JP2016521622A - 吸湿性成分を低レベルで含むか全く含まない、かみそりと共に使用するための滑部材 - Google Patents

吸湿性成分を低レベルで含むか全く含まない、かみそりと共に使用するための滑部材 Download PDF

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Abstract

吸湿性成分を低レベルで含むか全く含まない滑部材を含むかみそり。

Description

かみそりの柄又はカートリッジに装着された石鹸を提供することが知られている。例えば、米国特許第6,584,690号には、例えば、カートリッジを取り囲む石鹸の固形状の塊の形体の、剃毛調製物を担持するかみそりが記載されている。更に、2つの機能を備えるかみそりは、新しくなく、また、Venus Breeze(登録商標)シリーズのかみそり及びSchick(登録商標)Intuition(登録商標)シリーズのかみそりでも販売されている。例えば、米国特許第7,811,553号、同第7,877,879号、米国特許公開第2008/0250646号、同第2006/0225285号、同第2006/080837号、同第2005/0011073号、同第2005/0278954号、及び同第2012/0216408号を参照のこと。
注ぎ込まれる滑部材は、典型的には、溶融及び注入性を支援する高レベルのグリセリン又はプロピレングリコールを必要とする。多くのこうした配合物において、グリセリン及び/又はプロピレングリコールのレベルは、30〜40パーセントと高いレベルで存在し得る。
米国特許第6,584,690号 米国特許第7,811,553号 米国特許第7,877,879号 米国特許公開第2008/0250646号 米国特許公開第2006/0225285号 米国特許公開第2006/080837号 米国特許公開第2005/0011073号 米国特許公開第2005/0278954号 米国特許公開第2012/0216408号
かみそり上に石鹸を加えることで、改善された滑りを提供することができ、それにより、一部の消費者は、剃毛調製物を追加使用せずに剃毛することに決める場合がある。しかしながら、石鹸構造を含むかみそりは、安定性に関する問題に悩まされる場合があり、この問題には、かみそりを非気密条件下で棚の上に保管した場合、及びかみそりを周囲条件に曝したまま放置した場合に、石鹸表面上に水滴が形成されることが含まれ得る。石鹸上での水滴の形成は見苦しい場合があり、更には、石鹸が乾燥して更に脆弱になる、変色する、及び摩耗特性が変化するといったことであり得る、安定性にかかわる他の問題の兆候である場合もある。更に、水滴の形成は、製造及び保管中のかみそりの取り扱いをより困難にし得る。この問題に対処するため、多くのかみそりは、かみそり及び石鹸構成要素が環境に暴露されないようにする、概ね気密封止された容器内にしばしば包装される。したがって、水滴又は発汗が生じにくい特定の石鹸配合物を有するかみそりの必要性が存在する。
本発明の一態様は、かみそりカートリッジに関し、該かみそりカートリッジは、前縁部及び後縁部を有するハウジングと、前記前縁部と前記後縁部との間の1つ又は複数の剃毛ブレードと、滑部材支持体と、前記滑部材支持体に装着された少なくとも1つの滑部材用組成物であって、該滑部材用組成物は、15重量%未満の吸湿性成分と石鹸基剤とを含む、滑部材用組成物と、を含む。必要に応じて、かみそりカートリッジは、2つ又は3つ以上の滑部材用組成物を含んでもよく、好ましくは、1つはブレードよりも前方にあり、1つはブレードの後方にある2つの滑部材用組成物を含む。
本発明の別の態様は、かみそりと共に使用するための滑部材用組成物の形成方法を提供し、該方法は、石鹸基剤成分を反応槽内に供給する工程と、前記石鹸基剤成分を鹸化させて液体石鹸基剤を形成する工程と、前記液体石鹸基剤から吸湿性成分を除去する工程と、前記液体石鹸基剤を乾燥させて石鹸ヌードルとする工程と、前記石鹸ヌードルを押出して石鹸基剤とする工程と、を含む。
本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの背面平面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの背面平面図である。 図1a及び図1bのかみそりの側面輪郭図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による2つの滑部材支持体の背面平面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による2つの滑部材支持体の背面平面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による別のかみそりの背面傾斜図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による別のかみそりの背面傾斜図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による別のかみそりの背面傾斜図である。 滑部材が取り付けられようとしている支持体の正面斜視図を示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの正面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの正面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。
本発明は、ベース部又はハウジングに固着された、石鹸基剤を含む1つ又は複数の滑部材を有するかみそりに関する。好ましくは、石鹸基剤は、多くの他の石鹸基剤配合物を使用したときに直面する、安定性に関する問題を起こしにくい。一実施形態では、石鹸基剤は、水滴を形成しにくいように具体的に選択される。何ら理論に拘束されることを意図するものではないが、石鹸の組成安定性は、グリセリンなどの吸湿性成分のレベルを最小限に抑えることから恩恵を受け得ると考えられている。吸湿性成分を最小限に抑えるか又は除去することによって、ユーザーの浴室などの周囲条件にかみそりが暴露されたときに、水滴の形成の程度又は発生を低減することができると考えられている。
I.滑部材
a.吸湿性成分
本発明の滑部材用組成物は、低レベルの吸湿性成分を含む。「吸湿性」とは、周囲の水を吸収又は吸着する組成物を表すことを、当業者は理解するであろう。そのような材料の非限定的な例としては、グリセリン、多価アルコール、塩化亜鉛、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム結晶、及び本明細書に記載する他の吸湿性材料が挙げられる。一実施形態では、滑部材用組成物は、極微小レベルのグリセリン、任意の多価アルコール、又はその両方を有する。
一実施形態では、吸湿性成分のレベルは、滑部材用組成物の約15重量%未満、好ましくは約12重量%未満、約8重量%未満、約6重量%未満、約4重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満である。一実施形態では、滑部材用組成物は、吸湿性成分を含まない、又は本質的に含まない。本明細書で定義するとき、「ある成分を本質的に含まない」は、その成分が組成物中にいかなる量も意図的に組み込まれていないことを意味する。当業者は、極微量の上記成分が他の供給物と共に混入する場合があり、そのため、最終配合物中に極微量が検出可能となる場合があるが、意図的に添加されることはないことを理解するであろう。
b.石鹸基剤
滑部材用組成物は石鹸基剤を含む。石鹸基剤の基本的な構成要素は、基剤を形成する鹸化若しくは中和された植物油又は獣脂であってもよく、あるいは合成石鹸基剤であってもよい。
石鹸基剤は、合成石鹸基剤であってもよい。特定の実施形態では、合成石鹸基剤は、低レベルのグリコール(例えば、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、及び/又はメチルプロパンジオールグリコール)、グリセリン、脂肪酸塩(例えば、ステアリン酸ナトリウム及び/又はステアリン酸カリウム)、C15〜C25アルコール(例えば、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、及び/又はミリスチンアルコール)、ステアレス(例えば、Brij(登録商標)−721などのステアレス21)、ステアリン酸、微結晶ろう(例えば、微結晶ろうSP 16、SP 19、SP 16、SP 18、SP−1674、SP 16W、SP 60W、SP 89、Multiwax 180M、X−145、W−445、及び/又はW−835)、1つ以上の界面活性剤(例えば、Tegobetaine F−50、Lonzaine(登録商標)、Mackam(登録商標)群の界面活性剤、Mirataine(登録商標)群の界面活性剤)、並びにラウリルエーテル硫酸ナトリウム(「SLES」)(例えば、25%活性SLES)を含む。合成石鹸基剤は、押出されるか又は熱注入され得る。当業者は、押出石鹸を作る場合には、石鹸の最適な相構造を維持して、アタッチメント上の石鹸ウイングの堅牢性を可能にするために、吸湿性成分のレベルを制限する必要があることを理解するであろう。
特定の実施形態では、石鹸基剤は、全て石鹸基剤を基準として、約0重量%〜約15重量%のグリコール(例えば、約0.5重量%〜約10重量%のグリコール又は約0.5重量%〜約重量5%のグリコール)、約0重量%〜約10重量%のグリセリン(例えば、約0.5重量%〜約7.5重量%のグリセリン又は約0.5重量%〜約6重量%のグリセリン)、約20重量%〜約40重量%の脂肪酸塩(例えば、約25重量%〜約40重量%の脂肪酸塩(例えば、ステアレート)又は約30重量%〜約35重量%の脂肪酸塩)、約0.1重量%〜約10重量%のステアリン酸(例えば、約2重量%〜約5重量%のステアリン酸)、約0.5重量%〜約10重量%の微結晶ろう(例えば、約0.5重量%〜約5重量%の微結晶ろう又は約1重量%〜約3重量%の微結晶ろう)、約1重量%〜約15重量%のベタイン(例えば、約2重量%〜約10重量%の活性ベタイン又は約4重量%〜約9重量%の活性ベタイン)、及び約1重量%〜約20重量%の活性SLES(例えば、約1重量%〜約20重量%の活性SLES又は約10重量%〜約15重量%の活性SLES)を含むことができる。
いくつかの実施形態では、基剤及び合成界面活性剤の組み合わせを採用することができる。
本発明のかみそり上で使用する石鹸は、典型的には、石鹸の約40%、45%、50%、又はそれ以上の範囲の量の石鹸界面活性剤、つまり「石鹸」を含む。押出石鹸を用いて作業する一実施形態では、滑部材部分における石鹸のレベルは、少なくとも75%、84%、更には最大99%のように高くてもよい。これは、かみそりに取り付けられた状態を維持することができる堅牢な構造を有する、構造化可能な石鹸を提供するのを助けると考えられている。本明細書中で「石鹸」という用語はその一般的な意味で用いてられており、すなわち、この用語はアルカン又はアルケンモノカルボン酸のアルカリ金属又はアルカノールアンモニウム塩を意味する。ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、モノ、ジ及びトリエタノールアンモニウムカチオン、又はそれらの組み合わせは、本発明の目的に適している。一般に、本発明の組成物中で使用されるのはナトリウム石鹸であるが、石鹸の約1%〜約25%は、アンモニウム石鹸、カリウム石鹸、マグネシウム石鹸、カルシウム石鹸、又はこうした石鹸の混合物であり得る。本明細書において有用な石鹸は、約12〜22個の炭素原子、好ましくは約12〜約18個の炭素原子を有するアルカン又はアルケン酸の周知のアルカリ金属塩である。該石鹸はまた、約12〜約22個の炭素原子を有するアルキル又はアルケン炭化水素のアルカリ金属カルボン酸塩として記載される場合もある。
ココヤシ油の脂肪酸分布を有する石鹸は、広い分子量範囲の下端を提供し得る。ピーナッツ若しくは菜種油、又はそれらの水素添加誘導体類の脂肪酸分布を有する石鹸は、広い分子量範囲の上端を提供し得る。
獣脂及び植物油の脂肪酸分布を有する石鹸を使用することが好ましい場合がある。より好ましくは、パーム油、ココヤシ油、パーム核油、パーム油ステアリン、及び水素化米糠油、又はそれらの混合物は、より容易に得られる脂肪であり、そのため、より好ましくは、これらからなる群から植物油が選択される。特に好ましいのは、パーム油ステアリン、パーム核油、及び/又はココヤシ油である。ココヤシ油石鹸中の少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪酸の割合は、約85%である。この割合は、主鎖の鎖長がC16以上であるようなココヤシ油と脂肪との混合物、例えば、タロウ、パーム油、又は非熱帯性堅果油脂との混合物を使用する場合には、更に大きくなる。
好ましい石鹸は、パーム油ステアリン、パーム核油、又はココヤシ油を使用するナトリウム石鹸である。石鹸は、商用に許容されうる規格にしたがった不飽和脂肪酸を含有しうる。石鹸中における過度な不飽和は、通常、避けられる。
石鹸は、古典的なケトル沸騰法によって作製されもよく、又は、獣脂又はココヤシ油若しくはそれらの同等物などの天然油脂が当業者に周知の手順を使用してアルカリ金属水酸化物で鹸化される最新の連続石鹸製造法によって作製されもよい。あるいは、石鹸は、ラウリン(C12)、ミリスチン(C14)、パルミチン(C16)、又はステアリン(C18)酸などの脂肪酸をアルカリ金属水酸化物又は炭酸塩で中和することによって作製されてもよい。
II.滑部材用組成物の製造方法
固形石鹸は、通例、枠練り(framing)/注型又は機械練り(milling)/圧出(plodding)のどちらかにより調製される。枠練り又は注型石鹸は、典型的には、適切な脂肪、油、又はカルボン酸と塩基とを水の存在下で反応させて石鹸を形成し、溶融石鹸を枠又は型に注ぎ、該石鹸を冷却して固めることにより調製される。機械練り/圧出石鹸は、中和された石鹸を、石鹸の結晶性マトリクスを枠練り/注型石鹸で形成されたオメガ相からベータ相に変化させる、様々な最終工程に供することにより製造される。
一実施形態では、滑部材用組成物は石鹸基剤から形成され、該石鹸基剤は、油の鹸化により作製された後、押出されて石鹸ヌードルを形成する。このプロセスは、吸湿性成分(例えばグリセリン)が鹸化後の処理によって除去され得るので、吸湿性成分が少ない石鹸基剤組成物の製造にとって特に有用である。
押出石鹸
特定の実施形態では、押出石鹸を使用することができる。押出石鹸を形成するためのプロセスは既知である(例えば、米国特許第7,811,553号の図1B及び明細書中の記載を参照のこと)。石鹸基剤は、一般に、反応容器の中で石鹸基剤成分を組み合わせ、液体石鹸基剤(例えば、鹸化又は中和反応によって)及びグリセリンを形成することによって形成され、このグリセリンは、液体石鹸基剤から様々なレベルで除去することができる。一実施形態では、全て又は本質的に全てのグリセリンが除去される。液体石鹸基剤は、少なくとも一部の水が除去される(例えば、真空スプレー乾燥によって)乾燥チャンバに移動されて、実質的に乾燥した石鹸ペレット(例えば、乾燥石鹸ヌードル又は削屑)が形成される。次いで、乾燥石鹸ペレットは、アマルガム器に導入される任意のプロセス敏感成分と共に乾燥石鹸ペレットを混合及び/又は粉砕するための1つ又は複数のパドルを有するアマルガム器に導入され、押出石鹸乾燥ブレンドが形成される。いくつかの実施形態では、押出石鹸乾燥ブレンドを、巨大分子均質化することができる(例えば、プロセス敏感成分の乾燥石鹸ペレット中への実質的に均一な分布を達成することができる)。次いで、押出石鹸乾燥ブレンドは、例えば、押出石鹸乾燥ブレンドを1つ又は複数の圧延装置に導入することによって精製され、実質的に均一な質感を得る。次いで、押出石鹸乾燥ブレンドは、押出機を使用して、任意に熱(例えば、95℃、90℃、85℃、80℃、70℃、60℃、50℃、40℃、30℃、又は25℃以下)及び/又は圧力を使用して押出され、連続した棒状の押出石鹸が形成され、この棒状出石鹸は、更なる処理工程(例えば、所望の最終形状に切断及び/又は打ち抜きする工程)に供されてもよい。
III.滑部材用組成物中の他の成分
ピリチオン源
一実施形態では、滑部材は、1つ又は複数のピリチオン源を含んでもよい。本明細書で使用される場合、ピリチオン源は、抗微生物効果並びに/又は他の審美的及び剃毛の恩恵を提供することができるピリチオン及びピリチオン塩であってもよい。好ましいピリチオン塩は、亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウム、及びジルコニウムなどの重金属から形成されるものである。亜鉛塩、特に1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(ジンクピリジンチオン、ジンクピリチオン、ZPTとも名付けられる)の亜鉛塩は、最も好ましい。ナトリウムなどの他のカチオンもまた、好適であり得る。ピリチオン源は、ナトリウムピリチオン、ジンクピリチオン、二硫化マグネシウムピリチオン、ピリチオン酸、ジピリチオン、キトサンピリチオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。好ましくは、これは、ナトリウムピリチオン又はジンクピリチオンであり、より好ましくは、これは、ジンクピリチオン(ZPT)である。ZPTは、様々な供給業者から市販されている。例えば、Arch Chemicalから入手可能なZPT FPSを使用することができる。これは、48有効%のZPTを含む水分散液である。
ピリチオン源は、個人向け洗浄技術分野において周知であり、例えば、米国特許第2,809,971号、米国特許第3,236,733号、米国特許第3,753,196号、米国特許第3,761、418号、米国特許第4,345,080号、米国特許第4,323,683号、米国特許第4、379,753号、米国特許第4,470,982号に記載されている。上述の特許文献内のピリチオン源についての説明は、参照によって本明細書に組み込まれる。ピリチオン源は、約0.05重量%、0.1重量%、若しくは0.4重量%から、約0.5重量%、1重量%、2重量%、又は5重量%までの範囲の量で、滑部材用組成中に存在することができる。そのような滑部材の例は、米国特許公開第2012/0216408A号に詳細に記載されている。
亜鉛源
滑部材用組成物は、亜鉛源を約0.01重量%〜約0.5重量%のレベルで更に含んでもよい。好適な亜鉛源には、同様に変色抑止の恩恵を提供することができる、米国特許第4,161,526号に記載される亜鉛含有材料が挙げられる。具体的に、亜鉛源は、有機カルボン酸亜鉛塩、無機亜鉛塩、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、及びこれらの組み合わせの亜鉛塩からなる群から選択される。一実施形態では、亜鉛源は、炭酸亜鉛及び/又は酸化亜鉛である。亜鉛源、例えば、炭酸亜鉛もまた、ピリチオン源の有効性を高めることができることで知られている。一実施形態では、滑部材は、0.5%のジンクピリチオン、2%の炭酸ナトリウム、及び0.1%の炭酸亜鉛を含む。
ジンクピリチオン
実施形態例によると、滑部材は、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン(「ジンクピリチオン」又は「ZPT」として知られる)の亜鉛塩などのピリチオン又はピリチオンの多価金属塩を更に含むことができる。
実施形態では、石鹸基剤内に含まれるジンクピリチオンは、プレートレット粒子形態(「プレートレットZPT」)の乾燥粉末ジンクピリチオンである。実施形態例によると、石鹸基剤組成物内に含まれるプレートレットZPTは、例えば、約0.5μm〜約10μm、あるいは約1μm〜約5μm、及びあるいは約3μmのメジアン粒径、並びに約0.5μm〜約10μm、あるいは約1μm〜約5μm、あるいは約2μm〜約4μm、及びあるいは約3μmの平均粒径を伴う粒子を含むことができる。また、プレートレットZPTは、出願整理番号12005の2011年2月28日に出願された、Smithらの米国特許出願第13/036,889号の図1に示されるように、約0.6μm〜約15μm、あるいは約0.6μm〜約1μm、あるいは約0.6μm〜約0.8μm、及びあるいは約0.6μm〜約0.7μmの厚さも有することができる。滑部材内に含まれるプレートレットZPTは、約5未満、あるいは約1のスパンも有することができる。
滑部材は、滑部材の約0.01重量%〜約5重量%、あるいは約0.1重量%〜約2重量%、あるいは約0.1重量%〜約1重量%のプレートレットZPTを含むことができる。プレートレットZPTは、滑部材内に、乾燥粉末として含まれることができる、つまり、例えば、石鹸成分で分散させることができる。あるいは、プレートレットZPTは、例えば、石鹸基剤中の水分散液として、滑部材内に含まれることができる。
追加の抗菌剤
石鹸基剤は、所望により、棒状組成物の抗菌効果を更に向上させる働きをすることができる、1つ以上の追加の抗菌剤を更に含むことができる。存在する場合、抗菌棒状組成物は、約0.001重量%〜約2重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の抗菌棒状組成物を含むことができる。使用することができる抗菌剤の例は、カルバニリド、例えば、トリクロカルバン(トリクロロカルバニリドとしても知られる)、トリクロサン、Ciba−GeigyからDP−300として入手可能なハロゲン化ジフェニルエーテル、ヘキサクロロフェン、3,4,5−トリブロモサリチルアニリド、及び2−ピリジンチオール−1−オキシドの塩、サリチル酸、並びに他の有機酸である。他の好適な抗菌剤は、米国特許第6,488,943号(抗菌活性剤と称される)に詳細に記載されている。
pH及びpH調整剤
滑部材内にZPTが含まれる場合、滑部材用組成物のpHは、10.7以上、好ましくは11、11.5、12、12.5、13、及び13.5以上、最大で14までである。ZPTが含まれない場合、滑部材は広範囲のpH(例えば、7前後又はそれ以上)を有することができる。本明細書で使用される場合、本組成物のpHは、任意の市販のpH計測器を使用して、25℃前後で測定される。試験される組成物が固体形態である場合、最初に蒸留水中に溶解され、10%のレベルの水溶液を形成させる。次いで、固形石鹸の代表とするために、この水溶液のpHが試験される。一実施形態では、滑部材用組成物は、上述のpHを達成するのに十分な量のpH調整剤を含む。本組成物に有用なpH調整剤には、アルカリ化剤が挙げられる。好適なアルカリ化剤には、例えば、アンモニア溶液、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、可溶性炭酸塩、アンモニア溶液、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、可溶性炭酸塩、及びこれらの組み合わせが挙げられる。要件pHを達成するために必要とされるpH調整剤の量は、当業者によって、既知の化学パラメータ、例えば、pH調整剤のpKa値に従って計算することができる。
他の成分
固形石鹸は、無機塩を更に含むことができる。無機塩は、水を固形組成物中に結合させて本発明の組成物中の水の水分活性(「Aw」)を低下させ、蒸発又は他の手段による水分損失を防止するのを助けることができる。
構造化剤もまた、本発明の固形石鹸の成分として任意に含まれてもよい。本発明のおいて好適な構造化剤としては、生デンプン(例えば、トウモロコシ、イネ、ジャガイモ、コムギ等)、予めゼラチン化されたデンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリレートポリマー(商品名StabyleneでBF Goodrichから、及び商品名Carbopolで3V Corporationから市販されている)、カラギーナン(carregeenan)、キサンタンガム、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド等が挙げられる。好ましい構造化剤は、生デンプン及び/又は予めゼラチン化されたデンプンを含む。
より柔らかくより滑らかな皮膚触感といった改善された皮膚触感の恩恵を提供するために、遊離脂肪酸が本発明の固形石鹸組成物に任意追加的に加えられてもよい。好適な遊離脂肪酸としては、獣脂、ココヤシ、パーム、及びパーム核由来の脂肪酸が挙げられる。
使用中の固形石鹸の起泡性を更に改善するために、本発明の固形組成物において合成界面活性剤を任意追加的に使用することができる。本発明において有用な合成界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、及びカチオン性界面活性剤が挙げられる。一実施形態では、滑部材は、イセチオン酸を含まない、又は本質的に含まない。このことは、押出石鹸基剤にとって特に好ましくあり得る。
増白剤は、組成物の約0.001重量%〜約1重量%、好ましくは約0.005重量%〜約0.5重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.1重量%のレベルで、本発明の組成物中に任意成分として含まれてもよい。
シリカ、又は二酸化ケイ素は、組成物の約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、より好ましくは約3重量%〜約7重量%のレベルで、本発明の固形組成物中に任意に組み込まれてもよい。シリカは、結晶質、非晶質、ヒューム、沈殿物、ゲル、及びコロイドが含まれる異なる様々な形態で入手可能である。本明細書において好ましい形態は、ヒューム及び/又は沈殿シリカである。
本発明の固形組成物中の他の任意成分としては、香料、金属イオン封鎖剤、着色剤、乳白剤、及び二酸化チタンなどの真珠光沢化剤が挙げられる。これらは全て、製品の外観及び美容特性を向上させるのに有用である。
本発明による固形組成物の外観は、透明、半透明、又は不透明であり得る。一実施形態では、固形組成物は不透明である。
耐摩滅性促進剤
滑部材用組成物は、1つ又は複数の耐摩滅性促進成分を含む。好適な耐摩滅性促進成分には、ステアリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン、ポリエチレン、エステル、及びシリコーンポリマーが挙げられる。これらの成分(例えば、エステル及びポリオキシエチレン)の多くは、典型的には、加工感受性である。耐摩滅性促進材料はまた、滑部材用組成物に、例えば、増大した潤滑性などの他の性質又は特性を付与することができる。
ポリオキシエチレン
好適な一耐摩滅性促進成分は、プロセス敏感材料である、ポリオキシエチレンである。ポリオキシエチレンは、典型的に、それらの公称又は平均(数平均)分子量によって特徴付けられる。数平均分子量とは、個々の分子量の合計をポリマーの数で除算したものである。この分野において既知であるように、ポリオキシエチレンの試料は、一般に、試料が数平均分子量より大きい、及び小さい個々のポリマー分子を含むような、分子量の分布を含む。
任意の公称分子量のポリオキシエチレンを含ませることで、滑部材用組成物の摩滅特性を改善することができる。ポリオキシエチレンは、例えば、約100,000ダルトン以上(例えば、約500,000、1,000,000、2,000,000、3,000,000、4,000,000、5,000,000、6,000,000ダルトン以上、若しくは約7,000,000ダルトン以上)及び/又は約8,000,000ダルトン以下(例えば、約7,000,000、6,000,000、5,000,000、4,000,000、3,000,000、2,000,000ダルトン以下、若しくは約1,000,000ダルトン以下)の近似公称分子量を有することができる。所望により、異なる公称分子量を有する2つ又は3つ以上のポリオキシエチレンを使用することができる。ポリオキシエチレンは、例えば、滑部材用組成物を基準として、約0.1重量%以上(例えば、約0.25重量%以上、約0.5重量%以上、約1重量%以上、約2重量%以上、約3重量%以上、約4重量%以上、約5重量%以上、約6重量%以上、約7重量%以上、約8重量%以上、若しくは約9重量%以上)及び/又は約10重量%以下(例えば、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、若しくは約0.5重量%以下)のレベルで存在することができる。例示的なポリオキシエチレンとしては、Dow Chemicals、Union Carbide Corp.から入手可能なPOLYOX(登録商標)群のポリオキシエチレン、及びMeisei Chemical Works(日本、京都)から入手可能なALKOX(登録商標)ポリオキシエチレンに属するものが挙げられる。
シリコーンポリマー
また、シリコーンポリマーも、耐摩滅性促進成分として採用することができる。特に、シリコーン架橋ポリマーが使用されてもよい。シリコーン架橋ポリマーは、架橋結合することができる(例えば、架橋される)シリコーン(例えば、シリコーンベースの主鎖を有する)を含む、ポリマーである。シリコーンポリマー、特にシリコーン架橋ポリマーは、溶媒中に少なくとも約0.25有効%(例えば、少なくとも約0.5有効%、1有効%、1.5有効%、2有効%、2.5有効%、3有効%、3.5有効%、4有効%、若しくは少なくとも約4.5有効%)及び/又は最大で約5有効%(例えば、最大で約4.5有効%、4有効%、3.5有効%、3有効%、2.5有効%、2有効%、1.5有効%、1有効%、若しくは最大で約0.5有効%)のレベルで存在することができる。特定の実施形態では、シリコーン架橋ポリマーは、約0.25%〜約5%のレベルで存在する。例示的なシリコーン架橋ポリマーとしては、例えば、ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3架橋ポリマー(例えば、30%のラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3架橋ポリマー)が挙げられる。市販のシリコーン架橋ポリマーが既知であり、米国特許第7,811,553号の6段落に開示されている。
エステル
エステル(例えば、バター及び他の非液体エステル)は、滑部材用組成物に組み込むことができ、耐摩滅性促進剤として、及び/又は皮膚軟化剤として機能することができる。具体的に、半固体エステルが採用されてもよく、それらは、一般に、プロセス敏感材料である。半固体エステルは、皮膚軟化剤及び/又は保湿剤として作用することができる。例示的な半固体エステルとしては、例えば、シアバター、カカオバター、コクムバター(kokum butter)、アボカドバター、オリーブバター、マンゴーバター、及びこれらの混合物などのバターが挙げられる。エステルは、約0.5%以上(例えば、約1%、2%、3%、4%、5%、6%以上、若しくは約7%以上)及び/又は約8%以下(例えば、約7%、6%、5%、4%、3%、2%以下、若しくは約1%以下)のレベルで、滑部材用組成物に組み込むことができる。
ポリエチレン組成物
滑部材用組成物は、耐摩滅性促進成分として、1つ又は複数のポリエチレン組成物を含むことができる。一般に、ポリエチレンは、滑部材用組成物の摩耗特性を改善することができるが、組成物に直接組み込むことが困難である。代わりに、ポリエチレンをある組成物に組み込み、次いでこの組成物を滑部材用組成物に組み込ませることができる。例えば、ポリエチレン、ポリブテン、及び鉱油を含む組成物(例えば、Sensient Technologiesによって商標名Covaglossで販売される)を採用することができる。いくつかの実施形態では、滑部材用組成物は、約0.5%以上(例えば、約1%、2%、3%、4%、5%、6%以上、若しくは約7%以上)及び/又は約8%以下(例えば、約7%、6%、5%、4%、3%、2%以下、若しくは約1%以下)のポリエチレン、ポリブテン、及び鉱油組成物を含む。
保湿剤構成要素及び他の任意選択の成分
滑部材用組成物は、スキンケア成分及び/又は他の添加剤を更に含むことができる。組成物を改善するために基剤に添加することができるスキンケア成分としては、界面活性剤(例えば、イソステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアリン酸アンモニウム、DEA−ミリスチン酸塩、スルホン酸アルキルグリセリル、及びラウレス−16)、ペトロラタム(例えば、皮膚軟化剤、潤滑剤、保湿剤(humectant)、保湿剤、及びコンディショナー)などのスキンケア剤、発泡剤、育毛抑制剤、植物抽出物、酸化防止剤、抗菌剤、抗炎症剤、収斂剤、抗刺激剤、脱毛剤、薬剤、吸収剤、芳香剤、着色剤(例えば、染料及び顔料)、及び角質除去剤(例えば、ヘチマ、海藻、オートミール、軽石、杏子の種など)が挙げられるが、これらに限定されない。スキンケア剤の例示的な例には、グリセリン、ソルビトール、及びプロピレングリコールなどの保湿剤、メントール、アロエ、アラントイン、及びコラーゲンなどの皮膚フレッシュニング及び緩和剤、ポリオキシエチレンなどの潤滑剤、並びにシリコーン(例えばジメチコン、ジメチコノール、ジメチコンコポリオール、ステアリルジメチコン、セチルジメチコンコポリオール、フェニルジメチコン、シクロメチコンなど)、ナトリウム又はカリウム塩(例えば、乳酸塩、塩化物、スルホン酸塩など)、ビタミン及びビタミン錯体(ビタミン前駆体及び誘導体を含む)、ヤシ脂肪酸塩、金属酸化物、油(例えば、カカオバター)、ジメチコン、アラントイン、ヤシ脂肪酸スクロース、ラノリン酸オレイル、チオ尿素、酢酸トコフェロール、PPG−33、ウンデセス−3、蜂蜜、藻類、並びにアロエバルバデンシスが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、スキンケア成分は、約35%以下(例えば、約30%、25%、20%、15%、12%、10%、8%、6%、4%以下、又は約2%以下)の量で存在することができる。吸収剤は、粘土又は粘土ベースの組成物、カオリン、木粉、塩化ナトリウム、シクロデキストリン、胡粉、滑石、シリカ、ポリテトラフルオロエチレンなどであってもよく、約9%以下(例えば、約5%以下又は約3%以下)の量で存在することができる。添加されてもよい粘土としては、ベントナイト、カオリン、前述の粘土の組み合わせなどが挙げられる。
例示的な着色剤としては、単独又は組み合わせのいずれかで、染料及び顔料、例えば、二酸化チタン、マンガンバイオレット、酸化亜鉛、ウルトラマリン(例えば、ウルトラマリン青色4)、オレンジ色4、緑色3、又は化粧品での使用が認められている他の染料若しくは顔料が挙げられる。特定の実施形態では、約6重量%以下(例えば、約4重量%、2重量%、1重量%、0.1重量%、0.01重量%、0.001重量%、0.0001重量%以下、若しくは更には約0.00001重量%以下)及び/又は約0.000001重量%以上(例えば、約0.00001重量%、0.0001重量%、0.001重量%、0.01重量%、0.1重量%以上、若しくは約1重量%以上)の量の着色剤を添加することができる。
芳香剤は、組成物に所望の香りを付与するために使用される着香剤であり、更に、組成物の他の構成要素のそれほど望ましくない臭いを隠し得る。化粧品での使用が認められている任意の芳香剤が採用されてもよい。特定の実施形態では、最大で約4%(例えば、最大で約2%、最大で約1.5%、又は最大で約1%)の量の少なくとも1つの芳香剤成分を添加することができる。
IV.かみそりの詳細
本発明の滑部材は、かみそりと共に使用するための物品上の滑部材として使用することができ、該滑部材は、平面及び少なくとも1つの隙間領域を形成する支持体を含み、かみそりカートリッジとかみそりハンドルとは、この隙間領域を介して接続されることができ、支持体は、平面の片側に前部接触面を、平面の反対側に後部接触面を形成し、支持体は、第1の滑部材保持構造及び第2の滑部材保持構造のような少なくとも1つの滑部材を形成する。第1の滑部材保持構造及び第2の滑部材保持構造は、同じ全体構造で一体形成されてもよく、又は別個であり、互いに取り付けられてもよい。第1の滑部材及び第2の滑部材はそれぞれ、対応の滑部材保持構造を介して支持体に取り付けられる。各滑部材は、皮膚が接触する接触面を有し、これら2つの表面の間に引き込まれた面は、滑部材が皮膚と接触する面を形成する。上記皮膚接触面は、上記支持体の前部接触面と同じ側に面している。当業者は、かみそりカートリッジが皮膚の一部に沿って通過すると、滑部材は、皮膚、並びに、カートリッジヘッドの皮膚接触面上に存在するカートリッジブレード及び他の機構と接触することになることを理解するであろう。これにより、広範囲な皮膚接触面が形成される。静止時には、カートリッジヘッドの皮膚接触面は、滑部材皮膚接触面と同一平面であり得るか、又は、正の位置に(ユーザーに向かって前方に)若しくは負の位置に(ユーザーから離れる方向に)位置付けられ得る。
隙間領域は、後部接触面からそこを通って前部接触面上の構造体まで延びるか、又はその逆である別の構造体ための、開口又は通路であり得る。一実施形態では、滑部材支持体は、かみそりカートリッジとかみそりハンドルとを含むかみそり上で使用される。滑部材支持体は、かみそりカートリッジとハンドルとの間に取り付けられるか、ないしは別の方法で拘束されるのが好ましい。かみそりカートリッジは、剃毛表面の反対側に位置付けられたドッキング面を含み、剃毛表面は、カートリッジ上に存在する1つ又は複数のブレードによって部分的に画定される。ドッキング面は、他の交換式かみそりシステムと同様に、ドッキングシステム及びドッキング面を介してかみそりハンドルに取り付けられるように設計される。一実施形態では、支持体は、カートリッジのドッキング面が支持体の前面を押し、ハンドル/ドッキングシステムが支持体の裏面を押す反対向きの力によって、ハンドルとカートリッジとの間に拘束される。事実上、支持体は、ハンドルとカートリッジとの間に挟持されることができ、これら2つの構造体の間に形成される圧力によって適所に保たれる。
一実施形態では、支持体は、支持体のドッキング面、ハンドルのドッキングシステムのいずれか、又はその両方を用いて支持体を配向するために使用される、1つ又は複数の位置合わせ部材を更に含む。例えば、一実施形態では、支持体は受け穴を含んでもよく、ドッキング面は、支持体とカートリッジが隣接して位置付けられると受け穴に嵌入する位置合わせピンを形成する。支持体に受け穴がある状態で、支持体上に雄部材が更に設けられてもよい。同様の機構を、支持体の裏面とドッキングシステムとの間の接合面で用いることができる。いくつかの実施形態では、位置合わせ機構は、これら3つの構造体の間の接合面で用いられる。
一実施形態では、支持体は、カートリッジ保持機構を有さない、ハンドル保持機構を有さない、又はカートリッジ保持機構及びハンドル保持機構の両方を有さない。これにより支持体は、ハンドルとカートリッジとがドッキング解除されたときにユーザーが容易に除去することができる、別個の独立した構造体としてフローティング自在となり得るので、これは重要な特徴である。この特徴は、通常はカートリッジに剃毛補助具支持体又はホルダーを直接保持させる他の実施例(米国特許出願公開第2008/0250646号及び米国特許第7,811,553号など)と著しく対照をなすだけでなく、支持体/ホルダーがハンドル又はハンドルの一部に直接取り付けられるかみそりとも異なる。これまで説明してきた取り付けのための典型的な手段としては、タップ、フランジ、フック、アンカー、クリップなどが挙げられる。何ら理論に拘束されることを意図するものではないが、カートリッジハウジング及び/又はハンドルドッキング部分に対する機械的結合及び/又は他の恒久的な熱結合若しくは接着剤結合を有さないことにより、カートリッジと対応するハンドルとのドッキングが解除されたときにはいつでも、壊れ易い小さなプラスチック部品並びに化学物質及びブレードを有し得る装置から支持体を取り外すためにクリップを外すか、ないしは別の方法で力を手で加える必要なく、支持体を容易に変更することができると考えられる。
一実施形態では、ドッキングシステムは、その間に介在する滑部材支持体を有して又は有さずに、カートリッジに直接取り付けられてもよい。この更なる柔軟性により、同じかみそりシステムを、装置の大幅な再構成を必要とせずに、滑部材支持体と共に又は滑部材支持体なしで使用することが可能となる。そうすることで、生産の柔軟性が向上するだけでなく、ユーザーの具体的な剃毛の必要性に柔軟に対応可能となり得る。重要なことには、ユーザーは、全体的な好みに応じた具体的な剃毛ニーズに基づいて、又は剃毛ニーズによる剃毛に基づいて、支持体上に提供された付属機能を所与の剃毛に対して使用することを望むかどうかを自分で決定することが可能となり得る。この更なる柔軟性により、様々な剃毛条件下で使用することができる単一のかみそりが、ユーザーにもたらされる。例えばユーザーが更なる潤滑性や滑り性を望む場合(例えば、利用可能な剃毛調製物を持っていない場合)、ユーザーは、かみそりに滑部材支持体を取り付けることができる。剃毛ヘッド構造がより小さいかみそりをユーザーが望む場合(例えば、より小さい又はより狭い領域を剃毛している場合)、ユーザーは、滑部材支持体を取り外して剃毛することができる。何ら理論に拘束されることを意図するものではないが、滑部材は追加の潤滑性を皮膚に提供することができるので、ユーザーは、特に剃毛調製物を使用せずに剃毛する場合に、本発明の支持体が有用であることを見出し得ると考えられる。更に、ユーザーは、体、腕、又は脚といった皮膚のより大きな部分を剃毛するときに、支持体を含めることに決める可能性がある。ユーザーが狭い領域を剃毛したいと思う場合、同じセッション中に支持体を取り外し、入り組んだ曲線又は狭いスペースを有する小さな領域(1つ又は複数)にアクセスすることができる。本発明の装置の構成要素の性質により、ユーザーは、1つのかみそりを、異なる使用状況に合うように簡単かつ迅速に変更することができる。
一実施形態では、ハンドルのドッキングシステムは、1つ又は2つ以上のピンを介してかみそりカートリッジに取着し、ピンは外向きに突出していてよく、かつカートリッジのドッキング面に位置付けられた対応するピン受容部材の中に挟着可能に取り付けられることができ、ピン受容部材はピンを受容しかつ保持するための対向する開口部を形成する。この例は、Bridgesらの米国特許出願第2011/0067245号に記述され、示されているドッキングシステムであり得る。他の同様のドッキングシステムとしては、Gillette Atraかみそりシステム及びGillette Mach 3かみそりで利用可能なものが挙げられる。一実施形態では、ピンとピン受容部材は、支持体に形成された1つ又は複数の隙間領域を通って取着する。
一実施形態では、第1の滑部材は、概ね丸い形状を有する。滑部材の、皮膚と接触する部分は、改善された触感を可能にするために縁部が丸くなっている、概ね平坦な形状であり得る。皮膚接触面は、平滑であってもよく、又はエンボス加工、模様付け、隆起した又は窪んだディンプルなどの様々な形態の表面処理を含んでもよい。一実施形態では、第1の滑部材は、第2の滑部材と異なる形状又は表面処理を有する。複数の滑部材が提供される場合、これらは同様の色、香り、形状、及び/又は組成を有していてもよく、又はこうした特徴のうちの1つ又は2つ以上が異なっていてもよい。
一実施形態では、支持体内に形成されて支持体を半分に切断する横断方向中心線は、上部支持体領域及び下部支持体領域を形成することができ、上部支持体領域は下部支持体領域と対称をなす。支持体が単一旋回軸を有する、図5〜図12に示すようないくつかの実施形態では、単一旋回軸及び横断方向中心線は、同一線であり得る。他の実施形態では、滑部材は、米国特許第7,811,553号に示される別個の旋回軸と同様の別個の旋回軸を有する。
a.複数の滑部材支持体を含むキット
本発明の別の実施形態は、上述したような複数の滑部材支持体を含むキットを提供する。滑部材支持体は、例えば異なる滑部材(1つ又は複数)のように、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。一実施形態では、キットは、滑部材支持体と共に提供される1つ又は2つ以上のかみそりカートリッジを含む。各かみそりカートリッジは滑部材支持体とペアになっていて、キットの中に一緒に包装されてもよい。別の実施形態では、滑部材支持体は、対応のかみそりカートリッジを有して又は有さずに、袋又はタブの中に個包装される。一実施形態では、キットは、完全に組み立てられたかみそり(ハンドル、支持体、及びカートリッジを含む)を、滑部材支持体のうちの1つ又は2つ以上及び任意の追加のかみそりカートリッジと共に更に含む。
図1aは、本発明のかみそり背面の平面図であり、かみそりハンドル1800は、第1の滑部材1300と第2の滑部材1400とを含む支持体1200から係脱されており、該支持体は、この実施形態ではハウジングの離れた両端部に位置付けられた2つの開口として示されている隙間領域1260を形成し、この隙間領域1260において、ピン1860を含むハンドルのドッキングシステムが、カートリッジのドッキング面1540から外方に延在する一対のピン受容部材1560により、かみそりカートリッジハウジング1500上にドッキングされる。隙間領域を1つだけ使用することも可能である。更に図1aには、支持体の横断方向中心線に単一旋回軸1210が設けられている実施形態を示す。ここで示すように、支持体は、横断方向中心線によって区切られる支持体の2つの部分にわたって概ね同一であり得る。これにより、ユーザーは支持体を180度回転させることができることになる。更に、各滑部材がそれ自体の旋回軸1230及び1240を含んでいることも示されている。図1bは、同じかみそり構成要素を組立てられた構成で示している。図1cは、図1a及び図1bのかみそりの側面輪郭図である。好ましくは、滑部材(1つ又は複数)の皮膚と接触する部分は、カートリッジヘッドの皮膚接触面と概ね同一平面となる。更に図1cには、支持体に形成された上記隙間領域を通ってピン受容部材が突出している実施形態を示す。ドッキングシステムが支持体を通って突出し、カートリッジに形成された受容構造体内に取着するのも、本発明の範囲内である。
図2a及び図2bは、本発明の少なくとも1つの実施形態による2つの滑部材支持体の背面平面図である。図2aは、形状の異なる2つの滑部材を示している。ここでは、2つの別個の部材で形成された第1の滑部材が示されている。更にこの図には、単一の開口の形態の隙間領域が示されており、この開口は依然として、1つ又は2つ以上のドッキング取付具がハンドルとカートリッジとを取り付けるのを可能にすることができる。図2bは、滑部材が1つだけである実施形態を示す。滑部材は、ブレードを保持することになる領域の前方又は後方であり得る。
図3a、図3b、及び図3cは、本発明の少なくとも1つの実施形態による別のかみそりの背面傾斜図である。図3aは、かみそりハンドル、2つの滑部材を含む支持体、及びかみそりカートリッジ(ブレードが示されている)を、組み立てられたオリエンテーションで示している。図3bはハンドルが取り外された状態を示しており、見やすくするためにブレードがカートリッジヘッドから取り外されている。図3cは、分離されたこれら3つの構成要素のそれぞれを示している。ここで示すように、ドッキングシステムは、外方に突出した一対のピンを含んでおり、これらピンはカートリッジに形成された2つの受容部材とドッキングする。これら受容部材は弧形状を有して示されており、この弧形状により、カートリッジは、対向するピンによって形成された旋回軸を中心にして円滑に回転できるようになる。この実施形態では、支持体は、カートリッジの回転を促進するために、対応する弧形回転部材(embers)を含む。
図3dは、滑部材が取り付けられている支持体の正面斜視図を示す。滑部材1300は、受容部材の左部分から右部分へと受容部材上を揺動しているところが示されている。滑部材1400は、受容部材上にスナップ嵌め又は圧入されているところが示されている。当業者は、受容部材上に滑部材を圧入する場合、滑部材の一部分を受容領域に入れた後に他の部分に圧力を加える、揺動移動で行うことができることを理解するであろう。これは、左右に(すなわち、左側を入れた後で右側に圧力を加えるか、逆もまた同様)、又は上下に行うことができる。
図4a及び図4bは、図3に示すかみそりの側面図である。図4aは、組み立てられた後のかみそりを示す。図4bは、係脱された後のハンドル、支持体、及びカートリッジを示す。支持体は、カートリッジに面した前部接触面1210と、ハンドルに面した後部接触面1215とを有する。支持体が、支持体がハンドルと接触する位置である場所である2つの弧形回転部材を形成する場合には、支持体は、ここで図に示すように完全に平坦である必要はないことを、当業者は理解するであろう。第1の滑部材によって形成される滑部材皮膚接触面も示されている。第1の滑部材及び第2の滑部材が設けられるこの実施形態では、これらは共に同じ滑部材皮膚接触面を形成する。かみそりカートリッジは広範囲な皮膚接触面の一部を形成し、該部分は、滑部材によって形成される皮膚接触面の後方(負の位置)に位置してもよいが、該部分はまた、平坦であっても、滑部材によって形成される皮膚接触面から外向きに突出していても(正の位置)よい。支持体は、圧力が加えられたときに、ユーザーに向かって前方に、又は後方に変形し得ることを、当業者は理解するであろう。したがって、使用中に滑部材に加えられた圧力は、滑部材をハンドルに向けて後方に押し込み、全体的により平坦な皮膚接触面を作り出すことが可能である。皮膚は本来弾力性があり、身体は多くの凹凸曲線を有することもまた、当業者は認識するであろう。したがって、皮膚は、たとえ皮膚接触面が完全に平坦でないとしても、広範囲な皮膚接触面と係合するように適合することができる。
図5〜図12に示す装置は、特に本発明の支持体が第1及び/又は第2の滑部材保持構造を形成する場合に、本発明に従って同様に使用することができる。
図5は、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの正面図である。かみそりは、ハンドル800に取り付けられるかみそりカートリッジ100であるヘッドユニットからなる。かみそりカートリッジ100は、少なくとも1つのブレード510(この場合は3つのブレードが示されている)を担持するカートリッジハウジング500と、カートリッジの前端(ブレードよりも前方)に位置付けられたガード520と、カートリッジの後縁部でかつブレードの後方に位置付けられた潤滑ストリップ530(一般に剃毛補助具と呼ばれる)と、を含む。ヘッドユニットはまた、図5に示すように、任意のブレード(1つ又は複数)よりも前方に位置付けられた1つ又は2つ以上の潤滑ストリップを含んでいてもよい。既知の剃毛補助具及び潤滑ストリップの非限定的な例は、米国特許第7,581,318号、同第7,069,658号、同第6,944,952号、同第6,594,904号、同第6,302,785号、同第6,182,365号、同第D424,745号、同第6,185,822号、同第6,298,558号、及び同第5,113,585号、並びに米国特許出願第2009/0223057号に記載されている。かみそりカートリッジは、カートリッジの、かみそりのブレード先端を露出させている部分と、皮膚とがどのように接触するのかによって定められる剃毛面を形成する。
ヘッドユニットは、米国特許第5,661,907号に記載されているブレードユニットと同様であってもよい。ハンドルは米国特許第5,855,071号、同第5,956,851号、及び/又は同第6,052,903号に記載されているものと同様であってもよい。ブレードユニットをハンドルに接続するための接続部材が設けられてもよく、該接続部材は、米国特許公開第2006/0080837A号、及び同第2006/0080838A号、並びに/又は米国特許第8,033,023号に記載されている接続部材と同様であってもよい。
かみそりカートリッジは、ブレードが皮膚と接触する剃毛表面と、かみそりカートリッジがハンドルに直接又は間接的に取り付けられる、剃毛表面の反対側のドッキング面とを形成する。一実施形態では、かみそりカートリッジは、滑部材保持構造110を更に含み、この滑部材保持構造110は、少なくとも1つの第1の滑部材支持体310によってかみそりのハウジングに取り付けられる第1の滑部材300を含む。図に示すように、滑部材支持体は、一対の湾曲状の第1の滑部材保持構造(又は支持アーム)である。当業者は、この構造が直線状であってもよいことを認識するであろう。かみそりカートリッジは、少なくとも1つの第2の滑部材支持体410によってかみそりのハウジングに取り付けられる第2の滑部材400を更に含み得る。図に示すように、支持体は、一対の湾曲状である第2の滑部材保持構造である。
第1の滑部材及び第2の滑部材は、単一旋回軸200を中心に旋回するように、ハウジングに対してヒンジ止めされる。旋回軸200は、滑部材支持体(すなわち保持構造)をヒンジ止めすることができるビームから形成されてもよく、又は、第1の滑部材支持体と第2の滑部材支持体との間のヒンジ結合によって画定されてもよい(支持体を剃毛面の方に又は該剃毛面から離れる方に折り曲がることができる、支持体同士の間の脆弱ラインなど)。一実施形態では、カートリッジハウジングは、滑部材支持体がヒンジ止めされる、ハウジングから離れる方向に横向きに延在する一対の突出部を有する(図1に示す実施形態と同様)。一対の突出部が示されているが、特に単一の突出部をハウジングの受容領域に取り付けるための保持機構を備えている場合には、単一の突出部を、対応する第1の滑部材支持体及び第2の滑部材支持体、並びにカートリッジハウジングと共に使用することもできることを、当業者は理解するであろう。
本発明のかみそりカートリッジは、動力式又は手動式、使い捨て又は再補充可能なかみそりシステムと共に使用することができる。かみそりカートリッジはまた、複数のブレードを備えていてもよい。例えば、米国特許第7,168,173号は、Gillette Companyから市販される、複数のブレードを備えるかみそりカートリッジを含む、Fusion(登録商標)かみそりについて一般的に記載している。更に、かみそりカートリッジは、ガード並びに滑部材を含んでいてもよい。様々なかみそりカートリッジが本発明に従って使用可能である。フィン、ガード及び/又は剃毛補助具を有する及び有しない好適なかみそりカートリッジの非限定例としては、Fusion(登録商標)、Venus(登録商標)の製品ラインでGillette Companyによって販売されるもの、及び米国特許第7,197,825号、同第6,449,849号、同第6,442,839号、同第6,301,785号、同第6,298,558号、同第6,161,288号、及び米国特許公開第2008/060201号に開示されるものが挙げられる。
「前方」及び「後方」という用語は、本明細書で使用するとき、ブレードユニット(すなわち、かみそりカートリッジ)の機構間の相対位置を画定する。少なくとも1つのブレードの「前方」の機構は、例えば、装置で処理される表面が少なくとも1つのブレードと接触する前にその機構に接触するように位置付けられる。例えば、装置が、その意図された切断方向にストロークされる場合、ガードはブレードの前方にある。ブレード(1つ又は複数)の「後方」にある機構は、装置で処置される表面がブレードに遭遇した後で、その機構に遭遇するように位置決めされ、例えば、装置が、その意図された切断方向にストロークされる場合、キャップはブレードの後方に位置付けられる。
一実施形態では、かみそりのガードは、ユーザーの皮膚を係合するように少なくとも1つの細長い可撓性突出部を備える。一実施形態では、少なくとも1つの可撓性突出部は、該1つ以上の細長い縁部に対して略平行の可撓性フィンを備える。別の実施形態では、該少なくとも1つの可撓性突出部は、該1つ以上の細長い縁部に対して略平行ではない少なくとも1つの部分を備える、可撓性フィンを備える。好適なガードの非限定的な例としては、現在のかみそりブレードに使用されるものが挙げられ、米国特許第7,607,230号及び同第7,024,776号(エラストマー性/可撓性フィンバーを開示)、同第2008/0034590号(湾曲したガードフィンを開示)、同第2009/0049695(A1)号(上面と下面との間に延在する少なくとも1つの通路を形成するガードを有するエラストマー性ガードを開示)に開示されるものが挙げられる。
ヘッドユニットは、固定して又は取り外し可能にハンドルに取り付けられる。取り付けは、ヘッドユニットをハンドルのドッキング部材に直接取り付けてもよく、又は、ヘッドユニットを相互接続部材に取り付けることができ、次にこの相互接続部材がハンドルのドッキング部材に接続される。当業者は本発明の設計が、米国特許第7,811,553号に示されているかみそり、又はVenus Breezeタイプのかみそりに対する構造変更として達成されてもよく、これらに対する顕著な変更は、滑部材及び滑部材ホルダーとして記載されていることを理解するであろう。
図6a〜図6cは、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。図6aは、静止位置にあるかみそりを示し、図2bは、カートリッジが後方に旋回しており、カートリッジの後部(第1の滑部材、及びかみそりカートリッジキャップを形成する部分)がかみそりハンドルに向かって後方に偏向されているかみそりを示す。図6cは、同様のかみそりを示すが、カートリッジの前部(第2の滑部材及びガードを形成する部分)がかみそりハンドルに向かって偏向するように、カートリッジは前方に旋回している。こうした図は、滑部材支持体が固定的であり、屈曲しない実施形態を示す。一対の滑部材保持構造が示されているが、滑部材のそれぞれ又は両方は、単一構造で取り付けられるだけでもよい。単一保持構造を用いる一実施形態では、該保持構造は、かみそりの対向する側で、又は共に同じ側で使用することができる(例えば、第1の滑部材保持構造が、かみそりカートリッジの左側にある保持構造によってハウジングに取り付けられる場合、第2の滑部材は、かみそりカートリッジの右側に取り付けられた単一保持構造を介してハウジングに取り付けられてもよく、又は逆もまた同様である)。
図7a〜図7cは、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。図6a〜図6cに示す実施形態と同様に、カートリッジは、既存のカートリッジのように前後に旋回することができる。ここで、滑部材保持構造は、滑部材が剃毛面の後方に偏向し(図7b)、かつユーザーの皮膚に向かって前方に偏向する(図7c)ことができるように、旋回軸200に沿って旋回して示されている。一実施形態では、該第1の滑部材支持体及び該第2の滑部材支持体は、該かみそりが静止位置にあるとき、約165度〜約195度、又は約180度の角度を形成する。実際には、滑部材は剃毛面で又は剃毛面の上方で静止する。滑部材に力が加えられると、第1の滑部材支持体及び第2の滑部材支持体は、旋回軸から約190度〜約270度、又は約200度〜約225度の最大偏向角度を形成することが可能である(図7bに示す場合と同様)。かみそりはまた、旋回軸から約135度〜約180度、又は約150度〜約175度の最小偏向角度を有することができる(図7cに示す場合と同様)。当業者は、最小偏向角度を、滑部材がカートリッジの別の部分と接触する場所として定義することもできることを認識するであろう。
一実施形態では、該第1の滑部材支持体及び該第2の滑部材支持体は、静止位置にとどまるように互いに付勢される。当業者は、剃毛中に皮膚によって加えられる力が、滑部材の一方又は両方を、図7bに示す位置へと後方に偏向させるのに十分であり得ることを理解するであろう。付勢力は、滑部材が制御しきれずに偏向するように十分に低くなくてはならない。同様に、付勢力は、通常の剃毛ストロークに不快感を引き起こす又は通常の剃毛ストロークを妨げる可能性のある余計な力をユーザーが加える必要がないように、高くなくてはならない。一実施形態では、付勢力は、Venus Breezeタイプのかみそりで使用する滑部材保持部材の付勢力と同様である。
図8a〜図8bは、滑部材保持構造(glide retaining structure)がカートリッジハウジングに枢軸旋回可能に取り付けられ、保持構造と同様にシーソーのように旋回する、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。一実施形態では、第1の滑部材支持体及び第2の滑部材支持体は、約165度〜約195度、又は約180度などの固定角を形成する。図8a及び図8bに示すように、第1の滑部材支持体及び第2の滑部材支持体は、該固定角を維持しながら共に旋回することができる。
図9a〜図9cは、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図であり、支持体の一方又は両方は、支持体の残りの部分がロック位置にあるときに(例えば静止位置にロックされたときに)保持構造が前後に曲がることができるように、可撓性材料で作製される。本発明のこの実施形態又は任意の他の実施形態では、支持体が旋回しないように消費者が支持体をロックできるのが有用であり得る。そのような実施形態が望ましい場合、滑部材は使用中に依然として偏向することができるが、支持体をロック位置に維持することができるように、保持構造に可撓性材料を含ませるのが有用であり得る。
図10a〜図10bは、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。図10aに示すカートリッジは、白黒の線で描かれているが、図10bは表面に陰影が付けられて示されている。
図11は、支持体がカートリッジハウジングの周囲を取り囲んでいない、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの正面図である。この実施形態では、支持体は、剃毛面から離れて、カートリッジハウジングの後方に、又はカートリッジハウジングの後方部分の一部として位置する。図12a〜図12cは、滑部材が後方(12b)及び前方(12c)に旋回する場合の、本発明の少なくとも1つの実施形態によるかみそりの側面図である。
一実施形態では、滑部材保持構造110又は保持構造のうちの1つは、(例えば、消費者が、滑部材ホルダーを含まないカートリッジに滑部材ホルダーを追加することを望む場合に)消費者が該保持構造をカートリッジ本体から取り外すことができるように装着されてもよく、又は別の方法としては、カートリッジ本体に恒久的に装着されるか、若しくはカートリッジ本体と一体成形されてもよい。一実施形態では、保持構造110は、1つ又は2つ以上クリップを、ヘッドユニットのハウジングの背面上に係合することによって、カートリッジに取り外し可能に取り付けられる。滑部材支持体は、米国特許第7,811,553号に説明されているように、ハウジングをクリップの下に摺動させ、次いでそれらが適所にスナップ嵌めされるようにクリップを撓ませることによって、ハウジングと係合されてもよい。
一実施形態では、滑部材と支持体は一体形成される(つまり、滑部材及び支持体を1つの成形型に一緒に鋳込むなど、これらは同じプロセスにおいて形成される)。滑部材及び支持体が一体形成されない実施形態では、滑部材は、機械的取付けにより滑部材に取り付けられることができ、その場合には、例えば、滑部材を支持体の保持部の周囲に成形するか、ないしは別の方法で嵌合させるか、又は滑部材と支持体を接着剤又は熱によって固着させることができる。支持体の、滑部材に取り付けられる部分は、2つの機能を備えるかみそりのVenus Breeze(登録商標)シリーズ、及び/又はSchick(登録商標)Intuition(登録商標)シリーズのかみそりで使用されるものと同様であってもよい。別の実施形態では、滑部材及び滑部材ホルダーは、米国特許公開第2006/225285A号及び同第2006/080837A号、並びに/又は米国特許第7,811,553号に開示されるものと同様であってもよい。
いくつかの実施形態では、第1の滑部材支持体を旋回軸及び/又は第2の滑部材支持体に接続するヒンジは、エラストマー材(例えば、ブロック共重合体)から形成される。滑部材がユーザーの皮膚と接触すると滑部材が容易に撓むと同時に、良好なバネ戻りもウイングにもたらすように、エラストマー材は、概して、柔軟に曲がるように選択される。例えば、エラストマー材は、約0.7〜2MPa(100〜300psi)の曲げ弾性率を有してもよい。
一実施形態では、本発明は、少なくとも1つの滑部材保持構造を形成する支持体を提供する工程であって、少なくとも1つの滑部材保持構造は受容部材を形成する、工程と、第1の滑部材を提供する工程と、第1の滑部材を受容部材上に取り付ける工程と、を含む、物品の製造方法に関する。こうした工程は1つ又は2つ以上の滑部材に対して行われてもよく、これら工程は各滑部材に対して同時に行われてもよく、又は順次(すなわち同時ではない)行われてもよい。
滑部材が押出成形によって形成される場合、押出石鹸混合物を押出ダイに通過させ、(あり継ぎのような)結合部材を有する形状に形成し、次に冷却し、適切な長さに切断する(石鹸は暖かい間に切断することも可能であるが、取り扱い中により変形し易くなる)。代替プロセスは、石鹸を中間形態(例えば、円形又は「D」字形の断面形状を有する筒体など)に押出して、半加工品又はビレットを形成することである。次に、ビレットを所定の長さに直ちに切断し、石鹸がまだ暖かい間に圧力を加えて結合部材を備えたウイング形状とすることができる。追加の加圧形成工程を加えることによる利点は、押出成形だけの場合よりも複雑な形状及び望ましい形状を石鹸に加えることが可能となる点である。
ある形状に成形又は押出(及び任意に加圧)した後、滑部材を支持体内に形成された滑部材受容領域中へとスライドさせるか又は嵌め込む前に、滑部材を冷却する。別の実施形態では、滑部材を取り付ける工程は、滑部材がまだ暖かい間に行われてもよい。更に、滑部材の外形は、受容領域に沿って長さ方向により容易にスライドさせる(受けトラックに沿ってスライドさせるなど)ことができるように、若しくは、垂直にクリップ留め又はスナップ嵌めして、滑部材の保持されている部分に加えられる対抗圧力によって保持することができるように、又は、剃毛ストロークの方向にスライドさせることができるように、設計することが可能である。滑部材を保持領域内で保持することができるように、様々な形状を用いることができる。
別の実施形態では、滑部材を提供する工程は、滑部材を受容部材に取り付ける前に、滑部材を室温まで冷却する工程を含む。一実施形態では、第1の滑部材を提供する工程は、石鹸供給物(soap feed)を提供する工程と、石鹸供給物を押出して押出石鹸を形成する工程と、押出石鹸を切断して第1の滑部材を形成する工程と、第1の滑部材を冷却する工程と、を含む。
かみそりを組み立てる方法は、平面及び少なくとも1つの隙間領域を形成する支持体であって、該支持体は、該平面の片側に前部接触面を形成し、該平面の反対側に後部接触面を形成し、該支持体は少なくとも第1の滑部材保持構造を形成する、支持体及び、該支持体に取り付けられて皮膚が接触する接触面を形成する第1の滑部材であって、該皮膚接触面は該支持体の該前部接触面と同じ側にある、第1の滑部材を含む物品を提供する工程と、かみそりカートリッジを提供する工程と、かみそりハンドルを提供する工程と、該物品を該かみそりカートリッジと該かみそりハンドルとの間に位置付ける工程と、該かみそりハンドルを、該支持体内に形成された該少なくとも1つの隙間領域を通して、該かみそりカートリッジに取り付ける工程と、を含む。該支持体は、該かみそりカートリッジ又は該ハンドルに締結される必要はない。
V.包装
何ら理論に拘束されることを意図するものではないが、本発明は、包装に関する柔軟性を可能にすると考えられているのに対して、石鹸構成要素を有する他の同様のかみそりは、これまでは、事実上気密性(低レベルの水蒸気透過速度及び/又は酸素透過率)である容器内に包装される必要があった。本発明の滑部材用組成物は、製品安定性が改善されており、かつ水滴が生じにくい及び/又は他の形態安定性に関する問題を起こしにくいので、本発明の製品は堅牢性の低い容器内に包装することができると考えられる。本発明の製品は、タブと蓋の付いた気密容器内に包装されてもよいが、該製品はまた、廃棄物が少なく低価格であり得るビニール袋又は他の同様のあまり頑丈でない包装体内に包装されてもよい。一実施形態では、かみそり、かみそりカートリッジ、及び/又は滑部材を含む滑部材支持体は、非気密封止パッケージ又は袋内に包装されてもよい。パッケージ又は袋はまた、単に非気密であり得る。
VI.石鹸基剤安定性試験
水滴評価試験法:
石鹸ウイングのサンプルをガラス製の口の空いた瓶に入れ、5℃、30℃ 75% RH及び40℃ 75% RHで保存することによって、水滴を測定することができる。測定値はまた、70% RHで収集してもよい。サンプルを1ヶ月、2カ月、及び3か月にわたり放置し、水滴について目視評価する。水滴は、石鹸の表面上に蓄積する水分の液滴と定義される。通常、石鹸表面は乾燥しており、水分の存在は見当たらない。実施例1による滑部材用組成物を有するかみそり−結果は、水滴の存否として報告する。
本発明は、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を制限しない、以下の実施例において更に記載される。
(実施例)
Figure 2016521622
石鹸ヌードルを、クラッチング(crutching)工程及び真空乾燥工程を含む従来のプロセスにより作製する。次いで、石鹸ヌードルをアマルガム器に加える。水、二酸化チタン、PEG、及び香料の成分をアマルガム器に加え、約30〜60秒間混合する。次いで、この石鹸混合物を、従来の機械練り、圧出、及び打ち抜き工程により処理して、最終固形石鹸組成物を得る。
非限定的な例を目的として、これら実施例で使用する石鹸ヌードルは、次の近似組成を有する:約65%のヤシ油ナトリウム、16%のパーム核脂肪酸ナトリウム、約0.5%〜8%のグリセリン、1%のヤシ脂肪酸及び約1%の塩化ナトリウム、残部は不鹸化物及び水。これらの百分率量は、石鹸ヌードルの重量%である。PEG−90M、PEG−115M、及びPEG−7Mは、DOW Chemical companyより商品名Polyox(商標)で入手可能である。
本明細書の全体を通じて与えられるすべての最大の数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そのようなより小さい数値限定があたかも本明細書に明示的に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書を通じて記載されるあらゆる最小数値限定は、より大きいあらゆる数値限定を、そのようなより大きい数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように含む。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にあるあらゆるより狭い数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が本明細書に全て明示的に記載されているかのように含む。
特に指定がない限り、本発明の明細書、実施例、及び請求の範囲における全ての割合、比率、及び百分率は重量基準であり、全ての数値限定は、当該技術分野により提供される通常の程度の精度で使用される。更に、本明細書で使用される場合、群が要素の一覧「から構成される(comprising of)」と記載されている場合、その群はまた、群の要素の同じ一覧「から本質的になる」又は「からなる」可能性がある。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
あらゆる相互参照又は関連特許若しくは特許出願を含む、本明細書に引用される文献はすべて、明示的に除外ないしは別の方法で限定されている場合を除いて、本明細書中にその全容を援用するものである。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示されているか若しくは特許請求の範囲に記載されているあらゆる発明に関する先行技術であることを認めるものではなく、あるいはそれが単独で又は他のいかなる参考文献(単数若しくは複数)とのいかなる組み合わせにおいても、かかる発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本文書での用語の任意の意味又は定義の範囲が、参照により組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができることが当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (14)

  1. 剃毛カートリッジ(100)であって、
    ハウジング(500、1500)と、
    前記ハウジング上に位置付けられた1つ又は複数の剃毛ブレード(510)と、
    滑部材支持体(310、410)と、
    前記滑部材支持体に装着された少なくとも1つの滑部材用組成物(300、400、1300、1400)であって、前記滑部材用組成物が15重量%未満、好ましくは15重量%〜0.5重量%の吸湿性成分、及び石鹸基剤を含む、滑部材用組成物と、
    を含む、剃毛カートリッジ。
  2. 前記吸湿性成分が、グリセリン、多価アルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の剃毛カートリッジ。
  3. 前記滑部材用組成物(300、400、1300、1400)が、前記吸湿性成分を含まないか、又は実質的に含まない、請求項1又は2に記載の剃毛カートリッジ。
  4. 前記滑部材用組成物(300、400、1300、1400)が、グリセリン及び任意の多価アルコールの両方を含まないか、又は実質的に含まない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  5. 前記吸湿性成分が、8重量%未満レベルの重量で存在するグリセリンを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  6. 前記滑部材用組成物(300、400、1300、1400)が、0.1重量%〜10重量%の重量でポリオキシエチレンを更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  7. ピリチオン源を前記石鹸基剤の0.01重量%〜5重量%のレベルで更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  8. 前記石鹸基剤が、トリクロカルバン、トリクロサン、ハロゲン化ジフェニルエーテル、ヘキサクロロフェン、3,4,5−トリブロモサリチルアニリド、2−ピリジンチオール−1−オキシドの塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される抗菌剤を更に含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  9. 前記石鹸基剤が、アンモニア溶液、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、可溶性炭酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるpH調整剤を更に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  10. ジメチコンPEG−7リン酸パンテニル、ジメチコンPEG−7リン酸塩、ジメチコンPEG−7ウンデシレン酸塩、ジメチコン/メチコンコポリマー、パーフルオロノイルエチル(perfluoronoylethyl)ジメチコンメチコンコポリマー、ジメチコン中のジメチコン/ビニルジメチコン架橋ポリマー、鉱油中のビニルジメチコン/ラウリルジメチコン架橋ポリマー、スクアラン中のビニルジメチコン/ラウリルジメチコン架橋ポリマー、ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン架橋ポリマー、スクアレン及びラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3架橋ポリマー、トリエチルヘキサノイン及びラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3架橋ポリマー、並びにジメチコン/ポリグリセリン−3架橋ポリマー及びジメチコン、PEG/PPG−20/6ジメチコン、ベヘノキシジメチコン、C24〜28のアルキルメチコン、ジメチコン/ビニルジメツチン(dimethucine)架橋ポリマー、C12−C14のPareth−12、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、シリコーンポリマーを更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  11. 前記滑部材用組成物(300、400、1300、1400)が、ポリエチレン、ポリブテン、鉱油、又はこれらの混合物のうちの少なくとも1つを更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  12. 前記滑部材用組成物(300、400、1300、1400)が、成型によって形成されない、請求項1〜11のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  13. 前記滑部材支持体が、前記剃毛カートリッジに恒久的に取り付けられていない、請求項1〜12のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジ。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の剃毛カートリッジの毛髪の剃毛のための使用。
JP2016519549A 2013-06-17 2014-06-05 吸湿性成分を低レベルで含むか全く含まない、かみそりと共に使用するための滑部材 Pending JP2016521622A (ja)

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