JP2016509571A - 雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置における使用のためのホスフェストロール - Google Patents

雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置における使用のためのホスフェストロール Download PDF

Info

Publication number
JP2016509571A
JP2016509571A JP2015536176A JP2015536176A JP2016509571A JP 2016509571 A JP2016509571 A JP 2016509571A JP 2015536176 A JP2015536176 A JP 2015536176A JP 2015536176 A JP2015536176 A JP 2015536176A JP 2016509571 A JP2016509571 A JP 2016509571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosfestol
cancer
treatment
hormone
des
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015536176A
Other languages
English (en)
Inventor
ヨハネス ジャン プラットエーウ,
ヨハネス ジャン プラットエーウ,
ブリー, マルティン デ
ブリー, マルティン デ
エドウィン クランパー,
エドウィン クランパー,
Original Assignee
チャマエレオ ファーマ ビーブイビーエー
チャマエレオ ファーマ ビーブイビーエー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by チャマエレオ ファーマ ビーブイビーエー, チャマエレオ ファーマ ビーブイビーエー filed Critical チャマエレオ ファーマ ビーブイビーエー
Publication of JP2016509571A publication Critical patent/JP2016509571A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0053Mouth and digestive tract, i.e. intraoral and peroral administration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/661Phosphorus acids or esters thereof not having P—C bonds, e.g. fosfosal, dichlorvos, malathion or mevinphos
    • A61K31/6615Compounds having two or more esterified phosphorus acid groups, e.g. inositol triphosphate, phytic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2004Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/2022Organic macromolecular compounds
    • A61K9/205Polysaccharides, e.g. alginate, gums; Cyclodextrin
    • A61K9/2054Cellulose; Cellulose derivatives, e.g. hydroxypropyl methylcellulose

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置方法におけるホスフェストロール(ジエチルスチルベストロールジホスフェート)の使用であって、前記方法が、ホスフェストロールを少なくとも500mgの1日投与量で経口投与することを含む、使用に関する。本方法で処置することのできるがんの例としては、乳がん、子宮内膜がん及び卵巣がんが挙げられる。本発明は、ホスフェストロールを少なくとも500mg含有する経口投与単位をさらに提供する。【選択図】 なし

Description

発明の技術分野
本発明は、雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置におけるホスフェストロールの使用であって、前記処置が、ホスフェストロールを少なくとも500mgの1日量で経口投与することを含む、使用に関する。本方法で処置することのできるがんの例としては、乳がん、子宮内膜がん及び卵巣がんが挙げられる。
本発明は、ホスフェストロールを少なくとも500mg含有する経口投与単位も提供する。
発明の背景
がんは未だに、西側世界における主要な死因の1つである。これは男性及び女性の双方に当てはまる。乳がんは、女性で最も高頻度に生じるがんである。新たな医薬及び処置方法の研究が進められているおかげで、様々な型のがんを患う人々の平均余命は年々着実に伸びている。それにもかかわらず、医薬の改良及び処置方法の向上はなお必要とされている。
内分泌処置は本質的にホルモンを加える、遮断する、又は取り除く。特定のがん(乳がんなど)の増殖を遅らせる、又は停止させるために、合成ホルモン又は他の薬物を与えて生体本来のホルモンを遮断することができる。時には、特定のホルモンを産生する腺を取り除くために、外科手術が必要なことがある。内分泌療法は、ホルモン治療、ホルモン療法及びホルモン処置としても知られる。
DES治療
がんの処置に既に使用されている医薬に、ジエチルスチルベストロール(DES)がある。DESは1938年に初めて合成された合成非ステロイド性エストロゲンであり、テストステロンを去勢レベルにするために設計された。テストステロンは前立腺がん増殖を誘発し、外科的去勢によりテストステロンを取り除いたのが、前立腺がんの処置における最初のホルモン除去治療であった。DESは、精巣でのテストステロン産生を阻害することにより化学的去勢を実現するために開発された。
しかしながら血栓塞栓性の毒性を伴うために、DES経口投与の、前立腺がんの処置における役割は限定されてしまっている。例えばDESなどのエストロゲンは、経口的に与えると、腸及び肝での初回通過効果を受けて肝臓中のホルモン濃度を高めることになり、フィブリノーゲンなどの凝固タンパク質の合成を促進する。
1日あたり5mgのDES経口投与を受けている、前立腺がんを患う患者では、そのほとんどは心血管系に起因するがんに無関係の死亡が36%上昇した(Byar D P:Proceedings: The Veterans Administration Cooperative Urological Research Group’s studies of cancer of the prostate.Cancer(1973)32:1126〜30頁)。より低用量のDESを評価した他の研究では、テストステロンを抑制する有効性は、5mgの用量で得られるのとほぼ同等であったこと、及び血栓塞栓性の毒性は許容し得るものであったことが報告された。これにより、前立腺がんを処置するために最もよく使用されるDES経口用量として、1日あたり3mgが採用されるようになった。しかし血栓塞栓性の毒性は依然として懸念された。
DESは、その3mgの転移性前立腺がんでの有効性及び安全性をリュープロリドと比較していたリュープロリド研究グループが研究を1984年に公表した際に、前立腺がんでの第一選択治療としては、とどめを刺されることとなった。この研究から、リュープロリドは治療における有効性がほぼ同等であること、しかし安全性プロフィールがはるかに改善されていることが示された(The Leuprolide Study Group(1984)Leuprolide versus diethylstilbestrol for metastatic prostate cancer.N Engl J Med;311(20):1281〜6頁)。
乳がんでのDES治療
高用量のDES治療は、1970年代にタモキシフェンが導入される以前は、進行乳がんを有する閉経後の女性でまず選択される内分泌処置でもあった。Coleら(A new anti−oestrogenic agent in late breast cancer. An early clinical appraisal of ICI46474.Br J Cancer 1971年、25:270〜275頁)は、末期又は再発乳がんを有する女性での、タモキシフェンによる最初の臨床治験を報告し、彼らの知見を、女性にジエチルスチルベストロール(DES)又はアンドロゲンを与える、同様に行われた別の治験からの知見と比較した。彼らは、応答レベルはこれら3つの作用剤に対し同程度だったが、「厄介な副作用」の発症率が低い点にタモキシフェンの有利性があったと結論した。
これら初期の知見と整合することに、タモキシフェンがエストロゲン治療よりも好ましいとされたのは、有効性がより優れていたからではなく、むしろ、認容性が向上していることが第III相治験で実証されたことに基づく(Ingleら、Randomized clinical trial of diethylstilbestrol versus tamoxifen in postmenopausal women with advanced breast cancer.N Engl J Med 1981年、304:16〜21頁)。
乳がんにおけるDESの再評価
乳がん処置の選択肢としてのDESの再評価は、奏効率及び無増悪期間に関しDESとタモキシフェンとの間で有為な差がないことが、例えば乳がんにおける生存率についての長期研究から明らかになった際になされることとなった。しかし最初にDESで処置された女性の方が生存率はわずかに、有為に良く(修正済みP=0.039)、生存期間の中央値は3.0年対2.4年で、5年生存率はそれぞれ35%及び16%であった。(Peethambaramら、Randomized trial of diethylstilbestrol vs. tamoxifen in postmenopausal women with metastatic breast cancer. An updated analysis.Breast Cancer Res Treat、5(1999)4:117〜122頁)
Lonningらによる前向き第II相研究(High−dose estrogen treatment in postmenopausal breast cancer patients heavily exposed to endocrine therapy.Breast Cancer Res Treat、67(2001):111〜116頁)から、15mgのDES/日(経口的に)が、既にかなりの処置を受けていた患者で有効なことがさらに示された。高用量のエストロゲンが全ての患者で忍容され得るわけではないという事実は、6人の患者(19%)で、副作用のために治療を停止したという事実から例証される。
ホスフェストロール治療
GB732,286には、ホスフェストロール(ジエチルスチルベストロールジホスフェート)の合成について記載されている。ホスフェストロールは、遊離DESによる血栓塞栓性の副作用を引き起こさず安全にテストステロン産生を阻害するために、DESのプロドラッグとして開発された。リン酸基を付加してDESを不活化し、それによって腸及び肝での初回通過効果を回避し、遊離DESの循環レベルを減少させた。ホスフェストロールそれ自体は不活性であると考えられ、前立腺がん細胞では、前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)の発現が増加していることが知られていた。DESの作用部位近傍でPAPがリン酸基を除去し、DESを遊離させることになると考えられた。
ホスフェストロールは、1950年代にホンバン(Honvan)(登録商標)の名称のもとで市場に導入され、長年に渡り前立腺がんの処置に成功裏に利用されてきた。ホスフェストロールはDESのプロドラッグであるため、また高い血漿DESレベルは血栓塞栓性の副作用に関連付けられてきたために、高投与量、とりわけ、経口的に1日あたり360mgを超える投与量でのホスフェストロールの経口投与は敬遠されてきた。
テストステロン減少への、エストロゲンとしての効果という観点からは、200mgの経口用量のホスフェストロールは、3mgの経口用量のDESと等効力と考えられる。血液中のプロラクチンレベル上昇に基づけば、360mgの1日経口投与量のホスフェストロール、又は1200mgの1日静脈内投与量のホスフェストロールは、1mgの1日経口投与量のDESと等効力と考えられる。臨床結果からはしたがって、ホスフェストロールは、1日あたり200〜360mgの経口用量を2回又は3回分の投与量に分けて、ホルモン依存性前立腺がんの処置に使用するのに安全且つ有効であることが示された。
Oelschlagerら(New Results on the Pharmacokinetics of Fosfestrol、Urol.Int.43(1988)、15〜21頁)は、ホスフェストロール及びそのモノホスフェートは、静脈内投与(1日あたり1.5gで10日間)後、少量が循環血中に短時間でのみ存在するが、一方、経口投与(360mg)の後では、血漿中にはこれらホスフェートの痕跡すら検出できないことを示した。
Schneiderら(Effects of diethylstilbestrol and its mono and diphosphate on experimental mammary tumors and prostatic tumors、Urol Int.43、(1988)10〜14頁)もまた、MCF−7細胞においてインビトロで、DES、DESジホスフェート及びDESモノホスフェートの乳腺腫瘍阻害活性を試験した。細胞は、1、5及び10μMの濃度の試験化合物と共に4日間インキュベートした。最低濃度では、いずれの化合物も少しも増殖を阻害しなかった。5μM(2μg/ml)でジホスフェートは細胞増殖の50%低減を示し、一方、DES及びDESモノホスフェートは全く効果を示さなかった。最高濃度では、全ての化合物が、腫瘍細胞増殖をほとんど完全に阻害した。前記著者らは、比較的高濃度において、DESジホスフェート並びにDESモノホスフェート及びDESそれ自体の細胞毒性効果が示されたと結論した。
同公表物で、Schneider(Discussion of the experimental papers.Urol Int 43(1988)、23頁)は、「DESにホルモン非依存性腫瘍に対する全般的な細胞毒性効果などないと思う。肝心なのは、我々が、やはりホルモン応答性の腫瘍である前立腺腫瘍に対して、細胞毒性又は直接の効果を見出したという点である。我々はDESを、私が示さなかった他のモデル、例えばホルモン非依存性乳癌において、非常に高用量でインビボで使用したが、効果はなかった。」とも述べている。
乳がんの処置でのホスフェストロール治療
ホスフェストロールは、乳がんの処置にも使用されてきた。Rossetら(Palliative treatment of metastatic breast cancer with diethyldioxystilbene diphosphate (Honvan)、Schweiz Med Wochenschr.、(1975)10月25日;105(43):1388〜90頁)は、100〜120mgの1日用量のホスフェストロールを、21人の転移性乳がん患者に経口投与する小規模な研究を行った。これらの患者のうち33%は他覚的に寛解し、38.5%は変化せず、28.5%は進行性であった。進行性患者の半数で、腫瘍増殖は実際、加速した。
本発明者らは、ホスフェストロール(ジエチルスチルベストロールジホスフェート)は、少なくとも500mgという、高い1日量で経口投与するならば、雌哺乳動物でのがんの処置、特に、乳がん、子宮内膜がん及び卵巣がんから選択されるがんの処置に、有効に使用できることを見出した。本方法は、もとはホルモン感受性であったこれらのがんの、ホルモン非感受性の亜型の処置に特に適している。
予想外なことに本発明者らは、ホスフェストロールはこのような高投与量で投与する場合、血栓塞栓性の毒性又はそれどころか死亡など、重篤な副作用を引き起こさないことを発見した。
理論に拘束されることを望むものではないが、経口投与されたDES(1日約3mg)について過去に観察された毒性効果は、DESそれ自体によるということはそれほどなく、むしろ酸化されたDES代謝物によって引き起こされると仮定される。
DESは経口的に与えると、腸及び肝で強力な代謝を受ける。経口投与したDESの代謝は、酸化及びそれに続く抱合、又は直接の抱合により起きる。主な酸化反応は、芳香環の水酸化、及びそれに続くエチル基での抱合である。ヘキサジエンの形成も観察されている。形成される抱合体はサルフェート若しくはグルクロニド又はこの2つの組み合わせである。
本発明者らは、経口投与したホスフェストロールは、経口投与したDESよりも酸化されにくいと考えている。したがって、経口投与したホスフェストロールは、経口投与したDESに比べより高い血漿DESレベルを達成することができ、しかし酸化されたDES代謝物のレベルはずっと低く、この結果、毒性の副作用も顕著により低い。
したがって、本発明は、高用量のホスフェストロールを経口投与することにより、限定的な副作用で、1μg/mlを超える遊離DESの血漿レベルを達成する手段を提供する。
本発明は、ホスフェストロールを少なくとも500mg含有する経口投与単位にも関する。
発明の詳細な説明
本発明の第1の態様は、雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置方法における使用のためのホスフェストロール(ジエチルスチルベストロールジホスフェート)であって、前記方法が、ホスフェストロールを少なくとも500mgの1日投与量で経口投与することを含む、ホスフェストロールに関する。
本明細書で使用される「ホスフェストロール」という用語は、両方の水酸基がホスフェート化されているジエチルスチルベストロール部分を指す。「ホスフェストロール」という用語は、ホスフェストロールの薬学的に許容される塩を包含する。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、哺乳動物で使用するのに安全且つ有効で、所望の生物活性を有する、本発明の化合物の塩を意味する。医薬化合物の薬学的に許容される塩のための対イオンについての記載は、P.Heinrich Stahl、Camille G.Wermuth(編)、Handbook of Pharmaceutical Salts, Properties, Selection and Use、Wiley VCH(2002)に見出すことができる。
本発明のDESリン酸塩中のジエチルスチルベストロール部分は、トランス型でもシス型でもよい。当然、トランス型及びシス型の混合物を利用することもできる。
本明細書で使用される「がん」という用語は、無秩序な細胞増殖を伴う悪性新生物を指す。がんでは、細胞がコントロールされずに分裂及び増殖して、悪性腫瘍を形成し、体内の、近くの部位に浸潤する。
本明細書で使用される「根治的処置」という用語は、疾患を治癒させる、又は疾患に関連する症状を改善することを目的とした処置を指す。
本明細書で使用される「対症的処置」という用語は、疾患を治癒させることではなく、むしろ緩和させることを目的とする処置又は治療を指す。
本明細書で使用される「経口」という用語は、別段の指定がない限り、「経口による」と同義である。
本明細書で使用される「投与量」という用語は、哺乳動物に投与する医薬活性物質の量を指す。したがって「投与量」という用語は、投与しようとする「投与単位」の一部であるいかなる担体又は他の薬学的に許容される添加剤も含まない。
本書類及び特許請求の範囲では、「含む」という動詞及びその活用型は、その非限定的な語義で使用して、具体的に言及されていない項目を排除することなしに、この語に後続する項目が含まれることを意味する。加えて、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」による、ある要素への言及は、文脈によってその要素が1つ且つ1つのみ在ることが明確に要請されない限り、その要素が1つより多く存在する可能性を排除しない。したがって、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は通常、「少なくとも1つ」を意味する。
ホルモン感受性がんとは、特定のホルモン存在下でより速く増殖する型のがんを指す。この型のがんは通常、ホルモン療法により処置する。ホルモン療法は、これらのホルモンのインビボでの産生又は作用を遮断しようとするものである。したがってホルモン療法は、実際には抗ホルモン療法である。雌哺乳動物で生じるホルモン感受性がんの例としては、乳がん、子宮内膜がん及び卵巣がんが挙げられる。
乳がん細胞は、処置方針を決定するために使用され、また臨床成績の指標を与える各種の型のマーカーを発現することがある。エストロゲン受容体(ER)マーカー及びプロゲステロン受容体(PR)マーカーはいずれもホルモン受容体である。ER及びPR陽性腫瘍の増殖は、エストロゲン及びプロゲステロンにより刺激される。全乳がん患者の75%はER陽性である。ER陽性集団の65%はPR陽性でもある。ER/PR陽性乳がんは、例えばタモキシフェン及びアロマターゼ阻害剤など、抗ホルモン処置に非常に良く応答するので、最も良好な臨床成績を有する。これら受容体のうちの1つを腫瘍が発現していないと、ホルモン療法の効果は低下する。これら2つの受容体のいずれも発現していないと、腫瘍はホルモン処置に対し非感受性となる。
乳がんは、ER及びPR以外にHER2/neuタンパク質を発現することもある。このタンパク質は、全乳がんの約20〜25%で発現している。HER2/neuの発現は、HER2/neu陰性腫瘍と比べより高侵襲性の腫瘍及びより低い臨床成績と相関する。HER2/neuを発現している乳がんは、補助化学療法及びハーセプチンを伴った外科手術により、積極的に処置する。ハーセプチンは、HER2/neuタンパク質を特異的に標的とし、これらの細胞でアポトーシスを誘導する。
上記3つのマーカーが全て発現していないと、腫瘍はトリプルネガティブである。全乳がんの約15%はトリプルネガティブである。腫瘍増殖はホルモン又はHER2/neuに依存しない。したがってトリプルネガティブ腫瘍は、通常の抗ホルモン及びハーセプチン処置に対し非感受性である。現時点では、この部分集団に対する処置の選択肢は、外科手術、放射線治療、及びアントラサイクリン、タキサン、イクサベピロン又は白金(例えば、シスプラチン)剤による積極的化学療法のみである。しかしこれらのアプローチは通常、非常に低い臨床成績を有する。これらの方針が失敗すると、選択肢は残っていない。
本発明は、ホルモン感受性及びホルモン非感受性がんの処置を包含する。本処置方法の利点は、ホルモン非感受性(又はホルモン非依存性)がんの処置に使用された場合に特に際立つ。
本方法は、ホルモン感受性がんをホルモン療法により処置した後に発症したホルモン非感受性がんの処置に特に適している。
本処置方法は、抗エストロゲン、アロマターゼ阻害剤又は17αヒドロキシラーゼ/C17,20リアーゼ(CYP17A1)阻害剤による処置に応答しないがんを処置するために利用するのが有利である。本方法は、ホルモン感受性がんを抗エストロゲン、アロマターゼ阻害剤又は17αヒドロキシラーゼ/C17,20リアーゼ(CYP17A1)阻害剤により処置した後に発症したホルモン非感受性がんの処置に特に適している。
本方法は、乳がん、子宮内膜がん及び卵巣がんから選択されるがんの処置に特に適している。本発明の方法は、乳がんの処置に特に有効である。特に好ましい実施形態では、本方法は、トリプルネガティブ乳がんの根治的又は対症的処置に利用する。
本明細書中で既に説明したように、本発明の文脈においてホスフェストロールは、ホスフェストロールの薬学的に許容される塩も包含する。薬学的に許容される塩には、ナトリウム、リチウム及びカリウムなどのアルカリ金属、並びにカルシウム及びマグネシウムなどのアルカリ土類金属の陽イオンから形成される塩が含まれる。
好ましい実施形態では、ホスフェストロールはアルカリ金属塩、とりわけナトリウム及び/又はカリウム塩である。ホスフェストロールがカリウム塩の形態であるのがより好ましい。
本処置方法は、幾種類かの哺乳動物、例えばヒト、ウマ、ウシなどを処置するために使用することができる。本方法は、ヒトの処置に特に適している。
ホスフェストロール投与量は、特定の状態及び処置を受けている患者に応じて変更することができる。前記化合物の、治療有効投与量は、臨床的に意味のある結果をもたらす長期処置レジメン内での反復用量とすることができる。
前記化合物の実際の投与量は、対象における疾患の指標及び特定の状況など、例えば年齢、サイズ、健康、症状の程度及び感受性因子などの因子、並びに投与時間及び経路、同時に投与している他の薬物又は処置などの他の因子に応じて変更することになる。投与レジメンは、最適の治療効果が得られるように調整することができる。
本方法は通常、ホスフェストロールを経口的に、少なくとも700mg、より好ましくは850〜5,000mg、最も好ましくは1,000〜1,500mgの1日量で投与することを含む。
異なる表現を用いれば、ホスフェストロールを体重1kgあたり少なくとも6mgの1日量で経口投与するのが好ましく、より好ましくは体重1kgあたり10〜66mg、最も好ましくは体重1kgあたり13〜20mgの1日量で経口投与する。
本処置方法の期間は通常7日間を超える。より詳細には、本方法は少なくとも14日間、特に、少なくとも28日間の期間を有する。
上述の1日量は1日1回投与してもよいし、ある程度定期的に間隔を置いた2回以上の個別の用量の形態で投与してもよい。特に好ましい実施形態では、本処置方法は、1日あたり少なくとも2回経口投与することを含み、より好ましくは、各回がホスフェストロールを少なくとも200mgの用量で1日あたり少なくとも2回、さらにより好ましくは、ホスフェストロールを少なくとも200mgの用量で1日あたり少なくとも3回経口投与することを含む。
本方法の特に好ましい実施形態では、ホスフェストロールを経口投与して、少なくとも1μg/ml、より好ましくは少なくとも1.5μg/ml、最も好ましくは少なくとも2μg/mlの遊離DESの血漿レベルを達成する。
本発明の別の態様は、少なくとも500mgのホスフェストロールを含む経口投与単位に関する。
本発明の経口投与単位は、本明細書で既に規定した、がんの根治的又は対症的処置に有利に利用することができる。
経口投与単位は、錠剤、顆粒剤、カプセル剤及び散剤並びに液剤からなる群から選択されるのが好ましい。経口投与単位は錠剤又はカプセル剤であるのがさらにより好ましい。
経口投与単位は通常0.5〜2.0g、より好ましくは0.7〜1.5g、最も好ましくは0.8〜1.2gの間の重量を有する。別の実施形態では、経口投与単位は10〜90wt%の間の、より好ましくは20〜80wt%の間の薬学的に許容される添加剤を含む。薬学的に許容される添加剤は、着色剤、香味剤又は矯味剤、賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、安定剤、界面活性剤、滑剤、可塑剤、保存剤、甘味剤及びそれらの組み合わせから適宜選択される。
崩壊剤は、ラクトース、無水ラクトース、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポラクリリンカリウム、アルファ化デンプン、微結晶セルロース及びそれらの組み合わせからなる群から選択するのが有利である。好ましい実施形態では、経口投与単位は7wt%までの、好ましくは2〜5wt%の崩壊剤を含む。
本発明の投与単位は適宜、圧縮錠剤の形にしてもよい。このような錠剤は、例えば被覆で包む前に、本明細書に規定するホスフェストロールを芯部に含んでいるなど、組成の異なる2つ以上の層を適宜含んでいてもよい。
本発明の投与単位は打錠機で作製するのが好都合である。錠剤を鋳型から容易に取り除くことができるようにするため、投与単位は通常、0.2〜4wt%の間の滑沢剤又は滑り剤(gliding agent)を含有する。滑沢剤又は滑り剤は、タルク、ナトリウムステアリルフマレート、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、硬化ヒマシ油、硬化ダイズ油、ポリエチレングリコール、デンプン、無水コロイドシリカ及びそれらの組み合わせからなる群から選択するのが好ましい。
以下の実施例は、本発明の範囲を限定しないようにしつつ、本発明及びその好ましい実施形態のさらなる例示を意図するものである。
実施例1
ホルモン感受性(MCF−7)及びホルモン非感受性(MDA−MB231)乳がん細胞株における、DES及びホスフェストロールのインビトロでの直接の細胞毒性を試験した。
細胞は、10%(v/v)の熱失活したウシ胎仔血清(FBS)及び2mMのL−グルタミンを含有するRPMI1640(増殖培地)で37℃、5%CO及び加湿条件下、インビトロで維持した。細胞を回収、洗浄、増殖培地に再懸濁、及び計数した。細胞を、0.5〜1×10個/ml(細胞の型による)でアッセイ培地(RPMI1640+1%(v/v)の熱失活したFBS+及び2mMのL−グルタミン)に再懸濁し、50μl/ウェルの分取量で96ウェルアッセイプレート(コーニング、黒壁プレート)に播種した。
プレートは化合物添加前に、加湿した5%CO下、37℃で一晩インキュベートした。DESは60mMのストック濃度で100%DMSOに溶解し、ホスフェストロールは60mMのストック濃度で滅菌水に溶解した。
次いで、全ての化合物のストックを連続希釈した。細胞を曝露した終濃度は300、150、75、37.5、18.75、9.4、4.7、2.3、1.2及び0.6μMであった。陽性対照はシスプラチンとした。シスプラチンを1%FBS培地で希釈して1mMのストック濃度とし、シスプラチンストックを連続希釈した。細胞を曝露した終濃度は100、50、25、12.5、6.3、31、1.6、0.8、0.4、0.2μMであった。
プレートは化合物添加後に、加湿した5%CO下、37℃で72時間インキュベートした。生細胞率を、セルタイターブルー(Cell titer blue)(登録商標)(Promega)アッセイにより評価した。10μlのセルタイターブルー(商標)試薬を各試験ウェル/ブランクウェルに添加した。プレートは分析前に、加湿した5%CO下、37℃で3時間インキュベートした。蛍光はフレックスIIステーションプレートリーダー(Flex II station plate reader)を用いて測定した。励起波長を570nm、発光波長を600nm、カットオフを590nmとした。生データをグラフパッドプリズム(GraphPad Prism)で処理し、平均値、標準偏差値及びIC50値を算出した。
このようにして得られた結果を表1に示す。
Figure 2016509571
結論:
これらの結果から、DES及びホスフェストロールのいずれにも、MCF7及びMDA−MB231乳がん細胞株において、インビトロで細胞毒性があることが示される。この2つ化合物のうちでは、DESが最も細胞毒性が強い。この知見は、(a)ホスフェストロールはDESよりも細胞毒性が強かったこと、及び(b)DESはホルモン非依存性乳腺腫瘍では細胞毒性がなかったことを示した、Schneider博士の論文と全く対照的である。
実施例2
患者での第I相研究を進行乳がん患者で行なって、経口的にホスフェストロールで処置することによる、これらの患者での副作用プロフィールを調べた。
含めた患者全員が、少なくとも1つの処置を既に受けていた。
患者を4週間の間、経口的に1日あたり3回、250mgのホスフェストロールで処置する。1日あたりの合計ホスフェストロール用量は750mgである。他の全ての処置は、この研究の間は停止する。
処置に伴う毒性は軽微で、血栓塞栓性の副作用は検出されない。
結論
この研究から、ホスフェストロールは、乳がん患者で使用するのに安全であることが示される。
実施例3
ホスフェストロール錠剤500mgの1kgバッチを、直接圧縮により調製した。API及び添加剤は、0.85mmの篩を通した。500グラムのホスフェストロールテトラナトリウムを、435グラムのケイ化微結晶セルロース(Prosolv smcc 90(商標))及び50グラムのクロスカルメロースナトリウム(Ac−di−Sol(商標))と、Vブレンダー内で20分間混ぜ合わせた。この混合物に15グラムのステアリン酸マグネシウムを添加し、継続して5分間混ぜ合わせた。各1,000mgの錠剤は、カプレット形パンチを使用してコーシュ(Korsch)EK0で調製した。

Claims (17)

  1. 雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置方法における使用のためのホスフェストロール(ジエチルスチルベストロールジホスフェート)であって、前記方法が、ホスフェストロールを少なくとも500mgの1日量で経口投与することを含む、ホスフェストロール。
  2. がんがホルモン非感受性がんである、請求項1に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  3. ホルモン非感受性がんが、ホルモン感受性がんを抗エストロゲン、アロマターゼ阻害剤又は17αヒドロキシラーゼ/C17,20リアーゼ(CYP17A1)阻害剤により処置した後に発症したものである、請求項2に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  4. ホルモン非感受性がんが、ホルモン感受性がんを17αヒドロキシラーゼ/C17,20リアーゼ(CYP17A1)阻害剤、特にアビラテロンにより処置した後に発症したものである、請求項3に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  5. がんが、乳がん、子宮内膜がん及び卵巣がんからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  6. がんが乳がんである、請求項5に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  7. 乳がんがトリプルネガティブ乳がんである、請求項6に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  8. 方法が、ホスフェストロールを500〜5,000mgの1日量で経口投与することを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  9. 方法が、ホスフェストロールを少なくとも7日の期間、少なくとも500mgの1日量で経口投与することを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  10. 方法が、ホスフェストロールを体重1kgあたり少なくとも6mgの量で経口投与することを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  11. 方法が、ホスフェストロールを経口投与して、1μg/mlを超える遊離DESの血漿レベルを達成することを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  12. 方法が、ホスフェストロールを1日少なくとも2回経口投与することを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  13. 哺乳動物がヒトである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の処置における使用のためのホスフェストロール。
  14. ホスフェストロールを少なくとも500mg含有する経口投与単位。
  15. 錠剤又はカプセル剤である、請求項14に記載の経口投与単位。
  16. 0.5〜2.0gの重量を有する、請求項14又は15に記載の経口投与単位。
  17. 経口投与量が、10〜90wt%の薬学的に許容される添加剤を含む、請求項14〜16のいずれか一項に記載の経口投与単位。
JP2015536176A 2012-10-15 2013-10-14 雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置における使用のためのホスフェストロール Pending JP2016509571A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP12188524.8 2012-10-15
EP12188524 2012-10-15
PCT/EP2013/071431 WO2014060358A1 (en) 2012-10-15 2013-10-14 Fosfestrol for use in curative or palliative treatment of cancer in female mammals

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016509571A true JP2016509571A (ja) 2016-03-31

Family

ID=47046414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015536176A Pending JP2016509571A (ja) 2012-10-15 2013-10-14 雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置における使用のためのホスフェストロール

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20160199298A1 (ja)
EP (1) EP2906223A1 (ja)
JP (1) JP2016509571A (ja)
CN (1) CN105899214A (ja)
BR (1) BR112015008368A2 (ja)
CA (1) CA2888166A1 (ja)
MX (1) MX2015004759A (ja)
WO (1) WO2014060358A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3280448B1 (en) 2015-04-10 2020-12-30 Capsugel Belgium NV Abiraterone acetate lipid formulations
US20210171804A1 (en) * 2017-11-01 2021-06-10 3M Innovative Properties Company Low combustibility adhesive composition with layered construction

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE518690A (ja) 1952-04-07
WO2004094599A2 (en) * 2003-04-18 2004-11-04 Norwood Immunology, Ltd. Disease prevention and vaccination following thymic reactivation
CN1809379A (zh) * 2003-04-18 2006-07-26 诺伍德免疫学有限公司 先于胸腺再活化的疾病预防和疫苗接种
US8900634B2 (en) * 2008-11-03 2014-12-02 Nal Pharmaceuticals, Ltd. Diethylstilbestrol dosage form and methods of treatment using thereof
US9132105B2 (en) * 2010-08-04 2015-09-15 Pellficure Pharmaceuticals, Inc. Treatment of prostate carcinoma

Also Published As

Publication number Publication date
US20160199298A1 (en) 2016-07-14
WO2014060358A1 (en) 2014-04-24
MX2015004759A (es) 2015-10-12
BR112015008368A2 (pt) 2017-07-04
CN105899214A (zh) 2016-08-24
CA2888166A1 (en) 2014-04-24
EP2906223A1 (en) 2015-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6365993B2 (ja) キノリン誘導体による軟部組織肉腫の治療方法と用途、及び軟部組織肉腫治療するための薬用組成物
JP6911047B2 (ja) がんの処置のための、Notch阻害剤およびCDK4/6阻害剤の併用療法
CN108464981B (zh) 抑制tie2激酶的组合物在制备治疗癌症的药物中的用途
RU2508116C2 (ru) Способ и композиции для лечения рака
Chen et al. Gallic acid abolishes the EGFR/Src/Akt/Erk-mediated expression of matrix metalloproteinase-9 in MCF-7 breast cancer cells
JP6911048B2 (ja) がんの処置において使用するための、Notch阻害剤およびPI3K/mTOR阻害剤を用いた併用療法
WO2013064900A1 (en) Oral immediate release formulations for substituted quinazolinones
KR102490547B1 (ko) 퀴놀린 유도체로 갑상선암을 치료하기 위한 방법과 용도 및 갑상선암을 치료하기 위한 약학적 조성물
EP3429614B1 (en) Method of treating triple negative breast cancer
CA2692234C (en) Use of dexanabinol in the treatment of melanoma
JP2019513812A (ja) 化学療法の改善
CA2923667A1 (en) Cancer therapy
US20170258817A1 (en) Fosfestrol for use in curative or palliative treatment of prostate cancer
JP2016509571A (ja) 雌哺乳動物でのがんの根治的又は対症的処置における使用のためのホスフェストロール
JP2017527627A (ja) 喫煙者における非小細胞肺癌の治療のための、カルボプラチンおよびパクリタキセルと併用したベリパリブ
AU2020255063B2 (en) Combined use of A-nor-5α androstane compound drug and anticancer drug
JP4091639B2 (ja) チロシンキナーゼ阻害剤が惹起する皮膚障害の予防剤および/または処置剤
EP4110326B1 (en) Combination comprising alpelisib and 6-(2,4-dichlorophenyl)-5-[4-[(3s)-1-(3-fluoropropyl)pyrrolidin-3-yl]oxyphenyl]-8,9-dihydro-7h-benzo[7]annulene-2-carboxylic acid
JP4322933B2 (ja) チロシンキナーゼ阻害剤が惹起する皮膚障害の予防剤および/または処置剤
Raja et al. Chronology of Anticancer Drugs and Their Development
KR20180104744A (ko) 중증 신장 기능 장애를 갖는 암 환자에 대한 치료 방법
CN117357533A (zh) 富马酸奥比特嗪与替莫唑胺联合用药在治疗脑胶质瘤中的应用
EP4322941A1 (en) Combination comprising ribociclib and amcenestrant
TW202304424A (zh) 包含依維莫司和安森司群的組合
TW202302084A (zh) 以安森司坦和帕博西尼治療乳癌