JP2016531647A - 患者にコントロールされる歯科デバイスおよび方法 - Google Patents
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Abstract
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスは、患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を含む、歯係合部分と、歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルとを含んでもよい。ハンドルの尾方端および歯係合部分の溝は、溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って位置する。ハンドルおよび拡張部分は、中実の一体構築物を備えてもよく、歯係合部分の少なくとも一部は、中実の一体構築物を備えてもよい。
Description
(関連出願への相互参照)
本出願は、2013年10月2日に出願された「Patient Controlled Dental Device」と題する米国仮特許出願第61/961,106号、2014年3月13日に出願された「Patient Controlled Dental Device」と題する同第61/967,319号、および2014年6月9日に出願された「Patent Controlled Dental Device and Method」と題する同第61/997,780号に基づく優先権を主張しており、上記に列挙された出願のすべては、それらの全体が、本明細書によって本明細書中に参考として援用される。
本出願は、2013年10月2日に出願された「Patient Controlled Dental Device」と題する米国仮特許出願第61/961,106号、2014年3月13日に出願された「Patient Controlled Dental Device」と題する同第61/967,319号、および2014年6月9日に出願された「Patent Controlled Dental Device and Method」と題する同第61/997,780号に基づく優先権を主張しており、上記に列挙された出願のすべては、それらの全体が、本明細書によって本明細書中に参考として援用される。
(背景)
歯科手技は、非常に一般的であり、歯科充填材、歯冠用途、歯根管、歯列矯正作業、歯根膜手術、歯科清掃、および多くの他の手技にかかわらず、適正な歯科衛生のために必要である。これらの歯科手技に関する1つの一般的な問題は、患者が長期間にわたって開いた口を維持しなければならないことである。歯科医、歯科助手、または歯科衛生士は、治療される部位にアクセスするために十分な暴露を有さなければならない。短い期間にわたる口の開放は、殆どの患者にとって問題ではないが、殆どではないにしても大部分の患者は、多くの歯科手技のために必要とされる長期間にわたって開いた口を維持することに困難を有する。全ての歯科患者は、この長期開放が筋肉を疲労させ、不快になるため、長期間にわたって彼らの口を開放することに少なくとも若干困難を有する。殆どの患者は、歯科医院に行くことが不快であると単に受け入れ、単に不快感に耐える。患者の50パーセントは、任意の手技のために口を開いたまま保つことに顕著な困難を有する。この割合は、手技の時間の長さとともに増加する。高齢、若年、および向精神薬を服用している患者は、他者よりも困難を有するが、事実上全ての患者が、任意の期間にわたって口を開放することに不快感を有する。
歯科手技は、非常に一般的であり、歯科充填材、歯冠用途、歯根管、歯列矯正作業、歯根膜手術、歯科清掃、および多くの他の手技にかかわらず、適正な歯科衛生のために必要である。これらの歯科手技に関する1つの一般的な問題は、患者が長期間にわたって開いた口を維持しなければならないことである。歯科医、歯科助手、または歯科衛生士は、治療される部位にアクセスするために十分な暴露を有さなければならない。短い期間にわたる口の開放は、殆どの患者にとって問題ではないが、殆どではないにしても大部分の患者は、多くの歯科手技のために必要とされる長期間にわたって開いた口を維持することに困難を有する。全ての歯科患者は、この長期開放が筋肉を疲労させ、不快になるため、長期間にわたって彼らの口を開放することに少なくとも若干困難を有する。殆どの患者は、歯科医院に行くことが不快であると単に受け入れ、単に不快感に耐える。患者の50パーセントは、任意の手技のために口を開いたまま保つことに顕著な困難を有する。この割合は、手技の時間の長さとともに増加する。高齢、若年、および向精神薬を服用している患者は、他者よりも困難を有するが、事実上全ての患者が、任意の期間にわたって口を開放することに不快感を有する。
このかなり高い数字は、一般集団中の顎関節障害(TMD)の有病率を反映し得る。疫学研究は、一般集団中のTMDの30%〜44%有病率の平均を明らかにしている。これらの患者のは全て、限定された口の開放を伴って、または口を開いたまま保つように懸命に努めることから顎の筋肉に痛みおよび不快感を伴ってのいずれかにおいて、もしくは両方において、歯科医院において困難を体験し得る。また、TMDを有してないが、筋肉の緊張の他の原因により、限定された口の開放とともに困難および/または痛みを有する、集団の一部がある。口の開放に関するそのような困難の原因の例は、歯ぎしり、歯の食いしばり、ストレス、心理的問題、およびその他を含む。この区分は、集団の20%ほども多くを占める。したがって、集団のはるかに50%以上が、歯科手技のための長期の口の開放に関する困難を有し得る。
長期の口の開放に関する困難の典型的な理由は、最初に不快になるが、極めて苦痛になるように進展する、筋疲労および痙攣である。ヒトの口は、顎関節において頭蓋骨と関節接合される下顎骨を伴う、単純なヒンジである。下顎骨を閉鎖させる筋肉系は、主に、大咬筋および側頭筋である。これらは、頑丈であり、強引な噛むこと、咀嚼、歯の食いしばり、歯ぎしり等に関与する。口を開放することに関与する、対応する筋肉は、主に、小さく繊細な翼突筋である。これは、食べること、飲むこと、話すこと、および同等物等の通常の活動中の口の正常な機能において重要ではない、対向筋群の不均衡を引き起こす。しかしながら、口の長期開放は、対向筋群のサイズ、不均衡、および配列による影響を受け、それらにより、非常に困難である。小翼突筋は、数分の長期開放後に疲れ、不快感および実際の痛みを引き起こす。
これは、歯科施術者が必要なタスクを行うために口腔にアクセスしなければならないが、頻繁に、口を開いておくという単純な行為が患者にとって不快であるため、ジレンマを生じる。口を開いておくことを支援するデバイスが、この理由により、長年使用されている。これらは、下顎骨を押下することによって上歯と下歯との間に一貫した空間を作成することにより、口を開けたままにするように歯の間に配置された単純な楔デバイスである、咬合阻止器から成る。咬合阻止器は、手技のためのアクセスを可能にするように、顎の片側または反対側で使用され、この非対称使用は、顎関節を痛め、多くの場合、関節痛を誘起し得る。咬合阻止器の使用はまた、下顎骨、すなわち、翼状骨の押下、または下顎骨、すなわち、咬筋および側頭筋群の上昇に影響を及ぼす、全ての筋肉の持続的かつ連続的な伸張も生成する。これらのデバイスは、多くの場合、筋肉が連続的伸張のストレスから回復するための弛緩の期間を提供しない。この弛緩期間の欠如は、患者にとって痛みおよび不快感をもたらし得る。咬合阻止器はまた、口腔内の空間を占有し、注意または治療を必要とする具体的領域へのアクセスまたは暴露を妨げる。
また、多くの場合、口を開けたままにするが、ほぼ普遍的に採用しにくい、他の既知のデバイスが開発されている。なぜなら、デバイスが口腔の全ての部分へのアクセスを阻止し、歯科施術者が必要な意図された操作を行うためには、これらのデバイスの周りをナビゲートしなければならないからである。それらはまた、口を開いたまま保つことを支援しようとしている間に不快感をもたらす、筋肉組織の連続的かつ持続的な伸張も提供する。一般的に使用されている咬合阻止器は、実際に、口を閉鎖することに関与する筋肉の収縮を刺激し、問題および困難を強調する。
米国特許第6,030,217号で、Fletcherは、下前歯を覆って嵌合する可撓性マウスピースと、一方の端部でマウスピースに、他方の端部でハンドホールドオブジェクトに取り付けられた伸長可撓性部材とから成る、デバイスを説明する。Fletcherのデバイスは、口を開放し、安全な様式において快適な位置でそれを開いて維持することを支援する最適な機能を不可能にするという制限に悩まされ得る。例えば、マウスピースは、可撓性部材が選択された閾値張力を受けるときに、マウスピースが屈曲し、下歯から解放することを可能にするために十分な可撓性を有する。これは、本質的に、患者が、マウスピースが耐え得るよりも多くの下向きの力を及ぼす場合に、マウスピースが、典型的には曲がり、下歯から係脱合するようになることを意味する。有意な下向きの力が及ぼされ、マウスピースによって急に解放されると、マウスピースは、強制的に手に向かって下向きに推進され、または引かれ得る。後縁は、歯を通過するとすぐに、有意で急激な下向きの力で下唇に係合し、少なくとも、下唇を引き裂かないにしても、それに打撲傷を与え得る。その上、マウスピースは、手に向かってミサイルのように推進され、手、指、または他の身体部分、もしくは歯科医または歯科助手にさえ衝突し得る。歯科治療室を飛び回るプラスチック片、唾液で機器および個人を汚染することを考えただけでも、そのようなデバイスの使用を妨げるために十分である。
加えて、任意の漸増的な張力が、大部分ではなくても少なくとも部分的に、下顎骨に伝達されるよりもむしろ、Fletcherの可撓性マウスピースによって吸収され得るため、マウスピースは、下顎骨の上に付加的な一貫した段階的かつ漸次的な下向きの圧力を提供する代わりに、屈曲または変形するであろう。下向きの張力の遅い漸次的な増加が、多くの場合、最大弛緩および伸張のために必要とされる。したがって、Fletcherの可撓性マウスピースは、この理由でも制限され得る。
また、Fletcherの伸長可撓性部材は、下向きの力が指向され得る、無制限の数の角度および方向を生成し得る。Fletcherの伸長可撓性部材は、安全性の問題でもある、変動性をデバイスの使用に導入し得る。歯は、下向きの圧力に慣れ得、圧力が歯の長軸と同一面内にあるときに非常に安定している。力が下向きおよび前向き、または下向きおよび片側もしくは反対側である場合、1本または複数の歯が緩められか、または傾転させられ得る。歯周病または他の原因から限界まで緩い歯は、それらの安静状態よりもさらに緩められ得る。顎関節(TMJ)もまた、不適切に指向された力によって損傷され得る。前向きまたは外向きの張力は、TMJを脱臼させさえし得、側面への張力は、TMJ機能不全を引き起こし、またはTMJの既存の症状を悪化させ得る。力の方向に非常に多くの変動があると、1時間またはそれより長く続き得る、歯科手技全体の間に、力の適正な方向が維持されるように、可撓性部材、マウスピース、およびハンドホールドオブジェクトを整合させることが非常に困難であり得る。したがって、Fletcherの可撓性部材は、マウスピースをハンドホールドオブジェクトと接続するために利便的であり得るが、いくつかの理由により、患者およびスタッフにとって危険であり得、これは意図しない問題および困難を生成し得る。
加えて、顎の筋肉を使用した受動的開放、または単純な補助デバイスを用いた開放を超えて、口の開放の程度を増加させる、デバイスまたは方法の必要性があり得る。患者が長期間にわたって口を開放させることから不快感を体験するだけでなく、歯科手術野への限定された暴露が、常に歯科施術者を制約する。筋肉が疲れ、完全に満たない開放位置が快適性の理由により求められるため、最大限に口を開放する能力は、口が開放している時間とともに減退する。施術者は、基本的に小さい穴である口腔内で、手術をし、手技を行うことを余儀なくされ、その穴は、時間とともにより小さくなる。患者がより広く歯を開くことができるほど、歯科施術者のための暴露が良好になり、作業があまり面倒ではなくなる。
いかなる既知の従来技術のデバイスも、口の開放の程度を向上させること、または手技が進展するにつれてさらなる暴露を提供することを標的にしていない。咬合阻止器は、支柱の役割を果たし、Fletcherデバイスは、口を開けたままにするか、または伸延させるかのいずれかであり得るが、これは、これらのデバイスが停止する場合である。咬合阻止器は、上および下顎臼歯の間に強引に通され、実際に、噛みしめるように反射作用を誘起し得る。それらが開放の程度を向上させ続けることは確実にない。Fletcherデバイスは、口を開放することを支援し得、それが提起する有意な制限および安全性の問題にもかかわらず、不快感を低減させ得るが、口の開放を向上させ続け、歯科医に利用可能な暴露を向上させ続けることはない。従来技術は、口の開放の問題に対処しようとするデバイスを含むが、上記で議論されるように、これらのデバイスの全てが欠点を有し得る。
既知の従来技術のデバイスの別の主要な制限は、手技で使用される他のデバイスに加えて、それらが全て口腔内に配置されることである。換言すると、それらは、付加デバイスであり、口腔内の貴重な空間を占有し、使用され得る他のツールに加えて、歯科医または衛生士によるアクセスを制限する。例えば、多くの異なるツールおよびデバイスが歯科手技中に使用され得るが、吸引がほぼ普遍的に歯科手技で使用される。したがって、吸引装置に加えて、既知の従来技術のデバイスが挿入されなければならない。これは、例えば、患者が一方の手で吸引し、他方の手でFletcherの従来技術のデバイスに対する責任がある場合に、厄介で紛らわしくなり得る。より重要なこととして、吸引管および従来技術のデバイスの組み合わせによって占有される空間は、歯科医による口へのアクセスを十分に妨げ得る。単純に、1度に過度に多くのアイテムを口腔内に有するため、容易なアクセスを可能にできない可能性がある。
したがって、歯科手技のために長期間にわたって開放位置で口を維持するための改良型デバイスおよび方法を有することが非常に望ましいであろう。理想的には、これらのデバイスおよび方法は、従来技術のデバイスおよび方法と比べて改良を提供し、開いた顎を維持することの不快感および痛みの少なくとも一部を低減または排除するであろう。また、理想的には、そのようなデバイスおよび方法は、患者のために功を奏する一方で、手技を行うための口への歯科医のアクセスを過度に妨害しないはずである。本明細書で説明される実施形態は、これらの目的のうちのいくつかを満たし得る。
(要旨)
上記で説明される、長期間にわたって開いた口を維持する、自然な能動的開放から達成可能であるものを超えて口を開放する、および両方を快適に行う必要性のジレンマを解決するために、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、いくつかの基本的な生理学的原理に依拠し得る。これらの原理を活用することによって、歯科手技は、患者にとってより快適となり得、施術者によって、より迅速に、かつ有意な中断を伴わずに行うことができる。歯科施術者のために口へのより良好なアクセスを提供して、口が快適に開放することができる程度も増進され得る。
上記で説明される、長期間にわたって開いた口を維持する、自然な能動的開放から達成可能であるものを超えて口を開放する、および両方を快適に行う必要性のジレンマを解決するために、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、いくつかの基本的な生理学的原理に依拠し得る。これらの原理を活用することによって、歯科手技は、患者にとってより快適となり得、施術者によって、より迅速に、かつ有意な中断を伴わずに行うことができる。歯科施術者のために口へのより良好なアクセスを提供して、口が快適に開放することができる程度も増進され得る。
本発明のデバイスおよび方法が利用し得る生理学的原理のうちの1つは、下顎骨の伸延が、従来技術のデバイスで必要な一貫した持続的伸延よりもむしろ、断続的であり得ることである。この断続的伸延は、筋肉組織が時折休息し、伸張のストレスから一時的に回復することを可能にし得る。伸張の程度の簡潔な変化だけが、多くの場合、不快感を防止するために十分である。
別の生理学的原理は、下顎骨への下向きの圧力が、反射作用を介して口を閉鎖する、大咬筋、側頭筋、内側翼突筋を実際に弛緩させることである。これは、噛むことが下顎骨に下向きの圧力を及ぼすときに、これらの筋肉を弛緩させ、歯が接触するときに噛む運動を停止する、同一の反射作用である。
したがって、下向きの下顎骨の伸延は、開放咀嚼筋(舌骨上筋および外側翼突筋)を補助し得るだけではなく、はるかに大きくて強力な閉鎖咀嚼筋を伸張および弛緩させることによって、それらの収縮の大部分を未然に防ぐことができる。
別の原理は、筋肉への継続した低レベル、段階的、および漸増的牽引力が、筋肉を弛緩および伸張させ、したがって、筋肉を伸長させ、筋肉の反射収縮を阻止し得ることである。継続した低レベル牽引または伸張は、筋肉を伸長させ続け得る。したがって、これらの生理学的原理のうちの少なくともいくつかを採用する技法およびデバイスは、患者による(支援を伴わない)能動的開放のみで可能であるよりも広く口を開放させ得る。
別の原理は、歯科施術者が口腔内操作または機能に直接従事していないときに、患者が伸延力を一時的に弛緩させると、下顎骨の最大伸延が起こり得ることである。これは、施術者が、備品または器具、ドリルビット、スケーラ、キュレット、プローブ等を変更しなければならないときに、断続的に起こり得る。この短い合間に、患者は、緩和を伸張した筋肉に提供するように、伸延を一時的に弛緩させることができる。後続の伸張は、本断続的緩和の結果として、さらに効果的となり、これは、咬合阻止器の使用では起こり得ない。また、歯に隣接してマウスピースを保持する力がないであろうため、可撓性部材への張力の全てが緩和された場合に、マウスピースが抜去され得るため、Fletcherデバイスを使用して緩和を可能にすることは問題となり得る。これらの重要な操作に適応できないことは、多くの場合、従来技術のデバイスが最適に機能することを妨げる。
また、本開示の実施形態は、歯科施術者が、ある時間にさらなる伸延を提供するように患者を奨励する、または促すことを可能にし得る。したがって、患者が下顎骨の押下の力および程度を制御し得る一方で、歯科施術者がインプットを有するため、十分な暴露が提供される。このフィードバックループは、患者快適性を提供しながら、十分な暴露を施術者に提供することに不可欠であり得る。フィードバックループは、従来技術のデバイスで活用されることが示されていない、別の生理学的原理であってもよい。
フィードバックループはまた、患者から施術者へ進み得る。患者は、頻繁に、従来技術のデバイスが使用される場合に、低い呻き声および不明瞭な言葉を本質的に使用して、任意の有意義なメッセージを施術者に明確に話すことができない。本開示のデバイスは、以下でさらに説明されるように、言語および他のコミュニケーションを可能にするであろう。
本開示の側面は、歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスを提供する。本発明のデバイスは、患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルとを含んでもよい。ハンドルの尾方端および歯係合部分の溝は、溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って位置してもよい。ハンドルおよび拡張部分は、中実の一体構築物を備えてもよい。歯係合部分の少なくとも一部は、中実の一体構築物を備えてもよい。歯係合部分は、中実の一体構築物の遠位端と、一体構築物の遠位端に取り付けられた材料片とを備えてもよく、材料片は、一体構築物より柔軟である。
拡張部分は、湾曲され得る。拡張部分および歯係合部分は、分岐状であり得、歯係合部分および拡張部分の2つの突起の間の空間は、吸引管を受け入れるように構成されてもよい。ハンドルの尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って患者の指が延び得る、指ループを備えてもよい。牽引部材がさらに、下向きの力をハンドルに印加するために、ハンドルと取り外し可能に連結されるように含まれてもよい。例えば、牽引部材は、重りであってもよい。本デバイスはまた、加えて、歯係合部分および/または拡張部分と連結される吸引部材を含んでもよい。別の特徴は、患者の頬および/または舌を変位させるために、歯係合部分および/または拡張部分と連結される組織変位部材であってもよい。さらに別の特徴は、デバイスに印加される下向きの力を測定するようにデバイスと連結される、張力計であってもよい。
本開示の側面はまた、歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持する方法を提供してもよい。これらの方法は、患者の口の下顎の中の少なくとも1本の下歯を覆って口腔伸延デバイスの歯係合部分の溝を配置するステップと、患者の口の上顎に対して開放位置で下顎を維持するように、下歯の長手軸に沿った方向へ口腔伸延デバイスのハンドルを引き下ろすステップとを伴ってもよい。口腔伸延デバイスの歯係合部分の溝および歯腔伸延デバイスのハンドルは、共通伸延デバイス長手軸に沿って横たわっていてもよく、伸延デバイス長手軸は、引き下ろすステップの間に少なくとも1本の歯の長手軸に沿って横たわっていてもよい。
引き下ろすステップおよび/または配置するステップは、患者によって行われてもよい。引き下ろすステップ後に、ハンドルからの引張力は、下顎が緩和し、口が少なくとも部分的に閉鎖することを可能にするように解放されてもよく、引き下げるステップは、口を再開放するように繰り返されてもよい。溝は、複数の下前歯を覆って配置されてもよい。
本発明の方法はまた、口腔伸延デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた吸引デバイスを使用して、患者の口の中で吸引を印加するステップを伴ってもよい。また、重りが、下向きの力を印加するように口腔伸延デバイスのハンドルに取り付けられてもよい。患者の頬および/または舌はまた、口腔変位デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた組織変位部材を使用して、変位させられてもよい。口唇鉤手段が、唇を横方向に、垂直に、または他の方向に変位させ、口腔へのさらなる暴露を提供するように、口腔伸延デバイスに取り付けられ、または組み込まれてもよい。デバイスと連結された張力計が、デバイスに印加される下向きの力を測定するために使用されてもよい。引き下げるステップの後に、吸引デバイスが、口腔伸延デバイス内の開口部を通って患者の口の中へ通過させられてもよく、伸延デバイスが開放位置で口を維持している間に、吸引が吸引デバイスを用いて口の中で印加されてもよい。
本明細書で説明される口腔開放デバイスは、小児のために、本明細書で説明されるものと多かれ少なかれ同一の構成で構築されてもよいが、小児のより小さい口および歯に適応するように、より小型であり得る。また、小児にとってより視覚的に魅力的なデバイスに作成するように、付属品がデバイスに提供されてもよい。
これらおよび他の実施形態ならびに側面は、添付図面に関して、以下でさらに詳細に説明される。
(詳細な説明)
図1A−1Dは、種々の視点(それぞれ、側面図、上面図、口の断面図における側面図、および口腔内の斜視図)から口腔開放デバイス5を図示する。図1Aで図示されるように、デバイス5は、少なくとも1本の下歯を覆って嵌合し得る、トゥースピース(または「歯構成要素」)9と、2本の下前歯と多かれ少なかれ同一の前頭面内で顎の下の点まで尾方に延在して、口から外に出て下唇を覆って延在し得る、拡張構成要素12と、拡張構成要素12の底(または「尾方」)端における取付点21からさらに尾方に延在し得、患者がデバイス5上に牽引力を提供することを可能にし得る、可撓性構成要素(または「可撓性部材」)13とを含んでもよい。可撓性構成要素13は、その尾方端において、使用中に患者が握持し得る、ハンドルまたはリング14に取り付けられてもよい。トゥースピース9は、1本またはそれを上回る下歯を覆って嵌合してもよく、チャネル10の各側面上に唇11を伴うチャネル10を含む。拡張構成要素12は、下顎パッド20を含んでもよく、多種多様な長さ、形状、およびサイズを有してもよい。例えば、拡張構成要素は、約2インチ〜約24インチの全長を有してもよい。
図1A−1Dは、種々の視点(それぞれ、側面図、上面図、口の断面図における側面図、および口腔内の斜視図)から口腔開放デバイス5を図示する。図1Aで図示されるように、デバイス5は、少なくとも1本の下歯を覆って嵌合し得る、トゥースピース(または「歯構成要素」)9と、2本の下前歯と多かれ少なかれ同一の前頭面内で顎の下の点まで尾方に延在して、口から外に出て下唇を覆って延在し得る、拡張構成要素12と、拡張構成要素12の底(または「尾方」)端における取付点21からさらに尾方に延在し得、患者がデバイス5上に牽引力を提供することを可能にし得る、可撓性構成要素(または「可撓性部材」)13とを含んでもよい。可撓性構成要素13は、その尾方端において、使用中に患者が握持し得る、ハンドルまたはリング14に取り付けられてもよい。トゥースピース9は、1本またはそれを上回る下歯を覆って嵌合してもよく、チャネル10の各側面上に唇11を伴うチャネル10を含む。拡張構成要素12は、下顎パッド20を含んでもよく、多種多様な長さ、形状、およびサイズを有してもよい。例えば、拡張構成要素は、約2インチ〜約24インチの全長を有してもよい。
図1Bは、デバイス5の上面図であり、歯を覆って嵌合する歯構成要素9、および拡張要素12の上部を明示する。
図1Cは、上歯15、下歯16、舌17、唇18、および下顎19を示す、口6の正中断面図である。図1Cは、下顎パッド20が下顎19に対して静置している状態で、どのようにして歯構成要素9が下歯16を覆って静置し得るかを図示する。ハンドル/リング14を下向きに引くことにより、口を開放させ、下顎19を頭蓋骨および上部口腔に対して降下させ得る。図1Dは、図1A−1Cからの口6およびデバイス5の斜視図である。
図1Cおよび1Dで図示されるように、デバイス5は、顎または下顎19の偏向のために使用されてもよい。下顎パッド20は、含まれる場合もあり、含まれない場合もある。顎を下向きに引くことにより、顎の閉鎖筋を弛緩させる反射作用を刺激することができるため、デバイスの作用は、開放筋を補助することができるだけでなく、対向閉鎖筋を弛緩させることもできる。牽引力による小さい開放筋の支援と、同時に大きい対向閉鎖筋を弛緩させることとを組み合わせることによって、患者は、長期間にわたって開いた口を快適に維持することが可能であり得る。
噛むこと、および他の活動の間に、歯が常に牽引力を受け得るため、この同じ力の方向が歯の長手軸にあることが重要であり得る。それらは、力のこの方向に慣れ得る。前方または斜方に前向きの牽引力は、歯の傾転を引き起こし得、それらを緩め得る。係合された歯の長軸に沿う以外に指向される任意の力は、特にその力が30分またはそれより長く及ぼされた場合に、歯を変位させて緩めさせることが予期され得る。本明細書で説明されるデバイスは、力の方向が歯の垂直軸に沿っているように設計されてもよく、したがって、この潜在的問題を回避する。加えて、外向きまたは後方から前方への牽引力は、顎関節(TMJ)にとって有害になる力を生成し得る。デバイス5は、力の方向が歯の垂直軸に沿っているように設計されてもよく、したがって、この潜在的な問題を回避する。力のこの方向は、図1C、および以下で説明される図2で、最良に図示される。
ここで図2を参照すると、口腔開放デバイス24とともに、口の矢状図が示されている。取付構成要素9、拡張要素12、可撓性構成要素13、および口腔開放デバイス24のリング14は、口腔開放デバイス5および本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの対応する構成要素と同一または類似であり得る。差異は、口腔開放デバイス24の拡張要素12が下顎パッドを含まないことであってもよい。デバイス24はまた、拡張要素13および取付構成要素9内に吸引チャネルを含んでもよい。吸引拡張部25が、取付構成要素9から、唾液の大部分が唾液管から退出する、舌17の下の点まで延在してもよい。また、一方の端部で拡張部材12に、他方の端部で利用可能な吸引機に取り付けられた、吸引管26があってもよい。顎19の快適な伸延および唾液の吸引のこの組み合わせは、いくつかの理由で魅力的であり得、そのうちの1つは、口から唾液を吸引する手技の反復中断の必要を未然に防ぎ得ることである。これは、歯科助手の必要さえも未然に防ぎ得る。
ここで図3A−3Dを参照すると、上記で説明される口腔開放デバイス5および24の可撓性部材を含まない場合がある、口腔開放デバイス28が示されている。そうでなければ、口腔開放デバイス28の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。デバイス28は、少なくとも1本の下歯を覆って嵌合し得る、トゥースピース構成要素30と、2本の下前歯と略同一前頭面内の点まで、顎の下の点へ尾方に延在して、口から外に出て下唇を覆って延在し得る、非可撓性拡張構成要素32(または「ハンドル」)と、患者によって握持され、下向きの牽引力を印加するための握持部材33(または「指ループ」)とを含んでもよい。握持部材33は、指穴であってもよいが、握持部分の任意の他の種類、サイズ、および構成も使用されてもよい。トゥースピース30は、歯に適応して安定性を提供するように小さい溝34を形成し得る、小支柱31に形成された、より柔軟なデュロメータ材料で作製されてもよい。患者の正中線内で、すなわち、次いで、直接的に下顎を覆い、次いで、下顎の下で、または口の側面から、すなわち、正中位置から90度のいずれかで、デバイス28が使用され得るように、支柱31は、左右に、または前から後のいずれかで、歯がそれらの間で嵌合し得るように、配列されてもよい。この後者位置は、歯科施術者の邪魔にならないところにハンドル32の湾曲部を配置してもよい。また、支柱31は、歯を受容するように、より深い溝(図示せず)によって取って代わられ、または増強されてもよい。これらの溝は、デバイス28が正中線から90度で前歯を覆って位置付けられ得るように、直接的に正中線内で、かつトゥースピース30内で前後または矢状方向にデバイス28が位置付けられ得るように、トゥースピース30内で横方向に配向されてもよい。デバイス28は、横または矢状溝のいずれか一方または両方を備えてもよく、直接的に正中線内から口の側面まで使用されてもよい。
ハンドル32は、典型的には、相対的に中実で、かつ非可撓性である。ハンドル32は、安定性をデバイス28に追加することができ、患者によって印加される力の方向が歯の長軸にあることを確実にすることに役立ち得る。ハンドル32およびデバイス28が正中線内に位置付けられようと、正中線から90度に位置付けられようと、ハンドル32の指ループ33は、歯の直下にあってもよいため、患者によって印加される力の方向は、概して、歯の長軸とともにある。歯の長軸内にない任意の牽引力は、特に牽引力が殆どの歯科手技の通常の長さである30〜60分にわたって印加されるときに、歯を傾転させて緩め、TMJを潜在的に損傷し得る。
また、非可撓性ハンドル32は、患者が指ホールド33からトゥースピース30を調節することを可能にし得、これは、可撓性部材を含む実施形態では困難または不可能であり得る。患者はまた、静置するように、および歯とともにその位置を維持するように、ある間隔で口を閉鎖するときに、トゥースピース30を制御することが可能であり得る。歯の上の位置を維持することは、特に、以前に開示された溝または支柱に類似する歯へのいかなる付属取付手段もないと、ハンドホールド手段とトゥースピースとの間の可撓性接続では極めて困難であり得る。
図3Aで最良に図示されるように、下歯を覆って嵌合するトゥースピース構成要素30は、両側に支柱31を伴うチャネル34を含んでもよい。非可撓性拡張構成要素32は、口から外へ出て唇(図示せず)を覆い、次いで、下顎(図示せず)の下方の点まで下向きに延在してもよい。この拡張構成要素32の下または尾方部分は、ハンドル、ハンドヘルドリング、または同等物であり得る、握持部材33を含んでもよい(または代替として、それに取り付けられてもよい)。トゥースピースまたはマウスピース30は、下歯の上のとどまった場所から滑り落ちないよう、極めて剛性であり得る。この剛性は、マウスピース30と歯との間の関係を維持すること、およびトゥースピースにおける可撓性により歯から滑り落ちることなく、デバイス28上に漸次的かつ段階的な牽引力を提供する能力において、重要であり得る。可撓性は、最大かつ快適な口の開放を達成するために必要とされる、段階的かつ漸次的で穏やかな圧力の種類を不可能にし得る。支柱31、またはトゥースピース30を歯に固着するためのある他の類似機能要素もまた、デバイスが適正に機能するための必要な安定性を提供してもよい。例えば、歯科医が能動的に口に従事しておらず、道具または構成要素を交換しているときに、患者が口を閉鎖または部分的に閉鎖し得る、歯科手技の間の時間があり得る。口を閉鎖するこの動作中に、トゥースピース30上にそれを固着する手段がなかった場合、特に、可撓性接続があった場合に、トゥースピース30は、抜去または転位され得る。可撓性接続は、患者によるトゥースピース30の制御、およびトゥースピース30の位置を少しでも調節する患者の能力を不可能にし得る。
加えて、本発明のデバイスは、下向きの牽引力が患者によって提供されたときに、張力計が力を表示するように、拡張構成要素32と握持部材33との間に間置された張力計を有してもよい。この表示は、患者によって提供された張力が所望されるより多かった、または少なかった場合に、異なる可聴音を発することによって、より多いまたは少ない牽引力を提供するように患者を奨励してもよい。この張力計ベースのアラームは、顎関節および他の組織への損傷を防止しながら口の開放を最適化し得る、重要な安全特徴であってもよい。張力計は、ハンドル機構上の握持部材33またはある他の点に解放可能に取り付けられてもよく、そこから牽引力を提供する、別の牽引力点または指穴が提供されてもよい。その上、張力計は、本明細書で説明される口腔開放デバイスのうちのいずれかとともに採用するために、別々に提供されてもよい。これは、任意の数の方法のうちの1つにおいて、口から外へ延在する構成要素、ハンドル、または握持部材33に取り付けられてもよい。
図3Bは、その薄い外形を図示する、口腔開放デバイス28の正面図である。薄い設計は、必要なタスクを達成するために必要な強度を維持しながら、より厚い設計に比べより少ない空間を占有してもよい。トゥースピース30は、口の片側から反対側まで事実上あらゆる位置にハンドルを位置付けることができるように、トゥースピースをハンドルと関係付けながら回転させることができるように、ハンドルへの接続において旋回機構を含有してもよい。
図3Cは、指ループ33がトゥースピース30の直下にあることを明示するようにわずかに傾転させられた、デバイス28の下からの図である。
図3Dは、支柱31の位置を明示する、トゥースピース30の底面図である。この配列は、依然として前歯の直下に指ループ33を位置付け、下向きの牽引力が歯の長軸に沿うことを可能にしながら、デバイス28が正中線または正中線から90度に位置付けられることを可能にし得る。
図4は、口腔開放デバイス40の後面斜視図である。口腔開放デバイス40の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。デバイス40は、柔軟な歯接触表面44を含み得る、歯係合部分42と、頸部46と、指穴49を含み得る、ハンドル48とを含んでもよい。頸部46の最上部または先端は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスのうちのいくつかにおいて、頭部側に遠方に突出しなくてもよい。
図5は、歯係合部分52と、頸部56と、指穴59を伴うハンドル58とを含み得る、口腔開放デバイス50の斜視図である。口腔開放デバイス50の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。トゥースピース52は、本明細書で説明される支柱およびトラフ等の本明細書で説明される歯係合構成要素のうちのいずれかを含んでもよい。その上、それらの薄型外形設計により、ハンドルのより頭部側の側面は、口腔内で歯科用デバイスならびに手および指の安定性を支援するように、歯科医のための指静置部を提供してもよい。力の方向は、歯の長軸とともにあってもよい。
図6A−6Cは、それぞれ、口腔開放デバイス60の側面、近接正面、および近接側面図である。口腔開放デバイス60の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。デバイス60は、歯係合部分62と、頸部66と、指穴69を含むハンドル68とを含んでもよい。歯係合部分62は、典型的には、デバイス60の残りの部分より柔軟な材料で作製され、双方向トラフ64(「溝」)を形成する、複数の支柱63を含む。頸部66の先端は、あまり隆起せず、上記で説明される口腔開放デバイス5ほど頭部側に遠方に突出しなくてもよい。ハンドル頸部66およびハンドル68の湾曲は、上記で説明される口腔開放デバイス5と比較して誇張されてもよく、これが、湾曲内に下顎体および付随する軟組織のための付加的な空間を提供し得るため、依然として中央前歯に係合しながら、正中線から90度にデバイス60を配置することができる。前歯から顎の側面までの距離は、前歯からオトガイ隆起または下顎までの距離より大きくあり得、これは、トゥースピースが下中央前歯を覆って係合されている間に側面から使用された場合に、デバイス60にとって適切であり得る。デバイスの構築のこの側面は、デバイス60を歯科医の邪魔にならないところで片側に位置付けるため、デバイス60が、正中線位置からのみ適用されて使用されなければならないデバイスよりもさらなる有用性を与え得ることを挙げる。
図6Bおよび6Cは、正中線位置から、または正中線から90度で前歯に適応し得る、浅い溝64および支柱63の組み合わせを明示する、トゥースピース62の近接図である。溝は、単独では、一般集団で生じる、下前歯の全ての異なる構成および異なるサイズの顎弓に適応しない場合がある。解剖学的構造の変動は、トゥースピースが歯に係合するように溝またはトラフのみを伴って構築された場合、異なるサイズおよび形状の溝を要求し得る。支柱63との溝64の組み合わせは、デバイスが滑動することなく十分な下向きの牽引力を提供するために必要な安定性およびしっかりした係合を提供し得る。トゥースピース62はまた、少なくともトラフまたは溝64において、柔軟なデュロメータ材料で構築されてもよく、これは、デバイスに係合するときに、歯がその材料に圧入することを可能にし得、牽引力、および材料が柔軟および圧縮性ではなかった場合に存在するであろうよりもさらなる安定性を生成する。したがって、トゥースピース62は、歯を受容する1つまたはそれを上回る溝64またはトラフ、歯を受容する支柱64または他の手段、および基部におけるより柔軟なデュロメータ材料のうちの少なくとも1つ、または組み合わせを備えてもよい。
ここで図7A−7Cを参照すると、口腔開放デバイス70は、デバイス70を通って吸引を提供するように吸引構成要素(単数または複数)を含んでもよい。口腔開放デバイス70の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。顎の快適な伸延および唾液の吸引のこの組み合わせは、口から唾液を吸引する手技の反復中断の必要性を未然に防ぎ得る。いくつかの手技では、これは、歯科助手の必要さえも未然に防ぎ得る。これは、概して、患者が1つだけのアイテムをしっかり握ることをより簡単にし得る。
吸引または排出は、標準または改変された吸引デバイスを本明細書で説明される口腔開放デバイスのうちの1つに取り付けることによって提供されてもよいか、または代替として、もしくは組み合わせて、デバイスのハンドル内の内蔵吸引チャネルを介して提供されてもよいかのいずれかである。デバイス70は、傾斜区分73を伴う歯係合部分72と、頸部74と、ハンドホールド78を含み得るハンドル76と、ハンドル76内の吸引チャネル77と、ハンドル76の尾方端における吸引コネクタ79とを含んでもよい。図7Cで図示されるように、1本の吸引管71が、吸引チャネル77の一方の端部に接続されてもよく、吸引力源75が、手技中に口腔内で吸引を提供するために吸引コネクタ79に取り付けられてもよい。
図7A−7Cは、吸引構成要素を含む口腔開放デバイス70を図示する。歯係合部分72(または「トゥースピース」)は、丸みを帯びたフックとして構成されてもよく、以前に説明された支柱および溝の代わりに、下前歯に係合するように鋭い角73を含む。代替として、または組み合わせて、支柱および溝は、口腔開放デバイス70で採用されてもよい。頸部74は、歯係合部分72から延在し、ハンドホールド78を伴うハンドル76は、頸部74から延在する。図7Bおよび7Cで図示されるように、歯係合部分72および頸部74は、各部分が2つの半分体または突起を有するように分岐状であり得る。ハンドル76の中の吸引チャネル77は、一方の端部における吸引管陥凹80から、他方の端部における吸引コネクタ79まで延在してもよい。
図7Bは、分岐状頸部74および歯係合部分72を明示する、デバイス70の正面図である。それらの間には、吸引管のための空間があってもよい。ハンドル76との頸部74の接合部において、吸引管陥凹80は、好ましくは摩擦嵌合を用いて、1本の吸引管71の近位端を受容するように構成されてもよい。これは、空洞または陥凹80内で固着するようにOリングまたは他の手段を備えてもよい。代替として、または組み合わせて、空洞または陥凹80の代わりに、リブ状コネクタが使用されてもよい。
図7Cは、吸引管の先端がトゥースピース72に隣接する前歯を覆って嵌合するように、どのようにして標準吸引管71が空洞または陥凹80に挿入され得るかを図示する、デバイス70の斜位斜視図である。吸引管71が定位置にあり、デバイスの尾方端が吸引ホース75に接続されると、吸引管71が安定させられる一方で、下向きの牽引力を患者によって提供することができる。
図8A−8Cは、それぞれ、口腔開放デバイス90の側面、正面、および後面斜視図である。口腔開放デバイス90の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。デバイス90は、歯係合部分92と、頸部94と、ハンドル96とを含んでもよい。歯係合部分92は、分岐状であり、歯を固着するための鋭い角と、全体的に非常に薄型の外形とを有する。頸部94もまた、分岐状であり得る。デバイス90はまた、それぞれ、吸引管71および吸引ホース75に取り付けるように構成される、吸引管陥凹99および吸引弁コネクタ93を含んでもよい。ハンドル96は、吸引ホース75を支持するための管静置部98と、患者によるハンドル96の保持を促進するための指ホールド97とを含んでもよい。
図8Cは、吸引管71および吸引ホース75が取り外された、デバイス90の斜位斜視図である。市販されている標準吸引管および標準吸引弁が、これらの実施形態のうちのいずれかとともに使用されてもよい。代替として、または組み合わせて、特殊管およびコネクタが、本明細書で説明される口腔開放デバイスのうちのいずれかとともに使用されてもよい。
ここで図9A−9Eを参照すると、口腔開放デバイス100は、付加的な吸引管部品を使用することなく、吸引を提供してもよい。口腔開放デバイス100の構成要素は、本明細書で説明される他の口腔開放デバイスの構成要素と多くの点に関して同一または類似であり得、その逆も同様である。デバイス100は、歯係合部分102と、頸部104と、ハンドホールド107および吸引コネクタを含むハンドル106とを含んでもよい。図9Dの断面図で図示されるように、ハンドル106および頸部104は、両方とも中空であり得、したがって、トゥースピース102から吸引コネクタ108まで延在する吸引チャネル110を形成する。図9Cで図示されるように、吸引チャネル110の中への吸引入口112は、歯係合部分102の1つまたはそれを上回る側面に沿って位置してもよい。吸引入口53は、本説明図で示されるよりも歯肉縁114に向かってさらに延在し、場合によっては、歯肉縁114の下で湾曲してそれに隣接しさえしてもよい。この構成では、デバイス100は、患者がデバイス100の遠位側面の周囲で唇を閉鎖する場合に、口から唾液を排出することに役立ち得る。
トゥースピース102を参照すると、吸引が最適化されるように、トゥースピース102が可能な限り歯肉縁に向かって遠方に延在するが、歯茎または歯肉に接触または衝突しないことが望ましくあり得る。これは、3〜15mmに及ぶことができるが、最適に6〜9mmであってもよい。吸引入口112が、唾液または流体が集合する口の従属部分まで延在しなくてもよいため、口のこれらの従属性部分から流体を排出するように、口が閉鎖され、唇が頸部104の周囲ですぼめられてもよい。この位置で、唇が頸部104の周囲ですぼめられると、空気が、鼻孔、鼻咽頭、および中咽頭を通り、吸引入口112を通って外へ移動してもよく、このプロセスにおいて、口の従属部分の中に貯留され得る流体および唾液を排出し得る。
代替として、または組み合わせて、ハンドル106の非可撓性の一体構築物、頸部104、およびトゥースピース102は、流体および唾液を直接吸引して排出するよう、患者または歯科施術者によってトゥースピースを口の従属部分の中へ指向することができるように、ハンドル106を上昇させることによって、デバイスが上向きに傾転されることを可能にし得る。小型トゥースピース102は、トゥースピース112がより大型であった場合に実用的ではないであろう、口腔内の種々の領域中で吸引入口112の位置付けを可能にし得る。また、非弾性的な非可撓性頸部104がないと、この操作は可能ではない場合がある。その上、このデバイスが多かれ少なかれ口に挿入され得るため、上唇および下唇に接する頸部104の表面は、この操作が実用的であるように平滑であり得る。不整形または鋭い角は、本操作中に唇に炎症または裂傷さえも引き起こし得る。
代替として、または組み合わせて、吸引構成要素を解放可能または固定可能に取り付けるように、単純な取付機構が、トゥースピースの近位のハンドル上に提供されてもよく、この取付機構は、金属、ゴム、プラスチック、ポリマー、織物、繊維、または接着剤、もしくは同等物のうちの1つ以上であってもよい。また、口腔開放デバイスの口腔内吸引構成要素は、前歯を覆って、または代替として、もしくは組み合わせて、唇または歯の前側に沿って配置され、吸引構成要素の先端が下前歯の舌または後側に位置付けられるように臼歯の周囲を背側に丸く囲み得る、吸引を提供する管または他の類似機能要素があるように、位置付けられてもよい。いずれかの吸引構成要素のこの部分はまた、歯科医が作業する意向がある領域から離して頬および/または舌を変位させる働きをする、構成要素を備えてもよい。換言すると、変位構成要素は、吸引構成要素と組み合わせられてもよく、下前歯を覆って、または唇もしくは歯の前側に沿ってのいずれかで、次いで、吸引および変位の両方を提供するように臼歯の周囲に配置されてもよい。組織のこの変位は、通常、吸引構成要素によって占有される同側から離れていてもよい。この変位吸引構成要素の変位構成要素は、吸引および変位の両方を提供する、管状、平坦、または任意の他の形状であってもよく、比較的薄型の外形でそのような機能を提供してもよい。これは、歯科施術者のための暴露を提供し、治療されている領域から頬および舌の湿った組織を離してもよい。
デバイスの実施例が図10に示されている。変位機構は、例えば、デバイス90に取り付けられたものとして示されているが、顎を下向きに伸延させて吸引を提供する、任意のデバイスに取り付けられ、添着され、または接続されてもよい。図10に示されるように、吸引/伸延構成要素が下前歯を覆って配置されるデバイスでは、吸引/伸延構成要素130は、舌134に隣接してそれを変位させる、舌側構成要素131と、歯135と頬136との間に配置され得、歯135から離して頬136を変位させ得る、唇側構成要素132とを備えてもよい。
吸引および変位手段の位置は、デバイスが、口腔正中線から、または右もしくは左側で退出するように配置されるかどうか、およびデバイスが配置される側面が、歯科医が作業している口の同側または反対側であるかどうかに応じて、変動し得る。したがって、吸引および変位構成要素の複数の異なる構成が可能性として考えられるとともに、吸引がハンドル内で一体的であろうと、またはデバイスに取り付けられ得、そのどちらの側面上でハンドルに取り付けられるか、または接続される、別個の管であろうと、吸引への取付構成要素も可能性として考えられる。
図11では、吸引/変位構成要素130は、好ましくは両側で牽引デバイスの頸部104の遠位側面に取り付けられるが、また、おそらく遠位頸部104の下に、またはそれを覆って取り付けられる。唇側構成要素132は、吸引/変位構成要素130の近位部分を備えてもよく、その領域中で吸引を提供しながら頬136を変位させてもよい。舌側構成要素131は、遠位部分を備えてもよく、舌134の変位および口腔底における吸引を提供してもよい。両方とも、流体が進入し、除去されることを可能にするように、穴138を伴って図示されるような管状構造であってもよい。
図12では、吸引/変位構成要素130の舌側部分131は、口腔開放デバイスの歯係合部分102が起源であってもよく、唇側構成要素132は、口腔開放デバイスの遠位頸部104が起源であってもよい。吸引/変位構成要素130は、任意の数の方法でデバイスの歯係合部分102またはハンドル104に固定されるか、または解放可能に取り付けられてもよく、構成要素は、説明される口腔開放デバイスの異なる要素のうちのいずれかに取り付けられてもよい。
図13では、吸引/変位構成要素130の近位部分は、舌側部分131が近位に位置付けられ、唇側構成要素132が遠位に位置付けられた状態で、歯係合部分104に取り付けられたものとして示されている。
図14は、図13に類似する構成を明示するが、舌側構成要素131は、管状構造だけよりも幅広くあり得る。舌側構成要素131は、穴138を伴う2本の管と、2本の管を空間的に分離したままにするためのそれらの間の膜140とを備えてもよい。膜は、プラスチック、またはいくつかの材料のうちのいずれか1つであってもよい。より小型の管が、付加的な吸引を舌側部分131および唇側部分132に提供するように、膜140の中へ延在しさえしてもよい。点133は、本デバイスが後方臼歯に巻き付く場所、および舌側部分132が本明細書のこの実施形態およびその他の実施形態で前方に指向される場所であってもよい。示されるように、膜140は、管状構造の間にあるが、管状構造の縁を超えて1mm〜3cm延在してもよい。また、膜140は、口腔内で利用可能な光を増進するように、反射材料で構築され、またはそれを含んでもよい。
図15は、図14に示されるものに類似する構成を明示するが、唇側部分132は、管状構造の間に膜140を伴う二重管状構造であってもよい。点133は、後方臼歯の周囲の湾曲を促進するように、示されるような特異構造であってもよいが、同様に二重管状または他の構造(図示せず)であってもよい。
図16は、図11によって示されるものと同様に構成された口腔開放デバイスの斜視図である。唇側構成要素132は、近位にあり、舌側構成要素131は、遠位にあり得る。これは、デバイスの遠位頸部104のいくつかの点のうちのいずれか1つに取り付けられてもよい。ここでは、これは、側面に取り付けられている。唇側構成要素132は、頬を変位させてもよく、舌側部分は、舌を変位させてもよい。
吸引/変位構成要素130の構築は、とりわけ、プラスチック、シリコーン、ポリエチレン、C−Flex、ポリウレタン、クロロプレンを含む、いくつかの材料のうちのいずれか1つを利用してもよい。若干の剛性を維持するが、快適であるために十分に可撓性であり得る、デュロメータの材料が使用されてもよい。一体構成では、これは、概して、馬蹄形であり得、舌側131および唇側132部分の間の転換部において比較的薄型の外形の領域133を有してもよい。
上記で図示されるように、吸引をいくつかの構成で提供することができ、したがって、説明されたものは、構成のうちのいくつかの実施例にすぎない。吸引は、吸引管、吸引弁、および吸引ホースのみによって、またはこれらの吸引構成要素のうちのいくつかの間に接続を提供することによって、提供されてもよい。吸引構成要素はまた、吸引装置を安定させるように、デバイスの要素に取り付けられてもよい。デバイスの要素は、例えば、吸引構成要素に接続されるか、または取り付けられるよりもむしろ、それらを架台に載せることによって、吸引構成要素を安定させてもよい。
(実験的実施例)
上記を使用する際に、トゥースピースは、歯科施術者または患者によって、下前歯を覆って配置されてもよく、患者は、ハンドヘルド装置を固着してもよい。有効性を最大限にするために、患者は、意識的に下顎骨を上向きに押勢しながら、デバイスおよび下顎骨に下向きの圧力を加えることができる。これは、下向きの力に対する歪みであってもよい。次いで、患者は、デバイスに対し継続した下向きの力を用いて、筋肉を弛緩および伸張させてもよい。患者は、1回またはそれを上回る回数で、この運動を繰り返し、次いで、顎筋を弛緩させ、ある期間にわたって多かれ少なかれ連続的に張力を下向きに引いてもよい。この方法は、小規模試験において、不快感を殆どまたは全く伴わずに、任意の他の方法より大きい程度の口の測定可能な開放を実証した。歯科施術者が口腔内で忙しくしていないときの合間に、患者は、口を閉鎖することによって一時的に休息することができる。次いで、下向きの牽引力または張力が、再度、デバイスおよび下顎骨に及ぼされ、最大開放が達成されてもよい。
上記を使用する際に、トゥースピースは、歯科施術者または患者によって、下前歯を覆って配置されてもよく、患者は、ハンドヘルド装置を固着してもよい。有効性を最大限にするために、患者は、意識的に下顎骨を上向きに押勢しながら、デバイスおよび下顎骨に下向きの圧力を加えることができる。これは、下向きの力に対する歪みであってもよい。次いで、患者は、デバイスに対し継続した下向きの力を用いて、筋肉を弛緩および伸張させてもよい。患者は、1回またはそれを上回る回数で、この運動を繰り返し、次いで、顎筋を弛緩させ、ある期間にわたって多かれ少なかれ連続的に張力を下向きに引いてもよい。この方法は、小規模試験において、不快感を殆どまたは全く伴わずに、任意の他の方法より大きい程度の口の測定可能な開放を実証した。歯科施術者が口腔内で忙しくしていないときの合間に、患者は、口を閉鎖することによって一時的に休息することができる。次いで、下向きの牽引力または張力が、再度、デバイスおよび下顎骨に及ぼされ、最大開放が達成されてもよい。
このデバイスおよび方法を試験する際に、任意のデバイスからいかなる支援もなく、口を能動的に開放した患者は、手技において、30分後に元の開放距離の平均10〜25%を失った。上記で説明される口腔開放デバイスおよび方法を使用して検査された患者は、30分の期間において、元の開放距離の10〜30%を獲得した。補助デバイスおよび方法を用いた患者はまた、補助デバイスおよび方法を用いていない患者よりも快適であった。したがって、上記で説明されるデバイスおよび方法の組み合わせは、有意により多くの暴露を提供することによって、歯科医の利益になり、通常、本手技で体験される痛みを未然に防ぐことによって、患者の利益になった。
上記で説明されるデバイスのうちのいずれかでは、口を開けたままにするように、追加部品または構成要素が提供されてもよい。本開示のデバイスは、説明されるように口を開いたまま保つことを意図してもよいが、突然の痛みまたは閉鎖する衝動により、患者が予想外に口を閉鎖することを防止してもよい。急な閉鎖は、ドリル、バリ、または他の歯科用デバイスを潜在的に変位させ得、器具、患者、および/または歯科医もしくは歯科施術者に損傷を引き起こす場合がある。理想的には、少なくとも場合によって、この支持機構は、実際には口を開けたままにしなくてもよいが、口が有意に閉鎖することを防ぐ働きをするのみであってもよい。換言すると、これは、口を開いたまま保つ手段より以上に安全機構として機能してもよい。歯は、患者が予想外に口を閉鎖するまで、本構成要素に接しなくてもよい。例えば、この機構は、単純に、トゥースピースの頭部側面に追加された材料を備えてもよく、またはトゥースピースに隣接してハンドルの遠位側面に解放可能に、または固定して取り付けられる、別個の構成要素であってもよい。代替として、または組み合わせて、開けたままにするためのこれらの要素は、吸引構成要素に取り付けられてもよく、または別個であり得る。
上記で説明されるデバイスはまた、歯科用ダムおよび他のデバイスを含む、他の一般的に使用されている歯科用デバイスと協調して使用されてもよい。現在のデバイス(単数または複数)を、標的歯から離して舌および頬を変位させる変位デバイスと組み合わせてもよい。これは、例えば、変位デバイスおよび吸引に適応するように、本明細書で説明されるような吸引構成要素を改変することによって、達成されてもよい。また、本明細書で説明される口腔開放デバイスを、唇を後退させて口腔へのより良好な暴露を獲得するように構成される口唇鉤と組み合わせてもよい。
加えて、ライトまたは照明の手段が、ハンドル、トゥースピース、吸引構成要素、または変位構成要素に追加されてもよく、または別々に提供され、上記の構成要素のうちのいずれかに取り付けられてもよい。また、構成要素のうちのいずれかは、上記で説明される照明の手段から、またはある他の光源からの光を反射させることによって、歯および口腔を照射する働きをし得る、反射性材料で構築されてもよい。さらに、構成要素のうちのいずれか、特に、変位構成要素は、その基板が湿気に接触するときに輝くか、または光を発する、もしくはある他の物理または化学反応により輝くか、または光を発する、材料で構築されてもよい。このプロセスは、とりわけ、蛍光、化学発光、リン光、発光ダイオード、またはさらに有機発光ダイオードによるものであり得る。発光基板および反射基板の任意の組み合わせが使用されてもよい。
本明細書で説明される口腔開放デバイスはまた、より視覚的に魅力的に作製されてもよく、これは、特に小児で使用されるときに重要であり得る。口腔開放デバイス(単数または複数)は、着脱可能な構造、デバイスに固定された構造または付属品、またはいくつかの様式のうちの1つにおいてデバイスに適用される技術を備えてもよい。この視覚構成要素は、アニメーションまたは非アニメーションオブジェクトを表してもよいが、1つのそのような構造は、デバイスに人格を与えるように頸部に取り付けられる顔または顔の部分を備えてもよい。この視覚構成要素は、眼、口、耳、または鼻のうちの1つ以上を備えてもよく、動物、人物、植物、漫画、または他の図形を表してもよい。この視覚構成要素は、デバイスの頸部またはハンドルに取り付けられ、適用され、または組み込まれてもよい。例示的な視覚構成要素は、好ましくは、手技の終了時にデバイスから除去され、患者に与えられ得るように、構成されてもよい。この視覚構成要素は、衣服の上、毛髪の中、またはさらに指の上のリングとして、患者によって着用され得るように構築されてもよい。
歯科手技中に開放位置で患者の口を維持する際に、本明細書で説明される口腔開放デバイスを使用する方法は、患者または歯科施術者のいずれかによって、患者の口の下顎の中の少なくとも1本の下歯を覆って口腔伸延デバイスの歯係合部分の溝を配置するステップと、患者の口の上顎に対して開放位置で下顎を維持するように、好ましくは、患者によって、口腔伸延デバイスのハンドルを引き下ろすステップ、またはその上に牽引力を提供するステップとを含んでもよい。この牽引は、実質的に連続的または断続的であり得る。吸引は、吸引または真空源を伸延デバイス内の吸引または真空源に取り付けること、もしくは伸延デバイス内に吸引または真空源を組み込むことによって、提供されてもよい。舌、頬、または舌および頬変位要素は、治療される領域から離して舌および/または頬を変位させるように、歯科施術者によって位置付けられてもよい。口唇後退要素もまた、歯科施術者によって位置付けられてもよい。
少なくとも場合によっては、最適に、患者は、不快感を回避しながら、可能な限り広く口を開放するために十分であろう下向きの牽引力を下顎骨に対して提供するであろう。伸延の程度および不快感の欠如の理想的なバランスは、手技の経過にわたって下向きの牽引力を制御する患者によって達成することができる。伸延の程度は、手技の経過にわたって患者によって変動させられてもよく、初期牽引力が顎筋を弛緩させるため、徐々に増加してもよい。この変動は、手技が進展するにつれて、顎をさらに開放させ得る。患者は、リラックスする、飲み込む、または休息するように断続的に口を閉鎖してもよく、または口腔内の流体を排出するようにデバイスの頸部の周囲で唇をすぼめてもよい。次いで、牽引力が、不快感を生成することなく可能な限り広く口を開放する程度まで、患者によって再印加されてもよい。牽引、緩和、および牽引サイクルを繰り返すことにより、口が不快感を伴わずにさらに開放することを可能にし得る。歯係合装置に堅く添着されるハンドルを提供することによって、本発明のデバイスは、それらの関係を維持し、従来技術のデバイスの場合のように、患者が休息する、リラックスする、飲み込む、または流体を排出するように口を閉鎖するときに、歯係合部分が歯から変位することを防止してもよい。手技の終了時に、本発明のデバイスは、患者または歯科施術者によって除去され、適正に廃棄されてもよい。
本明細書で説明されるデバイスは、異なる構成要素と、これらの異なる構成要素の種々の構成とを備える。別個の構成要素の単一または複数の構成要素は、別の構成要素または本明細書で明示的に説明されていないデバイスをもたらし得る構成要素の任意の単一または複数の構成と組み合わせられてもよい。種々のデバイスの構造的構成においてこの融通性を提供することによって、歯科施術者にさらなる暴露および利便性を提供し、患者にさらなる快適性を提供するという目的を達成することができる。
上記の説明は、完全かつ正確であるが、包括的であるように、または以下の請求項に記載されているものを超える本発明の範囲を限定するように意図されていない。本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更、改変、追加、および削除が、デバイスおよび方法のうちのいずれかに行われ得る。
本明細書で説明される口腔開放デバイスは、小児のために、本明細書で説明されるものと多かれ少なかれ同一の構成で構築されてもよいが、小児のより小さい口および歯に適応するように、より小型であり得る。また、小児にとってより視覚的に魅力的なデバイスに作成するように、付属品がデバイスに提供されてもよい。
本発明は、例えば以下を提供する:
(項目1)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
上記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
上記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
上記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
を備え、上記ハンドルの上記尾方端および上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝は、上記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って位置する、
デバイス。
(項目2)
上記ハンドルおよび上記拡張部分は、中実の一体構築物を備える、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
上記歯係合部分の少なくとも一部は、上記中実の一体構築物を備える、項目2に記載のデバイス。
(項目4)
上記歯係合部分は、
上記中実の一体構築物の遠位端と、
上記一体構築物の上記遠位端に取り付けられた材料片であって、上記材料片は、上記一体構築物より柔軟である、材料片と、
を備える、項目3に記載のデバイス。
(項目5)
上記拡張部分は、湾曲している、項目1に記載のデバイス。
(項目6)
上記拡張部分および上記歯係合部分は、分岐状であり、上記歯係合部分および上記拡張部分の2つの突起の間の空間は、吸引管を受け入れるように構成される、項目1に記載のデバイス。
(項目7)
上記ハンドルの上記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って上記患者または医療専門家の指が延び得る、指ループを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目8)
下向きの力を上記ハンドルに印加するために、上記ハンドルと取り外し可能に連結される牽引部材をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目9)
上記牽引部材は、重りを備える、項目8に記載のデバイス。
(項目10)
上記歯係合部分または上記拡張部分のうちの少なくとも1つと連結される吸引部材をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目11)
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの吸引チャネルを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目12)
上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるために、上記歯係合部分または上記拡張部分のうちの少なくとも1つと連結される組織変位部材をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目13)
上記デバイスに印加される下向きの力を測定するように上記デバイスと連結される張力計をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目14)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持する方法であって、
上記患者の口の下顎の中の少なくとも1本の下歯を覆って口腔伸延デバイスの歯係合部分の溝を配置するステップと、
上記患者の口の上顎に対して開放位置で上記下顎を維持するように、上記少なくとも1本の下歯の長手軸に沿った方向へ上記口腔伸延デバイスのハンドルを引き下ろすステップと、
を含み、上記口腔伸延デバイスの上記歯係合部分の上記溝および上記歯腔伸延デバイスの上記ハンドルは、共通伸延デバイス長手軸に沿って横たわり、
上記伸延デバイス長手軸は、上記引き下ろすステップの間に上記少なくとも1本の歯の上記長手軸に沿って横たわる、
方法。
(項目15)
上記口腔伸延デバイスの上記歯係合部分の上記溝は、上記患者または医療専門家のうちの少なくとも1人によって、上記少なくとも1本の下歯を覆って配置される、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記患者または医療専門家のうちの少なくとも1人は、上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルを引き下ろす、項目14に記載の方法。
(項目17)
上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルが引かれた後に、
上記下顎が弛緩し、上記口が少なくとも部分的に閉じることを可能にするように、上記ハンドルからの引張力を解放するステップと、
上記口を再開放するように、上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルを引くことを繰り返すステップと、
をさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目18)
上記少なくとも1本の下歯を覆って上記溝を配置するステップは、複数の下前歯を覆って上記溝を配置するステップを含む、項目14に記載の方法。
(項目19)
上記口腔伸延デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた吸引デバイスを使用して、上記患者の口の中で吸引を印加するステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目20)
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの吸引チャネルを備える、項目19に記載の方法。
(項目21)
下向きの力を印加するように、重りを上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルに取り付けるステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目22)
上記口腔変位デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた組織変位部材を使用して、上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目23)
張力計を使用して、上記デバイスに印加される下向きの力を測定するステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目24)
上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルが引かれた後に、
上記口腔伸延デバイス内の開口部を通って上記患者の口の中へ吸引デバイスを通過させるステップと、
上記伸延デバイスが開放位置に上記口を維持している間に、上記吸引デバイスを用いて上記口の中で吸引を印加するステップと、
をさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目25)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
上記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
上記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
上記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちのの少なくとも1つに連結される、吸引管であって、上記少なくとも1つの溝が、吸引を上記患者の口に提供するように上記少なくとも1本の下歯を受け入れるときに、上記患者の口の中に配置されるように構成される、吸引入口を有する、吸引管と、
を備える、デバイス。
(項目26)
上記ハンドルの上記尾方端および上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝は、上記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って横たわる、項目25に記載のデバイス。
(項目27)
上記拡張部分は、湾曲している、項目25に記載のデバイス。
(項目28)
上記拡張部分および上記歯係合部分は、分岐状であり、上記歯係合部分および上記拡張部分の2つの突起の間の空間は、上記吸引管を受け入れるように構成される、項目25に記載のデバイス。
(項目29)
上記ハンドルの上記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って上記患者または医療専門家の指が延ばされ得る、指ループを備える、項目25に記載のデバイス。
(項目30)
上記ハンドルは、吸引源に接続するように構成される吸引コネクタを備える、項目25に記載のデバイス。
(項目31)
上記拡張部分、上記歯係合部分、または上記吸引管のうちの少なくとも1つと連結される、組織変位部材をさらに備え、上記組織変位部材は、上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝が上記少なくとも1本の下歯を受け入れているときに、上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるように構成される、項目25に記載のデバイス。
(項目32)
上記組織変位部材は、上記吸引管に連結され、そして、その長さに沿って少なくとも1つの吸引入口ポートを有する、管状構造を備える、項目31に記載のデバイス。
(項目33)
上記組織変位部材は、湾曲した管状構造を備える、項目31に記載のデバイス。
(項目34)
上記曲線状の管状構造は、第1の管と、第2の管と、それの間の膜とを備える、項目33に記載のデバイス。
(項目35)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
上記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
上記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
上記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つに連結される、組織変位部材であって、上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝が上記少なくとも1本の下歯を受け入れているときに、上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるように構成される、組織変位部材と、
吸引を上記患者の口に提供するように、上記歯係合部分、拡張部分、ハンドル、または組織変位部材のうちの少なくとも1つに連結される、吸引管と、
を備える、デバイス。
(項目36)
上記ハンドルの上記尾方端および上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝は、上記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って横たわる、項目35に記載のデバイス。
(項目37)
上記拡張部分は、湾曲している、項目35に記載のデバイス。
(項目38)
上記拡張部分および上記歯係合部分は、分岐状であり、上記歯係合部分および上記拡張部分の2つの突起の間の空間は、上記吸引管または組織変位部材のうちの1つ以上を受け入れるように構成される、項目35に記載のデバイス。
(項目39)
上記ハンドルの上記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って上記患者または医療専門家の指が延び得る、指ループを備える、項目35に記載のデバイス。
(項目40)
上記ハンドルは、吸引源に接続するように構成される吸引コネクタを備える、項目35に記載のデバイス。
(項目41)
上記組織変位部材は、上記吸引管に連結され、そして、その長さに沿って少なくとも1つの吸引入口ポートを有する、管状構造を備える、項目35に記載のデバイス。
(項目42)
上記組織変位部材は、湾曲した管状構造を備える、項目35に記載のデバイス。
(項目43)
上記曲線状の管状構造は、第1の管と、第2の管と、それらの間の膜とを備える、項目42に記載のデバイス。
本発明は、例えば以下を提供する:
(項目1)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
上記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
上記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
上記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
を備え、上記ハンドルの上記尾方端および上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝は、上記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って位置する、
デバイス。
(項目2)
上記ハンドルおよび上記拡張部分は、中実の一体構築物を備える、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
上記歯係合部分の少なくとも一部は、上記中実の一体構築物を備える、項目2に記載のデバイス。
(項目4)
上記歯係合部分は、
上記中実の一体構築物の遠位端と、
上記一体構築物の上記遠位端に取り付けられた材料片であって、上記材料片は、上記一体構築物より柔軟である、材料片と、
を備える、項目3に記載のデバイス。
(項目5)
上記拡張部分は、湾曲している、項目1に記載のデバイス。
(項目6)
上記拡張部分および上記歯係合部分は、分岐状であり、上記歯係合部分および上記拡張部分の2つの突起の間の空間は、吸引管を受け入れるように構成される、項目1に記載のデバイス。
(項目7)
上記ハンドルの上記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って上記患者または医療専門家の指が延び得る、指ループを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目8)
下向きの力を上記ハンドルに印加するために、上記ハンドルと取り外し可能に連結される牽引部材をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目9)
上記牽引部材は、重りを備える、項目8に記載のデバイス。
(項目10)
上記歯係合部分または上記拡張部分のうちの少なくとも1つと連結される吸引部材をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目11)
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの吸引チャネルを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目12)
上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるために、上記歯係合部分または上記拡張部分のうちの少なくとも1つと連結される組織変位部材をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目13)
上記デバイスに印加される下向きの力を測定するように上記デバイスと連結される張力計をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目14)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持する方法であって、
上記患者の口の下顎の中の少なくとも1本の下歯を覆って口腔伸延デバイスの歯係合部分の溝を配置するステップと、
上記患者の口の上顎に対して開放位置で上記下顎を維持するように、上記少なくとも1本の下歯の長手軸に沿った方向へ上記口腔伸延デバイスのハンドルを引き下ろすステップと、
を含み、上記口腔伸延デバイスの上記歯係合部分の上記溝および上記歯腔伸延デバイスの上記ハンドルは、共通伸延デバイス長手軸に沿って横たわり、
上記伸延デバイス長手軸は、上記引き下ろすステップの間に上記少なくとも1本の歯の上記長手軸に沿って横たわる、
方法。
(項目15)
上記口腔伸延デバイスの上記歯係合部分の上記溝は、上記患者または医療専門家のうちの少なくとも1人によって、上記少なくとも1本の下歯を覆って配置される、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記患者または医療専門家のうちの少なくとも1人は、上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルを引き下ろす、項目14に記載の方法。
(項目17)
上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルが引かれた後に、
上記下顎が弛緩し、上記口が少なくとも部分的に閉じることを可能にするように、上記ハンドルからの引張力を解放するステップと、
上記口を再開放するように、上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルを引くことを繰り返すステップと、
をさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目18)
上記少なくとも1本の下歯を覆って上記溝を配置するステップは、複数の下前歯を覆って上記溝を配置するステップを含む、項目14に記載の方法。
(項目19)
上記口腔伸延デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた吸引デバイスを使用して、上記患者の口の中で吸引を印加するステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目20)
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの吸引チャネルを備える、項目19に記載の方法。
(項目21)
下向きの力を印加するように、重りを上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルに取り付けるステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目22)
上記口腔変位デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた組織変位部材を使用して、上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目23)
張力計を使用して、上記デバイスに印加される下向きの力を測定するステップをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目24)
上記口腔伸延デバイスの上記ハンドルが引かれた後に、
上記口腔伸延デバイス内の開口部を通って上記患者の口の中へ吸引デバイスを通過させるステップと、
上記伸延デバイスが開放位置に上記口を維持している間に、上記吸引デバイスを用いて上記口の中で吸引を印加するステップと、
をさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目25)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
上記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
上記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
上記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちのの少なくとも1つに連結される、吸引管であって、上記少なくとも1つの溝が、吸引を上記患者の口に提供するように上記少なくとも1本の下歯を受け入れるときに、上記患者の口の中に配置されるように構成される、吸引入口を有する、吸引管と、
を備える、デバイス。
(項目26)
上記ハンドルの上記尾方端および上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝は、上記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って横たわる、項目25に記載のデバイス。
(項目27)
上記拡張部分は、湾曲している、項目25に記載のデバイス。
(項目28)
上記拡張部分および上記歯係合部分は、分岐状であり、上記歯係合部分および上記拡張部分の2つの突起の間の空間は、上記吸引管を受け入れるように構成される、項目25に記載のデバイス。
(項目29)
上記ハンドルの上記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って上記患者または医療専門家の指が延ばされ得る、指ループを備える、項目25に記載のデバイス。
(項目30)
上記ハンドルは、吸引源に接続するように構成される吸引コネクタを備える、項目25に記載のデバイス。
(項目31)
上記拡張部分、上記歯係合部分、または上記吸引管のうちの少なくとも1つと連結される、組織変位部材をさらに備え、上記組織変位部材は、上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝が上記少なくとも1本の下歯を受け入れているときに、上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるように構成される、項目25に記載のデバイス。
(項目32)
上記組織変位部材は、上記吸引管に連結され、そして、その長さに沿って少なくとも1つの吸引入口ポートを有する、管状構造を備える、項目31に記載のデバイス。
(項目33)
上記組織変位部材は、湾曲した管状構造を備える、項目31に記載のデバイス。
(項目34)
上記曲線状の管状構造は、第1の管と、第2の管と、それの間の膜とを備える、項目33に記載のデバイス。
(項目35)
歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
上記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
上記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
上記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
上記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つに連結される、組織変位部材であって、上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝が上記少なくとも1本の下歯を受け入れているときに、上記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるように構成される、組織変位部材と、
吸引を上記患者の口に提供するように、上記歯係合部分、拡張部分、ハンドル、または組織変位部材のうちの少なくとも1つに連結される、吸引管と、
を備える、デバイス。
(項目36)
上記ハンドルの上記尾方端および上記歯係合部分の上記少なくとも1つの溝は、上記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って横たわる、項目35に記載のデバイス。
(項目37)
上記拡張部分は、湾曲している、項目35に記載のデバイス。
(項目38)
上記拡張部分および上記歯係合部分は、分岐状であり、上記歯係合部分および上記拡張部分の2つの突起の間の空間は、上記吸引管または組織変位部材のうちの1つ以上を受け入れるように構成される、項目35に記載のデバイス。
(項目39)
上記ハンドルの上記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って上記患者または医療専門家の指が延び得る、指ループを備える、項目35に記載のデバイス。
(項目40)
上記ハンドルは、吸引源に接続するように構成される吸引コネクタを備える、項目35に記載のデバイス。
(項目41)
上記組織変位部材は、上記吸引管に連結され、そして、その長さに沿って少なくとも1つの吸引入口ポートを有する、管状構造を備える、項目35に記載のデバイス。
(項目42)
上記組織変位部材は、湾曲した管状構造を備える、項目35に記載のデバイス。
(項目43)
上記曲線状の管状構造は、第1の管と、第2の管と、それらの間の膜とを備える、項目42に記載のデバイス。
Claims (43)
- 歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
前記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
前記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
前記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
を備え、前記ハンドルの前記尾方端および前記歯係合部分の前記少なくとも1つの溝は、前記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って位置する、デバイス。 - 前記ハンドルおよび前記拡張部分は、中実の一体構築物を備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記歯係合部分の少なくとも一部は、前記中実の一体構築物を備える、請求項2に記載のデバイス。
- 前記歯係合部分は、
前記中実の一体構築物の遠位端と、
前記一体構築物の前記遠位端に取り付けられた材料片であって、前記材料片は、前記一体構築物より柔軟である、材料片と、
を備える、請求項3に記載のデバイス。 - 前記拡張部分は、湾曲している、請求項1に記載のデバイス。
- 前記拡張部分および前記歯係合部分は、分岐状であり、前記歯係合部分および前記拡張部分の2つの突起の間の空間は、吸引管を受け入れるように構成される、請求項1に記載のデバイス。
- 前記ハンドルの前記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って前記患者または医療専門家の指が延び得る、指ループを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 下向きの力を前記ハンドルに印加するために、前記ハンドルと取り外し可能に連結される牽引部材をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記牽引部材は、重りを備える、請求項8に記載のデバイス。
- 前記歯係合部分または前記拡張部分のうちの少なくとも1つと連結される吸引部材をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの吸引チャネルを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるために、前記歯係合部分または前記拡張部分のうちの少なくとも1つと連結される組織変位部材をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記デバイスに印加される下向きの力を測定するように前記デバイスと連結される張力計をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
- 歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持する方法であって、
前記患者の口の下顎の中の少なくとも1本の下歯を覆って口腔伸延デバイスの歯係合部分の溝を配置するステップと、
前記患者の口の上顎に対して開放位置で前記下顎を維持するように、前記少なくとも1本の下歯の長手軸に沿った方向へ前記口腔伸延デバイスのハンドルを引き下ろすステップと、
を含み、前記口腔伸延デバイスの前記歯係合部分の前記溝および前記歯腔伸延デバイスの前記ハンドルは、共通伸延デバイス長手軸に沿って横たわり、
前記伸延デバイス長手軸は、前記引き下ろすステップの間に前記少なくとも1本の歯の前記長手軸に沿って横たわる、方法。 - 前記口腔伸延デバイスの前記歯係合部分の前記溝は、前記患者または医療専門家のうちの少なくとも1人によって、前記少なくとも1本の下歯を覆って配置される、請求項14に記載の方法。
- 前記患者または医療専門家のうちの少なくとも1人は、前記口腔伸延デバイスの前記ハンドルを引き下ろす、請求項14に記載の方法。
- 前記口腔伸延デバイスの前記ハンドルが引かれた後に、
前記下顎が弛緩し、前記口が少なくとも部分的に閉じることを可能にするように、前記ハンドルからの引張力を解放するステップと、
前記口を再開放するように、前記口腔伸延デバイスの前記ハンドルを引くことを繰り返すステップと、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。 - 前記少なくとも1本の下歯を覆って前記溝を配置するステップは、複数の下前歯を覆って前記溝を配置するステップを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記口腔伸延デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた吸引デバイスを使用して、前記患者の口の中で吸引を印加するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 前記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの吸引チャネルを備える、請求項19に記載の方法。
- 下向きの力を印加するように、重りを前記口腔伸延デバイスの前記ハンドルに取り付けるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 前記口腔変位デバイスに組み込まれたか、または取り付けられた組織変位部材を使用して、前記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 張力計を使用して、前記デバイスに印加される下向きの力を測定するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 前記口腔伸延デバイスの前記ハンドルが引かれた後に、
前記口腔伸延デバイス内の開口部を通って前記患者の口の中へ吸引デバイスを通過させるステップと、
前記伸延デバイスが開放位置に前記口を維持している間に、前記吸引デバイスを用いて前記口の中で吸引を印加するステップと、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。 - 歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
前記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
前記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
前記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
前記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちのの少なくとも1つに連結される、吸引管であって、前記少なくとも1つの溝が、吸引を前記患者の口に提供するように前記少なくとも1本の下歯を受け入れるときに、前記患者の口の中に配置されるように構成される、吸引入口を有する、吸引管と、
を備える、デバイス。 - 前記ハンドルの前記尾方端および前記歯係合部分の前記少なくとも1つの溝は、前記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って横たわる、請求項25に記載のデバイス。
- 前記拡張部分は、湾曲している、請求項25に記載のデバイス。
- 前記拡張部分および前記歯係合部分は、分岐状であり、前記歯係合部分および前記拡張部分の2つの突起の間の空間は、前記吸引管を受け入れるように構成される、請求項25に記載のデバイス。
- 前記ハンドルの前記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って前記患者または医療専門家の指が延ばされ得る、指ループを備える、請求項25に記載のデバイス。
- 前記ハンドルは、吸引源に接続するように構成される吸引コネクタを備える、請求項25に記載のデバイス。
- 前記拡張部分、前記歯係合部分、または前記吸引管のうちの少なくとも1つと連結される、組織変位部材をさらに備え、前記組織変位部材は、前記歯係合部分の前記少なくとも1つの溝が前記少なくとも1本の下歯を受け入れているときに、前記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるように構成される、請求項25に記載のデバイス。
- 前記組織変位部材は、前記吸引管に連結され、そして、その長さに沿って少なくとも1つの吸引入口ポートを有する、管状構造を備える、請求項31に記載のデバイス。
- 前記組織変位部材は、湾曲した管状構造を備える、請求項31に記載のデバイス。
- 前記曲線状の管状構造は、第1の管と、第2の管と、それの間の膜とを備える、請求項33に記載のデバイス。
- 歯科手技の間に開放位置で患者の口を維持することに役立つためのデバイスであって、
前記患者の下顎の少なくとも1本の下歯を受け入れるための少なくとも1つの溝を備える、歯係合部分と、
前記歯係合部分から離れて延在する拡張部分と、
前記拡張部分から下方に延在し、尾方端において終端するハンドルと、
前記歯係合部分、拡張部分、またはハンドルのうちの少なくとも1つに連結される、組織変位部材であって、前記歯係合部分の前記少なくとも1つの溝が前記少なくとも1本の下歯を受け入れているときに、前記患者の頬または舌のうちの少なくとも1つを変位させるように構成される、組織変位部材と、
吸引を前記患者の口に提供するように、前記歯係合部分、拡張部分、ハンドル、または組織変位部材のうちの少なくとも1つに連結される、吸引管と、
を備える、デバイス。 - 前記ハンドルの前記尾方端および前記歯係合部分の前記少なくとも1つの溝は、前記少なくとも1つの溝の中心を通って描かれる長手軸に沿って横たわる、請求項35に記載のデバイス。
- 前記拡張部分は、湾曲している、請求項35に記載のデバイス。
- 前記拡張部分および前記歯係合部分は、分岐状であり、前記歯係合部分および前記拡張部分の2つの突起の間の空間は、前記吸引管または組織変位部材のうちの1つ以上を受け入れるように構成される、請求項35に記載のデバイス。
- 前記ハンドルの前記尾方端は、下向きの力の印加を促進するように、それを通って前記患者または医療専門家の指が延び得る、指ループを備える、請求項35に記載のデバイス。
- 前記ハンドルは、吸引源に接続するように構成される吸引コネクタを備える、請求項35に記載のデバイス。
- 前記組織変位部材は、前記吸引管に連結され、そして、その長さに沿って少なくとも1つの吸引入口ポートを有する、管状構造を備える、請求項35に記載のデバイス。
- 前記組織変位部材は、湾曲した管状構造を備える、請求項35に記載のデバイス。
- 前記曲線状の管状構造は、第1の管と、第2の管と、それらの間の膜とを備える、請求項42に記載のデバイス。
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