JP2016525372A - 反芻動物に食餌組成物を給餌するための方法 - Google Patents

反芻動物に食餌組成物を給餌するための方法 Download PDF

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Abstract

反芻動物による経口摂取での食餌組成物及び反芻動物に食餌組成物を給餌するための方法を開示する。食餌組成物は、少なくとも約90%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの飽和脂肪酸成分を含む反芻動物飼料製品を含んでいてもよい。反芻動物飼料製品を、反芻動物に関する身体的特徴及び/又は期間に基づく給餌プログラムに従って反芻動物に給餌してもよい。例えば、反芻動物に給餌される反芻動物飼料製品の量は、反芻動物の出産サイクル及び/又は泌乳サイクル並びに反芻動物の重量又はミルク収量の1つに基づいてもよい。給餌プログラムに従う反芻動物による反芻動物飼料製品の経口摂取は、反芻動物によって生産されるミルクのミルク収量及び/又は乳脂肪分を増加させることができる。【選択図】図1

Description

泌乳反芻動物から得られるミルクの生産及び脂肪分を増加させることは、酪農家の主要な目的であった。反芻動物当たりのミルクの増産は、収量が上がり、それによって利益が増えるため有益である。乳脂肪の増加は、経済的価値が高く、広く望まれている食品(例えばチーズ、ヨーグルト等)に用いることができるため望ましい。
生産収量及び乳脂肪分を増加させる従来型のアプローチとしては、反芻動物に提供する飼料、栄養分、要素、ビタミン及び/又はサプリメント等を調節することが挙げられる。しかしながら、乳脂肪分を増加させるのに用いられる現在の方法及び飼料では、ミルクの生産を低下させる又はその反対となる傾向があり、反芻動物に関する身体的条件及び期間が適切に考慮されていない。加えて、これらの方法及び飼料では、他の有害な影響(例えばタンパク量の低下、味覚障害、保存問題及びトランス脂肪酸レベルの増加)が生じるといわれている。従って、ミルク生産業において、飼料の利益を上回る可能性がある負の結果が生じることなく、ミルク収量及び乳脂肪分を増加させる、反芻動物に給餌する方法は、利益があるだろう。
一実施形態において、反芻動物に給餌するための方法は、反芻動物の体重及び反芻動物のミルク収量を決定するステップと、給餌プログラムに従って経口摂取で反芻動物に反芻動物飼料製品を提供するステップと、を有する。上記反芻動物飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの脂肪酸成分を含んでいてもよい。上記給餌プログラムは、第一期間の間、第一レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、第二期間の間、第二レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、第三期間の間、第三レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、を含んでいてもよく、上記第一レベルは、体重1キログラム当たり約0.04グラムの脂肪酸成分を超えず、上記第二レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分を含み、上記第三レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分を含む。
一実施形態において、反芻動物に給餌する方法は、反芻動物の体重及び反芻動物のミルク収量を決定するステップと、給餌プログラムに従って経口摂取で反芻動物に反芻動物飼料製品を提供するステップと、を有する。上記飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの脂肪酸成分を含んでいてもよい。上記給餌プログラムは、第一期間の間、体重1キログラム当たり多くても約0.04グラムの脂肪酸成分の第一レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、第二期間の間、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分の第二レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、第三期間の間、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分の第三レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、を含んでいてもよく、上記第一期間は、ファーオフ乾乳牛期を含み、上記第二期間は、クローズアップ乾乳牛期を含み、上記第三期間は、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、定常期の泌乳期、及び泌乳後期のうちの少なくとも一つを含む。
一実施形態において、反芻動物に給餌するためのシステムは、経口摂取で反芻動物に反芻動物飼料製品を提供するように構成された飼料源と、飼料源にアクセスできる少なくとも一つの給餌要素と、を含んでいてもよく、上記反芻動物飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの脂肪酸成分を含み、上記少なくとも一つの給餌要素は、給餌プログラムに従って反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するように構成される。上記給餌プログラムは、第一期間の間、第一レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、第二期間の間、第二レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、第三期間の間、第三レベルで反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するステップと、を含んでいてもよく、上記第一レベルは、体重1キログラム当たり約0.04グラムの脂肪酸成分を超えず、上記第二レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分を含み、上記第三レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分を含む。
図1は、第一実施形態による、反芻動物に給餌する例示的な方法の流れ図を表している。
図2は、第二実施形態による、反芻動物に給餌する例示的な方法の流れ図を表している。
図3は、第一実施形態による、例示的な給餌プログラムの流れ図を表している。
図4は、第二実施形態による、例示的な給餌プログラムの流れ図を表している。
図5は、いくつかの実施形態による、反芻動物に関する例示的な泌乳サイクル及び反芻動物に給餌するための給餌プログラムを表している。
詳細な説明
この開示は、記載されている特定のシステム、デバイス及び方法に限定されず、これらを変更してもよい。明細書において使用する用語は、特定のバージョン又は実施形態を記載するためだけであり、その範囲を制限することを意図するものではない。
この書類において用いられているように、単数形「a」、「an」、及び「the」には、別途明確に示されない限り、複数が含まれる。別途規定されない限り、本願明細書に用いられる全ての技術的及び科学的な用語は、一般的に、当業者が理解するのと同じ意味を有する。この開示には、この開示に記載されている実施形態が、先行発明に起因する、かかる開示よりも先行する権利を有していないという承認として解釈すべきもの存在しない。この書類において用いられているように、用語「含む」は、「含むが、これに限定されるものではない」を意味する。
以下の用語は、本願のために、以下で明記する意味を有するものとする。
「反芻動物」は、一般的に、複数の空洞が存在する胃を有する哺乳動物の亜目であって、この胃は、胃の第一空洞(反芻胃)の中でセルロース系食料を軟化し、胃における1又は複数の他の空洞での消化のために反芻動物が再び咀嚼する半消化された塊を逆流させることによってセルロース系食料を消化する能力を動物に与えている。反芻動物の例としては、限定するものではないが、泌乳動物(例えばウシ、ヤギ及びヒツジ)が挙げられる。ウシとしては、一般的に、ボースタウルス種の動物である乳牛を挙げることができる。反芻動物によって生産されるミルクは、様々な乳製品に広く使用されている。
本技術は、概して、反芻動物に食餌組成物を給餌するための方法に関する。食餌組成物を給餌するための方法は、反芻動物におけるミルク生産の様々な態様を向上させるように構成されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、反芻動物によって生産されるミルクの量(例えば、ミルク収量)を増加させることができる、及び/又は、反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を増加させることができる、食餌組成物を給餌する方法を提供する。食餌組成物は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む飽和脂肪酸成分を含む反芻動物飼料製品を含んでいてもよい。反芻動物飼料製品は、本願明細書に記載されている給餌方法に従って給餌することで、反芻動物におけるミルク生産の様々な態様を向上させるように構成されていてもよく、そして、反芻動物におけるミルク生産の様々な態様をより著しく向上させることができる。
反芻動物によって給餌される食餌は、その生活周期及び泌乳サイクルの種々の段階の間、反芻動物に種々の影響を及ぼすといわれている。従って、本願明細書に記載されているいくつかの実施形態に従って提供される反芻動物に給餌するための方法は、とりわけ、反芻動物に関する様々な期間に基づいて、様々な濃度で反芻動物に反芻動物飼料製品を給餌するように構成されていてもよい。一実施形態において、上記期間は、反芻動物の出産サイクルに基づくものであってもよい。例えば、反芻動物は、出産の前の種々の期間におけるある種の濃度で又は出産の後の種々の期間における種々の濃度で反芻動物飼料製品を給餌されてもよい。しかしながら、複数の実施形態は、いくつかの実施形態に従って操作可能な任意の期間が本願明細書において予想されるため、出産サイクルに基づく期間に限定されない。例えば、上記期間としては、限定するものではないが、季節的な期間、ライフステージ(例えば、青少年期、成人期等)、健康に基づく期間(例えば、反芻動物は、疾患時と比較して、健康が良好な時間中、種々の濃度の反芻動物飼料製品を給餌されてもよい)等を挙げることができる。例えば、上記濃度は、反芻動物の重量及び/又は反芻動物のミルク収量に基づいて決定してもよい。一実施形態において、ミルク収量としては、1日当たり、1週当たり又は1年当たり等の、生産されたミルクキログラムを挙げることができる。例えば、ある種の期間において、反芻動物は、反芻動物の重量単位(例えば、キログラム)ごとの反芻動物飼料製品の量(例えば、グラム)、又は、ミルク生産の単位(例えば、キログラム/日)ごとの反芻動物飼料製品の量で給餌されてもよい。このようにして、反芻動物によって生産されるミルクのミルク収量及び/又は脂肪分は、従来型の飼料及び給餌方法に関連する様々な有害作用に直面することなく、反芻動物に関するある種の期間及び特徴(例えば、重量及びミルク収量)に基づいて最大化され得るものである。
反芻動物(例えば乳牛)の身体的及び/又は食餌的なニーズは、出産サイクルを通じてウシが成長し、(子ウシを)出産し、出産後の期間に入るにつれて変化する。適切な給餌が管理されていない場合、出産後の正常なミルクの脂肪分の増加は、ウシにおいて負のエネルギーバランスが生じる可能性がある。飼料及び給餌方法は、出産の後、反芻動物が生産する初乳(例えば、生まれたばかりの子ウシのための、ウシが生産するミルク)の品質に影響を及ぼす可能性がある。初乳は、生まれたばかりの子ウシにとって重要である。子ウシは、出生の前に胎盤を介して受動的な免疫移行を受けないため、必要な任意の抗体を摂取する必要がある。高品質な初乳の量の増加によって、子ウシ死亡率が低下するといわれており、子ウシがより早く、そして、より健常に生育することが可能になるといわれている。加えて、高脂肪初乳は、子ウシにとって非常に重要なエネルギー源である。子ウシの身体における蓄えは、非常に制限されているためである。従って、反芻動物に給餌するための方法は、とりわけ、反芻動物の出産サイクルに基づきつつ、脂肪分及びミルク収量を最大化するように構成されていてもよい。
反芻動物が飼料を消費すると、飼料中の脂肪が反芻胃によって改変され、飼料中の脂肪のプロファイルとは異なる乳脂肪プロファイルがもたらされる。反芻胃において完全に不活性でない全ての脂肪は、飼料材料の飼料摂取量及び反芻胃消化性を減少させるといわれている。ミルク組成及び脂肪品質は、反芻動物の食餌によって影響を受けるといわれている。例えば、油の給餌(例えば、植物油の給餌)は、反芻胃機能及びミルク形成に負の効果を与えるといわれている。油の給餌の結果、ミルクタンパク質濃度が低下するといわれており、脂肪濃度が減少するといわれており、そして、トランス脂肪酸の割合が増加するといわれている。これらの結果は、ミルクにおける様々な負の特徴(例えばミルクが消費される際のヒト血液中での、有害な低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールの増加及び有益な高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールの減少)に関連している。加えて、産業的乳加工中の乳脂肪の特性が弱くなるといわれている。また、ミルク中における高レベルの多価不飽和脂肪酸は、味覚障害及び保存問題を引き起こすといわれている。乳脂肪の典型的な脂肪酸組成は、約70%を超える飽和脂肪酸を含んでいるといわれており、そして、トランス脂肪酸の総量は約3%から約10%といわれている。植物油を飼料に加えると、トランス脂肪酸の割合は、約10%を超に上昇するといわれている。
油脂による有害な影響を弱める1つの解決策は、トリグリセリド脂肪加水分解を防止することである。脂肪加水分解は、例えば、ホルムアルデヒド処理したカゼインを用いて脂肪を保護することによって減少させることができる。他の代替案は、反芻動物に不溶性脂肪酸カルシウム塩を給餌することであり、これによって、反芻胃における水素化を回避することができる。しかしながら、脂肪酸塩は、一般的に、反芻動物による飼料摂取を低下させる可能性がある辛味を有する。
従って、本願明細書に記載されている反芻動物飼料製品は、少なくとも約70重量%から約100重量%のパルミチン酸化合物を含む飽和脂肪酸成分を含んでいてもよい。一実施形態において、飽和脂肪酸成分は、少なくとも約90重量%のパルミチン酸化合物を含んでいてもよい。食餌組成物は、反芻動物の消化管を経て血液循環への飼料由来のパルミチン酸の移動が可能である。これは、反芻動物におけるミルク生産のエネルギー効率及びエネルギー利用度を向上させ得るものである。エネルギーの利用度がより効率的になると、ミルク生産は増加し得る、並びに/又は、タンパク質の濃度及び/若しくはミルク中の脂肪は上昇し得る。いくつかの実施形態によれば、食餌組成物は、細胞に乳脂肪成分をもたらすことによって乳腺における脂肪合成を向上させ、乳腺におけるエネルギーを消費する合成が必要なくなるように構成されていてもよい。その結果、グルコースは、ミルクの増産を引き起こすラクトース生産のために、より効率的に利用し得る。加えて、アミノ酸からグルコースを生産する必要がないので、ミルクタンパク量を増加させ得る。従って、反芻動物は、泌乳期の初期に重量が減少しない、又は、重量がほとんど減少しないことから、反芻動物の受胎能が向上する。
図1は、第一実施形態による、反芻動物に給餌するための例示的な方法の流れ図を表している。各種実施形態において、図1に関連して本願明細書に記載されている成分は、一般的に、任意の順番及び/又は任意の組み合わせで組み合わせてもよく、より多くの成分又はより少ない成分を含んでいてもよく、そして、本願明細書に記載されている順序によって限定されるものではない。各種実施形態において、給餌方法は、本願明細書にてより詳細に説明するように、反芻動物によって生産されるミルクの量と同様に、反芻動物によって生産されるミルクにおける特定の品質を最大化にするように構成されていてもよい。
図1にて図示するように、パルミチン酸反芻動物飼料製品(「反芻動物飼料製品」)は、反芻動物が摂食するためにアクセス(105)し得るものである。反芻動物飼料製品は、様々な形態(例えば流体、乾燥材料若しくは実質的に乾燥した材料、ペレット又は緩く固まった粒子等)でアクセス(105)し得るものである。いくつかの実施形態によれば、反芻動物飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの飽和脂肪酸成分を含んでいてもよい。脂肪酸成分は、一般的に、任意の濃度で反芻動物飼料製品に存在していてもよい。例えば、あるサンプル濃度の範囲としては、約5重量%から約80重量%、約10重量%から約70重量%及び約10重量%から約50重量%が挙げられる。いくつかの具体的な実施形態において、脂肪酸成分は、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約40重量%若しくは約50重量%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)の量で反芻動物に存在していてもよい。
いくつかの実施形態において、脂肪酸成分は、少なくとも約40℃、約80℃若しくは約80℃未満又は約40℃から約80℃の融点を有していてもよい。特定の実施形態において、脂肪酸成分は、約40℃、約45℃、約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃若しくは約80℃又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)の融点を有していてもよい。融点は、反芻胃環境において脂肪酸を不活性に保つことを補助する温度となるように選択してもよい。
パルミチン酸化合物には、この開示のものに限定するものではないが、共役型パルミチン酸、非共役型パルミチン酸、遊離パルミチン酸及び/又はパルミチン酸誘導体等のうちの1又は複数が含まれていてもよい。パルミチン酸は、ヘキサデカン酸としても知られており、CH3(CH2)14CO2Hの分子式を有する。パルミチン酸誘導体の非制限的な例としては、パルミチン酸エステル、パルミチン酸アミド、パルミチン酸塩、パルミチン酸炭酸塩、パルミチン酸カルバメート、パルミチン酸イミド及び/又はパルミチン酸無水物等が挙げられる。いくつかの実施形態によれば、パルミチン酸化合物には、遊離パルミチン酸、パルミタートトリグリセリド、パルミチン酸ナトリウム、カルシウムパルミタート、マグネシウムパルミタート、アンモニウムパルミタート又はそれらの組み合わせが含まれていてもよい。
パルミチン酸化合物は、約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、約95重量%、約98重量%、約99重量%若しくは約100重量%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)を含む、脂肪酸の約60重量%から脂肪酸の約100重量%の量で飽和脂肪酸成分中に存在していてもよい。一実施形態において、飽和脂肪酸成分は、100%のパルミチン酸化合物からなっていてもよく、言い換えると、飽和脂肪酸成分は、パルミチン酸である。
いくつかの実施形態において、飽和脂肪酸成分には、ステアリン酸化合物が含まれていてもよい。ステアリン酸化合物としては、この開示のものに限定されるものではないが、共役型ステアリン酸、非共役型ステアリン酸、遊離ステアリン酸及び/又はステアリン酸誘導体等を挙げることができる。ステアリン酸は、オクタデカン酸としても知られており、CH3(CH2)16CO2Hの分子式を有する。ステアリン酸誘導体の具体的な例としては、ステアリン酸エステル、ステアリン酸アミド、ステアリン酸塩、ステアリン酸炭酸塩、ステアリン酸カルバメート、ステアリン酸イミド及び/又はステアリン酸無水物等を挙げることができる。大量のステアリン酸は、乳腺のミルク生産能力を妨げ得るため、ステアリン酸の量は、脂肪酸成分の約30重量%又は約30重量%未満の量で脂肪酸成分に存在していてもよい。特定の実施形態において、ステアリン酸化合物は、脂肪酸成分の約30重量%、脂肪酸成分の約25重量%、脂肪酸成分の約20重量%、脂肪酸成分の約15重量%、脂肪酸成分の約10重量%、脂肪酸成分の約5重量%、脂肪酸成分の約1重量%若しくは脂肪酸成分の約0重量%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、脂肪酸成分は、ステアリン酸化合物を実質的に含まない。
いくつかの実施形態によれば、飽和脂肪酸成分は、トランス脂肪酸を含んでいなくてもよく、トランス脂肪酸を実質的に含んでいなくてもよい。例えば、トランス脂肪酸成分は、約5重量%、約3重量%、約2重量%、約1重量%、約0.5重量%若しくは約0重量%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)の量で反芻動物飼料製品に存在していてもよい。
図1において表される方法に従ってアクセス(105)される反芻動物飼料製品は、他の成分(例えば、1又は複数の栄養成分)を含んでいてもよい。上記栄養成分としては、限定するものではないが、カルニチン、少なくとも一つの糖生成前駆体、少なくとも一つのビタミン、少なくとも一つのミネラル、少なくとも一つのアミノ酸、少なくとも一つのアミノ酸誘導体、少なくとも一つの抗酸化剤、少なくとも一つのタンパク質又はそれらの組み合わせを挙げることができる。反芻動物飼料製品は、食餌組成物を消費する反芻動物の有益な栄養的及び食餌的なニーズを提供するのに十分な特定量で一般的に含まれる1又は複数の栄養成分の様々な部分を含んでいてもよい。例えば、反芻動物飼料製品は、糖質部分及びビタミン部分を、反芻動物の有益な栄養的及び食餌的なニーズを提供するのにそれぞれ十分な量で含んでいてもよい。
いくつかの実施形態において、飼料素材は、カルニチンを含んでいてもよい。カルニチンは、脂肪酸の分解を補助し反芻動物の代謝エネルギーを発生させるために、飼料素材に含まれていてもよい。いくつかの実施形態において、カルニチンは、予混合組成物に存在していてもよい。
各種実施形態において、糖生成前駆体は、グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸、オクタン酸、蒸気分解おがくず、蒸気分解木材チップ、蒸気分解コムギわら、藻類、藻類粉末、微細藻類又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。糖生成前駆体は、例えば、反芻動物の体内で糖新生が発生するのを防止するように反芻動物にエネルギー源を提供するために、飼料素材に一般的に含まれていてもよい。
抗酸化剤は、この開示のものに限定されるものではないが、任意の抗酸化剤又は抗酸化剤の組み合わせ、特に、反芻動物飼料製品において使用されるものを含んでいてもよい。抗酸化剤の例示的な例としては、アルファ-カロチン、ベータ-カロチン、エトキシキン、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルオキシトルエン(BHT)、クリプトキサンチン、キサントフィル、リコペン、ゼアキサンチン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、セレニウム及び/又はアルファ-リポ酸等を挙げることができる。
各種実施形態において、ビタミンは、限定するものではないが、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC及び/又はビタミンK等を含むビタミンの任意の組み合わせを含んでいてもよい。ビタミンBの具体的な例としては、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ピリドキシン(ビタミンB6)、ビオチン(ビタミンB7)、葉酸(ビタミンB9)、コバラミン(ビタミンB12)、とコリン(ビタミンBp)が挙げられる。
各種実施形態において、アミノ酸は、限定するものではないが、必須アミノ酸(例えばロイシン、リジン、ヒスチジン、バリン、アルギニン、スレオニン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン及び/又はその任意の誘導体)を含む、一般的なアミノ酸、一般的でないアミノ酸、必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の任意の組み合わせを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、アミノ酸は、アラニン、アスパラギン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン及び/又はその任意の誘導体の任意の組み合わせを含む、非必須アミノ酸を含んでいてもよい。アミノ酸及び/又はその任意の誘導体は、非必須及び必須アミノ酸の両方のアミノ酸及び誘導体も含んでいてもよい。アミノ酸は、一般的に、反芻動物の様々な生理的プロセスを栄養的に補助(例えば、筋肉量の増加、エネルギー供給及び/又は回復補助等)するために、飼料素材に含まれていてもよい。いくつかの実施形態において、アミノ酸は、予混合組成物に存在していてもよい。
各種実施形態において、上記ミネラルは、安全性認定(GRAS)ミネラル又はかかるミネラルの組み合わせである任意のミネラルであってもよい。更に、上記ミネラルは、生物が利用可能なミネラルを提供する任意のミネラル源から取得してもよい。いくつかの実施形態において、上記ミネラルは、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、リン、亜鉛、セレニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅、ヨウ素及び/又はモリブデン等のうちの1又は複数であってもよい。いくつかの実施形態において、上記ミネラルは、ナトリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、コバルト塩、マンガン塩、カリウム塩、鉄塩、亜鉛塩、硫酸銅、酸化銅、セレニウム酵母及び/又はキレート化されたミネラル等のうちの1又は複数から選択してもよい。ナトリウム塩の例示的な例としては、リン酸一ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、ヨウ素酸ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム及び/又は亜セレン酸ナトリウム等が挙げられる。カルシウム塩の例示的な例としては、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、水酸化カルシウム、ヨウ素酸カルシウム、ヨードベヘン酸カルシウム、酸化カルシウム、無水硫酸カルシウム、硫酸カルシウム脱水物、リン酸二カルシウム、リン酸一カルシウム及び/又はリン酸三カルシウム等が挙げられる。例示的なマグネシウム塩としては、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム及び/又は硫酸マグネシウム等が挙げられる。例示的なコバルト塩としては、酢酸コバルト、炭酸コバルト、塩化コバルト、酸化コバルト及び/又は硫酸コバルト等が挙げられる。マンガン塩の例示的な例としては、炭酸マンガン、塩化マンガン、クエン酸マンガン、グルコン酸マンガン、オルトリン酸マンガン、酸化マンガン、リン酸マンガン及び/又は硫酸マンガン等が挙げられる。カリウム塩の例示的な例としては、酢酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、塩化カリウム、ヨウ素酸カリウム、ヨウ化カリウム及び/又は硫酸カリウム等が挙げられる。鉄塩の例示的な例としては、クエン酸鉄アンモニウム、炭酸鉄、塩化鉄、グルコン酸鉄、酸化鉄、リン酸鉄、ピロリン酸鉄、硫酸鉄及び/又は還元鉄等が挙げられる。亜鉛塩の例示的な例としては、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、酸化亜鉛及び/又は硫酸亜鉛等が挙げられる。
いくつかの実施形態において、飼料素材において使用するタンパク質は、タンパク源から取得してもよい。タンパク源の例示的な例としては、1又は複数の穀物及び/又は油料種子粉末を挙げることができる。穀物は、一般的に、この開示のものによって限定されるものではないが、タンパク源として使われる任意の食用の穀物又は穀物の組み合わせであってもよい。穀物の例示的な例としては、穀類(例えばオオムギ、キビ、コムギ、スペルトコムギ、ライムギ、オートムギ、ライコムギ、イネ、コーン、ソバ、キノア、アマランサス、モロコシ等)が挙げられる。油料種子粉末は、一般的に、油料種子が保有している油を除去した後に残る残渣から取り出される。油料種子粉末は、タンパク質が豊富であり、且つ、残留の油脂が一定でないといわれている。油料種子粉末の例示的な例としては、ナタネ粉末、大豆粉、ヒマワリ粉末、綿実粉末、カメリナ粉末、カラシ種子粉末、ハマナ種子粉末、ベニバナ粉末、イネ粉末、ピーナッツ粉末、コーングルテン粉末、コーングルテン飼料、蒸留酒製造での乾燥穀物、蒸留酒製造での可溶性乾燥穀物及び/又はコムギグルテンが挙げられる。いくつかの実施形態によれば、反芻動物飼料製品は、例えば藻類、藻類粉末又は微細藻類等の材料を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態において、反芻動物飼料製品は、少なくとも一つのセルロース系材料を含んでいてもよい。セルロース系材料は、一般的に、コレステロールレベルを低下させ消化機能を促進させるために、繊維源を反芻動物に提供してもよい。セルロース系材料の例示的な例としては、コムギふすま、コムギミドリングス粉、コムギミルラン、オートムギ外皮、オートムギふすま、大豆外皮、草粉末、干し草粉末、アルファルファ粉末、アルファルファ、わら及び/又は干し草等が挙げられる。
各種実施形態において、反芻動物飼料製品は、微量栄養素混合物を含んでいてもよい。微量栄養素混合物は、この開示のものに限定するものではなく、現在知られている又は後に開発される任意の微量栄養素混合物を一般的に含んでいてもよい。微量栄養素混合物は、本願明細書においてより詳細に記載しているように、例えば少なくとも一つのビタミン及び少なくとも一つのミネラルといった様々な成分を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、微量栄養素混合物は、予混合組成物に存在していてもよい。
様々な実施形態において、反芻動物飼料製品又はその一部は、飼料素材又はその一部をある種の粒子径に形成する、及び/又は、より一様な粒子径となるように構成された粉砕加工を受けてもよい。例えば、飼料素材の糖質及び/又はタンパク質成分を粉砕してある種の粒子径にしてもよい。他の例では、飼料素材自体を粉砕してある種の粒子径にしてもよい。
粉砕は、当業者に周知の様々な粉砕デバイス(例えばハンマーミル、ローラーミル、ディスクミル等)によって実行してもよい。飼料素材又はその一部を、粒子径(例:ミリメートルにて測定)、メッシュサイズ、表面積等の様々なサイズに粉砕してもよい。いくつかの実施形態によれば、飼料素材及び/又はその一部を粉砕して約0.05ミリメートル、約1ミリメートル、約2ミリメートル、約5ミリメートル、約7ミリメートル、約10ミリメートル、及びこれらの値の任意の2点間の任意の値又は範囲(末端の値を含む)の粒子径にしてもよい。いくつかの実施形態において、各成分及び/又は全ての成分の約20%から50%が約10mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持され、且つ、各成分及び/又は全ての成分の約70%から約90%が約1mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持されるように、様々な成分を粉砕してもよい。いくつかの実施形態において、様々な成分は、素材に基づいて様々な分布の粒子サイズを有していてもよい。例えば、1又は複数のコムギ素材を含む実施形態において、粉砕したコムギ素材の約95%は、約0.0625mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持され、且つ、粉砕したコムギ素材の約65%は、約1.0mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持されるように、粒子径を分配してもよい。上記例以外の例(例えば、1又は複数のオオムギ素材を含む実施形態)において、粉砕したオオムギ素材の約95%は、約0.0625mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持され、且つ、粉砕したオオムギ素材の約60%は、約1.0mmのサイズの開口部を有するメッシュによって保持されるように、粒子径を分配してもよい。各素材におけるメッシュサイズの変更は、他の素材に関するメッシュサイズから独立している。
粉砕は、様々な利益(例えば飼料素材及び/又はそれから形成される食餌組成物のある種の特徴の向上)をもたらし得るものである。例えば、均一且つ微細な粒子径は、種々の素材の混合性を向上させ得る。ある種の実施形態によれば、粉砕は、例えば、栄養分の消化性を向上させ得る消化管において酵素を受け入れる表面領域を増加させる及び/又は飼料の嗜好性を高めるために、食餌組成物のある種の成分の粒子径を減少させるように構成されていてもよい。
一実施形態において、反芻動物飼料製品は、水を含んでいてもよい。例えば、反芻動物飼料製品の含水量は、約5重量%、約10重量%、約12重量%、約15重量%、約25重量%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)であってもよい。一実施形態において、反芻動物飼料製品は、糖質成分及び/又は窒素成分を含んでいてもよい。糖質成分は、一般的に、糖、デンプン又は穀物のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。糖質成分の非制限的な例としては、セルロース、ヘミセルロース、砂糖ビートパルプ、サトウキビ、コムギふすま、オートムギ外皮、穀物外皮、大豆皮、落花生殻、木、醸造所副産物、藻類、藻類粉末、草、マメ科植物、植物系飼料原料、コムギ、コーン、オートムギ、モロコシ、キビ及びオオムギが挙げられる。窒素成分の非制限的な例としては、油料種子粉末、大豆粉末、ビーン粉末、ナタネ粉末、ヒマワリ粉末、ココナッツ粉末、オリーブ粉末、亜麻仁粉末及びブドウ種子粉末が挙げられる。反芻動物飼料製品は、様々な濃度の糖質成分及び/又は窒素成分を含んでいてもよい。例えば、反芻動物飼料製品の糖質成分量は約0.1%から約55重量%であってもよく、反芻動物飼料製品の窒素成分は約0.1%から約55重量%であってもよい。一実施形態において、反芻動物飼料製品は、ミセル化剤(micellizing agent)を含んでいてもよい。ミセル化剤の非制限的な例としては、レシチン、ケファリン、ヒマシ油エトキシレート、ソルビタンモノオレエート、獣脂エトキシレート、ラウリン酸、ポリエチレングリコール又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
図1を参照。反芻動物における少なくとも一つの身体的特徴を決定(110)してもよい。少なくとも一つの身体的特徴としては、限定するものではないが、年齢、重量、血統又は地位、遺伝、身体的状態、健康状態、ミルク収量、ミルク脂肪分を挙げることができる。いくつかの実施形態によれば、少なくとも一つの身体的特徴は、周期的(例:毎日、毎週、毎月等)といった様々な時間において、又は、反芻動物の特徴についての顕著な変化といった様々なトリガー(例えば疾患、出産イベント等)によって、決定(110)してもよい。反芻動物に関する少なくとも一つの期間を決定(115)してもよい。少なくとも一つの期間は、限定するものではないが、年齢、出産サイクル、ライフステージ、疾患の経過、季節、泌乳サイクル等を含んでいてもよい。反芻動物における少なくとも一つの身体的特徴及び反芻動物に関する少なくとも一つの期間を決定(110、115)してもよく、反芻動物の身体的状態及び/又は食餌的なニーズの指標として使用してもよい。
泌乳サイクルは、出産イベントに対して相対的に規定される様々な「期間」を有する。例えば、乳牛において、「乾乳牛期」は、出産の約8又は6週間前から出産までの期間である。一般的に、ミルク生産は、出産から始まり、乾期又は乾期直前で終了するといわれている。乾乳牛期は、「ファーオフ乾乳牛期」及び「クローズアップ乾乳牛期」に更に分割される。「ファーオフ乾乳牛期」は、出産の約8又は6週間前から出産までであり、「クローズアップ乾乳牛期」は、出産の約3週間前から出産まである。出産から出産の約3週間後の期間は、「フレッシュ牛期」と呼ばれている。泌乳(ミルク生産)は、フレッシュ牛期の間及びその後に発生する。「ピーク泌乳期」は、一般的に、出産の約6から9週間後あたりに発生する。ピーク泌乳の後、ミルク生産が比較的一定である「定常期」が存在し、次に、ミルク生産が徐々に減少する「泌乳後期」が存在する。
反芻動物(例えば乳牛)は、一般的に、出産前よりも出産後により多くの食品を食べる。例えば、乾乳牛期において、乳牛は、約1.5%から約2.5重量%の乾燥物を食べるといわれている。例えば、乳牛は、その体重の約2%の乾燥物を1日で食べるといわれている。出産後、乳牛は、約4%から約7重量%の乾燥物を乳牛が食べるまで、徐々に摂食行動を増やす。例えば、ウシは、その体重の約5%の乾燥物を1日で食べるといわれている。乾燥物としては、例えば、ペレット飼料、緩く固まった粒子性飼料又は完全混合飼料(TMR飼料)を含む、ウシが摂取する任意の固体飼料材料が挙げられる。一般的に、TMRは、いくつかのタンパク質粉末(例えば大豆粉末及びカノラ粉末)と穀物及びサイレージとの混合物である。追加の材料及び微量元素、ビタミン、必要以上の栄養分等もTMRに加えてもよい。本願明細書に記載されているいくつかの実施形態に従って、泌乳サイクルの様々な段階の間、反芻動物に関する泌乳サイクルの例示的な図示及び給餌プログラムについては、図5を参照されたい。
ある一般的な実施形態において、泌乳サイクル中の様々な期間又はサブ期間を用いて、反芻動物に給餌させる反芻動物飼料製品の量又は飽和脂肪酸の量を変化させることができる。例えば、第一レベルC1を、第一期間P1の間に、反芻動物に給餌することができ、第二レベルC2を、第二期間P2の間に、反芻動物に給餌することができ、第三レベルC3を、第三期間P3の間に、反芻動物に給餌することができる。第二レベルC2は、第一レベルC1より高くてもよい。このレベルは、濃度又は量であってもよい。このレベルは、C1からC2へと徐々に増加してもよい、又は、1又は複数のステップで増加してもよい。
いくつかの実施形態において、第一期間P1は、ファーオフ乾乳牛期を含んでいてもよい。例えば、P1は、出産の約8から6週間前からおよそ出産までとすることができる。一実施形態として、P1は、出産の約8週間前からおよそ出産までとすることができる。別の実施形態において、P1は、出産の約6週間前からおよそ出産までとすることができる。いくつかの実施形態において、C1は、体重1キログラム当たりのパルミチン酸化合物のグラムの濃度又は量(「グラム/キログラム」又は「g/kg」)として、多くても0.04グラム/キログラムとすることができる。いくつかの実施形態において、C1は、0.02グラム/キログラム未満とすることができる。いくつかの実施形態において、パルミチン酸化合物は、P1の間、反芻動物に供給されない、又は、実質的に供給されない。
いくつかの実施形態において、第二期間P2は、クローズアップ乾乳牛期を含んでいてもよい。例えば、P2は、出産の約3週間前からおよそ出産までとすることができる。
第二期間P2は、複数のサブ期間(例えばP2a、P2b及びP2c)に更に分けることができる。例えば、P2が出産の3週間前という長期である場合、サブ期間P2aは、出産の約3週間前から出産の約2週間前までとすることができ、P2bは、出産の約2週間前から出産の約1週間前までとすることができ、P2cは、出産の約1週間前から出産まで(例えば、出産の1週間前未満から出産の約1週間後未満)とすることができる。C2aの濃度又は量は、P2aの間、反芻動物に給餌することができ、C2bの濃度又は量は、P2bの間、反芻動物に給餌することができ、C2cの濃度又は量は、P2cの間に、反芻動物に給餌することができる。濃度又は量は、体重1キログラム当たりの飽和脂肪酸(例えばパルミチン酸)のグラム(「グラム/キログラム」又は「g/kg」)とすることができる。例えば、C2aは、約0.04グラム/キログラムから約0.08グラム/キログラム体重とすることができる。例えば、C2bは、約0.08グラム/キログラムから約0.16グラム/キログラム体重とすることができる。例えば、C2cは、約0.14グラム/キログラムから約0.22グラム/キログラム体重とすることができる。
いくつかの実施形態において、第三期間P3は、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、泌乳期の定常期及び泌乳後期又は任意の組み合わせのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。例えば、P3は、出産から出産の約48週間後とすることができる。更に他の実施形態において、P3は、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、泌乳期の定常期及び泌乳後期の全体又は一部を含むことができる。例えば、P3は、出産の約3日後から出産の約48週間後までとすることができる。あるいは、P3は、およそ出産から出産の約9週間後までとすることができる。あるいは、P3は、出産の約1週間後から出産の約24週間後までとすることができる。あるいは、P3は、出産の約1週間後から出産の約36週間後までとすることができる。あるいは、P3は、出産の約1週間後から出産の約42週間後までとすることができる。いくつかの実施形態において、C3の濃度又は量は、C2よりも大きい。いくつかの実施形態において、濃度又は量が体重1kg当たり飽和脂肪酸(例えばパルミチン酸)のグラムである場合、C3は、C2の約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9又は約10倍であってもよい。
いくつかの実施形態において、期間P3は、フレッシュ牛期後とすることができる。例えば、P3は、出産の約3週間後又は約3週間後超からファーオフ乾乳牛期までとすることができる。いくつかの実施形態において、C3の濃度又は量は、ミルク収量1キログラム当たりのパルミチン酸化合物のグラムとして規定される。例えば、C3は、約5グラム/キログラム、約7.5グラム/キログラム、約10グラム/キログラム、約12.5グラム/キログラム、約15グラム/キログラム又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)とすることができる。
反芻動物は、少なくとも一つの身体的特徴及び少なくとも一つの期間に基づく反芻動物飼料製品の量を給餌(120)されてもよい。例えば、反芻動物は、反芻動物の重量及び年齢に基づいて(例えば年齢Tから年齢Uの反芻動物の重量Yキログラム当たりの反芻動物飼料製品のXグラム、年齢Vから年齢Wの反芻動物の重量Yキログラム当たりの反芻動物飼料製品の2Xグラム等)、一定量の反芻動物製品、飽和脂肪酸化合物又はパルミチン酸化合物を給餌されてもよい。他の例において、反芻動物飼料製品、飽和脂肪酸化合物又はパルミチン酸化合物の量は、反芻動物が病気を罹患している間、又はある種の季節の間、増減させてもよい(例えば、反芻動物は、ある種の季節の間、他の季節と比較してより多くのエネルギーを必要とするだろう)。反芻動物に関する期間によって規定される通り、反芻動物の身体的及び/又は食餌的なニーズに基づく反芻動物飼料製品の量を反芻動物に給餌するステップは、ミルク収量及び/又はミルクの脂肪分を向上させ得る。身体的及び/又は食餌的なニーズは、限定するものではないが、エネルギーニーズ、成長ニーズ、ミルク生産ニーズ等を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態によれば、反芻動物の種々の身体的特徴は、反芻動物に関する種々の期間におけるミルク収量及び/又は脂肪分を向上させるために、反芻動物に給餌され得る反芻動物飼料製品の量をより示し得る。このように、反芻動物に給餌(120)される反芻動物飼料製品の量は、種々の期間での種々の身体的特徴に基づいてもよい。例えば、反芻動物の重量は第一期間の間に用いてもよく、反芻動物の年齢は第二期間の間に用いてもよく、反芻動物のミルク収量は第三期間に用いてもよく、その他のものであってもよい。いくつかの実施形態によれば、反芻動物の食餌は、医薬品、サプリメント等を除く、反芻動物飼料製品だけからなっていてもよく、それから本質的になっていてもよい。
図2は、第二実施形態による反芻動物に給餌するための方法を表す。図2に示すように、パルミチン酸反芻動物飼料製品は、反芻動物に給餌するためにアクセス(205)し得る。反芻動物の重量、ミルク収量及び出産サイクル期間を含む、反芻動物の特徴を決定(210)してもよい。いくつかの実施形態によれば、出産サイクル期間は、反芻動物が出産する予定又は出産する予定があった前又は後における一定量の時間として構成されていてもよい。出産サイクル期間を含む非制限的な例としては、出産の4週間前、出産の3週間前、出産の2週間前、出産の1週間前、出産の1週間後、出産の2週間後、出産の3週間後、出産の4週間後、及び非出産期間(例えば、出産の5週間後又は5週間後超)、並びにこれらの値の任意の2点間の任意の値又は範囲(末端の値を含む)としてもよい。本願明細書に記載されている通り、限定するものではないが、出産サイクル期間は、乾乳牛期、ファーオフ乾乳牛期、クローズアップ乾乳牛期、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、定常期、泌乳後期等を含む期限と記載し得る。
出産サイクル期間は、反芻動物の身体的及び/又は食餌的なニーズを示すものとして用いてもよい。反芻動物は、反芻動物の重量又はミルク収量のうちの少なくとも一つ及び出産サイクル期間に基づいて構成された給餌プログラムに従って給餌(215)してもよい(いくつかの実施形態によれば例示的な給餌プログラムに関する、以下の図3を参照)。給餌プログラムを用いて、反芻動物が出産サイクルを経て発育するにつれて、反芻動物の身体的及び/又は食餌的なニーズを考慮して反芻動物が生産するミルク(初乳を含む)のミルク収量及び/又は乳脂肪分を向上させる方法で反芻動物に給餌(215)してもよい。
いくつかの実施形態によれば、システム(例えば自動ウシ給餌システム)を用いて、本願明細書に記載されている方法の様々なステップを実行してもよい。このシステムは、限定するものではないが、反芻動物飼料製品源、反芻動物飼料製品源から反芻動物飼料製品を評価するための要素、反芻動物飼料製品容器(例えば、溝、リックタンク(lick tank)、個々の飼料容器等)及び反芻動物飼料製品を測定及び/又は分配するための要素を含む様々な部品を備えていてもよい。一実施形態において、このシステムは、少なくとも一つの反芻動物を同定し、少なくとも一つの反芻動物と調和するように給餌プログラムを調節するように構成された反芻動物同定デバイスを含んでいてもよい。例えば、このシステムは、反芻動物飼料製品の量を、反芻動物の物理的特徴に基づく特定の反芻動物、反芻動物に関する期間並びに身体的特徴及び期間に基づく反芻動物飼料製品の濃度に関して、調節するように構成されていてもよい。
図3は、第一実施形態による、例示的な給餌プログラムを表している。図3に示すように、飼料製品は、第一出産期間(又は、「第一期間」)の間、反芻動物の重量に基づく第一濃度で反芻動物に給餌(305)してもよい。飼料製品は、パルミチン酸を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。様々な実施形態において、第一出産期間は、出産の約9週間、8週間、7週間又は6週間前から出産の約3週間前までを含んでいてもよい。パルミチン酸反芻動物飼料製品は、脂肪酸成分(例えばパルミチン酸成分)を含む飼料製品を含んでいてもよい。従って、脂肪酸成分の量、濃度、レベル又は他の尺度は、本願明細書に記載されているように、ある濃度、レベル、量等の脂肪酸成分を反芻動物に提供するために調節してもよい。反芻動物飼料製品の残りの部分、例えば、反芻動物に供給される反芻動物飼料製品の一部であって脂肪酸成分ではないものとしては、本願明細書に記載されているように、乾燥物及びその他の材料を含んでいてもよい。いくつかの実施形態によれば、第一レベルは、体重1キログラム当たり0.04グラムのパルミチン酸未満(「グラム/キログラム」又は「g/kg」)であってもよい。いくつかの実施形態によれば、第一レベルは、パルミチン酸を実質的に含んでいなくてもよい。
反芻動物は、第二出産期間(又は、「第二期間」)の間、反芻動物の重量に基づいて濃度を次第に増加させて脂肪酸成分を給餌(310)してもよい。各種実施形態において、第二出産期間は、出産の約3週間前、出産の約2週間前、出産の約1週間前から出産までであってもよい。いくつかの実施形態によれば、第二レベルは、体重1キログラム当たり約0.04グラムのパルミチン酸(「グラム/キログラム」)、体重1キログラム当たり約0.08グラムのパルミチン酸、体重1キログラム当たり約0.16グラムのパルミチン酸、体重1キログラム当たり約0.22グラムのパルミチン酸又はこれらの値の任意の2点間の値若しくは範囲(末端の値を含む)を含んでいてもよい。例えば、体重が約750キログラムの反芻動物については、反芻動物に給餌されるパルミチン酸の量は、約60グラム、約127.5グラム、約255グラム、約375グラム又はこれらの値の任意の2点間の値若しくは範囲(末端の値を含む)であってもよい。一実施形態において、第二レベルは、600キログラムの反芻動物の体重当たりある種のグラム数(例えば、約50グラム〜約100グラム)のパルミチン酸又は脂肪酸成分を給餌することに基づいて決定してもよい。
パルミチン酸反芻動物飼料製品を、第三出産期間(又は、「第三期間」)の間、第三レベルで反芻動物に給餌(315)してもよい。第三レベルは、体重1キログラム当たりのパルミチン酸グラム又は反芻動物によるミルク収量1キログラム当たりのパルミチン酸グラムに基づいてもよい。各種実施形態において、第三出産期間は、出産から出産の約1週間後、出産の約2週間後、出産の約3週間後、約5週間、約9週間、約20週間、出産の約40週間後若しくはそれよりも後又はこれらの値の任意の2点間の値若しくは範囲(末端の値を含む)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態によれば、第三レベルは、およそ出産から出産の約1週間後まで、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムのパルミチン酸であってもよい。いくつかの実施形態によれば、第三レベルは、出産の1週間後からファーオフ乾乳牛期まで、ミルク収量1キログラム当たり約2グラムの脂肪酸成分、ミルク収量1キログラム当たり約5グラムの脂肪酸成分、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分、ミルク収量1キログラム当たり約20グラムの反芻動物飼料製品又はこれらの値の任意の2点間の値若しくは範囲(末端の値を含む)を含んでいてもよい。第三出産期間は、反芻動物の出産後の期間の全体又は一部からファーオフ乾乳牛期までを含んでいてもよい。一実施形態において、第三出産期間の間、反芻動物の重量に基づいて濃度を次第に増加させて反芻動物にパルミチン酸反芻動物飼料製品を給餌(315)させるによって、反芻動物は、出産後、第一搾乳で約7キログラムから約10キログラムの初乳を生産することができるだろう。
図4は、第一実施形態による例示的な給餌プログラムを表している。図4に示すように、反芻動物飼料製品を、第一期間の間、第一レベルで反芻動物に給餌(405)してもよい。いくつかの実施形態によれば、第一レベルは、反芻動物飼料製品の脂肪酸成分及び/又は反芻動物飼料乾燥物の特定の量又は濃度を含む。一実施形態において、第一レベルは、飽和脂肪酸成分を含んでいなくてもよく、実質的に含んでいなくてもよい。各種実施形態において、第一レベルの脂肪酸成分は、反芻動物の体重1キログラム当たり約0.01グラム(「グラム/キログラム」)、約0.02グラム/キログラム、約0.04グラム/キログラム、約0.06グラム/キログラム及びこれらの値の任意の2点間の値又は範囲(末端の値を含む)を超えなくてもよい。別の実施形態において、第一レベルは、反芻動物の体重の約1.0%、反芻動物の体重の約1.5%、反芻動物の体重の約2.0%、反芻動物の体重の約2.5%及び範囲及び値又はこれらの値の任意の2点間の値又は範囲(末端の値を含む)を含んでいてもよい。
一実施形態において、第一期間は、乾乳牛期(例えばファーオフ乾乳牛期)を含んでいてもよい。各種実施形態において、第一期間は、出産の約9週間前、約8週間前、約7週間前、約6週間前、約5週間前、約4週間前又は約3週間前からおよそ出産までを含んでいてもよい。
反芻動物飼料製品を、第二期間の間、第二レベルで反芻動物に給餌(410)してもよい。一実施形態において、第二レベルの脂肪酸成分は、少なくとも約0.04グラム/キログラム、約0.06グラム/キログラム、約0.08グラム/キログラム、約0.10グラム/キログラム、約0.20グラム/キログラム、約0.30グラム/キログラム、約0.40グラム/キログラム並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)含んでいてもよい。一実施形態において、第二期間は、乾乳牛期(例えばクローズアップ乾乳牛期)を含んでいてもよい。各種実施形態において、第二期間は、出産の約4週間前、出産の約3週間前、出産の約2週間前、出産の約1週間前、出産期間(例えば、出産の1週間前未満から出産の1週間後未満)並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)を含んでいてもよい。
一実施形態において、第二レベルは、第二期間の様々なサブ期間中に、反芻動物飼料製品及び/又はその成分の様々な濃度を含んでいてもよい。例えば、第二レベルは、第一サブ期間中の第一濃度、第二サブ期間中の第二濃度、第三サブ期間中の第三濃度等を含んでいてもよい。一実施形態において、第一サブ期間は、出産の約3週間前を含んでいてもよく、第二サブ期間は、出産の約2週間前を含んでいてもよく、そして、第三サブ期間は、出産の約1週間前を含んでいてもよい。
各種実施形態において、第一濃度は、約0.01グラム/キログラム、約0.02グラム/キログラム、約0.04グラム/キログラム、約0.05グラム/キログラム、約0.06グラム/キログラム、約0.08グラム/キログラム、約0.10グラム/キログラム並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)であってもよい。各種実施形態において、第二濃度は、約0.02グラム/キログラム、約0.04グラム/キログラム、約0.06グラム/キログラム、約0.08グラム/キログラム、約0.10グラム/キログラム、約0.12グラム/キログラム、約0.14グラム/キログラム、約0.16グラム/キログラム、約0.20グラム/キログラム並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)であってもよい。各種実施形態において、第三濃度は、約0.02グラム/キログラム、約0.04グラム/キログラム、約0.08グラム/キログラム、約0.10グラム/キログラム、約0.14グラム/キログラム、約0.18グラム/キログラム、約0.20グラム/キログラム、約0.22グラム/キログラム、約0.26グラム/キログラム並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)であってもよい。
反芻動物飼料製品を、第三期間の間、第三レベルで反芻動物に給餌(415)してもよい。各種実施形態において、第三レベルの脂肪酸成分は、少なくとも約0.4グラム/キログラム、約0.5グラム/キログラム、約0.6グラム/キログラム、約0.8グラム/キログラム、約1.0グラム/キログラム、約1.2グラム/キログラム、約1.5グラム/キログラム並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)含んでいてもよい。一実施形態において、第三レベルの脂肪酸成分は、多くても約0.5グラム/キログラム含んでいてもよい。別の実施形態において、第三レベルは、反芻動物の体重の約2%、反芻動物の体重の約4%、反芻動物の体重の約6%、反芻動物の体重の約7%、反芻動物の体重の約10%並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)で反芻動物乾燥物を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態によれば、第三期間は、様々な泌乳期(例えばフレッシュ牛期、ピーク泌乳期、定常期の泌乳期及び泌乳後期)を含んでいてもよい。各種実施形態において、第三期間は、出産期間(例えば、出産の1週間前未満から出産のおよそ1週間後未満)からファーオフ乾乳牛期を含んでいてもよい。
給餌(415)される反芻動物飼料製品の第三レベルは、特定の第三期間に従って変化させてもよい。一実施形態において、第三レベルは、出産後の第一週目の間、以下のものの1つを含んでいてもよい:約0.4グラムから約0.8グラム/キログラム;出産後の第一週目の間、多くても0.5グラム/キログラム;ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分。一実施形態において、第三レベルは、フレッシュ牛期中に少なくとも0.4グラム/キログラムを含んでいてもよい。各種実施形態において、第三レベルは、ピーク泌乳期、定常期の泌乳期及び/又は泌乳後期中に、少なくとも、ミルク収量1キログラム当たり約8グラムの脂肪酸成分、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分、ミルク収量1キログラム当たり約12グラムの脂肪酸成分、ミルク収量1キログラム当たり約16グラムの脂肪酸成分並びにこれらの値の任意の2点間の値及び範囲(末端の値を含む)であってもよい。
図5は、反芻動物(例えば、乳牛)の例示的な泌乳サイクル及びいくつかの実施形態に従って構成された給餌プログラムによる反芻動物に給餌するための方法を表している。図5に示すように、乳牛の泌乳サイクルは、出産(540)のイベントに対して測り得る様々な期間を含んでいてもよい。例えば、乾乳牛期(504)は、出産(540)の約8又は6週間前から出産まで延在していてもよい。乾乳牛期(504)は、出産(540)の約8又は6週間前から出産の約3週間前のファーオフ乾乳牛期(506)及び出産の約3週間前からおよそ出産までのクローズアップ乾乳牛期(508)を含んでいてもよい。フレッシュ牛期(510)は、およそ出産(540)から出産の約8週間後まで延在していてもよい。定常期の泌乳期(512)は、フレッシュ牛期(510)の終了時から約3週間から約4週間まで延在していてもよい。100日の泌乳後期(514)は、反芻動物の乾乳牛期(504)まで延在していてもよい。泌乳サイクルは反芻動物において繰り返すもの(例えば、反芻動物が再び(例:年に一度(約350日から約425日))出産する場合)であるため、乾乳牛期(504)は、100日の泌乳後期(514)に続いてもよい。泌乳曲線(520)は、フレッシュ牛期(510)の終了時と泌乳(512)の定常期の開始時との間で一般的に発生し得るピーク泌乳(522)を含む様々な泌乳期(504-514)にわたる反芻動物の泌乳サイクルを視覚的に表している。
いくつかの実施形態によれば、様々な泌乳期(504-514)は、泌乳サイクルの間、特定のレベル(530-534)で乳牛に給餌する期間(550-554)に分割してもよい。例えば、第一期間(550)は、ファーオフ乾乳牛期(506)で延在していてもよく、そして、乳牛の体重1キログラム当たり約0グラムから多くても0.4グラム/キログラムの脂肪酸成分(「グラム/キログラム」)とし得る第一レベル(530)で乳牛に給餌することを含んでいてもよい。図5に示すように、脂肪酸成分は、反芻動物飼料製品のパルミチン酸成分を含んでいてもよい。第二期間(552)は、クローズアップ乾乳牛期(508)で延在していてもよく、そして、約0.04グラム/キログラムから約0.12グラム/キログラムの第二レベル(532)で乳牛に給餌することを含んでいてもよい。
第二レベル(532)は、複数の濃度(533a-533c)に分割してもよい。上記濃度は、約0.04グラム/キログラムから約0.08グラム/キログラムの第一濃度(533a)、約0.08グラム/キログラムから約0.16グラム/キログラムの第二濃度(533a)及び約0.14グラム/キログラムから約0.22グラム/キログラムの第三濃度(533a)を含んでいてもよい
第三期間(554)は、出産(540)の後から開始してもよく、そして、乳牛に、出産から出産の約1週間後まで約0.4グラム/キログラムから約0.5グラム/キログラムを給餌し、次に、乳牛のミルク1キログラム当たり10グラムの脂肪酸成分を給餌する第三レベル(534)を含んでいてもよい。
各種実施形態において、反芻動物によって生産されるミルク中の乳脂肪分を増加させるための方法は、本願明細書に記載の通り、経口摂取で反芻動物に反芻動物飼料製品を提供するステップを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、反芻動物が消費する食餌組成物を反芻動物に提供するステップは、ミルクの生産の増加及び/又は生産されるミルクの脂肪分の増加となり得る。これらの増加は、一般的に、本願明細書に記載されている給餌方法に従って食餌組成物を得ていない類似の反芻動物、本願明細書に記載されている給餌方法に従って食餌組成物を得ていない類似の反芻動物の平均値、本願明細書に記載されている給餌方法に従って食餌組成物を提供しない場合の同じ反芻動物のミルク生産量及び脂肪分の平均値、等に対するものであってもよい。特定の実施形態において、ミルク生産(又は、ミルク収量)は、本願明細書に記載されている方法に従って反芻動物飼料製品を摂取していない乳牛のミルク生産と比較して、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)を含む約1%から約10%の量で増加してもよい。特定の実施形態において、ミルク脂肪分は、本願明細書に記載されている方法に従って反芻動物飼料製品を摂取していない乳牛によって生産されるミルクの脂肪分と比較して、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%又はこれらの値の任意の2点間の任意の値若しくは範囲(末端の値を含む)を含む約10%から約15%の量で増加してもよい。
実施例1 :出産サイクル中の乳牛への給餌
乳牛には、給餌プログラムに従って生産されるミルクの量及び乳脂肪を増加させるように調製された反芻動物飼料製品を提供する。反芻動物飼料製品には、約90%の遊離パルミチン酸、コムギ、オオムギ及びヒマワリ粉末を含む飽和脂肪酸成分が含まれている。反芻動物飼料製品には、栄養成分としてビタミンA及びアルギニン誘導体も含まれている。反芻動物飼料製品は、ペレット形態である。反芻動物は、体重が約700キログラムである。
2013年1月1日時点で、乳牛は、出産の約3週間前である(2013年1月22日が出産予定日)。乳牛に、出産の約3週間前(2013年1月1日)から乳牛の出産の約1週間前(2013年1月15日)までの期間で体重1キログラム当たり約0.20グラムのパルミチン酸(「グラム/キログラム」)を給餌する。従って、およそ2013年1月1日からおよそ2013年1月15日まで、乳牛に1日当たり約140グラムのパルミチン酸を給餌する。
出産の約1週間前(2013年1月16日)から出産の約1週間後(2013年1月29日)まで、乳牛に、パルミチン酸の濃度を次第に増加させて給餌する。濃度を次第に増加させることは、2013年1月16日から2013年1月29日までの約2週間(13日間)の期間にわたって、約0.20グラム/キログラムで開始し、約0.50グラム/キログラムで終了する。濃度の増加は、反芻動物飼料製品の濃度が、13日間で(0.50グラム/キログラム-0.20グラム/キログラム)、1日当たり0.023グラム/キログラム増加する、1日ごとの増加である。従って、2013年1月16日に、乳牛に、約140グラムの反芻動物飼料製品を給餌し、1日当たり約0.023グラム/キログラム又は1日当たり約16.1グラム増加させて、2013年1月29日に約350グラムの反芻動物飼料製品を給餌する。
2013年1月29日後(出産の約1週間後)、乳牛は、出産後状態又は非出産状態にあり、反芻動物は、反芻動物のミルク収量に基づいて給餌される。乳牛に給餌されるパルミチン酸の濃度は、約10グラム/1キログラムミルク収量/日である。2013年1月30日に、乳牛に、1日当たりミルク約40キログラムのミルク収量があるため、約400グラムのパルミチン酸が給餌される。
給餌プログラムに従って供給される結果、乳牛は、反芻動物飼料製品からなっていない食餌の場合よりも、約10%超の乳脂肪分を含むミルクを約10%超で生産する。
実施例2:乳牛供給システム
自動ウシ給餌システム(「システム」)は、複数の乳牛に反芻動物飼料製品を給餌するように構成されていてもよい。このシステムは、各々の乳牛の容器及びこの容器に反芻動物製品の量を出すディスペンサーを備えていてもよい。反芻動物飼料製品は、約95%のパルミチン酸化合物量及び約5%のステアリン酸化合物量を含む飽和脂肪酸成分を含んでいてもよい。飽和脂肪酸成分には、トランス脂肪酸が実質的に存在しない。反芻動物飼料製品は、サトウキビ、キビ及びオオムギの糖質成分、ヒマワリ粉末及び亜麻仁粉末の窒素成分並びにビタミンBの栄養成分及びカルシウムのミネラル分を含む。
このシステムは、各乳牛に関する体重、ミルク収量及び出産サイクル期間を示す情報を受信するように構成されている。このシステムは、体重又はミルク収量のうちの1つ及び出産サイクル期間に従って乳牛に給餌するための給餌プログラムにアクセスするようにも構成されている。ディスペンサーは、給餌プログラムに基づいて各容器に反芻動物飼料製品の量を提供する。
給餌プログラムは、乳牛に、(1)出産の約2週間前から出産の約1週間前まで、約0.30グラムのパルミチン酸/体重1キログラム/日(「グラム/キログラム」)、(2) 出産の約1週間前で1日約0.30グラム/キログラム、1日約0.014グラム/キログラム増加させて出産の約2週間後で1日約0.6グラム/キログラム、そして、(3) 出産の約2週間後、ミルク収量1キログラム当たり約15グラムを、給餌する。
第一容器は、出産の約5週間後である1日約35キログラムのミルク収量を有する乳牛が使用する。このシステムは、第一容器で(35)(15)=525グラムのパルミチン酸を分配する。第二容器は、出産の約2週間前である約800キログラムの体重を有する乳牛が使用する。このシステムは、第二容器で(0.3)(800)=240グラムのパルミチン酸を分配する。
乳牛による反芻動物飼料製品の消費は、給餌プログラムに従うパルミチン酸反芻動物飼料製品ペレットを給餌されない乳牛と比較して、1日のミルク収量が約7%増加及び乳脂肪分が約8%増加となる。
上記の詳細な説明において、参照符号は添付の図面になされ、その一部を形成する。図面において、同様のシンボルは、別途文章で示されない限り、同様の要素に一致する。詳細な説明、図面及び請求項に記載されている解説となる実施形態は、限定を意味するものではない。他の実施形態を用いてもよく、本願明細書に示される対象主題の精神又は範囲を逸脱しない限り、他の変更を行ってもよい。本開示の態様は、一般的に本願明細書に記載し、図に示している通りのものであり、多種多様な種々の構成に配置、置換、結合、分離及び設計することができ、それら全ては本願明細書において明確に予想されるものであることは、容易に理解されるだろう。
本開示は、本願に記載の特定の実施形態に限定されず、様々な態様の説明を意図するものである。多くの修正変更形態は、当業者には公知の通り、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲でなすことができる。本願明細書に列挙されているものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置は、前述の記述から当業者にとって明らかであろう。かかる修正変更形態は、添付の特許請求の範囲内であることを意図するものである。本開示は、添付の特許請求の範囲に与えられる等価物の全範囲に加えて、添付の特許請求の範囲の用語によって制限されるべきである。本開示は、特定の方法、試薬、化合物、組成物又は生物系に限定されないことを理解すべきであり、これは、当然、変更することができる。また、本願明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を記載するためだけにあり、限定することを目的とするものではないことが理解されている。
本願明細書における実質的な任意の複数及び/又は単数の用語の使用に関して、当業者は、文章及び/又は用途に応じて適切となるように、複数から単数及び/又は単数から複数へと解釈することができる。様々な単数/複数の順列は、明快さのために、本願明細書に明記されているであろう。
一般的に、本願明細書において用いられる用語、特に、添付の特許請求の範囲(例えば、添付の請求項の本文)は、一般的に、「開放」形式の用語(例えば、用語「有する」は、「有するが、これに限定されるものではない」と解釈すべきであり、用語「有する」は、「...を少なくとも有する」と解釈すべきであり、用語「挙げる」は、「挙げるが、これに限定されるものではない」と解釈すべきである、など)を意図することを当業者であれば理解するだろう。様々な組成物、方法及びデバイスが様々な成分又はステップを「含む」(「含むが、これに限定されるものではない」として意味する)として記載されている一方で、組成物、方法及びデバイスは、様々な成分及びステップ「から本質的になる」又は「からなる」としてもよく、かかる用語は、本質的に閉鎖されたメンバーのグループを規定するものと解釈されなければならない。導入された請求項表現として特定の数が意図される場合は、かかる意図がその請求項に明確に記載されているものとし、かかる表現がない場合はかかる意図が存在しないものとすることは、当業者であれば理解するであろう。理解の補助として、例えば、添付の特許請求の範囲には、導入句「少なくとも一つの」及び「1又は複数」を使用した請求項表現が導入されていてもよい。しかしながら、そのような語句の使用は、たとえ同じ請求項に導入句「1又は複数」又は「少なくとも一つ」及び不定冠詞(例:「a」又は「an」)が含まれているとしても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項表現の導入が、そのような導入された請求項表現を含む任意の特定の請求項を、そのような表現だけを含む実施形態に限定されることを示唆するものとして解釈すべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、「少なくとも一つ」又は「1又は複数」を意味するものとして解釈すべきである)。同じことが、請求項表現を導入するために用いられる定冠詞の使用にも当てはまる。加えて、たとえ、導入された請求項表現として特定の数が明確に表現されている場合であっても、当業者は、かかる表現は少なくとも記載の数を意味する(例えば、他の修飾語がないそのままの表現である「2つの表現」は、少なくとも2つの表現と2又は3以上の表現とを意味する)と解釈すべきであることを認識しているだろう。更に、それらの例として、「A、B及びC等のうちの少なくとも一つ」に類似した表記は、一般的に、当業者がその規則を理解しているであろう感覚でかかる構文が意図されるように使用される(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方、並びに/又は、A、B及びCの全て等を有するシステム」を含むが、それに限定されない)。それらの例として、「A、B又はC等のうちの少なくとも一つ」に類似した表記は、一般的に、当業者がその規則を理解しているであろう感覚でかかる構文が意図されるように使用される(例えば、「A、B又はCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方、並びに/又は、A、B及びCの全て等を有するシステム」を含むが、それに限定されない)。それは、技術の範囲内でそれらによって更に理解されるその実質的に、明細書、特許請求の範囲又は図面であろうとなかろうと、任意の離接語又は語句が与える2又は3以上の代替可能な用語は、用語のうちの一つ、いずれかの用語又は両方の用語を含む可能性を考慮して理解すべきである。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものとして理解されるだろう。
加えて、本開示の特徴又は態様がマーカッシュグループで記載されることによって、本開示はマーカッシュグループに関する任意の個々のメンバー又はサブグループとしても記載されていると、当業者であれば理解するだろう。
当業者が理解している通り、記載された詳細な説明を提供する等のあらゆる目的のために、本願明細書において開示される全ての範囲には、可能性があるすべての部分的な範囲及びその部分的な範囲の組み合わせが含まれる。任意の記載の範囲は、同じ範囲を少なくとも同一、半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1等に分けることができ且つそれが十分に記載しているものと容易に認めることができる。非制限的な例として、本願明細書において述べられている各範囲は、3分の1の低い側、3分の1の真ん中側及び3分の1の高い側等に容易に分けることができる。また、当業者が理解している通り、「最大」、「少なくとも」等といった言葉の全ては、記載されている数を含むものであり、そして、上記の通りに部分的な範囲にその後に分けることができる範囲を意味する。最後に、当業者が理解している通り、ある範囲には、それぞれ個々のメンバーが含まれている。従って、例えば、1-3個の細胞を有する群は、1個、2個又は3個の細胞を有する群を指す。同様に、1-5個の細胞を有する群は、1個、2個、3個、4個又は5個の細胞を有する群等を指す。
これまでに開示した様々なもの並びに他の特徴及び機能又はその代替物は、多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わせることができる。様々な、現時点では思いがけない又は予期しない、その代替物、変更形態、バリエーション又は改良形態は、当業者がその後になすことができるであろう。そして、各々のものは、開示された実施形態に含まれることも意図している。

Claims (122)

  1. 反芻動物に給餌するための方法であって、前記方法は、
    前記反芻動物の体重及び前記反芻動物のミルク収量を決定するステップと、
    給餌プログラムに従って経口摂取で前記反芻動物に反芻動物飼料製品を提供するステップと、を有し、
    前記反芻動物飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの脂肪酸成分を含み、
    前記給餌プログラムは、
    第一期間の間、第一レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、
    第二期間の間、第二レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、
    第三期間の間、第三レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、を有し、
    前記第一レベルは、体重1キログラム当たり約0.04グラムの脂肪酸成分を超えず、
    前記第二レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分を含み、
    前記第三レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分を含む、方法。
  2. 前記第一期間は、ファーオフ乾乳牛期を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第一期間は、出産の約6週間前から出産の約3週間前を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第一レベルは、体重の約1.5%から約2.5%の反芻動物飼料乾燥物を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第一レベルは、飽和脂肪酸成分が実質的に存在しない、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第一レベルは、体重1キログラム当たり0.02グラムの脂肪酸成分を超えない、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第二期間は、クローズアップ乾乳牛期を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第二期間は、出産の約3週間前からおよそ出産までである、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第二期間は、出産の前の第三週目、出産の前の第二週目及び出産の前の第一週目、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第二レベルは、出産の前の前記第三週目の間の第一濃度、出産の前の前記第二週目の間の第二濃度及び出産の前の前記第一週目の間の第三濃度を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第一濃度は、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第一濃度は、体重1キログラム当たり約0.04グラムから約0.08グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記第一濃度は、体重1キログラム当たり約0.05グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記第二濃度は、体重1キログラム当たり少なくとも0.08グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  15. 前記第二濃度は、体重1キログラム当たり約0.08から約0.16グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  16. 前記第二濃度は、体重1キログラム当たり約0.12グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  17. 前記第三濃度は、体重1キログラム当たり少なくとも0.14グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  18. 前記第三濃度は、体重1キログラム当たり約0.14グラムから約0.22グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  19. 前記第三濃度は、体重1キログラム当たり約0.18グラムの脂肪酸成分を含む、請求項10に記載の方法。
  20. 前記第三期間は、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、定常期の泌乳期又は泌乳後期のうちの1又は複数を含む、請求項1に記載の方法。
  21. 前記第三期間は、およそ出産からファーオフ乾乳牛期までである、請求項1に記載の方法。
  22. 前記第三レベルは、体重の約4%から約7%の反芻動物飼料乾燥物を含む、請求項1に記載の方法。
  23. 前記第三レベルは、出産の後の前記第一週目の間、体重1キログラム当たり約0.4グラムから約0.8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項1に記載の方法。
  24. 前記第三レベルは、出産の後の前記第一週目の間、体重1キログラム当たり多くても0.5グラムの脂肪酸成分を含む、請求項1に記載の方法。
  25. 前記第三レベルは、出産の後の前記第一週目の後、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項1に記載の方法。
  26. 前記第三レベルは、前記フレッシュ牛期の間、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  27. 前記第三レベルは、前記ピーク泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり少なくとも8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  28. 前記第三レベルは、前記ピーク泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  29. 前記第三レベルは、前記定常期の泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり少なくとも8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  30. 前記第三レベルは、前記定常期の泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  31. 前記第三レベルは、前記泌乳後期の間、ミルク収量1キログラム当たり少なくとも8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  32. 前記第三レベルは、前記泌乳後期の間、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項20に記載の方法。
  33. 前記ミルク収量は、1日当たり生産されるミルクのキログラムである、請求項1に記載の方法。
  34. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、少なくとも約40℃の融点を有する、請求項1に記載の方法。
  35. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約60℃の融点を有する、請求項1に記載の方法。
  36. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約40℃から約80℃の融点を有する、請求項1に記載の方法。
  37. 前記少なくとも一つの飽和脂肪酸成分は、約70重量%から約100重量%のパルミチン酸化合物を有する、請求項1に記載の方法。
  38. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、ステアリン酸を含む、請求項1に記載の方法。
  39. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約30重量%未満のステアリン酸を含む、請求項1に記載の方法。
  40. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、遊離パルミチン酸と遊離ステアリン酸とを含む、請求項1に記載の方法。
  41. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、少なくとも約70重量%の遊離パルミチン酸と約30重量%未満の遊離ステアリン酸とを含む、請求項1に記載の方法。
  42. 前記反芻動物飼料製品には、トランス脂肪酸が実質的に存在しない、請求項1に記載の方法。
  43. 前記反芻動物飼料製品は、約0.5重量%から約5重量%のトランス脂肪酸を含む、請求項1に記載の方法。
  44. 前記パルミチン酸化合物は、遊離パルミチン酸とパルミチン酸誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
  45. 前記パルミチン酸化合物は、遊離パルミチン酸、パルミタートトリグリセリド、パルミチン酸ナトリウム、カルシウムパルミタート、マグネシウムパルミタート、アンモニウムパルミタート及びその誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
  46. 前記反芻動物飼料製品は、少なくとも一つの栄養成分を含む、請求項1に記載の方法。
  47. 前記少なくとも一つの栄養成分は、カルニチン、少なくとも一つの糖生成前駆体、少なくとも一つのビタミン、少なくとも一つのミネラル、少なくとも一つのアミノ酸、及び少なくとも一つのアミノ酸誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項46に記載の方法。
  48. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下の糖生成前駆体:グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール及びプロピオン酸カルシウムのうちの少なくとも一つを含む、請求項46に記載の方法。
  49. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下のビタミン:ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12及びビタミンBpのうちの少なくとも一つを含む、請求項46に記載の方法。
  50. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下のミネラル:カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、マンガン、亜鉛、セレニウム、銅、ヨウ素、鉄、コバルト及びモリブデンのうちの少なくとも一つを含む、請求項46に記載の方法。
  51. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下のアミノ酸:ヒスチジン、アラニン、イソロイシン、アルギニン、ロイシン、アスパラギン、リジン、アスパラギン酸、メチオニン、システイン、フェニルアラニン、グルタミン酸、スレオニン、グルタミン、トリプトファン、グリシン、バリン、オルニチン、プロリン、セレノシステイン、セリン、チロシン及びその誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項46に記載の方法。
  52. 前記反芻動物は、出産の後、第一搾乳で約7キログラムから約10キログラムの初乳を生産する、請求項1に記載の方法。
  53. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によるミルク生産を増加させる、請求項1に記載の方法。
  54. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を増加させる、請求項1に記載の方法。
  55. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によるミルク生産を約5%から約10%増加させる、請求項1に記載の方法。
  56. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を約10%増加させる、請求項1に記載の方法。
  57. 反芻動物に給餌させる方法であって、前記方法は、
    前記反芻動物の体重及び前記反芻動物のミルク収量を決定するステップと、
    給餌プログラムに従って経口摂取で前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を提供するステップと、を有し、
    前記飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの脂肪酸成分を含み、
    前記給餌プログラムは、
    第一期間の間、体重1キログラム当たり多くても約0.04グラムの脂肪酸成分の第一レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、
    第二期間の間、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分の第二レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、
    第三期間の間、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分の第三レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、を有し、
    前記第一期間は、出産の約6週間前から出産の約3週間前までを含み、
    前記第二期間は、クローズアップ乾乳牛期を含み、
    前記第三期間は、フレッシュ牛期ピーク泌乳期、定常期の泌乳期、及び泌乳後期のうちの少なくとも一つを含む、方法。
  58. 前記第三レベルは、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、定常期の泌乳期及び泌乳後期のうちの少なくとも一つの間、ミルク収量1キログラム当たりの約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項57に記載の方法。
  59. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、少なくとも約40℃の融点を有する、請求項57に記載の方法。
  60. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約60℃の融点を有する、請求項57に記載の方法。
  61. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約40℃から約80℃の融点を有する、請求項57に記載の方法。
  62. 前記少なくとも一つの飽和脂肪酸成分は、約80重量%から約90重量%のパルミチン酸化合物を含む、請求項57に記載の方法。
  63. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、ステアリン酸を含む、請求項57に記載の方法。
  64. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約30重量%未満のステアリン酸を含む、請求項57に記載の方法。
  65. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、遊離パルミチン酸と遊離ステアリン酸とを含む、請求項57に記載の方法。
  66. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、少なくとも70重量%の遊離パルミチン酸と約30重量%未満の遊離ステアリン酸とを含む、請求項57に記載の方法。
  67. 前記反芻動物飼料製品には、トランス-脂肪酸が実質的に存在しない、請求項57に記載の方法。
  68. 前記反芻動物飼料製品は、約0.5重量%から約5重量%のトランス脂肪酸を含む、請求項57に記載の方法。
  69. 前記パルミチン酸化合物は、遊離パルミチン酸とパルミチン酸誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項57に記載の方法。
  70. 前記パルミチン酸化合物は、遊離パルミチン酸、パルミタートトリグリセリド、パルミチン酸ナトリウム、カルシウムパルミタート、マグネシウムパルミタート、アンモニウムパルミタート及びその誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項57に記載の方法。
  71. 前記反芻動物飼料製品は、少なくとも一つの栄養成分を含む、請求項57に記載の方法。
  72. 前記少なくとも一つの栄養成分は、カルニチン、少なくとも一つの糖生成前駆体、少なくとも一つのビタミン、少なくとも一つのミネラル、少なくとも一つのアミノ酸、及び少なくとも一つのアミノ酸誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項71に記載の方法。
  73. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下の糖生成前駆体:グリセリン、プロピレングリコール、糖蜜、プロピオナート、グリセリン、プロパンジオール及びプロピオン酸カルシウムのうちの少なくとも一つを含む、請求項71に記載の方法。
  74. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下のビタミン:ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12及びビタミンBpのうちの少なくとも一つを含む、請求項71に記載の方法。
  75. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下のミネラル:カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、マンガン、亜鉛、セレニウム、銅、ヨウ素、鉄、コバルト及びモリブデンのうちの少なくとも一つを含む、請求項71に記載の方法。
  76. 前記少なくとも一つの栄養成分は、以下のアミノ酸:ヒスチジン、アラニン、イソロイシン、アルギニン、ロイシン、アスパラギン、リジン、アスパラギン酸、メチオニン、システイン、フェニルアラニン、グルタミン酸、スレオニン、グルタミン、トリプトファン、グリシン、バリン、オルニチン、プロリン、セレノシステイン、セリン、チロシン及びその誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項71に記載の方法。
  77. 前記反芻動物は、出産の後、第一搾乳で約7キログラムから約10キログラムの初乳を生産する、請求項57に記載の方法。
  78. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラムに従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によるミルク生産を増加させる、請求項57に記載の方法。
  79. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラムに従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を増加させる、請求項57に記載の方法。
  80. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラムに従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によるミルク生産を約5%から約10%増加させる、請求項57に記載の方法。
  81. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラムに従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を約10%増加させる、請求項57に記載の方法。
  82. 反芻動物に摂食するためのシステムであって、
    前記システムは、
    経口摂取で前記反芻動物に反芻動物飼料製品を提供するように構成された飼料源と、
    前記飼料源にアクセスできる少なくとも一つの給餌要素と、を含み、
    前記反芻動物飼料製品は、少なくとも約70重量%のパルミチン酸化合物を含む少なくとも一つの脂肪酸成分を含み、
    前記少なくとも一つの給餌要素は、給餌プログラムに従って前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するように構成され、
    前記給餌プログラムは、
    第一期間の間、第一レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、
    第二期間の間、第二レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、
    第三期間の間、第三レベルで前記反芻動物に前記反芻動物飼料製品を給餌するステップと、を有し、
    前記第一レベルは、体重1キログラム当たり約0.04グラムの脂肪酸成分を超えず、
    前記第二レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分を含み、
    前記第三レベルは、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分を含む、システム。
  83. 少なくとも一つの反芻動物を同定し、少なくとも一つの反芻動物と調和するように飼料プログラムを調節するように構成された少なくとも一つの反芻動物同定デバイスを、更に備える、請求項82に記載のシステム。
  84. 前記第一期間は、ファーオフ乾乳牛期を含む、請求項82に記載のシステム。
  85. 前記第一期間は、出産の約6週間前から出産の約3週間前までを含む、請求項82に記載のシステム。
  86. 前記第一レベルは、体重の約1.5%から約2.5%の反芻動物飼料乾燥物を含む、請求項82に記載のシステム。
  87. 前記第一レベルには、飽和脂肪酸成分が実質的に存在しない、請求項82に記載のシステム。
  88. 前記第一レベルは、体重1キログラム当たり0.02グラムの脂肪酸成分を超えない、請求項82に記載のシステム。
  89. 前記第二期間は、クローズアップ乾乳牛期を含む、請求項82に記載のシステム。
  90. 前記第二期間は、出産の約3週間前からおよそ出産までである、請求項82に記載のシステム。
  91. 前記第二レベルは、出産の前の第三週目の間の第一濃度、出産の前の第二週目の間の第二濃度及び出産の前の第一週目の間の第三濃度を含む、請求項82に記載のシステム。
  92. 前記第一濃度は、体重1キログラム当たり少なくとも0.04グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  93. 前記第一濃度は、体重1キログラム当たり約0.04グラムから約0.08グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  94. 前記第一濃度は、体重1キログラム当たり約0.05グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  95. 前記第二濃度は、体重1キログラム当たり少なくとも0.08グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  96. 前記第二濃度は、体重1キログラム当たり約0.08から約0.16グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  97. 前記第二濃度は、体重1キログラム当たり約0.12グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  98. 前記第三濃度は、体重1キログラム当たり少なくとも0.14グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  99. 前記第三濃度は、体重1キログラム当たり約0.14グラムから約0.22グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  100. 前記第三濃度は、体重1キログラム当たり約0.18グラムの脂肪酸成分を含む、請求項91に記載のシステム。
  101. 前記第三期間は、およそ出産からファーオフ乾乳牛期までである、請求項82に記載のシステム。
  102. 前記第三期間は、フレッシュ牛期、ピーク泌乳期、定常期の泌乳期、及び泌乳後期を含む、請求項82に記載のシステム。
  103. 前記第三レベルは、体重の約4%から約7%の反芻動物飼料乾燥物を含む、請求項102に記載のシステム。
  104. 前記第三レベルは、出産の後の前記第一週目の間、体重1キログラム当たり約0.4グラムから約0.8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  105. 前記第三レベルは、出産の後の前記第一週目の間、体重1キログラム当たり多くても0.5グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  106. 前記第三レベルは、出産の後の前記第一週目の後、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  107. 前記第三レベルは、前記フレッシュ牛期の間、体重1キログラム当たり少なくとも0.4グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  108. 前記第三レベルは、前記ピーク泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり少なくとも8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  109. 前記第三レベルは、前記ピーク泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  110. 前記第三レベルは、前記定常期の泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり少なくとも8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  111. 前記第三レベルは、前記定常期の泌乳期の間、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  112. 前記第三レベルは、前記泌乳後期の間、ミルク収量1キログラム当たり少なくとも8グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  113. 前記第三レベルは、前記泌乳後期の間、ミルク収量1キログラム当たり約10グラムの脂肪酸成分を含む、請求項102に記載のシステム。
  114. 前記少なくとも一つの脂肪酸成分は、約40℃から約80℃の融点を有する、請求項82に記載の方法。
  115. 前記反芻動物飼料製品には、トランス-脂肪酸が実質的に存在しない、請求項82に記載の方法。
  116. 前記反芻動物飼料製品は、約0.5重量%から約5重量%のトランス脂肪酸を含む、請求項82に記載の方法。
  117. 前記パルミチン酸化合物は、遊離パルミチン酸とパルミチン酸誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項82に記載の方法。
  118. 前記パルミチン酸化合物は、遊離パルミチン酸、パルミタートトリグリセリド、パルミチン酸ナトリウム、カルシウムパルミタート、マグネシウムパルミタート、アンモニウムパルミタート及びその誘導体のうちの少なくとも一つを含む、請求項82に記載の方法。
  119. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によるミルク生産を増加させる、請求項82に記載の方法。
  120. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を増加させる、請求項82に記載の方法。
  121. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によるミルク生産を約5%から約10%増加させる、請求項82に記載の方法。
  122. 前記供給プログラムに従って前記反芻動物に給餌するステップは、前記供給プログラム従って給餌されていない実質的に類似の前記反芻動物と比較して、前記反芻動物によって生産されるミルクの脂肪分を約10%増加させる、請求項82に記載の方法。
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