JP2016511442A - リング共振器を備えた光ファイバ干渉計測装置、かかる装置を含むジャイロメータ及び慣性姿勢又は航法ユニット - Google Patents

リング共振器を備えた光ファイバ干渉計測装置、かかる装置を含むジャイロメータ及び慣性姿勢又は航法ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 物理パラメータを測定することを意図した光ファイバ干渉計測装置を提供すること。【解決手段】 本発明は、物理パラメータ(ΩR)を計測することを意図した光ファイバ干渉計測装置(100)であって、広帯域スペクトル光源(103)と、2つの対向伝搬光波(101、102)がその中を伝搬し、2つの光波間の非相反位相差Δφpをもたらす物理パラメータを感知し得る計測手段(1140)を備えた、サニャック光ファイバ干渉計(110)と、物理パラメータを表す電気信号を送出する検出器(104)と、を備えた光ファイバ干渉計測装置(100)に関する。本発明によれば、計測手段は、第1の結合器(1141)及び第2の結合器(1142)を備えた伝送モードのリング共振器(1143)を備え、これら結合器は、サニャック干渉計のそれぞれ第1のアーム(111)及び第2のアーム(112)を、2つの光波が逆の進行方向(1143H、1143AH)で進行するような方式でリング共振器に結合する。【選択図】 図3

Description

本発明は、物理パラメータを測定することを意図した光ファイバ干渉計測装置に関する。
本発明は、より詳細には、被計測物理パラメータを感知し得る計測手段を備えたサニャック(SAGNAC)干渉計を含む干渉計測装置に関する。
本発明は、かかる干渉計測装置を含むジャイロメータの製作、並びにかかるジャイロメータを用いた慣性姿勢又は航法ユニットの製作において、特に有利な用途を見いだす。
物理パラメータの計測を意図した光ファイバ干渉計測装置は、非特許文献1(特に54頁、図3.26参照)から公知である。
図1に示すように、この干渉計測装置1000は、
−光源信号1003Aを発する光源1003と、
−対向伝搬の第1の光波1001及び第2の光波1002が伝搬する光ファイバ型サニャック干渉計1010であって、
・順方向で入力光信号を受ける入力ポート1010Aと、
・一方が入力ポート1010Aに接続され、他方がサニャック干渉計1010の第1のアーム1011及び第2のアーム1012に接続されたスプリッタ1013と、
・被測定物理パラメータを感知し得る計測手段1014であって、該物理パラメータは、2つの対向伝搬光波1001、1002間に該物理パラメータの関数である非相反位相差Δφを生成するものである、計測手段1014と、
・順方向と逆の戻り方向で、2つの対向伝搬光波間の全位相差Δφの関数である出力光パワーを有する出力光信号を伝送する、入力ポート1010Aと共通の出力ポート1010Bと、
を備えたサニャック干渉計1010と、
−サニャック干渉計1010から出た出力光パワーを受けて、該出力光パワーを表す電気信号を送出する、光学的放射検出器1004と、
−順方向で光源1003をサニャック干渉計1010の入力ポート1010Aに結合し、戻り方向でサニャック干渉計1010の出力ポート1010Bを検出器1004に結合する、ソース結合器1005と、
を含む。
このような干渉計測装置1000は、例えば、干渉型光ファイバ・ジャイロメータ、すなわち「I−FOG」に用いることができる。
公知のように、図1に示すように、従来技術による干渉計測装置1000の計測手段1014は、光ファイバコイル式回転センサ1014Aを含むことができる。
有利には、光源1003によって発せられる光源信号1003Aは、広域スペクトルを有し、すなわち、この光源1003は、小さな時間的コヒーレンスを有する。その結果、従来技術による干渉計測装置1000を妨害する傾向がある、光ファイバ内のコヒーレントな後方散乱又は直交偏波カップリングといった光学的にコヒーレントなスプリアス効果が回避される。従って、非線形カー効果も抑制される。
一般に、従来技術による干渉計測装置1000の性能、特にその感度及び信号対雑音比は、コイル式回転センサ1014Aが長くなる程より良好になる。
しかしながら、コイル式センサ1014Aの長さが長くなると、干渉計測装置1000は、より高価になるのみならず、シュッペ効果により熱変動に対してより敏感になる。
従って、サニャック干渉計のコイル式回転センサ1014Aの長さに関する妥協点に達する必要がある。
さらに、同じ非特許文献1(159頁乃至161頁、段落11.1及び図11.1参照)から、計測手段が伝送モード光ファイバ・リング共振器を含む、共振型光ファイバ・ジャイロメータ、すなわち「R−FOG」が公知である。
本従来技術によれば、図2に示すように、このようなリング共振器40は、第1のゲート41及び第2のゲート42を含む。
公知のように、光信号41Aは、第1のゲート41(入力ゲートと呼ばれる)に入射し、リング共振器40を通って進行し、リング共振器は、伝送された光信号42Aを第2のゲート(伝送出力ゲートと呼ばれる)に伝送する。
図2に示すように、このような伝送モード光ファイバ・リング共振器40は、一般に、その伝送出力ゲート42において、伝送共振ピーク43を有する周波数(ヘルツ)における応答曲線T(f)を有する。
リング共振器40のこの従来の応答は、伝送光信号42Aのパワーと入射光信号41Aのパワーとの間の比に対応し、
−連続する2つの共振ピーク43間の周波数における距離に対応する自由スペクトル領域ISL、及び
−リング共振器40の自由スペクトル領域ISLと、応答曲線T(f)の共振ピーク43の周波数における半値全幅(FWHM(f)で示される)との間の比である、フィネスF(従って、半値全幅はリング共振器40のフィネスFが大きいほど狭くなる(所定の自由スペクトル領域ISLにおいて))
を与えることによって特徴付けることができる。
理論的には、全長L及びフィネスFのリング共振器を用いたR−FOGは、F/2倍の長さ、すなわちF*L/2の長さの光ファイバコイル式回転センサを有するI−FOGと同じ性能に達することができる。
実際、リング共振器を用いたR−FOGにおけるシュッペ(SHUPE)効果は、I−FOGと比べて短い光ファイバコイルを用いるという事実に起因して低減される(非特許文献2参照)。
しかしながら、興味深いことに、従来技術によるリング共振器40を用いたR−FOGは、広帯域スペクトル光源を用いることができない。従来技術によるリング共振器40は、必然的に狭帯域スペクトル光源と組み合わせて用いなければならない。
本明細書において、ある光源は、その光源のスペクトルの波長(例えばナノメートル又はnm)又は周波数(例えばテラヘルツ又はTHz)での半値全幅FWHMが、自由スペクトル領域ISLを波長又は周波数で表したときにFWHM<ISL/(10*F)となる場合に、狭帯域スペクトルであるとみなすものとする。
換言すれば、光源は、その光源の半値全幅FWHMがリング共振器40の半値全幅FWHMよりも最大限でも10倍小さいとき、すなわちFWHM<FWHM/10のとき、狭帯域スペクトルとなる。
このような狭帯域スペクトル光源は、原理的に、コヒーレンス長Lcohで特徴付けられる大きな時間的コヒーレンスを有する。
全長L及びフィネスFのリング共振器と組み合わせて用いられる狭帯域スペクトル光源のこのコヒーレンス長Lcohは、全長LとフィネスFとの積の10倍を上回ること、すなわちLcoh>10*F*Lであることが好ましい。
実際には、大きな時間的コヒーレンスの光源を使用すると、レイリー後方散乱及び直交偏波カップリングといったコヒーレントなスプリアス効果並びに非線形カー効果に起因して、非常に高い性能に達することができない。
特に、このような光源を用いた共振ジャイロメータは、長期間にわたる計測の精度を妨げる長期ドリフトを有する。
H.Lefevre著、「The Fiber−Optic Gyroscope」、Artich House、1993年 Wang他、「Resonator Fiber−Optic Gyro with Bipolar Digital Serrodyne Modulation Scheme」、OFS 2012、 第22回International Conference on Optical Fiber Sensors、北京、Proceedings of SPIE、2012年、第8421巻、2012年
上記の従来技術の欠点を改善するために、本発明は、光源のコヒーレント効果がなく、かつ、シュッペ効果を低減して非常に高い性能に達するように、この干渉計測装置において広帯域スペクトル光源及び中程度の長さの光ファイバ計測手段の使用を可能にする干渉計測装置を目的とする。
より詳細には、本発明は、物理パラメータを計測することを意図した光ファイバ干渉計測装置に関し、該干渉計測装置は、
−光源信号を発する広帯域スペクトル光源と、
−互いに対向伝搬する第1の光波及び第2の光波をその中で伝搬する光ファイバ型サニャック干渉計であって、
・順方向で入力光信号を受ける入力ポートと、
・一方で前記入力ポートに接続され、他方でサニャック干渉計の第1のアーム及び第2のアームに接続されたスプリッタと、
・被測定物理パラメータを感知し得る計測手段であって、該物理パラメータは、2つの対向伝搬光波間に該物理パラメータの関数である非相反位相差Δφを生成するものである、計測手段と、
・順方向と逆の戻り方向で、2つの対向伝搬光波間の全位相差Δφと被測定物理パラメータとの関数である出力光パワーPを有する出力光信号を伝送する、入力ポートと共通の出力ポートと、
を備えたサニャック干渉計と、
−サニャック干渉計から出た出力光パワーを受けて、出力光パワーを表す電気信号を送出する、光学的放射検出器と、
−順方向で光源をサニャック干渉計の入力ポートに結合し、戻り方向でサニャック干渉計の出力ポートを検出器に結合する、ソース結合器と、
を含む。
本発明によれば、サニャック干渉計の計測手段は、伝送モード光ファイバ・リング共振器を含み、リング共振器は、サニャック干渉計の第1のアーム及び第2のアームをそれぞれ該リング共振器に結合する第1の結合器及び第2の結合器を備え、リング共振器内の第1及び第2の光波が逆の伝播方向で循環するようになっている。
従って、計測手段内での光ファイバ・リング共振器の使用により、本発明による干渉計測装置は、シュッペ効果にもコヒーレンス効果にも制限されることなく非常に高い性能を達成することを可能にする。
換言すれば、本発明による干渉計測装置は、
−長さF*L/2(F及びLは、それぞれ、本発明による干渉計測装置で用いられるリング共振器のフィネス及び全長である)のコイル式回転センサを用いた従来技術による干渉計測装置の性能と実質的に等しい性能、及び
−同じ長さのリング共振器を用いたR−FOGにおいて存在するシュッペ効果と実質的に等しい低減されたシュッペ効果
を有する。
そのうえ、本発明による干渉計測装置で用いられる光ファイバの長さは短い(約F/2倍短い)ので、このような光ファイバ干渉計測装置の費用はより低くなる。
最後に、このリング共振器の使用にもかかわらず、広帯域スペクトル光源を使用することが可能であり、これにより特に、レイリー後方散乱、直交偏波カップリング及び非線形カー効果といった、狭帯域スペクトル源のスプリアス効果から解放される。
本明細書において、光源は、その光学特性とリング共振器の光学特性との比較により、広帯域スペクトルであるとみなされることになる。より正確に言えば、本発明によれば、光源は、光周波数で表したその光源スペクトルの半値全幅FWHMがリング共振器の自由スペクトル領域ISLの10倍を上回るか又は10倍に等しいときに、すなわち、FWHM≧10*ISLとなるときに、広帯域スペクトルである。
実際には、光源のスペクトルは、リング共振器の自由スペクトル領域ISLの100万倍を上回る、すなわちFWHM≧10*ISL>>ISLとなる、非常に高い半値全幅FWHMを有する。
さらに、本発明による干渉計測装置のその他の利点及び非限定的な特徴は、以下の通りである。
−リング共振器は、第1の結合器と第2の結合器との間に、リング共振器の第1の部分に位置する少なくとも1つの第1の光ファイバコイルを備える。
−リング共振器は、リング共振器の第2の部分に位置する、第1の光ファイバコイルと同じ長さLの第2の光ファイバコイルを備え、第1及び第2の光ファイバコイルは、第1の結合器及び第2の結合器によって分離されている。
−リング共振器は、光ファイバの2つの付加的部分を備え、これらの長さの和は、2L’に等しく、L’は、サニャック干渉計の、スプリッタとそれぞれ第1及び第2の結合器との間で定められる第1及び第2のアームの長さの和であり、2つの付加的部分は、第2の光ファイバコイルの両側に、第2の光ファイバコイルと第1及び第2の結合器の一方との間に配置される。
−干渉計測装置は、サニャック干渉計から出る出力光パワーPOUTを変調するように適合された変調チェインを含み、変調チェインは、スプリッタにおいてサニャック干渉計の第1及び第2のアームに配置された位相変調器を備え、順方向と戻り方向との間で、第1及び第2のアーム内を伝搬する第1及び第2の光波の各々に対して変調位相シフトφを導入する。
−変調位相シフトφは、第1の光ファイバコイルの長さLの関数である適正周波数f(L)でバイアス位相シフト成分φを有する。
−変調位相シフトφは、長さL+L’の関数である適正周波数f(L+L’)でバイアス位相シフト成分φを有する。
−変調位相シフトφは、第1の光ファイバコイルの長さLの関数である継続時間τ(L)の階段状変調である、逆応答(counter−reaction)位相シフト成分φを有する。この継続時間τ(L)は、リング共振器の第1の光ファイバコイル内の通過(passage)後のサニャック干渉計内の対向伝搬光波の伝搬時間に実質的に対応する。
本発明は、サニャック干渉計の平面に対して垂直な回転軸の周りの回転速度を計測することを意図した干渉計測装置を含む、光ファイバ・ジャイロメータの製作において、特に有利な用途を見いだす。
従って、本発明はまた、本発明による干渉計測装置を含むジャイロメータに関するものであり、被測定物理パラメータは、回転軸の周りのジャイロメータの回転速度の成分であり、非相反位相差Δφの変動は、サニャック効果によって計測される物理パラメータによって生成される。
本発明はさらに、少なくとも1つのそのようなジャイロメータを含む慣性姿勢又は航法ユニットに関する。
本発明は最後に、本発明による干渉計測装置を含む電流又は磁場センサに関するものであり、位相差の変動は、ファラデー効果によって計測される物理パラメータによって生成される。
非限定的な例として与えられる、添付の図面に関連した以下の説明は、本発明を構成するもの及び本発明をどのように実施することができるのかを理解することを可能にする。
添付の説明は、種々の実施形態の利点を理解することを可能にする。
コイル式回転センサを含む、従来技術による干渉計測装置の略図を示す。 従来技術による伝送モード光ファイバ・リング共振器の略図、並びにその伝送出力ゲートでの、周波数における光伝送曲線を示す。 対向伝搬伝送モード・リング共振器を含む第1の実施形態による干渉計測装置の略図を示す。 本発明による干渉計測装置の全ての実施形態において用いられる光源の広帯域スペクトルを光学的周波数foptの関数として示す曲線である。 図3のリング共振器によって伝送される光信号の光スペクトルを光学的周波数で示す曲線である。 静止状態で図3の干渉計測装置のリング共振器によって逆方向に伝送される光スペクトルの重ね合わされた曲線を示す。 回転運動中に図3の干渉計測装置のリング共振器によって逆方向に伝送される光スペクトルのオフセット曲線を示す。 図3の干渉計測装置の応答を、被計測物理パラメータの関数として、変調なしの状態で、光パワーで示す曲線である。 図3の干渉計測装置で用いられる逆応答位相シフト変調を示す。 対向伝搬伝送モード・リング共振器を含む第2の実施形態による干渉計測装置の略図を示す。 対向伝搬伝送モード・リング共振器を含む第3の実施形態による干渉計測装置の略図を示す。
まず、本発明の異なる実施形態の同一又は同様の要素は、可能な限り同じ符号で表され、毎回は説明されないことに留意されたい。
図3、図10及び図11において、物理パラメータを測定することを意図した光ファイバ干渉計測装置100;200;300の3つの実施形態が示される。
以下説明する干渉計測装置100;200;300は、各々、その中で互いに対向伝搬する第1の光波101及び第2の光波102を伝搬する光ファイバ型サニャック干渉計110;210;310を含み、すなわちこれら2つの光波101、102は、サニャック干渉計110;210;310内を逆の伝搬方向で循環する。このサニャック干渉計110;210;310の様々な要素並びにその動作を、以下、より詳細に説明する。
限定はしないが、以下の説明において、図3、図10及び図11に示される干渉計測装置100;200;300の3つの特定の実施形態は、干渉型光ファイバ・ジャイロメータ(IFOG)の一部とみなされ、この場合、被測定物理パラメータは、ジャイロメータの回転軸の周りのジャイロメータの回転速度の成分である。この回転速度の成分は、Ωで示されるものとする。
干渉型光ファイバ・ジャイロメータのその回転軸の周りでの回転は、第1の光波101と第2の光波102との間に、サニャック効果によって生じる非相反位相差Δφを生成する。
ジャイロメータの干渉計測装置100;200;300は、次に、この非相反位相差Δφの決定に基づいてジャイロメータの回転速度の成分Ωを計測する。
変形として、干渉計測装置は、電流又は磁場センサの一部とすることができる。この場合、サニャック干渉計内を伝搬する2つの対向伝搬光波間の非相反位相差Δφの変動は、ファラデー効果によって計測される物理パラメータによって生成される。
図3、図10及び図11に模式的に示すように、干渉計測装置100;200;300は、まず、光源103を含む。
光源103は、本明細書において、広帯域スペクトル自然放出光源である。これは、例えば、光通信分野で用いられるような、例えばエルビウムなどの希土類でドープされた光ファイバASE(「増幅自然放出光」)である。
この広帯域スペクトル光源103は、光源信号103Aを発し、その光スペクトルS(fopt)は、光学的周波数foptの関数として示されている。
この光源信号103Aは、ベル形スペクトルを有し、これは、
−平均周波数fを中心として、f=193.5THz(1.55ミクロンの平均波長λに対応する)で光源103が発するパワーが極大かつSに等しく、
−光パワーの半分S/2となる半値全幅FWHMにおいて、FWHM=1THz(約8ナノメートルのソース波長における半値全幅に対応する)である。
以下、この光スペクトルを、本発明による広帯域スペクトルであるとみなすことができるものとする。
光源信号103Aは、光源103の出力部に結合されたソース光ファイバ103Fに沿って順方向に伝搬する。
光源信号103Aは、光ファイバ・ソース結合器105のソースポート105Aまで伝搬する。
図3、図10及び図11に示すように、干渉計測装置100;200;300はまた、光ファイバ型サニャック干渉計110;210;310を含み、その要素を以下、詳細に説明する。
サニャック干渉計110;210;310は、まず、順方向で入力光信号110INを受ける入力ポート110Aを備える。
入力ポート110Aは、ソース結合器105の干渉計ポート105Bに接続される。
このように構成されると、ソース結合器105は、順方向で、光源103をサニャック干渉計110;210;310にその入力ポート110Aを介して結合する。
換言すれば、干渉計測装置100;200;300の光源103によって発せられた広帯域スペクトル光源信号103Aは、順方向で、サニャック干渉計110;210;310の入力に到達する入力光信号110INとして伝送される。
図3、図10及び図11に示す実施形態において、ソース結合器105は、「2行2列」(「2×2」)の光ファイバ結合器又は光サーキュレータである。
図3、図10及び図11に示すように、干渉計測装置100;200;300のサニャック干渉計110;210;310はまた、サニャック干渉計110;210;310の入力ポート110Aに接続されたスプリッタ113を備える。
このスプリッタ113は、本明細書において、光集積回路におけるY接合結合器113Yであり、サニャック干渉計110;210;310の入力ポート110A、第1のアーム111及び第2のアーム112にそれぞれ接続された3つの結合ポート113A、113B、113Cを含む(例えば図3、図10及び図11参照)。
サニャック干渉計110;210;310の第1のアーム111及び第2のアーム112は、本明細書において、各々が光ファイバの一部を形成し、この光ファイバは、単一モード及び偏波保持型であることが好ましい。
変形として、サニャック干渉計の第1のアーム及び第2のアームは、例えば、光集積回路における導波管によって製作することができる。
スプリッタ113は、順方向で、入力ポート110Aを介して受けた入力光信号110INを、一方側で第1のアーム111に、他方側で第2のアーム112に分割する。
スプリッタ113の接合部113Yでの分離の後、入力光信号110INは、サニャック干渉計110;210;310のそれぞれ第1のアーム111及び第2のアーム112内を入力方向に伝搬する第1の光波101及び第2の光波102を生じる。
スプリッタ113は、本明細書において、いわゆる「50/50」平衡スプリッタ、すなわち、スプリッタ113の出力部における第1及び第2の光波101、102のそれぞれの振幅(モジュールでの)が等しいものであることが有利である。
第1及び第2のアーム111、112に沿った入力方向での伝搬の後、第1及び第2の光波101、102は、サニャック干渉計110;210;310の計測手段1140;2140;3140に達する(図3、図10及び図11参照)。
図3、図10及び図11に示す異なる実施形態において、干渉計測装置100;200;300の計測手段1140;2140;3140は、光ファイバ・リング共振器1143を含む。
リング共振器1143は、本明細書においては円形であるが、他の任意のリングの幾何学的形状が可能である。リング共振器1143の直径はDで表されるものとする。
リング共振器1143は、第1及び第2の光ファイバ結合器1141及び1142を備える。
第1の結合器1141及び第2の結合器1142は、本明細書においてはソース結合器105と類似しており、すなわち、これらは、4ポート2×2結合器1141A、1141B、1141C、1141D、1142A、1142B、1142C、1142Dである。
第1及び第2の結合器1141、1142のそれぞれの第4ポート1141D及び1142Dは、動作不能にされており、これらのポート1141D及び1142Dから出た光信号は、吸収され、反射されない。
一般に、第1の結合器1141及び第2の結合器1142は、リング共振器1143のリングに沿った任意の場所に配置することができる。
限定はしないが、第1及び第2の結合器1141、1142は、本明細書において、リング共振器1143の円形リングに沿って直径方向で対向する位置に示されている。
このように配置されると、第1の結合器1141及び第2の結合器1142は、リング共振器の第1の部分1143A及び第2の部分1143Bの境界を定め(図3、図10及び図11参照)、これらは各々がこの第1の結合器1141とこの第2の結合器1142との間に延びる。
以下、第1の結合器及び第2の結合器1142の間でそれぞれ第1及び第2の部分1143A、1143Bに沿って決定される第1及び第2の部分1143A、1143Bの長さは、L及びLで示されるものとする。
同様に、リング共振器の1143の全長は、それゆえ第1の部分1143Aの長さLと第2の部分1143Bの長さLとの和に等しく、Lで示され、すなわち、L=L+Lである。
最後に、以下のことに留意されたい。
−L’及びL’は、サニャック干渉計110;210;310の第1及び第2のアーム111、112のそれぞれの長さであり、スプリッタ113と、それぞれ第1及び第2の結合器1141、1142との間で定められる。
−L’は、サニャック干渉計110;210;310のアーム111、112の全長であり、この全長L’は、これら2つのアーム111、112のそれぞれの長さL’、L’の和に等しく、すなわち、L’=L’+L’である。
図3、図10及び図11に示す実施形態において、サニャック干渉計110;210;310の第1及び第2のアーム111、112は、対称性の目的で同じ長さであり、L’=L’=L’/2である。
変形として、サニャック干渉計110;210;310の第1のアーム111及び第2のアーム112は、例えば直交偏波カップリング効果のコヒーレンスを最小化するために、異なる長さ(L≠L)とすることができる。
第1の結合器1141及び第2の結合器1142は、それぞれ、サニャック干渉計110;210;310の第1のアーム111及び第2のアーム112を、リング共振器1143に結合する。
より正確には、サニャック干渉計110;210;310の第1のアーム111及び第2のアーム112は、それぞれ、第1の結合器1141の第1のポート1141A及び第2の結合器1142の第1のポート1142Aに接続される。
以下、サニャック干渉計110;210;310のリング共振器1143を通る第1の光波101の進行を説明するが、異なる実施形態(図3、図10及び図11参照)のサニャック干渉計110;210;310の構成を仮定すると、第2の光波102が逆の経路に沿って進行すること、すなわちサニャック干渉計110;210;310内で第1の光波101に対して逆方向に進行することが理解される。
スプリッタ113から到来したサニャック干渉計110;210;310の第1の光波101は、入力方向で第1のアーム111上を伝搬し、次いで第1の結合器1141の第1のポート1141Aに入射する。第1の光波101は、次に、第1の結合器1141の第3のポート1141Cを介してリング共振器1143内に結合される。
従って、第1の光波101は、リング共振器1143内を時計回りの循環方向1143Hで循環する(この伝搬方向を示す図3、図10及び図11の矢印1143Hを参照のこと)。
逆に、第2の光波102は、リング共振器1143内を反時計回りの循環方向1143AHで循環する(図3、図10及び図11を再度参照)。このように、リング共振器1143内の第1及び第2の光波101、102は、逆の伝搬方向で循環する。
結合後、第1の光波101は、時計回りの伝搬方向1143Hで、リング共振器1143の第1の部分1143Aに沿って、第1の結合器1141から第2の結合器1142まで、より正確には第1の結合器1141の第3のポート1141Cと第2の結合器1142の第3のポート1142Cとの間を伝搬する。
リング共振器1143のリングのこの第1の部分1143Aを通って時計回りの循環方向1143Hで進行(これを、以後、リング共振器1143内の第1番目の通過(passage)と呼ぶ)した後、第1の光波101は、
−一方で、第2の結合器1142の第1の部分1142Aを介してサニャック干渉計110;210;310の第2のアーム112に結合され、この第2のアーム112に沿って出力方向で伝搬し、
−他方で、第2の結合器1142の第2のポート1142Bを介してリング共振器1143のリングの第2の部分1143B内に伝送され、依然として時計回りの循環方向1143Hで伝搬する。
従って、リング共振器1143内でのその第1番目の通過後、第1の光波101は、リング共振器1143の第1の部分1143Aを通って光ファイバの長さLに沿って進行したことになる。これは、第2の光波102でも同じであるが、第2の光波102は、第1番目の通過において、反時計回りの循環方向1143AHでリング共振器1143の第1の部分1143Aを通って進行する。
この第1番目の通過後、第2の結合器1142による第1の光波101の結合の結果として、リング共振器1143によって伝送される第1の光波101−1を生じさせ、この第1の伝送光波101−1は、サニャック干渉計110;210;310の第2のアーム112内を伝搬する。
リング共振器1143のリングの第2の部分1143B内の伝送後、第1の光波101は、第1の結合器1141に、第2のポート1141Bにおいて再び入射し、第1の結合器1141は、第2のポート1141Bから第3のポート1141Cまで、第1の光波101の一部をリング共振器1143のリングの第1の部分1143Aに向かって伝送し、その他の部分は、第4のポート1141Dに向かって結合され、吸収される。
第1の光波101は、リング共振器1143の第1の部分1143Aに沿って時計回りの循環方向1143Hで再び循環し、かくしてリング共振器1143内で第2番目の通過を行い、その後、リング共振器1143内の第2番目の通過後にサニャック干渉計110;210;310の第2のアーム112に結合されて、第2の伝送光波101−2を生じる。
従って、第2番目の通過後、第1の光波101は、第1番目の通過の長さ(すなわちL)とリング共振器1143の全長L(すなわちL=L+L)との合計の長さに沿ってリング共振器1143を通って進行したことになり、すなわち、第2番目の通過において進行した光ファイバの全長はL+(L+L)に等しい。
従って、第1の光波101、そしてまた第2の光波102は、物理光学における何らかの共振器又は空胴の場合と同様に、サニャック干渉計110;210;310のリング共振器1143内を非常に多数回、循環することが理解される。
換言すれば、第1及び第2の対向伝搬光波101、102は、サニャック干渉計110;210;310の計測手段1140;2140;3140のリング共振器1143内で、第1の光波101は時計回りの循環方向1143Hで、第2の光波102は反時計回りの循環方向1143AHで、多数回の通過を行う。
リング共振器1143内の通過毎に、第1の光波101及び第2の光波102は、各々が伝送光波を生じる。
以下の説明において、第1の光波101及び第2の光波102のそれぞれのk番目の通過後にリング共振器1143によって伝送される光波は、それぞれ、符号101−k及び102−k(kは非ゼロの自然整数であり、すなわちk=1、2、3などである)によって示されるものとする。
第1の光波101は、サニャック干渉計110;210;310の第2のアーム112内で出力方向に伝搬し、従って、第1番目の通過時の第1の伝送光波101−1、第2番目の通過時の第2の伝送光波101−2、第3番目の通過時の第3の伝送光波101−3、等...の干渉和(interferential sum)の意味での重ね合わせである。
同様に、サニャック干渉計110;210;310の第1のアーム111内で出力方向に伝搬する第2の光波102は、第1番目の通過時の第1の伝送光波102−1と、第2番目の通過時の第2の伝送光波102−2と、第3番目の通過時の第3の伝送光波102−3、等...の重ね合わせである。
上述のように、第1番目の通過は、リング共振器1143の第1の部分1143Aに沿った光波101、102の逆方向での進行に対応する。第2番目の通過時、光波101、102は、第1番目の通過に加えて、リング共振器1143の第2の部分1143Bに沿って1回、及び第1の部分1143Aに沿って再度、もう1回進行する。従って、第2番目の通過時、光波101、102は、第1番目の通過に加えて、リング共振器1143の全体に沿って1回進行することになる。
繰返しにより、第3番目の通過時、光波101、102は、第1番目の通過に加えて、リング共振器1143の全体に沿って2回進行し、その後の通過についても同様であることが理解される。
以下、サニャック干渉計110;210;310内でk番目の通過時に第1及び第2の光波101、102が進行した光ファイバの全長はLで表され、k番目の通過時に進行したこの全長Lは、リング共振器1143内の通過後にサニャック干渉計110;210;310のスプリッタ113から決定される。
従って、前述の説明に基づいて、k番目の通過時に進行した全長Lは、リング共振器1143の第1の部分1143Aの長さLと、リング共振器1143の全長Lと、サニャック干渉計110;210;310のアーム111、112の全長L’との関数として、以下の関係L=L+(k−1)*L+L’(又はL=k*L+(k−1)*L+L’とも表される)によって表すことができることが理解される。
従って、第1番目の通過後に進行した全長LはそれゆえL+L’に等しく、第2番目の通過後に進行した全長Lは、L+L+L’に等しく、又はL=2*L+L+L’=L+Lでもあり、第3番目の通過後に進行した全長Lは、L+2*L+*L’に等しく、又はL=3*L+2*L+L’=L+L=L+2Lでもある、等...。
図3、図10及び図11に示すリング共振器1143の構成は、伝送モード・リング共振器1143の既知の構成に対応する(反射モード・リング共振器の他の構成とは反対に)。
リング共振器1143内を循環する異なる光波の振幅及び光パワーを評価するために、第1及び第2の結合器1141、1142に、それぞれのパワー結合係数C1、C2及びそれぞれのパワー伝送係数T1、T2を導入することが一般的である。
限定はしないが、以下の説明において、図3、図10及び図11に示す3つの実施形態において第1及び第2の結合器1141、1142は同一であり、従ってそれらは同じ結合係数C(C=C1=C2)及び同じ伝送係数T(T=T1=T2)を有するものとみなす。
変形として、第1の結合器及び第2の結合器は、例えば異なるものとすることができ、従って、異なる結合特性(C1≠C2)及び伝送特性(T1≠T2)を有するものとすることができる。
以下の説明において、有利には、リング共振器1143の第1及び第2の結合器1141、1142の結合係数Cは低く、好ましくは5%と30%との間に含まれることが分かる。
好ましくは、第1及び第2の光ファイバ結合器1141、1142は、低損失であり、そのため結合係数C及び伝送係数Tは次の関係C+T=100%で関連付けられるとみなすことが可能である。
従って、有利には、リング共振器1143の第1及び第2の結合器1141、1142の伝送係数Tは高く、好ましくは95%と70%との間に含まれる。
限定はしないが、以下の説明において、第1及び第2の結合器1141、1142のパワー結合係数C及びパワー伝送係数Tは、本明細書において、それぞれ10%及び90%に等しいとみなされる。
上述のように、リング共振器1143内での循環並びに第1及び第2の結合器1141、1142による結合の後、第1及び第2の光波101、102は、出力方向で、それぞれ、サニャック干渉計110;210;310の第2のアーム112及び第1のアーム111に沿って伝搬する(図3、図10及び図11参照)。
これらの2つの光波101、102は、次に、戻り方向で進行するスプリッタ113によって再結合される。
出力光パワーPOUTを有する出力光信号110OUTは、次に、サニャック干渉計110;210;310の出力ポート110Bに向かってスプリッタ113によって送出され、この出力ポート110Bは、入力ポート110Aと共通である。
この出力ポート110Bは、順方向とは逆の戻り方向で、出力光信号110OUTをソース結合器105の干渉計ポート105Bへ向かって伝送する。
サニャック干渉計110;210;310の出力部において、第1の光波101と第2の光波102との干渉再結合の結果である出力光信号110OUTの出力光パワーPOUTは、これら2つの対向伝搬光波101、102間の全位相差Δφの関数である。
この全位相差Δφは、被測定物理パラメータΩの変動によって生成された非相反位相差Δφに関する情報を含む。
以下の説明において、出力光信号110OUTの処理を容易にするように、全位相差Δφをさらに変調することができることが分かる。
図3、図10及び図11に示すように、ソース結合器105は、戻り方向で、干渉計ポート105Bに入射する出力光信号110OUTをソース結合器105の検出器ポート105Cに接続された光学的放射検出器104に結合する。
従って、ソース結合器105は、戻り方向で、サニャック干渉計110;210;310の出口ポート110Bを検出器104に結合する。
サニャック干渉計110;210;310から出た出力光パワーPOUT(Δφ)を受けた光学的放射検出器104は、次に出力光パワーPOUT(Δφ)を表す電気信号を送出する。
この目的で、図3、図10及び図11に示す3つの実施形態において、干渉計測装置100;200;300は、サニャック干渉計110;210;310から出る出力光パワーPOUT(Δφ)を変調するための変調チェインを含む。
変調チェインは、スプリッタ113においてサニャック干渉計110;210;310の第1及び第2のアーム111、112に配置された位相変調器122を備える。
サニャック干渉計110;210;310内に配置される位相変調器122は、本明細書において、それぞれサニャック干渉計110;210;310のアーム111、112の端部の各々に配置された、「プッシュプル」構成で取り付けられた一対の基本位相変調器を備えることが有利である。
基本位相変調器は、本明細書において、プロトン交換ニオブ酸リチウム(LiNbO)光集積光学素子の、ポッケルス(POCKELS)効果と呼ばれる電気光学型である。
位相変調器122により、変調チェインは、サニャック干渉計110;210;310の第1及び第2のアーム111、112内を伝搬する第1及び第2の光波101、102の各々に対して変調位相シフトφを導入する。
以下の説明において、図3、図10及び図11に示す異なる実施形態を参照すると、適切な変調位相シフトφを適用して最良の感度又は最良の信号対雑音比を得ることを可能にする様々な変調の選択肢が存在することが分かる。
変調チェインは、検出器104によって送出される電気信号を受ける処理及び制御ユニット121をさらに備える。この電気信号に応答して、処理及び制御ユニット121は、一方で、電気信号のデジタル処理後に被測定物理パラメータの計測値Ωを送出し、他方で、出力光パワーPOUTを最適に変調するように位相変調器122を制御する。
図3、図10及び図11に示す本発明の異なる実施形態を、以下、より詳細に説明する。
第1の実施形態において、図3に示すように、干渉計測装置100は、サニャック干渉計110のリング共振器1143が、第1の結合器1141と第2の結合器1142との間に、リング共振器1143のリングの第1の部分1143A上に位置する第1のコイル1144を含むようになっている。
この第1のコイル1144は、ファイバ長Lにわたって延びる、好ましくは単一モード及び偏波保持型の光ファイバのコイルである。
本明細書において第1のコイル1144用に用いられる光ファイバは、本明細書ではサニャック干渉計110のアーム111、112及びリング共振器1143用に用いられるものと同一である。
第1の光ファイバコイル1144は、対称巻き、例えば2重極巻き、4重極巻き又は8重極巻きを有することが好ましい。
図3の構成において、第1の光波101及び第2の光波102は、リング共振器1143内を対向伝搬方式で伝搬し、従って第1のコイル1144内でも対向伝搬する。
さらに、第1のコイル1144を付加することは、リング共振器1143内を循環する異なる光波101、102の異なる通過の際の伝搬方向を変更しない。
それにもかかわらず、第1のコイル1144は、これら2つの光波101、102が進行する光路を長くする。
より詳細には、リング共振器1143の第1の部分1143Aに位置する第1のコイル1144は、この第1の部分1143Aの長さLを変更し、従って、これは第1のコイル1144の長さLと相関関係がある。
実際には、第1のコイル1144の長さLは、リング共振器1143の第1の部分1143Aの第1の結合器1141と第1のコイル1144との間、及び第2の結合器1142と第1のコイル1144との間にそれぞれ位置する、リング共振器1143の光ファイバの残りの部分1143A1、1143A2(図3参照)よりも非常に長く、例えば100倍長い。
従って、一般に、リング共振器1143の第1の部分1143Aの長さLは、この第1の部分1143A上に位置する第1の光ファイバコイル1144の長さLとの差が非常に小さく(僅かに長い)、すなわちL≒Lである。
さらに、この第1の実施形態において、第1の光ファイバコイル1144の長さLは、実際には、リング共振器1143の第2の部分1143Bの長さLよりも非常に長い(L<<L)ので、共振器の全長L=L+Lは、この第1の実施形態では、第1の光ファイバコイル1144の長さLに例えることができ、すなわちL=L+L≒Lである。
同様に、第1の光ファイバコイル1144の長さLは、実際には、サニャック干渉計110の第1及び第2のアーム111、112の全長L’よりも長い(L’<<L)ので、第1の近似において、第1の通過時に進行する全長Lは、この第1の実施形態においては、第1の光ファイバコイル1144の長さLに例えることができる。実際、上記のことから分かるように、以下の関係が成り立つ:L≒Lなので、L=L+L’≒L+L’であり、L’<<Lなので、従ってL≒Lである。
このように構成すると、リング共振器1143は、図2に示すものと同様の光学周波数での伝送曲線を有する。具体的には、この伝送曲線T(f)は、リング共振器1143の自由スペクトル領域ISLに等しい、周波数における距離によって規則的に離間した、一連の共振ピーク43を有する。
公知のように、リング共振器1143の周波数における自由スペクトル領域ISLは、リング共振器1143内の循環時間の逆数である。従って、これは、以下の関係ISL=c/(nopt*L)によってリング共振器1143の全長Lと関連付けられ、ここでc及びnoptは、それぞれ、真空中での光速(c=299792458m/s)及びリング共振器1143において用いられる光ファイバの屈折率(従来のシリカ製光ファイバの場合、nopt≒1.5)である。
共振ピーク43は、周波数で表した自由スペクトル領域ISLとリング共振器1143のフィネスFとの間の比に等しい、周波数での半値全幅FWHM(f)を有し、すなわち、FWHM=ISL/Fである。
換言すれば、リング共振器1143のフィネスFは、自由スペクトル領域ISLとリング共振器1143の共振ピーク43の半値全幅FWHM(f)との間の比であるISL/FWHM(f)に等しい。
また、リング共振器1143のフィネスFは、光波101、102が、リング共振器1143においてその固有損失に起因して完全に減衰する前に行う通過の等価数(equivalent number)Nにも関連付けられる。
このことは、第N番目の通過を超えると、リング共振器1143によって伝送される光波(すなわち、k>Nの場合の全ての伝送光波101−k及び102−k)の、第1及び第2の光波101、102に対するその出力方向における寄与は、無視できることを意味する。
公知のように、伝送曲線T(f)は、結合係数C及び伝送係数Tをもつ2つの同一の結合器1141、1142を備えたリング共振器1143の既知の応答関数である。
さらに、一般にこの応答関数は、
−サニャック干渉計110内を伝搬し、リング共振器1143内を時計回りの循環方向1143Hで循環する第1の光波101に関して、及び
−サニャック干渉計110内を伝搬し、リング共振器1143内を反時計回りの循環方向1143AHで循環する第2の光波102に関して、
同じであることに留意されたい。
従って、ファブリー・ペロー(FABRY−PEROT)共振器で類推することで、応答曲線T(f)は、T(f)=1/[1+msin(π*f*nopt*L/c)]と記述することができ、ここでmはリング共振器1143に関連したエアリー(AIRY)係数であり、mは、第1及び第2の光ファイバ結合器1141、1142の結合係数C及び伝送係数Tに対して、m=4*T/(1−T)=4*(1−C)/C(なぜならC+T=1である。上記参照)の関係で関連付けられる。
上記で与えられる式に基づいて、リング共振器1143に関して、以下のことが一般に見いだされる。
−応答曲線T(f)は、リング共振器1143の全長Lに依存し、従って、本明細書では、この第1の実施形態において、Lが実質的にLに等しい(L≒L)限り、第1の光ファイバコイル1144の長さLに依存し、
−自由スペクトル領域ISLは、周波数において、c/(nopt*L)≒c/(nopt*L)に等しく、
−フィネスFは、πm/2に等しい、すなわち、F=(π*T1/2)/(1−T)=(π*(1−C)1/2)/C(結合係数Cが30%未満のときには、≒3/C)でもある。従って、フィネスFは、第1及び第2の結合器1141、1142の伝送係数Tと共に増大する。
例示的に、先に選択したような結合係数C及び伝送係数T(C=10%及びT=90%)を有する結合器では、次の値、m≒19(m=360)及びF≒30(=3/C)が得られる。
第1のコイル1144の長さLは、本明細書において200メートルであり、従って、自由スペクトル領域ISLは、周波数で約1MHzに等しい(nopt≒1.5)。
従って、光源103の光学周波数での半値全幅はFWHM=1THzであり、自由スペクトル領域ISLの10倍よりも大きいので、上述のように、光源103は広帯域スペクトル源である。実際、比FWHM/ISLは、ここでは1THz/1MHz=10である。
図2からわかるように、伝送曲線T(f)の応答ピーク43は、
−1(伝送100%)に等しい極大値、
−ゼロには等しくないが1/(1+m)に等しい極小値
を有する。
伝送曲線の極大値は、リング共振器1143内で1回、2回、3回、等..循環した光波がリング共振器によって同位相で伝送され、結果的に光波が互いに強め合うように干渉する場合に対応する。
逆に、伝送曲線の極小値は、リング共振器1143内で1回、2回、3回、等..循環した光波がリング共振器によって逆位相で伝送され、結果的に光波が互いに弱め合うように干渉する場合に対応する。
共振ピークのコントラスト、すなわち共振ピークの極大値及び極小値の差と和との間の比は、m/(m+2)に等しい。
従って、上記式に基づいて、リング共振器1143の結合器1141、1142の伝送係数Tが増大すると、コントラストが増大することが理解される。
図5に、リング共振器1143を通って伝送された後の第1及び第2の光波の光スペクトルを示す。これらの光スペクトルは、図4の光源103のスペクトルS(fopt)と図2の伝送曲線T(f)との積に対応する。
慣例的に、図5の光スペクトルは、「チャネル化された(channelled)」スペクトルと呼ばれる。
干渉計測装置100の静止時及び運動時の挙動を、以下詳述する。
ここで、図3に示す干渉計測装置100は、回転速度の成分Ωがゼロのとき、静止時であり、サニャック干渉計110がその回転に起因する非相反効果を受けていないことを示していることが理解される。
対照的に、干渉計測装置100は、回転速度の成分Ωが非ゼロ(正又は負)のとき、運動時であり、サニャック干渉計110がその回転に起因する非相反効果を受けていることを示していることが理解される。
静止時、2つの光スペクトルS1(fopt)、S2(fopt)は同一であり、互いに完全に重なる。特定の光学的周波数に対応する光スペクトルS1(fopt)の各共振ピークP1(図6参照)は、サニャック干渉計110のリング共振器1143によって一体に伝送され(リング共振器1143内で1回、2回、3回、等...の通過を行った光波は、サニャック干渉計110の出力部において同位相で干渉する)、光スペクトルS2(fopt)の共振ピークP2(同様に図6参照)と強め合うように干渉するので、その結果、サニャック干渉計110の出力部において、出力光パワーPOUTは、極大となり、Pに等しい。
運動時、サニャック干渉計110内を対向伝搬する、具体的にはリング共振器1143内を対向伝搬する第1の光波101及び第2の光波102は、位相シフトを伴ってリング共振器から出るが、2つの光波101、102間の全位相差Δφは、具体的には、ここでは回転速度の成分Ωである被測定パラメータの変動によって2つの光波101、102間に導入される非相反位相差Δφの関数として変動する。
この場合が図7に示されており、運動時のサニャック干渉計110の出力部における第1及び第2の光波101、102の光スペクトルS1(fopt)、S2(fopt)が光学的周波数foptの関数として同じ曲線上に示されている。
運動時、自由スペクトル領域ISLは回転中にほとんど変化しないので、2つの光スペクトルS1(fopt)、S2(fopt)はほとんど同一である。
それにもかかわらず、2つの光スペクトルS1(fopt)、S2(fopt)は、サニャック効果により互いにオフセットされ、オフセットは、被測定物理パラメータΩの関数である。
図7に示す状況において、サニャック干渉計110の出力部における第2の光波102の光スペクトルS2(fopt)の共振ピークP2は、サニャック干渉計110の出力部における第1の光波101の光スペクトルS1(fopt)の2つの連続する共振ピークP1から等距離に位置する。従って、異なる光学的周波数に対応する第1の光波101及び第2の光波102のチャネルP1、P2は、互いに干渉することができず、コントラストの損失があるので、出力光パワーPOUTは、極大パワーの半分、すなわちP/2に等しい。
図6の状況(静止時)と図7の状況(運動時)との間で、回転速度の成分Ωの関数である出力光パワーPOUTは、図8に示す曲線に従って変化する。出力光パワーPOUTは、周期2*ΩΠ=λ*c/(2*L*D)で周期的であり、バンプB1、B2、B3(図8参照)の幅は、ΔΩ=ΩΠ/2Fに等しい。
変調位相シフトφは、およそゼロ・ステップ差(Δφ=0)にサニャック干渉計110の動作点を戻すように意図された逆応答位相シフト成分φcrを有することが好ましい。
逆応答位相シフト成分φcrは、図9に示すような、継続時間τ及び高さφの階段状の、時間tの関数としての変調であることが有利である。
このような逆応答位相シフト成分φcrは、サニャック干渉計110内を対向伝搬方式で伝搬する2つの光波の間に、図9に示すように逆応答位相差Δφcr(t)=φcr(t)−φcr(t−τ)を導入し、この逆応答位相差Δφcr(t)は、サニャック干渉計110の回転によってこれら2つの光波の間に導入される非相反位相差を補償する。各ステップの高さφは、この非相反位相差をそのつど瞬時に補償するように、時間の関数として調整される。
サニャック干渉計内をその入力ポートとその出力ポートとの間を対向伝搬方式で伝搬する2つの光波に関して、階段状ステップの継続時間τは、これら2つの光波がこのサニャック干渉計内で進行するのにかかる伝搬時間に関連付けられる。
一般に、リング共振器1143内を1回通過した後の、サニャック干渉計110内を通って逆方向に進行した2つの伝送光波101−1、102−1は、以下、第1番目の通過の伝搬時間と呼ばれる伝搬時間τg,1に関係付けられ、これはnopt*L/cに等しい。
繰返しにより、第2番目の通過の伝搬時間τg,2はnopt*L/cに等しいこと、第3番目の通過の伝搬時間τg,3はnopt*L/cに等しいこと、等...が理解される。
従って、一般的な場合、第k番目の伝搬時間τg,kは、nopt*L/cに等しい。
この第1の実施形態において、第k番目の通過後に進行した全長Lは、L=k*L=k(上記参照)となるので、第k番目の通過の伝搬時間τg,kは、以下の関係τg,k=k*τg,1を満たす。
階段状ステップの継続時間τは、第1番目の通過の伝搬時間τg,1となるように、すなわちτ=nopt*L/cとなるように調整されることが好ましい。
ここで、この第1の実施形態において、リング共振器1143内を一回通過した後に進行した全長Lは、第1の光ファイバコイル1144の長さLにほぼ等しく、すなわちL≒Lであったことが分かっている。
従って、第1番目の通過の伝搬時間τg,1は、ここではτg,1≒nopt*L/cとなる。
この固有伝搬時間は、第1のコイル1144の長さLの関数であり、τ(L)=nopt*L/cと表される。
従って、この第1の実施形態において、逆応答位相シフト成分φcrは、第1の光ファイバコイル1144の長さLの関数である継続時間τ(L)の階段状変調である。
サニャック干渉計110が回転運動している場合、リング共振器1143内を通過後の、サニャック干渉計110を通って逆方向に進行した伝送光波101−1、102−1は、サニャック効果によって位相シフトし、その結果、これら2つの伝送光波101−1、102−1の間に非相反位相差Δφp,1が導入される。
一般的な場合において、第k番目の通過後、すなわちリング共振器1143内をk回循環した後に2つの伝送光波101−k、102−k間に導入される非相反位相差Δφp,kは、k倍大きく、すなわちΔφp,k=k*Δφp,1である。
また、階段状ステップ(図9参照)の高さφは、第1の通過の非相反位相差Δφp,1と等しく、すなわちφ=Δφp,1であることが好ましい。
このように、リング共振器1143内を通過した後の、サニャック干渉計110内を逆方向に進行した伝送光波101−1、102−1は、逆応答変調φcrによって変調され、その結果、ステップφがこれら2つの伝送光波101−1、102−1に関してサニャック干渉計110の回転を補償するようになっている。
さらに、図9に示すように、k=3の場合、リング共振器1143内をk回通過後の、サニャック干渉計110内を進行した伝送光波101−k、102−kもまた、この逆応答変調φcrによって効率的に変調される。
実際、k回通過後の伝搬時間τg,kは、1回通過後の伝搬時間τg,1のk倍大きく、階段状ステップは、k*τ(L)に等しい継続時間によりオフセットされる(図9においてφcr(t−k*τ)=φcr(t−3*τ(L)参照、ここでk=3)。リング共振器1143を3回循環した2つの伝送光波101−3、102−3間にそのとき導入される逆応答位相差変調Δφcr,3(t)は、Δφcr,3(t)=φcr(t)−φcr(t−3*τ(L))=3*φ=3*Δφp,1=Δφp,3となる。従って、これが、サニャック干渉計110の回転によって2つの伝送光波101−3、102−3の間に生成された非相反位相差Δφp,3を効率的に補償する。
このように選択された継続時間τ=τg,1及び高さφ=Δφp,1の逆応答変調φcrは、サニャック干渉計110内を進行した後の全ての伝送光波101−1、101−2、101−3、101−k、102−1、102−2、102−3、102−kを変調する。従って、得られる光波101、102は、効率的に変調され、サニャック干渉計110の動作点は、正しくゼロに向かって戻される。
特に有利な実施形態において、変調位相シフトφはまた、サニャック干渉計110の動作点を光パワーの応答曲線(図8)の極大から移動させることを意図したバイアス位相シフト成分φを有し、これはバイアス変調周波数fで周期的である。
一般に、サニャック干渉計内をその入力ポートとその出力ポートとの間を対向伝搬方式で伝搬する2つの光波に関して、サニャック干渉計の適正周波数を定義することができ、この適正周波数は、これら2つの光波がこのサニャック干渉計内で進行するのにかかる伝搬時間に関連付けられる。
換言すれば、この適正周波数は、これら2つの対向伝搬光波がサニャック干渉計を通って進行する間に進行する全長に関連付けられる。
類推により、サニャック干渉計110内を逆方向に進行した2つの伝送光波101−1、102−1は、リング共振器1143内を1回通過した後、第1番目の通過の適正周波数と呼ばれる、c/(nopt*L)に等しい適正周波数fp,1に関係付けられる。
繰返しにより、第2番目の通過の適正周波数fp,2はc/(nopt*L)に等しいこと、第3番目の通過の適正周波数fp,3はc/(nopt*L)に等しいこと、等...が理解される。
従って、一般的な場合、第k番目の通過の適正周波数fp,kは、この第1の実施形態に関して、c/(nopt*L)に等しい。
バイアス変調周波数fは、第1番目の通過の適正周波数fp,1に等しいことが有利である。
従って、伝送光波101−1、102−1は、第1番目の通過の適正周波数fp,1において効率的に変調される。
ここで、この第1の実施形態において、リング共振器1143内を1回通過後に進行した全長Lは、第1の光ファイバコイル1144の長さLにほぼ等しく、すなわちL≒Lであったことが分かっている。
従って、第1番目の通過の適正周波数fp,1は、fp,1≒c/(nopt*L)となる。
この固有適正周波数は、第1のコイル1144の長さLの関数であり、f(L)=c/(nopt*L)と表される。
従って、この第1の実施形態において、バイアス位相シフト成分φは、第1の光ファイバコイル1144の長さLの関数である適正周波数f(L)で周期的である。
さらに、この第1の実施形態の場合のように、第k番目の通過後に進行した全長LはL=k*L=k*Lとなるので、第k番目の通過の適正周波数fは、次の関係k*fp,k=fp,1=f(L)を満たす。
ここで、バイアス位相シフト成分φは、第k番目の通過後の2つの伝送光波101−k、102−k間でバイアス位相差成分Δφb,k(t)を生成する。
このバイアス位相差成分Δφb,k(t)は、Δφb,k(t)=φ(t)−φ(t−1/fp,k)=φ(t)−φ(t−k*1/f(L))であり、
−バイアス変調周波数fが第k番目の通過の適正周波数fp,kと等しいか(f=fp,k)又はその奇数倍の1つとなる(f=3*fp,k,5*fp,k,等...)場合に、極大となり、
−バイアス変調周波数fが適正周波数fp,kの偶数倍に等しい(f=2*fp,k,4*fp,k,等...)場合に、ゼロとなる
ようになっている。
従って、奇数回の通過(k=1、3、5、等...の場合)を行った伝送光波は、変調チェインで効率的に変調されるが、偶数回の通過(k=2、4、6、等...)を行った伝送光波は、変調されない。
結果として、第1及び第2の光波101、102は、異なる伝送光波101−1、101−2、101−3、等...、102−1、102−2、102−3、等...の重ね合わせであるので、検出器104によって送出される電気信号の半分のみがバイアスされることになる。
この欠点を是正して、1又は複数の通過の後でサニャック干渉計内で循環する全ての光波を効率的に変調することによって、検出器によって送出される有用な電気信号の全体を収集するために、サニャック干渉計のリング共振器内で第2の光ファイバコイルを用いることが有利である。
従って、図10に、サニャック干渉計210のリング共振器1143が第2の光ファイバコイル2144を備える、干渉計測装置200の第2の実施形態を示す。
第2のコイル2144に用いられる光ファイバは、第1のコイル1144に用いられるものと同一であることが有利である。
第2のコイル2144は、第1のコイル1144と同じ長さ、すなわち長さLであることが好ましい。
さらに、第2の光ファイバコイル2144は、第1の光ファイバコイル1144と同じ表面及び同じ対称巻きを有することが好ましい。
図10に示すように、第1の光ファイバコイル1144及び第2の光ファイバコイル2144は、サニャック干渉計210のリング共振器1143の両側に配置され、第1のコイル1144が第1の半部分内に、第2のコイル2144が第2の半部分内に配置される。
このように配置すると、第1のコイル1144及び第2のコイル2144は、第1の結合器1141及び第2の結合器1142によってそれぞれの側に分離される。
第1の実施形態と同様に、実際には、第2のコイル2144の長さLは、リング共振器1143の光ファイバの残りの部分1143B1、1143B2(図10参照)よりも非常に長く、例えば100倍長く、該残りの部分1143B1、1143B2は、それぞれ第1の結合器1141と第2のコイル2144との間及び第2の結合器1142と第2のコイル2144との間である、リング共振器1143の第2の部分1143Bに位置する。
従って、一般に、リング共振器1143の第2の部分1143Bの長さLは、この第2の実施形態において、この第2の部分1143Bに位置する第2の光ファイバコイル2144の長さLと非常に小さい差しかなく(僅かに長い)、すなわちL≒Lである。
結果として、共振器の全長L=L+Lは、この第2の実施形態では、第1の光ファイバコイル1144の長さLの2倍に例えることができ、すなわちL=L+L≒2*Lである。
さらに、第2の実施形態において、同様に、第1の光ファイバコイル1144の長さLは、サニャック干渉計110の第1及び第2のアーム111、112の全長L’よりも非常に長い(L>>L’)とみなされるので、第1の近似において、第1の通過において進行する全長Lは、この第2の実施形態においては、第1の光ファイバコイル1144の長さLに例えることができる。実際には、上記のことから分かるように、次の関係が成り立つ。L≒Lなので、L=L+L’≒L+L’であり、L>>L’Lなので、従ってL≒Lである。
繰返しにより、第k番目の通過後に進行する全長Lは、この第2の実施形態において、以下の関係
=L+(k−1)*L+L’≒L+(k−1)*(2*L)≒(2k−1)*L≒(2k−1)*L
を満たす。
従って、この第2の実施形態において、第k番目の通過の適正周波数fp,kは、次の関係(2k−1)p,k=fp,1=f(L)を満たす。
従って、リング共振器1143の第1のコイル1144の(及び同様に第2のコイル2144の)長さLの関数である、適正周波数f(L)に等しいバイアス変調周波数fで周期的であるバイアス変調成分φを用いると、k回の通過を行った光波101、102は、第k番目の通過の適正周波数fp,kの奇数倍に等しいバイアス変調周波数fで変調チェイン120によって変調される。
結果として、全ての伝送光波101−1、101−2、101−3、...、101−k並びに102−1、102−2、102−3、...、102−kは、正しく変調され、検出器104によって送出される電気信号全体がバイアスされることになる。
従って、この第2の実施形態における被計測物理パラメータΩの計測及び干渉計測装置200は、より効率的になる。
それにもかかわらず、厳密には、第k番目の通過の適正周波数fp,kが関係(2k−1)*p,k=f(L)を正確に満たさないことにより(上記参照)、残余のスプリアス信号が残る。
実際には、第k番目の通過後に進行した全長Lの決定に際してサニャック干渉計210のアーム111、112の長さを考慮する必要がある。
さらに、干渉計測装置の性能をさらに向上させるために、リング共振器の全長Lを調整可能とし、サニャック干渉計のアームの全長L’を考慮する。
従って、図11には干渉計測装置300の第3の実施形態が示されており、リング共振器1143は、長さLの第1及び第2のコイル1144、2144に加えて、このコイル1144、2144に用いたのと同一の光ファイバであることが好ましい光ファイバの2つの付加的部分3151、3152を備える。
これらの付加的部分3151、3152は、リング共振器1143内の1回又は複数回の通過後の、サニャック干渉計310を通って逆方向に進行した異なる光波101、102間の伝搬時間τの比を調整する機能を有する。
図11に示すように、2つの付加的部分3151、3152は、第2のコイル2144の両側に、リング共振器1143の第2の光ファイバコイル2144と2つの結合器1141、1142の一方との間に配置される。
この第3の実施形態において、付加的部分3151、3152の長さの和は、2*L’に等しいことが好ましい。
残りの部分1143A1、1143A2、1143B1、1143B2(図3及び図10参照)に関する第1及び第2の実施形態の場合と同じ近似を用いて、この第3の実施形態において、サニャック干渉計310のアームの全長L’と、2L’に等しい付加的部分3151、3152の長さの和とを考慮に入れると、リング共振器1143の全長L及び第k番目の通過時に進行する全長Lに関して次の関係、
≒L及びL≒L+2L’なので、L=L+L≒2*(L+L’)
=L+(k−1)*L+L’≒L+2*(k−1)(L+L’)=(2k−1)*(L+L’)
が示される。
特に、第1番目の通過時に進行する全長LはL+L’に等しいので、第2の実施形態の場合と同じ関係、すなわちL=(2k−1)が存在する。
結果として、リング共振器1143内の第1の通過の全長Lに等しい長さL+L’の関数である適正周波数f(L+L’)=fp,1に等しいバイアス適正周波数fで周期的な、バイアス変調成分φを用いると、k回の通過を行った伝送光波101−k、102−kは、第k番目の通過の適正周波数fp,kの奇数倍に等しいバイアス変調周波数fにおいて変調チェインによって変調される。
結果として、全ての伝送光波101、102が正しく変調され、検出器104によって送出される電気信号全体がバイアスされることになる。

被計測物理パラメータΩの計測はより良好になり、この第3の実施形態における干渉計測装置300はさらに効率的になる。
最後に、第1の実施形態において用いられた第1の通過の伝搬時間τg,1に等しい階段状ステップの継続時間τ及び第1の通過の非相反位相差Δφp,1に等しいステップ高さφを伴う逆応答変調φcr(図9参照)は、第2及び第3の実施形態でもまた用いることができ、同様の結果をもたらすことに留意されたい。
100、200、300、1000:光ファイバ干渉計測装置
101、1001:第1の光波
102、1002:第2の光波
103、1003:光源
103A、1003A:光源信号
104、1004:検出器
105、1005:ソース結合器
110、210、310、1010:サニャック干渉計
110A、1010A:入力ポート
110B、1010B:出力ポート
110IN:入力光信号
110OUT:出力光信号
111、1011:第1のアーム
112、1012:第2のアーム
113、1013:スプリッタ
121:処理及び制御ユニット
122:位相変調器
1140、2140、3140、1014:計測手段
1141:第1の結合器
1142:第2の結合器
1143、40:リング共振器
1143A:リング共振器の第1の部分
1143B:リング共振器の第2の部分
1143H、1143AH:循環方向
1144:第1の光ファイバコイル
2144:第2の光ファイバコイル
3151、3152:光ファイバの付加的部分

Claims (11)

  1. 物理パラメータ(Ω)を計測することを意図した光ファイバ干渉計測装置(100;200;300)であって、
    −光源信号(103A)を発する広帯域スペクトル光源(103)と、
    −互いに対向伝搬する第1の光波(101)及び第2の光波(102)をその中で伝搬する光ファイバ型サニャック干渉計(110;210;310)であって、
    ・順方向で入力光信号(110IN)を受ける入力ポート(110A)と、
    ・一方で前記入力ポート(110A)に接続され、他方で前記サニャック干渉計(110;210;310)の第1のアーム(111)及び第2のアーム(112)に接続されたスプリッタ(113)と、
    ・被測定物理パラメータ(Ω)を感知し得る計測手段(1140;2140;3140)であって、前記物理パラメータ(Ω)は、2つの対向伝搬光波(101、102)間に前記物理パラメータ(Ω)の関数である非相反位相差Δφを生成するものである、計測手段(1140;2140;3140)と、
    ・前記順方向と逆の戻り方向で、前記2つの対向伝搬光波(101、102)間の全位相差Δφの関数である出力光パワーPOUTを有する出力光信号(110OUT)を伝送する、前記入力ポート(110A)と共通の出力ポート(110B)と、
    を備えたサニャック干渉計(110;210;310)と、
    −前記サニャック干渉計(110;210;310)から出た前記出力光パワーPOUTを受けて、前記出力光パワーPOUTと前記被測定物理パラメータ(Ω)を表す電気信号を送出する、光学的放射検出器(104)と、
    −前記順方向で前記光源(103)を前記サニャック干渉計(110;210;310)の前記入力ポート(110A)に結合し、前記戻り方向で前記サニャック干渉計(110;210;310)の前記出力ポート(110B)を前記検出器(104)に結合する、ソース結合器(105)と、
    を含み、
    前記サニャック干渉計(110;210;310)の前記計測手段(1140;2140;3140)が伝送モード光ファイバ・リング共振器(1143)を含み、前記リング共振器(1143)が、前記サニャック干渉計(110;210;310)の前記第1のアーム(111)及び前記第2のアーム(112)をそれぞれ前記リング共振器(1143)に結合する第1の結合器(1141)及び第2の結合器(1142)を備え、前記リング共振器(1143)内の前記第1及び第2の光波(101、102)が逆の循環方向(1143H、1143AH)で循環するようになっている
    ことを特徴とする、干渉計測装置(100;200;300)。
  2. 前記リング共振器(1143)が、前記第1の結合器(1141)と第2の結合器(1142)との間に、前記リング共振器(1143)の第1の部分(1143A)に位置する長さLの少なくとも1つの第1の光ファイバコイル(1144)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の干渉計測装置(100;200;300)。
  3. 前記リング共振器(1143)が、前記リング共振器(1143)の第2の部分(1143B)に位置する、前記第1の光ファイバコイル(1144)と同じ長さの第2の光ファイバコイル(2144)を備え、前記第1及び第2の光ファイバコイル(1144、2144)が、前記第1の結合器(1141)及び前記第2の結合器(1142)によって分離されていることを特徴とする、請求項2に記載の干渉計測装置(200;300)。
  4. 前記リング共振器(1143)が、光ファイバの2つの付加的部分(3151、3152)を備え、これらの長さの和は、2L’に等しく、L’は、前記サニャック干渉計(110;210;310)の、前記スプリッタ(113)とそれぞれ前記第1及び第2の結合器(1141、1142)との間で定められる前記第1及び第2のアーム(111、112)の長さの和であり、前記2つの付加的部分(3151、3152)は、前記第2の光ファイバコイル(2144)の両側に、前記第2の光ファイバコイル(2144)と前記第1及び第2の結合器(1141、1142)の一方との間に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の干渉計測装置(300)。
  5. 前記サニャック干渉計(110;210;310)から出る前記出力光パワーPOUTを変調するように適合された変調チェインを含み、前記変調チェインは、前記スプリッタ(113)内で前記サニャック干渉計(110;210;310)の前記第1及び第2のアーム(111、112)に配置された位相変調器(122)を備え、前記順方向と前記戻り方向との間で、前記第1及び第2のアーム(111、112)内を伝搬する前記第1及び第2の光波(101、102)の各々に対して変調位相シフトφを導入することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の干渉計測装置(100;200;300)。
  6. 前記変調位相シフトφが、前記第1の光ファイバコイル(1144)の長さLの関数である適正周波数f(L)で周期的な、バイアス位相シフト成分φを有することを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれか1つと組み合わせる請求項5に記載の干渉計測装置(100;200)。
  7. 前記変調位相シフトφが、長さL+L’の関数である適正周波数f(L+L’)で周期的な、バイアス位相シフト成分φを有することを特徴とする、請求項4及び請求項5に記載の干渉計測装置(300)。
  8. 前記変調位相シフトφが、前記第1の光ファイバコイル(1144)の長さLの関数の継続時間τ(L)の階段状変調である、逆応答位相シフト成分φを有することを特徴とする、請求項5〜請求項7のいずれかに記載の干渉計測装置(100)。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の干渉計測装置(100;200;300)を含むジャイロメータであって、前記被測定物理パラメータ(Ω)が、回転軸の周りの前記ジャイロメータの回転速度の成分であり、前記非相反位相差Δφの変動が、サニャック効果によって計測される物理パラメータ(Ω)によって生成されることを特徴とする、ジャイロメータ。
  10. 請求項9に記載の少なくとも1つのジャイロメータを含むことを特徴とする慣性姿勢又は航法ユニット。
  11. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の干渉計測装置を含む電流又は磁場センサであって、前記非相反位相差Δφの変動が、ファラデー効果によって計測される物理パラメータによって生成されることを特徴とする、電流又は磁場センサ。
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