JP2016535914A - ユーザがカスタマイズしたインプライド確率分布を利用する電子取引システム、及び該システムのためのグラフィカルユーザインターフェイス - Google Patents

ユーザがカスタマイズしたインプライド確率分布を利用する電子取引システム、及び該システムのためのグラフィカルユーザインターフェイス Download PDF

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Abstract

コンピュータ実装方法、及びユーザインターフェイスを含むシステムであって、(a)資産のオプションのリアルタイム価格から導出される、取引可能資産の先物価格のマーケットインプライド確率分布を計算してそのグラフィック表現を表示し、(b)ユーザが、ある価格帯に資産の先物価格が含まれる確率に関するユーザの独自の見識を反映するようにマーケットインプライド確率分布グラフをカスタマイズできるようにし、(c)オプションの組み合わせとして実装される、カスタマイズされた確率分布(存在する場合)を前提として利益をもたらすように最適化された最適な取引戦略を提案する方法及びシステム。組み合わせ注文は、ユーザによって修正及び/又は追加することができる。【選択図】図1

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2013年10月29日に出願された米国仮特許出願第61/897,118号の合衆国法典第35編第119条(e)に基づく利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本発明は、電子証券取引システムに関し、具体的には、金融商品の原資産の先物価格のリアルタイムインプライド確率分布を表示してカスタマイズするグラフィカルユーザインターフェイスを有する、1又は2以上の金融商品を取引するためのコンピュータ実装システムに関する。
あるオプションの現在の取引価格は、そのオプションの原資産が何らかの先物期日に予想価格範囲内に収まることに対してマーケットが付けた確率を反映する。例えば、株式におけるプット及びコールオプションの価格は、このような株式の価格の確率分布によって決まる。
しかしながら、このような原資産(例えば、株式)の価格の確率分布と金融商品(例えば、オプション)の価格との関係に関わらず、従来、このような確率分布に基づいて取引を行うための、さらにはこのような確率分布をカスタマイズし、このようなカスタマイズされた確率分布に基づいて金融商品を取引するための効率的なツールをユーザに提供する電子取引システムは存在していない。
以下の説明及び開示する主題の実践から、開示する実施形態の利点が明らかになるであろう。本明細書に開示するシステム及び方法は、オプション又はその他のデリバティブ、並びに株式、上場投資信託(ETF)、商品、通貨及びその他の原資産などの原資産に当てはまる。本発明の実施形態は、現在のマーケット価格から導出される原資産の確率分布をグラフィック表示し、マーケットの確率分布を、例えばユーザの独自の確率分布推定を反映するようにカスタマイズし、このカスタマイズされた確率分布に基づいて、原資産のオプション又はその他のデリバティブの1又は2以上の好ましい取引を決定してユーザに提示し、1又は2以上の好ましい取引を電子マーケットに提出する、柔軟、単純かつ効率的なツールをユーザに提供する。ユーザのための好ましい取引の決定は、ユーザがカスタマイズした確率分布に基づく確率密度関数(「PDF」)を前提として予想収益を最適化することに基づいて行うことができる。
一般に、本明細書で説明する実施形態は、コンピュータ実装方法、及びユーザインターフェイスを含むシステムを含み、これらの方法及びシステムは、(a)資産のオプションのリアルタイム価格から導出される、取引可能資産の先物価格のマーケットインプライド確率分布を計算してそのグラフィック表現を表示し、(b)ユーザが、ある価格帯に資産の先物価格が含まれる確率に関するユーザの独自の見識を反映するようにインプライド確率分布グラフをカスタマイズできるようにし、(c)オプション(或いは他のデリバティブ、又は株式レッグを伴うオプション注文)の組み合わせとして実装される、カスタマイズされた確率分布(存在する場合)がマーケット価格から導出された確率分布よりも正確であることを前提として利益をもたらすように最適化された最適な戦略を提案する。さらなる実施形態では、さらにこれらのシステム及び方法が、(d)ユーザが、原資産において1又は2以上の注文を追加することを含め、提案された注文の組み合わせのレッグを修正できるようにし、(e)提案(又は修正)された注文の組み合わせの潜在的な損益結果のグラフィック表現をユーザに提示し、(f)例えば、デルタ、ガンマ、ベガ、セータ及びローのうちの1つ又は2つ以上を含む、提案(又は修正)された注文の組み合わせに関連するリスク指標のグラフィック表現をユーザに提示し、及び/又は(g)提案(又は修正)された注文の組み合わせを直接マーケットに提出する。さらに、本明細書で説明するものを含む様々な任意の特徴を利用し、及び/又はユーザに提示することもできる。
以下の添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を一例として詳細に説明し図示する。
本発明の実施形態によるコンピュータ実装取引ネットワークの概略図である。 本発明の一実施形態によるグラフィカルユーザインターフェイスのスクリーンショットである。 本発明の一実施形態によるグラフィカルユーザインターフェイスのスクリーンショットである。 本発明の一実施形態によるグラフィカルユーザインターフェイスのスクリーンショットである。 本発明の一実施形態によるグラフィカルユーザインターフェイスのスクリーンショットである。 本発明の一実施形態によるフローチャートである。 本発明の別の実施形態によるグラフィカルユーザインターフェイスの画面である。
本発明の基本的な新規の特徴をその例示的な実施形態に適用した形で図示し説明するが、当業者であれば、本発明の思想から逸脱することなく、開示する本発明の実施形態の形態、特徴及び詳細の省略、置換及び変更を行うことができると理解されたい。この点、本明細書における実施形態は例示にすぎず、様々な特徴及び実装の詳細の省略、組み合わせ及び(異なる実施形態からのものを含む)置換及び/又は修正を、全て本発明の思想から逸脱することなく行うことができると理解されたい。
当業者であれば理解するように、本発明の実施形態は、あらゆる数の異なるコンピュータ及び/又はネットワークベースの技術を用いて実装することができる。まず図1に、一般に1又は2以上のバックエンドサーバ105及びワークステーション(1、2、...n)130を含むコンピュータ実装取引システム100の実施形態を示す。一般に、バックエンドサーバ105は、ワークステーション130と電子マーケット(1、2...k)140との間の仲介装置の役割を果たし、ワークステーション130から取引注文明細を受け取り、これらを処理し、これらに基づく取引注文を電子マーケット140に提出する。また、バックエンドサーバ105は、電子マーケット140から注文履行情報を受け取り、この履行情報を処理し、ワークステーション130に履行詳細を提供する。また、バックエンドサーバ105は、このような機能の実行時に、マーケットデータプロバイダシステム(1、2、...m)150から証券の現行市場価格などのマーケットデータを受け取って利用する。
本実施形態は、株式のオプションを対象にしているが、他の金融商品及び原資産には別の実施形態を適用することができる。従って、電子マーケット140は、ニューヨーク証券取引所ユーロネクスト、ボストンオプション取引所、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、ナスダック、ニューヨーク・マーカンタイル取引所、FTSE、電子証券取引ネットワーク(ECN)、POSIT及びLIQUIDNETによって運営されるような流動性プールなどによって提供されるものなどの、有価証券取引のためのあらゆるマーケット又は取引所を含むことができる。
バックエンドサーバ105は、本明細書で説明する機能を提供する上で、リードオンリメモリ、(例えば、RAID構成の)ハードディスク、テープドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、ネットワークストレージ、或いはその他の既知の又は今後開発される技術などのコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア、ファームウェア又は他のコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサを含む。サーバ105(及びそのプロセッサ)は、様々な機能要素又はモジュールを含むように構成又は編成できるソフトウェア(コンピュータ可読命令)に従って動作するように構成することができる。サーバ105は、一般に当業者に知られている電子取引システム及び通信システムのコンポーネントに加え、本明細書で説明する確率及び確率分布関数を生成する(単複の)確率モジュール110、本明細書で説明するグラフを生成して修正する(単複の)グラフ生成モジュール112、ユーザ入力及びマーケットデータに応答して1又は2以上の好ましい戦略を生成及び/又は識別する(単複の)推奨戦略生成モジュール114、(ユーザが修正できる)システム100が識別した戦略の成果を決定して表示する(単複の)戦略成果モジュール116、及び(ユーザが修正できる)選択された戦略を含む電子注文を生成する(単複の)戦略注文生成モジュール118などの(例えば、ソフトウェア又はファームウェアモジュールとして実装される)特殊なエンジン又はモジュールを含むことができる。サーバ105は、電子マーケット140に電子注文を転送する(単複の)スマートルータモジュール120を含むこともできる。
サーバ105は、本明細書で説明する機能及び動作を実行する上で、ランダムアクセスメモリ、(例えば、RAID構成の)ハードディスク、テープドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、ネットワークストレージ又はその他の既知の又は今後開発される技術などのコンピュータメモリ内の記録及びデータにアクセスすることもできる。一例として、バックエンドサーバ105は、電子データベース125を含み、又は電子データベース125と通信する。当業者には本明細書の説明から明らかなように、データベース125は、複数の関連テーブルを有するリレーショナルデータベースを含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、データベース125が、通常は電子取引システムに記憶されるデータと、本明細書で説明する取引を行う際に使用する情報とを記憶し、アカウントテーブル、マーケットテーブル、ポジションテーブル及び注文テーブルを含むことができる。
一般に、アカウントテーブルは、一意のアカウント識別子(ID)によって識別される各マーケット参加者のアカウントと、例えば、連絡先情報、銀行情報、取引限度、及び関連性があると見なされる他のいずれかの情報、並びに各アカウントの下で取引しているユーザ(及び関連ワークステーション130)の指示を含む、関連するマーケット参加者とを識別する情報を記憶する。例えば、システム100は、ユーザを特定のマーケット及び/又は特定の時間の取引に制限する限度を記憶することができる。各ワークステーション130は、一意の端末ID及び/又はインターネットプロトコル(IP)アドレスによって識別することができ、各ユーザは、ユーザがワークステーション130及び/又はシステム100にログインするために使用する一意のユーザ名及び/又はパスワードによって識別することができる。バックエンドサーバ105は、端末ID及びユーザ名/パスワードを用いて、入ってきた注文を特定のワークステーション130及び/又はユーザが送信したものとして識別し、関連付け、注文を処理し、適当なワークステーション130に送出メッセージを送信することができる。アカウント保有者及びユーザは、例えば、一般及び個人投資家、機関投資家、銀行、値付け業者、ブローカー−ディーラー、又はその他のエンティティを含むことができる。
1又は2以上のマーケットテーブルは、連絡先及びルーティング情報、取引スケジュール及びその他の情報などの、一意のマーケットIDによって識別されるマーケット150の各々に関する詳細を含むことができる。
データベース125は、アカウント及びユーザのポジションを記憶する1又は2以上のテーブルを含むこともできる。このようなテーブルは、各証券における各ユーザ及びアカウントの集計ポジション(aggregate positions)の指示を含むことができる。
データベース125は、各ユーザを取引戦略に関連付け、各取引戦略をその要素注文(component order)に関連付けることを含めて取引及び注文詳細を記憶する1又は2以上のテーブルを含むこともできる。例えば、データベース125は、ユーザ及び/又はアカウントを(一意のIDによって識別される)戦略に関連付けるユーザ又はアカウントテーブルと、各戦略を(一意の注文IDによって識別される)その注文に関連付ける戦略テーブルとを含むことができる。各注文に関連する注文パラメータは、同じテーブルが含むことも、或いは1又は2以上の他のテーブルが含むこともできる。このようなテーブルは、各注文の状況(例えば、保留中であるか、満たされているか、キャンセルすべきか、それとも修正すべきか)、及び発注に関連する詳細(例えば、発注先の特定の電子マーケット140、注文日時及びその他の詳細)などの、必ずしもユーザによって提供されるとは限らない注文パラメータを追跡することもできる。
上述したテーブルは例示にすぎず、さらに多くの又は少ない情報を望むようにサーバ105及び/又はシステム100に記憶して追跡することもできると理解されたい。さらに、このようなデータは、サーバ105から離れてワークステーション130などにいずれかの情報を記憶することを含め、あらゆる分類で、あらゆる数のデータベース及び/又はテーブルに記憶することができる。また、全ての情報を記憶するのではなく、システム100が利用できる他の情報に基づいて、いくつかの情報をリアルタイムで生成することもできる。
また、一般に、ワークステーション130、サーバ105、電子マーケット140及びマーケットデータプロバイダシステム150などの、本明細書で説明するコンピュータシステムは、本明細書で説明するようなコンピュータシステムの動作を管理するために必要な機能を実行するための、非一時的メモリ内のコンピュータ命令又はコードに従ってプログラムによって構築又は構成された1又は2以上のコンピュータを含むと認識されたい。当業者であれば、これらのコンピュータシステムは、動作に必要なトラフィックと処理ニーズとを同時にサポートするために別個に又は並行して使用できるあらゆる数及び構成の異なるコンピュータ及び電子データベースを設計事項として含むと認識するであろう。1つの実施形態では、複数のサーバを使用する場合、バックエンドサーバ105が、ラウンドロビン構成を用いてユーザ及び/又は電子マーケットを取り扱うように構成される。図示してはいないが、一般にこれらのコンピュータシステムの1又は2以上のコンピュータは、以下に限定されるわけではないが、プロセッサ、RAM、ROM、クロック、ハードウェアドライバ及び関連ストレージなどを含む、通常このようなコンピュータシステムに含まれるようなコンポーネントを含む。
一般に、各ワークステーション130は、特別にプログラムされた汎用コンピュータ、専用コンピュータ、或いはコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア、ファームウェア又はその他のプログラムに従って本明細書で説明する機能を提供するように動作する(PDA、スマートフォン、タブレット又はその他のモバイル装置などの)他のコンピュータ装置とすることができる。例えば、以下でさらに詳細に説明するように、各ワークステーション130は、ユーザがシステム100及びサーバ105とやりとりして、これらによって提供される機能を使用できるように、複数のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)をユーザに提供するようにプログラムすることができる。本実施形態では、ワークステーション130が、FIXプロトコルの拡張として情報をパッケージ化してサーバ105に送信し、サーバ105から情報を受け取るJAVA(登録商標)ベースのGUIである。いくつかの実施形態では、ワークステーション130におけるコンピュータ可読媒体内のソフトウェア又は他のプログラムが、例えば、ユーザに注文チケットを提供し、本明細書に開示する注文パラメータ及び条件を含むユーザ入力を受け取り、これらのパラメータ及び条件を評価し、要素注文を生成し、これらの要素注文を(例えば、FIXプロトコルで)電子マーケット140及び/又はサーバ105に送信し、ローカルバージョンのデータベース内で注文進捗を追跡するという1又は2以上のモジュールの機能などの、サーバ105によって提供されるはずの機能を提供する。別の実施形態では、GUIが、バックエンドサーバ105によって、例えばメモリ内のインターフェイスソフトウェアコンポーネント又はモジュールによって生成される。このような実施形態では、バックエンドサーバが、GUIを提供するウェブサーバをさらに含むことができ、システムは、一般にアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)として動作することができる。
さらに、本明細書で説明するサーバ105、ワークステーション130、電子マーケット140、及びマーケットデータプロバイダシステム150の各々は、本明細書で説明する他のコンポーネントと通信するネットワーク接続を有することができる。このネットワーク接続は、システムが他のシステム及びユーザ装置と通信できるインターネット又は他のいずれかの通信ネットワークへのゲートウェイインターフェイスとすることができる。サーバ105は、インターネットなどの同じネットワークを介して、或いはインターネット、WAN、LAN、VPN又はその他の通信リンクなどの別個のネットワークを介して他のタイプの各コンポーネントと通信することができる。ネットワーク接続は、(いずれかの既知の又は今後開発される通信速度の)従来のモデム、オープンライン接続(例えば、デジタル加入者回線又はケーブル接続)、衛星受信機/送信機、無線通信受信機/送信機、又は当業において現在知られている又は将来的に知られる他のいずれかのネットワーク接続装置を用いて通信ネットワークに接続することができる。当業者であれば、ユーザインターフェイスの表示、及びユーザに対する情報の提供又は表示は、以下に限定されるわけではないが、ユーザにインターフェイスを提供又はプッシュすること、ワークステーション130に1又は2以上のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を公開すること、及びサーバ105からのトリガの受信時又はワークステーション130におけるユーザからの入力時にワークステーション130においてインターフェイスをローカルに記憶し、及び/又は生成することを含む多くの方法で、本発明の範囲内において行うことができると理解するであろう。また、バックエンドサーバ105は、いずれかのプロトコル又はフォーマットを用いてワークステーション130及び電子マーケット140と通信することができる。いくつかの実施形態では、関連するコンピュータシステムが、特定の帯域幅又はセキュリティ問題に対応するように必要に応じてパケット化、暗号化又はフォーマットすることができる1又は2以上のメッセージに通信すべき情報が含まれるメッセージングシステムを用いて通信することが好ましい。メッセージは、XML又はその他のメッセージタイプを使用することができ、金融業界におけるFIXなどの1又は2以上のメッセージ標準に基づくことも、或いは専用プロトコル又はフォーマットに基づくこともできる。
「接続」、「通信」又は「リンク」についての言及は、様々なコンピュータが常に接続又は通信しているのではなく、接続の確立時に通信できることを意味すると理解されるであろう。例えば、ワークステーション130は、非セキュアなインターネット接続を用いて時々サーバ105に「接続」してマーケット価格又は関連情報をチェックすることができる。
本明細書で説明する機能は、あらゆる数の様々なソフトウェア及びデータベース構成を用いて実装することができると理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、1又は2以上のサーバが、確率及び確率密度関数を計算し、ユーザ入力に基づいてマーケットインプライド確率分布を修正してカスタマイズし、データを生成してチャート化し、好ましい又は最適な取引の組み合わせを決定し、(例えば、Javaベースのアプリケーションを実行する)トレーダ端末がこのような情報を表示してトレーダの入力を(単複の)サーバに転送するが、別の実施形態では、処理ステップのいずれか1つ又は2つ以上をトレーダ端末に移行して、サーバの必要性を低減又は排除することもできる。
上述したように、各ワークステーション130は、(例えば、ローカルROM内の)ソフトウェアに従ってユーザにグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を提供するように動作する。添付の図2〜図5に示すように、一般に本実施形態のトレーダ端末130のGUIは、一般に確率分布を表示してユーザが図形的にカスタマイズできるようにする確率分布ビルダ1000、一般に1又は2以上の自動的に生成された好ましい取引戦略を表示してユーザがいずれか1つ又は2つ以上の戦略を選択できるようにする戦略セレクタ2000、一般に取引戦略(例えば、オプション戦略)を自動的に表示して、ユーザが取引戦略レッグの修正及び提出を行えるようにする戦略調整/注文入力3000、並びに一般に複数のメトリクスのいずれかに従って取引戦略の予想成果を表示する戦略成果詳細4000という4つのウィンドウ又はパネルを含む。パネルは縦方向に配置されているが、実施形態によっては異なるように配置することも、或いはユーザによって配置又はサイズを変更することも、或いは異なる時点で(例えば、逐次に)提示することもできる。さらに、説明する実施形態は、ディスプレイ(例えば、モニタ)及びマウスインターフェイスを備えたユーザコンピュータを検討するものであるが、グラフィカルユーザインターフェイスは、タブレット、スマートフォン、又は異なるインターフェイス装置(例えば、タッチ画面)などの他の装置上に表示することもできる。以下、パネルの様々な特徴について説明する。
確率分布ビルダパネル(1000)は、以下を含むことができる。
a)株式などの原資産の取引記号(例えば、TSLA)を入力するための入力データフィールド又はプルダウン(又はドロップダウン)メニュー(1010、図2)。
b)分析する先物期日を入力するための入力データフィールド又はプルダウンメニュー(1020、図2)。このドロップダウンメニュー(1020、図2)には、原資産(図示、TSLA)に関連するオプション契約の満期日を自動的に投入しておくことができる。
c)行動の取り消し及びやり直しのための入力ボタン(1040及び1050、図2)を設けることもできる。
d)双方向マーケットインプライド確率分布(MIPD)を表示するMIPDグラフ(1060、図2)。このグラフは、(水平軸上に示されている)価格帯が選択日時点に存在する確率を(垂直軸上に)表す。X軸上には、原資産の価格間隔又は価格帯が、例えば均一幅(例えば、Xドル)で、或いは別の実施形態では可変幅又はユーザが定義できる幅で表示される。Y軸上には、標準幅毎の確率がパーセントで表示されてカーソルの動きを追う(1080、図3)。以下でさらに詳細に説明するように、ユーザは、グラフ上の表示された価格帯内の一点をクリックし、確率を上向きにドラッグして、その範囲内に価格が収まると思われる確率を上げ、或いは下向きにドラッグして、その範囲内に価格が収まると思われる確率を下げることによってMIPDグラフをカスタマイズすることができる(1070、図3)。システムは、カスタマイズ(修正)後の確率分布を再計算して自動的に表示することにより、カスタマイズされた確率分布(CPD)グラフを表示することが好ましい。図3に示すように、MIPD(1090)及びCPD(1100)は、いずれも例えば異なる色で同時に表示されることが好ましい。
e)グラフをマーケットインプライド確率分布にリセットするための入力ボタン(1055、図2)。
f)リアルタイムに更新される原資産の最終売価を表示することもできる。
g)マーケットインプライド確率分布及びカスタマイズされた確率分布の各々の選択した満期日における原資産の予想価格である先物価格(1110、図3)を表示することもできる。
h)例えば、インプライド確率分布及びカスタム確率分布の各々を前提とする現在から満期日までの日々の原資産価格の予想変動の平方根である予想変動率表示(1120、図3)。
i)システムが生成する戦略にユーザが含めたいレッグ数(例えば、2、3又は4)を入力又は選択するための入力フィールド又はプルダウンメニュー(1130、図3)。
j)戦略セレクタパネル(2000)内に表示される好ましい取引戦略のシステムによる生成を開始するためにユーザがアクティブに(例えば、「クリック」)することができる戦略構築ボタン(1140、図3)。
戦略セレクタパネル(2000)は、以下を含むことができる。
a)(「戦略構築」ボタン(1140)がアクティブになった後にシステムによって生成される)最適戦略、及び各戦略についての以下の情報の表示。
i.カスタム確率分布によって示唆される予想利益(2010、図4A)
ii.取引戦略の単位偏差当たりの超過収益(リスクプレミアム)の指標であるシャープレシオ(2020、図4A)。
iii.対応する戦略のための市場性の高い注文の価格(2030、図4A)
iv.ユーザCPDを前提とした利益を得る確率(2040、図4A)
v.ユーザCPDを前提とした、例えばドル(2050、図4A)及び/又は総投資率(2060、図4A)での最大潜在利益
vi.ユーザCPDを前提とした最大利益を得る確率(2070、図4A)
vii.MIPD及び/又はユーザCPDを前提とした、例えばドル単位(2080、図4A)での、又は投資率として(2090、図4A)の最大潜在損失
viii.ユーザCPDを前提とした最大損失を得る確率(2100、図4A)
ix.データベースに記憶されている情報に基づいて計算できるユーザの委託保証金(2110、図4A)
b)表示された1つの戦略上でユーザがポインタ(マウスカーソル)を動かす(又は別様に戦略の選択を示す)と、ポップアップフローティングウィンドウ又はパネル(2120、図4A)内に戦略の要素を表示することができる。別の実施形態では、デフォルト設定によって各戦略の要素をパネル2000内に自動的に提供することができる。
c)対応する戦略を選択して戦略調整/注文入力パネル(3000)内に表示するためにユーザがアクティブにすることができる、各表示された戦略に対応する選択ボタン又はチェックボックス(2130、図4A)。
戦略調整/注文入力パネル(3000)(例えば、図4A〜H)は、以下を含むことができる。
a)ユーザによって選択された戦略(要素取引又はレッグの組み合わせを反映する「コンボ」取引とも呼ばれる)の要素の表示(3010)。
b)例えば、入力フィールド、選択ボックス及び/又はプルダウンメニューを通じて組み合わせ注文の1又は2以上のレッグに以下の修正を行う機能。
i.レッグの削除
ii.購入/売却行動の変更(3020)
iii.数量の変更(3030)
iv.満期日の変更(3040)
v.行使価格の変更(3050)
vi.オプションタイプ(プット又はコール)の変更(3060)
c)注文タイプ(例えば、指値注文、マーケット注文、相対注文)を指定するための入力フィールド又はプルダウンメニュー(3070)。例えば、ユーザは、取引戦略のレッグ毎に異なる注文タイプを選択することができる。
d)注文期間(例えば、日にち、取り消しまで有効(GTC))を指定するための入力フィールド又はプルダウンメニュー(3080)。
e)より高度な注文条件を指定するための入力フィールド又はプルダウンメニュー(3100、図4B;3120、3130、図4H)であって、同じ又は別個のウィンドウ内に表示することができ、以下を含む。
i.ユーザが履行のために注文を送りたいマーケット/取引所を指定するための入力フィールド又はプルダウンメニュー
ii.他の注文タイプ属性(例えば、アイスバーグ)を指定するための入力フィールド又はプルダウンメニュー
iii.追跡目的で注文の参照タイトルを作成するための入力フィールド
iv.全か無か(AON)の条件を指定するための入力フィールド又はプルダウンメニュー
v.株式レッグを追加する(同じ又は異なる原資産のための追加注文)ための入力フィールド又はプルダウンメニュー
vi.取引をデルタニュートラルにするための入力フィールド又はプルダウンメニュー(この場合、システムが、取引全体のデルタがゼロに近づくように自動的に取引を修正する)。これは、結果として得られる組み合わせをデルタニュートラルにするために適当なサイズの株式レッグを追加することによって行うことができる。
vii.(データベースに記憶されて更新される)ユーザの現在のポジションに基づいてユーザの現在の初期及び維持委託保証金をチェックできるようにユーザがアクティブにするボタン又はリンクであって、保留中の注文についての委託保証金の影響をプレビューするように構成することができる。
f)(例えば、図4Bの「提出」ボタン(3110)をユーザがクリックすることによって)履行のための注文を提出するための機能。システムは、各注文を電子証券取引所に送信する前に、図4Hに示すように、注文のパラメータ及び条件の概要(3130)を表示することができ、ユーザが「提出」ボタン(3120)をクリックすると、例えば注文ルーティングアルゴリズムによって決定された形で注文が1又は2以上の電子証券取引所に送信される。
戦略成果詳細パネル(4000)。
a)システムによって生成されユーザによって選択された、或いは戦略調整/注文入力パネル(3000)を介してユーザによってカスタマイズされた戦略に基づく、オプションの選択された又は異なる満期日(4030)のための(例えば、プルダウンメニュー(4020)を介して選択できるような)いずれかのメトリクスのグラフィック表現であり、例えば以下を含む。
i.利益/損失(P/L)
ii.デルタ
iii.ガンマ
iv.ベガ
v.セータ
vi.ロー
他の実施形態は、マーケットインプライド確率分布(MIPD)及び/又はユーザがカスタマイズした確率分布(CPD)に基づく組み合わせの予想変動率(選択可能、4040)の計算及び表示を含むこともできる。図5A〜図5Gには、グラフィカルユーザインターフェイスの別の表現を示す。
本実施形態のグラフィカルユーザインターフェイスの様々な特徴について説明したが、以下、図6のフローチャートを参照するとともに引き続き図2〜図5を参照しながら、本実施形態においてワークステーションのグラフィカルユーザインターフェイス上でユーザが実行し、これに応答してサーバが実行する例示的な一連の動作について説明する。当業者であれば理解するように、本明細書で説明する例示的な処理及び実施例においては、上記の特徴の一部を明示的に説明していないこともあるが、これらの特徴を組み入れることもできると理解されたい。
600において、ユーザは、フィールド1010に原資産の取引記号を入力する。610において、ユーザは、プルダウンメニュー1020を介して先物期日を入力する。
620において、システムは、ユーザが指定した日付の原資産の価格のMIPDを(以下でさらに詳細に説明するように)計算し、これを表示させる。(単複の)サーバが確率を計算する実施形態では、原資産及び日付が1又は2以上のサーバに送信される。サーバは、好ましくはリアルタイムデータフィードを介してサーバに提供される、上場オプション及び原資産に関するリアルタイムクォートを用いて、リアルタイムクォートが示唆する日付の原資産のMIPDを計算し、ユーザのワークステーションコンピュータにデータを提供してMIPDグラフとして表示されるようにする。いくつかの実施形態では、原資産のクォートが変化すると、サーバは、(例えば、リアルタイムに又は定期的に)MIPDデータを再計算し、これをワークステーションに送信して(例えば、リアルタイムに又は定期的に)表示されるようにする。
630において、ユーザは、(例えば、価格が1又は2以上の価格帯に収まる確率を調整することによって)MIPDを修正し、システムは、このようなユーザ入力に基づいて(本明細書で説明した)CPDを生成する。本実施形態では、CPDがワークステーションにおいてローカルに生成されるが、別の実施形態では、ユーザの修正がサーバに提供されたことに基づいてサーバによってCPDが生成される。
640において、ユーザは、システムによって提示される1又は2以上の戦略の各々の最大レッグ数を指定することができる。本実施形態では、デフォルトレッグ数が2であり、従ってシステムは、各々が2つのレッグを含む1又は2以上の戦略をユーザに提示する。しかしながら、別の実施形態では、各々があらゆる数のレッグを含む1又は2以上の戦略をシステムが生成して表示できるように、異なる数のレッグをデフォルトとして設定することもできると理解されたい。さらに、複数の戦略がユーザに提示される場合、各戦略は、(ユーザが選択することも、又はシステムが定義することもできる)同じ又は異なる数のレッグを含むことができる。
650において、ユーザは、「戦略を構築」ボタン1140をアクティブにして、(サーバに通信(送信)した)ユーザ入力に基づく1又は2以上の戦略をシステムに計算させる。660において、システムは、ユーザの戦略構築要求に応答していくつかの好ましい戦略を決定し、これをグラフィカルユーザインターフェイス上に表示させる。
670において、ユーザは、表示された戦略から1つの戦略を選択し、システムは、戦略成果パネル(4000)に成果の詳細を表示する。
680において、ユーザは、選択した戦略を調整したいと望む場合、その戦略の1又は2以上のパラメータ(例えば、戦略調整/注文入力パネル(3000)上に表示されたパラメータのうちの1つ又は2つ以上のパラメータ)を修正することができる。690において、ユーザが実際に戦略を修正した場合、この修正がシステムへの入力として用いられ、システムは、更新された戦略の現在の市場価格を決定(更新)して表示し、戦略成果パネル(4000)内の成果メトリクスを更新する。システムは、ユーザが一次戦略及び1又は2以上の二次戦略を選択したことに基づいて戦略成果パネル(4000)内の複数の戦略の成果を上書きすることができるので、ユーザは、複数の戦略を修正することができ、その成果を戦略成果パネル(4000)内に表示することができると理解されたい。
700において、ユーザは、1又は2以上の注文条件を指定することができる(例えば、示されたデフォルト値を受け入れることができ、この場合、ユーザは何もする必要がなく、或いは戦略又は全体的戦略を含むいずれかの個々の取引のレッグ間の比率、株式取引の追加及びその他の修正などの1又は2以上の条件を変更することもできる)。710において、ユーザは、予め指定されたグラフィカルインターフェイス要素(例えば、「送信」ボタン(3110))をアクティブにすることにより、(様々な要素注文から成る)十分に指定した注文を電子証券取引所に提出する。
1又は2以上のサーバが確率を計算する実施形態では、原資産及び日付がサーバに送信される。サーバは、好ましくはリアルタイムデータフィードを介してサーバに提供される、上場オプション及び原資産に関するリアルタイムクォートを用いて、リアルタイムクォートが示唆する日付の資産の価格のMIPDを計算し、ユーザのワークステーションコンピュータにデータを提供してMIPDグラフとして表示されるようにする。いくつかの実施形態では、原資産のクォートが変化すると、サーバは、(例えば、リアルタイムに又は定期的に)MIPDデータを再計算し、これをワークステーションに送信して(例えば、リアルタイムに又は定期的に)表示されるようにする。
上場オプションに関するクォートは、単一の価格ではなく、買呼値と売呼値から成る。また、オプションは、個別の行使価格(又はストライク)のみについて上場される。一連のオプションクォートに一致する確率分布は無限に存在する。1つの実施形態のシステム(例えば、サーバ)は、単一の確率分布候補を表示するために、(a)システムが、原資産のクォートを受け取った際に、これらを上場されたストライクにつき1つの予想変動率の組に変換するステップと、(b)例えば、複数の隣接するストライクの予想変動率を二次多項式などの平滑関数に合わせることにより、予想変動率の組を平滑化してノイズを低減するステップと、(c)以下でさらに詳細に説明するように、公式/アルゴリズムを用いて、予想変動率の組を確率密度関数に変換するステップと、(d)添付図に示すように、確率分布を、各上場されたストライクの対間に収まる先物価格の確率としてグラフィック表現するステップと、を用いることができる。
本実施形態では、原資産の一連の確率及び満期日がトレーダのワークステーションに提供される。(例えば、ストライクの数を考慮すると)データ量を技術的に管理することはできないので、サーバ又はワークステーション(ワークステーション上のユーザインターフェイスアプリケーション)は、表示するデータの量を削減又は制限することができる。例えば、ストライクの一部のみ(例えば、100%の確率ではなく96%の確率を表すもの)をサーバが送信し、又はトレーダのワークステーションが選択的に表示して、これよりも下位及び上位のストライク又は価格間隔(例えば、最上位及び最下位2%の確率を表すストライク又は価格間隔)を表示しないようにすることができる。いくつかの実施形態では、このようなデータの削減がデフォルト設定によって行われる(例えば、96%などの予め設定した何らかのパーセンテージ確率を反映するもの、又はユーザが入力を介して指定したパーセンテージ確率にデータを制限する)。従って、本実施形態は、伝送帯域幅及び/又は処理帯域幅及び電力を節約又は削減するという技術的利点を有する。
特にストライクが極めて集中する別の実施形態では、システムが、例えば、6又は7などの予め設定された特定の標準偏差数、又はユーザが指定した標準偏差数によって規定されるような特定数のストライクのみを表示することにより、(「テール」と呼ぶこともできる)確率分布の最下端及び最上端のデータ表示を省略することができる。このようなテールのデータは、存在して非ゼロの確率の場合もあるが、ユーザはこれらをゼロに調整することができる。本実施形態の例示的な図に示すように、最下位及び最上位のストライクは、(非ゼロデータは存在するものの)最初は各々がゼロ確率として示され、その後、ユーザがこれらの各々をMIPDグラフのカスタマイズの一部として修正することができる。
上述したように、ユーザは、原資産の先物価格が特定の範囲内に入る確率についてのユーザの独自の意見(「カスタム確率分布」又は「CPD」)を反映するようにMIPDグラフを修正することができる。ユーザは、例えば、カーソル/マウス又はその他のインターフェイスを用いてドラッグすることにより、いずれかの価格間隔内の水平バーを上下に動かすことによってMIPDグラフを修正することができる。グラフは、生成時及び表示時に、棒グラフの各価格間隔区分の高さが確率に対応する(例えば、X垂直ピクセルが0.01の確率に等しい)状態でスケール調整されるので、バーを一定の距離(ピクセル数)だけ動かすと、同じ縮尺に基づく移動距離に対応する量だけ確率が変化する。別の実施形態では、ユーザが、例えば価格帯内の確率バーをアクティブにして数値を打ち込むことにより、修正後の確率又は確率の変化量を数値入力することができる。その後、このグラフは、入力された量に基づいて更新される。
ユーザが、ある価格間隔内(例えば、2つのストライク間)で確率バーを変更すると、システム(すなわち、本実施形態ではサーバ、或いはサーバ及び/又はワークステーション)は、全確率が1.00(100%)を保つことを保証するように他の価格間隔の確率を自動的に調整する。換言すれば、ユーザが価格間隔の確率をXだけ増加させた場合、システムは、1.00(100%)の全確率を維持するように、1又は2以上の他の価格間隔に関連する確率をXだけ低下させることができる(逆もまた同様)。システムは、適度な曲線形状を保つように他の価格間隔内(他のストライク間)の確率値を調整することもできる。例えば、ある価格間隔に関連する確率をユーザが調整するいくつかの実施形態では、システムが、(例えば、一定数の隣接する価格間隔の確率差が一定量を下回るように)隣接する価格間隔の確率を自動的に同じ方向(上又は下)に調整し、(例えば、テールに向かう又は曲線の反対側の)他の価格間隔に関連する確率を逆方向に調整する。いくつかの実施形態では、ユーザが価格間隔の確率を調整する量が、非ゼロの確率を有する他の価格間隔にわたって比例的にオフセット又は再分配される。別の実施形態では、ユーザによる修正の量が、非ゼロの確率を有する価格間隔にわたって等しい量でオフセットされる。さらに他の実施形態では、ユーザが価格間隔の確率を調整する量が、価格間隔の一部(例えば、最も高い確率を有する価格間隔の一定数の1又は2以上の標準偏差内にあるもの)にわたって比例的に又は等しい量でオフセットされる。
さらに別の実施形態では、ユーザが、MIPDグラフ内の複数の確率をカスタマイズすることもできる。例えば、ユーザは、グラフの一部上でマウスをアクティブにすることによってグラフを「掴み」、マウスを動かすことによって曲線の形状を変更することができる。
仮にユーザがMIPDグラフをカスタマイズした場合、システムは、MIPD及びCPDグラフを自動的に再スケール調整して表示することができる。
システムは、元のMIPDグラフとCPDグラフとを同時に表示することが好ましい。2つのグラフは、異なる色によって区別することができる。ある価格間隔上でユーザがカーソルを動かす(又は別様に選択する)と、対応するMIPD及びCPD確率値が表示される。また、システムは、ユーザによる調整及び調整された確率範囲に基づいてグラフのスケールを自動的に調整することが好ましい。
システムは、各々がオプション注文の組み合わせから成る最適な又は好ましい戦略を提案することができる。ユーザは、使用したいレッグ数を選択し、「戦略を構築」ボタンをクリックする。システムは、ユーザのCPDに基づいて、提案する戦略を計算して表示する。本実施形態では、システムが、ユーザの入力に基づくCPD(存在する場合)が正しいという前提で、各戦略の予想利益を最適化するように、提案する戦略を選択する。本実施形態では、これらの最適な戦略が、指定通りのレッグ数、及びシステムが設定できる、又は別の実施形態ではユーザ又はユーザの管理者が設定できる何らかの所定の限度を超えないレッグ比(すなわち、マルチレッグ取引における各レッグの値の比率)を含む考えられる注文の組み合わせを繰り返すことによって導出される。システムは、各組み合わせにつき、ユーザのCPDに基づいて取引の予想利益を計算する。システムは、MIPDの下での利益の標準偏差も計算する。これらの組み合わせは、標準偏差に対する予想利益の比率(シャープレシオと呼ばれる)に従ってソートされる。最高ランクの組み合わせのいくつかが、提案する戦略としてユーザに提示される。別の実施形態では、ユーザが、最適な戦略を決定する上でどの要素を考慮又は優先すべきかを設定することができる。
ユーザは、戦略の横の対応するボックスをクリックすることにより、提案された戦略を選択することができる。次に、ユーザは、戦略を構成する注文の組み合わせを修正することができる。最後に、ユーザは、「提出」ボタンをクリックすることによって注文の組み合わせを提出することができる。
ユーザは、戦略の潜在的損益結果、並びにデルタ、ガンマ、ベガ、セータ及びローを含む、戦略に関連する指標、或いは別の実施形態では、組み合わせの予想変動率などの他の指標のグラフィック表現をシステムに構築させて表示させることを選択することもできる。
MIPD及びCPDの決定
1978年頃にBreeden/Litzenbergerが最初に提案したオプション価格設定理論における周知の公式(「BL公式」)は、行使価格に関して資産のリスク中立確率密度関数をヨーロピアンオプション価格の二次導関数に関連付けるものである。この公式は、(ヨーロピアンオプションの価格ではなく)ヨーロピアンオプションの予想変動率に関して再公式化できることも知られている。実際には、(二次導関数の計算には連続するストライクが必要であるのに対し)ストライクの離散集合しか利用できず、(この公式にはヨーロピアン価格が必要であるのに対し)ほとんどの取引所上場オプションはアメリカンであり、マーケットのオプションの価格にも(売り買いの幅及びその他の要因に起因して)ノイズが多い。そうであるにもかかわらず、当業者は確率の計算方法を知っている。
本発明の様々な実施形態では、このような既知の、及び今後開発される確率計算方法を使用することもできるが、本実施形態は、マーケットオプションクォートを受け取り、クォートの中間点を用いてこれらの各々を単一価格に変換する。オプションがアメリカンである場合、システムは、標準数値的手法を用いてこの価格をヨーロピアンオプションの価格に変換する。この変換は、株式配当及び金利データを利用するが、別の実施形態では他の入力を利用することができる。
ヨーロピアンオプション価格、及びこのようにして取得される予想変動率は、いずれもストライク全般にわたって(例えば、売り買いの幅に起因する)ノイズの多い挙動を示し、これによって確率密度関数の値がストライク全般にわたって大きくぐらつくようになる。従って、本実施形態は、フィルタを用いて予想変動率(従ってオプション価格)内のノイズを低減又は削除し、その後、システムが、上述した方法を用いて各ストライクにおける確率密度関数の近似値を計算する(利用可能なストライクが多ければ多いほど、この近似は正確になる)。
本実施形態では、以下を含むいくつかの公式を利用する。
MIPDグラフ上に表示される確率をAとし、PDFをPとし、行使価格をKとした場合、以下の公式から先物値を求めることができる。
(本明細書で説明したように、ユーザの修正が行われた場合、システムはA=1という制約を維持し)、PDFによって示唆される先物価格をFとした場合、以下のようになる。
以下の公式から予想変動率を求めることができる。
予想変動率は、
(Tは、満期日までの日数)である。
別の技術を使用することもできるが、本実施形態では、以下のようにして予想変動率のノイズを除去する。システムは、初期予想変動率曲線を所与とし、加重回帰を行うことによってこの曲線を二次多項式としてローカルに近似しようと試みる。隣接する各ストライクの重みは、実質的に1つの予想原資産価格変動内のストライクのみが使用されるように、現時点で予想変動率の平滑値が計算されているストライクまでの距離に関連して減少する。ストライク間隔が予想価格変動よりも大幅に小さい場合、回帰は多くのストライクを含み、ノイズは大幅に除去されるようになる。ストライク間隔が予想価格変動よりも大幅に大きい場合、2つの隣接するストライクのみが使用される(ただしこれらの場合、通常はそもそもPDFに対するノイズの影響が小さい)。
予想原資産価格変動は、オプションの予想変動率(例えば、先物値に最も近いオプション)及び満期日までの残り時間から推定することができる。例えば、予想変動率が1%であり、オプションの満期日まで50日である場合、パーセントで示す予想変動は約7%(或いは、予想変動率に満期日までの時間の平方根を乗算したもの)になる。予想変動を建値で取得するには、7%(又は0.07)に原資産価格を乗算する必要がある。従って、例えば価格が$20である場合、予想変動は約$1.4である。
マーケットにおいて利用できるストライクの範囲が比較的狭く、従って範囲内の累積確率が著しく1と異なる(例えば、実施形態によっては約+/−0.01の)場合もある。これらの場合、システムは、各端部における最後の利用可能なストライクの下/上にいくつかの偽の(又は人工の)ストライクを加え、その後に予想変動率を外挿して、実際のストライク及び偽のストライクについて確率密度関数を計算する。システムは、確率密度関数の値ではなく、2つの隣接するストライク間に価格が収まる確率を表示する。システムは、この確率を計算するために、ストライク間において確率密度関数の線形補間を使用する。確率は、2つのストライク間の曲線よりも下の範囲(すなわち、確率密度関数の補間値に隣接するストライクの差分、例えば$5を乗算したもの)である。
偽ストライクを選択するために、まず、システムは、最も低い既存のストライクよりも下、及び最も高い既存のストライクよりも上にどれほどの確率が含まれるか、並びに先物/オプションの価格設定について曲線の残り部分(すなわち、このような最も低いストライク領域と最も高いストライク領域を超える曲線部分)を無視する誤差がどれほどであるかを求める。システムは、この誤差が無視できるようになるまで(例えば、所定の又はユーザが選択した閾値未満になるまで。例えば、100ドルの株式の先物値の誤差が0.1セントである場合、システムはこの誤差を無視することができ、容認可能と見なすことができる)ストライクを追加し続ける。各方向において、最後の利用可能なストライクよりも高い/低い新たな(単複の)偽ストライクが追加される。
トレーダが、2つのストライク間の確率バーを変更すると、システムは、(1)全確率が1を保つことを保証するため、及び(2)適度な曲線形状(すなわち、確率)を維持するため、という潜在的に2つの理由で他のストライクの値を自動的に調整することができる。
一般に、ユーザが調整を行うと、システムは、個々のストライクの確率がいずれも0未満にならずに全ての確率の合計が確実に1になるようにし、ユーザが修正したストライクに近いいくつかの点(ユーザが修正した価格間隔の両側の1又は2以上の価格間隔の確率)をユーザの調整と同じ方向に修正し、次にユーザが調整した点及びその他の調整された点を除いて正規化サイクルを実行し、このようなその他の点を逆方向に(例えば、上述したように)調整して確率の合計が確実に1になるようにする。適度な形状を維持することに関し、当業者であれば、適度な曲線形状を維持するというのはやや主観的であり、仮に行う場合には必要に応じて異なる方法で行うこともできると理解すべきである。ユーザが2つのストライク間の確率を変更するいくつかの実施形態では、システムが、隣接するストライクの確率も調整する。一般に、1つの予想価格変動内のストライクの互いの動きは類似すると仮定され、従って2つの隣接する領域間の端部に対する価格の確率も類似すべきであるため、ユーザが変更した領域に近いストライクは、離れたストライクに比べて大きな調整を受けるようになる。例えば、株式の価値が$100であり、その予想変動率が2%であり、満期日まで100日であるとする。満期日までの予想株式変動は$20であり、ストライク99、100及び101は非常に類似しており、従って99及び100間の価格の確率は、100及び101間の確率と過度に異なるべきではない。これら確率が当初0.009及び0.01であり、ユーザがこの当初の確率を0.04に変更したと仮定した場合、株式が1日で両方の領域を横切った時にこれらの2つの領域における確率が4倍も異なると予想するのは不合理である。隣接するストライクを調整する別の理由は、何らかの原資産が100を超えるストライクを有している場合にこれらを全て調整するのが非常に面倒なためである。
1つの実施形態では、ユーザが変更したストライク(価格間隔)の両側の0.5の標準偏差が影響を受ける。これにより、満期までの時間をT、価格をKとした場合、間隔は、K*exp(−0.5*dailySigma*sqrt(T))からK*exp(0.5*dailySigma*sqrt(T))までとなる。減衰係数を使用することもでき、1つの実施形態では、0.3などの正しく選択した係数をAとした場合、この減衰係数が、exp(−A*(log(strike/K)^2/(dailySigma^2*T))と表現される。サイクル内の残りのストライクは、確率の合計が1に等しくなるように正規化(調整)される。
次に、システムは、ストライク間の新たな確率を(組み合わせの計算に使用できるように)確率密度関数の新たな値に変換する。トレーダが曲線への修正(行われる場合)を終えて最良の組み合わせの計算を要求した後、システムは、マーケットインプライド分布及び修正された分布を用いてオプションの価格を計算する(例えば、BL公式の逆数を用いて、先物価格の範囲にわたる確率密度関数の積分を通じてヨーロピアンオプションの価格を表すことができ、その後に標準的な方法を用いてアメリカンオプションの価格を計算することができる)。提示すべき最良の組み合わせの検索において使用される各組み合わせにつき、これらの価格の差分に各レッグのサイズを乗算することによって利益又は損失が求められる(及び適当な場合には表示される)。
この「最良の」組み合わせは、いくつかの異なるパラメータ及びアルゴリズムのいずれかに従って定義し、識別することができると理解されたい。本実施形態では、満期日における組み合わせの利益率及び標準偏差又はシャープレシオに従って組み合わせがソートされる。利益は、カスタムPDF及びマーケットインプライドPDFを用いて計算された価格間の差分にレッグ比を乗算したものとして計算される。システムは、利益計算に売り買いの幅も組み込むことにより、レッグがマイナスのサイズを有し、対応するオプションを売却する必要がある場合、このオプションが最悪の価格、すなわち入札価格で売却されると仮定する。システムは、早期に行使できるオプションに追加のペナルティも課す(例えば、この理由は、これが発生すると、結果として得られる組み合わせのリスク/報酬プロファイルが最初の組み合わせのものと全く異なるようになる可能性があるからである)。ここでの1つの方法は、既知の二次計画法の原理に基づくものである。しかしながら、このような方法の問題点は、離散的レッグ比では機能できず、一定限度内の複数のレッグを選択できず(例えば、50個のレッグ又は分数のレッグサイズを有する組み合わせを見つけることはできるが、これらはいずれも現実的でないし取引所も許可しない)、複数の最良の組み合わせを生成できない点である。従って、本実施形態のアルゴリズムは、たった4つのレッグを用いてストライク及び各ストライクのサイズの全ての考えられる順列を検討することによって最良の組み合わせを検索しようと試みる。或いは、ユーザにレッグ数を入力又は選択するオプションを与えることもできる。
ストライクの数が比較的少ない場合、アルゴリズムは、(全ての可能性を調べ尽くすので)比較的短時間で完了して最良の組み合わせを見つけ出すが、ストライクの数が増すと所要時間も長くなり、素早い応答を確実にするためにシステムが組み合わせのいくつかを削除することもできる。最初に、システムは、順列の数が(例えば、全ての順列を検討するのにどれほどの時間が掛かるかに基づいて選択された)閾値を下回るように、いくつかの代表的な等距離のストライクを選択する。次に、システムは、選択されたストライクについて上述したような全数検索を実行し、記憶されているいくつかの(例えば3つの、ただし他のいずれかの数を使用することもできる)最良の組み合わせのリストを保持する。このステップが完了すると、システムは、組み合わせ内の全てのストライクを、(例えば、利用可能な処理能力、一定数の等式のための既知の処理時間及び/又は所望の処理時間に基づいて)例えばタスクが計算的に管理可能であるように計算された何らかの範囲内の隣接するストライクと置き換えることによって各最良の組み合わせを精密化する。組み合わせ内のストライクを別のストライクに置き換えるかどうかを検討する際には、対象のストライクのランクを考慮することができる。すなわち、このランクは、マーケット価格に対する潜在的利益の比率の絶対値に従って全てのオプションをソートすることによって事前に計算される。低ランクのオプションは、作業量を削減するために破棄される。このようにして発見された組み合わせのいくつかは、互いに非常に類似していることがある。任意に、システムは、例えばマーケットインプライド分布を用いて計算した利得が別の組み合わせの利得に非常に密接に相関する、上位に近いもののわずかに劣る組み合わせを削除することにより、類似する組み合わせを排除することができる。
一例として、$200〜$1600の範囲内で$5毎に区切られたストライクを有する$800の株式を想定する。全体で約280個のストライク(及び560個のオプション、すなわちストライク毎にコール及びプット)が存在するようになる。−4〜4の範囲のレッグ比を有する全ての4レッグの組み合わせの全数検索を行う場合、何10兆回もの評価が必要になり、これを既存のコンピュータ上で完了させるには長い時間が掛かり、商業的に実現可能な双方向取引ツールで受け入れられないことは確実である。従って、アルゴリズムを、例えば40などの一定数のストライクのみを初期計算に使用するように、この例では200、240、280などにおけるストライクとの全ての組み合わせを検討するようにプログラムすることができる。これには数億回の評価しか必要なく、既存のコンピュータ技術を用いればほんの一瞬で行うことができる。最高の組み合わせが識別されると、システムは、例えば800のストライクを775、780、785、...825のいずれかに置き換え、ストライク880を855、860などのいずれかに置き換えることにより、各ストライクの範囲を拡大して再び検索することができる。
別の実施形態では、とりわけ(1)所与の原資産価格範囲内の最大損失を一定に保ちながら利益を最大化するアルゴリズム、及び(2)「ヘアカット」(すなわち、元帳に記入する必要がある担保の額)を一定に保つことによって利益を最大化するアルゴリズム、といった他のアルゴリズムを使用することができる。これらのアルゴリズム(及び別バージョンのシャープ・オプティマイザ・アルゴリズム)は、いずれも追加ロジックを含む二次計画法を用いて、組み合わせを許容できる形式(例えば、たった4つのレッグ、整数レッグ比)に変換することができる。
別の実施形態では、ユーザが、株式、業界又は部門についてのユーザの意見を予め設定することができる。例えば、トレーダが、エネルギー部門に負の影響を与えると思われる特定のイベントが満期日近くに発生しそうであると考えた場合、ユーザは、このトレーダの意見を反映するプリセットボタンを作成する。トレーダは、このプリセットボタンに「イベントXリスク−エネルギー部門」と名付け、その後、このボタンに(例えば、イベントXの結果として満期日にエネルギー株が10%下落するであろうという)トレーダの意見を反映する対応するパーセンテージを与える。その後、トレーダは、このプリセットボタンをクリックすることにより、あらゆるエネルギー部門株の取引について、この予め設定された意見を適用できるようになる。システムは、ユーザの予め設定した意見を反映するようにMIPDグラフを自動的にカスタマイズする。
別の実施形態では、ユーザが、予想変動率のパーセンテージ又は先物価格を変更することによってMIPDグラフをカスタマイズすることができる。
さらに他の実施形態では、異なる指標を用いて最適な戦略を決定することができ、或いはユーザが設定した指標を用いて最適な戦略を決定することもできる。
取引例
以下、例示を目的として図4a〜図4gを参照しながら、本実施形態を用いた取引の例を示す。
トレーダは、Tesla Motors社の取引記号であるTSLAを入力する。
トレーダは、2013年11月15日という満期日を選択する。
MIPDグラフは、TSLAが$210〜$215の価格帯内にあるマーケットインプライド確率が2.24%であることを示す。
トレーダは、価格が$210を上回る確率はゼロであると考え、これに従ってバーを設定する。
トレーダは、注文の組み合わせにおいて使用するレッグ数を選択する。
トレーダは、2つのレッグを選択し、次に「戦略を構築」ボタンをクリックする。
3つの戦略が表示される。トレーダは、第1の戦略:2013年11月15日+(2)215−(1)185コール・ベアスプレッドを選択する。
トレーダは、以下のように戦略の要素を見直す。
レッグ1:売却1 TSLA OPT 2013年11月15日 185コール(100)
レッグ2:購入2 TSLA OPT 2013年11月15日 215コール(100)
トレーダは、LMT(指値注文)を選択し、「提出」ボタンをクリックして注文を提出する。
以下、「吹き出し」内に説明文を示す次の8つの一般的動作(1〜8)を示すグラフィカルユーザインターフェイスを含む図7を参照しながら、別の実施形態について説明する。
1.ユーザが、ストックティッカー(AAPL)を入力し、満期日(2014年2月21日)を選択する。マーケットが定める確率分布(PD)が構築され、MIPDグラフが表示される。
2.ユーザは、マウスを用いていずれかの価格間隔内のバーを「掴む」ことによってMIPDグラフをカスタマイズすることができ、例えばバーを引き上げると、指定した満期日に株式価格がその価格間隔内で終わる確率が高くなることを反映することができる。ユーザは、バーを引き下げると、指定した満期日に株式価格がその価格間隔内で終わる確率が低くなることを反映することができる。上述した実施形態と同様に、最終的に全確率は1.00になるので、ユーザは、いずれかの価格間隔に変更を加えると他の確率レベルが調整されるのを確認することができる。
ユーザは、値の近くの上下矢印アイコンを用いて、或いは分布グラフ内で手のアイコンを左右にドラッグすることによって確率を調整することもできる。
3.ユーザは、CPDに満足すると、所望のパラメータを指定し、オプション戦略において望まれる最小レッグ数を選択し、戦略構築ボタン/入力をクリックする。
現在のポジションをロール − 本実施形態では、ユーザの現在のポジションが原株にある場合、ユーザは、システムが原資産における現在のポジションを戦略に含むようにする「現在のポジションをロール」入力を選択することができる。戦略構築モジュールは、選択されたポジションからユーザを取り除く戦略を作成しようと試みる。選択された満期日前に期限切れするポジションのみが表示され、2つのポジションのみをロールすることができる。ユーザが定義した最大レッグ数が少なすぎる場合には調整される。ここでは、この機能を「現在のポジションを組み込む」機能と併用することはできない。
現在のポジションを組み込む − ユーザは、戦略の構築に用いる計算に原資産内の現在のポジションを含めるために「現在のポジションを組み込む」機能を選択することができる。この戦略が作成されると、システムは、「現在のポジション」機能のチェックを付ける/外すことにより、選択された現在のポジションを含めた状態及び含めない状態の両方で戦略のデータを見る選択肢をユーザに提供する。
デルタニュートラル − ユーザは、デルタニュートラルな戦略のみを構築(又は提示)するために「デルタニュートラル」機能を選択することができる。
株式レッグを含める − ユーザは、戻された戦略に原株をレッグとして含めるために「株式レッグを含める」機能を選択することができる。
戦略スキャナパネルは、ユーザのCPDを補完する3つの潜在的な組み合わせオプション戦略を表示する。セレクタは、各戦略について(及びCPDに基づいて)、予想利益、(結果の予想変動率に対する予想利益の比率を示す)シャープレシオ、ネットデビット又はクレジット、パーセント収益見込み、最大潜在損益及び損失、その関連する確率、並びに戦略を取引するための委託保証金を表示する。
4.ユーザは、注文を作成するために(戦略スキャナにおいて)所望の戦略を選択する。ユーザは、戦略成果グラフ内の色分けされた表現を見るために戦略をチェックする。
確率基準 − ユーザは、ドロップダウンセレクタを用いて(例えば、マーケットインプライド確率分布又はカスタマイズされた確率分布の)計算のための確率基準を選択することができる。
現在のポジション − ユーザは、戦略構築時に現在のポジションを含めることを選択した場合、確率基準ドロップダウンリストの隣に表示される現在のポジションチェックボックスを用いて、原資産における現在のポジションを含めた状態及び含めない状態の両方で(成果詳細グラフ内のP&L及び戦略スキャナ内のデータ点を含む)データを表示する選択肢を有する。含める場合はチェックを付け、含めない場合はチェックを外す。
5.ユーザは、戦略調整/注文入力パネルにおいて、修正を望むレッグ内のフィールドをクリックすることによって戦略のいずれか1つ又は2つ以上の部分を調整することができる。ユーザは、あらゆるレッグについて、処理、比率、満期日、ストライク又はタイプを修正することができる。
6.レッグが定められると、ユーザは、注文入力列を用いていずれかの注文パラメータを修正する。ユーザは、高度注文エリアを用いてヘッジ株式注文を作成し、アイスバーグ及び全か無かを含む注文属性を追加することができる。
7.注文の送信準備が整うと、ユーザは、提出ボタン/入力をクリックする。
8.戦略成果詳細グラフを用いて、予測が正確な場合に選択した取引から生じると思われる予想損益、及び各適正価格に対応する関連確率を確認する。ユーザは、ドロップダウンリストを用いて、デルタ、ガンマ、ベガ、セータ又はローを表示する選択を行うこともできる。
本発明の基本的な新規の特徴を本発明の例示的な実施形態に適用した形で図示し説明したが、本発明の思想から逸脱することなく、本発明の開示した実施形態の形態及び詳細の省略、置換及び変更を当業者によって行うことができると理解されるであろう。この点、実施形態は例示にすぎず、様々な特徴及び実装の組み合わせ、置換及び/又は修正を行うことができると理解されたい。
100 システム
105 バックエンドサーバ
110 (単複の)確率モジュール
112 (単複の)グラフ生成モジュール
114 (単複の)戦略生成モジュール
116 (単複の)戦略成果モジュール
118 (単複の)注文生成モジュール
120 (単複の)スマートルータモジュール
125 DB
130 トレーダ端末
140 電子マーケット
150 マーケットデータプロバイダシステム

Claims (24)

  1. インプライド確率分布を適用して、ユーザがカスタマイズできる電子注文を生成するためのコンピュータ実装方法であって、
    1又は2以上の電子データプロバイダから原資産のオプションの価格を電子的に受け取るステップと、
    1又は2以上のプロセッサを使用し、前記オプションの価格に基づいて、先物期日時点における前記原資産の価格のマーケットインプライド確率分布を計算するステップと、
    前記マーケットインプライド確率分布(MIPD)をユーザコンピュータ装置のグラフィカルユーザインターフェイス上に表示するステップと、
    前記グラフィカルユーザインターフェイスから前記MIPDの少なくとも一部を修正するユーザ入力を受け取るステップと、
    1又は2以上のプロセッサを用いて、前記ユーザ入力に基づくカスタマイズされた確率分布(CPD)を生成するステップと、
    前記CPDを表示するステップと、
    1又は2以上のプロセッサを用いて、前記CPDに基づき、複数の要素取引を含む1又は2以上の取引戦略を生成するステップと、
    前記1又は2以上の取引戦略を前記ユーザに提示するステップと、
    前記取引戦略のうちの1つの取引戦略の選択を受け取るステップと、
    前記選択された戦略の前記要素取引のための電子注文を1又は2以上の電子マーケットに対して開始するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記選択された戦略の1又は2以上のパラメータを修正するステップをさらに含み、前記要素取引のための前記電子注文は、前記修正されたパラメータを反映する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記取引のための、ユーザが指定したレッグ数を受け取るステップをさらに含み、前記取引のための前記1又は2以上の提案注文は、前記CPD及び前記ユーザが指定したレッグ数に基づく、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記先物期日は、前記グラフィカルユーザインターフェイスを用いて前記ユーザによって指定される、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記MIPDを表示するステップは、複数のバーを含む棒グラフとして前記MIPDを表示するステップを含み、各バーは、前記資産の2つの価格によって定められた幅と、前記資産の前記価格が前記2つの価格内に収まる確率を表す高さとを有し、1又は2以上のバーの前記高さは、前記ユーザによって調整可能である、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記ユーザ入力は、前記ユーザがポインティングデバイスを用いて少なくとも1つのバーの高さを修正することを通じて受け取られる、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記ユーザ入力は、前記グラフィカルユーザインターフェイス上の事前設定制御要素をユーザがアクティブにしたことを通じて受け取られる、
    請求項5に記載の方法。
  8. 前記CPDを生成するステップは、前記ユーザが高さを調整した前記バーの近くの1又は2以上のバーの高さを調整するステップをさらに含む、
    請求項5に記載の方法。
  9. 前記取引の前記レッグ数は、前記ユーザによって前記グラフィカルユーザインターフェイス上で選択される、
    請求項1に記載の方法。
  10. 前記1又は2以上の提案注文のうちの少なくとも1つのユーザ選択を受け取るステップをさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  11. 前記提案注文の各々は、1又は2以上のパラメータを含み、前記方法は、選択された提案注文の前記パラメータのうちの少なくとも1つを修正するユーザ入力を受け取るステップをさらに含む、
    請求項10に記載の方法。
  12. 1又は2以上の注文条件のためのユーザ入力を受け取るステップをさらに含む、
    請求項10に記載の方法。
  13. 前記注文を履行のために電子証券取引所に送信するステップをさらに含む、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記MIPDを生成するステップは、
    (a)オプションのクォートを、上場されたストライクにつき1つの予想変動率の組に変換するステップと、
    (b)前記予想変動率の組を平滑化してノイズを低減するステップと、
    (c)前記予想変動率の組を前記MIPDに変換するステップと、
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  15. 金融商品の原資産の先物価格のインプライド確率分布に基づいて前記金融商品の取引を容易にするための、1又は2以上のユーザコンピュータ及び1又は2以上の電子マーケットに通信可能に結合されたコンピュータシステムであって、
    非一時的コンピュータ可読メモリ上のプログラムに従って構成された1又は2以上のコンピュータプロセッサを備え、前記プログラムは、前記1又は2以上のコンピュータプロセッサを、
    前記金融商品の前記原資産の先物価格のマーケットインプライド確率分布を生成する1又は2以上の確率モジュール、
    前記インプライド確率分布に基づいて、前記ユーザコンピュータ上に表示するグラフを生成する1又は2以上のグラフ生成モジュール、
    ユーザ入力及びマーケットデータに応答して1又は2以上の好ましい取引戦略を識別する1又は2以上の推奨戦略生成モジュール、及び、
    前記電子マーケットに提出するための前記選択された戦略を含む前記電子注文を生成する1又は2以上の戦略注文生成モジュール、
    として構成する、
    ことを特徴とするシステム。
  16. 金融商品の原資産の先物価格のインプライド確率分布に基づいて1又は2以上の金融商品の取引を容易にするグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を制御するためのコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムは、プロセッサと、該プロセッサと通信するディスプレイと、前記GUIとを備え、該GUIは、
    前記原資産を識別するための入力データフィールドと、
    分析すべき先物期日を識別するための入力データフィールドと、
    前記先物期日時点における前記原資産の価格のマーケットインプライド確率を表示するマーケットインプライド確率分布(MIPD)グラフと、
    を含み、前記MIPDは、複数の価格間隔と、前記先物期日時点における前記原資産の前記価格が前記価格間隔内に収まることに関連する確率とを含み、前記確率は、ユーザによってカスタマイズ可能な先物価格間隔に関連し、GUIは、
    前記ユーザによってカスタマイズされた、前記先物期日時点における前記原資産の価格間隔に関連する確率を表示するカスタマイズされた確率分布(CPD)グラフをさらに含む、
    ことを特徴とするシステム。
  17. 前記MIPDグラフは、前記MIPD内の潜在的価格のサブセットを含む、
    請求項16に記載のシステム。
  18. 前記潜在的価格のサブセットは、100%の確率未満の集計確率を反映する、
    請求項17に記載のシステム。
  19. 前記潜在的価格のサブセットは、下位及び上位の価格間隔を省略する、
    請求項18に記載のシステム。
  20. 前記CPDグラフは、ユーザがカスタマイズした確率と、該ユーザがカスタマイズした確率に基づいて前記コンピュータシステムが自動的にカスタマイズした1又は2以上の確率とを表示する、
    請求項16に記載のシステム。
  21. 前記ユーザがカスタマイズした確率は、1つの方向のカスタマイズを反映し、前記コンピュータシステムが自動的にカスタマイズした前記1又は2以上の確率は、前記方向のカスタマイズとその逆方向のカスタマイズとを反映する、
    請求項20に記載のシステム。
  22. 前記GUIは、
    1又は2以上の金融商品を含む1又は2以上の自動的に生成された好ましい取引戦略の表示と、
    戦略を選択するための入力と、
    前記選択された戦略を含む要素注文の表示と、
    前記要素注文を1又は2以上の電子マーケットに提出するための入力と、
    をさらに含む請求項16に記載のシステム。
  23. 前記GUIは、前記ユーザが前記表示された要素注文を修正するための1又は2以上の入力を含む、
    請求項22に記載のシステム。
  24. 前記GUIは、前記選択された戦略に前記ユーザがさらなる要素注文を追加するための1又は2以上の入力を含む、
    請求項22に記載のシステム。
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