JP2016526907A - 泌乳反芻動物用飼料 - Google Patents

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Abstract

反芻動物用飼料は、誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸成分を含んでいてもよく、その結果、泌乳反芻動物による飼料の経口摂取によって、反芻動物によって生産されるミルクの量の増加及び/又は生産されるミルクの脂肪分の増加がもたらされる。

Description

ミルクの増産とミルク品質の向上は、常に、泌乳乳用動物(例えば乳牛)に餌を与えることの主要な目的であった。動物に応じて、飼料成分は、かなり異なるものである。例えば、反芻動物は、繊維植物系食料、又は、非反芻動物が消化できない繊維質食料を消化するといわれている。反芻動物としては、例えば、泌乳動物(例:牛、ヤギ、ヒツジ及び乳牛)を挙げることができる。繊維質食料のある例としては、牧草サイレージ、コーンサイレージ、わら及び牧草と、未精白穀物/マメサイレージ及び他の飼料が挙げられる。
効果的なミルク生産のために、反芻動物には、繊維質食料に加えて、エネルギー成分(即ち、糖質及び脂肪)、タンパク質成分、ミネラル、微量栄養素及びビタミンを含み得る飼料濃縮物を与えてもよい。一般的な飼料品のいくつかの例にとして、穀物飼料(コーン、オートムギ、オオムギ、コムギ)、植物油糧種子圧搾物又は粉末(ナタネ)及び大豆が挙げられる。食品産業からの多種多様な種々の副産物を用いることもできる。
この数十年間、ウシのミルクは、増産し続けているが、飼料の利用度は、本質的には向上してこなかった。ミルク1キログラム当たりのエネルギー摂取量は、数十年前必要だったものと、今も同じだけ必要である。エネルギー利用がより効率的になると、ミルクを増産することができ、ミルク中のタンパク質及び脂肪濃度を増やすことができる。
乳脂肪を増加させる試みのほとんどは、ミルク生産及び/又はタンパク量が低下する傾向にあり、他の望ましくない効果(例えば、乳脂肪の脂肪酸プロファイルにおけるトランス脂肪酸レベルの増加)が生じる結果となる。従って、乳脂肪のレベルを増加させつつミルクを増産させることができる新規の組成物及び方法の必要性は、未だ存在する。
一実施形態において、反芻動物用栄養物には、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分が含まれる。
一実施形態において、反芻動物用飼料組成物を作る方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を提供するステップと、上記飼料組成物を作るために誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分と、少なくとも一つの栄養物とを組み合わせるステップと、を有する。
一実施形態において、泌乳反芻動物によって生産されるミルク量及び泌乳反芻動物によって生産されるミルク中の乳脂肪分のうちの少なくとも一つを増加させる方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を有する飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを有する。
図1A及び1Bは、実施形態による、誘導体化された脂肪酸部分を有する反芻動物飼料を表現している。
図2A-2Eは、実施形態による、誘導体化されたパルミチン酸部分を表す。
詳細な説明
本願明細書に示される記述に関して、「反芻動物」は、複数の空洞が存在する胃を有する哺乳類であって、この胃は、胃の第一空洞(反芻胃)の中でセルロース系食料を軟化し、そして、半消化された塊を逆流させることによって、セルロース系食料を消化する能力を動物に与えている。反芻食塊として知られている逆流物は、次に、反芻動物によって再び咀嚼される。反芻動物の具体的な例として、ウシ、バイソン、バッファロー、ヤク、ラクダ、ラマ、キリン、シカ、エダツノカモシカ、アンテロープ、ヒツジ及びヤギが挙げられるが、これらに限定されるものではない。反芻動物によって生産されるミルクは、様々な乳製品に広く使用されている。乳牛は、ミルク及び加工乳製品(例えばヨーグルト、チーズ、ホエー及びアイスクリーム)の製造において商業的に相当重要である。
乳腺におけるミルクの形成は、細胞レベルでの多量のATPエネルギーと適切な出発物質及び酵素を必要とする、ホルモンによって調節される複雑な酵素的プロセスである。ミルクの主要な成分、即ち、ラクトース、タンパク質及び脂肪は、乳房の細胞において合成される。乳腺においてグルコースを利用できる度合いは、ある種のアミノ酸を利用できる度合いに加えて、ミルク生産の主要な律速因子と考えられている。アセテートは、乳脂肪の新規合成の重要な出発物質でもある。アセテートは、重要なエネルギー源を提供するものである。そして、アセテートは、全てのミルク成分の合成におけるATP形成の一部分として、エネルギー代謝において固有の役割を有することが確認されている。
反芻動物の給餌において、上述の通り、繊維質食料は、エネルギー並びにタンパク質成分、ミネラル、微量栄養素及びビタミン等で補充することができる。脂肪の含有量は、脂肪の添加量が食餌の3wt%を超えることは滅多にないため、一般的には最小限である。植物油、脂肪酸カルシウム塩及び主に飽和脂肪酸(例えば、ステアリン酸及びパルミチン酸)の混合物をいくらか食餌に加えることができる。ヨウ素価が低い脂肪は、通常十分に消化できない(ヨウ素数が高ければ高いほど、脂肪中に存在するC=C結合数又は不飽和はより大きくなる)ため、添加された脂肪の大部分は、10よりも非常に大きいヨウ素価を有する。例えば、ダイズ油は、約120-136のヨウ素価を有し、コーン油は、約109-133である。
反芻胃の微生物は、飼料の糖質を、酢酸、酪酸及びプロピオン酸と共に一般的に最も重要なグルコース前駆体であるプロピオン酸に発酵させる。これらの酸は、反芻胃壁を通じて吸収され、それらを有用な栄養分に変換する肝臓へ輸送されるといわれている。アセテートは、エネルギーを生産する肝臓において消費されるといわれている。それは、肝臓においてより長い脂肪酸に変換されるといわれている。これらの脂肪酸は、脂肪への前駆体として機能するといわれている。アセテートの一部は、血液循環によって乳腺に輸送されといわれている。アセテートは、一般に16個又は16個よりも少し少ない炭素を有する脂肪酸の合成に用いられるといわれている。酪酸も乳脂肪の前駆体として用いられるといわれている。
飼料中のタンパク質の一部は、反芻胃中の微生物によってアンモニアへ一般的には分解され、その一部は、反芻胃壁によって吸収されて肝臓において尿素に変換されるといわれている。上記タンパク質の別の一部は、微生物によって微生物タンパク質に変換されるといわれている。そして、微生物タンパク質は、アミノ酸として小腸から吸収されるといわれている。飼料中のタンパク質の更に別の一部は、直接小腸へ輸送され、アミノ酸(例えば保護アミノ酸)として吸収されるといわれている。ある条件下において、多量のタンパク質を飼料から摂取することは、ミルクの尿素濃度の増加を引き起こす可能性があることから、ミルクタンパク量を必ずしも増加させるわけではない。
飼料中の脂肪は、反芻胃によって変化するといわれているため、乳脂肪プロファイルは、飼料中の脂肪プロファイルと一般的には同じではないといわれている。反芻胃において完全に不活性でない全ての脂肪は、飼料素材の飼料摂取量及び反芻胃消化性を減少させるといわれている。ミルク組成及び脂肪品質は、反芻動物の食餌によって影響を受けるといわれている。油(例えば、植物油)の給餌は、反芻胃機能及びミルク形成に負の効果を与えるといわれている。ミルクタンパク質濃度が低下するといわれており、脂肪濃度が減少するといわれており、トランス脂肪酸の割合が増加するといわれており、そして、産業的乳加工中の脂肪の特性が弱くなるといわれている。典型的な乳脂肪は、70wt%を超える飽和脂肪酸を含むといわれており、乳脂肪の約1/3はパルミチン酸であるといわれている。
油と脂肪の給餌の有害な影響は、トリグリセリド脂肪加水分解を防止することによって減弱するといわれている。脂肪の加水分解は、例えば、ホルムアルデヒド処理したカゼインを用いて脂肪を保護することによって減少するといわれている。他の代替案は、不溶性脂肪酸カルシウム塩を作ることであり、これによって、反芻胃中の水素化が回避されるといわれている。しかしながら、脂肪酸塩のマイナス面が、飼料中のそれらの有用性を制限する。塩類の辛味は、一般的に、飼料摂取量の低下を導くといわれている。塩類は、飼料のペレット化を妨げるといわれている。
飼料から得られる栄養分は、ミルク成分を形成する前に多くの方法で代謝されるといわれている。小腸へ輸送される飼料の飽和及び不飽和脂肪酸は、ミセルとして吸収され、小腸壁においてトリグリセリド、リン脂質及びリポタンパクに変換されるといわれている。例えば、これらは、筋肉及び乳腺のニーズに応えるためにリンパにおいて肝臓を通過し血液循環に輸送されるといわれている。従って、食餌から吸収される任意の高級脂肪酸からは、脂肪肝が引き起こされない。脂肪肝は、動物の体重が減ると生じ、肝臓において多量の飽和脂肪酸を代謝すると多くの場合に発生する。
細胞エネルギーは、ミトコンドリアにおいて発生する。ミトコンドリアは、全細胞代謝系のニーズに応えるためにエネルギー(アデノシン三リン酸)を生産する。細胞(また、乳腺の細胞)には、多数のミトコンドリアが含まれている。特に乳腺及び心筋は、高いエネルギー量を必要とする。ある種の栄養分がミトコンドリア機能を高める可能性があることが確認されている。ATPは、様々なニーズのために、細胞が使用するエネルギーの形態である。ATP形成における中間生成物は、活性酢酸(アセチルCoA)と呼ばれている。
エネルギー消費における主要な基準は、アセチルCoAである。アセチルCoAは、糖質及び脂肪から一般的には得られるものであり、エネルギー欠如の場合、効率的ではないプロセスであるがタンパク質の炭素鎖からも得られる。アセチルCoAは、非反芻動物にとって重要であるが反芻動物においては重要ではないピルビン酸経路を介して糖質から得るといわれている。反芻動物におけるアセチルCoAの主要な供給源は、反芻胃において形成される酢酸に加えて、脂肪酸のβ-酸化である。反芻動物は、アセチルCoAを生産するために多くのグルコースを使用しない。このため、アセテートが用いられる。アセテートは、脂肪酸のβ-酸化から部分的に誘導され、パルミチン酸は、重要な役割を担っている。
飼料由来の飽和脂肪酸(例えばパルミチン酸)が酢酸の生産、そして、アセチルCoAの生産にも驚くほど適している可能性があることが確認されている。更に、ミトコンドリア機能を高める適切な酵素及び栄養因子が存在すると、ミトコンドリアからのエネルギーの利用度が柔軟となり需要に従うようになる。パルミチン酸は、利用時にエネルギーを「容易に」取得することができる、本質的に良好な、エネルギーの予備形態である。
飽和脂肪(パルミチン酸)は、エネルギーの重要な供給源であることが確認されている。パルミチン酸は、いくつかの細胞機能及びいくつかの種々の作業のための官能分子においても利用される。酵素は、例えば、肝臓及び乳腺において、パルミチン酸を合成することができる。様々な組織が、パルミチン酸のβ-酸化を介してエネルギーを取得する。パルミチン酸から生産される8つのアセチルCoAがクエン酸回路における完全な酸化のために用いられる場合、129個のATP分子を1つのパルミチン酸分子から得るといわれている。ミトコンドリアの機能が有効であるときは、必要なときはいつでも、多くのエネルギーをパルミチン酸から得ることができる。
エネルギーは、ミルク成分の製造にとって重要である。ラクトース(グルコース及びガラクトースの二糖)は、ミルクの浸透圧に影響を及ぼす最も重要な要因とされていることから、ラクトース合成は、ミルクの分泌量も調節する。ミルクラクトースの炭素の約80-85%は、グルコース由来といわれている。ガラクトースの炭素の一部は、アセテートから生産されるといわれている。ラクトースは、乳腺中の細胞のゴルジ体において合成され、このプロセスでは1つのラクトース分子の形成のために3つのATP分子が必要である。従って、アセテートの充分な供給によって、ラクトース生成のためにグルコースを節約することが可能になる。
ミルクタンパク質の合成に必要とされるアミノ酸は、血液から部分的に得られるといわれている。非必須アミノ酸は、アセテートの炭素C2鎖を利用することによって乳腺において合成されるといわれているが、このプロセスでもATPエネルギーが必要とされる。約30mmol ATP/1gタンパク質が、このタンパク質合成において必要である。乳脂肪の合成に必要とされるエネルギーは、乳脂肪が形成される方法に応じて変化する。脂肪酸の一部は、乳腺の新規合成において得られるといわれており、一部は、飼料から、消化管を経て又は反芻胃若しくは肝臓での変換後に得られるといわれている。更に、脂肪酸のエステル化には、脂肪1g当たり10.5mmolのATPが必要とされる。
脂肪酸が乳房において合成(即ち、新規合成)されると、脂肪1グラム当たり約27mmolのATPが必要とされる。従って、乳脂肪成分が血液循環から脂肪酸として得られれば得られるほど、より多くのエネルギーを他の目的のために節約することができる。短鎖及び中鎖脂肪酸は、新規合成を介してのみ得られる。そして、高級脂肪酸(C18及びそれより長いもの)は、血液循環のみから得られる。ミルク脂肪酸のうちパルミチン酸だけは、事実上、両方の方法で生産することができる。エネルギー効率からみて、血液循環からより多くのパルミチン酸を直接得ることが望ましい。
乳脂肪の組成は、通常、飼料の脂肪組成とは著しく相違する。水素化と同様に、反芻胃での加水分解は、この相違点に部分的に影響する。また、アセテートからの新規合成が乳腺において生じ、乳脂肪の組成に影響を及ぼす。肝臓において、より長い脂肪酸が主に合成され、パルミチン酸も合成される。一方、乳房において、短鎖脂肪酸が主に合成され、パルミチン酸も合成される。食餌における高濃度の≧C18の脂肪酸は、脂肪酸合成を低下させるといわれている。
従来型の飼料原材料は、一般的に、飼料において使用する一般的なタンパク質、糖質及び/又は脂肪含有材料を含んでいてもよい。タンパク質、糖質及び/又は脂肪含有原材料としては、例えば、穀物、エンドウ、豆、糖蜜及び植物油料種子圧搾物又は粉末を挙げることができる。タンパク質、糖質及び脂肪含有原材料に加えて、飼料として、他の原料(例えばミネラル、添加剤及び/又は助剤)を含んでいてもよい。添加剤は、微量栄養素及びビタミンを含んでいてもよい。助剤の例として、ペレット化剤(例えば、リグニンサルフェート及び/又はコロイド粘土)を挙げることができる。一実施形態において、タンパク質、糖質及び/又は脂肪含有原材料のうちの少なくとも2つの混合物を用いることができる。様々な実施形態において、混合物のタンパク量は、約0.1wt%から約55wt%、約5wt%から約45wt%又は約8wt%から約40wt%であってもよい。タンパク量は、例えば、ケルダール窒素分析法を用いて測定することができる。複数の実施形態において、混合物のデンプン価は、約0.1wt%から約50wt%、約5wt%から約40wt%、約5wt%から約35wt%又は約5wt%から約20wt%であってもよい。デンプン価は、例えば、AACCI 76-13.01 (American Association of Cereal Chemists International- Method 76-13.01 - Total Starch Assay Procedure (Megazyme Amyloglucosidase/alpha- Amylase Method))の方法によって測定することができる。
驚くべきことに、ある種の栄養分によって、飼料由来の乳脂肪の割合をエネルギー的且つ効率的に増加させことができ、これによって、エネルギーは、タンパク質及びラクトースの合成のために乳腺において節約されることで、ミルクが増産されることが確認されている。ミルクにおいて最も量が多い脂肪酸は、血液循環と新規合成の両方から取得可能なパルミチン酸である。栄養分を適切に構成することによって、脂肪酸を、消化管を経て血液循環に輸送することが可能になる。脂肪酸は、それらの標準的な形態で栄養分として提供されてもよく、その一方で、様々な実施形態において、栄養分における脂肪酸は、誘導体化部分によって誘導体化された脂肪酸部分の形態で提供されてもよい。脂肪酸部分は、誘導体化部分と共有結合的に結合していてもよい。
図1Aにて図示するように、反芻動物飼料ペレット(10)は、少なくとも糖質粒子(12)、タンパク質粒子(14)及び脂肪成分(16)を含んでいてもよい。脂肪成分(16)は、脂肪酸部分を含んでいてもよい。脂肪酸部分は、誘導体化された脂肪酸部分を含んでいてもよい。明確化のために、その他の成分は、示していない。本願明細書にて述べている様々な実施形態において、脂肪成分(16)は、加工及びペレット化の前に他の飼料成分(12、14)と混合してもよく、調製済みの飼料ペレットに脂肪成分(16)を注入してもよい。
一実施形態において、図1Bにて図示するように、反芻動物栄養分(20)は、摂取可能なキャリア(22)及び上記キャリアに共有結合的に結合した、誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分(24)を含んでいてもよい。一実施形態において、誘導体化された脂肪酸部分(24)は、誘導体化されたパルミチン酸部分であってもよい。一実施形態において、キャリア(22)は、ポリマーであってもよい。かかる栄養分は、反芻動物が消費するための飲料水又は飼料に分散させてもよい。液体への分散のために、例えば、粒子の分離を向上させて、沈殿又は凝集を予防するために、付加的な分散剤(例えば界面活性剤)を使用してもよい。
一実施形態において、ミルクを増産させる、及び/又は、ミルク脂肪分を増やす反芻動物飼料(例えば、図1のペレット(10))は、例えば、栄養成分(例えば、糖質(12)又はタンパク質(14))、少なくとも一つのキャリア(22)及び上記キャリアに共有結合的に結合した、誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分(24)を含んでいてもよい。このように、図1Bの粒子(20)は、図1Aのペレット(10)において脂肪成分(16)を提供するものであってもよい。飼料は、誘導体化された脂肪酸部分を少なくとも約4wt%含んでいもよい。
一実施形態において、脂肪成分は、脂肪酸部分若しくは脂肪酸部分と誘導体化された脂肪酸部分との混合物若しくは誘導体化された脂肪酸部分であって飼料に注入することができるもの又はキャリアに共有結合的に結合できるものを含んでいてもよい。誘導体化された脂肪酸部分は、誘導体化部分に、例えば、エステル結合、アミド結合、ホスホン酸エステル結合、スルホネート結合、カルバメート結合、炭酸結合又はそれらの組み合わせによって共有結合的に結合した脂肪酸部分を含んでいてもよい。
一実施形態において、誘導体化部分によって誘導体化された脂肪酸部分は、XがO、N、S、P及びCからなる群より選択される約1から約20個の原子の連結基である、脂肪酸部分-CO-X-誘導体化部分によって表される構造式を有することができる。連結基が1又は複数の水素H原子を更に備えていることは、理解されていることである。例えば、連結基は、メチレンCH2基とすることができる。連結基は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、アリーレン、シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン(heterocyclene)、アシル、アミド、アシロキシ、ウレタニレン(urethanylene)、チオエステル、ホスホニル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、-0-、-P-、-S-、-NH-、置換アミン又はそれらの組み合わせより独立して選択される、直鎖又は分岐、置換又は非置換二価部分であってもよい。
一実施形態において、脂肪酸部分及び誘導体化部分は、ジオール、トリオール、ジアミン及びトリアミンのうちの少なくとも一つから誘導される連結要素によって共有結合的に結合されている。
一実施形態において、誘導体化された脂肪酸部分は、飽和脂肪酸の誘導体であってもよい。説明のために、飽和脂肪酸自体は、誘導体化された脂肪酸ではない。例えば、パルミチン酸自体は、誘導体化されたパルミチン酸ではない。いくつかの飽和脂肪酸の例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヘキサン酸、酪酸又はそれらの組み合わせを挙げることができる。一実施形態において、誘導体化された脂肪酸部分は、不飽和脂肪酸の誘導体であってもよい。いくつかの不飽和脂肪酸の例としては、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸又はそれらの組み合わせを挙げることができる。さらなる実施形態において、誘導体化された脂肪酸部分としては、飽和及び不飽和脂肪酸の誘導体を挙げることができる。
一実施形態において、脂肪成分は、少なくとも約90wt%、少なくとも約95wt%、少なくとも約97wt%、少なくとも約98wt%、少なくとも約99wt%、又は、約100wt%の、誘導体化された飽和遊離脂肪酸であってもよい。飼料組成物は、トランス脂肪酸(不飽和脂肪酸)を実質的に含んでいないものであってもよい。「実質的に含んでいない」は、本文において、食餌の様々な実施形態では多くても約5%、多くても約4%、多くても約3%、多くても約2%、多くても約1%又は多くても約0.5%のトランス脂肪酸を含んでいてもよいこと、又は、トランス脂肪酸を全く含んでいなくてもよいことを意味する。
誘導体化部分は、アミノ酸、抗酸化剤、補酵素A、ホスファチジルコリン、単糖、糖生成前駆体又はそれらの組み合わせであってもよい。いくつかのアミノ酸の例として、ロイシン、リジン、ヒスチジン、バリン、アルギニン、スレオニン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、アラニン、アスパラギン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン又はそれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの抗酸化剤の例として、アルファ-カロチン、ベータ-カロチン、エトキシキン、BHA、BHT、クリプトキサンチン、キサントフィル、リコペン、ゼアキサンチン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、セレニウム、アルファ-リポ酸又はそれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの単糖の例として、グルコース、ガラクトース、ラクトース、フルクトース又はそれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの糖生成前駆体の例として、グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸、オクタン酸、蒸気分解おがくず、蒸気分解木材チップ、蒸気分解コムギ、藻類、藻類粉末、微細藻類又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
一実施形態において、誘導体化された脂肪酸部分は、誘導体化されたパルミチン酸部分を含んでいてもよい。更に、誘導体化された脂肪酸部分は、誘導体化されたパルミチン酸からなる又はから本質的になっていてもよい。実施形態において、脂肪酸部分は、少なくとも約90wt%、少なくとも約95wt%、少なくとも約98wt%、少なくとも約99wt%、又は、約100wt%の、誘導体化されたパルミチン酸部分を含んでいてもよい。
図2A-2Eは、誘導体化されたパルミチン酸のいくつかの非制限的な例を表しており、1,2-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスファチジルコリン(図2A)、パルミトイル補酵素A(図2B)、N-パルミトイルグリシン(図2C)、パルミトイルカルニチン(図2D)及びN-パルミトイル-β-アラニル-L-ヒスチジン(図2E)が含まれている。
図1Bにおいて、誘導体化された脂肪酸部分(24)は、少なくとも一つの官能基を有する誘導体化された脂肪酸から誘導してもよく、キャリア(22)は、誘導体化された脂肪酸の官能基と共有結合的に結合することができる少なくとも一つの官能基を有するキャリアから誘導してもよく、これによって、誘導体化された脂肪酸部分をキャリアに共有結合的に結合する。
キャリアは、様々な粒状素材のうちの任意のものであってもよい。様々な実施形態において、キャリアは、飼料粒子、ポリマー、コポリマー、木質粒子、干し草粒子、穀物粒子、アルファルファ粒子、タンパク質粒子、酵母粒子、トウモロコシ茎葉粒子又はそれらの組み合わせであってもよい。いくつかの追加の例として、多糖、タンパク質、クチクラ、リグノセルロース、核酸、ヌクレオチド、ヘミセルロース、デンプン、ガラクタン、ペクチン、アラビノガラクタン、キシラン、グリカン、ポリエチレングリコール、単糖類又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
いくつかのポリマーの例として、糖質、トリグリセリド、植物クチクラろう、クチン、酵母細胞壁ポリマー、グルカン、リグナン、タンニン、ポリマー化したポリフェノール、タンパク質、キチンポリマー、キシラン、フルクタン、プルラン又はそれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかのコポリマーの例として、植物を供給源とする糖タンパク質(植物素材から誘導されたもの)を挙げることができる。
誘導体化された脂肪酸部分は、リンカーを介してキャリアに共有結合的に結合されていてもよい。リンカーは、エーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合、エステル結合、イミノ結合、アミド結合、イミド結合、ウレタン結合、尿素結合、炭酸結合、スルホニル結合、スルホネート結合、ホスホニル結合、ホスホネート結合、シッフ塩基結合、アマドリ転位の結果により生じる結合、ウギ反応若しくはディールス-アルダー付加生成物又はそれらの組み合わせであってもよい。
一実施形態において、塩類によってミルクの生産に与えるであろう一般的な負の影響を理由として、飼料は、場合によっては、多量の脂肪酸塩(例えばカルシウム塩)を含んでいなくてもよい。複数の実施形態において、多くても1wt%、多くても0.5wt%、多くても0.1wt%又は多くても0.02wt%の脂肪酸塩が飼料中に含まれていてもよい。一実施形態において、飼料中に存在する塩類として脂肪酸が存在していない又は実質的に存在していない。
一実施形態において、飼料は、場合によっては、多量のトリグリセリドを含んでいなくてもよい。複数の実施形態において、多くても約7wt%、多くても約5wt%、多くても約3wt%又は多くても約1wt%のトリグリセリドが飼料中に含まれていてもよい。
複数の実施形態において、誘導体化された脂肪酸は、多くても約4、多くても約2、多くても約1.5又は多くても約1のヨウ素価を有していてもよいる。複数の実施形態において、誘導体化された脂肪酸は、誘導体化された脂肪酸の融点が約40℃又はが約40℃超であってもよいように構成されていてもよい。別の実施形態において、誘導体化された脂肪酸は、誘導体化された脂肪酸の融点が約80℃又は約80℃未満であってもよいように構成されていてもよい。更なる実施形態において、誘導体化された脂肪酸は、誘導体化された脂肪酸の融点が約40℃から約80℃であってもよいように構成されていてもよい。融点のいくつかの例として、約40℃、約45℃、約50℃、約55℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃若しくは約80℃又はこれらの値の任意の2点間の範囲(末端の値を含む)を挙げることができる。
飼料中における誘導体化された脂肪酸の総量は、飼料タイプによって変えてもよい。例えば、上記量は、少なくとも約4wt%であってもよい。例えば、飼料中においる誘導体化されたパルミチン酸部分の総量は、飼料の合計重量の少なくとも約4wt%であってもよい。複数の実施形態において、いくつかの例において、少なくとも約4wt%、少なくとも約6wt%、少なくとも約8wt%又は少なくとも約10wt%であってもよく、少なくとも約4wt%から多くても約50wt%の間で変えてもよい。複数の実施形態において、飼料における、誘導体化された脂肪酸の総量に関して、重量あたり、下限は、少なくとも約10wt%、少なくとも約12wt%、少なくとも約15wt%であってもよく、上限は、多くても約35wt%、多くても約30wt%又は多くても約25wt%であってもよい。飼料が高エネルギー飼料の場合、誘導体化された脂肪酸の総量は、約15wt%から約25wt%であってもよい。エネルギー飼料の一実施形態において、誘導体化された脂肪酸の総量は、約20wt%であってもよい。高ミネラル飼料において、誘導体化された脂肪酸の総量は、約25wt%から約35wt%であってもよい。高ミネラル飼料の一実施形態において、誘導体化された脂肪酸の総量は、約30wt%であってもよい。高アミノ酸飼料において、誘導体化された脂肪酸の総量は、約10wt%から約20wt%、例えば、約11wt%から約19wt%であってもよい。アミノ酸飼料の一実施形態において、誘導体化された脂肪酸の総量は、約15wt%であってもよい。高タンパク質飼料において、誘導体化された脂肪酸の総量は、約10.5wt%から約20wt%であってもよい。
飼料は、場合によっては、誘導体化された脂肪酸部分以外の他の飽和遊離脂肪酸を含んでいなくてもよく、飼料は、多くても約5wt%、多くても約1wt%、多くても約0.5wt%、多くても0.1wt%の他の飽和遊離脂肪酸を含んでいてもよい。一例として、飼料中の遊離飽和脂肪酸の誘導体化されたパルミチン酸部分の割合は、少なくとも約90wt%、少なくとも約95wt%、少なくとも約97wt%、少なくとも約98wt%、少なくとも約99wt%又は約100wt%であってもよく、全ての飽和遊離脂肪酸は、誘導体化されたパルミチン酸によって提供される。
上記の通りに構成される飼料は、反芻動物の代謝系にグルコース、パルミチン酸及びアミノ酸を導入するものである。この飼料は、ミトコンドリア機能を強化するものであってもよい。この飼料は、反芻動物のミルクの生産プロセスにおけるエネルギー利用度を向上させるものである。エネルギー利用が向上すると、ミルク生産(即ち、ミルク収量)が増加し、ミルクの脂肪の濃度も増加することが明らかとなった。この飼料は、細胞で使用される乳脂肪の主成分が細胞に直接取り込まれることが可能になることによって乳腺での脂肪合成を強化し、その結果、細胞による合成の必要性を低下させることで、エネルギーが節約される。従って、ラクトース生産において、グルコース制限を効果的に用いることがで、ミルクが増産される。アミノ酸からグルコース(飼料から直接に得ることもできる)を生産する必要がない場合は、ミルクタンパク量も増加する可能性がある。かかる飼料は、泌乳期の初期の重量低下を抑制し得るものであることから、繁殖に関する問題を小さくし得るものである。
動物が、反芻胃において形成されるアセテート及びパルミチン酸を酸化させたアセテートからATPエネルギーを得て、糖質飼料からグルコースを得て、タンパク質飼料からアミノ酸を得ると、ミルクの量とそのミルクのタンパク量並びに脂肪分の両方が増加し得ることが、本願において確認された。従って、パルミチン酸は、それが反芻胃を妨害せず、繊維質食料の消化性を悪化させず、そして、摂食(飼料摂取)を低下させないような方法で、かかる脂肪源から得ることができる。
誘導体化された脂肪酸を飼料と直接混ぜ合わせた、又は、調製済みの飼料ペレットに注入された反芻動物飼料の一実施形態において、この飼料は、乳化及びペレット化効果をもたらすことができる少なくとも一つの乳化剤を含むことができる。乳化剤は、非イオン乳化剤からなる群より選択してもよい。複数の実施形態において、乳化剤のHLB値(親水-親油性バランス)は、少なくとも約5又は少なくとも約7であってもよく、上の値は、多くても約14であってもよい。ヒマシ油系乳化剤は、好ましい乳化剤の例として挙げることができる。複数の実施形態において、飼料において使用する乳化剤の量は、約0.01wt%から約2wt%、約0.02wt%から約1wt%、約0.02wt%から約0.5wt%又は約0.05wt%から約0.06wt%であってもよい。脂肪酸混合物の重量あたりの乳化剤の量は、約0.2wt%から約2.0wt%、約0.5wt%から約1.5wt%又は約0.8wt%から約1.2wt%であってもよい。
一実施形態において、誘導体化された脂肪酸部分及び適切な方法で加工された適切な乳化剤を含む飼料は、ミルク収量を向上させ、ミルク脂肪分(重量当たり)を増加させ、そして、ミルクタンパク量(当たり)も増加させることができ、少なくとも約90wt%の脂肪酸は、パルミチン酸である。
この飼料は、炭水化物源、窒素源、アミノ酸、アミノ酸誘導体、ミネラル、ビタミン、抗酸化剤、糖生成前駆体及び/又はミトコンドリア機能を高める成分からなる群より選択される1又は複数の栄養成分を更に含んでいてもよい。
パルミチン酸部分、乳化剤、糖生成前駆体、アミノ酸及び細胞レベルの機能を強化するある種の成分(即ち、ミトコンドリア機能を高める成分)の組み合わせを含む飼料をウシに給餌すると、驚くほどミルクが増産され得る。適切な飼料成分と共にパルミチン酸部分(例えば、本願明細書で述べる誘導体化されたパルミチン酸部分)の添加は、反芻動物の摂食と飼料利用のエネルギー効率の向上がもたらされる。一実施形態において、この飼料は、反芻胃において完全に不活性であり、飼料の調製プロセス及び適切な成分によって反芻動物の代謝系での利用度に影響を与えるか驚くほど向上させる、誘導体化されたパルミチン酸部分を含んでいてもよい。
一実施形態において、この飼料は、少なくとも一つの糖生成前駆体を含んでいてもよい。糖生成前駆体は、グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸、オクタン酸、蒸気分解おがくず、蒸気分解木材チップ、蒸気分解コムギ又はそれらの組み合わせからなる群より選択してもよい。複数の実施形態において、この飼料における糖生成前駆体の量は、約1wt%から約20wt%又は約5wt%から約15wt%であってもよい。
更に、この飼料は、更にアミノ酸及び/又はアミノ酸誘導体を含んでいてもよい。更なるアミノ酸又は誘導体として、必須アミノ酸ロイシン、リジン、ヒスチジン、バリン、アルギニン、スレオニン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン又はそれらの組み合わせからなる群より選択されるアミノ酸又は誘導体を挙げることができる。一実施形態において、更なるアミノ酸又は誘導体として、非必須アミノ酸又は誘導体からなる群より選択されるアミノ酸又は誘導体を挙げることができ、アラニン、アスパラギン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン又はそれらの組み合わせのアミノ酸及び誘導体を挙げることができる。アミノ酸及び誘導体は、非必須及び必須アミノ酸の両方のアミノ酸及び誘導体を含んでいてもよい。この飼料における更なるアミノ酸の量は、約0.1wt%から約2wt%又は約0.5wt%から約1wt%であってもよい。
複数の実施形態において、この飼料は、ミトコンドリア機能を高める更なる成分を含んでいてもよい。ミトコンドリア機能を高める成分は、カルニチン、ビオチン、他のBビタミン、オメガ-3-脂肪酸、ユビキノン及びそれらの組み合わせからなる群より選択してもよい。複数の実施形態において、ミトコンドリア機能を高める成分の量は、約0.5wt%から約5wt%又は約1wt%から約3wt%であってもよい。
複数の実施形態において、糖質源は、藻、藻類粉末、微細藻類、砂糖ビートパルプ、サトウキビ、コムギふすま、オートムギ外皮、穀物外皮、大豆皮、落花生殻、木、醸造所副産物、飲料産業副産物、葉菜類、繊維質食料、糖蜜、糖、デンプン、セルロース、ヘミセルロース、コムギ、コーン、オートムギ、モロコシ、雑穀、オオムギ、オオムギ繊維、オオムギ外皮、オオムギミドリング粉、オオムギぬか、麦芽用オオムギスクリーニング物、麦芽用オオムギ及びその微粉、モルト細根、トウモロコシふすま、トウモロコシミドリング粉、トウモロコシコッブ、トウモロコシスクリーニング物、トウモロコシ繊維、キビ、イネ、米糠、イネミドリング粉、ライムギ、ライコムギ、醸造穀物、コーヒー粉砕物、茶葉「微粉」、柑橘類果実パルプ、皮残渣又はそれらの組み合わせからなる群より選択してもよい。
複数の実施形態において、窒素源は、微細藻類、油料種子粉末、大豆粉末、ビーン粉末、ナタネ粉末、ヒマワリ粉末、ココナッツ粉末、オリーブ粉末、亜麻仁粉末、ブドウ種子粉末、蒸留酒製造での乾燥穀物固体、カメリナ粉末、カメリナエキスペラー、綿実粉末、綿実エキスペラー、亜麻仁エキスペラー、パーム粉末、パーム核かす、パームエキスペラー、ナタネエキスペラー、ジャガイモタンパク質、オリーブパルプ、ソラマメ、エンドウ、コムギ胚芽、トウモロコシ胚芽、トウモロコシ胚芽圧縮繊維粉末残渣、トウモロコシ胚芽タンパク質粉末、ホエータンパク濃縮物、ミルクタンパクスラリー、ミルクタンパク質粉末、動物タンパク質又はそれらの組み合わせからなる群より選択してもよい。
複数の実施形態において、ミネラルは、Ca、Na、Mg、P、K、Mn、Zn、Se、Cu、I、Fe、Co、Mo又はそれらの組み合わせの塩であってもよい。これらのミネラルは、多くのミネラル源のうちの任意のものを使用して提供することができる。一般的に、生物が利用可能なミネラルを提供する、任意のGRAS(安全性認定)ミネラル源を用いてもよい。いくつかの例において、硫酸銅、亜セレン酸ナトリウム、セレニウム酵母及びキレート化ミネラルを挙げることができる。表1は、適切なミネラル源のいくつかの例を示している。
複数の実施形態において、ビタミンは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、コリン又はそれらの組み合わせからなる群より選択してもよい。
複数の実施形態において、抗酸化剤は、アルファ-カロチン、ベータ-カロチン、エトキシキン、BHA、BHT、クリプトキサンチン、キサントフィル、リコペン、ゼアキサンチン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、セレニウム、アルファ-リポ酸又はそれらの組み合わせからなる群より選択してもよい。
この飼料は、本質的に、任意のタイプの飼料であってもよく、この配合飼料として、泌乳動物への給餌を目的とする任意の配合飼料(産業的に生産された混合飼料)を挙げることができる。いくつかの例として、完全飼料(繊維質食料から得られる栄養分を除いて全ての主要な栄養分を含んでいる化合物飼料)及び高濃度飼料(例えば、高タンパク質飼料、高ミネラル飼料、高エネルギー飼料及び高アミノ酸飼料)を挙げることができる。高エネルギー飼料、高アミノ酸飼料及び高ミネラル飼料は、より良好な結果をもたらし得るものである。「高...飼料」及び「高濃度飼料」という用語は、一般的に、明示された物質が高濃度含有している配合飼料を意味する。典型的な「高...飼料」及び「高濃度飼料」は、他の飼料(例えば穀物)と組み合わせて使用される。本願明細書に記載されている様々な実施形態の「高...飼料」及び「高濃度飼料」は、従来型のサプリメントよりも多くの栄養分を含んでいてもよい。
複数の実施形態において、完全飼料は、約15wt%から約50wt%、約16wt%から約40wt%又は約17wt%から約35wt%のタンパク質及び/又はアミノ酸及び/又はペプチドを含んでいてもよい。この量には、タンパク質が主に含まれていてもよいが、ペプチド及び少量の遊離アミノ酸も含まれていてもよい。アミノ酸及び/又はタンパク質及び/又はペプチド量は、例えば、ケルダール窒素分析法を用いて測定していもよい。一実施形態において、高アミノ酸飼料又は高タンパク質飼料は、約20wt%から約40wt%又は24wt%から約35wt%のアミノ酸及び/又はタンパク質を含んでいてもよい。他の実施態様において、高ミネラル飼料は、約25wt%未満又は約20wt%未満のアミノ酸及び/又はタンパク質を含んでいてもよい。更に別の実施形態において、高エネルギー飼料は、約5wt%から約50wt%又は約8wt%から約40wt%のアミノ酸及び/又はタンパク質を含んでいてもよい。
一実施形態において、完全飼料は、約4wt%から約50wt%、約6wt%から約45wt%、約8wt%から約40wt%又は約12wt%から約35wt%のデンプンを含んでいてもよい。デンプン価は、例えば、AACCI 76-13.01方法で測定していもよい。高アミノ酸飼料又は高タンパク質飼料は、約1wt%から約30wt%、約5wt%から約20wt%のデンプンを含んでいてもよい。高ミネラル飼料は、約20wt%未満又は約15wt%未満のデンプンを含んでいてもよい。高エネルギー飼料は、約5wt%から約50wt%又は約5wt%から約40wt%のデンプンを含んでいてもよい。
一実施形態において、飼料は、誘導体化されたパルミチン酸及び乳化剤を含んでいてもよく、そして、この飼料は、小腸における、誘導体化されたパルミチン酸の消化を向上させる方法で加工していもよい。誘導体化されたパルミチン酸を乳化剤と共に飼料粒子へ最適に加工及び含有させると、この飼料は、反芻胃における飼料粒子の発酵を遅らせることができ、更に、消化性を向上させることができた。小腸において、飼料粒子の脂肪酸は、腸壁がそれらを吸収する前に、乳化処理されたミセルへと変換されてもよい。胆汁酸のリゾレシチンも小腸において乳化剤として機能するが、この効果は、飼料が更なる乳化剤によって加工されると強化される。
キャリア粒子に共有結合的に結合された、誘導体化された脂肪酸を含む反芻動物栄養分の製造方法は、脂肪酸粒子を製造するためにキャリアに、誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を共有結合的に結合させるステップと、反芻動物による経口摂取のための反芻動物飼料及び飲料水のうちの少なくとも一つ中に脂肪酸粒子を分散させるステップと、を含んでいてもよい。飼料のために、分散させるステップは、飼料混合物を製造するために脂肪酸粒子と反芻動物飼料とを混合するステップを含んでいてもよく、誘導体化された脂肪酸部分は、少なくとも約4wt%の濃度で飼料混合物に存在する。一実施形態において、脂肪酸は、パルミチン酸であってもよい。
脂肪酸粒子と反芻動物飼料とを混合した後、混合物を押出して又はペレット化して又は他の方法で処理して、給餌される反芻動物種が経口的に摂食し得る飼料製品を製造してもよい。混合前又は混合中に、更なる栄養成分(例えば糖質源、窒素源、アミノ酸、アミノ酸誘導体、ミネラル、ビタミン、抗酸化剤、糖生成前駆体又はそれらの組み合わせ)を飼料混合物に加えてもよい。
誘導体化された脂肪酸を含む飼料の製造方法は、誘導体化された脂肪酸を飼料原材料に加えるステップを含んでいてもよい。本願明細書において提供されるように、原材料は、炭水化物源、窒素源、アミノ酸、アミノ酸誘導体、ミネラル、ビタミン、抗酸化剤、糖生成前駆体及び/又はミトコンドリア機能を高める成分のいずれかを含んでいてもよい。
上記材料の一部又は全部を粉砕して、サイズが異なる特定のサイズとなり得る構成要素として提供してもよく、サイズが一様の構成要素として提供してもよい。粉砕は、様々な利益(例えば飼料のある種の特徴の向上)をもたらし得るものである。例えば、均一且つ微細な粒子径は、様々な素材の混合性を向上させることができる。ある種の実施形態によれば、粉砕は、例えば、栄養分の消化性を向上させる及び/又は飼料の嗜好性を高めるために、飼料組成物のある種の成分の粒子径を減少させるように構成されていてもよい。
粉砕は、様々な粉砕デバイス(例えばハンマーミル、ローラーミル、ディスクミル等)によって実行してもよい。飼料混合物又はその一部を、粒子径(例:ミリメートルにて測定)、メッシュサイズ、表面積等の様々なサイズに粉砕してもよい。いくつかの実施形態によれば、飼料混合物又はその一部を平均粒径が約0.05mmから約10mmの粒子径に粉砕してもよい。より詳しくは、飼料混合物を粉砕して約0.05mm、約0.1mm、約0.2mm、約0.5mm、約1.0mm、約2.0mm、約3.0mm、約4.0mm、約5.0mm、約6.0mm、約7.0mm、約8.0mm、約9.0mm若しくは約10.0mm又はこれらの値の任意の二点間の任意の値又は範囲の平均粒径を有する粒状物質を製造してもよい。いくつかの実施形態において、約20%から50%の粉砕粒子が約10mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持され、且つ、約70%から約90%の粉砕粒子が約1mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持されるように、飼料混合物を粉砕してもよい。いくつかの実施形態において、様々な成分は、素材に基づいて様々な分布の粒子サイズを有していてもよい。例えば、1又は複数のコムギ素材を含む実施形態において、粉砕したコムギ素材の約95%は、約0.0625mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持され、且つ、粉砕したコムギ素材の約65%は、約1.0mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持されるように、粒子径を分配してもよい。上記例(例えば、1又は複数のオオムギ素材を含む実施形態)以外の例において、粉砕したオオムギ素材の約95%は、約0.0625mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持され、且つ、粉砕したオオムギ素材の約60%は、約1.0mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持されるように、粒子径を分配してもよい。各素材のメッシュサイズの変更は、他の素材に関するメッシュサイズから独立している。
様々な成分を混合した後、誘導体化された脂肪酸を十分に溶かす期間、誘導体化された脂肪酸の溶融温度を上回る温度まで混合物を加熱してもよい。これによって誘導体化された脂肪酸が段階的に溶けて、誘導体化された脂肪酸が飼料粒子中及びその表面に均一に吸収され得る。前述のように、これによって、適切な乳化剤の影響を受けさせることができる。
一般的に、誘導体化された脂肪酸が適切な乳化剤の影響下で飼料粒子中及びその表面に均一に分配された飼料となる任意の熱処理方法が適切であろう。この処理は、長期コンディショナー、短期コンディショナー、拡張器及び/又はペレット製造機において実行してもよい。これらのプロセスにおける任意の従来から使用されている条件(温度、圧力、水分及び時間)が適切であろう。実施形態において、この飼料は、長期コンディショナー又は拡張器において調製してもよい。長期コンディショナーは、良好な結果をもたらし得るものである。いくつかの実施形態において、飼料混合物は、押出し加工してもよく、必要に応じて、押出し後にペレット化してもよい。
一実施形態において、糖質源及び窒素源を、混合前に所望の細かさに粉砕して、その結果、均質な混和物を得てその後の押出しの間の加工性を向上させてもよい。一実施形態において、誘導体化された脂肪酸を飼料混合物に導入する前に誘導体化された脂肪酸を溶かしてもよい。あるいは、飽和脂肪酸誘導体を1又は複数の液体キャリア(例えば、水)に分散して、液体懸濁液又は乳濁液を取得してもよい。
一実施形態において、糖質源及び窒素源を最初に混合して、得られた混合物を押出し加工して飼料ペレットを得てもよい。飼料組成物は、回転しているディスク(任意に加熱されたもの)において、溶けた脂肪酸誘導体又は脂肪酸誘導体の液性懸濁液若しくは乳濁液を、飼料ペレットにスプレーすることによって調製してもよい。
一実施形態において、添加した誘導体化された脂肪酸を、飼料混合物の調製プロセスにおいて乳化剤で処理して、その結果、得られた産物は、飼料粒子中及びその表面に実質的に均一に加えられた脂肪酸混合物を有し、栄養分の利用性を高め、脂肪の消化性を向上させてもよい。様々な実施形態において、飼料の利用度は、ミルク生産(kl)に対する代謝エネルギー摂取の利用効率として算出すると、約5%又は約10%又は約15%増加し得る。いくつかの他の高脂肪飼料とは異なり、本願明細書に記載の一実施形態による飼料は、反芻動物(例えばウシ)にとって良好でより魅力度が高いだろう。従って、飼料の実施形態は、添加された脂肪を含まない飼料(添加された脂肪を含まない飼料の脂肪割合は、一般的に約2wt%から約4wt%であってもよい)と比較して、飼料摂取が低下するという結果にはならないだろう。
一実施形態において、飼料は、高エネルギー飼料又は高ミネラル飼料として構成されていてもよく、そして、誘導体化されたパルミチン酸に加えて、グルコース源並びにプロピレングリコール、グリセロール及びプロピオン酸塩(ナトリウム、カルシウム)のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。高エネルギー飼料又は高ミネラル飼料は、ミトコンドリア機能を高める成分(例えばカルニチン、ビオチン、他のBビタミン、オメガ-3-脂肪酸、ユビキノン及びそれらの組み合わせ)を少量含んでいてもよい。これらの高濃度飼料は、更にアミノ酸を含んでいてもよい。高エネルギー飼料中の誘導体化されたパルミチン酸の量は、約15wt%から約25wt%の間であってもよく、一実施形態において、約20wt%であってもよい。高ミネラル飼料において、誘導体化されたパルミチン酸の量は、約25wt%から約35wt%であってもよく、一実施形態において、約30wt%であってもよい。
一実施形態において、この飼料は、誘導体化されたパルミチン酸に加え、乳化剤、グルコース源(糖生成前駆体)及びアミノ酸をも含む高アミノ酸飼料であってもよい。飼料中の栄養分は、細胞レベルのエネルギー代謝がパルミチン酸を用いて強化された後にだけ、より効果的に利用されるものであってもよい。添加されたアミノ酸は、メチオニン、リジン又はヒスチジン又は任意のそれらの組み合わせを含んでいてもよい。一実施形態において、高アミノ酸飼料は、特にベータ酸化及び脂肪合成に関して、ミトコンドリア機能を高める成分を含んでいてもよい。かかる成分としては、例えば、カルニチン、ビオチン、他のBビタミン、オメガ-3-脂肪酸、ユビキノン及びそれらの組み合わせを挙げることができる。高アミノ酸飼料における誘導体化されたパルミチン酸の量は、約10wt%から約20wt%であってもよく、一実施形態において、約15wt%であってもよい。
本願明細書に述べられているように調製及び構成される飼料は、反芻動物に給餌してもよく、又は、経口摂取で反芻動物に提供してもよい。飼料の経口摂取は、誘導体化された脂肪酸部分を1日分の量で供給することができる。複数の実施形態において、誘導体化された脂肪酸の1日分の量は、約0.2kg/日から約1.0kg/日又は約0.3kg/日から約0.8kg/日又は約0.4kg/日から約0.7kg/日であってもよい。誘導体化された脂肪酸の1日分の量のいくつかの具体的な例は、約0.2kg/日、約0.3kg/日、約0.4kg/日、約0.5kg/日、約0.6kg/日、約0.7kg/日、約0.8kg/日、約0.9kg/日若しくは約1.0kg/日又はこれらの値の任意の2点間の範囲(末端の値を含む)であってもよい。
この供給は、ミルクの生産量当たりの飼料を介して摂取される誘導体化された脂肪酸の量として表してもよい。複数の実施形態において、この量は、約1gから約30gの脂肪酸/kgミルク/日、約6gから約16gの脂肪酸/kgミルク/日又は約10gの脂肪酸/kgミルク/日を提供するように構成されていてもよい。これらの日量又は量/kgミルク生産/日は、以下に示す任意の方法又は使用で最適に適用することができる。上述の日量は、誘導体化されたパルミチン酸によって提供されるパルミチン酸部分の量であってもよい。
本願明細書に示す考察によれば、泌乳動物のミルクを増産させる及び/又はミルク中のタンパク質及び脂肪の濃度を増加させる方法も提供される。この方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを含む。この飼料は、経口摂取で反芻動物に提供される。
一実施形態において、この方法は、誘導体化部分に共有結合的に結合した少なくとも一つの脂肪酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを含む。脂肪酸部分と誘導体化部分は、エステル結合、アミド結合、ホスホナート結合、スルホネート結合、カルバメート、炭酸結合又はそれらの組み合わせによって共有結合的に結合していてもよい。
一実施形態において、この方法は、XがO、N、S、P及びCからなる群より選択される約1から約20個の原子の連結基である脂肪酸部分-CO-X-誘導体化部分の構造式を有する、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを有する。連結基が1又は複数の水素H原子を更に備えていることは、理解されていることである。例えば、連結基は、メチレンCH2基とすることができる。連結基は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、アリーレン、シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン(heterocyclene)、アシル、アミド、アシロキシ、ウレタニレン(urethanylene)、チオエステル、ホスホニル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、-0-、-P-、-S-、-NH-、置換アミン又はそれらの組み合わせより独立して選択される、直鎖又は分岐、置換又は非置換二価部分であってもよい。
一実施形態において、この方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを含み、脂肪酸部分はパルミチン酸、ステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヘキサン酸、酪酸又はそれらの組み合わせの部分であってもよく、誘導体化部分は、アミノ酸、抗酸化剤、補酵素A、ホスファチジルコリン、単糖、糖生成前駆体又はそれらの組み合わせの部分であってもよい。
様々な実施形態において、この方法は、本願明細書に示す飼料の任意の変更形態を泌乳反芻動物に給餌するステップを含んでもよい。例えば、飼料中の脂肪酸部分は、パルミチン酸部分であってもよく、パルミチン酸部分は、少なくとも約4wt%で又は少なくとも約10wt%の濃度で飼料に存在していてもよい。他の変更形態において、この飼料は、約5wt%未満のトランス脂肪酸を含んでいてもよく、トランス脂肪酸を全く含んでいなくてもよい。
一実施形態において、この方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つのパルミチン酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを有し、この給餌するステップは、1日分の量として約0.2kgから約1kgのパルミチン酸部分を泌乳反芻動物に提供する飼料組成物の量で泌乳反芻動物に提供するステップを含む。
一実施形態において、この方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つのパルミチン酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを含み、給餌するステップは、泌乳反芻動物に対して1日当たり生産されるミルクの平均量を決定するステップと、1日分の量として約1gから約30gのパルミチン酸部分/(1日当たり生産される)kgミルクを泌乳反芻動物に提供する飼料組成物の量で泌乳反芻動物に提供するステップと、を含む。
一実施形態において、この方法は、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つのパルミチン酸部分を含む飼料組成物を泌乳反芻動物に給餌するステップを含み、給餌するステップは、泌乳反芻動物に対して1日当たり生産されるミルクの平均量を決定するステップと、1日分の量として約10gのパルミチン酸部分/(1日当たり生産される)kgミルクを泌乳反芻動物に提供する飼料組成物の量で泌乳反芻動物に提供するステップと、を含む。
ミルクを増産させる及び/又はミルク脂肪分を増加させるための方法は、乳脂肪及び/又はミルク量が増量する、本願明細書において述べられるように構成された飼料を泌乳反芻動物に与えるステップを含む。この飼料は、経口摂取で反芻動物に提供される。
ミルクタンパク量を増加させる方法は、ミルクタンパク質が増量する、本願明細書において述べられるように構成された飼料を泌乳反芻動物に与えるステップを含む。この飼料は、経口摂取で反芻動物に提供される。
方法は、本願明細書において述べられるように、構成された飼料を給餌される泌乳反芻動物によって生産されるミルクを回復させるステップを任意に更に含むことができる。
反芻動物飼料を調製するために、誘導体化されたパルミチン酸を使用する方法は、少なくとも約4wt%である、添加した誘導体化されたパルミチン酸の量を提供するステップと、調製プロセスの間、誘導体化されたパルミチン酸を摂取可能なキャリア粒子に共有結合的に結合するステップと、を含む。あるいは、この方法は、誘導体化された少なくとも一つのパルミチン酸を提供するステップと、それを少なくとも約4wt%の濃度で反芻動物飼料に加えるステップと、を含むことができる。この方法は、誘導体化されたパルミチン酸を摂取可能なキャリア粒子に共有結合的に結合するステップを任意に更に含むことができる。
反芻動物飼料を調製するために、誘導体化されたパルミチン酸を使用する他の方法は、少なくとも約4wt%である、添加した誘導体化されたパルミチン酸の量を提供するステップと、調製プロセスの間、飼料原材料粒子の内部及びその表面の両方に、誘導体化されたパルミチン酸を加えるステップと、を含む。あるいは、この方法は、誘導体化された少なくとも一つのパルミチン酸を提供するステップと、誘導体化されたパルミチン酸が飼料粒子内部及びその表面の両方に存在するように、それを少なくとも約4wt%の濃度で反芻動物飼料粒子に加えるステップと、を含むことができる。
泌乳動物のミルクを増産させるために及び/又はミルク中のタンパク質及び脂肪の濃度を増加させるために、誘導体化されたパルミチン酸を使用する方法は、誘導体化されたパルミチン酸を1日分の量で泌乳動物に提供する1又は複数の飼料を泌乳動物に与えるステップを含む。例えば、1日分の量は、約0.2kg/日から約1.0kg/日又は約0.3kg/日から約0.8kg/日又は約0.4kg/日から約0.7kg/日とすることができる。誘導体化された脂肪酸の1日分の量に関するいくつかの具体的な例として、約0.2kg/日、約0.3kg/日、約0.4kg/日、約0.5kg/日、約0.6kg/日、約0.7kg/日、約0.8kg/日、約0.9kg/日若しくは約1.0kg/日又はこれらの値の任意の2点間の範囲が挙げられる。この方法は、少なくとも一つの乳化剤を用いて飼料を調製するステップと、実質的に純粋であろう誘導体化されたパルミチン酸を使用するステップと、を含んでいてもよい。飼料に関して本願明細書において開示される実施形態の他の全ての特徴は、開示された用途に適用することができる。
複数の実施形態において、反芻動物配合飼料は、
- 約10.1wt%から約57wt%、又は約10.5wt%から約45wt%、又は約10.5wt%から約40wt%、又は約10.5wt%から約30wt%、又は約10.5wt%から約20wt%、又は約11wt%から約14wt%の量であってもよい全脂肪;
- 約10.1wt%から約50wt%、又は約10.1wt%から約35wt%、又は約10.1wt%から約25wt%の量であってもよい、誘導体化されたパルミチン酸;
- 約15wt%から約50wt%、又は約16wt%から約40wt%、又は約17wt%から約35wt%の量であってもよいタンパク質;
及び
- 約4wt%から約50wt%、又は約6wt%から約45wt%、又は約8wt%から約40wt%、又は約12wt%から約35wt%の量にあるデンプンを含んでいてもよく、
誘導体化されたパルミチン酸の量は、総脂肪の少なくとも約40wt%又は少なくとも約45wt%又は少なくとも約50wt%又は少なくとも約55wt%又は少なくとも約60wt%又は少なくとも約65wt%又は少なくとも約70wt%又は少なくとも約75wt%又は少なくとも約80wt%又は少なくとも約85wt%又は少なくとも約90wt%であってもよい。
そのバリエーションにおいて、この飼料は、少なくとも一つの乳化剤を含んでいてもよい。乳化剤は、非イオン性乳化剤であってもよくて、少なくとも約5又は少なくとも約7のHLB値を有していてもよく、多くても約14の上限を有していてもよい。いくつかの実施形態において、HLB値は、約5から約7、約5から約14、約7から約14又は約7であってもよい。HLB値の具体例として、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14と、これらの値の任意の2点間の範囲(末端の値を含む)が挙げられる。乳化剤は、ヒマシ油系乳化剤であってもよい。
反芻動物配合飼料は、完全飼料であってもよくて、ペレット又は顆粒の形態であってもよい。反芻動物配合飼料は、例えば、約1wt%から約20wt%、又は約5wt%から約15wt%の量の糖生成前駆体と、例えば、約0.5wt%から約5wt%、又は約1wt%から約3wt%の量のミトコンドリア機能を高める成分と、例えば、約0.1wt%から約6wt%、又は約1.5wt%から約3wt%の量の1又は複数のアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一つの成分を更に含んでいてもよい。
反芻動物配合飼料は、誘導体化された脂肪酸/キャリア成分を従来型の飼料原材料に加えることによって取得してもよく、誘導体化された脂肪酸の少なくとも約90%は、誘導体化されたパルミチン酸である。
実施例1 :反芻動物飼料調製
(実施例2に示す)飼料成分と、誘導体化されたパルミチン酸を少なくとも約90%含む誘導体化された脂肪酸部分とを混合する。誘導体化された脂肪酸部分は、誘導体化された脂肪酸部分の融点が少なくとも約60℃でありヨウ素価が最高でも4であるように選択される。誘導体化された脂肪酸部分を他の飼料成分(原材料)と共に、ブレンダーにて約3分間混合し、乳化剤を加え、そして、誘導体化された脂肪酸成分をゆっくり溶かして、乳化剤の助けをかりて飼料粒子の内部及びその表面に均一に広げるために、誘導体化された脂肪酸部分の融点を超える、低くても約10℃高くても約85℃の温度で約20分間、長期コンディショナー中にて飼料素材と一緒に乳化剤及び脂肪酸を加熱する。
飼料素材をペレット化して冷却する。このように、全ての飼料混合物を溶けた脂肪酸及び乳化剤で処理することによって、反芻胃の微生物分解から少なくとも部分的に保護される。上述飼料を用いることによって、より消化可能な成分がウシの小腸にもたらされる。特に、生物が利用可能な形態の高含有パルミチン酸(誘導体化されたパルミチン酸部分によってもたらされるもの)は、ミルク組成及び飼料利用度だけでなくミルク生産についても良好な変化を与える。
実施例2:反芻動物飼料組成物
以下の3つの組成物は、乳腺への血中グルコース及び血中パルミチン酸の供給を増加させる誘導体化された脂肪酸(N-パルミトイルグリシン)を含む飼料組成物(重量%)の例である。この飼料は、実施例1にて説明したように調製することができる。
実施例3:2ヵ月間の研究により、乳牛飼料中の誘導体化された脂肪酸の有効性が確認される。
給餌実験は、約2ヵ月間実行する。従来型の完全飼料を、以下の組成のもの(wt%)を含む、誘導体化された脂肪酸(N-パルミトイルグリシン)含有飼料に置き換える。
上記試験飼料を一組目のウシに与え、標準的な従来型の完全飼料を参照として二組目のウシに与える。以下の結果は、誘導体化されたパルミチン酸を含まない参照飼料を摂取したウシと比較した、誘導体化されたパルミチン酸を有する試験飼料を摂取したウシから得られる:
予想される結果は、脂肪及びタンパク質濃度だけでなくミルク生産が著しく増加することを示している。加えて、ミルク生産(kl)のための代謝エネルギー摂取の利用効率として測定される飼料の利用度も大幅に向上する。
この開示は、記載されている特定のシステム、デバイス及び方法に限定されず、これらを変更してもよい。明細書において使用する用語は、特定のバージョン又は実施形態を記載するためだけであり、その範囲を制限することを意図するものではない。
上記の詳細な説明において、参照符号は添付の図面になされ、その一部を形成する。図面において、同様のシンボルは、別途文章で示されない限り、同様の要素に一致する。詳細な説明、図面及び請求項に記載されている解説となる実施形態は、限定を意味するものではない。他の実施形態を用いてもよく、本願明細書に示される対象主題の精神又は範囲を逸脱しない限り、他の変更を行ってもよい。本開示の態様は、概して、本願明細書に記載し、図に示している通りのものであり、多種多様な種々の構成に配置、置換、結合、分離及び設計することができ、それら全ては本願明細書において明確に予想されるものであることは、容易に理解されるだろう。
本開示は、本願に記載の特定の実施形態に限定されず、様々な態様の説明を意図するものである。多くの修正変更形態は、当業者には公知の通り、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲でなすことができる。本願明細書に列挙されているものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置は、前述の記述から当業者にとって明らかであろう。かかる修正変更形態は、添付の特許請求の範囲内であることを意図するものである。本開示は、添付の特許請求の範囲に与えられる等価物の全範囲に加えて、添付の特許請求の範囲の用語によって制限されるべきである。本開示は、特定の方法、試薬、化合物、組成物又は生物系に限定されないことを理解すべきであり、これは、当然、変更することができる。また、本願明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を記載するためだけにあり、限定することを目的とするものではないことが理解されている。
この書類において用いられているように、単数形「a」、「an」、及び「the」には、別途明確に示されない限り、複数が含まれる。別途規定されない限り、本願明細書に用いられる全ての技術的及び科学的な用語は、一般的に、当業者が理解するのと同じ意味を有する。この開示には、この開示に記載されている実施形態が、先行発明に起因する、かかる開示よりも先行する権利を有していないという承認として解釈すべきもの存在しない。この書類において用いられているように、用語「含む」は、「含むが、これに限定されるものではない」を意味する。
様々な組成物、方法及びデバイスが様々な成分又はステップを「含む」(「含むが、これに限定されるものではない」として意味する)として記載されている一方で、組成物、方法及びデバイスは、様々な成分及びステップ「から本質的になる」又は「からなる」としてもよく、かかる用語は、本質的に閉鎖されたメンバーのグループを規定するものと解釈されなければならない。
本願明細書における実質的な任意の複数及び/又は単数の用語の使用に関して、当業者は、文章及び/又は用途に応じて適切となるように、複数から単数及び/又は単数から複数へと解釈することができる。様々な単数/複数の順列は、明快さのために、本願明細書に明記されているであろう。
一般的に、本願明細書において用いられる用語、特に、添付の特許請求の範囲(例えば、添付の請求項の本文)は、一般的に、「開放」形式の用語(例えば、用語「有する」は、「有するが、これに限定されるものではない」と解釈すべきであり、用語「有する」は、「...を少なくとも有する」と解釈すべきであり、用語「挙げる」は、「挙げるが、これに限定されるものではない」と解釈すべきである、など)を意図することを当業者であれば理解するだろう。導入された請求項表現として特定の数が意図される場合は、かかる意図がその請求項に明確に記載されているものとし、かかる表現がない場合はかかる意図が存在しないものとすることは、当業者であれば理解するであろう。理解の補助として、例えば、添付の特許請求の範囲には、導入句「少なくとも一つの」及び「1又は複数」を使用した請求項表現が導入されていてもよい。しかしながら、そのような語句の使用は、たとえ同じ請求項に導入句「1又は複数」又は「少なくとも一つ」及び不定冠詞(例:「a」又は「an」)が含まれているとしても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項表現の導入が、そのような導入された請求項表現を含む任意の特定の請求項を、そのような表現だけを含む実施形態に限定されることを示唆するものとして解釈すべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、「少なくとも一つ」又は「1又は複数」を意味するものとして解釈すべきである)。同じことが、請求項表現を導入するために用いられる定冠詞の使用にも当てはまる。加えて、たとえ、導入された請求項表現として特定の数が明確に表現されている場合であっても、当業者は、かかる表現は少なくとも記載の数を意味する(例えば、他の修飾語がないそのままの表現である「2つの表現」は、少なくとも2つの表現と2又は3以上の表現とを意味する)と解釈すべきであることを認識しているだろう。更に、それらの例として、「A、B及びC等のうちの少なくとも一つ」に類似した表記は、一般的に、当業者がその規則を理解しているであろう感覚でかかる構文が意図されるように使用される(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方、並びに/又は、A、B及びCの全て等を有するシステム」を含むが、それに限定されない)。それらの例として、「A、B又はC等のうちの少なくとも一つ」に類似した表記は、一般的に、当業者がその規則を理解しているであろう感覚でかかる構文が意図されるように使用される(例えば、「A、B又はCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方、並びに/又は、A、B及びCの全て等を有するシステム」を含むが、それに限定されない)。それは、技術の範囲内でそれらによって更に理解されるその実質的に、明細書、特許請求の範囲又は図面であろうとなかろうと、任意の離接語又は語句が与える2又は3以上の代替可能な用語は、用語のうちの一つ、いずれかの用語又は両方の用語を含む可能性を考慮して理解すべきである。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものとして理解されるだろう。
加えて、本開示の特徴又は態様がマーカッシュグループで記載されることによって、本開示はマーカッシュグループに関する任意の個々のメンバー又はサブグループとしても記載されていると、当業者であれば理解するだろう。
当業者が理解している通り、記載された詳細な説明を提供する等のあらゆる目的のために、本願明細書において開示される全ての範囲には、可能性があるすべての部分的な範囲及びその部分的な範囲の組み合わせが含まれる。任意の記載の範囲は、同じ範囲を少なくとも同一、半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1等に分けることができ且つそれが十分に記載しているものと容易に認めることができる。非制限的な例として、本願明細書において述べられている各範囲は、3分の1の低い側、3分の1の真ん中側及び3分の1の高い側等に容易に分けることができる。また、当業者が理解している通り、「最大」、「少なくとも」等といった言葉の全ては、記載されている数を含むものであり、そして、上記の通りに部分的な範囲にその後に分けることができる範囲を意味する。最後に、当業者が理解している通り、ある範囲には、それぞれ個々のメンバーが含まれている。従って、例えば、1-3個の細胞を有する群は、1個、2個又は3個の細胞を有する群を指す。同様に、1-5個の細胞を有する群は、1個、2個、3個、4個又は5個の細胞を有する群等を指す。
これまでに開示した様々なもの並びに他の特徴及び機能又はその代替物は、多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わせることができる。様々な、現時点では思いがけない又は予期しない、その代替物、変更形態、バリエーション又は改良形態は、当業者がその後になすことができるであろう。そして、各々のものは、開示された実施形態に含まれることも意図している。

Claims (54)

  1. 反芻動物のための栄養物であって、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を含む、栄養物。
  2. 前記脂肪酸部分は、前記誘導体化部分に共有結合的に結合されている、請求項1に記載の栄養物。
  3. 前記脂肪酸部分及び誘導体化部分は、エステル結合、アミド結合、ホスホナート結合、スルホネート結合、カルバメート結合、炭酸結合又はそれらの組み合わせによって共有結合的に結合されている、請求項1に記載の栄養物。
  4. 前記脂肪酸部分及び誘導体化部分は、ジオール、トリオール、ジアミン及びトリアミンのうちの少なくとも一つから誘導される連結要素によって共有結合的に結合されている、請求項1に記載の栄養物。
  5. 誘導体化部分によって誘導体化された前記脂肪酸部分は、XがO、N、S、P及びCからなる群より選択される約1から約20個の原子の連結基である、脂肪酸部分-CO-X-誘導体化部分によって表される構造式を有する、請求項1に記載の栄養物。
  6. 前記連結基は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、アリーレン、シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン(heterocyclene)、アシル、アミド、アシロキシ、ウレタニレン(urethanylene)、チオエステル、ホスホニル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、-0-、-P-、-S-、-NH-、置換アミン又はそれらの組み合わせより独立して選択される、直鎖又は分岐、置換又は非置換二価部分を含む、請求項5に記載の栄養物。
  7. 前記脂肪酸部分は、飽和脂肪酸部分である、請求項1に記載の栄養物。
  8. 前記飽和脂肪酸部分は、パルミチン酸、ステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヘキサン酸、酪酸又はそれらの組み合わせの部分を含む、請求項7に記載の栄養物。
  9. 前記脂肪酸部分は、不飽和脂肪酸部分である、請求項1に記載の栄養物。
  10. 前記不飽和脂肪酸部分は、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸又はそれらの組み合わせの部分を含む、請求項9に記載の栄養物。
  11. 前記誘導体化部分は、アミノ酸、抗酸化剤、補酵素A、ホスファチジルコリン、単糖、糖生成前駆体又はそれらの組み合わせの部分を含む、請求項1に記載の栄養物。
  12. 前記アミノ酸は、ロイシン、リジン、ヒスチジン、バリン、アルギニン、スレオニン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、アラニン、アスパラギン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン又はそれらの組み合わせを含む、請求項11に記載の栄養物。
  13. 前記抗酸化剤は、アルファ-カロチン、ベータ-カロチン、エトキシキン、BHA、BHT、クリプトキサンチン、キサントフィル、リコペン、ゼアキサンチン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、セレニウム、アルファ-リポ酸又はそれらの組み合わせを含む、請求項11に記載の栄養物。
  14. 前記単糖は、グルコース、ガラクトース、ラクトース、フルクトース又はそれらの組み合わせを含む、請求項11に記載の栄養物。
  15. 前記糖生成前駆体は、グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸、オクタン酸又はそれらの組み合わせを含む、請求項11に記載の栄養物。
  16. 誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの前記脂肪酸部分は、1,2-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスファチジルコリン、パルミトイル補酵素A、N-パルミトイルグリシン、パルミトイルカルニチン及びN-パルミトイル-β-アラニル-L-ヒスチジンのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の栄養物。
  17. 前記栄養物は、飼料であり、糖質源、窒素源、アミノ酸、アミノ酸誘導体、糖生成前駆体、ビタミン、ミネラル及び抗酸化剤のうちの少なくとも一つを更に含む、請求項1に記載の栄養物。
  18. 前記糖質源は、微細藻類、砂糖ビートパルプ、サトウキビ、コムギふすま、オートムギ外皮、穀物外皮、大豆皮、落花生殻、木、醸造所副産物、飲料産業副産物、葉菜類、繊維質食料、糖蜜、糖、デンプン、セルロース、ヘミセルロース、コムギ、コーン、オートムギ、モロコシ、雑穀、オオムギ、オオムギ繊維、オオムギ外皮、オオムギミドリング粉、オオムギぬか、麦芽用オオムギスクリーニング物、麦芽用オオムギ及びその微粉、モルト細根、トウモロコシふすま、トウモロコシミドリング粉、トウモロコシコッブ、トウモロコシスクリーニング物、トウモロコシ繊維、キビ、イネ、米糠、イネミドリング粉、ライムギ、ライコムギ、醸造穀物、コーヒー粉砕物、茶葉「微粉」、柑橘類果実パルプ、皮残渣又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  19. 前記窒素源は、微細藻類、油料種子粉末、大豆粉末、ビーン粉末、ナタネ粉末、ヒマワリ粉末、ココナッツ粉末、オリーブ粉末、亜麻仁粉末、ブドウ種子粉末、蒸留酒製造での乾燥穀物固体、カメリナ粉末、カメリナエキスペラー、綿実粉末、綿実エキスペラー、亜麻仁エキスペラー、パーム粉末、パーム核かす、パームエキスペラー、ナタネエキスペラー、ジャガイモタンパク質、オリーブパルプ、ソラマメ、エンドウ、コムギ胚芽、トウモロコシ胚芽、トウモロコシ胚芽圧縮繊維粉末残渣、トウモロコシ胚芽タンパク質粉末、ホエータンパク濃縮物、ミルクタンパクスラリー、ミルクタンパク質粉末、動物タンパク質又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  20. 前記アミノ酸は、ロイシン、リジン、ヒスチジン、バリン、アルギニン、スレオニン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、アラニン、アスパラギン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  21. 前記アミノ酸誘導体は、ロイシン誘導体、リジン誘導体、ヒスチジン誘導体、バリン誘導体、アルギニン誘導体、スレオニン誘導体、イソロイシン誘導体、フェニルアラニン誘導体、メチオニン誘導体、トリプトファン誘導体、アラニン誘導体、アスパラギン誘導体、アスパルテート誘導体、システイン誘導体、グルタメート誘導体、グルタミン誘導体、グリシン誘導体、プロリン誘導体、セリン誘導体、チロシン誘導体又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  22. 前記糖生成前駆体は、グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸、オクタン酸、蒸気分解おがくず、蒸気分解木材チップ、蒸気分解コムギわら又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  23. 前記ビタミンは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、コリン、カルニチン又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  24. 前記ミネラルは、Ca、Na、Mg、P、K、Mn、Zn、Se、Cu、I、Fe、Co、Mo又はそれらの組み合わせの塩を含む、請求項17に記載の栄養物。
  25. 前記抗酸化剤は、アルファ-カロチン、ベータ-カロチン、エトキシキン、BHA、BHT、クリプトキサンチン、キサントフィル、リコペン、ゼアキサンチン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、セレニウム、アルファ-リポ酸又はそれらの組み合わせを含む、請求項17に記載の栄養物。
  26. 前記飼料は、約5wt%未満のトランス脂肪酸を含む、請求項17に記載の栄養物。
  27. 前記飼料は、実質的にトランス脂肪酸を含まない、請求項17に記載の栄養物。
  28. 前記飼料は、トランス脂肪酸を含まない、請求項17に記載の栄養物。
  29. 誘導体化部分によって誘導体化された前記脂肪酸部分は、少なくとも約5wt%の濃度で前記飼料に存在する、請求項17に記載の栄養物。
  30. 誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を提供するステップと、
    前記飼料組成物を作るために、誘導体化部分によって誘導体化された前記脂肪酸部分の少なくとも一つと、少なくとも一つの栄養物とを組み合わせるステップと、を有する、反芻動物用飼料組成物の製造方法。
  31. 前記脂肪酸部分は、前記誘導体化部分に共有結合的に結合されている、請求項30に記載の方法。
  32. 前記脂肪酸部分は、パルミチン酸、ステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヘキサン酸、酪酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸又はそれらの組み合わせの部分であり、
    前記誘導体化部分は、アミノ酸、抗酸化剤、補酵素A、ホスファチジルコリン、単糖、糖生成前駆体又はそれらの組み合わせの部分である、請求項30に記載の方法。
  33. 誘導体化部分によって誘導体化された前記脂肪酸部分は、XがO、N、S、P及びCからなる群より選択される約1から約20個の原子の連結基である、脂肪酸部分-CO-X-誘導体化部分によって表される構造式を有する、請求項30に記載の方法。
  34. 前記連結基は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、アリーレン、シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン(heterocyclene)、アシル、アミド、アシロキシ、ウレタニレン(urethanylene)、チオエステル、ホスホニル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、-0-、-P-、-S-、-NH-、置換アミン又はそれらの組み合わせより独立して選択される、直鎖又は分岐、置換又は非置換二価部分である、請求項33に記載の方法。
  35. 前記少なくとも一つの栄養物は、少なくとも一つの糖質源及び少なくとも一つの窒素源である、請求項30に記載の方法。
  36. 前記組み合わせるステップは、前記少なくとも一つの栄養物をコートすることと前記少なくとも一つの栄養物に染み込ませることのうちの少なくとも一つをおこない、前記飼料組成物を作るために、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの前記脂肪酸部分を加熱するステップを含む、請求項30に記載の方法。
  37. 脂肪酸粒子を製造するために、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの前記脂肪酸部分をキャリアに共有結合的に結合させるステップと、
    飼料混合物を形成するために前記脂肪酸粒子と前記栄養物とを混合するステップと、
    前記飼料混合物をペレット化するステップと、を更に含む、請求項30に記載の方法。
  38. 前記飼料組成物を飼料ペレットにペレット化するステップと、前記飼料組成物を飼料ペレットに押出すステップのうちの少なくとも一つを更に含む、請求項30に記載の方法。
  39. 泌乳反芻動物によって生産されるミルク量及び泌乳反芻動物によって生産されるミルク中の乳脂肪分のうちの少なくとも一つを増加させる方法であって、誘導体化部分によって誘導体化された少なくとも一つの脂肪酸部分を有する飼料組成物を前記泌乳反芻動物に給餌するステップを有する方法。
  40. 前記脂肪酸部分は、前記誘導体化部分に共有結合的に結合されている、請求項39に記載の方法。
  41. 前記脂肪酸部分及び誘導体化部分は、エステル結合、アミド結合、ホスホナート結合、スルホネート結合、カルバメート結合、炭酸結合又はそれらの組み合わせによって共有結合的に結合されている、請求項39に記載の方法。
  42. 誘導体化部分によって誘導体化された前記脂肪酸部分は、XがO、N、S、P及びCからなる群より選択される約1から約20個の原子の連結基である、脂肪酸部分-CO-X-誘導体化部分によって表される構造式を有する、請求項39に記載の方法。
  43. 前記連結基は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、アリーレン、シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクレン(heterocyclene)、アシル、アミド、アシロキシ、ウレタニレン(urethanylene)、チオエステル、ホスホニル、スルホニル、スルホンアミド、スルホニルエステル、-0-、-P-、-S-、-NH-、置換アミン又はそれらの組み合わせより独立して選択される、直鎖又は分岐、置換又は非置換二価部分である、請求項42に記載の方法。
  44. 前記脂肪酸部分は、パルミチン酸、ステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヘキサン酸、酪酸又はそれらの組み合わせの部分であり、
    前記誘導体化部分は、アミノ酸、抗酸化剤、補酵素A、ホスファチジルコリン、単糖、糖生成前駆体又はそれらの組み合わせの部分である、請求項39に記載の方法。
  45. 前記脂肪酸部分は、パルミチン酸の部分である、請求項39に記載の方法。
  46. パルミチン酸部分は、少なくとも約4wt%の濃度で前記飼料組成物に存在する、請求項45に記載の方法。
  47. パルミチン酸部分は、少なくとも約10wt%の濃度で前記飼料組成物に存在する、請求項45に記載の方法。
  48. 前記飼料は、約5wt%未満のトランス脂肪酸を含む、請求項39に記載の方法。
  49. 前記飼料は、トランス脂肪酸を実質的に含まない、請求項39に記載の方法。
  50. 前記パルミチン酸部分は、少なくとも約10wt%の濃度で前記飼料組成物に存在し、
    前記飼料は、トランス脂肪酸を実質的に含まない、請求項45に記載の方法。
  51. 前記飼料組成物は、糖質源、窒素源、糖生成前駆体、ビタミン、ミネラル、アミノ酸とアミノ酸誘導体からなる群より選択される少なくとも一つの追加の飼料成分を含む、請求項39に記載の方法。
  52. 前記脂肪酸部分は、パルミチン酸の部分であり、
    前記泌乳反芻動物に給餌するステップは、1日分の量として約0.2kgから約1kgのパルミチン酸部分を泌乳反芻動物に提供する飼料組成物の量で泌乳反芻動物に提供するステップを含む、請求項39に記載の方法。
  53. 前記脂肪酸部分は、パルミチン酸の部分であり、
    前記泌乳反芻動物に給餌するステップは、
    前記泌乳反芻動物に対して1日当たり生産されるミルクの平均量を決定するステップと、
    1日分の量として約1gから約30gのパルミチン酸部分/(1日当たり生産される)kgミルクを前記泌乳反芻動物に提供する前記飼料組成物の量で前記泌乳反芻動物に提供するステップと、を含む、請求項39に記載の方法。
  54. 前記脂肪酸部分は、パルミチン酸の部分であり、
    前記泌乳反芻動物に給餌するステップは、
    前記泌乳反芻動物に対して1日当たり生産されるミルクの平均量を決定するステップと、
    1日分の量として約10gのパルミチン酸部分/(1日当たり生産される)kgミルクを前記泌乳反芻動物に提供する前記飼料組成物の量を前記泌乳反芻動物に提供するステップと、を含む、請求項39に記載の方法。
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