JP2016507903A - レーザ点火システム - Google Patents
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Abstract
本発明は、パルスレーザビームを生成するための少なくとも1つの手段(10)と、当該生成されたパルスレーザビームを焦点領域(23)に集光するための少なくとも1つの手段(20)とを備えたレーザ点火システム(1)に関し、当該レーザ点火システム(1)はたとえば、内燃機関またはバーナーにおいて可燃性混合気を点火するために使用され、前記レーザ点火システム(1)は、正規化フルエンス体積が0.1を上回るパルスレーザビームを生成するように構成されている。
Description
従来技術
本発明は、パルスレーザビームを生成するための少なくとも1つの手段と、生成された当該パルスレーザビームを焦点領域に集光するための少なくとも1つの手段とを備えたレーザ点火システムに関し、当該レーザ点火システムはたとえば、内燃機関またはバーナーにおいて可燃性混合気を点火するために使用される。
本発明は、パルスレーザビームを生成するための少なくとも1つの手段と、生成された当該パルスレーザビームを焦点領域に集光するための少なくとも1つの手段とを備えたレーザ点火システムに関し、当該レーザ点火システムはたとえば、内燃機関またはバーナーにおいて可燃性混合気を点火するために使用される。
レーザ点火へのレーザの現在の応用は、特に、レーザ光の集光可能なところが可能な限り小さいことに主眼を置いたものである。開口数が大きい光学系(DIN 58629-1)を用いることにより、焦点領域におけるビーム径を可能な限り小さくし、かつ、可能な限り高い強度(単位面積あたりのパワー=パワー密度)を実現するという目的が遂行される。Koga 他により(Journal of Physics D 43 (2010), 025204)、プラズマを点弧させるためには、焦点におけるしきい強度の他に、最小エネルギーないしは最小フルエンス(単位面積あたりのエネルギー=エネルギー密度)も必要であることを示すことができた。
しかし、高い強度が実現されるにもかかわらず、特に希薄化した混合気の場合には、レーザ点火時に不都合な現象が生じること、たとえば、エンジンストールにまで至る可能性があるイグニッション失火等が生じることも判明している。これに伴い、エンジンの運転時静音性の欠如も生じる。それにより、有害エミッションが増大し、この有害エミッションの増大により、従来の電気点火システムと比較したときのレーザ点火システムの競争力に悪影響が及ぼされる。
本発明の利点/本発明の開示
したがって本発明の課題は、上述の欠点を解消ないしは縮小できるように、冒頭に述べた形式のレーザ点火システムを改善することである。
したがって本発明の課題は、上述の欠点を解消ないしは縮小できるように、冒頭に述べた形式のレーザ点火システムを改善することである。
前記課題は、冒頭に述べた形式の点火システムの場合、本発明では、当該点火システムが、正規化されたフルエンス体積が0.1より大きいパルスレーザビームを生成するように構成することにより解決される。
フルエンス体積を正規化した値が0.1を上回るパルスレーザビームを生成する本発明の構成が特に有利であるのは、このようなパルスレーザビームにより、比較的大きな体積でプラズマ形成を実現できるからである。
本発明の他の実施形態では、フルエンス体積を正規化した値が更に、0.3を上回るかまたは0.5を上回る。実現されるフルエンス体積が、最大可能フルエンス体積に非常に近くなり、このことにより、点火確率がほぼ最大限になるという利点が奏される。
ここで、フルエンス体積を定義するためには、最小エネルギー密度を用いる。この最小エネルギー密度は最小フルエンスとも称され、基本的には、適宜選択することが可能なものである。たとえば、目標とする混合状態に応じて、最小フルエンスの決定を適切に行うことができる。たとえば、最小フルエンスが20J/mm2であると仮定することができる。これは特に、3バールの空気‐メタン混合気に適していることが判明している。室温かつ標準的な大気圧で空気中にプラズマを生成するためには(空気絶縁破壊)、たとえば15J/mm2の最小フルエンスで十分である。システムや外部周辺条件に応じて、たとえば温度または圧力が高くなると、システムの所要最小フルエンスは、10J/mm2または20J/mm2または25J/mm2または30J/mm2となることがある。
本発明の基礎となる認識は、比較的大きな体積でこの最小フルエンスに達すると、レーザパルスの実際のエネルギーが比較的均一に分布した状態になっているということである。このことにより、焦点領域においてプラズマが形成された後、燃料混合気が着火する確率を高くすることができる。このことによりイグニッション失火は回避され、内燃機関の運転静音性は改善される。このことにより、非常に希薄化した燃料混合気、すなわち空気過剰率が高い燃料混合気も、比較的確実に点火させることが可能になる。このことが有利であるのは、内燃機関の効率は通常、点火対象となる混合気が希薄化しやすくなるほど増大するからである。
それに対し、プラズマが比較的小さい場合、これが比較的高強度であっても、混合気が点火せずに、生成されたプラズマのエネルギーがたとえば音波となって消失する確率が高くなる。
最小フルエンスを超える領域である体積を、フルエンス体積と称する。所与のレーザビーム特性値で、かつ集光の特定の開口数の場合のフルエンス体積を、最大可能フルエンス体積に基づいて正規化したものが、上述の「正規化されたフルエンス体積」である。「レーザビーム特性値」とは、ここではとりわけ、パルスエネルギーとビーム品質M2(DIN EN ISO 11146-1)とを包含した概念である。
最大可能フルエンス体積とは、所与のレーザ点火システムにおいて、最小フルエンスと、特にパルスエネルギー、ビーム品質M2および波長であるレーザビーム特性値との各パラメータを固定させながら、レンズの開口数を変化させることにより、たとえば集光レンズを交換するかまたはレンズの均一照射度を変化させることにより理論的に実現される最大限のフルエンス体積である。
フルエンス体積を特定する限界は、上記のように、最小フルエンス付近で引かれる。典型的にはこの最小フルエンスは、最大フルエンスの1/10から1/2までの値の付近である。最大フルエンスとは、生成されたレーザビームの焦点領域において最大のフルエンスである。最大フルエンスの値は、10J/mm2を下回ってはならない。最大フルエンスを少なくとも50J/mm2とすると、より良い。このようにすると、プラズマ形成が確実に開始されるのを保証できるからである。
1つの有利な実施形態では、フルエンス体積の最小サイズは1×10−5mm3である。少なくとも10−4mm3の、より大きなフルエンス体積が望ましい。レーザビーム形状に応じて、フルエンス体積はとりわけ楕円状の形状を有する。レーザ点火システムに特に有利なのは、フルエンス体積の横方向寸法Rに対する長手方向寸法Zの比が少なくとも20倍であることが判明した。ここでは、少なくとも40倍が望ましい。
パルスレーザ光の生成は、たとえば固体レーザ等を有するレーザ光源を用いて行われる。オプションとして、レーザダイオードまたはこれに相当するポンプ光源を用いて、このレーザ光源をポンピング励起することができる。場合によっては、固体レーザは受動Qスイッチを具備している。たとえば欧州特許出願公開第1888914号明細書等に記載されているような他のレーザ光源や発振増幅系を用いることも、基本的には可能である。
特に有利な実施形態では、レーザ光源により生成されるレーザビームのパルスエネルギーは、少なくとも1mJである。レーザビームの最小エネルギーを3mJとするのが望ましい。また、レーザビームのパルス幅が0.5nsを下回らないのが非常に有利であり、少なくとも2nsのパルス幅であれば一層好適である。
全体としては、パルスレーザビームのビーム品質M2が20より小さいと有利であることが判明している。特に有利なのは、ビーム品質が最大10であること、つまり、たとえば5であることである。
他の1つの有利な実施形態では、焦点領域における強度は、1011W/cm2から1013W/cm2までの範囲内である。
本出願人の検証によって、更に、生成されたレーザ光の集光時の結像誤差、とりわけ回折現象および/またはケラレ現象(「口径食」とも称される)が、本発明において設けられる、生成されたパルスレーザビームの集光手段において、集光後のレーザビームが可燃性混合気を点火する適性に悪影響を及ぼす事例が多いことも判明した。
結像誤差を回避して光結像を改善するためには、たとえば集光レンズ等の集光手段が、有利には直径ないしは自由開口を基準として最大75%均一照射されるように、または、せめて直径を基準として50%は均一照射されるように、留意しなければならない。このようにすると、特にストレールレシオ(DIN EN ISO 14880-3)が0.8から1までの範囲内となる。ストレールレシオとは、ビームが回折されるときの結像誤差の自由度を表す尺度であり、特に、未回折ビームと回折ビームとの最大フルエンスまたは最大強度の比である。
システム的な検証により、本発明のレーザ点火システムを用いると、希薄性がλ=1.5を上回る燃料混合気を点火できるようになること、および、正規化されたフルエンス体積が大きくなるほど希薄化限界がより大きい値にシフトすることが判明した。希薄化限界が高い混合気を用いて、レーザ点火システムも一緒に使用して、内燃機関を確実に動作させることが可能であることにより、有害物質エミッションが低下し、かつ、燃焼効率が上昇する。
従属請求項に本発明の有利な実施形態が記載されている。図面の各図に示された本発明の実施例についての以下の記載から、本発明の他の特徴、用途および利点を導き出すことができる。これらの他の特徴、用途および利点については、特許請求の範囲の記載および請求項の引用関係にかかわらず、また、明細書ないしは図面における各特徴の記載にかかわらず、記載または図示されたすべての特徴が、単独または任意の組み合わせで、本発明の対象となる。
実施例の説明
図1は、レーザ点火システム1を示す概略図であり、当該レーザ点火システム1は、パルスレーザビーム生成手段10と集光手段20とから構成される。同図中、パルスレーザビーム生成手段10への給電電力と、レーザ点火プラグとしての前記レーザ点火システム1の構造上の具体的構成は示していない。これらについては、たとえば欧州特許出願公開第1519038号明細書から、当業者に公知となっている。オプションとして、パルスレーザビームの光伝送を行うための手段が設けられている。さらに、パルスレーザビーム生成手段10および/または他の構成要素を冷却するための伝熱路も設けることができ、この伝熱路は特に、冷却液用の管路である。また、レーザ点火システム1を内燃機関に取り付けるために用いることができる手段も図示していない。
図1は、レーザ点火システム1を示す概略図であり、当該レーザ点火システム1は、パルスレーザビーム生成手段10と集光手段20とから構成される。同図中、パルスレーザビーム生成手段10への給電電力と、レーザ点火プラグとしての前記レーザ点火システム1の構造上の具体的構成は示していない。これらについては、たとえば欧州特許出願公開第1519038号明細書から、当業者に公知となっている。オプションとして、パルスレーザビームの光伝送を行うための手段が設けられている。さらに、パルスレーザビーム生成手段10および/または他の構成要素を冷却するための伝熱路も設けることができ、この伝熱路は特に、冷却液用の管路である。また、レーザ点火システム1を内燃機関に取り付けるために用いることができる手段も図示していない。
本実施例では、パルスレーザビームを生成するために、受動Qスイッチ12を具備する固体レーザ11を使用する。これはたとえば、1064nmの波長の光を生成するレーザである。固体レーザ11に用いられるポンプ光源としては、半導体ダイオードレーザが使用される。集光手段20としては、たとえばテレスコープ等のレンズ系が用いられる。これは、パルスレーザビームを発散させるための発散レンズ21と、当該パルスレーザビームを焦点領域23に集光するための集光レンズ22とから構成される。集光レンズ22は、レンズ径の最大75%まで均一照射される。集光レンズ22の均一照射度は、レンズ径の60%未満とすることが推奨される。
集光レンズ22の均一照射度が異なると、パルスレーザビームの集光強度が異なってくる。図2に、均一照射度がレンズ径の75%(図2a,d)、60%(図2b,e)、50%(図2c,f)、40%(図2g)、パルスレーザビーム35%(図2h)および30%(図2i)である場合の各ビーム火線を示す。レーザパルスエネルギーが9mJである場合のビーム火線をシミュレートした。図2a,bおよびcは、ビーム品質M2が異なる複数のレーザビームにそれぞれ対応するビーム火線を示しており、以下(図3)では、これらのレーザビームを点火実験にて用いた。図2d,e,f,g,hおよびiのビーム火線のシミュレーション計算では、図2cにおけるビーム火線と同じレーザパラメータを使用し、集光レンズ22の均一照射度のみを変化させた。このようにすると、焦点領域23にて生じる最大フルエンスが変化した。
ビーム火線のシミュレーション計算を行うためには、ガウスビームの数学的記述により、レーザビームのビーム伝播を近似することができる。ガウスビームは、ガウス曲線状の横断面形状と、ローレンツ曲線状の縦断面形状とを有する。
レーザビームのビーム半径ω0と発散Θ0という2つの特性パラメータを用いて、レーザ光の集光性をビーム品質値M2によって記述する:
M2 = (π/λ)・θ0・ω0
ここで、λは波長である。
M2 = (π/λ)・θ0・ω0
ここで、λは波長である。
平均パワー密度lは、パワーPと横断面積Aとの比から求められる:
I=P/A
I=P/A
パルスエネルギーQは、パワーPにパルス幅τを乗算したものである:
Q=P・τ
フルエンスとも称される平均エネルギー密度Hは、パルスエネルギーと横断面積Aとの比である:
H = Q/A
z=0において最大フルエンスHmaxになる。つまり、横断面積A(z=0)=πω0 2となる焦点領域において、最大フルエンスHmaxになり、以下の通りとなる:
Hmax = H(z=0) = (2・Q)/(π・ω0 2)
Q=P・τ
フルエンスとも称される平均エネルギー密度Hは、パルスエネルギーと横断面積Aとの比である:
H = Q/A
z=0において最大フルエンスHmaxになる。つまり、横断面積A(z=0)=πω0 2となる焦点領域において、最大フルエンスHmaxになり、以下の通りとなる:
Hmax = H(z=0) = (2・Q)/(π・ω0 2)
上述のパラメータを用いて、エネルギー密度ないしはフルエンスが等しくなる場所R(z)を計算することができる。このようにエネルギー密度ないしはフルエンスが等しい複数の場所は、z軸までの距離に依存するフルエンスが等しい線として求められる。これは等フルエンスとも称される:
または
したがってフルエンス体積FV=f(M2,Q,HSchwelle)は、ビーム品質M2、パルスエネルギーQ、ないしは、最大フルエンスおよび最小フルエンスに依存する。レーザ結晶のビーム品質M2およびパルスエネルギーQが既知である場合には、上述の数式を用いてビーム火線をシミュレート計算して、フルエンス体積FVを計算することができる。
図3に、ビームウエスト半径(図3a)および最大フルエンス(図3bおよび3c)を横軸として、10J/mm2(破線)、15J/mm2(点線)および20J/mm2(実線)という異なる最小フルエンスで得られたフルエンス体積をプロットしたグラフを並べて示す。
図3aでは、パルスエネルギーQ=12mJおよびビーム品質M2=6.1を一定に維持しながら、焦点径を変化させたり、ないしはビームウエストの半径を変化させることにより、レーザビームの像が変化し、これがフルエンス体積の大きさに影響を及ぼすことが分かる。ここで、特定の焦点径ないしはビームウエスト半径になったとき、フルエンス体積は最大値をとる。最小フルエンスが低下するほど、フルエンス体積は大きくなる。最小フルエンスが小さくなると、フルエンス体積の最大値(各グラフ中にてそれぞれ点により示している)は、ビーム半径がより大きい側にシフトする。
図3bおよび3cに、最大フルエンスHmaxを横軸としてフルエンス体積を示す。最小フルエンスが低下するほど、10J/mm2(破線)、15J/mm2(点線)、20J/mm2(実線)と、フルエンス体積が大きくなる。最小フルエンスが増加するほど、フルエンス体積の最大値は、最大フルエンスが小さくなる方向にシフトする。
図3bでは、パルスエネルギーが12mJかつビーム品質が6.1である場合のフルエンス体積と、パルスエネルギーが9mJかつビーム品質が3.4である場合のフルエンス体積とを計算した。パルスエネルギーとビーム品質との上記いずれの組み合わせでも、最大フルエンスに依存するフルエンス体積は等しくなる。
比較対照のため、図3cに最大フルエンスを横軸として、パルスエネルギーが12mJかつビーム品質が3である場合のフルエンス体積を示す。パルスエネルギーとビーム品質との組み合わせを変えると、実現されるフルエンス体積が変わってくる。
図2のビーム火線により、ビーム半径は、焦点領域23における位置に依存することが分かる。ここでZ[mm]は、光軸上における焦点領域23までの相対距離を表す。半径R[mm]は、強度またはフルエンスが最大強度ないしは最大フルエンスの1/e2となるガウス形状のレーザビームの寸法に相当する。最大強度および最大フルエンスは、使用目的に応じて調整することができる。ビーム火線には、最大フルエンスの1/e2(斜線領域)、10J/mm2(明るい領域)および15J/mm2(ドット領域)という3つの各閾値を上回る3つの各領域を示している。選択された最小フルエンスを超える領域であるフルエンス体積の形状および寸法により、集光レンズの特定の均一照射度の場合のフルエンス体積と、それにより生じる集光度とを計算することができる。
集光レンズの均一照射度が75%の場合(図2a)、半径Rが0.01mmであり、長さZが0.11mmであり、最小フルエンスが10J/mm2である場合、横方向寸法に対する長手方向寸法の比が11で、フルエンス体積は6.4×10−5mm3となる。同じ最小フルエンスおよび半径において、集光レンズの均一照射度が60%である場合(図2b)、横方向寸法に対する長手方向寸法の比が14で、フルエンス体積は8.6×10−5mm3となる。集光レンズの均一照射度が50%である場合(図2c)、横方向寸法に対する長手方向寸法の比が20で、10.6×10−5mm3のフルエンス体積となる。
最小フルエンスの値を一定に維持しながら、レンズの均一照射度を変化させることにより、これに伴ってパルスレーザビームの集光度が変化すると、最大可能フルエンス体積を求めることができる。
図2aから2cのフルエンス体積の上述の実施例の計算と同様、図2dから2iについてフルエンス体積を計算した。最小フルエンスを10J/mm2とすると、フルエンス体積および正規化フルエンス体積は以下のようになった:
均一照射度が75%である場合、
フルエンス体積FV(75%)=6.421×10−5mm3、正規化フルエンス体積nFV(75%)=0.517
FV(60%)=8.579×10−5mm3、nFV(60%)=0.691
FV(50%)=10.64×10−5mm3、nFV(50%)=0.857
FV(40%)=12.42×10−5mm3、nFV(40%)=1
FV(35%)=11.5×10−5mm3、nFV(35%)=0.926
FV(30%)=5.35×10−5mm3、nFV(30%)=0.431
本実施例では、均一照射度が40%である場合に、12.42×10−5mm3の最大可能フルエンス体積が実現される。フルエンス体積の正規化はこの値に基づいて行われる。
均一照射度が75%である場合、
フルエンス体積FV(75%)=6.421×10−5mm3、正規化フルエンス体積nFV(75%)=0.517
FV(60%)=8.579×10−5mm3、nFV(60%)=0.691
FV(50%)=10.64×10−5mm3、nFV(50%)=0.857
FV(40%)=12.42×10−5mm3、nFV(40%)=1
FV(35%)=11.5×10−5mm3、nFV(35%)=0.926
FV(30%)=5.35×10−5mm3、nFV(30%)=0.431
本実施例では、均一照射度が40%である場合に、12.42×10−5mm3の最大可能フルエンス体積が実現される。フルエンス体積の正規化はこの値に基づいて行われる。
図2では、集光鮮鋭度が低下するほどフルエンス体積が増大するのが明らかに認識できる。図2a−2c、および図2d−2iという2つの群から、フルエンス体積はまず第一に、レンズ系20の均一照射度に依存し、第二に、焦点領域23におけるビーム品質M2に依存するか、または、焦点領域23における設定された最大フルエンスに依存することが分かる。
以下のように関係を記述することができる:
焦点径すなわちビームウエストの半径ω0が変化するように、パルスエネルギーQおよびビーム品質M2を一定に維持しながらレーザビームの像を変化させると、これによりフルエンス体積FVの大きさに影響を及ぼすことができる。その際には、特定の焦点径になったときに、フルエンス体積FVは最大値をとる。
焦点径すなわちビームウエストの半径ω0が変化するように、パルスエネルギーQおよびビーム品質M2を一定に維持しながらレーザビームの像を変化させると、これによりフルエンス体積FVの大きさに影響を及ぼすことができる。その際には、特定の焦点径になったときに、フルエンス体積FVは最大値をとる。
フルエンス閾値ないしは最小フルエンスが低下するほど、フルエンス体積FVは大きくなり、フルエンス閾値ないしは最小フルエンスが小さくなると、フルエンス体積の最大値は、ビーム半径ω(z)がより大きくなる方へシフトする。
希薄化した可燃性燃料混合気をレーザ点火システム1が確実に点火できる希薄化限界が、内燃機関における当該レーザ点火システム1の品質特性値となる。図4に、フルエンス体積(FV)に依存するメタン‐空気混合気の希薄化限界λを示す。集光レンズ22の、図2a−2cに示したビーム火線にそれぞれ対応する3つの各均一照射度について、3mJ、5mJ、7mJおよび9mJのパルスエネルギーの場合の各希薄化限界λを求めた。これを求めるために、フローチャンバにおける発火試験時に、メタン‐空気混合気の点火確率を、希薄化段階λに依存して測定した。各希薄化段階λごとにそれぞれ、圧力3バールかつ流速5m/sであるメタン‐空気混合気において30回の点火プロセスを行い、成功した点火を記録した。希薄化限界は、点火確率が95%まで低下したときのλである。
集光レンズ22の均一照射度ごとに、かつパルスエネルギーごとに、ビーム火線をシミュレート計算し、その結果から、最小フルエンスが15J/mm2である場合のフルエンス体積を計算した。この試験では、集光レンズ均一照射度が50%かつパルスエネルギーが9mJである場合に、5.7×10−5mm3の最大可能フルエンス体積に達した。
図4では、希薄化限界λはフルエンス体積(FV)の増大とともに上昇することが分かる。したがって、パルスエネルギーおよびビーム品質M2といったレーザビーム特性値を固定した状態で、正規化フルエンス体積(nFV)のパラメータだけで、つまり、集光度を最適に選択することにより、希薄性を改善することができる。図2a,2bおよび2cに示したビーム火線について求められた希薄化限界については、グラフ中にて印を付している。
図5は、ビーム品質M2およびパルスエネルギーQに依存してフルエンス体積FVを示す。一例として、長さ10mmであるレーザ結晶(黒塗り三角形)と、長さ30mmであるレーザ結晶(白抜き三角形)との2つの各レーザ結晶の動作点を示す。可飽和吸収体の初期透過率は、両レーザ結晶ともT0=30%であった。破線は、フルエンス体積の等積変化の計算値であり、左側から右側に向かってフルエンス体積FVが増大していく。左から右へ順番に、各破線は、FV=2×10−5mm3、FV=4×10−5mm3、FV=6×10−5mm3、FV=8×10−5mm3のフルエンス体積にそれぞれ相当する。ここでは、いずれの場合にも最小フルエンスを15J/mm2とした。
図5では、ビーム品質M2が一定である場合、パルスエネルギーQが上昇するほどフルエンス体積FVが増大することが明らかである。パルスエネルギーQを一定とする場合、フルエンス体積FVを拡大するためには、ビーム品質M2を改善すること、つまりビーム品質M2がとる値を小さくする必要がある。パルスエネルギーQとビーム品質M2との組み合わせを変えることにより、同じフルエンス体積FVを生成することができる。
フルエンス体積を特定する限界は、上記のように、最小フルエンス付近で引かれる。典型的にはこの最小フルエンスは、最大フルエンスの1/10から1/2までの値の付近である。最大フルエンスとは、生成されたレーザビームの焦点領域において最大のフルエンスである。最大フルエンスの値は、10J/mm2を下回ってはならない。最大フルエンスの値は、10J/mm 2 から120J/mm 2 までの間とするとよい。最大フルエンスを少なくとも50J/mm2とすると、より良い。このようにすると、プラズマ形成が確実に開始されるのを保証できるからである。
1つの有利な実施形態では、フルエンス体積の最小サイズは1×10−5mm3である。少なくとも10−4mm3の、より大きなフルエンス体積が望ましい。レーザビーム形状に応じて、フルエンス体積はとりわけ楕円状の形状を有する。レーザ点火システムに特に有利なのは、フルエンス体積の横方向寸法Rに対する長手方向寸法Zの比が少なくとも20倍であることが判明した。フルエンス体積の長手方向寸法Zと横方向寸法Rとの比は20から60までの間とするとよい。ここでは、少なくとも40倍が望ましい。
特に有利な実施形態では、レーザ光源により生成されるレーザビームのパルスエネルギーは、少なくとも1mJである。レーザビームの最小エネルギーを3mJとするのが望ましい。パルスレーザビームのパルスエネルギーは、10mJから25mJまでの間とするとよい。また、パルスレーザビームのパルス幅が0.5nsを下回らないのが非常に有利であり、0.5nsから10nsまでの間とするとさらに有利であり、少なくとも2nsのパルス幅であれば一層好適である。
他の1つの有利な実施形態では、焦点領域におけるパルスレーザビームの最大強度は、10 11 W/cm 2 を上回るか、または、1011W/cm2から1013W/cm2までの範囲内である。
Claims (17)
- パルスレーザビームを生成するための少なくとも1つの手段(10)と、
生成した前記パルスレーザビームを焦点領域(23)に集光するための少なくとも1つの手段(20)と
を備えた、たとえば内燃機関またはバーナーにおいて可燃性混合気を点火するためのレーザ点火システムにおいて、
前記レーザ点火システム(1)は、0.1を上回る正規化フルエンス体積を有するパルスレーザビームを生成するように構成されており、
前記フルエンス体積は、最小フルエンスをすべての箇所において上回る体積によって定まるものであり、
前記正規化フルエンス体積(nFV)は、フルエンス体積を、最大可能フルエンス体積を基準として正規化したものであり、
前記最小フルエンスは、10J/mm2から20J/mm2までの範囲内の値をとり、特に10J/mm2、15J/mm2または20J/mm2である
ことを特徴とするレーザ点火システム。 - 前記最大可能フルエンス体積は、前記最小フルエンスおよびレーザビーム特性値を固定させながら集光の開口数を変化させることにより理論的に実現可能な最大限のフルエンス体積であり、
前記レーザビーム特性値は、とりわけパルスエネルギーおよびビーム品質M2である、
請求項1記載のレーザ点火システム。 - 前記最小フルエンスは、前記焦点領域(23)における前記パルスレーザビームの最大フルエンスの1/10から1/2までの範囲内の値により定められている、
請求項1または2記載のレーザ点火システム。 - 前記焦点領域(23)におけるパルスレーザビームの最大フルエンスは、10J/mm2を下回らず、特に50J/mm2を下回らない、
請求項1から3までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記焦点領域(23)におけるパルスレーザビームの最大フルエンスは、10J/mm2から120J/mm2までの間である、
請求項1から4までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記フルエンス体積の最小サイズは1×10−5mm3であり、有利には1×10−4mm3である、
請求項1から5までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記フルエンス体積の長手方向寸法(Z)と横方向寸法(R)との比は20倍を下回らず、有利には40倍を下回らない、
請求項1から6までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記フルエンス体積の長手方向寸法(Z)と横方向寸法(R)との比は20から60までの間である、
請求項1から7までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記パルスレーザビームを生成するための手段(10)は、ダイオードポンピング方式および/または受動Qスイッチ型の固体レーザであり、
および/または、
前記パルスレーザビームを集光するための手段(20)はレンズ系として、とりわけテレスコープとして構成されている、
請求項1から8までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記レンズ系は、当該レンズ系の自由開口の最大75%で、とりわけ50%で均一照射されることにより、とりわけ当該レンズ系のストレールレシオは0.8から1までとなる、
請求項9記載のレーザ点火システム。 - 前記パルスレーザビームのパルスエネルギーは、1mJを下回らず、有利には3mJを下回らない、
請求項1から10までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記パルスレーザビームのパルスエネルギーは、10mJから25mJまでの間である、
請求項1から11までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記パルスレーザビームのパルス幅は、0.5nsを下回らず、有利には2nsを下回らない、
請求項1から12までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記パルスレーザビームのパルス幅は、0.5nsから10nsまでの間である、
請求項1から13までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記パルスレーザビームのビーム品質M2は20未満であり、有利には10未満である、
請求項1から14までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記焦点領域(23)における前記パルスレーザビームの最大強度は、1011W/cm2を上回るか、または、1011W/cm2から1013W/cm2までの範囲内である、
請求項1から15までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。 - 前記レーザ点火システムは、電線、光伝送路および/または伝熱路を備えたレーザ点火プラグとして、および/または、内燃機関に取り付けるための手段を有するように構成されており、
前記伝熱路はとりわけ、冷却液用の管路である、
請求項1から16までのいずれか1項記載のレーザ点火システム。
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