JP2016530030A - ドライパウダー吸入器及び方法 - Google Patents

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Abstract

第1の空気通路及び第1の空気通路から延在し、マウスピースで終結する第2の空気通路への少なくとも1つの空気吸入口を備えるハウジングであって、それにより少なくとも1つの空気吸入口、第1及び第2の空気通路、並びにマウスピースを通る連続的な空気通路を提供する、ハウジングと、ベース部を含む剛性の固定された粉末薬剤収容容器であって、第1の空気通路と連係して、第1の空気通路と共に薬室を形成する、収容容器と、を備え、薬室を通過する空気が、収容容器の上面及び収容容器のベース部上に位置付けられた粉末薬剤に実質的に平行に進み、収容容器の上面が表面積を有し、収容容器が容積を有する、ドライパウダー吸入器。

Description

喘息やその他の呼吸器疾患は、適切な医薬品の吸入により治療されてきた。長年にわたり、治療法のうちで最も広く使用されておりかつ便利である2つの選択肢は、加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)内の薬剤溶液又は薬剤懸濁液から薬剤を吸入すること、又はドライパウダー吸入器(DPI)から、一般には賦形剤と混合された粉末剤を吸入することであった。地球のオゾン層の破壊とクロロフルオロカーボン(CFC)放出との関係に関する問題に次いで、DPIシステムへの関心が高まってきた。
大部分のDPIは、バルク粉末収容容器又は個々に予め測定した薬剤用量のいずれかを使用する。概して、DPIは、分配室から通じ、ユーザーの口又は鼻道に挿入するためのポートで終結する空気通路を含む。ポートにおける吸入は、分配室を通して空気を引き込み、薬剤の粒子をユーザーの肺に入れる。この分野における開発の取り組みは、主に、吸入器内のバルク収容容器、又はカプセル若しくはブリスターのいずれかから測定された少量(例えば500マイクログラム以下)の粉末の正確な計量に関連する問題に焦点を合わせてきた。有力な薬剤を用いる等の場合によっては、ラクトース粉末等の賦形剤を追加し、正確な計量又は他の理由のために粉末の量を、例えば少なくとも1ミリグラムまで増加させてきた。そのような賦形剤は、後で粉末のアグロメレーション又はデアグロメレーションの問題を引き起こすことがあり、また患者の口の中の乾燥や他の迷惑な影響を引き起こすことがあるので、好ましくない場合がある。従来のDPIは、有効量を希釈し必要とされる製剤の総質量を増加させる、ラクトース等のキャリア賦形剤を必要とする。
ドライパウダー吸入器の一例は、薬剤を充填した別個の微細凹部(約5〜500マイクロメートルの深さ及びシート材の表面に約10〜500マイクロメートルの幅の開口部を有する)を含むシート材から所定の薬剤用量が分配されるものを含む。この種のDPIは、米国特許第5,408,994号、同第5,437,271号、同第5,469,843号、同第5,482,032号、及び同第5,655,523号に開示される。
しかしながら、改善されたDPIに対する関心及び必要性は引き続き存在しており、これは例えばより大きな患者の快適性及び効果並びに/又は改善された投与能力を提供する。
単回高用量の吸入可能薬剤を、ドライパウダー吸入器を用いて患者の肺に送達することができることが今では判明しており、高用量とは5ミリグラム超、好ましくは10ミリグラム超の微粉化薬剤粉末である。
したがって、
第1の空気通路及び第1の空気通路から延在しマウスピースで終結する第2の空気通路への少なくとも1つの空気吸入口を備えるハウジングであって、それにより少なくとも1つの空気吸入口、第1及び第2の空気通路、並びにマウスピースを通る連続的な空気通路を提供する、ハウジングと、
ベース部を含む剛性の固定された粉末薬剤収容容器であって、第1の空気通路と連係して、第1の空気通路と共に薬室を形成する、収容容器と、を含み、
薬室を通過する空気が、収容容器の上面に実質的に平行に、かつ収容容器内のベース部上に位置付けられた粉末薬剤に実質的に平行に進み、収容容器の上面は表面積を有し、収容容器は容積を有し、表面積は少なくとも1cmであり、表面積対容積比は1cm−1以上10cm−1以下であり、
ドライパウダー吸入器が少なくとも5mgの粉末薬剤の単回吸入可能用量の送達能力を有する、ドライパウダー吸入器を提供する。
一実施形態では、収容容器及び薬室は、第1の通路を通る空気流に平行である長軸に沿って伸長し、収容容器は、長軸に沿った長さ及び長軸に垂直の幅を有し、長さ及び幅は、少なくとも2.5の長さ/幅アスペクト比を規定する。
別の実施形態では、粉末薬剤収容容器は、容積が0.01mL〜5mLである。
別の実施形態では、収容容器の上面は、第1の空気通路のトップ面から1mm以上3mm以下の距離で離間配置される。
別の実施形態では、ドライパウダー吸入器は、収容容器内の粉末薬剤と接している複数の混入調整構造を更に含む。
別の実施形態では、吸入中に、空気が吸入器を通過する最初の0.5秒間に収容容器から取り出すことができる粉末薬剤の量は、全吸入期間中に取り出された全粉末の80%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下、最も好ましくは20%以下に制限される。
別の実施形態では、ドライパウダー吸入器は、第2の空気通路と連係するか、薬室と連係するか、又は第2の空気通路及び薬室の両方と連係して、連続的な空気通路の一部を含むデアグロメレータ(deagglomerator)を更に含む。
更なる実施形態では、粉末薬剤収容容器は、取り外し可能かつ交換可能である。
更なる実施形態では、粉末薬剤収容容器は、使用前に収容容器内の粉末を覆う取り外し可能な封止部を含む。
別の態様では、患者に単回高用量の粉末薬剤を送達する方法であって、
上述のように、又は本明細書に記載される任意の実施形態により、ドライパウダー吸入器を準備する工程と、
患者に吸入器のマウスピースを通して吸入させる工程と、を含み、
患者が少なくとも5mgの粉末薬剤の吸入可能用量を受容する、方法が提供される。
本発明の上記の「発明の概要」は、本発明のそれぞれ開示された実施形態又は全ての実施を説明することを意図したものではない。以下の説明は、例示的実施形態をより詳細に例証する。本出願の全体を通じて幾つかの箇所で、実施例のリストによって指針が与えられるが、これらの実施例は異なる組み合わせで使用することができる。いずれの場合も、記載されるリストは、あくまで代表的な群としてのみの役割を果たすものであって、排他的なリストとして解釈するべきではない。
定義
以下の用語は、本明細書において、以下の定義にしたがって使用される。
用語「実質的に平行」は、収容容器の中へ又は収容容器内の粉末薬剤の中へ配向されずに収容容器の上の、吸入器を通って空気が通過する方向を指す。空気は、粉体層の表面に平行である方向に粉体層の上を通過し、表面上を通過しながら粉体層表面と接触する。粉体層は、収容容器内のベース部上に位置付けられた粉末薬剤であり、粉末薬剤は収容容器の長さ及び幅にわたって分散している。
用語「微粒子用量」は、「吸入可能用量」と互換的に使用され、これはドライパウダー吸入器から送達された粉末薬剤の量を指し、ヒトの肺の中へ吸入される十分に小さな粒径の特徴を持つ。そのような小さな粒子は、約5マイクロメートル未満の空気動力学的直径を有してもよい。
本明細書で使用するとき、用語「剛性」は、薄膜又はシート材でなく、ドライパウダー吸入器の使用中に変形しない粉末薬剤収容容器を指す。
本明細書で使用するとき、用語「固定された」は、ドライパウダー吸入器のハウジング及び収容容器がドライパウダー吸入器の使用中に連係する第1の空気通路に対して静止している粉末薬剤収容容器を指す。使用中は、ユーザーが吸入器を通して吸気している間又は微粒子用量評価装置で吸入器が試験されている間を意味する。
本明細書で使用するとき、「a(1つの)」、「an(1つの)」、「the(該)」、「少なくとも1つ」及び「1つ又は2つ以上」は、互換的に使用される。「及び/又は」という用語は、列挙された要素のうちの1つ又は全てを意味する。
また、本明細書において、端点による数の範囲の列挙には、その範囲内に包含される全ての数(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含む)が含まれる。
本実施例で使用される微粒子用量評価装置の模式図である。 従来の収容容器を備えるドライパウダー吸入器を通る長手方向の断面である。 今回提供される収容容器を備える今回提供されるドライパウダー吸入器を通る長手方向の断面である。 今回提供される収容容器の断面側面図である。 図4Aの収容容器の斜視図である。 図4Aの収容容器の断面端面図である。 収容容器のベース部から現れる複数のパドルを有する収容容器の斜視図である。 収容容器のベース部から現れる一連のバッフルを有する収容容器の斜視図である。 収容容器のベース部から現れる複数のポストを有する収容容器の斜視図である。 収容容器の長軸に平行して連続する複数の壁部を有する収容容器の斜視図である。
今回提供されるドライパウダー吸入器は、薬室を通過する空気が収容容器の上面、かつ収容容器のベース部上に位置付けられた粉末薬剤の上面に実質的に平行に進むように構成される。このように、粉末の混入は、空気が表面上を通過する最中に薬剤の表面からのみ可能で、そのため粉末の混入を妨げるか、低減する。その際、粉末を収容容器から取り出し、例えば、少なくとも0.5秒、1秒、2秒又は更には最大4秒などユーザーの吸気全体の大部分の間に混入してもよく、空気流内部の粒子濃度を最小にしながら高用量の薬剤の送達を可能にする。有利には、薬剤の経口摂取は、比較的長い時間にわたることにより、大用量の薬剤によるせき又は息詰まり(chocking)を最小にする又は回避するため、患者の快適さを向上することができる。
これは、通常、例えば約0.1又は0.2秒などの1秒の何分の1という非常に短い時間枠で粉末を全て混入させるために空気が粉末の表面に、又は粉末のバルクに強制的に入れられる既知の構成と対照的である。別の例において、より長い時間枠が想到される場合、長期間にわたり医薬組成物を投与するための吸入器が米国特許第6,622,723号に報告され、適合した開口部を有する投薬要素が、投与中に投薬部材の伸長した投与量配置に沿って移動して、1〜2秒の吸入の間に医薬組成物を投薬部材から吸入器の空気流へ放出する期間を延ばす。この例は、可動部のために製造が複雑になるという欠点があり、可動部のない固定した収容容器及びハウジングを使用する今回提供される吸入器によって供給される高吸入可能用量を送達できなくなる恐れがある。
今回提供されるドライパウダー吸入器はまた、空気に露出した表面である収容容器の上面が、少なくとも1cmの表面積を有するように構成される。粉末薬剤は、収容容器内及び収容容器ベース部上に位置付けられ、好ましくは、その粉末は収容容器内及び収容容器のベース部の上に平らに分散する。収容容器内の粉末の高さが収容容器のトップ面と同じ高さであるとき、粉末薬剤用量の露出した面積(粉末表面の面積でない)は、収容容器の上面面積と等しい。特定の実施形態に関して、好ましくは、収容容器の上面面積は、少なくとも1.2、1.5、又は1.7cmである。これらの実施形態の特定のものでは、収容容器の上面面積は、5、4、3.5、3、又は2.5cm以下である。これらの実施形態の特定のものでは、好ましくは、収容容器の上面面積は、1.5〜3cm、より好ましくは1.5〜2.5cm、最も好ましくは1.7〜2.5cmである。
収容容器は容積を有し、容積は収容容器の形状に基づき計算することができるか、又は収容容器を水等の液体で満たし、次に収容容器を満たすのに必要な液体の容積を23℃などの室温で測定することによって簡単に測定することができる。特定の実施形態に関して、好ましくは、粉末薬剤は、収容容器の容積の50%、75%、80%、90%、又は100%以内まで収容容器を満たす。
収容容器は、少なくとも1cm−1で、好ましくは10cm−1以下の表面積対容積比(表面積/容積)を有する。特定の実施形態に関して、好ましくは、収容容器は、少なくとも2cm−1、より好ましくは少なくとも3cm−1、及び最も好ましくは少なくとも4cm−1の表面積対容積比を有する。これらの実施形態の特定のものでは、収容容器は、10cm−1、9cm−1、又は8cm−1以下の表面積対容積比を有する。これらの実施形態の特定のものでは、好ましくは、収容容器は、少なくとも0.01mL、好ましくは少なくとも0.1mL、より好ましくは少なくとも0.2mLの容積を有する。これらの実施形態の特定のものでは、収容容器は、5mL以下、好ましくは2mL以下、及びより好ましくは0.5mL以下の容積を有する。
出願者らは、提供された表面積は、吸気が収容容器の表面及びその中の粉末薬剤と平行に移動しながら、上述の制御された混入を可能にし、同時に、提供された収容容器の容積は、薬剤の高吸入可能用量をもたらすのに十分であることを見出した。
出願者らは、従来より知られるドライパウダー吸入器が、一方では、十分な収容容器及び空気に露出した粉末薬剤の面積を提供できなかったこと、又は他方では、今回必要な高用量であるが収容容器から吸気中へ粉末薬剤がよりゆっくりと放出される用量を送達するための十分に露出した面積を備える十分な粉末薬剤容積を提供できなかったことを見出した。この一例は、「適切な」構成の従来の収容容器を使用した比較実施例1に示される。この実施例は、0.8cmの表面積を有し、従来の収容容器から吸気へ非常に高速の放出によってわずか1.9mgの粉末薬剤の吸入可能用量を送達した。
特定の実施形態に関して、好ましくは、収容容器及び薬室は、第1の通路を通る空気流に平行である長軸に沿って伸長している。収容容器及び薬室は、長軸に沿った長さ及び長軸に垂直の幅を有する。長さ及び幅は、収容容器の上面(及び収容容器内の粉末薬剤)に平行であり、長さ及び幅は少なくとも2.5の長さ/幅アスペクト比を規定する。現在この構成は、上述のように粒子濃度を比較的低く保ちながら、粉末が空気流内に混入される速度を低減するのに役立つことが見出された。これは、粒子デアグロメレーションに寄与し、従来の収容容器が概して単一の粉末薬剤の巨塊を生じさせるために、従来の収容容器で実現するのが困難であったアグロメレーションの低減に役立ち得る。今回提供される長さ/幅アスペクト比は、吸気が収容容器の表面及び粉末に平行に進みながらより多くの時間を更に提供し、より低い粉末の濃度であるが高い粉末用量をもたらす。これらの実施形態の特定のものでは、好ましくは、収容容器の長さ/幅アスペクト比は、少なくとも3、3.5、又は4である。このアスペクト比は、好ましくは10以下である。
特定の実施形態に関して、好ましくは、収容容器のトップ面は、第1の空気通路のトップ面から1mm以上3mm以下の距離で離間配置される。この寸法は、吸気が薬室を通って移動し、過度に高い圧力低下を発生させずに粉末薬剤の上を通過して粉末薬剤を混入させるのに十分な空間を提供することが見出された。
特定の実施形態に関して、好ましくは、ドライパウダー吸入器は、収容容器内の粉末薬剤と接している複数の混入調整構造を更に含む。粉末(powered)薬剤は、部分的に又は完全に構造を覆う。そのような構造は、薬剤粉末が収容容器から混入される速度を低減することができる。これは、収容容器の粉末薬剤があまりに早く空になるのを防ぐ助けとなり得、これにより、薬室を通過するより大容量の空気の上に粉末が広がることを可能にする。これは、吸気中の薬剤の濃度を低減して上述の結果をもたらす。これらの実施形態の特定のものでは、混入調整構造は、付加的に又は代わりに収容容器及び粉末薬剤の真上の第1の空気通路の頂部から現れ得るが、収容容器のベース部から現れる。混入調整構造は、粉末混入の速度を低減する薬室内に位置付けられた任意の構造にすることができる。これは、収容容器及び薬室からの粉末薬剤の過度に高速な取り出しを防ぐのに役立つ。好ましくは、特定の実施形態に関して、混入調整構造は、ポスト、パドル、バッフル、空気流に平行な壁部、及びそれらの併用からなる群から選択される。
ポストは、収容容器内で円筒形構造にすることができる。特定の実施形態に関して、ポストは、ポストが始まる収容容器のベース部から収容容器の上縁まで測定した収容容器の高さの100、90、80、70、60、又は50パーセント以下の長さを有してもよい。特定の実施形態に関して、ポストは、ポストが始まる収容容器のベース部から第1の空気通路の頂部まで測定した薬室の高さの少なくとも20、30、又は40パーセントの長さを有する。特定の実施形態に関して、好ましくは、ポストは、ポストが始まる収容容器のベース部から収容容器の上縁まで測定した収容容器の高さの100、98、95、90、又は80パーセント以下、及び特定の実施形態に関して、その高さの少なくとも30、40、50、又は75パーセントの高さを有する。特定の実施形態に関して、そのようなポストは、収容容器の幅の少なくとも5、10、20、又は30パーセント、特定の実施形態に関して、収容容器の幅の50、40、30、又は20パーセント以下の直径を有してもよい。特定の実施形態に関して、混入調整構造はポストである。
パドルは、構造が空気流の方向に伸長している水平に伸長されたポスト様構造である。パドルは、ポスト構造の高さ及び直径に関する上述のような高さ及び幅(厚さ)をそれぞれ有してもよい。パドルの伸長された方向は、パドルの幅の少なくとも2倍、特定の実施形態では、パドルの幅の最大5又は10倍の寸法を有してもよい。
バッフルは、収容容器の幅の少なくとも一部を横切る構造である。特定の実施形態では、バッフルは、パドルに関する上述のような構造であるが、伸長された方向はここでは空気流に垂直である。この場合、バッフルは収容容器の幅の一部のみを横切る。他の実施形態では、バッフルは、収容容器の幅全体を横切り、例えば少なくとも3、4、5、6、又は7個の小さな収容容器、及び特定の実施形態では最大15又は10個の小さな収容容器など、一連の小さな収容容器を形成する。
空気流に平行な壁部は、真っ直ぐ又は湾曲であってもよい。壁部又は隆起部は、空気流の方向と平行に連続し、収容容器の長さの少なくとも50、60、70、80、90、又は100パーセント延在する一連のチャネルを形成する。隆起部又は壁部は、ポスト構造の高さ及び直径に関する上述のような高さ及び幅(厚さ)をそれぞれ有してもよい。特定の実施形態に関して、収容容器は、少なくとも2、3、4、又は5個のチャネルを形成する少なくとも1、2、3、又は4個の壁部、及び特定の実施形態に関して、対応するチャネルを形成する最大20、10、又は5個の壁部を備える。特定の実施形態に関して、各チャネルの幅は、収容容器の幅の少なくとも2、5、10、20、25、30、又は40パーセントである。好ましくは、各チャネルの幅は、収容容器の幅の40又は30パーセント以下である。各チャネルの幅は、チャネルを形成する各隆起部若しくは壁部の中央から、又は隆起部若しくは壁部の中央からチャネルを形成する収容容器の上縁まで測定される。
上述のように混入調整構造は、特定の実施形態では、それらが含まれる収容容器の容積の75%、50%、25%、又は10%未満を占めてもよい。構造は、ランダムに、又は整列した若しくは千鳥状、真っ直ぐな若しくは湾曲した、いずれかの列による単一若しくは複数の列に配置された幾何学模様に配置されてもよい。構造は、ほぼ同じ高さにするか又は可変の高さを有することができる。収容容器内の構造は、単一の形状又は2つ以上の形状で存在することができる。形状は、対称(対称点、対称線、又は対称面を有する)又は非対称にすることができる。個々の構造は、孔、切り抜き、又は空隙を含むことができ、平滑な又は構造化された表面(バンプ、ディンプルのような凹部などを含む)を有することができる。個々の構造は、ベース部をテーパ形状、フレア形状、又は山形にすることができる(例えばベース部がテーパ形状、フレア形状、又は山形のポスト)。個々の構造は、(尖った先端部又は切頭先端部を有する)円錐若しくはピラミッドの形状、又はドーム形状にすることができる。円筒形ポストは、円、楕円、三角形、又は楔、正方形、矩形、台形、3〜10辺を有する多角形、ダイヤモンド、星形、砂時計形、亜鈴形、涙滴形、三日月形、及び波形を含む任意の幾何学形状にすることができる。個々の構造は、凸状及び/又は凹状形体のある不定形を有することができる。個々の構造の縁部は、真っ直ぐ又は丸み付きにすることができ、個々の構造の端部は、平坦、丸み付き、若しくは尖状、又はそれらの組み合わせにすることができる。
上述のように、ドライパウダー吸入器は、粉末薬剤が吸気中に混入される速度を制限するように構成され、これにより高用量の吸入可能薬剤を分配しながら吸気中の粒子の濃度を低く保つ。一実施形態では、吸入中の、空気が吸入器を通過する最初の0.5秒間に収容容器から取り出すことができる粉末薬剤の量は、全吸入期間中に取り出された全粉末の80%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下、最も好ましくは20%以下に制限される。これらの実施形態の特定のものでは、これらの制限は、空気が吸入器を通過する最初の1秒間に達成される。
吸入可能粒子の寸法範囲の粉末は、凝集性がより高く、粒子の粒塊を容易に形成する傾向にある。そのような粒子は、被験者の肺の中へ吸入されるには大きすぎるが、肺への途中で吸気がそこを通って進む必要がある口腔又は他の領域で捕捉されるようになる場合がある。このことは、ドライパウダー吸入器の構成における課題を提起し得るもので、粉末にエネルギーを付与して粒塊を肺の中へ入り込むことのできる寸法(好ましくは、一次粒子の寸法、例えば空気動力学的直径が約5マイクロメートル未満のもの)に解砕するデアグロメレータ部を含むことによって取り組むことができる。
特定の実施形態に関して、好ましくは、デアグロメレータは、第2の空気通路と、薬室と、又は第2の空気通路及び薬室の両方と連係する。そのようなものとして、デアグロメレータは、収容容器の下流の連続的な空気通路の一部を含む。デアグロメレータは、ドライパウダー吸入器の表面、粉末に含有された他の粒子、又はそれらの組み合わせに対して粒塊を衝突させることによって粉末のデアグロメレーションを引き起こすことができる。
ドライパウダー吸入器装置の表面上に粉末を高速で衝突させるデアグロメレータは、粉末を吸入可能粒子の寸法に解砕するのにより効果があると示された。出願者らは、このことが高用量ドライパウダー吸入器に対する課題を提起することを見出した。なぜなら送達された大量の粉末は、デアグロメレータを粉末で忙殺させ、粒子対粒子衝突の増加、粒子対表面衝突の低減、及びデアグロメレータ効率の付随的低下をもたらすからである。高用量ドライパウダー吸入器の申請に使用されるデアグロメレータの効率を最大にするために、出願者らは、デアグロメレータが粉末で忙殺されず、発生する粒子対表面衝突の量を最大にするように、上述のように粉末薬剤がゆっくりと気流の中に放出されるように構成された収容容器内に粉末を収容させることが望ましいと見出した。そのようなものとして、出願者らは、デアグロメレータと今回提供される収容容器及び薬室の構成を連係させることが、有利にはデアグロメレータの有効性を向上させると見出した。
特定の実施形態に関して、好ましくは、デアグロメレータは、粒子対表面衝突デアグロメレータである。これらの実施形態の特定のものでは、デアグロメレータは少なくとも1つのS字形チャネルである。S字形チャネルは、少なくとも2つの湾曲部を含み、第2の湾曲部は、第1の湾曲部のものに対向する、すなわち逆の対称性を示し、これにより「S」湾曲部を形成する。S字形チャネルは、それぞれ35°〜180°の2つ又はそれ以上の湾曲部を含む。湾曲部の中央の曲率半径は、好ましくは10mm以下である。
S字形チャネルは、その長さの全体を通して均一の横断面を有してもよい。しかしながら、特定の実施形態に関して、好ましくは、S字形チャネルは、チャネルの長手方向軸線に沿って変化する断面積を有し、断面積は長手方向軸線に垂直である。長手方向軸線は、吸気がチャネルを通って進む経路によって画定される。好ましくは、特定の実施形態に関して、チャネルは、約15〜約35パーセントの断面積減少及び約15〜約35パーセントの断面増加にそれぞれ対応する少なくとも1つの収束部及び1つの発散部を含む。
S字形デアグロメレーションチャネルは、薬室とマウスピースとの間の連続的な空気通路内の任意の個所に組み込まれてもよい。好ましくは、圧力低下を最小にするために、このチャネルはマウスピース又はその付近に位置付けられる。特定のS字形デアグロメレータは、米国特許第5,469,843号に更に記載されている。
上述のように、今回提供されるドライパウダー吸入器は、少なくとも5mgの単回吸入可能用量を生じさせることができる。しかしながら、出願者らは、本吸入器によって、例えば少なくとも10mg又はそれ以上の粉末薬剤など著しく高い吸入可能用量を達成した。今回提供されるドライパウダー吸入器は、再現可能な単回吸入可能用量を提供することができる。100mg、75mg、60mg、50mg、40mg、35mg、25mg、又は20mg以下の粉末薬剤の最大吸入可能用量を、本ドライパウダー吸入器によって提供することができる。
特定の実施形態に関して、好ましくは、本ドライパウダー吸入器は、少なくとも10%、より好ましくは少なくとも15%、最も好ましくは少なくとも20%、30%、又は更には50%の微粒子比率を提供することができる。微粒子比率は、吸入可能用量を装填用量で割ったものであり、装填用量は、使用前に収容容器に配置された粉末薬剤の量である。
特定の実施形態に関して、粉末薬剤収容容器は、取り外し可能かつ交換可能である。このことは、簡易に使用済み収容容器を取り外して、ハウジングの上に粉末薬剤を収容する未使用の収容容器を取り付けることによって、患者がドライパウダー(dry-power)吸入器のハウジングを再利用できるようにする。
空気、水、並びに粉末薬剤を分解する及び凝集させる恐れがある他の要素から薬剤を保護するために、特定の実施形態に関して、好ましくは、粉末薬剤収容容器は、収容容器の上面で封止される。封止部は、装置の空気吸入口の外側に延在するフラップ又はタブを有する可剥性フィルムの形態であるのが好ましい。ユーザーは、フラップ又はタブを把持し、フィルムを収容容器の表面からはがすために引っ張ることができ、これにより空気通路及びユーザーが吸入器のマウスピースを通して吸入する際の吸気に収容容器内の粉末を露出させる。シール性フィルムは、水及び酸素透過性の低い高分子フィルム又は金属(例えばアルミニウム)箔の積層体であってもよい。シール性フィルムは、ヒート又は圧力シール性フィルム、接着剤などにより収容容器縁部の頂部に封止されてもよい。
微細な粉末形状に作製することができ、また口、鼻、気管支、及び肺の組織に対する微粒子として適用すると有効な任意の薬剤を使用してもよい。しかしながら、本ドライパウダー吸入器によって提供されるより高用量で適用するとより有効になり得る薬剤として、トブラマイシン、コリスチン、コリスチン硫酸、ゲンタマイシン、コロマイシン、デヌホソル四ナトリウム、アズトレオナムリシン、デュラマイシン、イセチオン酸ペンタミジン、ザナミビル、リバビリン、アンホテリシンB、硫酸カプレオマイシン(capriomycin sulfate)、リファンピシン、及びドキシサイクリン、クロモリンナトリウム、及びテルブタリンなどの抗生物質が挙げられる。本ドライパウダー吸入器で好適に使用され得る他の薬剤として、ネドクロミルを含む抗アレルギー薬、リレンザ(ザナミビル)を含むインフルエンザ治療薬、タクロリムスを含むマクロライド抗生物質、アミロライドを含む利尿薬、CHF6001及びBAY19−8004を含むPDE4インヒビター、ロイコトリエン拮抗薬、モノクローナル抗体、インスリン、プルモザイムを含むDNA分解酵素、並びにタンパク質及びソマトロピンを含むペプチド、IL−2、IL−11、レピルジン、クランクリープト(clancreept)、レニーテプラーゼ(leneeteplase)が挙げられる。本ドライパウダー吸入器により好適に送達され得る更なる薬剤は、国際公開第2012/050945号に記載されている。
粉末薬剤は、結晶質で単一の活性医薬成分(API)の微粉化粒子、単一のAPIの非晶質粒子、個々の粒子が単一のAPIからなる2つ又はそれ以上のAPIの粒子を含有する混合物、粒子が賦形剤及び1つ又は2つ以上のAPIの両方からなる設計された粉末、並びにAPI粒子及び賦形剤(例えば、ラクトース)粒子を含有する粉末配合物から構成されてもよい。高用量の単一APIを分配するために、特定の実施形態に関して、好ましくは、粉末は薬剤のみからなる。
ここで、添付図面が参照される。図1は、微粒子用量評価装置100の概略図であり、これは本実施例においてドライパウダー吸入器により供給された吸入可能用量を測定するために使用された。テストドライパウダー吸入器101のマウスピースは、カプラー110とマウスピースとの間、及びカプラー110とUSP入口120との間で空気が漏れずにカプラー110を介しUSP入口120に対して結合されている。入口120は、毎分60リットルの空気で評価される、修正されたAndersen Mark−IIカスケードインパクター(ACI)140上に前置式分離機130を介して載置される。前置式分離機130は、修正されたACIステージ0(141)を介しACIステージ1(142)に対して結合されている。ステージ0(141)を、全ての衝突ノズルを収容したステージの内部の薄い部分を加工することによって修正し、ステージ0(141)を単に前置式分離機130及びステージ1(142)の両方が結合される外部シェルにした。前置式分離機130を通過する空気がステージ1(142)の衝突ノズルに直接流れるように、衝突板をステージ0(141)の下に定置しなかった。衝突板(図示せず)は、ステージ1(142)の下に含まれて、大粒子を収集し、この粒子は最初に凝集した粒子であると見なされる。使用中、USP入口120の内部及び衝突板を、50:50のグリセロール/メチルアルコール(図示せず)でコーティングして、これらの表面に接触する粒子を確実に捕集するようにした。ACIフィルタステージ143は、ステージ1(142)に対して結合されている。ACIフィルタステージ143は、吸入可能粒子を収集するためのガラス繊維フィルタ(図示せず)を含み、収集した吸入可能粒子の総質量が推定吸入可能用量を構成する。管150は、ACI 140を装置B(160)に対して結合し、真空源170を装置B(160)に対して結合する。管150は、装置B(160)内で2ポートのソレノイド弁161及び流量調節弁162によって遮断される。ソレノイド弁161は、タイマー163によって制御される。図示されないが、圧力計P及びPは、流量調節弁162の両側に1つずつ管150と接続されている。ソレノイド弁161を開放することにより、空気がテストドライパウダー吸入器101及び装置100を通って流れるようになる。流量調節弁162を調整することによって、ドライパウダー吸入器両端での4kPaの圧力低下を設定する。対応する空気流量が次に測定され、これは吸入可能用量を測定するための対象流量である。4リットルの空気がテストドライパウダー吸入器101及び装置100を通って流れるように、タイマー163を設定して、対象の流量で十分な時間ソレノイド弁を開放する。
図2では、ドライパウダー吸入器200は、ハウジング210及び従来の収容容器本体220を含む。ハウジング210は、出口251を備えるマウスピース250で終結するS字カーブデアグロメレータチャネル240に変化する空気通路230を含む。従来の収容容器本体220は、粉末ウェル221を含み、ハウジング210と結合したとき空気吸入口261を備える空気通路260を形成する。入口261に入る空気は、空気通路260を通過し、ウェル221内の粉末薬剤222にぶつかり、非常に素早く粉末を混入させ、次に空気通路230及びS字カーブデアグロメレータ(dagglomerator)チャネル240を通過し、その後出口251でマウスピース250から出る。吸入器200を通る空気の流れは、入口261、通路260及び230、収容容器221、並びに出口251内の矢印によって示されている。ここで装置を通過する空気は、収容容器の上面及び収容容器内のベース部に位置付けられた粉末薬剤に実質的に平行に進むのではなく、収容容器の中、及び収容容器内の粉末の中に向けられる。ハウジング要素211は、入口261及び通路260に入る空気を、矢印によって示されるように収容容器221を通って通路260から粉末薬剤222に突き当たるように方向付ける。補助空気吸入口215は、任意追加的に提供されて、混入した粉末薬剤をより多くの空気で更に薄める。
図3では、今回提供されるドライパウダー吸入器300は、ハウジング310及び今回提供される収容容器本体320を含む。ハウジング310は、空気吸入口331、空気通路335、及び出口351を備えるマウスピース350で終結するS字カーブデアグロメレータチャネル340に変化する空気通路330を含む。収容容器本体320は、ベース部323を有する収容容器321を含み、ハウジング310と結合したとき空気通路330及び335に続く空気通路360を形成する。空気通路360は、特定の実施形態では、好ましくは上側収容容器表面324から1〜3mmにあるトップ面361を有する。空気通路360の幅は、少なくとも収容容器321の幅と同じくらい広い。特定の実施形態に関して、好ましくは、空気通路360は、収容容器321の幅より広い(例えば、少なくとも5%、10%、20%、30%、又は40%広い)。収容容器321の幅は、図4Bにおいて幅425で示される。入口331に入る空気は、空気通路335、及び次に空気が収容容器321の上面324と実質的に平行に、かつ収容容器321内の粉末薬剤322と実質的に平行に通る空気通路360を通過して、図2に示した構成内よりも著しく長い時間をかけて粉末を混入させる。収容容器321は、空気通路360と組み合わせて、空気が空気通路360を追従するときに進む薬室を形成する。収容容器321の上面324及び粉末薬剤322と平行又は実質的に平行に通る空気は、空気通路360内の矢印によって示されている。特定の実施形態に関して、粉末は、少なくとも0.5秒、1秒、2秒、3秒、又は最大4秒の時間をかけて混入される。特定の実施形態に関して、吸入中の、空気が吸入器を通過する最初の0.5秒間に収容容器から取り出すことができる粉末薬剤の量は、全吸入期間中に取り出された全粉末の80%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下、最も好ましくは20%以下に制限される。収容容器からの粉末の取り出し及び粉末の混入にかかる時間は、好ましくはドライパウダー吸入器両端での4kPaの圧力低下で測定される。特定の実施形態に関して、この時間は、下記実施例で使用されるようなFDP装置を使用して毎分少なくとも50、好ましくは少なくとも60リットルの空気流量で測定される。空気は、次に空気通路330及びS字カーブデアグロメレータ(dagglomerator)チャネル340を通過し、その後マウスピース350から出る。補助空気吸入口315は、任意追加的に設けられて、混入した粉末薬剤をより多くの空気で更に薄める。
図4Aでは、図3の収容容器本体320に対応する、今回提供される収容容器本体400が図3のハウジング310から分離した断面側面図に示されている。収容容器本体400は、収容容器421、収容容器ベース部423、及び図3の上側収容容器表面324に対応する収容容器上縁426を含む。収容容器ベース部421は、丸みを帯びた形状を有し、収容容器421の全ての内面を含む。全ての内側角部は、したがって、丸みを帯びて、吸入中の収容容器において粉末の停滞を最小にするか又は解消する。
図4Bでは、収容容器本体400が斜視図で示され、収容容器421、ベース部423、及び図3の上側収容容器表面324に対応する上縁426を含む。収容容器421は、幅425及び長さ427を有する。長さ427は、収容容器本体400をドライパウダー吸入器ハウジング310内に取り付けるとき空気流の方向に配向される。1つの例では、幅425は9.17mmであり、427は27.1mmであり、9.17mm×27.1mm=248.5mm(2.48cm)の収容容器421における最大トップ面面積及び収容容器421における粉末薬剤の最大露出表面積をもたらす。
図4Cでは、収容容器本体400が断面端面図で示され、収容容器421及びベース部423を含む。収容容器421は最大深さ429を有する。一例では、深さ429は3.50mmである。
図5に示される収容容器本体500は、その一部のみがラベル付けされている、収容容器521のベース部523から現れる複数のパドル530を含む。パドル530は、上述のような混入調整構造である。一例では、図4Bの幅425で説明したように収容容器521の幅は6.5mmであり、図4Bの長さ427で説明したように収容容器521の長さは26.1mmであり、図4Cの深さ429で説明したように中央における収容容器521の深さは3.50mmである。この例では、収容容器521における最大トップ面面積及び収容容器521における粉末薬剤の最大露出表面積は、6.5mm×26.1mm=170mm(1.70cm)である。その一部のみがラベル付けされている、パドル頂部531は、一例において、図3の上側収容容器表面324に対応する収容容器上縁526から0.04mm下にある。
図6に示される収容容器本体600は、その一部のみがラベル付けされている、収容容器621のベース部623から現れる複数のバッフル630を含む。バッフル630は、上述のような混入調整構造である。一例では、図4Bの幅425で説明したように収容容器621の幅は6.5mmであり、図4Bの長さ427で説明したように収容容器621の長さは26.1mmであり、図4Cの深さ429で説明したように中央における収容容器621の深さは3.45mmである。この例では、収容容器621における最大トップ面面積及び収容容器621における粉末薬剤の最大露出表面積は、6.5mm×26.1mm=170mm(1.70cm)である。その一部のみがラベル付けされている、バッフル頂部631は、一例において、図3の上側収容容器表面324に対応する収容容器上縁626から1.86mm下にある。
図7に示される収容容器本体700は、その一部のみがラベル付けされている、収容容器721のベース部723から現れる複数のバッフル730を含む。ポスト730は、上述のような混入調整構造である。一例では、図4Bの幅425で説明したように収容容器721の幅は6.5mmであり、図4Bの長さ427で説明したように収容容器721の長さは26.1mmであり、図4Cの深さ429で説明したように中央における収容容器721の深さは3.50mmである。この例では、収容容器721における最大トップ面面積及び収容容器721における粉末薬剤の最大露出表面積は、6.5mm×26.1mm=170mm(1.70cm)である。その一部のみがラベル付けされている、ポスト頂部731は、一例において、図3の上側収容容器表面324に対応する収容容器上縁726から0.04mm下にある。
図8に示される収容容器本体800は、チャネル832を画成する複数の隆起部(壁部)830を含む。隆起部830及びチャネル832は、収容容器821の長軸に平行で、ドライパウダー吸入器内部に取り付けられたとき空気流に平行である。隆起部830及びチャネル832は、湾曲している。隆起部は、収容容器821のベース部823から現れる。隆起部830及びチャネル832は、上述のような混入調整構造である。一例では、図4Bの幅425で説明したように収容容器821の幅は7.25mmであり、図4Bの長さ427で説明したように収容容器821の長さは26.4mmであり、図4Cの深さ429で説明したように中央における収容容器821の深さは3.71mmである。この例では、収容容器821における最大トップ面面積及び収容容器821における粉末薬剤の最大露出表面積は、7.25mm×26.4mm=191mm(1.91cm)である。隆起部831は、一例において、図3の上側収容容器表面324に対応する収容容器上縁826から0.25mm下にある。
本開示はまた、単回高吸入可能用量の粉末薬剤を患者に送達する方法も提供する。方法は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つ又はその組み合わせを含むドライパウダー吸入器を準備する工程を含む。方法は、ドライパウダー吸入器のマウスピースを通して患者に吸入させる工程を更に含み、患者は、少なくとも5mg、好ましくは少なくとも10mgの粉末薬剤の吸入可能用量を受容する。好ましくは、患者は、100mg、75mg、60mg、50mg、40mg、35mg、25mg、又は20mg以下の粉末薬剤の吸入可能用量を受容する。これらの実施形態の特定のものでは、好ましくは吸入中の、空気が吸入器を通過する最初の0.5秒間に収容容器から取り出される粉末薬剤の量は、全吸入期間中に取り出された全粉末の80%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは40%以下、最も好ましくは20%以下に制限される。これらの実施形態の特定のものでは、これらの制限は、空気が吸入器を通過する最初の1秒間に達成される。
本発明の目的及び利点が以下の実施例によって更に例証されるが、これらの実施例において記載される特定の材料、構成、及び値、並びに他の条件及び詳細は、本発明を不当に制限するものと解釈されるべきではない。
微粒子用量評価装置(FPD装置):
FPD装置は、図1に示され上述されている。テストドライパウダー吸入器をUSP入口(USP(2005),601「Aerosols」,USP 28/NF 23(United States Pharmacopeial Convention,Inc.(Rockville,MD)))対して結合した。入口コーンの代わりに毎分60リットル(lpm)の前置式分離機ステージを使用して、修正されたAndersen Mark−IIカスケードインパクター(ACI、Thermo−Anderson(Smyrna,GA))上にUSP入口を定置した。前置式分離機を使用して装置から送達される大粒子を収集した。ACIの修正されたACIステージ0は、前置式分離機の直下であった。ステージ0は、市販のステージ0を入手し、ステージが単に前置式分離機及びステージ1の結合を可能にする外部シェルを有するように、全ての衝突ノズルを収容するステージの内部の薄い部分を加工することによって修正した。衝突板は、加工されたステージ0の下に定置しなかった。このように、ステージ1の前にインパクターの内部表面で薬剤が損失するのを最小にするために、前置式分離機を通る空気はステージ1のノズルに直接流れた。衝突板をステージ1の下に定置して大粒子を収集した。微粒子用量(FPD)は、フィルタステージ内のガラス繊維フィルタ上で収集された薬剤の質量であった。ACIの底部の管を、管を使用して真空源に接続された装置Bに対して結合した。
収容容器に粉末を追加する前に、ドライパウダー吸入器を図1に示されたテスト装置に対して結合した。システムを通る気流が存在するようにソレノイド弁を開放した。ドライパウダー吸入器両端での圧力低下が4kPaになるまで装置Bの流量調節弁を調整し、流量を測定した。これは実験の対象流量であった。対象流量で合計4リットルを試料採取するのに必要な時間を計算し、タイマーを調整して実験中にこの時間の間、ソレノイド弁を開放した。USP入口をコーティングして、表面上の粒子を確実に捕集するようにした。5滴の50:50のグリセロール/メチルアルコール溶液をUSP入口の内側に置き、USP入口の内部を均一にコーティングするように綿棒を使用してこの溶液を広げた。同様の方法で、4滴の同じ溶液を使用してACIのステージ1の下の衝突板をコーティングした。実験前にガラス繊維フィルタの質量を記録し、フィルタをACIのフィルタステージ内に定置した。実験する粉末を収容容器の中に装填し、粉末の質量を記録した。収容容器をドライパウダー吸入器の中に定置した。ドライパウダー吸入器をUSP入口に対して結合して、空気が所定の時間の間、対象流量でシステムを通って吸引されるようになる装置B上のタイマーを開始した。タイマーが気流をオフにした後で、フィルタの重量を測定し、それをフィルタの初期重量と比較することによって薬剤の微粒子用量(FPD)を重力測定的に測定した。
比較実施例1
微粉化硫酸アルブテロール粉末、及び70lpm(4kPaの圧力低下)で4リットルの吸入空気を3.4秒間供給して実験されたFPD装置を使用して、図2に示されるドライパウダー吸入器構成からの粉末薬剤送達を評価した。装置は、S字カーブの表面への薬剤粒塊粒子の高速衝突によって大きな薬剤粒子の粒塊を破壊するS字カーブデアグロメレータを利用した。収容容器の幅は8.00mmであり、収容容器の長さは10.00mmであった。収容容器は、1.25(10mm/8mm)の長さ/幅アスペクト比を有した。収容容器の頂部の表面積は、0.80cmであった。収容容器の容積は、0.155ミリリットル(mL)(cm)であり、5.2cm−1の表面/容積比であった。微粉化硫酸アルブテロール粉末(47.6mg)を従来の収容容器の中に装填し平らに分散させ、収容容器を図2に示すようにドライパウダー吸入器の右側に位置付けた。この構成から送達されたFPDは、1.9mgであった(装填した用量の4.0%)。図2のドライパウダー吸入器全体は、収容容器内の粉末の目視観測を可能にする透明な高分子材料で作製した。薬剤は、気流開始後0.2秒未満で収容容器から離脱した。
(実施例2)
図4A、4B、及び4Cに示される収容容器の設計を使用して、図3に示されるドライパウダー吸入器構成からの粉末薬剤送達を評価した。微粉化硫酸アルブテロール粉末及びFPD装置(62lpm(4kPaの圧力低下)で3.9秒間)を使用した。ドライパウダー吸入器は、収容容器のトップ面とほぼ平行な気流経路に空気を配向した。収容容器の上に位置した流路は、高さ1.30mm及び幅11.99mmであった。収容容器の幅は最上部において9.17mmで、収容容器の長さは27.1mmであった。収容容器は、2.96(27.1mm/9.17mm)の長さ/幅アスペクト比を有した。収容容器の頂部の合計表面積は、2.48cmであった。中央における収容容器の深さは、3.50mmであった。収容容器の容積は、350マイクロリットル(mcL)(0.350cm)であり、収容容器の表面/容積比は、2.48cm/0.350cm=7.09cm−1であった。図3のドライパウダー吸入器で使用されるS字カーブデアグロメレータは、図2で使用されるS字カーブと同一である。合計66.8mgの微粉化硫酸アルブテロール粉末を収容容器の中に装填し平らに分散させ、収容容器を図3に示すようにドライパウダー吸入器の底部に位置付けた。この構成から送達されたFPDは、10.6mgであった(装填した用量の15.9%)。図3のドライパウダー吸入器全体は、収容容器内の粉末の目視観測を可能にする透明な高分子材料で作製した。収容容器からの薬剤粉末放出の持続時間は、気流の開始後、0.5秒を超えて持続した。
(実施例3)
図5に示される収容容器の設計、微粉化硫酸アルブテロール粉末、及びFPD装置(62lpm(4kPaの圧力低下)で3.9秒間)を使用して、図3に示されるドライパウダー吸入器構成からの粉末薬剤送達を評価した。収容容器の幅は最上部において6.5mmで、収容容器の長さは26.1mmであった。収容容器は、4.02(26.1mm/6.5mm)の長さ/幅アスペクト比を有した。収容容器の頂部の合計表面積は、1.70cmであった。中央における収容容器の深さは、3.50mmであった。収容容器の容積は、401mcL(0.401cm)であり、表面/容積比は、1.70cm/0.401cm=4.24cm−1であった。収容容器は、収容容器のベース部から現れる17個のパドルを収容し、パドルは図5に示されるように千鳥配列であった。パドルの頂部は、収容容器の頂部より0.04mm低かった。合計63.4mgの硫酸アルブテロール粉末を収容容器の中に装填し平らに分散させ、収容容器を図3に示すようにドライパウダー吸入器の底部に位置付けた。この構成から送達されたFPDは、10.1mgであった(装填した用量の15.9%)。収容容器からの薬剤粉末放出の持続時間は、気流の開始後、0.5秒を超えて持続した。
(実施例4)
図6に示される収容容器の設計、微粉化硫酸アルブテロール粉末、及びFPD装置(62lpm(4kPaの圧力低下)で3.9秒間)を使用して、図3に示されるドライパウダー吸入器構成からの粉末薬剤送達を評価した。収容容器の幅は最上部において6.5mmで、収容容器の長さは26.1mmであった。収容容器は、4.02(26.1mm/6.5mm)の長さ/幅アスペクト比を有した。収容容器の頂部の合計表面積は、1.70cmであった。中央における収容容器の深さは、3.45mmであった。収容容器の容積は、363mcL(0.363cm)であり、表面/容積比は、1.70cm/0.363cm=4.68cm−1であった。6個の楔形状の隆起部又はバッフルが存在し、それぞれは収容容器の幅にわたって延在し、収容容器ベース部から現れた。これらのバッフルは、収容容器の長さに沿って位置付けられ、図6に示されるようにバッフル間に位置した一連の小さな収容容器を形成した。隆起部の頂部は、収容容器の頂部より1.86mm低かった。合計65.6mgの硫酸アルブテロール粉末を収容容器の中に装填し平らに分散させ、収容容器を図3に示すようにドライパウダー吸入器の底部に位置付けた。この構成から送達されたFPDは、6.7mgであった(装填した用量の10.2%)。収容容器からの薬剤粉末放出の持続時間は、気流の開始後、0.5秒を超えて持続した。
(実施例5)
図7に示される収容容器の設計、微粉化硫酸アルブテロール粉末、及びFPD装置(62lpm(4kPaの圧力低下)で3.9秒間)を使用して、図3に示されるドライパウダー吸入器構成からの粉末薬剤送達を評価した。収容容器の幅は最上部において6.5mmで、収容容器の長さは26.1mmであった。収容容器は、4.02(26.1mm/6.5mm)の長さ/幅アスペクト比を有した。収容容器の頂部の合計表面積は、1.70cmであった。中央における収容容器の深さは、3.50mmであった。収容容器の容積は、359mcL(0.359cm)であり、表面/容積比は、1.70cm/0.359cm=4.74cm−1であった。収容容器は、収容容器ベース部から現れる、図7に示されるように千鳥配列に位置付けられた34個のポストを収容していた。ポストの頂部は、収容容器の頂部より0.04mm低かった。合計60.2mgの硫酸アルブテロール粉末を収容容器の中に装填し平らに分散させ、収容容器を図3に示すようにドライパウダー吸入器の底部に位置付けた。この構成から送達されたFPDは、12.3mgであった(装填した用量の20.4%)。収容容器からの薬剤粉末放出の持続時間は、気流の開始後、0.5秒を超えて持続した。
(実施例6)
図8に示される収容容器の設計、微粉化硫酸アルブテロール粉末、及びFPD装置(62lpm(4kPaの圧力低下)で3.9秒間)を使用して、図3に示されるドライパウダー吸入器構成からの粉末薬剤送達を評価した。収容容器の幅は最上部において7.25mmで、収容容器の長さは26.4mmであった。収容容器は、3.64(26.4mm/7.25mm)の長さ/幅アスペクト比を有した。収容容器の頂部の合計表面積は、1.91cmであった。中央における収容容器の深さは、3.71mmであった。収容容器の容積は、375mcL(0.375cm)であり、表面/容積比は、1.91cm/0.375cm=5.09cm−1であった。収容容器は、収容容器の長さに連続し、空気流に平行であるチャネルを画成する3つの湾曲した隆起部を収容していた。隆起部の頂部は、収容容器の頂部より0.25mm低かった。合計65.0mgの硫酸アルブテロール粉末を収容容器の中に装填し平らに分散させ、収容容器を図3に示すようにドライパウダー吸入器の底部に位置付けた。この構成から送達されたFPDは、7.8mgであった(装填した用量の12.0%)。収容容器からの薬剤粉末放出の持続時間は、気流の開始後、0.5秒を超えて持続した。
本明細書中に引用される特許、特許文献、及び刊行物の完全な開示は、参照によりそれぞれが個々に組み込まれたかのようにその全体が本明細書に組み込まれる。本発明の範囲及び趣旨を逸脱せずに、本発明の様々な修正及び改善が当業者には明らかとなるであろう。本発明は、本明細書に記載した例示的な実施形態及び実施例によって過度に制限されるものではなく、かかる実施例及び実施形態は、一例として表されているだけであり、本発明の範囲は、以下のように本明細書に記載した請求項によってのみ制限されることを意図するものと理解されるべきである。

Claims (21)

  1. 第1の空気通路及び前記第1の空気通路から延在しマウスピースで終結する第2の空気通路への少なくとも1つの空気吸入口を備えるハウジングであって、それにより前記少なくとも1つの空気吸入口、前記第1及び第2の空気通路、並びに前記マウスピースを通る連続的な空気通路を提供する、ハウジングと、
    ベース部を含む剛性の固定された粉末薬剤収容容器であって、前記第1の空気通路と連係して、前記第1の空気通路と共に薬室を形成する、収容容器と、を備えるドライパウダー吸入器であって、
    前記薬室を通過する空気が、前記収容容器の上面に実質的に平行に、かつ前記収容容器内の前記ベース部上に位置付けられた粉末薬剤に実質的に平行に進み、前記収容容器の前記上面は表面積を有し、前記収容容器は容積を有し、前記表面積は少なくとも1cmであり、前記表面積対容積比は1cm−1以上10cm−1以下であり、
    少なくとも5mgの粉末薬剤の単回吸入可能用量の送達能力を有する、ドライパウダー吸入器。
  2. 前記収容容器及び薬室が、前記第1の通路を通る空気流に平行である長軸に沿って伸長し、前記収容容器が、前記長軸に沿った長さと、前記長軸に垂直の幅と、を有し、前記長さ及び幅が、少なくとも2.5の長さ/幅アスペクト比を規定する、請求項1に記載のドライパウダー吸入器。
  3. 前記アスペクト比が少なくとも3.0である、請求項2に記載のドライパウダー吸入器。
  4. 前記粉末薬剤収容容器が0.01〜5mLの容積を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  5. 前記容積が0.1mL〜2.0mLである、請求項4に記載のドライパウダー吸入器。
  6. 前記収容容器の前記上面が、前記第1の空気通路のトップ面から1mm以上3mm以下の距離で離間配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  7. 前記収容容器内の前記粉末薬剤と接している複数の混入調整構造を更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  8. 前記混入調整構造が、前記収容容器の前記ベース部から現れる、請求項7に記載のドライパウダー吸入器。
  9. 前記混入調整構造が、ポスト、パドル、バッフル、空気流に平行な壁部、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項7又は8に記載のドライパウダー吸入器。
  10. 空気が前記吸入器を通過する最初の0.5秒間に前記収容容器から取り出すことができる粉末薬剤の量は、全吸入期間中に取り出された全粉末薬剤の80%以下に制限される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  11. 前記第2の空気通路と連係するか、前記薬室と連係するか、又は前記第2の空気通路及び前記薬室の両方と連係して、前記連続的な空気通路の一部を含む、デアグロメレータを更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  12. 前記デアグロメレータが、前記ドライパウダー吸入器の表面、前記粉末に含有された他の粒子、又はそれらの組み合わせに対して前記粒塊を衝突させることによって前記粉末のデアグロメレーションを引き起こす、請求項11に記載のドライパウダー吸入器。
  13. 前記デアグロメレータが、粒子対表面衝突デアグロメレータである、請求項11又は12に記載のドライパウダー吸入器。
  14. 前記デアグロメレータがS字形チャネルである、請求項11、12、及び13のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  15. 前記S字形チャネルが、前記チャネルの長手方向軸線に沿って変化する断面積を有し、前記断面積は前記長手方向軸線に垂直である、請求項14に記載のドライパウダー吸入器。
  16. 前記チャネルが、約15〜約35パーセントの断面積減少及び約15〜約35パーセントの断面増加にそれぞれ対応する少なくとも1つの収束部及び1つの発散部を含む、請求項15に記載のドライパウダー吸入器。
  17. 前記吸入器が、少なくとも10mgの前記粉末薬剤の単回吸入可能用量の送達能力を有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  18. 前記粉末薬剤収容容器が、取り外し可能かつ交換可能である、請求項1〜17のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  19. 前記粉末薬剤収容容器が、使用前に前記収容容器内の前記粉末を覆う取り外し可能な封止部を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器。
  20. 患者に単回高吸入可能用量の粉末薬剤を送達する方法であって、
    請求項1〜19のいずれか一項に記載のドライパウダー吸入器を準備する工程と、
    患者に前記吸入器の前記マウスピースを通して吸入させる工程と、を含み、
    前記患者が少なくとも5mgの前記粉末薬剤の吸入可能用量を受容する、方法。
  21. 吸入中に空気が前記吸入器を通過する前記最初の0.5秒間に前記収容容器から取り出される前記粉末薬剤の量が、前記全吸入期間中に取り出された全粉末の80%以下に制限される、請求項20に記載の方法。
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