う際、媒体が遊休状態にあると判断しうる。これは、STA Aの送信(すなわち、媒体占有)をSTA Cの位置ではセンシングできないこともあるためである。このような場合、STA BはSTA AとSTA Cの情報を同時に受け、衝突が発生することになる。このとき、STA AをSTA Cの隠されたノードということができる。
図7(b)は、露出されたノード(exposed node)に対する例示であり、STA BがSTA Aにデータを送信している状況で、STA CがSTADに送信する情報を持っている場合である。この場合、STA Cがキャリアセンシングを行うと、STA Bの送信によって媒体が占有された状態であると判断しうる。このため、STA CがSTADに送信する情報を持っていても、媒体占有状態とセンシングされたため、媒体が遊休状態になるまで待たなければならない。しかし、実際にはSTA AはSTA Cの送信範囲外にあるため、STA Cからの送信とSTA Bからの送信とがSTA Aの立場では衝突しないこともあるため、STA Cは、STA Bが送信を止めるまで余計に待機することになる。このとき、STA CをSTA Bの露出されたノードということができる。
図8は、RTSとCTSを説明するための図である。
図7のような例示的な状況で衝突回避(collision avoidance)メカニズムを効率的に利用するために、RTS(request to send)とCTS(clear to send)などの短いシグナリングパケット(short signaling packet)を利用することができる。両STA間のRTS/CTSは周囲のSTAがオーバーヒヤリング(overhearing)できるようにし、この周囲のSTAが上記両STA間の情報送信の有無を考慮するようにすることができる。例えば、データを送信しようとするSTAがデータを受けるSTAにRTSフレームを送信すると、データを受けるSTAはCTSフレームを周囲のSTAに送信することによって、自身がデータを受けることを知らせることができる。
図8(a)は、隠されたノード問題を解決する方法に関する例示であり、STA AとSTA CがいずれもSTA Bにデータを送信しようとする場合を仮定する。STA AがRTSをSTA Bに送ると、STA BはCTSを自身の周囲にあるSTA A及びSTA Cの両方に送信する。その結果、STA CはSTA AとSTA Bのデータ送信が終わるまで待機し、衝突を避けることができる。
図8(b)は、露出されたノード問題を解決する方法に関する例示であり、STA AとSTA B間のRTS/CTS送信をSTA Cがオーバーヒヤリングすることによって、STA Cは自身が他のSTA(例えば、STAD)にデータを送信しても衝突が発生しないと判断することができる。すなわち、STA Bは周囲の全STAにRTSを送信し、実際に送るデータを持っているSTA AのみがCTSを送信するようになる。STA Cは、RTSのみを受信し、STA AのCTSは受信できなかったため、STA AがSTA Cのキャリアセンシング外にあるということがわかる。
TXOP中断
EDCAを用いてチャネルにアクセス可能になったSTAが自身の送信待機列(queue)を空けた場合、残っている時間区間がフレーム送信に十分であれば、CF(Contention Free)−ENDフレームを送信することができる。CF−ENDフレームを送信することによって、当該STAは自身の送信機会(Transmission Opportunity;TXOP)が終了したことを明示的に示すことができる。ここで、TXOPは、特定STAが無線媒体上でのフレーム交換を開始する権利を有する時間インターバルと定義される。このTXOPは、開始タイミング及び最大期間値によって設定することができる。
CF−ENDフレームを送信するTXOP保有者(holder)は、現在TXOP内で追加のフレーム交換シーケンスを開始してはならない。
TXOP保有者でない非−AP STAはCF−ENDフレームを送信してはならない。
CF−ENDフレームを受信するSTAは、それをNAVリセット(reset)ととらえる。すなわち、当該STAは、CF−ENDフレームを含むデータユニット(例えば、PPDU)の終了時点でNAVタイマーを0にリセットすることができる。
APが自身のBSSIDと一致するBSSIDを有するCF−ENDフレームを受信した場合、SIFS(Short Inter−Frame Space)時間後にCF−ENDフレームを送信することによって応答することができる。
TXOP保有者による単一CF−ENDフレームの送信は、当該TXOP保有者の送信が聞ける(hear)STAのNAVをリセットすることがてきる。上記NAVリセットを誘発するCF−ENDフレームを聞くことはできないが、NAVをリセットするTXOP応答者の送信が聞けるSTAが存在しうる(例えば、隠されたノードの状況)。これらのSTAは元のNAV予約(reservation)が満了するまでは媒体に対する競合が禁止される。
PPDUフレームフォーマット
PPDU(Physical Layer Convergence Protocol(PLCP)Packet Data Unit)フレームフォーマットは、STF(Short Training Field)、LTF(Long Training Field)、SIG(SIGNAL)フィールド、及びデータ(Data)フィールドで構成することができる。最も基本的な(例えば、non−HT(High Throughput))PPDUフレームフォーマットは、L−STF(Legacy−STF)、L−LTF(Legacy−LTF)、SIGフィールド及びデータフィールドのみで構成することができる。また、PPDUフレームフォーマットの種類(例えば、HT−mixedフォーマットPPDU、HT−greenfieldフォーマットPPDU、VHT(Very High Throughput)PPDUなど)によって、SIGフィールドとデータフィールドとの間に追加の(又は、他の種類の)STF、LTF、SIGフィールドを含めることもできる。
STFは、信号検出、AGC(Automatic Gain Control)、ダイバーシティ選択、精密な時間同期などのための信号であり、LTFは、チャネル推定、周波数誤差推定などのための信号である。STFとLTFを合わせてPCLPプリアンブル(preamble)と称することができ、PLCPプリアンブルは、OFDM物理層の同期化及びチャネル推定のための信号ということができる。
SIGフィールドは、RATEフィールド及びLENGTHフィールドなどを含むことができる。RATEフィールドは、データの変調及びコーディングレートに関する情報を含むことができる。LENGTHフィールドは、データの長さに関する情報を含むことができる。さらに、SIGフィールドは、パリティ(parity)ビット、SIG TAILビットなどを含むことができる。
データフィールドは、SERVICEフィールド、PSDU(PLCP Service Data Unit)、PPDU TAILビットを含むことができ、必要時には埋め草ビット(padding bit)も含むことができる。SERVICEフィールドの一部ビットは、受信端におけるデスクランブラの同期化のために用いることができる。PSDUは、MAC層で定義されるMAC PDU(Protocol Data Unit)に対応し、上位層で生成/利用されるデータを含むことができる。PPDU TAILビットは、エンコーダを0状態にリターンするために用いることができる。埋め草ビットは、データフィールドの長さを所定の単位に合わせるために用いることができる。
MAC PDUは、様々なMACフレームフォーマットによって定義され、基本的なMACフレームは、MACヘッダー、フレームボディー、及びFCS(Frame Check Sequence)で構成される。MACフレームは、MAC PDUで構成されて、PPDUフレームフォーマットのデータ部分のPSDUを介して送信/受信されてもよい。
一方、ヌル−データパケット(NDP)フレームフォーマットは、データパケットを含まない形態のフレームフォーマットを意味する。すなわち、NDPフレームは、一般的なPPDUフォーマットにおいてPLCPヘッダー部分(すなわち、STF、LTF及びSIGフィールド)のみを含み、残りの部分(すなわち、データフィールド)は含まないフレームフォーマットを意味する。NDPフレームは、短い(short)フレームフォーマットと呼ぶこともできる。
単一ユーザフレーム/多重ユーザフレームの構造
本発明では、1GHz以下(例えば、902乃至928MHz)の周波数帯域で動作する無線LANシステムで単一ユーザ(Single User;SU)フレームと多重ユーザ(Multiple User;MU)フレームにけるSIGフィールド構成方案について提案する。SUフレームは、SU−MIMOで用いられるフレーム、MUフレームは、MU−MIMOで用いられるフレームのことを指すことができる。ここで、以下の説明で、フレームは、データフレーム又はNDPフレームであってもよい。
図9は、SU/MUフレームフォーマットを例示的に示す図である。
図9の例示で、STF、LTF1、SIG−A(SIGNAL A)フィールドは、全方向(omni direction)に全てのSTAに送信されるということからオムニ(Omni)部分に該当するものであり、ビームフォーミング(beamforming)又はプリコーディング(precoding)が適用されずに送信されてもよい。図9の例示で示すように、SU/MUフレームフォーマットは非−NDP(non−NDP)フレームフォーマットに該当する。
一方、SIG−Aフィールドに続くMU−STF,MU−LTF1,...,MU−LTF_NLTF、SIG−B(SIGNAL B)フィールドは、ユーザ−特定に送信されるものであり、ビームフォーミング又はプリコーディングが適用されて送信されてもよい。図9のフレームフォーマットの例示で、MU部分はMU−STF、MU−LTF、SIG−B及びデータフィールドを含むことができる。
オムニ部分でSTF、LTF1、SIG−Aフィールドは、それぞれの副搬送波(subcarrier)に対して単一ストリームで送信されてもよい。これを式で表現すると、次のとおりである。
上記の式1で、kは、副搬送波(又は、トーン)インデックスであり、xkは、副搬送波kで送信される信号を意味し、NTXは、送信アンテナの個数を意味する。Qkは、副搬送波kで送信される信号をエンコーディング(例えば、空間マッピング)する列ベクトルを意味し、dkは、エンコーダに入力されるデータを意味する。上記の式1で、Qkには時間ドメインにおける循環シフト遅延(CSD)が適用されてもよい。時間ドメインにおけるCSDは、周波数ドメインにおける位相回転(phase rotation)又は位相シフト(phase shift)の意味を有する。したがって、Qkは、時間ドメインCSDによって誘発されるトーンkにおける位相シフト値を含むことができる。
図9に例示したようなフレームフォーマットが用いられる場合、STF、LTF1、SIG−Aフィールドを全てのSTAが受信することができ、各STAはSTF、LTF1に基づくチャネル推定によってSIG−Aフィールドをデコードすることができる。
SIG−Aフィールドは、長さ/デューレーション(Length/Duration)、チャネル帯域幅(Channel Bandwidth)、空間ストリームの個数(Number of Spatial Streams)などに関する情報を含むことができる。SIG−Aフィールドは2個のOFDMシンボル長で構成される。1つのOFDMシンボルは、48個のデータトーン(data tone)に対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調を使用するので、1つのOFDMシンボル上で24ビットの情報を表現することができる。これによって、SIG−Aフィールドは48ビットの情報を含むことができる。
下記の表3には、SUの場合とMUの場合のそれぞれに対するSIG−Aフィールドのビット割り当ての例示を示す。
上記の表3で、SU/MU指示(SU/MU Indication)フィールドは、SUフレームフォーマットかMUフレームフォーマットかを区別するために使われる。
長さ/デューレーション(Length/Duration)フィールドは、フレームのOFDMシンボル(すなわち、デューレーション)又はバイト個数(すなわち、長さ)を示す。SUフレームで組合せ(aggregation)フィールドの値が1である場合、長さ/デューレーションフィールドはデューレーションフィールドと解釈される。一方、組合せフィールドの値が0である場合には、長さ/デューレーションフィールドは長さフィールドと解釈される。MUフレームでは、組合せフィールドが定義されず、常に組合せが適用されるように構成されるので、長さ/デューレーションフィールドはデューレーションフィールドと解釈される。
MCSフィールドは、PSDU送信に用いられる変調及びコーディング技法を示す。SUフレームの場合にのみ、MCSフィールドがSIG−Aフィールドで送信される。他のSTA(すなわち、2つのSTA間の送受信に直接的に関連しないサードパーティー(3rd party)STAと呼ぶこともできる。)が上記SUフレームを受信する場合、長さ/デューレーションフィールドの長さ値とMCSフィールド値に基づいて、現在受信されるSUフレーム(すなわち、組合せフィールドが0である、SUビームフォーミングされたフレーム)のデューレーションを計算することができる。一方、MUフレームでは、MCSフィールドはSIG−Aフィールドに含まれず、ユーザ−特定情報を運ぶSIG−Bフィールドに含まれ、これによってそれぞれのユーザ別に独立したMCSの適用が可能である。
BWフィールドは、送信されるSUフレーム又はMUフレームのチャネル帯域幅を示す。例えば、BWフィールドは、2MHz、4MHz、8MHz、16MH又は8+8MHzのいずれか一つを示す値に設定することができる。
組合せ(Aggregation)フィールドは、PSDUが組合せMPDU(すなわち、A−MPDU)形態に組み合わせられるか否かを示す。組合せフィールドが1である場合、PSDUがA−MPDUの形態に組み合わせられて送信されることを意味する。組合せフィールドが0である場合、PSDUは、組み合わせられずに送信されることを意味する。MUフレームではPSDUが常にA−MPDU形態で送信されるので、組合せフィールドがシグナルされる必要がなく、SIG−Aフィールドに含まれない。
空間時間ブロックコーディング(STBC)フィールドは、SUフレーム又はMUフレームにSTBCが適用されるか否かを示す。
コーディング(coding)フィールドは、SUフレーム又はMUフレームに用いられたコーディング技法を示す。SUフレームの場合には、BCC(Binary Convolutional Code)、LDPC(Low Density Parity Check)技法などを用いることができる。MUフレームの場合には、それぞれのユーザ別に独立したコーディング技法を適用することができ、これを支援するために、2ビット以上のビットサイズで上記コーディングフィールドを定義することができる。
短いガードインターバル(SGI)フィールドは、SUフレーム又はMUフレームのPSDU送信に短いGIが用いられるか否かを示す。MUフレームの場合には、SGIが用いられると、MU−MIMOグループに属した全てのユーザに対して共通にSGIが適用されることを示すことができる。
グループ識別子(GID)フィールドは、MUフレームで多重−ユーザグループ情報を示す。SUフレームの場合にはユーザグループが定義される必要がなく、GIDフィールドはSIG−Aフィールドに含まれない。
空間−時間ストリームの個数(Nsts)フィールドは、SUフレーム又はMUフレームにおいて空間ストリームの個数を意味する。MUフレームの場合、該当する多重−ユーザグループに属したSTAのそれぞれに対する空間ストリームの個数を示し、そのためには8ビットが必要である。具体的に、1つのMUグループに最大4名のユーザが含まれ、各ユーザに対して最大4個の空間ストリームが送信され得るので、これを正しく支援するために8ビットが必要である。
部分AID(PAID)フィールドは、SUフレームで受信STAを識別するためのSTAのIDを示す。上りリンクフレームでPAIDの値は、BSSID(Basic Service Set ID)の一部分で構成される。下りリンクフレームでPAID値は、APのBSSIDとSTAのAIDとをハッシュ(hashing)した結果で構成されてもよい。例えば、BSSIDはAPのMACアドレスに該当し、48ビットの長さを有する。AIDは、APが自身と関連付けられたSTAに割り当てる識別情報又はアドレスであり、16ビットの長さを有する。
また、上りリンクフレームでは、PAIDフィールドのサイズが9ビットと定義され、下りリンクフレームではPAIDフィールドが6ビットのサイズと定義され得ることから、COLORフィールドは3ビットサイズと定義されてもよい。COLORフィールドは、下りリンクフレームを送信するBSSを識別するために用いることができる。すなわち、上りリンクフレームではPAIDフィールドだけで当該フレームを送信するBSSを識別することが可能なため、COLORフィールドがSIG−Aフィールドに含まれず、下りリンクフレームでのみCOLORフィールドが定義されてもよい。
COLORフィールドから、STAは、当該フレームが自身の属したBSSで送信されているか否かがわかる。例えば、STAは、検出されるフレームのCOLORフィールドの値から、当該フレームが自身と同じBSSに属したSTA間の送信であるか、或いは、重畳BSS(OBSS)に属したSTA間の送信であるかを識別することができる。COLORフィールドは、0から7までの値のいずれかを有することができる。
上記の表3における応答指示(Response Indication)フィールドは、SUフレーム又はMUフレームの次に送信される応答フレーム(response frame)の類型を示す。例えば、応答指示フィールドの値が00なら、応答がないこと(No Response)を示すことができる。応答指示フィールドの値が01なら、NDP応答、すなわち、応答フレームがNDP形態のACK又はブロックACKであることを示すことができる。応答指示フィールドの値が10なら、一般応答(Normal Response)、すなわち、応答フレームがNormal PPDU形態のACK又はブロックACKであることを示すことができる。応答指示フィールドの値が11なら、長い応答(Long Response)、すなわち、応答フレームが最大MPDUサイズを有するいずれかのフレームであることを示すことができる。
上記の表3には含まれていないが、SIG−Aフィールドには上りリンク/下りリンク(Uplink/Downlink)フィールドが含まれてもよい。上りリンク/下りリンクフィールドは、当該フレームが上りリンクフレーム(uplink frame)であるか又は下りリンクフレーム(downlink frame)であるかを明示的に示す。上りリンク/下りリンクフィールドはSUフレームでのみ定義され、MUフレームの場合には定義されず、常に下りリンクフレームとしてのみ使われるとあらかじめ決定しておいてもよい。
一方、図9の例示のようなMUフレームでSIG−Bフィールドは、ユーザ−特定(User−specific)情報を含むことができる。下記の表4に、MUフレームにおいてSIG−Bフィールドを構成するフィールドを例示的に示す。また、下記の表1では、帯域幅(BW)2、4、8又は16MHz別にPPDUに対して適用される様々なパラメータを例示的に示す。
上記の表4で、MCSフィールドは、それぞれのユーザ別にMUフレーム形態で送信されるPPDUのMCS値を示す。
TAILビットは、エンコーダを0状態にリターンするために用いることができる。
CRC(Cyclic Redundancy Check)フィールドは、MUフレームを受信するSTAでのエラー検出のために用いることができる。
セクター化されたTXOP動作
本発明では、sub−1GHz(S1G)(例えば、902MHz乃至928MHz)で動作する無線LANシステムのセクター化された(sectorized)TXOP動作について提案する。
図10は、セクター化されたTXOP動作の一例を示す図である。
セクター化されたTXOP動作(又は、TXOP−ベースのセクター化動作)とは、OBSS環境で互いに異なるBSSに属したSTAがセクター化されたビーム送信(beam transmission)を用いて同時に送信を行うことを支援するための動作である。すなわち、互いに異なるBSSが重なる位置に存在するSTAは、互いに空間的に直交する(Spatially Orthogonal;SO)ビームを送信することによって、相互間の干渉を減らして同時送信を行うことができる。
図10の例示で、AP1のBSSに属したSTA1は、AP1との送受信を行うためのTXOPを取得し、TXOP区間内で複数個のPPDU送信を行っている状況を仮定する。一方、AP1のBSSと重なるOBSSのAP2は、STA2及び/又はSTA3と送受信を行うことができる。図10で、AP1のBSSと重なるOBSS領域内にはAP2及びSTA2が位置し、これらの間の送受信は、AP1及びSTA1間の送受信と空間的に直交(SO)する場合には同時に行われてもよい。
具体的に、AP1及びSTA1は全方向−ビーム(omni−beam)を用いて初期フレーム交換シーケンス(initial frame exchange sequence)を行った後に、セクター化された−ビームを用いて複数個のPPDUの送受信を行うことができる。ここで、初期フレーム交換シーケンスは、RTS、CTS及び、長い(long)パケットのプリアンブル部分(例えば、図9のSTF、LTF1、SIG−A)までの送受信を意味したり、又はRTS、CTS及び最初の短い(short packet)(又は、最初のNDPフレーム)までの送受信を意味することができる。
これによって、AP1とSTA1がTXOP内で複数個のPPDUをセクター化された−ビームを用いて送受信する間に、OBSSに属した他の個体(例えば、AP2、STA2、STA3)は当該区間(すなわち、セクター化された−ビーム送受信区間)内でチャネルアクセスができる。これは、AP1とSTA1間のセクター化された−ビームを用いた送受信が他の個体に干渉信号を与えない場合に限って可能である。
図11及び図12は、セクター化されたTXOPが許容される空間直交条件(SO condition)の一例を説明するための図である。
図11及び図12の例示で、AP1が全方向−ビームを送信することによって、自身のBSSに属したSTAがNAVを設定するようにする。AP1の送信した全方向パケット(omni packet)を受信したSTA1は、ACK又は応答フレームを送信し、これによって、隣接STAはSTA1の送信するACK又は応答フレームを検出してNAVを設定することができる。また、AP1は、セクター化されたビーム送信によってPPDUを送信することができる。AP1の送信するPPDUは、図11のように長いパケット(Long Packet)であってもよく、図12のように短いパケット(Short Packet)(又は、NDPフレーム)であってもよい。
図11のように長いパケットである場合、プリアンブル部分は、全方向−ビームを用いて送信し、残り部分及び後続するPPDUは、セクター化されたビームを用いて送信することができる。図12のように短いパケットである場合、一番目の短いパケットは、全方向−ビームを用いて送信し、2番目以降の短いパケットは、セクター化されたビームを用いて送信することができる。
この場合、他のSTAは、全方向ビーム送信に該当する部分は受信していたが、セクター化されたビーム送信に該当する部分を検出/受信できないこともある。例えば、OBSSに属したAP又は非−AP STA(例えば、AP2又はSTA2)が、フレーム交換に参加している他の個体(例えば、AP1又はSTA1)からの全方向ビーム送信を受信していたが、それに後続するセクター化されたビーム送信を検出できなかった場合(このような状況を、「空間直交条件(SO condition)」を満たす状況という)、上記OBSSに属したAP又は非−AP STAは、全方向ビーム送信によって設定されたNAV値をリセット(例えば、0に設定)し、当該TXOP区間内でチャネルアクセスを行うことができる。セクター化されたビーム送信を検出できなかったということは、有効なOFDMシンボルを受信できなかったということを意味する。これは、セクター化されたビーム方向が該当のSTAの位置と外れる場合などの様々な要因によって発生しうる。例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、RCPI(Received Channel Power Indicator)値が所定の臨界値以下である場合に、有効なOFDMシンボルを受信できなかったと決定(又は、セクター化されたビーム送信を検出できなかったと決定)することができる。
一方、TXOP−ベースセクター化動作を支援しない既存システムでは、図9のSub−1GHz(S1G)PHYプリアンブル構造のように全方向ビーム送信、セクター化されたビーム送信を順次に含む構造において、PSDU受信が完了する前に信号損失(signal loss)によるエラーが発生すると、エラー条件を示すPHY−RXEND.indication(CarrierLost)プリミティブがPHYからMACに報告される。その後、PSDUの予想送信時間まで待った後、PHYは、PHY−CCA.indication(IDLE)プリミティブを呼び出ししてRX IDLE状態(state)に移動するようになる。
しかし、上のような信号損失がTXOP−ベースセクター化動作によるものであれば、PSDUの予想送信時間まで待たないでチャネルを使用することができ、システムリソース活用効率を上げることができる。例えば、TXOP−ベースセクター化動作を支援するシステムでは、PHYがMACにPHY−RXEND.indication(CarrierLost)プリミティブを報告した場合であるとともに、SO条件が満たされる場合であれば、STAは、当該フレームのPSDUの予想送信時間まで待たず、直ちにCCA状態マシンをリセットして(例えば、PHYでPHY−CCARESET.requestプリミティブを呼び出して)チャネルアクセスを行うことができる。
セクター化されたNAVアップデート技法
前述したように本発明で提案するセクター化されたTXOP動作(又は、TXOP−ベースセクター化動作)をより効率的に支援するために、SO条件が満たされる場合にOBSS STAのNAVリセットを支援するためのセクター化されたNAVアップデート技法を提案する。
セクター化されたNAVアップデート技法は、OBSS STAに対してのみ適用される。すなわち、あるSTAは、自身の属したBSS内で行われるPPDU送信に対しては一般的なNAVアップデート方案にしたがう。例えば、SO条件が満たされる場合でも、OBSS送信によってNAVアップデートがなされない場合、セクター化されたTXOP動作のためにNAVをリセットすることができない。
それのために、本発明では、STAが既存のNAV(レガシー(legacy)NAVという。)に、追加的にセクター化されたNAVを新しく設定することができる。セクター化されたNAV値は、OBSS送信を用いたPPDUによってアップデートされてもよい。すなわち、あるSTAは、自身と同じBSSに属したSTA又はAPから送信されるPPDUに対してはレガシーNAV値を設定/アップデートし、OBSSに属したSTA又はAPから送信されるPPDUに対しては、セクター化されたNAV値を設定/アップデートすることができる。
仮にSO条件が満たされる場合、STAは、セクター化されたNAV値のみをリセットし、レガシーNAV値はリセットせずに維持することができる。これによって、STAは、自身と同じBSSに属したSTA/APのTXOPが使用中であるのに、セクター化されたTXOP動作によってNAVをリセットしてチャネルアクセスを行うことを防止し、自身のBSS内で使用中であるTXOPは保護することが可能になる。
このように、STAがレガシーNAV及びセクター化されたNAVの両方を設定/利用する場合、STAの仮想キャリアセンシング(VCS)過程でチャネルが遊休状態であるか又は占有状態であるかを判断する基準は、レガシーNAV及びセクター化されたNAVが両方とも遊休状態である場合にチャネルが遊休状態であると判断するものと定義することができる。すなわち、レガシーNAV及びセクター化されたNAVのいずれか一つでも遊休状態でないと、STAはチャネルが遊休状態でないと判断する。
さらに、複数個のOBSSが存在する場合、複数個のOBSSを区別せずに一つのセクター化されたNAVを設定/アップデートすることもできるが、セクター化されたNAV値を複数個定義してそれぞれのOBSSに対して設定/アップデートしてもよい。これによって、SO条件が満たされる場合、より精密なNAVリセットを行うことができる。また、STAのVCS過程でレガシーNAV及び全てのセクター化されたNAV両方とも遊休状態である場合、チャネルが遊休状態であると判断し、いずれか一方でも遊休状態でないと、チャネルが遊休状態でないと判断する。
BSS又はOBSSのフレーム交換識別方案
本発明で提案する動作(前述した例示及び後述する例示を含む)を支援するために、STAが受信する全てのPPDUに対して、当該PPDUが自身と同じBSSに属したSTAの間で送受信されるものか、或いは、OBSSに属したSTAの間で送受信されるものかを区別可能でなければならない。そのために、図9に示したSub−1GHz(S1G) PHYプリアンブルのSIG−Aフィールドに含まれたPAID値から、当該フレーム交換が自身のBSSで行われるものか、或いは他のBSS(例えば、OBSS)で行われるものかを識別/決定することができる。
上りリンクフレームのPAID値は、BSSID値の一部に基づいて計算/設定され、下りリンクフレーム(又は、直接リンクセットアップ(DLS)又はトンネル直接リンクセットアップ(Tunneled DLS)フレーム)のPAID値は、受信STAのAID値の一部及びBSSID値の一部に基づいて計算/決定される。また、下りリンクフレームの場合にはBSSを識別するためのCOLORビットが用いられてもよい。
これによって、STAの受信したPPDUが上りリンクフレームである場合には、自身の属したBSSのBSSIDと比較することで、当該フレームが自身の属したBSSのものか、或いは、他のBSS(例えば、OBSS)のものかを識別/決定することができる。
STAの受信したPPDUが下りリンクフレームである場合には、自身の属したBSSのCOLORビットと比較することで、該当フレームが自身の属したBSSのものか、或いは、他のBSS(例えば、OBSS)のものかを識別/決定することができる。COLORビットが3ビットサイズと定義される場合、最大8個の異なるBSSを区別することができる。
セクター化されたNAVベースTXOP中断
STAがNAVをアップデートするとき、自身と同じBSSに属したSTA間のフレーム交換に対してはレガシーNAVをアップデートし、自身と異なるBSS(例えば、OBSS)に属したSTA間のフレーム交換に対してはセクター化されたNAVをアップデートすることによって、仮想キャリアセンシング(VCS)をより正確に行うことができる。
例えば、あるSTAは、自身の属したBSS、他のBSS(例えば、OBSS)に対して別途にそれぞれのNAVを設定/アップデートする場合、それぞれのBSS別にTXOP中断(truncation)を行うことができる。
CF−ENDフレームは、全てのSTAのNAVをリセットするために定義される。CF−ENDフレームを受信したSTAは、現在有しているNAV値をリセットし(例えば、0値に設定し)、NAVタイマーの作動を中断しなければならない。一般に、TXOPを取得したSTAは、自身がそれ以上送信するDATAフレームがない場合、他のSTAにチャネル使用の機会を与えるためにCF−ENDフレームを送信し、他のSTAのNAVをリセットさせてチャネルアクセスを試みるようにすることができる。
仮にSTAがBSSとOBSSとを区別してそれぞれのNAV値を設定/アップデートするとすれば、当該STAがCF−ENDフレームを受信した場合、いずれのNAVをリセットしなければならないかが問題になる。この場合、STAは、Sub−1GHz(S1G) PHYプリアンブルのSIG−Aフィールド内のPAID値から、当該CF−ENDフレームが自身と同じBSSに属したSTAから送信されるものと確認した場合には、レガシーNAVだけをリセットすることができ、残りのOBSS対するセクター化されたNAV値はリセットせずに維持する。仮に、受信されたCF−ENDフレームのPAID値から、当該CF−ENDフレームがOBSSに属したSTAから送信されるものと確認した場合には、当該OBSSに対応するセクター化されたNAV値だけをリセットし、自身のBSSに対するレガシーNAV値(また、存在するなら、一つのOBSSに対するセクター化されたNAV値)はリセットしないでそのまま維持する。
このようにBSS/OBSS別にそれぞれのNAVを設定/アップデートする方式は、STA具現の複雑度又は費用を増加させうる。仮に、受信されたフレームのPAIDフィールド内のCOLOTビットが3ビットと定義される場合、下りリンクフレームで最大8個までのBSS/OBSSを区別することができる。すなわち、STAは、BSS/OBSSのためのNAVを最大8個まで区別して設定/アップデートすることができる。
一方、上りリンクフレームの場合にはCOLORビットが含まれず、STAは、上記上りリンクフレームではなく、別個の下りリンクフレームのMACヘッダーの送信者アドレス(TA)フィールドとPAIDフィールド内のCOLORビットをあらかじめ確認及び累積して、送信者アドレスとCOLORビット間のマッピング関係を保存(例えば、マッピングテーブルとして保存)していなければならない。これはSTA動作の複雑度を増加させうるので、具現の便宜のために、OBSSに属する全てのフレームに対して一つのNAV値だけを設定してアップデートする動作にしたがってもよい。
又は、本発明では、上りリンクフレームのPAIDフィールドにCOLORビットを含める方案を提案する。こうすると、上りリンクフレーム、下りリンクフレームをとわず、当該フレームがいずれのBSS/OBSSで送信されるものかを区別することができ、BSS/OBSS別にNAVを設定/アップデートすることが可能になる。すなわち、上りリンクフレーム、下りリンクフレームの両方でSIG−AフィールドのPAIDフィールドにCOLORビットが含まれ、COLORビットの値に基づいてNAVを設定及び管理することができる。仮にSTAがCF−ENDフレームを受信すると、CF−ENDフレームのプリアンブルに含まれたCOLORビットに基づいてBSS/OBSSで送信されるものかを識別し、これによって、対応するBSS又はOBSSに対するNAV(レガシーNAV又はセクター化されたNAV)値のみをリセットすることができる。
1つのNAVを用いるTXOP−ベースセクター化動作
前述の例示とは違い、STA具現複雑度又は費用などの制約によって、レガシーNAVと一つ以上のセクター化されたNAVを具現できない場合には、1つのNAVを用いてTXOP−ベースセクター化動作を具現してもよい。
具体的に、TXOP−ベースセクター化動作は、自身の属したBSSでTXOPが使用中でない場合に制限することによって正しく具現することができる。例えば、あるSTAは、自身の属したBSS内に使用中のTXOPがなく、その結果、NAVが設定されていない場合なら、OBSS送信によってNAVアップデートを行い、上記OBSS送信がSO条件を満たすと(すなわち、全方向ビーム部分を受信しているが、後続するセクター化されたビーム部分が検出できない場合)、NAVリセットを行うように動作することができる。又は、あるSTAは、自身の属したBSS内に使用中のTXOPがあり、その結果NAVが設定されている場合なら、OBSS送信があるとともにSO条件が満たされても、NAVリセットを行わないように動作してもよい。
あるSTAが自身の属したBSS又は他のBSS(例えば、OBSS)のフレーム交換を区別せずに、SO条件が満たされる場合にNAVをリセットすると、自身のBSS内のTXOPを正しく保護できない可能性もある。したがって、NAVリセット(すなわち、これによるチャネルアクセス)は、他のBSS(例えば、OBSS)におけるフレーム交換に対して、SO条件が満たされる場合にのみ行われるように制限することが好ましい。
応答指示フィールドベース仮想キャリアセンシング
前述した本発明の例示では、仮想キャリアセンシング(VCS)がNAVに基づいて行われる方案について主に説明したが、本発明の範囲はこれに制限されず、他の情報に基づいてVCSが行われる場合も含む。
例えば、上記の表3で説明したように、Sub−1GHz(S1G) PHYプリアンブルのSIG−Aフィールドには、応答フレームの類型を示す応答指示(Response Indication)フィールドが含まれる。
あるSTAが受信したフレームのMPDUにエラーがあると、MACヘッダーのデューレーションフィールドの値を確認することができない。NAV値は受信されたフレームのデューレーションフィールドの値に基づいて決定されるので、デューレーションフィールドの値を確認できない場合にはNAVも設定できない。
しかし、あるSTAが受信したフレームに含まれた応答指示フィールドから、当該フレームに対して(他の)STAが送信する応答フレームの類型が読み取れると、上記受信したフレームのMPDUにエラーがあることからデューレーションフィールドの値が確認できない場合でも、MPDU MACヘッダーに含まれたデューレーションフィールドの値を予測することができる。
例えば、受信されたフレームの応答指示フィールドがNo Responseを示す場合、上記受信されたフレームのMACヘッダーのデューレーションフィールドの値を0と予想できる。
受信されたフレームの応答指示フィールドがNDP Responseを示す場合、上記受信されたフレームのMACヘッダーのデューレーションフィールドの値は、PLCPヘッダー送信時間とSIFSとを合算した値(PLCP header transmission time plus SIFS)であると予想することができる(ここで、PLCPヘッダー送信時間は、STF、LTF、SIGフィールドの長さに該当する)。
受信されたフレームの応答指示フィールドがNormal Responseを示す場合、上記受信されたフレームのMACヘッダーのデューレーションフィールドの値を、ACK/BACK(Block ACK)PPDU送信時間とSIFSとを合算した値(ACK/BACK PPDU transmission time plus SIFS)と予想することができる。
受信されたフレームの応答指示フィールドがLong Responseを示す場合、上記受信されたフレームのMACヘッダーのデューレーションフィールドの値は、いかなる応答フレームの場合も保護ができるように、最大PPDU送信時間とSIFSとを合算した値(MAX_PPDU transmission time plus SIFS)と予想することができる。
このように、あるフレームを検出/受信したSTAは、(当該フレームのMPDUにエラーが存在しても)当該フレームのPLCPヘッダーのSIG−Aフィールドに含まれた応答指示フィールドから、現在TXOPに対する保護を行うことができる。
図13は、応答指示フィールドを用いたVCS方案を説明するための図である。
図13で、データフレームに応答してNormal ACKフレームが送信される場合には、上記データフレームのPLCPヘッダーのSIG−Aフィールドの応答指示フィールドの値は、Normal Responseを示す値(例えば、10)に設定されもよい。このようなデータフレームを受信したSTAは、PLCPヘッダーのSIG−Aフィールド内の応答指示フィールドから、上記データフレームに応答して(他のSTAによって)送信される応答フレームの類型(Response Frame Type)が読み取れる。仮に、応答指示フィールドがNormal Responseであることを示す値に設定されたフレームを受信した第3者STA(third−party STA、すなわち、当該フレームの元の意図された受信者ではなく、これをオーバーヒヤリングするSTA)は、受信されたフレームのPSDUが完了する時点で予想される応答フレーム類型による所定のデューレーション時間の間にVCSを占有(busy)状態に設定することによってチャネルアクセスを延期(defer)させることができる。このような動作をRID(Response Indication Deferral)と呼ぶことができる。
本発明に係る例示におけるように、TXOP−ベースセクター化動作が行われる場合、STAがフレームを受信する際、エラーが発生する(例えば、STAのMACにPHYからPHY−RXEND.indication(CarrierLost)プリミティブが報告される)とともに、SO条件が満たされる(すなわち、全方向ビーム送信を受信したが、これに後続するセクター化されたビーム送信を受信できない)場合、STAは、当該フレームのPSDU予想送信時間まで待たず、直ちにPHYにPHY−CCARESET.requestプリミティブを呼び出してチャネルアクセスを行うことができる。そのためには、SO条件が満たされる場合、PLCPヘッダーのSIG−Aフィールドの応答指示フィールドを用いたVCSも中断されなければならない。すなわち、第3者STAが受信したフレームのPSDU予想送信時間の前にCCA状態が遊休(idle)状態にリセットされると、応答指示フィールドを活用したVCSも中断され、使用されないように動作することができる。逆に、第3者STAが受信中であるフレームのPSDUが完了する時点にCCA状態が占有(busy)状態である場合に限って、予想される応答フレーム類型による所定のデューレーション時間の間にVCSを占有(busy)状態に設定してチャネルアクセスを延期させることができる。
このように、本発明のTXOP−ベースセクター化動作によれば、STAは、進行中(ongoing)のフレーム交換が、上記STAの属したBSSで送信されるのではなく、他のBSS(例えば、OBSS)で送信される場合であれば、SO条件が満たされる場合に(すなわち、上記STAが全方向ビームを受信するが、これに後続するセクター化されたビームを受信できない場合に)、STAのVCS値(例えば、NAV値又はRID値)をリセットするように動作することができる。仮に、進行中のフレーム交換が上記STAの属したBSSで送信される場合なら、SO条件が満たされてもVCS値(例えば、NAV値又はRID値)はリセットされてはならない。
図14は、本発明の一例に係る方法を説明するための図である。
段階S1410で、STAは、進行中(ongoing)のフレーム交換が、上記STAの属したBSSで送信されるものか、或いは、OBSSで送信されるものかを決定することができる。
段階S1420では、仮に上記STAの属したBSSでなくはOBSS内のフレーム交換であれば、空間直交(SO)条件が満たされる場合(例えば、上記STAが全方向ビームを受信してから、後続するセクター化されたビームを受信できない場合)か否かを決定する。段階S1420でSO条件が満たされると決定される場合、STAは、段階S1430でVCS値をリセットすることがてきる。これで、上記STAはチャネルアクセスを試みることができる。
段階S1420でSO条件が満たされないと決定されると、段階S1440でVCS値をリセットせず、上記STAはVCS値によってチャネルアクセスを延期させることができる。
一方、段階S1410でBSS内のフレーム交換であると決定されると、段階S1450に進行してSO条件が満たされるか否か決定することができる。段階S1450で、SO条件が満たされる場合でも、STAは段階S1440でVCS値をリセットしないように動作する。一方、段階S1450でSO条件が満たされない場合にも、同様に、段階S1440でVCS値をリセットしないように動作する。
又は、段階S1450を省略し、進行中のフレーム交換がBSS内で送信される場合には、VCSリセットを行わないようにしてもよい。
図14で説明する例示的な方法は、説明の簡明化のために動作のシリーズで表現したが、これは、段階が行われる順序を制限するためのものではなく、必要に応じて、それぞれの段階を同時に又は異なる順序で行ってもよい。また、本発明で提案する方法を具現する上で、図14で例示する段階を全て必要とするわけではない。
図14で例示する本発明のフレーム送受信方法(特に、PAID構成方案)において、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されたり、又は2つ以上の実施例が同時に適用されるように具現することができる。
図15は、本発明の一実施例に係る無線装置の構成を示すブロック図である。
STA 10は、プロセッサ11、メモリ12、送受信器13を備えることができる。送受信器13は、無線信号を送信/受信することができ、例えば、IEEE802システムに基づく物理層を具現することができる。プロセッサ11は、送受信器13と接続してIEEE802システムに基づく物理層及び/又はMAC層を具現することができる。プロセッサ11は、前述した本発明の様々な実施例に係る動作を行うように構成されてもよい。また、前述した本発明の様々な実施例に係るSTA動作を具現するモジュールをメモリ12に記憶させ、プロセッサ11によって実行されるようにすることができる。メモリ12は、プロセッサ11の内部に設けられたり又はプロセッサ11の外部に設けられ、プロセッサ11と公知の手段によって接続されるようにすることができる。図15のSTA 10は、AP STAであってもよく、非−AP STAであってもよい。
STA10のプロセッサ11は、送受信器13で検出される現在進行中(ongoing)のフレーム交換が、上記STA10の属したBSSで送信されるものか、又は他のBSSで送信されるものかを決定することができる。さらに、プロセッサ11は、SO条件が満たされるか否かを決定することができる。プロセッサ11は、フレーム交換がOBSSで送信されるとともに、SO条件を満たす場合にのみVCS値をリセットすることができ、STA10は、送受信器13を用いてチャネルアクセスを試みることができる。仮に、OBSSで送信される条件とSO条件のいずれでも満たされないと、プロセッサ11はVCS値をリセットせず、STA10のチャネルアクセスを所定の値によって延期させなければならない。
上記のようなSTA装置の具体的な構成は、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されたり又は2つ以上の実施例が同時に適用されるように具現することができ、重複する内容は明確性のために説明を省略する。
上述した本発明の実施例は、様々な手段を用いて具現することができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、一つ又はそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明した機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などの形態として具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶してプロセッサによって駆動することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを授受することができる。
以上開示された本発明の好適な実施の形態に関する詳細な説明は、当業者が本発明を具現し実施できるように提供された。上記では、本発明の好適な実施の形態を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した当業者にとっては、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更させることができるということは明らかである。したがって、本発明は、ここに開示された実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
上述したような本発明の様々な実施の形態は、IEEE802.11システムを中心に説明したが、他の移動通信システムにも同様の方式で適用することができる。

Claims (11)

  1. 無線LANシステムにおいてステーション(STA)が送信機会−ベース(Transmission Opportunity−based;TXOP−based)セクター化動作(sectorization operation)を行う方法であって、
    進行中(ongoing)のフレーム交換が前記STAの基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)内で送信されるものか、又は重畳BSS(Overlap ping BSS;OBSS)内で送信されるものかを決定するステップと、
    空間直交(Spatially Orthogonal;SO)条件が満たされるか否かを決定するステップと、
    前記進行中のフレーム交換が前記OBSS内で送信され、前記SO条件が満たされる場合、前記STAの仮想キャリアセンシング(VCS)値をリセット(reset)するステップを含む、TXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  2. 前記進行中のフレーム交換が、前記STAのOBSS内で送信される条件又は前記SO条件のいずれか一つでも満たさない場合、前記STAの前記VCS値はリセットされない、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  3. 前記進行中のフレーム交換が前記STAのBSS内で送信される場合、前記SO条件が満たされても、前記STAの前記VCS値はリセットされない、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  4. 前記STAが全方向(omni−direction)ビームを受信してから、後続するセクター化された(sectorized)ビームを受信できない場合に、前記SO条件が満たされる、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  5. 前記VCS値は、NAV(Network Allocation Vector)又はRID(Response Indication Deferral)である、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  6. 前記VCS値は、前記進行中のフレーム交換に含まれた情報に基づいて設定される、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  7. 前記VCS値がリセットされない場合、前記STAによるチャネルアクセスは、前記VCS値によって延期(defer)される、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  8. 前記進行中のフレーム交換中の上りリンクフレームに含まれた部分関連識別子(PAID)フィールドの値に基づいて、前記フレーム交換が前記STAのBSS内で送信されるものか、或いは、前記OBSS内で送信されるものかが決定される、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  9. 前記進行中のフレーム交換中の下りリンクフレームに含まれたCOLORフィールドの値に基づいて、前記フレーム交換が前記STAのBSS内で送信されるものか、或いは、前記OBSS内で送信されるものかが決定される、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  10. 前記VCS値のリセットは、前記VCSの値を0に設定する、請求項1に記載のTXOP−ベースセクター化動作実行方法。
  11. 無線通信システムにおいてTXOP−ベースセクター化動作を行うSTA装置であって、
    送受信器と、
    プロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、進行中(ongoing)のフレーム交換が前記STAの基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)内で送信されるものか、又は重畳BSS(Overlapping BSS;OBSS)内で送信されるものかを決定し;空間直交(Spatially Orthogonal;SO)条件が満たされるか否かを決定し;前記進行中のフレーム交換が前記OBSS内で送信され、前記SO条件が満たされる場合、前記STAの仮想キャリアセンシング(VCS)値をリセット(reset)するステップを行うように設定される、TXOP−ベースセクター化動作実行STA装置。
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