JP2016514997A - 患者の再配置システム - Google Patents

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ヒレンブランド・マネジメント・カンパニー・エルエルシー
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Abstract

患者をベッド(12)の頭端部(114)の方へ引っ張るための患者再配置システム(10)は、シート(16)と、マットレス(14)と、シート(16)に対して動作可能に結合して引っ張るための駆動機構(252)の少なくとも一部分を含んでいるハウジング(214)とを含む。ハウジング(214)は、マットレス(14)の頭端部ピース(124)より下に存在し、ベッドデッキ(22)に固定されている。シート牽引構造体(222)は、ハウジング(214)から溝(216)を通って延在し、溝(216)を通るように偏平なプロファイルを有するやり方で、シート(16)に対して取外し可能に取り付けられる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている、2013年3月15日出願の米国非仮特許出願第13/837,185号(係属中)の優先権を主張するものである。
本発明は患者の再配置のためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、ベッドの頭端部の方へ患者を移動することによって患者を再配置するための、安全で、効率がよく、使いやすいシステムおよび方法に関するものである。
少なくとも1950年代から、病院のベッドまたは他のタイプの従来型健康管理ベッドなどの連接型ベッド上の人は、ベッドの頭端部が上昇したとき、ベッドの頭端部からベッドの足端部の方へ移動する傾向があることが理解されている。一般に、この問題は、患者を手で持ち上げて引っ張ることにより、または持ち上げ装置を使用して患者を動かして患者を移動させることによって、ベッドの頭端部の方へ戻すことにより対処されてきた。
患者を手で引っ張ることに関連した問題は十分に理解されており、引く人、すなわち1人または複数の介護人、大抵の場合1人または複数の看護師が負傷する可能性を含んでいる。看護師不足および/または肥満した患者もしくは非協力的な患者などの特定の要因が、この問題をさらに悪化させることがある。
患者を手で再配置することに加えて、この問題を解決しようとして、かなりの数の従前の装置が考案されてきた。たとえば米国特許第2,827,642号、米国特許第4,796,313号、米国特許第4,799,273号、米国特許第4,819,283号、米国特許第5,020,171号、米国特許第5,697,109号、米国特許第5,737,781号、米国特許第6,615,423号、米国特許第6,722,456号、米国特許出願公開第2005/0217,023号、米国特許第7,003,819号、米国特許第7,293,303号、米国特許第7,487,558号、米国特許第7,725,964号、および米国特許出願公開第2012/0144581号には、そのような従前の構造のいくつかの例が示され、かつ説明されている。これらの装置のうちのいくつかは、患者を支持した状態で、シーツをベッドの頭端部の方へ手で巻くための手動クランクを使用する。いくつかは、ベッドフレームおよび/またはベッドの頭板を利用する。いくつかは、プーリおよび/または懸架装置を利用する。しかし、前述の問題の解決を意図する装置が比較的多くあるにもかかわらず、本出願人は、この問題に適切に対処する、米国市場で商業的に実現可能な製品を知らない。言い換えれば、この問題は、見たところでは簡単そうであり、この問題の解決を狙った複数のきちんと解説してある従前の努力にもかかわらず、この問題は適切に解決されていない。
その全体が参照によって本明細書に明白に組み込まれている、「Patient Positioning Device」という名称の従前の米国特許第8,087,109号は、この問題の解決に向けての重要なステップを表すものである。米国特許第8,087,109号は、一般に、1対の間隔を置いて配置された軌道によってシートの両側の縁部を保持してシートの両側を導き、シートおよびその上の患者をベッドの頭端部の方へ引っ張る装置を開示している。本出願の所有者は、米国特許第8,087,109号も所有する。
米国特許第2,827,642号明細書 米国特許第4,796,313号明細書 米国特許第4,799,273号明細書 米国特許第4,819,283号明細書 米国特許第5,020,171号明細書 米国特許第5,697,109号明細書 米国特許第5,737,781号明細書 米国特許第6,615,423号明細書 米国特許第6,722,456号明細書 米国特許出願公開第2005/0217,023号明細書 米国特許第7,003,819号明細書 米国特許第7,293,303号明細書 米国特許第7,487,558号明細書 米国特許第7,725,964号明細書 米国特許出願公開第2012/0144581号明細書 米国特許第8,087,109号明細書 米国特許第5,6662,256号明細書 米国特許第6,757,924号明細書 米国特許第5,692,256号明細書
本出願は、前述の問題に対する、安全で、実用的で、頑健で、その上使いやすい解決策を伴う、この分野のさらなる進歩を表すものである。一般に、本発明は、シートをマットレスの頭端部に向けて引くための3つの主要構成要素、すなわちマットレス、シート、およびシート受けの協力的相互作用によってこの問題の解決策を達成するものである。一般に、本明細書の状況では、シート受けがハウジングおよび駆動機構を包含する。マットレスは可動の頭端部ピースを有し、すなわち、好ましくは折り目のところで折り重なることができ、ハウジングおよびその中の駆動機構にアクセスすることができるように移動する。ハウジングは、ユーザがハウジング内部のシートチャンバに容易にアクセスすることができるように、アクセスドアを含む。
この機構を用いて、マットレスの頭端部ピースを折り畳み、ハウジングへのアクセスドアを開くことによって、ユーザは、マットレスとハウジングが存在するデッキとを関節で繋ぐ必要なく、シートチャンバに容易にアクセスすることができる。この構造により、ハウジングの内部にある構成要素の清掃および保守整備が非常に容易になる。病院環境では、過去数年にわたって、感染予防がますます重要になっている。このシステムおよび方法は、これらの構成要素へのアクセスを簡単かつ容易にすることにより、ユーザが感染の事実と戦うステップを採用するのを支援するものである。しかし、同時に、ハウジングによってその内部の構成要素が保護され、したがって標準的ベッドデッキと干渉しないボリュームの内部も保護され、ハウジングは、好ましくは同ボリュームに対して固定されている。
このシステムおよび方法により、ハウジングの中に配置された牽引装置を用いて引かれるシートの簡単で繰返し可能な取付けも容易になる。実際、このシステムおよび方法により、感染予防の目的でハウジングおよびハウジング内部の構成要素を殺菌するためにシートを交換するのに、マットレスの頭端部を引き上げるかまたはベッドを関節で繋ぐ必要性が解消する。
より具体的には、ハウジングに含まれる溝を通って延在する少なくとも1つの接合具をシートの頭端部に接続することによってシートを接合具に取り付ければ、シートをハウジングの中に引き込むことができる。接合具は1つまたは複数のストラップを含み得る。溝は、好ましくは、取付けのための、シートへの接合具のルーティングを容易にするように、ハウジングのアクセスドアによって部分的に画定される。ハウジングは、シートが溝の方へ、およびその中に移動するとき、マットレスのシートに対する摩擦および圧縮力を低減することによってシートの動きを容易にするために、溝に隣接して配置された1つまたは複数の曲線状の面も含む。また、シートが溝の方へ引かれるとき容易に上を滑ることができるようにするために、マットレスの頂部の頭端部表面(top head end surface)は、コーナーにおいて、弾性を低減させてもよい。
シートは、同一のシートで複数の再配置操作を可能にするために、マットレスよりもかなり長いものである。また、シートは、マットレスを上回る幅と、対向するビードエッジとを有し、各ビードエッジは、間隔を置いてマットレスに固定された複数のリテーナによってマットレスの1つの外側に沿って留められている。各リテーナには、その中にシートのビードエッジを配置することができる開位置と、その中にビードエッジを保持するための閉位置とがある。閉位置では、リテーナによって、シートをマットレスの頭端部の方へ引っ張ることができる。この好ましい実施形態では、マットレスの外側にリテーナを配置することにより、患者は、マットレスの全体の頂面を障害物なしで利用することができる。それに加えて、この実施形態では、マットレスの頂面の周囲に沿って、障害物が存在しない。リテーナは、上層のティッキングが露出するのを防止することにより、シートの長手方向の周囲も管理する。この管理により、患者の進入、退出および移動のとき、表面が安定する。
シートが含む少なくとも1つの強化されたスリットには、接合具の外端に配置された取外し可能なT字形タブを取り付けることができる。T字形タブは、強化されたスリットの中で急速かつ容易にスライドし、接合具およびシートをマットレスの頭端部の方へ引っ張ることが可能になる。接合具の他端は、たとえばハウジング内部に組み込まれたローラーに固定され、ローラーが回転すると、接合具および接合具に取り付けられたシートが溝を通ってハウジングの中に引き込まれる。接合具およびシートは、ハウジング内部のローラーのまわりに巻き付く。患者のそれぞれの再配置により、さらなるシート長さがハウジング内部のローラーのまわりに巻き付く。
使用されたシートをハウジングの内部に収集することにより、このシステムおよび方法は、既に使用されたシートの部分の相応したからみ合いなしで、患者の複数の再配置に適応する。同時に、マットレスの頂面に対するハウジングの位置および形状により、シートが様々なベッド構造体の間にかかる必要性が解消され、それによって、シートと周囲のベッド構造体の間の干渉の可能性も解消する。
本発明の一態様によれば、接合具とシートの間、すなわちT字形タブと強化されたスリットの間の取付け構造体は、非常に小さいプロファイルを有するように設計される。この小さいプロファイルにより、接合具およびシートの頭端部をローラーのまわりに十分に巻き付けることができるように、取付け構造体がハウジングの溝の中へ容易に動くことができ、その結果、ローラーがさらに回転すると、シートとシート上の患者とが十分な牽引力でベッドの頭端部の方へ引っ張られる。たとえば、本明細書で示されかつ説明される構造は、2対の強化されたスリットがシートの全長の長手方向に配向され、2つのT字形タブのそれぞれが、ローラーに固定された2つのストラップの外端に配置されたものであり、500ポンドを上回る患者を引っ張ることができる。本発明のこの態様によれば、最初に接合具をシートに取り付けて、シートをハウジングに引き込むことにより、システムは、基本的に、後にシートの上に患者を載せてシートを引っ張る重み付きの状況に向けて「装着」される。
その上、本発明のこの態様に関連して、適切な「装着」を達成するためにシートがハウジングに十分に引き込まれたことをユーザに示す(たとえば可視的に示す)ように、シートは「装着」の表示を含む。シート装着の表示は、シートのいずれの面にも配置することができ、好ましくはシートを通して認識可能であり、その結果、シートはどちらかの面が上を向いた状態で使用可能である。それに加えて、シート装着の表示は、マットレス上に配置された対応するマットレス表示とよく調和するかまたは整列するように、構成され、または配置され得る。これら2つの対応するシートとマットレス表示の整列は、シートが装着されていることを示すのに役立つ。本出願の図は、シート装着の表示とマットレス表示の両方の可視の表示を示すものである。シートは、足端部においてシートの余剰長さが使い尽くされたとき、既存のシートを新規のシートと交換するように、ベッドの足端部におけるシートの残量を表示するためのさらなるシート利用表示も含み得る。シート利用表示は、例として数値でよく、色コードでよく、または記号でもよい。
あるいは、駆動機構とともに含まれるコントローラは、たとえばローラーの回転数によって、シートが再配置された回数をカウントするカウンタを含んでよく、それによって、所定数の回転の後にシートを交換する必要があるとき表示する。その上、ハウジングは、コントローラに対して動作可能に接続されたセンサを含んでよく、センサは、シート装着の表示、シート利用の表示、または恐らく、適切に寸法設定されたシート(すなわち適合するシート)が取り付けられていることを保証する表示などの他の表示のうち1つまたは複数を感知してコントローラに伝えるように適合されている。
マットレスは、患者を再配置するためにシートがマットレスの頭端部の方へ移動するとき、シートの両側を保持するように、間隔を置いた2列のリテーナを含む。間隔を置いた複数のリテーナを使用すると、日常の使用において意義深い利点がもたらされる。より具体的には、病院の設定では、患者がベッドのマットレスに載ったままの状態でシートを交換しなければならない、かなりの数の一貫した状況がある。本出願人は、これが頻繁に生じると明言している研究を承知している。本明細書で説明されたシステムおよび方法を用いると、介護人は、シートの1つの縁部を、リテーナを介してマットレスの片面へ固定し、次いで、シートの他の縁部をマットレスの反対側のリテーナへ後に固定するように、患者の下にシートを差し込むことができる。このようにしてシートが固定されると、シート装着表示によって表示されるように、十分な「緩み」がシートの頭端部に残り得、システムは、患者を支持しているシートのいかなる部分も引っ張る必要なく装着され得る。言い換えれば、シートの頭端部における緩みのみが引っ張られる。したがって、このシステムおよび方法は、患者がベッドに載ったままの状態でシートを交換しなければならない状況において、患者の再配置に容易に適応することができる。言い換えれば、このシステムおよび方法を用いると、シートの両側をマットレスの足端部に接続し、シートの接続されている両側を、連続した平行な進路に沿って頭端部の方へ同時に移動させる必要はない。
本発明の別の態様によれば、リテーナは、マットレス(またはマットレス用の外装および表面を備えるティッキング)に固定されたベース部分と、ベース部分に接続され、ベース部分に対して相対的に移動する可動部分とを有する。可動部分は、シートのビードエッジを保持するためのチャネルを画定する閉位置と、シートの解放を可能にするようにチャネルを開く開位置との間で移動する。閉位置では、チャネルは、シートがベッドの頭端部に向かって移動することを許す。本発明のさらに別の態様によれば、複数個のリテーナは、可動部分が閉位置に適切に配置されたことを識別するための戻り止め位置を有する。間隔を置かれたリテーナは、好ましくは従来型の健康管理ベッドのレールから変位された位置においてマットレスの側面に沿って配置されている。
このシステムおよび方法とともに様々なタイプの駆動機構が機能するように企図されているが、適切な駆動機構の1つは、電源、コントローラ、駆動系、および完全にハウジングの中に配置されたギヤを含み、シートをハウジングに引き込むように、この場合はローラーおよび2つの接合具ストラップである被駆動構成要素を回転させるように動作することができる。コントローラは、ユーザによるシステムの作動を可能にするために、ハウジングの外表面上に取り付けられた入力端に動作可能に接続する。好ましくは、シートがベッドの足端部に向かって下方へ引っ張られるのを防止するために、すなわちローラーからのシートの巻戻しを防止するために、クラッチであり得るアレスタがローラーを固定位置に保持する。この構造で、患者を再配置するために、有効にする(または「開始する」)押しボタンを押し込むことによってコントローラを使用可能にし、次いで、再配置ボタンを押し込んで、ローラーを回転させる駆動機構を活性化する。ユーザが2つの分離した制御部と能動的にインターフェースする必要があるため、このシステムおよび方法は、患者の再配置においてかなりの度合いの安全性をもたらす。さらに、マットレスの足端部の方へシートを再配置するため、またはシートを外すためにアレスタが解放され、ローラーは、シートをハウジングから引き出す方向に惰性で回ることができる。
それにもかかわらず、代替形態では、必要な度合いの安全性を提供するために他の構造または構成要素を用いることもある。その上、患者の、意図せずマットレスの頭端部または頭板に近づきすぎる動きを防止するために、センサおよび/またはスイッチを非作動にするものなどの安全止めデバイスをシステムに内蔵することができる。マットレスの頭端部が水平に配向されていなければ、または少なくとも水平に対して所定角度未満に配向されていなければ、駆動機構を無効にするために、システムが個別のセンサを内蔵することも望ましいであろう。
頭端部に向かうシートの動きが停止したとき、システムは、使用されている特定の駆動機構には無関係に、駆動機構の反転を可能にして、シートがベッドの足端部に向かって引き戻すのを可能にする。この反転は、シートの張力を解放し、患者の快適さを高める。
本発明の別の態様によれば、恐らく受動的に被駆動構成要素および恐らく被駆動構成要素に結合する1つまたは複数の構成要素のみをハウジング内部に配置することによってハウジング自体の内部の構成要素の数を減らすことにより、システムの総原価を低減することができるはずである。この点において、シートおよびその上の患者を再配置するように、ハウジング内に配置されている受動部品を駆動するために、受動部品、すなわちハウジングの内部に配置されたローラーまたは他の牽引装置もしくはシート巻取り構造体とインターフェースすることにより、ハウジングの外部から、分離した手持ちユニットを使用することができるであろう。したがって、1つの手持ちユニットで複数の製品を操作することができるはずである。また、かなりの数のベッドを有する設備については、この選択肢は、能動的な駆動構成要素のいくつかまたはすべてを各ハウジングの中に配置する必要性を解消することによって、総原価を低減するであろう。
マットレスの足端部において、シートの未使用の残存部を支持し、かつ分離するために障壁が使用され得る。この障壁は、マットレス、ベッドフレーム、および/または足板に接続されてよい。この障壁は、マットレスの足端部と、ベッドフレーム、一般的には足板との間で、シートの動きを妨げないためのスペーサとしての働きもすることができる。あるいは、障壁とスペーサは分離した構造であり得る。
本明細書で示され、かつ説明されたように、シートはマットレスよりも広く、さらにハウジングよりも広い。しかしながら、駆動機構は、必要以上のシート幅を、マットレスのコーナーの辺りの頭端部において、溝を通して両側でハウジングに引き込む。頭端部およびコーナーにおけるハウジングの曲線状の形状が、溝に向かうシートの移動を容易にする。この曲線状の効果を達成するために、ハウジングの頭端部は、マットレスの頭端部をわずかに越えて延在する湾曲した延長部を含んでよい。これは、異物が溝に侵入するのを防止するための「ウォータフォール」効果をもたらす。この延長部は、マットレスの頭端部の頭端部境界として働くこともでき、マットレスの頭端部の圧縮力も低減する。
溝の左右面は、外端の近くで若干のシートオーバーラップ(またはシートを2つに折り畳むこと)に対応することができなければならない。その上、ハウジング自体の内部では、ローラーが、その外端において直径が減じられており、それによって、この追加のシート幅を収容するためのハウジング内部のさらなる隙間をもたらす。それにもかかわらず、溝の幅は依然として十分に小さく、すなわち、好ましくは約8mmであり、ユーザの指または医療用のチューブもしくはワイヤが思いがけずハウジングに進入するのを防止する。加えて、通常よりも高い抵抗を検出したとき、ローラーの回転を中止するように、特に駆動機構を動かなくするための安全の停止スイッチがシステムに内蔵されてよい。
マットレスは、薄くなった頭端部分を有し、少なくとも中央の長手方向の垂直面に関して、形状においてハウジングと相補的である。頭端部分には、折り目によって画定された、ハウジングにアクセスするために折り目辺りで折り畳むことができる頭端部ピースが含まれてよい。あるいは、頭端部ピースは、「折り目」に沿ってマットレスに取外し可能に接続され得る。マットレスの頭端部分は、下にあるハウジングから患者をさらに保護するために、マットレスの他の部分よりも堅固であってよい。シートがマットレスの縁部の上に引っ張られるとき、頭端部分がより堅固であることにより、頭端部分の耐磨耗性も向上し得る。マットレスの頭端部分を磨耗からさらに保護するために、シートが進むときマットレスの圧縮性を制限するように、ハウジングの一部分がマットレスの頭端部に隣接する。代替実施形態では、マットレスの頭端部分は薄くなっていない。その代わりに、ハウジングはベッドデッキの頭端部分に統合されている。この実施形態では、ハウジングのアクセスドアはベッドデッキに内蔵されてよい。
この患者再配置システムでは、好ましい実施形態によれば、シートを引っ張る構造は、ベッドフレームまたはベッドの頭板との接触または相互作用がない。その代わりに、マットレスとハウジングの相補的な形状のために、このシステムは、主としてマットレスの空間包絡面の内部で動作する。好ましくは、ハウジングは、ベッドのデッキに対して取外し可能に取り付けられ、それによって、様々な位置へのベッドの関節接合中に、マットレスに対するハウジングの物理的位置が確実なものになる。デッキの位置とは無関係に、マットレスの頭端部ピースを移動することによってハウジングにアクセスすることができる。加えて、この実施形態では、蝶番式に取り付けられたアクセスドアが溝を部分的に画定するので、この構造により、接合具すなわちストラップの、シートへの解除可能な取付けに先立つ適切なルーティングおよび/または配向が簡単になる。全体として、この構造は、シートの、駆動機構への、安全、簡単、効率的で、使いやすく、反復可能な取付けを確実にするのを支援する。この構造は、ユーザの、有効な感染予防を実施する能力も助長するものである。
本明細書で開示されたシステムおよび方法は、平坦なデッキを有する従来の健康管理ベッドとともに使用するように限定されたものではない。むしろ、本発明は、母親が乳児を出産するとき使用するように特に適合された、米国特許第5,6662,256号に示されるような、「ステップデッキ」ベッドとして知られているタイプの出産用の病院ベッド、または肥満症治療用ベッドとさえ組み合わせて用いるように容易に適合され得る。本発明のこれらの変形形態向けに、マットレスおよびハウジングは、様々なベッド形状、特にデッキおよび/またはマットレスの様々な形状に対応するように、再配向および/または再構成される。これらの様々なベッド設計を用いて、この患者再配置システムは、ベッドデッキに少なくとも部分的に統合され得る。
当業者なら、以下の図面およびそれらの図面の詳細な説明を考慮して、本明細書の範囲および内容を、より容易に理解するであろう。
本発明の好ましい実施形態の一例による、健康管理ベッドとともに使用する患者再配置システムの側面図である。 患者が健康管理ベッドの足端部の近くに存在する状態の、図1Aに示された患者再配置システムの側面図である。 患者が頭端部の近くに存在する状態の、図1Bに類似の側面図である。 シート受けに対して、より詳細には図1Aに示された実施形態によるハウジングに対して、相補的に配置されたマットレスの斜視図である。 図2に示されたマットレスおよびシート受けの、マットレスの頭端部における拡大斜視図である。 図1Aに示された健康管理ベッドに取り付けられたシート受けに対して相補的に配置されたマットレスの、マットレス上にシートがあって、接続構造体がシート受けから延在する状態を示す拡大斜視図である。 シートに隣接して配置された接続構造体を示す、図3Bに類似の拡大斜視図である。 システム全体の1つのコーナーを対象として、シートに対して取外し可能に取り付けられた接続構造体を示す、図3Bおよび図3Cに全体的に類似の拡大斜視図である。 シート受けに引き込まれるときのシートを示す、図3Dに類似の拡大斜視図である。 シートの長手方向の縁部を保持するのに使用されるリテーナの、開位置における斜視図である。 図4Aに類似の、閉位置におけるリテーナの斜視図である。 図4Bのライン5-5に沿って取得された概略断面図である。 マットレスの折り畳まれた頭端部ピースおよび開位置におけるシート受けのアクセスドアを示す、図3Aおよび図3Bに類似の拡大斜視図である。 図6に示されたシート受けおよびマットレスの頭端部ピースの、シート受けから接続構造体が延在し、アクセスドアが開いた状態の概略断面図である。 シート受けのアクセスドアが閉位置にあり、接続構造体が上方へ延在し、マットレスの表面の上にシートが配置された状態の、図7Aに類似の概略断面図である。 シートが取り付けられてハウジングに引き込まれる準備ができている、図7Bに類似の概略断面図である。 本発明の患者再配置システムとともに使用され得る適切な駆動機構の別の実施形態の一部分を示す、図7Aに類似の概略断面図である。 図1Aに示されたシート受けの分解組立図である。 図9に示されたシート受けの斜視図である。 図9および図10に示されたシート受けの天板が取り外された状態の上面図である。 図1Aに示された実施形態によるシートの上面図である。 代替実施形態のリテーナ、すなわちスライドリテーナの開位置における概略断面図である。 図13Aに示されたスライドリテーナの閉位置における概略断面図である。 さらに別の実施形態のリテーナ、すなわちピボットリテーナの開位置における概略断面図である。 図14Aに示されたピボットリテーナの閉位置における概略断面図である。 さらに別の実施形態のリテーナ、この場合クリップリテーナの概略断面図である。 さらに別の実施形態のリテーナ、この場合クリップリテーナの概略断面図である。 さらに別の実施形態のリテーナ、この場合はシートの縁部に配置された圧縮性ビードを保持する剛体のリテーナの概略断面図である。 さらに別の実施形態のリテーナ、この場合はシートの縁部に配置された圧縮性ビードを保持する剛体のリテーナの概略断面図である。 さらに別の実施形態のリテーナ、この場合はシートの縁部に配置された圧縮性ビードを保持する剛体のリテーナの概略断面図である。 本発明の患者再配置システムの別の態様、すなわちシート受けの外部から牽引装置を駆動することができる手持ちユニットを示す拡大斜視図である。 シート受けの第1の好ましい実施形態の側面図である。 アクセスドア用のラッチ機構のいくつかの詳細を示す、シート受けの内部から外に向かって見た斜視図である。 シート受けがベッドデッキの一部分に統合され、その結果、シート受けの頂部がベッドデッキの頂部に隣接している代替実施形態を示す、図3Bおよび図3Cに類似の拡大斜視図である。 本明細書に示され、かつ説明されたタイプの患者再配置システムの様々な構成要素と通信するための制御システムを概略的に示すブロック図である。
図1Aを参照して、病院ベッドなどの健康管理ベッド12とともに使用する患者再配置システム10の一実施形態は、マットレス14、シート16、およびシート受け18を含む。前述のように、シート受けは、一般にハウジングおよび駆動機構を包含する。例示的健康管理ベッド12は、より詳細には、病院、老人ホーム、自家、または連接型ベッドを使用することによって患者の介護が改善される何らかの他の環境で一般に使用される連接型ベッドである。健康管理ベッド12などの一般的な連接型ベッドは、フロア24の上にベッドデッキ22を支持するためのフレーム20を含む。例示的実施形態によれば、フレーム20は、患者の介護の準備において、またはその患者の介護中に、健康管理ベッド12をより容易に移動するための複数の車輪26も含む。健康管理ベッド12には、それぞれが健康管理ベッド12の頭端部30および足端部31に取外し可能に取り付けられている頭板28および足板29も含まれる。「頭」、「頭端部」および「足」または「足端部」という用語の使用に関して、そのような方向は、健康管理ベッド12に沿って配置された患者再配置システム10の例示的実施形態に沿った相対的位置を説明するように意図されていることが理解されよう。「頭端部」、「近位端」という用語が、本発明を、本明細書で説明された例示的実施形態のうちのいかなるものにも限定することは意図されていない。
シート受け18、マットレス14、およびシート16は、図1Aに示されるように、それぞれがベッドデッキ22に隣接して配置されている。より詳細には、ベッドデッキ22は、頭デッキ部分32、中央デッキ部分34、および足デッキ部分36を含む。頭デッキ部分32、中央デッキ部分34、および足デッキ部分36のそれぞれが、連接型ベッドとして使用するために互いに旋回可能に接続されている。マットレス14は、従来のマットレスと同様に、ベッドデッキ22上に直接載せられている。しかしながら、従来のマットレスと異なり、シート受け18はマットレス14の部分より下の頭デッキ部分32に固定されており、一方、シート16は、マットレス14と足板29の間に部分的に収容され得る。図1Aは、全体がマットレス14の頂面より下にあるシート受け16を示す。しかし本明細書の文脈では、「より下」は、少なくとも部分的にマットレスの頂面より下のように、少なくとも部分的には下にあることを意味する。シート受け18は、マットレス14にも、その間の意図的でない相対運動の可能性を低下させるために取外し可能に取り付けられている。たとえば、シート受けマットレス14は、マジックテープ(登録商標)、スナップ、磁石、または一方の面を他方の面に取外し可能に取り付けるための何らかの他の構造体などの協働する構造体によってマットレス14に取り付けられてよい。例示的実施形態によれば、足デッキ部分36の下のフレーム20に障壁38が取り付けられて足板29の方へ延在する。したがって、障壁38は、マットレス14と足板29の間に静止しているシート16の少なくとも一部分を支持する。健康管理ベッド12は、この例示的実施形態で示された連接型ベッドでよいが、患者再配置システム10は、以下でより詳細に説明する階段状デッキベッドおよび出産用ベッドなどの他のベッドとともに使用されてもよいことが理解されよう。
シート16は、図1Aの矢印40によって示されるように、マットレスの足端部112から、マットレス14の上部面110の上に、マットレスの頭端部114へと引っ張られ、そこでシート受け18に入り込む。より詳細には、図1Bに関して、シートの縦辺512a上のビードエッジ510aが、リテーナ116の列の内部に摺動自在に配置されている。シート16をマットレス足端部112と頭端部114の間に導くために、マットレスの縦辺118aに沿ってリテーナ116の列が配置されている。以下でさらに説明されるリテーナ116は、シート16を保持するとともに、健康管理ベッド12の様々な構成要素の辺りのリテーナへのオペレータのアクセスを可能にするように、マットレス14に沿って全体的に任意の配向で間隔を置いて配置されてよい。シート16は、マットレスの反対側の縦辺118b上のリテーナ(図示せず)の別の列によって同様に受けられる(図2を参照されたい)。
図1Bに示される患者は、シート16上で、頭端部の位置から移動して足端部の位置に載せられている。一般に、「頭端部の位置」という用語は、マットレスの足端部112よりもマットレスの頭端部114に近い、好ましい患者体位を指すものである。同様に、「足端部の位置」という用語は、一般に、患者の、マットレスの頭端部114からマットレスの足端部112に向かって移動した後の何らかの位置を指すものである。しかしながら、「頭端部の位置」および「足端部の位置」という用語は、単なる例示であって、患者の移動先の位置の識別を示すことを意図するものであることが理解されよう。そのため、本発明は、示された頭端部の位置および足端部の位置に限定されるように意図されたものではない。
介護人または付添いなどのオペレータは、患者を頭端部の位置に戻すことを望むであろう。しばしば、患者を足端部の位置から頭端部の位置へ移動させるのに、患者を載せたシートを手でつかんで頭板28の方へ引っ張らなければならないことがある。しかしながら、患者再配置システム10は、オペレータによる管理のもとに、患者を頭端部位置へ自動的に再配置するものである。例示的実施形態によれば、オペレータは、シート受け18に動作可能に接続されたイネーブルスイッチ210を活性化することにより、患者再配置装置10を有効にする。オペレータは、一旦有効にすると、次いで、シート受け18に動作可能に接続された駆動スイッチ212を活性化する。イネーブルスイッチ210と駆動スイッチ212の両方を活性化した状態で、シート受け18が、シートを、上部面110に沿って、矢印42で示されるように頭板28の方へ引っ張る。シート16が移動するとき、その上に載っている患者は、同様に、矢印42によって示されるように、足板29から離れて頭板28の方へ移動する。患者は、図1Cに示される所望の頭端部位置に到達するまで、頭板28の方へ移動する。もちろん、患者が足端部位置の方へ再び移動する場合、オペレータは、患者再配置システム10を用いて、患者を望み通りに再配置する運転を繰り返すことができる。
図2に関して、前述のように、患者を再配置するためのマットレス14は、一般に、マットレスの足端部112、マットレスの頭端部114、上部面110、および対の縦辺118a、118bを含む。一般に、対の縦辺118a、118bは全体的に均一な厚さを有して対称であり、上部面110は実質的に均一な幅および長さを有する。マットレス14は、マットレス14の寿命および快適さを効果的に改善するために、外側のティッキング120にも包まれている。それに加えて、リテーナ116のそれぞれが、マットレスの縦辺118a、118bの長手方向に沿って間隔を置いて配置されたマットレス14の外側のティッキング120に取り付けられている。しかしながら、マットレスの頭端部114は、残りのマットレス14の全体的に均一な厚さに対して縮小された厚さの頭端部分122も含む。この点において、頭端部分122はマットレス14の比較的薄い部分であり、頭端部ピース124をさらに含む。頭端部ピース124は、マットレスの頭端部114の上部面110より下のシート受け18へのアクセスを改善するために、折り目126の辺りでマットレスの他の部分に対して折り重なる。シート受け18に対するアクセスに関するさらなる詳細を、図6に関して以下でさらに論じる。しかしながら、マットレス14の他のそれぞれの部分が、シート受け18へのアクセスのために別様に移動可能であり得ることが理解されよう。
さらに、マットレス14およびシート受け18の全体的なフットプリントを効果的に低減するために、シート受け18の少なくとも一部分が、マットレス14のボリューム包絡面128(図7Bを参照されたい)の内部に配置されている。薄くなった頭端部分122の下部面130および前方面131が総体として画定するボリューム包絡面128は、頭端部分122が薄くしてなければマットレス14によって占有されたはずである。それによって、頭端部分122の形状は、シート受け18のハウジング214の形状と相補的である。
本発明の例示的実施形態によれば、図7A〜図7Cに最もよく見られるように、ハウジング214は、頭端部分122の下部面130および前方面131に接してボリューム包絡面128の内部に少なくとも部分的に適合する。ハウジング214は、マットレス14の幅と実質的に同一の長さを有し、ハウジング214の長手方向に沿って水平に延在する溝216を含む。加えて、ハウジング214に含まれる延長部218が、ハウジング214の長手方向に沿って溝216の上に水平に突出している。本発明の例示的実施形態によれば、シート受け18がボリューム包絡面128の内部に配置されたとき、頭端部ピース124が、延長部218によって画定されるリップ220に接する。
図3Aは、マットレス14とハウジング214の間の相対位置のさらなる詳細を示し、外側ティッキング120をより詳細に示すものである。詳細には、外側ティッキング120は、快適材料132、耐久性材料134、および硬い材料136から形成されている。この点において、快適材料132は、患者と直接的または間接的に接触して快適に支持するのに適切な外側ティッキング120の一部分を形成する。一方、患者の快適さがあまり重要でないところには、耐久性材料134および硬い材料136が、それぞれマットレス14の外側ティッキング120の寿命および耐久性を向上する部分を形成する。一方では、耐久性材料134はまた、リテーナ116を取り付けるための十分な構造をもたらす。例示的リテーナ116は耐久性材料134に溶接されるが、リテーナ116を耐久性材料134に取り付けるために、接着剤、スナップ、締結具、またはスティッチングなどの他の構造および方法が同様に用いられ得る。他方では、硬い材料136はまた、シート16および/またはシート受け18の構成要素が摩擦によってマットレス14と係合し得るところで、弾性および摩擦を低減する。この点において、頭端部分122は、図3A〜図3Dに示されるように、頭端部の縁部140の辺りでシート16を引っ張るのを支持するように、マットレスの他の部分よりも比較的硬いものである。「快適」、「耐久性」、および「硬い」といった用語は、それぞれ外側ティッキング120の様々な特徴を相対的に説明するものであるが、これらの特徴がこれらの材料のタイプだけに限定されるようには意図されていないことが理解されよう。むしろ、例示的実施形態は、患者再配置システム10とともに使用するのに十分な特性を有する外側ティッキング120を作製するための既知の材料の組合せの1つを示すにすぎない。
図3Aおよび図3Bに関して、耐久性材料134は、マットレスの縦辺118a、118bに沿って延在する縫い目138において快適材料132に縫い付けられる。また、マットレスの頭端部114の頭端部の縁部140は、頭端部ピース124の少なくとも一部分に沿って延在する硬い材料136を含む。硬い材料136が快適材料132上に直接取り付けられて低弾性の面をもたらし、その辺りで、シート受け18がシート16を引っ張ってよい。外側ティッキング120とともに縫い付けることおよび/または接着剤をつけることの代替では、快適材料132、耐久性材料134、および硬い材料136は、シーリングを改善して身体的汚染物などの流体がマットレス14に浸透する可能性を低下させるために同様に溶接されてもよい。しかしながら、外側ティッキング120を形成するために材料を互いに接続する任意の既知の方法が本発明によって用いられ得ることが理解されよう。
シート受け18は溝216を有し、マットレスの頭端部114に隣接したシート16に取外し可能に取り付けるための接続構造体222も含む。接続構造体222は、溝216をシート16の方へ通過するように概して十分に小さい寸法であり、本明細書では「偏平な」接続構造体222とも称され得る。本発明の例示的実施形態によれば、接続構造体222は1対のストラップ224a、224bである。ストラップ224a、224bのそれぞれが、ハウジング214の内部に固定された第1の終端226と、シート16に取外し可能に取り付けるための第2の終端228とを含む。したがって、オペレータは、対のストラップ224a、224bを頭端部の縁部140の辺りに延ばして、シート16を、矢印44によって示されるように、マットレス14の上部面110に沿って引っ張る。図3Cに示されるように、シートの頭端部516および第2の終端228のそれぞれがマットレスの頭端部114の近傍に移動する。したがって、対のストラップ224a、224bを取外し可能に取り付けるために、第2の終端228のそれぞれに含まれるT字形タブ230が、シート頭端部516に形成された1対の強化されたスリット514a、514bのうち少なくとも1つと協働する。特に、シート16の幅は、ビードエッジ510aがマットレスの縦辺118aに沿ってリテーナ116の列の近傍に静止するように、一般に上部面110よりも広くなっている。本発明の例示的実施形態は、接続構造体222を1対のストラップ224a、224bとして含んでいるが、シート16をシート受け18の残りに接続するための接続構造体の他の形式も用いられ得ることが理解されよう。例として、接続構造体222は、シート16を引っ張るための分離型または一体型であり得る1つのストラップなどの任意数のストラップでよい。
図3Cおよび図3Dは、対のスリット514a、514bが、T字形タブ230を受け取るために互いに間隔を隔てて全体的に平行であることを示す。それに加えて、リテーナ116のそれぞれが、シート16の動きを導くためにビードエッジ510aを動作可能に保持する。より詳細には、ストラップ124a、124bのそれぞれが、シート16を、矢印48によって示されるように上部面110に沿って同時に引っ張って、矢印46によって示されるように溝216を通してハウジング214に引き込む。しかしながら、外力が、シート16の動き46を停止した、または別のかたちで妨げた場合には、タブ230が.シート16および/またはシート受け18の損傷を防止するために、対のスリット514a、514bから解放される。
図3Dおよび図3Eにおいてより明瞭に見られるように、シート16は、矢印48によって示されるようにマットレスの頭端部114の方へ頭端部の縁部140の辺りに移動し、矢印50によって示されるように溝216に引き込まれるまでシート受け18の方へ移動し続けて、矢印52によって示されるようにハウジング214に入る。シート受け18は、シート16をシート受け18に固定して取り付けるために、十分な量のシート16がハウジング214の内部に集まるまで、シート16を全体的に引っ張る。例示的実施形態によれば、マットレスの縦辺118aは整列シート表示144を含み、シート16はシート装着表示518を含む。シート装着表示518が移動して、一旦整列シート表示144と整列すると、対の表示144、518は、オペレータに、シート16がシート受け18に係合して(engagingly)取り付けられたこと、すなわち「装着された」ことを、たとえば視覚的な整列によって協力的に表示する。シート16が係合して取り付けられているので、シート16は、シート16と患者の両方を引っ張るのに使用され得る(図1Bを参照されたい)。患者を引っ張っている間、シート受け18を強化するために、シート受け18は、シート受けを頭端部分122の下の頭デッキ部分32に直接取り付けるための1対の取付けブラケット232a、232bも含む。しかしながら、シート受け18が、任意数の様々な構造のうちの1つによってベッドに取り付けられ得ることが理解されよう。あるいは、その最も基本的な意味において、シート装着表示518は、マットレスの頭端部の縁部などの異なる視覚フィーチャと整列してもよい。
図3Dおよび図4A〜図5に示されるリテーナ116の例示的実施形態は、基部ピース410および可動ピース412を有する。リテーナ116は、基部ピース410を、外側ティッキング120の耐久性材料134に直接溶接することによってマットレス14に固定する。それと対照的に、可動ピース412は、基部ピース410に接続するか、そうでなければ基部ピース410から突出する。特に、可動ピース412は、開位置と閉位置の間にチャネル414を画定するために、その間で基部ピース410に対して移動する。基部ピース410は、外側ティッキング120への溶接と可動ピース412への接続の両方のための十分な表面積をもたらすように、全体的に平坦で比較的薄いものである。しかしながら、基部ピース410は水平に延在する基部突起416も含み、これは基部湾曲部分418および基部平坦部分420を有する。可動ピース412は、水平に延在する突起422を同様に含み、これは湾曲部分424および平坦部分426を有する。したがって、閉位置では、基部ピース410の基部湾曲部分418が可動ピース412の湾曲部分424と整列して、ビードエッジ510aを保持するためのチャネル414を画定する。また、基部平坦部分420が平坦部分426と整列して、その間に、残りのシート縦辺512aがマットレス14の上部面110の方へ延在することを可能にするための間隙428を画定する。
図4Aに示される開位置では、開いたチャネル414により、ビードエッジ510aをチャネル414に挿入すること、および/またはビードエッジ510aをチャネル414から取り出すことが容易になる。シート16を保持するために、可動ピース412は、閉位置まで、矢印54によって示されるように回転するか、そうでなければ移動される。閉位置のリテーナ116が図4Bおよび図5に示されている。一方では、閉じたチャネル414は、ビードエッジ510aが、引っ張られている間は矢印56によって示されるように同チャネルに沿ってスライドすることができるように、一般に、ビードエッジ510aよりも大きい直径を有する。他方では、間隙428は、チャネル414の内部にビードエッジ510aの保持するために、一般にビードエッジ510aよりも小さい幅を有する。
さらに、基部ピース410と可動ピース412のそれぞれが、戻り止め付きの面の関係を有して、可動ピースが閉位置にあることを確信的に示すように互いに協働する。より詳細には、基部ピース410は水平に延在する戻り止め430を含み、可動ピース412は、戻り止め430を収容するように適合された水平に延在する溝432を含む。たとえば、可動ピース412は、引く方向56の反対側に回転してチャネル414を開く。次いで、可動ピース412は、図4Aに見られるように、引く方向56に沿った回転54で戻され、戻り止め430を溝432に「はめて」よく、図4Bの閉位置を達成する。しかしながら、例示的実施形態によれば、可動ピース412の、戻り止め430と溝432のはめ込みを越える回転54は停止される。そのため、方向54に引く間のリテーナ116内部のシート16の予測可能な引きずりが、意図せずリテーナ116が開いてシート16を解放することはないはずである。
図5には、可動ピース412の基部ピース410への回転取付けが、より詳細に示されている。第1に、基部ピース410は、マットレス14の耐久性材料134に溶接して可動ピース412に接触させるための表面プレート434を含む。第2に、基部ピース410は、マットレスの発泡体146の中に、締結具438を取り付けるための後板436も含む。孔440が、後板436、表面プレート434を通って、可動ピース412に延在する。孔440に収容される締結具438は、リテーナ116を組み立てるため、および可動ピース412を基部ピース410に対して回転可能に取り付けるためのものである。したがって、可動ピース412に何らかの修理が必要なとき、可動ピース412を基部ピース410から簡単に取り外して、代替の可動ピース412を締結具438に締め付けて戻せば(threaded back onto)よい。しかしながら、可動ピース412と基部ピース410は、その間に一体丁番または類似の一体型構造体が延在することにより、互いに対して動き得ることが理解されよう。
リテーナ116の例示的実施形態は、前述のようにシート16を保持するように構成されているが、本発明による他のリテーナも使用され得ることが理解されよう。例示のために、シート16を保持するための追加のリテーナ116を、図13A〜図15Eに関して以下で説明する。いずれにせよ、リテーナ116は、本明細書で説明された例示的実施形態に限定されるようには意図されていない。
未使用のシート16が使い尽くされた後、シート16は、患者再配置システム10を洗浄するために、図1Cおよび図6に示されるようにリテーナ116およびシート受け18から取り外されてよい。リテーナ116のそれぞれが、そこからシート16を外すために、オペレータの判断で開かれる。シート受け18には、シート16がハウジング214から取り外され得るように、オペレータによって動作可能に活性化され得るシートゆるめ装置234が含まれる。シート16は患者の使用中に汚染されることがあり、その状態でシート受け18に進むと、結果としてシート受け18を汚染する。したがって、図6に示されるように、シート受け18は、患者の使用中および/または使用の合間に、洗浄のアクセスのために開く。
図6に関して、シート受け18のハウジング214は、天板238に隣接したアクセスドア236を含む。頭端部ピース124は、蝶番で動くようにハウジング214に接続するアクセスドア236を露出するために、折り目126において折り畳んで戻される。そのため、オペレータは、図6に示されるようにシート受け18を開くために、アクセスドア236を旋回させて上げ、マットレス14に接触させてよい。しかしながら、アクセスドア236は、シート受けを開くために、シート受け18の残りに対して任意のやり方で可動であり得ることが理解されよう。たとえば、アクセスドア236は、頭端部ピース124を折り畳むと同時にアクセスドア236が開くように、頭端部ピース124に対して一体化されるかまたは接続されてよい。アクセスドア236は、ハウジング214への開口の数を減らすように、溝216において開く。開いたシート受け18は、ハウジング214によって画定されたシートチャンバ240の中の構成要素のそれぞれを露出する。シートチャンバ240に含まれるシート受け18の一部分は、シート16と相互作用するものであり(図1Cを参照されたい)、したがって、オペレータは定期的に洗浄しなければならないであろう。病院、老人ホームなど、さらには自家でさえ、患者の介護環境の中で清浄度を維持すれば、患者の結果が決定的に向上することが理解されよう。このために、シートチャンバ240の内部のアクセス可能性は、オペレータに、シート受け18を簡単かつ十分に洗浄するための機会を提供するものであり、前述の従来技術に対して特に有利であることが分かる。たとえば、シートチャンバ240の内部のシート受け18の一部分は、オペレータが、洗浄したり、保守整備のために手で触ったりすることができるように、十分な隙間を提供するように、互いに対して配置されている。例示的実施形態によれば、チャンバ240の内部のシート受け18の一部分は、その間に、少なくとも概して12mmの隙間空間をもたらす。
この点において、シート受け18がさらに含む牽引装置242は、シート16をシートチャンバ240の中へ動作可能に引き込む接続構造体222に対して動作可能に接続されている。より具体的には、牽引装置242に含まれるローラー244は、シートチャンバ240の内部で回転可能かつ取外し可能に支持されており、溝216に対して全体的に平行である。ローラー244は、中央部246および対向する外側部248を含む。対のストラップ224a、224bのそれぞれの第1の終端228は、少なくとも1つの締結具245によってローラー244の中央部246に固定されている。本発明の例示的実施形態によれば、締結具245はねじ付きであり、第1の終端228を通ってローラー244の中へ延在する。もちろん、ストラップ224a、224bをローラー244に固定する任意の構造または方法が同様に用いられ得ることが理解されよう。
図1B、図3E、および図6に関して、牽引装置242がシート16をシートチャンバ240に引き込むとき、シート16はローラー244のまわりに巻き付くように引っ張られる。本発明の例示的実施形態によれば、患者を引っ張るのに十分な力を伴う十分なトルクがローラー244からシート16に伝達するように、シート16がローラー244のまわりに十分に巻き付いたとき、シート16のシート受け18に対する係合された取付けが生じる。より詳細には、中央部246は、対向する外側部248よりも、一般に直径が大きい。一方では、中央部246のより大きい直径が、シート16にトルクを伝達するとともに、シート16とその上に静止する患者の両方を引っ張る。他方では、対向する外側部248の縮小された直径が、使用中に、シートの縦辺512a、512bとビードエッジ510a、510bの両方のシート16の過剰幅に対応する。そのため、患者を引っ張るのに必要な力の大部分は、シート16の上部面110の部分およびマットレス14の頭端部分122の辺りによって伝達され、一方シート縦辺512a、512bによって伝達される力はより小さい。
シート16は、図6に示されるローラー244によって引っ張られてこれに巻き付いてよいが、あるいはシートを引っ張るための他の機構によって引っ張られてもよい。別の例示的実施形態は、シートと係合して引っ張るための2つ以上の接触するローラーをローラープレス(図示せず)の形態で使用してよい。さらに別の例示的実施形態によれば、1つまたは複数のローラーが、シートと係合して引っ張るための別のタイプの面に対して配置されてもよい。したがって、牽引装置242は、必ずしも本明細書で説明されたようなシート16を巻き付けるローラー244に限定されるようには意図されていない。
いずれにせよ、駆動機構252は、シート16をマットレス14の上部面110に沿って引っ張るように、牽引装置242を動作可能に駆動する。図7Aおよび図7Bは、駆動歯車254、遊び歯車256、および被駆動歯車258を含む駆動機構252の歯車駆動部分253を示すものである。駆動歯車254は、以下で図11に関してより詳細に説明される駆動機構252の残りの部分によって、能動的に回転される。駆動歯車254が遊び歯車256と係合し、遊び歯車256が被駆動歯車258と係合する。したがって、駆動歯車254が能動的に回転するとき、遊び歯車256および被駆動歯車258が応答して受動的に回転する。最終的に、被駆動歯車258が回転するとき、その結果としてローラー244が回転するように、被駆動歯車258がローラー244に接続する。
図3Eおよび図7A〜図7Cに示される本発明の例示的実施形態によれば、被駆動歯車258は、シートゆるめ装置234と併せて、ローラー244の回転を制限したり解放したりするためのアレスタ260としても機能する。ローラー244の回転を動作可能に制限すると、シート16がマットレスの足端部112(図IBを参照)の方へ移動するのを防止するように、シート16を適所に保持し、一方、ローラー244を解放すると、シート16の再配置またはローラー244からの巻戻しが可能になる。ローラー244の回転を制限するために、被駆動歯車258を能動的に回転させないときには、駆動機構252の残りの部分が、駆動歯車254を遊び歯車256に対して強直に係合させる。しかしながら、駆動歯車254は、遊び歯車256を解放してローラー244の回転を解放するために、シートゆるめ装置234によって、矢印262で示されるように選択的に動く。したがって、駆動歯車254が遊び歯車256から遊離するとき、被駆動歯車258、遊び歯車256、およびローラー244は、自由に回転し得る、すなわち「惰性で走る」。代替形態では、駆動機構252は、能動的にシート16を解放するように、給電された状態で反転してよい。別の代替形態では、アレスタ260は、駆動機構252および/またはローラー244を停止させるためのブレーキまたは類似の機構でよい。
図7A〜図7Cは、それぞれ、開位置と閉位置の両方におけるアクセスドア236を示す。ハウジング214がさらに含む蝶番264は、アクセスドア236と天板238の残りの間に取り付けられており、アクセスドア236を、開位置と閉位置の間で旋回させるかまたは移動させるためのものである。蝶番264は、開位置と閉位置の間の性能を改善するために、減衰または駆動で支援された動きも含んでよい。
図7B〜図7Cの閉位置では、マットレス14の頭端部ピース124は、蝶番264と延長部218のリップ220の両方に一致する。アクセスドア236は溝216において開閉し、溝216は、アクセスドア236の延長部218およびハウジング214の前板272によって画定される。特に、アクセスドア236が、マットレス14の頭端部分122に向かって上方へ旋回するとき、溝216は、基本的に、開いたシートチャンバ240の中へ広がり、その結果、溝216とシートチャンバ240は共通の開口を共有する。ハウジング214を通ってシートチャンバ240の中に至る開口の数を減らすことにより、対のストラップ224a、224bは、単に溝216においてハウジング214を通って延在し得る。その結果として、オペレータが対のストラップ224a、224bを、うっかりして不正確な開口に通して延在させる可能性が同様に低下し、その一方で、依然として、オペレータがシートチャンバ240の内部を洗浄するための十分なアクセスをもたらす。
アクセスドア236が閉じた状態で、溝216の左右面は、対のストラップ224a、224bおよびシート16を受け取るのには十分に大きいが、人の指または他の異物がそれを通って延在することを防止するためには十分に小さいものである。詳細には、左右面は約4ミリメートルから約12ミリメートルでよい。より詳細には、左右面は約8ミリメートル未満でよい。さらに、アクセスドア236の延長部218は、好ましくは、アクセスドア236の残りの部分に固定された「ウォータフォール」リップ274を含む。図7と図3Dを一緒に見ると、ウォータフォールリップ274が、対のストラップ224a、224bおよびシート16を滑らかに導くように、溝216の中へ湾曲している様子がより明らかになる。同様に、延長部218に含まれる1対の曲線状のコーナー275a、275bは、シートの縦辺512a、512bを溝216の中へ滑らかに導くように、溝216をさらに画定する。ウォータフォールリップ274と曲線状のコーナー275a、275bは、ともに、シートのストレスおよびシートのかぎ裂きの可能性を低下させ、その一方で、ビードエッジ510a、510bの頭端部位置がそれぞれ溝216の中へ引っ張られるのを保つことにより、シートの縦辺512a、512bがマットレスの縦辺118a、118bに沿った状態を維持するのを支援する。他方では、ウォータフォールリップ274は、近くの異物または近くを落下する異物が意図せず溝216に入るのを防止するように、前板272を過ぎて外側にも突出する。たとえば図1Cおよび図7Bの両方に関して、患者からの汚染物または患者の介護に必要な細管が、マットレスの頭端部114の上に、また、溝216の近くのシート受け18に対して落下する可能性がある。しかしながら、ウォータフォールリップ274が、細管または汚染物を溝216と前板272の両方から外へ導くことにより、そのような異物が溝216に入る可能性が低下する。
さらに、接続構造体222に関する「偏平な」という用語は、溝216を通過するのに、溝216の左右面未満の十分に小さい寸法を全体的に有することとして定義され得る。好ましくは、「偏平な」接続構造体222は、ローラー244上の接続構造体222の上にシート16を巻き付けることによるシート16の変形量を低減するようにも構成された十分に小さい寸法を有する。結局、シート16の局所的変形は磨耗パターンを生成する傾向があり、これによってシート16の一部分が裂けるのが早まる。しかしながら、ストラップ224a、224bなどの「偏平な」接続構造体222が、シート16の有効寿命を向上させて延ばすのに役立つ。
図7Cに関して、延長部218は、シート16およびストラップ224a、224bを、延長部218のまわりから溝216の中へ強直に導く。それと対照的に、頭端部ピース124は、患者の快適さを向上するために、延長部218よりも比較的軟質である。そのため、ストラップ224a、224bおよびシート16は、シート受け18に引き込まれている間、頭端部ピース124を圧縮し、その結果としてシート16に過剰な張力がかかり続ける傾向がある。これを受けて、一旦、ローラー244が、患者を再配置するために回転すると、ローラー244のまわりのシート16の巻き付きを逆にするように、被駆動歯車258が所定期間にわたって反転する。所定期間とは、一般に、シート頭端部516における過剰張力を解放するに足りるほど長いが、シート16がシート受け16によって緩く保持されるのを防ぐ程度に短いものである。そのため、シート16は、わずかに張っている一方で、頭端部ピース124が図7Cに示されるような形に戻ることを可能にする。あるいは、ローラー244が所定期間にわたって惰性で走ることができるように、ローラー244は、クラッチ276a(図8を参照されたい)などによって駆動装置から動作可能に解放されてよい。
図8は、ローラー244を回転させるためのクラッチ276に接続された電動機276bによって駆動される代替のチェーン駆動部分277を示すものであり、類似の番号は上記で説明されたものと類似のフィーチャを示す。チェーン駆動部分277に含まれるチェーン駆動歯車278は、クラッチ276およびチェーン駆動式歯車280に動作可能に接続されている。前述のようにローラー244を動作可能に解放するために、チェーン駆動歯車278を回転させるよりはむしろ、クラッチ276が、チェーン駆動式歯車280を選択的に係合させる。このようにして、電動機276bは、ローラー244を回転させるかまたはローラー244が前述のように惰性で走ることを許してよく、その結果、クラッチ276aがアレスタ260として働く(図7Cを参照されたい)。それに加えて、能動的に駆動されるチェーン駆動歯車278が、動くチェーン281によってチェーン駆動式歯車280を駆動するように、チェーン281が、チェーン駆動歯車278およびチェーン駆動式歯車280のまわりに同時に巻き付く。したがって、前述のように、ローラー244がシート16を引っ張るように回転する可能性がある。しかしながら、ローラー244を動作可能に回転させるために、歯車、チェーン、スプロケット、および/またはベルトなどの駆動構成要素の他の組合せが用いられ得ることが理解されよう。
図9〜図11は、マットレス14のボリューム包絡面128(図7Cを参照されたい)から取り出されたシート受け18のさらなる詳細を示すものである。ハウジング214は、前述の天板238および前板272を含み、1対の側板282a、282b、後板284、および底板286も含む。さらに、ハウジング214が有するハウジングフレーム288は、1対の側方支持部材290a、290bおよび中央のクロスメンバ291を含む。中央のクロスメンバ291は、対の側方支持部材290a、290bの間に垂直に延在して、ハウジング214の内部の空間をシートチャンバ240と駆動チャンバ292に分割する。部材290a、290b、291も、シートチャンバ292の内部の洗浄を容易にするために丸くされてよい。より詳細には、シートチャンバ240は、天板236、支持部材290a、290b、底板286、および前板272によって画定されている。また、駆動チャンバ292は、天板238、支持部材290a、290b、底板286、および後板284によって画定されている。
駆動チャンバ292は、一般に、駆動機構252の残りの部分を含む。例示的実施形態によれば、駆動機構252は、電源294、コントローラ294a、シートゆるめ装置のセンサ296、ドアセンサ298、および電動機300も含む。電動機300は、駆動歯車254を選択的に回転させるための駆動歯車254に直接接続する。それに加えて、対の側方支持部材290a、290bは、駆動チャンバ292内のシートゆるめ装置のロッド302を回転可能に支持する。電動機300に接続されている回転可能なシートゆるめ装置のロッド302は、側板282a、282bを通って各シートゆるめ装置234へと延在する。オペレータの判断において、シートゆるめ装置234の動きが、シートゆるめ装置のロッド302の辺りで電動機300を回転させる。その結果として、電動機300に直接接続された駆動歯車254が、シートゆるめ装置234を作動させるために、図7Aの矢印262によって示されるように回転する。
図11および図1Bに関して、コントローラ294aは、電動機300、シートゆるめ装置のセンサ296、ドアセンサ298、イネーブルスイッチ210、およびシート受け18を作動させるための駆動スイッチ212に電気的に接続する。コントローラ294aは、駆動機構252に給電するための電源コード306によって電源294にも接続する。前述のように、イネーブルスイッチ210と駆動スイッチ212が協働して、コントローラ294aに、電動機300に給電して駆動歯車254を回転させ、効果的にシート16を引っ張るように指示する。しかしながら、シートゆるめ装置のセンサ296およびドアセンサ298は、それぞれ、シートゆるめ装置234が稼動中であるかまたはアクセスドア236が開いているときには、電動機300を動かすための給電を防止するように構成されている。たとえば、シートゆるめ装置234によってシートゆるめ装置のロッド302を回転させると、シートゆるめ装置のセンサ296に動作可能に係合しているシートゆるめ装置のカム304が動く。次いで、係合しているシートゆるめ装置のセンサ296が、コントローラ294aが電動機300を作動させるのを動作可能に防止する。同様に、ドアセンサ298は、アクセスドア236に取り付けられたドア突起308と選択的に係合するように構成されている(図6を参照されたい)。一方では、ドア突起308は、アクセスドア236が閉まったとき、コントローラ294aに対してアクセスドア236が閉まっていることを示すようにドアセンサ298と係合する。他方では、ドア突起308(図6を参照されたい)は、アクセスドア236が開いたとき、コントローラ294aに対してアクセスドア236が開いていることを示すようにドアセンサ298から遊離する。したがって、コントローラ294aは、ドアセンサ298を用いてこの係合または遊離を認識して、アクセスドアが閉じているときのみ電動機300が動作することを許す。コントローラ294aは、ローラー244の回転を直接カウントすることにより、または電動機300がローラー244を進めた量を計ってローラー244の回転を間接的にカウントすることによって、ローラー244の回転も監視してよい。いずれの場合も、コントローラ294aは、ローラー244の回転数を、ローラー244に巻き付けられたシート16の長さに関連付ける。最終的に、コントローラ294aは、以下で説明するように、オペレータに対してシート16の状態を示してよい。
本発明の例示的実施形態によれば、駆動機構252は、シート受け18のハウジング214の内部にそっくり含有されている。しかしながら、代替形態では、駆動機構252の各部分がハウジング214の外部に存在し得る。駆動機構252の各部分は、ローラー244を回転させるために駆動機構252の各部分に対して直接的または間接的に接続する牽引装置242の各部分に類似でよい。ハウジング214の外部に存在する駆動機構252の各部分の例示的実施形態を、以下でより詳細に説明する。
図12は、図11のシート受け18とともに使用するためのシート16の例示的実施形態を示すものである。シート16は、シート頭端部516および対向するシート足端部520を含む。さらに、シート縦辺512a、512bおよびビードエッジ510a、510bが、シート頭端部516からシート足端部520へと延在する。シート頭端部516は、好ましくは、強化されたシート部分521も含み、そこにスリット514a、514bが形成される(sown)。強化されたシート部分521の例は、材料の複数の層および/または追加のスティッチングを備えてよい。加えて、シート16は、シート16の頭端部516と足端部520の両方において、強化されたシート部分521およびスリット514a、514bを含み得る。そのため、シート16は全体的に対称であり、シートの頭端部516またはシートの足端部520のいずれかにおいてシート受け18に対して動作可能に接続され得る。
シート16は、シート装着表示518およびシート使用量表示522も含む。マットレス14の整列シート表示144(図3Aを参照されたい)と整列したシート使用量表示522は、前述のシート装着表示518とは対照的に、シート受け18の内部には十分な長さのシート16があり、したがって別のシート16と交換すべきであることをオペレータに示す。例示的実施形態によれば、シート装着表示518は緑色の円であり、シート使用量表示522は赤色の八角形であって、従来の交通の「一時停止標識」に類似である。加えて、またはその最も広い意味で、シート使用量表示は、シート装着表示に関連するものであるか、または対応すると見なされ得るものであり、その理由は、シート装着表示518は、いかなる患者の再配置にも先立つ、シートの初期の適切な装着を示すからである。言い換えれば、本発明は、1つの特定のタイプの表示が、1つの機能を超える働きをし得ることを企図するものである。シート16は、シート残量表示(図示せず)または符号化部分524も含み得る。シート残量表示は、シート16の長手方向に沿って配置され、シート使用量表示522に到達するのに先立って残りのシートの長さをオペレータに示し得る。符号化部分524は、シート16に関するあらゆる情報を確認し、かつ/またはそのような情報をオペレータに示すように、シート受け18と通信してよい。たとえば、符号化部分524は、シートのタイプ、係合する接続機構、残りのシートの長さをシート受け18と通信してよく、またはシート16に関する何らかの他の関連した状態情報をオペレータに通信してもよい。シート16は、オペレータに対して、使用されたシート16の量、残量、またはシート16の現在位置に関して引くことができる残りの回数(number of pulls remaining)を通信するための測定された表示530も含み得る。測定された表示530の例示的実施形態は、引くことができる残りの回数を数的表示器によって示すが、本発明によって任意の可視指示が使用され得ることが理解されよう。図13A〜図15Bは、本発明によるリテーナの代替実施形態を示すものである。この点において、類似の番号はリテーナの類似のフィーチャを示す。図13Aおよび図13Bが示すスライドリテーナ610は、基部ピース612および可動ピース614を含む
。可動ピース614は、基部ピース612に接続するか、そうでなければ基部ピース612から突出する。それに加えて、可動ピース614は、前述のように、チャネル414を画定したりシート16を保持したりするために、開位置と閉位置の間で基部ピース612に対して移動する。
より詳細には、基部ピース612および可動ピース614のそれぞれが、協働する進路616を含む。可動ピース614の進路616は、基部ピース612と可動ピース614とを互いに接続するように、基部ピース612の進路616へと滑り込む。それに加えて、可動ピースは、チャネル414を開閉するために、矢印618によって示されるように基部ピース614の進路616に沿ってスライドする。可動ピース614が基部ピース612に対してスライドするので、可動ピース614から、ストッパ620が、戻り止め430と係合して可動ピースの動きを抑止するように基部ピース612の方へ突出する。もちろん、オペレータは、戻り止め430が可動ピース614の進路616または閉じたチャネル414のいずれかに収容されるように、単にいずれかの方向に戻り止め430を越えてストッパ620をはめてよい。しかしながら、任意の基部ピース612および摺動自在に取り付けられた可動ピース614が、前述のようにチャネル414を開閉し得ることが理解されよう。したがって、スライドリテーナ610は、本明細書で説明された例示的実施形態に限定されるようには意図されていない。
図14Aおよび図14Bに示されるピボットリテーナ630は、基部ピース632および可動ピース634を含む。可動ピース634は、基部ピース632に接続するか、そうでなければ基部ピース632から突出する。それに加えて、可動ピース634は、前述のように、チャネル414を画定したりシート16を保持したりするために、開位置と閉位置の間で基部ピース632に対して移動する。
より詳細には、基部ピース632および可動ピース634は、それぞれ1対の孔636および1対の合くぎ638を含む。基部ピース632の孔は、可動ピース634の合くぎ638を収容し、可動ピース634は、矢印640によって示されるように開位置と閉位置の間で旋回する。それに加えて、基部ピース632に含まれるタブ部分642が、可動ピース634の開口646によって画定されたカラー644の方へ延在する。可動ピース634が閉位置へ旋回するとき、タブ部分642は、可動ピースを閉じて保持するように、カラー644にはまる。それによって、オペレータは、チャネル414を開閉するために、単にタブ部分642を開口646に対して入れたり出したりすればよい。しかしながら、旋回可能に取り付けられた任意の基部ピース632および可動ピース634が、前述のように、チャネル414を開閉し得ることが理解されよう。したがって、ピボットリテーナ630は、本明細書で説明された例示的実施形態に限定されるようには意図されていない。
図15Aおよび図15Bは、基部ピース652および可動ピース654を含むクリップリテーナ650を示すものである。可動ピース654は、基部ピース652に接続するか、そうでなければ基部ピース410から突出する。それに加えて、可動ピース654は、前述のように、チャネル414を画定したりシート16を保持したりするために、開位置と閉位置の間で基部ピース652に対して移動する。より詳細には、基部ピース652は、一般に剛体であってリップ突起416を含む。可動ピース654は、一般に可撓性であって、基部ピース652からリップ突起416に対して弾性的に延在する。可動ピース654は、リップ突起416に対して弾性的に保持された平坦な部分426も含み、クリップリテーナ650のチャネル414を閉位置に指定する。しかしながら、可動ピース654は、チャネル414が開く方へ弾性的に曲がってシート16を受けるが、弾性的に戻って再びチャネル414を閉じる。そのため、オペレータは、単にシート16のビードエッジ510aをチャネル414の中にはめればよい。しかしながら、任意の基部ピース652および可動ピース654が、前述のように、弾性的に曲がってチャネル414を開閉し得ることが理解されよう。したがって、クリップリテーナ650は、本明細書で説明された例示的実施形態に限定されるようには意図されていない。
図16A〜図16Cは、本体部分662およびベース部分664を有する剛体のリテーナ660を示すものである。ベース部分664は、一般に平坦であって、本明細書で説明されたような取付けまたは溶接をするように構成されている。チャネル666を画定する本体部分662は、本体部分662を通ってチャネル666の中へ延在する開口668を含む。一般に、シート16が含んでいるビードエッジ510aは、チャネル666の内部に収容される。しかしながら、例示的実施形態によれば、ビードエッジ510aは、開口668を通してチャネル666の中へ挿入するために、一般に圧縮性である。それに加えて、開口668は、チャネル666へと狭くなるようにテーパ形でよい。したがって、ビードエッジ510と開口668は、ビードエッジ510aをチャネル666の中へ位置決めするのに必要な挿入力が、ビードエッジ510aをチャネル666から引き出すのに必要な取出し力未満になるように、対になっている。
図17に関して、駆動機構670の代替実施形態は、駆動機構670の外側部分672と、ハウジング214の内部に含まれる駆動機構670の内側部分674とを含む。駆動機構670を外側部分672と内側部分674に分割することにより、複数の健康管理ベッドを有する患者の介護環境は、任意数の内側部分674とともに使用するために購入する外側部分672を、より少なくすることができるであろう。詳細には、外側部分672は手持ち式であって、外部のコントローラ678によって動作可能に駆動される外部電動機676を含む。この実施形態の状況では、「外部」という語はハウジング214の外部を意味する。これらの構成要素は、図17に示される手持ち式駆動機構670に対して、実際には内側にある。オペレータは、外部コントローラ678に対して、外部電動機676を回転させ、次に駆動機構670の内側部分674を動作させて前述のようにシート16を引っ張るように指示してよい。たとえば、図17が示す使用前の手持ち式駆動機構670は、シートをベッドの頭端部の方へ引っ張るために駆動機構を物理的に駆動するように、ハウジングの外から駆動機構の一部分に物理的に接触する。本発明のこの実施形態は、患者再配置システム10aを装備した複数の健康管理ベッドとともに使用するためのたった1つの手持ち式外側部分672を購入することによって、老人ホームがコストを低減することを可能にすることにより、複数の健康管理ベッドを有する老人ホーム用に特に有利であり得る。言い換えれば、図17が示す一実施形態では、駆動機構670の一部分のみがハウジング214の内部に含まれている。他の部分は手持ち式で、交流またはバッテリーによって駆動されてよい。当業者には理解されるように、この手持ち式ユニットは、電源、電動機、コントローラ、ユーザインターフェース、クラッチ、歯車セット、抗回転位置合わせキー溝、バッテリー、バッテリー充電回路、および電源コードを含み得る。
例示的実施形態によれば、手持ち式外側部分672は、図6および図9に示されたローラー244に対して動作可能に接続するように、ハウジング214のカップリング680を通って挿入される。好ましくは、カップリング680には、キー溝684の内部に収容され、手持ち式外側部分672のガタを防止するように内側部分674に接続されたキー部材682も含まれる。たとえば、外部電動機676に対して、使用中に突然かなりの力がかかると、外側部分672が突然手の中でねじれる可能性がある。しかしながら、キー溝684がキー部材682を収容する場合、シート受け18は、手のねじれる力のガタに耐えるであろう。本明細書で説明された本発明によれば、駆動機構670のあらゆる部分が、ハウジング214の内部にあっても外部にあってもよいことが理解されよう。
図18は、シート受け18'の代替実施形態であり、任意選択のデジタル型グラフィック表示モジュール350を有する。表示モジュール350は、側板282aの内部に配置され、本明細書で論じた任意の情報を表示するようにコントローラ294(図21を参照されたい)に動作可能に接続されており、この情報は、コントローラ294によってオペレータに通信され、かつ表示され得る。シート受け18'は、イネーブルスイッチ210および駆動スイッチ212も含む。一実施形態によれば、駆動スイッチ212は、シート受け18を作動させるのに必要な唯一の入力であり得る。あるいは、イネーブルスイッチ210の入力と駆動スイッチ212の入力が、両方ともシート受け18を同時にまたは逐次に作動させるのに必要とされる。
さらに、シート受け18'は、電源表示器352、レベリング表示器354、およびアクセスドアの開状態表示器(open access door indicator)356として働く複数の発光ダイオード(LED)を含む。電源表示器352は、シート受け16が動作可能であることを示すように発光する。レベリング表示器354は、シート受け18'が動作するためにはレベルが出ていないことを示すように発光する。アクセスドアの開状態表示器356は、アクセスドア236が開いており、アクセスドア236が十分に閉じられるまで動作の準備ができていないことを示すように発光する。
シート受け18'は、シートゆるめ装置234'およびドアゆるめ装置358も含む。シートゆるめ装置234'は、前述のようにシート16の遊離および解放(図7A〜図7Cを参照されたい)のために、クラッチ276(図8を参照されたい)に動作可能に接続される。ドアゆるめ装置358は、ラッチ360を解放するために、図18に関して右の方へ動作可能にスライドする。詳細には、ドアゆるめ装置358が移動するとき、ラッチ360は、本明細書で説明されたように、アクセスドア236が移動することを可能にすることするために、アクセスドア236の内部の協働するドア溝362から回転する。ラッチ360を戻してドア溝362の中に挿入するために、ラッチ360にはねじりばね364でバイアスがかけられている。そのため、ラッチ360は、図3Eに類似のぴんと張ったシート16が、引っ張られている間に、開いたアクセスドア236を持ち上げるのを防止するために、アクセスドア236を閉位置にロックする。さらに、別のラッチ(図示せず)が、延在する棒366によってラッチ360に接続される。この点において、シート受け18'は、アクセスドア236を閉位置にロックするための、2つの対称に配置されたラッチ360を有する。
図20は、マットレス14"とともに使用するための別の代替形態のシート受けを18"示すものである。特に、シート受け18"は、頭デッキ部分32"に一体化されている。したがって、シート受け18"は、全体にわたって厚さが実質的に均一の頭端部分を122"を含んでいるマットレス14"とともに使用され得る。さらに、頭端部分122"は、マットレス14"の残りと実質的に同じ厚さである。シート受け18"の例示的実施形態は頭デッキ部分32"に一体化されているが、シート受け18"は、全体にわたって実質的に均一な厚さのマットレス14"とともに使用するように、あるいは頭デッキ部分32"の下に取り付けられ得ることが理解されよう。他の点では、類似の番号は前述の類似のフィーチャを示す。
図21に関して、コントローラ294は、患者が使用中に頭板28と接触するのを防止するための1つまたは複数のスイッチに接続されてよい。例示的実施形態によれば、患者の接触の圧力が圧力パッド684によって感知され、その一方で光カーテン686を通る光を患者が遮断するのが感知される。あるいは、コントローラ294は、シート受け18に動作可能に取り付けられたトリップスイッチ688に動作可能に接続されてもよい。圧力パッド684と同様に、患者が頭端部に近すぎるところを通過する場合には、患者の存在をコントローラ294に通信するためのトリップスイッチ688に患者が接触する。コントローラ294は、また、作動タイマ690を用いて、シート受け16の作動時間を保守してよく、任意の所与の時間に駆動機構252によって使用される電流の量または電流の変化率(rate of electrical current)を保守してもよい。
いずれにせよ、コントローラ294は、図18に関して上記で説明した表示器350などの状態表示器、駆動機構252、および牽引装置242に対して動作可能に接続されている。そのため、動作時間690が所定の最大値に達した場合、電動機制御分流器692を通る電流のピークが所定の最大値に達した場合、または圧力パッド684、光カーテン686、もしくはトリップスイッチ688がコントローラ294に通信した場合、コントローラ294は、患者が頭板28に移動するのを停止するために駆動機構252から電力を除去してよい。コントローラ294は、状態表示器350よって視覚的に通信してよく、または動作可能に接続されている警報発生器694によって聴覚的に通信してもよい。
例示的実施形態の別の選択肢は、選択的に作動させるUV殺菌モジュール694を有するシート受け18を示すものである。詳細には、モジュール694に接続されているUV制御インターフェースは、コントローラ294にも接続されている。そのため、オペレータがUV殺菌モジュール694を選択的に作動させてよく、または、コントローラ294が周期的な殺菌のための作動時間690を維持してもよい。
別の例示的実施形態によれば、患者再配置装置10は、他のタイプのベッドに関して、実質的に前述のように使用され得る。たとえば、患者再配置装置10は、米国特許第6,757,924号に説明されている出産用ベッドとともに使用されてよく、その開示が参照によってここで本明細書に組み込まれる。この点において、マットレスは、出産用ベッドの足部分の除去に対応するようにサイズ設定され、かつ成形される。別の例として、患者再配置装置10は、米国特許第5,692,256号に説明されているベッドとともに使用されてもよく、その開示が参照によってここで本明細書に組み込まれる。この点において、マットレスは、中央の横方向の垂直面に関して不均一な厚さを有する。もちろん、患者再配置装置10は、患者の再配置がオペレータと患者のどちらにも快適さおよび性能の向上をもたらす従来型のベッドまたは何らかの他のベッドに対応するように構成されてよい。
使用においては、マットレス14上に配置されたシート16上に患者が支持されている状態では、この患者再配置システム10により、付添いは、シート16がハウジング214に形成された溝216に引き込まれるとき、シート16と、シート16の上の患者をマットレス14の頭端部30の方へ移動することができる。シート16の幅がマットレス14の幅を上回り、付加的な幅がマットレス14の対向する縦辺に沿って保持されているので、シート16が移動して患者が再配置されるとき、シート16の外側部すなわちシートの縦辺412a、512bは、シート16が溝216に引き込まれるとき、実質的に垂直の配向から実質的に水平の配向へと移動する。各シート16について、システム10がシート16を交換すべきときであることをシート使用量表示522によって示すまでに、そのような患者の再配置が複数回起こり得る。一般に、付添いは、前述のように、駆動機構252への入力の操作によってシート16を移動させる。
このシステムを使用して、患者再配置を起動するために、付添いは、シート16を、マットレス14上に配置し、マットレス14に接続して、駆動機構252にも動作可能に結合する。一般に、シート16をマットレス14に接続するこのステップは、シート16の両側のシート縦辺512a、512bを、マットレス14の長手方向に沿って間隔を置いて配置されたリテーナ116の、相対して配置された列に固定するステップを包含しており、シート16は、その縦辺512a、512bに沿ってビードエッジ510a、510bを有することにより、リテーナ116に沿って長手方向に移動することができる。シート16を駆動機構252に動作可能に結合するために、オペレータとも称され得る付添いが、シート16を駆動機構252に取外し可能に取り付け、次いで、患者を載せたシート16を、後にマットレス14の頭端部30に向かって引っ張るのに備えて、シート16を「装着する」ために、マットレス14の頭端部30に向けて引っ張るのに駆動機構252が使用される。
状況によっては、恐らくシート16の汚れかまたは他の理由のために、患者を載せたままでマットレス14上のシート16を交換する必要性が生じる可能性がある。この状況では、付添いは、古いシート16を除去した後に、新しいシート16の第1の縦辺512aの第1のビードエッジ510aを、マットレス14の一方の側に間隔を置いて配置されたリテーナの列に留める。その後、患者とマットレス14の間にシート16を配置するように患者とシート16が動かされ、次いで、付添いは、新しいシート16の反対側の第2の縦辺510bの第2のビードエッジ510aを、マットレス14の第2の側に間隔を置いて配置されたリテーナ116の第2の列に留める。シート16は、一旦マットレス14の両側で留められると、次いで、マットレス14の頭端部30に隣接して配置されている駆動機構252に対して取外し可能に取り付けられ、その後、システムに「装着する」ためにマットレス14の頭端部30の方へ引っ張られる。一般に、この初期の牽引中は、シート16の頭端部に体重負荷がなく、すなわちその上に患者はいない。換言すれば、新しいシート16は、マットレス14上に、その頭端部30において若干の緩みを伴って留められ、新しいシート16上の表示によって表示されるように、シート16を装着位置へと重みなしで引くことが容易になる。
前述のこれらの方法に加えて、この患者再配置システム10によって感染予防も促進され、あるいは、シート16が引き込まれるハウジング214へのアクセスが容易になることにより、シート16の回収さえ容易になる。より詳細には、付添いは、ハウジング214の内部にアクセスするには、単にハウジング214へのアクセスドア236を開くだけでよい。ベッドのいかなる部分も引き上げる必要はない。アクセスドア236を開くこのステップは、患者再配置システム10の構成およびベッドの構造に依拠して、マットレス14の頭端ピース124を折り畳むことによって移動させた後に行われてよい。さらに、アクセスドア236を開くこのステップは、ハウジング214がマットレス14および/またはベッドデッキ22に対してどのように構成されているかという状況に依拠して、マットレス14の底部またはベッドデッキ22の頂部の操作を伴う可能性がある。
本明細書は、本発明のいくつかの好ましい実施形態を示して説明するものである。しかしながら、当業者なら、開示された実施形態は、本発明の全体的な範囲から逸脱することなく適切な量の修正および/または置換が可能であることを理解するであろう。たとえば、示され、かつ説明された構成要素の寸法および/またはそれらの寸法の他の構成要素に対する関係は、必要に応じて、本発明の一般的な原理を当面の実際の環境に対して適用するために変化し得る。
さらに、本明細書における「本発明の目的」の記述、または従来技術で認識された問題の参照は、他人も、本発明者が理解したように同一の問題を理解したか、または現況技術における同一の制約を認めるという承認として解釈されることを意図するものではないことを理解されたい。さらに、本発明の目的に対するいかなる参照も、以下の特許請求の範囲のそれぞれが、前述の目的または利点のすべてを達成することを必要とするようには意図されていない。むしろ、本明細書における本発明の目的の記述は、本発明の背後に筋について説明するのを支援し、かつ、本発明が既存の技術に対して現況技術における進歩を表す理由を単に説明するように意図されたものである。したがって、本発明者は、本明細書で示された、または説明された特定の詳細によって、添付の特許請求の範囲の適用範囲が限定されないことを意図するものである。
10 患者再配置システム
12 健康管理ベッド
14 マットレス
14" マットレス
16 シート
18 シート受け
18' シート受け
18" シート受け
20 フレーム
22 ベッドデッキ
24 フロア
26 車輪
28 頭板
29 足板
30 頭端部
31 足端部
32 頭デッキ部分
32" 頭デッキ部分
34 中央デッキ部分
36 足デッキ部分
38 障壁
40 矢印
42 矢印
44 矢印
46 シート16の動き
48 矢印
50 矢印
52 矢印
54 矢印
110 上部面
112 足端部
114 頭端部
116 リテーナ
118a マットレスの縦辺
118b マットレスの縦辺
120 外側ティッキング
122 頭端部分
124 頭端部ピース
124" 頭端部ピース
126 折り目
128 ボリューム包絡面
130 下部面
131 前方面
132 快適材料
134 耐久性材料
136 硬い材料
138 縫い目
140 頭端部の縁部
144 整列シート表示
146 発泡体
210 イネーブルスイッチ
212 駆動スイッチ
214 ハウジング
216 溝
218 延長部
220 リップ
222 接続構造体
224a ストラップ
224b ストラップ
226 第1の終端
228 第2の終端
230 T字形タブ
232a 取付けブラケット
232b 取付けブラケット
234 シートゆるめ装置
234' シートゆるめ装置
236 アクセスドア
238 天板
240 シートチャンバ
242 牽引装置
244 ローラー
245 締結具
246 ローラーの中央部
248 ローラーの外側部
252 駆動機構
253 歯車駆動部分
254 駆動歯車
256 遊び歯車
258 被駆動歯車
260 アレスタ
262 矢印
264 蝶番
272 前板
274 ウォータフォールリップ
275a 曲線状のコーナー
275b 曲線状のコーナー
276a クラッチ
276b クラッチ
277 チェーン駆動部分
278 チェーン駆動歯車
280 チェーン駆動式歯車
281 チェーン
282a 側板
282b 側板
286 底板
288 ハウジングフレーム
290a 支持部材
290b 支持部材
291 クロスメンバ
292 シートチャンバ
294 電源
294a コントローラ
296 シートゆるめ装置のセンサ
298 ドアセンサ
300 電動機
302 ロッド
304 カム
306 電源コード
308 ドア突起
350 表示モジュール
352 電源表示器
354 レベリング表示器
356 アクセスドアの開状態表示器
358 ドアゆるめ装置
360 ラッチ
362 ドア溝
364 ねじりばね
366 棒
410 基部ピース
412 可動ピース
414 チャネル
416 基部突起
418 基部湾曲部分
420 基部平坦部分
422 突起
424 湾曲部分
426 平坦部分
428 間隙
430 戻り止め
432 溝
434 表面プレート
436 後板
438 締結具
440 孔
510a ビードエッジ
510b ビードエッジ
512a シートの縦辺
514a スリット
514b スリット
516 シートの頭端部
518 シート装着表示
520 足端部
522 シート使用量表示
524 符号化部分
530 測定された表示
610 スライドリテーナ
612 基部ピース
614 可動ピース
616 進路
618 矢印
620 ストッパ
630 ピボットリテーナ
632 基部ピース
634 可動ピース
636 孔
638 合くぎ
640 矢印
642 タブ部分
644 カラー
646 開口
650 クリップリテーナ
652 基部ピース
654 可動ピース
660 剛体のリテーナ
662 本体部分
664 ベース部分
666 チャネル
668 開口
670 駆動機構
672 外側部分
674 内側部分
676 外部電動機
678 コントローラ
680 カップリング
682 キー部材
684 キー溝
686 光カーテン
688 トリップスイッチ
690 作動タイマ、作動時間
692 電動機制御分流器
694 警報発生器
694 UV殺菌モジュール

Claims (30)

  1. デッキを有するベッドと組み合わせた患者再配置システムであって、前記デッキ上に存在し、頭端部、足端部、および上部面を有するマットレスと、前記上部面上に存在するシートと、前記マットレスの前記頭端部の近くの前記上部面より下に配置され、前記シートを前記マットレスの前記頭端部の方へ引っ張るように動作可能な駆動機構とを含むことにより、患者を載せた前記シートを前記マットレスに対して再配置し、また前記シートの上の患者を再配置する患者再配置システムにおいて、
    ハウジングが、前記上部面より下に配置され、前記駆動機構を含み、前記ハウジングが、前記ハウジングに沿って延在する溝と、前記シートを、前記溝を通して前記ハウジングの中へ引き込むように動作可能な前記駆動機構とを含み、前記ハウジングに対して可動であることにより、前記ハウジングの内部へのアクセスを可能にするアクセスドアとをさらに含むことをさらに特徴とする患者再配置システム。
  2. 前記ハウジングが前記ベッドデッキに取り付けられている(前記ハウジングが前記ベッドデッキとともに移動する)請求項1に記載の患者再配置システム。
  3. 前記ハウジングが前記ベッドデッキの内部に埋め込まれている(一体化されている)請求項1または2に記載の患者再配置システム。
  4. 前記マットレスが比較的均一な幅を有し、前記溝が前記均一なマットレス幅に沿って実質的に延在する全長を有し、前記シートの幅が、前記均一なマットレス幅を上回り、前記溝の前記全長をも上回る患者再配置システムであって、
    前記マットレスの両側で間隔を置いて配置され、前記マットレスの前記全長に沿って延在する2列のリテーナであって、リテーナの前記列のそれぞれが、前記マットレスの対向した長手端縁にわたって前記シートを保持するために、前記シートの対応する側を捕捉するように適合されている2列のリテーナをさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  5. 前記リテーナのうち少なくとも1つが、前記シートの対応する縦辺を保持するチャネルを画定するための閉位置と、前記チャネルからの前記シートの取出しを容易にするための開位置とを有する請求項4に記載の患者再配置システム。
  6. 前記マットレスが、前記マットレスの他の部分に対して移動可能な頭端部ピースを有し、前記ハウジングの前記アクセスドアが、前記マットレスの前記頭端部ピースを移動させることによってアクセス可能である請求項1から5、25あるいは26のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  7. 前記ハウジングに含まれる延長部が、前記シートが前記頭端部の方へ引っ張られるとき前記マットレスの圧縮力を制限する請求項1から6のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  8. 前記マットレスの前記頭端部の前記上部面が有する頭端部の縁部が、低弾性の表面、低摩擦材料、および磨耗防護材料のうち少なくとも1つを備える請求項1から7、25あるいは26のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  9. 前記シート上に配置されたシート装着表示であって、前記駆動機構が活性化すると、取外し可能に取り付けられたシートが、前記溝を通って、所定の長さに進むまで前記ハウジングの中へ前進し、そのような前進が行われたとき表示するシート装着表示と、
    進むはずのシートの残量、既に進んだシートの量、前記シートの適切な装着、および前記マットレスに対する前記シート全長の位置的関係のうち少なくとも1つを表示するためのシート使用量表示とのうち少なくとも1つをさらに備える請求項1から8のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  10. 前記マットレスが、足板を有するベッドフレーム上に存在し、前記シートを支持するための障壁(支持構造体)が前記マットレスの前記足端部を越えて配置されており、前記障壁(支持構造体)が、前記マットレス、前記ベッドフレーム、および前記足板のうち少なくとも1つに接続されている請求項1から9のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  11. 前記ハウジングの内部に取り付けられ、前記駆動機構に対して動作可能に接続され、前記シートにも動作可能に結合されている牽引装置であって、前記駆動機構が活性化すると、前記シートを、前記溝を通して前記ハウジングに引き込む牽引装置をさらに備える請求項1から10のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  12. 前記牽引装置に固定された第1の終端と、前記シートに取外し可能に取り付けるように適合された第2の終端であって、前記溝を通過するように十分に小さい寸法である第2の終端とを有する接続構造体をさらに備える請求項11に記載の患者再配置システム。
  13. 前記牽引装置が備えるローラーが、中央部と、対向した外側部であって、前記マットレスの幅を越えて延在する前記シートのいかなる過剰幅も収容するように、縮小された直径を有する外側部とを有する請求項12に記載の患者再配置システム。
  14. 前記ハウジングの外部から前記駆動機構の一部分に物理的に接触して前記一部分を機械的に駆動することにより、前記シートを前記マットレスの前記頭端部の方へ引っ張るように動作可能な手持ち式デバイスをさらに備える請求項1から13のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  15. 前記手持ち式デバイスが、電動機、クラッチ、歯車セット、電池電源、(および起動スイッチ)のうち少なくとも1つをさらに備える請求項14に記載の患者再配置システム。
  16. 前記駆動機構が、
    通常は、前記シートが前記マットレスの前記足端部の方へ移動するのを防止するために前記シートを適所に保持するように適合されたアレスタであって、前記シートの再配置、反転、前記ハウジングからの取出しを選択的に可能にするように動作可能なアレスタをさらに備える請求項1から15のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  17. 前記駆動機構に対して動作可能に接続されたコントローラであって、前記シートを前記マットレスの前記頭端部の方へ引っ張るために、同時にまたは逐次に起動する必要がある少なくとも2つの入力を含むコントローラをさらに備える請求項1から16のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  18. 前記コントローラに対して動作可能に接続され、前記駆動機構の運動量を感知して記憶するように適合されたセンサであって、それによって、前記コントローラが、前記駆動機構の前記運動量を、進むはずのシートの残量、既に進んだシートの量、および前記マットレスに対する前記シート全長の位置的関係のうち少なくとも1つに関連付けることを可能にするセンサをさらに備える請求項17に記載の患者再配置システム。
  19. 前記駆動機構を非活性化すると、前記駆動機構が、前記シートを前記マットレスの前記頭端部の方へ引っ張った後、前記マットレスの前記頭端部における前記シートの張りを低減するように反転する請求項1から18のいずれか一項に記載の患者再配置システム。
  20. 頭端部および足端部を有してベッドフレームによって支持されているマットレス上に配置されたシートを再配置する方法であって、
    前記シートと前記シートの上の患者を前記マットレスの前記頭端部の方へ移動するステップであって、前記マットレスの前記頭端部の上部面より下に配置されているハウジングの中に形成された溝に前記シートを引き込むステップをさらに含み、前記シートは、その幅が前記マットレスの幅を上回り、前記マットレスの対向する縦辺に沿って保持されており、前記シートが前記ハウジングに引き込まれるとき、前記シートの外側部が実質的に垂直の配向から実質的に水平の配向に移動するステップを含む方法。
  21. 前記移動するステップの以前に、前記シートを前記マットレス上に配置して前記マットレスに接続するステップと、前記シートを駆動機構に対して動作可能に結合することにより、前記シートが前記マットレスの前記頭端部の方へ引っ張られることを可能にするステップとを含む方法であって、前記駆動機構が、前記マットレスの頭端部より下に配置されているハウジングの内部にあり、前記接続するステップが、前記マットレスの長手方向に沿って間隔を置いて配置されたリテーナの相対する列に対して前記シートの両側を固定するステップを含み、前記シートがその縦辺に沿ってビードエッジを有して、前記マットレスに対して長手方向に移動することができる請求項20に記載の方法。
  22. 前記シートを前記駆動機構に対して動作可能に結合する前記ステップが、
    前記シートを前記駆動機構に対して解放可能に取り付けるステップと、
    前記シートを前記駆動機構の方へ所望の距離にわたって移動することにより、後に前記シートの上に患者を載せて前記シートを前記頭端部の方へ移動するための準備をするステップとをさらに含む請求項21に記載の方法。
  23. 前記移動するステップが、
    前記ハウジングの外部から駆動機構の一部分に対して手持ちデバイスを係合させるステップと、前記駆動機構を動作させるように前記手持ちデバイスを操作することにより、前記シートと前記シートの上の前記患者を前記マットレスの前記頭端部の方へ移動するステップとをさらに含む請求項20に記載の方法。
  24. シートと、前記シートをマットレスの頭端部の方へ引っ張るように適合され、少なくとも部分的にハウジングの中に配置されている駆動機構とを有する患者再配置システムで使用するマットレスであって、
    前記マットレスが、前記マットレスの他の部分に対して移動可能な頭端部ピースを含むことにより、前記ハウジングが前記マットレスの上部面より下に配置されたとき、前記ハウジングへのアクセスを可能にし、さらに、中央の長手方向の垂直面に関して、前記マットレスの前記頭端部分が前記ハウジングの位置に対して相補的形状であるマットレス。
  25. 前記マットレスの第1の側面に沿って間隔を置いて配置されたリテーナの第1の列と、
    前記マットレスの前記第1の側面と反対側の第2の側面に沿って間隔を置いて配置されたリテーナの第2の列とをさらに備えるマットレスであって、前記リテーナが、前記駆動機構が前記シートを前記マットレスの前記頭端部の方へ引っ張っている間は前記シートを保持するように適合されており、前記リテーナのそれぞれが、前記シートの対応する縦辺を保持するチャネルを画定するための閉位置と、前記チャネルからの前記シートの取出しを容易にするための開位置とを有する請求項24に記載のマットレス。
  26. 患者再配置システムで使用するシートであって、マットレスと、前記シートを前記マットレスの頭端部の方へ引っ張るように適合された駆動機構とを有し、
    前記シート上に配置されたシート装着表示であって、前記駆動機構が前記シートを所定の長さだけ引っ張ったとき、前記シートが所定の長さだけ移動したことを示すシート装着表示と、
    前記シート上に配置されたシート使用量表示であって、使用されるはずの前記シートの残量、既に進んだ前記シートの量、および前記マットレスに対する前記シート全長の位置的関係のうち少なくとも1つを表示するシート使用量表示とのうち少なくとも1つを備えるシート。
  27. 前記駆動機構を動作可能に結合するように適合された少なくとも1つの強化されたスリットを有する請求項26に記載のシート。
  28. 前記シート装着表示が、対応する表示ならびに/あるいは前記マットレス、ハウジング、およびベッドフレームのうち少なくとも1つと関連した物理的属性と協力的に相互作用することにより、前記シート装着表示がそれと適切に位置合わせされたときを、ユーザが容易に判断することを可能にする請求項26または27に記載のシート。
  29. 前記マットレス幅よりも大きい幅と、前記マットレスの長さの約2倍を上回る長さとのうち少なくとも1つを有する請求項26から28のいずれか一項に記載のシート。
  30. 前記シートの前記駆動機構との適切な互換性を保証するために、前記駆動機構と協働するように適合された符号化部分をさらに含む請求項26から29のいずれか一項に記載のシート。
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