JP2016536334A - 調整可能な希土類fcu金属有機構造体 - Google Patents

調整可能な希土類fcu金属有機構造体 Download PDF

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Abstract

金属有機構造体組成物は面心立方構造を有することができる。【選択図】 なし

Description

発明の詳細な説明
優先権の主張
本出願は、2013年9月5日に出願された米国特許出願第14/019,511号に基づく優先権を主張するものであり、参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる。
[技術分野]
本発明は、調整可能な構造を有する金属有機構造体に関する。
[背景技術]
金属有機構造体(MOF)材料は、多孔性などの、それらの構造に基づく調整可能な性質を有することができる。固有の多孔質構造は、前記材料を、ガス隔離、貯蔵及び分離又は洗浄を含む用途に用いることを可能にする。
[概要]
金属有機構造体組成物は、面心立方(fcu)構造を有し得る。前記組成物は、金属イオン成分と、2つのアニオン結合基を有する二座配位子成分を含み得る。前記2つのアニオン結合基は、互いに対して180度の角度で配向される。多数の金属イオン成分及び二座配位子成分が会合して結合点12個の面心立方ネットワークを形成する。
金属有機構造体組成物を作製する方法は、2つのアニオン結合基を有する二座配位子に金属イオン成分を接触させることを含んでもよく、ここで、2つのアニオン結合基は互いに対して180度の角度に配向され、金属イオン成分と二座配位子成分が会合して面心立方ネットワークを形成する。
いくつかの実施形態において、金属イオン成分は希土類(RE)金属イオンを含む。例えば、希土類金属イオンは、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Tb又はY、例えばテルビウム(Tb3+)又はイットリウム(Y3+)である。
いくつかの実施形態において、2つのアニオン結合基は同じものでもよい。いくつかの実施形態において、2つのアニオン結合基は異なるものでもよい。特定の状況において、アニオン結合基のそれぞれは、独立してカルボキシレート又はテトラゾレートである。
いくつかの実施形態において、2つのアニオン結合基は、芳香族基によって連結されてもよい。
いくつかの実施形態において、芳香族基は、疎水性基を含んでいてもよい。例えば、疎水性基は、フルオロ基であってもよい。疎水性基はfcu構造の組織化を促進する。
その他の態様、実施形態及び特徴は、以下の記載、図面及び特許請求の範囲により明らかとなる。
1の球棒モデル図である。上から下へ、有機及び無機MBBである、FTZB2−、及び結合点12個のTbベースクラスターがそれぞれ示されている。これらは線状結合部及び立方八面体ノードとして見ることができ、それぞれ、先端を切った青色とピンク色の多面体として示された八面体と四面体からなる拡張fcuネットワークを生じる。水素原子及び配位水分子は明確化のため省略されている。Tb=緑色、C=灰色、N=青色、O=赤色、F=紫色。 化合物1のPXRDパターン:(a)水への曝露後及び(b)真空下での可変温度を示したグラフである。 (a)298Kでの1及び2のCOデータ、並びに(b)258、273及び298K等温線から計算されたCOについての1及び2のQstを示すグラフである。 (a)TSLモデルにより決定されるQst全体と比較したときのサイトI、II、及びIIIにおける化合物1のCOについてのQst、並びにTSLモデルを用いたときのサイトI(b)、II(c)、及びIII(d)における化合物1のCO吸着等温線を示すグラフである。 (a)0.5〜2.0barの範囲の異なる総圧力、298Kで、サイトIとの相互作用から得られた、Nに対するCO選択性を、化合物1についてIASTを用いて計算した結果、及び(b)化合物1に対しNとの混合物中の微量(1000ppm)COの実験漏出試験を行った結果を示すグラフである。 合成直後、計算後、及び溶媒交換後の化合物1〜2のPXRDパターンを示したグラフであり、合成直後及びメタノール交換後の生成物の相純度を示したものである。 合成直後、計算後、及び溶媒交換後の化合物3のPXRDパターンを示したグラフであり、合成直後及びメタノール交換後の生成物の相純度を示したものである。 合成直後、計算後、及び溶媒交換後の化合物4〜5のPXRDパターンを示したグラフであり、合成直後及び溶媒交換後の生成物の相純度を示したものである。 合成直後、計算後、及び溶媒交換後の化合物6〜7のPXRDパターンを示したグラフを示したグラフであり、合成直後及び溶媒交換後の生成物の相純度を示したものである。 La、Eu及びYb fcu−MOF類似体と比較した、合成直後の化合物1及び2のPXRDパターンを示すグラフである。 水への曝露後の化合物2のPXRDパターンを示すグラフであり、水性媒体中での高い化学的安定性を示している。 合成直後及びメタノール交換後の化合物1〜2のTGAプロットを示すグラフである。 合成直後及びメタノール交換後の化合物3のTGAプロットを示すグラフである。 合成直後及び溶媒交換後の化合物4〜5のTGAプロットを示すグラフである。 合成直後及び溶媒交換後の化合物6〜7のTGAプロットを示すグラフである。 化合物2の温度可変(VT)PXRDを示すグラフであり、275℃までの熱安定性を示している。 化合物1の球棒モデル図であり、化合物1は、線状ヘテロ二官能性FTZB有機リンカーを介して連結した結合点12個のカルボキシレート/テトラゾレートベース分子ビルディングブロック(MBB)の組織から構成され、2種類の多面体、すなわち四面体及び八面体を有する3次元周期fcu−MOFを生じる。 化合物6の球棒モデル図であり、化合物6は、ダイトピックFBPDC有機リンカーを介して連結された結合点12個のカルボキシレートベースMBBの組織から構成され、2種類の多面体を有する3次元周期fcu−MOFを生じる。 開放金属部位に取り囲まれたCO、テトラゾレートの非配位性窒素原子及び分極可能フッ素原子、並びにヒドロキソ部位の相乗効果を表した図である。 化合物1について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物1のH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、並びに(b)対応する等温線から計算されたHのQstを示したグラフである。 化合物1のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 化合物2について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物2のデータのH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、及び(b)対応する等温線から計算したHのQstを示したグラフである。 化合物2のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 化合物1(a)及び2(b)のCO吸着等量線を示したグラフであり、等比容線の直線性により証明されるものとして、VT CO吸着等温線から決定されるQstの精確さを確認している。 TSLモデルにより決定されるQst全体と比較して、サイトI、II、及びIIIにおける化合物2のCOのQstを示したグラフである。 TSLモデルを用いて、サイトI、II、及びIIIでの化合物2のCO吸着等温線を示したグラフである。 化合物3について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物3のデータのH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、及び(b)対応する等温線から計算したHのQstを示したグラフである。 化合物3のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 HCl及びDMSOに温浸した化合物3の19F NMRスペクトルを示すグラフであり、修飾物質である2−フルオロ安息香酸が存在し、従って理論上のSCXRDデータと比較してポア容積が減少していること(すなわち、0.39に対して0.55cm−1)を示している。 化合物4について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物4のH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、並びに(b)対応する等温線から計算したHのQstを示したグラフである。 化合物4のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 化合物5について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、及び細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物5のH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、並びに対応する等温線から計算したHのQstを示したグラフである。 化合物5のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 化合物6について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物6のH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、並びに(b)対応する等温線から計算したHのQstを示したグラフである。 化合物6のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 化合物7について、87Kにて取得されたAr等温収着曲線(a)、細孔分布分析(b)を示したグラフである。 化合物7のH収着データ:(a)77及び87Kにて取得された完全可逆的H等温線、並びに(b)対応する等温線から計算したHのQstを示したグラフである。 化合物7のCO収着データ:(a)完全可逆的VT CO等温線、及び(b)対応する等温線から計算したCOのQstを示したグラフである。 化合物4(a)及び5(b)のCO吸着等量線を示したグラフである。 化合物3(a)及び6(b)のCO吸着等量線を示したグラフである。 DSLモデルにより決定されるQst全体と比較して、サイトI及びIIにおける化合物3(a)及び6(b)のCOについてのQstを示したグラフである。 DSLモデルを用いて、サイトI及びIIにおける化合物3のCO吸着等温線を示したグラフである。 DSLモデルを用いて、サイトI及びIIにおける化合物6のCO吸着等温線を示したグラフである。 Rubotherm社の重量密度測定装置を表した概要図である。 化合物1:H、CO、CH、N及びOの超高圧収着等温線を示したグラフである。吸着枝と脱着枝が、それぞれ塗りつぶし記号と中抜き記号で表されている。 化合物2:H、CO、CH、N及びOの超高圧収着等温線を示したグラフである。吸着枝と脱着枝が、それぞれ塗りつぶし記号と中抜き記号で表されている。 化合物1(上)及び化合物2(下)について298Kで測定した水蒸気収着等温線を、吸着(塗りつぶし記号)及び脱着(中抜き記号)の点で示したグラフであり、両材料が水に対して耐性があることを示している。最後の脱着点は各材料の配位水分子に対応していること、すなわち、Tb6クラスターに対して水5.50、及びY6クラスターに対して水5.76であることに留意されたい。 0.2バール及び298Kにおける化合物2のCO吸着速度曲線(吸着測定時に取得)を示すグラフである。 0.5〜2バールの範囲の異なる全圧力及び298Kにおいて、サイトIとの相互作用から得られた、Nに対するCO選択性を、化合物1についてIASTを用いて計算した結果を示したグラフである。 化合物1に対して、Nとの混合物中の微量(1000ppm)COの実験漏出試験を行った結果を示したグラフである。 化合物1及び2におけるNに対するCO選択性を、298KのCO/N:10/90の混合物についてIASTを用いて計算した結果を示したグラフである。 結晶の一様多面体形態を示す化合物1のSEM画像(上)、及び合成中のエタノール濃度変化のため大きさが異なる化合物3の光学画像(下)を示した画像群である。
[詳細な説明]
金属有機構造体組成物は、金属イオン及び二座配位子で構成される面心立方(fcu)構造を有し得る。分子ビルディングブロックの金属イオン及び二座配位子は、fcu構造を更に形成する。
分子ビルディングブロック(MBB)手法は、ソリッドステート材料の設計及び構築のための有力な方法として最近現れたものである。例えば、Stein et al.,Science 1993,259,1558−1564;Ferey,G.,J.Solid State Chem.2000,152,37−48;Eddaoudi et al.,Science 2002,295,469−472;Kitagawa et al.,Angew.Chem.Int.Ed.2004,43,2334−2375;Moulton et al.,Chem.Rev.2001,101,1629−1658;Eddaoudi et al.,Acc.Chem.Res.2001,34,319−330;及び米国特許出願第6,624,318号(それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み込まれる)を参照されたい。分子ビルディングブロックは、他の分子ビルディングブロックと連結又は会合し、超分子構造を形成する。分子ビルディングブロックは、結合点12個の分子ビルディングブロックであり得る。結合点12個の分子ビルディングブロックは、配位子が隣接構造に接合するための12の部位を有し得る。
金属イオンは、組成物の金属イオン成分を形成し得る。金属イオンは、電子豊富な金属イオンであってもよい。例えば、金属イオンは、RE金属イオン、例えばランタニド元素であってもよく、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、又はYのイオンであってもよい。特定の状況において、金属イオンは、テルビウム又はイットリウム、例えばTb+3又はY+3である。
二座配位子は、組成物の二座配位子成分を形成し得る。二座配位子は、2つのアニオン結合基を有する。2つのアニオン結合基は、互いに対して逆方向に向いている。具体的に、2つのアニオン結合基は、互いに対して180度の角度に配向される場合がある。二座配位子は下記の構造を有し得る。
A1−L−A2 (I)
式(I)において、各A1は、カルボキシル、テトラゾリル、スルホニル、又はホスホリルであってもよい。
式(I)において、各A2は、カルボキシル、テトラゾリル、スルホニル、又はホスホリルであってもよい。
好ましい実施形態において、A1及びA2はそれぞれ独立してカルボキシル又はテトラゾリルである。
式(I)において、Lは、二価アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、又はヘテロシクリルであり得る。好ましい実施形態において、Lは、3〜14員二価単環式ヘテロシクリル、3〜14員二価アリール、又は3〜14員二価ヘテロアリールであり得る。好ましい実施形態において、Lは、1、2、3、又は4個のハロ基又はハロメチル基で置換される。例えば、Lは、オルト置換フルオロフェニレン、ナフチレン又はジフェニレン基であり得る。
用語「アリール」とは、環状部分に6〜14個の炭素原子を有する単環式、二環式又は三環式芳香族炭化水素基を意味する。一実施形態において、用語「アリール」は、6〜10個の炭素原子を有する単環式又は二環式芳香族炭化水素基を意味する。アリール基の代表例としては、フェニル、ナフチル、フルオレニル、及びアントラセニルが挙げられる。
用語「アリール」はまた、少なくとも1つの環が芳香族であり1つ又は2つの非芳香族炭化水素環と縮合した二環式又は三環式基を意味する。非限定例として、テトラヒドロナフタレン、ジヒドロナフタレニル及びインダニルが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「ヘテロシクリル」とは、3〜15個の環員を有する飽和又は不飽和非芳香族単環式、二環式又は三環式環系を意味し、該環員のうち少なくとも1つはヘテロ原子であり、該環員のうち最大10個がヘテロ原子であってもよく、ここで、該ヘテロ原子はO、S及びNから独立して選択され、N及びSは任意に酸化され種々の酸化状態になっていてもよい。一実施形態において、ヘテロシクリルは、3〜8員単環式環である。別の実施形態において、ヘテロシクリルは、6〜12員二環式環である。更に別の実施形態において、ヘテロシクリシル(heterocyclycyl)は、10〜15員三環式環系である。ヘテロシクリル基は、ヘテロ原子又は炭素原子と結合することができる。ヘテロシクリルは、縮合又は架橋環系を含む。用語「ヘテロシクリル」は、ヘテロシクロアルキル基を包含する。用語「ヘテロシクロアルキル」とは、3〜15個の環員を含む完全飽和単環式、二環式又は三環式ヘテロシクリルを意味し、該環員のうち少なくとも1つはヘテロ原子であり、該環員のうち最大10個がヘテロ原子であってもよく、ここで、該ヘテロ原子はO、S及びNから独立して選択され、N及びSは任意に酸化され種々の酸化状態になっていてもよい。ヘテロシクリルの例としては、ジヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラン、1,4−ジオキサン、1,4−ジチアン、ピペラジニル、1,3−ジオキソラン、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピロリジン、ジヒドロピラン、オキサチオラン、ジチオラン、1,3−ジオキサン、1,3−ジチアニル、オキサチアニル、チオモルホリニル、オキシラニル、アジリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、アゼピニル、オキサピニル、オキサゼピニル及びジアゼピニルが挙げられる。
用語「スピロヘテロシクロアルキル」とは、本明細書で使用するとき、1つの環原子をそれが結合している基と共有しているヘテロシクロアルキルである。スピロヘテロシクロアルキル基は、3〜15個の環員を有していてもよい。好ましい実施形態において、スピロヘテロシクロアルキルは、炭素、窒素、硫黄及び酸素から選択された3〜8個の環原子を有し、単環式である。
本明細書で使用するとき、用語「ヘテロアリール」とは、N、O又はSから独立して選択された1〜10個のヘテロ原子を有する5〜14員単環式、二環式又は三環式環系を意味し、ここで、N及びSは任意に酸化され種々の酸化状態になっていてもよく、環系中の少なくとも1つの環は芳香族である。一実施形態において、ヘテロアリールは単環式であり、5又は6個の環員を有する。単環式ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾイル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル及びテトラゾリルが挙げられる。別の実施形態において、ヘテロアリールは二環式であり、8〜10個の環員を有する。二環式ヘテロアリール基の例としては、インドリル、ベンゾフラニル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズアミダゾリル(benzamidazolyl)、キノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリン及び6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジンが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「カルボシクリル」とは、炭素原子を3〜14個、好ましくは3〜9個、より好ましくは炭素原子を3〜8個有する、飽和又は部分不飽和(ただし非芳香族)単環式、二環式又は三環式炭化水素基を意味する。カルボシクリルは、縮合又は架橋環系を含む。用語「カルボシクリル」は、シクロアルキル基を包含する。用語「シクロアルキル」とは、炭素原子を3〜12個、好ましくは3〜9個、より好ましくは炭素原子を3〜8個有する、完全飽和単環式、二環式又は三環式炭化水素基を意味する。代表的な単環式カルボシクリル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル又はシクロヘキセニルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。代表的な二環式カルボシクリル基としては、ボルニル、デカヒドロナフチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプチル、2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプチル、又はビシクロ[2.2.2]オクチルが挙げられる。代表的な三環式カルボシクリル基としては、アダマンチルが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「ハロシクロアルキル」とは、本明細書で定義される通り、本明細書の定義による1個以上のハロ基によって置換されたシクロアルキルを意味する。ハロシクロアルキルは、モノハロシクロアルキル、ジハロシクロアルキル、又はペルハロシクロアルキルを含むポリハロシクロアルキルであることが好ましい。モノハロシクロアルキルは、ヨウ素、臭素、塩素又はフッ素置換基を1個有することができる。ジハロシクロアルキル及びポリハロシクロアルキル基は、2個若しくはそれ以上の同じハロ原子又は異なるハロ基の組み合わせによって置換可能である。
用語「アリール」はまた、少なくとも1つの環が芳香族であり1つ又は2つの非芳香族炭化水素環と縮合した二環式又は三環式基を意味する。非限定例として、テトラヒドロナフタレン、ジヒドロナフタレニル及びインダニルが挙げられる。
用語「アリールアルキル」とは、アリール基で置換されたアルキル基を意味する。アリールアルキル基の代表例としては、例えば、ベンジル、ピコリル等が挙げられる。
用語「フェニレン」とは、ニ価フェニルを意味する。
分子ビルディングブロックは、例えばオキシ基、ヒドロキシ基、スルフヒドリル基、又はアミノ基などの架橋配位子を含むことができる。
分子ビルディングブロック合成時に、分子ビルディングブロックは、総イオン電荷を帯びることができる。従って、分子ビルディングブロックは、アニオン又はカチオンとなり得、1つ以上の対応する対イオンを有することができ、例えば、H、Li、Na、K、Mg、Ca2+、Sr2+、アンモニウム(モノアルキル、ジアルキル、トリアルキル又はテトラアルキルアルキル(tetraalkylalkyl)アンモニウムを含む)、又は1つ以上のF、Cl、Br、I、ClO、ClO 、ClO 、ClO 、OH、NO 、NO 、SO 2−、SO 2−、PO 3−、CO 2−、ボレート(モノアルキル、ジアルキル、トリアキル若しくはテトラアルキルボレートを含む)若しくはPF 、及びアセテート又はトリフレートなどの有機対イオンを有することができる。
A1基とA2基は、互いに対して180度の角度に配向される。例えば、Lがアリーレンである場合、A1とA2は「パラ」又は実質的に「パラ」となる相対位置に置かれる。フェニレン構造体では、A1とA2は環の1と4の位置に置かれる。ビフェニレン構造体では、A1とA2は4と4’の位置に置かれる。
MOF組成物の製造方法は、金属イオン成分を、2つのアニオン結合基を有する二座配位子成分に接触させることを含み得る。前記金属イオンの塩は、溶媒中に溶解させ、二座配位子と混合することができる。任意に、他の塩を添加し、他の対イオンを最終構造体に与えてもよい。次いで、当該物質が混合溶液中で結晶化される。二座配位子中の疎水性基、例えば、結合基に対してオルト位にあるフルオロ基の存在が、所望のfcu構造の形成に寄与する。疎水性基を有する二座配位子は、最終MOFの形成中に触媒量で存在するようにしてもよい。
RE金属及び線状フッ素化/非フッ素化、ホモ/ヘテロ機能性配位子をベースとする一連のfcu−MOF群を標的とし合成することが可能となっている。この特定のfcu−MOFプラットフォームは、その化学的性質を決定し調整する能力/潜在力を備えた固有の構造的特徴のために選択されたものである(例えば、電子豊富な希土類金属イオン及び高い局所電荷密度の調整ができる。これは閉鎖された円錐形空洞の内部露出面を装飾する分極化テトラゾレート部位とフルオロ基とを近接位置に置くことから得られる性質である)。これらの特徴により、CO−MOF収着エネルギー特性に対する弁別的パラメータの効果を評価/解明するための体系的なガス収着研究が可能となった。このことは、CO収着エネルギー特性が強化された物質を得るために、開放金属部位と近接位置での高い局所電荷密度との相乗効果が重要になることを示している。
近年、温室効果ガス、特にCOの排出を最小限に抑えることに強い科学的関心が集まっている。例えば、参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Chu,S.Science 2009,325,1599を参照されたい。煙道ガスからのCOの放出及び自動車産業は大きな要因であり、放出COの分離及び捕捉を経済的に行うために多くの努力がなされている。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、The Center for Climate and Energy Solutions(C2ES),Reducing Greenhouse Gas Emissions from U.S.Transportation,2011,Arlington;Sumida,K.;Rogow,D.L.;Mason,J.A.;McDonald,T.M.;Bloch,E.D.;Herm,Z.R.;Bae,T.−H.;Long,J.R.Chem.Rev.2012,112,724−781,Vaidhyanathan,R.;Iremonger,S.S.;Shimizu,G.K.H.;Boyd,P.G.;Alavi,S.;Woo,T.K.Science 2010,330,650−653を参照されたい。有力な解決手段として高多孔性吸着材料が出現しており、好適な材料を開発するために多くの努力が行われている。CO分離に最適な吸着剤は、高い吸着量及び好適な反応速度論に加えて、強い相互作用に変換されるCOへの高い親和性を有する必要がある。COへの親和性は、吸着選択性及び再生工程でのCO放出に必要なエネルギーを定量するうえで重要な役割を果たす。従って、理想的な等量吸着熱(Qst)は、圧力又は真空スイング吸着(PSA又はVSA)法において可逆的物理的吸着−脱着操作を可能とする(すなわち、CO吸着相互作用が強すぎることも弱すぎることもない)ものである。
比較的新しい種類の多孔性材料であるMOFは、温和な合成条件、比較的高い熱的安定性、大きな細孔容積、高い局所電荷密度を有する潜在的内側露出面、及び事前に設計された分子ビルディングブロック(MBB)から容易に組み立て可能なモジュール構造(すなわち、所望のネットワークトポロジーを有する所与の構造体;機能化可能な等細網状構造体)により、COの問題に対処するのに十分な条件を備えている。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み込まれる、Robson,R.J.Chem.Soc.,Dalton Trans.2000,3735−3744;Ferey,G.J.Solid State Chem.,2000,152,37−48;Eddaoudi,M.;Moler,D.B.;Li,H.;Chen,B.;Reineke,T.M.;O’Keeffe,M.;Yaghi,O.M.Acc.Chem.Res.2001,34,319−330;Chun,H.;Dybtsev,D.N.;Kim,H.;Kim,K.Chem.Eur.J.2005,11,3521−3529;Metal−Organic Frameworks:Design and Application;MacGillivray,L.R.,Ed.;Wiley−VCH:Weinheim,Germany,2010;Kitagawa,S.;Kitaura,R.;Noro,S.−I.Angew.Chem.,Int.Ed.2004,43,2334−2375;Ferey,G.Chem.Soc.Rev.2008,37,191−214を参照されたい。このように、理想的なCO−MOF相互作用/エネルギー特性を把握することに多大な努力が払われてきたが、微調整されたMOFの体系的研究は最小限のものが報告されるに留まっている。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Sumida,K.;Rogow,D.L.;Mason,J.A.;McDonald,T.M.;Bloch,E.D.;Herm,Z.R.;Bae,T.−H.;Long,J.R.Chem.Rev.2012,112,724−781;Vaidhyanathan,R.;Iremonger,S.S.;Shimizu,G.K.H.;Boyd,P.G.;Alavi,S.;Woo,T.K.Science 2010,330,650−653を参照されたい。
新規MBBの開発及び単離は、標的とする機能性MOFの合理的構築を促進することができる。例えば、それぞれが参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Liu,Y.;Eubank,J.F.;Cairns,A.J.;Eckert,J.;Kravtsov,V.Ch.;Luebke,R.;Eddaoudi,M.Angew.Chem.,Int.Ed.2007,46,3278−3283を参照されたい。新規分子及び剛性無機MBBの発見、並びに特定の無機MBBをその場で安定して生成できる反応条件の確立は、所望のMOFの将来的な設計及び合理的構築にとって極めて重要な判断基準/前提条件となり得る。
高い局所電荷密度を有する多孔性MOFを構築する目的で、電子豊富なRE金属イオンの金属−配位子誘導組織、並びにカルボキシレート及びテトラゾレート部位を含む非中心対称ヘテロ機能性配位子をベースとして、CO収着エネルギー特性を促進/強化する潜在的属性を構成することができる。一連の結合点12個のMOF群を構築するためにその場で生成された六核RE系(Tb3+/Y3+)MBBは、面心立方(fcu)トポロジーを有し得る。MBBは、スキーム1に略図が示される通り、フルオロ及び/又はテトラゾレート機能化有機配位子の組み合わせを介して線状に架橋される。これらの材料に関する体系的ガス収着研究により、CO−MOF収着エネルギー特性に対する特徴的パラメータの効果が解明されてきた。
Figure 2016536334
[実施例]
希土類金属及び機能性配位子をベースとする一連のfcu−MOF群
反応は、種々の混合溶媒中でのRE金属塩(RE=Y、Tb)と非対称ヘテロ機能性ダイトピックリンカー(ditopic linker)(例えば、2−フルオロ−4−(1H−テトラゾル−5−イル)安息香酸(HFTZB)と4−(1H−テトラゾル−5−イル)安息香酸(HTZB))との間のソルボサーマル合成に基づく。N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)/エタノール/クロロベンゼン溶液中でのHFTZBとTb(NO5HOとの反応により、透明な多面体結晶が得られた。この多面体結晶は、単結晶X線回折(SCXRD)研究により、[(CHNH[Tb(μ−OH)(FTZB)(HO)]・(HO)22(1)として式が得られている。
化合物1は立方空間群Fm−3mにおいて結晶化する。1の結晶構造では、各Tb3+金属イオンは、4個のμ−OH基、統計的に不規則な(statistically disordered)カルボキシレート基の4個の酸素及び/若しくは窒素原子、並びに/又は4個の独立したFTZB2−配位子のテトラゾレート環に囲まれ、第9の配位部位は水分子が占める(図1)。隣接するTbイオンは、μ−OHと脱プロトン化カルボキシレート及び/又はテトラゾレート基とを介してビス単座配位結合により架橋され、[Tb(μ−OH)(OC−)(NC−)]MBBをもたらす。各六核MBBは、FTZB2−を通じて架橋され、3次元周期MOFを生成する。
得られた結晶構造体の構造/トポロジー解析から、1は、架橋六核クラスター[Tb(μ−OH)(OC−)(NC−)]MBBから構築される面心立方(fcu)トポロジーを有するMOF(すなわち、fcu−MOF)であることが明らかになっており、ここで、拡張点として機能する配位カルボキシレート及びテトラゾレート部位の炭素原子は、準規則的fcu構造の立方八面体頂点図形である、唯一の結合点12個の辺推移ネットワーク(edge transitive net)と同一空間を占める。辺推移ネットワークは1種類の辺のみを有し、結晶化学における理想的標的である。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Friedrichs,O.D.;O’keeffe,M.;Yaghi,O.M.Acta Crystallogr.2003,A59,22−27;Friedrichs,O.D.;O’keeffe,M.;Yaghi,O.M.Acta Crystallogr.2003,A59,515−525;Robinson,S.A.K.;Mempin,M.−V.L.;Cairns,A.J.;Holman,K.T.J.Am.Chem.Soc.2011,133,1634−1637;Masciocchi,N.;Galli,S.;Colombo,V.;Maspero,A.;Palmisano,G.;Seyyedi,B.;Lamberti,C.;Bordiga,S.J.Am.Chem.Soc.2010,132,7902−7904を参照されたい。同じ反応混合物において、金属塩をY(NO6HOに置き換えると、類似のfcu−MOFである、[(CHNH[Y(μ−OH)(FTZB)(HO)]・(HO)52(2)が得られる。非フッ素化リンカーHTZBのための類似の反応条件では、透明溶液が得られた。ただし、SCXRD研究で確認された通り、フッ素化修飾物質である2−フルオロ安息香酸の導入により、所望のTZB系等構造fcu−MOFである[(CHNH[Tb(μ−OH)(TZB)(HO)]・x(溶媒)(3)の構築に成功した。現在の反応条件では、カルボキシレート部位に対しアルファ(α)位にあるフッ素置換基が、結合点12個のREベースMBBの形成に必要となる場合がある。混合したカルボキシレート及びテトラゾレートをベースとする現在の六核クラスターは前例がないが、最近、セリウムをベースとした対応する純粋なカルボキシレート分子クラスターが文献で開示されている。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Mereacre,V.;Ako,A.M.;Akhtar,M.N.;Lindemann,A.;Anson,C.E.;Powell,A.K.Helv.Chim.Acta 2009,92,2507−2524;Das,R.;Sarma,R.;Baruah,J.B.Inorg.Chem.Comm.2010,13,793−795を参照されたい。
MOF化学において、その他の類似六核クラスターが出現する機会は、単独Zrをベースとする結合点12個の(12−coordinate)MBBに限定されるが、ここで、[Zr(O)(OH)(OC−)12]MBBをベースとする等構造ZrIVベースfcu−MOF(すなわち、UiO−66)は、線状ホモ機能性ジカルボキシレート配位子を介して連結されている。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Cavka,J.H.;Jakobsen,S.;Olsbye,U.;Guillou,N.;Lamberti,C.;Bordiga,S.;Lillerud,K.P.J.Am.Chem.Soc.2008,130,13850−13851;Schaate,A.;Roy,P.;Godt,A.;Lippke,J.;Waltz,F.;Wiebcke,M.and Behrens,P.Chem.Eur.J.2011,17,6643−6651を参照されたい。
RE金属をベースとするfcu−MOFを構成することができ、[RE(μ−OH)(OC−)(NC−)]MBB(RE=Tb及びY)は、その場で安定して生成することができる。このような特性は、fcuネットワークは結合点12個の立方八面体構造単位を組織化するための唯一の辺推移ネットワークであるという事実と組み合わさって、一段と優れた網目状構造化学の実践、合理的なMOF設計を可能とし、更にはfcuトポロジーをベースとする新しいMOFプラットフォームの獲得へと到達する。このようなプラットフォームでは、CO−MOFエネルギー特性に対する構造変化の効果の体系的研究を実施するための金属イオン及び配位子官能基並びにサイズを規則的に修正することができる。
fcu−MOF構造は、2つの多面体格子、すなわち八面体及び四面体を包含し、利用可能な効果的直径は、化合物1の場合、それぞれ14.5Åと9.1Åと見積もられる(ファンデアワールス半径を考慮)。前記格子の利用は、Ar、H、CO等の小さなガス分子の吸着に好適なサイズである約5〜6Åの共有三角窓を通じて可能となる。1と2の対応溶媒の利用可能な自由体積は、PLATONソフトウェアを使用して、構造体から1.2Å超離れたボクセルを合計することで、それぞれ63.0%と63.8%と見積もられた。例えば、参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Spek,A.L.Acta Crystallogr.1990,46,c34を参照されたい。
最大かつ正確な収着結果を得るために、多孔性材料の相純度がまず検証され得る。1と2のバルク結晶性物質の相純度は、計算された合成直後の粉末X線回折(PXRD)パターン間の類似性により、独立に確認された(図6A及び6B)。更に、両方の化合物は、好ましい水及び熱安定性をも示している(図2、11及び16)。水及び熱安定性は、炭素捕捉用途における多孔性MOFの潜在的実用開発にとって重要なパラメータである。
メタノール交換後のサンプルに対して実施されたアルゴンガス吸着研究は、微孔性材料を表す完全可逆的タイプ−I等温線を示している(図20及び23)。1と2の見掛けBET表面積及びポア容積はそれぞれ、1220m−1と0.51cm−1、及び1310m−1と0.56cm−1と見積もられた。
化合物1及び2の性能を評価するために、低圧での初期H吸着研究が実施された。H吸着量は、760Torr及び77Kで1.96と2.19重量%であると評価され(図21(a)及び24(a))、HのQstは、1と2についてゼロ被覆率でそれぞれ8.7と9.2kJmol−1であると定量され評価された(図21(b)及び24(b))。
この研究を更に進めるために、CO収着が調査され、1及び2は、周囲条件下にて、相当量のCO、すなわち298K及び760Torrでそれぞれ3.5mmolg−1(15.6%)と4.1mmolg−1(18.1%)のCOを、可逆的に吸着することが見出された(図3(a))。興味深いことに、大部分のMOFとは対照的に、両方の材料について、CO−MOF相互作用の強化を示す特徴である、低圧領域での急勾配が観察されている。実際、対応する可変温度吸着等温線から計算されたCOのQstは、1と2について、低充填量でそれぞれ58.1と46.2kJmol−1だった(図3(b))。実際に、これらの結果は、合成後修正及び/又は表面積減少がないMOFでの完全可逆的CO収着についてこれまで報告された中での最高値であると認められる。Qst定量の精確さは、CO吸着等量線の直線性を検証することにより、充填量の全範囲にわたって確認された(図26)。Mg−MOF−74を除き、1と2の低圧(0.01bar及び298K)におけるCO捕集量(表1)は、MOF(アミン機能化MOFを含む)についてこれまで報告された中での最高値であり、比較的速いCO吸着速度を伴っている(図54)。
Figure 2016536334
1及び2に観察された特に低圧における固有のCO吸着特性と関連付けられる異なったエネルギーレベルを正確に特定し理解するために、マルチサイトLangmuirモデル(MSL)を用いて詳細なQst分析実験を実施した。実際には、3サイトLangmuirモデルを用いて取得された最高の適合度及び集中度から、3つのエネルギーサイトが明確に特定された(図27)。サイトI及びIIIについて観察されたエネルギーは、1と2で同じであることが見出され、それぞれ約60kJmol−1と25−26kJmol−1だった。前者のエネルギーサイトは、フッ素置換基と窒素豊富なテトラゾレート部位の両方が共に開放金属部位近傍に存在することにより、電荷密度が局所的に高濃度になったこと起因する可能性があるのに対し、サイトIIIは単純に細孔充填の効果によるものである。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Sumida,K.;Rogow,D.L.;Mason,J.A.;McDonald,T.M.;Bloch,E.D.;Herm,Z.R.;Bae,T.−H.;Long,J.R.Chem.Rev.2012,112,724−781;Lin,J.−B.;Zhang,J.−P.;Chen,X.−M.J.Am.Chem.Soc.2010,132,6654−6656;Lin,Q.;Wu,T.;Zheng,S.−T.;Bu,X.;Feng,P.J.Am.Chem.Soc.2012,134,784−787;Burd,S.D.;Ma,S.Q.;Perman,J.A.;Sikora,B.J.;Snurr,R.Q.;Thallapally,P.K.;Tian,J.;Wojtas,L.;Zaworotko,M.J.J.Am.Chem.Soc.2012,134,3663−3666;Luebke,R.;Eubank,J.F.;Cairns,A.J.;Belmabkhout,Y.;Wojtas,L.;Eddaoudi,M.Chem.Commun.,2012,48,1455−1457を参照されたい。金属イオンの選択から生じる差異はサイトIIにおいて明らかであり、ここでは、化合物1と2についてそれぞれ47kJmol−1と35kJmol−1のエネルギーレベルが定量された。記録されたQstは、これらのサイトの平均エネルギーと思われるのに対し、総CO捕集量は、サイトI、II及びIIIの吸着等温線の合計である(図4B〜4D及び28A〜28C)。フッ素部位及びテトラゾレート基で装飾された円錐形ポケット(すなわち、3本脚及び4本脚の中の狭い空洞)の存在は、高い局所電荷密度を生じさせ、低充填量でのCO収着強化にとって好ましい相乗効果を促進する。化合物IのサイトIパラメータを用いて、理想吸着相溶液理論(IAST;参照によりその全内容が本明細書に組み込まれる、Myers,A.L.& Prausnitz,J.M.AlChE J.11,1965,121−127を参照されたい)に基づき、種々の動作圧での真空スイング操作モードを模して、Nとの混合物中にて種々のCO微量濃度(100ppm〜1%)での吸着量を予測することで、Nに対するCOの異常に高い吸着選択性(約370)が明らかになった(図5A)。この発見は、実験的にCO/N:0.01/99.99%の混合物によるカラム漏出試験(図57)を行い、更に高い選択性(約1051)が示されたことで、重ねて確認された。
及びCO、並びにその他のガスの収着特性が、高圧にて更に調査された。77K及び40barの1と2がそれぞれ3.9重量%と4.4重量%のHを貯蔵するのに対し、COでは、298K及び25barでそれぞれ7.1mmolg−1(31.2%)と9.3mmolg−1(41.1%)が吸着されたことが見出された(図51A〜51F及び52A〜52F)。これらの値は、Mg−MOF−74について記録された値より低いが、25barにて報告された表面単位当りのCO捕集量の中では最高値である。特に、IASTにより定量された、10%での約16から0.01%での370へと相対的に低下したCO/N選択性に現れている通り、サイトIが低いCO圧力にて完全に飽和しているとき、適度に高めのCO濃度及び圧力で、低エネルギーサイト(II及びIII)がCO吸着を左右する(図58)。サイトIの優位性を示す、CO収着高エネルギーサイトは、中程度(10%、煙道ガス)及び高い(30〜50%、バイオガス)CO濃度で、効率的なCO分離を可能にする。
[RE(μ−OH)(OC−)(NC−)]MBB及び対応するfcu−MOFプラットフォームの安定したその場での生成を可能にする反応条件を単離できれば、吸着物−MOF相互作用にフッ素置換基及びテトラゾレート部位の特有の役割を利用できる可能性が得られる。従って、他のRE金属イオン(例えば、La3+、Eu3+及びYb3+)(図10)、並びに多様なモノ/ポリフッ素化配位子、ヘテロ/ホモ機能性配位子、及び拡張配位子を含む、種々の類似/等細網状fcu−MOFが標的とされ合成された。
第1の実施例では、目的の等細網状化合物、[(CHNH[Tb(μ−OH)(FTZBP)(HO)]・x(溶媒)(4)又は[(CHNH[Y(μ−OH)(FTZBP)(HO)]・x(溶媒)(5)をそれぞれ得るために、有機リンカーをHFTZBから3−フルオロ−4’−(2H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル−4−カルボン酸(HFTZBP)(スキーム1)へと拡張し、Tb又はY硝酸塩と反応させた。予想通り、4’−シアノ−3−フルオロビフェニル−4−カルボン酸及び3,3’−ジフルオロビフェニル−4,4’−ジカルボン酸(HDFBPDC、スキーム1)の加水分解を介してその場で生成される、類似フッ素化ジカルボキシレートリンカーである3−フルオロビフェニル−4,4’−ジカルボキシレート(FBPDC、スキーム1)は、Tbと反応し、[(CHNH[Tb(μ−OH)(FBPDC)(HO)]・x(溶媒)(6)及び[(CHNH[Tb(μ−OH)(DFBPDC)(HO)]・x(溶媒)(7)としてそれぞれ表される1の等細網状類似体をもたらした。化合物3〜7についてCO収着特性が評価されたが、予想通り、延長されたフッ素化ヘテロ機能性配位子から構築されたfcu−MOF(すなわち、4及び5)は、より短い共役FTZB配位子をベースとする親fcu−MOFと比較して、低い吸着能及び低下したQst値(それぞれ36.7及び27.2kJmol−1)を示した。この研究が明らかに支持していることは、(フッ素置換基とテトラゾレート置換基との距離を大きくすることで、すなわち、これら両方が同じフェニル環上にないようにすることで)電子密度が低下すると、CO−構造体の親和性が弱くなることであり、このことはCO捕集量低下にも直接現れている。同様に、それぞれTZB2−、FBPDC2−及びDFBPDC2−配位子の3、6、及び7は、より極性の強いFTZB2−配位子をベースとする1と比較して、低い局所電荷密度を有し、従って、より低いCO吸着量、及び低い充填量でのQst吸着について比較的低いQst値(1の58.1kJ mol−1に対して39.1〜46.6kJmol−1)を示す。更に、3及び6についてのCO収着データに対して行われたMSL分析は、当該最高の適合度及び集中度は2サイトLangmuir法が適用された場合(図48)にのみ得られたものであることを示し、親のテトラゾレートベースfcu−MOF(例えば1及び2)に観察された3つのエネルギーサイトの代わりに、2つのエネルギー吸着サイトが存在するのみであることを示唆している。
このREベースfcu−MOFプラットフォームの固有の構造的特徴を考えると、以下の効果の相乗作用が、顕著なCO容量及びCOとの高い親和性をもたらしていると考えられる。(i)高濃度の局所的に電子豊富な空金属サイト;(ii)閉鎖された狭い空間内、及び開放金属サイトの近傍に、極性基(すなわち、−F、−OH)及び窒素豊富なテトラゾレート環が存在することは、単独CO分子との多層(マルチサイト)相互作用に好都合であり、相乗的にCOとの相互作用をもたらす。
RE(μ−OH)(OC−)(NC−)]及び[RE(μ−OH)(OC−)12]六核MBBの安定したその場での生成を可能にする反応条件が分離され、フッ素化/非フッ素化及びヘテロ/ホモ機能性配位子をベースとする、堅牢で水安定性があり結合点12個の一連のREベースfcu−MOF群の構築に用いることに成功した。三価RE金属クラスターは、高連結MOF、この場合fcu−MOFに組織化することができ、COに対する多様な吸着エネルギー特性を示す。テトラゾレート及びフルオロ部位を含む有極配位子の利用は、固有のfcu−MOF構造によってもたらされた、開放金属サイトの極近傍における固有の特別な配置のため、収着エネルギー特性及び捕集量の強化を可能とした。特に低圧におけるNに対する高いCO親和性、並びに好ましい水安定性及び高い熱安定性のため、1及び2は、多成分ガス吸着を含む低CO濃度精製のための有望な吸着剤となっている。広範囲の圧力におけるCO収着のため高エネルギーサイトの単位表面当たりの濃度を増大させることを主目的として、ヘテロ/ホモ三官能性及び四官能性配位子をベースとする高連結MOF構築のために、新たに単離された結合点12個の[[RE(μ−OH)(OC−)(NC−)]及び[RE(μ−OH)(OC−)12]MBBを更に用いる研究が進められている。
[実施例]
材料及び方法。本研究に用いられる有機配位子すなわち、2−フルオロ−4−(1H−テトラゾル−5−イル)安息香酸(HFTZB)及び4−(2Hテトラゾル−5−イル)安息香酸(HTZB)が、それぞれ、Demko−Sharpless法を用いて収率67%と74%で4−シアノ−2−フルオロ安息香酸と4−シアノ安息香酸から合成された14。有機配位子3−フルオロ−4’−(2H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル−4−カルボン酸(HFTZBP)が、文献の手法15に従い、4’−シアノ−3−フルオロビフェニル−4−カルボン酸から合成された。有機配位子3,3’−ジフルオロビフェニル−4,4’−ジカルボン酸(HDFBPDC)を、下記のSuzukiホモカップリング反応により合成した。すなわち、エタノール(20mL)中の4−ブロモ(borono)−2−フルオロ安息香酸(2.0g、10mmol)、炭酸カリウム(1.5g)及び炭素上の非還元パラジウム5%(2.0g)の混合物を窒素下で85℃にて24時間加熱した。前記混合物をセライトパッドに通して濾過し、溶媒を蒸発させた。1.0 M水酸化ナトリウム5mlを添加し、固体を溶解させた。前記溶液を濾過後に1.0M HClにより酸性化し、エチルアセテート中で抽出し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、揮発物を減圧下で除去し、白色結晶性固体(0.5g、収率 36%)としてHDFBPDCを生成した。1H NMR(500MHz,DMF−d7):δ=7.97(t,J=7.6Hz,2H),7.69(q,J=6.4Hz,2H),7.31−7.39(m,2H)。その他のすべての試薬は、民間の供給元から入手し、更に精製することなく使用した。
Nicolet 700 FT−IR分光計にて、フーリエ変換赤外(FT−IR)スペクトル(4000−600cm−1)を個体状態で収集した。ピーク強度は、スペクトルのそれぞれにおいて、非常に強い(vs)、強い(s)、中程度(m)、弱い(w)、ブロード(br)及びショルダー(sh)として示されている。
温度可変ステージを装備したPANalytical X’Pert PRO X線回折計において、Cu Kα(λ=1.5418Å)について、45kV、40mAにて、スキャン速度2°/分で、粉末X線回折(PXRD)測定を実施した。サンプルは、各スキャンの間に少なくとも10分間指定温度に維持した。高分解能動的熱重量分析(TGA)を、連続的Nフロー下で実施し、加熱速度毎分5℃として、TA Instruments高分解能TGA Q500熱重量分析器で数値を記録した。完全自動されたAutosorb−1Cガス収着分析器(Quantachrome Instruments)にて、低圧ガス収着測定を実施した。Rubotherm(Germany)から販売されている磁気浮遊天秤にて、高圧ガス収着研究を実施した。Quanta 600 FEG走査型電子顕微鏡で30kVにてSEM画像を記録し、CMM−55顕微鏡で光学画像を取得した。VTI−SA対称型蒸気収着分析装置で、室温にて水蒸気収着測定を実施した。
化合物の合成。
Tb−FTZB−MOF(1)の合成。HFTZB(13.6mg、0.0653mmol)、Tb(NO・5HO(18.9mg、0.0435mmol)、DMF(1.0mL)、COH(0.5mL)、及びクロロベンゼン(0.5mL)を20mLシンチレーションバイアル瓶内で混ぜ合わせ、密閉して115°Cにて72時間加熱し、室温まで冷却した。無色多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000−600cm−1):3379(br)、1651(s)、1611(m)、1388(vs)、1251(w)、1097(m)、905(m)、797(m)、746(m)、656(m)。
Y−FTZB−MOF(2)の合成。HFTZB(13.6mg、0.0653mmol)、Y(NO・6HO(16.7mg、0.0435mmol)、DMF(1.0mL)、COH(0.5mL)、及びクロロベンゼン(0.5mL)を20mLシンチレーションバイアル瓶内で混ぜ合わせ、密閉して115°Cにて72時間加熱した。無色多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000〜600cm−1):3385(br)、1658(s)、1612(m)、1391(vs)、1204(w)、1090(s)、904(s)、800(m)、750(m)、656(m)。
Tb−TZB−MOF(3)の合成。HTZB(16.5mg、0.087mmol)、Tb(NO・5HO(18.9mg、0.0435mmol)、2−フルオロ安息香酸(48.7mg、0.348mmol)、DMF(1.0mL)、COH(1.5mL)を、10mLマイクロ波管内で混ぜ合わせ、密閉して115°Cにて72時間加熱し、室温まで冷却した。無色多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000−600cm−1):3358(br)、1656(s)、1603(vs)、1659(s)、1497(w)、1397(vs)、1281(w)、1255(w)、1176(w)、1099(s)、1058(w)、1011(m)、878(w)、840(w)、801(m)、751(s)、701(w)、663(w)。
Tb−FTZBP−MOF(4)の合成。HFTZBP(24.7mg、0.087mmol)、Tb(NO・5HO(18.9mg、0.0435mmol)、DMF(1.0mL)、COH(0.5mL)、及びクロロベンゼン(0.5mL)を、20mLシンチレーションバイアル瓶内で混ぜ合わせ、密閉して115°Cにて72時間加熱し、室温まで冷却した。褐色の多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000−600cm−1):3358(br)、1650(vs)、1610(m)、1411(m)、1385(m)、1254(w)、1099(s)、1009(w)、905(w)、843(w)、796(m)、765(m)、660(w)。
Y−FTZBP−MOF(5)の合成。HFTZBP(24.7mg、0.087mmol)、Y(NO・6HO(16.8mg、0.0435mmol)、DMF(1.0mL)、COH(0.5mL)、及びクロロベンゼン(0.5mL)を、20mLシンチレーションバイアル瓶内で混ぜ合わせ、密閉して115°Cにて72時間加熱し、室温まで冷却した。褐色の多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000−600cm−1):3363(br),1657(vs),1611(v),1499(m),1412(m),1385(s),1251(w),1097(s),1058(w),1007(m),906(w),845(w),796(m),765(m),660(w)。
Tb−FBPDC−MOF(6)の合成。4−シアノ−3−フルオロビフェニル−4−カルボン酸(41.9mg、0.174mmol)、Tb(NO・5HO(37.8mg、0.087mmol)、DMF(1.5mL)、COH(0.5mL)、及びクロロベンゼン(0.5mL)を、20mLシンチレーションバイアル瓶内で混ぜ合わせ、密閉して115℃にて72時間加熱し、室温まで冷却した。無色多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000−600cm−1):3350(br),1655(w),1584(vs),1528(w),1382(vs),1188(w),1109(m),1014(w),907(m),846(m),779(s),697(w),662(w)。
Tb−DFBPDC−MOF(7)の合成。HDFBPDC(18.2mg、0.065mmol)、Tb(NO・5HO(18.9mg、0.0435mmol)、DMF(1.0mL)、COH(0.5mL)、及びクロロベンゼン(0.5mL)を、20mLシンチレーションバイアル瓶内で混ぜ合わせ、密閉して115°Cにて60時間加熱し、室温まで冷却した。無色多面体結晶を収集し、空気乾燥させた。FT−IR(4000−600cm−1):3338(br),1651(w),1582(vs),1493(w),1528(w),1385(vs),1253(w),1209(w),1102(m),1061(w),954(w),861(m),843(m),784(m),695(m)。
低圧ガス吸着測定
完全自動化ミクロ細孔ガス分析装置Autosorb−1C(Quantachrome Instruments)にて、最大1気圧の相対圧力で、低圧ガス吸着研究を実施した。77K及び87Kの液体窒素及びアルゴン槽をそれぞれ用いて、極低温を制御した。CO収着量測定のための槽温度は、エチレングリコール/HO混合物を入れた再循環槽を用いて制御した。Brunauer−Emmett−Teller(BET)及びLangmuirモデルを適用することで、87Kで取得したアルゴン吸着等温線から、見掛けの表面積を決定した。円筒形/球形NLDFT細孔モデルシステムを用いて酸化物(ゼオライト)表面を仮定することで、細孔径解析を実施した。特に記載のない限り、77K及び87Kにて測定されたH収着等温線並びに258、273及び298Kにて測定されたCO等温線を用いて、Clausius−Clapeyronの式を適用することにより、H及びCOの等量吸着熱(Qst)の定量を評価した。
合成直後の結晶をDMF3x20mLで洗浄し、続いて3日間メタノール(化合物1〜3)又はエタノール(化合物4〜7)に溶媒交換することにより、化合物1〜7の均一微結晶サンプルを活性化した。上記の期間中、溶液を1日に数回交換した。典型的実験では、各活性化サンプル30〜40mgを6mmのバルブ型ガラス製サンプルセルに(乾燥状態で)移し、初めにターボモレキュラ真空ポンプを使用して室温で排気し、次いで、1、2、3及び7については160℃まで、4〜5については120℃まで、徐々に(1℃/分の速度で温度を上げながら)加熱し、16時間保持して、室温まで冷却した。表2にデータを示す。
Figure 2016536334
マルチサイトLangmuirモデル(MSL)を用いた化合物1及び2のCO吸着Qst分析
MSLの式:n=nsat1*bp/1+bp+nsat2*bp/1+bp+…+nsati*bp/1+b
最高適合度及び集中度を3サイトLangmuir(TSL)モデルにより求めた。最高TSL適合度から求められたパラメータを用いて、Clausius−Clapeyronの式により、各エネルギーサイト(サイトI、サイトII、サイトIII)の吸着等温線及びQstの放出を再計算した。
Figure 2016536334
高圧ガス吸着測定
主として磁気浮遊天秤(MSB)並びにバルブ、マスフローメータ及び温度・圧力センサーのネットワークから構成される、Rubotherm社の重量密度測定装置(Bochum,Germany)(図50)を使用して、高純度ガスの吸着平衡測定を実施した。MSBは、高感度微量天秤をサンプル及び測定雰囲気から分離することにより、市販されている他の重量測定装置の欠点を克服しており、広範囲の圧力、すなわち0〜200barの範囲にわたって吸着測定を行うことができる。更に、77K〜423Kの範囲で吸着温度を制御することができる。典型的な吸着実験では、吸着剤が正確に計量され、電磁石を介した永久磁石によって浮遊したバスケット内に置かれる。次いで、バスケットが収められているセルが閉じられ、真空又は高圧が適用される。当該重量測定法により、ガス吸着減少量Ωの直接測定が可能となる。式1を用いて過剰吸着量を定量するには、浮力の影響を補正する必要があるが、ここで、VadsorbentとVssは、それぞれ吸着量と浮遊システムの容積を指している。これらの容積は、ヘリウムが吸着されることなく材料のすべての開放細孔に入り込むと仮定して、ヘリウム等温線法を用いて定量される。ガスの密度は、Refprop状態方程式(EOS)データベースを使用して定量され、容積校正されたチタンシリンダーを使用して実験的に検証される。ガス雰囲気における当該校正容積の重量を測定することにより、ガスの局所密度も定量される。従って、圧力と温度の関数として吸着能と気相密度の同時測定が可能である。過剰捕集量は実験的に利用できる唯一の量であり、絶対的捕集量を定量するための信頼できる実験方法はない。このため、本研究では過剰量のみが考慮されている。
Ω=mexcess−ρgas(Vabsorbant+Vss) (1)
圧力は、2台のDrucks高圧トランスミッターを用いてそれぞれ0.5〜34bar及び1〜200barの範囲の圧力を測定し、1台の低圧トランスミッターで0〜1barの範囲の圧力を測定する。各吸着実験の前に、残留圧力10−4mbar、433Kで、約100mg〜300mgのサンプルのガスを放出する。吸着測定中の温度は、温度調節された循環流体を用いることにより、一定に保たれる。
図55は、化合物1とCOの相互作用がサイトIでの吸着のみによって決定されると仮定し、数ppm〜1%のレベルから(IASTを用いて)計算された[c]298KにおけるNに対するCOの選択性を示している。選択性は、前記混合物について異なった全圧力(すなわち、0.5、1及び2bar)を仮定して計算された。全圧力変動の目的は、0.2、0.5及び1barを動作吸着圧力として、及び真空を脱着圧力として仮定し、真空スイング吸着(VSA)再生モード条件を再現することである。予想された通り、Nに対するCO選択性は、サイトIとの相互作用が最大であるとき、当該領域で高くなった(約370)。0.5〜2barの可変全圧力におけるCO/N選択性の予測では、全圧力及び濃度を上昇させると、利用可能なエネルギーサイト(サイトI)の大部分の急速な飽和のため、CO/N分離は減少することが示された。従って、高い選択性を維持する方法は、サイトIの密度を上げることである。この発見を確認するために、298K及び全圧力1barで1000ppmのCOを含有するCO/N混合物を用いて、漏出吸着実験を実施した。このような低圧力を用いた目的は、最も高エネルギーのサイト(サイトI)によって吸着量がほぼ決定される化合物1の分離性能を実験的に確かめることにある。
興味深いことに、漏出試験では、COは吸着床に約5250秒間保持されるのに対し、N漏出は数秒後に生じることが示された(図56)。漏出時におけるCO及びNのガス捕集量は、0.262及び0.249mmol/gだった。従って、CO/N選択性は非常に高く(約1051)、IASTを使用した予測した選択性を超えた。サイトIでの高い吸着密度を有する材料は、CH、O及びHなどの有用な生産物をより高い効率で生成するために、更に高いCO濃度(10〜30%)を有するガス流からCOを除去するための好適な分離剤になることが確実であり、上記の発見は極めて重要である。現行の研究は、かかる属性を備える新しいMOFの設計に焦点を当てている。
単結晶X線結晶学。化合物1及び2についてはBruker−AXS SMART−APEX2 CCD回折計(Cu Kα、λ=1.54178Å)を使用し、化合物3及び5〜7についてはBruker X8 PROSPECTOR APEX2 CCD(Cu Kα、λ=1.54178Å)を使用し、化合物4についてはOxford Supernova Atlas CCD(Mo Kα=0.71073Å)を使用して、単結晶X線回折データを収集した。APEX2(差分ベクトル法)16を用いてインデクシングを行った。参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、SaintPlus 6.01.Bruker SAINT,Data Reduction Software;Bruker AXS,Inc.:Madison,WI,2009を使用して、データ統合及び整理を行った。吸着量補正は、SADABSに実装されているマルチスキャン法により実施した。参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Sheldrick,G.M.SADABS,Program for Empirical Absorption Correction;University of Gottingen:Gottingen,Germany,2008。APEX2に実装されているXPREPを使用して、空間群を定量した。参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Bruker APEX2;Bruker AXS,Inc.:Madison,WI,2010。構造は、SHELXS−97(直接法)を使用して解決し、APEX216及びWinGX v1.70.01プログラムパッケージに含まれるSHELXL−97(F2での完全行列最小二乗法)を用いて精密化した。例えば、それぞれ参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、(a)Farrugia,L.J.Appl.Crystallogr.1999,32,837−838,and Sheldrick,G.M.SHELXL−97,Program for the Refinement of Crystal;University of Gottingen:Gottingen,Germany,1997.(c)Sheldrick,G.M.Acta Crystallogr.1990,A46,467−473.(d)Sheldrick,G.M.Acta Crystallogr.2008,A64,112−122を参照されたい。CrysAlis Proパッケージを使用して化合物4の回折画像を処理した。CrysAlis Pro;Oxford Diffraction:Abingdon,U.K.,2009が、参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる。すべての化合物について、配位子部位の配置が乱され、形状制約を用いて原子が精密化された。配置の乱れた原子の異方性変位パラメータを精密化する際にも、制約が用いられた。配置の乱れたカチオン及び溶媒分子を等方的に精密化した。μ−OH位置に観察される比較的高い残留電子密度(μ−OH酸素の熱パラメータの極めて小さい値をもたらす)は、イットリウム−酸素クラスターに観察される「d軌道から酸素2p軌道への電子移動(...)」に起因する可能性が最も高い。参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Pramann,A.;Nakamura,Y.;Nakijama,A.;Kaya,K.J.Phys.Chem.A 2001,105,7534−7540。水素原子は幾何学的に計算された位置に置き、等方性熱パラメータを有する以下のライディングモデルを用いる精密化プロセスに含めた:Uiso(H)=1.2Ueq(−OH、−CH)。
化合物7の結晶を双晶にした。双晶決定法[−0.66/−0.33/0.66][0.66/−0.66/0.33][0.33/0.66/0.66]。2つのXPREP(APEX2)を使用して逆格子を特定した。SAINTを使用して回折データを統合し、TWINABSを使用してスケーリング/補正を行った。参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Sheldrick,G.M.TWINABS;Bruker AXS,Inc.;Madison,WI,2002。両方の領域からの反射を含むHKLF5形式反射データを用いて精密化を実行した(BASF=0.12)。距離制約を用いて、配置の乱れたベンゼン環を精密化した。
配置の乱れた原子を等方的に精密化した。化合物3〜7について、Platonプログラムに実装されているSqueezeプロシージャを用いて、配置が大きく乱れた溶媒分子の影響を拡散として処理した。参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、Spek,T.L.Acta Crystallogr.1990,A46,194−201。結晶データ及び精密化条件を表3〜11に示す。
Figure 2016536334

Figure 2016536334

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Figure 2016536334

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Figure 2016536334

Figure 2016536334

Figure 2016536334

Figure 2016536334
本発明に関する多数の実施形態を記載した。それらの実施形態にかかわらず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変更が可能であることが理解される。その他の実施形態は以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (20)

  1. 金属イオン成分;及び
    互いに対して180度の角度に配向されている2つのアニオン結合基を有する二座配位子成分;
    を含み、
    該金属イオン成分と該二座配位子成分が会合して面心立方ネットワークを形成している、
    金属有機構造体組成物。
  2. 前記金属イオン成分が希土類金属イオンを含む、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  3. 前記希土類金属イオンがLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Tb又はYである、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  4. 前記2つのアニオン結合基が同じものである、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  5. 前記2つのアニオン結合基が異なるものである、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  6. 前記アニオン結合基のそれぞれが、独立してカルボキシレート又はテトラゾレートである、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  7. 前記2つのアニオン結合基が芳香族基により連結している、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  8. 前記芳香族基が疎水性基を含む、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  9. 疎水性基がフルオロ基である、請求項8に記載の金属有機構造体組成物。
  10. 前記金属イオン成分及び前記二座配位子が、結合点12個の分子ビルディングブロックを形成する、請求項1に記載の金属有機構造体組成物。
  11. 互いに対して180度の角度で配向されている2つのアニオン結合基を有する二座配位子成分に、金属イオン成分を接触させることを含み;
    該金属イオン成分と該二座配位子成分とが会合して面心立方ネットワークを形成する、金属有機構造体組成物の製造方法。
  12. 前記二座配位子が疎水性基を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 疎水性基がフルオロ基である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記金属イオン成分が希土類金属イオンを含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記希土類金属イオンがLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Tb又はYである、請求項11に記載の方法。
  16. 前記2つのアニオン結合基が同じものである、請求項11に記載の方法。
  17. 前記2つのアニオン結合基が異なるものである、請求項11に記載の方法。
  18. 前記アニオン結合基のそれぞれが、独立してカルボキシレート又はテトラゾレートである、請求項11に記載の方法。
  19. 前記2つのアニオン結合基が芳香族基により連結している、請求項11に記載の方法。
  20. 前記金属イオン成分及び前記二座配位子が、結合点12個の分子ビルディングブロックを形成する、請求項11に記載の方法。
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