JP2016517662A - 近距離通信デバイスにおける直接的な電力送信の負荷変調 - Google Patents

近距離通信デバイスにおける直接的な電力送信の負荷変調 Download PDF

Info

Publication number
JP2016517662A
JP2016517662A JP2016501084A JP2016501084A JP2016517662A JP 2016517662 A JP2016517662 A JP 2016517662A JP 2016501084 A JP2016501084 A JP 2016501084A JP 2016501084 A JP2016501084 A JP 2016501084A JP 2016517662 A JP2016517662 A JP 2016517662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier signal
nfc
target device
modulating
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016501084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016517662A5 (ja
JP6105147B2 (ja
Inventor
ウォン、アンジェリカ
サボウリ、ファラマルジ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qualcomm Inc
Original Assignee
Qualcomm Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qualcomm Inc filed Critical Qualcomm Inc
Publication of JP2016517662A publication Critical patent/JP2016517662A/ja
Publication of JP2016517662A5 publication Critical patent/JP2016517662A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6105147B2 publication Critical patent/JP6105147B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/70Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes
    • H04B5/72Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes for local intradevice communication
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/0723Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips the record carrier comprising an arrangement for non-contact communication, e.g. wireless communication circuits on transponder cards, non-contact smart cards or RFIDs
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

NFCイニシエータデバイスは、要求を第1の搬送波信号上に変調することによって、パッシブ通信モードを要求する。それに応答して、ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスから第1の搬送波信号を依然として受信しながら、第2の搬送波信号を送信する。ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスに情報を伝達するために、データを第2の搬送波信号上に変調することができる。イニシエータデバイスは、ターゲットデバイスによって伝達されるデータを解釈するために、ターゲットデバイスによって提供される負荷の変化を検出し得る。

Description

[0001]本実施形態は、一般に、近距離通信(NFC)に関し、詳細には、NFC送信の範囲を増加させることに関する。
[0002]NFC技術は、数センチメートル以下の距離にわたるモバイルデバイス(たとえば、NFC対応モバイルフォンまたはNFC/RFIDタグを有するスマートカード)と(たとえば、ポイントオブセール端末または別のモバイルデバイスにおける)NFCリーダーとの間のワイヤレス通信を可能にする。イニシエータデバイスとターゲットデバイスとの間のNFC接続を確立するために、両方のデバイスは、いくつかのNFC標準(たとえば、ISO/IEC18092およびECMA−340標準)に従い得る。現在、パッシブ通信モードおよびアクティブ通信モードの2つのNFC通信モードがある。パッシブ通信モードでは、イニシエータデバイスは、搬送波信号を生成し、ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスの搬送波信号を負荷変調することによってイニシエータデバイスにデータを送る。ターゲットデバイスはそれ自体の搬送波信号を生成しないので、ターゲットデバイスは、送信電力なしに、パッシブ通信モードで動作し得る。アクティブ通信モードでは、それら自体の搬送波信号を交互に生成することによって、イニシエータデバイスとターゲットデバイスの両方が通信し、それによって、イニシエータデバイスとターゲットデバイスとの間に消費電力を分配する。
[0003]NFCパッシブ通信モードのターゲットデバイスは、それほど電力を消費しない可能性があるので、イニシエータデバイスが豊富な電源(たとえば、コンセント)を有し、ターゲットデバイスは限られた電源(たとえば、電池)を有する、または電源を有していないとき、パッシブ通信モードがしばしば使用される。しかしながら、パッシブ負荷変調はイニシエータデバイスおよびターゲットデバイスのそれぞれのアンテナの間の誘導結合に依存するので、パッシブ負荷変調を使用したデータ転送に関連した有効な変調は、アクティブ通信モードまたは直接的な電力送信を使用したデータ転送よりも低くなり得る。加えて、パッシブ負荷変調を使用した有効なデータ転送を実行したいという希望は、望ましくないことに、(たとえば、ターゲットデバイスのアンテナのサイズを縮小することがターゲットデバイスとイニシエータデバイスとの間の誘導結合の量を低減させ得るので)ターゲットデバイスのアンテナが縮小され得る範囲を制限し得る。
[0004]したがって、NFCパッシブ通信モードの要求に応答してデータを交換する信号の電力レベルを増加させる必要がある。
[0005]本概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明する概念の選択を簡略化された形で紹介するために与えるものである。この発明の開示は、請求する主題の主要な特徴または本質的特徴を識別するものではなく、請求する主題の範囲を限定するものでもない。
[0006](たとえば、従来のNFCパッシブ通信モード動作と比較して)NFCパッシブ通信モードの要求に応答して、イニシエータデバイスとターゲットデバイスとの間のNFCデータ送信の電力レベルを増加させ得る方法および装置が開示される。増加された電力レベルは、(たとえば、従来のNFCモードと比較して)パフォーマンスの低下なしにターゲットデバイスのアンテナサイズの縮小を可能にし得る。本実施形態によれば、イニシエータデバイスは、たとえば、ポーリングコマンドをイニシエータデバイスによって生成される第1の搬送波信号上に変調することによって、NFCパッシブ通信モードを要求することができる。ターゲットデバイスにポーリングコマンドを送った後、イニシエータデバイスは、第1の搬送波信号を送信し続ける。ターゲットデバイスは、パッシブ通信モードを要求するポーリングコマンドを受信する。それに応答して、ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスから第1の搬送波信号を依然として受信しながら、第2の搬送波信号を送信する。ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスに情報を伝達するために、データを第2の搬送波信号上に変調することができる。イニシエータデバイスは、ターゲットデバイスによって伝達されるデータを解釈するために、ターゲットデバイスによって提供される負荷の変化を検出し得る。
[0007]より具体的には、ターゲットデバイスによって生成された変調された第2の搬送波信号は、ターゲットデバイスからイニシエータデバイスに送信される情報が埋め込まれる複合波形を生成するためにイニシエータデバイスによって生成された変調されていない第1の搬送波信号と重畳され得る。いくつかの実施形態では、結果として生じる複合波形の振幅および/または位相は、ターゲットデバイスから送信されたデータを解釈するために使用され得る。第1および第2の搬送波信号の間の位相関係は、イニシエータデバイスによって検出される結果として生じる複合波形の振幅を決定または制御し得る。たとえば、第1の搬送波信号と第2の搬送波信号とが互いに同相であるとき、結果として生じる複合波形の振幅は、第1のデータ値を示すために比較的高い値(たとえば、あるしきい値を上回る)であり得、逆に、第1の搬送波信号と第2の搬送波信号とが互いに位相を異にするとき、結果として生じる複合波形の振幅は、第2のデータ値を示すために比較的低い値(たとえば、あるしきい値未満)であり得る。
[0008]いくつかの実施形態では、ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスから受信された第1の搬送波信号からクロック情報を復元し、次いで、第2の搬送波信号を生成するために、復元されたクロック情報を使用することができる。このようにして、ターゲットデバイスは、それ自体のクロック生成器を必要としない場合がある。さらに、いくつかの実施形態では、ターゲットデバイスは、第2の搬送波信号上に変調されるべきデータを示すパルス幅変調(PWM)信号を生成することができる。
[0009]本実施形態は、例として示されており、添付の図面の図によって限定されるものではない。
[0010]いくつかの実施形態による2つのNFC対応デバイスを含むNFCシステムのブロック図。 いくつかの実施形態による2つのNFC対応デバイスを含むNFCシステムのブロック図。 [0011]いくつかの実施形態による図1Aおよび図1BのNFCデバイスのための等価回路の図。 [0012]いくつかの実施形態によるNFCデバイスの機能ブロック図。 [0013]いくつかの実施形態によるNFCデバイスのより詳細なブロック図。 [0014]いくつかの実施形態による例示的なNFC通信動作を示す例示的なフローチャート。 [0015]いくつかの実施形態によって使用されるオンオフキーイング(OOK)符号化動作を示す波形図。 いくつかの実施形態によって使用されるオンオフキーイング(OOK)符号化動作を示す波形図。 いくつかの実施形態によって使用されるオンオフキーイング(OOK)符号化動作を示す波形図。 いくつかの実施形態によって使用されるオンオフキーイング(OOK)符号化動作を示す波形図。 [0016]いくつかの実施形態によって使用されるバイナリ位相シフトキーイング(BPSK)符号化動作を示す波形図。 [0017]いくつかの実施形態によって使用される周波数シフトキーイング(FSK)符号化動作を示す波形図。 [0018]いくつかの実施形態によって使用されるマンチェスタ符号化動作を示す波形図。 [0019]本実施形態によるNFCデバイスによって使用され得るいくつかの副搬送波変調モードを要約するテーブル。 [0020]本実施形態に従って実行されるNFC動作の電力送信レベルを従来のNFCパッシブ通信モード動作の電力送信レベルと比較するグラフ。
[0021]図面および明細書の全体にわたって、同様の参照番号は対応する部分を指す。
[0022]本実施形態は、2つのNFC対応デバイスの間に近距離通信(NFC)接続を確立するコンテキストで以下に述べられる。本実施形態が他のワイヤレス通信技術および/または標準に等しく適用可能であることを理解されたい。以下の説明では、本開示の十分な理解を提供するために、特定の構成要素、回路、およびプロセスの例などの多数の特定の細部が記載されている。しかしながら、これらの特定の細部は本実施形態を実践するのに必要とされないことがあることが当業者には明白であろう。他の場合には、よく知られている回路およびデバイスは、本開示を不明瞭にしないためにブロック図の形式で示される。本明細書で説明する様々なバスにより供給される信号のいずれも他の信号と時分割多重され、1つまたは複数の共通バスにより供給され得る。追加として、回路要素間またはソフトウェアブロック間の相互接続は、バスとして、または単一の信号ラインとして示されることがある。バスの各々は、代替として、単一の信号ラインとすることができ、単一の信号ラインの各々は、代替として、バスとすることができ、単一のラインまたはバスは、構成要素間の通信のための無数の物理的または論理的機構のうちの任意の1つまたは複数を表すことができる。本実施形態は、本明細書で説明する具体的な例に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって規定されたすべての実施形態をそれらの範囲内に含む。
[0023]本明細書で使用する「結合された」という用語は、直接接続されていること、または1つまたは複数の介在する構成要素もしくは回路を通して接続されていることを意味する。本明細書で使用する「NFC」という用語は、たとえば、ISO/IEC18092、ECMA−340、および/またはNFCフォーラムによって定義される標準を含む様々なNFCプロトコルによって規定される様々な通信を指す。さらに、本明細書で使用する「イニシエータデバイス」という用語は、(たとえば、ポーリングコマンドを別のNFC対応デバイスに送信することによって)NFC接続を開始するNFC対応デバイスを指し、「ターゲットデバイス」という用語は、(たとえば、それ自体の搬送波信号を送信することによって、または、イニシエータデバイス上の誘導負荷を変えることによって)イニシエータデバイスからの要求に応答するNFC対応デバイスを指す。
[0024]ターゲットデバイスとのNFC接続を開始するために、イニシエータデバイスは、アクティブRFガードタイム(現在、約5msに設定されている)の間に変調されていない無線周波数(RF)搬送波信号を送信し、次いで、アクティブ通信モードまたはパッシブ通信モードのいずれかを要求するポーリングコマンド(たとえば、要求フレーム)を埋め込むように搬送波信号を変調する。現在のNFC標準によれば、イニシエータデバイスがアクティブ通信モードを要求する場合、イニシエータデバイスは、ポーリングコマンドを送信した後、その搬送波信号の送信を終了し、次いで、ターゲットデバイスは、それ自体のRF搬送波信号を生成し、変調することによって、データをイニシエータデバイスに送信する。したがって、アクティブ通信モードでは、イニシエータデバイスおよびターゲットデバイスは、それら自体の搬送波信号を交互に送信する(すなわち、デバイスのうちの一方のみが所与の時間に搬送波信号を送信するように)。逆に、現在のNFC標準によれば、イニシエータデバイスがパッシブ通信モードを要求する場合、イニシエータデバイスは、ポーリングコマンドを変調した後、その変調されていない搬送波信号を送信し続け、ターゲットデバイスは、イニシエータデバイスの搬送波信号を負荷変調することによって、データをイニシエータデバイスに送信する。したがって、アクティブ通信モードでは、消費電力は、イニシエータデバイスとターゲットデバイスとの間で共有され得、一方、パッシブ通信モードでは、ターゲットデバイスは、それ自体の搬送波信号を生成しないので、(あるとしても)ごくわずかな電力しか消費しない。
[0025]図1Aは、いくつかの実施形態による2つのNFC対応デバイス110(a)と110(b)とを含むNFCシステム100を示す。NFCデバイス110(a)は、第1のNFCアンテナ111(a)を備え、NFCデバイス110(b)は、第2のNFCアンテナ111(b)を備える。アンテナ111(a)および111(b)は、他のNFCデバイスにおける他のNFCアンテナと近距離でワイヤレス通信信号を交換することができる。NFCデバイス110(a)および110(b)のアンテナ111(a)および111(b)が、互いに近くに(たとえば、互いの2、3センチメートル以内に)運ばれると、それらは誘導結合される。ひとたび誘導結合されると、2つのアンテナ111(a)および111(b)は、NFCデバイス110(a)および110(b)が互いに近距離通信を実行できる空心トランスフォーマとして動作し得る。アンテナ111(a)と111(b)との間の誘導結合は、周知の誘導結合係数(K)を使用して測定され得、Kの値がしきい値を満たす場合(たとえば、Kが少なくとも0.05である場合)、2つのアンテナ111(a)および111(b)は、近距離通信に十分な程度に誘導結合されると考えられる。いくつかの実施形態では、アンテナ111(a)および111(b)は、無線周波数(RF)送信および受信を可能にするループアンテナとすることができるが、他の周知のアンテナを使用することもできる。
[0026]NFCデバイス110(a)および110(b)は、NFCプロトコルまたは標準に従って互いにワイヤレスに通信することができる任意の適したデバイスとすることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、NFCデバイス110(a)と110(b)の両方は、モバイルデバイス(たとえば、セルラーフォン、携帯情報端末、または他のモバイルデバイス)である。他の実施形態では、NFCデバイス110(a)は、たとえば、ポイントオブセール(POS)端末にあるNFCリーダーであり、NFCデバイス110(b)は、モバイルデバイスまたはNFCタグである。後述される例示的実施形態では、NFCデバイス110(a)は、イニシエータデバイスと示され、NFCデバイス110(b)は、ターゲットデバイスと示される(図1A〜図1Bに示されるように)。他の実施形態では、NFCデバイス110(a)は、ターゲットデバイスとして動作し得、NFCデバイス110(b)は、イニシエータデバイスとして動作し得る。
[0027]図1Bは、本実施形態による変更されたNFCパッシブ通信モードの間にそれら自体の搬送波信号を生成するシステム100の2つのNFC対応デバイス110(a)および110(b)を示す。NFCパッシブ通信モードを要求した後、イニシエータデバイス110(a)は、その変調されていない搬送波信号RF1を送信し続け、それによって、イニシエータデバイス110(a)から発する第1の近距離NF1を生成する。NFCパッシブ通信モードの要求に応答して、ターゲットデバイス110(b)は、それ自体の搬送波信号RF2を生成し、送信し、それによって、ターゲットデバイス110(b)から発する第2の近距離NF2を生成する。これは、ターゲットデバイスにイニシエータデバイスの搬送波信号を負荷変調する(それ自体の搬送波信号を生成する代わりに)よう要求する従来のNFCパッシブ通信モード動作とは対照的である。
[0028]本明細書における説明の目的で、搬送波信号RF1およびRF2は、13.56MHz(現在のNFC標準によって指定される)の周波数を有する無線周波(RF)搬送波信号であるが、他の搬送波信号および/または周波数が使用されてもよい。
[0029]ターゲットデバイス110(b)は、イニシエータデバイス110(a)に送信されるべきデータでそれ自体の搬送波信号RF2を変調することができる。ターゲットデバイス110(b)によって生成された変調された搬送波信号RF2は、ターゲットデバイス110(b)からイニシエータデバイス110(a)に送信される情報が埋め込まれる複合波形を生成するためにイニシエータデバイス110(a)によって生成された変調されていない搬送波信号RF1と重畳され得る。いくつかの実施形態では、イニシエータデバイス110(a)によって検出される、結果として生じる複合波形の振幅および/または位相は、ターゲットデバイス110(b)から送信されるデータを解釈するために使用され得る。他の実施形態では、結果として生じる複合波形の1つまたは複数の他の特徴は、ターゲットデバイス110(b)から送信される情報を解釈するために、イニシエータデバイス110(a)によって検出され得る。
[0030]2つの搬送波信号RF1とRF2との間の位相関係は、イニシエータデバイス110(a)によって検出される結果として生じる複合波形の振幅を決定または制御し得る。たとえば、2つの搬送波信号RF1とRF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる複合波形の振幅は、比較的高い値(たとえば、あるしきい値を上回る)であり得、逆に、2つの搬送波信号RF1とRF2とが互いに180度位相を異にするとき、結果として生じる複合波形の振幅は、比較的低い値(たとえば、あるしきい値未満)であり得る。イニシエータデバイス110(a)によって検出される複合波形の電力レベルは、個々の搬送波信号RF1および/またはRF2のいずれかのものよりも大きい可能性があり、これは今度は、(たとえば、従来のNFCパッシブ通信モード動作と比較すると)データの完全性とワイヤレス範囲とを増加させ得る。加えて、複合波形のより大きい電力レベルによって、(たとえば、現在のNFC標準によって定義される従来のアクティブおよび/またはパッシブ通信モードと比較して)いかなるパフォーマンスの低下もなく、ターゲットデバイス110(b)のアンテナ111(b)のサイズを縮小することができる。
[0031]いくつかの実施形態では、ターゲットデバイス110(b)は、第1のビット値(たとえば、論理1)を示すためにイニシエータデバイス110(a)によって生成された搬送波信号RF1にその搬送波信号RF2の位相を整合させ得、第2のビット値(たとえば、論理0)を示すためにイニシエータデバイス110(a)によって生成された搬送波信号RF1にその搬送波信号RF2の位相を180度不整合させ得る。他の実施形態では、ターゲットデバイス110(b)は、複数のデータ値を伝達するために、複数の位相オフセットを使用することができる。たとえば、ターゲットデバイス110(b)は、数M=log2Nデータ値を伝達するために、N個の位相オフセットを使用することができる。
[0032]本明細書で開示する変更されたNFCパッシブ通信モードは、従来のNFCパッシブ通信モードとは対照的である。たとえば、パッシブ通信モードの間にNFCイニシエータデバイスのみがそれ自体の搬送波信号を送信することを現在のNFC標準は規定しているが、本実施形態に従って動作するとき、イニシエータデバイス110(a)とターゲットデバイス110(b)の両方は、それぞれ、それら自体の搬送波信号RF1とRF2とを同時に生成し、送信することができる。本明細書で開示する変更されたNFCパッシブ通信モードは、従来のNFCアクティブ通信モードとも対照的である。たとえば、アクティブ通信モードの間にNFCイニシエータデバイスおよびNFCターゲットデバイスが、それら自体の搬送波信号を交互に送信する(たとえば、所与の時に、2つのNFCデバイスのうちの一方のみがその搬送波信号を送信することになっている)ことを現在のNFC標準は規定しているが、本実施形態に従って動作するとき、イニシエータデバイス110(a)とターゲットデバイス110(b)の両方は、それぞれ、それら自体の搬送波信号RF1とRF2とを同時に生成し、送信することができる。
[0033]さらに、イニシエータデバイス110(a)によって生成された変調されていない搬送波信号RF1にその被変調搬送波信号RF2を重ね合わせすることによって、ターゲットデバイス110(b)がデータをイニシエータデバイス110(a)に送信するとき、イニシエータデバイス110(a)は、従来のNFCパッシブ通信モード動作の間のものと同じように受信されたデータを解釈し得ることに留意されたい。言い換えれば、イニシエータデバイス110(a)は、ターゲットデバイス110(b)が現在のNFC標準によって規定されたものとは異なる方法でデータを送信していることを知らない可能性がある。
[0034]図2は、それぞれ図1A〜図1BのNFCデバイス110(a)および110(b)の一部分の等価回路を表し得るNFCデバイス202(a)および202(b)を示す。NFCデバイス202(a)は、コアロジック201(a)と、レジスタR1と、インダクタL1とを含むように示される。NFCデバイス202(b)は、コアロジック201(b)と、レジスタR2と、インダクタL2と、負荷要素203と、スイッチ204と、信号生成器205とを含むように示される。
[0035]より具体的には、図1A〜図1BのNFCデバイス110(a)のアンテナ111(a)は、図2の第1のインダクタL1によってモデル化され得、図1A〜図1BのNFCデバイス110(b)のアンテナ111(b)は、図2の第2のインダクタL2によってモデル化され得る。2つのインダクタL1およびL2は、相互に誘導され、Mの相互インダクタンス値を有する。レジスタR1およびR2は、減衰抵抗器とすることができる。信号生成器205は、イニシエータデバイス202(a)における変化(たとえば、時間変動)する電流の流れによってもたらされるターゲットデバイス202(b)において誘導される電圧(Vemf)を表し得る。ZTAGによって表されるインピーダンスを有する負荷要素203は、ターゲットデバイス202(b)における切替え可能な負荷を表し得る。ターゲットデバイス202(b)が従来のNFCパッシブ通信モードで動作するとき、負荷要素203は、イニシエータデバイス202(a)から送信された搬送波信号RF1を選択的に負荷変調するために、スイッチ204によって、負荷状態と無負荷状態との間で切り替えられ得る。
[0036]NFCデバイス202(a)と202(b)とが誘導結合されると、イニシエータデバイス202(a)のアンテナにわたる電圧は、VR=i1(R1+jωL1)−jωMi2と表され得、ターゲットデバイス202(b)における誘導電流(i2)は、次のように表され得る。
Figure 2016517662
項jωMi2、およびjωMi1は、それぞれのインダクタL1およびL2における誘導電圧である。したがって、イニシエータデバイス202(a)のアンテナにわたる電圧は、次のように表され得る。
Figure 2016517662
[0037]ターゲットデバイス202(b)が従来のパッシブ通信モードで動作しているとき(たとえば、現在のNFC標準によって規定されるように)、ターゲットデバイス202(b)は、イニシエータデバイス202(a)によって提供される搬送波信号を負荷変調することによって、データをイニシエータデバイス202(a)に送信することができる。より具体的には、ターゲットデバイス202(b)は、代替的に、そのアンテナにわたって負荷要素203を接続するために、スイッチ204を閉じ(たとえば、それによって、イニシエータデバイス202(a)の搬送波信号RF1を負荷変調し)、負荷要素203を切断するために、スイッチ204を開く(たとえば、イニシエータデバイス202(a)の搬送波信号RF1を負荷調整しない)ことができる。イニシエータデバイス202(a)のアンテナにわたって得られた電圧は、次のように表され得る。
Figure 2016517662
上式で、i1ONは、負荷要素203がターゲットデバイス202(b)のアンテナにわたって結合されているときのイニシエータデバイス202(a)における電流を示し、i1OFFは、負荷要素203がターゲットデバイス202(b)のアンテナにわたって結合されていないときのイニシエータデバイス202(a)における電流を示し、ZTAG,ONは、ターゲットデバイス202(b)のアンテナにわたって結合されているときの負荷要素203のインピーダンスであり、ZTAG,OFFは、ターゲットデバイス202(b)のアンテナにわたって結合されていないときの負荷要素203のインピーダンスである。
[0038]したがって、ターゲットデバイス202(b)がそのアンテナにわたって負荷要素203を選択的に結合するとき、ターゲットデバイス202(b)のインダクタL2を通る電流i2は変化し、イニシエータデバイス202(a)のインダクタL1にわたる電圧の変化を引き起こす。したがって、イニシエータデバイス202(a)は、そのアンテナにわたる(たとえば、インダクタL1にわたる)電圧変化を検出することによって、ターゲットデバイス202(b)から(負荷変調を介して)送信されるデータを解釈することができる。たとえば、負荷要素203がターゲットデバイス202(b)のインダクタL2にわたって結合されていないとき、イニシエータデバイス202(a)上の負荷は減少し、したがって、イニシエータデバイス202(a)のインダクタL1にわたる電圧は、比較的小さい(たとえば、しきい値未満である)。逆に、たとえば、負荷要素203がターゲットデバイス202(b)のインダクタL2にわたって結合されているとき、イニシエータデバイス202(a)上の負荷は増加し、したがって、イニシエータデバイス202(a)のインダクタL1にわたる電圧は、比較的大きい(たとえば、しきい値よりも大きい)。
[0039]図3は、図1のNFCデバイス110(b)の一実施形態であるNFCデバイス300を示す。NFCデバイス300は、1つまたは複数のプロセッサ(またはプロセッサコア)308とメモリ310とを含むNFCコントローラ306を含む。メモリ310は、1つまたは複数のプロセッサ308によって実行されたとき、NFCコントローラ306に、本実施形態に従って本明細書に記載された現在のNFC標準(たとえば、ISO/IEC18092、ECMA−340などの標準、および/またはNFCフォーラムによって定義される標準に規定されているような)および/または通信に従って通信を実行させる命令を含む。いくつかの実施形態では、これらの命令は、メモリ310における非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、1つまたは複数の不揮発性メモリデバイス)に記憶され得る。NFCコントローラ306は、トランシーバ312に結合され、トランシーバ312を制御し、トランシーバ312は、今度は、整合ネットワーク314を介してNFCアンテナ316に結合される。インダクタとして動作するループアンテナとして図3に示されるアンテナ316は、図1A〜図1Bのアンテナ111(a)および111(b)の一実施形態である。別のNFCデバイスとの通信中、NFCコントローラ306は、データを符号化し、符号化されたデータを、アンテナ316から送信するために、トランシーバ312に提供することができ、および/またはトランシーバ312を介してアンテナ316から受信されたデータを復号することができる。
[0040]より具体的には、トランシーバ312は、アンテナ316を介して別のデバイスに送信されるべき搬送波信号にデータを生成し、および/または変調するために使用され得、アンテナ316によって受信された搬送波信号からデータを受信し、復調するために使用され得る。一例では、トランシーバ312は、(たとえば、従来のNFCパッシブ通信モードで通信するとき)別のデバイスから送信された搬送波信号にデータを負荷変調するために使用され得る。別の例では、トランシーバ312は、(たとえば、本明細書に記載された変更されたNFCパッシブ通信モードで通信するとき)NFCデバイス300によって生成された搬送波信号RF2を変調するために使用され得る。
[0041]NFCコントローラ306は、整合ネットワーク314にも結合され、整合ネットワーク314をチューニングするために、制御信号を整合ネットワーク314に提供し得る。たとえば、整合ネットワーク314の静電容量は、NFCコントローラ306からの制御信号に基づいて変わり得る。整合ネットワーク314およびアンテナ316は、タンク回路と呼ばれることがある共振回路を形成する。タンク回路は、トランシーバ312からの信号(たとえば、発振信号)をそれに適用することによって共振され得る。整合ネットワーク314をチューニングすることによって、タンク回路の共振周波数および/または共振Q値(すなわち、周知のQ値)が変わり得る。
[0042]NFCデバイス300は、近距離通信を伴い得る1つまたは複数の用途を実行するためのホストコントローラ302も含み得る。NFCデバイス300は、NFCデータを記憶するために、セキュア要素304をさらに含み得る。加えて、NFCデバイス300は、図3に示されていない他の構成要素を含み得る。たとえば、NFCデバイス300は、(たとえば、セルラー通信、またはたとえばWiFi(登録商標)などのワイヤレスローカルエリアネットワークを使用した通信のための)1つまたは複数の他のアンテナを含み得る。
[0043]図4は、図1A〜図1BのNFCターゲットデバイス110(b)および/または図3のNFCデバイス300の少なくとも1つの実施形態であるNFCデバイス400の回路図である。NFCデバイス400は、アンテナ410、整合ネットワーク420、送信機430、および位相ロックループ(PLL)回路440を含むように示されている。NFCデバイス400は、図4に示されていない他の構成要素を含み得る。
[0044]図1A〜図1Bのアンテナ111(b)および/または図3のアンテナ316の一実施形態であり得るアンテナ410は、誘導ループ411とレジスタ412とを含む。NFCデバイス400がイニシエータデバイス(簡単のため図4に図示せず)の近距離内に運ばれると、誘導ループ411は、NFCイニシエータデバイスのアンテナに誘導結合され得る。誘導ループ411にわたって結合されたレジスタ412は、(たとえば、対応する共振回路のQ値を低減することによって、アンテナ410の信号応答を平坦化する)デキューイングレジスタ(de-Q'ing resistor)とすることができる。
[0045]整合ネットワーク420は、いくつかのキャパシタ421と2つのインダクタ422〜423とを含み得る。キャパシタ421は、誘導ループ411にわたって結合される。一緒に、誘導ループ411およびキャパシタ421は、(タンク回路とも呼ばれ得る)共振回路を形成し得る。第1のインダクタ422は、誘導ループ411の第1の端子と送信機430の第1の出力端子(A)との間に結合され、第2のインダクタ423は、誘導ループ411の第2の端子と送信機430の第2の出力端子(B)との間に結合される。
[0046]簡単のために図示されていないが、整合ネットワーク420は、整合ネットワーク420をチューニングするために、温度またはプロセス変動を補償するために、デバイス400の1つまたは複数の構成要素を較正するために、および/または他の目的のために使用され得る複数の追加のキャパシタ、レジスタ、および/またはインダクタを含み得る。
[0047]図3のトランシーバ312の一部を形成し得る送信機430は、静電放電(ESD)回路431と、電力増幅器(PA)432と、ゲート駆動回路433と、キャリア位相制御回路434とを含むように示される。任意の適した増幅器であり得る電力増幅器432は、ESD回路431を介して整合ネットワーク420に結合され、ゲート駆動回路433の出力に結合された入力を含む。任意の適したドライバ回路であり得るゲート駆動回路433は、キャリア位相制御回路434の出力に結合された入力を含む。キャリア位相制御回路434は、PLL回路440によって提供されるクロック信号(CLK_PLL)を受信するための入力を含む。他の実施形態では、キャリア位相制御回路434は、他のデバイス(たとえば、イニシエータデバイス)から提供され得る、または(たとえば、局部水晶発振器を使用して)NFCデバイス400内で生成され得る他の適したクロック信号を受信することができる。
[0048]PLL回路440は、位相周波数検出器(PFD)441と、電荷ポンプ/フィルタ回路442と、電圧制御発振器(VCO)443と、N分割/デルタシグマ変調器回路444とを含むように示される。いくつかの実施形態では、変調器回路444は省略され得る。PFD441は、NFCイニシエータデバイス(たとえば、図1A〜図1Bのイニシエータデバイス110(a))から受信された基準クロック信号(CLK_REF)を受信し、フィードバッククロック信号(CLK_FB)を受信するための入力を含み、制御信号(CTRL)を生成するための出力を含む。電荷ポンプ/フィルタ回路442は、制御信号CTRLを受信するための入力を含み、制御電圧(VC)を生成するための出力を含む。VCO443は、制御電圧VCを受信するための入力を含み、CLK_PLLを生成するための出力を含む。クロック信号CLK_PLLは、変調器回路444の入力に提供され、変調器回路444は、それに応答して、フィードバッククロック信号(CLK_FB)を生成する。
[0049]PFD441は、いくつかの実施形態では、アップ(UP)制御信号とダウン(DN)制御信号とを含み得る制御信号(CTRL)を生成するためにCLK_REFの位相関係をCLK_FBと比較する。制御信号CTRLは、CLK_REFとCLK_FBとの間の位相関係を示すVCの値を生成するために、電荷ポンプ/フィルタ回路442によって使用される。VCO443は、制御電圧VCに応答してクロック信号CLK_PLLの位相(および/または周波数)を調整することができる。変調器回路444は、フィードバッククロック信号CLK_FBを生成するために、クロック信号CLK_PLLを周波数分割し得る。
[0050]本実施形態によるNFCデバイス400の例示的な動作は、図5の例示的なフローチャート500に関して、図1Bおよび図4も参照して後述される。後述する例示的な動作では、NFCデバイス400は、ターゲットデバイスとして動作し、図1BのNFCデバイス110(a)は、イニシエータデバイスとして動作する。
[0051]第1に、イニシエータデバイス110(a)は、(たとえば、アクティブRFガード時間期間の間)変調されていない第1の搬送波信号RF1を生成し、次いで、(たとえば、第1の搬送波信号RF1を変調することによって)NFCパッシブ通信モードを要求するポーリングコマンドを送信する(501)。イニシエータデバイス110(a)は、ポーリングコマンドを送信した後、変調されていない第1の搬送波信号RF1を送信し続ける(502)。このようにして、イニシエータデバイス110(a)は、ターゲットデバイス400にポーリングコマンドを送った後、それ自体の近距離NF1(たとえば、図1Bに示されるように)を生成し続ける。
[0052]NFCパッシブ通信モードの要求に応答して、ターゲットデバイス400は、それ自体の搬送波信号RF2を生成し、送信し、それによって、それ自体の近距離NF2を生成する(たとえば、図1Bに示されるように)(504)。いくつかの実施形態では、ターゲットデバイス400は、イニシエータデバイス110(a)から第1の搬送波信号RF1を受信し、第1の搬送波信号RF1からクロック情報を抽出することができる(504a)。より具体的には、第1の搬送波信号RF1は、NFCデバイス400のアンテナ410によって検出され、基準クロック信号CLK_REFとしてPLL回路440に提供され得る。PLL回路440は、CLK_REFでその出力信号CLK_PLLを位相ロックし得、それによって、イニシエータデバイス110(a)によって生成された第1の搬送波信号RF1からクロック情報を復元する。このようにして、PLL回路440は、ターゲットデバイス400から送信されるべき第2の搬送波信号RF2を生成するために使用され得る(504b)。第2の搬送波信号RF2を生成するために第1の搬送波信号RF1から復元されるクロック情報を使用するためのターゲットデバイス400の能力は、ターゲットデバイス400がそれ自体のクロック生成器を含む必要性を取り除くことができる。
[0053]次いで、ターゲットデバイス400は、イニシエータデバイス110(a)に送信されるべきデータでそれ自体の搬送波信号RF2を変調することができる(506)。いくつかの実施形態では、ターゲットデバイス400は、送信されるべきデータを伝達するためにイニシエータデバイス110(a)から送信された第1の搬送波信号RF1に関して第2の搬送波信号RF2の位相を調整し得(506a)、および/または送信されるべきデータを伝達するためにイニシエータデバイス110(a)から送信された第1の搬送波信号RF1に関して第2の搬送波信号RF2の振幅を調整し得る(506b)。
[0054]たとえば、ターゲットデバイス400は、イニシエータデバイス110(a)によって生成された第1の搬送波信号RF1に第2の搬送波信号RF2を位相整合することによって、第1の論理状態を示し得、第2の搬送波信号RF2がイニシエータデバイス110(a)によって生成された第1の搬送波信号と180度位相を異にするように第2の搬送波信号RF2の位相を遅延させることによって、第2の論理状態を示し得る。より具体的には、2つの搬送波信号RF1とRF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる複合波形の振幅は、イニシエータデバイス110(a)によって検出可能である比較的高い値(たとえば、あるしきい値を上回る)であり得、逆に、2つの搬送波信号RF1とRF2とが互いに180度位相を異にするとき、結果として生じる複合波形の振幅は、イニシエータデバイス110(a)によって検出可能である比較的低い値(たとえば、あるしきい値未満)であり得る。このようにして、イニシエータデバイス110(a)は、(たとえば、イニシエータデバイス110(a)の搬送波信号RF1の従来の負荷変調の結果としてよりはむしろ)2つの搬送波信号RF1とRF2との重ね合わせによってもたらされる負荷変動を検知することができる。
[0055]別の実施形態では、図6Cおよび図6Dに関して後でより詳しく述べるように、ターゲットデバイス400は、イニシエータデバイス110(a)によって生成された第1の搬送波信号RF1と並行して第2の搬送波信号RF2を生成することによって第1の論理状態を示すことができ、第2の搬送波信号RF2をオフにすることによって第2の論理状態を示すことができる。
[0056]いくつかの実施形態では、キャリア位相制御回路434は、ゲート駆動回路433を介して電力増幅器432に提供されるパルス幅変調(PWM)信号の遅延を制御するために使用され得る複数のオフセット値を記憶するルックアップテーブル(LUT)を含み得る。出力クロック信号CLK_PLLに対応する(または、そこから導出された)アドレス値は、キャリア位相制御回路434内のLUTからこれらの位相オフセット値のうちの1つを選択するために使用され得る。キャリア位相制御回路434は、PWM信号を生成するために選択されたオフセット値を使用することができ、PWM信号は、今度は、電力増幅器432によって増幅され、整合ネットワーク420を介してアンテナ410に提供される。したがって、CLK_PLLに応答して選択されたオフセット値は、キャリア位相制御回路434によって生成されたPWM信号のパルスの遅延を制御することができる。
[0057]PWM信号のパルスの幅は、ターゲットデバイス400によって生成された第2の搬送波信号RF2の変調によってイニシエータデバイス110(a)に送信されるべきデータ値を決定することができる。より具体的には、PWM信号のパルスの幅は、ターゲットデバイス400によって送信された第2の搬送波信号RF2の振幅を制御または調整することができる。
[0058]ターゲットデバイス400は、たとえば、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)、位相シフトキーイング(PSK)、周波数シフトキーイング(FSK)、振幅シフトキーイング(ASK)、直交振幅変調(QAM)および/または任意の他の適した変調技法を含む任意の適した変調技法を使用し得る。
[0059]再び図5を参照すると、イニシエータデバイス110(a)は、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2との重ね合わせから得られたそのアンテナ111(a)上の誘導電圧を検出し(508)、ターゲットデバイス400によって近距離上に変調されるデータを復号するように誘導電圧を変換することができる(510)。上述したように、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが位相整合されているとき、イニシエータデバイス110(a)は、より強い領域を検知し、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが不整合であるとき、イニシエータデバイス110(a)はより弱い領域を検知する。これらの2つの条件は、ターゲットデバイス400によって送信されるデータの表示として働き得る。このように、イニシエータデバイス110(a)は、変動負荷を検知することができるが、変動負荷は、(たとえば、イニシエータデバイスによって生成された第1の搬送波信号RF1の従来の負荷変調の結果としてよりはむしろ)第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2との重ね合わせの結果である。
[0060]フローチャート500に示された方法は、特定の順序で行われるように見えるいくつかの動作を含むが、方法500は、連続的にまたは並列して実行され得るより多いまたはより少ない動作を含み得ることは明らかであろう。2つ以上の動作の順序が変更され得、2つ以上の動作は単一の動作に組み合わせられ得る。
[0061]図6A〜図6Dは、いくつかの実施形態でのターゲットデバイス400によって実行され得る例示的なオンオフキーイング(OOK)符号化動作を示す波形図である。たとえば、図6Aは、OOK変調に関連した副搬送波信号(たとえば、847kHzの周波数を有する)のための波形601を示す。第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる副搬送波信号波形601は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。逆に、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相でないとき、副搬送波信号波形601は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。加えて、波形601の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。
[0062]図6Bは、図6Aに示される波形601に関して逆にされる副搬送波信号(たとえば、847kHzの周波数を有する)のための波形602を示す。したがって、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる副搬送波信号波形602は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。逆に、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相でないとき、副搬送波信号波形602は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。加えて、波形602の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。
[0063]図6Cは、OOK変調に関連した別の副搬送波信号(たとえば、847kHzの周波数を有する)のための波形603を示す。第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2の両方が同時に送信されるとき、結果として生じる副搬送波信号波形603は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。逆に、第2の搬送波信号RF2が送信されないとき、副搬送波信号波形603は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。このようにして、ターゲットデバイス400は、第2の搬送波信号RF2を送信することによってイニシエータデバイス110(a)に第1のデータビット値を伝達することができ、第2の搬送波信号RF2を送信しない(たとえば、一時的に終了する)ことによって、イニシエータデバイス110(a)に第2のデータビット値を伝達することができる。言い換えれば、少なくとも1つの実施形態では、ターゲットデバイス400は、第1の搬送波信号RF1を依然として受信しながら、第2の搬送波信号RF2を断続的に終了することによって、データをイニシエータデバイス110(a)に送信することができる。加えて、波形603の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。
[0064]図6Dは、図6Cに示される波形603に関して逆にされる副搬送波信号(たとえば、847kHzの周波数を有する)のための波形604を示す。したがって、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2の両方が同時に送信されるとき、結果として生じる副搬送波信号波形604は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。逆に、第2の搬送波信号RF2が送信されないとき、副搬送波信号波形604は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。このようにして、ターゲットデバイス400は、第2の搬送波信号RF2を送信しない(たとえば、一時的に終了する)ことによってイニシエータデバイス110(a)に第1のデータビット値を伝達することができ、第2の搬送波信号RF2を送信することによって、イニシエータデバイス110(a)に第2のデータビット値を伝達することができる。加えて、波形604の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。
[0065]図7Aは、ターゲットデバイス400によって実行され得るバイナリ位相シフトキーイング(BPSK)符号化動作に関連した副搬送波信号のための波形701を示す。第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる副搬送波信号波形701は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。逆に、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相でないとき、副搬送波信号波形701は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。加えて、波形701の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。たとえば、図7Aの破線の左側に表示された第1のシーケンスは、第1の符号化されたビット値を示すことができ、一方、図7Aの破線の右側に表示された第2のシーケンスは、第2の符号化されたビット値を示すことができる。
[0066]図7Bは、ターゲットデバイス400によって実行され得る周波数シフトキーイング(FSK)符号化動作に関連した副搬送波信号のための波形702を示す。第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる副搬送波信号波形702は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。逆に、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相でないとき、副搬送波信号波形702は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。加えて、波形702の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。
[0067]図7Cは、ターゲットデバイス400によって実行され得るマンチェスタ符号化動作に関連した信号のための波形703を示す。第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相であるとき、結果として生じる信号波形703は、(たとえば、第1のデータビット値を示すために)比較的高い値である。逆に、第1の搬送波信号RF1と第2の搬送波信号RF2とが互いに同相でないとき、結果として生じる信号波形703は、(たとえば、第2のデータビット値を示すために)比較的低い値である。加えて、波形703の比較的高い値および比較的低い値の特定のシーケンスは、符号化されたビット値を示すために使用され得る。
[0068]図8は、図6A〜図6Dおよび図7A〜図7Cに関して上述したように、ターゲットデバイス400が使用し得る符号化および変調モード(副搬送波信号を使用することの有無にかかわらず)を要約するテーブル800である。テーブル800では、「エンベロープ高レベル」とラベル付けされた列は、図6A〜図6Dおよび図7A〜図7Cの波形に示されている比較的高いレベルに対応し、「エンベロープ低レベル」とラベル付けされた列は、図6A〜図6Dおよび図7A〜図7Cの波形に示されている比較的低いレベルに対応する。
[0069]図9は、本実施形態に従って実行されるNFC動作の負荷変調送信レベルを従来のNFCパッシブ通信モードに従って実行されるNFC動作の負荷変調送信レベルと比較するグラフ900である。ターゲットデバイス400が本実施形態に従って全電力で動作しているときに実行されるNFC送信の負荷変調レベルは、曲線901によって表され、ターゲットデバイス400が本実施形態に従って全電力の半分で動作しているときに実行されるNFC送信の負荷変調レベルは、曲線902によって表され、従来のNFCパッシブ通信モード動作に従って実行されるNFC送信の電力レベルは、曲線903によって表される。線911は、現在のNFC標準によって提供される上側の負荷変調レベル制限を示し、線912は、現在のNFC標準によって提供される下側の負荷変調レベル制限を示す。
[0070]具体的には、グラフ900は、ターゲットデバイス400における所与のアンテナサイズについて、イニシエータデバイスにおいて検出される結果として生じる波形の振幅が、(たとえば、従来の負荷変調を使用して)従来のNFCパッシブ通信モードの間にイニシエータデバイスによって検出された信号の振幅よりも約10倍大きいことを示し得る。その結果、ターゲットデバイスのアンテナのサイズは、本明細書で説明するNFCパッシブ通信モード動作を使用することによって、パフォーマンスの低下なしに低減され得る。
[0071]前述の明細書において、本実施形態は、本発明の特定の例示の実施形態を参照して説明された。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載された本開示のより広い範囲から逸脱することなく、様々な改変および変更がそれに行われ得ることは明らかであろう。それゆえに、明細書および図面は、限定の意味ではなく例示の意味と見なされるべきである。

Claims (39)

  1. 近距離通信(NFC)セッションの間にターゲットデバイスとしてNFCデバイスを動作させる方法であって、
    パッシブ通信モードを要求するポーリングコマンドをイニシエータデバイスから受信することと、
    前記NFCセッションの間に前記イニシエータデバイスから第1の搬送波信号を受信することと、
    前記第1の搬送波信号が受信されている間に、前記ターゲットデバイスから第2の搬送波信号を送信することと、
    データを前記第2の搬送波信号上に変調することと
    を備える方法。
  2. 前記ターゲットデバイスが前記ポーリングコマンドを受信した後、前記第1の搬送波信号が変調されていないままである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ターゲットデバイスが、前記第1の搬送波信号を連続して受信し、前記NFCセッションの間に前記第2の搬送波信号を連続して送信する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記変調されたデータを示す複合波形を形成するために、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号とが重なり合う、請求項1に記載の方法。
  5. 前記複合波形の振幅が、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の位相関係を示す、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ターゲットデバイスが、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の前記位相関係を調整することによって、前記データを変調するためのものである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記送信することが、
    前記受信された第1の搬送波信号からクロック情報を抽出することと、
    前記抽出されたクロック情報を使用して、前記第2の搬送波信号を生成することと
    を備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記変調することが、
    前記データを前記第2の搬送波信号上に符号化するために、前記第2の搬送波信号の位相を調整すること
    を備える、請求項1に記載の方法。
  9. 前記変調することが、
    前記データを前記第2の搬送波信号上に符号化するために、前記第2の搬送波信号の振幅を調整すること
    を備える、請求項1に記載の方法。
  10. 前記変調することが、
    前記第1の搬送波信号を依然として受信しながら、前記第2の搬送波信号を断続的に終了すること
    を備える、請求項1に記載の方法。
  11. 近距離通信(NFC)セッションの間にターゲットデバイスのプロセッサによって実行されると、前記ターゲットデバイスに、
    パッシブ通信モードを要求するポーリングコマンドをイニシエータデバイスから受信させ、
    前記NFCセッションの間に前記イニシエータデバイスから第1の搬送波信号を受信させ、
    前記第1の搬送波信号が受信されている間に、前記ターゲットデバイスから第2の搬送波信号を送信させ、
    データを前記第2の搬送波信号上に変調させる
    プログラム命令を含むコンピュータ可読媒体。
  12. 前記ターゲットデバイスが前記ポーリングコマンドを受信した後、前記第1の搬送波信号が変調されていないままである、請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  13. 前記プログラム命令の実行がさらに、前記ターゲットデバイスに、
    前記NFCセッションの間に前記第1の搬送波信号を連続して受信させ、
    前記NFCセッションの間に前記第2の搬送波信号を連続して送信させる
    請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  14. 前記変調されたデータを示す複合波形を形成するために、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号とが重なり合う、請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  15. 前記複合波形の振幅が、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の位相関係を示す、請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
  16. 前記ターゲットデバイスが、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の前記位相関係を調整することによって、前記データを変調するためのものである、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  17. 前記第2の搬送波信号を送信するための前記プログラム命令の実行が、前記ターゲットデバイスに、
    前記受信された第1の搬送波信号からクロック情報を抽出させ、
    前記抽出されたクロック情報を使用して、前記第2の搬送波信号を生成させる
    請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  18. 前記第2の搬送波信号を変調するための前記プログラム命令の実行が、前記ターゲットデバイスに、
    前記データを前記第2の搬送波信号上に符号化するために、前記第2の搬送波信号の位相を調整させる
    請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  19. 前記第2の搬送波信号を変調するための前記プログラム命令の実行が、前記ターゲットデバイスに、
    前記データを前記第2の搬送波信号上に符号化するために、前記第2の搬送波信号の振幅を調整させる
    請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  20. 前記第2の搬送波信号を変調するための前記プログラム命令の実行が、前記ターゲットデバイスに、
    前記第1の搬送波信号を依然として受信しながら、前記第2の搬送波信号を断続的に終了させる
    請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
  21. パッシブ通信モードの間にターゲットデバイスとして動作するように構成された近距離通信(NFC)デバイスであって、
    イニシエータデバイスから第1の搬送波信号を受信するためのアンテナと、ここにおいて、前記第1の搬送波信号が、前記パッシブ通信モードの要求を含む、
    前記パッシブ通信モードの前記要求に応答して、前記イニシエータデバイスにデータを含む第2の搬送波信号を送信するために、アンテナに結合された送信機と
    を備える近距離通信(NFC)デバイス。
  22. 前記受信された第1の搬送波信号からクロック情報を抽出するために、前記アンテナおよび前記送信機に結合された位相ロックループ(PLL)回路
    をさらに備える請求項21に記載のNFCデバイス。
  23. 前記送信機が、前記抽出されたクロック情報を使用して前記第2の搬送波信号を生成するためのものである、請求項22に記載のNFCデバイス。
  24. 前記第1の搬送波信号が前記アンテナによって連続して受信される間に、前記送信機が、前記第2の搬送波信号を連続して送信するためのものである、請求項21に記載のNFCデバイス。
  25. 前記データを示す複合波形を形成するために、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号とが重なり合う、請求項21に記載のNFCデバイス。
  26. 前記複合波形の振幅が、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の位相関係を示す、請求項25に記載のNFCデバイス。
  27. 前記ターゲットデバイスが、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の前記位相関係を調整することによって、前記データを変調するためのものである、請求項26に記載のNFCデバイス。
  28. 前記送信機が、パルス幅変調(PWM)信号の遅延値を調整することによって、前記データを前記第2の搬送波信号上に変調するためのものである、請求項21に記載のNFCデバイス。
  29. 前記送信機が、
    前記PWM信号の前記遅延値を調整するときに使用される複数の位相値を記憶するためのルックアップテーブルを含むキャリア位相制御回路
    を備える、請求項28に記載のNFCデバイス。
  30. 前記受信された第1の搬送波信号からクロック情報を抽出するために、前記アンテナおよび前記送信機に結合された位相ロックループ(PLL)回路をさらに備え、前記PLL回路が、前記抽出されたクロック情報に応答して出力クロック信号を生成するためのものであり、前記ルックアップテーブルが、前記出力クロック信号に応答して前記複数の位相値のうちの1つを選択するためのものである
    請求項29に記載のNFCデバイス。
  31. 近距離通信(NFC)セッションの間にターゲットデバイスとして動作するように構成されたNFCデバイスであって、
    パッシブ通信モードを要求するポーリングコマンドをイニシエータデバイスから受信するための手段と、
    前記NFCセッションの間に前記イニシエータデバイスから第1の搬送波信号を受信するための手段と、
    前記第1の搬送波信号が受信されている間に、前記ターゲットデバイスから第2の搬送波信号を送信するための手段と、
    データを前記第2の搬送波信号上に変調するための手段と
    を備える近距離通信(NFC)デバイス。
  32. 前記ターゲットデバイスが、前記第1の搬送波信号を連続して受信し、前記NFCセッションの間に前記第2の搬送波信号を連続して送信する、請求項31に記載のNFCデバイス。
  33. 前記変調されたデータを示す複合波形を形成するために、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号とが重なり合う、請求項31に記載のNFCデバイス。
  34. 前記複合波形の振幅が、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の位相関係を示す、請求項33に記載のNFCデバイス。
  35. 前記ターゲットデバイスが、前記第1の搬送波信号と前記第2の搬送波信号との間の前記位相関係を調整することによって、前記データを変調するためのものである、請求項34に記載のNFCデバイス。
  36. 送信するための前記手段が、
    前記受信された第1の搬送波信号からクロック情報を抽出し、
    前記抽出されたクロック情報を使用して、前記第2の搬送波信号を生成する
    ためのものである、請求項31に記載のNFCデバイス。
  37. 変調するための前記手段が、前記データを前記第2の搬送波信号上に符号化するために、前記第2の搬送波信号の位相を調整するためのものである、請求項31に記載のNFCデバイス。
  38. 変調するための前記手段が、前記データを前記第2の搬送波信号上に符号化するために、前記第2の搬送波信号の振幅を調整するためのものである、請求項31に記載のNFCデバイス。
  39. 変調するための前記手段が、前記第1の搬送波信号を依然として受信しながら、前記第2の搬送波信号を断続的に終了するためのものである、請求項31に記載のNFCデバイス。
JP2016501084A 2013-03-15 2014-03-10 近距離通信デバイスにおける直接的な電力送信の負荷変調 Expired - Fee Related JP6105147B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361799303P 2013-03-15 2013-03-15
US61/799,303 2013-03-15
US13/908,875 2013-06-03
US13/908,875 US9450646B2 (en) 2013-03-15 2013-06-03 Direct power transmission load modulation in near field communication devices
PCT/US2014/022838 WO2014150286A1 (en) 2013-03-15 2014-03-10 Direct power transmission load modulation in near field communication devices

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016517662A true JP2016517662A (ja) 2016-06-16
JP2016517662A5 JP2016517662A5 (ja) 2016-12-15
JP6105147B2 JP6105147B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=51529233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016501084A Expired - Fee Related JP6105147B2 (ja) 2013-03-15 2014-03-10 近距離通信デバイスにおける直接的な電力送信の負荷変調

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9450646B2 (ja)
EP (1) EP2973205A1 (ja)
JP (1) JP6105147B2 (ja)
KR (1) KR101707480B1 (ja)
CN (1) CN105144191B (ja)
WO (1) WO2014150286A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9345050B2 (en) * 2014-02-21 2016-05-17 Sony Corporation NFC collision avoidance with controllable NFC transmission delay timing
US9408238B2 (en) 2014-02-21 2016-08-02 Sony Corporation Removable conductive layer that shields and/or shorts nodes of an NFC circuit to control transmissions therefrom
US9577718B2 (en) * 2014-11-19 2017-02-21 Qualcomm Incorporated Systems and methods for inductively coupled communications
JP6485016B2 (ja) * 2014-12-01 2019-03-20 株式会社リコー 無線通信装置、無線通信装置におけるクロックの位相調整方法
US20160174267A1 (en) * 2014-12-15 2016-06-16 Qualcomm Incorporated Proprietary packet exchange for enhanced nfc communication
US9673964B2 (en) * 2015-02-18 2017-06-06 Qualcomm Incorporated Active load modulation in near field communication
US9461716B2 (en) * 2015-03-02 2016-10-04 Intel IP Corporation Near field communications (NFC) modulation feedback apparatus for tuned antenna configurations
EP3076553B1 (en) * 2015-03-30 2021-04-14 Nxp B.V. Clock synchronizer
US10164766B1 (en) * 2015-10-01 2018-12-25 Maxim Integrated Products, Inc. Advanced synchronization schemes for NFC card emulation mode, peer-to-peer mode and RFID tag design
US10937019B2 (en) 2016-06-08 2021-03-02 Square, Inc. Wireless communication system with auxiliary antenna
US10396975B2 (en) * 2016-06-29 2019-08-27 Maxim Integrated Products, Inc. Clock recovery system and method for near field communication with active load modulation
US20180167876A1 (en) * 2016-12-09 2018-06-14 Qualcomm Incorporated Modulation scheme for wireless communications
US10949189B2 (en) 2017-06-28 2021-03-16 Square, Inc. Securely updating software on connected electronic devices
EP3584948A1 (en) * 2018-06-19 2019-12-25 STMicroelectronics razvoj polprevodnikov d.o.o. Protocol detection and decoding in multiprotocol tag, and corresponding integrated circuit
US10644756B2 (en) * 2018-07-30 2020-05-05 Nxp B.V. Transmitter calibration for NFC (near field communication) device
KR102640294B1 (ko) 2018-11-27 2024-02-22 삼성전자주식회사 Nfc 회로 및 이의 동작 방법
FR3089659B1 (fr) * 2018-12-07 2022-10-21 Smart Packaging Solutions Carte à puce en métal à double interface de communication
US11182770B1 (en) * 2018-12-12 2021-11-23 Square, Inc. Systems and methods for sensing locations of near field communication devices
EP3703269B1 (en) * 2019-02-26 2022-06-08 Nxp B.V. Phase alignment of a controller clock to a field
TWI730372B (zh) * 2019-08-07 2021-06-11 瑞昱半導體股份有限公司 無線傳輸電路與控制方法
DE102019123198A1 (de) * 2019-08-29 2021-03-04 Infineon Technologies Ag Nahfeldkommunikation-Vorrichtung, Verfahren zum Betreiben einer Nahfeldkommunikation-Vorrichtung, Chipkarte und Wearable
CN110808762A (zh) * 2020-01-07 2020-02-18 易兆微电子(杭州)有限公司 一种用于nfc芯片免晶体的方法
CN114449500B (zh) * 2022-02-14 2023-09-08 深圳市汇顶科技股份有限公司 近场通信的方法、装置和芯片
CN115242368B (zh) * 2022-09-21 2022-12-20 北京紫光青藤微系统有限公司 用于调整相位的方法、装置、近场通信设备及存储介质

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252568A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電磁誘導質問装置および通信方法
JP2007012076A (ja) * 2006-07-13 2007-01-18 Denso Wave Inc Icカードリーダ
US20070159303A1 (en) * 2005-12-22 2007-07-12 Alexander Tyulpanov Transponder and method for operating a transponder
JP2010183423A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Fuji Electric Holdings Co Ltd 非接触型通信装置、その復号部

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3685050A (en) 1970-04-13 1972-08-15 Cartwright Eng Inc Single antenna signal retransmission device
KR100366268B1 (ko) * 2000-07-04 2002-12-31 (주)크레디패스 수동 트랜스폰더 인식 시스템
US7567792B2 (en) * 2002-02-28 2009-07-28 Siemens Aktiengesellschaft Method for controlling the power supply of a mobile data memory, use of said method in an identification system having at least one mobile data memory
WO2004082197A2 (en) * 2003-03-12 2004-09-23 Bader David M System for simultaneously transmitting multiple rf signals using a composite waveform
GB2433389B (en) 2005-05-20 2008-04-30 Innovision Res & Tech Plc Near field RF communicators
WO2009113014A2 (en) 2008-03-10 2009-09-17 Nxp B.V. Data processing system
US8351854B2 (en) 2008-09-30 2013-01-08 Research In Motion Limited Mobile wireless communications device having touch activated near field communications (NFC) circuit
US8150195B2 (en) * 2008-10-03 2012-04-03 Sony Corporation Adaptive prediction using a dimensionality reduction process
JP4720899B2 (ja) 2008-11-27 2011-07-13 ソニー株式会社 通信装置、通信方法、プログラム、および通信システム
US8957548B2 (en) 2011-06-30 2015-02-17 Broadcom Corporation Controlling antenna characteristics of a near field communications (NFC) device
US20130052948A1 (en) 2011-08-31 2013-02-28 Broadcom Corporation Signal Detector of a Near Field Communications (NFC) Device for Efficient Signal Detection

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252568A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電磁誘導質問装置および通信方法
US20070159303A1 (en) * 2005-12-22 2007-07-12 Alexander Tyulpanov Transponder and method for operating a transponder
JP2007012076A (ja) * 2006-07-13 2007-01-18 Denso Wave Inc Icカードリーダ
JP2010183423A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Fuji Electric Holdings Co Ltd 非接触型通信装置、その復号部

Also Published As

Publication number Publication date
US9450646B2 (en) 2016-09-20
CN105144191B (zh) 2018-02-16
WO2014150286A1 (en) 2014-09-25
EP2973205A1 (en) 2016-01-20
US20140273830A1 (en) 2014-09-18
JP6105147B2 (ja) 2017-03-29
CN105144191A (zh) 2015-12-09
KR101707480B1 (ko) 2017-02-16
KR20150130502A (ko) 2015-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6105147B2 (ja) 近距離通信デバイスにおける直接的な電力送信の負荷変調
CN107547111B (zh) 时钟恢复系统和方法
EP2867998B1 (en) Shaping near-field transmission signals
KR101538040B1 (ko) 근거리 통신 시스템들에서의 연결 설정을 위한 전력 소비의 감소
TWI520513B (zh) 天線模組及用於調諧諧振調諧電路的方法
US8897699B2 (en) Reducing emissions in a near field communications (NFC) capable device
CN109428630B (zh) 用于驱动nfc设备的天线的电路和方法
CN104038259A (zh) 非接触式通信装置和包括非接触式通信装置的用户装置
KR102022867B1 (ko) Nfc 회로 및 이의 동작 방법
JP2012060609A (ja) 通信モード設定装置
US9178731B2 (en) Transmission apparatus for a wireless device using delta-sigma modulation
US8903312B2 (en) Modified connection establishment for reducing power consumption in near field communication systems
US20180351772A1 (en) Transmission apparatus for a wireless device using delta-sigma modulation
US20100252631A1 (en) High speed contactless communication
US9912386B2 (en) Method for operating object capable via contactless communication
WO2017010227A1 (ja) 通信装置、通信方法、および通信システム
WO2017013975A1 (ja) 通信装置、通信方法、および通信システム
JP2012165602A (ja) 電力伝送装置
TW201445908A (zh) 通信裝置、通信系統及通信方法
CN101512545A (zh) 无线数据传输系统中基站与至少一个应答器之间的编码数据传输方法
CN104767543A (zh) 一种应用于有源标签的重锁定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161027

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20161027

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20161122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6105147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees