添付の図面に関する下記の詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実行され得る唯一の構成を表すように意図されているわけではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかし、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実行され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避する目的で、周知の構造および構成要素がブロック図の形式で示されている。
本態様は概して、改善されたステータス再送信に関する。具体的に言うと、いくつかのユーザ機器(UE)は、ネットワークエンティティへの再送信要求の伝送を制限するように構成されてもよい。たとえば、再構成メッセージ(たとえば、物理的チャネルの再構成)がネットワークエンティティからUEに伝送されるモビリティシナリオ(たとえば、横断セルカバレージ境界)の間、UEは、ネットワーク条件が不十分であることに起因して、完全な再構成メッセージを受信しないことがある。そのようなシナリオでは、UEは、再構成メッセージの少なくとも欠落している部分の再送信を要求するネットワークエンティティに再送信要求を伝送してもよい。しかし、UEは、ネットワークエンティティに再送信要求を伝送したときに、ある期間の間その後の再送信要求を伝送することを許可されないことがある。すなわち、たとえば、UEは、タイマが満了するまでその後の再送信要求を伝送することを禁止されることがある。他の態様では、たとえば、UEは、再構成メッセージのある部分が欠落しているかまたは存在しないことの原因(たとえば、不十分な無線条件)の判定に失敗したことに起因してネットワークエンティティへの再送信要求送信の頻度を増加させることができなくなることがある。
そのような例では、呼の連続性を確保するか、または少なくとも呼性能を改善するには、ネットワークエンティティへの再送信要求を頻繁に伝送することが不可欠になることがある。したがって、そのような制限は、呼セッションの確立に特に悪影響を及ぼし、UEがたとえば再構成期間内に再構成を首尾よく完了することができなくなる結果として呼ドロップが生じることがある。したがって、いくつかの態様では、本方法および装置は、ネットワークエンティティに伝送される再送信要求の伝送レートを上昇させることによって呼品質を改善するための、現在の解決策と比較して効率的な解決策を提供することができる。
図1を参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム10は、少なくとも1つのネットワークエンティティ14(たとえば、基地局)の通信カバレッジ中の少なくとも1つのUE12を含む。たとえば、UE12は、ネットワークエンティティ14によってネットワーク16と通信することができる。さらに、ネットワーク16は、たとえば、別のネットワークエンティティ15を介したUE12と第2のUE13との間の伝送を容易にすることができる。たとえば、UE12は、第2のUE13とデータ通信および/または音声通信を行ってもよい。その上、UE12は、1つまたは複数のエアインターフェースを利用して、1つまたは複数の通信チャネル18を介してネットワークエンティティ14と通信することができる。そのような態様では、1つまたは複数の通信チャネル18は、アップリンクとダウンリンクの一方または両方での通信を可能にし得る。さらに、1つまたは複数の通信チャネル18上での通信は、1つまたは複数のPDU20の通信を含み得る。たとえば、PDU20は、たとえばモビリティシナリオの間にUE12を構成するための構成データを伝送することができる無線リンク制御(RLC)肯定応答モード(AM)PDUを含んでもよい。
いくつかの態様では、UE12および13はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアントと呼ばれるか、または他の何らかの適切な用語で呼ばれることもある。
加えて、ネットワークエンティティ14および15は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、アクセスポイント、中継器、ノードB、モバイルノードB、(たとえば、ピアツーピアまたはアドホックモードでUE12およびUE13と通信する)UE、またはUE12およびUE13においてワイヤレスネットワークアクセスを可能にするためにUE12およびUE13と通信することができる実質的にあらゆるタイプの構成要素でもあり得る。いくつかの態様では、UE13は、UE12と同じであってもまたは同様であってもよい。
本態様によれば、UE12は、ネットワークエンティティから再構成メッセージを受信したことに応答してネットワークエンティティ(たとえば、ネットワークエンティティ14)との通信を再構成する(たとえば、物理チャネル再構成)ように構成され得る、再構成構成要素22を含み得る。たとえば、再構成構成要素22は、ネットワークエンティティ14から再構成メッセージ26の少なくとも第1の部分を得るかまたは別の方法で受信するように構成され得る。第1の部分は、複数のPDU20(たとえば、PDU1、PDU2、PDU3、PDU4、PDUN)の任意の1つまたは複数であってよく、Nは正の整数である。さらに、PDU20は、シグナリング無線ベアラ(SRB)データとデータ無線ベアラ(DRB)データの一方または両方を含んでよい。
しかしながら、いくつかの場合(たとえば、不十分な無線条件)には、再構成メッセージを形成するPDU20のすべてがUE12において受信されるとは限らないことがある。そのような場合は、構成を支援するためのSRBデータを含むPDUが受信されないとき、呼のドロップのような劣悪なワイヤレスサービス体験につながり得る。したがって、そのような欠点に対処するのを助けるために、再構成構成要素22は再構成メッセージ検出構成要素24を含み得る。他の態様では、再構成メッセージ26は、その代わりに構成メッセージと呼ばれることもあり、これらのメッセージはどちらも、いくつかの非限定的なシナリオでは、アクティブ通信セッション(たとえば、呼)を維持するようにネットワークエンティティ接続を調整するようにUE12を構成してもよい。
一態様では、再構成メッセージ検出構成要素24は、再構成メッセージ26の存在しない部分(たとえば、存在しない/欠落している第2の部分)を検出するように構成されてもよい。たとえば、再構成メッセージ検出構成要素24は、再構成メッセージ26の存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDUを伝送されたPDU20から検出してもよい。言い換えれば、再構成(たとえば、物理的チャネルの再構成)の間、ネットワークエンティティ14によってUE12に送信された再構成メッセージ26は、ネットワーク条件が不十分であることに起因して全体がUE12によって受信されないことがある。したがって、再構成メッセージ検出構成要素24は、存在しない第2の部分(たとえば、1つまたは複数の欠落しているPDU)を検出するかまたは別の方法で判定してもよい。
この場合に使用される「第2の部分」が、複数のPDU20の存在しない第2の部分が、複数のPDU20の受信された第1の部分に対して順序においてまたは時間において後になるのを制限しないことに留意されたい。いくつかの態様では、たとえば、存在しない第2の部分は、UE12によってネットワークエンティティ14から受信されていない複数のPDU20(たとえば、PDU1、PDU2、PDU3、PDU4、PDUn)のうちの任意の1つまたは複数であってもよい。再構成構成要素22および/またはそのサブ構成要素は、存在しない第2の部分を検出したときに、ネットワークエンティティ14に1つまたは複数の再送信要求25を送り、存在しない第2の部分を形成する少なくとも欠落しているPDUの再送信を要求するように構成されてもよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の再送信要求25は1つまたは複数のステータスPDUであってもよい。
さらに、再構成構成要素22は、UE12とネットワークエンティティ14との間の無線条件通信状態を判定するように構成することのできる通信特性構成要素62を含んでもよい。詳細には、たとえば、通信特性構成要素62は、現在の無線条件通信状態および/または予期される無線条件通信状態を示す1つまたは複数の通信特性測定値を受信するように構成されてもよい。したがって、通信特性構成要素62は、1つもしくは複数の受信された通信特性測定値を表す通信特性値または別の方法でこれらの通信特性測定値に関連する通信特性値を比較して、無線条件通信状態を表示するように構成されてもよい。たとえば、再構成構成要素22は、そのような判定に基づいて、ネットワークエンティティ14への再送信要求の伝送レートを上昇させるように再送信要求伝送レートを調整するように構成されてもよい。
さらなる態様では、再構成構成要素22は、ステータス禁止期間56の間UE12からネットワークエンティティ14への再送信要求の伝送を禁止するように構成することのできるステータス禁止タイマ28を含んでもよい。言い換えれば、ステータス禁止期間56の間、従来の態様は、帯域幅を節約しおよび/または通信リソースを節約するためにUE12がたとえば複数の再送信要求25を送るのを妨げていた。しかし、以下でさらに詳細に説明するように、再構成構成要素22の態様は、ステータス禁止タイマ28の状態とは無関係に、たとえば、ステータス禁止期間が依然として有効であるかまたは別の様態でまだ満了していないかどうかにかかわらず、1つまたは複数の再送信要求25を送るのを可能にする様々な構成要素および/またはサブ構成要素を含む。
追加の態様では、UE12は、1つまたは複数のネットワークエンティティ(たとえば、ネットワークエンティティ14)との1つまたは複数の通信チャネル18上でデータおよび/または音声通信(たとえば、PDU20)を送信し受信するように構成され得る、通信構成要素30を含み得る。たとえば、一態様では、通信構成要素30は、1つもしくは複数のネットワークエンティティ(たとえば、ネットワークエンティティ14)から少なくとも1つの再構成メッセージ26を受信することができ、および/または1つもしくは複数の再送信要求25をネットワークエンティティに送信することができる。さらに、通信構成要素30は、限定はされないが、送信機、受信機、送受信機、プロトコルスタック、送信チェーン構成要素、および受信チェーン構成要素の1つまたは複数を含み得る。
図2を参照すると、再構成構成要素22のある態様は、改善された再構成(たとえば、物理チャネル再構成)を支援するように構成され得る、様々な構成要素および/またはサブ構成要素を含み得る。たとえば、再構成構成要素22は、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDUが検出されたときにネットワークエンティティに伝送される再送信要求の頻度を高くすることによって呼セッションの間再構成を改善することができる。そのような場合、再構成構成要素22は、ステータス禁止タイマ28を事実上無視し、したがって、ステータス禁止期間56が依然として有効であるかまたは別の様態でまだ満了していないステータス禁止タイマ28の状態の間ネットワークエンティティ14に1つまたは複数の再送信要求(たとえば、ステータスPDU)を伝送するように構成されてもよい。本明細書で説明する様々な構成要素/サブ構成要素は、再構成構成要素22が、そのような改善された再構成を実現することを可能にする。
一態様では、再構成構成要素22は再構成メッセージ検出構成要素24を含み得る。たとえば、再構成メッセージ検出構成要素24は、ネットワークエンティティから再構成メッセージ26の第1の部分および第2の部分のうちの少なくとも1つを受信しならびに/または復号するように構成されてもよく、この場合、再構成メッセージ26の非受信部分または非復号部分を存在しない第2の部分と呼んでもよい。非限定的な例では、たとえば、再構成メッセージ26の第1の部分は、PDU130、PDU232、およびPDU334を含んでもよい。さらに、非限定的な例では、存在しない第2の部分は、PDU436およびPDUn38を含んでもよく、この場合、nは4よりも大きい任意の数を表す。任意の1つのPDU、または再構成メッセージ26の一部として示されるPDUもしくは再構成メッセージ26を形成するPDUの任意の組合せは、第1の部分または存在しない第2の部分と見なされ得ることを理解されたい。
さらに、再構成メッセージ検出構成要素24は、再構成メッセージ26の少なくとも存在しない第2の部分を検出するように構成することのできるPDU検出構成要素47を含んでもよい。たとえば、PDU検出構成要素47は、再構成メッセージ26の存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDU(たとえば、PDU436、PDUn38)を検出してもよい。PDU検出構成要素47は、様々な検出技法を使用して、存在しない第2の部分を形成する欠落しているPDUを検出するかまたは別の方法で判定してもよい。
たとえば、いくつかの態様では、PDU検出構成要素47は、再構成メッセージ26を形成する1つまたは複数の欠落しているPDUシーケンス番号を判定することによって存在しない第2の部分を検出してもよい。たとえば、PDU130、PDU232、およびPDU436が、受信され再構成メッセージ26の第1の部分を形成する態様では、PDU検出構成要素47は、たとえば、PDUシーケンス番号51を使用して、PDU334が存在しないことに基づいて少なくともPDU334が欠落していると判定してもよい。さらに、他の態様では、または前述の態様に関連して、PDU検出構成要素47は、少なくとも欠落PDUインジケータ53に基づいて1つまたは複数の欠落しているPDUを判定することによって存在しない第2の部分を検出してもよい。そのような態様では、欠落PDUインジケータ53は、再構成メッセージ26を形成する1つまたは複数のPDUの時間ドメインにおける少なくとも近似サイズまたは持続時間を示す。たとえば、PDU130、PDU232、およびPDU334が、受信され第1の部分を形成する態様では、PDU検出構成要素47は、欠落PDUインジケータ53ならびにPDU130、PDU232、およびPDU334のサイズの和に基づいて、少なくともPDU436が欠落していると判定してもよい。
さらなる態様では、再構成構成要素22は、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDU(たとえば、PDU436)を検出したときに、通信構成要素30(図1)を介して、再送信要求構成要素48を1つまたは複数の再送信要求25をネットワークエンティティ14に送信するように構成してもよい。たとえば、1つまたは複数の再送信要求25は1つまたは複数のステータスPDUの形であってもよい。いくつかの態様では、1つまたは複数のステータスPDUは、ステータスPDU150、ステータスPDU252、およびステータスPDUn54を含んでもよく、この場合、nは3よりも大きい任意の数である。
たとえば、ステータスPDU(たとえば、ステータスPDU150)は、再構成構成要素22において受信された1つまたは複数のRLC(肯定応答モード)PDU(たとえば、再構成メッセージ26を形成するPDU)の肯定応答情報をネットワークエンティティ(たとえば、ネットワークエンティティ14)に通知してもよい。言い換えれば、ステータスPDUは、UEによって受信されないPDU(たとえば、存在しないかまたは欠落しているPDU436)を、UEと通信しているネットワークエンティティに示してもよい。したがって、再送信要求構成要素48は、1つまたは複数の再送信要求25を、存在しないかまたは欠落しているPDU(たとえば、PDU436)を示すためのステータスPDU(たとえば、ステータスPDU150)の形で連続的または周期的に送信するように構成されてもよい。ネットワークエンティティに送信される各ステータスPDUは、同じ、存在しないかまたは欠落しているPDUを示しても、または異なる、存在しないかまたは欠落しているPDUを示してもよい。たとえば、UE12は、ネットワークエンティティ14に受信されたステータスPDU(たとえば、ステータスPDU150)に応答して存在しないかまたは欠落しているPDUのうちのいくつかがUE12に再送信されたかどうかにかかわらず、同じ存在しないかまたは欠落しているPDU情報(たとえば、SRBデータ)を示すその後のステータスPDU(たとえば、ステータスPDU252)をネットワークエンティティ14に引き続き周期的に送信してもよい。
さらに、再構成メッセージ検出構成要素24は、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDU(たとえば、PDU436)を検出したときに、ステータス禁止タイマ無視状態トリガ46を再送信要求構成要素48に送るかまたは他の方法で供給してステータス禁止タイマ無視状態58を初期設定するように構成されてもよい。一態様では、たとえば、ステータス禁止タイマ無視状態58は、再送信要求構成要素48が、ステータス禁止タイマ28および/またはステータス禁止期間56にかかわらず、少なくとも1つまたは複数の欠落しているPDUの再送信、たとえば、再構成メッセージ26の判定された存在しない第2の部分の再送信をネットワークエンティティ14に要求するための1つまたは複数の再送信要求、たとえば、ステータスPDUをネットワークエンティティ14に送るのを可能にする再送信要求構成要素48の構成状態または動作状態を含む。さらに、いくつかの態様では、ステータス禁止タイマ無視状態トリガ46を送ってステータス禁止タイマ無視状態58を初期設定することは、ステータスPDU150をネットワークエンティティ14に送ることと同時に行われてもよい。
しかし、ステータス禁止タイマ無視状態58で動作する再送信要求構成要素48は、ステータス禁止期間56が満了するまで待つのではなく、ステータス禁止期間56の間その後のステータスPDU(たとえば、ステータスPDU252)を周期的に送信するのを可能にされるかまたは周期的に送信するように別の方法で構成されてもよい。いくつかの態様では、再送信要求構成要素48は、定義された時間間隔おきに(たとえば、TTIおきに)周期的にステータスPDUを送ってもよい。したがって、ステータス禁止タイマ無視状態58で動作する再送信要求構成要素48は、各々が存在しないかまたは欠落しているPDU(たとえば、PDU436)のうちのいくつかまたはすべてを示す複数のステータスPDU(たとえば、ステータスPDU150、ステータスPDU252、ステータスPDU354)をネットワークエンティティ14に送信してもよい。
したがって、ステータス禁止タイマ無視状態58で動作することは、再構成構成要素22、特に再送信要求構成要素48が、ステータス禁止期間56の間ならびに/または完全な再構成メッセージ26が形成されおよび/もしくは受信されたことが判定されるまで、ステータス禁止タイマ28を無視するのを事実上可能にしてもよい。いくつかの態様では、たとえば、再構成メッセージ26は、再構成メッセージ26を形成するすべてのSRBが受信されたときに完全であると見なされてもよい。しかし、本明細書において説明する再送信要求25が、SRBとDRBの一方または両方の再送信を要求することができることを理解されたい。さらに、ステータス禁止タイマ28が、何らかのタイマが満了するまでネットワークエンティティへの再送信要求の伝送を禁止するかまたは別の方法で妨げる任意のタイマであってもよいことを理解されたい。
さらなる態様では、ネットワークエンティティ14に1つまたは複数のステータスPDUを送ることに応じて、再構成構成要素22、より詳細には再構成メッセージ検出構成要素24は、再送信された第2の部分40を受信するかまたは別の方法で得るように構成されてもよい。たとえば、再送信された第2の部分40は、少なくともSRB1および場合によってはDRB1を含むことのできる少なくともPDU142を含んでもよい。再構成メッセージ検出構成要素24は、再送信された第2の部分40を受信したときに、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDUが依然として欠落しているかまたは存在しないかどうかを再び検出するかまたは別の方法で判定してもよい。再構成メッセージ検出構成要素24は、存在しない第2の部分が受信されたこと、および/または完全な再構成メッセージ26が形成されたことを検出するかまたは別の方法で判定したときに、再送信要求構成要素48に再送信要求を中止するよう命令してもよい。
さらに、通信特性構成要素62の態様について、本明細書において図3に関して説明する。しかし、通信特性構成要素62およびそのサブ構成要素が、本明細書において図2の再構成構成要素22の様々な構成要素および/またはサブ構成要素に関して説明する特徴および態様の一部として実施または実行されてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかの態様では、本明細書において再構成構成要素22に関して説明する態様の一部または全体が、ネットワークエンティティ14(図1)などのネットワークエンティティにおいて実施されてもよい。
図3を参照すると、再構成構成要素22のさらなる態様は、別のネットワークエンティティとの(たとえば、ネットワークエンティティ15との接続を再構成するための)(たとえば、受信された再構成メッセージ26を介した)改善された再構成を推進するように構成され得る、様々な構成要素および/またはサブ構成要素を含み得る。一態様では、たとえば、再構成構成要素22は、再構成メッセージ26の少なくとも存在しない部分の再送信を要求するためにネットワークエンティティ(たとえば、ネットワークエンティティ14)に伝送される再送信要求25の伝送レートを上昇させることによって改善された再構成を推進するように構成されてもよい。詳細には、再構成構成要素22は、本明細書において図2に関して説明するのと同様に構成することのできる再構成メッセージ検出構成要素24を含んでもよい。たとえば、再構成メッセージ検出構成要素24は、(たとえば、図2の存在しないPDU436などの再構成メッセージ26の)存在しない部分を検出するように構成されてもよい。
さらに、再構成構成要素22は、UE12と少なくともネットワークエンティティ14との間の無線条件通信状態を判定するように構成することのできる通信特性構成要素62を含んでもよい。詳細には、たとえば、通信特性構成要素62は、現在の無線条件通信状態および/または予期される無線条件通信状態を示す1つまたは複数の通信特性測定値63を受信するように構成されてもよい。したがって、通信特性構成要素62は、1つまたは複数の受信された通信特性測定値63を表す通信特性値64または別の様態でそれらの通信特性測定値63に関連する通信特性値64を対応する通信特性しきい値66と比較するように構成されてもよい。この比較に基づいて、通信特性構成要素62は、たとえば、UE12(図1)とネットワークエンティティ14(図1)との間の無線条件通信状態67を表示してもよい。
たとえば、通信特性構成要素62は、通信特性値64が通信特性しきい値66と一致するかもしくは通信特性しきい値66を超えているときの不十分な無線条件状態、または通信特性値64が通信特性しきい値66と一致しておらずまた通信特性しきい値66を超えていないときの良好な無線条件状態などの特定の通信状態を示すように設定された1つまたは複数の通信特性しきい値66を含んでもよい。そのような態様では、通信特性しきい値の値は、静的であってもまたは動的であってもよく、無線条件通信状態67の履歴情報に基づいてよい。
いくつかの態様では、通信特性値64は、伝送自動利得制御(TxAGC)値、送信電力制御(TPC)ビット値、ブロックエラーレート(BLER)値、肯定応答(ACK)値、否定ACK値、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)値、および無線リンク制御(RLC)フレームエラーレート(FER)値のうちの1つまたは複数を含んでもよい。したがって、通信特性値64は、受信された通信特性測定値63のうちの1つまたは複数(たとえば、TxAGCおよびTPCビット)に少なくとも基づくかまたはこれらの通信特性測定値63によって少なくとも判定される、UE12(図1)とネットワークエンティティとの間の無線条件状態を示す値であってもよい。
そのような態様では、通信特性構成要素62は、通信特性測定値63(たとえば、TxAGC)のうちの1つまたは複数に対応する通信特性値64が通信特性しきい値66と一致しているかまたは通信特性しきい値66を超えているかどうかを連続的に比較するかまたは判定することによって受信された通信特性測定値を監視するように構成されてもよい。非限定的な例において、通信特性構成要素62は、ある期間(たとえば、構成期間)にわたってまたはある期間の間TxAGC測定値とTPCビット測定値のうちの一方または両方を受信するように構成されてもよい。
したがって、通信特性構成要素62は、ある期間にわたってまたはある期間の間受信される対応する総数のそれぞれの通信特性測定値を追跡するか、カウントするか、または別の方法で求めることによって連続的な監視を行うように構成されてもよい。たとえば、通信特性構成要素62は、TxAGC値が高TxAGCレベルと等しくなり得るかまたは高TxAGCレベルを示し得る持続期間を追跡するように構成されてもよい。さらに、他の態様では、通信特性構成要素62は、送信電力の増大を指示する/要求するTPCビット値を表すかまたはこのTPCビット値と等しい数をカウントするかまたは別の方法で維持するように構成されてもよい。したがって、通信特性構成要素62は、通信特性値64と対応する通信特性しきい値66との比較に基づいて、無線条件通信状態の表示を生成してもよい。
さらなる態様では、再構成構成要素22は、無線条件通信状態に基づいて再送信要求伝送レートを調整するように構成することのできる再送信要求構成要素48を含んでもよい。一態様では、たとえば、通信特性値64と通信特性しきい値66を比較することによって、UE12(図1)とネットワークエンティティ14(図1)との間の無線条件が不十分であることが示されるかまたは別の方法で表される。詳細には、たとえば、再送信要求構成要素48は、通信特性値64が通信特性しきい値66と一致しているかまたは通信特性しきい値66を超えているという通信特性構成要素62による判定に基づいて、ネットワークエンティティ14への再送信要求(たとえば、ステータスPDU)の伝送レートを上昇させるように(たとえば、完全な再構成メッセージが受信される、および/または判定されるまで)再送信要求伝送レート60を調整するように構成されてもよい。
たとえば、再送信要求構成要素48は、通信特性値64と通信特性しきい値66との差に対応する値だけ再送信要求伝送レートを上昇させることによって再送信要求伝送レート60を調整するように構成されてもよい。いくつかの態様では、再送信要求伝送レート60の上昇は通信特性値64と通信特性しきい値66との間の差の増大に比例してもよい。すなわち、無線条件が悪くなるにつれて、再送信要求(たとえば、ステータスPDU)送信の伝送レートが上昇する。さらに、他の態様では、再送信要求構成要素48は、ネットワークエンティティ(たとえば、図1のネットワークエンティティ14)への連続する再送信要求送信間の送信間隔期間を短縮して再送信要求送信の伝送レート(たとえば、再送信要求伝送レート60)を上昇させるように構成されてもよい。いくつかの態様では、再送信要求伝送レート60は、ネットワークエンティティへの連続する再送信要求25の伝送レートを示すかまたは別の方法で表してもよい。さらに、再構成構成要素は、通信特性値64が通信特性しきい値66と一致しておらずまた通信特性しきい値66を超えていないときにステータス禁止タイマ28のステータス禁止期間56(図3)の少なくとも一部の間ステータス禁止タイマ無視状態58(図3)をトリガするように構成されてもよい。
再構成構成要素22は、再構成構成要素22が再送信要求25を上昇した再送信要求伝送レート60でネットワークエンティティに送信することができる動的性質を示す非限定的な態様では、無線条件が悪化するにつれて再送信要求伝送レート60を(たとえば、通信特性構成要素62による判定に基づいて)連続的に調整するように構成されてもよい。すなわち、そのような非限定的な態様では、無線条件が悪化するにつれて、TxAGC値が高TxAGCレベルと等しくなり得るかもしくは高TxAGCレベルを示し得る持続時間が大幅に長くなり、および/または送信電力の増大を指示する/要求するTPCビット値を表すかもしくはこのTPCビット値と等しい数が大幅に大きくなることがあり、それによって、この持続時間および数が初期通信特性しきい値66をはるかに超える。
したがって、任意の態様では、通信特性構成要素62は、各々が対応して上昇する再送信要求伝送レート60に関連し得る2つ以上の通信特性しきい値66を含んでもよい(注:図面を簡単にするために、単一の再送信要求伝送レート60に対応する単一の通信特性しきい値66のみを示す)。言い換えれば、通信特性値64が増大するにつれて、一致するかまたは満たされる通信特性しきい値が漸進的に大きくなり、それによって、再送信要求伝送レート60が連続的に高くなる。さらに、いくつかの態様では、本明細書において再構成構成要素22に関して説明する態様の一部または全体が、ネットワークエンティティ14(図1)などのネットワークエンティティにおいて実施されてもよい。
図4を参照すると、再構成事象の例示的な概念図が示される。この例では、UE12と別のUE(たとえば、図1の第2のUE13)の間の呼72が確立され、かつ/またはネットワークエンティティ14を介して進行中である。さらに、モビリティシナリオに起因して、ネットワークエンティティ14は再構成メッセージ26をUE12に送ってもよい。しかし、不十分なネットワーク条件および/または不十分な接続の結果として、再構成メッセージ26の全体がUE12によって受信されているとは限らず、および/または再構成メッセージ26がUE12において適切に復号されているとは限らない。すなわち、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDU76は再構成構成要素22によって検出される。したがって、再構成構成要素22は、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数の欠落しているPDUを示すかまたは別の方法で識別する、たとえば、第1のステータスPDU(ステータスPDU1)を含む1つまたは複数のステータスPDU74を送ってもよい。
一態様では、UE12は、再構成構成要素22を介して、かつ再構成メッセージ26の欠落している/存在しない部分(たとえば、欠落している/存在しないPDU)を受信したときに、ネットワークエンティティ14との不十分な無線条件が存在すると判定してもよい。詳細には、UE12は、ネットワークエンティティ14との無線条件通信状態67(図3)を判定してもよい。たとえば、通信特性構成要素62は、現在の無線条件通信状態および/または予期される無線条件通信状態を示す1つまたは複数の通信特性測定値63を受信するように構成されてもよい。したがって、通信特性構成要素62は、1つまたは複数の受信された通信特性測定値(たとえば、TxAGCおよび/またはTPCビット)を表す、または別の様態でこれらの通信特性測定値に関連する通信特性値64または66(図3参照)を比較して、無線条件通信状態67(図3)を表示するように構成されてもよい。
たとえば、再構成構成要素22は、そのような判定に基づいて、ネットワークエンティティ14への再送信要求(ステータスPDU)の伝送レートを上昇させるように再送信要求伝送レート60(図3)を調整するように構成されてもよい。したがって、ネットワークエンティティ14は、(たとえば、1つまたは複数の再構成メッセージの形式をした、あるいは1つまたは複数の再構成メッセージ内に含まれる)1つまたは複数の欠落しているPDU76を送信してもよい。そのような態様では、欠落しているPDU76は、1つまたは複数のそれぞれのステータスPDU74の送信に応答して、ネットワークエンティティ14によって送信され、それに応じてUE12によって受信されてもよい。さらに、欠落しているPDU76は、送信される第2の部分40を含んでもよく、第2の部分40は、SRB情報とDRB情報の一方または両方を含んでもよい。たとえば、ネットワークエンティティ14は、シグナリング過負荷および/または高帯域幅使用率を防止するために、SRB情報のみを送信してUE12における再構成手順(たとえば、再選択/ハンドオーバ)を容易にしてもよい。
他の態様では、ステータス禁止タイマ28は、ステータスPDU1の送信時に、ステータス禁止期間56に関して起動されるかまたはオンにされてもよく、それによって、ステータス禁止タイマ28および/またはステータス禁止期間56が満了するまでさらなるステータスの送信が禁止される。しかし、進行中の呼または通信セッションの場合、本態様、本装置および本方法によれば、ステータス禁止タイマ28を事実上無視して(たとえば、通信特性値64(図3)が通信特性しきい値66(図3)と一致しておらずまた通信特性しきい値66を超えていないという判定が下されたときに)再構成および呼維持を首尾よく行うことができる。したがって、これらの態様では、再構成構成要素22は、ステータス禁止タイマ28が作動しているときでも、その後のステータスPDU(たとえば、ステータスPDU2、ステータスPDU3、ステータスPDUn)を送ってよい。
さらに、ネットワークエンティティ14は、1つまたは複数のステータスPDUを受信したときに、少なくとも欠落しているPDU(たとえば、欠落しているPDU1)をUE12に送信してもよい。再構成構成要素22は、ステータス禁止タイマ28が作動しておりならびに/あるいはステータス禁止期間56が満了していないときでも、完全な再構成メッセージ26が受信される(たとえば、欠落しているPDUが受信される)まで引き続きステータスPDUをネットワークエンティティに送ってもよい。さらに、いくつかの態様では、本明細書において再構成構成要素22に関して説明する態様の一部または全体が、ネットワークエンティティ14などのネットワークエンティティにおいて実施されてもよい。
図5および図6を参照すると、本発明の方法については、説明を簡単にするために、一連の行為として図示し説明している。しかし、いくつかの行為は、1つまたは複数の態様に従って、本明細書において図示し説明する順序とは異なる順序で行われ、および/または本明細書において図示し説明する以外の行為と同時に行われ得るので、本明細書の方法(さらにその方法に関連するさらなる方法)が、行為の順序によって制限されることがないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、代わりに、状態図などにおいて、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表され得ることを諒解されたい。その上、本明細書で説明された1つまたは複数の特徴に従って方法を実施するために、示されたすべての動作が必要とされるとは限らない。
図5を参照すると、動作時に、UE12(図1)などのUEは、存在しない第2の部分を検出することに少なくとも部分的に基づいてステータス禁止タイマ無視状態を開始することによってステータス再送信を改善するための方法80の一態様を実行してもよい。
一態様では、ブロック82において、方法80は、再構成メッセージの第1の部分を受信することを含む。たとえば、本明細書において説明するように、UE12は、再構成構成要素22(図1および図2)を実行してネットワークエンティティ14から再構成メッセージ26の少なくとも第1の部分(たとえば、PDU130、PDU232、および/またはPDU334)を受信してもよい。いくつかの態様では、再構成メッセージ26の第1の部分は、1つまたは複数のRLC AM PDU内で伝送されてもよい。さらに、第1の部分を形成する1つまたは複数のPDU(たとえば、PDU130、PDU232、および/またはPDU334)は、シグナリング無線ベアラ(SRB)データとデータ無線ベアラ(DRB)データの少なくとも1つを含んでもよい。
さらに、方法80は、ブロック84において、再構成メッセージの存在しない第2の部分を検出することを含む。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1および図2)は、再構成メッセージ検出構成要素24を実行して再構成メッセージ26の存在しない第2の部分(たとえば、PDU436)を検出してもよい。いくつかの態様では、再構成メッセージ26の存在しない第2の部分は、1つまたは複数のRLC AM PDU内で伝送されてもよい。さらに、存在しない第2の部分を形成する1つまたは複数のPDU(たとえば、PDU436)は、シグナリング無線ベアラ(SRB)データとデータ無線ベアラ(DRB)データの少なくとも1つを含んでもよい。
さらに、いくつかの態様では、存在しない第2の部分を検出することは、再構成メッセージを形成する規定の範囲のPDUシーケンス番号における1つまたは複数の欠落しているPDUシーケンス番号を判定することを含んでもよい。他の態様では、または前述の態様に関連して、存在しない第2の部分を検出することは、少なくともPDUシーケンスタイマに基づいて1つまたは複数の欠落しているPDUを判定することを含んでもよい。
方法80は、ブロック86において、ステータス禁止タイマ無視状態をトリガすることを含んでもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成メッセージ検出構成要素24は、再構成メッセージ26(図1および図2)の存在しない第2の部分を検出したときに、少なくともステータス禁止タイマ無視状態トリガ46に基づいてステータス禁止タイマ無視状態58を開始してもよい。いくつかの態様では、ステータス禁止タイマ無視状態では、ステータス禁止タイマ28のステータス禁止期間56の間に1つまたは複数の再送信要求を送ることが許可される。
さらに、方法80は、ブロック88において、再送信要求を送ることを含む。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1および図2)は、再構成メッセージ26の存在しない第2の部分(たとえば、PDU436)を検出したことに少なくとも部分的に基づいて、かつステータス禁止タイマ28の状態にかかわらずに、再送信要求構成要素48を実行してネットワークエンティティ14に1つまたは複数の再送信要求を送ってもよい。いくつかの態様では、再送信要求を送ることは、ネットワークエンティティ14に1つまたは複数のステータスPDU(たとえば、ステータスPDU150)を送ることを含んでもよい。そのような態様では、ステータスPDUは、ネットワークエンティティ14が再構成メッセージ26の少なくとも存在しない第2の部分を再送信することを要求する。他の態様では、ステータスPDUの送信は、ステータス禁止タイマ28が満了する前に行われる。
さらに、方法80は、ブロック90において、再構成メッセージの再送信された第2の部分を受信することを任意に含んでもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1および図2)は、ネットワークエンティティ14に1つまたは複数の再送信要求(たとえば、ステータスPDU150)を送ることに応答して、再構成メッセージ検出構成要素24を実行して再構成メッセージ26の1つまたは複数の再送信された第2の部分(たとえば、PDU142)を受信してもよい。
方法80は、ブロック92において、規定の時間間隔おきに再送信要求の送信を繰り返すことを任意に含んでもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1および図2)は、完全な構成メッセージが得られるまで、規定の時間間隔おき(たとえば、TTIおき)に、再送信要求構成要素48を実行して再送信要求(たとえば、ステータスPDU150)の送信を繰り返してもよい。
図6を参照すると、UE12(図1)などのUEは、動作時に、無線条件が不十分であるときに再送信要求伝送レートを上昇させることによってステータス再送信を改善するための方法100の一態様を実行することができる。たとえば、一態様では、UE12の再構成構成要素22(図1〜図4)によって方法100が実行されてもよい。一態様では、方法100は、ブロック102において、構成メッセージの存在しない部分を任意に検出してよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1〜図3)は、構成メッセージを形成する1つまたは複数の欠落しているPDUシーケンス番号を判定することに少なくとも部分的に基づいて、再構成メッセージ検出構成要素24(図1〜図3)を実行して構成メッセージの存在しない部分を検出してもよい。
さらに、方法100は、ブロック104において、通信特性値が通信特性しきい値と一致しているかまたは通信特性しきい値を超えているかどうかを判定してもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1〜図3)は、通信特性構成要素62(図2および図3)を実行して通信特性値64(図3)が通信特性しきい値66(図3)と一致しているかまたは通信特性しきい値66を超えているかどうかを判定してもよい。方法100は、ブロック106において、通信特性値が通信特性しきい値と一致しておらずまたこのしきい値を超えていないという判定がブロック104において下されたときにブロック86(図5)に戻ってもよい。
そうでなければ、方法100は、ブロック108において、再送信要求伝送レートを調整してもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1〜図3)は、通信特性値が通信特性しきい値と一致しているかまたは通信特性しきい値を超えており、それによって無線条件通信状態67が不十分であることが示されるときに、再送信要求構成要素48(図2および図3)を実行して再送信要求伝送レート60(図3)を調整してもよい。
方法100は、ブロック110において、再送信要求を送ってもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1〜図3)は、調整された再送信要求伝送レート60(図3)に基づいて、再送信要求構成要素48(図2および図3)を実行して再送信要求をネットワークエンティティに送ってもよい。
さらに、方法100は、ブロック112において、再送信要求を送ることに応答してその後の構成メッセージまたは第2の構成メッセージを任意に受信してもよい。たとえば、本明細書において説明するように、再構成構成要素22(図1〜図3)は、ネットワークエンティティ14(図1)に1つまたは複数の再送信要求(たとえば、ステータスPDU150)を送ることに応答して、再構成メッセージ検出構成要素24を実行して再構成メッセージ26の1つまたは複数の再送信された部分(たとえば、PDU142)を受信してもよい。
したがって、方法100は、ブロック102に戻り、完全な再構成メッセージが受信/判定されるまでブロック104〜110の態様を引き続き実行してもよい。さらに、そのような態様では、再送信要求伝送レートを連続的に調整するかまたはその後調整することによって、ブロック104において通信特性値がより高い通信特性しきい値を超えていくにつれて再送信要求の伝送レートを漸進的に上昇させることができる。
図7は、処理システム134を採用する装置120のためのハードウェア実装の一例を示すブロック図であり、システムは、再構成構成要素22(図1)を実行するUE12と同一または同様であり得る。この例では、処理システム134は、バス122によって全般的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス122は、処理システム134の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バス122は、プロセッサ124によって全般的に表される1つまたは複数のプロセッサ、コンピュータ可読媒体126によって全般的に表されるコンピュータ可読媒体、および再構成構成要素22(図1)のようなUE構成要素(たとえば、UE12)を含む、様々な回路を一緒につなぐ。
バス122は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクさせることもでき、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明しない。バスインターフェース128は、バス122とトランシーバ130との間にインターフェースを提供する。トランシーバ130は、送信媒体上の様々な他の装置と通信するための手段を提供する。また、装置の性質に応じて、ユーザインターフェース132(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなど)が設けられてもよい。
プロセッサ124は、バス122の管理、およびコンピュータ可読媒体126上に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理を受け持つ。ソフトウェアは、プロセッサ124によって実行されると、任意の特定の装置の以下で説明される様々な機能を処理システム134に実行させる。コンピュータ可読媒体126は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ124によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。
さらに、再構成構成要素22(図1)は、プロセッサ124およびコンピュータ可読媒体126の任意の1つまたは複数によって実装され得る。たとえば、プロセッサおよび/またはコンピュータ可読媒体126は、再構成構成要素22を介して、再構成メッセージの存在しない部分を検出し、ワイヤレス通信デバイス(たとえば、UE12)において1つまたは複数の再送信要求を送るように構成されてもよい。
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、広範な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。
図8を参照すると、限定されるものではないが、例として、本開示の態様は、W-CDMAエアインターフェースを採用するUMTSシステム200に関して提示されている。UMTSネットワークは、コアネットワーク(CN)204、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)202、および、再構成構成要素22(図1)を含むUE12と同一または同様であり得るユーザ機器(UE)210という、3つの対話する領域を含む。この例では、UTRAN202は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャスト、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを提供する。UTRAN202は、無線ネットワークコントローラ(RNC)206などのそれぞれのRNCによって各々制御される、無線ネットワークサブシステム(RNS)207などの複数のRNSを含み得る。ここで、UTRAN202は、本明細書で説明するRNC206およびRNS207に加えて、任意の数のRNC206およびRNS207を含むことができる。RNC206は、とりわけ、RNS207内の無線リソースの割り当て、再構成、および解放を担う装置である。RNC206は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用する、直接の物理接続、仮想ネットワークなど様々なタイプのインターフェースを介して、UTRAN202中の他のRNC(図示せず)に相互接続され得る。
UE210とNodeB208との間の通信は、物理(PHY)層および媒体アクセス制御(MAC)層を含むものと見なされ得る。さらに、それぞれのNodeB208によるUE210とRNC206との間の通信は、RRC層を含むものと見なされ得る。本明細書では、PHY層は、層1と見なされ、MAC層は、層2と見なされ、RRC層は、層3と見なされ得る。情報は、参照により本明細書に組み込まれる、RRC Protocol Specification、3GPP TS 25.331 v9.1.0に述べられている用語を、以下、利用する。
RNS207によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分けることができ、無線トランシーバ装置が各セルにサービスする。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS適用例ではNodeBと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、送受信基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。明快にするために、各RNS207に3つのNodeB208が示されているが、RNS207は、任意の数のワイヤレスNodeBを含んでもよい。NodeB208は、ワイヤレスアクセスポイントをUE210などの任意の数のモバイル装置のためのCN204に提供する。
モバイル装置の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオ装置、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤなど)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の類似の機能デバイスなどがある。モバイル装置は、通常、UMTS適用例ではUEと呼ばれるが、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれることもある。UMTSシステムでは、UE210は、ネットワークへのユーザの加入情報を含む汎用加入者識別モジュール(USIM)211をさらに含み得る。説明のために、1つのUE210がいくつかのNodeB208と通信しているように示される。順方向リンクとも呼ばれるダウンリンク(DL)は、NodeB208からUE210への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるアップリンク(UL)は、UE210からNodeB208への通信リンクを指す。
CN204は、UTRAN202など1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースをとる。図示のように、CN204は、GSM(登録商標)コアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するように、GSM(登録商標)ネットワーク以外のタイプのCNへのアクセスをUEに提供するために、本開示全体にわたって提示される様々な概念を、RANまたは他の適切なアクセスネットワークにおいて実装することができる。
CN204は、回線交換(CS)領域およびパケット交換(PS)領域を含む。回線交換要素のいくつかは、モバイルサービス交換センター(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSCである。パケット交換要素は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)を含む。EIR、HLR、VLR、およびAuCのようないくつかのネットワーク要素は、回線交換領域とパケット交換領域の両方によって共有され得る。図示の例では、CN204は、MSC212およびGMSC214によって回線交換サービスをサポートする。いくつかの用途では、GMSC214は、メディアゲートウェイ(MGW)とも呼ばれ得る。
RNC206のような1つまたは複数のRNCが、MSC212に接続され得る。MSC212は、呼設定、呼ルーティング、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC212は、UEがMSC212のカバレッジエリア内にある間に加入者関連の情報を格納するVLRも含む。GMSC214は、UEが回線交換ネットワーク216にアクセスするためのゲートウェイを、MSC212を通じて提供する。GMSC214は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータのような加入者データを格納するホームロケーションレジスタ(HLR)215を含む。HLRは、加入者に固有の認証データを格納する認証センター(AuC)とも関連付けられている。特定のUEについて、呼が受信されると、GMSC214は、UEの位置を判断するためにHLR215に問い合わせ、その位置でサービスする特定のMSCに呼を転送する。
CN204はまた、サービングGPRSサポートノード(SGSN)218およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)220によって、パケットデータサービスをサポートする。汎用パケット無線サービスを表すGPRSは、標準の回線交換データサービスで可能なものよりも速い速度でパケットデータサービスを提供するよう設計されている。GGSN220は、パケットベースネットワーク222へのUTRAN202の接続を提供する。パケットベースネットワーク222は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークでもよい。GGSN220の一次機能は、UE210にパケットベースネットワーク接続を提供することである。データパケットは、MSC212が回線交換領域において実行するのと同じ機能をパケットベース領域において主に実行するSGSN218を介して、GGSN220とUE210との間で転送され得る。
UMTSのエアインターフェースは、スペクトラム拡散直接シーケンス符号分割多元接続(DS-CDMA)システムを利用してよい。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる一連の疑似ランダムビットとの乗算によって、ユーザデータを拡散させる。UMTSの「広帯域」W-CDMAエアインターフェースは、そのような直接シーケンススペクトラム拡散技術に基づいており、さらに周波数分割複信(FDD)を必要とする。FDDは、NodeB208とUE210との間のULおよびDLに異なるキャリア周波数を使用する。DS-CDMAを利用し、時分割複信(TDD)を使用するUMTSの別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書で説明される様々な例は、W-CDMAエアインターフェースを指し得るが、基礎をなす原理はTD-SCDMAエアインターフェースに等しく適用可能であり得ることを、当業者は理解するだろう。
HSPAエアインターフェースは、スループットの向上および遅延の低減を支援する、3G/W-CDMAエアインターフェースに対する一連の拡張を含む。前のリリースに対する他の修正には、HSPAが、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、チャネル送信の共有、ならびに適応変調および適応符号化を利用する。HSPAを定義する規格は、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)およびHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス、拡張アップリンクまたはEULとも呼ばれる)を含む。
HSDPAは、高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)を、トランスポートチャネルとして利用する。HS-DSCHは、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS-PDSCH)、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)、および高速専用物理制御チャネル(HS-DPCCH)という、3つの物理チャネルによって実装される。
これらの物理チャネルの中でも、HS-DPCCHは、対応するパケット送信の復号が成功したかどうかを示すための、HARQ ACK/NACKシグナリングをアップリンクで搬送する。つまり、ダウンリンクに関して、UE210は、ダウンリンク上のパケットを正常に復号したかどうかを示すために、HS-DPCCHを通じてフィードバックをノードB208に与える。
HS-DPCCHはさらに、変調方式と符号化方式の選択、およびプリコーディングの重みの選択に関して、ノードB208が正しい決定を行うのを支援するための、UE210からのフィードバックシグナリングを含み、このフィードバックシグナリングはCQIおよびPCIを含む。
"HSPA Evolved"またはHSPA+は、MIMOおよび64-QAMを含むHSPA規格の進化形であり、スループットの増大およびパフォーマンスの向上を可能にする。つまり、本開示のある態様では、ノードB208および/またはUE210は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、ノードB208は空間領域を活用して、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることができる。
多入力多出力(MIMO)は、マルチアンテナ技術、すなわち複数の送信アンテナ(チャネルへの複数の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を指す際に一般に使用される用語である。MIMOシステムは一般にデータ伝送パフォーマンスを高め、ダイバーシティ利得がマルチパスフェージングを低減させて伝送品質を高めること、および空間多重化利得がデータスループットを向上させることを可能にする。
空間多重化を使用して、同じ周波数で同時に様々なデータストリームを送信することができる。データストリームを単一のUE210に送信してデータレートを上げること、または複数のUE210に送信して全体的なシステム容量を拡大することができる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし、次いで空間的にプリコーディングされた各ストリームをダウンリンクで異なる送信アンテナを介して送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、様々な空間シグネチャを伴いUE210に到着し、これによりUE210の各々は、当該UE210に向けられた1つまたは複数のデータストリームを回復することができる。アップリンク上では、各UE210は、1つまたは複数の空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信することができ、これによりノードB208は空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することができる。
空間多重化は、チャネル状態が良好なときに使用できる。チャネル状態がさほど好ましくないときは、ビームフォーミングを使用して送信エネルギーを1つもしくは複数の方向に集中させること、またはチャネルの特性に基づいて送信を改善することができる。これは、複数のアンテナを介して送信するデータストリームを空間的にプリコーディングすることによって達成できる。セルの端において良好なカバレージを達成するために、シングルストリームビームフォーミング伝送を送信ダイバーシティと組み合わせて使用できる。
一般に、n個の送信アンテナを利用するMIMOシステムの場合、同じチャネル化コードを利用して同じキャリアでn個のトランスポートブロックが同時に送信され得る。n個の送信アンテナで送られる異なるトランスポートブロックは、互いに同じまたは異なる変調方式および符号化方式を有し得ることに留意されたい。
一方、単入力多出力(SIMO)は一般に、単一の送信アンテナ(チャネルへの単一の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を利用するシステムを指す。それによって、SIMOシステムでは、単一のトランスポートブロックがそれぞれのキャリアで送られ得る。
図9を参照すると、再構成構成要素22(図1)を含むUE12と同一または同様のUEのようなUEが動作できる、UTRANアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク300が示されている。多元接続ワイヤレス通信システムは、セル302、304、および306を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。複数のセクタはアンテナのグループによって形成されてよく、各々のアンテナがセルの一部にあるUEとの通信を担う。たとえば、セル302において、アンテナグループ312、314、および316は、各々異なるセクタに対応し得る。セル304において、アンテナグループ318、320、および322は、各々異なるセクタに対応する。セル306において、アンテナグループ324、326、および328は、各々異なるセクタに対応する。セル302、304、および306は、各セル302、304、または306の1つまたは複数のセクタと通信していてもよい、いくつかのワイヤレス通信デバイス、たとえばユーザ機器またはUEを含み得る。たとえば、UE330および332は、NodeB342と通信していてもよく、UE334および336は、NodeB344と通信していてもよく、UE338および340は、NodeB346と通信していてもよい。ここで、各NodeB342、344、346は、それぞれのセル302、304、および306の中のすべてのUE330、332、334、336、338、340のために、CN204(図2参照)へのアクセスポイントを提供するように構成される。ある態様では、UE330、332、334、336、338および/または340は、再構成構成要素22(図1)を含み得る。
UE334がセル304における図示された位置からセル306に移動するとき、サービングセル変更(SCC)またはハンドオーバが生じて、UE334との通信が、ソースセルと呼ばれ得るセル304からターゲットセルと呼ばれ得るセル306に移行することがある。UE334において、それぞれのセルに対応するNodeBにおいて、無線ネットワークコントローラ206(図6)において、またはワイヤレスネットワークにおける別の適切なノードにおいて、ハンドオーバプロシージャの管理が生じ得る。たとえば、ソースセル304との呼の間、または任意の他の時間において、UE334は、ソースセル304の様々なパラメータ、ならびに、セル306、および302のような近隣セルの様々なパラメータを監視することができる。さらに、これらのパラメータの品質に応じて、UE334は、近隣セルの1つまたは複数との通信を保つことができる。この期間において、UE334は、UE334が同時に接続されるセルのリストであるアクティブセットを保持することができる(すなわち、ダウンリンク専用物理チャネルDPCHまたはフラクショナルダウンリンク専用物理チャネルF-DPCHをUE334に現在割り当てているUTRAセルが、アクティブセットを構成し得る)。
アクセスネットワーク300によって用いられる変調方式および多元接続方式は、導入されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。例として、規格は、Evolution-Data Optimized(EV-DO)またはUltra Mobile Broadband(UMB)を含み得る。EV-DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを用いて移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。規格は代替的に、広帯域CDMA(W-CDMA)およびTD-SCDMAなどのCDMAの他の変形態を用いるUniversal Terrestrial Radio Access(UTRA)、TDMAを用いるGlobal System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、ならびにOFDMAを用いるEvolved UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、およびFlash-OFDMであり得る。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE Advanced、およびGSM(登録商標)は、3GPP団体による文書に記述されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体による文書に記述されている。実際の利用されるワイヤレス通信規格、多元接続技術は、具体的な用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。
無線プロトコルアーキテクチャは、具体的な用途に応じて様々な形態をとり得る。ここで、図10を参照してHSPAシステムの例が提示される。
図10を参照すると、例示的な無線プロトコルアーキテクチャ400は、ユーザ機器(UE)またはノードB/基地局のユーザプレーン402および制御プレーン404に関係する。たとえば、アーキテクチャ400は、再構成構成要素22(図1)を含むUE12のようなUEに含まれ得る。UEおよびノードBの無線プロトコルアーキテクチャ400は、レイヤ1 406、レイヤ2 408、およびレイヤ3 410という3つの層で示される。レイヤ1 406は最も下のレイヤであり、様々な物理層の信号処理機能を実装する。したがって、レイヤ1 406は、物理層407を含む。レイヤ2(L2レイヤ)408は、物理層407の上にあり、物理層407を通じたUEとノードBとの間のリンクを担う。レイヤ3(L3レイヤ)410は、無線リソース制御(RRC)サブレイヤ415を含む。RRCサブレイヤ415は、UEとUTRANとの間のレイヤ3の制御プレーンシグナリングを扱う。
ユーザプレーンでは、L2層408は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ409、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ411、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ413を含み、これらはネットワーク側のノードBで終端する。示されないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端するネットワーク層(たとえばIP層)と、接続の他の端部(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端するアプリケーション層とを含めて、L2層408より上にいくつかの上位層を有し得る。
PDCPサブレイヤ413は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を行う。PDCPサブレイヤ413はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減するための上位層データパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、および、ノードB間のUEのハンドオーバのサポートを実現する。RLCサブレイヤ411は、上位層のデータパケットのセグメント化および再構築、失われたデータパケットの再送信、ならびに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの再順序付けを行う。MACサブレイヤ409は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ409はまた、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえばリソースブロック)の複数のUEへの割り当てを担う。MACサブレイヤ409はまた、HARQ動作も担う。
図11は、UE550と通信しているNodeB510のブロック図であり、そこで、NodeB510は、図8のNodeB208であってよく、UE550は、図8のUE210、または、図1の再構成構成要素22を含むUE12であってよい。ダウンリンク通信では、送信プロセッサ520は、データソース512からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ540から制御信号を受信することができる。送信プロセッサ520は、参照信号(たとえばパイロット信号)とともに、データ信号および制御信号のための様々な信号処理機能を提供する。たとえば、送信プロセッサ520は、誤り検出のための巡回冗長検査(CRC)コード、順方向誤り訂正(FEC)を支援するための符号化およびインターリービング、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M-位相偏移変調(M-PSK)、M-直角位相振幅変調(M-QAM)など)に基づいた信号配列へのマッピング、直交可変拡散率(OVSF)による拡散、および、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングコードとの乗算を、提供することができる。
送信プロセッサ520のための、符号化方式、変調方式、拡散方式および/またはスクランブリング方式を決定するために、チャネルプロセッサ544からのチャネル推定が、コントローラ/プロセッサ540によって使われ得る。これらのチャネル推定は、UE550によって送信される参照信号から、またはUE550からのフィードバックから、導出され得る。送信プロセッサ520によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ530に与えられる。送信フレームプロセッサ530は、コントローラ/プロセッサ540からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いでこのフレームは送信機532に与えられ、送信機532は、アンテナ534を通じたワイヤレス媒体によるダウンリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。アンテナ534は、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイまたは他の同様のビーム技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
UE550において、受信機554は、アンテナ552を通じてダウンリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機554によって回復された情報は、受信フレームプロセッサ560に与えられ、受信フレームプロセッサ560は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ594に提供し、データ信号、制御信号、および参照信号を受信プロセッサ570に提供する。受信プロセッサ570は次いで、NodeB510中の送信プロセッサ520によって実行される処理の逆を実行する。より具体的には、受信プロセッサ570は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、次いで変調方式に基づいて、NodeB510によって送信された、最も可能性の高い信号配列点を求める。これらの軟判定は、チャネルプロセッサ594によって計算されるチャネル推定に基づき得る。そして軟判定は、データ信号、制御信号、および参照信号を回復するために、復号されてデインターリーブされる。そして、フレームの復号が成功したかどうか判断するために、CRCコードが確認される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されるデータがデータシンク572に与えられ、データシンク572は、UE550および/または様々なユーザインターフェース(たとえばディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。復号に成功したフレームが搬送する制御信号は、コントローラ/プロセッサ590に与えられる。受信プロセッサ570によるフレームの復号が失敗すると、コントローラ/プロセッサ590は、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
アップリンクでは、データ源578からのデータおよびコントローラ/プロセッサ590からの制御信号が、送信プロセッサ580に与えられる。データ源578は、UE550で実行されているアプリケーションおよび様々なユーザインターフェース(たとえばキーボード)を表し得る。NodeB510によるダウンリンク送信に関して説明する機能と同様に、送信プロセッサ580は、CRCコード、FECを支援するための符号化およびインターリービング、信号配列へのマッピング、OVSFによる拡散、および、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。NodeB510によって送信される参照信号から、または、NodeB510によって送信されるミッドアンブル中に含まれるフィードバックから、チャネルプロセッサ594によって導出されるチャネル推定が、適切な符号化方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために、使われ得る。送信プロセッサ580によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ582に与えられる。送信フレームプロセッサ582は、コントローラ/プロセッサ590からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いでこのフレームは送信機556に与えられ、送信機556は、アンテナ552を通じたワイヤレス媒体によるアップリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
アップリンク送信は、UE550において受信機機能に関して説明されたのと同様の方式で、NodeB510において処理される。受信機535は、アンテナ534を通じてアップリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機535によって回復された情報は、受信フレームプロセッサ536に与えられ、受信フレームプロセッサ536は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ544に提供し、データ信号、制御信号、および参照信号を受信プロセッサ538に提供する。受信プロセッサ538は、UE550中の送信プロセッサ580によって実行される処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されるデータ信号および制御信号が、データシンク539およびコントローラ/プロセッサにそれぞれ与えられ得る。フレームの一部が、受信プロセッサによる復号に失敗すると、コントローラ/プロセッサ540は、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
コントローラ/プロセッサ540および590は、それぞれNodeB510およびUE550における動作を指示するために使われ得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ540および590は、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電力管理、および他の制御機能を含む、様々な機能を提供することができる。メモリ542および592のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、NodeB510およびUE550のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。NodeB510におけるスケジューラ/プロセッサ546は、リソースをUEに割り振り、UEのダウンリンク送信および/またはアップリンク送信をスケジューリングするために、使われ得る。
W-CDMAシステムを参照して、電気通信システムのいくつかの態様を示してきた。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明する様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャおよび通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、他のUMTS、たとえばTD-SCDMA、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、高速パケットアクセスプラス(HSPA+)およびTD-CDMAに拡張され得る。様々な態様はまた、(FDDモード、TDDモード、またはその両方の)Long Term Evolution(LTE)、(FDDモード、TDDモード、またはその両方の)LTE-Advanced(LTE-A)、CDMA2000、Evolution-Data Optimized(EV-DO)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Ultra-Wideband(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを採用するシステムに拡張され得る。実際の利用される電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、具体的な用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。
本開示の様々な態様によれば、要素または要素の一部分または要素の組合せを、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」で実装できる。プロセッサの例として、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理回路、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実施するように構成された他の適切なハードウェアがある。処理システム内の1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
ソフトウェアはコンピュータ可読媒体上に存在し得る。コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体であってよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、取り外し可能ディスク、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。また、コンピュータ可読媒体は、例として、搬送波、伝送路、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体も含み得る。コンピュータ可読媒体は、処理システムの中に存在してもよく、処理システムの外に存在してもよく、または処理システムを含む複数のエンティティに分散してもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品として具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内のコンピュータ可読媒体を含み得る。当業者は、具体的な用途およびシステム全体に課される全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって示される説明する機能を最善の形で実装する方法を認識するだろう。
開示した方法におけるステップの特定の順序または階層は例示的なプロセスを示していることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、サンプル的順序で様々なステップの要素を提示しており、クレーム内で明記していない限り、提示した特定の順序または階層に限定されるように意図されているわけではない。
上記の説明は、本明細書で説明する様々な態様を当業者が実施できるようにするために与えられる。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、請求項は本明細書で示す態様に限定されるよう意図されているわけではなく、請求項の文言と整合するすべての範囲を許容するように意図されており、単数の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、「1つまたは複数の」を意味するよう意図されている。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は「1つまたは複数の」を意味する。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」という語句は、単一の要素を含め、それらの項目の任意の組合せを意味する。たとえば、「a、bまたはcのうちの少なくとも1つ」は、「a」、「b」、「c」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、「a、bおよびc」を含むことが意図されている。当業者が知っているか、後に知ることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素と構造的かつ機能的に同等のものはすべて、参照により本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されることが意図される。また、本明細書で開示する内容は、そのような開示が請求項で明記されているか否かにかかわりなく、公に供することは意図されていない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という語句を使用して要素が明記されている場合、または方法クレームで「のためのステップ」という語句を使用して要素が記載されている場合を除き、米国特許法第112条第6項の規定に基づき解釈されることはない。