[0001]本願は、あたかも以下に、および、すべての適用可能な目的のために、完全に述べられているように、参照によって本明細書に組み込まれている2013年5月13日に出願された、「増強されたGSM(登録商標)セル獲得(ENHANCED GSM(登録商標) CELL ACQUISITION)」に関する米国特許仮出願番号第61/822,751号に関連し、それに対する優先権を主張する。
[0029]図1は、いくつかの実施形態に従う、複数のワイヤレス・デバイスを有するワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。ワイヤレス・デバイスは、基地局102またはワイヤレス通信デバイス104であり得る。ワイヤレス通信デバイス104は、増強されたGSMセル獲得のために構成され得る。例えば、ワイヤレス通信デバイス104は、サービングセルを取得するために、多元無線アクセス技術(RAT)および/または複数の帯域にわたって迅速に探索するように構成され得る。
[0030]基地局102は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイス104と通信する局である。基地局102はまた、アクセスポイント、基地トランシーバ局(BTS)、ブロードキャスト送信機、ノードB、エボルブド・ノードB等と称され、これらの機能のうちのいくつかまたはすべてを含み得る。本明細書では「基地局」という用語が使用されるであろう。各基地局102は、特定の地理的エリアのためにカバレージを提供する。基地局102は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイス104のために通信カバレージを提供し得る。「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに依存して基地局102および/またはそのカバレージエリアと称され得る。
[0031]ワイヤレス通信システム100(例えば、多元接続システム)における通信は、ワイヤレス・リンクを介した送信を通じて達成され得る。そのような通信リンクは、単入力単出力(SISO)、多入力単出力(MISO)、または多入力多出力(MIMO)システムによって確立され得る。MIMOシステムは、データ送信のために、複数(NT)個の送信アンテナおよび複数(NR)個の受信アンテナをそれぞれ備えた(1つまたは複数の)送信機および(1つまたは複数の)受信機を含む。SISOシステムおよびMISOシステムは、MIMOシステムの特定の事例である。MIMOシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成される追加のディメンショナリティが利用される場合、改善されたパフォーマンス(例えば、より高いスループット、より大きい容量、または改善された信頼性)を提供し得る。
[0032]ワイヤレス通信システム100は、MIMOを利用し得る。MIMOシステムは、時分割複信(TDD)システムと周波数分割複信(FDD)システムとの両方をサポートし得る。TDDシステムでは、相互原理が、アップリンク・チャネルからのダウンリンク・チャネルの推定を可能にするように、アップリンク送信およびダウンリンク送信が同じ周波数領域にある。これは、送信元のワイヤレス・デバイス(a transmitting wireless device)が、送信元のワイヤレス・デバイスによって受信された通信からの送信ビームフォーミング利得を抽出することを可能にする。
[0033]ワイヤレス通信システム100は、利用可能なシステム・リソース(例えば、帯域幅および送信電力)を共有することによって、複数のワイヤレス通信デバイス104との通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロング・ターム・エボリューション(LTE)システム、および空間分割多元接続(SDMA)システムを含む。
[0034]「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような無線技術を実現し得る。UTRAは、WCDMAおよび低チップ・レート(LCR)を含む一方、cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM)のような無線技術を実現し得る。OFDMAネットワークは、例えば、エボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュ−OFDMA等のような無線技術を実現することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・エボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびロング・ターム・エボリューション(LTE)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。
[0035]第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、世界的に適用可能な第3世代(3G)モバイル電話仕様を定義することを目的とするテレコミュニケーション団体のグループ間でのコラボレーションである。3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)は、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)モバイル電話規格の改善を目指した3GPPプロジェクトである。3GPPは、モバイル・ネットワーク、モバイル・システム、およびモバイル・デバイスの次世代のための仕様を定義し得る。
[0036]3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)では、ワイヤレス通信デバイス104は、「ユーザ機器」(UE)と称され得る。ワイヤレス通信デバイス104はまた、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局等と称され得、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局等の機能のいくつかまたはすべてを含み得る。ワイヤレス通信デバイス104は、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス・デバイス、ワイヤレス・モデム、ハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ等であり得る。
[0037]ワイヤレス通信デバイス104は、任意の所与の瞬間において、ダウンリンク129および/またはアップリンク127上で、0、1、または複数の基地局102と通信し得る。ダウンリンク129(すなわち順方向リンク)は、基地局102からワイヤレス通信デバイス104への通信リンクを指し、アップリンク127(すなわち逆方向リンク)は、ワイヤレス通信デバイス104から基地局102への通信リンクを指す。ワイヤレス通信デバイス104は、グローバル移動体通信システム(GSM)、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、ワイヤレス・フィディリティ(Wi−Fi(登録商標))、および広帯域CDMAを用いるように構成され得る。
[0038]グローバル移動体通信システム(GSM)は、セルラ・ワイヤレス通信において広く普及している規格である。GSMは、標準的な音声サービスに比較的効率的である。しかしながら、高いフィディリティのオーディオ・サービスおよびデータ・サービスは、GSMが最適化されるものよりも高いデータ・スループット・レートを必要とする。容量を増やすために、GSMシステムでは、汎用パケット・無線サービス(GPRS)規格、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)規格、およびUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)規格が適用されている。GSM/EDGE無線アクセス・ネットワーク(GERAN)仕様では、GPRSおよび増強された汎用パケット・無線サービス(EGPRS)が、データ・サービスを提供する。GERANのための規格は、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)によって維持されている。GERANは、GSMの一部である。さらに詳しくは、GERANは、基地局102(AterインターフェースおよびAbisインターフェース)と、基地局コントローラ(Aインターフェース等)とを連結するネットワークと共に、GSM/EDGEの無線部分である。GERANは、GSMネットワークのコアを表す。それは、PSTN(公衆交換電話ネットワーク)およびインターネットからの通話およびパケット・データを遠隔端末へ、および、遠隔端末からの通話およびパケット・データをPSTN(公衆交換電話ネットワーク)およびインターネットへルーティングする(routes)。GERANはまた、組み合わされたUMTS/GSMネットワークの一部である。
[0039]GSMは、スペクトル・リソースを共有する目的のために、時分割多元接続(TDMA)および周波数分割多元接続(FDMA)の組み合わせを適用する。GSMネットワークは、一般に、多くの周波数帯域で動作する。例えば、GSMネットワークは、GSM−850帯域、EGSM帯域(E−GSM−900帯域とも称される)、DCS(デジタル・セルラ・サービス)帯域(DCS−1800とも称される)、PCS(パーソナル通信サービス)帯域(PCS−1900とも称される)、P−GSM帯域、R−GSM帯域、およびT−GSM帯域を使用し得る。リファーミング(refarming)によって、未だに定義されていない多くの追加のGSM帯域も使用され得る。
[0040]GSM−850帯域は一般に、アップリンク127のために、824.2−849.2メガヘルツ(MHz)周波数範囲における無線スペクトルを使用し、ダウンリンク129のために、869.2−894.2MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し得る。EGSM帯域は、アップリンク127のために、880−915MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し、ダウンリンク129のために、925−960MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し得る。DCS帯域は、アップリンク127のために、1710.2−1784.8MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し、ダウンリンク129のために、1805.2−1879.8MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し得る。PCS帯域は、アップリンク127のために、1850.2−1909.8MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し、ダウンリンク129のために、1930.2−1989.8MHz周波数範囲における無線スペクトルを使用し得る。
[0041]各周波数帯域は、200キロヘルツ(kHz)で間隔を空けられた124のRFチャネルを提供する200kHzキャリア周波数へ分割され得る。GSM−1900は、アップリンク127のために、1850−1910MHz帯域を使用し、ダウンリンク129のために、1930−1990MHz帯域を使用する。GSM−900のように、FDMAは、アップリンク127とダウンリンク129との両方のためのスペクトルを、200kHz幅のキャリア周波数へ分割する。同様に、GSM−850は、アップリンク127のために824−849MHz帯域を使用し、ダウンリンク129のために869−894MHz帯域を使用する一方、GSM−1800は、アップリンク127のために1710−1785MHz帯域を使用し、ダウンリンク129のために1805−1880MHz帯域を使用する。
[0042]GSMにおける各チャネルは、特定の絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN:specific absolute radio frequency channel number)によって識別される。例えば、ARFCN 1−124が、GSM−900のチャネルに割り当てられ、ARFCN 128−251が、GSM−850のチャネルに割り当てられ、ARFCN 0−123および975−1023が、EGSMに割り当てられ、ARFCN 512−885が、DCSおよびPCSに割り当てられる。1つの構成では、DCSは、ARFCN 512−888を含み得る一方、PCSは、ARFCN 512−810を含む。PCS帯域およびDCS帯域はいくつかの共通のARFCNを共有するが、共有されたARFCNは、異なるキャリア周波数へマッピングされる(そして、一般に、PCS帯域およびDCS帯域は、共存しない)。GSMでは、各チャネルは、200kHzのチャネル幅を有し得る。したがって、EGSM帯域は、175のチャネルを有し、DCS帯域は、375のチャネルを有し、PCS帯域は、300のチャネルを有し、GSM−850帯域は、125のチャネルを有する。
[0043]加入されるネットワークに登録する前に、ワイヤレス通信デバイス104は、サービングセルとしてサービス提供する可能性のあるセルのショート・リストを取得する必要があり得る。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、前のサービングセルを記録するデータベースを含み得、これによって、登録を加速する。しかしながら、データベースは、いくつかのシナリオにおいて、役に立たないことがあり得る。例えば、ちょうど電源を入れられたワイヤレス通信デバイス104、カバレージ問題を経験しているワイヤレス通信デバイス104、良好にカバーされたエリアに戻ったワイヤレス通信デバイス104、起動中の新たなワイヤレス通信デバイス104、新たにリイメージされた(reimaged)ソフトウェアを有するワイヤレス通信デバイス104、異なる国、異なる地域、または別のセルに持ち込まれたワイヤレス通信デバイス104、別のモバイル・ネットワーク・オペレータ(MNO)から加入識別モジュール(SIM)カードをちょうど受け取ったワイヤレス通信デバイス104、複数の無線アクセス技術(RAT)にわたってスキャンする必要のあるマルチモード・ワイヤレス通信デバイス104、および、移動中のワイヤレス通信デバイス104は、登録を加速するために、前のサービングセルを有するデータベースを使用することができないであろう。このデータベース解決策が利用可能ではない場合、ワイヤレス通信デバイス104はその代わりに、ARFCNをスキャンし得る。
[0044]ARFCNをスキャンすることによって、ワイヤレス通信デバイス104は、サービングセルとして動作し得る可能なセルを決定できるようになる。具体的には、ワイヤレス通信デバイス104は、周波数補正チャネル(FCCH)113を発見するためにARFCNをスキャンし得る。FCCH 113は、ワイヤレス通信デバイス104が、ローカル発振器(LO)を基地局102クロックにロック(lock)できるようにするGSM Umエア・インターフェース131におけるダウンリンク・オンリー制御チャネルである。FCCH 113は、同期チャネル(SCH)直前のフレームにおいて送信される。したがって、ワイヤレス通信デバイス104が、FCCH 113を発見すると、ワイヤレス通信デバイス104は、SCHを発見し、それを復号し得る。
[0045]ARFCNをスキャンすることは、相当な長さの時間を必要とし得る。この時間期間は、セル獲得(ACQ)時間と称され得る。セルACQ時間は、すべての無線アクセス技術(RAT)のすべてのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を発見することを要求される時間の長さであり得る。ワイヤレス通信デバイス104は、ワイヤレス通信デバイス104が動作し得る各々およびすべての帯域/モードで電力スキャンを実行する必要があり得る。GSMスペクトル・リファーミングの導入により、ワイヤレス通信デバイス104は、例えばWCDMA、CDMA/EV−DO、およびLTEのように、GSMに加えて、他の無線アクセス技術(RAT)を探索するのに追加の時間を費やし得る。
[0046]GSMのための4つのポピュラーな帯域内(GSM−850帯域、EGSM帯域、DCS帯域、およびPCS帯域)では、ワイヤレス通信デバイス104は、975のARFCNをスキャンする必要があり得る。1つの問題は、GSMが狭帯域システムであり、ここで、従来方法は、各ARFCNを1つずつスキャンすることである。例えば、ワイヤレス通信デバイス104は、加入されるネットワークにワイヤレス通信デバイス104が登録することができる前に、ARFCNをスキャンするのに10〜20秒を費やし得る。さらに、ワイヤレス通信デバイス104は、より複雑になると、(追加のサポートされている帯域、および追加のサポートされている無線アクセス技術(RAT)によって、)ARFCNをスキャンするために費やされる追加の時間が必要とされ得る。
[0047]典型的には、無線リソース(RR)管理エンティティが、レイヤ1に、4つのポピュラーなGSM帯域(すなわち、EGSM帯域、GSM−850帯域、DCS帯域、およびPCS帯域)において975のARFCNをスキャンするように命じ得る。レイヤ1は、最も高い電力から、最も低い電力へリストされた、ソートされたARFCN(スキャンされた100を超えるARFCNが存在し得る)のリストを、レポート・バックし得る。その後、無線リソース(RR)管理エンティティは、レイヤ1に、先頭の(top)ARFCNにおけるFCCH 113を発見するように努めることを要求し得る。FCCH 113は、BCCH ARFCNにおいてほぼ50ミリ秒(ms)毎に発生する67kHzのトーンを有するバーストである。したがって、GSMワイヤレス通信デバイス104は、そのチャネルがBCCHであるか否かを決定するために、受信された電力ですべてのチャネル上において、50ms待つ必要があり得る。これは浪費的である。なぜなら、ほとんどのチャネルは、トラフィック・チャネル(TCH)であり、BCCHではないからである。
[0048]電源オンおよび通常使用の両方のために、サービス停止(OOS)になることは、通信においてよくあることである。これは、普遍的なカバレージを提供することはまだ可能ではないからである。さらに、カバレージを求める探索は、バッテリ電力を使用する。注意深く考慮されなければ、ACQ時間は、バッテリを消耗し得、ワイヤレス通信デバイス104を使用不可にする。したがって、オペレータは、サービス停止(OOS)を取り扱う効率的な手法に関心がある。典型的には、合理的な周期的探索が、セルカバレージを取得するために使用される。サービスが長い時間期間発見されていない場合、この周期は、数分もの長さになり得る。
[0049]ワイヤレス通信デバイス104は、増強されたGSMセル獲得モジュール105を含み得る。増強されたGSMセル獲得モジュール105は、加入されるネットワークに登録するためにワイヤレス通信デバイス104が必要とされる時間の長さを低減し得る。さらに詳しくは、増強されたGSMセル獲得モジュール105は、ワイヤレス通信デバイス104のマルチモード機能を活用する。
[0050]マルチモード・ワイヤレス通信デバイス104では、GSMは、典型的に、他の広帯域無線アクセス技術(RAT)のために追加されたサポートと共に、ベースラインとして使用される。これらのその他のRATは、WCDMA、LTE、および/または、その変形を含み得る。
[0051]いくつかの実施形態に従って、マルチモード・ワイヤレス通信デバイス104は、増強されたGSMセル獲得モジュール105を用いるためにハードウェア基礎を含み得る。例えば、マルチモード・ワイヤレス通信デバイス104は、広帯域受信機119を含み得る。広帯域受信機119は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)広帯域受信機119、Wi−Fi広帯域受信機119、またはWCDMA広帯域受信機119であり得る。1つの構成では、広帯域受信機119は、20MHz広帯域受信機119であり得る。
[0052]マルチモード・ワイヤレス通信デバイス104はまた、その他の構成要素および機能を含み得る。例えば、ワイヤレス通信デバイス104は、高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121、回転子(rotator)123、および狭帯域フィルタ125を含み得る。高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121は、スキャンされたARFCN 111におけるFCCH 113を識別するために使用され得る。回転子123は、ARFCN 111の、キャプチャされたIQデータ107の右セクションを、SCHのベースバンド信号の通常フォーマットへ配置するために使用され得る。狭帯域フィルタ125は、クリーンなSCH信号を取得するために使用され得る。
[0053]広帯域受信機119は、52ミリ秒(ms)(これは、電力スキャンよりも相当少ない)毎に200のARFCNをスキャンするために利用され得る。スキャン200はまた、キャリア・スキャンまたはトーン・スキャンとも称され得る。したがって、広帯域受信機119は、1つのスキャン(52ms)を用いて、EGSM帯域において175のARFCNをスキャンし得る。広帯域受信機119はまた、1つのスキャン(52ms)を用いて、GSM−850帯域において125のARFCNをスキャンし得る。52msのスキャンは、スキャンされた200のARFCNにおける可能なすべてのFCCH 113出現をカバーする。
[0054]DCS帯域とPCS帯域との両方は、200を超えるARFCNを含む(DCSは375のARFCNを有し、PCSは300のARFCNを有する)。したがって、DCS帯域およびPCS帯域は、広帯域受信機119によって各々2つのスキャンを必要とし得る。しかしながら、2つ以上のローカル発振器(LO)が使用されるのであれば、広帯域受信機119は、1つのスキャン(52ms)でDCS帯域を、1つのスキャン(52ms)でPCS帯域を、1つのスキャン(52ms)でGSM−850帯域とEGSM帯域との両方を、スキャンし得る。したがって、広帯域受信機119は、156msで4つすべての帯域をスキャンし得る。ローカル発振器(LO)の各々は、スキャンされた帯域(例えば、GSM帯域)のために適切な中心周波数および異なる帯域幅のためのオプションを有し得る。1つの構成では、各ローカル発振器(LO)は、他の帯域とのオーバラップを最小化しながら、帯域がカバーされるように構成され得る。極端なダイナミック・レンジが必要とされる場合、適切なサービングセルが、他のセルと識別可能であることを保証するために、ロング・ターム・エボリューション(LTE)によって使用される異なる帯域幅が使用され得る。その後、サービングセルからの信号との干渉を生成する近傍セルを避けるために、より狭い帯域が使用され得る。いくつかの構成では、複数のローカル発振器(LO)が、並列構成でARFCNをスキャンするように構成され得る。
[0055]サポートされている帯域がスキャンされると、ワイヤレス通信デバイス104は、スキャンされたARFCN 111における何れかのFCCH 113を識別するために、高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121を使用し得る。高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121は、その後、FCCH 113のARFCN 111、BCCHの受信信号強度インジケーション(RSSI:received signal strength indication)117、およびSCHの時間を決定することができる。増強されたGSMセル獲得モジュールは、それらの受信信号強度インジケーション(RSSI)115に従って、FCCH 113をソートし得る。その後、ワイヤレス通信デバイス104は、キャプチャされた同じIQデータを用いて、最も高い受信信号強度インジケーション(RSSI)を持つFCCH 113のSCHを復号し得る。システム情報ブロックSI 3/4は、予測可能な位置に存在し得る。FCCH 113およびSCHが発見されると、SI 3/4が共にグループ化され、さらに、広帯域受信機119を用いて取得され得る。
[0056]自動利得制御(AGC)の使用は、サンプリング帯域幅における信号に飽和(saturation)が発生しないことを保証し得る。最良ケースのシナリオでは、最も高い電力レベルを持つセルは、ユーザの公衆陸線モバイル・ネットワーク(PLMN)である。しかしながら、ほとんどのケースでは、見込みのあるサービングセルに対するワイヤレス通信デバイス104の位置に依存して、電力レベルは、自動利得制御(AGC)設定によって適応されるのに十分好適であり、見込みのあるサービングセルが、正しく識別される。いくつかのコーナ・ケース(some corner cases)については、ワイヤレス通信デバイス104の、見込みのあるサービングセルからの電力レベルは、自動利得制御(AGC)の制限されたダイナミック・レンジ(これらは、飽和を回避するために主に設定される)において適応されるには低すぎるので、20MHz ACQは、どの適切な、見込みのあるサービングセルをも発見しないことがあり得る。
[0057]−48 dBmよりも上の高い電力レベルがある場合、ワイヤレス通信デバイス104は、広帯域受信機119を絞り込み(LTEは、6つの異なるBW:すなわち20,15,10,5,3,および1.4MHzを有する)、前の試行においてどのBCCHをも示していない低電力レベルの範囲を再びサンプルするためにローカル発振器(LO)を適切に配置する(park)。これは、従来の200kHz狭帯域ACQ技法への自然なフォールバックに導き得る。この第2のスキャンおよび後続するスキャンは、所望されるサービングセルの−110 dBmにおいてFCCH 113を取得することを目的とされている。このフォールバック手順は、コーナ・ケースにおいてのみ使用され、増強されたGSM ACQは、ほとんどのケースにおいて十分であるべきである。
[0058]図2は、いくつかの実施形態に従う、増強されたGSMセル獲得のための方法900のフロー図である。この方法900は、ワイヤレス通信デバイス104によって実行され得る。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、GSM規格にしたがって構成され得る。ワイヤレス通信デバイス104は、複数の帯域および/または複数の無線アクセス技術(RAT)を用いて通信することが可能なマルチモード・デバイスであり得る。したがって、ワイヤレス通信デバイス104は、(前述したように)広帯域受信機119および高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121を含み得る。
[0059]ワイヤレス通信デバイス104は、獲得を開始し得る902。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、アンテナ、プロセッサ、およびメモリのうちの少なくとも1つを用いて、サービングセルの獲得を開始し得る902。ワイヤレス通信デバイス104は、サポートされている帯域に関するARFCN 111のスキャンを実行し得る904。前述したように、ワイヤレス通信デバイス104は、スキャンを実行する904ために、広帯域受信機119を使用し得る。このスキャンは、複数の帯域および/または複数の無線アクセス技術(RAT)にわたって実行され得る904。
[0060]ワイヤレス通信デバイス104は、FCCH 113を含むスキャンのうち、ARFCN 111を識別し得る906。ほとんどのARFCN 111は、トラフィック・チャネルになるであろう。しかしながら、ARFCN 111のうちのいくつかは、BCCHであり得る。BCCHデータは、セルID、ロケーション・エリア・コード(LAC)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC)、およびモバイル国コード(MCC)を含み得る。ARFCN 111がBCCHである場合、ARFCN 111は、約50ms毎に繰り返される67kHzトーン(FCCH 113である)を含み得る。FCCH 113が発見されると、次のフレーム(4.6ms後)は、同期チャネル(SCH)となるであろう。同期チャネル(SCH)は、ワイヤレス通信デバイス104が、呼(a call)を開始し、サービングセルにキャンプ・オンする(camp on)ために必要な登録および公衆陸線モバイル・ネットワーク(PLMN)探索に対応する情報を含み得る。ワイヤレス通信デバイス104は、その後、同期チャネル(SCH)を復号し得る908。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、同期チャネル(SCH)を復号する908ために、(すなわち、同期チャネル(SCH)は、FCCH 113の直後に続くので、)1つまたは複数の識別されたFCCH 113に対応するデータを使用し得る。ワイヤレス通信デバイス104は、アンテナ、プロセッサ、およびメモリのうちの少なくとも1つを用いて同期チャネル(SCH)を復号し得る908。ワイヤレス通信デバイス104は、サービングセルを獲得するために、復号された同期チャネル(SCH)を使用し得る。
[0061]図3は、いくつかの実施形態に従う、増強されたGSMセル獲得のための方法1000のフロー図である。この方法1000は、ワイヤレス通信デバイス104によって実行され得る。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、RF環境を認識していない(例えば、ワイヤレス通信デバイス104は、たった今、電源オンされた)クワッド帯域GSMデバイス(a quad-band GSM device)であり得る。ワイヤレス通信デバイス104は、EGSM帯域、GSM−850帯域、PCS帯域、およびDCS帯域をサポートし得る。
[0062]呼を行う前に、ワイヤレス通信デバイス104は、サービングセルを獲得しなければならない。したがって、ワイヤレス通信デバイス104は、獲得の一部として、サービングセルの獲得を開始し得る1002。ワイヤレス通信デバイス104が、サービングセルを獲得すること1002に費やす時間の長さ(例えば、多くの市販のワイヤレス通信デバイス104は、呼がなされる前に、サービングセルに登録するのに10〜20秒かかり得る)を低減することが所望され得る。ワイヤレス通信デバイス104がサービングセルを獲得すること1002に費やす時間の長さを短縮するために、ワイヤレス通信デバイス104は、増強されたGSMセル獲得モジュール105を使用し得る。
[0063]ワイヤレス通信デバイス104は、EGSM帯域のARFCN 111をスキャンし得る1004。ワイヤレス通信デバイス104はまた、GSM−850帯域のARFCN 111をスキャンし得る1006。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、広帯域受信機119を用いてGSM−850帯域およびEGSM帯域のARFCN 111をスキャンし得る。ワイヤレス通信デバイス104が、複数のローカル発振器(LO)を搭載しているのであれば、広帯域受信機119は、(52msの期間にわたって)GSM−850帯域とEGSM帯域とを同時にスキャンし得る。
[0064]ワイヤレス通信デバイス104は、DCS帯域のARFCN 111をスキャンし得る1008。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、広帯域受信機119を用いて、DCS帯域のARFCN 111をスキャンし得る1008。ワイヤレス通信デバイス104が、複数のローカル発振器(LO)を搭載しているのであれば、広帯域受信機119は、52msの期間にわたって、DCS帯域の375のチャネルをスキャンし得る(すなわち、2つのスキャンが、同時に実行される)。
[0065]ワイヤレス通信デバイス104はまた、PCS帯域のARFCN 111をスキャンし得る1010。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、広帯域受信機119を用いて、PCS帯域のARFCN 111をスキャンし得る1010。ワイヤレス通信デバイス104が、複数のローカル発振器(LO)を搭載しているのであれば、広帯域受信機119は、52msの期間にわたって、PCS帯域の300のチャネルをスキャンし得る1010(すなわち、2つのスキャンが、同時に実行される)。
[0066]スキャンされる帯域の順序は、いくつかの実施形態によれば、あまり重要ではない。例えば、1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、1番目にDCS帯域を、2番目にEGSM帯域およびGSM−850帯域を、3番目にPCS帯域をスキャンし得る。別の構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、1番目にPCS帯域を、2番目にDCS帯域を、3番目にEGSM帯域およびGSM−850帯域をスキャンし得る。さらに、ワイヤレス通信デバイス104は、DCS帯域、PCS帯域、EGSM帯域、およびGSM−850帯域以外の他の帯域をサポートし得る。例えば、ワイヤレス通信デバイス104は、GSM−710帯域、GSM−750帯域、またはT−GSM−900帯域をサポートし得る。
[0067]ワイヤレス通信デバイス104は、FCCH 113を含むARFCN 111を識別し得る1012。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、FCCH 113を含むARFCN 111を、高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121を用いて識別し得る1012。ワイヤレス通信デバイス104はまた、BCCHの受信信号強度インジケーション(RSSI)117を取得する1014ため、および、同じ広帯域スキャン・データにおいて識別されたFCCH 113から離れた既知の期間のデータを用いて各ARFCN 111に関するSCHの時間を取得する1016ために、高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121を使用し得る。ワイヤレス通信デバイス104はその後、識別されたFCCH 113を、各FCCH 113の受信信号強度インジケーション(RSSI)115に従って、ソート1018し得る。これは、平均平方電力(averaged squared power)を計算することによって、受信されたFCCH 113のIQサンプルを用いて直接計算され得る。1つの構成では、ワイヤレス通信デバイス104は、選択されるARFCN 111として、最も高い受信信号強度インジケーション(RSSI)115を有する、識別されたFCCH 113を含むARFCN 111を選択し得る。その後、ワイヤレス通信デバイス104は、選択されたARFCN 111で、同期チャネル(SCH)を復号し得る。ワイヤレス通信デバイス104が、選択されたARFCN 111で、同期チャネル(SCH)を復号できないのであれば、ワイヤレス通信デバイス104は、選択されるARFCN 111として、次に最も高い受信信号強度インジケーション(RSSI)115を有する、識別されたFCCH 113を含む次のARFCN 111を選択し得る。これは、ワイヤレス通信デバイス104が、同期チャネル(SCH)を正しく復号できるまで、継続し得る。
[0068]スキャンされたARFCN 111と、識別されたFCCH 113の時間とを用いて、ワイヤレス通信デバイス104は、SCH復号のために、ARFCN 111のキャプチャされたIQデータ107の右セクションを配置し得る1020。3GPP仕様45.0002によれば、FCCH 113タイミングが発見されると、後続するSCHフレーム境界が決定され得る。なぜなら、このSCHには、FCCH 113の終了後に、10のTDMAフレームが配置されるからである。さらに、FCCH 113の識別中に検出される何れの周波数オフセットも、SCHの復号を試みる直前に、回転子123を用いることによって補償され得る。ワイヤレス通信デバイス104は次に、クリーンなSCH信号を得るために、狭帯域フィルタを適用し得る1022。その後、ワイヤレス通信デバイス104は、SCHを復号し得る1024。複数のSCHが、単一のスキャンを用いて復号され得る。
[0069]いくつかのARFCNは、GSMによって使用されないことがあり得る(例えば、ARFCN 975−1023は、GSMによって使用されないことがあり得る)。したがって、ワイヤレス通信デバイス104は、ARFCN 975−1023をスキャンしないことによって、電力を節約し、スキャンに費やされる時間を低減し得る。リファーミングによって、これらARFCNは、異なる技術によって、将来使用され得る(これは、未使用のARFCNをスキャンするために時間を浪費的に使う古い方法となる)。本システムおよび方法は、電力スキャンを実行することなく、一度に多数のARFCNをスキャンし得る。これは、リファーミングが生じるので、相当な電力節約になる。発見されたすべてのBCCHの他に、異なるオペレータおよび異なるセルが存在し得る。さらに、11のBCCHにわたって、SI 3/4からのPLMN探索も、広帯域受信機119を用いて発見され得る(というのも、BCCHは、450ms反復周期であることを除いてSCHと同じ方法で予測可能であるからである)。ショート・リストBCCH(つまり、Sisに至るSCH)のうち、ワイヤレス通信デバイス104がキャンプ・オンするための1つのBCCHが存在し、その他のBCCHは、Ncellまたは他のオペレータのBCCHとして使用され得る。
[0070]増強されたGSMセル獲得モジュール105を用いることによって、ARFCH 111のスキャンに費やされる電力が低減され得る。ARFCN 111の電力スキャンが1つずつ実行されるのではなく、200のARFCN 111が各帯域においてスキャンされるので、電力節約が生じる。検出されたセルがGSMではないのであれば、増強されたGSMセル獲得モジュール105は、これを迅速に識別し、時間を浪費することなく、別の無線アクセス技術(RAT)へ切り替わり得る。いくつかのシナリオでは、追加の無線アクセス技術(RAT)は、待機時間に、10秒以上ではなく、ほんの100msしか追加しないであろう。
[0071]高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121を用いて、ソフトウェアおよび/またはファームウェアは、(例えば、タスクを分割し、その後、ハードウェアによって実行されるいくつかのタスクと、ソフトウェアによって実行されるいくつかのタスクとを有することによって、)FCCH探索を実行する場合、従来の方法よりも最大200倍も、より効率的になり得る。これは、各広帯域スキャンが、1つのARFCN 111のための古いGSM獲得方法と同じ時間長さで、200以上のARFCN 111をカバーするであろうから、起こり得る。さらに、増強されたGSMセル獲得モジュール105は、利用可能なすべてのFCCH 113およびSCHを獲得し得、これによって、Ncell再確認手順を形成するためのより効率的な手法となる。最後に、増強されたGSMセル獲得モジュール105は、迅速なサービングセル発見および登録を提供し得、これによって、ワイヤレス通信デバイス104が呼を行うことができる前に、ユーザによって経験される休止時間(down time)をより少なくする。
[0072]図4は、いくつかの実施形態に従うARFCNマルチフレーム1170を例示する。ARFCNマルチフレーム1170は、周波数補正チャネル(FCCH)1171を含むと決定された、スキャンされたARFCN 111からのものであり得る。ARFCNマルチフレーム1170は、周波数補正チャネル(FCCH)1171を含むので、ARFCNマルチフレーム1170は、周波数補正チャネル(FCCH)1171の直後の同期チャネル(SCH)1172をも含む。前述したように、ワイヤレス通信デバイス104は、どのARFCN 111が周波数補正チャネル(FCCH)1171を含むのか、BCCHの受信信号強度インジケーション(RSSI)、および、同期チャネル(SCH)1172の時間、を識別するために、高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121を使用し得る。ARFCNマルチフレーム1170はまた、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、共通制御チャネル(CCCH)、およびスタンド・アロン専用制御チャネル(SDCCH)、のような他の情報を含み得る。
[0073]図5は、いくつかの実施形態に従うワイヤレス通信デバイス1204を例示するブロック図である。図5のワイヤレス通信デバイス1204は、図1のワイヤレス通信デバイス104の1つの構成であり得る。ワイヤレス通信デバイス1204は、GSM受信機1283および広帯域受信機1219を含み得る。現代の多くのワイヤレス通信デバイス1204は、マルチモード・デバイスとして構成されており、したがって、(例えば、LTE、Wi−Fi、またはWCDMAにおける使用のために)GSM受信機1283と広帯域受信機1219との両方を含み得る。典型的なGSM動作のために、広帯域受信機1219は使用されない。利点は、GSM受信機1283のためにARFCN 111のスキャンを実行するために、広帯域受信機1219を使用することにより実現され得る。
[0074]GSM受信機1283は、ARFCN 111のスキャンに関する要求1281を、広帯域受信機1219へ送信し得る。例えば、GSM受信機1283は、起動時に、この要求1281を、ソフトウェアがリイメージされた後、ワイヤレス通信デバイス1204が異なる国、地域、またはセルへ持ち込まれた後、または、ワイヤレス通信デバイス1204が、新たなSIMカードを受け取った後、広帯域受信機1219へ送信し得る。この要求を受信すると、広帯域受信機1219は、ARFCN 111のスキャンを実行し得る。例えば、広帯域受信機1219は、どのARFCN 111がFCCH 1171を含むのかを決定するために、GSM−850帯域、EGSM帯域、DCS帯域、およびPCS帯域においてARFCN 111をスキャンし得る。その後、広帯域受信機1219は、FCCH 1171を含むARFCN 111のリストを、GMS受信機1283へ返し得る1282。GSM受信機1283は、同期チャネル(SCH)1172を取得するために、FCCH 1171を含むARFCN 111のリストを用い得、これによって、加入者ネットワークに登録し得る。
[0075]図6は、いくつかの実施形態に従う、ワイヤレス通信システム200の例を示す。ワイヤレス通信システム200は、複数の基地局202および複数のワイヤレス通信デバイス204を含む。各基地局202は、特定の地理的エリア206のための通信カバレージを提供する。
[0076]システム容量を向上するために、基地局カバレージエリア206は、例えば3つのより小さなエリア208a,208b,208cのような複数のより小さなエリアに分割され得る。より小さな各エリア208a,208b,208cは、それぞれの基地トランシーバ局(BTS)によってサービス提供され得る。「セクタ」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに依存して、BTSおよび/またはそのカバレージエリア208を指し得る。セクタ化されたセルの場合、このセルのすべてのセクタのためのBTSは一般に、このセルのための基地局202内に共存する。
[0077]ワイヤレス通信デバイス204は、一般に、ワイヤレス通信システム200の全体に分布している。集中アーキテクチャの場合、システム・コントローラ210が、基地局202に結合しており、基地局202のための調整および制御を提供し得る。システム・コントローラ210は、単一のネットワーク・エンティティであるか、複数のネットワーク・エンティティの集合であり得る。別の例として、分散型アーキテクチャの場合、基地局202は、必要に応じて互いに通信し得る。
[0078]図7は、いくつかの実施形態に従う、ワイヤレス通信システムにおける送信機371および受信機373のブロック図を示す。ダウンリンク129の場合、送信機371は、基地局102の一部であり得、受信機373は、ワイヤレス通信デバイス104の一部であり得る。アップリンク127の場合、送信機371は、ワイヤレス通信デバイス104の一部であり得、受信機373は、基地局102の一部であり得る。
[0079]送信機371では、送信(TX)データ・プロセッサ375が、データ330を受信および処理(例えば、フォーマット、符号化、およびインタリーブ)し、コード化されたデータを提供する。変調器312は、コード化されたデータに対して変調を実行し、変調信号を提供する。変調器312は、GSMのためのガウシアン最小シフト・キーイング(GMSK)、Enhanced Data rates for Global Evolution(EDGE)のための8アレイ位相シフト・キーイング(8−PSK)、等を実行し得る。GMSKは、連続的なフェーズ変調プロトコルである一方、8−PSKは、デジタル変調プロトコルである。送信機ユニット(TMTR)318は、変調信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、およびアップコンバート)し、RF変調信号を生成する。これは、アンテナ320を介して送信される。
[0080]受信機373では、アンテナ322が、送信機371および他の送信機から、RF変調信号を受信する。アンテナ322は、受信したRF信号を、受信機ユニット(RCVR)324に提供する。受信機ユニット324は、この受信されたRF信号を、調整(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化して、サンプルを提供する。復調器326は、後述されるようにサンプルを処理し、復調データを提供する。受信(RX)データ・プロセッサ328は、復調データを処理(例えば、デインタリーブおよび復号)し、復号データ332を提供する。一般に、復調器326およびRXデータ・プロセッサ328による処理は、送信機371における、変調器312およびTXデータ・プロセッサ375による処理に対して相補的である。
[0081]コントローラ/プロセッサ314および334は、送信機371および受信機373それぞれにおける動作を指示し得る。メモリ316および336は、プログラム・コードを、送信機371および受信機373それぞれによって使用されるコンピュータ・ソフトウェアおよびデータの形式で記憶する。
[0082]図8は、いくつかの実施形態に従う、受信機373における受信機ユニット424および復調器426の設計のブロック図を示す。アンテナ422は、受信機ユニット424に結合され得る。受信機ユニット424内では、受信チェーン427は、受信されたRF信号を処理し、I(同相)およびQ(直交)のベースバンド信号を提供する。これらは、IbbおよびQbbとして表される。所望または必要とされると、受信チェーン427は、低ノイズ増幅、アナログ・フィルタリング、直交ダウンコンバージョン等を実行し得る。アナログ・デジタル変換器(ADC)428は、サンプリング・クロック429からのサンプリング・レートfadcで、IおよびQのベースバンド信号をデジタル化し、IサンプルおよびQサンプルを提供する。これらは、IadcおよびQadcとして示される。一般に、ADCサンプリング・レートfadcは、任意の整数または非整数である係数によって、シンボル・レートfsymに関連付けられ得る。
[0083]復調器426内では、プリ・プロセッサ430が、アナログ・デジタル変換器(ADC)428からのIサンプルおよびQサンプルについて前処理を実行する。例えば、プリ・プロセッサ430は、直流(DC)オフセットの除去、周波数オフセットの除去等を行い得る。入力フィルタ432は、特定の周波数応答に基づいて、プリ・プロセッサ430からのサンプルをフィルタリングし、入力Iサンプルおよび入力Qサンプルを提供する。これらはIinおよびQinとして表される。入力フィルタ432は、ジャマ(jammers)のみならず、アナログ・デジタル変換器(ADC)428によるサンプリングの結果生じるイメージを抑制するために、IサンプルおよびQサンプルをフィルタリングし得る。入力フィルタ432はまた、例えば24Xオーバーサンプリングから2Xオーバーサンプリングへ下げるような、サンプル・レート変換を実行し得る。データ・フィルタ433は、別の周波数応答に基づいて、入力フィルタ432からの入力Iサンプルおよび入力Qサンプルをフィルタリングし、出力Iサンプルおよび出力Qサンプルを提供する。これらはIoutおよびQoutとして表される。入力フィルタ432およびデータ・フィルタ433は、有限インパルス応答(FIR)フィルタ、無限インパルス応答(IIR)フィルタ、またはその他のタイプのフィルタで実現され得る。入力フィルタ432およびデータ・フィルタ433の周波数応答は、良好なパフォーマンスを達成するように選択され得る。1つの設計では、入力フィルタ432の周波数応答は、固定され、データ・フィルタ433の周波数応答は、設定可能である。
[0084]隣接チャネル干渉(ACI)検出器434は、入力フィルタ432から入力Iサンプルおよび入力Qサンプルを受け取り、受信したRF信号における隣接チャネル干渉(ACI)を検出し、隣接チャネル干渉(ACI)インジケータ436をデータ・フィルタ433へ提供する。隣接チャネル干渉(ACI)インジケータ436は、隣接チャネル干渉(ACI)が存在するか否かと、存在するのであれば、隣接チャネル干渉(ACI)が+200キロヘルツ(kHz)を中心とするより高いRFチャネルによるのか、および/または、−200kHzを中心とするより低いRFチャネルによるのかと、を示し得る。データ・フィルタ433の周波数応答は、所望されるパフォーマンスを達成するために、隣接チャネル干渉(ACI)インジケータ436に基づいて調節され得る。
[0085]等化器/検出器435は、データ・フィルタ433からの出力Iサンプルおよび出力Qサンプルを受け取り、これらサンプルに対して、等化、マッチト・フィルタリング(matched filtering)、検出、および/または、その他の処理を実行する。例えば、等化器/検出器435は、IサンプルおよびQサンプルのシーケンスと、チャネル推定値とを考慮して、最も送信された可能性の高いシンボルのシーケンスを決定する最大尤度シーケンス推定器(MLSE)を実装し得る。
[0086]図9は、いくつかの実施形態に従うGSMにおける例示的なフレーム・フォーマットおよびバースト・フォーマットを示す。送信のためのタイムラインは、マルチフレーム537に分割される。ユーザ特有のデータを送信するために使用されるトラフィック・チャネルのために、この例における各マルチフレーム537は、26のTDMAフレーム538を含む。これらは、TDMAフレーム0〜25としてラベル付けされている。トラフィック・チャネルは、各マルチフレーム537のTDMAフレーム0〜11およびTDMAフレーム13〜24内で送信される。制御チャネルは、TDMAフレーム12内で送信される。近隣の基地局102によって送信された信号の測定を行うためにワイヤレス通信デバイス104によって使用されるアイドルなTDMAフレーム12内ではデータは送信されない。
[0087]フレーム内の各タイム・スロットはまた、GSMにおいて「バースト」539とも称される。各バースト539は、2つのテール・フィールド(tail fields)、2つのデータ・フィールド、トレーニングシーケンス(または、ミッドアンブル)フィールド、およびガード期間(GP)を含む。各フィールドにおけるシンボルの数が、括弧内に示される。バースト539は、テール・フィールド、データ・フィールド、およびミッドアンブル・フィールドに関するシンボルを含む。シンボルは、ガード期間では送信されない。特定のキャリア周波数のTDMAフレームは、符番され、マルチフレーム537と呼ばれる26または51のTDMAフレーム538からなるグループ内に形成される。
[0088]さらに、各基地局102は、1つまたは複数のキャリア周波数を割り当てられる。8つの連続したタイム・スロットが、4.615ミリ秒(ms)の持続時間を有する1つのTDMAフレーム538を形成するように、各キャリア周波数は、TDMAを用いて、(タイム・スロット0〜7としてラベル付けされる)8つのタイム・スロットへ分割される。物理チャネルは、TDMAフレーム538内に1つのタイム・スロットを占有する。アクティブな各ワイヤレス通信デバイス104またはユーザは、呼の持続のために、1つまたは複数のタイム・スロット・インデクスを割り当てられる。各ワイヤレス通信デバイス104に関するユーザ特有データは、そのワイヤレス通信デバイス104に割り当てられた(1つまたは複数の)タイム・スロット内、および、そのトラフィック・チャネルのために使用されるTDMAフレーム538内で送信される。
[0089]図10は、いくつかの実施形態に従うGSMシステムにおける例示的なスペクトル600を示す。この例において、5つのRF変調信号が、200kHzずつ離された5つのRFチャネル上で送信される。関心のあるRFチャネルは、0Hzの中心周波数で示される。2つの隣接したRFチャネルは、所望されるRFチャネルの中心周波数から+200kHzおよび−200kHzである中心周波数を有する。次の2つの最も近いRFチャネル(ブロッカ(brockers)または非隣接RFチャネルと称される)は、所望されるRFチャネルの中心周波数から+400kHzおよび−400kHzである中心周波数を有する。スペクトル600内にはその他のRFチャネルが存在し得る。これらは、簡略のために、図10に示されていない。GSMでは、RF変調信号が、fsym=13000/40=270.8キロ・シンボル/秒(ksps)のシンボル・レートで生成され、最大135kHzの−3デシベル(dB)帯域幅を有する。したがって、図10に示されるように、隣接するRFチャネルにおけるRF変調信号は、エッジにおいて、互いにオーバラップし得る。
[0090]GSM/EDGEでは、周波数バースト(FB)が、基地局102によって規則的に送信される。これによって、ワイヤレス通信デバイス104は、周波数オフセット推定および補正を用いて、それらのローカル発振器(LO)を、基地局102のローカル発振器(LO)へ同期させることが可能となる。これらのバーストは、単一のトーンを備える。それは、すべて「0」のペイロードおよびトレーニングシーケンスに対応する。周波数バーストのすべて0のペイロードは、一定の周波数信号、または単一のトーン・バーストである。獲得中、ワイヤレス通信デバイス104は、キャリアのリストから、周波数バーストを連続的に捜し求める。周波数バーストを検出すると、ワイヤレス通信デバイス104は、キャリアから67.7kHzである、その公称周波数(nominal frequency)に対する周波数オフセットを推定するであろう。ワイヤレス通信デバイス104のローカル発振器(LO)は、この推定された周波数オフセットを用いて補正されるであろう。起動モードでは、周波数オフセットは、+/−19kHzと同等であり得る。ワイヤレス通信デバイス104は、その同期をスタンバイ・モードで維持するために、定期的にウェイクアップし、周波数バーストをモニタリングするであろう。スタンバイ・モードでは、周波数オフセットは、±2kHz内である。
[0091]GERANシステムでは、音声、データ、および/または、制御情報のような情報を通信するために、1つまたは複数の変調スキームが使用される。変調スキームの例は、GMSK(ガウシアン最小シフト・キーイング)、MアレイQAM(直交振幅変調)、またはMアレイPSK(位相シフト・キーイング)を含み得る。ここでM=2nであり、nは、指定された変調スキームについて、シンボル期間内に符号化されたビット数である。GMSKは、毎秒270.83キロビット(Kbps)の最大レートでの純粋な送信を可能にする一定のエンベロープ・バイナリ変調スキームである。
[0092]汎用パケット・無線サービス(GPRS)は、非音声サービスである。それは、情報が、モバイル電話ネットワークを介して送信および受信されることを可能にする。それは、回路交換データ(CSD)およびショート・メッセージ・サービス(SMS)を補強する。GPRSは、GSMと同じ変調スキームを使用する。GPRSは、単一の移動局によって、同時に、フレーム全体(8つのタイム・スロットすべて)が使用されることを可能にする。したがって、より高いデータ・スループット・レートが達成可能である。
[0093]EDGE規格は、GMSK変調および8−PSK変調の両方を使用する。さらに、変調タイプは、バースト毎に変更され得る。EDGEにおける8−PSK変調は、3π/8回転を有する線形の8レベル位相変調である一方、GMSKは、非線形のガウシアン・パルス形状の周波数変調である。しかしながら、GSMにおいて使用される特定のGMSK変調は、線形変調(すなわち、π/2回転を有する2レベル位相変調)で近似され得る。近似されたGSMKのシンボル・パルスおよび8−PSKのシンボル・パルスは同一である。EGPRS2規格は、GMSK、QPSK、8−PSK、16−QAM、および32−QAM変調を用いる。変調タイプは、バースト毎に変更され得る。EGPRS2におけるQ−PSK、8−PSK、16−QAM、および32−QAM変調は、3π/4、3π/8、π/4、―π/4回転を有する線形の4レベル、8レベル、16レベル、および32レベル位相変調である一方、GMSKは、非線形のガウシアン・パルス形状の周波数変調である。しかしながら、GSMにおいて使用される特定のGMSK変調は、線形変調(すなわち、π/2回転を有する2レベル位相変調)で近似され得る。近似されたGSMKのシンボル・パルスおよび8−PSKのシンボル・パルスは同一である。Q−PSK、16−QAM、および32−QAMのシンボル・パルスは、スペクトル的に狭いかまたは広いパルス形状を使用し得る。
[0094]図11は、いくつかの実施形態に従って、送信回路741(電力増幅器742を含む)、受信回路743、電力コントローラ744、復号プロセッサ745、信号を処理する際に使用するための処理ユニット746、およびメモリ747を含むワイヤレス・デバイス700の例を例示する。ワイヤレス・デバイス700は、基地局102またはワイヤレス通信デバイス104であり得る。送信回路741および受信回路743は、ワイヤレス・デバイス700と遠隔ロケーションとの間での、オーディオ通信のようなデータの送信および受信を可能にし得る。送信回路741および受信回路743は、アンテナ740に結合され得る。
[0095]処理ユニット746は、ワイヤレス・デバイス700の動作を制御する。処理ユニット746はまた、中央処理ユニット(CPU)と称され得る。読取専用メモリ(ROM)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)との両方を含み得るメモリ747は、処理ユニット746に命令およびデータを提供する。メモリ747の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をも含み得る。
[0096]ワイヤレス・デバイス700のさまざまな構成要素は、データ・バスのみならず、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含み得るバス・システム749によって、共に結合される。明瞭さのために、図11では、さまざまなバスが、バス・システム749として例示されている。
[0097]議論された方法のステップはまた、ワイヤレス・デバイス700内のメモリ747に配置されたファームウェアまたはソフトウェアの形態の命令として記憶され得る。これら命令は、ワイヤレス・デバイス700の(1つまたは複数の)コントローラ/プロセッサ210によって実行され得る。議論された方法のステップは、それとは別に、あるいは、連携して、ワイヤレス・デバイス700内のメモリ747に配置されたファームウェアまたはソフトウェア748の形態の命令として記憶され得る。これらの命令は、図11におけるワイヤレス・デバイス700の処理ユニット746によって実行され得る。
[0098]図12は、いくつかの実施形態に従う、送信機の構成および/またはプロセスの例を例示する。図12の送信機の構成および/またはプロセスは、ワイヤレス通信デバイス104または基地局102のようなワイヤレス・デバイス内で実現され得る。図12に示される機能および構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、または、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現され得る。その他の機能は、示された機能に加えて、または、その代わりに、図12に追加され得る。
[0099]図12において、データ・ソース850は、データd(t) 851を、フレーム品質インジケータ(FQI)/エンコーダ852へ提供する。フレーム品質インジケータ(FQI)/エンコーダ852は、巡回冗長検査(CRC)のようなフレーム品質インジケータ(FQI)をデータd(t) 851へ追加し得る。フレーム品質インジケータ(FQI)/エンコーダ852はさらに、符号化されたシンボル853を提供するために、1つまたは複数のコーディング・スキームを用いて、データおよびフレーム品質インジケータ(FQI)を符号化し得る。各コーディング・スキームは、例えば、畳み込みコーディング、ターボコーディング、ブロックコーディング、反復コーディング、その他のタイプのコーディング、または全くコーディングしないことからなる1つまたは複数のタイプのコーディングを含み得る。その他のコーディング・スキームは、自動反復要求(ARQ)、ハイブリッドARQ(H−ARQ)、およびインクリメント式冗長反復技法を含み得る。異なるタイプのデータは、異なるコーディング・スキームで符号化され得る。
[0100]インタリーバ854は、符号化されたデータ・シンボル853を、フェージング(fading)と対抗する(combat)ために、時間内にインタリーブし、シンボル855を生成する。インタリーブされたシンボル855は、フレーム857を生成するために、予め定義されたフレーム・フォーマットへと、フレーム・フォーマット・ブロック856によってマッピングされ得る。一例において、フレーム・フォーマット・ブロック856は、複数のサブ・セグメントから構成されているものとしてフレーム857を指定し得る。サブ・セグメントは、例えば、時間、周波数、コード、またはその他任意のディメンションのような、所与のディメンションに沿ったフレーム857の任意の連続した一部分であり得る。フレーム857は、そのような複数の固定されたサブ・セグメントから構成されることができ、各サブ・セグメントは、フレームに割り当てられたシンボルの総数のうちの一部分を含む。一例において、インタリーブされたシンボル855は、フレーム857を構成する複数S個のサブ・セグメントへとセグメント化される。
[0101]フレーム・フォーマット・ブロック856はさらに、例えば、インタリーブされたシンボル855と共に制御シンボル(図示せず)を含むことを指定し得る。そのような制御シンボルは、例えば、電力制御シンボル、フレーム・フォーマット情報シンボル等を含み得る。
[0102]変調器858は、変調データ859を生成するためにフレーム857を変調する。変調技法の例は、バイナリ位相シフト・キーイング(BPSK)および四位相シフト・キーイング(QPSK)を含む。変調器858はまた、変調データ859のシーケンスを反復し得る。
[0103]ベースバンド−無線周波数(RF)変換ブロック860は、変調データ859を、信号862として、アンテナ861を経由してワイヤレス通信リンクを介して1つまたは複数のワイヤレス・デバイス受信機へ送信するために、RF信号へ変換し得る。
[0104]図13は、いくつかの実施形態に従うワイヤレス通信デバイス1304内に含まれ得るある構成要素を例示する。ワイヤレス通信デバイス1304は、アクセス端末、移動局、ユーザ機器(UE)等であり得る。ワイヤレス通信デバイス1304は、プロセッサ1303を含む。プロセッサ1303は、汎用のシングル・チップまたはマルチ・チップのマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、特別用途のマイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブル・ゲート・アレイ等であり得る。プロセッサ1303は、中央処理装置(CPU)と称され得る。図13のワイヤレス通信デバイス1304には単一のプロセッサ1303しか示されていないが、別の構成では、複数のプロセッサの組み合わせ(例えば、ARMとDSP)が使用され得る。
[0105]ワイヤレス通信デバイス1304はまた、メモリ1305を含む。メモリ1305は、電子情報を記憶することができる任意の電子構成要素であり得る。メモリ1305は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAM内のフラッシュ・メモリ・デバイス、プロセッサと共に含まれた内蔵メモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、およびこれらの組み合わせを含むその他として具体化され得る。
[0106]データ1307aおよび命令1309aが、メモリ1305内に記憶され得る。命令1309aは、本明細書に開示された方法を実施するプロセッサ1303によって実行可能であり得る。これら命令1309aを実行することは、メモリ1305に記憶されたデータ1307aの使用を含み得る。プロセッサ1303が、命令1309を実行する場合、命令1309bのさまざまな部分が、プロセッサ1303上にロードされ、データ1307bのさまざまな断片が、プロセッサ1303上にロードされ得る。
[0107]ワイヤレス通信デバイス1304はまた、アンテナ1317を介したワイヤレス通信デバイス1304への送信およびワイヤレス通信デバイス1304からの受信を可能にするために、送信機1311および受信機1313を含み得る。送信機1311および受信機1313は、集合的にトランシーバ1315と称され得る。ワイヤレス通信デバイス1304はまた、(図示しない)複数の送信機、複数のアンテナ、複数の受信機および/または複数のトランシーバを含み得る。
[0108]ワイヤレス通信デバイス1304は、デジタル信号プロセッサ(DSP)1321を含み得る。ワイヤレス通信デバイス1304はまた、通信インターフェース1323を含み得る。通信インターフェース1323は、ユーザが、ワイヤレス通信デバイス1304とインタラクトすることを可能にし得る。
[0109]ワイヤレス通信デバイス1304のさまざまな構成要素は、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データ・バス等を含み得る1つまたは複数のバスによって共に結合され得る。明瞭さのために、図13では、さまざまなバスが、バス・システム1319として例示される。
[0110]本明細書で記載された技法は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含むさまざまな通信システムのために使用され得る。このような通信システムの例は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム等を含む。OFDMAシステムは、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これは、システム帯域幅全体を、複数の直交サブ・キャリアへ分割する変調技法である。これらサブ・キャリアはまた、トーン、ビン等と呼ばれ得る。各サブ・キャリアは、OFDMを用いて、データと独立して変調され得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブ・キャリア上で送信するインタリーブされたFDMA(IFDMA)、隣接するサブ・キャリアのブロック上で送信するローカライズドFDMA(LFDMA)、あるいは、隣接するサブ・キャリアの複数のブロック上で送信するエンハンストFDMA(EFDMA)を利用し得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送信される。
[0111]前述した記載では、参照番号は、ときどき、さまざまな用語に関連して使用されている。用語が参照番号に関連して使用される場合、これは、これら図面のうちの1または複数において示される具体的な要素を指すことが意味される。用語が参照番号なしで使用される場合、これは、一般に、任意の特定の図面に対する限定のない用語を指すことが意味される。
[0112]用語「決定すること」は、広範なさまざまな動作を含むので、「決定すること」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(例えば、テーブル、データベース、または別のデータ構造を探索すること)、確認すること等を含み得る。さらに、「決定すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、評価すること(例えば、メモリ内のデータを評価すること)等を含み得る。さらに、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること等を含み得る。
[0113]フレーズ「〜に基づく」は、明確に別に指定されていないのであれば、「〜にのみ基づく」ことを意味しない。言い換えれば、フレーズ「〜に基づく」は、「〜にのみ基づく」と「少なくとも〜に基づく」との両方を説明する。
[0114]「プロセッサ」という用語は、汎用プロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、ステート・マシン等を含むように広く解釈されるべきである。いくつかの状況下では、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)等を指し得る。「プロセッサ」という用語は、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または、その他任意のこのような構成のような処理デバイスの組み合わせを指し得る。
[0115]「メモリ」という用語は、電子情報を記憶することができる任意の電子構成要素を含むように広く解釈されるべきである。メモリという用語は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電子的に消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、磁気的または光学的なデータストレージ、レジスタ等のようなさまざまなタイプのプロセッサ読取可能媒体を指し得る。プロセッサが、メモリから情報を読み取ったり、メモリへ情報を書き込んだりできる場合、メモリは、プロセッサと電気的に通信していると称される。プロセッサに統合されたメモリは、プロセッサと電気的に通信している。
[0116]「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプの(1つまたは複数の)コンピュータ読取可能なステートメントを含むように広く解釈されるべきである。例えば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブ・ルーチン、関数、プロシージャ等を指し得る。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ読取可能なステートメント、または、多くのコンピュータ読取可能なステートメントを備え得る。
[0117]本明細書に記載された機能は、ハードウェアによって実行されるファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施され得る。これら機能は、コンピュータ読取可能な媒体上に1つまたは複数の命令として記憶され得る。「コンピュータ読取可能な媒体」または「コンピュータ・プログラム製品」という用語は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスされ得る任意の有形の記憶媒体を指す。限定ではなく例として、コンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コードを命令またはデータ構造の形態で搬送または記憶するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされ得るその他任意の媒体を備え得る。本明細書において使用されるようなdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−Ray(登録商標)ディスク(disc)を含んでおり、ここで、diskは通常、データを磁気的に再生する一方、discは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。コンピュータ読取可能な媒体は、有形かつ非一時的であり得ることが留意されるべきである。用語「コンピュータ・プログラム製品」は、コンピューティング・デバイスまたはプロセッサによって実行、処理、または計算され得るコードまたは命令(例えば、「プログラム」)と連携しているコンピューティング・デバイスまたはプロセッサを指す。本明細書で使用されるように、用語「コード」は、コンピューティング・デバイスまたはプロセッサによって実行可能なソフトウェア、命令、コード、またはデータを指し得る。
[0118]ソフトウェアまたは命令は、送信媒体を介しても送信され得る。例えば、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、送信媒体の定義に含まれる。
[0119]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたは動作を備える。方法ステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく相互に置換され得る。言い換えれば、説明されている方法の適切な動作のために、ステップまたは動作の具体的な順序が要求されていないのであれば、具体的なステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正され得る。
[0120]さらに、例えば図2および図3によって例示されているように、本明細書で記載されている方法および技法を実行するためのモジュールおよび/またはその他の適切な手段は、デバイスによってダウンロードされるか、および/または、そうでなければ、取得され得ることが認識されるべきである。例えば、本明細書に記載された方法を実行するための手段の転送を容易にするために、デバイスがサーバに結合され得る。あるいは、本明細書に記載されたさまざまな方法が、(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、例えばコンパクト・ディスク(CD)またはフロッピーディスク等のような物理記憶媒体のような)記憶手段によって提供され得、これによって、デバイスは、このような記憶手段に結合されるか、または、このような記憶手段をデバイスに提供されると、さまざまな方法を取得できるようになる。さらに、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに提供するために、その他任意の適切な技法が利用され得る。例えば、本明細書に記載された方法のうちのいくつかは、プロセッサ1303および1つまたは複数のローカル発振器(LO)、広帯域受信機119および高速フーリエ変換(FFT)ハードウェア121、ソフトウェア、および/または、ファームウェアによって実行され得る。
[0121]特許請求の範囲は、前述した正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。さまざまな修正、変更、および変形が、特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されたシステム、方法、および装置の構成、動作、および詳細においてなされ得る。
[0121]特許請求の範囲は、前述した正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。さまざまな修正、変更、および変形が、特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されたシステム、方法、および装置の構成、動作、および詳細においてなされ得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[書類名]特許請求の範囲
[C1]
無線通信のための方法であって、
獲得を開始することと、
サポートされている帯域に関する絶対的な無線周波数チャネル番号のスキャンを、広帯域受信機を用いて実行することと、
周波数補正チャネルを備える前記絶対的な無線周波数チャネル番号を識別することと、
前記識別された周波数補正チャネルに対応するデータを用いて同期チャネルを復号することと、を備える、方法。
[C2]
前記方法が、マルチモード・ワイヤレス通信デバイスによって実行される、C1に記載の方法。
[C3]
複数のローカル発振器を用いて複数のスキャンが同時に実行される、C1に記載の方法。
[C4]
前記サポートされている帯域は、EGSM帯域、GSM−850帯域、パーソナル通信サービス帯域、デジタル・セルラ・サービス帯域、PGSM帯域、RGSM帯域、GSM
450帯域、GSM 480帯域、GSM 700帯域、およびT−GSM 810帯域のうちの1つまたは複数を備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記同期チャネルを用いてサービングセルを獲得することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記広帯域受信機は、ロング・ターム・エボリューション広帯域受信機である、C1に記載の方法。
[C7]
前記広帯域受信機は、ワイヤレス・フィディリティ広帯域受信機である、C1に記載の方法。
[C8]
前記広帯域受信機は、広帯域チャネル分割多元接続広帯域受信機である、C1に記載の方法。
[C9]
スキャンされた絶対的な無線周波数チャネル番号のうちの、周波数補正チャネルを識別するために、高速フーリエ変換が使用される、C1に記載の方法。
[C10]
前記識別された周波数補正チャネルを用いて、各絶対的な無線周波数チャネル番号のために、ブロードキャスト制御チャネルの受信信号強度インジケーションを取得することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C11]
各絶対的な無線周波数チャネル番号に関する同期チャネルの時間を、同じ広帯域スキャン・データ内の前記識別された周波数補正チャネルから離れた既知の期間のデータを用いて取得することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記識別された周波数補正チャネルを、受信信号強度インジケーションに従ってソートすることをさらに備え、
ここにおいて、最も高い受信信号強度インジケーションを有する前記周波数補正チャネルを備える前記絶対的な無線周波数チャネル番号に対応する前記同期チャネルが、最初に復号される、C1に記載の方法。
[C13]
選択された絶対的な無線周波数チャネル番号のキャプチャされたIQデータの右セクションを、同期チャネルのベースバンド信号の通常のフォーマットに配置することと、
クリーンな同期信号を取得するために、狭帯域フィルタを適用することと、をさらに備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記スキャンは、複数の無線アクセス技術のために、サポートされている帯域にわたって実行される、C1に記載の方法。
[C15]
無線通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電気的に通信するメモリと、
前記メモリ内に記憶された命令と、を備え、
前記命令は、
獲得を開始することと、
サポートされている帯域に関する絶対的な無線周波数チャネル番号のスキャンを、広帯域受信機を用いて実行することと、
周波数補正チャネルを備える前記絶対的な無線周波数チャネル番号を識別することと、
前記識別された周波数補正チャネルに対応するデータを用いて同期チャネルを復号することと、を行うために、前記プロセッサによって実行可能である、装置。
[C16]
前記装置が、マルチモード・ワイヤレス通信デバイスである、C15に記載の装置。
[C17]
複数のローカル発振器を用いて複数のスキャンが同時に実行される、C15に記載の装置。
[C18]
前記複数のローカル発振器が、並列構成で前記絶対的な無線周波数チャネル番号をスキャンするように構成される、C17に記載の装置。
[C19]
前記サポートされている帯域は、EGSM帯域、GSM−850帯域、パーソナル通信サービス帯域、デジタル・セルラ・サービス帯域、PGSM帯域、RGSM帯域、GSM
450帯域、GSM 480帯域、GSM 700帯域、およびT−GSM 810帯域のうちの1つまたは複数を備える、C15に記載の装置。
[C20]
前記命令は、前記同期チャネルを用いてサービングセルを獲得するようにさらに実行可能である、C15に記載の装置。
[C21]
前記広帯域受信機は、ロング・ターム・エボリューション広帯域受信機である、C15に記載の装置。
[C22]
前記広帯域受信機は、ワイヤレス・フィディリティ広帯域受信機である、C15に記載の装置。
[C23]
前記広帯域受信機は、広帯域チャネル分割多元接続広帯域受信機である、C15に記載の装置。
[C24]
スキャンされた絶対的な無線周波数チャネル番号のうちの、周波数補正チャネルを識別するために、高速フーリエ変換が使用される、C15に記載の装置。
[C25]
前記命令は、前記識別された周波数補正チャネルを用いて、各絶対的な無線周波数チャネル番号のために、ブロードキャスト制御チャネルの受信信号強度インジケーションを取得するようにさらに実行可能である、C15に記載の装置。
[C26]
前記命令は、各絶対的な無線周波数チャネル番号に関する前記同期チャネルの時間を、同じ広帯域スキャン・データ内の前記識別された周波数補正チャネルから離れた既知の期間のデータを用いて取得するようにさらに実行可能である、C15に記載の装置。
[C27]
前記命令は、前記識別された周波数補正チャネルを、受信信号強度インジケーションに従ってソートするようにさらに実行可能であり、
ここにおいて、最も高い受信信号強度インジケーションを有する前記周波数補正チャネルを備える前記絶対的な無線周波数チャネル番号に対応する前記同期チャネルが、最初に復号される、C15に記載の装置。
[C28]
前記命令は、
選択された絶対的な無線周波数チャネル番号のキャプチャされたIQデータの右セクションを、同期チャネルのベースバンド信号の通常のフォーマットに配置することと、
クリーンな同期信号を取得するために、狭帯域フィルタを適用することと、を行うようにさらに実行可能である、C27に記載の装置。
[C29]
前記スキャンは、複数の無線アクセス技術のために、サポートされている帯域にわたって実行される、C15に記載の装置。
[C30]
無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ・プログラム製品は、命令を有する非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を備え、前記命令は、
ワイヤレス通信デバイスに、獲得を開始させるためのコードと、
前記ワイヤレス通信デバイスに、サポートされている帯域に関する絶対的な無線周波数チャネル番号のスキャンを、広帯域受信機を用いて実行させるためのコードと、
前記ワイヤレス通信デバイスに、周波数補正チャネルを備える前記絶対的な無線周波数チャネル番号を識別させるためのコードと、
前記ワイヤレス通信デバイスに、前記識別された周波数補正チャネルに対応するデータを用いて同期チャネルを復号させるためのコードと、を備える、コンピュータ・プログラム製品。
[C31]
前記ワイヤレス通信デバイスは、マルチモード・ワイヤレス通信デバイスである、C30に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C32]
前記サポートされている帯域は、EGSM帯域、GSM−850帯域、パーソナル通信サービス帯域、デジタル・セルラ・サービス帯域、PGSM帯域、RGSM帯域、GSM
450帯域、GSM 480帯域、GSM 700帯域、およびT−GSM 810帯域のうちの1つまたは複数を備える、C30に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C33]
スキャンされた絶対的な無線周波数チャネル番号のうちの、周波数補正チャネルを識別するために、高速フーリエ変換が使用される、C30に記載のコンピュータ・プログラム製品。