添付の図面を参照して様々な実施形態について詳細に説明する。可能な限り、図面全体を通じて、同じ又は同様の部分を指すために同じ参照番号を使用する。特定の例及び実装形態への言及は、例示を目的とし、本発明又は請求項の範囲を限定することを意図しない。
本明細書で使用されるように、「モバイルデバイス」、「ワイヤレスデバイス」及び「ユーザ機器(UE)」という用語は、交換可能に使用することができ、様々なセルラフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、パームトップコンピュータ、ワイヤレスモデムを有するラップトップコンピュータ、ワイヤレス電子メールレシーバ(例えば、Blackberry(登録商標)及びTreo(登録商標)デバイス)、マルチメディアインターネット可セルラフォン(例えば、iPhone(登録商標))及び同様のパーソナル電子デバイスのいずれか1つを指す。ワイヤレスデバイスは、プログラマブルプロセッサ及びメモリを含み得る。好ましい実施形態では、ワイヤレスデバイスは、セルラフォン通信ネットワークを介して通信することができるセルラハンドヘルドデバイス(例えば、ワイヤレスデバイス)である。
本出願で使用されるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「エンジン」、「マネージャ」という用語は、これらに限定されないが、特定の動作又は機能を実行するように構成された、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアなどのコンピュータ関連の実体を含むことを意図する。例えば、コンポーネントは、これらに限定されないが、プロセッサ上で実行しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なもの、実行スレッド、プログラム、コンピュータ、サーバ、ネットワークハードウェアなどであり得る。例示として、コンピューティングデバイス上で実行しているアプリケーション及びコンピューティングデバイスは両方とも、コンポーネントと呼ぶことができる。1つ又は複数のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行スレッド内に存在することができ、コンポーネントは、1つのプロセッサもしくはコア上に局在させること及び/又は2つ以上のプロセッサもしくはコア間で分散させることができる。それに加えて、これらのコンポーネントは、様々な命令及び/又はデータ構造がその上に格納される様々な非一時的なコンピュータ可読媒体から実行することができる。
多くの異なるセルラ及びモバイル通信サービス及び規格が将来利用可能であるか又は企図され、サービス及び規格の全てを実装して様々な実施形態から利益を得ることができる。そのようなサービス及び規格は、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:third generation partnership project)、ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)システム、第3世代ワイヤレスモバイル通信技術(3G)、第4世代ワイヤレスモバイル通信技術(4G)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):global system for mobile communications)、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:universal mobile telecommunications system)、3GSM、汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)、符号分割多重アクセス(CDMA:code division multiple access)システム(例えば、cdmaOne、CDMA2000(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE:enhanced data rates for GSM evolution)、先進移動電話システム(AMPS:advanced mobile phone system)、デジタルAMPS(IS−136/TDMA)、進化データ最適化(EV−DO:evolution−data optimized)、デジタル強化コードレス電気通信(DECT:digital enhanced cordless telecommunications)、マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、Wi−Fi保護アクセスI&II(WPA、WPA2)、Bluetooth(登録商標)、統合デジタル強化ネットワーク(iden:integrated digital enhanced network)、陸上移動無線(LMR:land mobile radio)及び進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:evolved universal terrestrial radio access network)を含む。これらの技術の各々は、例えば、音声、データ、信号及び/又はコンテンツメッセージの送信及び受信に関与する。特に請求項の用語での記述がない限り、個々の電気通信規格又は技術に関連する専門用語及び/又は技術詳細へのいかなる言及も、単なる例示を目的とし、請求項の範囲を特定の通信システム又は技術に限定することを意図しないことを理解すべきである。
いかなる緊急事態又は災害状況にも応じる最優先事項は、効果的な通信を確立することである。大規模な緊急事態又は災害状況(人的と自然の両方)では、緊急事態に効果的に応答し、緊急事態を管理し、制御するために全ての第1の応答者と救急隊員との間の通信を維持することが最も重要である。第1の応答者及び他の救急隊員間の効果的な通信がない場合は、資源が最も必要とされるエリアに資源を効果的に結集することができない。大して緊急を要する事態ではない場合(例えば、交通事故及び火事)でさえ、第1の応答者は支援資産を要請し、他のサービス(例えば、公益事業、病院など)と連携を取ることができなければならない。
ワイヤレスデバイスの所有権及び使用の遍在によって、商用のセルラ通信ネットワークを使用したワイヤレスデバイスを介する緊急通信は、救急救命要員及び資源を結集するための最も効率的で効果的な手段である場合が多い。ワイヤレスデバイスによる効果的な緊急通信の提供を可能にすることにより、様々な第1の応答機関(例えば、警察、消防、救急車、FEMA、公益事業など)間の無線周波数の調整における技術的な課題及び費用を未然に防ぐ。また、非番の又は普段は無線を装着していない事故に対する有資格の第1の応答者(例えば、医師、看護師、元警察又は軍人)は、ワイヤレスデバイスを持つか又は素早く借りることができる。
しかし、セルラ通信ネットワーク上での緊急通信に問題がないわけではない。セルラ及び他の電気通信ネットワーク(「ネットワーク」)は、特定のセルのワイヤレスデバイスの総数のうちのごく一部からのアクセス要求のみに対応するように設計される。緊急事態又は危機の発生時、その状況に対する予測可能な人間の応答により、特定のセル内の並外れた数のワイヤレスデバイスユーザがネットワークに同時にアクセスするように促され、ネットワーク資源が酷使される可能性がある。ワイヤレスデバイスユーザは、緊急事態について救急隊員に警告すること(911緊急通報など)、又は、ユーザは緊急事態のエリアにいるが無事であることを友人又は家族に警告することを試みることができる。一部のユーザは、緊急状態(火事、事故など)の画像を通信社又は友人に送信している場合がある。大規模な状況では、緊急通信のためにワイヤレスデバイスを使用する救急応答者は、通話量を増加させることになる。それにもかかわらず、緊急事態の間の通話量の予測可能な増加は、特に緊急事態が及んでいるセルゾーンにおいて、商用のセルラ通信ネットワークを制圧する可能性があり、従って、救急救命要員の通信使用に対して、ネットワークは信頼できないものになる。
既存のソリューションのこれらの及び他の制限を克服するため、様々な実施形態は、第1の応答者のためのサービス品質(QoS)及びサービス程度(GoS)に基づくワイヤレスデバイス通信を届けるための階層式の優先アクセス(TPA)能力を提供するように構成されたコンポーネントを含む。例示的なTPAシステムの詳細な説明は、その内容全体が全体として及び全ての目的で、参照により本明細書に組み込まれる、2102年9月25日付けの米国特許第8,275,349号明細書で提供されている。
概観すると、TPAシステム又はソリューションは、大混雑の間又は緊急事態の際に最優先ユーザ(例えば、救急隊員)へのワイヤレス通信資源を調整する、利用可能にする及び/又は提供するために様々なTPA動作を実行するように構成された様々なコンポーネントを含み得る。例えば、TPAコンポーネントは、ワイヤレスネットワークの通話量をモニタし、ワイヤレスネットワークの通話量が第1の既定の閾値を超えるかどうかを判断し、ワイヤレスネットワークの通話量が第1の既定の閾値を超える際に、優先度に基づいてワイヤレスネットワーク資源を分配し、最優先利用(すなわち、認可された救急隊員のワイヤレスデバイスによる使用)のために分配された資源の一部を確保するように構成することができる。TPAコンポーネントは、最優先デバイスから電話がかかってきているかどうか又は最優先デバイスに電話をかけているかどうかを判断するために(事前登録されたワイヤレスデバイスもしくは認可された救急隊員のワイヤレスデバイスに、又は、事前登録されたワイヤレスデバイスもしくは認可された救急隊員のワイヤレスデバイスから)、電話の着信及び発信をモニタし、最優先デバイスから電話がかかってきていない又は最優先デバイスに電話をかけていない限り、ワイヤレスネットワーク資源への一般アクセスを可能にし、最優先デバイスから電話がかかってきている又は最優先デバイスに電話をかけているという判断に応答して、ワイヤレスネットワーク資源への一般アクセスを制限するようにさらに構成することができる。従って、TPAソリューションは、電気通信システムが利用可能な資源をより多く使用できるようにし、最優先ユーザが、必要な時にシステムへのアクセス及びシステムの使用を行えることを保証する。
様々な実施形態では、これらの及び他のTPA動作は、2つ以上のネットワーク間(例えば、貸主ネットワークと借主ネットワークとの間)の電気通信資源(例えば、RFスペクトルなど)の利用可能性、割り当て、アクセス及び使用を動的に管理するように構成された動的スペクトルアービトラージ(DSA)システムで実行することができる。例示的なDSAシステムの詳細な説明は、その内容全体が全体として及び全ての目的で、参照により本明細書に組み込まれる、2014年4月29日付けの米国特許第8,711,721号明細書で提供されている。
簡潔には、DSAシステムは、2つ以上のネットワーク間(例えば、貸主ネットワークと借主ネットワークとの間)のDSA動作及び相互作用を管理するように構成された動的スペクトルポリシコントローラ(DPC)を含み得る。DPCは、1つ又は複数の動的スペクトルコントローラ(DSC)コンポーネントを通じてネットワークプロバイダネットワークの様々なネットワークコンポーネントと通信することができ、コンポーネントは、DSA通信に参加しているネットワークに含めるか又は追加することができる。DSCコンポーネントは、eNodeBへの有線又は無線接続、移動性管理実体(MME)コンポーネント/サーバ、様々な衛星システム及び他のネットワークコンポーネントを含み得る。DSCは、他のネットワークに及び他のネットワークから資源を申し出る、割り当てる、要求する及び/又は受け取るため、DPCコンポーネントと通信することができる。これにより、2つ以上のネットワークは、協働し、ネットワークの資源をより良く活用することができる(例えば、大混雑の時間の間に資源を借り、資源を使用していない時に貸し出すことによって)。
様々な実施形態では、資源を割り当てる又は貸し出し、リース資源の使用をモニタし、入札特有の閉鎖された加入者グループ識別子に基づく(すなわち、CSG−IDに基づく)請求規則を生成、インストール又は実施することによってリース資源の使用の口座に自動的に請求するように、DSAシステムを構成することができる。
一つの実施形態では、DSAシステムは、ワイヤレスデバイスが利用可能な/リース資源に対して移動する過程において、ワイヤレスデバイスの取り扱い(例えば、ハンドオフ、ハンドイン、バックオフなど)をより良く管理し、調整するためにモビリティー管理動作を実行するように構成されたDSAコンポーネント(例えば、DPC、DSC、eNodeBなど)を含み得る。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスの場所をより良くモニタし、DSA決定をより良く且つより多く情報を得たものにするため、DSAコンポーネントの動作を調整し、情報を伝達するように構成することができる。例えばDSCコンポーネントは、電気通信資源に関するワイヤレスデバイスの正確な場所を決定するためにMMEコンポーネントと通信するように構成することができる。DSCコンポーネントは、この場所情報(すなわち、ワイヤレスデバイスの正確な場所)を使用して、ハンドオフ、ハンドイン、バックオフ及び移動動作のための候補デバイスをより良く特定することができる。
それに加えてDSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスが利用可能な資源に対して参加ネットワーク間を移動する過程において、ワイヤレスデバイスのモビリティーをさらにサポートするために様々な特別な機能を実行するように構成することができる。これらの特別な機能は、資源グリッドを特定すること、グリッドのバッファゾーンを決定すること、地理的境界又はワイヤレスデバイスの移動中の境界を見つけること、接続されたワイヤレスデバイスに対するネットワーク間ハンドオーバを実行すること、ワイヤレスデバイスの近辺をモニタすること、ワイヤレスデバイスがアイドル状態であるかどうかを判断すること、アイドル状態のデバイスに対して移動動作を実行すること、混雑状態変化を判断することなどを含み得る。また、特別な機能は、ハンドイン、ハンドオフ又はバックオフ手順の間のセルの機能停止又はブラックリスト入りに起因する覆域間隙を取り扱うことも含み得る。特別な機能は、オペレータポリシを特定すること、グリッドマップを介してブラックリスト及び動的な変化を決定すること、及び、ハンドイン、ハンドオフ又はバックオフ手順を事前に計画することをさらに含み得る。また、特別な機能は、モビリティーに基づく、混雑に基づく、入札に基づく、又は有効期限に基づくバックオフ動作を実行することも含み得る。
様々な実施形態は、地理的エリアに基づいてワイヤレスネットワークによる資源の割り当て、転移及び/又は使用を管理するように構成されたDSAシステムも含み得る。例えば、DSAシステムは、地理的エリアの落札者(2つの全ネットワーク、領域、セルサイト、セクタ、サブセクタなどを含み得る)をもたらすオークション/アービトレーション動作を実行するように構成することができる。地理的エリアに基づいて資源を割り当てるように構成された例示的なDSAシステムの詳細な説明は、その内容全体が全体として及び全ての目的で、参照により本明細書に組み込まれる、2013年8月8日付けの米国特許出願公開第2013/0203435号明細書で提供されている。
様々な実施形態は、利用可能な/リースされた資源に対するワイヤレスデバイスのモビリティーに基づいて、地理的エリアに基づいて資源を割り当てるための改善された方法を提供する。例えば一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、関連する地理的エリアをサブユニットに分割し、これらの地理的サブユニットを識別するグリッドマップ情報構造を生成し、グリッドマップデータ構造を使用して利用可能な資源に対するワイヤレスデバイスの地理的場所に基づいて資源の割り当て、割り当て解除及び再割り当てを行うように構成することができる。利用可能な資源は、借主資源と貸主資源の両方を含み得る。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、一次グリッド及びバッファゾーンを含むグリッドマップ構造を生成するように構成することができ、その各々は、セル/セクタ及びその覆域ゾーンの特定に適した情報を含む/格納する情報構造であり得る。一次グリッド構造は、そのセル/セクタを内部又は境界セルとして分類することができ、バッファゾーンは、一次グリッドの境界セルへのセル/セクタの近接度に基づいて、そのセル/セクタを層、ゾーン又は階層に分類することができる。一つの実施形態では、一次グリッド構造は、DSA動作の一部として借主ネットワークによって購入されるか又は落札された地理的エリアにあるセル/セクタを含むように生成することができる。次いで、DSAコンポーネントは、一次グリッド及び/又はバッファゾーンによって特定されたセル/セクタに関するワイヤレスデバイス102の場所及び移動を利用して、ネットワーク内及び/又はネットワーク間のハンドオーバ動作を開始する(すなわち、借主ネットワークから貸主ネットワークに(逆もまた同様)デバイスを引き渡す)かどうかを判断することができる。様々な実施形態では、ネットワーク間のハンドオーバ動作は、ハンドイン、バックオフ及び/又は移動動作を含み得る。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、借主又は貸主ネットワークの資源に取り付けられたワイヤレスデバイスから受信された情報に基づいてグリッドマップ構造を生成又は更新するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、グリッドマップで特定された資源の利用可能性の変化をより良く記述するため、内部、境界及びバッファゾーンセルの特定/分類を定期的に再評価するように構成することができる。例えば、DSAコンポーネントは、保守のために取り除かれるセルサイト、オンラインにもたらされる新しいセクタなどを記述するため、セル分類を再評価することができる。一つの実施形態では、そのような情報は、ワイヤレスデバイスから受信することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、グリッドマップ情報構造に基づいてワイヤレスデバイスを借主ネットワークから貸主ネットワークに転移するためにハンドイン動作を実行するように構成することができる。DSAコンポーネントは、一次グリッドの中心の最も近くに位置するワイヤレスデバイスが最初に移動され、バッファゾーンのエッジの最も近くに位置するワイヤレスデバイスが最後に移動されるように、ハンドイン動作を実行するように構成することができる。すなわち、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスをグリッドの中心からバッファゾーンのエッジに向けて外方向に移動するためにハンドイン動作を実行することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、グリッドマップ構造に基づいてワイヤレスデバイスを貸主ネットワークから借主ネットワークに移動するためにバックオフ動作を実行するように構成することができる。DSAコンポーネントは、バッファゾーンのエッジの最も近くに位置するワイヤレスデバイスが最初に移動され、一次グリッドの中心の最も近くに位置するワイヤレスデバイスが最後に移動されるように、バックオフ動作を実行するように構成することができる。すなわち、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスをバッファゾーンのエッジからグリッドの中心に向けて内方向に移動するためにハンドイン動作を実行することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスから測定レポートを受信するように構成することができる。測定レポートは、利用可能な資源又は潜在的な対象ネットワークのためのワイヤレスデバイスで検出された信号強度情報を含み得る。DSAコンポーネントは、受信された測定レポートを使用して、レポート/信号強度に基づいて、対象セルを選択すること及び/又はネットワーク間のハンドオーバ(ハンドイン又はバックオフ)手順を開始することができる。例えば、eNodeBは、対象ネットワークに対するワイヤレスデバイスから測定レポートを受信し、測定レポートを使用してワイヤレスデバイスに対するその信号強度に基づいて対象eNodeBを選択するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、eNodeBから混雑状態情報を受信し、この混雑状態情報を使用して資源をインテリジェントに割り当て、eNodeBのユーザトラフィックを管理し、ハンドオーバに対する対象eNodeBを選択し、eNodeBに取り付けられたワイヤレスデバイスに提供すべきサービス品質(QoS)レベルを決定し、ならびに/あるいは、様々なネットワークによる資源の割り当て又は使用をインテリジェントに管理するために他の同様の動作を実行するように構成することができる。混雑状態情報は、eNodeB及び/又は他のネットワークコンポーネントの現在の混雑状態(例えば、正常な、小規模な、大規模な、危険な、など)を特定することができる。各混雑状態は、混雑レベルと関連付けることができる。例えば、「正常な」混雑状態は、ネットワークコンポーネント(例えば、eNodeBなど)が正常な負荷の下で動作していること(例えば、ユーザトラフィックが正常な動作激怒内であるなど)を示し得る。「小規模な」混雑状態は、ネットワークコンポーネントが混雑を経験している及び/又は平均を上回る負荷の下で動作していることを示し得る。「大規模な」混雑状態は、ネットワークコンポーネントがかなりの混雑を経験している及び/又は重い負荷の下で動作していることを示し得る。「危険な」混雑状態は、ネットワークコンポーネントが激しい混雑を経験している、緊急事態を経験している又は極めて重い負荷の下で動作していることを示し得る。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、同じ2つの混雑状態間の頻繁な変動(例えば、正常から小規模へ、及び、小規模から正常へ、など)を回避するため、混雑状態の移行を引き起こすアップ及びダウントリガに対して異なる閾値を適用するように構成することができる。例えばeNodeBは、ユーザトラフィックレベルが50%超まで増加したという判断に応答して正常な状態から小規模な状態へ移行し、ユーザトラフィックレベルが40%未満まで減少したという判断に応答して小規模な状態から正常な状態へ移行するように構成することができる。すなわち、eNodeBは、正常な混雑状態から小規模な混雑状態へのアップトリガを50%に、そして、小規模な混雑状態から正常な混雑状態へのダウントリガを40%に設定するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、バッファゾーン構造を使用してピンポン回避動作を実行するように構成することができる。例えば、DSAコンポーネントは、バッファゾーン構造(例えば、グリッドマップの)を使用して、同じグリッド境界を頻繁に越えるワイヤレスデバイスによって引き起こされ得るピンポン効果を低減するためにハンドイン又はバックオフ動作を実行するように構成することができる。また、これらのDSAコンポーネントは、タイマを使用してピンポン効果をさらに低減するように構成することもできる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスのネットワーク間のモビリティーに基づいて負荷バランシング動作を実行するように構成することができる。ワイヤレスデバイスのネットワーク間の移動は、利用可能な資源に対するワイヤレスデバイスの場所に基づいて決定することができる。一つの実施形態では、ワイヤレスデバイスのネットワーク間の移動は、グリッドマップ情報構造に含まれる情報に基づいて決定することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ハンドインの間の貸主ネットワーク(リースグリッド内)における覆域間隙の取り扱い、ハンドオフの間の貸主ネットワーク(リースグリッド内)における覆域間隙の取り扱い、バックオフの間の借主ネットワーク(リースグリッド内)における覆域間隙の取り扱い、セルの機能停止によって生じる覆域間隙の取り扱い、及び、セルのブラックリスト入りに起因する覆域間隙の取り扱いのための様々な動作を実行するように構成することができる。DSAコンポーネントは、セルの機能停止及びブラックリスト入りによって生じる覆域間隙に応答するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ハンドオフ事前計画動作、ハンドイン事前計画動作及びバックオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、貸主ネットワークに取り付けられたアイドル状態の借主ワイヤレスデバイスを借主ネットワークに逆移動させるために逆移動動作を実行するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、グリッドマップ情報構造において入札グリッド(すなわち、DSA動作の一部として借主ネットワークによって購入された/落札された地理的エリア)と関連付けられたセル/セクタを特定するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、グリッドマップを使用して、ワイヤレスデバイスによって使用される予定の資源を特定するように構成することができる。例えば、借主ネットワークのDSAコンポーネントは、グリッドマップ及びワイヤレスデバイスから受信された測定レポートを使用して、ワイヤレスデバイスに関する貸主ネットワークの資源の場所及び利用可能性に基づいてハンドイン動作(又はワイヤレスデバイスを貸主ネットワークに引き渡すプロセス)を開始するかどうかを判断することができる。貸主ネットワークのDSAコンポーネントは、グリッドマップを使用して、入札の終了、混雑及び/又はワイヤレスデバイスが入札グリッド外の地理的エリアへの移動の検出に応答し、借主ネットワークの資源の場所及び利用可能性に基づいて、バックオフ動作(又はワイヤレスデバイスを借主システムに引き戻すプロセス)を開始するかどうかを判断することができる。
また、様々な実施形態は、入札グリッド/エリアにおける貸主ネットワーク資源へのハンドオーバ又はハンドインに対する候補としてワイヤレスデバイスをインテリジェントに特定及び選択するように構成されたDSAコンポーネントも含み得る。さらなる実施形態では、DSAコンポーネントは、参加ネットワーク間でワイヤレスデバイスを移動/転送するためにハンドオーバ、ハンドイン、ハンドアウト及びバックオフ決定をインテリジェントに行うように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、入札エリアの地理的境界内にあり、かつ貸主ネットワークに引き渡すべき候補となる全てのアクティブなワイヤレスデバイスの特定のために適した資源割り当て情報を受信するように構成されたDSCコンポーネントを含み得る。DSCコンポーネントは、資源割り当て情報を使用して、貸主ネットワークへの候補ワイヤレスデバイスのインテリジェントな選択及び引き渡しを行う(すなわち、貸主ネットワークによって割り当てられた資源を使用する)ことができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、入札エリアの地理的境界の内側の多数のeNodeBを特定すること、往復遅延(RTD)値を演算すること、特定された多数のeNodeBの各々における多数のアクティブなワイヤレスデバイスの各々に対する貸主ネットワークの絶対無線周波数チャネル数(ARFCN)の測定レポートを受信すること(例えば、DSCコンポーネントにおいて)、及び、多数のeNodeBの各々における測定レポートに基づいて貸主ネットワークに引き渡されるに適格な全てのアクティブなワイヤレスデバイスのリストを生成することを含むDSA動作を実行するように構成することができる。DSA動作は、貸主ネットワークに引き渡されるに適格であり、かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストを受信すること、RTD値、測定レポート及びワイヤレスデバイス位置情報を受信すること、ならびに、受信されたリスト、RTD値、測定レポート及びUE位置情報のいずれか又は全てに基づいて貸主ネットワークに引き渡すワイヤレスデバイスを選択することをさらに含み得る。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、入札エリアの地理的境界内部にある覆域エリアを有するeNodeBを識別するように構成されたDSCプロセッサを有するDSCサーバを含み得る。DSCサーバは、識別されたeNodeBから適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストを要求し受信し得る。DSCは、受信した適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリスト内のワイヤレスデバイスについての測定レポート及び位置情報を要求し、受信することもできる。DSCは、測定レポートを使用して、潜在的なターゲットeNodeBの信号強度を特定し得る。次にDSCは、ターゲットeNodeBの特定された信号強度及び/又は地理的境界(例えば、入札エリア)に対するワイヤレスデバイスの場所に基づいて、受信した適格かつアクティブなデバイスのリストに含まれるワイヤレスデバイスのサブセットをハンドインに選択し得る。次にDSCは、ハンドインに選択されたワイヤレスデバイスにサービスしているeNodeBにハンドイン開始通信メッセージを送信し得る。
さらなる実施形態は、DSCから適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストに対する要求を受信し、eNodeBに取り付けられた各アクティブなワイヤレスデバイスの往復遅延(RTD)値を計算し、eNodeBに取り付けられたワイヤレスデバイスについての測定レポート及び位置情報を受信し、計算されたRTD値、受信した測定レポート、及び受信した位置情報に基づいて、適格かつアクティブなワイヤレスデバイスを識別するように構成されたeNodeBプロセッサを有するeNodeBを含む。次に、eNodeBプロセッサは、識別された全てのワイヤレスデバイスを含む適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストを生成し、生成されたリストをDSCに送信し得る。eNodeBは、生成された適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストの送信に応答して、ハンドイン開始通信メッセージをDSCから受信し得る。次にeNodeBは、受信したハンドイン開始通信メッセージで識別されるワイヤレスデバイスをターゲットeNodeBにハンドオーバすることができ、ターゲットeNodeBも、受信したハンドイン開始通信メッセージで識別され得る。
様々な実施形態は、各種の通信システム内で実装することができ、その例が図1A〜1Eに示される。図1Aを参照すると、ワイヤレスデバイス102は、基地局111に及び基地局111から音声、データ及び制御信号を送信及び受信するように構成することができ、基地局111は、ベーストランシーバ基地局(BTS)、NodeB、eNodeBなどであり得る。基地局111は、アクセスゲートウェイ113と通信することができ、アクセスゲートウェイ113は、コントローラ、ゲートウェイ、サービングゲートウェイ(SGW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)、進化型パケットデータゲートウェイ(ePDG)、パケットデータサービングノード(PDSN)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、任意の同様のコンポーネント又はそれらの提供される特徴/機能の組合せのうちの1つ又は複数を含み得る。これらの構造はよく知られているため及び/又は以下でさらに詳細に論じているため、最も関連する特徴に関する説明に焦点を置くために図1Aからある特定の詳細を省略している。
アクセスゲートウェイ113は、ワイヤレスデバイスのトラフィックの出入りの主要点の働きをするならびに/あるいはワイヤレスデバイス102をワイヤレスデバイス102の即時のサービスプロバイダ及び/又はパケットデータネットワーク(PDN)に接続するいかなる論理及び/又は機能コンポーネントでもあり得る。アクセスゲートウェイ113は、音声、データ及び制御信号をユーザデータパケットとして他のネットワークコンポーネントに転送すること、外部のパケットデータネットワークへの接続性を提供すること、コンテキスト(例えば、ネットワーク内部ルーティング情報など)を管理及び格納すること、ならびに、異なる技術(例えば、3GPP及び非3GPPシステム)間のアンカの役割を果たすことができる。アクセスゲートウェイ113は、インターネット105への及びインターネット105からのデータの送信及び受信、ならびに、外部のサービスネットワーク104、インターネット105、他の基地局111、ワイヤレスデバイス102への及び外部のサービスネットワーク104、インターネット105、他の基地局111、ワイヤレスデバイス102からの音声、データ及び制御信号の送信及び受信を調整することができる。
様々な実施形態では、基地局111及び/又はアクセスゲートウェイ113は、様々なネットワーク資源(例えば、RFスペクトル、RFスペクトル資源など)の利用可能性、割り当て、アクセス及び使用を動的に管理するように構成された動的スペクトルアービトラージ(DSA)システムと結合することができる(例えば、有線又は無線通信リンクを介して)。DSAシステムについては、以下でさらに詳細に論じる。
図1Bは、各種の通信システム/技術(例えば、GPRS、UMTS、LTE、cdmaOne、CDMA2000(登録商標))を使用してサービスネットワーク104(そして最終的にインターネット105)に及びサービスネットワーク104から音声、データ及び制御信号を送信及び受信するようにワイヤレスデバイス102を構成できることを示し、それらのいずれか又は全ては、様々な実施形態によってサポートすること又は様々な実施形態の実装に使用することができる。
図1Bに示される例では、ワイヤレスデバイス102から送信されたロングタームエボリューション(LTE)及び/又は進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:evolved universal terrestrial radio access network)データは、eNodeB 116によって受信され、コアネットワーク120内に位置するサービングゲートウェイ(SGW)118に送信される。eNodeB 116は、シグナリング/制御情報(例えば、呼び出しセットアップ、セキュリティ、認証などについての情報)をモビリティー管理実体(MME)130に送信することができる。MME 130は、ホーム加入者サーバ(HSS)132からユーザ/予約購入情報を要求すること、他のMMEコンポーネントと通信すること、様々な管理タスク(例えば、ユーザ認証、ローミング制限の実施など)を実行すること、SGW 118を選択すること、ならびに、認証及び管理情報をeNodeB 116及び/又はSGW 118に送信することができる。MME 130から認証情報(例えば、認証完了表示、選択されたSGWの識別子など)が受信され次第、eNodeB 116は、ワイヤレスデバイス102から受信されたデータを選択されたSGW 118に送信することができる。SGW 118は、受信されたデータについての情報(例えば、IPベアラサービスのパラメータ、ネットワーク内部ルーティング情報など)を格納し、ユーザデータパケットをポリシ制御実施機能(PCEF)及び/又はパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)128に転送することができる。
図1Bは、ワイヤレスデバイス102から送信された汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)データをベーストランシーバ基地局(BTS)106によって受信し、基地局コントローラ(BSC)及び/又はパケット制御ユニット(PCU)コンポーネント(BSC/PCU)108に送信できることをさらに示す。ワイヤレスデバイス102から送信された符号分割多重アクセス(CDMA:code division multiple access)データは、ベーストランシーバ基地局106によって受信し、基地局コントローラ(BSC)及び/又はパケット制御機能(PCF)コンポーネント(BSC/PCF)110に送信することができる。ワイヤレスデバイス102から送信されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:universal mobile telecommunications system)データは、NodeB 112によって受信し、無線ネットワークコントローラ(RNC)114に送信することができる。
BSC/PCU 108、BSC/PCF 110及びRNC 114コンポーネントは、GPRS、CDMA及びUMTSデータをそれぞれ処理し、処理されたデータをコアネットワーク120内のコンポーネントに送信することができる。より具体的には、BSC/PCU 108及びRNC 114ユニットは、処理されたデータをサービングGPRSサポートノード(SGSN)122に送信することができ、BSC/PCF 110は、処理されたデータをパケットデータサービングノード(PDSN)及び/又は高速パケットデータサービングゲートウェイ(HSGW)コンポーネント(PDSN/HSGW)126に送信することができる。PDSN/HSGW 126は、無線アクセスネットワークとIPベースのPCEF/PGW 128との間の接続点の役割を果たし得る。SGSN 122は、特定の地理的サービスエリア内のデータのルーティングに対する責任を有することができ、シグナリング(制御プレーン)情報(例えば、呼び出しセットアップ、セキュリティ、認証などについての情報)をMME 130に送信することができる。MME 130は、ホーム加入者サーバ(HSS)132からユーザ及び予約購入情報を要求すること、様々な管理タスク(例えば、ユーザ認証、ローミング制限の実施など)を実行すること、SGW 118を選択すること、ならびに、管理及び/又は認証情報をSGSN 122に送信することができる。
SGSN 122は、MME 130からの認証情報の受信に応答して、GPRS/UMTSデータを選択されたSGW 118に送信することができる。SGW 118は、データについての情報(例えば、IPベアラサービスのパラメータ、ネットワーク内部ルーティング情報など)を格納し、ユーザデータパケットをPCEF/PGW 128に転送することができる。PCEF/PGW 128は、シグナリング(制御プレーン)情報をポリシ制御規則機能(PCRF)134に送信することができる。PCRF 134は、加入者データベースにアクセスすること、一連のポリシ規則を作成すること、及び、他の専門的な機能を実行する(例えば、オンライン/オフライン請求システム、アプリケーション機能などと相互作用する)ことができる。次いで、PCRF 134は、実施のためにポリシ規則をPCEF/PGW 128に送信することができる。PCEF/PGW 128は、帯域幅、サービス品質(QoS)、データの特徴、及び、サービスネットワーク104とエンドユーザとの間で伝達されるサービスを制御するためにポリシ規則を実装することができる。
様々な実施形態では、上記で論じられるコンポーネントのいずれか又は全て(例えば、コンポーネント102〜134)は、電気通信資源の利用可能性、割り当て、アクセス及び使用を動的に管理するように構成されたDSAシステムと結合するか又はDSAシステムに含めることができる。
図1Cは、DSAシステム142及び進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:evolved universal terrestrial radio access network)140を含むシステム100の一つの実施形態における様々な論理コンポーネント及び通信リンクを示す。図1Cに示される例では、DSAシステム142は、動的スペクトルコントローラ(DSC)144コンポーネントと、動的スペクトルポリシコントローラ(DPC)146コンポーネントとを含む。E−UTRAN 140は、コアネットワーク120と結合された(例えば、MME、SGWなどへの接続を介して)多数の相互接続されたeNodeB 116を含む。
様々な実施形態では、DSC 144は、E−UTRAN 140に含めるか又はE−UTRAN 140と結合することができ、いずれの場合も、そのコアネットワーク120の一部として又はコアネットワーク120外に含めるか又は結合することができる。一つの実施形態では、DSC 144は、1つ又は複数のeNodeB 116と直接結合することができる(例えば、有線又は無線通信リンクを介して)。
eNodeB 116は、Xeインタフェース/基準点を介してDSC 144と通信するように構成することができる。様々な実施形態では、DSCとeNodeB 116との間のXe基準点は、DSAAPプロトコル、TR−069プロトコル及び/又はTR−192データモデル拡張を使用して、eNodeB 116における利用可能な資源のリストアップ及びeNodeB 116への入札/買い確認についての通知をサポートすることができる。DSC 144は、Xdインタフェース/基準点を介してDPC 146と通信するように構成することができる。DSCとDPCとの間のXd基準点は、動的スペクトル及び資源アービトラージ動作のためのDSAAPプロトコルを使用することができる。eNodeB 116は、相互接続することができ、X2インタフェース/基準点を介して通信するように構成することができ、X2インタフェース/基準点もまた、情報を伝達するためにDSAAPプロトコルを使用することができる。eNodeB 116は、S1インタフェースを介してコアネットワーク120のコンポーネントと通信するように構成することができる。例えば、eNodeB 116は、S1−MMEインタフェースを介してMME 130に接続すること、及び、S1−Uインタフェースを介してSGW 118に接続することができる。S1インタフェースは、MME 130と、SGW 118と、eNodeB 116との間の多対多関係をサポートすることができる。一つの実施形態では、DPC及び/又はDSCコンポーネントは、HSS 132コンポーネントと通信するように構成することもできる。
eNodeB 116は、ワイヤレスデバイス102に対するユーザプレーン(例えば、PDCP、RLC、MAC、PHY)及び制御プレーン(RRC)プロトコル終端を提供するように構成することができる。すなわち、eNodeB 116は、ワイヤレスデバイス102に対する全ての無線プロトコルの終端点の働きをし、音声(例えば、VoIPなど)、データ及び制御信号をコアネットワーク120のネットワークコンポーネントに中継することによって、ワイヤレスデバイス102とコアネットワーク120との間のブリッジ(例えば、層2ブリッジ)の役割を果たし得る。また、eNodeB 116は、無線インタフェースの使用を制御すること、要求に基づいて資源を割り当てること、様々なサービス品質(QoS)要件に従ってトラフィックの優先順位付け及びスケジューリングを行うこと、ネットワーク資源の使用をモニタすることなど、様々な無線資源管理動作を実行するように構成することもできる。それに加えて、eNodeB 116は、無線信号レベル測定値を収集し、収集された無線信号レベル測定値を分析し、分析の結果に基づいてワイヤレスデバイス102(又はモバイルデバイスへの接続)を別の基地局(例えば、第2のeNodeB)に引き渡すように構成することができる。
DSC 144及びDPC 146は、異なるE−UTRAN 140間で無線周波数及び他のネットワーク資源を共有するための動的スペクトルアービトラージプロセスを管理するように構成された機能コンポーネントであり得る。例えば、DPC 146コンポーネントは、E−UTRANネットワークのDSC 144と通信することによって、複数のE−UTRANネットワーク間のDSA動作及び相互作用を管理するように構成することができる。
図1Dは、様々な実施形態によるDSA動作の実行における使用に適した通信システム101に含めることができる様々な論理及び機能コンポーネントを示す。図1Dに示される例では、通信システム101は、eNodeB 116、DSC 144、DPC 146、MME 130、SGW 118及びPGW 128を含む。
eNodeB 116は、DSCアプリケーションプロトコル及び混雑モニタリングモジュール150、セル間無線資源管理(RRM)モジュール151、無線ベアラ(RB)制御モジュール152、接続モビリティー制御モジュール153、無線許可制御モジュール154、eNodeB測定配置及び規定モジュール155、ならびに、動的な資源割り当てモジュール156を含み得る。これらのモジュール150〜156の各々は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せで実装することができる。
それに加えて、eNodeB 116は、無線資源制御(RRC)層157、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層158、無線リンク制御(RLC)層159、媒体アクセス制御(MAC)層160及び物理(PHY)層161を含む様々なプロトコル層を含み得る。これらのプロトコル層の各々では、様々なハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントは、その層に割り当てられた責任に見合った機能性を実装することができる。例えば、データストリームは、物理層161で受信することができ、物理層161は、無線受信機、バッファ、ならびに、復調する、無線周波数(RF)信号内のシンボルを認識する、及び受信されたRF信号から生のデータを抽出するための他の動作を実行する、という動作を実行する処理コンポーネントを含み得る。
DSC 144は、eNodeB地理的境界管理モジュール162、eNodeB資源及び混雑管理モジュール163、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)モジュール164、層2(L2)バッファモジュール165及び層1(L1)バッファモジュール166を含み得る。DPC 146は、eNodeB資源入札管理モジュール167、DSC間通信モジュール168、SCTP/DIAMETERモジュール169、L2バッファモジュール170及びL1バッファモジュール171を含み得る。MME 130は、非アクセス層(NAS)セキュリティモジュール172、アイドル状態モビリティー処理モジュール173及び進化型パケットシステム(EPS)ベアラ制御モジュール174を含み得る。SGW 118は、モビリティーアンカリングモジュール176を含み得る。PGW 128は、UE IPアドレス割り当てモジュール178及びパケットフィルタリングモジュール179を含み得る。これらのモジュール162〜179の各々は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せで実装することができる。
eNodeB 116は、S1インタフェース/プロトコルを介してSGW 118及び/又はMME 130と通信するように構成することができる。また、eNodeB 116は、Xeインタフェース/プロトコルを介してDSC 144と通信するように構成することもできる。DSC 144は、Xdインタフェース/プロトコルを介してDPC 146と通信するように構成することができる。
eNodeB 116は、無線ベアラ制御、無線許可制御、接続モビリティー制御、アップリンクとダウンリンク(スケジューリング)の両方におけるワイヤレスデバイス102への資源の動的割り当てなどの無線資源管理のための機能を含む様々な機能を提供するために様々な動作を実行する(例えば、モジュール/層150〜161を介して)ように構成することができる。また、これらの機能は、IPヘッダ圧縮及びユーザデータストリームの暗号化、UEによって提供された情報からMME 130へのルーティングが決定されない際のUEアタッチメントにおけるMMEの選択、SGW 118に対するユーザプレーンデータのルーティング、ページングメッセージのスケジューリング及び伝送(MMEから生じる)、放送情報のスケジューリング及び伝送(MMEから生じる)、モビリティー及びスケジューリングのための測定及び測定レポート構成、公的警報システム(例えば、地震及び津波警報システム、商用モバイル警告サービスなど)メッセージのスケジューリング及び伝送(MMEから生じる)、閉鎖された加入者グループ(CSG)取り扱い、ならびに、アップリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングも含み得る。一つの実施形態では、eNodeB 116は、S1/X2プロキシ機能性、S11終端及び/又は中継ノード(RN)をサポートするためのSGW/PGW機能性などの追加の機能を提供するために様々な動作を実行するように構成されたドナーeNodeB(DeNB)であり得る。
MME 130は、非アクセス層(NAS)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間の移動のためのCNノード間シグナリング、アイドルモードUE到達可能性(ページング再伝送の制御及び実行を含む)、追跡エリアリスト管理(例えば、アイドル及びアクティブモードのワイヤレスデバイスのため)、PGW及びSGW選択、MME変更に伴うハンドオーバのためのMME選択、2G又は3G 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのSGSN選択、ローミング、認証、専用ベアラ確立を含むベアラ管理機能、公的警報システム(例えば、地震及び津波警報システム、商用モバイル警告サービスなど)メッセージ伝送のためのサポート、ならびに、ページング最適化の実行を含む様々な機能を提供するために様々な動作を実行する(例えば、モジュール172〜175を介して)ように構成することができる。また、MMEモジュールは、様々なデバイス状態及び取り付け/取り外し状態情報をDSCに伝達することもできる。一つの実施形態では、MME 130は、マクロeNodeBに対するCSG IDに基づいてページングマッサージをフィルタリングしないように構成することができる。
SGW 118は、モビリティーアンカリング(例えば、3GPP間の移動のため)、eNodeB間ハンドオーバのためのローカルモビリティーアンカポイントとしての働き、E−UTRANアイドルモードダウンリンクパケットバッファリング、ネットワークトリガサービス要求手順の開始、合法的通信傍受、パケットルーティング及び転送、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)におけるトランスポートレベルパケットマーキング、オペレータ間請求のためのユーザ及びQoSクラス識別子(QCI)粒度に関する説明、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)請求(例えば、デバイス、PDN及び/又はQCI毎)などを含む様々な機能を提供するために様々な動作を実行する(例えば、モジュール176を介して)ように構成することができる。
PGW 128は、ユーザ毎のパケットフィルタリング(例えば、徹底的なパケット検査によって)、合法的通信傍受、UE IPアドレス割り当て、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング、UL及びDLサービスレベル請求、ゲーティング及びレート実施、APN総最大ビットレート(AMBR)に基づくDLレート実施などを含む様々な機能を提供するために様々な動作を実行する(例えば、モジュール178〜179を介して)ように構成することができる。
DSC 144は、ネットワーク(例えば、PLMN)内の資源アービトレーション動作の管理、ネットワーク資源リストの追跡、進行中の現在の入札の追跡、実行された入札の追跡、ならびに、貸主ネットワークにおける借主ワイヤレスデバイス102のモビリティー管理のための入札特有の閉鎖された加入者グループ(CSG)識別子(CSG−ID)の追跡を含む様々な機能を提供するために様々な動作を実行する(例えば、モジュール162〜166を介して)ように構成することができる。DSC 144は、借主ネットワークから貸主ネットワークにワイヤレスデバイス102を引き渡し(すなわち、ハンドインを実行する)、貸主ネットワークから借主ネットワークにワイヤレスデバイス102を引き戻す(すなわち、バックオフを実行する)ように構成することができる。
また、DSC 144は、eNodeBの混雑状態を追跡し、ハンドオーバに対する対象eNodeBを選択し、貸主eNodeB上のトラフィックを管理するように構成することもできる。DSC 144は、構成されたポリシに基づいて、借主ネットワークから貸主ネットワーク内の他の負荷が少ないeNodeB 116にユーザトラフィックをオフロードする(例えば、優先度の低いユーザトラフィックをオフロードする、優先度の高いユーザトラフィックをオフロードする、特定のQoSを有するユーザトラフィックをオフロードするなど)ように構成することができる。また、DSC 144は、貸主ネットワークから借主ネットワークにワイヤレスデバイス102を引き戻すためにバックオフ動作を実行することもできる。また、DSC 144は、システムの1つ又は複数のeNodeBから収集又は受信される混雑情報の履歴をモニタ、管理及び/又は維持するように構成することもできる。
DPC 146は、貸主及び借主ネットワーク(例えば、PLMN)のDSC 144間の資源アービトラージブローカとしての機能、オークションのための様々な貸主ネットワークからの資源のリストアップ、オークションプロセスの管理を含む様々な機能を提供するために様々な動作を実行する(例えば、モジュール167〜171を介して)ように構成することができる。DPC 146は、高値での入札、落札、入札取消、入札撤回及び入札終了の通知をDSC 144に送信し、借主及び貸主ネットワークのオンライン及び/又はオフライン請求システムで入札特有の請求規則をインストールし、借主及び貸主DSC 144間のゲートウェイの役割を果たすことによってDSC 144間の資源使用量を調整するように構成することができる。
図1Eは、DSA動作及び相互作用を管理するように構成されたDPC 146によって相互接続された2つのE−UTRAN 140a、140bを含む例示的な通信システム103のネットワークコンポーネント及び情報フローを示す。図1Eに示される例では、各E−UTRAN 140a、140bは、そのコアネットワーク120a、120bの外側のeNodeB 116a、116bと、コアネットワーク120a、120bの内側のDSC 144a、144bとを含む。
DSC 144a、144bは、Xdインタフェースを介してDPC 146と通信するように構成することができる。また、DSC 144a、144bは、PCRF 134、HSS 132及びPCEF/PGW 128(図1Eでは図示せず)など、DSC 144a、144bのそれぞれのコアネットワーク120a、120bの様々なネットワークコンポーネントに直接又は間接的に接続することもできる。一つの実施形態では、DSC 144a、144bのうちの1つ又は複数は、eNodeB 116a、116bのうちの1つ又は複数に直接接続することができる。
上記で言及される接続及び通信リンクに加えて、システム103は、異なるE−UTRAN(例えば、E−UTRAN 140a及び140b)のコンポーネント間のデータフロー及び通信に対応するために追加の接続/リンクを含み得る。例えば、システム103は、第2のE−UTRAN 140bのeNodeB 116bと第1のE−UTRAN 140aのSGW 118との間の接続/通信リンクを含み得る。別の例として、システム103は、第2のE−UTRAN 140bのSGW 118と第1のE−UTRAN 140aのPGW 128との間の接続/通信リンクを含み得る。関連実施形態の論考に焦点を置くため、図1Eでは、これらの追加のコンポーネント、接続及び通信リンクは示さない。
以下でさらに詳細に論じられるように、DSC 144a、144bは、スペクトル資源の利用可能性に関する情報(例えば、eNodeB、PCRF、PCEF、PGWなどから受信された情報)をDPC 146に送信するように構成することができる。この情報は、各ネットワーク又はサブネットワークの現在の及び予想される将来の使用及び/又は容量に関連するデータを含み得る。DPC 146は、そのような情報を受信及び使用して、第1のE−UTRAN 140aからの第2のE−UTRAN 140bへの(逆もまた同様)利用可能な資源のインテリジェントな割り当て、転移、管理、調整又はリースを行うように構成することができる。
例えば、DPC 146は、動的スペクトルアービトラージ動作の一部として、E−UTRAN 140a(すなわち、貸主ネットワーク)から第2のE−UTRAN 140b(すなわち、借主ネットワーク)へのスペクトル資源の割り当てを調整するように構成することができる。そのような動作は、第1のE−UTRAN 140aの割り当てられたスペクトル資源を使用できるように、通信リンク143を介して第2のE−UTRAN 140bのeNodeB 116bにワイヤレスで接続されたワイヤレスデバイス102を第1のE−UTRAN 140aのeNodeB 116aに受け渡すことができるようにすることができる。このハンドオフ手順の一部として、ワイヤレスデバイス102は、第1のE−UTRAN 140aのeNodeB 116aへの新しい接続141を確立し、元のeNodeB 116bへのワイヤレス接続143を終了し、まるで第2のE−UTRAN 140bに含まれているかのように、第1のE−UTRAN 140aの割り当てられた資源を使用することができる。DSA動作は、第1のDSC 144aが、第1の資源/時間帯に対しては貸主DSCであり、第2の資源又は別の時間帯に対しては借主DSCであるように実行することができる。
一つの実施形態では、DSA及び/又はハンドオフ動作は、ワイヤレスデバイス102が受け渡された後に元のネットワークへのデータ接続(又は元のネットワークによって管理されるデータ接続)を維持するように実行することができる。例えば、DSA及び/又はハンドオフ動作は、ワイヤレスデバイス102が第1のE−UTRAN 140aのeNodeB 116aに受け渡された後に第2のE−UTRAN 140bのPGW 128へのデータフロー接続を維持するように実行することができる。
図2Aは、一つの実施形態による、資源を割り当てる例示的なDSA方法200を示す。方法200は、DPC 146コンポーネントの処理コア(例えば、サーバコンピューティングデバイスなど)によって実行することができる。
ブロック202では、DPC 146は、第1の通信ネットワーク(例えば、E−UTRANなど)の第1のDSC 144aへの第1の通信リンクを確立することができる。ブロック204では、DPC 146は、第2の通信ネットワークの第2のDSC 144bへの第2の通信リンクを確立することができる。ブロック206では、DPC 146は、無線周波数(RF)スペクトル資源が第2の通信ネットワーク内での割り当てに対して利用可能であるかどうかを判断することができる。このことは、DSAAPプロトコルを使用して第2の通信リンクを介して第2の通信ネットワークのDSC 144と通信することによって実現することができ、第2の通信リンクは、有線又は無線通信リンクであり得る。ブロック208では、DPC 146は、割り当てに対して利用可能なRFスペクトル資源の量を決定することができる。ブロック210では、DPC 146は、第1の通信ネットワークのワイヤレスデバイス102によるアクセス及び使用のために第2の通信ネットワークの利用可能なRF資源の全て又は一部分を割り当てるために様々な動作を実行することができる。
ブロック212では、DPC 146は、割り当てられたRFスペクトル資源の使用を開始できることを第1の通信ネットワークに通知するため、通信メッセージを第1のDSC 144aに送信することができる(例えば、DSAAPプロトコルを使用することによって)。ブロック214では、DPC 146は、第1の通信ネットワークによる使用のために割り当てられたRFスペクトル資源の量を特定するトランザクションをトランザクションデータベースに記録することができる。
ブロック216では、DPC 146は、割り当てられた資源が消費されたことを示す及び/又は割り当てられた資源のリリースを要求する情報を含む通信メッセージを第2のDSC 144bから受信することができる。ブロック218では、DPC 146は、第1のネットワークによる割り当てられた資源のその使用を終了させるため、資源消費/リリースメッセージを第1のDSC 144aに送信することができる。
図2Bは、資源を割り当てるためのDSA方法250の別の実施形態を実行する際のDPC 146と多数のDSC 144a〜dとの間の例示的な情報フローを示す。以下の説明では、DSA方法250は、DPC 146コンポーネントの観点から論じており、DPC 146の処理コアによって実行することができる。しかし、DPC 146コンポーネントの処理コア、DSC 144a〜dの処理コア又はそれらの組合せによってDSA方法250を実行できることを理解すべきである。それに加えて、DPC 146と他のコンポーネントとの間の全ての相互作用及び通信はDSAAPコンポーネントによって及び/又はDSAAPプロトコルを使用して実現できることを理解すべきである。従って、そのような全ての相互作用及び通信はDSAAPプロトコルに含めることができる。
動作252では、DPC 146コンポーネントの処理コアは、第1のネットワーク(例えば、E−UTRANなど)の第1のDSC 144aコンポーネントから「資源要求」通信メッセージを受信することができる。本出願で論じられる「資源要求」通信メッセージ及び他の全ての通信メッセージはDSAAPメッセージであり得ることを理解すべきである。
「資源要求」通信メッセージは、第1のネットワークが他のネットワークからの資源の購入、リース、アクセス及び/又は使用に関心を示していることをDPC 146に通知するのに適した情報を含み得る。また、「資源要求」通信メッセージは、第1のネットワークによって要求された資源(例えば、RFスペクトル資源など)のタイプ及び/又は量、要求された資源が割り当てられるワイヤレスデバイス102のタイプ及び能力、ならびに、他の同様の情報を特定するのに適した情報も含み得る。
動作254、256及び258では、DPC 146は、「資源問い合わせ」通信メッセージを生成し、第2のネットワークの第2のDSC 144bコンポーネント、第3のネットワークの第3のDSC 144cコンポーネント及び第4のネットワークの第4のDSC 144dコンポーネントの各々にそれぞれ送信することができる。DPC 146は、様々なコンポーネント、デバイス及び資源の要件、基準及び情報を含む「資源問い合わせ」通信メッセージを生成するように構成することができる。例えば、DPC 146は、資源が割り当てられる予定の第1のネットワーク(及び他のネットワーク)のユーザワイヤレスデバイス102のタイプ、能力及び地理的基準を特定する情報を含む「資源問い合わせ」通信メッセージを生成することができる。地理的基準は、資源が割り当てられる予定のユーザワイヤレスデバイス102の地理的場所、地理的多角形及び/又はライセンスエリアを含み得る。
動作260及び262では、DPC 146は、第2及び第3のDSC 144b、144cから「資源問い合わせに対する応答」通信メッセージを受信することができる。これらの「資源問い合わせに対する応答」通信メッセージは、資源問い合わせメッセージに含まれる要件/基準に準拠する余分な資源の利用可能性を特定する情報を含み得る。動作264では、DPC 146は、第4のDSC 144dから別の「資源問い合わせに対する応答」通信メッセージを受信することができる。この「資源問い合わせに対する応答」通信メッセージは、第4のネットワークが要求された要件/基準を満たす資源を含まないことを示す情報を含み得る。
一つの実施形態では、動作260〜264の一部として、DPC 146は、割り当てに対して利用可能な資源を有するものとして第2及び第3のネットワークを特定するため、ならびに/あるいは、そのような資源を含まないものとして第4のネットワークを特定するため、データベース記録を更新することができる。
動作266では、DPC 146は、「資源の利用可能性」通信メッセージを生成し、第1のネットワークの第1のDSC 144aを含む多数のネットワークの多数のDSCに送信することができる。DPC 146は、資源が割り当てに対して利用可能であることをネットワークに通知するのに適した情報を含む「資源の利用可能性」通信メッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、DPC 146は、オークションを介して資源が割り当てに対して利用可能であること及び/又はオークションに対するオークション開始時刻をネットワークに通知するのに適した情報を含む通信信号を放送することによって、資源が割り当てに対して利用可能であることをネットワークに通知するように構成することができる。
動作268では、DPC 146は、第1のDSC 144aから「資源確保要求」通信メッセージを受信することができる。受信された「資源確保要求」通信メッセージは、第1のネットワークが利用可能な資源の少なくとも一部分に対するオークション及び/又は入札に参加するつもりであることをDPC 146に通知するのに適した情報を含み得る。
動作270及び272では、DPC 146は、第2及び第3のDSC 144b、144cにそれぞれ「資源確保要求」通信メッセージを送信することができる。「資源確保要求」通信メッセージは、他のネットワークによる割り当て及び使用に対して利用可能な資源の全て又は一部分を第2及び第3のDSC 144b、144cに確保させるのに適した情報を含み得る。
動作274及び276では、DPC 146は、第2及び第3のDSC 144b、144cの各々から「資源確保に対する応答」通信メッセージを受信することができる。「資源確保に対する応答」メッセージは、確保された要求資源について及び/又は確保された資源の特定に適した情報についてDPC 146に通知するのに適した情報を含み得る。
任意選択により、動作ブロック278では、DPC 146は、他のネットワーク(例えば、第1のネットワーク)のワイヤレスデバイス102による割り当て及び使用のために確保された資源をプールすることができる。例えば、DPC 146は、第2のネットワークで確保されたスペクトル群を第3のネットワークで確保されたスペクトル群と組み合わせることができる。別の例として、DPC 146は、第2のネットワークで確保されたスペクトル群の第1及び第4のチャネルに利用可能な資源をプールすることができる。
動作280では、DPC 146は、第1のネットワークの第1のDSC 144aを含む多数のネットワークから「資源入札」通信メッセージを受信することができる。各「資源入札」通信メッセージは、資源のアクセス、使用、リース及び/又は購入に対する入札又は申し出、ならびに、他の関連入札情報(例えば、価格、要求された割り当て/アクセス方法など)を含み得る。動作280の一部として、DPC 146は、受信された資源入札がDSAシステムのポリシ及び規則ならびに/あるいは割り当てのための資源を申し出るネットワークによって規定された要件(例えば、最低希望価格を満たすなど)に準拠するかどうかを判断することができる。
動作282では、DPC 146は、第1のネットワークから受信された資源入札がDSAシステムのポリシ/規則及び資源を申し出るネットワークによって規定された要件(例えば、第2のネットワークによって指定された最低金額以上の、利用可能な資源のプールの資源の全て又は一部分の使用に対する金額を申し出る)に準拠するという判断に応答して、第1のネットワークからの入札/申し出を受諾することができる。また、動作282では、DPC 146は、「入札受諾」通信メッセージを生成し、第1のDSC 144aに送信することもできる。
動作284では、DPC 146は、「資源割り当て要求」通信メッセージを第2のDSC 144bに送信することによって、第1のネットワークのワイヤレスデバイス102によるアクセス及び使用のために第2のネットワークの資源を割り当てることができる。すなわち、動作284では、DPCは、第1のDSC 144aによって落札された資源の一部分(例えば、利用可能な資源のプールの)が第2のネットワークを介して完全に利用可能であると判断し、それに応答して、資源割り当て要求メッセージを第2のネットワークにのみ送信することができる。
動作286では、DPC 146は、第2のDSC 144bから「資源割り当て済み」通信メッセージを受信することができる。動作288では、DPC 146は、そのワイヤレスデバイス102によるアクセス及び使用のために資源が割り当てられたことならびに/あるいは割り当てられた資源の使用を開始できることを第1のネットワークに通知するため、「資源割り当て済み」通信メッセージを第1のDSC 144aに送信することができる。動作ブロック290では、DPC 146は、第1のネットワークによるアクセス及び使用のために割り当てられたものとしてこれらの資源を特定するトランザクションをトランザクションデータベースに記録することができる。
動作292では、DPC 146は、割り当てられた資源が消費されたことを示す情報及び/又は割り当てられた資源のリリースを要求するのに適した情報を含む「資源のリリース」通信メッセージを第2のDSC 144bから受信することができる。動作294では、DPC 146は、割り当てられた資源のその使用を第1のネットワークに終了させるため、資源消費済み/リリースメッセージを第1のDSC 144aに送信することができる。
図3〜7は、DPC 146コンポーネント、2つのDSC 144a、144bコンポーネント及びワイヤレスデバイス102を含む通信システムにおける資源の割り当て及びアクセスを行うためのDSA方法300の一つの実施形態を示す。全て又は一定の部分のDSA方法300は、DPC 146、DSC 144a〜b及び/又はワイヤレスデバイス102の処理コアによって実行することができる。様々な実施形態では、コンポーネント146、144a、144b及び102間の相互作用及び通信の全てのいずれかは、DSAAPコンポーネントによって及び/又はDSAAPプロトコルを使用して実現又は促進することができる。従って、そのような全ての相互作用及び通信は、DSAAPプロトコルに含めることができる。
図3を参照すると、ブロック302では、第1のネットワークの第1のDSC 144aは、第1のネットワークが利用可能な全スペクトル資源との比較を行い、ユーザトラフィック(例えば、通話及びデータトラフィックなど)をモニタすることができる。ブロック304では、第1のDSC 144aは、そのモニタリングの結果に基づいて資源状態レポートを生成し、資源状態レポートをメモリに記録/格納し、資源状態レポート通信メッセージを介して資源状態レポートをDPC 146に送信することができる。判断ブロック306では、第1のDSC 144aは、第1のネットワークの既存のワイヤレスデバイス102に適切なサービスを提供するため、受信された資源状態レポートに基づいて、追加の資源が必要かどうか(及び/又は近い将来に追加の資源が必要になる確率が高いかどうか)を判断することができる。追加の資源が必要であるという判断(すなわち、判断ブロック306=「はい」)に応答して、ブロック308では、第1のDSC 144aは、「資源要求」通信メッセージをDPC 146に送信することができる。追加の資源が必要でないという判断(すなわち、判断ブロック306=「いいえ」)に応答して、ブロック302では、第1のDSC 144aは、ユーザトラフィックのモニタリングを続行すること及び/又は他のDSC動作を実行することができる。
ブロック310では、第2のネットワークの第2のDSC 144bは、第2のネットワークが利用可能な全スペクトル資源との比較を行い、ユーザトラフィックをモニタすること、資源状態レポートを生成すること及び/又は本出願で論じられるDSC動作のいずれかもしくは全てを実行することができる。判断ブロック312では、第2のDSC 144bは、第2のネットワークに余分な量の利用可能な資源があるかどうかを判断することができる。第2のネットワークに余分な利用可能な資源がないという判断(すなわち、判断ブロック312=「いいえ」)に応答して、ブロック310では、第2のDSC 144bは、ユーザトラフィックのモニタリングを続行すること及び/又は他のDSC動作を実行することができる。
第2のネットワークに余分な利用可能な資源があるという判断(すなわち、判断ブロック312=「はい」)に応答して、ブロック314では、第2のDSC 144bは、他のネットワーク(例えば、第1のネットワークなど)によるアクセス及び使用のために全て又は一定の部分のその余分な資源のマーク付け、指定又は割り当てを行うことができる。ブロック316では、第2のDSC 144bは、資源割り当てレポートを生成し、生成された資源割り当てレポートをDPC 146に送信することができる(例えば、資源通信メッセージを介して)。DSC 144bは、割り当てに対して利用可能な及び/又は第2のネットワークによるマーク付け、指定もしくは割り当てが行われた資源(又は一定の部分もしくは一定の量の資源)を特定する情報を含む資源割り当てレポートを生成するように構成することができる。
ブロック320では、DPC 146は、第1及び第2のネットワークの第1及び第2のDSC 144a、144bを含む多くの異なるネットワークのDSC 144から様々な資源状態及び割り当てレポートを受信することができる。これらのレポートは、利用可能な全スペクトル資源に対する検出されたユーザトラフィックの比率、ネットワークによって必要とされる資源の量、ネットワークでの割り当てに対して利用可能な資源の量、割り当てられた資源を使用するワイヤレスデバイス102のタイプ及び能力、ワイヤレスデバイス102が割り当てられた資源にアクセスする前に満たさなければならないシステム要件、資源のアクセス及び使用に関するネットワーク規則及びポリシ、ならびに、他の同様の情報など、ネットワーク及びそれらのコンポーネントの様々な特徴、基準、要件及び条件を特定する情報を含み得る。
ブロック322では、DPC 146は、受信レポート(例えば、資源状態レポート、資源割り当てレポートなど)をメモリ(例えば、不揮発性メモリ)に格納することができる。ブロック324では、DPC 146は、第1のネットワークの第1のDSC 144aを含む異なるネットワークのDSC 144から資源要求を受信することができる。ブロック326では、DPC 146は、受信された/格納された情報(例えば、資源要求、資源割り当てレポート、資源状態レポートなどで受信された情報)を使用して、第1のネットワークが追加の資源をリースするか又は購入することができる最適な/最良の利用可能なネットワークを特定及び選択することができる。図3に示される例では、DPC 146は、第1のネットワークに資源を提供する最適なネットワークとして第2のネットワークを特定及び選択している。
ブロック328では、DPC 146は、資源問い合わせ通信メッセージを第2のDSC 1144bに送信することができる。ブロック330では、第2のDSC 1144bは、資源問い合わせ通信メッセージを受信することができる。ブロック332では、第2のDSC 1144bは、第2のネットワークによるマーク付け、指定又は割り当てが行われた余分な資源の利用可能性、金額及び/又は量を決定することができる。ブロック334では、第2のDSC 1144bは、「資源問い合わせに対する応答」通信メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。第2のDSC 1144bは、他のネットワーク(例えば、第1のネットワーク)によるアクセス及び使用のためにマーク付け、指定又は割り当てが行われた資源の利用可能性及び量の特定における使用に適した情報を含む資源問い合わせに対する応答を生成することができる。ブロック336では、DPC 146は、第2のDSC 1144bから「資源問い合わせに対する応答」通信メッセージを受信し、それに応答して、図4に示される判断ブロック400の動作を実行することができる。
図4を参照すると、判断ブロック400では、DPC 146は、第2のネットワークの第2のDSC 144bから受信されたデータ(例えば、資源問い合わせに対する応答メッセージ)に基づいて資源が利用可能であるかどうかを判断することができる。例えば、DPC 146は、確保される前に資源の全て又は一部分が他の入札者により購入されたか又は落札されたという判断に応答して、特定された資源が利用可能ではないと判断することができる。
資源が利用可能ではないという判断(すなわち、判断ブロック400=「いいえ」)に応答して、ブロック402では、DPC 146は、「資源利用不可能」通信メッセージを第1のネットワークの第1のDSC 144aに送信することができる。ブロック404では、第1のDSC 144aは、「資源利用不可能」通信メッセージを受信することができる。ブロック406では、第1のDSC 144aは、他の利用可能な資源を探索すること(例えば、DPC 146を介して)、異なるネットワークからの資源を要求すること、異なる資源を要求すること、資源を解放するためにユーザとの接続もしくは通信セッションを終了すること、又は、第1のネットワークのネットワークトラフィック及び混雑を管理するために他の同様の動作を実行することができる。
資源が利用可能であるという判断(すなわち、判断ブロック400=「はい」)に応答して、ブロック408では、DPC 146は、「資源利用可能」通信メッセージを第1のDSC 144aに送信することができる。資源利用可能メッセージは、第1のネットワークのワイヤレスデバイス102によって使用することができる第2のネットワークの資源の品質及び量を決定するために第1のDSC 144aによって使用することができる情報を含み得る。
ブロック410では、第1のDSC 144aは、DPC 146から送信された資源利用可能通信メッセージを受信することができる。ブロック412では、第1のDSC 144aは、第1のネットワークが必要とする及び/又は取得を試みる資源の金額/量を決定し、この及び他の資源情報を「資源要求」通信メッセージでDPC 146に送信することができる。
ブロック414では、DPC 146は、第1のDSC 144aから「資源要求」メッセージを受信することができる。ブロック416では、DPC 146は、受信されたれたメッセージに含まれる情報を使用して、「資源確保要求」通信メッセージを生成し、第2のネットワークの第2のDSC 144bに送信することができる。
ブロック418では、第2のDSC 144bは、DPC 146から「資源確保要求」メッセージを受信することができる。ブロック420では、第2のDSC 144bは、受信された「資源確保要求」メッセージに含まれる情報を使用して、他のネットワークのコンポーネントによるアクセス及び使用のために割り当てられた資源の要求量を確保することができる。ブロック422では、第2のDSC 144bは、「資源確保済み」通信メッセージをDPC 146に送信して、資源の要求量が確保されたことを確認すること及び/又は確保された資源を特定することができる。
ブロック424では、DPC 146は、第2のDSC 144bから「資源確保済み」通信メッセージを受信することができる。ブロック426では、DPC 146は、オークションのための確保された資源を提供すること及び/又は確保された資源に対する資源入札の受諾を開始することができる。
図5は、DPC 146が、オークションのための確保された資源を提供した後及び/又は確保された資源に対する資源入札の受諾を開始した後(例えば、図4に示されるブロック426の動作を実行した後)に実行することができるDSA方法300の入札手順を示す。
図5を参照すると、ブロック500では、第1のネットワークの第1のDSC 144aは、DPC 146に資源入札を送信することによって(例えば、通信メッセージを介して)、第2のネットワークの確保された資源へのアクセスについて交渉することができる。ブロック502では、DPC 146は、第1のDSC 144aから資源入札を受信することができる。
判断ブロック504では、DPC 146は、受信された資源入札を受諾すべきかどうかを判断することができ、このことは、資源入札がDSAシステムのポリシ及び規則ならびに第2のネットワークの要件(例えば、最低金額を超えるなど)に準拠するかどうかを判断することによって実現することができる。第1のDSC 144aから受信された資源入札を受諾すべきであるという判断(すなわち、判断ブロック504=「はい」)に応答して、ブロック506では、DPC 146は、「入札受諾」通信メッセージを第1のDSC 144aに送信することができる。ブロック508では、第1のDSC 144aは、「入札受諾」メッセージを受信し、資源アクセス指示の受信を待つことができる。ブロック510では、DPC 146は、「資源割り当て」通信メッセージを第2のネットワークの第2のDSC 144bに送信することができる。
ブロック512では、第2のDSC 144bは、DPC 146から「資源割り当て」通信メッセージを受信することができる。ブロック514では、第2のDSC 144bは、受信された「資源割り当て」メッセージに含まれる情報を使用して、第1のネットワークのコンポーネントによるアクセス及び使用のために確保された全て又は一定の部分の資源を割り当てることができる。ブロック516では、第2のDSC 144bは、割り当てられた資源にアクセスするためにワイヤレスデバイス102(すなわち、第1のネットワークの)によって使用することができる情報(例えば、アクセスパラメータなど)を含む「資源アクセス」通信メッセージを生成し、「資源アクセス」メッセージをDPC 146に送信することができる。ブロック518では、第2のDSC 144bは、音声又はデータ呼び出しを構成又は準備することによってなど、第1のネットワークのワイヤレスデバイス102への通信セッション/リンクの確立に備えるために様々な動作を実行することができる。
ブロック522では、DPC 146は、第2のDSC 144bから「資源アクセス」通信メッセージを受信し、資源アクセスメッセージを第1のDSC 144aに中継することができる。ブロック524では、第1のDSC 144aは、DPC 146から「資源アクセス」メッセージを受信することができる。受信された「資源アクセス」メッセージは、第2のネットワークに割り当てられた資源にアクセスするためにワイヤレスデバイス102によって使用することができるアクセスパラメータを含み得る。ブロック526では、第1のDSC 144aは、第1のネットワークとの通信セッションを有するワイヤレスデバイス102及び/又は他のネットワークへの移動のために第1のネットワークが指定/マーク付けしたワイヤレスデバイス102にアクセスパラメータを送信することができる。
ブロック528では、ワイヤレスデバイス102は、第1のDSC 144aから第2のネットワークのアクセスパラメータを受信することができる。ブロック530及び520では、ワイヤレスデバイス102及び/又は第2のDSC 142bは、ワイヤレスデバイス102と第2のネットワークとの間の通信セッション/リンクを確立するために様々な動作を実行することができる。次いで、第2のDSC 144bは、図7に示されるブロック700の動作を実行することができ、ブロック700の動作については以下でさらに論じる。
上記で言及されるように、判断ブロック504では、DPC 146は、第1のDSC 144aから受信された資源入札を受諾すべきかどうかを判断することができる。第1のDSC 144aから受信された資源入札を受諾すべきではないという判断(すなわち、判断ブロック504=「いいえ」)に応答して、DPC 146は、図6に示されるブロック600の動作を実行することができる。
図6を参照すると、ブロック600では、DPC 146は、「入札拒否」通信メッセージを第1のDSC 144aに送信することができる。ブロック602では、第1のDSC 144aは、DPC 146から、「入札拒否」メッセージを受信することができる。判断ブロック604では、第1のDSC 144aは、第1のネットワークが資源に対する再入札を行う/行うべきかどうかを判断することができる。第1のネットワークが資源に対する再入札を行う/行うべきであるという判断(すなわち、判断ブロック604=「はい」)に応答して、ブロック606では、第1のDSC 144aは、新しい資源入札をDPC 146に送信することができる(例えば、資源入札通信メッセージで)。
ブロック608では、DPC 146は、第1のDSC 144aから新しい資源入札(又は再入札)を受信することができる。判断ブロック610では、DPC 146は、新しい資源入札がDSAシステムのポリシ及び規則ならびに第2のネットワークの要件に準拠するかどうかを判断することによって、新しい資源入札を受諾するかどうかを判断することができる。新しい資源入札を受諾すべきであるという判断(すなわち、判断ブロック610=「はい」)に応答して、DPC 146は、図5に示されるブロック506の動作を実行することができる。新しい資源入札を受諾すべきではないという判断(すなわち、判断ブロック610=「いいえ」)に応答して、DPC 146は、ブロック600の動作を実行することができる。
第1のネットワークが資源に対する再入札を行うべきであるという判断(すなわち、判断ブロック604=「いいえ」)に応答して、ブロック612では、第1のDSC 144aは、「資源要求取消」通信メッセージをDPC 146に送信することができる。ブロック614では、DPC 146は、第1のDSC 144aから「資源要求取消」メッセージを受信することができる。ブロック616では、DPC 146は、「資源のリリース」通信メッセージを第2のDSC 144bに送信することができる。
ブロック618では、第2のDSC 144bは、DPC 146から「資源のリリース」メッセージを受信することができる。ブロック620では、第2のDSC 144bは、他のネットワークが資源を使用できるように、確保された資源をリリースすることができる。次いで、第2のDSC 144bは、割り当てられた資源の状態をDPC 146に報告することができ、このことは、図3に示されて上記で論じられるブロック316の動作を実行することによって実現することができる。
図7は、第2のネットワークが第1のネットワークの二次ユーザワイヤレスデバイス102へのアクセスを提供した後(すなわち、図5に示されるブロック520の動作を実行した後)に実行することができるDSA方法300の清算手順を示す。
ブロック700では、第2のDSC 144bは、第1のネットワークによる割り当てられた資源の使用に関連するインボイス及び支払い指示をDPC 146に送信することができる。ブロック704では、DPC 146は、受信されたインボイス及び支払い指示を第1のDSC 144aに中継することができる。ブロック706では、第1のDSC 144aは、インボイス及び支払い指示を受信し、ブロック718では、第2のネットワークから課された料金を清算することができる。
任意選択により又は代替として、ブロック708では、第2のDSC 144bは、使用パラメータ及び支払い指示をDPC 146に送信することができる。ブロック710では、DPC 146は、第2のDSC 144bから使用パラメータ及び支払い指示を受信することができる。ブロック712では、DPC 146は、資源のアクセス及び使用に対するインボイスを作成することができる。ブロック714では、DPC 146は、第1のネットワークの第1のDSC 144aにインボイスを送信することができる。ブロック716では、第1のDSC 144aは、インボイス及び支払い指示を受信し、ブロック718では、第2のネットワークから課された料金を清算するために様々な動作を実行することができる。
様々な実施形態では、DPC 146及びDSC 144コンポーネントは、インタフェースを介して通信するように構成することができ、インタフェースは、Xe及び/又はXd基準点上で定義される動的スペクトルアービトラージアプリケーションパート(DSAAP)プロトコル/モジュール/コンポーネントに実装するか又はそれを介して提供することができる。DSAAPは、DSAシステム及び電気通信ネットワークの効率及び速度を向上させるため、DPC 146とDSC 144との間の通信を可能にする、促進する、サポートする又は増大することができる。様々な実施形態では、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントは、DPC 146コンポーネント、DSC 144コンポーネント、DPC 146及びDSC 144コンポーネントとは無関係のコンポーネント、又は、それらの任意の組合せに含めることができる。DSAAPモジュール/コンポーネントは、これらの及び他のDSAコンポーネントがDSAAPプロトコルを使用して情報を伝達できるようにすることができる。
例えば、DSAAPは、DPC 146及びDSC 144コンポーネントが、特定の情報を伝達できるように、ならびに/あるいは、DSC登録機能、資源利用可能性広告機能、資源の入札及び割り当て機能、借主ユーザから貸主ネットワークへのハンドイン機能、貸主ネットワークからのバックオフ機能、エラー処理機能(例えば、機能特有のエラーメッセージが定義されない一般エラー状況の報告など)、DSC登録解除機能、エラー表示機能、DSC落札成功及び落札失敗表示機能、DSC資源割り当て撤回機能を含む様々な機能を共に提供する動作を実行できるようにすることができる。様々な実施形態では、これらの機能は、図8A〜17Bを参照して以下で論じられるDSAAP方法のうちの1つ又は組合せを実行するようにDPC 146及び/又はDSC 144コンポーネントを構成することによって提供、実装又は実現することができる。DSAAPプロトコルの使用及びDSAAP方法の実行は、1つ又は複数のDSAAPメッセージを介する通信を含み得る。
様々な実施形態では、DSC 144とDPC 146との間の情報の伝達に使用されるDSAAPメッセージは、DSC登録要求メッセージ、DSC登録受諾メッセージ、DSC登録拒否メッセージ、DSC登録解除メッセージ、DSC資源登録要求メッセージ、DSC資源登録受諾メッセージ、DSC資源登録拒否メッセージ、利用可能な入札要求メッセージ、利用可能な入札応答メッセージ、利用可能な入札拒否メッセージ、DSC入札要求メッセージ、DSC入札受諾メッセージ、DSC入札拒否メッセージ、DSC高値での入札メッセージ、DSC落札メッセージ、DSC落札失敗メッセージ、DSC入札取消メッセージ、DSC買い要求メッセージ、DSC買い受諾メッセージ、DSCを買い拒否メッセージ、DSC資源割り当て済みメッセージ、DSC資源撤回済みメッセージ及び/又はDSCバックオフコマンドメッセージを含み得る。これらのメッセージの各々は、臨界情報、存在情報、範囲情報及び割り当てられた臨界情報を含み得るか又はそれらと関連付けることができる。これらのメッセージ及びそれらのコンテンツについては、以下でさらに詳細に論じる。
様々な実施形態では、DSAAP方法は、第1の電気通信ネットワーク(例えば、借主ネットワーク)の第1のDSCサーバと、第2の電気通信ネットワーク(例えば、貸主ネットワーク)の第2のDSCサーバと、第1及び第2の電気通信ネットワーク外のDPCサーバとを含むDSAシステムで実行することができる。第1のDSCは、第1の通信リンクを介してDPCと結合された第1のDSCプロセッサを含むことができ、第2のDSCは、第2の通信リンクを介してDPCと結合された第2のDSCプロセッサを含み得る。第2のDSCは、第3の通信リンクを介して第2の電気通信ネットワークのeNodeBと結合することができる。第1及び第2の通信リンクは、Xdインタフェース上で定義することができ、第3の通信リンクは、Xeインタフェース上で定義される。
図8A〜8Cは、DPC 146がDSC 144に様々なサービス(例えば、入札のために貸主DSCの144の資源を広告すること、借主DSC 144が他のネットワークによって提供される資源に対する入札を行えるようにすることなど)を提供できるようにするため、DSC 144 コンポーネントをDPC 146に登録するためのDSAAP登録方法800の一つの実施形態を示す。図8A〜8Cに示される例では、DSAAP登録方法800は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。DSAAP登録方法800の動作は、XEシグナリングトランスポート又は通信リンクが確立されたことをDSC 144又はDPC 146が検出した後又はその検出に応答して実行することができる。
図8A〜8Cに示される動作802では、DSC 144は、DSC登録要求メッセージを生成し、DPC 146に送信することによって、DSAAP登録方法800を開始することができる。一つの実施形態では、DSC 144は、DPC 146からのサービスを必要とするという判断に応答して、DSC登録要求メッセージを生成及び/又は送信するように構成することができる。例えば、DSC 144は、その対応するネットワーク(すなわち、DSCによって表されるネットワーク)が他のネットワークに割り当てることができる余分な資源を含むという判断に応答して、DSC登録要求メッセージを生成するように構成することができる。別の例として、DSC 144は、現在の又は予想される将来のユーザトラフィック、ネットワーク混雑などを考慮してその既存のワイヤレスデバイス102に適切なサービスを提供するためにそのネットワークが追加の資源を必要とするという判断に応答して、DSC登録要求メッセージを生成するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSC 144は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、DSCアイデンティティIE、DSC インターネットプロトコル(IP)アドレスIE、DSCタイプIE、DSC PLMN−ID IE、PLMNタイプIE及びDSC資源更新タイマIEのいずれか又は全てを含むDSC登録要求メッセージを生成するように構成することができる。DSC PLMN−ID IEは、DSC 144と関連付けられるか又はDSC 144によって表されるネットワーク(例えば、E−UTRAN)の特定使用に適したPLMN IDを含み得る。PLMNタイプIEは、DSC 144によって表されるネットワークのタイプ(例えば、公安、商用など)の決定における使用に適した情報を含み得る。DSC IPアドレスIEは、DSAAPのXEインタフェースの管理、維持又は提供に対する責任を有するDSC 144のIPアドレスを含み得る。
図8A及び8Bに示される動作ブロック804では、DPC 146は、DSC 144をDPC 146に登録するために様々な登録動作(すなわち、DSCの認証、メモリへのDSC識別子情報の格納など)を実行することができる。一つの実施形態では、これらの登録動作の一部として、DPC 146は、重複DSC登録要求メッセージの受信に応答して(すなわち、同じ一意DSCアイデンティティによって識別された既に登録されているDSCに対して)など、既存の登録を新しい登録で上書き/オーバーライドすることができる。
図8Aに示される動作ブロック806では、DPC 146は、登録動作が成功したと判断することができる。動作808では、DPC 146は、DSC 144の受諾及び登録を示すため、DSC登録受諾メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、DPC ID IE、XEhシグナリングトランスポートネットワーク層(TNL)アドレスIE及びトンネリング情報IEのいずれか又は全てを含むDSC登録受諾メッセージを生成することができる。XEhシグナリングTNLアドレスIEは、トランスポート層セッションの確立における使用に適したアドレス値を含み得る。トンネリング情報IEは、異なるペイロードプロトコルをカプセル化するため、信頼できないもしくは未証明のネットワークを通じて安全な通信を確立するため、互換性がない配信ネットワーク上でペイロードを運ぶため、及び/又は、他の同様のトンネリング動作を実行するために使用することができる情報を含み得る。
DPC 146を介する/DPC 146へのXEh接続性をサポートするため、動作ブロック810では、DSC 144は、DSC登録受諾メッセージのXEhシグナリングTNLアドレスIEに含まれるアドレス値を使用して、トランスポート層セッションを確立することができる。一つの実施形態では、DSC 144は、DSC登録受諾メッセージがXEhシグナリングTNLアドレス情報要素にアドレス値を含むという判断に応答して、トランスポート層セッションを確立するように構成することができる。一つの実施形態では、DSC 144は、XEhシグナリングTNLアドレス情報要素が存在しない、ヌルである、空である又は有効でないという判断に応答して、DPC 146を介する/DPC 146へのXEh接続性がサポートされない又は必要とされないと判断するように構成することができる。
図8Bを参照すると、動作ブロック812では、DPC 146は、動作804の一部として実行された登録動作が失敗したと判断することができる。DPC 146は、DSCの認証又は許可の失敗、ネットワーク又はコンポーネントの過負荷、DSCパラメータの不一致を含む各種の状態/事象のいずれかの検出に応答して、登録が失敗したと判断することができる。動作814では、DPC 146は、登録が失敗したこと及び/又はDPC 146がDSC 144を登録できないことをDSC 144に通知するため、DSC登録拒否メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、原因IE、臨界診断IE及びバックオフタイマIEのいずれか又は全てを含むDSC登録拒否メッセージを生成することができる。原因IEは、失敗の具体的な理由(例えば、過負荷がかかっているなど)を特定するか又は失敗の理由が知られていないもしくは詳細不明であることを示すのに適した情報を含み得る。
動作ブロック816では、DSC 144は、受信された登録拒否メッセージに含まれる情報に基づいて、様々な登録失敗に対する応答動作を実行することができる。例えば、DSC 144は、受信された登録拒否メッセージの原因IEの値が「過負荷」に設定されたという判断に応答して、その同じDPC 146への登録に再度試みる前に、受信された登録拒否メッセージのバックオフタイマIEに示される時間の間待つことができる。
図8Cを参照すると、動作ブロック852では、DSC 144は、DPC 146へのDSC登録要求メッセージの送信(例えば、動作802の一部として)に応答して、登録応答タイマを開始することができる。動作ブロック854では、DSC 144は、DSC 144がDSC登録応答メッセージを受信する前に登録応答タイマが切れたと判断することができる。動作856では、DSC 144は、対応するDSC登録応答メッセージを受信する前にタイマが切れたという判断に応答して、DSC登録要求メッセージをDPC 146に再送信することができる。動作ブロック858では、DSC 144は、登録応答タイマをリスタート又はリセットすることができる。動作860では、DPCは、DSC登録応答メッセージをDSC 144に送信することができる。動作ブロック862では、DSC 144は、DSC登録応答メッセージの受信に応答して、登録応答タイマを止めることができる。
図9A及び9Bは、DPC 146が金融仲介プラットフォームを介して入札/割り当てのためにそれらの資源を格納、組織化及び/又は利用可能にすることができるようにするため、入札/買いに対して利用可能な資源を広告するためのDSAAP広告方法900を示す。図9A及び9Bに示される例では、DSAAP広告方法900は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
図9A及び9Bに示される動作ブロック902では、DSC 144は、そのDSC 144によってサービス提供されるセル内に、割り当てに対して利用可能な資源があると判断することができる。動作ブロック904では、DSC 144は、DSC資源登録要求メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。様々な実施形態では、DSC 144は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、DSCアイデンティティIE、DSCタイプIE、PLMN−IDリストIE、資源利用可能性IE、資源利用可能性開始時刻IE、データ帯域幅IE、グリッドリストIE、入札又は買いIE、最小入札額IE、資源利用可能性終了時刻IE、時刻IE、継続時間IE、1秒当たりのメガビット(MBPS)IE及びセルアイデンティティIEのいずれか又は全てを含むDSC資源登録要求メッセージを生成することができる。
DSCアイデンティティIEは、DSC 144のアイデンティティを決定するためにDPC 146によって使用することができる情報を含み得る。例えば、DSCアイデンティティIEは、DSCプールID、DSCインスタンス情報、及び、DSCが管理しているか又は表しているネットワークのPLMN IDを含み得る。DSCプールIDは、利用可能な資源のプールの一意の識別子であり、ならびに/あるいは、3GPP EPCアーキテクチャのMMEプールID及びMME IDと同じ又は同様であり得る。
メッセージID IEは、DSC 144から送信される特定のDSC資源登録要求メッセージのためのメッセージ識別子を含み得る。DSC 144及びDPC 146は、シーケンス番号としてメッセージID IEを使用して、DSC資源登録要求、DSC資源登録受諾及び/又はDSC資源登録拒否メッセージを特定及び相関するように構成することができる。
資源利用可能性IEは、他のネットワークによる割り当て及び使用のために資源について広告するネットワークのPLMN IDを決定する際のDPC 146による使用に適した情報を含み得る。DPC 146は、複数のDSCのため及び/又は複数の異なるネットワーク(すなわち、異なるPLMN ID)のための資源利用可能性IEを受信、格納及び/又は維持するように構成することができる。従って、各資源利用可能性IEは、資源について広告するネットワークのうちの1つ又は複数の特定に適した情報を含み得る。
時刻IEは、DSC 144がDSC資源登録要求メッセージを送信した時刻を決定する際のDPC 146による使用に適した情報を含み得る。継続時間IEは、入札又は買いのために資源を利用可能にすべき時間帯の決定における使用に適した情報を含み得る。
データ帯域幅IEは、任意選択の継続時間IEで指定された継続時間に対して利用可能な帯域幅(例えば、単位:MBPS)の決定における使用に適した情報を含み得る。DPC 146は、受信されたDSC資源登録要求メッセージに継続時間IEが含まれていないという判断に応答して(又は継続時間IEが有効値を含まないという判断に応答して)、MBPS IEで指定された帯域幅が落札者又は購入者によって消費されるまでその帯域幅を利用可能にすべきであると判断することができる。
グリッドリストIEは、入札又は買いに対して利用可能にすべきネットワーク帯域幅の場所に対するグリッド識別子の決定における使用に適した情報を含み得る。セルアイデンティティIEは、DSC資源登録要求メッセージで申し出の一部として入札又は買いのために提供された利用可能な資源を有する各グリッド内の個々のセル(グリッドID及びセルIDによって特定される)の決定における使用に適した情報を含み得る。最小入札額IEは、米ドル(USD)などの額面又は貨幣の金額を含み得る。
図9Aに示される動作ブロック906では、DPC 146は、入札に対してDSC 144の資源を受諾することができる。動作908では、DPC 146は、資源が受諾されたことを認めるため、DSC資源登録応答又はDSC資源登録受諾メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、入札ID IE及びメッセージID IEのいずれか又は全てを含むDSC資源登録メッセージを生成することができる。メッセージID IEは、受信されたDSC資源登録要求メッセージに含まれるものと同じメッセージ識別子値を含み得る。DPC 146及び/又はDSCは、メッセージID IEの値を使用して、DSC資源登録要求及びDSC資源登録受諾メッセージを特定及び相関するように構成することができる。動作ブロック910では、DPC 146は、金融仲介プラットフォームを介して入札又は買いのためにネットワーク資源を格納、組織化及び/又は利用可能にすることができる。
図9Bに示される動作912では、DPC 146は、DSC資源登録要求メッセージを拒否すること及び/又は受信されたDSC資源登録要求メッセージで特定された資源を入札に対して拒否することができる。DPC 146は、各種の理由で及び/又は各種の事象もしくは状態のいずれかの検出に応答して、メッセージ/資源を拒否することができる。例えば、DPC 146は、DPC 146がどのオペレータからの資源も受諾していない、受信メッセージで特定された特定のオペレータに対する資源を受諾していない、メッセージで特定された資源を受諾していないという判断、DPCに過負荷がかかっているという判断、入札に対して利用可能な資源を格納及びサービス提供するための十分なメモリがないという判断などに応答して、資源を拒否することができる。また、DPC 146は、DPC 146の管理者が、全てのネットワーク(例えば、全てのPLMN ID)から、DSC資源登録要求メッセージに含まれる特定のPLMN IDからのさらなる入札を無効にしたという判断などに応答して、資源利用可能メッセージを拒否することもできる。
図9Bに示される動作914では、DPC 146は、DSC資源登録拒否メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、原因IE及び臨界診断IEのいずれか又は全てを含むDSC資源登録拒否メッセージを生成することができる。また、DPC 146は、DSC 144から受信されたDSC資源登録要求メッセージに含まれるメッセージ識別子と同じ値を含むメッセージID IEを含むDSC資源登録拒否メッセージを生成することもできる。DPC 146及び/又はDSC 144は、メッセージID IEの値を使用して、DSC資源登録要求及びDSC資源登録拒否メッセージを特定及び相関するように構成することができる。
動作ブロック916では、DSC 144は、受信されたDSC資源登録拒否メッセージに含まれる情報に基づいて、様々な資源登録失敗に対する応答動作を実行することができる。例えば、DSC 144は、DSC資源登録拒否メッセージに含まれる情報を使用して、DPC 146への資源登録を再度試みるか、別のDPCへの資源の登録を試みるか、異なる資源への登録を再度試みるか、又は、本出願で論じられる他のDSC動作のいずれかを実行するかを判断することができる。
図10A及び10Bは、一つの実施形態による、利用可能な資源のリストを伝達するためのDSAAP方法1000を示す。DSAAP方法1000は、入札/買いに対して利用可能な資源入札又は資源について借主ネットワークに通知するために実行することができる。図10A及び10Bに示される例では、DSAAP方法1000は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。一つの実施形態では、借主DSC 144は、そのDSC 144がDPC 146からの資源に対する入札又はリースもしくは購入要求を行う前に、利用可能な資源のリストを回収/受信するためにDSAAP方法1000を実行するように構成することができる。
図10A及び10Bに示される動作1002では、借主DSC 144は、入札又は買いのために貸主ネットワークから割り当てに対して利用可能な資源入札に関する情報を要求するため、利用可能な入札要求メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。様々な実施形態では、借主DSC 144は、シーケンス番号情報要素(IE)、メッセージタイプIE、1つ又は複数のPLMN ID IEを含むPLMNリストIE、1つ又は複数のグリッドID IEを含むグリッドIDリストIEのいずれか又は全てを含む利用可能な入札要求メッセージを生成することができる。
一つの実施形態では、借主DSC 144は、利用可能な入札要求メッセージのPLMNリストIEのPLMN ID IEに含まれ得る所望のネットワークのPLMN IDを含む利用可能な入札要求メッセージを生成することによって、特定のネットワークから特定の資源を要求するように構成することができる。
一つの実施形態では、借主DSC 144は、利用可能な入札要求メッセージのPLMNリストIEに入力しないことによってならびに/あるいはPLMNリストIE及び/又はPLMN ID値を含まない利用可能な入札要求メッセージを生成することによって、利用可能ないかなるネットワークからも資源を要求するように構成することができる。
一つの実施形態では、借主DSC 144は、利用可能な入札要求メッセージのグリッドIDリストIEのグリッドID IEに含まれ得る所望のグリッドのグリッドIDを含む利用可能な入札要求メッセージを生成することによって、貸主ネットワーク内の特定のグリッドから資源を要求するように構成することができる。
一つの実施形態では、借主DSC 144は、生成された利用可能な入札要求メッセージのグリッドIDリストIEに入力しないことによってならびに/あるいはグリッドIDを含まない利用可能な入札要求メッセージを生成することによって、PLMN ID IEグリッドの指定されたPLMN ID内のグリッドのいずれか又は全てから資源を要求するように構成することができる。
図10A及び10Bに示される動作ブロック1004では、DPC 146は、受信された利用可能な入札要求メッセージに含まれるPLMN ID及びグリッドIDが有効であるかどうかを判断することができる。PLMN ID及びグリッドIDが間違っていれば、動作ブロック1005では、DPC 146は、エラー/間違った値の理由コードを決定することができる。動作ブロック1006では、DPC 146は、受信された利用可能な入札要求メッセージで特定された各グリッドに対して又は全ての利用可能なグリッドに対して(例えば、受信された利用可能な入札要求メッセージのグリッドIDリストIEが有効値を含まない時)利用可能な資源/入札があるかどうかを判断することができる。
図10Aに示される動作1008では、DPC 146は、利用可能な入札応答メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、DSCアイデンティティIE、PLMN−IDグリッドセル入札情報リストIE、シーケンス番号IE、1つ又は複数のPLMN ID IEを含むPLMNリストIE及びグリッドリストIEのいずれか又は全てを含む利用可能な入札応答メッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、PLMNリストIE及びグリッドリストIEは、PLMN−IDグリッドセル入札情報リストIEに含めることができる。一つの実施形態では、グリッドリストIEは、1つ又は複数のセルID IEを含む1つ又は複数のセルIDリストIEを含み得る。
様々な実施形態では、DPC 146は、絶対無線周波数チャネル数(ARFCN)IE、チャネル帯域幅IE、利用可能な全帯域幅を特定するためのメガビット又はメガバイトIE、資源のピークデータレートを特定するためのMBPS IE、資源利用可能時間IE、資源有効時間IE、入札/買いIE、入札/買い終了時刻IE、最小入札額IE及び買値IEのいずれか又は全ても含む利用可能な入札応答メッセージを生成することができる。DPC 146は、メッセージで特定された各PMLN、各資源、各グリッド及び/又は各セルに対するそのような情報を含む利用可能な入札応答メッセージを生成することができる。
一つの実施形態では、DPC 146は、オークションに対して利用可能な資源に対する入札があるという判断に応答して、PLMN IDのリスト、各PLMN内のグリッドIDのリスト及び各グリッド内の利用可能な資源/入札を含む利用可能な入札応答メッセージを生成するように構成することができる。
一つの実施形態では、DPC 146は、関連ネットワーク/PLMN IDのためのそのDPC 146による、オークションに対して利用可能な資源/資源に対する入札がないという判断に応答して、メッセージタイプ及びシーケンス番号IE(又はこれらのIEの有効値)を含む利用可能な入札応答メッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、DPC 146は、受信された利用可能な入札要求メッセージに含まれるシーケンス番号IEと同じ値を有するシーケンス番号IEを含む利用可能な入札応答メッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、DSC 144は、これらの要求及び応答メッセージのシーケンス番号IEを使用して、メッセージを相関させるように構成することができる。
一つの実施形態では、DPC 146は、PLMN IDを含むPLMNリストIE及びグリッドIDリストIEを含む利用可能な入札応答メッセージを生成するように構成することができる。グリッドIDリストIEは、グリッド内のオークションに対して利用可能なセルのリストを含み得る。セルIDリストIEは、セルIDを含むことができ、各セルに対し、ARFCN、チャネル帯域幅、利用可能な全帯域幅、許容ピークデータレート、資源が利用可能な及び資源の有効期限が切れる/終了する時刻(例えば、UTC)、入札タイプオークションか又は買いタイプオークションか、最小入札額又は買値、入札終了時刻(例えば、UTC)ならびに他の同様の情報を含み得る。
動作ブロック1010では、DSC 144は、利用可能な入札応答メッセージに含まれる情報を使用して、入札に対して利用可能な資源を特定すること、DSC 144が利用可能な資源に対する入札を提出するかどうかを判断すること、DSC 144が入札を提出する資源を決定すること、及び/又は、他の同様の動作を実行することができる。
図10Bを参照すると、動作1012では、DPC 146は、利用可能な入札拒否メッセージを生成し、DSC 144に送信することによって、借主DSC 144から受信された利用可能な入札要求メッセージを拒否することができる。DPC 146は、要求メッセージで供給されるPLMN IDのうちの1つ又は複数が公知のネットワークのいずれかからのものではないという判断(例えば、動作1004又は1006の一部として)、要求メッセージで供給されるグリッドIDのうちの1つ又は複数が供給されたPLMN IDに関して有効ではないという判断、ならびに/あるいは、関連グリッドで利用可能な資源/入札がないという判断に応答して、利用可能な入札要求メッセージを拒否するように構成することができる。
一つの実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、原因IE、臨界診断IE及びシーケンス番号IEを含む利用可能な入札拒否メッセージを生成するように構成することができる。原因IEは、動作ブロック1005で決定することができる利用可能な入札要求の拒否に対する理由コード(例えば、無効なPLMN ID、無効なグリッドIDなど)を含み得る。シーケンス番号IEは、借主DSC 144から受信された利用可能な入札要求メッセージに含まれているものと同じシーケンス番号値を含み得る。従って、DPC 146及び/又はDSC 144は、要求及び応答メッセージのシーケンス番号IEを使用して、それらのメッセージを相関させるように構成することができる。
動作ブロック1014では、DSC 144は、利用可能な入札拒否メッセージに含まれる情報を使用して、様々な失敗に対する応答動作を実行することができる。例えば、DSC 144は、別の利用可能な入札要求メッセージをDPC 146に送信するかどうかを判断すること、別の利用可能な入札要求メッセージを異なるDPCに送信するかどうかを判断することなどができる。
図11A及び11Bは、DSC資源に対して入札するDSAAP入札方法1100を示し、これにより、異なる借主ネットワークは、貸主ネットワークから利用可能な資源に対する入札を行うことができる。図11A及び11Bに示される例では、DSAAP方法1100は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
一つの実施形態では、DSC 144及び/又はDPC 146は、DSC 144が入札に対して利用可能な資源のリストを回収した後(例えば、DSAAP方法1000を実行した後)にDSAAP方法1100を実行するように構成することができる。様々な実施形態では、DSC 144及び/又はDPC 146は、入札時間切れになるまで連続して又は繰り返してDSAAP方法1100を実行するように構成することができる。一つの実施形態では、DPC 146は、入札時間切れ時に落札した入札(すなわち、最高入札値が付いたもの)を選択するように構成することができる。
図11A及び11Bに示される方法1100の動作1102では、貸主ネットワークから利用可能であると判断された資源のうちの1つ又は複数(すなわち、方法1000の実行を介して得られた資源のリストに含まれる資源のうちの1つ又は複数)に対する入札を行うため、借主DSC 144は、DSC入札要求メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。借主DSC 144は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、DSCアイデンティティIE、DSCタイプIE、入札ID IE、PLMN ID IE及び入札額IEのいずれか又は全てを含むDSC入札要求メッセージを生成するように構成することができる。入札ID IEは、借主DSC 144が入札を行う特定の資源の特定に適した情報を含み得る。PLMN ID IEは、入札ID IEで特定された資源と関連付けられたネットワークのPLMN IDの特定における使用に適した情報を含み得る。入札額IEは、貨幣(例えば、USD)の金額又は入札値を含み得る。
一つの実施形態では、借主DSC 144は、特定の資源/入札IDの入札リストで指定される最小入札額より大きい入札額IE値を含むDSC入札要求メッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、借主DSC 144は、受信された利用可能な入札応答メッセージ(例えば、図10Aに示される動作1008の一部として送信されたメッセージ)から最小入札額及び/又は入札リストを得るように構成することができる。
図11Aに示される動作ブロック1104では、DPC 146は、受信されたDSC入札要求メッセージに含まれる情報を使用して、入札がDSAシステムのポリシ及び規則ならびに貸主ネットワークの要件に準拠するかどうかを判断することによってなど、入札(資源入札)が有効であるかどうか及び受諾すべきかどうかを判断することができる。動作1106では、DPC 146は、入札が有効である及び/又は受諾すべきであるという判断に応答して、DSC入札受諾メッセージを生成し、DSCに送信することができる。DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、ならびに、入札が有効であると判断されたこと及び/又は受諾されたことをDSC 144に通知するのに適した他の情報のいずれか又は全てを含むDSC入札受諾メッセージを生成するように構成することができる。
上記で論じられる例では、DSC入札受諾メッセージは、入札が有効である/受諾されたことをDSC 144に通知するものであり、借主DSC 144が落札したことを通知するものではないことに留意すべきである。落札した借主DSCは、入札時間切れとなり、入札終了時に借主DSCが最高入札者であるとDPC 146が判断した際に、DSC落札メッセージを介して通知を受けることができる。同様に、DPC 146は、DSC落札失敗メッセージを介して、入札プロセスに参加したが落札失敗入札を提出した借主DSCに、落札入札を提出しなかったことを通知することができる。DSC落札メッセージ及びDSC落札失敗メッセージについては、以下でさらに詳細に論じる。
図11Bを参照すると、動作ブロック1108では、DPC 146は、受信されたDSC入札要求メッセージに含まれる情報を使用して、入札が有効ではない及び受諾すべきではないと判断することができる。例えば、DPC 146は、受信された情報を使用して、入札がDSAシステムのポリシ/規則に準拠しない及び/又は貸主ネットワークの要件に準拠しない(例えば、最小希望価格を満たさない)と判断することができる。さらなる例として、DPC 146は、入札要求メッセージの入札額IEで指定される入札額が最小入札より高いものではないという判断、入札額が現在申し出を受けている入札の中で最も高いものではないという判断、入札ID IEに含まれる入札IDが無効であるという判断、又は、入札/資源が入札に対してもはや利用可能ではない(例えば、有効期限切れ、オークションの終了、入札撤回又は無効な入札IDが原因で)という判断に応答して、入札が有効ではない又は受諾すべきではないと判断するように構成することができる。
動作1110では、DPC 146は、DSC入札拒否メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、原因IE及び臨界診断IEのいずれか又は全てを含むDSC入札拒否メッセージを生成するように構成することができる。DSC入札拒否メッセージの入札ID IEは、受信されたDSC入札要求メッセージに含まれる入札識別子と同じ値を含み得る。原因IEは、入札が拒否された理由(例えば、最小入札が満たされていない、高値での入札、入札が見つからないなど)を特定する理由コードを含み得る。動作ブロック1112では、DSC 144は、DSC入札拒否メッセージに含まれる情報を使用して、資源に対する再入札を行うかどうかを判断する動作、有効な入札IDを含む新しいDSC入札要求メッセージを生成する動作など、様々な入札要求失敗に対する応答動作を実行することができる。
図12A〜12Dは、参加ネットワークに入札動作の結果を通知するDSAAP通知書方法1200を示す。すなわち、DSAAP通知方法1200は、オークションの結果(例えば、DSC 144が落札入札を提出したこと、DSC 144が高値で入札したこと、DSC 144が落札失敗入札を提出したこと、オークションが取り消されたことなど)をDSC 144に通知するために実行することができる。図12A〜12Dに示される例では、DSAAP通知方法1200は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
DSAAP通知方法1200は、入札が受諾されたことをDPC 146がDSC 144に通知した後(例えば、図11に示される動作1106の後)に実行することができる。また、DSAAP通知方法1200は、入札時間切れの後に及び/又はDPC 146による事象もしくは状態(例えば、新しい入札が受信されたこと、高値で入札されたことなど)の検出に応答して実行することもできる。
図12Aに示される動作ブロック1202では、DPC 146は、DSC 144から受信された最後の、最近の又は最新の入札要求メッセージの入札額IEで指定される入札額が現在の入札の中で最も高いものではないと判断することができる。動作1204では、DPC 146は、その前の入札が別の借主DSCからのより高い入札によって高値が付けられたこと及び/又は前の入札がもはや有効ではないことを借主DSC 144に通知するため、DSC高値での入札メッセージを生成し、借主DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、原因IE、入札情報IE、臨界診断IE、DSC ID IE及び入札ID IEのいずれか又は全てを含むDSC高値での入札メッセージを生成することができる。
DSC ID IEは、特定の借主DSC 144の特定における使用に適した情報を含み得る。入札ID IEは、高値が付けられた提出入札の特定における使用に適した入札IDを含み得る。動作ブロック1206では、借主DSC 144は、資源に対してより高い入札をそのDPC 146に提出するか、異なるDPC 146に入札を提出するか、帯域幅を解放するために既存の通話を終えるかなどを判断することによってなど、様々な高値での入札失敗に対する応答動作を実行することができる。
図12Bを参照すると、動作ブロック1210では、DPC 146は、入札時間切れとなり、DSC 144から受信された最後の、最近の又は最新の入札要求メッセージの入札額IEで指定される入札額が現在の入札の中で最も高いものであると判断することができる。動作1212では、DPC 146は、前の入札が落札入札であることを借主DSC 144に通知するため、DSC落札メッセージを生成し、借主DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、入札情報IE、DSC ID IE、ならびに、帯域幅、MBPS、時間及び落札した入札額などの元の入札詳細などのいずれか又は全てを含むDSC落札メッセージを生成することができる。DSC ID IEは、特定の借主DSC 144の特定における使用に適した情報を含み得る。入札ID IEは、資源オークション/入札動作を落札した入札の特定に適した入札識別子を含み得る。
動作ブロック1214では、落札した借主DSC 144は、そのネットワーク機器及びデバイス(例えば、ワイヤレスデバイス)が資源の使用を開始する及び/又は使用のために資源を利用可能にするスケジューリングを行う(すなわち、落札した借主ネットワークによる資源の使用準備を整える時刻のスケジューリングを行う)前に、DPC 146からのDSC資源割り当て済みメッセージの受信を待つことができる。動作ブロック1216では、DPC 146は、借主DSC 144によって提出された入札によって落札された資源に対する他のネットワークからのさらなる入札を拒否することによってなど、オークションを閉鎖することができる。
図12Cを参照すると、動作ブロック1220では、DPC 146は、入札時間切れとなり、DSC 144から受信された最後の、最近の又は最新の入札要求メッセージの入札額IEで指定される入札額が現在の入札の中で最も高いものではないと判断することができる。動作1222では、DPC 146は、前の入札が落札入札ではなく、別の借主DSCがオークションで落札したためにオークション/入札が閉鎖されたことを借主DSC 144に通知するため、DSC落札失敗メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE及びDSC ID IEのいずれか又は全てを含むDSC落札失敗メッセージを生成することができる。DSC ID IEは、落札失敗入札を提出した及び/又はDSC落札失敗メッセージが送信される特定の借主DSC 144の特定における使用に適した情報を含み得る。入札ID IEは、提出された入札の特定における使用に適した入札識別子を含み得る。
動作ブロック1224では、借主DSC 144は、他の利用可能な資源に対する入札を提出するか、資源を解放するために既存の通話を終えるかなどを判断することなど、様々な失敗に対する応答動作を実行することができる。動作ブロック1226では、DPC 146は、オークションを閉鎖すること及び/又は落札に失敗した借主DSCが他の利用可能な資源に対する入札を行えるようにすることができる。
図12Dを参照すると、動作ブロック1230では、DPC 146は、DSC 144が以前に入札を提出したネットワーク資源に対するオークションが取り消されたと判断することができる。例えば、DPC 146は、貸主ネットワークオペレータによってオークションが撤回された又は管理上の理由でDPCオペレータによってオークションが取り消されたと判断することができる。動作1232では、DPC 146は、オークションが取り消されたことを借主DSC 144通知するため、DSC入札取消済みメッセージを生成し、借主DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、DSC ID IE及び原因IEのいずれか又は全てを含むDSC入札取消済みメッセージを生成することができる。DSC ID IEは、特定の借主DSC 144の特定における使用に適した情報を含み得る。入札ID IEは、オークションが取り消された資源/入札の特定における使用に適した入札識別子を含み得る。原因IEは、入札取消に対する理由コード(例えば、オークションが撤回された、オークションが取り消されたなど)を含み得る。動作ブロック1234では、借主DSC 144は、異なるDPC 146に入札を提出するか、通話を終えるかなどを判断することによってなど、様々な失敗に対する応答動作を実行することができる。
図13A及び13Bは、借主ネットワークが貸主ネットワークによって割り当てに対して利用可能にされた資源に対する即時の(又はほぼ即時の)購入及び/又は使用の主張を行えるようにするDSAAP購入方法1300を示す。図13A及び13Bに示される例では、DSAAP購入方法1300は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。一つの実施形態では、DSC 144及びDPC 146は、DSC 144が購入に対して利用可能な資源のリストを回収/受信した後(例えば、図10を参照して上記で論じられるDSAAP方法1000を実行した後)にDSAAP方法1300を実行するように構成することができる。
図13A及び13Bに示される動作ブロック1302では、借主DSC 144は、資源のリスト(例えば、上記で論じられるDSAAP方法1000の実行から得られた資源のリスト)から即時の購入のための特定の資源を特定及び選択することができる。様々な実施形態では、借主DSC 144は、入札に対してスケジューリングが行われた資源、現在オークションが行われている資源、即時の購入に対してのみ利用可能にされた資源などを選択することができる。動作1304では、DSC 144は、貸主ネットワークから特定/選択した資源の買いを要求するため、DSC買い要求メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。
様々な実施形態では、DSC 144は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、DSCアイデンティティIE、DSCタイプIE、入札ID IE、買値IE及びPLMN ID IEのいずれか又は全てを含むDSC買い要求メッセージを生成することができる。PLMN ID IEは、入札ID IEを介して特定することができる入札と関連付けられたネットワークのPLMN IDの特定における使用に適した情報を含み得る。買値IEは、借主DSC 144によって提出された入札の金額(例えば、USD)(すなわち、入札値)を含み得る。
一つの実施形態では、DSC 144は、受信された利用可能な入札応答メッセージ(図10を参照して上記で論じられる)に含まれる入札IDのリストの買値IEを介して特定された金額と等しい買値を含むDSC買い要求メッセージを生成するように構成することができる。
図13Aに示される動作ブロック1306では、DPC 146は、受信されたDSC買い要求メッセージに含まれる情報を使用して、要求された資源、要求された資源と関連付けられたネットワーク、要求された資源が現在オークションにかけられているかどうか、要求された資源が即時の購入に対して利用可能にされているかどうか、その資源の即時の購入に対して要求された最小購入額、及び/又は、受信されたDSC買い要求メッセージに含まれる買値が要求された購入額と等しい(又はそれより大きい)かどうかを特定することができる。図13Aに示される例では、動作ブロック1306の一部として、DPC 146は、受信されたDSC買い要求メッセージに含まれる買値が要求された購入額以上であると判断することができる。
動作1308では、DPC 146は、使用のための資源の購入/リースに成功したことを借主DSC 144に通知するため、DSC買い受諾メッセージを生成し、借主DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE及び入札ID IEのいずれか又は全てを含むDSC買い受諾メッセージを生成することができる。動作ブロック1310では、DPC 146は、資源がもはや他の借主DSCによる入札又は買いに対して利用可能ではなくなるように、その資源に対するアクティブなオークションを終了、停止もしくは閉鎖すること及び/又は同様の動作を実行することができる。
図13Bを参照すると、動作ブロック1312では、DPC 146は、受信されたDSC買い要求メッセージ(例えば、動作1304の一部として)に含まれる情報を使用して、入札(買い要求)を拒否すべきであると判断することができる。例えば、DPC 146は、受信されたDSC買い要求メッセージの買値IEで指定される買値が要求された購入額より少ないと判断することができる。別の例として、DPC 146は、入札ID IEに含まれる入札ID値が無効であるか、又は、資源/入札がもはや入札に対して利用可能ではない(例えば、有効期限切れ、オークションの終了、入札撤回又は無効な入札IDなどが原因で)と判断することができる。
動作1314では、DPC 146は、DSC買い拒否メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE及び原因IEのいずれか又は全てを含むDSC買い拒否メッセージを生成することができる。入札ID IEの値は、動作1304の一部として受信されたDSC買い要求メッセージに含まれる入札識別子と同じであり得る。原因IEは、買い要求の拒否に対する理由コード(例えば、要求された購入価格が満たされていない、入札が見つからないなど)を含み得る。動作ブロック1316では、DSC 1316は、より高い入札額で新しい購入要求を提出するかどうかを判断するなどの様々な失敗に対する応答動作を実行することができる。動作ブロック1318では、DPC 146は、他の借主DSCによる入札又は買いに対してその資源が利用可能になるように様々な動作を実行する。
図14A及び14Bは、借主ネットワークのコンポーネントによるアクセス及び使用のために貸主ネットワークの資源を割り当てるDSAAP資源割り当て方法1400を示す。図14A及び14Bに示される例では、DSAAP資源割り当て方法1400は、DPC 146コンポーネント、借主DSC 144aコンポーネント及び貸主DSC 144bコンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
図14A及び14Bに示される動作ブロック1402では、DPC 146は、借主DSC 144aが貸主DSC 144bによって表される貸主ネットワークの資源の購入又は資源に対するオークションでの落札に成功したと判断することができる。図14Aに示される動作1404では、DPC 146は、その割り当てられた資源/入札のうちの1つ又は複数が借主DSC 144aによって落札されたことを貸主ネットワーク通知するため、DSC落札成功メッセージを生成し、貸主DSC 144bに送信することができる。
様々な実施形態では、DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、原因IE及び臨界診断IEのいずれか又は全てを含むDSC落札成功メッセージを生成することができる。さらなる実施形態では、DPC 146は、入札ID IE、DSC ID IE及び入札値IEのいずれか又は全ても含むDSC落札成功メッセージを生成するように構成することができる。これらの追加の情報要素は、落札入札に関する情報を伝達するために使用することができる。例えば、入札ID IEは、資源に対するオークションへの参加及びオークションでの落札に成功した入札に相当する入札IDを含み得る。DSC ID IEは、オークション勝者(すなわち、借主DSC 144a)のDSC IDを含み得る。入札値IEは、資源の落札入札額及び/又は購入価格を含み得る。
動作1404では、貸主DSC 144bは、借主ネットワークのコンポーネントによるアクセス及び使用のための資源の割り当て/委任を行うため、DSC資源割り当て済みメッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。貸主DSC 144bは、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID、PLMN−IDグリッドIDセルIDリストIE、PLMN ID IE、グリッドID IE、セルIDリストIE及び様々なオークション/資源詳細(例えば、帯域幅、MBPS、時間など)のいずれか又は全てを含むDSC資源割り当て済みメッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、PLMN ID IE、グリッドID IE及びセルIDリストIEは、PLMN−IDグリッドIDセルIDリストIEに含めることができる。PLMN ID IEは、資源を割り当てる貸主ネットワークのPLMN IDを含むことができ、落札入札で特定されたものと同じPLMN ID/ネットワークであり得る。グリッドID IE及びセルIDリストIEは、資源と関連付けられたグリッド/セルの特定に適した情報を含み得る。これらの値は、落札入札に含まれるグリッド/セル値と同じであり得る。
動作1406では、DPC 146は、借主DSC 144aが貸主ネットワーク資源のうちの割り当てられた資源の使用を開始できるようにするため、受信されたDSC資源割り当て済みメッセージを落札した借主DSC 144aに転送することができる。動作ブロック1408では、借主DSC 144aは、そのネットワーク機器が、入札の一部として指定される及び/又は受信されたDSC資源割り当て済みメッセージに含まれる時刻から貸主ネットワーク資源の使用を開始するスケジューリングを行うことができる。
図14Bを参照すると、動作ブロック1410では、貸主DSC 144bは、オークションの勝者への提出された資源の割り当てに先行して、オークションに対して提出された資源を撤回すべきであると判断することができる。貸主DSC 144bは、各種の理由(例えば、思いがけない又は管理上の理由など)で、借主ネットワークがそれらの資源を購入した又は資源に対するオークションで落札したとDPC 146が判断した後に、資源を撤回すると判断することができる。
動作1412では、貸主DSC 144bは、資源を撤回するため、DSC資源撤回済みメッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。貸主DSC 144bは、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、原因IE及びPLMN−IDグリッドIDセルIDリストIEのいずれか又は全てを含むDSC資源撤回済みメッセージを生成することができる。入札ID IEは、入札の特定における使用に適した情報を含み得る。原因IEは、資源割り当ての撤回の理由(例えば、資源が利用可能ではない、資源が撤回された、管理上のなど)について説明する理由コードを含み得る。
動作1414では、DPC 146は、受信されたDSC資源撤回済みメッセージを、撤回された資源に対して落札入札を提出した借主DSC 144aに転送することができる。動作ブロック1416では、借主DSC 144aは、別のオークションに参加するかどうかの判断、異なる資源に対する入札を行うかどうかの判断、資源を解放するために通話を終えるかどうかの判断など、様々な失敗に対する応答動作を実行することができる。
図15A及び15Bは、貸主ネットワークからワイヤレスデバイスが加入している借主ネットワーク(すなわち、そのホームのPLMN)にワイヤレスデバイスを選択的に引き戻すDSAAPバックオフ方法1500の一つの実施形態を示す。図15A及び15Bに示される例では、DSAAPバックオフ方法1500は、DPC 146コンポーネント、借主DSC 144aコンポーネント及び貸主DSC 144bコンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
図15A及び15Bに示される動作ブロック1502では、貸主DSC 144bは、前のオークションの一部であるセルからのそのネットワーク資源が混雑状態であると判断することができる。すなわち、貸主DSC 144bは、その割り当てられた資源のアクセス又は使用を必要とすると判断することができる。動作1504では、貸主DSC 144bは、借主ネットワーク(すなわち、そのホームのPLMN)に貸主ネットワークの割り当てられた資源を使用するワイヤレスデバイスを選択的に引き戻すため、DSCバックオフコマンドメッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。
貸主DSC 144bは、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、UEアイデンティティIE、測定レポートIE、ハンドオフセル情報IE、原因IE及びDSCバックオフ応答タイマIEのいずれか又は全てを含むDSCバックオフコマンドメッセージを生成するように構成することができる。
UEアイデンティティIEは、ワイヤレスデバイス又はそのネットワークの国際移動電話加入者識別番号(IMSI)など、ワイヤレスデバイス(又はUE)のアイデンティティ関連情報の決定における使用に適した情報を含み得る。
測定レポートIEは、特定されたワイヤレスデバイス(すなわち、借主ネットワークへのバックオフが要求されたワイヤレスデバイス)に対して貸主ネットワークによって受信された最後の、最近の又は最新の測定レポートE−UTRAN RRCメッセージを含み得る。
入札ID IEは、オークションへの参加及びオークションの完了/オークションでの落札に成功した入札に相当する入札ID値を含み得る。入札IDは、バックオフ動作と関連付けられたオークション/契約(すなわち、資源が割り当てられたオークション/契約)を特定するために使用することができる。
一つの実施形態では、貸主DSC 144bは、混雑したセルに対応する入札IDが複数あるかどうかを判断するように構成することができる。一つの実施形態では、貸主DSC 144bは、混雑したセルに対応する入札IDが複数あるという判断に応答して、多数の入札IDから入札ID値を選択するように構成することができる。様々な実施形態では、貸主DSC 144bは、貸主DSC 144bで規定されるオペレータポリシに基づいて、以前の合意に基づいて、以前に貸主及び借主ネットワークオペレータによって協議されたポリシ/規則に基づいてなど、入札ID値を選択するように構成することができる。
動作1506では、DPC 146は、受信されたDSCバックオフコマンドメッセージを借主DSC 144aに転送することができる。動作ブロック1508では、借主DSC 144aは、受信されたDSCバックオフコマンドメッセージのUEアイデンティティIEの情報を使用して、バックオフ動作の対象となるワイヤレスデバイス(すなわち、引き戻されるべきワイヤレスデバイス)を特定することができる。
動作ブロック1510では、借主DSC 144aは、受信されたDSCバックオフコマンドメッセージの測定レポートIEに含まれる情報を使用して、特定されたワイヤレスデバイスが引き渡されるべき対象セル(借主ネットワーク内の)を決定、特定及び/又は選択することができる(貸主ネットワークは、ワイヤレスデバイスが貸主ネットワークに取り付けられている時又は引き渡された時など、以前に、ワイヤレスデバイスからの測定レポートを可能にした可能性がある)。
動作1512では、借主DSC 144aは、DSCバックオフ応答メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。借主DSC 144aは、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、入札ID IE、UEアイデンティティIE、ハンドオフセル情報IE及び原因IEのいずれか又は全てを含むDSCバックオフ応答メッセージを生成するように構成することができる。一つの実施形態では、借主DSC 144aは、ハンドオーバのための適切な対象セル(借主ネットワーク内の)を特定又は選択できなかったという判断に応答して、原因IE(又は原因IEの値)を含むDSCバックオフ応答メッセージを生成するように構成することができる。原因IEの値は、ネットワーク過負荷、適切な対象セルが見つからない又は未知のワイヤレスデバイス/UEなどの失敗の原因を特定することができる。一つの実施形態では、借主DSC 144aは、ワイヤレスデバイスが引き渡され得る対象セル(借主ネットワーク内の)の特定の成功に応答して、ハンドオフセル情報IEに対する値(例えば、対象セル情報)を含むDSCバックオフ応答メッセージを生成するように構成することができる。
動作1514では、DPC 146は、受信されたDSCバックオフ応答メッセージに含まれる入札ID IEに基づいて貸主DSC 144aを特定し、受信されたDSCバックオフ応答メッセージを貸主DSC 144bに転送することができる。動作ブロック1516では、貸主DSC 144bは、受信されたDSCバックオフ応答メッセージがハンドオフセル情報IE(又はハンドオフセル情報IEに対する有効値)を含むかどうかを判断することができる。受信されたDSCバックオフ応答メッセージがハンドオフセル情報IE(又はハンドオフセル情報IEに対する有効値)を含むという判断に応答して、動作ブロック1518では、貸主DSC 144bは、ハンドオフセル情報IEに含まれる対象セル情報を使用して、ハンドオーバ要メッセージを符号化することができる。動作ブロック1520では、貸主DSC 144bは、貸主ネットワークから借主ネットワークにワイヤレスデバイスを引き渡すためにS1ベースのハンドオーバ手順を開始することができる。
図15Bを参照すると、動作ブロック1552では、貸主DSC 144bは、DPC 146がDSCバックオフコマンドメッセージに含まれるDSCバックオフ応答タイマIEで特定された時間内にDSCバックオフコマンドメッセージ(動作1504の一部として送信された)に応答しなかったと判断することができる。その代替として又はそれに加えて、動作ブロック1554では、貸主DSC 144bは、DSCバックオフコマンドメッセージに含まれるか又はDSCバックオフコマンドメッセージで特定された資源/入札IDに関する全ての残りのネットワーク資源の割り当ての撤回を必要とする、かなりのもしくは激しいネットワーク混雑又は管理上の理由があると判断することができる。
動作1556では、貸主DSC 144bは、DSC資源撤回済みメッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。動作1558では、DPC 146は、残りのネットワーク資源の割り当てを撤回するため、受信されたDSC資源撤回済みメッセージを借主DSC 144aに転送することができる。動作ブロック1560では、借主DSC 144aは、通話を終える、新しい資源に対する入札を行うかどうかの判断など、様々な資源撤回失敗に対する応答動作を実行することができる。
図16Aは、動作を終了するためのDSC始動DSAAP登録解除方法1600の一つの実施形態を示す。図16Aに示される例では、DSC始動DSAAP登録解除方法1600は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
動作ブロック1602では、DSC 144は、DSA動作を終了する必要があると判断することができる。動作1604では、DSC 144は、DSC登録解除メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。DSC 144は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、バックオフタイマIE、及び、動作終了の原因を特定する原因IEのいずれか又は全てを含むDSC登録解除メッセージを生成するように構成することができる。動作ブロック1606では、DPC 146は、DSC登録解除メッセージの受信に応答して、DSC 144と関連付けられた全ての関連資源を消去すること及び/又はDSC 144を登録解除するための他の同様の動作を実行することができる。
図16Bは、動作を終了するためのDPC始動DSAAP登録解除方法1650の一つの実施形態を示す。図16Bに示される例では、DPC始動DSAAP登録解除方法1650は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
動作ブロック1652では、DPC 146は、DSC 144とのDSA動作を終了する必要があると判断することができる。動作1654では、DPC 146は、DSC登録解除メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。DPC 146は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、バックオフタイマIE、及び、動作終了の原因(例えば、過負荷、詳細不明であるなど)を特定する原因IEのいずれか又は全てを含むDSC登録解除メッセージを生成するように構成することができる。動作ブロック1656では、DPC 146は、DSC 144と関連付けられた全ての関連資源を消去すること及び/又はDSC 144を登録解除するための他の同様の動作を実行することができる。
動作ブロック1658では、DSC 144は、受信されたDSC登録解除メッセージに含まれる情報に基づいて様々な登録解除失敗に対する応答動作を実行することができる。例えば、DSC 144は、DSC登録解除メッセージの原因IEの値が「過負荷」に設定されている際は、少なくとも受信されたDSC登録解除メッセージに含まれるバックオフタイマIEで示される時間の間に同じDPC 146への登録を再度試みることがないように構成することができる。
図17Aは、一つの実施形態によるエラーを報告するためのDSC始動DSAAPエラー表示方法1700を示す。図17Aに示される例では、方法1700は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
動作ブロック1702では、DSC 144は、エラー又はエラー状態(例えば、プロトコルエラーなど)を検出することができる。動作1704では、DSC 144は、エラー表示メッセージを生成し、DPC 146に送信することができる。DSC 144は、メッセージタイプ情報要素(IE)、メッセージID IE、原因IE及び臨界診断IEのいずれか又は全てを含むエラー表示メッセージを生成するように構成することができる。原因IEは、エラーの原因又はタイプ(例えば、転送構文エラー、抽象構文エラー、論理エラーなど)の特定における使用に適した情報を含み得る。臨界診断IEは、手順コードIE、トリガメッセージIE及び手順臨界IEを含み得る。動作ブロック1706では、DSC 144及び/又はDPC 146は、受信されたエラー表示メッセージに含まれる検出されたエラー又は情報に基づいて様々なエラーに対する応答動作を実行することができる。エラー検出及び応答動作については、以下でさらに詳細に論じる。
図17Bは、別の実施形態によるエラーを報告するためのDPC始動DSAAPエラー表示方法1750の一つの実施形態を示す。図17Bに示される例では、方法1750は、DPC 146コンポーネント及びDSC 144コンポーネントの処理コアによって実行され、それらの各々は、全て又は一定の部分のDSAAPモジュール/コンポーネントを含み得る。
動作ブロック1752では、DPC 146は、エラー状態を検出することができる。動作1754では、DPC 146は、エラー表示メッセージを生成し、DSC 144に送信することができる。DPC 146は、エラーの原因を特定する原因情報要素(IE)を含むエラー表示メッセージを生成するように構成することができる。動作ブロック1756では、DSC 144及び/又はDPC 146は、受信されたエラー表示メッセージに含まれる情報に基づいて様々なエラーに対する応答動作を実行することができる。
上記で言及されるように、DSC 144及びDPC 146は、エラー又は失敗状態の検出に応答して、様々なエラーに対する応答又は失敗に対する応答動作を実行するように構成することができる。これらの動作の一部として、DSC 144及び/又はDPC 146は、エラー/失敗状態のタイプ又は原因を特定し、特定されたタイプ又は原因に基づいてそれらの応答を調整することができる。例えば、DSC 144及び/又はDPC 146は、検出されたエラーがプロトコルエラーかどうかを判断し、それらの応答を相応に調整するように構成することができる。
プロトコルエラーは、転送構文エラー、抽象構文エラー及び論理エラーを含む。転送構文エラーは、受信側の機能DSAAP実体(例えば、DSC、DPCなど)が受信した物理的なメッセージを復号できない際に起こり得る。例えば、転送構文エラーは、受信メッセージのASN.1情報の復号の間に検出することができる。一つの実施形態では、DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、検出されたエラーが転送構文エラーであるという判断に応答して、DSAAPメッセージを再伝送又は再要求する(例えば、エラーに対する応答動作の一部として)ように構成することができる。
抽象構文エラーは、受信側の機能DSAAP実体(例えば、DSC、DPCなど)が把握又は理解できない情報要素(IE)又はIEグループ(すなわち、未知のIE ID)を受信した際に起こり得る。また、抽象構文エラーは、実体が論理的な範囲(例えば、コピーの許容数)に違反した情報要素(IE)を受信した際にも起こり得る。DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、これらのタイプの抽象構文エラー(すなわち、把握できない抽象構文エラー)を検出又は特定し、それに応答して、対応するDSAAPメッセージに含まれる臨界情報に基づいてエラーに対する応答動作を実行するように構成することができる。これらの動作及び臨界情報に関する追加の詳細については、以下でさらに提供する。
また、抽象構文エラーは、受信側の機能DSAAP実体がIE又はIEグループを受信しなかったが、オブジェクトの指定された存在によれば、IE又はIEグループが受信メッセージに存在すべきであった際にも起こり得る。DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、これらの特定のタイプの抽象構文エラー(すなわち、不在のIE又はIEグループ)を検出又は特定し、それに応答して、不在のIE/IEグループの臨界情報及び存在情報に基づいてエラーに対する応答動作を実行するように構成することができる。これらの動作、臨界情報及び存在情報に関する追加の詳細については、以下でさらに提供する。
また、抽象構文エラーは、受信側の実体が、間違った順番の又は同じIEもしくはIEグループの発生が多過ぎる、そのメッセージの一部であるように定義されるIE又はIEグループを受信した際にも起こり得る。それに加えて、抽象構文エラーは、受信側の実体がIE又はIEグループを受信したが、関係オブジェクトの条件付きの存在及び指定された条件によれば、IE又はIEグループが受信メッセージに存在すべきではなかった際にも起こり得る。DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、そのような抽象構文エラー(すなわち、間違った順番、多過ぎる発生、誤った存在など)を検出又は特定し、それに応答して、エラーと関連付けられた手順又は方法(例えば、エラーを引き起こした方法)を拒否又は終了するように構成することができる。DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、エラーに対する応答動作の一部として手順/方法を拒否又は終了することができる。
様々な実施形態では、DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、そのメッセージに対して抽象構文エラーが起こったことを検出、特定又は判断した後に、DSAAPメッセージの復号、読み取り又は処理を続行するように構成することができる。例えば、DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、エラーを含むメッセージの一部分を飛ばして進み、メッセージの他の部分の処理を続行することができる。この続行処理の一部として、DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、追加の抽象構文エラーを検出又は特定することができる。
一つの実施形態では、DSC 144及びDPC 146コンポーネントは、検出された各抽象構文エラーに対してならびに/あるいは抽象構文エラーと関連付けられたIE/IEグループの臨界情報及び存在情報に基づいてエラーに対する応答動作を実行するように構成することができる。
上記で言及されるように、各DSAAPメッセージは、臨界情報、存在情報、範囲情報及び割り当てられた臨界情報を含むこと又はそれらと関連付けることができる。様々な実施形態では、受信側の機能DSAAP実体(例えば、DSC、DPCなど)は、エラーを検出するか、エラーのタイプを特定するか又は実行すべき特定のエラーに対する応答を特定する際に、そのような情報(例えば、臨界情報、存在情報など)のいずれか又は全てを使用するように構成することができる。すなわち、実体は、臨界情報、存在情報、範囲情報及び/又は割り当てられた臨界情報の値に応じて異なる動作を実行することができる。
一つの実施形態では、受信側の機能DSAAP実体(例えば、DSC、DPCなど)は、エラーのタイプを特定する際及び特定されたエラータイプに対して実行すべき特定のエラーに対する応答動作を特定する際に、DSAAPメッセージに含まれる存在情報を使用するように構成することができる。例えば、実体は、存在情報を使用して、情報要素(IE)の存在がそのメッセージ又は通信に対して任意選択のものであるか、条件付きのものであるか又は義務的なものであるか(例えば、RNSアプリケーションに関して)どうかを判断することができる。実体は、受信したメッセージが義務的なものである(又は条件が真の場合は条件付きのものである)と判断された1つ又は複数の情報要素を欠如している際に抽象構文エラーが起こったと判断することができる。
一つの実施形態では、受信側の機能DSAAP実体(例えば、DSC、DPCなど)は、実行すべき特定のエラーに対する応答動作を特定する際に、臨界情報を使用するように構成することができる。すなわち、各DSAAPメッセージは、そのメッセージに含まれる個々の情報要素(IE)又はIEグループの各々に対する臨界情報を含み得る。各IE又はIEグループに対する臨界情報の値は、「IEを拒否」「IEを無視して送信者に通知」及び「IEを無視」を含み得る。受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、この臨界情報を使用して、IE、IEグループ又はEPが把握できないと判断すること、抽象構文エラー(すなわち、把握できない抽象構文エラー)として状態を特定すること、ならびに/あるいは、実行すべきエラーに対する応答動作(例えば、拒否する、無視する、通知するなど)を特定することができる。
一つの実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、その方法/手順の実行の間に受信されたメッセージに含まれる情報要素(IE)が把握できないという判断、及び、そのIEに対する臨界情報のその値が「IEを拒否」に設定されているという判断に応答して、方法/手順を拒否し、DSAAPエラー表示方法(図17A〜Bを参照して上記で論じられる)を開始するように構成することができる。
例えば、方法/手順(例えば、DSC登録要求メッセージなど)を開始するメッセージが受信され、把握できない1つ又は複数のIE/IEグループを含むと判断され、「IEを拒否」とマーク付けされた際は、受信側の実体は、そのメッセージに含まれる機能要求のいずれも実行しないことによって、方法/手順を拒否することができる。また、受信側の実体は、普段は手順の不成功結果の報告に使用されるメッセージを使用して、1つ又は複数のIE/IEグループの拒否について報告することができる。受信された開始メッセージの情報が不十分であり、手順の不成功結果の報告に使用されるメッセージに存在する必要がある全てのIEの値の決定に使用できない際は、受信側の実体は、手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
さらなる例として、不成功結果を報告するためのメッセージを有さない方法/手順を開始するメッセージが受信され、そのメッセージが受信側の実体が把握できない「IEを拒否」とマーク付けされた1つ又は複数のIE/IEグループを含む際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
さらなる別の例として、受信側の実体が把握できない「IEを拒否」とマーク付けされた1つ又は複数のIEを含む応答メッセージ(例えば、DSC登録応答メッセージなど)が受信された際は、受信側の実体は、方法/手順を終了に失敗したものと見なし、ローカルエラー処理方法を開始することができる。
一つの実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、方法/手順を無視するか又は飛ばして進み、その方法/手順の実行の間に受信されたメッセージに含まれる情報要素(IE)が把握できないという判断、及び、そのIEに対する臨界情報のその値が「IEを無視して送信者に通知」に設定されているという判断に応答してDSAAPエラー表示方法(図17A〜Bを参照して上記で論じられる)を開始するように構成することができる。
例として、受信側の実体が把握できない「IEを無視して送信者に通知」とマーク付けされた1つ又は複数のIE/IEグループを含む、方法/手順を開始するメッセージが受信された際は、受信側の実体は、把握できないIE/IEグループのコンテンツを無視し、把握されたIE/IEグループを使用して、把握できないIE/IEグループが受信されなかったかのように方法/手順を続行し(報告を除いて)、1つ又は複数のIE/IEグループが無視されたことを方法/手順の応答メッセージで報告することができる。開始メッセージで受信された情報が応答メッセージに存在する必要がある全てのIEの値の決定に不十分である際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
さらなる例として、受信側の実体が把握できない「IEを無視して送信者に通知」とマーク付けされた1つ又は複数のIE/IEグループを含む方法/手順の結果を報告するためのメッセージを有さない方法/手順を開始するメッセージが受信された際は、受信側の実体は、把握できないIE/IEグループのコンテンツを無視し、理解されたIE/IEグループを使用して、把握できないIE/IEグループが受信されなかったかのように方法/手順を続行し(報告を除いて)、1つ又は複数のIE/IEグループが無視されたことを報告するためにDSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
さらなる別の例として、受信側の実体が把握できない「IEを無視して送信者に通知」とマーク付けされた1つ又は複数のIE/IEグループを含む応答メッセージが受信された際は、受信側の実体は、把握できないIE/IEグループのコンテンツを無視し、理解されたIE/IEグループを使用して、把握できないIE/IEグループが受信されなかったかのように方法/手順を続行し(報告を除いて)、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
一つの実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、その方法/手順の実行の間に受信されたメッセージに含まれる情報要素(IE)が把握できないという判断、及び、そのIEに対する臨界情報の値が「IEを無視」に設定されているという判断に応答して、方法/手順を無視するか又は飛ばして進むように構成することができる。
例として、受信側の実体が把握できない「IEを無視」とマーク付けされた1つ又は複数のIE/IEグループを含む方法/手順を開始するメッセージが受信された際は、受信側の実体は、把握できないIE/IEグループのコンテンツを無視し、理解されたIE/IEグループのみを使用して、把握できないIE/IEグループが受信されなかったかのように方法/手順を続行することができる。
さらなる例として、受信側の実体が把握できない「IEを無視」とマーク付けされた1つ又は複数のIE/IEグループを含む応答メッセージが受信された際は、受信側の実体は、把握できないIE/IEグループのコンテンツを無視し、理解されたIE/IEグループを使用して、把握できないIE/IEグループが受信されなかったかのように方法/手順を続行することができる。
方法/手順のために定義された応答メッセージを使用して「IEを拒否」又は「IEを無視して送信者に通知」とマーク付けされた把握できないIE/IEグループについて報告する際は、情報要素臨界診断IEは、報告された各IE/IEグループに対する臨界診断IEに含めることができる。
一つの実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、受信メッセージのあるタイプのメッセージIEを復号できないという判断に応答してDSAAPエラー表示方法(図17A〜Bを参照して上記で論じられる)を開始するように構成することができる。一つの実施形態では、実体は、メッセージに含まれるIEに対する正しい順番を決定する際にコンポーネントによって使用される仕様バージョンで指定されたIEのみ考慮するように構成することができる。
一つの実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、レシーバによって使用される現在の文書のバージョンで指定された受信メッセージの不在のIE/IEグループに対する臨界情報に従って不在のIE/IEグループを処理するように構成することができる。
例として、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、受信メッセージが指定された臨界「IEを拒否」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如しているという判断に応答して、受信された開始メッセージの機能要求のいずれも実行しないように構成することができる。受信側の実体は、方法/手順を拒否し、普段は方法/手順の不成功結果の報告に使用されるメッセージを使用して、不在のIE/IEグループについて報告することができる。開始メッセージで受信された情報が方法/手順の不成功結果の報告に使用されるメッセージに存在する必要がある全てのIEの値の決定に不十分であると判断された際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
さらなる例として、不成功結果を報告するためのメッセージを有さない方法/手順を開始する受信メッセージが指定された臨界「IEを拒否」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
さらなる別の例として、受信された応答メッセージが指定された臨界「IEを拒否」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、方法/手順を終了に失敗したものと見なし、ローカルエラー処理方法/手順を開始することができる。
別の例として、方法/手順を開始する受信メッセージが指定された臨界「IEを無視して送信者に通知」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、それらのIEを欠如していることを無視し、メッセージに存在する他のIE/IEグループに基づいて方法/手順を続行し、1つ又は複数のIE/IEグループを欠如していたことを方法/手順の応答メッセージで報告することができる。開始メッセージで受信された情報が応答メッセージに存在する必要がある全てのIEの値の決定に不十分である際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
別の例として、方法/手順の結果を報告するためのメッセージを有さない方法/手順を開始する受信メッセージが指定された臨界「IEを無視して送信者に通知」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、それらのIEを欠如していることを無視し、メッセージに存在する他のIE/IEグループに基づいて方法/手順を続行し、1つ又は複数のIE/IEグループを欠如していたことを報告するためにDSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
別の例として、受信メッセージ受信された応答メッセージが指定された臨界「IEを無視して送信者に通知」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、それらのIEを欠如していることを無視し、メッセージに存在する他のIE/IEグループに基づいて方法/手順を続行し、1つ又は複数のIE/IEグループを欠如していたことを報告するためにDSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
別の例として、方法/手順を開始する受信メッセージが指定された臨界「IEを無視」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、それらのIEを欠如していることを無視し、メッセージに存在する他のIE/IEグループに基づいて方法/手順を続行することができる。
別の例として、受信された応答メッセージが指定された臨界「IEを無視」を有する1つ又は複数のIE/IEグループを欠如している際は、受信側の実体は、それらのIE/IEグループを欠如していることを無視し、メッセージに存在する他のIE/IEグループに基づいて方法/手順を続行することができる。
受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、様々な方法で、間違った順番で受信されるか、多過ぎる発生を含むか又は誤って存在する(すなわち、条件が満たされない際に「条件付き」として含まれるか又はマーク付けされる)IE又はIEグループを含むメッセージに応答するように構成することができる。例えば、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、受信メッセージが間違った順番のIEもしくはIEグループを含むか、発生が多過ぎるIEを含むか又は誤って存在するIEを含むという判断に応答して、受信された開始メッセージの機能要求のいずれも実行しないように構成することができる。受信側の実体は、方法/手順を拒否し、普段は方法/手順の不成功結果の報告に使用されるメッセージを使用して、原因値「抽象構文エラー(偽って構築されたメッセージ)」について報告することができる。開始メッセージで受信された情報が方法/手順の不成功結果の報告に使用されるメッセージに存在する必要がある全てのIEの値の決定に不十分である際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、DSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
別の例として、間違った順番の、発生が多過ぎる又は誤って存在するIE又はIEグループを含む、不成功結果を報告するためのメッセージを有さない方法/手順を開始するメッセージが受信された際は、受信側の実体は、方法/手順を終了し、原因値「抽象構文エラー(偽って構築されたメッセージ)」を使用してDSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。
別の例として、間違った順番の、発生が多過ぎる又は誤って存在するIE又はIEグループを含む応答メッセージが受信された際は、受信側の実体は、方法/手順を終了に失敗したものと見なし、ローカルエラー処理を開始することができる。
上記で言及されるように、プロトコルエラーは、転送構文エラー、抽象構文エラー及び論理エラーを含む。論理エラーは、メッセージが正しく把握されたが、メッセージ内に含まれる情報が有効ではない(すなわち、意味エラー)か又は受信側の実体の状態との互換性がない方法/手順について説明する際に起こる。
一つの実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、論理エラーの決定/検出に応答して、方法/手順のクラスに基づいて及び誤った値を含むIE/IEグループの臨界情報に関係なく、エラーに対する応答動作を実行するように構成することができる。
例えば、クラス1の方法/手順の要求メッセージで論理エラーが検出され、方法/手順がこの不成功結果について報告するためのメッセージを有する際は、このメッセージは、「意味エラー」又は「レシーバ状態との互換性がないメッセージ」などの適切な原因値(すなわち、原因IEの)と共に送信することができる。クラス1の方法/手順の要求メッセージで論理エラーが検出され、方法/手順がこの不成功結果について報告するためのメッセージを有さない際は、方法/手順を終了し、適切な原因値でDSAAPエラー表示方法/手順を開始することができる。論理エラーがクラス1の手順の応答メッセージに存在する場合は、手順を終了に失敗したものと見なし、ローカルエラー処理を開始することができる。
クラス2の手順のメッセージで論理エラーが検出された際は、手順を終了し、適切な原因値でDSAAPエラー表示手順を開始することができる。
様々な実施形態では、受信側の実体(例えば、DSC、DPCなど)は、エラー表示メッセージでプロトコルエラーが検出された際には、ローカルエラー処理方法/手順(DSAAPエラー表示方法/手順とは対照的に)を実行するように構成することができる。応答メッセージ又はエラー表示メッセージを返送する必要があるが、そのメッセージのレシーバの決定に必要な情報を欠如している場合は、手順を終了に失敗したものと見なし、ローカルエラー処理を開始することができる。手順を終了するエラーが起こった際には、返された原因値は、臨界「無視して通知」を有する1つ又は複数の抽象構文エラーが同じ手順内で以前に起こった場合でさえ、手順の終了を引き起こしたエラーを反映することができる。
一つの実施形態では、DPC 146コンポーネントは、資源の割り当て/貸し出し、リース資源の使用をモニタし、リース資源の使用に対して口座への請求を自動的に行うように構成することができる。一つの実施形態では、このことは、PCRF 134コンポーネントにおいて入札特有の閉鎖された加入者グループ識別子に基づく(すなわち、CSG−IDに基づく)請求規則を生成/インストールすることによって実現することができる。CSG−IDに基づく請求規則を生成し施行することにより、様々な実施形態において貸主ネットワークは、対応する借主ネットワークによって落札/購入された資源入札に基づいて、ネットワーク資源のアクセス及び使用に対して別様に各借主ワイヤレスデバイスに請求することができる。
図18A及び18Bは、様々な実施形態による、CSG−IDベースの請求規則を生成/インストールするための例示的なDSA資源割り当て方法1800、1850を示す。方法1800、1850は、借主DSC 144a、DPC 146、貸主DSC 144b、PCRF 134及び/又はPCEF 128の処理コアによって実行することができる。図18A及び18Bに示される例では、PCRF 134コンポーネントは、貸主ネットワーク及び借主ネットワークにそれぞれ含まれる。
図18Aを参照すると、動作1802では、DPC 146は、借主ネットワークが資源の購入に成功したこと又は資源に対するオークションで落札したことを示すため、買い受諾メッセージ(例えば、DSC買い受諾)又は落札メッセージ(例えば、DSC落札)を借主DSC 144aに送信することができる。動作1804では、DPC 146は、その割り当てられた資源/入札のうちの1つ又は複数が借主DSC 144aによって購入されたか又は落札されたことを貸主ネットワークに通知するため、買い成功メッセージ又は落札成功(例えば、DSC落札成功)メッセージを生成し、貸主DSC 144bに送信することができる。DPC 146は、DSC 144aを含むネットワークのPLMN IDなどの借主DSC 144aの特定に適した情報を含む買い/落札成功メッセージを生成するように構成することができる。落札した借主DSC 144aは、従って、そのネットワーク機器(例えば、ワイヤレスデバイス)が資源の使用を開始する及び/又は使用のために資源を利用可能にするスケジューリングを行う前に、DPC 146からの「資源割り当て済み」メッセージ(例えば、DSC資源割り当て済み)の受信を待つことができる。
動作ブロック1806では、貸主DSC 144bは、その貸主ネットワークにおける借主ワイヤレスデバイスのモビリティー管理のための入札特有の閉鎖された加入者グループ(CSG)識別子(CSG−ID)を生成することができる。貸主DSC 144bは、請求用のフィルタとして使用できる/ワイヤレスデバイスを分類できるように及び/又は特定の資源入札、資源、もしくは入札エリアに関する全てのワイヤレスデバイスを選択するために使用できるように、CSG−IDを生成することができる。動作1808では、貸主DSC 144bは、PCRF 134でCSG−IDベースの請求規則をインストールするため、CSG−IDをPCRF 134に送信することができる。
動作ブロック1810では、PCRF 134は、貸主DSC 144bからCSG−ID及び関連情報を受信し、この情報を使用してCSG−IDベースの請求規則を生成することができる。動作1812では、PCRF 134は、実施のためにCSG−IDベースの請求規則をPCEF 128に送信することができる。動作ブロック1818では、PCEF 128コンポーネントは、CSG−IDベースの請求規則の実施を開始することができる。
動作1814では、貸主DSC 144bは、借主ネットワークのコンポーネントによるアクセス及び使用のための資源の割り当て/委任を行うため、「資源割り当て済み」メッセージ(例えば、DSC資源割り当て済み)を生成し、DPC 146に送信することができる。貸主DSC 144bは、入札ID、PLMN−IDグリッドIDセルIDリスト、PLMN ID、グリッドID、セルIDリスト及び様々なオークション/資源詳細(例えば、帯域幅、MBPS、時間など)のいずれか又は全てを含む「資源割り当て済み」メッセージを生成するように構成することができる。動作1816では、DPC 146は、「資源割り当て済み」メッセージを借主DSC 144aに送信することができる。動作ブロック1818では、PCEF 128コンポーネントは、CSG−IDベースの請求規則の実施を開始することができる。
図18Bは、借主ネットワークにPCRF 134が含まれるシステムにおける資源の割り当てのためのDSA方法1850の一つの実施形態を示す。具体的には、図18Bに示される例では、借主DSC 144a、DPC 146及び貸主DSC 144bは、上記で論じられる動作1802、1804、1806、1814、1816を実行する。動作1852では、借主DSC 144aは、CSG−IDベースの請求規則をPCRF 134にインストールするため、CSG−IDをPCRF 134に送信することができる。動作ブロック1854では、PCRF 134は、借主DSC 144aから受信した情報に基づいてCSG−IDベースの請求規則を生成することができる。動作1856では、PCRF 134は、実施のためにCSG−IDベースの請求規則をPCEF 128に送信することができる。動作ブロック1858では、PCEF 128コンポーネントは、CSG−IDベースの請求規則の実施を開始することができる。
方法1800及び1850は、貸主ネットワークが、第1のワイヤレスデバイスによる資源の使用に第1の価格を請求し、第2のワイヤレスデバイスによる資源の使用に第2の価格を請求できるようにする。すなわち、CSG−IDベースの請求規則により、貸主ネットワークは、落札/購入された資源入札に基づいてネットワーク資源のアクセス及び使用について別様に各借主ワイヤレスデバイスに請求することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネント(例えば、DPC 146、DSC144など)は、ワイヤレスデバイス102が、そのホームネットワークの資源、別のネットワークによって割り当てられた資源及び並置された資源などの利用可能な資源に対して移動する過程において、ワイヤレスデバイス102の取り扱い(例えば、ハンドオフ、ハンドイン、バックオフなど)をより良く管理し、調整するためにモビリティー管理動作を実行するように構成することができる。モビリティー管理動作を実行することは、ワイヤレスデバイス102の場所を決定するためにDSC 144及び/又はDPC 146コンポーネントがワイヤレスデバイス102、eNode 112、MME 130及び/又はHSS 132と通信することを含み得る。様々な実施形態では、そのような通信は、DSAAPコンポーネントを介して、DSAAPプロトコルを使用することにより、且つ/又はDSAAPメッセージを介して達成し得る。
図19A〜19Dは、様々な実施形態による、ワイヤレスデバイス102の場所をモニタするための様々な方法を示す。図19A〜19Dに示される方法は、ワイヤレスデバイス102、eNodeB 116、MME 1130、HSS 132及び/又はDSC 144の処理コアによって実行することができる。
図19Aは、ワイヤレスデバイス102がeNodeB 116に取り付けられる際のワイヤレスデバイス102の場所情報を追加又は更新する方法1900を示す。動作1902では、eNodeB 116は、新しいワイヤレスデバイス102が取り付け手順を開始したこと及び/又はeNodeB 116への取り付けに成功したことを示すため、「取り付け完了」メッセージをMME 130に送信することができる。動作1904では、MME 130は、ワイヤレスデバイス情報の追加又は変更の要求をDSC 144に送信することができる。動作ブロック1906では、DSC 144は、要求メッセージを受信し、受信された要求メッセージに含まれる情報を使用してワイヤレスデバイス102の場所情報及び/又はデータベース記録の追加又は更新を行うことができる。次いで、DSC 144は、この場所情報を使用して、その電気通信資源をより良く割り当てるか又は使用することができる(例えば、ハンドオーバに対する対象eNodeBをより良く選択することなどによって)。例えば、DSC 144は、場所情報を使用して、ワイヤレスデバイスが地理的境界(例えば、入札エリア)内部にあるか、境界上にあるか、それとも外部にあるかを判断し、地理的境界に対するそれらの場所(例えば、境界内部、境界上、境界外部など)に基づいてハンドインするワイヤレスデバイスを選択し得る。
図19Bは、デバイス又はeNodeB始動取り外し手順に応答してワイヤレスデバイス102の場所情報を更新/削除する方法1920を示す。動作1922では、ワイヤレスデバイス102は、直接又はeNodeB 116を介して、取り外し要求メッセージをMME 130に送信することができる。別の実施形態では、eNodeB 116は、ワイヤレスデバイス102が取り外し手順を開始した、通話を終えた、終了された又はそうでなければもはやそのeNodeB 116に取り付けられていないという判断に応答して、取り外し要求メッセージをMME 130に送信するように構成することができる。動作1924では、MME 130は、ワイヤレスデバイス情報を削除するという要求をDSC 144に送信することができる。動作ブロック1926では、DSC 144は、受信された要求メッセージに含まれる情報を使用して、ワイヤレスデバイス102の場所記録を更新する/取り除くことができる。例えば、DSC 144は、ワイヤレスデバイス102がもはやネットワーク資源(例えば、eNodeB 116)を使用していないことを示すため、ワイヤレスデバイス102と関連付けられた場所記録を削除することができる。
図19Cは、MME始動取り外し手順の検出に応答してワイヤレスデバイス102の場所記録を更新/削除する方法1940を示す。動作1942では、MME 130は、MME始動取り外し手順を開始するため、直接又はeNodeB 116を介して、取り外し要求メッセージをワイヤレスデバイス102に送信することができる。動作1944では、MME 130は、ワイヤレスデバイス情報を削除するという要求をDSC 144に送信することができる。動作ブロック1946では、DSC 144は、要求メッセージ(又は受信された要求メッセージに含まれる情報)を受信及び使用して、ワイヤレスデバイス102の場所記録を更新する/取り除くことができる。
図19Dは、HSS始動取り外し手順の検出に応答してワイヤレスデバイス102の場所記録を更新/削除する方法を示す。方法1960の動作1962では、HSS 132は、HSS始動取り外し手順を開始するため、「場所取消」メッセージをMME 130に送信することができる。動作1964では、MME 130は、ワイヤレスデバイス情報を削除するという要求をDSC 144に送信することができる。動作ブロック1966では、DSC 144は、要求メッセージを受信し、受信された要求メッセージに含まれる情報を使用して、ワイヤレスデバイス102の場所記録を更新するか又は取り除くことができる。
上記で論じられる方法1900、1920、1940、1960は、DSA決定をより良く且つより多く情報を得たものにするように、ワイヤレスデバイス102の場所についてDSC 144に絶えず通知するために使用することができる。すなわち、これらの方法は、DSC 144がワイヤレスデバイスの最新情報(例えば、場所又はデータベース記録)を格納できるようにする。DSC 144は、この情報を使用して、ハンドイン及びバックオフ動作(例えば、デバイスのモビリティーのため)に対する候補デバイスを特定することができる。
さらなる例として、DSC 144は、ハンドイン手順の候補として、貸主のグリッド境界(借主に対して入札がアクティブな所)に向けて移動していると判断される借主ワイヤレスデバイス102を指定することができる。同様に、DSC 144は、バックオフの候補として(貸主DSCの視点から)、グリッド境界外へ移動した借主ワイヤレスデバイス102を指定することができる。
それに加えて、DPC 146及び/又はDSC 144コンポーネントは、借主ワイヤレスデバイスが借主ネットワークと貸主ネットワークとの間を移動する過程において借主ワイヤレスデバイスのモビリティーをさらにサポートするために様々な特別な機能を実行するように構成することができる。これらの特別な機能は、資源グリッドを特定すること、グリッドのバッファゾーンを決定すること、地理的境界又はワイヤレスデバイス移動性の間の境界を見つけること、接続されたワイヤレスデバイスに対するネットワーク間ハンドオーバを実行すること、ワイヤレスデバイスの近辺をモニタすること、ワイヤレスデバイスがアイドル状態であるかどうかを判断すること、混雑状態変化を判断することなどを含み得る。これらの特別な機能は、ハンドイン、ハンドオフ又はバックオフ手順の間のセルの機能停止又はブラックリスト入りに起因する覆域間隙を取り扱うことをさらに含み得る。それに加えて、これらの特別な機能は、オペレータポリシを特定すること、グリッドマップを介してブラックリスト及び動的な変化を決定すること、及び、ハンドイン、ハンドオフ又はバックオフ手順を事前に計画することを含み得る。特別な機能は、移動性ベースの、混雑ベースの、入札ベースの又は有効期限ベースのバックオフ動作を実行することをさらに含み得る。
一つの実施形態では、DSAシステムは、ライセンスエリア、地域的エリア、セル/セクタ領域及び/又はサブセクタセル領域などの地理的エリアに基づいて、資源を貸し出すか又は割り当てるように構成することができる。DSAシステムは、関連する地理的エリアをサブユニットに分割し、これらの地理的サブユニットを特定するグリッドマップデータ構造を生成し、グリッドマップデータ構造を使用して利用可能な資源に関するワイヤレスデバイスの地理的場所に基づいて資源の割り当て、割り当て解除及び再割り当てを行うようにさらに構成することができる。
図20は、グリッドマップデータ構造によって表すことができるサブユニット2002〜2012に分割された地理的エリアの図解である。これらのサブユニットは、第1の領域(領域1)2004と、第2の領域(領域2)2006とを有するライセンスエリア2002を含む。第1及び第2の領域2004、2006の各々は、1つ又は複数のセルサイトレベル2010にさらに分割することができる。各セルサイトレベル2010は、1つ又は複数のセクタ又はセルグリッド領域2008を含み得る。各セクタ又はセルグリッド領域2008は、1つ又は複数のサブセクタセルグリッド領域2012を含み得る。図20に示される例では、第1の領域2004は、セルサイトレベル2010領域を含み、第2の領域2006は、セクタ/セルグリッド領域2008と、サブセクションセルグリッド領域2012とを含む。これらのサブユニット2002〜2012の各々は、電気通信資源の全て又は一部分を含むか又は表すことができる。
DSAコンポーネント(例えば、DPC 146、DSC 144など)は、これらのサブサブユニット2002〜2012を表す情報要素、及び/又はライセンスエリア、領域、セルサイトレベル、セクタ/セルグリッド領域、サブセクタセル領域などに関する資源(例えば、eNodeB 116、利用可能な帯域幅、RFスペクトル資源など)の場所を特定する情報要素を含むグリッドマップデータ構造を生成するように構成することができる。DSAコンポーネントは、グリッドマップデータ構造を使用して、利用可能な資源に関するワイヤレスデバイス102の移動及び場所に基づいて資源の割り当て、割り当て解除及び再割り当てをインテリジェントに行うように構成することができる。
図21は、グリッドマップデータ構造によって表すことができる論理及び機能要素の図解である。DSAコンポーネントは、グリッドマップデータ構造を使用して、これらのデバイスが借主ネットワークと貸主ネットワークとの間を移動する過程において借主ワイヤレスデバイスのモビリティーをより良くサポートするために様々な動作を実行するように構成することができる。例えば、DSAコンポーネントは、一次グリッド及びバッファゾーンを含むグリッドマップデータ構造を生成するように構成することができ、一次グリッド及びバッファゾーンの各々は、セル/セクタ及びそれらの覆域ゾーンの特定に適した情報を含む/格納する情報構造であり得る。次いで、DSAコンポーネントは、一次グリッド及び/又はバッファゾーンによって特定されたセル/セクタに関するワイヤレスデバイス102の場所を使用して、ネットワーク間ハンドオーバ動作を開始する(すなわち、借主ネットワークから貸主ネットワークに(逆もまた同様)デバイスを引き渡す)かどうかを判断することができる。
図21を参照すると、一次グリッド境界2202は、一次グリッド構造によって表すことができるセルサイト/セクタの覆域エリアを示す。バッファゾーン境界2204は、バッファゾーン構造によって表すことができるセルサイト/セクタを示す。
一次グリッド構造は、セルサイト又はセクタのリスト及びそれらの覆域エリア(例えば、無線周波数覆域エリアなど)を含み得る。このセルのリストは、図21に示される一次グリッド境界2202などの地理的境界を特定又は定義するために使用することができる。地理的境界は、セルの覆域エリアに基づいて定義された任意の多角形形状のエリアなど、いかなる形状又は地理的エリアでもあり得る。各セルは、多数のeNodeB 116、単一のeNodeB 116を含み得る。また、各セルは、マクロセルの単一のセクタでもあり得る。
一次グリッド構造は、一次グリッドセルリストにセルサイト又はセクタのリストを含む/格納することができる。一次グリッドセルリストは、借主セル、貸主セル又はそれらの組合せを含み得る。例えば、一つの実施形態では、一次グリッドセルリストは、借主セルサイトと貸主セルサイトの両方及びそれらのそれぞれの覆域エリアを特定する情報を含み得る。借主及び貸主セルの覆域エリア(一次グリッドセルリストに含まれる)は、完全に重なり合うことも、部分的に重なり合うことも、重なり合わないこともあり得る。また、一次グリッドセルリストは、セルの各々を内部セル又は境界セルとして分類することもできる。例えば、一次グリッドセルリストは、内部セルリスト及び境界セルリストを含むように生成することができる。内部セルは、完全に地理的境界(例えば、一次グリッド境界2202)の内側にあるが境界の境界線に隣接しない覆域エリアを有するセルであり得る。境界セルは、境界の境界線に隣接する(又は境界の境界線を越える)覆域エリアを有するセルであり得る。
バッファゾーン構造は、一次グリッド境界2202の外側部分を取り囲む地理的エリアのセルの特定に適した情報を含む/格納する情報構造であり得る。例としてバッファゾーンは、一次グリッドによって特定された地理的境界の外側にあるセル、一次グリッドによって特定されたセルサイト/セクタの覆域エリアの外側にある覆域エリアを有するセル、及び/又は、地理的境界の外側にあり、一次グリッドによって特定されたセルサイト/セクタの覆域エリアと部分的に重なり合う覆域エリアを有するセルのリストを含み得る。さらなる例として、バッファゾーンは、一次グリッドで特定された境界セル/セクタに隣接するセル/セクタの近隣リストを含むが、境界セル又は一次グリッドセルリストに含まれるセルは含まない。
借主ネットワークと貸主ネットワークの両方の近隣リストは、性能の理由で変更される可能性がある。従って、一次グリッド内のセルの地理的座標(及び/又はセクタの向き)は、バッファゾーンの近隣リストを動的に決定するために使用することができる。すなわち、セル/セクタの近隣リストは、貸主及び借主セルサイト/セクタの地理的座標に基づいて、セル/セクタが貸主システムのグリッドの内方向を向いているか又は外方向を向いているかを判断するために使用されるそれらの向きを用いて、決定することができる。借主ネットワークの場合、セル/セクタのセル/セクタの向きは、貸主ネットワークへのハンドインに対する事前選択のための近隣セルを特定するために使用することができる。
一つの実施形態では、バッファゾーン構造は、複数のゾーン、レベル又は階層を含むように生成することができる。例えば、バッファゾーン構造は、第1の階層セルのリスト及び第2の階層セルのリストを含むように生成することができる。第1の階層セルのリストは、一次グリッドに含まれるセルに隣接する(ただし、グリッドには含まれない)セルを含み得る。第2の階層セルのリストは、第1の階層セルに隣接するセル(ただし、第1の階層セル自体ではない)を含み得る。複数のゾーン/レベル/階層を含むバッファゾーンの生成及び使用については、以下でさらに詳細に論じる。
各DSC 144(例えば、借主及び貸主DSC)は、一次グリッド、地理的境界、内部セル、境界セル、バッファゾーン、そのネットワークのバッファゾーンの深度を決定、演算及び/又は生成するように構成することができる。DSC 144は、メッセージの数を低減するため及び/又はハンドオーバドロップ(例えば、RF伝播特徴に起因する)の確率を低減するため、バッファゾーンのサイズ/深度を決定するように構成することができる。また、DSC 144は、ネットワーク/デバイスの性能、混雑及び資源消費特徴の均衡を保つため、バッファゾーンのサイズ/深度を決定するように構成することもできる。
一つの実施形態では、DSC 144コンポーネントは、その地理的エリアのワイヤレスデバイス102のモビリティーに見合った数の階層を含むバッファゾーンを生成するように構成することができる。例えば、DSC 144コンポーネントは、グリッドの地理的境界が比較的小さい時又は人々(及びそれらのワイヤレスデバイス)が遠い距離をもしくは高速車両で頻繁に移動する地方/大都市エリアに対して、大多数の階層を含むバッファゾーンを生成するように構成することができる。同様に、DSC 144コンポーネントは、グリッドの地理的境界が比較的広いもしくは大きい時又は人々が通常短い距離を移動する都市エリアに対して、少数のレベル/階層を含むバッファゾーンを生成するように構成することができる。
上述したように、DSAコンポーネントは、一次グリッド構造と、バッファゾーン構造とを含むようにグリッドマップデータ構造を生成するように構成し得る。図22、図23A、及び図23Bは、一次グリッド構造及びバッファゾーン構造を生成/更新する方法を示す。
図22は、一次グリッド構造のセルサイトのリストを生成/更新するための方法2200の一つの実施形態を示す。方法2200は、DSC 144コンポーネントの処理コアで実行することができる。ブロック2202では、処理コアは、一次グリッド境界に相当する地理的エリア(例えば、多角形形状のエリア)を特定するGPS座標などのリースグリッド境界情報を受信することができる。ブロック2204では、処理コアは、一次グリッド境界内にあるセルサイト(又はそれらの覆域エリア)を決定することができる。ブロック2206では、処理コアは、セルサイトのリストを生成し、決定されたセルサイトを生成されたセルサイトのリストに追加することができる。ブロック2208では、処理コアは、生成されたセルサイトのリストから除外用にマーク付けされた及び/又はブラックリスト入りしたセルサイトを取り除くことができる。あるいは、ブロック2206及び2208では、処理コアは、除外用にマーク付けされた及び/又はブラックリスト入りしたセルサイトを除外するように、セルサイトのリストを生成することができる。
ブロック2210では、処理コアは、生成されたセルサイトのリストに含まれるセルサイトを、一次グリッド構造によって特定されたものと比較することができる。判断ブロック2212では、処理コアは、比較の結果を使用して、生成されたセルサイトのリストで特定されたセルサイトと一次グリッド構造によって特定されたものとの間に違いがあるかどうかを判断することができる。違いはないという判断(すなわち、判断ブロック2212=「いいえ」)に応答して、判断ブロック2214では、処理コアは、タイマが切れたかどうかを判断することができる。未だタイマが切れていないという判断(すなわち、判断ブロック2214=「いいえ」)に応答して、処理コアは、待つか又は他のタスクを実行し、後の時間に(例えば、他のタスクを実行した後に)再度タイマを再チェックすることができる。タイマが切れたという判断(すなわち、判断ブロック2214=「はい」)に応答して、処理コアは、ブロック2202〜2212の動作を繰り返すことができる。
生成されたセルサイトのリストで特定されたセルサイトと一次グリッド構造によって特定されたものとの間に違いがあるという判断(すなわち、判断ブロック2212=「はい」)に応答して、ブロック2216では、処理コアは、一次グリッド境界からある一定の距離(例えば、距離x)内にあり、その境界の方向を向いている境界セルサイトを特定することができる。ブロック2218では、処理コアは、生成されたセルサイトのリストのセルサイトを境界又は内部セルサイトとして分類することができる。ブロック2220では、処理コアは、境界及び内部セルサイトを含むように一次グリッド構造のセルサイトのリストを追加又は更新することができる。
図23A及び23Bは、バッファゾーン構造に含めるためのセルサイトを選択することによってバッファゾーンを決定するための方法2300、2320の一つの実施形態を示す。それに加えて、図23A及び23Bは、DSCが借主ネットワークにあるか又は貸主ネットワークにあるかに応じて、バッファゾーンを異なる形で決定することができることを示す。この理由は、借主バッファセルは貸主ネットワークへの優美なハンドインプロセスを促進するように選択することができ、貸主バッファセルは借主ネットワークへのバックオフを促進するように選択することができるためである。従って、方法2300及び2320は、一次グリッド境界の周りのワイヤレスデバイス移動性の可変性に対処する。
図23Aを参照すると、ブロック2302では、処理コアは、境界セルサイトに隣接する近隣セルサイトを特定することができる。ブロック2304では、処理コアは、特定された近隣セルサイトが境界サイトである及び/又は一次グリッド構造のセルサイトのリスト(すなわち、一次グリッドセルサイトリスト)に含まれるセルサイトであるかどうかを判断することができる。ブロック2306では、処理コアは、特定された近隣セルサイトを含むように、第1の階層サイトのリストを生成することができる。処理コアは、境界サイトであると判断されたセルサイト及び一次グリッドセルサイトリストに含まれるセルサイトを除外するように、第1の階層サイトのリストを生成することができる。
判断ブロック2308では、処理コアは、ネットワークオペレータポリシ又はワイヤレスデバイス102のモビリティーを評価するなどによって、複数のバッファレベルが要求される又は必要とされるかどうかを判断することができる。複数のバッファレベルが要求されない又は必要とされないという判断(すなわち、判断ブロック2308=「いいえ」)に応答して、ブロック2310では、処理コアは、第1の階層サイトを含むようにバッファゾーン構造のセルサイトのリストを追加又は更新することができる。
複数のバッファレベルが要求される又は必要とされるという判断(すなわち、判断ブロック2308=「はい」)に応答して、ブロック2312では、処理コアは、第1の階層セルサイトに隣接するセルサイトを特定することができる。ブロック2312では、処理コアは、第1の階層セルサイトであるサイト、境界サイトであるサイト及び一次グリッドセルサイトリストに含まれるサイトを除いて、これらの特定された近隣セルサイトを含むように、第2の階層サイトのリストを生成することができる。ブロック2314では、処理コアは、第1の階層サイト及び第2の階層サイトを含むように、バッファゾーン構造のセルサイトのリストを更新することができる。上記の例は2つのレベル/階層について論じているが、任意の数のレベル/階層をサポートするように方法2300を実行できることを理解すべきである。
図23Bは、バッファゾーン構造のセルサイトのリストを生成又は更新するための方法2320の別の実施形態を示す。方法2320は、貸主DSC 144コンポーネントの処理コアで実行することができる。上記で論じられる方法2300と同様に、ブロック2302では、処理コアは、境界セルサイトに隣接するセルサイトを特定することができ、ブロック2304では、処理コアは、特定された近隣セルサイトが境界サイト及び/又は一次グリッド構造のセルサイトのリストに含まれるセルサイトであるかどうかを判断することができる。
ブロック2322では、処理コアは、境界サイトであると判断されたセルサイト及び一次グリッド構造のセルサイトのリストに含まれないセルサイトを除いて、特定された近隣セルサイトを第1の階層サイトのリストに追加することができる。判断ブロック2308では、処理コアは、複数のバッファレベルが要求される又は必要とされるかどうかを判断することができる。複数のバッファレベルが要求されない又は必要とされないという判断(すなわち、判断ブロック2308=「いいえ」)に応答して、ブロック2310では、処理コアは、第1の階層サイトを含むようにバッファゾーン構造のセルサイトのリストを追加又は更新することができる。複数のバッファレベルが要求される又は必要とされるという判断(すなわち、判断ブロック2308=「はい」)に応答して、ブロック2312では、処理コアは、第1の階層セルサイトに隣接するセルサイトを特定することができる。
ブロック2324では、処理コアは、第1の階層セルサイト、境界サイト又はセルサイトのリストに含まれていないサイトを除いて、特定された近隣セルサイトを第2の階層サイトのリストに追加することができる。ブロック2314では、処理コアは、第1の階層サイト及び第2の階層サイトを含むように、バッファゾーン構造のセルサイトのリストを更新することができる。
一つの実施形態では、DSC 144は、セルサイトが保守のために取り除かれる際又は停止していたセクタを作動させる際など、グリッドの変化を記述するため、内部、境界及びバッファゾーンセルの特定を定期的に再評価するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、インテリジェントな対象セル選択及びハンドオーバ動作を実行するように構成することができる。すなわち、失敗及びレイテンシを低減するようにハンドオーバ動作を実行することが重要である。また、対象ネットワークのDSC 144がDSC 144のポリシ、混雑レベル、負荷平衡基準などに基づいて対象セルを選べるようにすることも望ましい。しかし、あらゆるネットワーク間S1ハンドオーバ手順に対象DSC 144を関与させることは、レイテンシをもたらす及び/又はハンドオーバ失敗を引き起こす可能性がある。
これらの及び他の制限を克服するため、一つの実施形態では、eNodeB 116は、ワイヤレスデバイス102から測定レポートを受信し(対象ネットワークのため)、受信した測定レポートを使用して対象セルを選択する及び/又は対象セルへのネットワーク間ハンドオーバ(ハンドイン又はバックオフ)手順を開始するように構成することができる。別の実施形態では、DSC 144は、安全なピアツーピア接続(入札存続期間の間確立される)を使用して対象セル選択動作を調整するように構成することができる。測定レポートに基づいて及び/又はDSC調整動作に基づいて対象セルを選択することにより、様々な実施形態では、レイテンシを低減し、性能を改善し、ポリシ、混雑レベル、負荷平衡基準などに基づく対象セル選択が可能となる。
一つの実施形態では、DSC 144コンポーネントは、そのネットワークのeNodeB 114から混雑状態情報を受信し、この混雑状態情報を使用して資源をインテリジェントに割り当て、eNodeBのユーザトラフィックを管理し、ハンドオーバに対する対象eNodeBを選択し、eNodeBに取り付けられたワイヤレスデバイスに提供すべきサービス品質(QoS)レベルを決定し、ならびに/あるいは、様々なネットワークによる資源の割り当て及び使用をインテリジェントに管理するために他の同様の動作を実行するように構成することができる。混雑状態情報は、eNodeBの現在の混雑状態(例えば、正常な、小規模な、大規模な、危険ななど)を特定することができる。各混雑状態は、混雑レベルと関連付けることができる。例えば、「正常な」混雑状態は、eNodeBが正常な負荷の下で動作している(例えば、50%以下の使用閾値)ことを示し得る。「小規模な」混雑状態は、ネットワークコンポーネントが混雑を経験している及び/又は平均を上回る負荷の下で動作している(例えば、50%を超える使用閾値)ことを示し得る。「大規模な」混雑状態は、ネットワークコンポーネントがかなりの混雑を経験している及び/又は重い負荷の下で動作している(例えば、70%を超える使用閾値)ことを示し得る。「危険な」混雑状態は、ネットワークコンポーネントが激しい混雑を経験している、緊急事態を経験している又は極めて重い負荷の下で動作している(例えば、90%を超える使用閾値)ことを示し得る。
DSAコンポーネントは、eNodeB混雑状態が変化するたびに様々な動作を実行するように構成することができる。従って、これらの混雑状態の頻繁な変化は、DSAシステムの性能に対してかなりの悪影響を有し得る。例として、eNodeB 116は、使用レベルが51%まで増加するたびに「小規模な」混雑状態を入力し、使用レベルが49%まで降下するたびに「正常な」混雑状態に戻すことができる。これらの状態移行(すなわち、正常から小規模へ、及び、小規模から正常へ)の各々は、大多数の動作又は事象(例えば、ハンドイン、バックオフなどに対する)をトリガし得る。従って、使用レベル51%〜49%の頻繁な変動は、ネットワーク及びDSAシステムの性能に対してかなりの悪影響を有し得る。
同じ2つの状態間の頻繁な変動を回避するため、DSAコンポーネントは、混雑状態の移行を引き起こすアップ及びダウントリガに対して異なる閾値を適用することによってヒステリシス間隙を追加するように構成することができる。例えば、eNodeB 116は、混雑に対するサンプルを平均化し、サンプルがある一定の閾値、遅れ又はヒステリシス値(例えば、10%)を超えた際に混雑状態間を移行するように構成することができる。
図24は、状態変化間の遅れ又はヒステリシス間隙を導入するためにアップ及びダウントリガに異なる閾値を使用できることを示す。Y軸は、eNodeB 116における負荷率(例えば、混雑レベル)ならびに混雑状態(小規模な、大規模な及び危険な)に対するアップ及びダウントリガポイントを示す。X軸は、タイムライン(t)を説明する。左側の曲線2402は、負荷の増加(例えば、eNodeBにおける混雑の増加レベル)を示す。右側の曲線2404は、負荷/混雑の減少を示す。
また、図24は、小規模な、大規模な及び危険な混雑状態の各々のアップ及びダウントリガ間の間隙も示す。例えば、小規模な、大規模な及び危険な混雑状態のアップトリガはそれぞれ50%、70%及び90%に設定することができ、小規模な、大規模な及び危険な混雑状態のダウントリガはそれぞれ40%、60%及び80%に設定することができる。これにより、10%のヒステリシス間隙が構築され、それにより、DSAシステムは、頻繁な混雑状態変化を回避することができる。DSAコンポーネントは、頻繁な状態変化を回避するためにアップ及びダウントリガ間のそのようなヒステリシス間隙を使用するように構成することができる。ヒステリシス間隙は、eNodeB 144によって設定することができる。このヒステリシス間隙は、DSC 144によって設定又は上書きすることができる。
DSC 144は、ネットワーク全体にわたって同じヒステリシスレベルを実施するためにeNodeB 144によって設定されたヒステリシス間隙を上書きするように構成することができる。また、DSC 144は、セルサイト特有のトラフィックモデルに基づいて異なるセルサイトに対するヒステリシス間隙を増加又は減少するように構成することもできる。スタジアムの近くのトラフィック使用レベルは大爆発的に増加/減少する可能性があるため、DSC 144は、スタジアムを取り囲むエリアへのサービス提供を行うコンポーネントに対して、より大きなヒステリシス間隙(例えば、15%対10%)を使用することができる。
図25は、ピンポン回避動作の実施形態の実行が有益なグリッド境界(例えば、一次グリッド境界2202)の近くに位置するワイヤレスデバイス102の図解である。具体的には、図25は、借主ネットワーク2502と貸主ネットワーク2504との間でワイヤレスデバイス102を移動するため、借主ワイヤレスデバイス102が境界を越えて移動するたびに、DSAシステムがハンドイン及びバックオフ動作を実行できることを示す。ワイヤレスデバイス102がグリッド境界を頻繁に越える場合は、そのようなハンドイン及びバックオフ動作の実行は、資源の非効率的な使用であり得る。一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、バッファゾーン構造(例えば、グリッドマップの)を使用してハンドイン又はバックオフ動作を実行するかどうかを判断するように構成することができ、その結果、同じグリッド境界を頻繁に越えるワイヤレスデバイス102によって引き起こされるピンポン効果を低減することができる。すなわち、DSAコンポーネントは、バッファゾーン構造を使用してピンポン回避動作を実行するように構成することができる。
また、DSAコンポーネントは、タイマを使用して、ピンポン効果をさらに低減するように構成することもできる。例えば、借主DSC 144は、時間を使用して、ワイヤレスデバイス102がグリッド境界を越えた後「X」秒(例えば、1〜600秒)間は同じ借主ワイヤレスデバイス102に対するハンドイン動作を開始しないように構成することができる。同様に、貸主DSCは、タイマを使用して、ワイヤレスデバイス102がグリッド境界を越えた後「Y」秒(例えば、1〜600秒)間は借主ワイヤレスデバイスに対するバックオフ動作を開始しないように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ネットワーク間のモビリティーに基づいて負荷バランシング動作を実行するように構成することができる。例えば、借主DSC 144は、そのネットワーク負荷の負荷平衡のためにハンドイン手順を実行するように構成することができる。例えば、貸主DSC 144は、一次ユーザと二次ユーザの両方によって生成された全負荷に基づいて、ワイヤレスデバイス102の負荷平衡を行うことができる。また、貸主DSC 144は、一次ワイヤレスデバイス102と二次ワイヤレスデバイス102の両方によって生成される全負荷の平衡を維持しながら、セルの二次ワイヤレスデバイス102による資源使用を制限することによって、ワイヤレスデバイス102の負荷平衡を行うこともできる。
図26は、覆域間隙が、借主セルの覆域エリアの貸主セル/セクタ(リースグリッド内の)からのRF覆域の欠如によって生じ得ることも示す。これらの事例では、借主ワイヤレスデバイスを貸主セル/セクタに引き渡すことを試みることにより、貸主セルに引き渡した直後にハンドオーバ失敗が引き起こされ得る。覆域間隙によって引き起こされたこれらの及び他の条件を克服するため、UE/ワイヤレスデバイスは、ハンドイン動作を開始する前に、対象ネットワーク(この場合は、貸主ネットワーク)に関する測定レポートを送信するように構成することができる。測定レポートは、UE/ワイヤレスデバイスによって測定された重なり合った貸主セルの信号強度を含み得る。DSC 144は、これらの測定レポートを受信及び使用して、ワイヤレスデバイスを引き渡す予定の対象貸主セル/セクタを特定するように構成することができる。
さらなる実施形態では、システムは、対象ネットワークからのセル/セクタに関する、ワイヤレスデバイスからの2つの連続的な測定レポートを要求するように構成することができる。借主セルは、ワイヤレスデバイスからの第2の測定レポートの受信に応答して及び/又は信号強度レポートに基づいて(例えば、2つの連続的な測定レポートが同じ又はより高いRSRP/RSRQを有する際)、ハンドイン動作を開始するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ハンドインの間の貸主ネットワーク(リースグリッド内)における覆域間隙の取り扱い、ハンドオフの間の貸主ネットワーク(リースグリッド内)における覆域間隙の取り扱い、バックオフの間の借主ネットワーク(リースグリッド内)における覆域間隙の取り扱い、セルの機能停止によって生じる覆域間隙の取り扱い、及び、セルのブラックリスト入りに起因する覆域間隙の取り扱いのための動作を実行するように構成することができる。DSAコンポーネントは、ハンドイン、ハンドオフ及びバックオフ動作の間、借主ネットワークと貸主ネットワークの両方に対して適用可能であり得る、セルの機能停止及びブラックリスト入りによって生じる覆域間隙に応答するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ハンドオフ動作の間に覆域間隙を管理するように構成することができる。一般に、借主ワイヤレスデバイスが貸主ネットワークに引き渡された後は、貸主ネットワーク内のいかなる覆域間隙も、貸主ネットワークのRF計画及びハンドオーバアルゴリズムによって処理されることが予想される。例えば、3GPPのSONは、覆域間隙を自動的に見出して対処するために多くの手法を指定する。3GPP LTEリリース10及び11のSONの覆域及び容量最適化(CCO)機能は、アンテナの傾きの修正、アンテナ電力の増加又は減少、ならびに、ワイヤレスデバイス測定及び場所報告機能を取り入れることによるドライブテストの最小化(minimization of drive tests)など、覆域間隙に対処するためにSON手法のうちのいくつかを説明する。一つの実施形態では、ネットワークは連続的に測定値を収集してパラメータ変更(アンテナの傾き及び電力制御パラメータの変更など)を提案するため、DSAコンポーネントは、CCOのこれらの及び他の機能を使用するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスのモビリティーに起因するバックオフ、貸主ネットワークの混雑に起因するバックオフ、入札取消又は入札撤回に起因するバックオフ及び入札終了に起因するバックオフを含むバックオフ動作の間に覆域間隙を管理するように構成することができる。DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイス測定レポートに基づいて対象セルを選択することによって、ワイヤレスデバイス移動性によって引き起こされたバックオフ動作の間に覆域間隙を管理するように構成することができる。DSAコンポーネントは、バックオフ動作を強制すること及び/又はハンドオーバ失敗に至らないようにバックオフ動作を素早く実行することによって、貸主ネットワークの混雑によって引き起こされたバックオフ動作の間に覆域間隙を管理するように構成することができる。DSAコンポーネントは、バックオフ動作を強制することによって又は借主ネットワークからのセクタに関するワイヤレスデバイス測定レポートに基づいて対象セルを選択すること及び2つの連続的な測定レポートが同じ又はより高いRSRP/RSRQを有することを要求することによって、入札取消又は撤回によって引き起こされたバックオフ動作の間に覆域間隙を管理するように構成することができる。
DSAコンポーネントは、入札終了時刻の少し前の借主ネットワーク上の信号強度(RSRP/RSRQ)を測定するようにワイヤレスデバイス102を準備することによって、入札終了によって引き起こされたバックオフ動作の間に覆域間隙を管理するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ハンドイン及びバックオフ動作の間にワイヤレスデバイス選択に対するオペレータポリシを適用するように構成することができる。例えば、借主DSC 144は、ワイヤレスデバイスのサービスパッケージ(すなわち、アクティブな通話のためにワイヤレスデバイスが使用しているサービス)、そのDSA適格及び/又はその優先度を使用することができる。これらの3つのパラメータの順番は、DSC 144において構成可能であり得る。システムは、上記の3つのパラメータの順番を選択することができ、ワイヤレスデバイス102は、そのパラメータ順番に従って、ソートされたワイヤレスデバイスリストにソートすることができる。このソートされたワイヤレスデバイスリストは、ハンドインなどのネットワーク間ハンドオーバに使用することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、対象ネットワーク上のそのワイヤレスデバイスの測定レポートに基づいて、ワイヤレスデバイス102のネットワーク間ハンドオーバに対する対象セルを選択するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ブラックリストを生成して使用するように構成することができる。セルサイトのブラックリスト入りは、ハンドオーバの間のワイヤレスデバイスによる及び近隣セルサイトによる使用に対してネットワークから締め出されたセルサイトをリストアップすることを指す。ブラックリスト入りは、一時的なもの又は長期間のものであり得る。このことは、セルサイト保守に起因して、セルサイトにおける大惨事に起因して又は深刻な性能問題に起因して起こり得る。
貸主ネットワークオペレータは、何らかの特別な事象又は既知の性能問題に起因してなど、ブラックリストに含まれていないセルを特定することができる。また、DSC 144は、ネットワーク状態に基づいて、動的にブラックリストに含まれるべきセル/サイトを決定することもできる。例えば、DSC 144は、現在オフラインであるサイトをブラックリストに追加することができる。また、DSC 144は、サイトがサービスを再開した際など、DSA使用のために一般的なプールに戻すため、ブラックリストからセル/サイトを外すこともできる。
ブラックリストは、貸主ネットワークと借主ネットワークとの間で伝達することができる。このことは、DPC 146又は借主DSC 144と貸主DSC 144との間で確立された通信トンネル(入札継続時間の間アクティブである)を介して実現することができる。対象セル選択の調整に対しても同じトンネルを使用することができる。借主及び貸主DSC 144は、ブラックリストを使用して、ブラックリスト入りしたセルによる影響を受けるセル/セクタの近隣のeNodeB 116に通知することができる。それらのeNodeB 116は、ハンドイン又はバックオフ動作に対する対象資源を考慮する間、ブラックリスト入りしたセルをパートナネットワークから除外することができる。ブラックリストを使用すること及び2つの(又はそれ以上の)連続的な測定レポートがワイヤレスデバイス102から受信されることを保証することにより、DSAコンポーネントは、DSAシステムの性能及びユーザ経験に対する覆域間隙の影響をより良く管理することができる。
異なる事例は、セル/セクタが動作停止するか又はサイレントセルになった際に生じる。DSC 144はeNodeB 116に接続することができるため、DSC 144は、動作停止しつつあるか又はサイレントセルになりつつあるセルを検出することができる。それに加えて、ネットワークオペレータは、セル/セクタの動作状態が変化したことをDSC 144に通知することができる。DSC 144は、一次グリッド又はバッファゾーン内のセル/セクタに対するブラックリストと動作状態変化の両方を他のDSC 144に伝達することができる。例えば、DSC 144がセルの動作状態に関する情報を受信した後、DSC 144は、入札のためのパートナDSC 144にこの情報を伝達することができる。次いで、パートナDSC 144は、他のネットワークのセル/セクタの近隣の全ての関連eNodeB 116にセル/セクタ状態を伝達することができる。次いで、eNodeB 116は、この情報を使用して、より知的なハンドオーバ決定を行うことができる。
ワイヤレスデバイス102はサイレントセルをその測定レポートに含み得るため、ソースeNodeB 116は、そのようなセルの存在を検出することができない場合がある。休止セルは、eNodeB 116が送信しているが、ハンドインを受諾しないものである。これらの及び他の条件を克服するため、DSAコンポーネントは、ハンドイン事前計画動作を実行するように構成することができる。
借主DSC 144は、入札グリッド内及びその周りのセルに現在取り付けられている、資源割り当てに適格な借主ワイヤレスデバイス102を記録するように構成することができる。これは、ハンドインに対する候補ワイヤレスデバイスのリストである。このリストは、ワイヤレスデバイスがこれらのセル/セクタのうちの1つから取り外された場合にワイヤレスデバイスを取り除くように更新し、新しいワイヤレスデバイスがこれらのセルのうちの1つに取り付けられた場合に新しいワイヤレスデバイスをリストに追加することができる。同様に、DSC 144は、バッファゾーンのセルに現在取り付けられているワイヤレスデバイス102のリストを格納することができる。
入札開始時刻前(例えば、入札開始時刻のX分前)には、借主DSC 144は、貸主のリースグリッド内の借主セルに取り付けられたDSA適格ワイヤレスデバイス102のリストを回収するため、そのネットワークのMME 130へのクエリを行う。このワイヤレスデバイスのリストは、ハンドイン候補リストに含めることができる。ワイヤレスデバイスがリースグリッド内の借主セルから取り外されるか又はリースグリッド内の借主セルに取り付けられる際は、MME 130の通知は、DSC 144がハンドイン候補リストを更新するようにトリガすることになる。「X」分は、ハンドインを準備する時間であるが、ワイヤレスデバイスが動き回る過程においてリストは常に変化する。従って、入札開始時刻になると、DSC 144は、ハンドイン候補リストにあるワイヤレスデバイスに対するハンドイン動作を開始することができる。このリストは、ワイヤレスデバイスのサービスパッケージ、DSA適格及び優先度に対して選ばれた順番のオペレータポリシに基づいてソートすることができる。
DSC 144は、ハンドイン候補リストへの特定のワイヤレスデバイス102の包含に基づいて特定され得る、特定のワイヤレスデバイス102に対するハンドイン動作を開始するようにグリッドのeNodeB 116に要求することができる。DSC 144は、グリッドの中心からバッファゾーンのエッジに向けて外方向にハンドインを開始するように構成することができる。候補リストで特定された全てのワイヤレスデバイス102が移動又は転移した後、DSC 144は、バッファゾーンのセル/セクタに取り付けられたワイヤレスデバイス102に対するハンドイン動作を開始することができる。
一つの実施形態では、DSC 144は、ハンドイン候補リストに含まれるワイヤレスデバイス102を好むか又はより高い優先度を与えるように構成することができる。例として、バッファゾーンのセル/セクタに取り付けられたワイヤレスデバイス102に対するハンドイン動作をDSC 144が実行している間、新しいワイヤレスデバイスをグリッドのセル/セクタに取り付けることができる。従って、これらの新しいワイヤレスデバイスは、ハンドイン候補リストがDSC 144によって処理された後にこのリストに追加することができる。そのような事例では、DSC 144は、バッファゾーンのセル/セクタに取り付けられたワイヤレスデバイス102に対するさらなるハンドインを停止し、ハンドイン候補リストに追加された新しいワイヤレスデバイス102に対するハンドイン動作を開始するように構成することができる。
貸主eNodeB 116は、ワイヤレスデバイスの測定レポートに基づいて及び/又はワイヤレスデバイスによって報告された貸主セルの中で最も高いRSRP/RSRQ値を対象セルが有するという判断に応答して、対象セルを選択するように構成することができる。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ハンドオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。例として、貸主ネットワークは、ワイヤレスデバイス102がグリッド境界を出る場合(グリッドマップで特定することができる)にバックオフ動作を素早く開始できるように、借主ワイヤレスデバイス102が貸主ネットワークに引き渡された後に、借主ワイヤレスデバイス120の場所を厳密に追跡することができる。これは、グリッド境界の外側の貸主ネットワークの無線及びネットワーク資源を保護するためのものである。しかし、貸主資源は、バックオフの間バッファゾーンで未だ使用中である可能性があり(これもまたグリッドマップを介して特定することができる)、それにより、バックオフ動作が遅れるか又はハンドオーバ失敗が生じる可能性がある。ハンドオフ事前計画動作を実行することにより、様々な実施形態は、グリッド境界を出るワイヤレスデバイス102を素早く、正確に及び効率的に引き渡せることを保証するため、借主ワイヤレスデバイス102のバックオフに備える。
ハンドオフ事前計画動作の実行は、混雑状態情報及び取り付けられたワイヤレスデバイスリストをDSC 144に送信することによってなど、各eNodeB 116がその負荷率についてDSC 144に定期的に報告するように構成されることを含み得る。DSC 144は、近隣の各eNodeB 116又はセル(グリッドマップの近隣セルリストによって特定することができる)にこの情報を送信するように構成することができる。eNodeB 114は、ネットワーク内ハンドオーバに対する対象セルを選択する際にこの情報を使用することができる。次いで、eNodeB 114は、借主ワイヤレスデバイス102を対象貸主eNodeB 116に引き渡すかどうか又はワイヤレスデバイスのバックオフに備えるかどうかを判断することができる(DSC 144の関与なしで)。
例えば、eNodeB 116は、近隣の対象eNodeB 116又はセルがリースグリッド内にある(例えば、一次グリッドセルリストに含まれる)という判断に応答して、ハンドオーバ動作を実行するように構成することができる。eNodeB 116は、近隣の対象eNodeB 116又はセルがバッファゾーンにある(例えば、バッファゾーンセルリストに含まれる)という判断に応答して、バックオフ動作を実行するように構成することができる。eNodeB 114がハンドオフに対する対象セルを選択できるようにすることにより、様々な実施形態は、レイテンシを低減し、性能を改善する。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、バックオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。バックオフ手順は、ワイヤレスデバイス移動性、混雑、入札取消/撤回及び入札終了を含む多くの理由/事例で開始することができる。DSAコンポーネントは、これらの事例の各々に特有のバックオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイス移動性に起因して開始されるバックオフ動作をより良くサポートするためにバックオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。これらの動作の一部として、貸主DSC 144は、借主ワイヤレスデバイス102が一次グリッドのセル/セクタからバッファゾーンのセル/セクタに引き渡される際、そのワイヤレスデバイス102をバックオフ候補リストに追加することができる。借主DSC 144は、バックオフ要求をその対応するeNodeB 116に送信することによって、バックオフ候補リストにリストアップされるワイヤレスデバイス102に対するバックオフ動作を開始することができる。バッファゾーンの貸主eNodeB 116は、近隣の借主セル/セクタ情報及び対象ネットワークに関するワイヤレスデバイスの測定レポートを使用して、対象セルを選択し、ハンドオーバ動作を開始することができる。一つの実施形態では、eNodeB 144は、対象セルとして最も強いRSRP/RSRQ値を有するものとしてワイヤレスデバイス測定レポートで特定された借主セルを選択するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、そのネットワークの混雑に起因してDSC 144によって開始されるバックオフ動作をより良くサポートするためにバックオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。これらの動作の一部として、eNodeB 114は、近隣の借主セル/セクタのリスト及び各借主ワイヤレスデバイス102に対する測定レポートを受信して格納するように構成することができる。一次グリッド及びバッファゾーンのeNodeB 114は、近隣の借主セル/セクタのリストから対象セルを選択することができる。貸主eNodeB 116は、ワイヤレスデバイス102からの最も最近の(ここ数百ミリ秒の時間内)測定レポートを使用して、最良の対象セルを選択することができる。ワイヤレスデバイス102に対してそのような測定レポートが利用可能でない場合(存在していないか又は測定レポートが構成された時間ウィンドウより古いため)は、貸主eNodeB 116は、適切ないかなる対象eNodeB 116も近隣の借主セルのリストから選択することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、入札終了に起因して開始されるバックオフ動作をより良くサポートするためにバックオフ事前計画動作を実行するように構成することができる。すなわち、入札終了の頃、DSC 144は、バックオフに対して選択することができる一次グリッド及びバッファゾーンのセル/セクタに取り付けられた借主ワイヤレスデバイス102を選択することができる。バックオフ動作は、グリッド境界からグリッドの中心まで実行することができる。この理由は、グリッド上の境界セルに取り付けられたワイヤレスデバイス102が、グリッド外へ移動し、バッファゾーンに入る可能性が高い(50%の確率で)ためである。
様々な実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスのサービスパッケージ、デバイスのTPA優先度、グリッド内のワイヤレスデバイスの場所(すなわち、グリッドの境界上又はグリッド内部(及びグリッドが大きなサイズのものである場合はどれくらい内部に位置するか))、グリッドのセル/セクタに未だ取り付けられているワイヤレスデバイスの総数、入札終了までの残りの時間及びバックオフの対象ペーシングレート(CPU処理時間を制限するため)を含む様々なパラメータに基づいて、バックオフ動作を実行するように構成することができる。
一つの実施形態では、DSAコンポーネントは、ワイヤレスデバイスがアイドル状態であるという判断に応答して、バックオフ動作を実行するように構成することができる。アイドル状態のワイヤレスデバイスは、ECMアイドル状態にある(すなわち、RRC接続なし)デバイスであり得る。また、借主ワイヤレスデバイス102も、貸主ネットワークに引き渡された後はアイドル状態になり得る。貸主DSC 144及び/又はeNodeB 116コンポーネントは、一定の時間にワイヤレスデバイス102がデータを送信又は受信しなかったという判断に応答して、ワイヤレスデバイスがアイドル状態であると判断するように構成することができる。貸主DSC 144は、入札が終了した後又は入札資源が事前に構成された閾値を上回って消費された後、アイドル状態のワイヤレスデバイス102を特定して借主ネットワークに逆転移するように構成することができる。
図27は、貸主の一次グリッド2702及び完全に又は部分的に一次グリッド2702内にある追跡エリア1〜11に関する様々なワイヤレスデバイス102a〜102cの場所を示す。DSAコンポーネントは、異なる追跡エリア1〜11及びワイヤレスデバイス移動性を使用して、入札終了後の借主ネットワークへのアイドル状態のワイヤレスデバイスの逆転移をより良く管理するように構成することができる。
図27に示される例では、ワイヤレスデバイス102a〜102cの各々はアイドル状態である。ワイヤレスデバイス102aは、可動ではないため、入札終了後も一次グリッド102a内に配置されている。ワイヤレスデバイス102bは、トラフィックエリア8から一次グリッド2702内のトラフィックエリア7に移動した。ワイヤレスデバイス102cは、トラフィックエリア6から一次グリッド2702外のトラフィックエリア11に移動した。
ワイヤレスデバイス102a〜102cは、異なる追跡エリアに入るたびに、又は、そのMME 130に未だ登録されていない追跡エリアに入るたびに、MME 130に報告するように構成することができる。MME 130は、ワイヤレスデバイス102が横断する追跡エリアの各々を特定する情報を格納することができる。
例えば、ワイヤレスデバイス102bは、追跡エリア8から追跡エリア7に移動したと判断し、追跡エリア7が以前にMME 130に報告/登録されているかどうかを判断し、追跡エリア7が以前にMME 130に報告/登録されていないという判断に応答して追跡エリア更新メッセージをMME 130に送信するように構成することができる。MME 103は、追跡エリア更新メッセージを受信し、ワイヤレスデバイス102bが借主デバイスであると判断し(そのIMSI値を介して)、追跡エリア更新メッセージの有効性確認を行うためにMME−SP(グリッドの追跡エリアに関する以前の知識を有するもの)と通信することができる。MME 130は、ワイヤレスデバイス102bに対して追跡エリア7を登録し、受信された追跡エリア更新メッセージが有効であるという判断に応答して追跡エリア更新受諾メッセージをワイヤレスデバイス102bに送信することができる。
別の例として、ワイヤレスデバイス102cは、追跡エリア6から追跡エリア11に移動したと判断し、追跡エリア11が以前にMME 130に報告/登録されているかどうかを判断し、追跡エリア11が以前にMME 130に報告/登録されていないという判断に応答して追跡エリア更新メッセージをMME 130に送信するように構成することができる。MME 103は、追跡エリア更新メッセージを受信し、ワイヤレスデバイス102bが借主デバイスであると判断し(そのIMSI値を介して)、追跡エリア更新メッセージの有効性確認を行うためにMME−SP(グリッドのトラフィックエリアに関する以前の知識を有するもの)と通信することができる。この場合、MME−SPは、追跡エリア11が一次グリッド境界2702の外側にあり、従って、追跡エリア更新メッセージの有効性確認を行わないと判断する。従って、MME 130は、その追跡エリアでのローミングは許可されないことを示すために追跡エリア更新拒否メッセージをワイヤレスデバイス102cに送信する。ワイヤレスデバイス102cは、借主ワイヤレスデバイスがグリッド境界2702の外側をローミングすることは許可されないため、追跡エリア更新拒否メッセージの受信に応答してPLMN選択動作を実行するように構成することができる。
入札終了(又は入札取消/撤回)の頃、DSC 144は、借主ワイヤレスデバイス102a及び102bに対する逆移動動作を開始するようにMME−SPに要求することができる(ワイヤレスデバイス103cは一次グリッド2702外に移動している)。DSC 144は、アイドル状態のデバイスの順番付けされたリストをMME−SPに送信することによって、借主ワイヤレスデバイス102a及び120bが借主ネットワークに引き戻される順番を選択することができる。
MME−SPは、アイドル状態の借主ワイヤレスデバイス102a及び102bに対する逆移動動作をMME 130に実行させるように通信メッセージを送信することができる。それに応答して、MME 130は、ワイヤレスデバイス102a及び102bを呼び出し、MME 130におけるECMアイドル状態からECM接続状態への移行をワイヤレスデバイス102a及び102bに行わせることができる。MME 120は、ワイヤレスデバイス102a及び102bに対するECM状態変化についてMME−SPに通知することができる。次いで、MME−SPは、ECM状態変化を示すために通信メッセージをDSC 130に送信することができる。DSC 144は、借主ワイヤレスデバイス102a及び102bに対するECM状態が変化したと判断し、次いで、これらのデバイスを借主ネットワークに転移するためにそれらのeNodeB 114がバックオフ動作を実行するように要求することによってこれらのデバイスに対するバックオフ手順を開始することができる。
一般に、DSA動作の実行の結果として落札がある際(例えば、借主ネットワークが資源を落札した/購入した後)には、借主及び貸主DSC 144は、その中でワイヤレスデバイスが特定の借主又は貸主ネットワークに引き渡される予定の地理的境界を確立するための様々な動作を実行することができる。一つの実施形態では、地理的境界を確立するための動作は、上記で論じられるグリッドマップ構造を生成することを含み得る。
地理的境界が確立され、DPCが地理的エリアの借主ネットワークによるアクセス及び使用のために落札された/購入された資源を割り当てた後、借主DSC 144は、地理的エリア(すなわち、入札グリッド、入札エリア、一次グリッドなど)内のアクティブなワイヤレスデバイス102及び貸主ネットワークに引き渡すべき候補(すなわち、ハンドインに対する候補)を特定する必要があり得る。
図28Aは、入札の地理的境界にあるワイヤレスデバイス及びハンドインに対する候補を知的に特定するための方法2800の一つの実施形態を示す。方法2800は、DSC 144コンポーネントの処理コアで実行することができる。
ブロック2802では、処理コアは、入札エリア又は入札グリッドの地理的境界の内側にあるかそれと重なり合う覆域エリアを有する全てのeNodeBを特定することができる。例えば、処理コアは、そのネットワークの及び/又はDSC 144が責任を有する/管理するeNodeBの(例えば、eNodeBのセルタワーの)GPS位置を格納するデータベースへのクエリを行うことができる。処理コアは、eNodeBの場所を特定し、それらの覆域エリアを演算し、それらの覆域エリアが地理的境界の内側にあるか、地理的境界と重なり合うか又は地理的境界の近くにあるかを判断するため、このデータベースへのクエリを行うことができる。処理コアは、そのセルのセル半径(単位:マイル)を使用してセルの覆域エリアを演算することができる。別の実施形態では、処理コアは、グリッドマップ構造を介してeNodeBを特定することができる。
ブロック2804では、処理コアは、特定されたeNodeBの各々からの適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストを要求することができる。ブロック2806では、処理コアは、特定されたeNodeBの各々から適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストを受信することができる。ブロック2808では、処理コアは、特定されたeNodeBから受信された適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストのワイヤレスデバイスの各々に対する測定レポート及び位置情報を受信することができる。ブロック2810では、処理コアは、受信された位置情報に基づいて、受信された適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストに含まれるワイヤレスデバイスが地理的境界の内側にあるか、境界上にあるか又は地理的境界の外側にあるかを判断することができる。また、一つの実施形態では、処理コアは、ワイヤレスデバイスが地理的境界のどれくらい外側に位置するかを判断することもできる。ブロック2812では、処理コアは、受信された測定レポートに基づいて、貸主eNodeBの信号強度(すなわち、貸主ARFCN)を決定することができる。
ブロック2814では、処理コアは、決定された信号強度及び/又は地理的境界に関するワイヤレスデバイスの場所に基づいて、受信された適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストに含まれるワイヤレスデバイスをハンドイン動作に対して選択することができる。ブロック2816では、処理コアは、ハンドイン動作に対して選択されたワイヤレスデバイスにサービス提供するeNodeBの各々に「ハンドイン開始」コマンドを送信することができる。
図28Bは、ハンドイン動作を知的に形成するためのeNodeB方法2820の一つの実施形態を示す。方法2820は、eNodeB 116コンポーネントの処理コアで実行することができる。
ブロック2822では、処理コアは、DSC 144コンポーネントからの適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストに対する要求を受信することができる。ブロック2824では、処理コアは、eNodeB 116に取り付けられたアクティブなワイヤレスデバイスの各々に対する往復遅延(RTD)値を演算又は推定することができる。このことは、LTE測位技法、強化セルID(ECID)、補助全地球的航法衛星システム(A−GNSS)、到来観測時間差(OTDOA)、LTE測位プロトコル(LPP)、安全なユーザプレーン場所(SUPL)プロトコル又はこれらの技法の任意の組合せを使用することによって実現することができる。
ブロック2826では、処理コアは、アクティブなワイヤレスデバイスの各々から測定レポート及び位置情報を要求して受信することができる。ブロック2828では、処理コアは、RTD値、測定レポート及び/又は位置情報に基づいて、適格かつアクティブなワイヤレスデバイスを特定することができる。ブロック2830では、処理コアは、特定されたワイヤレスデバイスを含む適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストを生成することができる。ブロック2832では、処理コアは、適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリスト、測定レポート及び位置情報をDSC 144コンポーネントに送信することができる。ブロック2834では、処理コアは、DSC 144コンポーネントから適格かつアクティブなワイヤレスデバイスのリストに含まれるワイヤレスデバイスに対する「ハンドイン開始」コマンドを受信することができる。
図29は、第2の通信ネットワークによるアクセス及び使用のために第1の通信ネットワークの資源を割り当てるDSA方法2900の一つの実施形態を示す。DSA方法2900の動作は、DPC 146コンポーネントの処理コアによって実行することができる。
動作2902では、DPC 146コンポーネントは、第1の通信ネットワークのDSC 144aへの通信リンクを確立することができる。動作2904では、DPC 146は、通信リンクを介して受信された情報に基づいて、第1の通信ネットワークの電気通信資源が割り当てに対して利用可能であるかどうかを判断することができる。一つの実施形態では、DPC 146は、後の日時において電気通信資源が割り当てに対して利用可能であると判断することができる。
動作2906では、DPC 146は、オークションを介して割り当てに対して電気通信資源が利用可能であることを多数の通信ネットワークに通知するのに適した情報を含み、オークションに対するオークション開始時刻を含む通信信号を放送することができる。動作2908では、DPC 146は、通信メッセージの放送に応答して、放送通信信号に含まれるオークション開始時刻後に、割り当てに対して利用可能であると判断された電気通信資源に対して、多数の通信ネットワークから入札を受信することができる。一つの実施形態では、多数の通信ネットワークから入札を受信することは、後の日時において判断された電気通信資源のアクセス及び使用に対する入札を受信することを含み得る。
動作2910では、DPC 146は、オークションへの参加資格を有すると判断された認可ネットワークから受信された入札のみを受諾することができる。例えば、DPC 146は、電気通信資源が多数の通信ネットワークの各々との互換性を有するかどうかを判断し、電気通信資源とのネットワークの互換性に基づいてオークションへの参加資格を有するものとして多数の通信ネットワークのうちのいくつかネットワークを許可し、認可ネットワークからの入札のみを受諾することができる。
動作2912では、DPC 146は、受諾された入札に基づいて、多数の通信ネットワークのうちの第2の通信ネットワークによるアクセス及び使用のために、第1の通信ネットワークの電気通信資源を割り当てることができる。一つの実施形態では、電気通信資源を割り当てることは、後の日時において第2の通信ネットワークによるアクセス及び使用のために第1の通信ネットワークの電気通信資源を割り当てることを含み得る。動作2914では、DPC 146は、割り当てられた電気通信資源の使用を開始できることを第2の通信ネットワークに通知するのに適した情報を含む通信メッセージを第2の通信ネットワークに送信することができる。動作2916では、DPC 146は、第2の通信ネットワークによる使用のために割り当てられるものとして電気通信資源を特定するトランザクションをトランザクションデータベースに記録することができる。
動作2918では、DPC 146は、割り当てられた電気通信資源の返却を要求することができる。動作2920では、DPC 146は、電気通信資源が第2のオークションを介して再割り当てに対して利用可能であることを多数の通信ネットワークに通知するため、第2の通信信号を放送することができる。
図30は、第2の通信ネットワークによるアクセス及び使用のために第1の通信ネットワークの資源を割り当てるDSA方法3000の別の実施形態を示す。DSA方法3000の動作は、DPC 146コンポーネントの処理コアによって実行することができる。
ブロック3002では、DPC 146コンポーネントは、第1の通信ネットワークのDSC 144aへの通信リンクを確立することができる。ブロック3004では、DPC 146コンポーネントは、第1の通信ネットワークの資源が割り当てに対して利用可能であると判断することができる。ブロック3006では、DPC 146コンポーネントは、資源が割り当てに対して利用可能であることや、資源と関連付けられた地理的エリアについて、多数の通信ネットワークに通知する第1の通信信号を放送することができる。ブロック3008では、DPC 146コンポーネントは、多数の通信ネットワークのうちの第2の通信ネットワークによるアクセス及び使用のために第1の通信ネットワークの資源を割り当てることができる。ブロック3010では、DPC 146コンポーネントは、割り当てられた電気通信資源の使用を地理的エリアで開始できることを第2の通信ネットワークに通知する第2の通信信号を放送することができる。ブロック3012では、DPC 146コンポーネントは、第2の通信ネットワークによる使用のために割り当てられるものとして電気通信資源を特定するトランザクションをトランザクションデータベースに記録することができる。
動作3014では、DPC 146コンポーネントは、割り当てられた電気通信資源の返却を要求することができる。動作3016では、DPC 146は、電気通信資源が第2のオークションを介して再割り当てに対して利用可能であることを多数の通信ネットワークに通知するため、第2の通信信号を放送することができる。
一つの実施形態では、DSA方法3000は、DPC 146コンポーネントが、第1の通信ネットワークの第1のDSC 144から、資源割り当てスキームに関連する資源構成情報を受信すること、及び、第2の通信ネットワークの第2のDSC 144に資源構成情報を送信することをさらに含み得る。さらなる実施形態では、DSA方法3000は、DPC 146コンポーネントが、第1のDSC 144から地理的エリアに基づいて電気通信資源の利用可能性に関連する調整情報を受信すること、及び、調整構成情報を第2のDSC 144に送信することを含み得る。
さらなる実施形態では、DPC 146コンポーネントは、資源の使用に対して第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークとの間で資源リーススキームについて交渉し、資源リーススキームで定義される地理的境界に基づいて第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークとの間でモバイルデバイスのハンドオーバを調整するように構成することができる。DPC 146は、地理的エリアへの加入者デバイスの近接度、加入者デバイスで利用可能なサービス品質レベル及び/又は資源リーススキームに含まれる情報に基づいて、第2の通信ネットワークの加入者デバイス(例えば、ワイヤレスデバイス102)の有効性を判断するようにさらに構成することができる。
様々な実施形態では、DPC 146は、地理的エリアへの加入者デバイスの近接度、加入者デバイスで利用可能なサービス品質レベル及び/又は資源リーススキームの諸条件に基づいて、ネットワークを変更するか又は第1の通信ネットワークの資源への通信リンクを確立するように加入者デバイスに指示するように構成することができる。DPC 146は、地理的エリアへの加入者デバイスの近接度に基づいて、ネットワークを変更する及び/又は別の資源に取り付けるように、電気通信資源に能動的に接続されるか又は電気通信資源を使用している加入者デバイスに指示するように構成することができる。
様々な実施形態は、DSAシステムの効率及び速度を向上させるため、2つ以上のDSAコンポーネント(例えば、DPC、DSC、eNodeB、MME、HSSなど)間の通信を可能にする、促進する、サポートする又は増大するように構成された動的スペクトルアービトラージアプリケーションパート(DSAAP)プロトコル及び/又はコンポーネントを含むか又は使用することができる。DSAコンポーネントは、本出願で論じられるいかなるコンポーネントでも及び/又は本出願で論じられるDSA動作、通信もしくは方法のいずれかに参加するいかなるコンポーネントでもあり得る。従って、DSAAPコンポーネントは、本出願で論じられるいかなるコンポーネント間の通信(DPCコンポーネントとDSCコンポーネントとの間、DSCコンポーネントとeNodeBコンポーネントとの間、DSCコンポーネントとMMEコンポーネントとの間、DSCコンポーネントとHSSコンポーネントとの間、MMEコンポーネントとHSSコンポーネントとの間、eNodeBコンポーネントとワイヤレスデバイスとの間などの通信を含む)も可能にする、促進する、サポートする又は増大するように構成することができる。
2つ以上のDSAコンポーネント間の通信を促進するため、DSAAPコンポーネントは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を公開すること及び/又はDSAコンポーネント間の通信を促進するクライアントモジュールを含むことができる。それに加えて、DSAAPコンポーネントは、DSAコンポーネントが特定の情報の伝達、使用特有の通信メッセージの使用、ならびに/あるいは、DSAシステム及び参加ネットワークの効率及び速度をさらに向上する様々なDSA機能を共に提供する特定の動作の実行を行えるように構成することができる。
例として、DSAAPコンポーネントは、eNodeBがDSCコンポーネントと(例えば、Xeインタフェースを介して)、他のeNodeBと(例えば、X2インタフェースを介して)及び様々な他のコンポーネントと(例えば、S1インタフェースを介して)と通信できるように構成することができる。さらなる例として、DPC及び/又はDSCコンポーネントが異なるネットワークにわたって資源をより良くプールできるように、様々なネットワークにおけるトラフィック及び資源使用をより良くモニタできるように、入札及び入札情報についてより効率的に伝達できるように、素早く且つ効率的にコンポーネントの登録及び登録解除を行えるように、ならびに、バックオフ動作をより良く実行できるように、DSAAPコンポーネントは、DSCコンポーネントとDPCコンポーネントとの間の通信を可能にする、促進する、サポートする又は増大するように構成することができる。また、DSAAPコンポーネントは、入札、インボイスの生成、資源の広告、資源の要求、資源の購入、入札認証情報の有効性の確認などの手順の性能及び効率を向上することによって、DSA資源オークション動作を改善することもできる。
様々な実施形態では、全て又は一定の部分のDSAAPコンポーネントは、DPCコンポーネント、DSCコンポーネント、eNodeBコンポーネント、MMEコンポーネント、HSSコンポーネントなどの1つ又は複数のDSAコンポーネントに含めることができる。DSAAPコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアの組合せで実装することができる。一つの実施形態では、DSAAPコンポーネントは、Xe、Xd及び/又はX2基準点上で定義することができるDSAAPプロトコルを実装するように構成することができる。様々な実施形態では、DSCとeNodeBとの間のXe基準点は、DSAAPプロトコル、TR−069プロトコル及び/又はTR−192データモデル拡張を使用して、eNodeBにおける利用可能な資源のリストアップ及びeNodeBへの入札/買い確認の通知をサポートすることができる。DSCとDPCとの間のXd基準点は、動的スペクトル及び資源アービトラージ動作のためのDSAAPプロトコルを使用することができる。eNodeB間のX2インタフェース/基準点もまた、DSAAPプロトコルを使用して、情報を伝達することができる。
様々な実施形態では、DSAAPコンポーネントは、様々なDSAコンポーネント(例えば、DSC、DPC、eNodeBなど)がDSAAPプロトコルをした通信及び/又は様々なDSAAP方法の実行を行えるように構成することができる。DSAAP方法は、第1の電気通信ネットワーク(例えば、借主ネットワーク)の第1のDSCサーバ、第2の電気通信ネットワーク(例えば、貸主ネットワーク)の第2のDSCサーバ、ならびに、第1及び第2の電気通信ネットワーク外のDPCサーバを含むシステムなど、本出願で論じられるいずれのDSAシステムでも実行することができる。
様々な実施形態は、各種のモバイルワイヤレスコンピューティングデバイス上で実装することができ、その例を図31に示す。具体的には、図31は、一つの実施形態のいずれかでの使用に適したスマートフォン/セルフォン3100の形態のモバイルトランシーバデバイスのシステムブロック図である。セルフォン3100は、内部メモリ3102と結合されたプロセッサ3101と、ディスプレイ3103と、スピーカ3104とを含み得る。それに加えて、セルフォン3100は、ワイヤレスデータリンクに接続することができる電磁放射線を送信及び受信するためのアンテナ3105及び/又はプロセッサ3101と結合されたセルラフォントランシーバ3106を含み得る。また、セルフォン3100は、通常、ユーザ入力を受信するためのメニュー選択ボタン又はロッカスイッチ3107も含み得る。
また、典型的なセルフォン3100は、マイクロフォンから受信された音声をワイヤレス伝送に適したデータパケットにデジタル化し、受信された音声データパケットを復号してアナログ信号を生成し、音声を生成するためにスピーカ3104にアナログ信号を提供する音声符号化/復号(CODEC)回路3108も含み得る。また、プロセッサ3101、ワイヤレストランシーバ3106及びCODEC 3108のうちの1つ又は複数は、デジタル信号プロセッサ(DSP)回路(別々に図示せず)を含み得る。セルフォン3100は、ワイヤレスデバイス間の低出力狭域通信のためのZigBeeトランシーバ(すなわち、IEEE802.15.4トランシーバ)又は他の同様の通信回路(例えば、Bluetooth(登録商標)もしくはWiFiプロトコルなどを実装している回路)をさらに含み得る。
スペクトルアービトラージ機能を含む上記で説明される実施形態は、図32に示されるサーバ3200などの各種の市販のサーバデバイス上の放送システム内で実装することができる。そのようなサーバ3200は、通常、揮発性メモリ3202及び大容量不揮発性メモリ(ディスクドライブ3203など)と結合されたプロセッサ3201を含む。また、サーバ3200は、プロセッサ3201と結合されたフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)又はDVDディスクドライブ3204も含み得る。また、サーバ3200は、他の通信システムコンピュータ及びサーバと結合されたローカルエリアネットワークなどのネットワーク3207とのデータ接続を確立するためにプロセッサ3201と結合されたネットワークアクセスポート3206も含み得る。
プロセッサ3101、3201は、以下で説明される様々な実施形態の機能を含む各種の機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成することができる、いかなるプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又は複数のプロセッサチップもしくはチップでもあり得る。いくつかのワイヤレスデバイスでは、あるプロセッサはワイヤレス通信機能専用であり、あるプロセッサは他のアプリケーションの実行専用である、複数のプロセッサ3201を提供することができる。通常、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされたり、プロセッサ3101、3201にロードされたりする前に、内部メモリ3102、3202に格納することができる。プロセッサ3101、3201は、アプリケーションソフトウェア命令の格納に十分な内部メモリを含み得る。いくつかのサーバでは、プロセッサ3201は、アプリケーションソフトウェア命令の格納に十分な内部メモリを含み得る。いくつかのレシーバデバイスでは、セキュアメモリが、プロセッサ3101と結合された別々のメモリチップにあり得る。内部メモリ3102、3202は、揮発性又は不揮発性メモリ(フラッシュメモリなど)あるいは両方の混合物であり得る。この説明の目的のため、メモリへの一般的な言及は、プロセッサ3101、3201によるアクセスが可能な全てのメモリを指し、内部メモリ3102、3202、デバイスに差し込まれた取り外し可能メモリ及びプロセッサ3101、3201自体内のメモリを含む。
前述の方法説明及びプロセスフロー図は、単に例示的な例として提供され、提示される順番で様々な実施形態のステップを実行しなければならないことを必要とするか又は含意することを意図しない。当業者によって理解されるように、前述の実施形態のステップの順番は、いかなる順番でも実行することができる。「その後」、「次いで」「次に」などの用語は、ステップの順番を限定することを意図しない。すなわち、これらの用語は、単に、方法の説明を通じて読者を導くために使用される。さらに、例えば、冠詞(「a」、「an」又は「the」)を使用した単数形でのクレーム要素へのいかなる言及も、要素を単数形に限定するものと解釈してはならない。
本明細書で開示される一つの実施形態に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又は両方の組合せとして実装することができる。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すため、上記では、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップについて、一般に、それらの機能性の観点から説明してきた。そのような機能性がハードウェアとして実装されるか又はソフトウェアとして実装されるかは、全システムに課される特定のアプリケーション及び設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションの各々に対して様々な方法で説明される機能性を実装することができるが、そのような実装決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈すべきではない。
本明細書で開示される一つの実施形態に関連して説明される様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール及び回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DPC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートもしくはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、又は、本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで実装又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替の方法では、プロセッサは、いかなる従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ又は状態マシンでもあり得る。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(例えば、DPCとマイクロプロセッサの組合せ、多数のマイクロプロセッサ、DPCコアと連結された1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、又は、他の任意のそのような構成)として実装することもできる。あるいは、いくつかのステップ又は方法は、所与の機能に特有の回路によって実行することができる。
1つ又は複数の例示的な態様では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せで実装することができる。ソフトウェアで実装される場合は、機能は、非一時的なコンピュータ可読媒体又は非一時的なプロセッサ可読媒体上に1つ又は複数の命令又はコードとして格納することができる。本明細書で開示される方法又はアルゴリズムのステップは、非一時的なコンピュータ可読又はプロセッサ可読記憶媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実施することができる。非一時的なコンピュータ可読又はプロセッサ可読記憶媒体は、コンピュータ又はプロセッサによるアクセスが可能ないかなる記憶媒体でもあり得る。限定ではなく、例として、そのような非一時的なコンピュータ可読又はプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、又は、命令もしくはデータ構造の形態での所望のプログラムコードの格納に使用することができ、コンピュータによるアクセスが可能な他の任意の媒体を含み得る。ディスク(「Disk」及び「disc」)は、本明細書で使用されるように、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク及びブルーレイディスクを含み、通常はディスクはデータを磁気的に再生するが、ディスクはレーザを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもまた、非一時的なコンピュータ可読及びプロセッサ可読媒体の範囲内に含まれる。それに加えて、方法又はアルゴリズムの動作は、非一時的なプロセッサ可読媒体及び/又はコンピュータ可読媒体上にコード及び/又は命令の1つ、任意の組合せ又はセットとして存在することができ、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる。
開示される実施形態の先行する説明は、当業者が本発明を作成又は使用できるようにするために提供される。これらの実施形態への様々な変更は、当業者であれば容易に明らかであり、本明細書で定義される一般原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用することができる。従って、本発明は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図しないが、以下の請求項の範囲ならびに本明細書で開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。