JP2016509941A - 双方人工聴覚器官システムの取り付け - Google Patents

双方人工聴覚器官システムの取り付け Download PDF

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Abstract

人工聴覚器官システムは刺激信号を第1の人工器官の振動刺激器に与えるプロセッサを備え、該プロセッサは、第2の人工器官の第1変換器から測定された入力信号の表れを受け取る。プロセッサは、刺激に関連するフィードバックを計算し、このフィードバックに応答してフィードバック低減アルゴリズムへの入力または利得テーブルを調整する。プロセッサは、さらに第2の人工器官の振動刺激器に第2の刺激信号を伝える。プロセッサは、第1の人工器官から測定された入力信号の表れを受け取り、第2の刺激に関連する第2のフィードバックを計算する。

Description

多くのタイプの人工聴覚器官が異なるタイプの難聴をもつ人々に音を知覚する能力を与える。聴覚異常には伝音難聴、感音難聴、これらが混合した混合難聴がある。伝音難聴は、典型的には、通常音波を外耳、鼓膜、または中耳の骨を伝達するメカニズムのいずれかにおける機能不全から生じる。感音難聴は、典型的には、音の振動を神経信号に変換する蝸牛を含む内耳、この神経信号を処理するその他の耳の部位、聴覚神経または脳における機能不全から生じる。
なんらかの形の難聴を持つ人々は、音響補聴器または振動ベースの補聴器のような人工聴覚器官(hearing prostheses)を使用する。音響補聴器は、典型的には、音を検出する小さなマイクロホン、検出した音のある部分を増幅する増幅器、および増幅された音を人の耳に送信する小さなスピーカを備えている。振動ベースの補聴器は、典型的には、音を検出するための小さなマイクロホン、および検出された音に対応する振動を人の骨に加えて人の内耳に振動を生じさせるための振動メカニズムを備え、ここでは耳道(auditory canal)および中耳はバイパスされる。振動ベースの補聴器は、骨固定の補聴器、直接的音響蝸牛デバイスその他の振動ベースのデバイス(たとえば、骨伝導補聴メガネ、振動ベースの耳後ろの人工器官)を含み、部分的または完全にインプラントされるものであったり、または人の適当な身体部分に外部接触するものであったりする。
骨伝導デバイスの1つのタイプは、音をインプラント受容者の頭骨の直接振動を介して伝える外科的にインプラントされたメカニズムを使用する。骨伝導デバイスのコンポーネントが音波を検出し、この音波は一連の刺激信号に変換され電気機械的な刺激器(たとえば、機械的なアクチュエータ)を介してインプラント受容者の頭骨に送られる。
受容者の頭骨に刺激を与えることによって骨伝導デバイスは受容者の中耳および耳道を効果的にバイパスし、このことは中耳または外耳に影響する医学的条件をもつ受容者にとって利点となる。受容者の頭骨の振動は受容者の蝸牛内に流体の動きを生じさせ、これによって受容者はこの振動に基づいて音を知覚することができる。同様に直接的な音響蝸牛デバイスは、典型的には外科的にインプラントされたメカニズムを使用して受容者の耳小骨連鎖を動かし受容者の蝸牛内に流体の動きを生じさせることによって音を伝える。他の非外科的な振動ベースの補聴器は同様の振動メカニズムを使用して、受容者の歯その他の頭側または顔の骨の直接振動を介して音を伝える。
それぞれのタイプの人工聴覚器官は関連するサウンド・プロセッサ(音処理装置)を備えている。人工聴覚器官によっては、サウンド・プロセッサが人工器官が受け取った音を増幅する。しかし、他のタイプの人工聴覚器官は、より進歩したプロセッサを備えている。たとえば、プロセッサによってはプログラム可能であり進歩した信号処理機能(たとえばノイズ低減機能)およびスピーチ・アルゴリズムを備えている。
人工聴覚器官システムによっては、人工器官は受容者の左右の側に存在する。このような双方システムでは、左の人工器官が左耳に対応する音を提供し、右の人工器官が右耳に対応する音を提供する。2つの人工器官は互いに独立に働くことができる。しかし、システムによっては、2つの人工器官が互いに通信し左耳の人工器官から捕捉した音またはデータを右耳の人工器官に転送し、その逆も行うことができる。さらに他のシステムは、互いに通信する3つ以上の人工器官を備えることができる。
双方人工聴覚器官システムによっては、各人工器官に振動メカニズムまたは刺激器を備え、捕捉し増幅した音を機械的な振動として出力する。これらのシステムでは、第1の振動ベースの人工聴覚器官が受容者の頭部の左側に結合され、第2の振動ベースの人工聴覚器官が受容者の頭部の右側に結合される。振動ベースの人工聴覚器官の一つに関連するマイクロホンに捕捉された音の一部分が(i)それぞれの振動ベースの人工聴覚器官の振動刺激器によって生成される機械的振動か、(ii)他方の振動ベースの人工聴覚器官の振動刺激器によって生成される機械的振動か、を含むとき、フィードバックが生じる。一方の人工器官のマイクロホンが2つの人工器官のどちらかからの機械的振動を捕捉し、それぞれの補聴器がこの振動に基づく出力を生成するとき、不所望の音響フィードバックが生じる。
たとえば、左の振動ベースの人工聴覚器官がサウンドを受け取り、これに応じて受容者に刺激を与える。右の振動ベースの人工聴覚器官は、(i)第2のサウンドおよび(ii)左の振動ベースの人工聴覚器官によって与えられた刺激の一部分の両方を受け取りうる。右の振動ベースの人工聴覚器官は、これに応じて(i)第2のサウンドおよび(ii)左の振動ベースの人工聴覚器官によって受容者に与えられた刺激の一部分の両方の組み合わせに基づいて第2の刺激を生成する。左の振動ベースの人工聴覚器官が第2の刺激(右の振動ベースの人工聴覚器官によって生成された)の一部分を受け取るならば、フィードバックループが継続しうる。双方システムを取り付ける際、聴覚訓練士(audiologist)の従来の実務は、受容者が過剰な音量を受け取るのを防止するため、各ユニットの設定利得をほぼ3dB下げることである。
本開示内容の第1の観点において、双方 (bilateral、左右)人工聴覚器官システムは、第1および第2両方の人工聴覚器官を備える。双方人工聴覚器官システムは、刺激信号を第1の人工聴覚器官の振動刺激器に伝えるよう設定されたプロセッサをも備える。このプロセッサは、第2の人工聴覚器官で測定された入力信号の表れ(indication、表現)を受け取るようにも設定されている。さらにプロセッサは、第2の人工聴覚器官で測定された入力信号の表れに基づいて第1の人工聴覚器官に伝えられる刺激信号に関連するフィードバックを計算する。この点で、第1の振動刺激器が第1の人工聴覚器官内に配置され、第1の振動センサが第2の人工聴覚器官内に配置されている。第1の振動センサは第2の人工聴覚器官での振動を電気信号に変換するよう構成されている。振動センサからの電気信号がフィードバックを表す。実施例によっては、プロセッサは、このフィードバックに応じて利得を調整するよう構成されている。
さらに、様々の実施例では人工聴覚器官システムのプロセッサは、第2の人工聴覚器官の振動刺激器に第2の刺激信号を伝えるよう設定されている。このプロセッサは、第1の人工聴覚器官で測定される入力信号の表れを受け取るようにも設定されている。さらにこのプロセッサは、第1の人工聴覚器官で測定された入力信号の表れに基づいて第2の人工聴覚器官に伝えられる第2の刺激信号に関連する第2のフィードバックを計算する。この点において、第2の振動刺激器が第2の人工聴覚器官内に配置され、第2の振動センサが第1の人工聴覚器官内に配置されている。第2の振動センサは第1の人工聴覚器官での振動を電気信号に変換するよう構成されている。この振動センサからの電気信号がフィードバックを表す。実施例によっては、プロセッサが第2のフィードバックに応じて最大利得(またはその他の刺激パラメータ)の調整もする。他の実施例では、プロセッサは、第1の刺激信号および第2の刺激信号をほぼ同時に伝えるようにも構成されている。
本開示内容の第2の観点では方法が提供される。この方法は、第1の変換器(transducer、トランスデューサ)から第1の振動を受容者の第1の箇所(location)に提供することを含む。第1の振動は第1の較正(calibration、キャリブレーション)信号に基づく。この方法は、受容者の第2の箇所で第1のマイクロホンで第1の入力信号を測定することを含む。第1の入力信号は、第1の箇所から第2の箇所に伝えられる第1の振動に基づいている。この方法は、さらに測定された第1の入力信号に基づいて第1のフィードバックを判定することを含む。また、この方法は、第1のフィードバックに基づいて第1の変換器に関連する第1のパラメータを調整することを含む。
本開示内容の第3の観点ではもう一つの方法が提供される。この方法は、プロセッサで第1の刺激信号を生成すること、および第1の刺激で第1の箇所で受容者を刺激することを含む。第1の刺激は、生成された第1の刺激信号に基づいている。この方法は、第2の箇所で第1の刺激に関連する第1の信号を測定することを含む。さらにこの方法は、第2の箇所での測定された第1の信号に基づく第1のフィードバック信号を計算することを含む。この方法はさらに、計算された第1のフィードバックに基づいて第1の刺激パラメータを調整することを含む。
本開示内容の第4の観点では、人工聴覚器官システムは受容者の第1の箇所に結合された第1の人工器官を備えている。第1の人工器官は、入力センサと、受容者に第1の刺激を提供するよう構成された電子機械的な刺激器とを備える。人工聴覚器官システムは受容者の第2の箇所に結合して第2の人工器官をも備える。第2の人工器官は、入力センサと、受容者に第2の刺激を提供するよう構成された電子機械的な刺激器とを備える。この人工聴覚器官システムは、第1の人工器官および第2の人工器官の少なくとも一つに通信的に結合したプロセッサをさらに備える。このプロセッサは、(i)第1の刺激信号を第1の人工器官に伝えること、(ii)第2の人工器官によって提供される第1のフィード尾バック信号を測定すること、の両方を行うよう構成されている。第1の人工器官は第1の刺激信号に基づいて第1の刺激を提供する。また、第1のフィードバック信号は第1の人工器官によって提供された第1の刺激に基づいている。
本開示内容の第5の観点では、人工聴覚器官プログラミング・システムは、第1の人工聴覚器官から第1の入力信号の表れを受け取るよう構成されたプロセッサを備えている。第1の入力信号は第2の人工聴覚器官によって提供された第1の刺激に基づく。このプロセッサはさらに、第1の入力信号に基づいて第1のフィードバックを判定するよう構成されている。また、このプロセッサは、判定された第1のフィードバックに基づいて第2の人工聴覚器官に関連する第1のパラメータを調整するよう構成されている。
人工聴覚器官のブロック図。 受容者の頭部に結合した人工聴覚器官を現す単純化した解説図。 受容者の頭部内に取り付けた人工聴覚器官を現す単純化した解説図。 受容者の頭部に結合した1対の人工聴覚器官を現す単純化した解説図。 1対の人工聴覚器官および関連する双方フィードバックを現すブロック図。 人工聴覚器官での双方フィードバックを判定する方法を表す流れ図。 コンピュータに結合した1対の人工聴覚器官を現すブロック図。
詳細な説明
図解のため、説明は概して振動ベースの人工聴覚器官を参照する。しかし、ここに開示する実施例は、現存するまたは将来開発される他のタイプの人工聴覚器官にも同様に適用することができる。さらにここに開示する観点のいくつかは必ずしも人工聴覚器官に関連しない他の音響デバイスまたはサウンド・プロセッサに適用することができる。
図1は、人工聴覚器官101を現すブロック図である。人工聴覚器官101は、骨に固定された人工聴覚器官その他の振動ベースの人工聴覚器官、音響補聴器、蝸牛インプラント、直接的音響刺激デバイス、聴覚脳幹インプラント、または人工器官のオーディオ変換器からの少なくとも一つの信号を受け取り処理するよう構成された他の任意のタイプの人工聴覚器官であることができる。ここでの説明の大部分は蝸牛インプラントおよび骨伝導人工聴覚器官を有する双方人工聴覚器官システムを含む振動ベースの人工聴覚器官システムに関係する。
人工聴覚器官101は主変換器102、データ・ストーレッジ103、サウンド・プロセッサ104および出力信号インターフェイス105を備え、これらすべては回路107によって直接または間接に接続されている。人工聴覚器官101は図1に示すより多くのまたは少ないコンポーネントを備えていてもよく、たとえば副変換器を備えていてもよい。また、コンポーネントは図1に示すものとは異なる設定であってもよい。たとえば、人工聴覚器官のタイプおよび設計によっては、図示のコンポーネントは一つの演算ユニット内に格納されていてよく、または複数の演算ユニットにわたって分散されていてもよい。さらにコンポーネントは直接接続されていてもよく、ワイヤレスで接続されていてもよい。たとえば、信号コンポーネントは磁気的および/または無線信号路を介してワイヤレスで通信してもよい。人工聴覚器官101の外部のコンピュータ内にある一つまたは複数の付加的なプロセッサが、人工聴覚器官101を人工器官受容者に取り付けるときなどに、サウンド・プロセッサ104の種々の設定を行うのを助ける。
出力信号インターフェイス105は人工聴覚器官101によって生成された出力信号109を人工器官受容者に伝えるよう構成されている。出力信号インターフェイス105が出力信号109を伝える方法は、人工聴覚器官101に使われる人工聴覚器官のタイプによって異なる。一つの例では、振動ベースの人工聴覚器官で、出力信号インターフェイス105は、電子機械的刺激器(たとえば機械的アクチュエータ、ピエゾ電気変換器、ピエゾ磁気変換器、または磁気抵抗変換器)を備え、出力信号109は機械的な振動信号である。この例では、出力信号インターフェイス105は、電気的刺激信号を物理的な振動に変換し、この物理的振動を出力信号109として受容者に伝える。動作において、電気機械的刺激器に供給された電気信号は刺激器に電気信号に比例する機械的振動を発生させる。
出力信号インターフェイス105はサウンド・プロセッサ104が処理した信号を受け取りこの信号に基づいて出力信号109を発生する。出力信号109の発生は、振動の形で機械的出力フォースとして刺激を発生することを含む。一例では、出力信号インターフェイス105は、受容者の頭骨の骨に加えられる振動の形でこの刺激をユーザに送る。この振動は、受容者の蝸牛内の流体を動かし、受容者の蝸牛内の毛(ヘア)細胞をアクティブにする(activate)。髪細胞は聴覚神経を刺激し、受容者がサウンドの少なくとも一部分を知覚することを可能にする。
人工器官の受容者によっては、頭骨に骨伝導インプラントを取り付けており、この骨伝導インプラントを介して頭骨を直接振動させる。このような場合、人工聴覚器官101は完全にまたは部分的にインプラントされた構成で骨伝導インプラントと一緒に配置されるのが好ましい。他の例では、骨伝導インプラントおよび人工聴覚器官101は一ユニットのパッケージに収容されている。
人工聴覚器官101によって発生され骨伝導インプラントに加えられた機械的な振動信号は、頭の骨を通る伝導によって受容者の蝸牛に流体の動きを生じさせる。蝸牛でのこの流体の動きにより、受容者は、変換器102で受け取られサウンド・プロセッサ104でエンコードされた音波に対応するサウンド感覚(sensation)を経験する。
いくつかの例では、サウンド・プロセッサ104が利得テーブルに基づいて信号を処理する。この利得テーブルはたとえばデータ・ストーレッジ103に格納されていて信号に加えるための増幅を規定する。たとえば、利得テーブルは、入力信号の全周波数についての増幅を規定する。または、利得テーブルはより複雑な機能に基づいて増幅を規定することができる。一例では、利得テーブルが信号の周波数および/または振幅に基づいて信号に加えられる利得を規定する。典型的にはフィードバック問題が所与の人工器官に対する最大利得を制限する。最大利得は、ディジタル信号プロセッサ(DSP)でのサポートされた最大ディジタル利得によっても制限されうる。
一方、規定されている利得は、特定の人工器官受容者に関連する利得である。人工聴覚器官の場合、規定されている利得は、人工器官受容者の難聴に基づいている。規定される利得は、複数の周波数帯における各帯域(バンド)の利得を指定する。一例では、特定の周波数帯にフィードバックが含まれるならば、対応する周波数帯での利得を減らすようプロセッサが利得テーブルを調整する。ここに記載する種々の実施例では、プロセッサはフィードバックの判定に応じて最大許容利得または規定されている利得を調整する。
さらに人工聴覚器官は副変換器(図には示さない)を備えることもできる。副変換器は主変換器102と同じタイプの変換器であっても異なるタイプの変換器であってもよい。
このましい実施例では、主変換器102がマイクロホンで副変換器が振動センサである。振動センサは、受容者の頭骨から人工聴覚器官に伝わる振動を測定するよう構成されている。たとえば、受容者がその頭骨に2つの人工聴覚器官を結合させているならば、第2の人工器官に配置された振動センサが受容者の頭骨を通って第1の人工器官から伝導された振動を測定する。
図2Aは、受容者260の頭に結合された例としての人工聴覚器官250を現す単純化した解説図である。図の例では、人工聴覚器官250は、骨伝導デバイスであり、図1に関連して説明したアンカーを介するなどして受容者260の頭骨に直接取り付けられる骨伝導インプラント252を有する。図2Aの人工聴覚器官250は、サウンド検出用の主変換器102、サウンド処理ユニット104、データ・ストーレッジ103、出力信号インターフェイス105のような図1の一つまたは複数のコンポーネントを少なくとも部分的に収容するハウジング254を有する。
図1に関して説明したように、いくつかの人工聴覚器官では、骨伝導インプラント252を受容者の頭骨に取り付けている。しかし、他のシステムでは、人工聴覚器官はインプラントに結合されておらず、人工器官受容者の頭部に外部的物理的に接触している。たとえば、バンドまたは接着剤が人工聴覚器官を受容者の頭の側部に接触させて保持する。また、いくつかのシステムでは、図2Bに示すように人工聴覚器官280が受容者内に完全にインプラントされている。この完全インプラント構成では、入力マイクロホン(図1に示す主変換器102を参照)は、受容者の皮膚の下に配置されるとき機能するよう設計されている。入力マイクロホンは入力されるオーディオ信号に応答して変位するダイアフラムを備えることができる。代わりの構成では、入力マイクロホンは人工聴覚器官280と共にインプラントされておらず、受容者260の外的な箇所で身につけるなどして配置されている。
別の例では、人工器官は人工器官受容者の歯(または顔の骨)に接続されており、歯(または顔の骨)を介して振動を伝える。
図3Aは、受容者304の頭に結合された1対の人工聴覚器官302a、302bを有する例示的な人工聴覚器官システム300を現す単純化した解説図である。図3Aの例では、人工聴覚器官302a、302bは2つの骨伝導デバイスであり、それぞれインプラント308aおよび308bを介して受容者304の身体に直接取り付けられている。人工聴覚器官302aおよび302bのそれぞれは、図1の一つまたは複数のコンポーネントを少なくとも部分的に収容している。このコンポーネントは、サウンド検出用の主変換器102、サウンド処理ユニット104、データ・ストーレッジ103、出力信号インターフェイス105などである。
人工聴覚器官302Aおよび302Bの動作中、第1の振動ベースの人工聴覚器官302Aが受容者の頭の左側に結合され、第2の振動ベースの人工聴覚器官302Bが受容者の頭の右側に結合される。前述のように、振動ベースの人工聴覚器官の一つに関連するマイクロホンによって捕捉されたサウンドの一部が、(i)このマイクロホンが関連する振動ベースの人工聴覚器官の振動刺激器によって生成されるサウンド振動、または(ii)他方の振動ベースの人工聴覚器官の振動刺激器によって生成されたサウンド振動、を含むとき、フィードバックが生じる。フィードバック通路365は、一つの人工器官によって生成されたサウンド振動が反対側の人工器官によって捕捉される様子を現している。同様に、特定の人工聴覚器官システムが3つ以上の人工聴覚器官を備えるならば、追加のフィードバック通路が存在することになる。
図2A、2B、3Aの例は、骨伝導の振動ベースの人工聴覚器官を利用している。しかし、ここに開示する方法およびシステムは、ここに示す人工器官だけに限られない。たとえば、ここに開示する方法およびシステムは音響人工器官(たとえば音響補聴デバイス)のような他のタイプの人工聴覚器官で実施しうる。また、いくつかの実施例では異なるタイプの人工器官が受容者の頭部のそれぞれの側に結合される。たとえば、左側に振動ベースの人工聴覚器官を設け、右側に音響人工聴覚器官を設けることができる。受容者の頭部左側の振動ベースの人工聴覚器官が受容者の頭に刺激を与える。この刺激がフィードバック通路365を介して受容者の頭骨を伝搬し反対側の人工器官に達しうる。受容者の頭部右側の音響人工聴覚器官がこの刺激の一部をオーディオ入力として受け取りうる。こうして受容者の頭の両側に取り付けられた2つの異なるタイプの人工器官の間でフィードバックが生じうる。ここで説明する実施例では、このフィードバックは、一方の人工器官で刺激を生じさせ、反対側の人工器官で受け取られる信号を測定することによって測定することができる。測定されたフィードバックは、人工聴覚器官における一つまたは複数の選択された周波数のためのフィードバック低減アルゴリズムに入力するデータとして使用することができる。
図3Bは、1対の人工聴覚器官350A、350Bおよびこれに関連する双方フィードバック364Aおよび364Bを現すブロック図である。図3Bの人工器官は、図1に関して説明したものの簡易型として示してある。人工聴覚器官350Aおよび350Bの動作中、第1の振動ベースの人工聴覚器官350Aが受容者の頭の一方の側に結合され、第2の振動ベースの人工聴覚器官350Bが受容者の頭の他方の側に結合されている。人工聴覚器官350Aおよび350Bは、それぞれ副変換器をも備えていてよい。副変換器は、主変換器352Aおよび352Bとは異なる形の変換器であってよい。たとえば、主変換器352Aおよび352Bがマイクロホンで、副変換器が振動センサであってよい。主変換器または副変換器はここに開示する方法のためのフィードバックを測定するための入力変換器として使うことができる。
第1の人工聴覚器官350Aはその主変換器352Aで入力信号360Aを受け取る。第1の人工聴覚器官350Aは受け取った信号を処理してその出力インターフェイス355Aで出力信号362A(すなわち刺激)を生成する。第2の人工聴覚器官350Bはその主変換器352Bで入力信号360Bを受け取る。第2の人工聴覚器官350Bは受け取った信号を処理してその出力インターフェイス355Bで出力信号362B(すなわち刺激)を生成する。
第1の人工聴覚器官350Aからの出力信号362Aの一部がフィードバック364Aとして受容者の頭を横切って伝搬しうる。フィードバック364Aは第2の人工器官350Bの入力信号360Bの一部を形成する。同様に第2の人工聴覚器官350Bからの出力信号362Bの一部がフィードバック364Bとして受容者の頭を横切って伝搬しうる。フィードバック364Bは第1の人工器官350Aの入力信号360Aの一部を形成する。こうして、一方の人工器官の出力が反対側の人工器官の入力の一部を形成しうる。
図4は人工聴覚器官で双方のフィードバックを求めるための例としての方法400を現すフロー図である。方法400は、第1の箇所で第1の人工聴覚器官が刺激を発生し、第2の箇所で第2の人工聴覚器官が刺激を測定することを含む。ここで用いる「箇所(location)」という用語は、それぞれの人工聴覚器官の全体的位置または領域を意味する。振動ベースの人工器官が受容者の頭の特定のポイントに物理的に結合されているが、刺激が測定される箇所は、たとえば(i)振動人工器官が受容者に結合されているポイントか、(ii) 人工聴覚器官の全体的領域、でありうる。たとえば、振動ベースの人工聴覚器官のマイクロホンはフィードバックが測定される(そして第2の刺激が与えられる)第2の箇所の一部分と考えられ得る。
方法400の一部分として、ブロック402で第1の刺激信号が発生される。第1の刺激信号は、人工聴覚器官が受容者に結合されているとき、その出力信号109(図1参照)である。いくつかの実施例では、人工聴覚器官の外部にあるコンピュータが刺激信号を発生する。しかし、他の実施例では、図1に示すサウンド・プロセッサ104のような人工聴覚器官内のプロセッサが刺激信号を発生する。
一実施例では、刺激信号はさえずり(chirp)とかホワイトノイズのようなトーンまたは広帯域の信号である。いくつかのさらなる実施例では、刺激信号は複数の狭帯域トーンである。フィードバックは刺激信号の一部分である周波数について測定されるので、刺激信号に複数の周波数を含むのが好ましい。いくつかの実施例では刺激信号はトーンとか広帯域信号のような較正(calibration)信号である。また、他の実施例では、刺激信号はスピーチ信号である。スピーチ信号はたとえば予め録音されたスピーチとか同期されたスピーチとかであり得る。聴覚訓練士は、人工器官の受容者の難聴に基づいて特定の較正信号を求めることができる。さらに、刺激信号は、(i)人工器官によって生成されるか、(ii)外部の計算デバイスから人工器官に通信された、信号に基づいて人工器官によって生成されうる。たとえば、人工器官は、それが刺激信号を生成するのに使用する較正信号で予めプログラムされることができる。しかし、他の実施例では、外部の計算デバイスが較正信号を生成し、その較正信号を人工器官に伝える。人工器官は、外部コンピュータからの較正信号に基づいて刺激を生成する。
ブロック404で刺激が人工聴覚器官の受容者に加えられる。第1の人工聴覚器官が受容者の第1の箇所に刺激を加える。たとえば、刺激が受容者の左耳の知覚に加えられる。刺激を加える方法は、特定の実施例で使われる人工聴覚器官のタイプによって変化する。振動ベースの人工器官は刺激器(たとえば図1の出力信号インターフェイス105)を使い、電気的刺激信号を振動に変換し、この振動が受容者に伝えられる。一つのタイプの骨伝導人工器官の場合、振動はインプラントを介して人工器官の受容者の頭骨に伝導される。しかし、他の実施例では、振動ベースの人工聴覚器官が皮膚表面を通して振動を伝導する。たとえば、受容者が頭の表面に配置された骨伝導刺激器を有しているなら、骨伝導刺激器が振動し、この振動を受容者の頭骨内に伝導する。また別の実施例では、受容者の体内に人工器官が完全にインプラントされている。振動は、完全にインプラントされた人工器官から受容者の頭骨に伝導される。
もう一つの実施例では、人工聴覚器官は音響補聴器である。この実施例では、スピーカ(すなわち他の変換器)が電気的刺激信号を音響波に変換する。音響波はスピーカから伝搬し、受容者が音響波をサウンドとして知覚する。他のタイプの人工聴覚器官も同様に使用することができる。
ブロック406で第1の箇所で加えられた刺激に関連する信号が第2の人工聴覚器官によって受容者の第2の箇所で測定される。刺激は一つの箇所で受容者に結合され、別の箇所で測定されるので、このタイプのフィードバックは双方(左右)のフィードバックである。たとえば、刺激が受容者の左耳(第1の箇所)の近くで与えられ、受容者の右耳(第2の箇所)の近くで刺激に関連する信号が測定される。この第1および第2の箇所は、たとえば受容者の頭の領域である。一例によると、第1の箇所は左耳(人工聴覚器官を含む)の近くの領域であり、第2の箇所は、右耳(人工聴覚器官を含む)の近くの領域である。代わりに、刺激が耳の近くでない別の箇所に与えられてもよい。たとえば、受容者は頭骨の後部に結合させた骨伝導人工器官を有しうる。刺激に関連した信号を測定する方法は、この特定の実施例で使われる人工聴覚器官のタイプに依存する。
いくつかの実施例では、受容者は3つ以上の人口器官を有する。そのような実施例では、ブロック406において、一つの人工器官からのフィードバックが受容者のさらなる人工器官それぞれで測定されるのが好ましい。たとえば、第1の人工器官が受容者の頭骨の後部に結合されていることがある。この第1の人工器官が受容者の左側および右側両方のための刺激を提供する。第1の人工器官からの刺激は、受容者が左側および右側で知覚することができるオーディオを伝えるが、第1の人工器官からの刺激は第2および第3(またはより多くの)人工器官にフィードバックを生じさせうる。
別の実施例では2つ以上の人工聴覚器官が受容者の特定の箇所に結合されうる。たとえば、音響補聴器と振動デバイスとが受容者の同じ箇所(すなわち領域)に配置されうる。もう一つの人工聴覚器官が異なる箇所に配置されうる。第1の人工器官(同じ箇所の2つの人工器官の一つ)が受容者に第1の刺激を与える。他方の箇所の人工器官が第1の人工器官からの第1の刺激によって生じたフィードバックを測定する。第2の人工器官(同じ箇所の2つの人工器官の一つ)が受容者に第2の刺激を与える。他方の箇所の人工器官が第2の人工器官からの第2の刺激によって生じたフィードバックを測定する。
いくつかの実施歴では、第2の箇所のマイクロホンが第1の箇所での刺激によって生じたオーディオ信号を測定する。第1の箇所の人工聴覚器官が第2の箇所でマイクロホンによって受け取られるオーディオ信号を生成する。他の実施例では、第2の箇所の振動センサが第1の箇所での刺激によって発生した振動信号を測定する。第1の箇所での刺激は音響刺激か振動刺激かである。第2の箇所で測定された振動は第1の箇所から第2の箇所に受容者の頭骨を介して伝搬する。また、いくつかの実施例では、振動刺激が第1の箇所から第2の箇所に、受容者の頭骨を介するとは別に(またはこれに加えて)聞こえるオーディオ信号を伝搬させる。この聞こえるオーディオ信号もフィードバックとして測定される。
さらなる実施例において、ブロック406もこの刺激に関連する第2の信号を測定することを含む。この刺激に関連した信号の第2の測定は、受容者の第1の箇所で生じる(すなわち、刺激を発生した同じ人工器官が第2の信号を測定する)。たとえば、刺激は受容者の左耳の近く(第1の箇所)に提供され、この刺激に関連する信号が受容者の左耳の近く(第1の箇所)で測定され、こうして一方だけの(unilateral)フィードバックが測定される。この実施例では、一つの刺激が2つのフィードバックを生じる。第1のフィードバック信号は第1の箇所から第2の箇所に伝搬する刺激に関連した信号によって生じる。第2のフィードバック信号は、第1の箇所でフィードバックを生じさせる、第1の箇所での刺激に関連する信号によって発生される。
ブロック408で、第1のフィードバックが第1の箇所での刺激に関連する測定された信号に基づいて計算される。実施例によっては、人工聴覚器官の外部のコンピュータが第1のフィードバックを計算する。しかし、他の実施例では、図1に示すサウンド・プロセッサ104のような人工聴覚器官のプロセッサが第1のフィードバックを計算する。
フィードバックは実施例に依存して種々の態様で計算することができる。いくつかの実施例ではプロセッサが外部のコンピュータに配置されているか人工聴覚器官内にあるものかに依存して異なる態様で計算される。外部コンピュータはより強力なプロセッサを有し電力制限は小さいので、外部コンピュータはより複雑なフィードバック計算を行う。しかし、他の実施例では、フィードバックの計算はプロセッサの場所にかかわらず同じである。
第1の例では、プロセッサは、測定された信号全体がフィードバック信号であることを判断することによってフィードバックを計算する。たとえば人工器官の受容者は聴覚訓練士のオフィス(たとえば、全体的に音響的に静かな環境)のようなクリニック的な設備内にいることがある。一実施例では、音響的に静かな環境では、第2の箇所で受け取られた信号はフィードバック信号であると判断される。測定を行うときに他のサウンドが受容者の近くにあるならば、このサウンドは知らず知らずにフィードバックの一部として測定される。したがって、測定を静かな環境で行うことが望ましい。好ましい実施例では、プロセッサは、フィードバック計算から一時的なバックグラウンドノイズを取り除くため複数回の測定を使用する。
第2の例では、プロセッサは、測定された信号と刺激信号との間の相関を求めることによってフィードバックを計算する。この第2の例では、人工器官の受容者はクリニック的な設備内にいる必要がない。たとえば、受容者は典型的には音響的に静かでない環境である、自己の家にいることができる。測定された信号と刺激信号との間の相関を求めることによって、フィードバック測定において環境ノイズによる影響が緩和される。また、実施例によっては、測定された信号から一時的なバックグラウンドノイズを取り除くために複数回の測定を用いてフィードバックを計算する。たとえば、1回のフィードバック測定は無意識にバックグラウンドノイズを捕捉することがありうる。フィードバック計算は、このバックグラウンドノイズをフィードバック信号とみなすかもしれない。こうしてフィードバック・サウンドでないものをフィードバックとみなすので、フィードバック計算が不正となる。しかし、多くの測定の平均をとるか、例外的(outlier)測定を除去することによりバックグラウンドノイズはフィードバック計算から低減される。一時的なバックグラウンドノイズがそれぞれのフィードバック測定に存在する可能性は低いので、測定回数を増やせばフィードバック計算へのバックグラウンドノイズのインパクトは低減される。
ブロック410において、この計算された第1のフィードバックに基づいて第1の刺激パラメータが調整される。実施例によっては、人工聴覚器官デバイスの外部にあるコンピュータが刺激パラメータを調整して第1のフィードバックを低減させる。しかし、他の実施例では、図1に示したサウンド・プロセッサ104のような人工聴覚器官内のプロセッサが刺激パラメータを調整して第1のフィードバックを低減させる。
上述のように、人工聴覚器官システムに関連する利得テーブルは、許容される最大利得および規定された(prescribed、処方された)利得の両方を含むことができる。許容される最大利得は、全体的なシステム利得に対応する。たとえば、許容される最大利得は特定の組の人工器官ハードウェアに基づくことができる。一例では、許容される最大利得は人工器官ハードウェアが許容範囲内で動作することを確実にする。典型的にはフィードバック問題が所与の人工器官に対する最大利得を制限する。最大利得はディジタル信号プロセッサ(DSP)においてサポートされた最大ディジタル利得によっても制限される。サポートされた最大ディジタル利得は、ノイズフロア(noise floor)とDSPの飽和レベルとの間のダイナミックレンジにより規定される。最大利得は、入力する信号の振幅と飽和レベル(たとえばデバイスの最大出力)との間の差によっても制限される。いくつかの例では、DSPにおける信号処理で発生したノイズフロアも最大利得を制限しうる。最大利得は、デバイスの意図された指示レンジ(たとえば、どの難聴に対してデバイスが設計されているか)によっても制限されうる。そのような例では、設計された最大利得が、たとえば安全性の理由で許容される最大利得(すなわち最大出力)を制限しうる。
規定された利得は、特定の人工器官受容者に関連する利得に対応する。実施例によっては、規定された利得は、人工器官受容者の難聴に基づく。規定された利得は、複数の周波数帯域の各帯域(バンド)のための利得を指定する。一例では、特定の周波数帯域内にフィードバックが含まれているなら、プロセッサは、対応する周波数帯域の利得を下げるよう利得テーブルを調整する。こうして、プロセッサはフィードバックから害を受ける周波数の増幅の程度を下げる(または全く増幅しない)。特定の所望される応用に依存して、プロセッサは、フィードバックの判断に応答して許容される最大利得または規定された利得を調整する。
他の実施例では、フィードバックを低減させるために利得テーブルを調整することに代えてまたはこれと組み合わせて代替方法が使用される。一例では、刺激パラメータの調整がフィードバック低減アルゴリズムのフィルタリング前の周波数応答の調整を含む。フィードバック低減アルゴリズムは静的およびダイナミックなフィードバックの両方を低減するよう構成されうる。フィードバック低減アルゴリズムは個々に開示する双方フィードバック測定に少なくとも部分的に基づいて静的なフィードバックを低減する。フィードバック低減アルゴリズムのためのフィルタ計数は測定された双方フィードバックの最小自乗(LMS)計算からくる。実施例によっては、LMS計算は、それぞれの周波数帯域内での最悪ケースのフィードバックに対して実行される。様々の実施例において、LMS計算は時間ドメインまたは周波数ドメインのどちらかで実行されうる。さらにLMS慶伊さんはいかなるフィードバックについても(たとえば、最悪ケースのフィードバックだけではなく)実行されうる。また、実施例によっては、刺激パラメータの調整はフィードバック低減アルゴリズムによって使用されるフィードバック参照信号の待ち時間および/またはグループ遅延予測の設定を含む。フィードバックが特定されると、他の適当なタイプのフィードバック低減を同様に使用することができる。
ブロック410の後、方法400を第2の人工聴覚器官について繰り返すことができる。第2の人工聴覚器官が刺激信号を発生し(すなわち第1の箇所として作用し)、第1の人工器官でフィードバック信号が測定される(すなわち第2の箇所として作用する)。両方の人工器官でプロセスを反復することによって、刺激を与えるそれぞれの人工器官について双方フィードバックが計算される。したがって、交互の人工器官が刺激を生成するとき、フィードバックが各人工器官で測定される。また、実施例によっては、各人工器官がローカルなフィードバック(一方だけのフィードバック)も測定する。さらなる実施例では、両方の人工器官が同時に刺激を提供する。この実施例ではすべてのフィードバック測定が実質的に同時に行われる。
図5はコンピュータ520に結合された例としての1対の人工聴覚器官500Aおよび500Bを現すブロック図である。図5の人工器官500Aおよび500Bは図1に関連して説明したものと同様であり、通常動作中、受容者がサウンド信号510Aおよび510Bを知覚することを可能にする。コンピュータ520は、実施例によっては人工聴覚器官500Aおよび500Bをプログラムし較正するために使われる。コンピュータ520は、たとえば有線または無線接続で人工聴覚器官500Aおよび500Bと通信する。
一実施例では、コンピュータ520は、第1の人工聴覚器官500Aの出力信号インターフェイス505Aに較正信号に基づいて出力信号512Aを出力させる。コンピュータ520が較正信号を提供してもよく、またはそれは第1の人工聴覚器官500Aにプログラムされていてもよい。出力信号512Aが受容者に伝わると、フィードバック信号514Aを生じさせる。フィードバック信号514Aは第2の人工聴覚器官500Bの主変換器502Bによって部分的に捕捉される。主変換器502Bで捕捉された信号はコンピュータ520に送り戻されフィードバックとして処理される。
第1の人工聴覚器官のさらに主変換器502Aは一方だけのフィードバック通路516Aを介して伝わった出力信号512Aのいくらかを捕捉する。第1の人工聴覚器官500Aは一方だけのフィードバックについて処理するための情報をコンピュータ520に提供することもできる。
同様に、コンピュータ520は、第2の人工聴覚器官500Bの出力信号インターフェイス505Bに較正信号に基づく出力信号512Bを出力させる。コンピュータ520が較正信号を提供してもよく、またはそれは第2の人工聴覚器官500Bに予めプログラムされていてもよい。実施例によっては、両方の人工聴覚器官500Aおよび500Bが同じ較正信号を使用する。しかし、実施例によっては、人工聴覚器官500Aおよび500Bがそれぞれ異なる較正信号を使用する。出力信号512Bが受容者に伝わると、フィードバック信号514Bを生成する。フィードバック信号514Bは第1の人工聴覚器官500Aの主変換器502Aによって部分的に捕捉される。主変換器502Aによって捕捉された信号がフィードバックとしての処理のためコンピュータ520に送られる。
さらに第2の人工聴覚器官500Bの主変換器502Bが一方だけのフィードバック通路516Bを介して伝わる出力信号512Bの幾分かを捕捉する。第2の人工聴覚器官500Bは一方だけのフィードバックについての情報を処理のためにコンピュータ520に提供する。
さらなる実施例において、コンピュータ520は、第1の人工聴覚器官500Aの出力信号インターフェイス505Aおよび第2の人工聴覚器官500Bの出力信号インターフェイス505Bに、それぞれの較正信号に基づいてそれぞれの出力信号512Aおよび512Bを出力させる。コンピュータ520が較正信号を提供してもよく、それぞれの人工聴覚器官にプログラムされていてもよい。出力信号512Aおよび512Bが受容者に伝わると、フィードバック信号514Aおよび514Bが作られる。
各フィードバック信号514Aおよび514Bは、対向する人工聴覚器官500Bおよび500Aの主変換器502Bおよび502Aによって部分的に捕捉される。主変換器502Aおよび502Bによって捕捉された信号はフィードバックとして処理のためにコンピュータ520に送られる。また、それぞれの一方だけのフィードバック信号516Aおよび516Bは同じそれぞれの人工聴覚器官500Aおおび500Bの主変換器502Aおよび502Bによって部分的に捕捉される。一方だけのフィードバック信号516Aおよび516Bはそれぞれの主変換器502Aおよび502Bによって捕捉されフィードバックとして処理のためコンピュータ520に送られる。
実施例によっては、コンピュータ520は、フィードバック信号514Aおよび514B並びに一方だけのフィードバック信号516Aおよび516Bの幾分かまたはすべての表現を表示(ディスプレイ)する。表示されたフィードバック表現に基づいて、人工聴覚器官の異なるパラメータが調整されることができる。また、双方および一方のフィードバックを可視的に表示することによって、パラメータのより高精度の調整が可能になる。
人工聴覚器官502Aおよび502Bが同時に較正信号を提供しているとき、それぞれの人工器官が異なる較正刺激(たとえば異なる周波数で)を行うのがよい。各較正刺激が異なるなら、コンピュータ520は、フィードバック低減処理において、一方および双方のフィードバックの間の相違を特定することができる。
様々の観点および実施例を説明したが、これ以外の観点および実施例は当業者にとって明らかであろう。ここに記載した様々の観点および実施例は説明のためのものであり制限的なものではなく、真の範囲は特許請求の範囲に示される。

Claims (42)

  1. 第1の較正信号に基づく第1の振動を第1の変換器から受容者の第1の箇所に提供することと、
    前記受容者の第2の箇所の第1のマイクロホンで、伝導された前記第1の振動に基づく第1の入力信号を測定することと、
    測定された前記第1の入力信号に基づいて第1のフィードバックを求めることと、
    前記第1のフィードバックに基づいて前記第1の変換器に関連する第1のパラメータを調整することと、
    を含む方法。
  2. 第2の較正信号に基づく第2の振動を第2の変換器から前記受容者の第2の箇所に提供することと、
    前記受容者の第1の箇所の第2のマイクロホンで、伝導された前記第2の振動に基づく第2の入力信号を測定することと、
    測定された前記第2の入力信号に基づいて第2のフィードバックを求めることと、
    前記第2のフィードバックに基づいて前記第2の変換器に関連する第2のパラメータを調整することと、
    を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の変換器および前記第1のマイクロホンが受容者の第2の箇所に結合される骨伝導人工聴覚器官に配置されている、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1の変換器および前記第2のマイクロホンが受容者の前記第1の箇所に結合される骨伝導人工聴覚器官に配置されている、請求項2に記載の方法。
  5. 前記第1のマイクロホンで前記第2の入力信号を測定することと、
    前記第1のマイクロホンで測定された前記第2の入力信号に基づいて第3のフィードバックを求めることと、
    を含む請求項2に記載の方法。
  6. 前記第2のマイクロホンで前記第1の入力信号を測定することと、
    前記第2のマイクロホンで測定された前記第1入力信号に基づいて第4のフィードバックを求めることと、
    を含む請求項2に記載の方法。
  7. 前記第1のパラメータを調整することは、前記第1のフィードバックおよび前記第3のフィードバックに基づいて調整することを含む、請求項5に記載の方法。
  8. 前記第2のパラメータを調整することは、前記第2のフィードバックおよび前記第4のフィードバックに基づいて調整することを含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記第1のパラメータは前記第2のフィードバックに関連する利得である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1のパラメータは前記第1のフィードバックに関連するフィードバック低減パラメータである、請求項1に記載の方法。
  11. 受容者の第1の箇所に刺激を提供するよう設けられた第1の刺激器と、
    受容者の第2の箇所に結合される第1の変換器であって、前記第1の刺激器からの刺激に対応する入力信号を測定するよう構成された第1の変換器と、
    前記第1の刺激器に刺激信号を伝え、測定された前記入力信号の表れを受け取り、前記刺激に関連するフィードバックを計算する、よう構成されたプロセッサと、
    を備える、人工聴覚器官システム。
  12. 受容者の第2の箇所に第2の刺激を提供するよう設けられた第2の刺激器と、
    受容者の前記第1の箇所に結合され、前記第2の刺激器からの刺激に対応する入力信号を測定するよう構成された第2の変換器と、をさらに備え、
    前記プロセッサは、さらに、前記第2の刺激器に第2の刺激信号を伝え、前記第2の変換器から測定された入力信号の表れを受け取り、前記第2の刺激に関連する第2のフィードバックを計算するよう構成されている、請求項11に記載の人工聴覚器官システム。
  13. 前記第1の刺激器が第1の人工聴覚器官に配置されている、請求項11に記載の人工聴覚器官システム。
  14. 前記第1の変換器が第2の人工聴覚器官に配置されている、請求項11に記載の人工聴覚器官システム。
  15. 前記プロセッサがさらに前記フィードバックに応答して利得テーブルを調整するよう構成されている、請求項11に記載の人工聴覚器官システム。
  16. 前記第2の刺激器が第2の人工聴覚器官に配置されている、請求項12に記載の人工聴覚器官システム。
  17. 前記第2の変換器が第1の人工聴覚器官に配置されている、請求項12に記載の人工聴覚器官システム。
  18. 前記第1の変換器が第2の人工聴覚器官に配置されている、請求項11に記載の人工聴覚器官システム。
  19. 前記プロセッサがさらに前記第2のフィードバックに応答して利得テーブルを調整するよう構成されている、請求項12に記載の人工聴覚器官システム。
  20. 前記プロセッサがさらに前記第1の刺激信号および前記第2の刺激信号をほぼ同時に伝えるよう構成されている、請求項12に記載の人工聴覚器官システム。
  21. 前記第1の刺激器が骨伝導変換器である、請求項11に記載の人工聴覚器官システム。
  22. 前記プロセッサが前記第1の箇所および前記第2の箇所にそれぞれ配置された第1のプロセッサおよび第2のプロセッサからなる、請求項12に記載の人工聴覚器官システム。
  23. フィードバックを測定する方法であって、
    プロセッサで第1の刺激信号を発生することと、
    発生された前記第1の刺激信号に基づいて受容者の第1の箇所を第1の刺激で刺激することと、
    前記第1の刺激に関連する第1の信号を第2の箇所で測定することと、
    前記第2の箇所で測定された前記第1の信号に基づき第1のフィードバックを計算することと、
    計算された前記第1のフィードバックに基づき第1の刺激パラメータを調整することと、
    を含む前記方法。
  24. さらに、
    前記プロセッサで第2の刺激信号を発生することと、
    発生された前記第2の刺激信号に基づき第2の箇所で受容者を第2の刺激で刺激することと、
    前記第1の箇所で前記第2の刺激に関連する第2の信号を測定することと、
    前記第1の箇所で測定された前記第2の信号に基づき第2のフィードバックを計算することと、
    計算された前記第2のフィードバックに基づき第2の刺激パラメータを調整することと、
    を含む請求項23に記載の方法。
  25. さらに、
    前記第1の箇所で前記第1の刺激に関連した第1の一方の信号を測定することと、
    前記第1の箇所で測定された前記第1の一方の信号に基づき第1の一方のフィードバックを計算することと、
    計算された前記第1の一方のフィードバックに基づき第1の刺激パラメータを調整することと、
    を含む請求項23に記載の方法。
  26. 前記第2の箇所で前記第2の刺激に関連する第2の一方の信号を測定することと、
    前記第2の箇所で測定された前記第2の一方の信号に基づき第2の一方のフィードバックを計算することと、
    計算された第2の一方のフィードバックに基づき第2の刺激パラメータを調整することと、
    を含む請求項25に記載の方法。
  27. 前記第1の箇所で前記受容者を刺激することおよび前記第2の箇所で前記受容者を刺激することが同時に行われる、請求項24に記載の方法。
  28. 前記第1の箇所で前記刺激に関連した前記第1の信号を測定することおよび前記第2の箇所で前記刺激に関連した前記第2の信号を測定することを同時に行う、請求項27に記載の方法。
  29. 前記第1の箇所で前記受容者を刺激することおよび前記第2の箇所で前記受容者を刺激することが異なる刺激信号を用いて行われる、請求項24に記載の方法。
  30. 前記第1の箇所で前記受容者を刺激することおよび前記第2の箇所で前記受容者を刺激することが同じ刺激信号を使って行われる、請求項24に記載の方法。
  31. 前記第2の箇所で前記受容者を刺激する前に、前記第1の箇所で前記受容者を刺激することおよび該刺激に関連した前記第1の信号を測定することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
  32. 前記フィードバックを計算することは、発生された前記刺激信号を前記刺激に関連して測定された前記第1の信号と相関づけることを含む、請求項23に記載の方法。
  33. 人工聴覚器官システムであって、
    受容者の第1の箇所に結合される第1の人工器官であって、入力変換器および受容者に第1の刺激を与えるよう構成された電気機械的な刺激器を備える第1の人工器官と、
    受容者の第2の箇所に結合される第2の人工器官であって、受容者に第2の刺激を与えるよう構成された入力変換器および電気機械的な刺激器を備える第2の人工器官と、
    前記第1および第2の人工器官の少なくとも一つに通信可能に結合された少なくとも一つのプロセッサと、を備え、該プロセッサは、
    第1の刺激信号を前記第1の人工器官に伝え、該第1の刺激信号に基づいて該第1の人工器官に前記第1の刺激を提供させ、
    前記第1の人工器官によって提供された前記第1の刺激に基づき、前記第2の人工器官により提供される第1のフィードバック信号を測定する、
    よう構成されている、人工聴覚器官システム。
  34. 前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第1の人工器官によって提供される第3のフィードバック信号を測定するよう構成されており、該第3のフィードバック信号は、前記第1の人工器官によって提供された前記第1の刺激に基づいている、請求項33に記載の人工聴覚器官システム。
  35. 前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
    第2の刺激信号を前記第2の人工器官に伝え、該第2の刺激信号に基づいて該第2の人工器官が前記第2の刺激を提供するようにし、
    前記第1の人工器官によって提供される第2のフィードバック信号を測定するよう構成されており、
    前記第2のフィードバック信号は、前記第2の人工器官によって提供される前記刺激に基づいている、請求項33に記載の人工聴覚器官システム。
  36. 前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第2の人工器官によって提供さえる第4のフィードバック信号を測定するよう構成されており、前記第2のフィードバック信号は前記第2の人工器官によって提供された前記刺激に基づいている、請求項35に記載の人工聴覚器官システム。
  37. 前記第2の刺激信号が前記第1の刺激信号と異なる、請求項35に記載の人工聴覚器官システム。
  38. 人工聴覚器官プログラミング・システムであって、
    人工聴覚器官によって提供される第1の刺激に基づく第1の入力信号の表れを第1の人工聴覚器官から受け取り、
    前記第1の入力信号に基づいて第1のフィードバックを求め、
    求められた前記フィードバックに基づいて前記第2の人工聴覚器官に関連する第1のパラメータを調整する、
    よう構成されたプロセッサを備える、前記人工聴覚器官プログラミング・システム。
  39. 前記プロセッサが、さらに、
    第2の人工聴覚器官によって提供される前記第1の刺激に基づく第2の入力信号の表れを該第2の人工聴覚器官から受け取り、
    前記第2の入力信号に基づいて第2のフィードバックを求め、
    求められた前記第2のフィードバックに基づいて前記第2の人工聴覚器官に関連する第2のパラメータを調整する、
    よう構成されている、請求項38に記載の人工聴覚器官プログラミング・システム。
  40. 前記プロセッサが、さらに、
    第1の刺激信号を生成し、
    前記第1の刺激信号を前記第2の人工聴覚器官に伝える、
    よう構成され、前記第2の人工聴覚器官は前記第1の刺激信号に基づいて第1の刺激を生成するよう構成されている、請求項38に記載の人工聴覚器官プログラミング・システム。
  41. 前記プロセッサが、さらに、(i)前記第1の入力信号と(ii)前記第1の刺激との間の相関に基づいて前記第1のフィードバックを求めるよう構成されている、請求項38に記載の人工聴覚器官プログラミング・システム。
  42. 前記プロセッサが、さらに、
    前記第1の人工聴覚器官によって提供される第2の刺激に基づく第2の入力信号の表れを前記第2の人工聴覚器官から受け取り、
    前記第2の入力信号に基づいて第3のフィードバックを求め、
    求められた第3のフィードバックに基づいて前記第1の人工聴覚器官に関連する第3のパラメータを調整する、
    よう構成されている、請求項38に記載の人工聴覚器官プログラミング・システム。
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