本発明の実施例は、機能カードを固定又はロック解除することができ、機能カードが無作為に取り外されることを妨げることができる、端末デバイス及び端末デバイスの機能カードを固定又はロック解除する方法を提供する。
本出願の第1の態様は、端末デバイスを提供し、端末デバイスは、カードコンテナと、固定装置と、プロセッサとを含み、カードコンテナは、機能カードを収容するように構成され、カードコンテナはノッチを有し、固定装置は伸縮可能部を含み、伸縮可能部は、カードコンテナを固定するためにノッチまで伸び、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れ、プロセッサは、ユーザにより入力された認証情報に従って、認証情報が正しいか否かを判断し、認証情報が正しい場合、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御するように構成される。
第1の態様を参照して、本出願の第1の態様の第1の可能な実現方式では、固定装置は制限部を更に含み、制限部は、伸縮可能部がノッチへの方向に沿って移動するように伸縮可能部の自由度を制限し、プロセッサの制御で、伸縮可能部は、カードコンテナを固定するためにノッチまで伸び、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れる。
第1の態様の第1の可能な実現方式を参照して、本出願の第1の態様の第2の可能な実現方式では、制限部はナットであり、伸縮可能部は、モータと、ねじロッドとを含み、ねじロッドの一端はモータに接続され、モータは、プロセッサの制御で、ねじロッドがノッチまで伸びるように、或いは、ノッチから離れるように、ねじロッドがナットを移動するように駆動する。
第1の態様の第1の可能な実現方式を参照して、本出願の第1の態様の第3の可能な実現方式では、制限部は制限リングであり、伸縮可能部は、電磁コイルと、磁気ロッドとを含み、磁気ロッドの一端は電磁コイルに接続され、電磁コイルは、プロセッサの制御で、磁気ロッドがノッチまで伸びるように、或いは、ノッチから離れるように、磁気ロッドが制限リングを移動するように駆動する。
第1の態様を参照して、本出願の第1の態様の第4の可能な実現方式では、固定装置は、ばねと、電磁コイルとを更に含み、制限部はロック突出部であり、ロック突出部の一端は傾斜面を有し、ロック突出部の他端は電磁コイルを通じてばねに接続され、カードコンテナが移動する場合、カードコンテナは、ばねが弾力的に変形するように、ロック突出部の傾斜面を押し、ノッチがロック突出部に面する場合、ロック突出部は、ばねの作用でノッチまで伸び、これにより、カードコンテナを固定し、プロセッサが、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御するように構成されることは、具体的に、電磁コイルが、ロック突出部が磁力の作用でノッチから離れるように、磁力を生成するためにプロセッサの制御でロック突出部を磁化し、これにより、カードコンテナをロック解除することである。
第1の態様及び第1の態様の第1〜第4の可能な実現方式を参照して、本出願の第1の態様の第5の可能な実現方式では、ユーザにより入力された認証情報は、ユーザにより入力されたパスワード、ユーザにより入力された指紋情報、及びユーザにより入力された虹彩情報のうち少なくとも1つである。
第1の態様及び第1の態様の第1〜第5の可能な実現方式を参照して、本出願の第1の態様の第6の可能な実現方式では、機能カードは、SIMカード、USIMカード、SDカード、及びTFカードのうちいずれか1つである。
第1の態様及び第1の態様の第1〜第6の可能な実現方式を参照して、本出願の第1の態様の第7の可能な実現方式では、端末デバイスは、移動電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、又はデジタルカメラである。
本出願の第2の態様は、端末デバイスの機能カードを固定又はロック解除する方法を提供し、端末デバイスは、カードコンテナと、固定装置とを含み、カードコンテナは、機能カードを収容するように構成され、カードコンテナはノッチを有し、固定装置は伸縮可能部を含み、伸縮可能部は、カードコンテナを固定するためにノッチまで伸び、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れ、この方法は、ユーザにより入力された認証情報を受信するステップと、ユーザにより入力された認証情報が正しいか否かを判断するステップと、ユーザにより入力された認証情報が正しい場合、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御するステップとを含む。
第2の態様を参照して、本出願の第2の態様の第1の可能な実現方式では、固定装置は制限部を更に含み、制限部は、伸縮可能部がノッチへの方向に沿って移動するように伸縮可能部の自由度を制限し、制限部はナットであり、伸縮可能部は、モータと、ねじロッドとを含み、ねじロッドの一端はモータに接続され、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御するステップは、具体的に、モータを制御して、ねじロッドがカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように、ねじロッドがナットを移動するように駆動するステップである。
第2の態様を参照して、本出願の第2の態様の第2の可能な実現方式では、固定装置は制限部を更に含み、制限部は、伸縮可能部がノッチへの方向に沿って移動するように伸縮可能部の自由度を制限し、制限部は制限リングであり、伸縮可能部は、電磁コイルと、磁気ロッドとを含み、磁気ロッドの一端は電磁コイルに接続され、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御するステップは、具体的に、電磁コイルを制御して、磁気ロッドがカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように、磁気ロッドが制限リングを移動するように駆動するステップである。
第2の態様を参照して、本出願の第2の態様の第3の可能な実現方式では、固定装置は、ばねと、電磁コイルとを更に含み、伸縮可能部はロック突出部であり、ロック突出部の一端は傾斜面を有し、ロック突出部の他端は電磁コイルを通じてばねに接続され、カードコンテナが移動する場合、カードコンテナは、ばねが弾力的に変形するように、ロック突出部の傾斜面を押し、ノッチがロック突出部に面する場合、ロック突出部は、カードコンテナを固定するために、ばねの作用でノッチまで伸び、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御するステップは、具体的に、電磁コイルを制御して、カードコンテナをロック解除するために、ロック突出部が磁力の作用でノッチから離れるように、磁力を生成するためにロック突出部を磁化するステップである。
前述の対策では、ノッチはカードコンテナに配置され、認証情報が正しい場合、固定装置の伸縮可能部は、カードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御される。このように、機能カードは、認証情報が正しい場合にのみ取り外されることが可能になり、従って、機能カードが無作為に取り外されることが妨げられる。
図1を参照すると、図1は、本出願による端末デバイスの実現方式の概略構成図である。端末デバイスは、移動電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、又はデジタルカメラでもよい。この実現方式の端末デバイスは、カードコンテナ110と、固定装置120と、プロセッサ130とを含む。
カードコンテナ110は、機能カードを収容するように構成され、ノッチ(notch)111はカードコンテナ110に配置される。機能カードは、SIMカード、USIMカード、SDカード、及びTFカードのうちいずれか1つでもよい。
固定装置120は伸縮可能部123を含み、伸縮可能部123は、カードコンテナ110を固定するためにノッチ111まで伸び、或いは、カードコンテナ110をロック解除するためにノッチ111から離れる。
プロセッサ130は、ユーザにより入力された認証情報に従って、認証情報が正しいか否かを判断し、認証情報が正しい場合、固定装置120の伸縮可能部123がカードコンテナ110を固定するためにノッチ111まで伸びるように、或いは、カードコンテナ110をロック解除するためにノッチ111から離れるように制御するように構成される。
前述の対策では、ノッチ111はカードコンテナ110に配置され、認証情報が正しい場合、プロセッサ130は、固定装置120の伸縮可能部123がカードコンテナ110を固定するためにノッチ111まで伸びるように、或いは、カードコンテナ110をロック解除するためにノッチ111から離れるように制御する。このように、機能カードは、認証情報が正しい場合にのみ取り外されることが可能になり、従って、機能カードが無作為に取り外されることが妨げられる。
更に、固定装置120は制限部121を更に含み、制限部121は、伸縮可能部123がノッチ111への方向に沿って移動するように伸縮可能部123の自由度を制限するように構成される。
プロセッサ130は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラム可能論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントでもよい。
更に、端末デバイスは、メモリ140を更に含んでもよい。メモリ140は、停電状態であってもデータを記憶することができるコンポーネントでもよく、メモリ140は、認証情報を記憶することができる。メモリ140は、読み取り専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、命令及びデータをプロセッサ130に提供してもよい。メモリ140の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んでもよい。
固定する場合、ユーザは、まず機能カードをカードコンテナ110に挿入し、次にカードコンテナ110を端末デバイスに挿入する。その後、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、認証情報が正しいか否かを判断するため、認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しい場合、プロセッサ130は、カードコンテナ110及び機能カードが取り外しできないように、固定装置120の伸縮可能部123がカードコンテナ110を固定するためにノッチ111まで伸びるように制御する。
ロック解除する場合、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、入力された認証情報を受信し、認証情報が正しいか否かを判断するため、認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しいと判断された場合、プロセッサ130は、カードコンテナ110及び機能カードが取り外しできるように、固定装置120の伸縮可能部123がカードコンテナ110をロック解除するためにノッチ111から離れるように制御する。
前述の対策では、ノッチはカードコンテナに配置され、認証情報が正しい場合、固定装置の伸縮可能部は、カードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御される。このように、機能カードは、認証情報が正しい場合にのみ取り外されることが可能になり、従って、機能カードが無作為に取り外されることが妨げられる。
図1及び図2を参照すると、図2は、図1に示す端末デバイスの具体的な実現方式の概略図である。制限部121はナット(nut)221であり、伸縮可能部123は、モータ223と、ねじロッド(screw rod)225とを含み、ねじロッド225の一端はモータ223に接続される。
固定する場合、ユーザは、まず機能カードをカードコンテナ110に挿入し、次にカードコンテナ110を端末デバイスに挿入する。その後、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、認証情報が正しいか否かを判断するため、ユーザにより入力された認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しい場合、モータ223は、プロセッサ130の制御で、ねじロッド225がノッチ111まで伸びるように、ねじロッド225がナット221を移動するように駆動する。
ロック解除する場合、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、入力された認証情報を受信し、認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しいと判断された場合、モータ223は、プロセッサ130の制御で、ねじロッド225がノッチ111から離れるように、ねじロッド225がナット221を移動するように駆動する。
図1及び図3を参照すると、図3は、図1に示す端末デバイスの他の具体的な実現方式の概略図である。制限部121は制限リング(restricting ring)321であり、伸縮可能部123は、電磁コイル323と、磁気ロッド325とを含み、磁気ロッド325の一端は電磁コイル323に接続される。
固定する場合、ユーザは、まず機能カードをカードコンテナ110に挿入し、次にカードコンテナ110を端末デバイスに挿入する。その後、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、認証情報が正しいか否かを判断するため、ユーザにより入力された認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しい場合、電磁コイル323は、プロセッサ130の制御で、磁気ロッド321がノッチ111まで伸びるように、磁気ロッド325が制限リング321を移動するように駆動する。
ロック解除する場合、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、認証情報が正しいか否かを判断するため、入力された認証情報を受信し、認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しいと判断された場合、電磁コイル323は、プロセッサ130の制御で、磁気ロッド321がノッチ111から離れるように、磁気ロッド325が制限リング321を移動するように駆動する。
図4及び図5を参照すると、図4は、本出願による端末デバイスの他の実現方式の概略構成図であり、図5は、本出願による端末デバイスの他の実現方式の固定状態の概略図である。この実現方式の端末デバイスは、カードコンテナ410と、固定装置420と、プロセッサ430とを含む。
カードコンテナ410は、機能カードを収容するように構成され、ノッチ411は機能カード410に配置される。
固定装置420は、ばね421と、電磁コイル422と、ロック突出部(lock tongue)423とを含み、ロック突出部423は伸縮可能部であり、ロック突出部423の一端は傾斜面(bevel)424を有し、ロック突出部423の他端は電磁コイル422を通じてばね421に接続される。
プロセッサ430は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラム可能論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントでもよい。
固定する場合、ユーザは、まず機能カードをカードコンテナ410に挿入し、次にカードコンテナ410を端末デバイスに挿入する。図4に示すように、カードコンテナ410が端末デバイスに挿入される過程で、カードコンテナ410の端のノッチ以外の部分が、ロック突出部423の一端の傾斜面424を押す。カードコンテナ410は、傾斜面424への下方の推進力を生成する。推進力の作用で、ロック突出部423の一端は、ばね421を弾力的に変形させ、ノッチ411がロック突出部423の端に面する位置までカードコンテナ410が移動した場合、ロック突出部423は、カードコンテナ410に対する力を失う。ばね421の作用で、カードコンテナ410及びカードコンテナ410内の機能カードが取り外しできないように、ロック突出部423はノッチ411まで伸びる。
ロック解除する場合、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ430は、認証情報が正しいか否かを判断するため、入力された認証情報を受信し、認証情報を、メモリ440に記憶された認証情報と比較する。入力された認証情報が正しいと判断された場合、電磁コイル422は、磁力を生成するため、プロセッサ430の制御でロック突出部を磁化し、図5に示すように、ロック突出部423は、磁力の作用でノッチ411から離れ、これにより、カードコンテナ410をロック解除する。電磁コイル422は、エレクトロマグネットコイルでもよい。
メモリ440は、停電状態であってもデータを記憶することができるコンポーネントでもよい。メモリ440は、読み取り専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、命令及びデータをプロセッサ430に提供してもよい。メモリ440の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んでもよい。
前述の対策では、ノッチ411はカードコンテナ410に配置され、認証情報が正しい場合、プロセッサ430は、電磁コイルを制御して、ロック突出部が磁力の作用でノッチから離れるように、磁力を生成するためにロック突出部を磁化し、これにより、カードコンテナをロック解除する。このように、機能カードは、認証情報が正しい場合にのみ取り外されることが可能になり、従って、機能カードが無作為に取り外されることが妨げられる。
前述の実施例の認証情報は、パスワード、指紋情報、虹彩情報等でもよく、パスワードは、文字、数字及び識別子の無作為な組み合わせでもよい。
図6を参照すると、図6は、本出願による端末デバイスの機能カードを固定又はロック解除する方法の実現方式のフローチャートである。この実現方式では、端末デバイスの機能カードを固定又はロック解除する方法は、以下のステップを含む。
S601:端末デバイスは、ユーザにより入力された認証情報を受信する。端末デバイスは、移動電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、又はデジタルカメラでもよい。
固定する場合、ユーザは、まず機能カードをカードコンテナに挿入し、次にカードコンテナを端末デバイスに挿入する。その後、ユーザは認証情報を入力し、端末デバイスは、ユーザにより入力された認証情報を受信する。機能カードは、SIMカード、USIMカード、SDカード、及びTFカードのうちいずれか1つでもよい。ユーザにより入力された認証情報は、ユーザにより入力されたパスワード、ユーザにより入力された指紋情報、及びユーザにより入力された虹彩情報のうち少なくとも1つでもよく、パスワードは、文字、数字及び識別子のいずれかの組み合わせでもよい。
S602:端末デバイスは、ユーザにより入力された認証情報が正しいか否かを判断する。
プロセッサは、入力された認証情報を受信し、認証情報が正しいか否かを判断するため、認証情報を、メモリに記憶された認証情報と比較する。
S603:ユーザにより入力された認証情報が正しい場合、固定装置の伸縮可能部がカードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御する。
具体的に、実現方式では、固定装置は制限部を更に含み、制限部は、伸縮可能部がノッチへの方向に沿って移動するように伸縮可能部の自由度を制限し、ユーザにより入力された認証情報が正しい場合、伸縮可能部は、カードコンテナを固定するためにノッチまで伸びるように、或いは、カードコンテナをロック解除するためにノッチから離れるように制御される。
他の具体的な実現方式では、制限部がナットであり、伸縮可能部がモータと、ねじロッドとを含み、ねじロッドの一端がモータに接続される場合、ユーザにより受信された認証情報が正しい場合、モータは、ねじロッドがノッチまで伸びるように、或いは、ノッチから離れるように、ねじロッドがナットを移動するように駆動するように制御される。制限部が制限リングであり、伸縮可能部が電磁コイルと、磁気ロッドとを含み、磁気ロッドの一端が電磁コイルに接続される場合、ユーザにより受信された認証情報が正しい場合、電磁コイルは、磁気ロッドがノッチまで伸びるように、或いは、ノッチから離れるように、磁気ロッドが制限リングを移動するように駆動するように制御される。
他の実現方式では、固定装置がばねと、電磁コイルと、ロック突出部とを含み、ロック突出部が伸縮可能部であり、ロック突出部の一端が傾斜面を有し、ロック突出部の他端が電磁コイルを通じてばねに接続される場合、カードコンテナが移動する場合、カードコンテナは、ばねが弾力的に変形するように、ロック突出部の傾斜面を押し、ノッチがロック突出部に面する場合、ロック突出部は、ばねの作用でノッチまで伸び、これにより、カードコンテナを固定する。ロック解除する場合、入力された認証情報が正しい場合、電磁コイルは、ロック突出部が磁力の作用でノッチから離れるように、磁力を生成するためにロック突出部を磁化するように制御し、これにより、カードコンテナをロック解除する。
前述の対策では、ノッチはカードコンテナに配置され、入力された認証情報が正しい場合、固定装置は、ノッチを使用することによりカードコンテナをロック解除又は固定するように制御される。このように、機能カードは、入力された認証情報が正しい場合にのみ取り外されることが可能になり、従って、機能カードが無作為に取り外されることが妨げられる。
本出願で提供される複数の実現方式では、開示の装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが認識されるべきである。例えば、記載の装置の実施例は単なる例示である。例えば、モジュール又はユニットの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実現では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わされてもよく、他のシステムに統合されてもよく、いくつかの機能は無視されてもよく、実行されなくてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立したプロダクトとして販売又は使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、基本的に本出願の技術的対策若しくは従来技術に寄与する部分、又は技術的対策の全部若しくは一部は、ソフトウェアプロダクトの形式で実現されてもよい。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイス等でもよい)に対して本出願の実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行するように命令する複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクのようなプログラムコードを記憶することができるいずれかの媒体を含む。
最後に、前述の実施例は、単に本発明の技術的対策を説明することを意図するものであり、本発明を限定することを意図するものではない点に留意すべきである。本発明について前述の実施例を参照して詳細に説明したが、当業者は、本発明の実施例の技術的対策の要旨及び範囲を逸脱することなく、依然として、前述の実施例で説明した技術的対策に変更を行ってもよく、この技術的特徴のいくつかに等価置換を行ってもよいことを認識すべきである。
固定する場合、ユーザは、まず機能カードをカードコンテナ110に挿入し、次にカードコンテナ110を端末デバイスに挿入する。その後、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、認証情報が正しいか否かを判断するため、ユーザにより入力された認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しい場合、電磁コイル323は、プロセッサ130の制御で、磁気ロッド325がノッチ111まで伸びるように、磁気ロッド325が制限リング321を移動するように駆動する。
ロック解除する場合、ユーザは認証情報を入力する。プロセッサ130は、認証情報が正しいか否かを判断するため、入力された認証情報を受信し、認証情報を、メモリ140に記憶された認証情報と比較する。認証情報が正しいと判断された場合、電磁コイル323は、プロセッサ130の制御で、磁気ロッド325がノッチ111から離れるように、磁気ロッド325が制限リング321を移動するように駆動する。