JP2016514459A5 - - Google Patents
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Description
本発明の上述および他の態様は、次の詳細な説明および添付の図面を参照することにより明らかになるものと予想される。本明細書で述べられた、および/または出願データシートに収載されたあらゆる米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許刊行物は、これらのそれぞれが個々に組み込まれているかのように、参照によりその内容全体が本明細書に組み込まれる。様々な特許、出願および刊行物の概念を採用して本発明のさらに別の実施形態を提供するために、本発明の態様は必要に応じて修正することができる。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のポリペプチドを含むプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、天然および非天然アミノ酸から独立して選択される0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25〜30、31〜40、41〜50または51〜60アミノ酸からなり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、
(i)一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(ii)一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iii)一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iv)一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(v)一般式(VI):
I−X3−K−X6(VI)[配列番号30]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX6は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、ならびに
(vi)一般式(VII):
I−X3−K−X6−X7(VII)[配列番号31]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3、X6およびX7は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸であり、X7は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド
から選択されるKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、天然および非天然アミノ酸から独立して選択される0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25〜30、31〜40、41〜50または51〜60アミノ酸からなり、
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目2)
(a)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(b)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(III):
I−X3−K(III)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(c)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(d)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(e)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(f)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(III):
I−X3−K(III)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(g)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、そしてX5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、ならびに
(h)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド
から選択される、項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目3)
(a)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVPK[X3がEであり、X4がPである配列番号2]を有する式(II)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(b)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKを有する式(III)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(c)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVP[配列番号20]を有する式(IV)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(d)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKV[配列番号21]を有する式(V)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(e)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVPK[X3がEであり、X4がPである配列番号2]を有する式(II)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(f)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKを有する式(III)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(g)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVP[配列番号20]を有する式(IV)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、ならびに
(h)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKV[配列番号21]を有する式(V)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド
から選択される、項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目4)
プラスミン活性を阻害する、配列番号3〜18、22〜29および32〜35のうちいずれか1種に記載のアミノ酸配列を含む、200、190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、89、88、87、86、85、84、83、82、81、80、79、78、77、76、75、74、73、72、71、70、69、68、67、66、65、64または63アミノ酸以下のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目5)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、60または61アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、そして
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目6)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも94、95、96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、63または64アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、そして
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目7)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも94、95、96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、61、62、63または64アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、以下:
(i)一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(ii)一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iii)一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iv)一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(v)一般式(VI):
I−X3−K−X6(VI)[配列番号30]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX6は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、ならびに
(vi)一般式(VII):
I−X3−K−X6−X7(VII)[配列番号31]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3、X6およびX7は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸であり、X7は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド
から選択されるKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目8)
配列番号19に記載のアミノ酸配列を有する野生型ヒト組織因子経路阻害剤−2(TFPI−2)ポリペプチドの第1のクニッツ型プロテイナーゼ阻害剤ドメイン(KD1)と比較して、減少した抗凝固活性を有する、項目1、4、5、6および7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目9)
融合ポリペプチドドメインに融合された項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含む、融合タンパク質。
(項目10)
項目9に記載の融合タンパク質と、生理学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
(項目11)
PAG化ポリペプチドを形成するためにポリアルキレン(polyakylene)グリコールが付着している、項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含む、組成物。
(項目12)
前記ポリアルキレン(polyakylene)グリコールが、ポリエチレングリコールであり、前記PAG化ポリペプチドが、PEG化ポリペプチドである、項目11に記載の組成物。
(項目13)
項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチドをコードする核酸配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
(項目14)
項目13に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
(項目15)
項目14に記載の発現ベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
(項目16)
項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを産生する方法であって、
a)前記プラスミン阻害ポリペプチドの発現を可能にするのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり、項目15に記載の宿主細胞を培養するステップと、
b)培養された前記宿主細胞から前記プラスミン阻害ポリペプチドを単離するステップと
を含む、方法。
(項目17)
前記宿主細胞によって発現された前記プラスミン阻害ポリペプチドが、N末端メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンを含み、かつ前記宿主細胞は、メチオニンアミノペプチダーゼ(MAP)が前記プラスミン阻害ポリペプチドから前記N末端メチオニンまたは前記N−ホルミルメチオニンを除去するのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり、前記MAPを発現する、項目16に記載の方法。
(項目18)
a)項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと、
b)生理学的に許容される担体と
を含む、医薬組成物。
(項目19)
プラスミン活性を阻害するための方法であって、
(i)プラスミンを(ii)項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと、前記プラスミン阻害ポリペプチドが前記プラスミンに結合するのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり接触させて、これにより、プラスミン活性を阻害するステップ
を含む、方法。
(項目20)
前記接触させるステップが、in vitroで行われる、項目19に記載の方法。
(項目21)
プラスミン活性の阻害を必要とする被験体を処置するための方法であって、前記被験体に、有効量の項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドまたは項目13に記載の単離されたポリヌクレオチドを投与するステップを含む、方法。
(項目22)
前記被験体が、がん、血友病、関節リウマチもしくは全身性炎症反応症候群(SIRS)を有する、もしくはそのリスクが疑われるか、または前記被験体が、血管新生、骨リモデリングもしくは冠動脈バイパス移植術(CABG)を必要とする、もしくはそれを受けた、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記被験体が、外科手術を受けているか、または外科手術を最近受けた、項目21に記載の方法。
(項目24)
前記外科手術が、心血管外科手術、腫瘍学的外科手術、尿生殖器外科手術、整形外科手術、胸部外科手術、形成外科手術、外傷外科手術、腹部外科手術、移植外科手術、神経学的外科手術または耳鼻科学的外科手術である、項目23に記載の方法。
(項目25)
クニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)を含むプラスミン阻害ポリペプチドを単離するための方法であって、前記方法は:
(a)(i)不活性化されたプラスミンが固定化された固相を、(ii)クニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)を含むプラスミン阻害ポリペプチドおよび不純物を含む試料と、前記不活性化プラスミンへの前記KD1の結合に十分な条件下でかつ十分な時間にわたり接触させるステップと、
(b)KD1−プラスミン結合を破壊しない条件下で前記固相を洗浄して、不純物を除去するステップと、
(c)前記固相から前記KD1を溶出させて、これにより、前記KD1を含む前記ポリペプチドを単離するステップと
を含む、方法。
(項目26)
前記試料が、項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含有する、項目25に記載の方法。
(項目27)
単離されたタンパク質または単離された生体試料中のタンパク質をタンパク質分解から保護するための方法であって、
前記単離されたタンパク質または前記単離された生体試料を、項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと接触させるステップ
を含む、方法。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のポリペプチドを含むプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、天然および非天然アミノ酸から独立して選択される0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25〜30、31〜40、41〜50または51〜60アミノ酸からなり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、
(i)一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(ii)一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iii)一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iv)一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(v)一般式(VI):
I−X3−K−X6(VI)[配列番号30]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX6は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、ならびに
(vi)一般式(VII):
I−X3−K−X6−X7(VII)[配列番号31]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3、X6およびX7は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸であり、X7は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド
から選択されるKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、天然および非天然アミノ酸から独立して選択される0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25〜30、31〜40、41〜50または51〜60アミノ酸からなり、
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目2)
(a)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(b)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(III):
I−X3−K(III)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(c)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(d)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(e)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(f)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(III):
I−X3−K(III)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(g)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、そしてX5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド、ならびに
(h)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、前記プラスミン阻害ポリペプチド
から選択される、項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目3)
(a)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVPK[X3がEであり、X4がPである配列番号2]を有する式(II)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(b)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKを有する式(III)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(c)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVP[配列番号20]を有する式(IV)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(d)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKV[配列番号21]を有する式(V)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(e)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVPK[X3がEであり、X4がPである配列番号2]を有する式(II)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(f)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKを有する式(III)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(g)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKVP[配列番号20]を有する式(IV)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド、ならびに
(h)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、Zが、配列IEKV[配列番号21]を有する式(V)の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドである、前記プラスミン阻害ポリペプチド
から選択される、項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目4)
プラスミン活性を阻害する、配列番号3〜18、22〜29および32〜35のうちいずれか1種に記載のアミノ酸配列を含む、200、190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、89、88、87、86、85、84、83、82、81、80、79、78、77、76、75、74、73、72、71、70、69、68、67、66、65、64または63アミノ酸以下のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目5)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、60または61アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、そして
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目6)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも94、95、96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、63または64アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、そして
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目7)
一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも94、95、96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、61、62、63または64アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、以下:
(i)一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(ii)一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iii)一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iv)一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(v)一般式(VI):
I−X3−K−X6(VI)[配列番号30]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX6は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、ならびに
(vi)一般式(VII):
I−X3−K−X6−X7(VII)[配列番号31]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3、X6およびX7は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸であり、X7は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド
から選択されるKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害する、
プラスミン阻害ポリペプチド。
(項目8)
配列番号19に記載のアミノ酸配列を有する野生型ヒト組織因子経路阻害剤−2(TFPI−2)ポリペプチドの第1のクニッツ型プロテイナーゼ阻害剤ドメイン(KD1)と比較して、減少した抗凝固活性を有する、項目1、4、5、6および7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。
(項目9)
融合ポリペプチドドメインに融合された項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含む、融合タンパク質。
(項目10)
項目9に記載の融合タンパク質と、生理学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
(項目11)
PAG化ポリペプチドを形成するためにポリアルキレン(polyakylene)グリコールが付着している、項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含む、組成物。
(項目12)
前記ポリアルキレン(polyakylene)グリコールが、ポリエチレングリコールであり、前記PAG化ポリペプチドが、PEG化ポリペプチドである、項目11に記載の組成物。
(項目13)
項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチドをコードする核酸配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
(項目14)
項目13に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
(項目15)
項目14に記載の発現ベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
(項目16)
項目1に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを産生する方法であって、
a)前記プラスミン阻害ポリペプチドの発現を可能にするのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり、項目15に記載の宿主細胞を培養するステップと、
b)培養された前記宿主細胞から前記プラスミン阻害ポリペプチドを単離するステップと
を含む、方法。
(項目17)
前記宿主細胞によって発現された前記プラスミン阻害ポリペプチドが、N末端メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンを含み、かつ前記宿主細胞は、メチオニンアミノペプチダーゼ(MAP)が前記プラスミン阻害ポリペプチドから前記N末端メチオニンまたは前記N−ホルミルメチオニンを除去するのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり、前記MAPを発現する、項目16に記載の方法。
(項目18)
a)項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと、
b)生理学的に許容される担体と
を含む、医薬組成物。
(項目19)
プラスミン活性を阻害するための方法であって、
(i)プラスミンを(ii)項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと、前記プラスミン阻害ポリペプチドが前記プラスミンに結合するのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり接触させて、これにより、プラスミン活性を阻害するステップ
を含む、方法。
(項目20)
前記接触させるステップが、in vitroで行われる、項目19に記載の方法。
(項目21)
プラスミン活性の阻害を必要とする被験体を処置するための方法であって、前記被験体に、有効量の項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドまたは項目13に記載の単離されたポリヌクレオチドを投与するステップを含む、方法。
(項目22)
前記被験体が、がん、血友病、関節リウマチもしくは全身性炎症反応症候群(SIRS)を有する、もしくはそのリスクが疑われるか、または前記被験体が、血管新生、骨リモデリングもしくは冠動脈バイパス移植術(CABG)を必要とする、もしくはそれを受けた、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記被験体が、外科手術を受けているか、または外科手術を最近受けた、項目21に記載の方法。
(項目24)
前記外科手術が、心血管外科手術、腫瘍学的外科手術、尿生殖器外科手術、整形外科手術、胸部外科手術、形成外科手術、外傷外科手術、腹部外科手術、移植外科手術、神経学的外科手術または耳鼻科学的外科手術である、項目23に記載の方法。
(項目25)
クニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)を含むプラスミン阻害ポリペプチドを単離するための方法であって、前記方法は:
(a)(i)不活性化されたプラスミンが固定化された固相を、(ii)クニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)を含むプラスミン阻害ポリペプチドおよび不純物を含む試料と、前記不活性化プラスミンへの前記KD1の結合に十分な条件下でかつ十分な時間にわたり接触させるステップと、
(b)KD1−プラスミン結合を破壊しない条件下で前記固相を洗浄して、不純物を除去するステップと、
(c)前記固相から前記KD1を溶出させて、これにより、前記KD1を含む前記ポリペプチドを単離するステップと
を含む、方法。
(項目26)
前記試料が、項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含有する、項目25に記載の方法。
(項目27)
単離されたタンパク質または単離された生体試料中のタンパク質をタンパク質分解から保護するための方法であって、
前記単離されたタンパク質または前記単離された生体試料を、項目1〜7のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと接触させるステップ
を含む、方法。
Claims (15)
- 一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のポリペプチドを含むプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、天然および非天然アミノ酸から独立して選択される0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25〜30、31〜40、41〜50または51〜60アミノ酸からなり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、
(i)一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(ii)一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)[配列番号2]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iii)一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(iv)一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもない、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、
(v)一般式(VI):
I−X3−K−X6(VI)[配列番号30]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3およびX6は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド、ならびに
(vi)一般式(VII):
I−X3−K−X6−X7(VII)[配列番号31]
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであって、式中、X3、X6およびX7は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、X3は、CでもFでもRでもWでもなく、X6は、いずれかの天然または非天然アミノ酸であり、X7は、いずれかの天然または非天然アミノ酸である、KD1カルボキシ領域ポリペプチド
から選択されるKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、0アミノ酸からなり、
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害し、
任意選択で、前記プラスミン阻害ポリペプチドは、配列番号19に記載のアミノ酸配列を有する野生型ヒト組織因子経路阻害剤−2(TFPI−2)ポリペプチドの第1のクニッツ型プロテイナーゼ阻害剤ドメイン(KD1)と比較して、減少した抗凝固活性を有する、
プラスミン阻害ポリペプチド。 - (a)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(III):
I−X3−K(III)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で、配列IEKを有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(b)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(III):
I−X3−K(III)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKを有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(c)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、X5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKVP[配列番号20]を有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(d)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKV[X3がEである配列番号21]を有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(e)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKVPK[X3がEであり、X4がPである配列番号2]を有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(f)N、YおよびCがそれぞれ存在せず、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(II):
I−X3−K−V−X4−K(II)
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX4は、天然および非天然アミノ酸から独立して選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKVPK[X3がEであり、X4がPである配列番号2]を有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、
(g)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(IV):
I−X3−K−V−X5(IV)[配列番号20]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3およびX5は、独立しており、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、そしてX5は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKVP[X3がEであり、X5がPである配列番号20]を有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド、ならびに
(h)NおよびCがそれぞれ存在せず、Yが、メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンであり、Jが、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する前記KD1ポリペプチドであり、そしてZが、一般式(V):
I−X3−K−V(V)[配列番号21]
の前記KD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、任意選択で配列IEKV[X3がEである配列番号21]を有する、前記プラスミン阻害ポリペプチド
から選択される、請求項1に記載のプラスミン阻害ポリペプチド。 - プラスミン活性を阻害する、配列番号3〜18、22〜29および32〜35のうちいずれか1種に記載のアミノ酸配列を含むプラスミン阻害ポリペプチドであって、
任意選択で、前記プラスミン阻害ポリペプチドは、配列番号19に記載のアミノ酸配列を有する野生型ヒト組織因子経路阻害剤−2(TFPI−2)ポリペプチドの第1のクニッツ型プロテイナーゼ阻害剤ドメイン(KD1)と比較して、減少した抗凝固活性を有する、
200、190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、89、88、87、86、85、84、83、82、81、80、79、78、77、76、75、74、73、72、71、70、69、68、67、66、65、64または63アミノ酸以下のプラスミン阻害ポリペプチド。 - 一般式(I):
N−Y−J−Z−C(I)
のプラスミン阻害ポリペプチドのアミノ酸配列に対し少なくとも96、97、98または99%同一のアミノ酸配列を有する、60または61アミノ酸のプラスミン阻害ポリペプチドであって、式中、
(a)Nは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのアミノ末端であり、
(b)Yは、存在しないか、またはメチオニンもしくはN−ホルミルメチオニンであり、
(c)Jは、配列番号1の11位におけるアミノ酸X1が、D、NまたはSであり、配列番号1の17位におけるアミノ酸X2が、Rであり、システイン残基が、配列番号1のアミノ酸の14位および38位のそれぞれに存在する、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する57アミノ酸のクニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)ポリペプチドであり、
(d)Zは、一般式(III):
I−X3−K(III)
のKD1カルボキシ領域ポリペプチドであり、式中、X3は、天然および非天然アミノ酸から選択されるアミノ酸であり、かつCでもFでもRでもWでもなく、
(e)Cは、前記プラスミン阻害ポリペプチドのカルボキシ末端であり、かつ0アミノ酸からなり、そして
(f)前記プラスミン阻害ポリペプチドは、プラスミン活性を阻害し、
任意選択で、前記プラスミン阻害ポリペプチドは、配列番号19に記載のアミノ酸配列を有する野生型ヒト組織因子経路阻害剤−2(TFPI−2)ポリペプチドの第1のクニッツ型プロテイナーゼ阻害剤ドメイン(KD1)と比較して、減少した抗凝固活性を有する、
プラスミン阻害ポリペプチド。 - 融合ポリペプチドドメインに融合された請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含む、融合タンパク質。
- PAG化ポリペプチドを形成するためにポリアルキレングリコールが付着している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを含み、任意選択で、ポリアルキレングリコールが、ポリエチレングリコールであり、前記PAG化ポリペプチドが、PEG化ポリペプチドである、組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドをコードする核酸配列を含む単離されたポリヌクレオチド、および前記ポリヌクレオチドを含む発現ベクターから選択されるポリヌクレオチド。
- 請求項7に記載の発現ベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドを産生する方法であって、
a)前記プラスミン阻害ポリペプチドの発現を可能にするのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり、請求項8に記載の宿主細胞を培養するステップと、
b)培養された前記宿主細胞から前記プラスミン阻害ポリペプチドを単離するステップと
を含み、
任意選択で、前記宿主細胞によって発現された前記プラスミン阻害ポリペプチドが、N末端メチオニンまたはN−ホルミルメチオニンを含み、かつ前記宿主細胞は、メチオニンアミノペプチダーゼ(MAP)が前記プラスミン阻害ポリペプチドから前記N末端メチオニンまたは前記N−ホルミルメチオニンを除去するのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたり、前記MAPを発現する、方法。 - a)請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドまたは請求項5に記載の融合タンパク質と、
b)生理学的に許容される担体と
を含む、医薬組成物。 - プラスミン活性を阻害するためのin vitroの方法であって、
(i)プラスミンを(ii)請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと、前記プラスミン阻害ポリペプチドが前記プラスミンに結合するのに十分な条件下でかつ十分な時間にわたりin vitroで接触させて、これにより、プラスミン活性を阻害するステップ
を含む、方法。 - 医薬における使用のための、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドまたは請求項7に記載の単離されたポリヌクレオチド。
- 前記被験体が、プラスミン活性の阻害を必要とするか、またはがん、血友病、関節リウマチもしくは全身性炎症反応症候群(SIRS)を有する、もしくはそのリスクが疑われるか、または前記被験体が、血管新生、骨リモデリングもしくは冠動脈バイパス移植術(CABG)を必要とする、もしくはそれを受けており、
任意選択で、前記被験体が、外科手術を受けているところか、または外科手術を最近受けており、
任意選択で、前記外科手術が、心血管外科手術、腫瘍学的外科手術、尿生殖器外科手術、整形外科手術、胸部外科手術、形成外科手術、外傷外科手術、腹部外科手術、移植外科手術、神経学的外科手術または耳鼻科学的外科手術である、請求項12に記載の使用のためのプラスミン阻害ポリペプチド。 - クニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)を含むプラスミン阻害ポリペプチドを単離するための方法であって、前記方法は:
(a)(i)不活性化されたプラスミンが固定化された固相を、(ii)クニッツ型プロテイナーゼの第1の阻害剤ドメイン(KD1)を含むプラスミン阻害ポリペプチドおよび不純物を含む試料と、前記不活性化プラスミンへの前記KD1の結合に十分な条件下でかつ十分な時間にわたり接触させるステップと、
(b)KD1−プラスミン結合を破壊しない条件下で前記固相を洗浄して、不純物を除去するステップと、
(c)前記固相から前記KD1を溶出させて、これにより、前記KD1を含む前記ポリペプチドを単離するステップと
を含み、
任意選択で、前記プラスミン阻害ポリペプチドが、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドである、方法。 - 単離されたタンパク質または単離された生体試料中のタンパク質をタンパク質分解から保護するための方法であって、
前記単離されたタンパク質または前記単離された生体試料を、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスミン阻害ポリペプチドと接触させるステップ
を含む、方法。
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