JP2016506829A - 遠位組織当接部材を備えるエンドエフェクタ - Google Patents

遠位組織当接部材を備えるエンドエフェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2016506829A
JP2016506829A JP2015557123A JP2015557123A JP2016506829A JP 2016506829 A JP2016506829 A JP 2016506829A JP 2015557123 A JP2015557123 A JP 2015557123A JP 2015557123 A JP2015557123 A JP 2015557123A JP 2016506829 A JP2016506829 A JP 2016506829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
staple
thickness compensator
distal
tissue thickness
cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015557123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6290262B2 (ja
Inventor
シュミッド・キャサリン・ジェイ
スミス・ブレット・ダブリュ
シェルトン・フレデリック・イー・ザ・フォース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ethicon Endo Surgery Inc
Original Assignee
Ethicon Endo Surgery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US13/763,106 external-priority patent/US9592050B2/en
Application filed by Ethicon Endo Surgery Inc filed Critical Ethicon Endo Surgery Inc
Priority claimed from PCT/US2014/015307 external-priority patent/WO2014124263A2/en
Publication of JP2016506829A publication Critical patent/JP2016506829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6290262B2 publication Critical patent/JP6290262B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/068Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/068Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps
    • A61B17/0682Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps for applying U-shaped staples or clamps, e.g. without a forming anvil
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/068Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps
    • A61B17/072Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps for applying a row of staples in a single action, e.g. the staples being applied simultaneously

Abstract

締結具カートリッジは、締結具空洞を備えるカートリッジ本体と、カートリッジ本体の内部に少なくとも部分的に格納された締結具と、カートリッジ本体の上に位置決めされた層(11150)とを備えることができる。カートリッジ本体は、近位端部及び遠位端部を含むことができる。同様に、層は、近位端部及び遠位端部を含むことができる。層の遠位端部は、カートリッジ本体の遠位端部に関して遠位側に延在することができる。更に、層は、カートリッジ本体内に画定された締結具空洞に関して遠位側に延在する遠位部分(11156)を含むことができる。この遠位部分は、締結されている組織に対して位置決めされることができ、層が組織に対して埋め込まれた後に組織を柔軟に支持することができる。層は、この層が埋め込まれた後に組織を柔軟に支持することができる締結具空洞に関して近位側に延在する近位部分(11158)を含むことがある。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2012年3月28日付けで出願された「Tissue Thickness Compensator Comprising a Plurality of Medicaments」と題する米国特許出願第13/433,129号についての米国特許法第120条に基づく一部継続出願であり、この米国特許出願の内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明は、外科用器具に関するものであり、様々な実施形態において、組織の切断及びステープル留めを行うように設計された、外科用切断及びステープル留め器具並びにステープルカートリッジに関する。
以下の本発明の実施形態の説明文を添付の図面と併せて参照すると、本発明の特徴及び利点、並びにこれらを実現する方法は、より明らかとなり、発明自体のより深い理解が得られるであろう。
リンクトリガー式自動後退及びラチェット式手動後退機構を含むハンドル部分を備えた、外科用ステープル留め及び切断器具の左正面斜視図である。 自動発射運動距離終了後退機構及び手動発射後退機構を露出させるために、細長いシャフトの一部分が切り取られ、ハンドル筐体の右半殻部が取り除かれた、図1の外科用ステープル留め及び切断器具の右後方斜視図である。 図1のハンドル部分と外科用ステーブル留め及び切断器具の細長いシャフトとの右後方分解斜視図である。 部分的に分解された図1の外科用ステープル留め及び切断器具の右側面図である。 閉鎖機構が閉じかつクランプ締めされ、側面つめ機構が第1のストロークを完了し、発射機構の自動後退をトリガーする連結ラックの遠位リンクを露出させるために後退機構が取り除かれた、図1の外科用ステープル留め及び切断器具の部分分解右後方斜視図である。 エンドエフェクタが開き、反バックアップ機構が係合された初期状態における図4のステープル留め及び切断器具の部分分解左側面図である。4のステープル留め及び切断器具の部分分解左側面図である。 遠位リンクが作動され、反バックアップ解放レバーを前方でロックし、連結ラックが後退するのを許可する直後の図1の外科用ステープル留め及び切断器具の分解左側面詳細図である。 図1の外科用ステープル留め及び切断器具の遊び後方歯車と手動後退機構の手動後退レバー及びラチェット式歯止めとの右分解斜視図である。 反バックアップ機構が図8の手動後退レバーの作動前に引張/圧縮併用ばねから切り離されている完全発射後の連結ラックに係合された、図1の外科用ステープル留め及び切断器具の部分分解左側面図である。 反バックアップ解放レバー、後方歯車、及び手動発射解放レバーの隠れた部分が鎖線で表された、図9の外科用ステープル留め及び切断器具の部分分解左側面図である。 手動発射解放レバーの作動が連結ラックを手動で後退させた後の図10の外科用ステープル留め及び切断器具の部分分解左側面図である。 連結ラックが省略され、反バックアップ機構を係合解放する手動発射解放レバーを描く図11の外科用ステープル留め及び切断器具の部分分解左側面図である。 連結ラックが後退位置にあり、反バックアップ解放レバーが発射ロッドに係合された反バックアッププレートと共に近位側に位置決めされた、代替的な反バックアップ解放機構の右側面図である。 図13の後方歯車、自動後退カムホイール及び最も遠位側のリンクの右側面詳細図である。 更なる発射ストロークが自動後退カムホイールを遠位側に摺動させ、反バックアップ解放レバーをロックさせ、反バックアップ機構を係合解放した後の自動解放機構の右側面図である。 交換可能ステープルカートリッジの右半分がステープルチャンネルに含まれている、開放ステープル装着用アセンブリの左前方斜視図である。 完全交換可能ステープルカートリッジ及び非関節シャフト構成を有する図16のステープル装着用アセンブリの分解斜視図である。 ステープルカートリッジのカートリッジ本体の内部に位置決め可能な複数のステープルドライバの斜視図である。 図16のステープル装着用アセンブリのツーピースナイフ及び発射バー(「E形梁部」)の斜視図である。 ステープル装着用アセンブリのステープルカートリッジの楔形スレッドの斜視図である。 図16のステープル装着用アセンブリの中心線21−21による縦方向断面において得られた左側面図である。 交換可能ステープルカートリッジを含まず、かつ、ステープルチャンネルの遠位部分を含まない図16の開放ステープル装着用アセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジの内部ステープルドライバとツーピースナイフ及び発射バーの部分とを描く、図16のステープル装着用アセンブリの線23−23による断面において得られた正面図である。 ツーピースナイフ及び楔形スレッドの間にあるが、ステープルカートリッジの内部のステープル及びステープルドライバを見せるために横方向にオフセットさせられた中心接触点を含むように、図16の閉鎖ステープル装着用アセンブリの線24−24の長手軸にほぼ沿って得られた左側面図である。 ステープルカートリッジ交換の典型として少し多く後退させられたツーピースナイフが図24のステープル装着用アセンブリの左側面詳細図である。 ツーピースナイフが発射し始めた、図24に描かれた構成に対応する図25のステープル装着用アセンブリの左側面詳細図である。 ツーピースナイフ及び発射バーが遠位側で発射された後の図24の閉鎖ステープル装着用アセンブリの左側面断面図である。 ステープルカートリッジの発射及びツーピースナイフの後退の後の図27の閉鎖ステープル装着用アセンブリの左側面断面図である。 ツーピースナイフがロックアウト位置に落下することが許された、図28のステープル装着用アセンブリの左側面断面詳細図である。 本開示の様々な実施形態に従って様々な要素が取り除かれ、未発射位置にある発射アセンブリを描き、アクチュエータの解放止め具と係合されたスレッドを更に描くエンドエフェクタアセンブリの顎部の部分斜視図である。 様々な要素が取り除かれ、部分発射位置にある発射アセンブリを描き、アクチュエータの解放止め具から係合解放されたスレッドを更に描く図29Aの顎部の部分斜視図である。 シャフト及び着脱式エンドエフェクタを含む外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフト及びエンドエフェクタの部分斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに組み付けられているエンドエフェクタの部分斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに組み付けられているエンドフェクタの別の部分斜視図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトから分離されたエンドエフェクタを示す部分断面立面図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに結合されたエンドエフェクタを示し、開放ロック解放位置にあるスライド環を更に示す部分断面立面図である。 図30の外科用ステープル留め器具のシャフトに結合されたエンドエフェクタを示し、閉鎖ロック位置にあるスライド環を更に示す部分断面立面図である。 コンポーネントが取り除かれた状態で示された図30のエンドエフェクタの分解図である。 図30シャフトの分解図である。 ステープルが第1のシーケンス中に未発射位置から発射位置まで動かされた状態で示された、閉位置にあるアンビルと、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを備えるステープルカートリッジとの縦方向断面図である。 発射シーケンスが終了した後の開位置にあるアンビルを示す、図39のアンビル及びステープルカートリッジの別の断面図である。 未発射位置にあるステープルを示す、図39のステープルカートリッジの部分詳細図である。 未発射位置にあるステープルを示す、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを備えるステープルカートリッジの断面立面図である。 図42のステープルカートリッジの詳細図である。 未発射位置にあるステープルを示す、開位置にあるアンビルと、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジとの立面図である。 未発射位置にあるステープル及びアンビルと組織厚さコンペンセータとの間に捕捉された組織を示す、閉鎖位置にあるアンビルと、剛性支持部分及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを備えるステープルカートリッジとの立面図である。 図45のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。 アンビルとステープルカートリッジとの間に位置決めされた、異なる厚さを有する組織を示す、図45のアンビル及びステープルカートリッジの立面図である。 図47に示されたとおりの図45のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。 異なるステープルの内部に捕捉された、異なる組織厚さを補償する組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープル行によって横切られた1本以上の血管に圧縮圧力を加える組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープルの内部に捕捉された組織を示す図である。 ステープルの内部に捕捉された厚い組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープルの内部に捕捉された薄い組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステープルの内部に捕捉された中間の厚さを有する組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 少なくとも一実施形態による外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態によるエンドエフェクタの部分断面図である。 別の代替的実施形態によるエンドエフェクタの部分断面図である。 撓んだ状態で示されたエンドエフェクタの部分断面図である。 解放状態にある図58のエンドエフェクタの部分断面図である。 組織厚さコンペンセータを支持部分に対して保持するように構成された横方向保持部材を備えるステープルカートリッジの斜視断面図である。 組織をステープル留めするために用いられている図60のステープルカートリッジの断面図である。 カートリッジ本体と複数の発射可能なアタッチメント部材によってカートリッジ本体に取り付けられた組織厚さコンペンセータとを含むステープルカートリッジの斜視図である。 図62のステープルカートリッジの分解図である。 図62のステープルカートリッジの立面図である。 図64における切断線に沿って得られた、未発射位置にある発射可能なアタッチメント部材を示す図62のステープルカートリッジの断面図である。 図64における切断線に沿って得られた、発射破壊位置にある発射可能なアタッチメント部材を示す図62のステープルカートリッジの断面図である。 組織厚さコンペンセータの斜視図である。 ステープルカートリッジに組み付けられている図167の組織厚さコンペンセータの斜視図である。 図68の組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジの分解図である。 組織厚さコンペンセータ近位端部の斜視図である。 ステープルカートリッジに組み付けられた図70の組織厚さコンペンセータ部分立面図である。 図71の組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジの平面図である。 組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジに対して保持するマウント部の正面図である。 図73のマウント部の側面図である。 図73のマウント部の背面図である。 図73のマウント部の底面図である。 組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジのカートリッジ本体に対して解放可能に保持するように構成された保持ピンを含むステープルカートリッジの部分断面図である。 図解のため一部分が取り除かれた図77のステープルカートリッジの部分断面斜視図である。 無効にされた状態にある保持ピンを示す、図77のステープルカートリッジの部分断面図である。 無効にされた状態にある保持ピンを更に示す、図77のステープルカートリッジの部分斜視断面図である。 閉鎖状態にあるクランプを示す、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に対して解放可能に保持するように構成されたクランプを含むステープルカートリッジの部分断面図である。 動作状態にあるクランプを示す、図80のステープルカートリッジの部分断面図である。 上に配置された組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料のような層を含み、エンドエフェクタ刃先と相対的に配置され、図示の目的のため残りのエンドエフェクタの部分が取り除かれた、ステープルカートリッジの斜視図である。 刃先が展開されず、ステープルが明瞭さの目的のため省略された、ステープルカートリッジ内の遠位空洞に配置された層の遠位端部を切断する刃先を表す図81Aのステープルカートリッジの平面断面図である。 層の遠位端部を切断する刃先が展開され、ステープルが明瞭さの目的のため省略された、図81Aのステープルカートリッジの平面断面図である。 近位コネクタ及び遠位コネクタによってカートリッジ本体に締め付けられた組織厚さコンペンセータを描き、未発射位置にある発射アセンブリを更に描く本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの顎部の斜視図である。 作動前位置にあるアクチュエータを描く、図84の顎部の部分平面図である。 作動後位置にあるアクチュエータを描く、図84の顎部の部分平面図である。 図85Bの顎部の詳細図である。 作動後位置にあるアクチュエータを描き、破壊された近位コネクタ及び遠位コネクタを更に描く図84の顎部の立面図である。 様々な要素が取り除かれ、図85Aのアクチュエータのタブ部と係合されたカートリッジ本体のスレッドを描く図84の顎部の部分立面図である。 様々な要素が取り除かれ、アクチュエータのタブ部から係合解放されたカートリッジ本体のスレッドを描く図84の顎部の部分立面図である。 アクチュエータの解放止め具に接した発射アセンブリの発射バーを描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの顎部の部分平面図である。 アクチュエータの解放止め具を通って延在する発射アセンブリの発射バーを描く、図87Aの顎部の部分平面図である。 カートリッジ本体に締め付けられた組織厚さコンペンセータを描き、未発射位置にある発射アセンブリを更に描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの顎部の斜視図である。 様々な要素が透明表示され、顎部を通って延在するアクチュエータを描き、未発射位置にある発射アセンブリを更に描く、図88の顎部の部分立面図である。 作動状態にある保持ピンを示す、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に対して解放可能に保持するように構成された保持ピンを含むステープルカートリッジの部分断面図である。 無効状態にある保持ピンを示す、図90のステープルカートリッジの部分断面図である。 保持ピンを無効にするように構成された、図90のステープルカートリッジのアクチュエータの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを描き、未発射位置にある発射アセンブリを更に描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジアセンブリのカートリッジ本体に締め付けられた組織厚さコンペンセータを描く、図93Aの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 様々な要素が取り除かれ、発射前位置にある発射アセンブリを描く、図93Aの締結具カートリッジアセンブリの立面図である。 様々な要素が取り除かれ、部分発射位置にある発射アセンブリを描く、図93Aの締結具カートリッジアセンブリの立面図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの部分斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの部分斜視図である。 カートリッジ本体のブリッジに保持された組織厚さコンペンセータのマウント部を描く、図95の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体から解放された組織厚さコンペンセータを描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体に締め付けられた組織厚さコンペンセータを描く、図97の締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体に締め付けられた組織厚さコンペンセータを描き、クランプ解放位置にあるエンドエフェクタを更に描く、図97のエンドエフェクタアセンブリの立面断面図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体に締め付けられていない組織厚さコンペンセータを描き、クランプ位置にあるエンドエフェクタを更に描く、図97のエンドエフェクタアセンブリの立面断面図である。 上方組織厚さコンペンセータから延在する複数の保持特徴物を含む上方組織厚さコンペンセータと、下方組織厚さコンペンセータを備えるステープルカートリッジとを備えるステープルカートリッジアプリケータアセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジチャンネルの内部に配置された図101のステープルカートリッジアプリケータアセンブリと、ステープルカートリッジアプリケータアセンブリの上に閉じたアンビルとの立面図である。 再開位置にある図102のアンビルと、エンドエフェクタから取り除かれた図101のステープルカートリッジアプリケータとの立面図である。 図101の上方組織厚さコンペンセータと下方組織厚さコンペンセータとの中間に位置決めされた組織の断面図である。 組織にステープル留めされ、切断部材によって切断された上方組織厚さコンペンセータ及び下方組織厚さコンペンセータを示す断面図である。 少なくとも一実施形態によるアンビルに取り付けられるように構成された上方組織厚さコンペンセータを備えるステープルカートリッジアプリケータアセンブリの斜視図である。 ステープルカートリッジチャンネルの内部に位置決めされた図106のステープルカートリッジアプリケータアセンブリと、上方組織厚さコンペンセータの方へ動かされているアンビルとの立面図である。 上方組織厚さコンペンセータがアンビルと係合された後に、エンドエフェクタから取り外された図106のステープルカートリッジアプリケータを示す図である。 図106の上方組織厚さコンペンセータの方へ動かされているアンビルの端面断面図である。 上方組織厚さコンペンセータと係合したアンビルの端面断面図である。 本発明の1つの非限定的な実施形態によるステープルカートリッジに解放可能に保持されたバトレス材料の断片を有するステープルカートリッジの斜視図である。 バトレス材料の断片がこの断片から延在する複数の部材を含む、図109のステープルカートリッジ及びバトレス材料の断片の分解斜視図である。 本発明の1つの非限定的な実施形態によるステープル空洞と係合された図110の部材を示す、図109における線111−111に沿って得られた断面図である。 本発明の1つの非限定的な実施形態によるステープルカートリッジのステープル空洞と係合された部材を含むバトレス材料の断片の断面図である。 本発明の1つの非限定的な実施形態によるステープルカートリッジのステープル空洞から分離された部材を示す、図112の分解図である。 着脱式及び/又は交換式ステープル脚部ガイドを備えるステープルカートリッジの支持部分の部分斜視図である。 ステープルカートリッジから展開されているステープルを示す、図114のステープルカートリッジの部分断面図である。 ステープルカートリッジが発射された後の図114の断面詳細図である。 カートリッジ本体から延在する突出部を描く、本開示の様々な実施形態によるカートリッジ本体、殻部、及び組織厚さコンペンセータの部分斜視図である。 殻部から延在する突出部を描く、本開示の様々な実施形態によるカートリッジ本体、殻部、及び組織厚さコンペンセータの部分斜視図である。 エンド絵ファクタアセンブリのカートリッジ本体のステープル空洞内に位置決めされたステープルを描き、未成形構成におけるステープルを更に描く、本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの部分断面図である。 ステープル空洞から放出されたステープルを描き、成形構成におけるステープルを更に描く、図119のエンドエフェクタアセンブリの部分断面図である。 ロック構成におけるロックを描く本開示の様々な実施形態によるステープル及びロックの斜視図である。 ロック構成におけるロックを描く、図121のステープル及びロックの斜視図である。 ステープル空洞内の発射前位置にあるロックを描き、ロック構成におけるロックを更に描く、図121のステープル及びロックの斜視図である。 ステープル空洞内の発射位置にあるロックを描き、ロック解放構成におけるロックを更に描く、図121のステープル及びロックの斜視図である。 締結具カートリッジアセンブリのカートリッジ本体内のロック空洞から延在するロックを描く本開示の様々な実施形態によるエンドエフェクタアセンブリの締結具カートリッジアセンブリの斜視図である。 ロック解放構成におけるロック及びロックに締め付けられていないコネクタを描く図125のロックの断面図である。 部分的に組み立てられた位置にあるカートリッジ本体、コネクタ、組織厚さコンペンセータ、及びロックを描く図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 ロック構成におけるロックを描き、クランプ締め位置にあるアンビルを描き、未発射位置にあるドライバキーを描く、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 ロック解放構成におけるロックを描き、クランプ締め位置にあるアンビルを描き、部分発射位置にあるドライバキーを更に描く、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 ロック解放構成におけるロックを描き、クランプ締め位置にあるアンビルを描き、発射位置にあるドライバキーを更に描く、図125の締結具カートリッジアセンブリの部分断面図である。 部分発射位置にある発射部材を示す、エンドエフェクタの断面図である。 部分的に埋め込まれた組織厚さコンペンセータから離されている支持部分を示す、図130のエンドエフェクタの断面図である。 少なくとも一実施形態による異なる高さを有するステープルドライバを備えるステープルカートリッジの部分切取図である。 図132のステープルドライバとこのステープルドライバの上に支持された異なる未発射高さを有するステープルとを示す図である。 少なくとも一実施形態による組織厚さコンペンセータと支持部分とを備えるステープルカートリッジの断面図である。 組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 図141のステープルの先端部を囲む領域の詳細図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 図143のステープルの先端部を囲む領域の詳細図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態によるステープルガイド層、及び未発射位置にある複数のステープルの斜視図である。 組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジ本体の分解図である。 ステープルカートリッジを支持するように構成された枢動可能な顎部を含む使い捨て装填ユニットの立面図である。 使い捨て装填ユニットのエフェクタの内部に位置決めされた組織厚さコンペンセータアプリケータの斜視図である。 図149の組織厚さコンペンセータアプリケータの平面斜視図である。 図149の組織厚さコンペンセータアプリケータの底面斜視図である。 少なくとも一実施形態による異なる高さ及び凹凸があるデッキ表面を有するステープルドライバを備える外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。 少なくとも一実施形態による異なる高さ及び階段状デッキ表面を有するステープルドライバを備える外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。 変化する厚さを備える組織厚さコンペンセータと、異なる高さを有するステープルドライバと、異なる未成形高さを有するステープルを示す図である。 組織に埋め込まれた図154のステープル及び組織厚さコンペンセータを示す図である。 ステ−プルカートリッジ本体に取り付けられた組織厚さコンペンセータの部分断面図である。 図156の組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジ本体の部分断面図である。 図156の組織厚さコンペンセータの部分分解図である。 組織厚さコンペンセータ、ステープルカートリッジ本体、及び発射部材の部分分解図である。 図159の実施形態の部分立面図である。 ステープルカートリッジの底面図である。 図161のステープルカートリッジの詳細底面図である。 ステープルドライバ配置構成を示すステープルカートリッジの分解図である。 ステープルカートリッジに取り付けられ、リテーナとステープルカートリッジとの中間に配置された組織厚さコンペンセータのような層を含み、リテーナ、層、及びステープルカートリッジが外科用ステープルと相対的に配置され、ステープルカートリッジチャンネルが図示の目的のため取り除かれた、リテーナの実施形態の斜視図である。 図164のリテーナの斜視図である。 図164のリテーナ、層、及びステープルカートリッジの平面図である。 ステープルのリップ部がステープル空洞からステープルカートリッジ内及び層の中へ延在する、図164のリテーナ、層、及びステープルカートリッジの断面図である。 リテーナが可動カム部分及びロックタブ部を含むリテーナの実施形態の斜視図である。 ステープルカートリッジ及びリテーナが外科用ステープラのエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルへの挿入のため位置決めされた、ステープルカートリッジに取り付けられた図168のリテーナの斜視図である。 外科用エンドエフェクタのカートリッジチャンネルの中に位置決めされているが、完全には挿入されていない、図168のリテーナの平面図である。 図170のステープルカートリッジチャンネルの中に位置決めされているが、完全には挿入されていない、図168のリテーナの端面断面図である。 図170のステープルカートリッジチャンネル内に完全に挿入された図168のリテーナの平面図である。 リテーナがロック解放され、ステープルカートリッジから取り除かれている、図170のステープルカートリッジチャンネル内に完全に挿入された図168のリテーナの端面断面図である。 少なくとも一実施形態によるエンドエフェクタ挿入体の平面図である。 図174のエンドエフェクタ挿入体の立面図である。 図174のエンドエフェクタ挿入体の斜視図である。 外科用器具のエンドエフェクタのアンビルを係合するエンドエフェクタ挿入体を描く、図174のエンドエフェクタ挿入体の部分斜視図である。 外科用器具のエンドエフェクタのステープルカートリッジを係合するエンドエフェクタ挿入体を示す、図174のエンドエフェクタ挿入体の部分斜視図である。 外科用器具のエンドエフェクタを係合するエンドエフェクタ挿入体を描く、図174のエンドエフェクタ挿入体の立面図である。 外科用器具のエンドエフェクタ内に位置決めされた図174のエンドエフェクタ挿入体の立面図である。 ステープルカートリッジと相対的に位置決めされたステープルカートリッジ層及びアンビル取り付け可能な層を含むステープルカートリッジアセンビルの実施形態の部分斜視図である。 アンビル取り付け可能な層がステープルカートリッジに留められた図181のステープルカートリッジアセンブリの部分斜視図である。 ステープルカートリッジと相対的に位置決めされたステープルカートリッジ層及びアンビル取り付け可能な層を含み、アンビル取り付け可能な層の近位端部分が接着剤又は溶接によってステープルカートリッジのアタッチメント特徴物に取り付けられ、図示の目的のためアンビル取り付け可能な層の一部分が透明として表されているステープルカートリッジアセンビルの実施形態の部分斜視図である。 アンビル取り付け可能な層の近位端部分の隅部がステープルカートリッジから切り離され、持ち上げられて表されている図183のステープルカートリッジアセンブリの部分斜視図である。 ステープルカートリッジと相対的に位置決めされたステープルカートリッジ層及びアンビル取り付け可能な層を含み、アンビル取り付け可能な層がステープルカートリッジ層に取り付けられたステープルカートリッジアセンブリの実施形態の部分斜視図である。 図185のステープルカートリッジ及びこのステープルカートリッジに取り付けられたアンビル取り付け可能な層の詳細図である。 アンビル取り付け可能な層の実施形態の部分平面図である。 切断刃によって切断された図187のアンビル取り付け可能な層の部分平面図である。 少なくとも一実施形態によるスリーブの組織コンペンセータの平面図である。 図189の組織コンペンセータの斜視図である。 図189の組織コンペンセータの立面図である。 組織厚さコンペンセータの斜視図である。 ステープルカートリッジに取り付けられた図192の組織厚さコンペンセータの斜視図である。 図192の別の組織厚さコンペンセータと少なくとも部分的に重ね合わされた図192の一方の組織厚さコンペンセータの詳細図である。 ステープルカートリッジに取り付けられた組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの斜視図である。 図195の別の組織厚さコンペンセータと少なくとも部分的に重ね合わされた図195の一方の組織厚さコンペンセータの詳細図である。 複数の層を含む組織厚さコンペンセータを有するステープルカートリッジの分解図である。 患者組織の一方の側面に埋め込まれた図197の組織厚さコンペンセータと組織のもう一方の側面に埋め込まれた図197の別の組織厚さコンペンセータとを示す断面図である。 様々な実施形態によるステープルカートリッジ及び組織厚さコンペンセータを備えるステープル留め器具のエンドエフェクタの分解斜視図である。 様々な実施形態による図199における組織厚さコンペンセータの断面図である。 様々な実施形態による複数の円形片を含む組織厚さコンペンセータの平面図である。 様々な実施形態による複数の円形片を含む組織厚さコンペンセータの平面図である。 様々な実施形態による組織厚さコンペンセータの断面図である。 様々な実施形態による組織厚さコンペンセータの平面図である。 様々な実施形態による複数の六角形片を含む組織厚さコンペンセータの平面図である。 様々な実施形態による複数の片を含む組織厚さコンペンセータの平面図である。 様々な実施形態による複数のスリットを含む組織厚さコンペンセータの平面図である。 少なくとも一実施形態によるステープルカートリッジ及び層の分解図である。 少なくとも一実施形態によるステープルカートリッジとアンビルとの間に捕捉された層及び組織Tの断面図である。 少なくとも一実施形態による柱形状滑り止めを備える層の斜視図である。 図207Cにおける層の断面図である。 少なくとも一実施形態による直線状突起部を備える層の斜視図である。 図209における層の断面図である。 少なくとも一実施形態によるドーム形突起部を備える層の斜視図である。 図211における層の断面図である。 少なくとも一実施形態による直線状窪み部を備える層の斜視図である。 図213における層の断面図である。 少なくとも一実施形態による直線状突起部を備える層の斜視図である。 図215における層の断面図である。 少なくとも一実施形態による直線状突起部を備える層の斜視図である。 少なくとも一実施形態による円錐形突起部を備える層の斜視図である。 少なくとも一実施形態によるピラミッド形突起部を備える層の斜視図である。 少なくとも一実施形態による図219における層の断面図である。 少なくとも一実施形態による層の斜視図である。 図221における層の断面図である。 少なくとも一実施形態による窪み部を備える層の斜視図である。 図223における層の断面図である。 少なくとも一実施形態による厚さが低減した部分を備える層、及び、複数のステープル成形ポケットを備えるアンビルとステープルカートリッジとの間で捕捉された組織Tの断面図である。 少なくとも一実施形態による複数の突起部を備える層、及び、複数のステープル成形ポケットを備えるアンビルとステープルカートリッジとの間で捕捉された組織Tの断面図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用器具のエンドエフェクタのアンビルに締め付けられた組織厚さコンペンセータのような層の斜視断面図である。 アンビルに締め付けられた図225の層の断面図である。 図225の層の断面図である。 ステープルカートリッジと共に用いられるリテーナの実施形態の斜視図である。 ステープルカートリッジ及びアンビル取り付け可能な層と係合された図228のリテーナを含むステープルカートリッジアセンブリの斜視図である。 図229のステープルカートリッジアセンブリの平面図である。 ステープルカートリッジアセンブリがエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルの中に挿入され、エンドエフェクタのアンビルがステープルカートリッジアセンブリと相対的に位置決めされた、図229のステープルカートリッジアセンブリの端面断面図である。 アンビルがアンビル取り付け可能な層及びリテーナに押し付けられた、図231に表されたステープルカートリッジアセンブリ及びエンドエフェクタの端面断面図である。 アンビルがリテーナから持ち上げられ、取り付けられたアンビル取り付け可能な層をリテーナから取り除いている、図231に表されたステープルカートリッジアセンブリ及びエンドエフェクタの端面断面図である。 アンビル取り付け可能な層がアンビルに取り付けられ、アンビル及びリテーナが取り除かれた、図231に表されたエンドエフェクタの平面断面図である。 少なくとも一実施形態によるアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 少なくとも一実施形態によるアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 少なくとも一実施形態によるアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 非展開構成にある展開可能なアタッチメント特徴物を有するアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 展開可能なアタッチメント特徴物が展開構成で表されている、図238のアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 展開可能なアタッチメント特徴物がアンビルのスロットに展開された、エンドエフェクタのアンビルと相対的に位置決めされた図238のアンビル取り付け可能な層の断面平面図である。 非展開構成にある展開可能なアタッチメント特徴物を有するアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 展開可能なアタッチメント特徴物が展開構成で表されている、図241のアンビル取り付け可能な層の実施形態の斜視図である。 展開可能なアタッチメント特徴物がアンビルのスロットに展開された、エンドエフェクタのアンビルと相対的に位置決めされた図241のアンビル取り付け可能な層の断面平面図である。 少なくとも一実施形態によるアンビル及び組織厚さコンペンセータの分解斜視図である。 少なくとも一実施形態による、複数のステープル成形ポケットと、成形ポケットと整列させられた複数のカプセルを備える、組織厚さコンペンセータのようなアンビル取り付け可能な層とを備えるアンビルの断面平面図である。 図245のアンビル取り付け可能な層のカプセルの詳細図である。 組織の反対側に位置決めされたステープルカートリッジからのステープルによってステープル留めされる組織に位置決めされた図245のアンビル及びアンビル取り付け可能な層を示す図である。 図247のステープルカートリッジの方向に動かされた図245のアンビルと、ステープルカートリッジから部分的に発射されたステープルとを示す図である。 ステープルカートリッジのステープルがアンビル取り付け可能な層及び患者組織を通して発射された、アンビル及び患者組織と相対的に配置されたアンビル取り付け可能な層の実施形態の断面図である。 ステープルカートリッジのステープルがアンビル取り付け可能な層及び患者組織を通して発射された、アンビル及び患者組織と相対的に位置決めされたアンビル取り付け可能な層の実施形態の断面図である。 アンビル及びステープルカートリッジチャンネルを備え、図示の目的のため挿入ツールの一部分が取り除かれた、外科用器具の中へ挿入されているリテーナアセンブリを示す図である。 図示の目的のため挿入ツールの一部分が取り除かれた、外科用器具の中へ挿入されている図251のリテーナアセンブリを示す図である。 ステープルカートリッジチャンネル内のステープルカートリッジ、及び、組織厚さコンペンセータのようなアンビル取り付け可能な層をアンビルと係合するためにリテーナと相対的に動かされ、図示の目的のため一部分が取り除かれている、図251の挿入ツールを示す図である。 アンビル取り付け可能な層、及び、ステープルカートリッジからリテーナを係合解放するためにリテーナと相対的に動かされ、図示の目的のため一部分が取り除かれている、図251の挿入ツールを示す図である。 アンビル取り付け可能な層がリテーナと係合された展開可能なアタッチメント特徴物を有し、リテーナがエンドエフェクタの中への挿入のため位置決めされている、ステープルカートリッジと係合されたリテーナの実施形態の斜視図である。 図255のリテーナの斜視図である。 図255のリテーナの立面図である。 アンビル取り付け可能な層の展開可能なアタッチメント特徴物が展開され、図示の目的のためアンビル及びアンビル取り付け可能な層の一部分が取り除かれている、エンドエフェクタに挿入された図255のリテーナ、ステープルカートリッジ及びアンビル取り付け可能な層の立面図である。 展開可能なアタッチメント特徴物を含んでいるアンビル取り付け可能な層がリテーナに配置され、図示の目的のためリテーナ、アンビル取り付け可能な層、及びアンビルの一部分が取り除かれている、エンドエフェクタ内に挿入されたリテーナの実施形態の立面図である。 リテーナがアンビル取り付け可能な層の展開可能なアタッチメント特徴物を展開し、図示の目的のためリテーナ、アンビル取り付け可能な層、及びアンビルの一部分が取り除かれている、図259のリテーナの実施形態の立面図である。 展開可能なアタッチメント特徴物が展開されず、図示の目的のためリテーナ、アンビル取り付け可能な層、及びアンビルの一部分が取り除かれている、図259のリテーナ、アンビル取り付け可能な層、及びアンビルの実施形態の詳細立面図である。 展開可能なアタッチメント特徴物がアンビル内のスロットの中へ展開され、図示の目的のためリテーナ、アンビル取り付け可能な層、及びアンビルの一部分が取り除かれている、図259のリテーナ、アンビル取り付け可能な層、及びアンビルの実施形態の詳細立面図である。 特定の非限定的な実施形態による流動性アタッチメント部分を備える組織厚さコンペンセータを示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるステープルカートリッジ内のスロットと整列させられた応力が加えられていない位置にある感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるステープルカートリッジに解放可能に取り付けられた、図264における感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による流動性アタッチメント部分を備える組織厚さコンペンセータを示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるステープルカートリッジ内のステープル空洞と整列させられた応力が加えられていない位置にある感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるステープルカートリッジに解放可能に取り付けられた、図267における感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態による粘着性タブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けるためにタブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けるためにタブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けるためにタブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けるためにタブ部を備える感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアプリケータを使用してアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアプリケータを使用してアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアプリケータを使用してアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアプリケータを使用してアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアプリケータを使用してアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 特定の非限定的な実施形態によるアンビルに解放可能に取り付けられた感圧接着積層体を示す図である。 アンビルから延在する埋め込み可能な遷移部分とステープルカートリッジから延在する埋め込み可能な遷移部分とを含む外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの斜視図である。 図293の外科用ステープル留め器具のアンビルとステープルカートリッジとの間に位置決めされた組織を描く図である。
類似する符号は、複数の図面を通じて類似する部分を示す。本明細書に記載された例示は、本発明の特定の実施形態を1つの形態で示すものであり、このような例示は、いかなる意味においても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本出願の出願人は、それぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる以下に示す米国特許出願について出願した権利も所有する。
「SURGICAL INSTRUMENTS WITH RECONFIGURABLE SHAFT SEGMENTS」と題する米国特許出願第12/894,311号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080496号、
「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES SUPPORTING NON−LINEARLY ARRANGED STAPLES AND SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH COMMON STAPLE−FORMING POCKETS」と題する米国特許出願番号第12/894,340号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080482号、
「JAW CLOSURE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」と題する米国特許出願第12/894,327号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080499号、
「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT FASTENER DEPLOYMENT AND TISSUE CUTTING SYSTEMS」と題する米国特許出願番号第12/894,351号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080502号、
「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE HAVING A NON−UNIFORM ARRANGEMENT」と題する米国特許出願第第12/894,338号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080481号、
「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A SUPPORT RETAINER」と題する米国特許出願第12/894,369号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080344号、
「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING MULTIPLE LAYERS」と題する米国特許出願第12/894,312号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080479号、
「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」と題する米国特許出願第12/894,377号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080334号、
「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH COMPACT ARTICULATION CONTROL ARRANGEMENT」と題する米国特許出願第12/894,339号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080500号、
「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH A VARIABLE STAPLE FORMING SYSTEM」と題する米国特許出願第12/894,360号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080484号、
「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH INTERCHANGEABLE STAPE CARTRIDGE ARRANGEMENTS」と題する米国特許出願第12/894,322号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080501号、
「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES WITH DETACHABLE SUPPORT STRUCTURES AND SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SYSTEMS FOR PREVENTING ACTUATION MOTIONS WHEN A CARTRIDGE IS NOT PRESENT」と題する米国特許出願第12/894,350号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080478号、
「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING BIOABSORBABLE LAYERS」と題する米国特許出願第12/894,383号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080345号、
「COMPRESSIBLE FASTENER CARTRIDGE」と題する米国特許出願第12/894,389号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080335号、
「FASTENERS SUPPORTED BY A FASTENER CARTRIDGE SUPPORT」と題する米国特許出願第12/894,345号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080483号、
「COLLAPSIBLE FASTENER CARTRIDGE」と題する米国特許出願第12/894,306号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080332号、
「FASTENER SYSTEM COMPRISING A PLURALITY OF CONNECTED RETENTION MATRIX ELEMENTS」と題する米国特許出願第12/894,318号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080480号、
「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX AND AN ALIGNMENT MATRIX」と題する米国特許出願第12/894,330号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080503号、
「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX」と題する米国特許出願第12/894,361号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080333号、
「FASTENING INSTRUMENT FOR DEPLOYING A FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX」と題する米国特許出願第12/894,367号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080485号、
「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX AND A COVER」と題する米国特許出願第12/894,388号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080487号、
「FASTENER SYSTEM COMPRISING A PLURALITY OF FASTENER CARTRIDGES」と題する米国特許出願第12/894,376号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080486号、
「SURGICAL STAPLER ANVIL COMPRISING A PLURALITY OF FORMING POCKETS」と題する米国特許出願第13/097,865号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080488号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FOR A SURGICAL STAPLER」と題する米国特許出願第13/097,936号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080339号、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A VARIABLE THICKNESS COMPRESSIBLE PORTION」と題する米国特許出願第13/097,954号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080340号、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES POSITIONED WITHIN A COMPRESSIBLE PORTION THEREOF」と題する米国特許出願第13/097,856号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080336号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING DETACHABLE PORTIONS」と題する米国特許出願第13/097,928号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080490号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FOR A SURGICAL STAPLER COMPRISING AN ADJUSTABLE ANVIL」と題する米国特許出願第13/097,891号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080489号、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING AN ADJUSTABLE DISTAL PORTION」と題する米国特許出願第13/097,948号、米国特許出願公開第2012/0083836号、
「COMPRESSIBLE STAPLE CARTRIDGE ASSEMBLY」と題する米国特許出願第13/097,907号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080338号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING PORTIONS HAVING DIFFERENT PROPERTIES」と題する米国特許出願第13/097,861号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080337号、
「STAPLE CARTRIDGE LOADING ASSEMBLY」と題する米国特許出願第13/097,869号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0160721号、
「COMPRESSIBLE STAPLE CARTRIDGE COMPRISING ALIGNMENT MEMBERS」と題する米国特許出願第13/097,917号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0083834号、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE PORTION」と題する米国特許出願第13/097,873号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0083833号、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING COMPRESSIBLE DISTORTION RESISTANT COMPONENTS」と題する米国特許出願第13/097,938号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080491号、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第13/097,924号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0083835号、
「SURGICAL STAPLER WITH FLOATING ANVIL」と題する米国特許出願第13/242,029号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080493号、
「CURVED END EFFECTOR FOR A STAPLING INSTRUMENT」と題する米国特許出願第13/242,066号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0080498号、
「STAPLE CARTRIDGE INCLUDING COLLAPSIBLE DECK」と題する米国特許出願第13/242,086号、
「STAPLE CARTRIDGE INCLUDING COLLAPSIBLE DECK ARRANGEMENT」と題する米国特許出願第13/241,912号、
「SURGICAL STAPLER WITH STATIONARY STAPLE DRIVERS」と題する米国特許出願第13/241,922号、
「SURGICAL INSTRUMENT WITH TRIGGER ASSEMBLY FOR GENERATING MULTIPLE ACTUATION MOTIONS」と題する米国特許出願第13/241,637号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0074201号、
「SURGICAL INSTRUMENT WITH SELECTIVELY ARTICULATABLE END EFFECTOR」と題する米国特許出願第13/241,629号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0074200号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF CAPSULES」と題する米国特許出願第13/433,096号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241496号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF LAYERS」と題する米国特許出願第13/433,103号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241498号、
「EXPANDABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第13/433,098号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241491号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A RESERVOIR」と題する米国特許出願第13/433,102号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241497号、
「RETAINER ASSEMBLY INCLUDING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第13/433,114号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241499号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING AT LEAST ONE MEDICAMENT」と題する米国特許出願第12/433,136号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241492号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CONTROLLED RELEASE AND EXPANSION」と題する米国特許出願第13/433,141号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241493号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING FIBERS TO PRODUCE A RESILIENT LOAD」と題する米国特許出願第13/433,144号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241500号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING STRUCTURE TO PRODUCE A RESILIENT LOAD」と題する米国特許出願第13/433,148号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241501号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING RESILIENT MEMBERS」と題する米国特許出願第13/433,155号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241502号、
「METHODS FOR FORMING TISSUE THICKNESS COMPENSATOR ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」と題する米国特許出願第13/433,163号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0248169号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATORS」と題する米国特許出願第13/433,167号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241503号、
「LAYERED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第13/433,175号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0253298号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATORS FOR CIRCULAR SURGICAL STAPLERS」と題する米国特許出願第13/433,179号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0241505号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CAPSULES DEFINING A LOW PRESSURE ENVIRONMENT」と題する米国特許出願第13/433,115号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISED OF A PLURALITY OF MATERIALS」と題する米国特許出願第13/433,118号、
「MOVABLE MEMBER FOR USE WITH A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第13/433,135号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND METHOD FOR MAKING THE SAME」と題する米国特許出願第13/433,140号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CHANNELS」と題する米国特許出願第13/433,147号、
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING TISSUE INGROWTH FEATURES」と題する米国特許出願第13/433,126号、
「DEVICES AND METHODS FOR ATTACHING TISSUE THICKNESS COMPENSATING MATERIALS TO SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」と題する米国出願第13/433,132号、及び
「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF MEDICAMENTS」と題する米国特許出願第13/433,129号。
本出願の出願人は、それぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる以下に示す米国特許出願について出願した権利も所有する。
「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」と題する米国特許出願第11/216,562号であって、現在の米国特許第7,669,746号、
「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH ANVIL HAVING STAPLE FORMING POCKETS OF VARYING DEPTHS」と題する米国特許出願第11/714,049号であって、現在の米国特許出願公開第2007/0194082号、
「SURGICAL STAPLING DEVICES THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」と題する米国特許出願第11/711,979号であって、現在の米国特許第8,317,070号、
「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH STAPLE DRIVERS OF DIFFERENT HEIGHT」と題する米国特許出願番号第11/711,975号であって、現在の米国特許出願公開第2007/0194079号、
「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH STAPLE DRIVER THAT SUPPORTS MULTIPLE WIRE DIAMETER STAPLES」と題する米国特許出願第11/711,977号であって、現在の特許第7,673,781号、
「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH MULTIPLE STACKED ACTUATOR WEDGE CAMS FOR DRIVING STAPLE DRIVERS」と題する米国特許出願第11/712,315号であって、現在の米国特許第7,500,979号、
「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」と題する米国特許出願第12/038,939号であって、現在の米国特許第7,934,630号、
「SURGICAL STAPLING SYSTEMS THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」と題する米国特許出願第13/020,263号であって、現在の米国特許出願公開第2011/0147434号、
「ROBOTICALLY−CONTROLLED SURGICAL STAPLING DEVICES THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」と題する米国特許出願第13/118,278号であって、現在の米国特許出願公開第2011/0290851号、
「ROBOTICALLY−CONTROLLED CABLE−BASED SURGICAL END EFFECTORS」と題する米国特許出願第13/369,629号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0138660号、
「SURGICAL STAPLING DEVICES FOR FORMING STAPLES WITH DIFFERENT FORMED HEIGHTS」と題する米国特許出願第12/695,359号であって、現在の米国特許出願公開第2010/0127042号、及び
「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」と題する米国特許出願第13/072,923号であって、現在の米国特許出願公開第2011/0174863号。
本願の出願人は、本願と同日に出願され、それぞれの内容全体が参照によって本明細書にそれぞれ組み込まれる、以下に示す米国特許出願について出願した権利も所有する。
「SURGICAL STAPLING CARTRIDGE WITH LAYER RETENTION FEATURES」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END7104USCIP1/110606CIP1)、
「ADHESIVE FILM LAMINATE」と題する米国特許出願第___________号(代理人整理番号END6843USCIP19/100528CP19)、
「ACTUATOR FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FROM A FASTENER CARTRIDGE」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6848USCIP2/100533CIP2)、
「RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND FASTENER CARTRIDGE HAVING THE SAME」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6848USCIP3/100533CIP3)、
「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6848USCIP4/100533CIP4)、
「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A CUTTING MEMBER FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6848USCIP5/100533CIP5)、
「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLY ATTACHED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6848USCIP6/100533CIP6)、
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE COVER」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END7201USNP/120294)、
「ANVIL LAYER ATTACHED TO A PROXIMAL END OF AN END EFFECTOR」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END7102USCIP2/110604CIP2)と、
「LAYER COMPRISING DEPLOYABLE ATTACHMENT MEMBERS」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END7102USCIP3/110604CIP3)と、
「LAYER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE CARTRIDGES」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6232USCIP1/070348CIP1)、
「IMPLANTABLE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE CARTRIDGES」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6232USCIP2/070348CIP2)、
「MULTIPLE THICKNESS IMPLANTABLE LAYERS FOR SURGICAL STAPLING DEVICES」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6840USCIP2/100525CIP2)、
「RELEASABLE LAYER OF MATERIAL AND SURGICAL END EFFECTOR HAVING THE SAME」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6232USCIP3/070348CIP3)、
「ACTUATOR FOR RELEASING A LAYER OF MATERIAL FROM A SURGICAL END EFFECTOR」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END6232USCIP4/070348CIP4)、及び
「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A COMPRESSIBLE PORTION」と題する米国特許出願第__________号(代理人整理番号END7200USNP/120302)。
ある種の例示的実施形態は、本明細書で開示される装置及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解を提供するために、以下で説明される。これらの実施形態の1つ以上の例は、添付図面に示される。本明細書で具体的に説明され、添付図面に示される装置及び方法は、非限定的な例示的実施形態であること、並びに、本発明の様々な実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることが当業者に理解されるであろう。1つの例示的実施形態に関連して例示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。このような変更及び変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
本明細書全体を通して、「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、又は「ある実施形態」等の参照は、その実施形態と関連して記述されている特有の特徴、構造、又は特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じた各所で、「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「一実施形態において」、又は「ある実施形態において」などの語句が出現するが、これらは必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。更に、特有の特徴、構造、又は特性は、1つ又は2つ以上の実施形態において好適な方式であれば組み合わされてもよい。したがって、一実施形態に関して図示又は説明される特有の特徴、構造、又は特性は、限定されることなく、1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と、全体的に又は部分的に、組み合わされてもよい。このような変更及び変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
「近位」及び「遠位」という用語は、外科用器具のハンドル部分を操作する医師を基準として本明細書において用いられる。「近位」という用語は、医師に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、医師から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的な用語が、図面と関連して本明細書で使用されることがあることが更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用され、これらの用語は、限定的及び/又は絶対的であることを意図するものではない。
腹腔鏡及び低侵襲の外科手術を行うための様々な例示的な装置及び方法が提供される。しかしながら、本明細書で開示する様々な方法及び装置は、例えば、観血的外科手術に関連したことを含めて、多数の外科手術及び用途で用いられ得ることが当業者には容易に理解されよう。この「発明を実施するための形態」を読むにつれ、本明細書に開示される様々な器具は、例えば、自然孔を通して、又は組織に形成された切開孔若しくは穿刺穴を通して、といったような何らかの方法で体内に挿入され得ることが当業者には更に理解されるであろう。これらの器具の作動部分即ちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入できる、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを通過させることが可能なワーキングチャンネルを有するアクセス装置を介して挿入され得る。
図1及び2において、外科用ステープル留め及び切断器具8010は、細長いステープルチャンネル8016への枢動可能な取り付け具の周りで繰り返し開閉されることがあるアンビル8014を備えることができる。ステープル装着用アセンブリ8012は、アンビル8014とチャネル8016とを備えることができ、このアセンブリ8012は、近位側で、道具部分8022を形成する細長いシャフト8018に取り付けられ得る。ステープル装着用アセンブリ8012が閉じているとき、又は少なくとも実質的に閉じているとき、道具部分8022は、トロカールからステープル装着用アセンブリ8012を挿入するのに好適な充分に小さな断面を見せることができる。様々な実施形態において、アセンブリ8012は、シャフト8018に接続されたハンドル8020によって操作され得る。このハンドル8020は、例えば、細長いシャフト8018とステープル装着用アセンブリ8012とをシャフト8018の長手軸の周りに回転させる回転ノブ8030などのようなユーザー制御装置を備えることができる。ハンドル筐体8154を横切って横方向に係合された閉鎖トリガーピン8152(図3)の周りにピストルグリップ8036の前で枢動することができる閉鎖トリガー8026は、ステープル装着用アセンブリ8012を閉じるために押し込まれ得る。様々な実施形態において、詳しくは後述されるように、閉鎖解放ボタン8038は、閉鎖トリガー8026がクランプされたとき、閉鎖トリガー8026をクランプ解放し、ステープル装着用アセンブリ8012を開くために、閉鎖解放ボタン8038を押し込むことができるようにハンドル8020の上に外向きに存在することができる。閉鎖トリガー8026の前で枢動することができる発射トリガー8034は、ステープル装着用アセンブリ8012に、ステープル装着用アセンブリの中にクランプされた組織の切断とステープル留めを同時に行わせることができる。様々な状況において、詳しくは後述されるように、複数の発射ストロークが、ストローク1回につき外科医の手によって加えられることが要求される力の量を低減するために、発射トリガー8034を使用して利用される可能性がある。ある種の実施形態において、ハンドル8020は、発射の進み具合を示すことができる回転可能な右及び/又は左インジケータ・ホイール8040、8041(図3)を備えることができる。例として、完全な発射運動距離は、発射トリガー8034の完全な発射ストローク3回分を必要とすることがあり、したがって、インジケータ・ホイール8040、8041は、発射トリガー8034の各ストローク当たり3分の1回転まで回転することができる。詳しくは後述されるように、手動発射解放レバー8042は、必要に応じて、完全な発射運動距離が完了する前に発射システムを後退させるようにすることができ、更に、発射解放レバー8042は、発射システムが固着する及び/又は機能しなくなる場合に、外科医又は他の臨床医が発射システムを後退させるようにすることができる。
図1及び3を参照すると、細長いシャフト8018は、ハンドル8020の閉鎖トリガー8026の近位側押し込みに応答してアンビル8014をこのアンビルの閉位置に向かって枢動させる、縦方向に往復運動する閉鎖管8024を含む外側構造体を備えることができる。細長いチャンネル8018は、閉鎖管8024の内部にあるフレーム8028(図3)によってハンドル8020に接続され得る。フレーム8028は、回転ノブ8030(図1)の回転が手先部分8022を回転させることができるように、ハンドル8020に回転係合可能である。特に図3を参照すると、回転ノブ8030は、1つ以上の内向き突出部8031を含むことができる2つの半殻部で構成されることができ、これらの突出部は、閉鎖管8024内の1つ以上の細長い側面開口8070を通って延在し、フレーム8028と係合することができる。上記の結果、回転ノブ8030とフレーム8028とは、ノブ8030の回転位置が道具部分8022の回転位置を決定するように、一緒に又は同期的に回転することができる。様々な実施形態において、より長い開口8070の縦方向長さは、閉鎖管8024の縦方向閉鎖動作及び開放動作をさせるのに充分な長さである。閉鎖管8024の閉鎖動作を起こすことに関して、主に図3及び5を参照すると、閉鎖トリガー8026の上部8160は、閉鎖リンク8164を用いて閉鎖ヨーク8162(図4)を押し進めることができる。閉鎖リンク8164は、これの遠位端で閉鎖ヨークピン8166によって閉鎖ヨーク8162に枢動可能に取り付けられ、これの近位端で閉鎖リンクピン8168によって枢動可能に取り付けられている。様々な実施形態において、閉鎖トリガー8026は、閉鎖トリガー引張ばね8246によって開位置まで押し進めることができ、この閉鎖トリガー引張ばねは、閉鎖トリガー8026の上方部分8160に近位側で接続され、右及び左の半殻部8156、8158によって形成されたハンドルハウジング8154に接続されている。引張ばね8246によって加えられた張力は、ヨーク8162、閉鎖リンク8164、及び閉鎖管8024を遠位側に前進させるために閉鎖トリガー8026に加えられた閉鎖力によって克服され得る。
閉鎖トリガー8026が、上述のように、作動される又は押し込まれる際、閉鎖解放ボタン8038は、外科医又は他の臨床医が、望ましい場合に閉鎖解放ボタン8038を押すことができ、並びに、閉鎖トリガー8026及び他の外科用器具を非作動状態に戻すことができるように、位置決めされ得る。様々な実施形態において、閉鎖解放ボタン8038は、運動が解放ボタン8038と枢動ロッキングアーム8172との間で伝達され得るように、中央横方向枢動軸8173によってロッキングアーム8172に接続され得る。図3を再び参照すると、圧縮ばね8174は閉鎖解放ボタン8038を近位側に、即ち、右から見たときに中央横方向枢動軸8173の周りに時計方向に付勢することができ、閉鎖トリガー8026の上部分8160は、後部切欠き部8171を備えた近位頂上部8170を含むことができる。閉鎖トリガー8026が押し込まれるのにつれて、枢動ロッキングアーム8172が近位頂上部8170の上に載ることがあり、閉鎖トリガー8026が完全に押し込まれた位置に達するとき、当然のことながら、後部切欠き部8171は、圧縮ばね8174の押し進めの下で、後部切欠き部8171内に落ち、後部切欠き部8171に接してロックされる枢動ロッキングアーム8172の下にある。この時点で、閉鎖解放ボタン8038の手動押し込みは、枢動ロッキングアーム8172を上向きに、かつ、後部切欠き部8171から外へ回転させ、これによって閉鎖トリガー8026をロック解放し、閉鎖トリガー8026がこの閉鎖トリガーのクランプ解放位置に戻ることができるようにする。
閉鎖トリガー8026が近位側でクランプされると、上述のように、発射トリガー8034は、発射ロッド8032をハンドル8020から遠位側に前進させるために、ピストルグリップ8036に向かって引っ張られ得る。様々な実施形態において、発射トリガー8034は横方向に横切る発射トリガーピン8202の周りに枢動することができ、かつハンドル8020の右半殻部及び左半殻部8156、8158と係合している。発射トリガー8034は、作動されたとき、連結伝達発射機構8150を前進させることができる。連結伝達発射機構8150は、詳しくは後述されるように、一方で、ハンドル8020のピストルグリップ8036に取り付けられ、もう一方で、例えば、リンクされている伝達発射機構8150のリンクの1つに取り付けられているばね8184によって、後寄りの未発射位置へ押し進めることができる。ばね8184は、筐体8154に接続された非移動端8186と、スチールバンド8192の近位端8190に接続された移動端8188とを備えることができる。スチールバンド8192の遠位側に配置された端部8194は、連結ラック8200を形成する複数のリンク8196a〜8196dの前方リンク8196a上のアタッチメント特徴物8195に取り付けることができる。連結ラック8200は、容易にピストングリップ8036の中へ後退し、ハンドル8020の長さを最小化することができるように、可撓性であることができ、その上、かなりの発射力を発射ロッド8032まで、及び/又は、発射ロッド8032を通して伝達することがある真っ直ぐな剛性ラックアセンブリを形成することができる。詳しくは後述されるように、発射トリガー8034は、発射トリガー8034の第1の作動中に第1のリンク8196aと係合し、発射トリガー8034の第2の作動中に第2のリンク8196bと係合し、発射トリガー8034の第3の作動中に第3のリンク8196cと係合し、及び発射トリガー8034の第4の作動中に第4のリンク8196dと係合することができ、発射トリガー8034の各作動は、連結ラック8200を遠位側に増分量だけ前進させることができる。様々な実施形態において、上記に加えて、発射トリガー8034の複数回のストロークは、連結ラック8200が前進した距離を示すために、右及び左のインジケータゲージホイール8040、8041を回転させることができる。
次に図3及び5を参照すると、反バックアップ機構8250は、引張/圧縮併用ばね8184が発射ストロークの合間に連結ラック8200を後退させるのを防ぐことができる。様々な実施形態において、カップリングスライド管8131は、第1のリンク8196aと当接し、発射運動を伝えるために発射ロッド8032に接続する。発射ロッド8032は、フレーム8028の近位端部から出て、反バックアッププレート8266の貫通穴8408を通って近位側に延びる。貫通穴8408は、垂直に整列しているときに発射ロッド8032を摺動的に受容するが、傾いているときには拘束するような寸法にされている。下方タブアタッチメント8271は、反バックアッププレート8266の下方エッジの開口部8269を通って延在するフレーム8028の近位端部の下方リップから近位側に延びる。この下方タブアタッチメント8271は、反バックアッププレート8266の下方部分をフレーム8028の近くに引き付け、その結果、この反バックアッププレート8266は、発射ロッド8032が遠位側に前進するとき、垂直であり、発射ロッド8032が後退しようと試みるとき、結合状態に入って上部後方に傾くことが許される。後退防止圧縮ばね8264は、フレーム8028の近位端部によって遠位側で制約され、反バックアッププレート8266の上部と近位側で当接し、この反バックアッププレート8266をロッキング状態まで付勢する。ばね付勢に対して、反バックアップカム管8268がカップリング摺動管8131を摺動可能に包囲し、反バックアッププレート8266と当接する。反バックアップカム管8268に取り付けられた、近位側に突出している反バックアップヨーク8256は、閉鎖ヨーク8162の上に延在する。
図3を参照すると、リンクトリガーによる自動後退機構8289は、完全な発射運動距離の終わりにナイフを後退させるために外科用ステープル留め及び切断器具8010に組み込まれている。このため、遠位リンク8196dは、この遠位リンク8196dが閉鎖ヨーク8162内に形成されたラックチャンネル8291(図3)の中へ前進させられたときに上向きに突出するタング8290を含む。このタング8290は、反バックアップ解放レバー8248(図6)上の下部近位カム8292を作動させるために整列されている。特に図6を参照すると、右半殻部及び左半殻部8156、8158内に形成された構造体は、反バックアップ解放レバー8248の動きを拘束する。右半殻部及び左半殻部8156、8158の間にそれぞれ形成されたピン受容部8296及び円形ピン8293は、下部近位カム8292の遠位側にある反バックアップ解放レバー8248内に形成された縦方向に細長い開口部8294を通って受容され、このようにして、縦方向並進と共に円形ピン8293の周りの回転が可能になる。右半殻部8156において、近位側開放チャンネルは、上向き及び遠位側に角度がつけられた、反バックアップ解放レバー8248の近位端部の近くで右向き後方ピン8297を受容する部分と連通する近位側水平部分を含み、このようにして、反バックアップ解放レバー8248がこのレバーの並進の最も遠位側の部分に達するのにつれて上向きの回転を付与する。反バックアップ解放レバー8248の近位側にある右半殻部8156内に形成された阻止構造体は、後述される、近位側開放チャンネル内の右向き後側ピン8297を維持するように組み立てられると、この反バックアップ解放レバーの近位側の動きを阻止する。
上記に加えて、次に、図3及び7を参照すると、反バックアップ解放レバー8248の遠位端部8254は、このようにして遠位側及び下向きに押し進められ、右向き前方ピン8298を右半殻部8156に形成された遠位側開放段構造体8299に落下させ、この遠位側開放段構造体は、右向き前方ピン8298と縦方向に細長い開口部8294との間で反バックアップ解放レバー8248上の左向きフック8301に引っ掛けられた圧縮ばね8300(図3)によって係合させられる。圧縮ばね8300のもう一方の端部は、閉鎖ヨーク8266の直上のより近位側かつより下方の位置にある右半殻部8156内に形成されたフック8302(図6)に取り付けられている。圧縮ばね8300は、このようにして、反バックアップ解放レバー8248の遠位端部8254を下向き及び後方に引っ張り、これにより、遠位側に前進したときに、右向き前方ピン8298が遠位側開放段構造体8299内にロックされる。このようにして、一旦外されると、図7を参照すると、反バックアップ解放レバー8248は、反バックアッププレート8266を垂直に保持したまま前方にとどまり、このようにして、連結ラック8200を後退させることができる。エンドエフェクタ8012のクランプを解放し、閉鎖ヨーク8266がその後に後退させられるとき、閉鎖ヨーク8266上の上向きに突出しているリセットされたタング8303は、反バックアップ解放レバー8248の下部遠位カム8305に接触し、遠位側開放段構造体8299から外に右向き前方ピン8298を持ち上げるので、反バックアップ圧縮ばね8264は、反バックアップカム管8268及び反バックアップ解放レバー8248をこれらの後退位置(図6)まで近位側で押すことができる。
様々な実施形態において、図1〜3を参照すると、発射トリガー8034は、適当などんな方法でも、連結ラック8200に操作可能に係合させることができる。特に図2及び3を参照すると、発射トリガー8034は、ハウジング8154に接続された発射トリガーピン8202の周りに枢動する。発射トリガー8034の上方部分8204は、発射トリガー8034がピストルグリップ8036の方へと押し込まれたとき、発射トリガーピン8202の周りで遠位側に移動し、発射トリガー8034の上方部分8204とハウジング8154との間で近位側に接続された、近位側に置かれた発射トリガー引張ばね8206(図3)を伸ばす。発射トリガー8034の上方部分8204は、ばね付勢された側面歯止め機構8210を介して、毎回の発射トリガー押し込みの間に連結ラック8200を係合する。発射トリガーが解放されると、この側面歯止め機構が連結ラック8200から係合解放され、発射トリガーは、押し込まれていない、即ち、未発射位置に戻ることができる。使用時、リンク8196a〜8196dのそれぞれにおいて、近位側及び右側に面している斜面8284によって形成された傾斜右側トラックは、側面歯止めアセンブリ8285によって係合される。特に、歯止めスライド部8270(図3及び4)は、ラックチャンネル8291の下で閉鎖ヨーク8266に形成された左トラック8274(図3)、及び、ラックチャンネル8291と平行する閉鎖ヨークレール8276内の右トラック8275でそれぞれ摺動する右下方ガイド及び左下方ガイド8272を有し、歯止めスライド部8270の運動の遠位側にある閉鎖ヨーク8266内のラックチャンネル8291の右向き開放部分を閉じるラックチャンネル・カバー8277に取り付けられている。図3〜5において、圧縮ばね8278は、閉鎖ヨークレール8276上の上部近位位置にあるフック8279と、歯止めスライド部8270の遠位右側にあるフック8280との間に取り付けられており、このことが、歯止めスライド部8270を近位側に引っ張り、発射トリガー8034の上方部分8204に接触した状態に保つ。
特に図3を参照すると、歯止めブロック8318は、歯止めブロック8318と歯止めスライド部8270との左側近位隅部を貫通する垂直後部ピン8320の周りに枢動する歯止めスライド部8270に着座する。キックアウトブロック凹部8322は、下部先端部が歯止めスライド部8270の上面で歯止めばね凹部8328の中へ延在する垂直ピン8326によって内部に枢動可能にピン止めされているキックアウトブロック8324を受容するため、ブロック8318の上面の遠位部分に形成されている。歯止めばね凹部8328内の歯止めばね8330は、歯止めブロック8318を上から見たとき時計方向に回転させ、傾斜右側トラック8282と係合させる垂直前方ピン8326の右側に延びる。キックアウトブロック凹部8322内の小さなコイルばね8332は、キックアウトブロック8324を上から見て時計方向に回転させ、このキックアウトブロックの近位端部は、ラックチャンネル8291の上の閉鎖ヨーク8266内に形成された凹凸のあるリップ部8334と接触させられる。図5に示すように、小さなコイルばね8332より優れた歯止めばね8330のより頑丈な機械的利点は、歯止めブロック8318が時計方向に回転させられたキックアウトブロック8324と係合する傾向があることを意味する。図3において、発射トリガー8034が完全に押し込まれ、解放され始めると、キックアウトブロック8324は、歯止めスライド部8270が後退する際に、凹凸のあるリップ8334内の隆起部8336に衝突し、キックアウトブロック8324を上から見て時計方向に回転させ、これによって、歯止めブロック8318を連結ラック8200との係合から解放する。キックアウトブロック凹部8322の形状は、完全な後退の間にこの係合解放を維持する凹凸のあるリップ8334に垂直な方向に向かってキックアウトブロック8324の時計方向の回転を停止させ、これにより、ラチェットノイズを解消する。
図3、4、8及び12において、外科用ステープル留め及び切断器具8010は、発射機構の手動解放のため手動後退を行い、1つのバージョン(図13〜15)において、完全発射運動の最後に自動後退を更に実施する、手動後退機構8500を含むことができる。次に図3及び8を参照すると、特に、前方遊び歯車8220が連結ラック8200の歯状上方左面8222と係合させられ、前方遊び歯車8220は、より小さな右側ラチェット歯車8231を有する後方遊び歯車8230を更に係合させる。前方遊び歯車8220及び後方遊び歯車8230は共に、前方遊び軸8232及び後方遊び軸8234でそれぞれハンドルハウジング8154に回転可能に接続されている。後方軸8232の両端部は、それぞれ右ハウジング半殻部8156及びと左ハウジング半殻部8158を通って延在し、左右のインジケータゲージホイール8040、8041に取り付けられ、後方軸8234は、ハンドルハウジング8154内で自由にスピンし、後方歯車8230へのキー係合部を有しているので、インジケータゲージホイール8040、8041は、後方歯車8230と共に回転する。連結ラック8200と遊び歯車8220と後方歯車8230との間の歯車噛み合いは、歯状上方表面8222が適切に頑丈である歯寸法を有し、後方歯車8230が連結伝達発射機構8150の完全な発射運動の間に1回転しか行わないように、有利に選択されることがある。発射移動距離又は進み具合を視覚的に示すギア機構8502に加えて、ギア機構8502は更に、ナイフを手動で後退させるのにも使用され得る。様々な実施形態において、後方遊び歯車8230のより小さな右側ラチェット歯車8231は、ハブ8506を分岐する垂直縦方向に整列させられたスロット8508(図8)と具体的に整列させられた手動後退レバー8042のハブ8506の中へ延在する。ハブ8506の横方向貫通穴8510は、上方凹部8512と連通している。前方部分8514は、上方凹部8512の遠位端部に形成された右向き横方向ピン8518の周りに枢動する近位側にある有向のロック歯止め8516を受容するように形作られている。後方部分8520は、ロック歯止め8516を下向きに押し進めて右側のより小さなラチェット歯車8231と係合させるL字型ばねタブ部8522を受容するように形作られている。ホールドアップ構造体8524(図6)は、手動後退レバー8042が下りているときに(図10)、右半殻部8156から、ロック歯止め8516が小さな右側のラチェット歯車8231を係合することを妨げる上方凹部8512の中へ突出する。コイルばね8525(図3)は、手動後退レバー8042を下方向に押し進める。
使用中、図9及び10に示されるように、圧縮引張ばね8184は、遠位側に配置された連結ラックから切り離された状態になることがある。図11及び12において、手動後退レバー8042が上げられると、ロック歯止め8516は、時計回りに回転し、ホールドアップ構造体8524によって妨げられることがなくなり、小さな右側ラチェット歯車8231を係合し、後方遊び歯車8230を左から見て時計回りに回転させる。したがって、前方遊び歯車8220は、連結ラック8200を後退させる反時計回りに応答する。加えて、右側に湾曲した隆起部8510は、ハブ8506から突出し、手動後退レバー8042が回転されたとき、後退防止機構8250を解放するために、後退防止解放レバー8248と接触し、後退防止解放レバーを遠位側に移動させるような寸法にされている。
図13〜15において、外科用ステープル留め及び切断器具用の自動後退機構8600は、3回の発射ストロークに対応するほぼ完全な回転の後、妨害物に衝突するまで、カムホイール8606内の円形溝8604の内部で動く歯8602を有する前方遊び歯車8220aに、完全な発射運動距離の最後で自動後退を組み込むことができる。このような状況において、右向き隆起部8610は、反バックアップ解放レバー8248aを遠位側に動かすために、上向き回転されて下部カム凹部8612に接触する。特に図13を特に参照すると、反バックアップ解放レバー8248aは、前述のように動作する遠位端部8254を含む。右半殻部及び左半殻部8156、8158に成形された円形ピン8293及びピン受容部8296は、下部カム8192の後方で反バックアップ解放レバー8248a内に成形された概ね矩形状の開口部8294aを通って受容され、このようにして、反バックアップ解放レバー8248aの遠位端部8254の縦方向並進及び下向きロック運動を許可する。右半殻部8156において、水平方向の近位側に開いたチャンネルは、反バックアップ解放レバー8248aの近位端部近くの右向き後方ピンを受容する。
操作中、図13、14における発射前に、連結ラック8200及び反バックアップカム管8268は、後退位置にあり、反バックアップ圧縮ばね8264が反バックアッププレート8266を近位側に傾けるとき、反バックアップ機構8250をロックする。自動後退機構8600は、反バックアップ解放レバー8248aが前方遊び歯車8220aと接触したリンク8196aを使って後退させられた状態で初期状態にある。歯8602は、右向き隆起部8610が歯8602のすぐ近位側にあると、この歯の反時計方向に進行する円形溝8604の完全な運動距離の状態で6時の位置にある。1回目の発射ストロークの後、連結ラック8200は、1段高い遠位リンク8196bを前方遊び歯車8220aと接触させる。歯8602は、静止カムホイール8606の円形溝8604の中で3分の1回転前進している。2回目の発射ストロークの後、連結ラック8200は、1段高い遠位リンク8196cを前方遊び歯車8220aと接触させる。歯8602は、静止カムホイール8606の円形溝8604の中で3分の2回転前進している。3回目の発射ストロークの後、連結ラック8200は、1段高い遠位リンク8196dを前方遊び歯車8220aと接触させる。歯8602は、円形溝8604を完全に1回転して、前述の障害物に接触し、右向き隆起部を反バックアップ解放レバー8248aに接触させるカムホイール8606の(右から見たとき)反時計周りの回転を開始する。図15において、反バックアップ解放レバー8248aは、これに応答して遠位側に動き、右向き前方ピン8298を遠位側に開く段差構造体8299にロックし、反バックアップ機構8250を解放する。同様の外科用ステープル留め器具が、2006年8月1日付けで発行された米国特許番号第7,083,075号に開示されており、この米国特許の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図16を参照すると、外科用ステープル留め器具9010のステープル装着用アセンブリ9012は、シャフトフレーム9070に対してシャフト9016の下方へ縦方向に伝達された2つのはっきりと異なる運動によって、組織にクランプする機能、ステープルを駆動する機能、及び細胞を切断する機能を実現する。このシャフトフレーム9070は、外科用ステープル留め器具のハンドルに近位側で取り付けられ、長手軸の周りの回転のためこのハンドルに連結されている。外科用ステープル留め及び切断用器具の例示的なマルチストロークハンドルは、同時係属中であり、かつ、同一出願人による、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT INCORPORATING A MULTISTROKE FIRING POSITION INDICATOR AND RETRACTION MECHANISM」と題する米国特許出願第10/374,026号に詳細に記載され、この米国特許出願の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明と一致する他の出願は、同時係属中であり、かつ、同一の出願人による、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」と題する米国特許出願第10/441,632号に記載されているような、単一の発射ストロークを含むことがあり、この米国特許出願の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特に図17を参照すると、シャフトフレーム9070の遠位端部は、ステープルチャンネル9018に取り付けられている。アンビル9022は、ステープルチャネルとシャフトフレーム9070との係合のすぐ遠位側にあるステープルチャンネル9018の近位端部9074の内部に枢動的に受容された近位枢動端部9072を有する。アンビル9022が下向きに枢動されるとき、アンビル9022は、下記に詳述されるように、対向するステープルカートリッジの方へ組織接触表面9028及び成形ポケット9026を動かす。アンビル9022の枢動端部9072は、近位側であるが、ステープルチャンネル9018との枢動取り付けに接近しているが、遠位側にある閉鎖機構9076を含む。したがって、遠位端部がこの閉鎖機構9076と係合する馬蹄形開口部9080を含む閉鎖管9078は、上述と同様に、閉鎖トリガーに応答してシャフトフレーム9070の上を摺動しながら、近位側縦方向運動中にアンビル9022に対して開放運動、及び、閉鎖管9078の遠位側縦方向運動中にアンビル9022に対して閉鎖運動を選択的に加える。シャフトフレーム9070は、縦方向に往復運動するツーピースのナイフ及び発射バー9090を包囲し、このナイフ及び発射バーを介してハンドルからの発射運動をガイドする。特に、シャフトフレーム9070は、ツーピースのナイフ及び発射バー9090の近位部分、具体的には、ラミネート加工先細発射バー9094を受容する縦方向発射バースロット9092を含む。ラミネート加工先細発射バー9094は、固体の発射バー及び/又はその他の好適な材料で置き換えてもよいことが理解されよう。
E字形梁部9102は、ツーピースのナイフ及び発射バー9090の遠位部分であり、これは、別々の閉鎖と発射を実現し易くすると共に、発射中に細長いステープルチャンネル9018からのアンビル9022の間隔空けを実現し易くする。特に図17及び19を参照すると、鑞付け又は接着剤などの何らかの取り付け処理に加えて、ナイフ及び発射バー9090は、ラミネート加工先細発射バー9094によって遠位側に現された対応する雄型アタッチメント部材9106を受容するE字形梁部9102内の近位側に形成された雌型垂直アタッチメント開口部9104の形をなし、各部分がこれらの部分の全く異なる機能(例えば、強度、柔軟性、摩擦)のため好適な選択された材料及びプロセスで形成されるようにされる。E字形梁部9102は、一対の上部ピン9110、一対の中間ピン9112、及び下部ピン又は足部9114を形成するため好適な材料特性を有すると共に、鋭い刃先9116を得ることができる材料で形成されると有利であることがある。加えて、刃先9116の各垂直端部をブラケット取り付けする一体成形された、近位側に突出している上部ガイド9118及び中間ガイド9120は、切断の前に、組織を鋭い刃先9116へガイドするのを補助する組織ステージングエリア9122を更に画定する。中間ガイド9120は、詳しくは後述されるように、ステープル装着用アセンブリ9012によるステープル成形を行う楔形スレッド9126(図20)の階段状中央部材9124に当接することによりステープル装着用器具9012を係合かつ発射するために更に役立つ。E字形梁部9102と一体的にこれらの特徴物(例えば、上部ピン9110、中間ピン9112及び下部足部9114)を成形することは、複数の部品から組み立てられた場合に比べ、互いにより厳しい許容誤差で製造することを実現し易くさせ、ステープル装着用アセンブリ9012の発射中の望ましい動作及び/又は様々なロックアウト特徴物との効果的な相互作用を確保する。
図21及び22において、ステープル装着用アセンブリ9012は、E字形梁部9102が完全に後退させられた開放状態で示されている。組立中、E字形梁部9102の下方足部9114は、拡幅された穴9130を通ってステープルチャンネル9018に落下させられ、E字形梁部9102は、E字形梁部9102がステープルチャンネル9018内に成形された下方トラック9132に沿って遠位側に摺動するように前進する。特に、下方トラック9132は、特に図22及び23に示されるように、拡幅された穴9130と連通する横方向断面内の逆T字型形状を成形するために、ステーブルチャンネル9018の下面に拡幅されたスロット9134として広がる狭いスロット9133を含む。組み付けられると、ラミネート加工先細発射バー9094に近位側で連結されたコンポーネントは、下方足部9114が係合解放を可能とするために拡幅された穴9130まで再び近位側に移動することを許可しない。図24を参照すると、ラミネート加工先細発射バー9094は、トロカールの中を通したステープル装着用アセンブリ9012の挿入を実現し易くする。特に、より一層遠位側の下向き突出部9136は、完全に後退させられたとき、E字形梁部9102を持ち上げる。これは、下向き突出部9136がステープルチャンネル9018内の拡幅された穴9130の近位エッジで上向きにカム動作を行う場所での下向き突出部9136の配置によって達成される。次に図25を参照すると、ラミネート加工先細発射バー9094は、発射運動距離の初期部分の間に、シャフトフレーム9070によって下向きに押し進められるより接近した上向き突出部9138を含めることによりステープルチャンネル9018に組み込まれることがある特定のロックアウト特徴物の動作を強化する。特に、横方向バー9140は、シャフトフレーム9070内の一対の矩形開口部9142の間に画定される(図17)。横方向バー9140を包むクリップばね9144は、縦方向発射バースロット9092から遠位側に突出しているラミネート加工先細発射バー9094の一部分を下向きに押し進め、このことは、特定の有利なロックアウト特徴物が適切な場合に係合されることを確実にする。この押し進めは、上向き突出部9138がクリップばね9144に接触するとき、より一層顕著であり、かつ、発射運動距離の一部分だけに限定される。
図21及び22において、E字形梁部9102は、アンビル9022の枢動近位端部の近くにあるアンビルポケット9150内部でE字形梁部の上部ピン9110によって後退させられる。下向きの開放垂直アンビルスロット9152(図16)は、図24及び25に示されるように、発射中に遠方側へ前進するE字形梁部9102の上部ピン9110を捕捉するアンビル内部トラック9154の中へアンビル9022内で横方向に広がり、ステープルチャンネル9018からアンビル9022を確実に引き離す。このようにして、E字形梁部9102が後退した状態で、外科医は、ステープル留め及び切断のため内部に捕捉した組織の配置及び向きに満足するまで、ステープル装着用アセンブリ9012を繰り返し開閉することができ、しかも、E字形梁部9102は、直径が小さく、それに対応して剛性が低減したステープル装着用アセンブリ9012に対しても組織の適切な位置決めに役立つ。図16、17、20、21、23、及び29において、ステープル装着用アセンブリ9012は、楔形スレッド9126を含む交換可能なステープルカートリッジ9020と共に示されている。縦方向に整列した平行な複数の下向き開放楔形スロット9202(図23)は、楔形スレッド9126に一体化されたそれぞれの楔形部9204を受容する。図23〜25において、楔形スレッド9126は、このようにして、ステープルドライバ凹部9208の内部で垂直摺動可能である複数のステープルドライバ9206に上向きにカム動作を行う。この例示バージョンにおいて、各ステープルドライバ9206は、ステープル穴9210又は空洞9024の中へそれぞれ上向きに並進する2本の垂直突起物を含み、上に載っているステープル9023をアンビル9022のステープル成形面9214(図25)に接触させて上向きに強制的に押し出し、かつ、変形させる。ステープルチャンネル9018に近接するステープルカートリッジ9020の内部に画定された中央発射凹部9216(図17)は、楔形スレッド9126の下部水平部分9218(図20)と共にE形梁部9102の中間ピン9112との通過を許す。具体的には、ステープルカートリッジ・トレイ9220(図17、23)は、ステープルドライバ凹部9208、ステープル穴9210、及び中央発射凹部9216が中に形成された重合体製ステープルカートリッジ本体9222に取り付けられ、この重合体製ステープルカートリッジ本体の下にある。ステープル9023がこのようにしていずれかの側に形成されるので、鋭い刃先9116は、最遠端部だけを除いて、ステープルカートリッジ9020の長手軸を通過する垂直貫通スロット9230に入る。
ステープル装着用アセンブリ9012の発射は、図25に示されるように、下向き突出部9136が上向きかつ後方にE形梁部9102上で中間ガイド9120にカム動作を行うまで、近位側に引き出されたツーピースのナイフ及び発射バー9090で始まり、アンビル9022が図16及び21に示されるように開いているとき、新しいステープルカートリッジ9020がステープルチャンネル9018に挿入されるようにする。図26において、ツーピースのナイフ及び発射バー9090は、小さな距離だけ遠位側に前進させられ、ラミネート加工先細発射バー9094の上向き突出部9138に対するクリップばね9144の押し進めの下で、下向き突出部9136を下方トラック9132の拡幅された穴9130の中に落下させる。中間ガイド9120は、楔形スレッド9126の階段状中央部材9124の上に載ることにより下向き回転を更に防止し、このようにして、E字形梁部の中間ピン9112を中央発射凹部9216の内部に保持する。図27において、ツーピースのナイフ及び発射バー9090は、遠位側で発射され、ステープル9023の形成を引き起こすために楔形スレッド9126を前進させるのと同時に、アンビル9022とステープルカートリッジ9020との間にクランプされた組織9242を鋭い波崎9116を使って切断する。その後、図28において、ツーピースのナイフ及び発射バー9090は、後退させられ、楔形スレッド9126を遠位側に位置決めされたままにする。図29において、中間ピン9112は、ステープルチャンネル9018の中に形成されたロックアウト凹部9240の中へ下方に並進するようにされる(図22及び25も参照されたい)。このようにして、操作者は、楔形スレッド9126(図29に図示せず)が近位側に位置決めされていないとき(即ち、届かないステープルカートリッジ9020、又は、使用済みステープルカートリッジ9020)、中間ピン9112がロックアウト凹部9240の遠位エッジに衝突するので、触覚的表示を受け取るであろう。同様の外科用ステープル留め器具は、2008年6月3日付けで発行された米国特許第7,380,696号に開示され、この米国特許の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
様々な実施形態において、今度は図30〜38を参照すると、外科用器具12000は、ハンドル12010と、ハンドル12010から延びるシャフト12020と、シャフト12020に着脱式に取り付け可能なエンドエフェクタ12040とを備えることができる。ハンドル12010は、一方で、エンドエフェクタ12040を閉じるために、もう一方で、エンドエフェクタ12040を通って遠位側で発射部材12043を前進させるために、トリガー12014を備えることができる。図30〜38に示されていないが、ハンドル12010は、トリガー12014の回転運動を伝達し、シャフト12010を通って延在する発射部材12023の直線運動に変換するように構成された何らかの好適な駆動系を含むことができる。使用中、トリガー12014は、長手軸12039に沿ってシャフト12020の内部において遠位側で発射部材12023を前進させるためにハンドル12010のピストルグリップ12012に向かって作動されることができ、より詳細に更に後述されるように、シャフト発射部材12023がエンドエフェクタ発射部材12043と動作的に連結されているとき、シャフト発射部材12023の遠位側の運動は、エンドエフェクタ発射部材12043に伝達され得る。エンドエフェクタ発射部材12043が近位側で前進させられるとき、エンドエフェクタ発射部材12043は、アンビルを含む第1の顎部12040a、及び/又は、ステープルカートリッジチャンネルを含む第2の顎部12040bを係合し、第1の顎部12040aと第2の顎部12040bとのうち少なくとも一方をもう一方に向かって動かすように構成され得る。上記に加えて、主に図30〜32を参照すると、エンドエフェクタ12040は、長手軸12039を横切る方向にシャフト12010に組み付けられ得る。例として、エンドエフェクタ12040は、例えば、長手軸12039と垂直である方向にシャフト12010に組み付けられ得る。この状況下では、エンドエフェクタ12040は、エンドエフェクタ12040のフレーム12041がフレーム12021に係合し、接続するように、及び、発射部材12043の近位端部12044が発射部材12023の遠位端部12024に係合し、連結するように、シャフト12010に向かって動かされ得る。シャフトフレーム12021は、このシャフトフレームの中に画定された、シャフト発射部材12023を摺動可能に受容し、長手軸12039を画定するように構成され得るチャンネル12022を含むことができる。エンドエフェクタフレーム12041をシャフトフレーム12021と整列させるため、様々な実施形態において、エンドエフェクタフレーム12041の近位端部12045とシャフトフレーム12021の遠位端部12025とは、例えば、シャフト12020に対してエンドエフェクタ12040を正しい方向に置くことができる協働するダブテール特徴物を含むことができる。シャフトフレーム12021は、このシャフトフレームの中に画定された、エンドエフェクタフレーム12041から延在するマウント突出部12046を受容するように構成され得るマウント開口部12026を更に含むことができる。端部12025、12045の協働するダブテール特徴物及び/又はマウント特徴物12026、12046の結果として、様々な状況において、エンドエフェクタ12040をシャフト12020にしっかりと実装することができる。様々な実施形態において、外科用器具12000は、エンドエフェクタ12040をシャフト12020にロックするように構成され得るロック環12030を更に備えることができる。次に主として図34〜36を参照すると、ロック環12030は、ロック解放位置(図34及び35)とロック位置(図36)との間で動かされ得る。ロック環12030がこのロック環のロック解放位置にあるとき、図34を参照すると、エンドエフェクタ12040は、シャフト12020に取り付けられ得る。エンドエフェクタ12040がシャフト12020と係合すると、ロック環12030は、エンドエフェクタ12040を所定の位置にロックするために、エンドエフェクタ12040とシャフト12020との間の相互接続の上で摺動させられ得る。より具体的には、少なくとも一実施形態において、ロック環12030は、エンドエフェクタ12040及びシャフト12020の外周をぴったりと受容するように構成され得る内側開口部12031を画定することができる。特定の実施形態において、外科用器具12000は、ロック環12030をこのロック環のロック位置へ付勢するように構成されたばね又は付勢部材を備えることができる。このような実施形態において、臨床医は、ばねの付勢力に対して近位側へロック環12030を引っ張り、その後、ロック環12030を解放し、ばねにロック環12030をこのロック環のロック位置に戻すようにすることができる。
再び図30〜38、及び、主として図32及び33を参照すると、外科用器具12000は、関節継手12050を備えることができる。関節継手12050は、様々な実施形態において、エンドエフェクタ12040の遠位部分が関節継手12050によって画定された軸の周りに枢動することを可能とするように構成され得る。このような実施形態において、エンドエフェクタ12040は、シャフト12020にしっかりと実装された近位部分、及び、関節継手12050の周りに近位部分と相対的に回転することができる遠位部分を備えることができる。特定の実施形態において、外科用器具12000は、エンドエフェクタ12040を係合する及び係合解放するように構成されたロックを備えることができる。例として、エンドエフェクタ12040は、エンドエフェクタ12040の遠位部分を所定の位置にロックするために遠位側に押すこと、及び/又は、エンドエフェクタ12040の遠位部分をロック解放するために近位側に引くことができるエンドエフェクタロック部分12047を含むことができる。外科用器具12000は、例えば、エンドエフェクタロック部分12047を近位側に引っ張るために近位側に引っ張ることができるロックアクチュエータ12060をハンドル12010に隣接して更に備えることができる。このような実施形態において、ロックアクチュエータ12060は、エンドエフェクタロック部分12047に動作的に連結される、又は、動作的に連結可能であるシャフト12020を通って延在するロック部分12027と動作的に連結され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、エンドエフェクタロック部分12047の近位端部12048は、エンドエフェクタ12040がシャフト12020に組み付けられたとき、ロック部分12027の遠位端部12028に組み付けられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、エンドエフェクタロック部分12047は、エンドエフェクタ発射部材12043がシャフト発射部材12023に組み付けられるのと同時にロック部分12027に組み付けられ得る。
様々な実施形態において、上述のように、ステープルカートリッジは、内部に画定された複数のステープル空洞を含むカートリッジ本体を備えることができる。カートリッジ本体は、デッキ及び上部デッキ表面を備えることができ、各ステープル空洞は、デッキ表面内に開口を画定することができる。同様に上述のように、ステープルは、ステープルがカートリッジ本体から放出されるまで、カートリッジ本体の内部に格納されるように、各ステープルキャビティの内部に位置決めされ得る。ステープルは、カートリッジ本体から放出される前に、様々な実施形態において、ステープルがデッキ表面の上に突起しないように、カートリッジ本体の内部に収容され得る。ステープルはデッキ表面の下に配置されているため、そのような実施形態において、ステープルの損傷及び/又は標的組織に時期尚早に接触する可能性を低減することができる。様々な状況において、ステープルは、ステープルがカートリッジ本体から突起していない未発射位置と、ステープルがカートリッジ本体から現れ、ステープルカートリッジの反対側に位置決めされたアンビルに接触することができる発射位置との間で動かされ得る。様々な実施形態において、アンビル、及び/又はアンビルの内部に画定されている成形ポケットは、ステープルがカートリッジ本体から展開されるとき、ステープルが所定の形状高さに変形されるように、デッキ表面の上の所定距離に位置決めされ得る。一部の状況において、アンビルとステープルカートリッジとの間で捕捉された組織の厚さは、変化することがあり、その結果、より厚い組織は、特定のステープルの内部で捕捉されることがあるが、より薄い組織は、特定の他のステープルの内部で捕捉されることがある。いずれにしても、ステープルによって組織に加えられる締め付け圧若しくは締め付け力は、例えば、ステープル同士の間で変化することがあり、又は、ステープル列の一方の端部にあるステープルと、このステープル列のもう一方の端部にあるステープルとの間で変化することがある。特定の状況において、アンビルとステープルカートリッジデッキとの間のギャップは、ステープルが各ステープルの内部で特定の最低締め付け圧を加えるように制御され得る。しかしながら、一部のこのような状況において、異なるステープルの内部において締め付け圧の顕著な変動が依然として存在することがある。
使用中、上記に加えて、主に図39を参照すると、アンビル10060のようなアンビルは、例えば、ステープルカートリッジ10000の反対側にある閉鎖位置に動かされ得る。詳しくは後述されるように、アンビル10060は、組織厚さコンペンセータ10020に対するように組織を配置することができ、かつ、様々な実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ10020を、支持部分10010のデッキ表面10011に対して圧迫することができる。アンビル10060が適当に位置決めされると、ステープル10030は、同様に図39に示されるように、展開され得る。様々な実施形態において、上述のように、ステープル発射スレッド10050は、図40に示されるように、ステープルカートリッジ10000の近位端部10001から、遠位端部10002に向かって動かされ得る。スレッド10050が前進させられるとき、スレッド10050は、ステープルドライバ10040に接触し、ステープルドライバ10040をステープル空洞10012の内部で上向きに持ち上げられ得る。少なくとも一実施形態において、スレッド10050及びステープルドライバ10040は、それぞれが、ステープルドライバ10040をこれらの未発射位置から上向きに動かすために協働することができる1つ以上の斜面若しくは傾斜面を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープルドライバ10040は、少なくとも1つの傾斜面を備えることができ、スレッド10050は、スレッド10050がステープルカートリッジの内部で遠位側に前進させられるにつれて、スレッド傾斜面がドライバ傾斜面の下を摺動できるように構成され得る少なくとも1つ以上の傾斜面を備えることができる。ステープルドライバ10040がそれぞれのステープル空洞10012の内部で上向きに持ち上げられるにつれて、ステープルドライバ10040は、ステープル10030がステープルデッキ10011内の開口を通ってこれらのステープルのステープルキャビティ10012から現れることができるように、ステープル10030を上向きに持ち上げられ得る(図41)。例示発射シーケンスの間に、スレッド10050は、第1ステープル10030に接触し、第1ステープル10030を上向きに持ち上げ始めることができる。スレッド10050が更に遠位側に前進するのにつれて、スレッド10050は、順番に、追加ステープル10030と他の後続のステープルとを持ち上げ始めることができる。スレッド10050は、ステープルの脚部10032が対向するアンビルに接触し、望ましい形状に変形され、支持部分10010から放出されるように、ステープル10030を上方向に駆動することができる。様々な状況において、スレッド10050は、発射シーケンスの一環として、数個のステープルを同時に上向きに動かすことができる。
図49から54を参照すると、各ステープル10030は、圧縮ゾーン10039が各ステープルの中に画定されるように、変形され得る。例として、各ステープル10030は、基部10031と、基部10031から延びる1つ以上の脚部10032とを備えることができ、これらの脚部は、変形されたとき、基部10031と協働的に領域を画定することができ、この領域の内部で組織T及び組織厚さコンペンセータ10020が捕捉され得る。圧縮ゾーン10039の内部で、組織厚さコンペンセータ10020は、組織Tに圧力を加え、特定の状況において、組織Tの厚さに依存して異なった圧縮高さをとることができる。一部の状況において、組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル10030によって画定された圧縮ゾーン10039の内部に存在するギャップ又は空き空間を弾性的に満たすことができる。
前述のように、図41を参照すると、ステープル10030のステープル脚部10032は、ステープル10030が未発射位置にあるとき、支持部分10010のデッキ表面10011の上に延在することができる。様々な実施形態において、ステープル脚部10032の先端部又はステープル脚部10032のその他の部分は、ステープル10030がこれらの未発射位置にあるとき、組織厚さコンペンセータ10020の上部組織接触面10021を通って突起しないことがある。ステープル10030がこれらの未発射位置からこれらの発射位置まで動くのにつれて、ステープル脚部の先端部は、組織接触面を通って突起することができる。様々な実施形態において、ステープル脚部10032の先端部は、組織厚さコンペンセータ10020を切開し、突き抜ける鋭い先端部を備えることができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル脚部10032を受容し、ステープル脚部10032に組織厚さコンペンセータ10020と相対的に摺動させるように構成され得る複数の開口を備えることができる。特定の実施形態において、支持部分10010は、デッキ表面10011から延在する複数のガイド10013(図41)を更に備えることができる。ガイド10013は、ステープル脚部10032がガイド10013により少なくとも部分的に支持できるように、デッキ表面10011内のステープル空洞開口に隣接して位置決めされ得る。特定の実施形態において、ガイド10013は、ステープル空洞開口の近位端部及び/又は遠位端部に位置決めされ得る。様々な実施形態において、第1ガイド10013は、各ステープル空洞開口の第1端部に位置決めすることができ、第2ガイド10013は、各ステープル空洞開口の第2端部に位置決めすることができ、各第1ガイド10013は、ステープル10030の第1ステープル脚部10032を支持することができものであり、各第2ガイド10013は、ステープルの第2ステープル脚部10032を支持することができるものである。少なくとも一実施形態において、図41を参照すると、各ガイド10013は、溝10016のような溝又はスロットを備えることができ、例えば、この溝又はスロットの中にステープル脚部10032が摺動可能に受容できる。様々な実施形態において、各ガイド10013は、デッキ表面10011から延在することができ、組織厚さコンペンセータ10020の中へ延在することができる滑り止め、突起部、及び/又は先鋭部を備えることができる。少なくとも一実施形態において、詳しくは後述されるように、滑り止め、突起部、及び/又はスパイクは、組織厚さコンペンセータ10020と支持部分10010との間の相対的な動きを低減させることができる。特定の実施形態において、ステープル脚部10032の先端部は、ステープル10030がこれらの未発射位置にあるとき、ガイド10013の内部に位置決めされることがあり、ガイド10013の上面の上に延在しないことがある。少なくともこのような実施形態において、ガイド10013は、ガイド高さを画定することができ、ステープル10030は、これらのステープルがこれらの未発射位置にあるとき、このガイド高さの上に延在しないことがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020のような組織厚さコンペンセータは、例えば、1枚のシート材料から構成され得る。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、支持部分10010の上部デッキ表面10011の全部を覆うことができる、あるいは、デッキ表面10011の一部しか覆うことができない1枚の連続シート材料を構成することができる。特定の実施形態において、シート材料は、支持部分10010のステープル空洞開口を覆うことができるが、他の実施形態において、シート材料は、ステープル空洞開口と整列させることができる、又は少なくとも部分的に揃えることができる開口を備えることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、複数の材料層から構成することできる。一部の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能な核部と、この圧縮可能な核部を包むラップとを備えることができる。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能な核部を支持部分10010に対して解放可能に保持するラップを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、ラップ及び圧縮可能な核部が支持部分10010から途中で外れることを阻止するように構成され得るリテーナクリップを更に備えることができる。特定の実施形態において、上述のように、組織厚さコンペンセータは、ステープル10030によって支持部分10010に着脱式に取り付けられ得る。より詳しくは、同様に上述のように、ステープル10030の脚部は、ステープル10030が未発射位置にあるとき、組織厚さコンペンセータ10020の中へ延在することができ、その結果、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に対して開放可能に保持することができる。少なくとも一実施形態において、ステープル10030の脚部は、これらのステープルのそれぞれのステープル空洞10012の側壁と接触することができ、ステープル脚部10032と側壁との間の摩擦のおかげで、ステープル10030及び組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル10030がステープルカートリッジ10000から展開されるまで、所定の位置に保持され得る。ステープル10030が展開されたとき、組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル10030の内部に捕捉され、ステープル留めされた組織Tに押し付けられ得る。アンビルがその後組織Tを解放するために開位置に動かされたとき、支持部分10010は、組織に留められた組織厚さコンペンセータ10020から離され得る。特定の実施形態において、接着剤が組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に着脱式に押し当てるために利用され得る。少なくとも一実施形態において、2成分接着剤を使用することができ、少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020がデッキ表面10011に押し当たるとき、接着剤を活性化し、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に着脱式に接合するために第1の成分が第2の成分と接触できるように、接着剤の第1の成分は、デッキ表面10011に置かれることができ、接着剤の第2成分は、組織厚さコンペンセータ10020に置かれ得る。様々な実施形態において、その他の好適な手段が組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジの支持部分に着脱式に押し付けるために使用され得る。
様々な実施形態において、上記に加えて、スレッド10050は、ステープルカートリッジ10000の内部に収容されたステープル10030の全てを完全に展開するために近位端部から遠位端部に前進させられ得る。少なくとも一実施形態において、次に図44を参照すると、スレッド10050は、外科用ステープラの発射部材、即ち、ナイフバー10052によって、支持部分10010の内部の縦方向空洞の内部で遠位側に前進させられ得る。使用中、ステープルカートリッジ10000は、外科用ステープラの顎部内のステープルカートリッジチャネルの中へ挿入されることができ、発射部材10052は、図44に示されるように、スレッド10050との接触に向けて前進させられ得る。スレッド10050が発射部材10052によって遠位側に前進させられるのにつれて、スレッド10050は、最も近接したステープル駆動部、又は駆動部群10040に接触することができ、上述のように、カートリッジ本体10010からステープル10030を発射又は放出することができる。図44に示されるように、発射部材10052は、ステープル10030が発射されるのにつれて、支持部分10010内のナイフスロットを通って遠位側に前進させることができる刃先10053を更に備えることができる、様々な実施形態において、対応するナイフスロットは、ステープルカートリッジ10000の反対側に位置決めされたアンビルを通して延在することができ、少なくとも一実施形態において、刃先10053は、アンビルと支持部分10010との間に延在し、アンビルと支持部分との間に位置決めされた組織及び組織厚さコンペンセータを切開することができる、というものである。様々な状況において、スレッド10050は、スレッド10050がステープルカートリッジ10000の遠位端部10002に達するまで、発射部材10052により遠位側に前進させられ得る。この時点で、発射部材10052は、近位側に後退させられ得る。一部の実施形態において、スレッド10050は、発射部材10052と一緒に近位側に後退させることができるが、様々な実施形態において、スレッド10050は、発射部材10052が後退させられ得るが、ステープルカートリッジ10000の遠位端部10002内に取り残され得る。発射部材10052が完全に後退させられると、アンビルは、再び開くことができ、組織厚さコンペンセータ10020は、支持部分10010から取り外されることができ、支持部分10010を含んで、使用済みステープルカートリッジ10000の残りの埋め込まれていない部分は、ステープルカートリッジチャネル10070から取り除かれ得る。
使用済みステープルカートリッジ10000がステープルカートリッジチャンネルから取り除かれた後、上記に加えて、新しいステープルカートリッジ10000、又はその他の好適なステープルカートリッジは、ステープルカートリッジチャンネルに挿入され得る。様々な実施形態において、上記に加えて、ステープルカートリッジチャンネル、発射部材10052、及び/又はステープルカートリッジ10000は、協働特徴物を構成することができ、この協働特徴物は、新しい、即ち、未発射のステープルカートリッジ10000がステープルカートリッジチャンネル10070内に位置決めされることなしに、2回以上、発射部材10052が遠位側に前進させられるのを阻止することができる。より詳しくは、発射部材10052が前進させられてスレッド10050に接触するのにつれて、及び、スレッド10050がこれの近位側の未発射位置にあるとき、発射部材10052の支持ノーズ部は、発射部材10052が、この発射部材10052から延在するロック、又は梁部10054がステープルカートリッジチャンネルの内部に画定されたロック凹部の中へ落ちるのを阻止するために十分な上向き位置に保持されように、スレッド10050の支持レッジ部に接して及び/又は支持レッジ部の上に位置決めされ得る。ロック10054は、ロック凹部の中へ落ちることがないので、このような状況において、ロック10054は、発射部材10052が前進するのにつれて、ロック凹部の遠位側壁に当接しないことがある。発射部材10052がスレッド10050を遠位側に押すのにつれて、発射部材10052は、支持レッジ部に載っている支持ノーズ部のため、この発射部材の上向き発射位置に支持され得る。前述のとおり、発射部材10052がスレッド10050と相対的に後退させられるとき、発射部材10052は、支持ノーズ部がもはやスレッド10050の支持レッジ部の上に置かれなくなるので、この発射部材の上向き位置から下向きに落下することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外科用ステープラは、発射部材10052をこの発射部材の下向き位置に付勢するように構成され得るばね及び/又はその他の好適な付勢要素を備えることができる。発射部材10052が完全に後退させられると、発射部材10052は、再び使用済みステープルカートリッジ10000を通して遠位側に前進させられ得ない。より詳しくは、発射部材10052は、スレッド10050が、動作シーケンスの中のこの時点では、ステープルカートリッジ10000の遠位端部に残されているため、スレッド10050によってこの発射部材の上方位置に保持することができない。このようにして、前述のように、発射部材10052がステープルカートリッジを交換することなしに再び前進させられる場合、ロック梁部10054は、発射部材10052がステープルカートリッジ10000に向かって遠位側へ再び前進させられるのを阻止するものであるロック凹部の側壁10057に接触するであろう。換言すれば、使用済みステープルカートリッジ10000が新しいステープルカートリッジと交換されると、この新しいステープルカートリッジは、発射部材10052をこの発射部材の上方位置に保持し、発射部材10052を再び遠位側に前進させることができる、近位側に位置決めされたスレッド10050を有するであろう。
上述のように、スレッド10050は、支持部分10010からステープル10030を放出するために、第1の未発射位置と第2の発射済み位置との間でステープルドライバ10040を動かすように構成され得る。様々な実施形態において、ステープルドライバ10040は、ステープル10030が支持部分10010から放出された後、ステープル空洞10012の内部に収容され得る。特定の実施形態において、支持部分10010は、ステープルドライバ10040がステープル空洞10012から放出される又は落ちることを妨害するように構成され得る1つ以上の保持特徴物を備えることができる。様々なその他の実施形態において、スレッド10050は、ステープル10030内の支持部分10010からステープルドライバ10040を発射するように構成され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルドライバ10040は、例えば、ウルテムのような生体吸収性及び/又は生体適合性のある材料から構成され得る。特定の実施形態において、ステープルドライバは、ステープル10030に取り付けられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルドライバは、ドライバがステープルと一体成形されるように、各ステープル10030の基部の上及び/又は周りにモールド成形され得る。2006年9月29日付けで出願された、「SURGICAL STAPLES HAVING COMPRESSIBLE OR CRUSHABLE MEMBERS FOR SECURING TISSUE THEREIN AND STAPLING INSTRUMENTS FOR DEPLOYING THE SAME」と題する米国特許出願番号第11/541,123号は、これの内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
様々な状況において、上記に加えて、圧縮可能な組織厚さコンペンセータは、下にあるステープルカートリッジの剛性支持部分と相対的に動くこと、ねじれること、及び/又は歪むことができる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジの支持部分、及び/又はその他の好適な部分は、組織厚さコンペンセータと支持部分との間の相対運動を制限するように構成された1つ以上の特徴物を備えることができる。上述のように、ステープル10030の少なくとも一部分は、支持部分10010のデッキ表面10011より上に延在することができ、特定の状況において、組織厚さコンペンセータに加えられた横方向力は、ステープル10030、及び/又は、例えば、支持部分10010から延在する滑り止め10013による抵抗を受けることがあり得る。様々な状況において、ステープル10030は、組織厚さコンペンセータの横方向運動に抵抗している間に、ステープル空洞10012の内部で傾くこと及び/又は曲がることがあり、様々な実施形態において、ステープル空洞10012及びステープル10030は、ステープル10000がステープル成形プロセス中に適切に成形されるようにするため、ステープル10030の脚部10032と反対側のアンビル10060内の成形ポケットとの間の相対的な整列を維持する寸法及び構成にすることができる。様々な実施形態において、ステープル10030及び/又は滑り止め10013は、組織厚さコンペンセータ10020の内部の横方向ひずみを阻止又は少なくとも制限するように構成にされ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル10030及び/又は滑り止め10013は、例えば、組織厚さコンペンセータの第2の、即ち、下部表面と相対的に第1の、即ち、組織接触表面の、横方向及び/又は縦方向運動を硬直させる、あるいは、制限するように構成され得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ、及び/又はステープルカートリッジが位置決めされるステープルカートリッジチャンネルは、組織厚さコンペンセータの横方向及び/又は縦方向運動あるいは歪を制限するために上向きに延在することができる少なくとも1つのひずみ最小化部材を備えることができる。組織厚さコンペンセータを少なくとも部分的に取り囲むラップは、前述のとおり、組織厚さコンペンセータの横方向及び/又は縦方向運動、あるいはひずみを、防止する、あるいは少なくとも制限することもある。
様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、内部に配置されたステープルをそれぞれ格納する複数のステープル空洞を備えることができ、ステープル空洞は、複数の列に配列することができ、ステープルカートリッジの反対側に位置決めされたアンビルは、ステープルカートリッジ内のステープル空洞に対応する複数の成形ポケットを備えることができる。換言すれば、アンビルは、複数の成形ポケット列を備えることができ、各成形ポケットは、ステープルカートリッジ内でステープル空洞の反対側に位置決めされ得る。様々な実施形態において、各成形ポケットは、ステープル10030のステープル脚部10032を受容するように構成された2つの成形カップを備えることができ、各成形カップは、例えば、ステープル脚部10032を受容し、ステープル脚部10032を他のステープル脚部10032の方へ成形する又は丸めるように構成されている。様々な状況において、脚部10032は、成形カップに届かないこと、又は適切に入らないことがあり、その結果、ステープル脚部10032は、発射シーケンス中に成形不良になることがある。本明細書に記載された様々な実施形態において、アンビルは、ステープル脚部を受容し、成形するようにそれぞれが構成されている成形ポケットの配列又は格子を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、成形ポケットの配列は、ステープルカートリッジの内部に含まれるステープルの数より多数の成形ポケットを備えることができる。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジは、例えば、6列のステープル空洞の縦方向列を備えることができ、アンビルは、6列のステープル空洞と整列された6列の成形ポケットと、加えて、成形ポケットの列と列との間に位置決めされた成形ポケットとを備えることができる。例えば、アンビルの一方の側面に、アンビルは、第1のステープル空洞の列の上に位置決めすることができる第1の成形ポケットの列と、第1のステープル空洞の列に隣接する第2のステープル空洞の上に位置決めすることができる第2の成形ポケットの列と、加えて、第1の成形ポケットの列と第2の成形ポケットの列との間に位置決めされた1列の成形ポケットとを備えることができる。
様々な実施形態において、上述のように、アンビルは、組織をステープルカートリッジの組織厚さコンペンセータ、例えば、組織厚さコンペンセータ10020に押し付けるために開位置から閉位置へと動かされ得る。様々な状況において、組織厚さコンペンセータは、この組織厚さコンペンセータが組織と相対的に位置決めされる前に、ステープルカートリッジの支持部分に隣接して位置決めされ得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、アンビルが閉位置へ動かされる前に、この組織厚さコンペンセータが支持部分10018に当接する位置にあり得る。特定のその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、ギャップがこの組織厚さコンペンセータ10020と支持部分10018との間に存在する位置にあり得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビルは、組織厚さコンペンセータ10020が支持部分10018に当接するまで、組織及び組織厚さコンペンセータ10020を下向きに動かすことができ、この時点で、アンビルは、このアンビルの閉位置に動かされ、組織の内部に圧縮をもたらすことができる。外科医がアンビルとステープルカートリッジとの間の組織の位置決めに満足できない場合、外科医は、アンビルを開き、アンビル及びステープルカートリッジの位置を調整し、アンビルを再び閉じることができる。組織と相対的なステープルカートリッジのこのような位置決め及び再位置決めのため、様々な状況において、例えば、組織厚さコンペンセータ10020の遠位端部は、支持部分10010から取り外され得る。一部のこのような状況において、組織厚さコンペンセータ10020の遠位端部は、組織に接触し、支持部分10010から剥離されること、又は支持部分10010と相対的に回転することができる。様々な実施形態において、詳しくは後述されるように、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータを下にあるステープルカートリッジの支持部分に対して開放可能に保持するように構成された1つ以上の特徴物を備えることができる。
様々な実施形態において、次に図55を参照すると、ステープルカートリッジ10300は、支持部分10310と、支持部分10310により支持された組織厚さコンペンセータ10320と、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端部10325を所定の位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ部10303を含む遠位端部10302とを備えることができる。少なくとも一実施形態において、ノーズ部10303は、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端部10325を受容するように構成されたスロット10305を備えることができる。様々な実施形態において、遠位端部10325は、ステープルカートリッジ10300が組織と相対的に位置決めされているのでこの遠位端部10325が所定の位置に保持され得るように、スロット10305の内部で圧縮される又はくさびで留められ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、スロット10305は、支持部分10310のデッキ表面10311に平行、又は少なくとも実質的に平行である方向に向きを合わされ得る。様々な実施形態において、スロット10305は、デッキ表面10311に対して水平になり得る。様々なその他の実施形態において、次に図56を参照すると、ステープルカートリッジ10400は、支持部分と、支持部分により支持された組織厚さコンペンセータ10420と、組織厚さコンペンセータ10420の遠位端部10425を所定の位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ部10403を部組む遠位端10402とを備えることができる。少なくとも一実施形態において、遠位端部10425は、この遠位端部から延在する突出部を備えることができ、ノーズ部10403は、この遠位端部10425の突出部を受容するように構成された垂直スロット10405を備えることができる。様々な実施形態において、遠位端部10425、及び/又は遠位端部から延在する突出部は、ステープルカートリッジ10400が組織と相対的に位置決めされるので、この遠位端部10425が所定の位置に保持できるように、スロット10405の内部で圧縮され得る、又はくさびで留められ得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10420はノーズ部10403の少なくとも一部分を中に受容するように構成され得る、例えば、スロット10429のようなスロットを備えることができる。少なくとも一実施形態において、スロット10405は、支持部分のデッキ表面10411に垂直、又は少なくとも実質的に垂直である方向に向きを合わされ得る。様々な実施形態において、次に図57を参照すると、ステープルカートリッジ10500は、支持部分と、支持部分により支持された組織厚さコンペンセータ10520と、組織厚さコンペンセータ10520の遠位端部10525を所定の位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ部を含む遠位端部10502とを備えることができる。少なくとも一実施形態において、ノーズ部は、組織厚さコンペンセータ10520の遠位端部10525を受容するように構成された垂直スロット10505を備えることができる。様々な実施形態において、遠位端部10525は、ステープルカートリッジ10500が組織と相対的に位置決めされるので、この遠位端部10525が所定の位置に保持できるように、スロット10505内で圧縮され得る又はくさびで留められ得る。
様々な実施形態において、再び図55を参照すると、組織厚さコンペンセータ10320は、ノーズ部10303の上部表面10304より上に位置決めされ得る上部表面10324を備えることができる。組織厚さコンペンセータの上部表面がステープルカートリッジのノーズ部より上に位置決めされる別の例示実施形態が図44に示され、例えば、組織厚さコンペンセータ10720の上部表面10721は、ノーズ部10003の上部表面10004より上に位置決めされる。使用中、再び図55を参照すると、組織は、ノーズ部10303の上部表面10304の上を摺動することができ、一部の状況において、組織は、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端部10325に接触することができ、支持部分10310から組織厚さコンペンセータ10320を剥離する傾向がある組織厚さコンペンセータ10320に力を加えることができる。本明細書に記載された実施形態において、この剥離力は、ノーズ部10303の内部にくさびで留められた遠位端部10325の一部分による抵抗を受け得る。いずれにしても、組織がステープルカートリッジ13000と相対的に適切に位置決めされると、アンビルは、組織及び組織厚さコンペンセータ10320を支持部分10310に押し付けるために閉位置に回転させられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビルは、このアンビルがノーズ部10303の上部表面10304に接触する位置へ回転されられ得るので、結果として、アンビルは、更に回転することが阻止され得る。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ10320の上部表面10324がノーズ部10303の上部表面10304より上に位置決めされているので、上部表面10324は、アンビルが閉じるのにつれて、支持部分10310の方へ下向きに押されることができ、一部の状況において、例えば、上部表面10324は、ノーズ部10303の上部表面10304より下に押され得る。ステープルカートリッジ10300の内部に収容されているステープルが展開され、組織厚さコンペンセータ10320が切断された後、本明細書に記載されるように、支持部分10310及びノーズ部10303は、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端部10325がスロット10305から滑り出ることができるように、組織厚さコンペンセータ10320から離され得る。
上述のように、例えば、アンビル10060のようなアンビルは、アンビル10060が、例えば、ステープルカートリッジ10000のようなステープルカートリッジの上部ノーズ表面10004に接触する閉位置へ回転させられ得る。アンビルがこのアンビルの閉位置に達すると、例えば、組織厚さコンペンセータ10020のような組織厚さコンペンセータが圧縮される量は、とりわけ組織厚さコンペンセータの非圧縮厚さ又は高さと、組織の厚さとに依存するであろう。次に図42及び43を参照すると、組織厚さコンペンセータ10920は、ノーズ部10003の上部表面10004と同一平面又は少なくとも実質的に同一平面である上部表面を備えることができる。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ10920の上部表面は、ノーズ部10003の上部表面10004より下に押され得る。次に図47及び48を参照すると、例えば、組織厚さコンペンセータ10820のような組織厚さコンペンセータは、組織厚さコンペンセータ10820が組織T及びアンビル10060によって圧縮される前に、ノーズ上部表面10004より下に位置決めされ得る上部表面10821を備えることができる。図45及び46に示されるように、組織Tが比較的薄い状況において、組織厚さコンペンセータ10920は、比較的僅かな圧縮しか受けないことがある。次に図47及び48を参照すると、組織厚さコンペンセータ10820は、組織Tが比較的厚い場合、大きな圧縮を受けることがある。図47及び48に示されるように、組織Tが薄いセクションとより厚いセクションとの両方を有する状況において、組織厚さコンペンセータ10820は、例えば、この組織厚さコンペンセータがより厚い組織Tの下に位置決めされているとき、より大きな量で、及び、より薄い組織Tの下に位置決めされているとき、より僅かな量で圧縮されることがある。よって、上述のように、組織厚さコンペンセータは、異なる組織厚さを補償することができる。
様々な実施形態において、次に図58及び59を参照すると、外科用ステープル留め器具は、一方で、ステープルカートリッジ16600を受容するように構成されたカートリッジチャンネル16670と、もう一方で、カートリッジチャンネル16670に枢動可能に連結されたアンビル16660とを備えることができる。ステープルカートリッジ16600は、支持部分16610と組織厚さコンペンセータ16620とを備えることができ、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端部16625は、ステープルカートリッジ16600の遠位端部16602においてノーズ部16603により支持部分16610に対して解放可能に保持され得る。少なくとも一実施形態において、ノーズ部16603は、スロット16605を備えることができ、可撓性材料で構成され得る。使用中、主に図58を参照すると、ノーズ部16603は、スロット16605の開口を拡張するために下向きに撓むことができる。特定の実施形態において、ノーズ部16603は、ノーズ部16603に下向きに撓むことを許すように構成され得るノッチ部即ち切り抜き部16606を備えることができる。いずれにしても、様々な状況において、スロット16605の拡張された開口は、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端部16625をスロット16605に挿入するのを実現し易くする。組織厚さコンペンセータ16620が適切に位置決めされると、ノーズ部16603は、開くことができ、ノーズ部16603を構成する材料の弾性のため、図59に示されるように、ノーズ部16603は、このノーズ部の撓んでいない状態に戻る、又は、少なくとも実質的に戻ることができ、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端部16625をデッキ表面16611に接触させて捕捉する。使用中、上記と同様に、支持部分16610がステープル留めされた組織から離されるとき、遠位端部16625は、スロット16605から引き抜かれ得る。様々な状況において、可撓性ノーズ部16603は、組織厚さコンペンセータ16620が支持部分16610から引き離されるのにつれて歪むように構成され得る。様々な実施形態において、再び図59を参照すると、組織厚さコンペンセータ16620は、ノーズ部16603の上部表面16604と整列させられた、又は少なくとも実質的に整列させられた上部表面16621を備えることができる。
様々な実施形態において、次に図60〜61を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ11400のようなステープルカートリッジは、支持部分11410に着脱式に取り付けられた組織厚さコンペンセータ11420を備えることができる。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ11400は、組織厚さコンペンセータ11420の縦方向側面をデッキ表面11411に対して保持するように構成され得る1本以上のリテーナバー11413を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各リテーナバー11413は、中間にチャンネル11416を画定することができる対向するアーム11418を備えることができる。そのような実施形態において、アーム11418の一方は、組織厚さコンペンセータ11420の上に延在するように構成されることができ、もう一方のアーム11418は、支持部分11410から延在するリップ部11419の下に延在するように構成され得る。主に図60を参照すると、各リテーナバー11413のチャンネル11416は、ステープルカートリッジ11400が使用される前に、組織厚さコンペンセータ11420の縦方向側面に圧縮力を加える寸法及び構成にすることができる。使用中、主に図61を参照すると、ステープルカートリッジ11400は、ステープルカートリッジチャネルの内部に位置決めされることができ、ステープルカートリッジ11400が適切に位置決めされると、例えば、アンビル11460のようなアンビルは、このアンビルが組織厚さコンペンセータ11420を圧縮できる位置に動かされ得る。上記と同様、組織厚さコンペンセータ11420は、圧縮されたとき、横方向又は外向きに膨張し、その結果、ステープルカートリッジ11400からリテーナバー11413を取り外すことができる。特定のその他の実施形態において、アンビル11460を閉じることは、ステープルカートリッジからリテーナバー11413を取り外さないこと、又は、完全には取り外さないことがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、上述された、ステープルカートリッジ11400を通る発射バーの前進は、支持部分11410からステープル10030を展開することができ、同時に、組織厚さコンペンセータ11420を横方向に拡張させ、ステープルカートリッジ11400からリテーナバー11413を取り外すのに十分な圧縮力を組織厚さコンペンセータ11420に加えるためにアンビル11460とステープルカートリッジ11400とを両側から押し込んで互いに近づけることができる。保持バー11413がステープルカートリッジ11400から取り外されると、支持部分11410は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ11420から遠ざけることができ、手術部位から除去され得る。
様々な実施形態において、上記に加えて、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジの支持部分に対して解放可能に保持するように構成された複数の締結具を備えることができる。特定の実施形態において、支持部分は、例えば、デッキ表面に画定された複数の開口部を備えることができ、締結具は、組織厚さコンペンセータを通って延在することができ、支持部分開口部内に解放可能に保持され得る。使用中、締結具は、ステープルが支持部分から徐々に発射されるのにつれて、支持部分から徐々に解放され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、締結具は、組織厚さコンペンセータと共に埋め込むことができ、少なくとも一実施形態において、締結具は、例えば、少なくとも1つの生体吸収性材料から構成することができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータが少なくとも部分的に埋め込まれた後、かつ、支持部材が埋め込まれた組織厚さコンペンセータから離されるのにつれて、締結具は、支持部分から外れることができる。様々な実施形態において、次に図130〜131を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ11600のようなステープルカートリッジは、複数の締結具11613によって支持部分11610に解放可能に実装された組織厚さコンペンセータ11620を備えることができる。各締結具11613は、組織厚さコンペンセータ11620の内部に埋め込まれた及び/又はそうでなければこの組織厚さコンペンセータと係合された第1の端部11618と、支持部分11610と係合された第2の端部11618と、第1の端部11618を第2の端部11618に接続するコネクタ11616とを備えることができる。様々な実施形態において、締結具11613は、支持部分11610内に画定されたナイフスロット11615を通って延在することができる。使用中、発射部材10052は、支持部分11610内のナイフスロット11615を通してナイフエッジを動かすことができ、支持部分11610から組織厚さコンペンセータ11620を解放するために締結具11613を切開することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、発射バー10052は、一方で、前述のとおり、スレッド10050を遠位側に前進させ、ステープル10030を徐々に発射させるために、もう一方で、支持部分11610から組織厚さコンペンセータ11620を徐々に開くように締結具11613を徐々に切開及び/又は破壊するために、ステープルカートリッジ11600の近位端部からステープルカートリッジ11600の遠位端部に前進させられ得る。特定の実施形態において、上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11620は、例えば、それぞれが1つ以上の締結具11613によって支持部分11610に対して保持される可能性がある複数の取り外し可能なセグメントを備えることができる。図130に示されるように、発射部材10052がステープルカートリッジ11600の近位端部と遠位端部との中間で停止された場合、図131に示されるように、締結具11613は、アンビル11660が開かれ、支持部分11610が組織Tから離された後、締結具11613は、組織厚さコンペンセータ11620の埋め込まれていない部分を支持部分11610に対して保持するのを助けることができる。様々な実施形態において、上記に加えて、発射部材10052の刃先10053は、締結具11613を切開及び/又は破壊するように構成され得る。
様々な実施形態において、次に図132を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、異なった厚さを有する複数の部分を備えることができる組織厚さコンペンセータ15120のような組織厚さコンペンセータを備えることができる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15120は、第1の厚さを有することができる第1の、又は内側の部分15122aと、それぞれ第2の厚さを有することができ、第1の部分15122aから延在し、各々が第2の厚さを有することができる第2の、又は中間の部分15122bと、第2の部分15122bから延在し、それぞれが第3の厚さを有することができる第3の、又は中間の部分15122cとを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、第3の厚さは、第2の厚さより厚いことがあり、第2の厚さは、第1の厚さより厚いことがあるが、その他の好適な厚さが様々なその他の実施形態において利用され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ15120の部分15122a〜15122cは、異なる厚さを有する段を備えることができる。少なくとも一実施形態において、上記と同様に、ステープルカートリッジは、数列のステープル10030と、ステープル10030を異なる成形高さに変形することができる、異なった高さを有する複数のステープルドライバとを備えることができる。更に上記と同様に、ステープルカートリッジは、上に支持されているステープル10030を第1の成形高さに駆動することができる第1のステープルドライバ15140aと、上に支持されているステープル10030を第2の成形高さに駆動することができる第2のステープルドライバ15140bと、上に支持されているステープル10030を第3の成形高さに駆動することができる第3のステープルドライバ15140cとを備えることができ、例えば、第1の成形高さは、第2の成形高さより短くすることができ、第2の成形高さは、第3の成形高さより短くすることができる。様々な実施形態において、図132に示されるように、各ステープル10030は、同一の、又は実質的に同一の未成形又は未発射の高さを備えることができる。特定のその他の実施形態において、次に図133を参照すると、第1のドライバ15140a、第2のドライバ15140b、及び/又は第3のドライバ15140cは、異なる未成形高さを有するステープルを支持することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1のステープルドライバ15140aは、第1の未成形高さを有するステープル15130aを支持することができ、第2のステープルドライバ15140bは、第2の未成形高さを有するステープル15130bを支持することができ、第3のステープルドライバ15140cは、第3の未成形高さを有するステープル15130cを支持することができ、例えば、第1の未成形高さは、第2の未成形高さより短くすることができ、第2の未成形高さは、第3の未成形高さより短くすることができる。様々な実施形態において、再び図133を参照すると、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cの先端部は、同一平面に置かれることができ、又は少なくとも実質的に置かれることができ、一方、他の実施形態において、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cの先端部は、同一平面に置かれないことがある。
特定の実施形態において、次に図154を参照すると、上述のように、ステープルカートリッジは、ステープル15130a、15130b、及び15130cによって組織Tに対して埋め込むことができる、異なった厚さを有する複数の部分を有する組織厚さコンペンセータ15220を含むことができる。少なくとも一実施形態において、次に図155を参照すると、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cは、異なる成形高さに変形することができ、第1のステープル15130aは、第1の成形高さに変形することができ、第2のステープル15130bは、第2の成形高さに変形することができ、第3のステープル15130cは、第3の成形高さに変形することができ、例えば、第1の成形高さは、第2の成形高さより短くすることができ、第2の成形高さは、第3の成形高さより短くすることができる。ステープル15130a、15130b、及び15130cがその他の好適な成形高さ及び/又はその他の相対的な成形高さに成形され得る他の実施形態が考えられる。
前述のように、また図134を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ10000のようなステープルカートリッジは、支持部分10010及び組織厚さコンペンセータ10020を備えることができ、複数のステープル10030は、支持部分10010に少なくとも部分的に格納され、ステープル10030がこれらの未発射位置にあるとき、組織厚さコンペンセータ10020の中へ延在することができる。様々な実施形態において、ステープル10030がこれらの未発射位置にあるとき、ステープル10030の先端部は、組織厚さコンペンセータ10020から突起しない。前述のとおり、ステープル10030がステープルドライバ10040によって未発射位置から発射済み位置に動かされるのにつれて、ステープル10030の先端部は、組織厚さコンペンセータ10020を貫通すること、及び/又は上層又は表皮10022を貫通することができる。特定の代替的な実施形態において、ステープル10030がこれらのステープルの未発射位置にあるとき、ステープル10030の先端部は、組織厚コンペンセータ10020の上部表面及び/又は表皮10022を通って突起することができる。いずれにしても、ステープル10030は、展開される前に支持部分10010から外へ上向きに延在しているので、同様に上述のように、支持部分に対して傾くこと及び/又は歪むことがある。
様々な実施形態において、次に図140を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13620と、例えば、表皮又は上層13621とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、1つ以上の綿撒糸又はリテーナ13622は、表皮13621内に埋め込まれ得る。特定の実施形態において、各リテーナ13622は、図140に示されるように、ステープル13030がこれらの未発射位置にあるとき、ステープル脚部13032若しくはステープル13030を中に受容するように構成され得る1つ以上の開口部13629が各リテーナの中に画定され得る。使用中、上記に加えて、ステープル脚部10032は、例えば、ステープル13030の基部13031が組織厚さコンペンセータ13620に接触し、組織厚さコンペンセータ13620の少なくとも一部分を綿撒糸13622の下部表面に押し付けるまで、ステープル13030がこれらのステープルの未発射位置から発射済み位置まで動くとき、開口部13629を通って摺動することができる。様々な実施形態において、次に図135を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13120と、例えば、表皮又は上層13122とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13120は、例えば、組織厚さコンペンセータ13120の上部表面13121から上向きに延在することができる円錐形隆起部、突出部、及び/又は突起部13128を備えることができる。突出部13128は、図135に示されるように、ステープル13030がこれらの未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端部を受容し包み込むように構成され得る。上層13122は、突出部13128と整列させる、又は少なくとも実質的に整列させることができる円錐形隆起部、突出部、及び/又は突起部13129を更に備えることができる。使用中、ステープル脚部10032は、突出部13128及び13129を貫通し、組織厚さコンペンセータ13120から現れることができる。様々な実施形態において、次に図139を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13520と、例えば、表皮又は上層13522とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、表皮13522は、例えば、組織厚さコンペンセータ13520の上部表面13521から上向きに延在することができる円錐形隆起部、突出部、及び/又は突起部13529を備えることができる。上記と同様に、突出部13529は、図139に示されるように、ステープル13030がこれらの未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端部を受容し包み込むように構成され得る。使用中、ステープル脚部10032は、突出部13529を貫通し、表皮13522から現れることができる。
様々な実施形態において、次に図136を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13220と、例えば、表皮又は上層13222とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13220は、例えば、組織厚さコンペンセータ13220の上部表面13221へ下向きに延在することができる円錐形窪み部及び/又は凹部13128を備えることができる。様々な実施形態において、図136に示されるように、ステープル脚部13032の先端部は、ステープル13030がこれらの未発射位置にあるとき、凹部13128を通って延在することができる。少なくとも一実施形態において、上層13222は、凹部13228と整列させる、又は少なくとも実質的に整列させることができる円錐形窪み部及び/又は凹部13229を更に備えることができる。様々な実施形態において、次に図137を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13320と、例えば、表皮又は上層13322とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、表皮13320は、組織厚さコンペンセータ13320の上部表面13321の中へ下向きに延在することができる厚い部分13329を備えることができる。様々な状況において、図137に示されるように、この厚い部分13329は、ステープル13030が未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の少なくとも一部分を受容するように構成され得る。このような実施形態において、厚い部分13329は、脚部13032が組織厚さコンペンセータ13320の反対側に位置決めされたアンビルのステープル成形ポケットと整列させられる、又は少なくとも実質的に整列させられるように、ステープル脚部13032を所定の位置に保持することができる。様々な実施形態において、次に図138を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13420と、例えば、表皮又は上層13422とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、表皮13422は、組織厚さコンペンセータ13420の上部表面13421から上向きに延在することができる厚い部分13429を備えることができる。様々な状況において、この厚い部分13429は、図138に示されるように、ステープル13030が未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の少なくとも一部分を受容するように構成され得る。このような実施形態において、厚い部分13429は、脚部13032が組織厚さコンペンセータ13420の反対側に位置決めされたアンビルのステープル成形ポケットと整列させられる、又は少なくとも実質的に整列させられるように、ステープル脚部13032を所定の位置に保持され得る。
様々な実施形態において、次に図141及び142を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13720と、例えば、表皮又は上層13721とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13720は、例えば、組織厚さコンペンセータ13720の上部表面13721から上向きに延在することができるピラミッド形及び/又は階段状隆起部、突出部及び/又は突起部13728を備えることができる。突出部13728は、図142に示されるように、ステープル13030がこれらの未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端部を受容し包み込むように構成され得る。同様に、上層13721は、突出部13728と整列させる、又は少なくとも実質的に整列させることができるピラミッド形及び/又は階段状隆起部、突出部及び/又は突起部13729を備えることができる。様々な実施形態において、表皮13721は、上層13721に接して位置決めされた組織を係合し、かつ、組織、上層13721、及び/又はステープル脚部13032の先端部の間の相対的な横方向及び/又は縦方向運動を阻止する、又は少なくとも制限するように構成され得る突出部13729から上向きに延在する1つ以上の歯13727を更に備えることができる。使用中、ステープル脚部13032は、ステープル13030がこれらのステープルの未発射位置から発射済み位置へ動かされるのにつれて、突出部13728及び13729を貫通し、組織厚さコンペンセータ13720から現れることができる。様々な実施形態において、次に図143及び144を参照すると、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ13820と、例えば、表皮又は上層13821とを備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ13820は、例えば、組織厚さコンペンセータ13820の上部表面13821から上向きに延在することができるピラミッド形及び/又は階段状隆起部、突出部及び/又は突起部13828を備えることができる。突出部13828は、図144に示されるように、ステープル13030がこれらの未発射位置にあるとき、ステープル13030のステープル脚部13032の先端部を受容し包み込むように構成され得る。同様に、上層13821は、突出部13828と整列させる、又は少なくとも実質的に整列させることができるピラミッド形及び/又は階段状隆起部、突出部及び/又は突起部13829を備えることができる。様々な実施形態において、上層13821は、例えば、上層13821と組織厚さコンペンセータ13820との間の相対的な横方向及び/又は縦方向運動を阻止する、又は少なくとも制限するように構成され得る組織厚さコンペンセータ13820の中へ下向きに延在する1つ以上の歯13827を更に備えることができる。使用中、ステープル脚部10032は、ステープル13030がこれらのステープルの未発射位置から発射済み位置へ動かされるのにつれて、突出部13828及び13829を貫通し、組織厚さコンペンセータ13820から現れることができる。
様々な実施形態において、次に図145を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、中に画定された畝部13923及び谷部13924を含むことができる組織厚さコンペンセータ13920のような組織厚さコンペンセータを備えることができ、少なくとも一実施形態において、谷部13924は畝部13923の間に画定できる。様々な実施形態において、各畝部13923は、同一の高さ、実質的に同一の高さ、又は異なった高さを備えることができる。同様に、各谷部13924は、同一の深さ、実質的に同一の深さ、又は異なった深さを備えることができる。様々な実施形態において、複数のステープル13030は、ステープル13030の先端部が畝部13923の内部に位置決めされ得るように、組織厚さコンペンセータ13920の内部に少なくとも部分的に格納することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル13030のステープル脚部13032は、例えば、ステープル13030がこれらのステープルの未発射位置に格納されているとき、組織厚さコンペンセータ13920、及び/又は組織厚さコンペンセータ13920に取り付けられた表皮又は上層13921から突起しないことがある。様々な実施形態において、畝部13923及び/又は谷部13924は、ステープルカートリッジを横断して横方向に延在することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、縦方向ナイフスロットを備えることができ、畝部13923及び谷部13924は、ナイフスロットを横断する、及び/又はナイフスロットに垂直である方向に延在することができる。様々な状況において、畝部13923は、ステープル13030がこれらのステープルの未発射位置から発射済み位置へ動かされるまで、ステープル脚部13032の先端部を所定の位置に保持するように構成され得る。様々な実施形態において、次に図146を参照すると、組織厚さコンペンセータ、及び/又は組織厚さコンペンセータを覆う表皮は、縦方向畝部及び/又は谷部を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータは、畝部14023及び谷部14024により画定された上部表面を備えることができ、谷部14024は、例えば、畝部14023の間に画定され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープル脚部13032を受容するようにそれぞれが構成された、表皮の中に画定された複数の開口部14029を備えることができる表皮14021を備えることができる。特定の実施形態において、開口部14029は、畝部14023の中に画定することができ、ステープル脚部13032の先端部は、畝部14029の頂点14028より下に位置決めされ、頂点14028と同一平面に位置決めされ、及び/又は頂点14028より上に位置決めされ得る。特定の実施形態において、上記に加えて、又は上記の代わりに、開口部14029は、例えば、谷部14024の中に画定され得る。特定の実施形態において、各開口部は、例えば、開口部を取り囲む表皮及び/又は組織厚さコンペンセータを補強することができる浮き出し部によって取り囲まれる、又は少なくとも部分的に取り囲まれ得る。いずれにしても、上記に加えて、表皮14021は、例えば、少なくとも1つの接着剤を使用することを含むその他の適当な方法で組織厚さコンペンセータに取り付けられ得る。
様々な実施形態において、次に図148を参照すると、使い捨ての装填ユニット15900は、例えば、アンビル15960とステープルカートリッジチャンネル15970とを備えることができ、ステープルカートリッジチャンネル15970は、アンビル15960と相対的に回転することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビル15960は、回転できないことがある。特定の実施形態において、組織は、アンビル15960とステープルカートリッジチャンネル15970との間に位置決めされることができ、その後、ステープルカートリッジチャンネル15970は、組織をアンビルに対してクランプするために組織に向かって回転させられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、使い捨ての装填ユニット15900は、組織に接触するように構成され得る組織厚さコンペンセータ15920を更に備えることができる。
様々な実施形態において、次に図149〜151を参照すると、使い捨ての充填ユニット12900は、支持部分12610に着脱式に取り付けられ得る下部部分12922と、アンビル12560に着脱式に取り付けられ得る上部部分12990と、下部部分12922及び上部部分12990を接続する可撓性継手12991とを含む、装填アセンブリを備えることができる。上記と同様に、縦方向保持レール12825は、下部部分12922が支持部分12610に対して解放可能に保持され得るように、下部部分12922から下向きに、かつ、支持部分12610内に画定されたナイフスロット12615の中へ延在することができる。同様に、縦方向保持レール12995は、上部部分12990がアンビル12560に対して解放可能に保持され得るように、上部部分12990から上向きに、アンビル12560内に画定されたナイフスロットの中へ延在することができる。図150及び151に示されるように、組織厚さコンペンセータ12620は、装填アセンブリの下部部分12922に実装されることができ、支持部分12610と相対的に組織厚さコンペンセータ12620を位置決めするために、臨床医は、上部部分12990と下部部分12922を互いの方へ撓ませることができ、アンビル12560と支持部分12610との間に装填アセンブリを位置決めすることができ、装填アセンブリが弾性的に膨張し、上部部分12990をアンビル12560に対して付勢させ、下部部分12922を支持部分12610に対して付勢させることができるように、撓んだ装填アセンブリを解放することもできる。
様々な実施形態において、次に図152を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ14900のようなステープルカートリッジは、支持部分14910と、加えて、支持部分14910に接して位置決めされた組織厚さコンペンセータ14920とを備えることができる。上記と同様に、支持部分14910は、ステープルカートリッジ14900の反対側に位置決めされたアンビル10060のようなアンビルの方に、支持部分14910の内部に少なくとも部分的に位置決めされたステープル、例えば、ステープル10030を持ち上げるために、ステープル展開スレッドによって上向きに持ち上げられ得るステープルドライバを備えることができる。特定の実施形態において、支持部分14910は、例えば、2列の外側ステープル空洞の列、2列の内側ステープ空洞の列、及び、内側の列と外側の列との中間に位置決めされた2列の中間ステープル空洞の列のような6列のステープル空洞を備えることができ、アンビル10060は、ステープル空洞に整合させられた、又は少なくとも実質的に整列させられた6列の成形ポケット10062を備えることができる。様々な実施形態において、内側ステープル空洞の列は、その中に位置決めされたステープルドライバ14940aを含むことができ、中間ステープル空洞の列は、その中に位置決めされたステープルドライバ14940bを含むことができ、外側ステープル空洞の列は、その中に位置決めされたステープルドライバ14940cを含むことができ、ステープルドライバ14940aのそれぞれは、ステープル10030を支持するように構成された受台14949aを含むことができ、ステープルドライバ14940bのそれぞれは、ステープル10030を支持するように構成された受台14949bを含むことができ、ステープルドライバ14940cのそれぞれは、ステープル10030を支持するように構成された受台14949cを含むことができる。これらの未発射位置において、即ち、ステープルドライバ14940a〜14940cが、支持部分14910の下に延在するドライバ支持台14926に着座しているとき、ステープルドライバ14940aの受台14949aは、ステープルドライバ14940bの受台14949b及びステープルドライバ14940cの受台14949cよりアンビル10060の近くに位置決めされ得る。このような位置において、第1の成形距離は、受台14949aと、受台14949aの上に位置決めされた成形ポケット10062との間に画定することができ、第2の成形距離は、受台14949bと、受台14949bの上に位置決めされた成形ポケット10062との間に画定することができ、第3の成形距離は、受台14949cと、受台14949cの上に配置された成形ポケット10062との間に画定することができ、様々な実施形態において、例えば、第1の成形距離は、第2の成形距離より短くすることができ、第2の成形距離は、第3の成形距離より短くすることができる。ステープルドライバ14940a〜14940cがこれらの未発射位置(図152)からこれらの発射済み位置へ動かされるとき、各ステープルドライバ14940a〜14940cは、第1のドライバ14940aがそれぞれのステープル10030を第1の成形高さに駆動し、第2のドライバ14940bがそれぞれのステープル10030を第2の成形高さに駆動し、第3のドライバ14940cがそれぞれのステープル10030を第3の成形高さに駆動するように、ステープル展開スレッドによりアンビル10060に向けて等距離、又は少なくとも実質的に等距離だけ上向きに移動させることができ、例えば、第1の成形高さは、第2の成形高さより短くすることができ、第2の成形高さは、第3の成形高さより短くすることができる。第1のステープルドライバ14940aが第1の距離だけ上向きに移動させられ、第2のステープルドライバ14940bが第2の距離だけ上向きに移動させられ、第3のステープルドライバ14940cが第3の距離だけ上向きに移動させられ、第1の距離、第2の距離、及び第3の距離のうち1つ以上が異なる可能性がある様々な他の実施形態が考えられる。
様々な実施形態において、再び図152を参照すると、支持部分14910のデッキ表面14911は、アンビル10060の組織接触表面10061に関して高さが変動する可能性がある。特定の実施形態において、この高さの変動は、横方向に生じることがあり、少なくとも一実施形態において、例えば、内側ステーブル空洞の列を取り囲むデッキ表面14911の高さは、外側ステープル空洞の列を取り囲むデッキ表面14911の高さより高くすることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ14920の下部表面14922は、支持部分14910のデッキ表面14911に平行、又は少なくとも実質的に平行であるように構成され得る。上記に加えて、組織厚さコンペンセータ14920は、厚さも変動する可能性があり、少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ14920の上部又は組織接触表面14921は、この表面の外側又は側方エッジから内向きに傾斜することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の結果として、組織厚さコンペンセータ14920は、例えば、内側ステープル空洞の列の上に位置決めされた領域内で薄くすることができ、外側ステープル空洞の列の上に位置決めされた領域内で厚くすることができる。様々な実施形態において、次に図153を参照すると、支持部分15010のデッキ表面は、例えば、階段状デッキ表面を備えることができ、例えば、階段状表面の最も高い段は、内側ステープル空洞の列を取り囲むことができ、階段状表面の最も低い段は、外側ステープル空洞の列を取り囲むことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、中間高さを有する段は、中間ステープル空洞の列を取り囲むことができる。特定の実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ15020のような組織厚さコンペンセータは、支持部分15010のデッキ表面に平行であり、このデッキ表面に当接することができる下部表面を備えることができる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの上部又は組織接触表面15021は、例えば、弓状面、放物面、及び/又は曲面を備えることができ、この面は、少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、頂点がステープルカートリッジ15000の中心と整列させられた、又は少なくとも実質的に整列させられた状態で、組織厚さコンペンセータ15020の第1の側面から組織厚さコンペンセータ15020の第2の側面まで延在することができる。
様々な実施形態において、上記に加えて、ステープルカートリッジ10000のステープル発射スレッド10050は、他の所で示された発射部材を用いて、図161及び162に示されるように、ステープルカートリッジ10000の近位端部からステープルカートリッジの遠位端部10002に向かって動かされ得る。スレッド10050が前進させられるのにつれて、スレッド10050は、ステープルドライバ10040に接触し、ステープルカートリッジ10000のカートリッジ本体10010内に画定されたステープル空洞10012の内部で上向きにステープルドライバ10040を持ち上げられ得る。少なくとも一実施形態において、スレッド10050及びステープルドライバ10040は、それぞれが、ステープルドライバ10040及びステープルドライバに支持されたステープルをこれらのステープルの未発射位置から上向きに動かすために協働することができる1つ以上の斜面若しくは傾斜面を備えることができる。ステープルカートリッジ10000は、カートリッジ本体10010の下部を少なくとも部分的に取り囲むことができ、かつ、カートリッジ本体10010の内部にステープルドライバ10040を少なくとも部分的に収容することができる受け皿10027を更に備えることができる。カートリッジ本体10010は、このカートリッジ本体内に画定され、発射部材がステープルカートリッジ10000を通過するのにつれて発射部材を少なくとも部分的に受容するように構成され得る縦方向スロット10016を更に備えることができる。
次に図163を参照すると、ステーブルカートリッジ本体10010の内部に収容されたステープルは、ステープルカートリッジ10000の近位端部10001と遠位端部10002との間で順次発射させられ得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ10000は、例えば、所定の方法でステープルを発射することができるステープルドライバ10040a、10040b、及び10040cを備えることができる。例として、ステープルカートリッジ10000は、縦方向スロット10016の第1の側面に位置決めされた近位ドライバ10040cと、スロット10016の第2の、又は反対側の側面に位置決めされた第2の近位ドライバ10040cとを備えることができる。各ドライバ10040cは、2つのステープル、即ち、2つの最も近位側にあるステープルを同時に発射するように構成され得る。このようなステープルは、10012cで示されたステープル空洞内に位置決めされる。実際には、スロット10016の各側面にある10012cで示された2つのステープル空洞のうち、このようなステープル空洞10012cは、10013cで示された遠位ステープル空洞と、近位ステープル空洞10014cとを備えることができる。読者は、ステープル空洞10013cがステープル空洞10014cと異なったステープル列内に位置決めされることを理解するであろう。実際には、ステープル空洞10013c及び10014cは、第3の最も外側のステープル列がドライバ10040cによって発射されるステープルを有しない状態で、2つの最も内側のステープル列内に位置することがある。その上に、ステープルカートリッジ10000は、縦方向スロット10016の第1の側面に位置決めされた中間ドライバ10040bと、スロット10016の第2の、又は反対側の側面に位置決めされた第2の中間ドライバ10040bとを備えることができる。各ドライバ10040bは、3つのステープルを同時に発射するように構成され得る。このようなステープルは、10012bで示されたステープル空洞内に位置決めされる。実際には、スロット10016の各側面にある10012bで示された3つのステープル空洞のうち、このようなステープル空洞10012bは、10013bで示された遠位ステープル空洞と、中間ステープル空洞10014bと、遠位ステープル空洞10015bとを備えることができる。読者は、ステープル空洞10013b、10014b、及び10015bが異なったステープル列に全て位置決めされることを更に理解するであろう。その上に、ステープルカートリッジ10000は、縦方向スロット10015の第1の側面に位置決めされた遠位ドライバ10040aと、スロット10015の第2の、又は反対側の側面に位置決めされた第2の遠位ドライバ10040aとを備えることができる。各ドライバ10040aは、4つのステープルを同時に発射するように構成され得る。このようなステープルは、10012aで示されたステープル空洞内に位置決めされる。実際には、スロット10016の各側面にある10012aで示された4つのステープル空洞のうち、このようなステープル空洞10012aは、10013aで示された2つの遠位ステープル空洞と、中間ステープル空洞10014aと、遠位ステープル空洞10015aとを備えることができる。読者は、ステープル空洞10013a、10014a、及び10015aが縦方向スロット10016の側面にある3列のステープル列全体に亘って延在する配列に全て位置決めされることを更に理解するであろう。実際には、カートリッジ本体10010の内部の最も遠位側の空洞10013aの内部に位置決めされた最も遠位側のステープルは、内側のステープル列及び外側のステープル列に位置決めされ、内側のステープル空洞列と外側のステープル空洞列との間に位置決めされた中間列において最も遠位側のステープル空洞10014aに関して遠位側に延在する。少数のステープルドライバ10040a、10040b、及び10040cだけが前述されているが、ステープルカートリッジ10000は、ステープル空洞からステープルを放出するためにいくつかの適当な数のステープルドライバを備えることができる。このようなステープルは、2つ、3つ、4つ、及び/又はそれ以上のステープルを同時に放出することができる。特に図18を参照すると、ステープルカートリッジは、例えば、2つのステープルを下から支持するように構成された1つ以上のステープドライバ41040a、例えば、3つのステープルを下から支持するように構成された1つ以上のドライバ41040b、及び/又は4つのステープルを下から支持するように構成された1つ以上のステープルドライバ41040cを備えることができる。様々な実施形態において、カートリッジの内部に収容された最後の、又は最も遠位側のドライバは、ステープル行の中に最後のステープルを保持することができる2つの遠方支持受台41041cを含むことができるドライバ41040cを備えることができる。例として、ドライバ41040a〜cは、6行のステープル行においてステープルを支持し、ドライバ41040cは、これらの行のうち4行において最後のステープルを支持する。このようなステープルは、長手軸に沿って延在する切断経路に垂直である軸に沿って整列させられ得る、又は少なくとも実質的に整列させられ得る。このようなステープルは、これらの配置構成のため、様々な止血上の利点を提供することができる。その他の2行のステープル行における最後のステープルは、受台41041bによって支持され得る。
様々な実施形態において、外科用ステープラのためのステープルカートリッジは、例えば、ステープルカートリッジのステープルデッキに配置された、組織厚さコンペンセータ、及び/又は、バトレス材料のような層を含むことができる。使用中、この層及び患者組織は、ステープルが発射されたとき、ステープルによって捕捉され得る。次に、この層は、外科用ステープラから分離することができ、ステープラが患者から取り除かれたとき、患者の中に残り得る。特定の実施形態において、この層の遠位端部は、ステープルカートリッジ及びこの層が患者組織と相対的に位置決めされている間に、ステープルカートリッジと相対的にこの層を安定化するためにステープルカートリッジに取り付けられ得る。
この層の遠位端部がステープルカートリッジに取り付けられる特定の実施形態において、ステープルカートリッジは、ステープルカートリッジに取り付けられた遠位端部から解放されたこの層を切断する、遠位側に配置された切断刃を含むことができる。図81A〜83は、ステープルカートリッジ2330と、ステープルカートリッジ2330の遠位空洞2332に配置された遠位切断刃2324とを含むステープルカートリッジアセンブリ2300を示す。より詳細に後述されるように、遠位切断刃2324は、ステープルカートリッジに配置された層2306の遠位端部2316を分断するために、遠位空洞2332の内部の非展開位置から切断刃2324が遠位空洞2332から延在する展開位置まで動かされ得る。
図82及び83を参照すると、様々な実施形態において、層2306の遠位部分2316は、ステープルカートリッジ2300とステープルカートリッジアセンブリ2300のノーズ部2308から近位側に延在するパネル2310との間で捕捉されていることによって、ステープルカートリッジ2300に取り付けられ得る。特定の実施形態において、層2306は、ステープルカートリッジ2330とパネル2310との間で圧縮されていることによって捕捉され得る。言い換えると、ステープルカートリッジ2330とパネル2310との間のギャップは、遠位部分2316がステープルカートリッジ2330とパネル2310との間で圧縮されるように、ギャップの中に位置決めされた層2306の遠位部分2316の厚さより小さくすることができる。特定の実施形態において、図82及び83を参照すると、層2306の遠位部分2316は、1つ以上の開口部2320を含むことができる。1本以上のペグ2318は、層2306の遠位部分2316を捕捉するために、パネル2308から延在し、開口部2320を通過することができる。特定の実施形態において、層2306の遠位部分2316は、例えば、接着剤、溶接、及び/又は熱かしめによってステープルカートリッジ2330に取り付けられ得る。
層2306の遠位部分2316を層2306の残りの部分からを分断する遠位切断刃2324は、ステープルカートリッジ2330の遠位空洞2332に配置され得る。遠位空洞2332及び遠位切断刃2324は、遠位切断刃2324が、遠位部分2316がステープルカートリッジ2330に取り付けられる場所と相対的な近位場所で層2306の遠位部分2316を分断することができるように、位置決めされ得る。例えば、図82及び83を参照すると、遠位切断刃2324は、ペグ2318と相対的な近位場所で層2306の遠位部分2316と、遠位部分2316をステープルカートリッジ2330に取り付ける開口部2320とを分断することができる。その結果、遠位切断刃2324が層2306の遠位部分2316を分断するとき、層2306の残りの部分は、ステープルカートリッジから解放され得る。
遠位切断刃2324は、遠位空洞2332から遠位切断刃2324を押し出すことができるカム2322を含むことができる。カム2322は、遠位切断刃2324が遠位空洞2332から外に延びるのにつれて、カム2322及び遠位切断刃2324の運動を特有の方向に拘束することができる遠位空洞2332内でレール及び/又はチャンネル2334を係合することができる。レール及び/又はチャンネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に垂直であるものとして図82及び83に示されている。このような配置構成において、非展開位置(図82に示される)から展開位置(図83に示される)まで動かされるとき、遠位切断刃2324は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に垂直である方向に遠位空洞2332から延在することができる。様々な実施形態において、レール及び/又はチャンネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302と相対的である何らかの適当な角度で配置され得る。例えば、レール又はチャンネル2334は、遠位切断刃2324がステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302に対して垂直から30°である遠位方向に部分的に遠位空洞2322から外へ延びるように、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302と相対的な角度30°で配置され得る。
遠位切断刃を展開するために、カム2322は、発射部材2326によって押され得る。発射部材2326は、例えば、ナイフスロット2304のようなステープルカートリッジ2330内のスロットに配置され得る。発射部材2326は、カム2322及び遠位切断刃2324を層2306の方へ移動させるためにカム2322を係合するカム面2328及び2329を含む可能性がある。発射部材2326は、切断刃2324を展開し、層2306の遠位部分2316を分断するために、非作動位置から作動位置までカム2322及び遠位切断刃2324に対して遠位側に動くことができる。図82は、カム面2328及び2329がカム2322を係合していない非作動位置にある発射部材2326を示す。様々な実施形態において、発射部材2326の表面2328及び2329は、遠位切断刃2324が遠位空洞2332から押し出されない限り、非作動位置にあるカムと接触することができる。発射部材2326が図83に示された作動位置まで遠位側に動くのにつれて、発射部材2326のカム面2328は、遠位切断刃が層2306の遠位部分2316を分断するようにカム2322及び遠位切断刃2324を展開位置へ徐々に押すためにカム2322を係合する。
前述のとおり、カム2322は、遠位空洞2332内でレール及び/又はチャンネル2334を係合することができる。その上、レール及び/又はチャンネル2334は、ステープルカートリッジ2330のステープルデッキ2302と相対的な角度で配置され得る。様々な実施形態において、レール及び/又はチャンネル2334は、刃2324が遠位空洞から展開するのにつれて、カム2322及び遠位切断刃2324が遠位側に動くような角度で配置され得る。様々な状況において、このような角度でレールを配置することは、発射部材2326が沿って動く長手軸の方向にカム2322及び刃2324の運動の成分を整列させることにより発射部材2326を作動させるために必要な力の量を低減することができる。このような角度でレールを配置することは、カム2322と発射部材2326との間、及び/又は、遠位空洞2332内のカム2322とレール及び/又はチャンネル2324との間の結合の可能性を更に低減することができる。
様々な実施形態において、発射部材2326は、切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340によって非作動位置から作動位置まで遠位側に動かされ得る。様々な実施形態において、発射部材2326は、発射部材2326が組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340と一緒にステープルカートリッジ2330を通り、ステープルカートリッジ2330の長手軸に沿って進むように、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340と一体になることができる。様々な実施形態において、発射部材2326は、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340から分離することができる。このような実施形態において、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340は、ステープルカートリッジ2330を通して発射部材2326を押し進めることができる。代替的に、発射部材2326が組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340から分離しているこのような実施形態において、発射部材2326は、図82に示されるように、非作動位置においてステープルカートリッジ2330の遠位端部に位置決めされ得る。切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340は、ステープルカートリッジ2330を通って進み、その後、切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340がステープルカートリッジ2330の遠位端部に達するのにつれて、発射部材2326を図83に示された作動位置に押し込むことができる。これらの実施形態の全てにおいて、ステープルカートリッジ2330の長手軸に沿った方向における組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340の運動は、遠位切断刃2324を組織切断刃及び/又はステープルドライバ2340と異なった方向に展開させることができる。
様々な実施形態において、遠位切断刃2324は、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340の発射ストロークが終了する、又は、ほとんど終了するまで、層2306の遠位部分2316を分断するために展開されない。このような実施形態において、層2306の遠位部分2316は、ステープルカートリッジ2330に取り付けられた状態を保つことができるので、ステープルのほとんど又は全てがステープルドライバ2340によって発射されるまで、及び/又は、患者組織及び層2306が組織切断刃2312によって分断されるまで、ステープルカートリッジ2330と相対的に層2306を安定化する。様々なその他の実施形態において、遠位切断刃2324は、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340がこれらの発射ストロークを始める前に、層2306の遠位部分2316を分断するために展開され得る例えば、発射部材2326は、外科用ステープラの発射トリガーの1回目の作動によって図82に示された非作動位置から図83に示された作動位置まで動かされ得る。後続の発射トリガーの作動は、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340を動かすことができる。その結果、層2306の遠位部分2316は、組織切断刃2312が患者組織を分断する前に、及び/又は、ステープルが層2306及び患者組織を捕捉する前に、ステープルカートリッジ2330から取り外され得る。別の例として、発射部材2326は、外科用器具の1回目のトリガーによって作動させられることがあり、組織切断刃2312及び/又はステープルドライバ2340は、2回目のトリガーによって作動させられ得る。
前述のとおり、ステープルカートリッジアセンブリ2300のノーズ部2308は、ノーズ部2308から近位側に延在し、層2306の遠位部分2316を少なくとも部分的に覆うパネル2310を含むことができる。パネル2310は、層2306の遠位部分2316に面することができる内向き表面2309を含むことができる。特定の実施形態において、パネル2310の内向き表面2309は、遠位切断刃2324が遠位部分2316を分断するのにつれて、層2306の遠位部分2316を支持することができる。様々な状況において、遠位切断刃2324が展開されたとき、遠位切断刃2324は、内向き表面2309と最終的に接触することができるので、層2306の遠位部分2316を層2306の残りの部分から完全に分断する。
パネル2310は、遠位切断刃2324から患者組織を保護することもできる。様々な状況において、組織切断刃2312によって分断されない、及び/又は、ステープルカートリッジ2330からステープルによってステープル留めされない、影響を受けない患者組織は、パネル2310の外向き表面2311の上を通過することができる。このような状況において、パネル2310は、遠位切断刃2324から、影響を受けない組織を保護することができる。例えば、図83に示されるように、パネル2310は、患者組織が遠位切断刃2324に晒されないように、遠位空洞2332から外へ延びる遠位切断刃2324とパネル2310の外向き表面2311に近接した患者組織との間に位置決めされ得る。
次に図77〜79を参照すると、ステープルカートリッジ20000は、カートリッジ本体20010と、カートリッジ本体に解放可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ20020とを備えることができる。ステープルカートリッジ20000は、本明細書の他の場所に記載されているように、組織厚さコンペンセータ20020の少なくとも一部分及びステープルの内部の患者組織の少なくとも一部分を捕捉するために、ステープルカートリッジ20000の遠位側を通過するスレッド又は発射部材によって発射されるステープル、ステープル空洞、及び/又はステープルドライバの何らかの適当な配置構成を備えることができる。このようなステープル、ステープル空洞、及びステープルドライバについての考察は、読者への簡潔さのためここでは繰り返さない。主に図77及び77Aを参照すると、ステープルカートリッジ20000は、発射部材20050によって遠方側へ進められるスレッド20060を含むことができる。発射部材20050及びスレッド20060の遠方側での前進中の特定の時点で、スレッド20060は、例えば、図78及び79に示されるように、カートリッジ本体20010から組織厚さコンペンセータ20020を解放するように構成され得る。例として、組織厚さコンペンセータ20020の遠位端部20022は、可撓性クランプ20013及び保持ピン20072によってカートリッジ本体20010の遠位端部に解放可能に保持することができ、スレッド20060は、保持ピン20072を駄目にする、又は、引き抜く可能性がある。可撓性クランプ20013は、カートリッジ本体20010のデッキ20015に対して組織厚さコンペンセータ20020をしっかりと保持するように構成され得る。このような状況において、可撓性クランプ20013は、組織厚さコンペンセータ20020を所定の位置に保持するために、十分なクランプ力を組織厚さコンペンセータ20020に与えることができる。保持ピン20072は、組織厚さコンペンセータ20020をカートリッジ本体20010に対してしっかりと保持することもある。例として、図77及び77Aを参照すると、組織厚さコンペンセータ20020の遠位端部20022は、この遠位端部の中に画定され、保持ピン20072を受容するように構成され得る開口部20023を備えることができ、保持ピン20072と開口部20023の側壁との間の相互作用のため、保持ピン20072は、組織厚さコンペンセータ20020がクランプ20013とカートリッジデッキ20015との間で滑り出ることを阻止することができる。その上、保持ピン20072及びクランプ20013は、組織厚さコンペンセータ20020の運動を協働的に制限することができ、様々な状況において、保持ピン20072の先端部は、クランプ20013に当接することができ、又は、クランプ20013に密接に隣接させて位置決めされ得る。
使用中、上記に加えて、保持ピン20072は、図78及び79に示されるように、スレッド20060によって下げられ得る。より具体的には、保持ピン20072は、カム20070から延在することができ、カム20070は、カートリッジ本体20010に取り付けられた受け皿20011から延在する弾性部材、又はばね20012の上に載ること、又は着座することができ、スレッド20060は、カム20070を係合することができ、スレッド20060は、カム20070及び保持ピン20072を押し下げることができるので、ばね20012を圧縮する。カートリッジ本体20010は、このカートリッジ本体の内部に画定され、実質的に垂直な経路、即ち、カートリッジデッキ20015に垂直である経路に沿ってカム20070の運動を制限するガイド20018を含むことができる。様々な実施形態において、スレッド20060は、ステープルドライバリフト表面20063に関して遠位側に延在するカムアクチュエータ20062を含むことができる。ピン20072が十分に下げられると、組織厚さコンペンセータ20020は、カートリッジデッキ20015と相対的に摺動し、クランプ20013から滑り出ることができる。様々な状況において、ピン20072は、十分な量を下げることができるが、それでもなおカートリッジデッキ20015から少なくとも部分的に突起する。その他の状況において、ピン20072は、カートリッジデッキ20015の下に下げることができる。いずれにしても、スレッド20060のカムアクチュエータ20062及びステープルドライバリフト表面20063は、最後の、又は最も遠位側にあるステープルがスレッド20060によって発射されるのと同時に、保持ピン20072が十分に下げられるように構成され得る。その他の状況において、スレッド20060のカムアクチュエータ20062及びステープルドライバリフト表面20063は、最後の、又は最も遠位側にあるステープルがスレッド20060によって発射される前に、保持ピン20072が十分に下げられるように構成され得る。更に他の状況において、スレッド20060のカムアクチュエータ20062及びステープルドライバリフト表面20063は、最後の、又は最も遠位側にあるステープルがスレッド20060によって発射された後に、保持ピン20072が十分に下げられるように構成され得る。カム20070は、1本の保持ピン20072を有するものとして本明細書に記載されているが、複数の保持ピン20072は、カム20070から延在することができ、各々は、組織厚さコンペンセータ20020をカートリッジ本体20010に対して解放可能に保持するように構成され得る。したがって、組織厚さコンペンセータ20020は、保持ピン20072を受容するように構成された適切な数の開口部20023を含むことができる。
次に図80及び81を参照すると、カートリッジ21000は、例えば、カートリッジ本体21010と、カートリッジ本体21010に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ21020と、カートリッジ本体21010から組織厚さコンペンセータ21020を解放するように構成され得るスレッド21060とを備えることができる。上記と同様に、スレッド21060は、組織厚さコンペンセータ21020の反対側に位置決めされたアンビルに向かって、ステープルドライバと、ステープルドライバに支持されたステープルとを持ち上げるように構成されたステープルドライバリフト表面21063を備えることができる。更に上記と同様に、スレッド21060は、組織厚さコンペンセータ21020の遠位端部21022をカートリッジ本体21010のデッキ表面21015に対して保持するクランプ21013を停止させるように構成され得るカムアクチュエータ21062を更に備えることができるより具体的には、クランプ21013は、カートリッジ本体21010の中へ下向きに延在するカム21072を含むことができ、カム21072は、スレッド21060がステープルカートリッジ21000を通って遠位側に進められるのにつれて、カムアクチュエータ21062によって係合され得る。カムアクチュエータ21062がカム21072を係合するとき、カムアクチュエータ21062は、図81に示されるように、カム21072を上向きに持ち上げ、組織厚さコンペンセータ21020の遠位端部21022を避けてクランプ21013を撓ませることができる。このような時点で、カートリッジ本体21010は、組織厚さコンペンセータ21020から離され得る。言い換えれば、組織厚さコンペンセータ21020がカートリッジ本体21010から解放されるときまでに、組織厚さコンペンセータ21020は、1つ以上のステープルによって患者組織に埋め込まれているものであり、組織厚さコンペンセータ21020が解放された後、カートリッジ本体21010は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ21020から離され、手術部位から取り除かれ得る。
上記に加えて、スレッド21060のカムアクチュエータ21062及びステープルドライバリフト表面21063は、最後の、又は最も遠位側にあるステープルがスレッド20060によって発射されるのと同時に、カム20072がクランプ21013によって加えられたクランプ力を十分に低減するために十分に上げられるように構成され得る。その他の状況において、スレッド21060のカムアクチュエータ21062及びステープルドライバリフト表面21063は、最後の、又は最も遠位側にあるステープルがスレッド21060によって発射される前に、カム21072がクランプ21013によって加えられたクランプ力を十分に低減するために十分に上げられるように構成され得る。更に他の状況において、スレッド21060のカムアクチュエータ21062及びステープルドライバリフト表面21063は、最後の、又は最も遠位側にあるステープルがスレッド21060によって発射された後に、カム20072がクランプ21013によって加えられたクランプ力を十分に低減するために十分に上げられるように構成され得る。クランプ21013は、クランプから延在する1つのカム21072を有するものとして本明細書に記載されているが、複数のカム21072は、クランプ21013から延在することができ、各々は、クランプ21013を持ち上げ、カートリッジ本体20010から組織厚さコンペンセータ20020を解放するように構成され得る。
上記に加えて、ステープルカートリッジを通過するスレッド又は発射部材は、スレッドの遠位運動の最後若しくは最後付近で、及び/又は、発射部材の発射ストロークの最後で、カートリッジ本体から組織厚さコンペンセータを解放することができる。言い換えれば、組織厚さコンペンセータは、ステープルの全てがステープルカートリッジから発射されるのと同時に若しくはほぼ同時にカートリッジ本体から解放され得る。様々なその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、第1の、又は最も近位側にあるステープルがステープルカートリッジから発射されるのと同時に若しくは発射される前に、カートリッジ本体から解放され得る。1つのこのような例示実施形態は、ステープルカートリッジ22000を示す図90〜92に描かれる。上記と同様に、ステープルカートリッジ22000は、カートリッジ本体22010と、カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ22020とを備えることができる。ステープルカートリッジ22000は、前述のとおりのステープル発射スレッドを更に含むことができ、スレッドは、組織厚さコンペンセータ22020を解放しないことがあり、むしろ、ステープルカートリッジ22000は、発射部材の発射ストロークの初めに、発射部材によって遠方側に前進させることができるアクチュエータ22011を更に備えることがある。様々なその他の実施形態は、アクチュエータを遠位側で前進させる手段を開示する本明細書に開示され、読者への簡潔さのためこの実施形態に関して繰り返されない。いずれにしても、アクチュエータ22011は、アクチュエータから延在し、図90に示されるように、アクチュエータ22011がこのアクチュエータの非作動状態にあるとき、カム22070を支持するように構成され得るカム支持体22012を含むことができる。その上、ステープルカートリッジ22000は、カム支持体22012に対してカム22070を保持又は付勢するように構成され得る付勢部材又はばね22074を更に備えることができるが、この場合も、アクチュエータ22011は、図90に示された非作動位置にある。このようなカム22070の位置において、カム22070から延在する保持ピン22072は、上記と同様に、保持ピン22072、及び/又は、カートリッジ本体22010から延在するクランプ22013に呼応する保持ピン22072が組織厚さコンペンセータ22020を所定の位置に保持することができるように、組織厚さコンペンセータ22020の遠位端部22022に画定された開口部22023と係合され、この開口部を通って延在することができる。
アクチュエータ22011が発射部材によって遠位側に進められたとき、次に図91を参照すると、カム支持体22012は、カム支持体22012がもはやカム22070を支持しないように遠位側に前進させることができる。このような状況において、ばね22074は、保持ピン22072が付勢されて組織厚さコンペンセータ22020と係合解放する、又は、少なくとも部分的に係合解放するように、カム22070を下向きに付勢することがある。少なくとも1つの状況において、ばね22074は、保持ピン22072がカートリッジ22010のデッキ22015より下に位置決めされるように、カム22070を下向きに付勢することができる。いずれにしても、アクチュエータ22011の遠位側前進は、カートリッジ本体22010から組織厚さコンペンセータ22020を解放することができる。言い換えれば、保持ピン22072が下げられると、クランプ22013は、組織厚さコンペンセータ22020がステープルデッキ22015に対してピン留めされた状態を保つように、それでもなお保持力を組織厚さコンペンセータ22020に与えることがあるが、組織厚さコンペンセータ22020は、組織厚さコンペンセータ22020とカートリッジ本体22010との間に十分な相対的な力を印加すると、下にあるクランプ22013から滑り出させることができる。上記に加えて、カートリッジ本体22010からの組織厚さコンペンセータ22020の解放は、最も近位側にあるステープルがステープルカートリッジ22000から発射される前、発射されるのと同時に、及び/又は、発射された直後に生じる可能性がある。このような状況において、組織厚さコンペンセータ22020の途中解放は、例えば、ステープルカートリッジ22000が部分的にしか発射されないとしても、組織厚さコンペンセータ22020がカートリッジ本体22010から解放されることを許すことがある。
次に図84〜87を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5000は、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5002とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5002は、締結具カートリッジ本体5050と、締結具カートリッジ本体5050に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5058とを含むカートリッジアセンブリを含むことができる。主に図84を参照すると、締結具カートリッジ本体5050は、カートリッジデッキ5052と、カートリッジデッキ5052に画定された締結具空洞5054とを有することができる。その上、第2の顎部5002は、例えば、締結具空洞5054内に解放可能に位置決めされ得る外科用ステープルのような締結具を含むことができる。例えば、締結具は、カートリッジ本体5050の各締結具空洞5054内に放出可能に位置決めされ得る。特定の実施形態において、カートリッジ本体5050は、第2の顎部5002の近位部分5004から第2の顎部5002の遠位部分5006の方へ延在することができるスロット5056を含むことができる。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、カートリッジ本体5050のスロット5056に沿って並進することができる。例えば、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中にスロット5056の内部で並進することができ、発射ストローク中に締結具空洞5054から締結具を放出することができる。
主に図84、86及び87を参照すると、発射アセンブリ5030は、発射バー(図84)と、刃先5036と、クロスバー5038と、足部5044(図86及び87)と含むことができる。刃先5036は、発射アセンブリ5030が発射ストローク中に第2の顎部5002を通して発射されるのにつれて、組織を切断する、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5058を切断することができる。例えば、クロスバー5038は、カートリッジ本体5050に対して第1の顎部を保持することができ、足部5044は、カートリッジ本体5050に対して発射アセンブリ5030を保持することができる。様々な実施形態において、クロスバー5038及び足部5044は、例えば、締結具カートリッジ5050のデッキ5052に垂直である切断要素5036を保持することができる。主に図29A及び29Bを参照すると、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中にカートリッジ本体5050内でスレッド5034を係合することができる。発射アセンブリ5030は、例えば、締結具空洞5054から締結具を放出するために発射ストローク中にスレッド5034を遠位側に押すことができる。
主に図84を参照すると、組織厚さコンペンセータ5058は、少なくとも1つのコネクタ5080a、5080bによってカートリッジ本体5050に解放可能に締め付けることができる。特定の実施形態において、複数のコネクタ5080a、5080bは、組織厚さコンペンセータ5058をカートリッジ本体5050に締め付けることができる。例えば、近位コネクタ5080aは、組織厚さコンペンセータ5058を第2の顎部5002の近位部分5004でカートリッジ本体5050に締め付けることができ、遠位コネクタ5080bは、組織厚さコンペンセータ5058を第2の顎部5002の遠位部分5006でカートリッジ本体5050に締め付けることができる。特定の実施形態において、付加的なコネクタは、組織厚さコンペンセータ5058をカートリッジ本体5050に締め付けることができる。このような実施形態において、付加的なコネクタは、カートリッジ本体5050の長さの少なくとも一部分に沿って間隔を空けることができ、例えば、近位コネクタ5080aと遠位コネクタ5080bとの間に位置決めされ得る。
更に主に図84を参照すると、コネクタ5080a、5080bは、カートリッジ本体5050に対して組織厚さコンペンセータ5058を保持することができる。組織厚さコンペンセータ5058は、コネクタ5080a、5080bが破壊される、切断される、取り外される、又はそうでなければ除かれるとき、カートリッジ本体5050から解放され得る。特定の実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射アセンブリ5030が発射ストローク中に締結具カートリッジ5050内のスロット5056に沿って並進するのにつれて、コネクタ5080a、5080bに打ち勝つことができる。このような発射ストローク中に、発射アセンブリ5030は、第1の顎部と第2の顎部5002との間にクランプ締めされた組織を切断することができ、締結具空洞5054からクランプ締めされた組織の中へ締結具を更に動かすことができる。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中にスレッド5034(図86及び87)を遠位側に押すことができる。スレッド5034は、締結具空洞5054においてドライバを係合することができるカム面又は斜面5042を有することができる。斜面5042がドライバを係合するとき、斜面5042は、締結具空洞5054から締結具を放出するためにドライバをデッキ5052の方へ押すことができる。その上、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中に組織厚さコンペンセータ5058及びコネクタ5080a、5080bを切断することができる。
主に図84を参照すると、発射アセンブリ5030の刃先5036は、例えば、発射ストロークの初め又はほとんど初めに近位コネクタ5080aを切断することができ、発射ストロークの終わり又はほとんど終わりに遠位コネクタ5080bを切断することができる。特定の実施形態において、スレット5034(図86及び87)は、刃先5036が近位コネクタ5080aを切断した後、かつ、刃先5036が遠位コネクタ5080bを切断する前に締結具空洞5054から締結具を放出することができる。このような実施形態において、発射アセンブリ5030が発射ストロークを終了しない場合、発射アセンブリ5030の刃先5036は、遠位コネクタ5080bに達する前に停止することがあり、組織厚さコンペンセータ5058は、第2の顎部5002の遠位部分5006でカートリッジ本体5050に締め付けられた状態を保つことがある。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ5058は、操作者が遠位コネクタ5080bを切断する、又は、そうでなければ遠位コネクタ5080bに打ち勝つまで、カートリッジ本体5050に締め付けられた状態を保つことができる。例えば、操作者は、遠位コネクタ5080bに打ち勝つために付加的な外科用器具及び/又はステップを外科手術に導入することがある。
引き続き図84〜87を参照すると、様々な実施形態において、第2の顎部5002は、発射ストロークの初め又はほとんど初めにコネクタ5080a、5080bに打ち勝つことができる。換言すれば、第2の顎部5002の要素は、発射ストロークの初め又はほとんど初めに、近位コネクタ5080a、遠位コネクタ5080b、及び近位コネクタと遠位コネクタとの間にあるいくつの付加的なコネクタに打ち勝つことができる。例えば、第2の顎部5002及び/又はカートリッジアセンブリは、締結具が締結具空洞から放出される前に、遠位コネクタ5080bに打ち勝つことができるアクチュエータ5010を含むことができる。アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bに打ち勝つことができ、組織厚さコンペンセータ5358は、発射ストロークが途中で終了したときであっても、即ち、例えば、発射アセンブリ5030が第2の顎部5002の遠位部分5006に達する前に、カートリッジ本体5050から解放され得る。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、底面5016(図85A〜85C)及び側面5018(図84及び85D)を含むことができる。側面5018は、底面5016から、かつ、カートリッジ本体5050の少なくとも一部分の周りに延在することができる。底面5016及び/又は側面5018は、締結具空洞5054内に位置決めされた締結具を通り過ぎて、又は、締結具の周りに延在することができる。その上、アクチュエータ5010は、カートリッジ本体5050に対して可動式に保持され得る。例えば、アクチュエータ5010は、作動前位置(図85A)から作動後位置(図85B及び85D)まで動くことができる。特定の実施形態において、アクチュエータ5010の側壁5018は、アクチュエータ5010がカートリッジ本体5050と相対的に摺動するために第1のスリット内で動くように、カートリッジ本体5050内のスリットを係合することができる。アクチュエータ5010がカートリッジ本体5050と相対的に動くとき、アクチュエータ5010は、カートリッジ本体5050の締結具空洞5054内に位置決めされた締結具と相対的に摺動することができる。例えば、アクチュエータ5010は、締結具空洞5054内に位置決めされた締結具の傍を通り過ぎて、又は、締結具の周りで摺動することができる。
主に図85A〜85Cを参照すると、アクチュエータ5010は、第2の顎部5002の近位部分5004から遠位端部5006の方へ延在することができるスロット5012を含むことができる。アクチュエータ5010内のスロット5012は、例えば、カートリッジ本体5050内のスロット5056(図84)に対応する、及び/又は、スロット5056と整列させられることができる。その上、発射アセンブリ5030は、発射アセンブリ5030が発射ストローク中にカートリッジ本体5050内のスロット5056に沿って、及び/又は、スロット5056の内部で並進するのにつれて、アクチュエータ5010内のスロット5012に沿って、及び/又は、スロット5012の内部で並進することができる。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射アセンブリ5030が発射ストロークの初め又はほとんど初めであるとき、アクチュエータ5010を遠位側に動かすためにアクチュエータ5010を係合することができる。このような実施形態において、発射アセンブリ5030は、第2の顎部5002の近位部分5004でアクチュエータ5010を作動することができる。アクチュエータ5010が作動され、遠位側へ動くとき、アクチュエータ5010の遠位端部は、例えば、遠位コネクタ5080bを切断する、又は、遠位コネクタ5080bに打ち勝つことができる。換言すれば、アクチュエータ5010の近位側作動は、カートリッジ本体5050から組織厚さコンペンセータ5058の遠位解放を達成することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bに打ち勝つために単に遠位側へシフトすることができる。少なくとも一実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bに打ち勝つ前に、例えば、およそ1mmシフトすることができる。特定の実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bに打ち勝つ前に、例えば、およそ0.5mmからおよそ5mmまでシフトすることができる。
主に図85A及び85Bを参照すると、アクチュエータ5010は、発射ストロークの一部の間に発射アセンブリ5030が未発射位置と部分的に発射された位置との間を動くときに、作動前位置(図85A)から作動後位置(図85B)まで動くことができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、例えば、戻り止めタブ部5022のような解放止め具を含むことができる。アクチュエータ5010と相対的な発射要素の前進は、戻り止めタブ部5022によって一時停止させることができる。換言すれば、戻り止めタブ部5022は、アクチュエータ5010に対する発射アセンブリ5030の前進を一時的に停止させることができる。例えば、アクチュエータ5010が作動前位置から作動後位置に向かって動いている間に、戻り止めタブ部5022は、アクチュエータ5010が作動前位置と作動後位置との間を動くように、アクチュエータ5010に対して発射アセンブリ5030を保持するためにスレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030を係合することができる。例えば、主に図86及び87を参照すると、アクチュエータ5010の底面5016は、戻り止めタブ部5022を含むことができ、スレッド5034は、凹部又は溝5040を含むことができる。様々な実施形態において、溝5040は、スレッド5034が第2の顎部5002の近位部分5004内に位置決めされたとき、タブ部5022を受容することができる。例えば、溝5040は、発射アセンブリ5030が発射前位置から発射後位置へ動くとき、よって、アクチュエータが作動前位置(図85A)から作動後位置(図85B)まで押されるとき、タブ部5022と整列させることができる。様々な実施形態において、少なくとも1つのタブ部5022は、アクチュエータ5010内のスロット5012(図85A〜85C)の両側に位置決めされることができ、各タブ部5022は、スレッド5034を係合することができる。
主に図85Aを参照すると、スレッド5034は、発射アセンブリ5030及びスレッド5034が発射ストローク中にスロット5056(図84)に沿って並進するのにつれて、戻り止めタブ部5022を係合することができる。例えば、戻り止めタブ部5022は、発射ストロークの初めに又はほとんど初めにスレッド5034を係合することができる。特定の実施形態において、戻り止めタブ部5022は、アクチュエータ5010の近位端部に近接することができ、スレッド4034は、発射ストロークが開始し次第、戻り止めタブ部5022を係合することができる。発射バー5032が遠位側に動かされ、戻り止めタブ部5022がスレッド5034(図86及び87)内で凹部5040と係合されるとき、アクチュエータ5010は、遠位側に運ばれること及び/又はシフトされることができる。特定の実施形態において、主に図85Bを参照すると、アクチュエータ5010は、例えば、アクチュエータがカートリッジ本体5050内に画定された堅固な止め具5060に達するまで、遠位側に動くことができる。堅固な止め具5060は、第2の顎部5002の遠位部分5006に存在する可能性があり、例えば、アクチュエータ5010の更なる遠位運動を阻止することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、発射アセンブリ5030がカートリッジ本体5050の締結具空洞5054から少なくとも1つの締結具を放出するのにつれて、堅固な止め具5060に当接することができる(図84)。一部の実施形態において、アクチュエータ5010は、発射アセンブリ5030が締結具空洞5054から少なくとも1つの締結具を放出するのにつれて、及び/又は、発射アセンブリ5030が締結具空洞5054から少なくとも1つの締結具を放出した後に、堅固な止め具5060に当接することができる。
主に図85Dを参照すると、アクチュエータ5010がスレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030によって遠位側に押されるとき、アクチュエータ5010は、第2の顎部5002の遠位部分5006でカートリッジ本体5050から組織厚さコンペンセータ5058を解放するために、遠位コネクタ5080bを切断すること、又は、そうでなければ遠位コネクタ5080bに打ち勝つことが可能である。特定の実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bを受容し、保持する切欠き部5024を含むことができる。切欠き部5024は、アクチュエータ5010が堅固な止め具5060に向かって遠方側へシフトするのにつれて、遠位コネクタ5080bを保持することができる。その上、アクチュエータ5010は、例えば、切欠き部5024に沿って刃先5020を含むことができる。特定の実施形態において、アクチュエータ5010が堅固な止め具5060の方へ動くとき、遠位コネクタ5080bは、アクチュエータ5010の堅固な止め具5060と刃先5020との間に押され得る。様々な実施形態において、刃先5020は、この刃先5020が堅固な止め具5060の中に押し込まれる及び/又は堅固な止め具5060の方へ押されるとき、遠位コネクタ5080bを切断することができる。このような実施形態において、遠位コネクタ5080bは、発射ストロークの初め又はほとんど初めに、かつ、締結具が締結具空洞5054から発射される前に、アクチュエータ5010の刃先5020によって切断され得る(図84)。一部の実施形態において、アクチュエータ5020は、発射アセンブリ5030が締結具空洞5054から少なくとも1つの締結具を放出するのにつれて、及び/又は、発射アセンブリ5030が締結具空洞5054から少なくとも1つの締結具を放出した後に、遠位コネクタ5080bを切断することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bを切断することなく、遠位コネクタ5080bに打ち勝つことができる。例えば、アクチュエータ5010は、遠位コネクタ5080bがもはやカートリッジ本体5050に対して組織厚さコンペンセータ5058を保持しないように、遠位コネクタ5080bを所定の位置から取り外す、又は、引き伸ばすことができる。
様々な実施形態において、近位コネクタ5080aは、アクチュエータ5010の近位刃先によって切断され得る。同様に、カートリッジ本体5050の長さに沿った付加的なコネクタは、発射ストロークの初め又はほとんど初めにアクチュエータ5010によって切断する、又は、そうでなければ打ち勝つことができる。付加的に又は代替的に、発射アセンブリ5030の刃先5036は、近位コネクタ5080a及び/又は付加的なコネクタを切断する、又は、そうでなければ、近位コネクタ5080a及び/又は付加的なコネクタに打ち勝つことができる。例えば、締結具がカートリッジ本体5050の締結具空洞5054から放出される前に、発射アセンブリ5030の刃先5036は、近位コネクタ5080aを切断し、アクチュエータ5010の刃先5020は、遠位コネクタ5080bを切断することができる(図84)。
主に図87を参照すると、スレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030は、アクチュエータ5010の戻り止めタブ部5022に打ち勝つように構成され得る。スレッド5034及び/又は発射アセンブリ5030が戻り止めタブ部5022に打ち勝つとき、発射アセンブリ5030及びスレッド5034は、アクチュエータ5010と相対的に動くことができる。例えば、発射アセンブリ5030は、アクチュエータの更なる遠位運動が堅固な止め具5060によって阻止されるまで、遠位側でアクチュエータ5010を動かすために遠位側でスレッド5034を押すことができる(図85A、85C、及び85D)。引き続き図87を参照すると、アクチュエータ5010が更なる遠位運動を妨げられたとき、発射アセンブリ5030は、スレッド5034内の凹部5040から戻り止めタブ部5022を変形させる、歪める、及び/又は取り外すために、十分な力でスレッド5034を押すことができる。例えば、タブ部5022は、十分な縦方向力がスレッド5034に加えられた後に,下向きに撓んで溝5040との係合を解放することができる片持ち梁をそれぞれに備えることができる。発射アセンブリ5030がスレッド5034を押して戻り止めタブ部5022との係合を解放するとき、発射アセンブリ5030及びスレッド5034は、アクチュエータ5010と相対的に動くことができる。様々な実施形態において、戻り止めタブ部5022は、アクチュエータ5010が堅固な止め具5060に向かって遠位側にシフトするのにつれて、発射アセンブリ5030の力に持ちこたえるために十分に剛性を有することができ、アクチュエータ5010が堅固な止め具5060に達したとき、モータ及び/又は操作者による過大な力を必要とすることなく歪むために十分に可撓性を有することができる。様々な状況において、戻り止めタブ部5022は、この戻り止めタブ部5022に加えられた力が所定の力を超えた後に、発射バー5032がカートリッジ本体5050を通過することを可能にするように構成され得る。
次に図29A及び29Bを参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5100は、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5102とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5102及び/又はこの第2の顎部の中に位置決め可能な締結具カートリッジアセンブリは、アクチュエータ5110を含むことができる。アクチュエータ5110は、例えば、締結具カートリッジアセンブリの締結具カートリッジ本体5050(図84)のような締結具カートリッジ本体と相対的に摺動又はシフトすることができる。その上、特定の実施形態において、アクチュエータ5110は、カートリッジ本体5050の周りに少なくとも部分的に位置決めされ得る底壁5116及び側壁5118を含むことができる。底壁5116及び/又は側壁5118は、アクチュエータがカートリッジ本体5050に対して保持されたとき、締結具空洞5054(図84)に位置決めされた締結具の傍ら又は周りに延在することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5110は、底壁5116の少なくとも一部分に沿って延在するスロット5112を含むことができる。その上、底壁5118は、カートリッジ本体5050に摺動係合することができるリップ部5122及び/又はリップ部5124を含むことができる。例えば、リップ部5122は、カートリッジ本体5050の周りに、かつ、カートリッジ本体5050のデッキ5052(図84)内のスリットの中へ延在することができる。その上、リップ部5124は、例えば、カートリッジ本体5050の側面に沿ってスリットの中へ延在することができる。様々な実施形態において、リップ部5122、5124は、アクチュエータ5110がカートリッジ本体5050と相対的に動くのにつれて、スリットの内部で摺動することができる。このような実施形態において、リップ部は、例えば、アクチュエータ5110とカートリッジ本体5050との間の相対運動を拘束及び/又は画定することができる。アクチュエータ5110がカートリッジ本体5050と相対的に動くとき、アクチュエータ5110は、カートリッジ本体5050の締結具空洞5054内に位置決めされた締結具と相対的に摺動することができる。例えば、アクチュエータ5110は、締結具空洞5054内で締結具の傍を通り過ぎて、又は、締結具の周りで摺動することができる。
引き続き図29A及び29Bを参照すると、アクチュエータ5110は、例えば、第2の顎部5102の近位部分5104で、例えば、戻り止め5114のような解放止め具を含むことができる。主に図29Aを参照すると、戻り止め5114は、カートリッジ本体5050(図84)のスレッド5134を動作的に保持することができる戻り止めアーム5120を含むことができる。例えば、スレッド5134は、溝5144を含むことができ、戻り止めアーム5120は、アクチュエータ5110に対してスレッド5134を保つために溝5144を係合することができる様々な実施形態において、戻り止め5114は、スレッド5134の中の溝5144に保つことができる複数の戻り止めアーム5120を有することができる。戻り止めアーム5120は、例えば、アクチュエータ5110の反対側から延在することができ、スレッド5134は、例えば、戻り止めアーム5120の中間に位置決めされ得る。特定の実施形態において、発射アセンブリ5030は、スレッド5134を押すことができ、戻り止めアーム5120がスレッド5134の溝5144内に保持されている間にアクチュエータ5110を遠位側にシフトさせることができる(図29A)。戻り止めアーム5120は、アクチュエータ5110が発射アセンブリ5030によって遠方側に押されるのにつれて、アクチュエータ5110に対してスレッド5134を保持するために十分に剛性を有することができる。その後、アクチュエータ5110は、例えば、アクチュエータ5110の更なる遠位運動を阻止することができる堅固な止め具5060(図84〜85B、85D)のような堅固な止め具に当接することができる。
主に図29Bを参照すると、アクチュエータ5010が堅固な止め具5060(図84〜85B及び85D)に当接するとき、発射アセンブリ5030は、戻り止め5114を通してスレッド5134を押し進めることができる。換言すれば、発射アセンブリ5030は、戻り止めアーム5120に打ち勝つためにスレッド5134を押し進めることができる。このような実施形態において、戻り止めアーム5120は、十分に可撓性があるのでスレッド5134の溝5144との係合から外れるまで撓むことができ、戻り止めアーム5120同士の間で、かつ、アクチュエータ5110内のスロット5112に沿って発射アセンブリ5030の通過を許すことができる。アクチュエータ5010と同様に、アクチュエータ5110は、このアクチュエータ5110が発射アセンブリ5030によって遠位側にシフトされるとき、例えば、遠位コネクタ5080b(図84及び85D)に類似した遠位コネクタを切断する、又は、そうでなければ遠位コネクタに打ち勝つことができるエッジを含むことができる。その後、発射アセンブリ5030及びスレッド5134は、スロット5112に沿って並進することができ、例えば、カートリッジ本体内の締結具空洞5054から締結具を放出することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5110は、締結具が締結具カートリッジ5050から発射される前に、遠位コネクタ及び/又は付加的なコネクタ(群)に打ち勝つことができる。特定の実施形態において、アクチュエータ5110は、少なくとも1つの締結具が締結具空洞から発射されるのにつれて、及び/又は、少なくとも1つの締結具が締結具空洞から発射された後に、遠位コネクタ及び/又は付加的なコネクタ(群)に打ち勝つことができる。
次に図87A及び87Bを参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5200は、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5202とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5202及び/又は締結具カートリッジアセンブリは、例えば、締結具カートリッジ本体5050(図84)のような締結具カートリッジ本体と相対的に摺動することができるアクチュエータ5210を含むことができる。その上、特定の実施形態において、アクチュエータ5210は、底壁5216及び側壁を含むことができる。側壁は、例えば、少なくともカートリッジ本体5050の周りに位置決めされ得る。アクチュエータ5210は、底壁5216の少なくとも一部分に沿って延在するスロット5212を含むことができる。その上、アクチュエータ5210は、カートリッジ本体5050に対して可動式に保持され得る。アクチュエータ5210がカートリッジ本体5050と相対的に動くとき、アクチュエータ5210は、カートリッジ本体5050の締結具空洞5054内に位置決めされた締結具と相対的に動くことができる。例えば、アクチュエータ5210は、締結具空洞5054内に位置決めされた締結具の傍を通り過ぎて、又は、締結具の周りで摺動することができる。
様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中にスロット5212に沿って及び/又はスロット5212の内部で並進することができる。アクチュエータ5010、5110と同様に、アクチュエータ5210は、解放止め具5214を含むことができる。様々な実施形態において、解放止め具5214は、例えば、スロット5212を横切るブリッジであることができる壊れやすい部分5220を含むことができる。主に図87Aを参照すると、発射アセンブリ5030は、アクチュエータ5210を遠方側に押すために解放止め具5214に当接することができる。その後、アクチュエータ5210は、アクチュエータ5210の更なる遠位運動を阻止することができる堅固な止め具5060(図84〜85B、85D)のような堅固な止め具に当接することができる。主に図87Bを参照すると、堅固な止め具5060に到達し次第、発射アセンブリ5030は、発射ストローク中にスロット5212に沿って動き続けるために解放止め具5214の壊れやすい部分5220を破壊することができる。壊れやすい部分5220は、アクチュエータ5210が堅固な止め具5060(図85D)に向かって遠位側にシフトするのにつれて、発射アセンブリ5030の力に持ちこたえるために十分に剛性を有することができ、アクチュエータ5210が堅固な止め具5060に達したとき、モータ及び/又は操作者による過大な力を必要とすることなく壊れるように十分に壊れやすさを有することができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5210は、締結具が締結具カートリッジ5050から発射される前に、遠位コネクタ5080b及び/又は付加的なコネクタ(群)に打ち勝つことができる。特定の実施形態において、アクチュエータ5210は、少なくとも1つの締結具が締結具空洞から発射されるのにつれて、及び/又は、少なくとも1つの締結具が締結具空洞から発射された後に、遠位コネクタ及び/又は付加的なコネクタ(群)に打ち勝つことができる。
次に図88及び89を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5300は、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5302とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5302は、カートリッジ本体5350と、カートリッジ本体5350に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5358とを含むことができる。第2の顎部5002と同様に、第2の顎部5302は、例えば、カートリッジ本体5350内の締結具空洞内に解放可能に位置決めすることができる外科用ステープルのような締結具を含むことができる。例えば、締結具は、各締結具空洞内に放出可能に位置決めされ得る。特定の実施形態において、カートリッジ本体5350は、第2の顎部5302の近位部分5304から遠位部分5306の方へ延在することができるスロット5356(図88)を含むことができる。様々な実施形態において、発射アセンブリ5030は、カートリッジ本体5350のスロット5356に沿って並進することができる。発射アセンブリ5030は、例えば、発射ストローク中に締結具カートリッジ5350のスロットの内部で並進することができ、発射ストローク中に締結具空洞から締結具を放出することができる。発射アセンブリ5030は、例えば、発射ストローク中にカートリッジ本体5350内のスレッド5334(図89)を係合することができ、例えば、発射ストローク中にスレッド5334を遠位側に押すことができる。その上、発射ストローク中に、発射アセンブリ5030及び/又はアクチュエータ5310は、カートリッジ本体5350から組織厚さコンペンセータ5358を解放することができる。
引き続き図88及び89を参照すると、組織厚さコンペンセータ5358は、本体5360と、本体5360から延在する近位マウント部5362と、本体5360から延在する遠位マウント部5364とを含むことができる。主に図89を参照すると、ピン5366は、例えば、このピン5366が第2の顎部5302の近位部分5304でカートリッジ本体5350に対して組織厚さコンペンセータ5358を保持するように、近位マウント部5362を通ってカートリッジ本体5350内の開口5356aの中へ延在することができる。ピン5366は、例えば、開口5356aの中に摩擦嵌合及び/又はスナップ嵌合され得る。特定の実施形態において、ピン5366は、例えば、1つ以上の接着剤を使用して開口5456a内に保持され得る。一部の実施形態において、カートリッジ本体5350及び/又はピン5366の少なくとも一部分は、例えば、溶接され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5358は、カートリッジ本体5350においてスロット5356(図88)の片側又は両側でカートリッジ本体5350に解放可能に締め付けることができる複数の近位マウント部5362を含むことができる。特定の実施形態において、遠位マウント部5364は、例えば、第2の顎部5302の遠位部分5306でカートリッジ本体5350に締め付けることができる。遠位マウント部5364は、例えば、遠位マウント部5364とカートリッジ本体5350との間で少なくとも1つの接着剤を用いてカートリッジ本体5350に締め付けることができる。付加的に又は代替的に、遠位マウント部5364は、例えば、少なくとも1つのピン及び/又はその他の締結具によってカートリッジ本体5350に締め付けられ得る。
主に図89を参照すると、アクチュエータ5310は、遠位マウント部5364の周りで輪になることができ、第2の顎部5302内のスレッド5334まで延びることができる。様々な実施形態において、アクチュエータ5310は、例えば、カートリッジ本体5350を通って、及び/又は、第2の顎部5302又はスレッド5334に画定されたチャンネル5346を通って延在することができるケーブル又はコードを備えることができる。様々な実施形態において、スレッド5334の遠位運動は、組織厚さコンペンセータ5358の遠位マウント部5364を突破するためにアクチュエータ5310を引っ張ることができる。例えば、アクチュエータ5310は、スレッド5334に締め付けられた第1の端部5316と、カートリッジ本体5350の内部に締め付けられた第2の端部5318と、第1の端部5316と第2の端部5318との間にループ5320とを有することができる。ループ5320は、例えば、遠位マウント部5364の周りで輪になることができる。様々な実施形態において、ループ5320は、カートリッジ本体5350に締め付けられた遠位マウント部5364の部分と組織厚さコンペンセータ5358の本体5360との間で遠位マウント部5364の周りに巻き付くことができる。特定の実施形態において、第2の端部5318は、第1の端部5316が動くとき、ループ5320が遠位マウント部5364の周りで堅く締まるように、カートリッジ本体5350内に固定して締め付けることができる。様々な実施形態において、第2の顎部5302及び/又はカートリッジ本体5350は、例えば、第1のボタン5312及び第2のボタン5314のようなボタン、ピン、及び/又はキャスターを含むことができる。アクチュエータ5310は、例えば、第1のボタン5312及び第2のボタン5314に巻き付くことができる。ボタン5312、5314の位置とボタン5312、5314の周りのアクチュエータ5310の姿勢とは、スレッド5334及び発射アセンブリ5330が発射ストローク中に遠位側へ動くとき、アクチュエータ5310のループ5320に遠位マウント部5364の周りで堅く締まるようにさせることができる。その上、ループ5320が遠位マウント部5364の周りに堅く締まるのにつれて、ループ5320は、第2の顎部5302の遠位位置5306でカートリッジ本体5350から組織厚さコンペンセータ5358の本体5360を解放するために遠位マウント部5364を突き破ることができる。したがって、上記を考慮すると、遠位マウント部5364は、発射ストロークの初めの間に係合解放され得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5358の遠位マウント部5364がカートリッジ本体5350から解放されるとき、組織厚さコンペンセータ5358の近位マウント部5362をカートリッジ本体5350に締め付けるピン5366は、カートリッジ5350内の開口5356から解放され得る。例えば、ストロークの初め又はほとんど初めに、ピン5366は、開口5356から解放され得る。ピン5366は、例えば、発射アセンブリ5030の刃先5036によって剪断又は切断されることができ、及び/又は、発射アセンブリ5030の要素によって開口5356から押し出され得る及び/又は追い出され得る。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ5358は、近位マウント部5362及び遠位マウント部5364の両方がカートリッジ本体5350から解放されるとき、発射ストロークの初め又はほとんど初めにカートリッジ本体5350から解放され得る。換言すれば、アクチュエータ5310は、発射アセンブリ5030及び/又はスレッド5334がカートリッジ本体5350内の締結具空洞から締結具を放出する前に、カートリッジ本体5350から組織厚さコンペンセータ5358を解放することができる。一部の実施形態において、発射アセンブリ5030及び/又はスレット5334は、アクチュエータ5310がカートリッジ本体5350から組織厚さコンペンセータ5358を解放する前に及び/又は解放する間に、締結具空洞から少なくとも1つの締結具を放出することができる。
締結具カートリッジアセンブリは、複数の締結具空洞を備えるカートリッジ本体と、スロットとを備えることができる。締結具カートリッジアセンブリは、各締結具が締結具空洞内に解放可能に位置決めされた複数の締結具を更に備えることができる。締結具カートリッジアセンブリは、スロットに沿って動くように構成された発射要素と、カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータと、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に締め付け、複数の締結具のうちの1つの締結具より遠位側に位置決めされたマウント部とを更に備えることができる。締結具カートリッジアセンブリは、発射要素とマウント部との間に、発射要素がスロットに沿って遠位側に動くときにマウント部を破壊するように構成されたケーブルを更に備えることができる。組織厚さコンペンセータは、ケーブルがマウント部を破壊するとき、カートリッジ本体から解放され得る。ケーブルは、締結具空洞からの締結具の取り外しの前にマウント部を破壊することができる。締結具カートリッジアセンブリは、チャンネルを更に備えることができ、ケーブルは、このチャンネルを通って延在する。
次に図93A〜93Dを参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5600は、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5602とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5602は、締結具カートリッジ本体5650と、第2の顎部5602及び/又は締結具カートリッジ本体5650に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5658とを含むことができる。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5650と、この締結具カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5658とは、締結具カートリッジアセンブリに解放可能に締め付けられ得る。主に図93Aを参照すると、カートリッジ本体5650は、カートリッジデッキ5652と、カートリッジデッキ5652に画定された締結具空洞5654とを有することができる。その上、第2の顎部5602は、例えば、締結具空洞5654内に解放可能に位置決めされ得る外科用ステープルのような締結具を含むことができる。例えば、単一の締結具は、カートリッジ本体5650の各締結具空洞5654内に放出可能に位置決めされ得る。依然として主に図93Aを参照すると、カートリッジ本体5650は、カートリッジデッキ5652から延在する畝部5648を含むことができる。畝部5648は、例えば、締結具空洞5654の少なくとも一部分の周りに延在することができる。様々な実施形態において、締結具が締結具空洞5654内に位置決めされたとき、締結具の先端部は、締結具空洞5654から突起することができる。このような実施形態において、少なくとも部分的に締結具空洞5654の周りに位置決めされた畝部5648は、締結具が締結具空洞5654から放出されたとき、締結具の先端部を支持及び/又はガイドすることができる。特定の実施形態において、依然として図93Aを参照すると、カートリッジ本体5650は、第2の顎部5602の近位部分5604から第2の顎部5602の遠位部分5606の方へ延在することができるスロット5656を含むことができる。様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、カートリッジ本体5650のスロット5656に沿って並進することができる。例えば、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中にスロット5656に沿って並進することができ、発射ストローク中に締結具空洞5654から締結具を放出することができる。
引き続き図93A〜93Dを参照すると、発射アセンブリ5630は、発射バー5632、刃先5636、クロスバー5638、及び足部5644を含むことができる。刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中に第2の顎部5602を通して発射されるのにつれて、組織を切断する、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5658を切断することができる。クロスバー5638は、第1の顎部に対して発射アセンブリ5630を保持するために第1の顎部のアンビル内でスロットを係合することができ、足部5644は、例えば、カートリッジ本体5650に対して第1の顎部を保持するために、カートリッジ本体5650内のスロット5656のような第2の顎部5602内のスロットを係合することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5650のデッキ5652に垂直である発射アセンブリ6530の刃先5636を保持することができる。主に図93A及び93Dを参照すると、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中にカートリッジ本体5650内のスレッド5634を係合することができる。発射アセンブリ5630は、例えば、締結具空洞5654から締結具を放出するために発射ストローク中にスレッド5634を遠位側に押すことができる。様々な実施形態において、スレッド5634は、例えば、締結具空洞5654においてドライバ及び/又は締結具を係合することができるカム面又は斜面5642を有することができる。斜面5642がドライバを係合するとき、斜面5642は、締結具空洞5654から対応する締結具を放出するためにドライバをデッキ5652の方へ押すことができる。その上、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中に組織厚さコンペンセータ5658を切断することができる。
主に図93A及び93Bを参照すると、組織厚さコンペンセータ5658は、カートリッジ接触表面5662(図93A)と、組織接触表面5664(図93B)とを含むことができる。カートリッジ接触表面5662は、例えば、組織厚さコンペンセータ5658がカートリッジ本体5650(図93B)に締め付けられたとき、カートリッジデッキ5652に対して位置決めされ得る。その上、組織接触表面5664は、例えば、組織が第1の顎部と第2の顎部5602との間にクランプ締めされたとき、組織に対して位置決めされ得る。主に図93Aを参照すると、組織厚さコンペンセータ5658は、マウント部5660を含むことができる。様々な実施形態において、マウント部5660は、例えば、組織厚さコンペンセータ5658から延在することができる矩形又は三角形フラップであることができる。その上、マウント部5660は、このマウント部5660の形状に対応するスペース5666が組織厚さコンペンセータ5658に残されるように、組織厚さコンペンセータ5658の切り抜き部分であることができる。マウント部5660は、例えば、組織厚さコンペンセータ5658がカートリッジ本体5650と相対的に位置決めされたとき、カートリッジ本体5650のスロット5656と整列させられ得る。その上、マウント部5660は、組織厚さコンペンセータ5658のカートリッジ接触表面5662がカートリッジ本体5650のデッキ5652に隣接して位置決めされたとき、スロット5656の中へ延在することができる。様々な実施形態において、マウント部5660は、組織厚さコンペンセータ5658がカートリッジ本体5650に締め付けられるとき、スロット5656に摩擦嵌合され得る。マウント部5660は、カートリッジ本体5650に対して組織厚さコンペンセータ5658の少なくとも一部分を保持することができる。例えば、マウント部5660がスロット5656内に摩擦嵌合されるとき、カートリッジ接触表面5662は、カートリッジ本体5650のデッキ5652に対して位置決めされ得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5658は、カートリッジ本体5650のスロット5656と整列させることができる複数のマウント部5660を含むことができる。例えば、少なくとも1つのマウント部5660は、第2の顎部5602の近位部分5604内に位置決めされることができ、少なくとも1つのマウント部5660は、第2の顎部5602の遠位部分5606内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、マウント部5660は、組織厚さコンペンセータ5658の長さの少なくとも一部分に沿って間隔を置くことができる。例えば、スロット5656は、第2の顎部5602の近位部分5604から遠位部分5606まで延在する縦方向スロットであることができる。マウント部5660は、例えば、縦方向スロット5656の中へ摩擦嵌合させることができ、組織厚さコンペンセータ5658をカートリッジ本体5650に締め付けることができる。
主に図93A及び93Dを参照すると、スレッド5634は、スレッド5634から第2の顎部5602の遠位部分5606の方へ突出することができる舌状部5640を含むことができる。発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスレッド5634を押すとき、舌状部5640は、カートリッジ本体5650内でスロット5656に沿って動くことができる。主に図93Dを参照すると、舌状部5640は、組織厚さコンペンセータ5658のカートリッジ接触表面5664に隣接したスロット5656に沿って動くことができる。その上、舌状部5640は、スロット5656内に位置決めされたマウント部5660に対して動くことができる。様々な実施形態において、マウント部5660は、歪むことができる。舌状部5640がマウント部5660を押すとき、舌状部5640は、マウント部5660を歪めて組織厚さコンペンセータ5658の本体と整列させる、又は、少なくとも実質的に整列させることができる。例えば、舌状部5640がカートリッジ本体5650内で動くとき、マウント部5660は、組織厚さコンペンセータ5658内に画定された対応するスペース5666の中へ順番に歪められ得る。マウント部5660がスロット5656から外へ歪められたとき、組織厚さコンペンセータ5658は、カートリッジ本体5650から締め付け解放され得る、及び/又は、解放され得る。様々な実施形態において、スレッド5634及び/又は発射アセンブリ5630の別の要素は、カートリッジ本体5650から組織厚さコンペンセータ5658を締め付け解放する、及び/又は、解放するために、スロット5656の外へマウント部5660を歪めることができる。
次に図94を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5700は、エンドエフェクタアセンブリ5600と同様に、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5702とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5702は、締結具カートリッジ本体5750と、カートリッジ本体5750及び/又は第2の顎部5702に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5758とを含むことができる。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5750と、この締結具カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5758とは、例えば、締結具カートリッジアセンブリを構成することができる。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体5750は、カートリッジデッキ5752、カートリッジデッキ5752内に画定され、締結具を保持する締結具空洞5754、少なくとも締結具空洞5754の周りにある畝部5748、及び/又は、第2の顎部5702の近位部分5704から第2の顎部5702の遠位部分5706の方へ延びるスロット5756を有することができる。様々な実施形態において、カートリッジ本体5750は、スロット5756を横切る又はスロット5756を越えて広がるブリッジ5780を含むことができる。ブリッジ5780は、例えば、壊れやすい及び/又は分割可能なブリッジであることができる。特定の実施形態において、ブリッジ5780は、薄い壊れやすい部分であることができ、かつ、例えば、PGA、PCL、PGA/PCL、PLA/PCL及び/又はTMCのような固形吸収性材料であることができる。ブリッジ5780は、少なくとも部分的にブリッジ5780を通って延在することができる開口部5782を有することができる。
引き続き図94を参照すると、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、カートリッジ本体5750のスロット5756に沿って並進することができる。例えば、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中にスロット5756に沿って並進することができ、発射ストローク中に締結具空洞5754から締結具を放出することができる。発射アセンブリ5630は、発射バー5632、刃先5636、クロスバー5638、及び足部5644を含むことができる。刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中に第2の顎部5702を通して発射されるのにつれて、組織を切断する、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5758を切断することができる。クロスバー5638は、カートリッジ本体5750に対して第1の顎部を保持するために第1の顎部のアンビル内でスロットを係合することができ、足部5644は、例えば、第2の顎部5702に対して発射アセンブリ5630を保持するために、カートリッジ本体5750内のスロット5756のような第2の顎部5702内のスロットを係合することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5750のデッキ5752に垂直である刃先5636を保持することができる。
引き続き図94を参照すると、組織厚さコンペンセータ5758は、カートリッジ接触表面5762及び組織接触表面を含むことができる。カートリッジ接触表面5762は、例えば、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750及び/又は第2の顎部5702に締め付けられたとき、カートリッジデッキ5752に対して位置決めされ得る。その上、組織接触表面は、例えば、組織が第1の顎部と第2の顎部5702との間にクランプ締めされたとき、組織に対して位置決めされ得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5758は、マウント部5760を含むことができる。マウント部5760は、例えば、組織厚さコンペンセータ5758のカートリッジ接触表面5762から延在することができる突起部、ピン、タブ部、及び/又は支柱であることができる。マウント部5760は、例えば、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750と相対的に位置決めされたとき、ブリッジ5780の開口部5782と整列させること、又は、少なくとも実質的に整列させられ得る。その上、マウント部5760は、組織厚さコンペンセータ5758のカートリッジ接触表面5762がカートリッジ本体5750のデッキ5752に隣接して位置決めされたとき、少なくとも部分的に開口部5782の中へ延在することができる。様々な実施形態において、マウント部5760は、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750に締め付けられるとき、開口部5782の中へ摩擦嵌合され得る。マウント部5760は、カートリッジ本体5750及び/又は第2の顎部5702に対して組織厚さコンペンセータ5758を保持及び/又は締め付けることができる。例えば、マウント部5760がブリッジ5780の開口部5782内に摩擦嵌合されるとき、カートリッジ接触表面5762は、カートリッジ本体5750のデッキ5752に対して位置決めされ得る。
様々な実施形態において、締結具カートリッジ5750は、カートリッジ本体5750のスロット5756を越えて広がる複数のブリッジ5780を含むことができる。ブリッジ5780は、例えば、スロット5756の長さの少なくとも一部分に沿って間隔を置くことができる。例えば、スロット5756は、第2の顎部5702の近位部分5704から遠位部分5706まで延在する縦方向スロットであることができる。その上、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5758は、カートリッジ本体5750のブリッジ5780と整列させることができる複数のマウント部5760を含むことができる。例えば、少なくとも1つのマウント部5760は、組織厚さコンペンセータ5758がカートリッジ本体5750と相対的に位置決めされたとき、第2の顎部5702の近位部分5704内に位置決めされることができ、少なくとも1つのマウント部5760は、第2の顎部5702の遠位部分5706内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、マウント部5760は、組織厚さコンペンセータ5758の長さの少なくとも一部分に沿って間隔を置くことができる。マウント部5760は、例えば、スロット5756の中へ摩擦嵌合されることができ、組織厚さコンペンセータ5758をカートリッジ本体5750及び/又は第2の顎部5702に締め付けることができる。
引き続き図94を参照すると、発射アセンブリ5630の刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5756に沿って動くとき、エンドエフェクタアセンブリ5700の第1の顎部と第2の顎部5702との間にクランプ締めされた組織厚さコンペンセータ5758及び/又は組織を切断することができる。その上、発射アセンブリ5630は、発射アセンブリ5630がスロット5756を通って動くときに、ブリッジ5780を分割することができる。例えば、発射アセンブリ5630の刃先5636は、発射アセンブリがスロット5756に沿って動くとき、ブリッジ5780を破壊又は切断することができる。様々な実施形態において、刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5756内を動くのにつれて、各ブリッジ5780を連続的に切断することができる。ブリッジ5780が刃先5636によって切断又は破壊されたとき、組織厚さコンペンセータ5758は、カートリッジ本体5750から締め付け解放され得る、及び/又は、解放され得る。特定の実施形態において、刃先5636は、発射ストローク中にこの刃先と整列させられたマウント部5760を破壊又は切断することができる。様々な実施形態において、スレッド及び/又は発射アセンブリ5630の別の要素は、カートリッジ本体5750から組織厚さコンペンセータ5758を解放するために、ブリッジ5780を破壊又は切断することができる。
次に図95及び96を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5800は、エンドエフェクタアセンブリ5600と同様に、他の場所に示された第1の顎部と、第2の顎部5802とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5802は、締結具カートリッジ本体5850と、カートリッジ本体5850及び/又は第2の顎部5802に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5858とを含むことができる。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5850と、この締結具カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5858とは、締結具カートリッジアセンブリを構成することができる。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体5850は、カートリッジデッキ5852、カートリッジデッキ5852内に画定され、締結具を受容するために構成された締結具空洞5854、締結具空洞5854の少なくとも一部分の周りに位置決めされた畝部5848、及び、第2の顎部5802の近位部分5804から第2の顎部5802の遠位部分5806の方へ延びることができるスロット5856を有することができる。様々な実施形態において、カートリッジ本体5850は、スロット5856を横切る又は少なくとも部分的にスロット5856を越えて広がるブリッジ5880を含むことができる。プレジット5880は、例えば、壊れやすい及び/又は分割可能なブリッジであることができる。特定の実施形態において、ブリッジ5880は、第1の脚部5884及び第2の脚部5886を含むことができる。主に図96を参照すると、第1の脚部5884は、例えば、カートリッジ本体5850の第1の側面からスロット5856の中へ延在することができ、第2の脚部5886は、カートリッジ本体5850の第2の側面からスロット5856の中へ延在することができる。第1の脚部5884及び第2の脚部5886は、スロット5856の軸に対して角度傾斜させることができ、例えば、第1の脚部5884は、第2の脚部5886に対しておよそ90度だけ角度傾斜させることができる。特定の実施形態において、第1の脚部5884及び/又は第2の脚部5886は、歪むことができる。特定の実施形態において、ブリッジ5880は、例えば、第1の脚部5884と第2の脚部5886との間にキャップを含むことができる。
依然として図95及び96を参照すると、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、カートリッジ本体5850のスロット5856に沿って並進することができる。例えば、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中にスロット5856に沿って並進することができ、発射ストローク中に締結具空洞5854から締結具を放出することができる。発射アセンブリ5630は、発射バー5632、刃先5636、クロスバー5638、及び足部5644を含むことができる。刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中に第2の顎部5802を通して発射されるのにつれて、組織を切断する、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5858を切断することができる。クロスバー5638は、カートリッジ本体5850に対して第1の顎部を保持するために第1の顎部のアンビル内でスロットを係合することができ、足部5644は、例えば、第2の顎部5802に対して発射アセンブリ5630を保持するために、カートリッジ本体5850内のスロット5856のような第2の顎部5802内のスロットを係合することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5850のデッキ5852に垂直である刃先5636を保持することができる。
引き続き図95及び96を参照すると、組織厚さコンペンセータ5858は、カートリッジ接触表面5862及び組織接触表面を含むことができる。カートリッジ接触表面5862は、例えば、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850及び/又は第2の顎部5802に締め付けられたとき、カートリッジデッキ5852に対して位置決めされ得る。その上、組織接触表面は、例えば、組織が第1の顎部と第2の顎部5802との間にクランプ締めされたとき、組織に対して位置決めされ得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5858は、取り付け具5860を含むことができる。取り付け具5760と同様に、マウント部5860は、例えば、組織厚さコンペンセータ5858のカートリッジ接触表面5862から延在することができる突起部、ピン、タブ部、及び/又は支柱であることができる。マウント部5860は、例えば、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850と相対的に位置決めされたとき、ブリッジ5880の脚部5884、5886の間のギャップと整列させることができる。その上、マウント部5860は、組織厚さコンペンセータ5858のカートリッジ接触表面5862がカートリッジ本体5850のデッキ5852に隣接して位置決めされたとき、ブリッジ5880の脚部5884、5886によって保持され得る。様々な実施形態において、マウント部5860は、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850に締め付けられたとき、脚部5884、5886の間のギャップの中へ摩擦嵌合され得る。第2の顎部5802のマウント部−ブリッジ係合は、カートリッジ本体5850に対して組織厚さコンペンセータ5858を保持することができる。例えば、マウント部5860がブリッジ5880の脚部5884、5886の間に摩擦嵌合されるとき、カートリッジ接触表面5862は、カートリッジ本体5850のデッキ5852に対して保持され得る。
様々な実施形態において、主に図95を参照すると、締結具カートリッジ5850は、カートリッジ本体5850のスロット5856を越えて広がる複数のブリッジ5880を含むことができる。ブリッジ5880は、例えば、スロット5856の長さの少なくとも一部分に沿って間隔を置くことができる。例えば、スロット5856は、第2の顎部5802の近位部分5804から遠位部分5806まで延在する縦方向スロットであることができる。その上、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5858は、カートリッジ本体5850のブリッジ5880と整列させることができる複数のマウント部5860を含むことができる。例えば、少なくとも1つのマウント部5860は、組織厚さコンペンセータ5858がカートリッジ本体5850及び/又は第2の顎部5802と相対的に位置決めされたとき、第2の顎部5802の近位部分5804内に位置決めされることができ、少なくとも1つのマウント部5860は、第2の顎部5802の遠位部分5806内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、マウント部5860は、組織厚さコンペンセータ5858の長さの少なくとも一部分に沿って間隔を置くことができる。マウント部5860は、例えば、ブリッジ5880の中へ摩擦嵌合されることができ、組織厚さコンペンセータ5858をカートリッジ本体5850に締め付けることができる。
引き続き図95及び96を参照すると、発射アセンブリ5630の刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5856に沿って動くとき、エンドエフェクタアセンブリ5800の第1の顎部と第2の顎部5802との間でクランプ締めされた組織厚さコンペンセータ5858及び/又は組織を切断することができる。その上、発射アセンブリ5630は、発射アセンブリ5630がスロット5856を通って動くときに、ブリッジ5880を分割することができる。例えば、発射アセンブリ5630の刃先5636は、発射アセンブリ5630がスロット5856を通って動くとき、ブリッジ5880の脚部5884、5886を歪める又は分割することができる。様々な実施形態において、刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にスロット5856内を動くのにつれて、各ブリッジ5880の脚部5884、5886を連続的に歪め、ブリッジ5880を分割することができる。ブリッジ5880の脚部5884、5886が刃先5636によって歪められるとき、ブリッジ5880は、組織厚さコンペンセータ5858の対応するマウント部5860を解放することができる。組織厚さコンペンセータ5858は、各マウント部5860がカートリッジ本体5850の長さに沿って各ブリッジ5880から解放されたとき、カートリッジ本体5850から締め付け解放され得る、及び/又は、解放され得る。特定の実施形態において、刃先5636は、発射ストローク中にこの刃先と整列させられたマウント部5860を切断又は破壊することができる。様々な実施形態において、スレッド及び/又は発射アセンブリ5630の別の要素は、カートリッジ本体5850から組織厚さコンペンセータ5858を解放するために、ブリッジ5880を分割することができる。
次に図97〜100を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ5900は、エンドエフェクタアセンブリ5600と同様に、第1の顎部又はアンビル5910(図99及び100)と、第2の顎部5902とを含むことができる。様々な実施形態において、第2の顎部5902は、締結具カートリッジ本体5950と、締結具カートリッジ本体5950及び/又は第2の顎部5902に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5958とを含むことができる。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体5950と、この締結具カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ5958とは、例えば、締結具カートリッジアセンブリを構成され得る。主に図98を参照すると、締結具カートリッジ本体5950は、カートリッジデッキ5952と、カートリッジデッキ5962内に画定された空洞とを有することができる。マウント部空洞5948及び/又は締結具空洞5954は、例えば、カートリッジデッキ5952内に画定され得る。様々な実施形態において、マウント部空洞5948及び締結具空洞5954は、同一の又は類似した構造体及び/又は幾何学的形状を有することができる。第2の顎部5902は、例えば、締結具空洞5954内に解放可能に位置決めされ得る外科用ステープルのような締結具を含むことができる。特定の実施形態において、カートリッジ本体5950は、第2の顎部5902の近位部分5904から第2の顎部5902の遠位部分5906の方へ延在することができるスロット5956を含むことができる。
引き続き図97〜100を参照すると、様々な実施形態において、発射アセンブリ5630は、発射ストローク中にカートリッジ本体5950のスロット5956に沿って並進することができ、発射ストローク中に締結具空洞5954から締結具を放出することができる。刃先5636は、発射アセンブリ5630が発射ストローク中にエンドエフェクタアセンブリ5900を通して発射されるのにつれて、組織を切断する、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5958を切断することができる。クロスバー5638は、カートリッジ本体5950に対して第1の顎部を保持するためにアンビル5910(図99及び100)内でスロット5912を係合することができ、足部5644は、例えば、第2の顎部5902に対して発射アセンブリ5630を保持するために、カートリッジ本体5950内のスロット5956のような第2の顎部5902内のスロットを係合することができる。様々な実施形態において、クロスバー5638及び足部5644は、例えば、締結具カートリッジ5950のデッキ5952に垂直である刃先5636を保持することができる。
引き続き図97〜100を参照すると、組織厚さコンペンセータ5958は、カートリッジ接触表面5962(図97)及び組織接触表面5964(図98及び99)を含むことができる。カートリッジ接触表面5962は、例えば、組織厚さコンペンセータ5958がカートリッジ本体5950及び/又は第2の顎部5902に締め付けられたとき、カートリッジデッキ5952に対して位置決めされ得る。その上、組織接触表面5964は、例えば、組織がアンビル5910と第2の顎部5902との間にクランプ締めされたとき、組織に対して位置決めされ得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958は、マウント部5960を含むことができる。マウント部5760及びマウント部5860と同様に、例えば、マウント部5960は、例えば、組織厚さコンペンセータ5958のカートリッジ接触表面5962から延在することができる突起部、ピン、タブ部、及び/又は支柱であることができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958は、例えば、マウント部5960に隣接することができる凹部5970を含むことができる。凹部5970は、例えば、マウント部5970と垂直に整列させられ得る。主に図99を参照すると、凹部5970は、組織厚さコンペンセータ5958の組織接触表面5964に画定されることができ、マウント部5960の方へ広がることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958の薄片は、例えば、凹部5970とマウント部5960との間に位置決めされ得る。
マウント部5960は、例えば、組織厚さコンペンセータ5958がカートリッジ本体5950と相対的に位置決めされたとき、カートリッジデッキ5952内のマウント部空洞5948と整列させられ得る。その上、マウント部5960は、組織厚さコンペンセータ5958のカートリッジ接触表面5962がカートリッジ本体5950のデッキ5952に隣接して位置決めされたとき、マウント部空洞5948内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、マウント部5960は、組織厚さコンペンセータ5958がカートリッジ本体5950に締め付けられるとき、マウント部空洞5948の中へ摩擦嵌合され得る。マウント部5960とマウント部空洞5948との間の摩擦嵌合係合は、カートリッジ本体5950と相対的な組織厚さコンペンセータ5958の少なくとも一部分を保持することができる。例えば、マウント部5960がマウント部空洞5948内に摩擦嵌合されるとき、カートリッジ接触表面5962は、カートリッジ本体5950のデッキ5952に対して保持され得る。
主に図97及び98を参照すると、締結具カートリッジ5950は、カートリッジデッキ5952内に画定された複数のマウント空洞5948を含むことができる。特定の実施形態において、対応するマウント部空洞5948は、スロット5956の両側でカートリッジデック5952内に画定され得る。第1のマウント部空洞5948は、例えば、カートリッジ本体5950の第1の縦方向側面に画定されることができ、対応する第2のマウント部空洞5948は、例えば、カートリッジ本体5950の第2の縦方向側面に画定され得る。例えば、第1の対応するマウント部空洞5948のペアは、第2の顎部5902の近位部分5904内に位置決めされることができ、及び/又は、第2の対応するマウント部空洞5948のペアは、第2の顎部5902の遠位部分5906内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、締結具空洞5954は、対応するマウント部空洞5948のペアの間に、即ち、よりスロット5956に近接して、及び、第2の顎部5902の近位部分5904にあるマウント部空洞5948のペアと第2の顎部5902の遠位部分5906にあるマウント部空洞5948のペアとの間に、即ち、カートリッジ本体5950の中間部分に位置決めされ得る。その上、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ5958は、カートリッジ本体5950のマウント部空洞5948と整列させられ得る複数のマウント部5960を含むことができる。例えば、少なくとも1つのマウント部5960は、第2の顎部5902の近位部分5904内に位置決めされることができ、少なくとも1つのマウント部5960は、第2の顎部5902の遠位部分5906内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、マウント部5960のペアは、第2の顎部5902の近位部分5904内に位置決めされることができ、マウント部5960のペアは、第2の顎部5902の遠位部分5906内に位置決めされ得る。取り付け具5960は、例えば、マウント部空洞5948の中へ摩擦嵌合させることができ、組織厚さコンペンセータ5958の少なくとも一部分をカートリッジ本体5950に締め付けることができる。
主に図99及び100を参照すると、マウント部5960は、発射ストローク中にマウント部空洞5948から取り除かれ得る。様々な実施形態において、マウント部空洞5948内で可動的に位置決めされたドライバ5920は、発射ストローク中にマウント部空洞5948からマウント部5960を放出することができる。例えば、ドライバ5920は、各マウント部空洞5948内に位置決めされ得る。発射ストローク中に、発射アセンブリ5630の要素及び/又は第2の顎部5902内のスレッドは、例えば、ドライバ5920をカートリッジデッキ5952に向かって、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5958に向かって動かすためにドライバ5920を係合することができる。ドライバ5920が動くのにつれて、ドライバ5920は、例えば、マウント部空洞5948内に位置決めされたマウント部5960をデッキ5952に押し込むこと、及び/又は、組織厚さコンペンセータ5958に押し付けることができる。様々な実施形態において、押し込まれたマウント部5960に対応する、組織厚さコンペンセータ5958内に画定された凹部5970は、押し込まれたマウント部5960を受容することができる。例えば、ドライバ5920は、マウント部5960を凹部5970に押し込むことができる。マウント部5960は、例えば、凹部5970の中へ押し潰される、変形される、及び/又は圧縮される可能性がある。マウント部5960が発射ストローク中にマウント部空洞5960から取り除かれ、対応する凹部5970に押し込まれたとき、組織厚さコンペンセータ5958は、カートリッジ本体5950から締め付け解放され得る、及び/又は、解放され得る。
様々な実施形態において、次に図62〜66を参照すると、ステープルカートリッジ13000は、より詳細に後述されるように、カートリッジ本体13010と、組織厚さコンペンセータ13020と、組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010に対して解放可能に保持するように構成された複数の発射可能なコネクタとを備えることができる。カートリッジ本体13010は、近位端部13011と、遠位端部13012と、組織厚さコンペンセータ13020を支持するように構成されたデッキ13015とを備えることができる。カートリッジ本体13010は、このカートリッジ本体から延び、組織厚さコンペンセータ13020の近位運動を妨害する又は近位運動に抵抗するように構成され得る1つ以上の近位止め具13013を含むことができる。同様に、カートリッジ本体13010は、組織厚さコンペンセータ13020の近位運動を妨害又は近位運動に抵抗するように構成され得る1つ以上の遠位止め具13014を含むことができる。主に図63を参照すると、カートリッジ本体13010は、このカートリッジ本体内に画定された複数のステープル空洞13016を更に備えることができる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ13000は、カートリッジ本体13010に対して組織厚さコンペンセータ13020を解放可能に保持するように構成された複数のコネクタ13030及び13040を備えることができる。各コネクタ13030は、例えば、ステープル空洞13016内に位置決め可能である複数の空洞プラグ13031と、空洞プラグ13031の間で、組織厚さコンペンセータ13020の上を通って延在する接続バー13032とを備えることができる。空洞プラグ13031は、少なくとも一実施形態において、ステープル空洞13016の内部にぴったりと嵌合することができる。特定の実施形態において、空洞プラグ13031は、ステープルカートリッジ13016の中へ圧入及び/又はスナップ嵌合され得る。各コネクタ13040は、例えば、空洞プラグ13031と、この空洞プラグから延在するヘッド13042とを備えることができ、ヘッド13042は、少なくとも部分的に組織厚さコンペンセータ13020の上を通って延在することができる。再び図63を参照すると、近位コネクタ13030から延在する組織厚さコンペンセータ13020は、例えば、組織厚さコンペンセータ13020の近位端部13021に画定され、空洞プラグ13031を受容するように構成された近位切欠き部13023の組と、中間コネクタ13040から延在する空洞プラグ13031を各々に受容するように構成された中間切欠き部13024と、組織厚さコンペンセータ13020の遠位端部13022に画定され、遠位コネクタ13030から延在する空洞プラグ13031を受容するように構成された遠位切欠き部13025の組と、を備えることができる。
使用中、スレッド、又は発射部材は、ステープル空洞13016の内部に位置決めされたステープルを放出するためにステープルカートリッジ13000を通して遠位側に前進させることができる。様々な実施形態において、ステープルが中に位置決めされているステープル空洞13016は、空洞プラグ13031が差し込まれないことがある。特定の実施形態において、空洞プラグ13031が中に位置決めされているステープル空洞は、ステープルが中に位置決めされていないことがある。一部の実施形態において、図示されていないが、ステープル空洞は、締結具及び空洞プラグ13031が中に位置決めされていることがある。次に図65及び66を参照すると、ステープルカートリッジ13000は、例えば、未発射位置にあるステープルを支持する複数のステープルドライバ13050を更に備えることがある。発射部材が、例えば、ステープルカートリッジを通して遠位側に前進させられるのにつれて、この発射部材は、ステープルドライバ13050及びステープルを上向きに、即ち、カートリッジ本体13010のデッキ13015の方へ、及び、組織厚さコンペンセータ13020の反対側に位置決めされたアンビルの方へ持ち上げることができる。同様に、ステープルドライバ13050の少なくとも一部は、ステープル空洞13016の一部内に位置決めされた空洞プラグ13031に接触し、この空洞プラグをアンビルの方へ持ち上げることができる。ステープルがステープルドライバ13050によって上向きに持ち上げられるとき、ステープルの脚部は、組織厚さコンペンセータ13020を組織厚さコンペンセータ13020とアンビルとの間に位置決めされた組織を通って通過し、組織の反対側に位置決めされたアンビルに接触することができる。ステープルドライバ13050は、その後、ステープルが組織厚さコンペンセータ13020及び組織を中に捕捉するために変形されるようにアンビルに対してステープルを駆動することができる。空洞プラグ13031がドライバ13050によって上向きに持ち上げられるとき、アンビルは、空洞プラグ13031の上向き運動に抵抗することがある。このような状況において、主に図63を参照すると、空洞プラグ13031は、変形すること、歪むこと、及び/又は破壊することがある。特定の実施形態において、空洞プラグ13031は、例えば、切欠き部の中の特有の場所で空洞プラグ13031の変形、歪み、及び/又は破壊を引き起こすことができる1つ以上の切欠き部を含むことができる。様々な状況において、空洞プラグ13031の全体、又は少なくとも実質的に全体がステープルドライバ13050によってステープル空洞13016から放出されることがある。このような時点で、コネクタ13030及び/又は13040は、もはや組織厚さコンペンセータ13020をカートリッジ本体13010に接続しないことがあり、したがって、カートリッジ本体13010は、組織に埋め込まれた組織厚さコンペンセータ13020から離され得る。
使用中、上記に加えて、発射部材は、ステープルカートリッジ13000の近位端部13011から遠位端部13012に向かって前進させられ得る。カートリッジ本体13010は、発射部材の少なくとも一部分を中に摺動可能に受容するように構成された縦方向スロット13019を含むことができる。発射部材が遠位側に前進させられるのにつれて、発射部材は、最も近位側にあるステープル13016の中に位置決めされたステープルを放出し、その後、最も近位側にあるコネクタ13030を発射することができる。最も近位側にあるコネクタ13030の発射は、カートリッジ本体13010から組織厚さコンペンセータ13020の近位端部13021を解放することができる。他の実施形態において、発射部材は、どれでもステープルを発射する前に、最も近位側にあるコネクタを発射することができる。いずれにしても、発射部材は、ステープル空洞13016からステープルを放出するために遠位側に更に前進させられることができ、その後、中間コネクタ13040を発射することができる。このような時点で、最も遠位側にあるコネクタ13030だけがそのままの状態を保つことがあり、カートリッジ本体13010に対して組織厚さコンペンセータ13020を保持する。発射部材が最も遠位側にあるコネクタ13030を発射すると、組織厚さコンペンセータ13020は、もはやカートリッジ本体13010に取り付けられないことがある。上述のシーケンスは、十分に又は完全に発射されたステープルカートリッジについて記載する。ステープルカートリッジに収容されたステープルのうち全部に満たないものが発射されるその他の状況が起こる可能性がある。このような状況において、カートリッジ本体13010に対して組織厚さコンペンセータ13020を保持するコネクタの一部は、発射されないことがある。ステープルカートリッジ13000の部分的な使用が完了したとき、アンビルは、開かれることがあり、カートリッジ本体13010は、部分的に埋め込まれた組織厚さコンペンセータ13020から引き離されることがある。このような状況において、未発射コネクタは、未だ発射されていないとしても、ステープル空洞13016から抜けるように構成されることがある。いずれにしても、コネクタ13030及び13040は、例えば、何らかの適当な生体適合性及び/又は生体吸収性材料で構成されることがある。
上記に加えて、発射部材は、例えば、発射部材がステープルカートリッジ13000を通して遠位側に前進させられるのにつれて、組織厚さコンペンセータ13020及び組織を横に切断するように構成され得るナイフのような切断部分を含むことがある。このような状況において、切断部分は、コネクタ13030の接続バー13032を横に切断するように更に構成され得る。
様々な実施形態において、次に図101及び102を参照すると、支持部分10810及び組織厚さコンペンセータ10820を備えるステープルカートリッジ10800は、例えば、ステープルカートリッジアプリケータ10880を用いてステープルカートリッジチャンネルルに装填され得る。上記と同様に、ステープルカートリッジアプリケータ10880は、例えば、アンビル10060が閉じているとき、アンビル10060が組織厚さコンペンセータ10890に接触して係合することができるように、例えば、アンビル10060のようなアンビルと相対的に上方組織厚さコンペンセータ10890を位置決めするように更に構成され得る。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ10890は、アンビル10060を係合し、組織厚さコンペンセータ10890をアンビル10060に対して解放可能に保持することができる、組織厚さコンペンセータ10890の上部表面10891から延在する複数の保持脚部10895を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、脚部10895は、縦方向列に配置されることができ、各脚部10895は、アンビル10060の内部に画定されたナイフスロット10065に入り、係合するように構成された少なくとも1つの足部を備えることができる。特定の実施形態において、脚部10895の足部のうちいくつかは、一方の方向に延びることができ、その他の足部は、別の方向に延びることができる。少なくとも一実施形態において、足部のうちいくつかは、反対方向に延びることができる。
いずれにしても、アンビル10060が組織厚さコンペンセータ10890と係合すると、次に図102及び103を参照すると、アンビル10060は、再び開くことができ、臨床医は、組織厚さコンペンセータ10820及び10890からステープルカートリッジアプリケータ10880を離すことができる。その後、図104を参照すると、上方組織厚さコンペンセータ10890は、標的組織の第1の側面に位置決めされることができ、下方組織厚さコンペンセータを備えることができる組織厚さコンペンセータ10820は、この組織の第2の側面に位置決めされ得る。組織厚さコンペンセータ10820及び10890が適当に位置決めされた後に、次に図105を参照すると、例えば、刃先10053のような発射部材の刃先は、組織及び組織厚さコンペンセータを通して前進させられ得る。
様々な実施形態において、次に図106を参照すると、例えば、アプリケータ12280のようなステープルカートリッジアプリケータは、このアプリケータに着脱式に実装された組織厚さコンペンセータ12290を備えることができ、この組織厚さコンペンセータは、上記と同様に、図106Aに示すように、ステープルカートリッジチャンネルに挿入されることができ、アンビル10060が閉位置に入れられたとき、アンビル10060によって係合され得る。アプリケータ12280は、ステープルカートリッジと相対的にコンペンセータ12290を位置決めするハンドル10084を含むことがある。その上、アプリケータ10084は、コンペンセータ12290をステープルカートリッジに締め付けることがある複数の脚部10081を備えることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ12290は、この組織厚さコンペンセータ12290の上部表面12291から上向きに延在する複数の保持部材12295を備えることができ、各保持部材12295は、アンビル10060内のナイフスロット10065に挿入されるように構成され得る複数の可撓性脚部12296を備えることができる。主に図107及び108を参照すると、各保持部材12295の可撓性脚部12296は、脚部12296がナイフスロット10065に挿入されるのにつれて、脚部12296が内向きに撓むことができ、その後、可撓性脚部12296の拡大された側部がナイフスロット10065を通過すると外向きに弾性的に復元することができるように、ギャップ12298によって分離され得る。様々な実施形態において、可撓性脚部12296の拡大された足部は、アンビル10060内に画定された反対側にある保持リップ部12297の裏側に撓むことができ、脚部12296及びリップ部12297の相互作用の結果、組織厚さコンペンセータ12290は、アンビル10060に対して保持され得る。その後、ステープルカートリッジアプリケータ12280は、図106Bに示すように、組織厚さコンペンセータ12290から離され得る。使用中、組織厚さコンペンセータ12290がステープルカートリッジ10000から展開されたステープルによって組織に埋め込まれると、例えば、アンビル10060は、再び開くことができ、アンビル10060が埋め込まれた組織厚さコンペンセータ12290から離されるのにつれて、保持部材12995の脚部12296は、ナイフスロット10065から引き抜くことができるように、内向きに撓むことができる。
上記概略のとおり、エンドエフェクタアセンブリは、ステープルカートリッジ、アンビル、及び、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に位置決めされた少なくとも1片のバトレス材料の断片とを含むことができる。少なくとも一実施形態において、次に図109〜111を参照すると、バトレス材料336のようなバトレス材料の断片は、エンドエフェクタの内部にバトレス材料の断片を解放可能に保持するためにステープルカートリッジ322のうちの少なくとも1つ及び/又はアンビス(図示せず)にスナップ嵌合するように構成され得る。図110及び111を参照すると、ステープルカートリッジ322は、第1の側壁302及び第2の側壁304を含むことができ、第1の側壁及び第2の側壁の少なくとも一方は、外向きに延在する先端プ306を含むことができる。様々な実施形態において、バトレス材料336は、第1のエッジ又は側面308と、第2のエッジ又は側面310と、エッジ308及び310の長さに少なくとも部分的に沿って延在する少なくとも1つのリップ部312とを含むことができる。少なくとも一実施形態において、図111を参照すると、リップ部312は、バトレス材料336をステープルカートリッジ322に対して解放可能に維持するために、スナップ嵌合形式でリップ部306を係合するように構成され得る。
上記に加えて、図111を参照すると、バトレス材料336は、ステープルカートリッジ322のデッキ328に隣接又は接して位置決めされるように構成され得る表面316を含むことができる。少なくとも一実施形態において、側面エッジ308及び310は、表面316に対して垂直又は横方向に延在することができる側壁を備えることができる。このような実施形態において、リップ部312は、リップ部312がステープルカートリッジ322のリップ部306の裏側で連動できるようにこれらの側壁から延在することができる。様々な実施形態において、バトレス材料336のリップ部312は、ステープルがステープルカートリッジ322から展開されたとき、ステープルカートリッジ322のリップ部306から係合解放され得る。より詳しくは、ステープルが展開されたとき、ステープルは、バトレス材料336に接触し、上向き力をバトレス材料336に加え、ステープルカートリッジ322からバトレス材料336を取り外すことができる。有利な点として、その結果、バトレス材料336は、前述のとおり、ステープルがステープルカートリッジから展開されたとき、及び/又は、エンドエフェクタが開かれたとき、ステープルカートリッジ322から自動的に係合解放されることがある。
様々な実施形態において、図110及び111を参照すると、バトレス材料の断片は、この断片から延在し、バトレス材料をステープルカートリッジ及び/又はアンビルの一方に解放可能に維持するように構成され得る少なくとも1つの部材を含むことができる。少なくとも一実施形態において、部材318は、表面316と垂直又は平行である方向にバトレス材料336から延在することができる。様々な実施形態において、部材318は、バトレスの断片をステープルカートリッジ及びアンビルのうちの一方に対して解放可能に保持するために、摩擦嵌合又は圧力嵌合方式でステープル空洞320及び/又はアンビルポケットの一方と係合され得る。上記と同様に、様々な実施形態において、ステープル空洞320から展開されたステープルは、バトレス材料336に上向き力を加えることができ、ステープル空洞320から部材318を係合解放することができる。様々な実施形態において、ステープルは、上記概略のとおり、バトレス材料を組織に締め付けるために部材318及び/又はバトレス材料336に穴を開けることができる。
図110に示されるように、バトレス材料の断片は、バトレス材料の断片をステープルカートリッジ及びアンビルの一方に対して保持するためにバトレス材料から延在する2つ以上の部材又は保護物を含むことができる。様々な実施形態において、次に図112及び113を参照すると、2つ以上の部材318’は、例えば、バトレス材料336’の断片から延在することができる。少なくとも一実施形態において、部材318’は、上記概略のとおり、部材がバトレス材料の断片をステープルカートリッジ及び/又はアンビルに対して摩擦保持できるように、ステープルカートリッジ322’のステープル空洞320’の中へ、及び/又は、アンビルのアンビルポケット(図示されない)の中へ圧力嵌合され得る。本明細書においてより詳細に記載されるように、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルは、ステープルカートリッジのステープル空洞及びアンビルのアンビルポケットに加えて、バトレス材料の断片から延在する突出部又は保持部材を受容するスロット又は開口部をこのステープルカートリッジ及び/又はアンビルの中に含むことができる。
特定の実施形態において、詳しくは後述されるように、支持部分は、ステープルがステープルカートリッジから徐々に発射されるのにつれて、支持部分から組織厚さコンペンセータを徐々に解放するように構成され得る保持特徴物を備えることができる。次に図114を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ11200のようなステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ11220(図115)を支持部分11210に対して解放可能に保持するように構成され得る保持特徴物11213を含む支持部分11210を備えることができる。様々な実施形態において、保持特徴物11213は、例えば、各ステープル空洞11212の端部に位置決めされることができ、各保持特徴物11213は、この保持特徴物の中に画定され、ステープル10030のステープル脚部10032を摺動可能に受容するように構成されたガイド溝11216を備えることができる。このような実施形態において、ステープル脚部10032及び保持特徴物11213はどちらも、組織厚さコンペンセータ11220を支持部分11210に解放可能に保持するように構成され得る。
使用中、次に図115を参照すると、支持部分11210の内部に収容されたステープルドライバ10040は、上述のとおり、スレッド10050によって上向きに駆動されることができ、ステープルドライバ10040は、保持特徴物11213に接触し、支持部分11210から保持特徴物11213を少なくとも部分的に切り離し、保持特徴物11213をステープル10030及びステープル空洞11212から外向き、及び、遠くへ移動させるように構成され得る。保持特徴物11213が、支持部分11210から切り離される、及び/又は外向きに移動させられるとき、保持特徴物11213は、もはや組織厚さコンペンセータ11220を支持部分11210に対して保持することはできないことがあり、その結果、組織厚さコンペンセータ11220は、支持部分11210から解放されることができる。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11220は、ステープル10030がステープルカートリッジから、例えば、アンビル11260のようなアンビルに向かって徐々に放出されるのにつれて、支持部分11210から徐々に解放され得る。様々な実施形態において、ステープルドライバ10040は、例えば、ステープルドライバ10040の上部表面が支持部分11210のデッキ表面11211と同一平面上、又は少なくとも実質的に同一平面上にあるとき、保持特徴物11213に接触することがある。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ11220は、ステープル10030が完全成形構成又は完全発射構成に成形されるのと同時に、及び/又は直前に、支持部分11210から解放されることがある。
少なくとも1つのこのような実施形態において、主に図116を参照すると、ドライバ10040は、ドライバがステープル10030を完全に成形するためにデッキ表面11211の上方に押されるように、オーバードライブさせることができ、オーバードライブされているプロセス中、支持部分11210から離れた保持特徴物11213を破壊することができる。様々な実施形態において、再び図115を参照すると、保持特徴物11213は、ドライバ10040がデッキ表面11211に達するのと全く同様にドライバ10040が保持特徴物11213に接触するように、切り離される又は外向きに移動させられる前に、ステープル空洞11212の上に広がる、又は覆い被さることがある。いずれにしても、組織厚さコンペンセータ11220が支持部分11210から解放されると、次に図116を参照すると、支持部分11210は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ11220から離され得る。
次に図117を参照すると、エンドエフェクタアセンブリと共に用いられる締結具カートリッジアセンブリ6002は、カートリッジ本体6050及びこのカートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ6058を含むことができる。カートリッジ本体5650と同様に、例えば、カートリッジ本体6050は、発射アセンブリをガイドするように構成されたスロット6056、及び/又は、締結具をカートリッジ本体6050内に着脱式に保持するように構成された締結具空洞6054とを含むことができる。様々な実施形態において、カートリッジ本体6050は、例えば、支柱、マウント部、タブ部、及び/又は畝部のような突出部6048を含むことができる。突出部6048は、組織厚さコンペンセータ6058がカートリッジデッキと相対的に位置決めされたとき、カートリッジ本体6050のカートリッジデッキから組織厚さコンペンセータ6058の中へ延在することができる。様々な実施形態において、カートリッジ本体6050は、カートリッジデッキから延在する複数の突出部6048を含むことができる。突出部6048は、例えば、カートリッジ本体6050の長さに沿って位置決めされることができ、例えば、隣接する締結具空洞6054の間に位置決めされ得る。
引き続き図117を参照すると、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ6058は、組織厚さコンペンセータ6058の突出部6048の周りで熱成形され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ6058は、カートリッジ本体6050のカートリッジデッキと相対的に位置決めされ得る。一旦位置決めされると、組織厚さコンペンセータ6058は、組織厚さコンペンセータ6058が、この組織厚さコンペンセータから延在する突出部6048の形状を含んで、カートリッジデッキの形状を収容するために変形するように、十分な温度まで加熱され得る。組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、局所的に加熱されることができ、例えば、組織厚さコンペンセータ6058を備える材料のガラス転移温度に近い、及び/又は、接近する温度に到達することができる。組織厚さコンペンセータは、例えば、およそ摂氏90度、およそ摂氏120度まで加熱され得る。ある特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、例えば、およそ摂氏75度、およそ摂氏150度まで加熱され得る。組織厚さコンペンセータ6058が突出部6048の周りに嵌合するため変形すると、熱源は、取り除かれること、又は、縮小されることができ、組織厚さコンペンセータ6058は、冷めることができる。組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、突出部6048の周りで十分な変形を実現するために、およそ2秒間、およそ5秒間に亘って、高くされた温度に晒される可能性がある。その他の状況において、組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、突出部6048の周りで十分な変形を実現するために、およそ1秒間、およそ10秒間に亘って、高くされた温度に晒される可能性がある。冷めるとき、組織厚さコンペンセータ6058は、例えば、突出部6048の周りにより近づくように、及び/又は、より緊密に縮小することができる。様々な実施形態において、熱変形された組織厚さコンペンセータ6058は、締結具空洞6054の間で、及び、カートリッジ本体6050の長さに沿って、組織厚さコンペンセータ6058の横方向シフト及び/又は座屈を防止及び/又は制限することができる。
付加的に又は代替的に、組織厚さコンペンセータ6058は、締結具空洞6054内に着脱式に位置決めされた締結具の少なくとも一部分の周りで熱成形され得る。例えば、組織厚さコンペンセータ6058は、カートリッジデッキの上に延在するステープルの脚部の周りで熱成形され得る。引き続き図117を参照すると、様々な実施形態において、締結具カートリッジアセンブリ6002は、カートリッジ本体6050の少なくとも一部分の周りにカバー又は殻部6060を含むことができる。殻部6060は、例えば、カートリッジ本体6050の底面、側面、及び/又はカートリッジデッキの周りに延在することができる。殻部6060は、例えば、ピン6062によってカートリッジ本体6050に締め付けられ得る。その上、様々な実施形態において、殻部6060は、例えば、ステンレス鋼300、ステンレス鋼400シリーズ、チタン、及び/又は、医療グレードアルミニウムのような金属材料を含むことができる。金属製殻部6060は、例えば、熱成形効果を改善するために、カートリッジ本体6050及び/又は突出部6048における熱伝導を実現し易くすることができる。
次に図118を参照すると、エンドエフェクタアセンブリと共に用いられる締結具カートリッジアセンブリ6102は、カートリッジ本体6150及びこのカートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ6158を含むことができる。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体6150は、例えば、発射アセンブリをガイドするように構成されたスロット6156と、例えば、カートリッジ本体6150内に締結具を着脱式に保持するように構成された締結具空洞6154とを含むことができる。カートリッジ本体6150は、カートリッジデッキ6152から延在する畝部5648に類似している畝部6146を更に含むことができる。畝部6146は、例えば、締結具空洞6154の少なくとも一部分の周りに延在することができる。様々な実施形態において、締結具が締結具空洞6154内に位置決めされたとき、締結具の先端部は、締結具空洞6148から突出することができる。このような実施形態において、少なくとも部分的に締結具空洞6154の周りに位置決めされた畝部6146は、締結具が締結具空洞6154から放出されたとき、締結具の先端部を支持及び/又はガイドすることができる。様々な実施形態において、カートリッジ本体6150は、締結具空洞6154を少なくとも部分的に取り囲む複数の畝部6146を含むことができる。例えば、畝部6146は、各締結具空洞6154の少なくとも近位端部及び/又は遠位端部の周りに延在することができる。
引き続き図118を参照すると、様々な実施形態において、締結具カートリッジアセンブリ6102は、例えば、カートリッジ本体6150の少なくとも一部分の周りに位置決めされた殻部6060に類似するカバー又は殻部6160を含むことができる。殻部6160は、例えば、カートリッジ本体6150の底面及び/又は側面の周りに延在することができ、例えば、ピン6162によってカートリッジ本体6150に締め付けることができる。様々な実施形態において、殻部6160は、例えば、支柱、マウント部、タブ部、及び/又は畝部のような突出部6148を含むことができる。突出部6148は、カートリッジ本体6150のカートリッジデッキ6152の裏側に延在することができる。様々な実施形態において、突出部6148は、組織厚さコンペンセータ6158がカートリッジデッキと相対的に位置決めされたとき、組織厚さコンペンセータ6158の中へ延びることができる。様々な実施形態において、殻部6160は、この殻部から延在する複数の突出部6148を含むことができる。突出部6148は、例えば、殻部6160の長さに沿って、及び、例えば、カートリッジ本体6150の周囲の周りに位置決めされ得る。
組織厚さコンペンセータ6058と同様に、組織厚さコンペンセータ6158は、殻部6160の突出部6148の周りで熱成形され得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ6158は、組織厚さコンペンセータ6158の一部分がカートリッジ本体6150の周囲を越えて延在するように、殻部6160より幅広であることができる。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ6158は、例えば、カートリッジ本体6150の周囲の周りで突出部6148に熱成形され得る。付加的又は代替的に、組織厚さコンペンセータ6158は、例えば、畝部6146、及び/又は、締結具空洞6154から延在するステープル脚部に熱成形されることができる。様々な実施形態において、殻部6160は、例えば、熱伝導を実現し易くし、熱成形効果を改善するために、ステンレス鋼300シリーズ、ステンレス鋼400シリーズ、チタン、及び/又は、医療グレードアルミニウムのような金属材料を含むことができる。
次に図119及び120を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ6200は、第1の顎部又はアンビル6210と、第2の顎部6202とを含むことができる。第2の顎部6202は、カートリッジ本体6250と、このカートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ6258とを含むことができる。カートリッジ本体5650と同様に、カートリッジ本体6250は、締結具空洞6254と、例えば、締結具空洞内に着脱式に位置決めされ得る外科用ステープルのような締結具とを含むことができる。様々な実施形態において、外科用ステープル6290は、締結具空洞6254内のドライバ6220に位置決めされ得る。主に図119を参照すると、ドライバ6220が発射前位置にあるとき、ステープル6290の一部分は、締結具空洞6254内に位置決めされ得る。様々な実施形態において、ステープル6290は、基部6292と、基部6292から延在する脚部6294a、6294bとを含むことができる。第1の脚部6294aは、例えば、基部6292の第1の端部から延在し、第2の脚部6294bは、例えば、基部6292の第2の端部から延在することができる。様々な実施形態において、ドライバ6220が発射前位置にあり、ステープル6290が成形前構成にあるとき、ステープル6290の基部6292は、締結具空洞6254内に位置決めされることができ、ステープル6290の脚部6294a、6294bは、締結具空洞6254から組織厚さコンペンセータ6258の中へ延びることができる。
様々な実施形態において、引き続き図119及び120を参照すると、ステープル脚部6294a、6294bは、基部6292と各ステープル脚部6294a、6294bの先端部6299a、6299bとの間に掛部を含むことができる。掛部は、例えば、棘のような鋭い突起部、及び/又は、先の尖った突起部とすることができる。様々な実施形態において、ステープルの線径は、例えば、およそ0.1753mm(0.0069インチ)、およそ0.2007mm(0.0079インチ)、及び/又はおよそ0.2261mm(0.0089インチ)とすることができる。掛部は、例えば、およそ0.0254mm(0.001インチ)であることがある。特定の状況において、掛部は、例えば、およそ0.0127mm(0.0005インチ)からおよそ0.076mm(0.003インチ)とすることができる。特定の実施形態において、第1の下方掛部6296aは、第1のステープル脚部6294aに位置決めされることがあり、第2の下方掛部6296bは、第2のステープル脚部6294bに位置決めされ得る。下方掛部6296a、6296bは、基部6292とステープル脚部6294a、6294bの先端部6299a、6299bとの間に位置決めされ得る。その上、第1の上方掛部6298aは、第1のステープル脚部6294aに位置決めされることがあり、第2の上方掛部6298bは、第2のステープル脚部6294bに位置決め得る。上方掛部6298a、6298bは、下方掛部6296a、6296bとそれぞれのステープル脚部6294a、6294bの先端部6299a、6299bとの間に位置決めされ得る。ドライバ6220が発射前位置にあり、ステープル6290が成形前構成にあるとき、ステープル6290の少なくとも1つの掛部6296a、6296b、6298a、6298bは、組織厚さコンペンセータ6258内に位置決めされ得る。このような実施形態において、掛部6296a、6296b、6298a、6298bは、例えば、カートリッジ本体6250に対して組織厚さコンペンセータ6258を掴む及び/又は保持することができる。組織厚さコンペンセータ6258内に埋め込まれた掛部6296a、6296b、6298a、6298bは、例えば、カートリッジデッキに対する組織厚さコンペンセータ6258の横方向運動を阻止及び/又は制限することができ、及び/又は、例えば、カートリッジデッキから離れる組織厚さコンペンセータ6258の持ち上げを阻止することができる。付加的又は代替的に、様々な実施形態において、掛部は、ステープル脚部6294a、6294bの先端部6299a、6299bに位置決めされ得る。
主に図120を参照すると、ドライバ6220が発射位置へ動くとき、ステープル6290は、締結具空洞6254から取り除かれ得る及び/又は放出され得る。その上、組織厚さコンペンセータ6258及び組織Tは、エンドエフェクタアセンブリ6200のアンビル6210とカートリッジ本体6250との間にクランプ締めされ得る。アンビル6210内のステープル成形ポケット6214は、例えば、ステープル6290をB字形に成形することができる。その上、ステープル6290の少なくとも1つの掛部6296a、6296b、6298a、6298bは、例えば、ステープル6290の内部にクランプ締めされた組織を係合することができる。掛部6296a、6296b、6298a、6298bは、ステープル6290の内部に捕捉された組織Tを掴む及び/又は保持することができる。
次に図121〜124を参照すると、締結具6390は、エンドエフェクタアセンブリと共に用いられる締結具カートリッジ6350(図123及び124)においてロックドライバ6320によって解放可能に保持され得る。様々な実施形態において、締結具6390は、基部6392と、基部6392から延在する脚部6394a、6394bとを含むことができる。第1の脚部6394aは、例えば、基部6392の第1の端部から延在することができ、第2の脚部6394bは、例えば、基部6392の第2の端部から延在することができる。特定の実施形態において、ロックドライバ6320は、締結具6390の基部6392を解放可能に保持することができる。様々な実施形態において、ロックドライバ6320は、基部6392を解放可能にフックで留めること及び/又は保持することができるキャッチ部6340を含むことができる。キャッチ部6340は、例えば、可撓性を有することができ、例えば、締結具6390の基部6392を解放するために撓むことができる。様々な実施形態において、ロックドライバ6320及び/又はキャッチ部6340は、例えば、キャッチ部6340が十分に弾性的及び/又は塑性的に変形するように、ガラス充填材付き又はガラス充填材なしのいずれかのウルテムのようなプラスチックで構成され得る。
主に図123及び124を参照すると、ロックドライバ6320は、カートリッジ本体6350のカートリッジデッキ6352内に画定された締結具空洞6354において可動的に位置決めされ得る。ロックドライバ6320は、締結具空洞内でロック位置(図123)からロック解放位置(図124)まで動くことができる。カートリッジ本体6350内のスレッド及び/又はドライバは、ロック位置からロック解放位置までロックドライバ6320を動かすために発射ストローク中にロックドライバ6320を係合することができる。様々な実施形態において、締結具6390は、ロックドライバ6320がロック位置にあるとき、ロックドライバ6320に締め付けることができ、ロックドライバ6320がロック解放位置まで動かされたとき、ロックドライバ6320から解放され得る。ロックドライバ6320がロック位置からロック解放位置まで動くとき、締結具6390は、締結具空洞6354から放出され得る。締結具空洞6354に隣接したキー6353は、例えば、ロックドライバ6320から締結具6390を解放することができる。キー6353は、例えば、締結具空洞6354の縁の少なくとも一部分から内向きに延在するリップ部とすることができる。様々な実施形態において、キー6353は、カム面6355を有することができる。ロックドライバ6320がロック位置からロック解放位置まで動くとき、キャッチ部6340のレッジ部6344は、キー6353のカム面6355に当接することができる。このような実施形態において、キャッチ部6340がカム面6355に逆らって動くのにつれて、カム面6355は、フック6342が締結具6390の基部6392を解放するように、キャッチ部6340を撓ませることができる。様々な実施形態において、フック6342は、基部6392を解放するために上向きに回転することができる。例えば、フック6342は、フック6342の開口が組織厚さコンペンセータ6358の方へ向けられるように、及び、基部6392が開口を通って上向きに、かつ、ロックドライバ6320から離れて動くことができるように、上向きに回転することができる。
引き続き図123及び124を参照すると、組織厚さコンペンセータ6358は、カートリッジ本体6350のカートリッジデッキ6352に解放可能に締め付けられ得る。ロックドライバ6320がロック位置(図123)にあるとき、ステープル脚部6394a、6394bは、締結具空洞6354から組織厚さコンペンセータ6358の中へ延びることができる。ステープル脚部6394a、6394bは、例えば、カートリッジデッキ6352に対して組織厚さコンペンセータ6358を保持することができ、例えば、カートリッジデッキ6352と相対的な組織厚さコンペンセータ6358の横方向運動を阻止及び/又は制限することができる。その上、ロックドライバ6320がロック解放位置へ動き、締結具6390が締結具空洞6354(図124)から放出されるとき、キャッチ部6340は、締結具6390がロックドライバ6320とカートリッジ本体6350とを係合解放することができるように、締結具6390の基部6392を解放することができる。締結具空洞6354内に着脱式に位置決めされた締結具6390がそれぞれの締結具空洞6354から放出され、カートリッジ本体6350を係合解放するとき、組織厚さコンペンセータ6858は、カートリッジ本体6350から締め付け解放され得る、及び/又は、開放され得る。
次に図125〜129を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ6400は、第1の顎部及び/又はアンビル6410(図127〜129)と第2の顎部6402とを含むことができる。第2の顎部6402は、締結具カートリッジ本体6450と、第2の顎部6402及び/又は組織厚さコンペンセータ6458に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータ6458とを含むことができる。特定の実施形態において、締結具カートリッジ本体6450と、この締結具カートリッジ本体に解放可能に締め付けられた組織厚さコンペンセータとは、例えば、締結具カートリッジアセンブリを構成することができる。様々な実施形態において、カートリッジ本体6450は、カートリッジデッキ6452と、カートリッジ本体6450の少なくとも一部分を通って延在するスロット6456とを含むことができる。空洞は、カートリッジデッキ6452内に、かつ、カートリッジ本体6450の中へ画定され得る。例えば、締結具空洞6454は、カートリッジデッキ6452内に画定されることができ、この締結具空洞内に締結具6490(図126A〜129)を受容することができる。締結具6490は、締結具空洞6454内に着脱式に位置決めされ得る。例えば、単一の締結具6490は、各締結具空洞6454内に着脱式に位置決めされることができ、発射ストローク中に締結具空洞6454から放出され得る。その上、ロック空洞6448は、カートリッジデッキ6452内に画定されることができ、このロック空洞内にロック6440を受容することができる。例えば、単一のロック6440は、各ロック空洞6448内で可動的に位置決めされることができ、発射ストローク中にロック位置(図127及び128)からロック解放位置(図129)まで動かされ得る。
主に図126を参照すると、ロック6440は、基部6444と、基部6444と相対的に可動的に位置決めされたフック6442とを含むことができる。例えば、フック6442は、基部6444の少なくとも一部分を通って形成された開口部の内部で動くことができる。フック6442は、例えば、コネクタ6480を受容すること及び/又は保持することができる。フック6442は、例えば、液晶重合体(LCP)、ナイロン、ウルテム、ポリカーボネート、及び/又はABSで構成することができる。コネクタ6480は、例えば、縫合糸であることがある。特定の実施形態において、コネクタは、例えば、PDS、PGA/PCL、PLLA/PCL、TMC/PCL、PGA及び/又はPCLで構成することができる。様々な実施形態において、フック6442が基部6444内に埋め込まれる、又は部分的に埋め込まれるとき、フック6442は、コネクタ6480を拘束することができる。コネクタ6480は、例えば、フック6442と基部6444との間に保持され得る。フック6442が基部6444の中から持ち上げられる、又は、部分的に持ち上げられるとき、コネクタ6480は、例えば、フック6442による拘束が解消されることができ、例えば、ロック6440との係合から抜け出すことができる。様々な実施形態において、コネクタ6480は、フック6442が基部6444の中から少なくとも部分的に持ち上げられたとき、ロック6440との係合から抜け出すことができる。
主に図126Aを参照すると、コネクタ6480は、組織厚さコンペンセータ6458から延在することができる。組織厚さコンペンセータ6458は、例えば、コネクタ6480と摩擦嵌合又は熱成形され得る。様々な実施形態において、コネクタ6480は、ロック6440がロック解放位置にあるとき、ロック6440のフック6442を通り抜けさせられ得る。コネクタ6480がフック6442を通り抜けさせられるのにつれて、組織厚さコンペンセータ6458は、カートリッジ本体6450と相対的な位置へ移ることができる。例えば、組織厚さコンペンセータ6458は、カートリッジ本体6450のカートリッジデッキ6452に位置決めされ得る。主に図127を参照すると、組織厚さコンペンセータ6458がカートリッジ本体6450と相対的に位置決めされると、ロック6440は、ロック解放位置からロック位置まで動かされ得る。例えば、ロック6440のフック6442は、ロック6440がコネクタ6480を囲む及び/又は拘束するように、基部6444内に埋め込まれ得る又は部分的に埋め込まれ得る。様々な実施形態において、ロック6440及び/又はドライバ6420は、例えば、ロック6440をロック解放位置へ付勢することができるばねを含むことができる。ロック位置において、組織厚さコンペンセータ6458は、例えば、コネクタ−ロック係合によってカートリッジ本体6450に締め付けられ得る。
主に図128及び129を参照すると、キーは、発射ストローク中にカートリッジ本体6450の少なくとも一部分に沿って動くことができる。キーは、例えば、スレッド6434であること、及び/又は、発射アセンブリの要素とすることができる。様々な実施形態において、スレッド6434は、発射ストローク中にカートリッジ本体6450において空洞内のドライバを係合することができる。スレッド6434は、締結具空洞6454から締結具を放出するために、及び/又は、ロック位置からロック解放位置までロック6440を動かすために、カートリッジデッキ6452及び/又は組織厚さコンペンセータ6458にドライバを押し付けることができる。主に図128を参照すると、スレッド6434は、発射ストローク中にロック空洞6448内のドライバ6420を係合することができる。スレッド6434は、カートリッジデッキ6452に向かって、及び/又は、組織厚さコンペンセータ6458に向かってドライバ6420を動かすことができる。その上、主に図129を参照すると、ドライバ6420は、ロック位置からロック解放位置までロック6440を動かすことができる。例えば、ドライバ6420は、フック6442を基部6444から押し出すことができる。フック6442が基部6444の中から持ち上げられたとき、コネクタは、ロック6440による拘束を解放され得る。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータ6458は、例えば、カートリッジ本体6450への締め付けから解放され得る、及び/又は、カートリッジ本体6450から解放され得る。
次に図67を参照すると、組織厚さコンペンセータ17050は、例えば、第1の部分17052と、第1の部分17052に対して延在する第2の部分17054とを備えることができる。組織厚さコンペンセータ17050は、ステープルカートリッジアセンブリの一部を構成することができる。一部の状況において、組織厚さコンペンセータ17050は、ステープルカートリッジアセンブリのカートリッジ本体に取り付けられ得る。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、外科用ステープル留め器具のアンビルに組み付けられ得る。いずれにしても、組織厚さコンペンセータ17050の第1の部分17052は、圧縮性とすることができる。使用中、第1の部分17052は、ステープルカートリッジから放出されたステープルの内部に捕捉されることができ、ステープルの内部に同様に捕捉された組織に圧縮力を加えることができる。組織厚さコンペンセータ17050の第2の部分17054は、第1の部分17052を通って延在することができ、第2の部分17054は、第1の部分17052から延在する近位端部17053及び遠位端部17055を備えることができる。より詳細に後述されるように、第2の部分17054は、第1の部分17052より低い可撓性、及び/又は、高い剛性を有することがある。次に図68を参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ17000は、中に画定された複数のステープル空洞及び少なくとも部分的にステープル空洞の内部に格納された複数のステープルを含むカートリッジ本体17010を備えることができる。図68に示されるように、組織厚さコンペンセータ17050は、カートリッジ本体17010に実装され得る。
ステープルカートリッジアセンブリ17000は、第2の部分17054の近位端部17053をカートリッジ本体17010に対して解放可能に保持するように構成された近位マウント部17060と、遠位端部17055を第2の部分17054に対して解放可能に保持するように構成された遠位マウント部17070とを備えることができる。近位マウント部17060は、単一のコンポーネント又は2つ以上のコンポーネントを備えることができる。図68に示されるように、近位マウント部17060は、第2の部分17054を少なくとも部分的に捕捉し、カートリッジ本体17010に対して保持するように構成された第1のマウント部分17060a及び第2のマウント部分17060bを備えることができる。次に図69を参照すると、各マウント部分17060a、17060bは、カートリッジ本体17010の内部に画定されたキースロット17012の内部に解放可能に締め付けることができるキー17062を備えることができる。各キー17062及びキースロット17012は、キースロット17012の側壁がキースロット17012からのキー17062の除去に抵抗する保持力をキー17062に加えることができるような寸法及び構成にされ得る。様々な状況において、キー17062は、キースロット17012の内部に解放可能に圧力嵌合及び/又はスナップ嵌合され得る。少なくとも1つの状況において、キー17062は、例えば、キースロット17012の側壁間に解放可能にクランプ締めされ得る拡大された端部17063を備えることができる。図68及び69に示されるように、各マウント部分17060a、17060bは、第2の部分17054の近位端部17053を少なくとも部分的に受容するように構成されたウィンドウ17064を備えることができる。このような状況において、ウィンドウ17064の側壁は、組織厚さコンペンセータ17030を係合し、カートリッジ本体17010のデッキ17014に対して圧迫するように構成され得る。その上、第2の部分17054の少なくとも一部分は、マウント部分17060a、17060bの内部に拘束され得る。
再び図68及び69を参照すると、上記と同様に、遠位マウント部17070は、第2の部分17054の遠位端部17055の少なくとも一部分を受容する寸法及び構成にされ得るウィンドウ17074を備えることができる。更に上記と同様に、ウィンドウ17074の側壁は、組織厚さコンペンセータ17030を係合し、カートリッジ本体17010のデッキ17014に対して圧迫するように構成され得る。その上、第2の部分17054の少なくとも一部分は、マウント部分17070の内部に拘束され得る。遠位マウント部分17070は、カートリッジ本体17010内に画定された1つ以上のピン開口部17011の内部に解放可能に締め付けることができる、この遠位マウント部分から延在する1本以上のピン17072を備えることができる。各ピン17070及びピン開口部17011は、ピン開口部17011の側壁がピン開口部17011からのピン17072の除去に抵抗する保持力をピン17072に加えることができるような寸法及び構成にされ得る。様々な状況において、各ピン17072は、ピン開口部17011の内部に解放可能に圧力嵌合及び/又はスナップ嵌合され得る。
ステープルカートリッジ17000を組み付けるために、少なくとも1つの状況において、組織厚さコンペンセータ17030は、カートリッジ本体17010のデッキ17014に接して位置決めされることができ、近位マウント部17060及び遠位マウント部17070は、その後、カートリッジ本体17010に組み付けられ得る。マウント部17060、17070は、上述のとおり、カートリッジ本体17010に対して組織厚さコンペンセータ17050を捕捉又は捕獲するためにカートリッジ本体17010に取り付けることができる。同様に上述のとおり、マウント部17060、17070は、第2の部分17074の端部を捕捉し、カートリッジ本体17010に対して解放可能に保持するように構成され得る。特定の状況において、近位マウント部17060及び遠位マウント部17070は、これらの中に第1の部分17052の少なくとも一部分を捕捉するように構成され得る。図67〜69に描かれた組織厚さコンペンセータ17050は、2つの部分を備えるが、組織厚さコンペンセータが3つ以上の部分を備えることができる様々な代替案が考えられる。例えば、組織厚さコンペンセータは、圧縮性のある第1の部分17052と、これを通って延在する2つ以上の剛性のある第2の部分17054を備えることができる。同様に、例えば、組織厚さコンペンセータは、例えば、2層以上の層状のような何らかの適当な配置構成に配置された2つ以上の圧縮性のある部分を備えることができる。
組み付けられると、ステープルカートリッジ17000は、外科用ステープラに組み付けられ得る。少なくとも1つの状況において、ステープルカートリッジ17000は、外科用ステープラのエンドエフェクタに画定されたチャンネルを用いて着脱式に保持され、その後、患者の内部の手術部位の中に挿入され得る。近位マウント部17060及び/又は遠位端部17070は、組織厚さコンペンセータ17050をカートリッジ本体17010に対して保持するように構成されることができ、その間に、ステープルカートリッジ17000は、手術部位の中へ挿入される、及び/又は、手術部位の内部で操作される。組織厚さコンペンセータ17050の第2の部分17054は、近位端部17060及び/又は遠位端部17070のうち1つ以上がカートリッジ本体17010から切開される、及び/又は、切り離されるまで、組織厚さコンペンセータ17050がカートリッジ本体17010から切り離されないように、十分な剛性を組織厚さコンペンセータ17050に与えることができる。第2の部分17054の剛性のおかげで、様々な状況において、組織厚さコンペンセータ17050の第1の部分17052の属性は、組織厚さコンペンセータ17050の望ましい組織補償特性を提供するために第一に又は排他的に選択され得る。使用中、組織厚さコンペンセータ17050の第2の部分17054は、近位端部17053と遠位端部17055との間の相対運動に抵抗することができ、様々な状況において、近位端部17053及び遠位端部17055の互いの方に向かう運動に抵抗することができる。
ステープルカートリッジ17000が適当に位置決めされると、様々な状況において、発射部材17030は、ステープルカートリッジの中に着脱式に位置決めされたステープルを展開するために、ステープルカートリッジ17000を通して前進させられ得る。ステープルカートリッジ17000は、発射部材17030によってステープルカートリッジ17000の近位端部からステープルカートリッジ17000の遠位端部に向かって前進させられ得る可動部材17034を含むことができる。可動部材17034は、上記に加えて、未発射位置と発射位置との間でカートリッジ本体17010の内部に着脱式に格納されたステープルを持ち上げるように構成され得る。発射部材17030は、例えば、発射部材17030がステープルカートリッジ17000を通して遠位側に前進されられるのにつれて、ステープル留めされている組織を横に切断するように構成され得るナイフ17032のようなカッティング部分を更に備えることができる。ナイフ17032は、発射部材17030がステープルカートリッジ17000を通して遠位側に前進させられるのにつれて、組織厚さコンペンセータ17050を横に切断するように更に構成され得る。主に図67及び68を参照すると、第2の部分17054の近位端部17053は、ナイフ17032によって切断され得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ17050は、これの中に画定された切欠き部17057によって少なくとも部分的に画定された長手軸に沿って、少なくとも部分的に切断、又は完全に切断され得る。図68に示されるように、切欠き部17057は、カートリッジ本体17010を通って延在する縦方向ナイフスロット17015と整列させられ得る、又は少なくとも実質的に整列させられ得る。第2の部分17054の近位端部17053がナイフ17032によって少なくとも部分的に横に切断されると、第2の部分17054は、近位マウント部17060a、17060bから少なくとも部分的に解放され得る、又は解放可能にされ得る。このような状況において、組織厚さコンペンセータ17050は、カートリッジ本体17010から切り離されることになり得る。例として、発射部材17030は、組織に対して組織厚さコンペンセータ17050を少なくとも部分的に、又は完全に埋め込むために、ステープルカートリッジ17000を通して少なくとも部分的に前進させられる、又は完全に前進させられることがあり、組織厚さコンペンセータ17050、特に第2の部分17054の少なくとも部分的な横切断のため、組織厚さコンペンセータ17050は,近位マウント部分17060a、17060b及び遠位マウント部17070から抜け出るために十分に可撓性を有することができる。使用中、様々な状況において、発射部材17030は、この発射部材17030が少なくとも部分的に発射され、組織厚さコンペンセータ17050が少なくとも部分的に埋め込まれた後に、この発射部材の近位、即ち、始動位置まで後退させられることができ、カートリッジ本体17010は、その後、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ17050から引き離され得る。例として、カートリッジ本体17010が長手軸に沿って組織厚さコンペンセータ17050から引き離された場合、少なくとも部分的に横に切断された組織厚さコンペンセータ17050は、縦方向にバックルで留めることができることがあり、組織厚さコンペンセータ17050の近位端部及び遠位端部は、例えば、互いの方へ動くことがある。
次に図70〜72を参照すると、組織厚さコンペンセータ17150は、圧縮性部分17152と、圧縮性部分17152を通して延在する及び/又は圧縮性部分17152から延在するマウント部分17154とを備えることができる。圧縮性部分17152は、組織厚さコンペンセータ17150の本体部分17156の厚さより薄い厚さを含むことができる近位端部17153を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、近位端部17153は、例えば、先細部分を備えることができる。再び図70〜72を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ17100のようなステープルカートリッジアセンブリは、組織厚さコンペンセータ17150のマウント部分17154をカートリッジ本体17010に解放可能に締め付けるように構成された近位マウント部17160を含むことができる。遠位マウント部17160は、この遠位マウント部から延在し、カートリッジ本体17110内に画定された1つ以上のキーホール10112の内部に受容され得る1つ以上のロック17162を備えることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ロック17162の各々は、脚部と、脚部から延在する足部を備えることができ、脚部は、ロック17162がキーホール17112に挿入されるのにつれて横方向に撓み、その後、足部がキーホール17112の側壁を解放可能に係合すること、又は、この側壁の後に動くことができるように、このロックの撓んでいない構成まで弾性的に復元する、又は、少なくとも実質的に復元するように構成され得る。上記と同様に、近位マウント部17160は、組織厚さコンペンセータ17150の近位マウント部分17154を受容するように構成された空洞17164を更に備えることができる。空洞17164は、近位マウント部分17154をカートリッジ本体17110のデッキに対して圧迫し、組織厚さコンペンセータ17150の近位端部を所定の位置に保持するように構成され得る。様々な実施形態において、例えば、発射部材17030のような発射部材は、この発射部材17030が組織厚さコンペンセータ17150を切開するために前進させられるのにつれて、近位マウント部17160を切開するように構成され得る。少なくとも1つのこのような状況において、近位マウント部17160の切開は、カートリッジ本体17110から組織厚さコンペンセータ17150を解放することができる。図68に描かれた実施形態を再び参照すると、例えば、発射部材17030は、近位マウント部分17060a、17060bの間に画定されたスロットを通過し、少なくとも一部の状況において、近位マウント部17060a、17060bを切開することなく、これらの近位マウント部を通過するように構成され得る。
次に図73〜76を参照すると、上記に加えて、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に対して解放可能に保持する近位マウント部は、カートリッジ本体に組み付けられたとき、縦方向ギャップ又はスロット17267を画定することができる第1及び第2の部分17260a、17260bを備えることができ、この縦方向ギャップ又はスロットは、発射部材17030がこの間を通過することを許可する寸法及び構成にされ得る。上記と同様に、第1及び第2の部分17260a、17260bの各々は、組織厚さコンペンセータを少なくとも部分的に受容し、所定の位置に保持するように構成された空洞17264を備えることができる。更に上記と同様に、第1及び第2の部分17260a、17260bの各々は、これらの部分から延在し、カートリッジ本体を係合するように構成され得るロック17262を備えることができる。
前述のとおり、ステープルカートリッジアセンブリは、組織厚さコンペンセータの近位端部をカートリッジ本体の近位端部に対して保持するように構成された近位マウント又はアタッチメント部分と、組織厚さコンペンセータの遠位端部をカートリッジ本体の遠位端部に対して保持するように構成された遠位マウント又はアタッチメント部分とを含むことができる。特定のその他の実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリは、組織厚さコンペンセータをカートリッジ本体に対して保持する少なくとも1つの近位マウント部又は少なくとも1つの遠位マウント部だけを備えることがある。次に図147を参照すると、カートリッジアセンブリ17300は、カートリッジ本体17310及び組織厚さコンペンセータ17350を備えることができ、組織厚さコンペンセータ17350の遠位端部は、カートリッジ本体17310に解放可能に実装されるように構成された遠位端部17355を備えることができる。少なくとも本実施形態において、カートリッジ本体17310の遠位端部は、少なくとも1つの遠位マウント部を受容し、カートリッジ本体17310に取り付けるように構成されたロック開口部17011を含むことができる。読者は、少なくとも本実施形態に関して、カートリッジアセンブリ17300が組織厚さコンペンセータ17350の近位端部をカートリッジ本体17310に実装する近位マウント部を更に含むことがないことを理解するであろう。様々な状況において、遠位端部17355は、組織厚さコンプレッサ17350の本体部分17356と一体的に成形され得る、又は、代替的に本体部分17356に取り付けられ得る。
様々な実施形態において、次に図156及び157を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ10400のようなステープルカートリッジアセンブリは、組織厚さコンペンセータ10450を所定の位置に解放可能に保持するように構成され得る遠位端部又はノーズ部10419を含むカートリッジ本体10410を備えることができる。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ10450は、第2の部分10454に実装された第1の部分10452を備えることができ、第2の部分10454は、ノーズ部10419によって解放可能に保持されるように構成された遠位端部10455を含むことができる。様々な状況において、カートリッジ本体10410のノーズ部10419及びデッキ10414は、遠位端部10455を受容するように構成されたスロット10418をこのノーズ部とデッキとの間に画定することができる。ノーズ部10419は、ノーズ部10419が遠位端部10455との係合に付勢されるような寸法及び構成にされ得る弾性材料で構成することができる。使用中、図157を参照すると、ノーズ部10419は、組織厚さコンペンセータ10450が少なくとも部分的に埋め込まれた後にカートリッジ本体10410が組織厚さコンペンセータ10450から離されるとき、組織厚さコンペンセータ10450が下にあるノーズ部10419から抜け出ることを許すために十分に可撓性を有することができる。次に図158を参照すると、上記に加えて、第1の層10452は、第2の層10454に実装され得る圧縮性発泡体で構成することができる。様々な状況において、1つ以上の接着剤は、第1の層10452を第2の層10454に実装するために利用され得る。第1の層10452は、遠位端部10455及び遠位端部10455内に画定された切欠き部10457が露出したままにされるように、第2の層10454に実装され得る。第1の層10452は、この第1の層10452が第2の層10454によって画定された縦方向中心軸10459に関して横方向に中心が置かれるように、第2の層10454に実装されることがある。
前述のとおり、ステープルカートリッジアセンブリは、このステープルカートリッジアセンブリ内に少なくとも部分的に格納され、未発射位置と発射位置との間でステープルカートリッジアセンブリの内部に格納されたステープルを持ち上げるように構成され得る可動発射部材を含むことができる。次に図159及び160を参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ10500は、このステーブルカートリッジアセンブル内に摺動可能に格納された、カートリッジ本体10510と、組織厚さコンペンセータ10550と、可動発射部材又はスレッド10034と含むことができる。スレッド10034は、このスレッドに画定され、使用中にステープルの未発射位置からステープルの発射位置までステープルを持ち上げるように構成され得る1つ以上の斜面10035を含むことができる。使用前に、スレッド10034は、所定の位置に解放可能にロックされ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ10550は、スレッド10034がステープルカートリッジアセンブリ10500からステープルを放出して組織厚さコンペンセータ10550を切開するために遠位側へ前進させられる前に、スレッド10034を近位位置に解放可能に保持するように構成され得る。組織厚さコンペンセータ10550は、この組織厚さコンペンセータから延在し、スレッド10034を解放可能に係合することができる1つ以上のタブ部又は戻り止め10557を備えることができる。例として、スレッド10034は、このスレッド10034が戻り止め10557によってスレッド10034に加えられた保持力に打ち勝つようにさせる十分な力がスレッド10034に加えられるまで、戻り止め10557を内部に位置決めさせることができる1つ以上の凹部10037を含むことができる。使用中、戻り止め10557は、遠位方向でスレッド10034に加えられた縦方向発射力が閾値力を超えるまで、スレッド10034を所定の位置に保持するように構成されることができ、発射力がこの閾値力を超えるとき、スレッド10034は、遠位側に摺動することができ、戻り止め10557は、スレッド10034がそれによって摺動することを許すために十分に撓むことができる、又はそうでなければ変形することができる。少なくとも一実施形態において、戻り止め10557は、スレッド10034がステ−プルの近位側にある未発射位置に解放可能に保持され得るように、カートリッジ本体10510に画定されたステープル空洞の近位側に、及び/又は、カートリッジ本体10510の内部に格納されたステープルの近位側に位置決めされ得る。スレッド10034が遠位側に前進させられると、スレッド10034は、ステープルの方へ前進させられ得る。
上記に加えて、図159及び160を参照すると、カートリッジ本体10510は、戻り止め10557の少なくとも一部分を受容するように構成され得る1つ以上の保持スロット10517を含むことができる。より詳しくは、少なくとも例示された実施形態において、カートリッジ本体10510の一方の側面に画定された保持スロット10517は、戻り止め10557が整列させられた保持スロット10517と凹部10037との内部に同時に位置決めされ得るように、スレッド10034がこれの近位側の未発射位置にあるとき、スレッド10034の対応する側面に画定された凹部10037と整列させられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体10510内に画定された保持スロット10517の側壁は、戻り止め10557を支持することができ、戻り止め10557が凹部10037から途中で取り外されることになるのを少なくとも阻止することができる。前述のとおり、スレッド10034は、凹部10037がもはや戻り止め10557と整列させられないように遠方側へ前進させることができるが、少なくとも例示された実施形態において、戻り止め10557は、スレッド10034が少なくとも部分的に前進させられた後に、保持スロット10517と整列された状態、及び/又は、保持スロット10517の内部に位置決めされた状態を保つことがある。主に図159を参照すると、戻り止め10557、スレッド凹部10037、及びカートリッジ保持スロット10517を備える第1の配置構成は、スレッド10034の第1の側面に関して配置されることができ、第2の戻り止め10557、第2のスレッド凹部10037、及び第2のカートリッジ保持スロット10517を備える第2の配置構成は、スレッド10034の第2の、又は、反対側の側面に関して配置され得る。
ステープカートリッジの特定の実施形態は、例えば、ステープルデッキ上に組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料のような柔軟な層を含むことができ、ステープルは、未発射ステープルの先端部が層の中へ延在するように、配置され得る。特定の他の実施形態において、柔軟な層は、患者に埋め込むことができる圧縮性及び/又は押し潰し可能であって、ステープル内に捕捉されたときに変形及び/又は収縮するステープルカートリッジを備えることができる。柔軟な層及び/又は埋め込み可能なステープルカートリッジは、外科医、看護師、又はその他の利用者(「ユーザ」又は「ユーザ群」)が、例えば、親指又はその他の指を柔軟な層又は埋め込み可能なステープルカートリッジにうっかり押し付ける場合、更に変形及び/又は収縮することができる。このような変形及び/又は収縮は、ステープルカートリッジを使えないようにすることができる。
ステープルカートリッジリテーナは、多くの場合に、ステープルカートリッジを外科用ステープラに充填する際に利用者を助けることができるリテーナが提供される。リテーナは、ステープルデッキ及び何らかの柔軟な層を更に覆うことができ、それによって、利用者が柔軟な層をうっかり圧迫する、押し潰す、及び/又は変形させるのを妨げる。しかしながら、利用者は、ステープルカートリッジを外科用ステープラのエンドエフェクタに完全に設置する前に、時々ステープルカートリッジリテーナを途中で取り除くことがある。リテーナを途中で取り除くことにより、利用者は、柔軟な層に損傷を与える危険性を冒す可能性がある。
図164〜167は、ステープルカートリッジ10010に取り付けることができるリテーナ10000の実施形態を示す。図166及び167を参照すると、ステープルカートリッジ10010は、ステープルカートリッジ10010のステープルデッキ10011に配置された、組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料のような柔軟な層10020を含むことができる。図167に示されるようにステープル10030は、ステープルカートリッジ10010から露出した柔軟な層10020の中へ延在することができる。リテーナ10000が途中で取り除かれた場合、利用者は、柔軟な層10020をうっかり圧迫することがあり、その間に、ステープルカートリッジ10010をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルの中へ押し込み、それによって、層10020を圧迫する及び/又は変形させることがある。
図168〜173は、ステープルカートリッジ2650にロックされることができ、ステープルカートリッジ2650がエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2670の中へ完全に挿入されるまで、ロック解放されることができず、ステープルカートリッジ2650から取り除くことができないリテーナ2600の実施形態を示す。図168に最もよく示されるように、リテーナ2600の近位端部分2604は、ロックタブ部2626が可動カム部分2616から延在している可動カム部分2616を含むことができる。ロックタブ部2626は、ステープルカートリッジ2650において、ナイフスロットのようなスロット2652の中へ延在し、スロット2652を係合する。スロット2652の内部のロックタブ部2626の係合は、リテーナ2600及びステープルカートリッジ2650を一緒に解放可能に保持する。より詳細に後述されるように、ロックタブ部は、リテーナ2616のカム部分2616がこのカム部分2616を互いの方へ内向きに撓ませるステープルカートリッジチャンネル2670内のキーを係合した後、リテーナ2600がステープルカートリッジ2650から解放され得る、及び、除去され得るように、スロット2652から係合解放するだけである。その上、様々な実施形態において、カム部分2616は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャンネル2670内に適切に着座させられる場合、キーを係合することだけができる。
上記のとおり、特定の実施形態において、リテーナ2600の近位端部分2604は、カム部分2616を含むことができ、このカム部分の各々は、ネック部2624によってリテーナ2600の本体2606に取り付けられる。カム部分2616は、ギャップ2622によって互いに分離させられ得る。カム部分2616は、内向き圧縮力が加えられたとき、(図172に示された)矢印Iの方向で内向きに撓むことができ、ネック部2624に関して(図170に示された)矢印Oの方向で外向きに弾性的に撓むことができる。ロックタブ部2626は、各カム部分2618から延在することができる。より詳細に後述されるように、ステープルカートリッジ2650に配置されたとき、ロックタブ部2626は、ステープルカートリッジ2650内で、ナイフスロットのようなスロット2652の中へ延在し、スロット2652を解放可能に係合することができる。主に図170及び171を参照すると、カム部分は、ロックタブ部2626から延在するリップ部2628がステープルカートリッジ2650においてスロット2652内の畝部2654を係合するように、外向きに撓んだ位置で付勢され得る。外向きに撓んだ位置でカム部分2616を付勢することは、ステープルカートリッジチャンネル2670のキーからの内向き圧縮力がないので、リテーナ2600がステープルカートリッジ2650にロックされるように、ロックタブ部2626のリップ部2628をスロット2652内の畝部2654との係合に押し込むことができる。
主に図170〜173を参照すると、様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャンネル2670のキーは、リテーナ2600及びステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャンネル2670の中へ挿入されるのにつれて、カム部分2616が(図172に示された)矢印Iの方向に内向きに撓むことができるように、カム部分2616への内向き圧縮力を徐々に増加させるステープルカートリッジチャンネル2670の内壁を含むことができる。例えば、ステープルカートリッジチャンネル2670は、付勢されて外向きに撓んだ位置においてカム部分2616を収容することができる第1の幅を画定する第1の内壁2672を含むことができる。ステープルカートリッジチャンネル2670は、図172に示されるように、内向きに撓んだ位置においてカム部分2616を収容することができる第2の幅を画定する第2の内壁2676を含むことができる。ステープルカートリッジチャンネル2670は、第1の内壁2672と第2の内壁2676との中間に位置決めされ、第1の幅から第2の幅まで推移することができる中間内壁2674を含むことができる。使用中、ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600は、図170及び172において矢印Pによって指示された、ステープルカートリッジチャンネル2670の中へ挿入されるようにステープルカートリッジチャンネル2670と相対的な近位方向に、ステープルカートリッジチャンネル2670に向かって動かされる。主に図170及び171を参照すると、ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600がステープルカートリッジチャネル2670の方へ動かされるのにつれて、カム部分2616の丸みを帯びた端部2620及び外方に向かう表面2618は、ステープルカートリッジチャンネル2670の第1の壁2672を係合することができる。上記のとおり、特定の実施形態において、第1の壁2672は、これらの付勢された、外向きに撓んだ位置でカム部分2616を収容できる幅を画定することができる。様々なその他の実施形態において、第1の壁2672は、部分的に内向きに撓んだ位置でカム部分2616を収容できる幅を画定することができ、部分的な内向き撓みの量は、ロックタブ部2626のリップ部2628がステープルカートリッジ2650の畝部2654から係合解放されることなく、リテーナ2600がステープルカートリッジ2650からロック解放されるために十分に足りる。次に図172及び173を参照すると、ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600が矢印Pの方向でステープルカートリッジチャンネル2670に向かって近位側に引き続き動くのにつれて、丸みを帯びた端部2620及び外方に向かう表面2618は、中間壁2674、その結果、第2の壁2676を係合する。中間壁2674及び第2の壁2676は、カム部分2616が徐々に内向きに撓むようにすることができる徐々に増大する力を提供することができる。最終的に、カム部分2616は、ロックタブ部2626のリップ部2628がステープルカートリッジ2650のスロット2652内の畝部2654から係合解放され得る量によって内向きに撓むことになる。ロックタブ部2626が畝部2654から係合解放されるとき、リテーナ2600は、リテーナ2600がステープルカートリッジ2650から除去され得るようにステープルカートリッジ2650からロック解放される。様々な実施形態において、カム部分2616は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャンネル2670の中へ完全に挿入されるときに限り、タブ部2626が畝部2654から係合解放するように内向きに撓む。
特定の実施形態において、図168〜173に関連した上記リテーナ2600のようなロック可能なリテーナは、特定のサイズを有するステープルカートリッジが異なった特定のサイズを有するステープルカートリッジと共に用いられることが意図されたエンドエフェクタに挿入されることを妨げることもできる。例えば、ステープルカートリッジ2650は、ステープルカートリッジチャンネル2670の基準面2674を係合することができる基準面2632を備えることができる。ステープルカートリッジ2650の基準面2632からカム部分2616までの第1の所定の距離は、ステープルカートリッジチャンネル2670の基準面2674と、ステープルカートリッジチャンネル2670のキーを構成する壁2672、2674、及び2676との間の第2の所定の距離に一致することができる。特定の寸法を有するリテーナ及びステープルカートリッジと、特定のサイズのステープルカートリッジと共に用いられることが意図されたステープルカートリッジチャンネルとのための第1及び第2の所定の距離は、他の異なる寸法を有するリテーナ、ステープルカートリッジと、ステープルカートリッジチャンネルとのための第1及び第2の所定の距離とは異なることがある。言い換えると、ステープルカートリッジ、リテーナ、及びステープルカートリッジチャンネルのそれぞれの寸法は、第1の所定の距離と、ステープルカートリッジ、リテーナ、及びステープルカートリッジチャンネルのその他の寸法とは異なる第2の所定の距離とを有することができる。その結果、ステープルカートリッジ及びリテーナを間違った寸法のステープルカートリッジチャンネルに挿入する試みは、リテーナのカム部分がステープルカートリッジチャンネルの壁を係合しない、及び/又は、ステープルカートリッジの基準面とステープルカートリッジチャンネルとが係合しない、という結果を生じる可能性がある。例えば、ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600は、これらが正しい寸法のステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入されたとき、基準面2632及び2674が互いに係合するときにロックタブ部2626がステープルカートリッジ2650内のスロット2652から係合解放する程度で、カム部分2616がステープルカートリッジチャンネル2670の第2の壁2676だけに係合することができるように配置され得る。ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600が、例えば、ステープルカートリッジチャンネル2670に対して非常に短い場合、カム部分2616は、基準面2632及び2674が係合されたとき、ロックタブ部2626がステープルカートリッジ2650内のスロット2552から係合解放できるように、第2の壁2676に到達しないことがある。その結果、リテーナ2600は、ステープルカートリッジ2650からロック解放されることなく、及び、取り外すことができないであろう。逆に、ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600が、例えば、ステープルカートリッジチャンネル2670に対して非常に長い場合、ステープルカートリッジチャンネル2670の第2の壁2676を係合するカム部分2616は、ステープルカートリッジ2650の基準面2632及び2674と、ステープカートリッジチャンネル2670とがそれぞれ係合することを妨げることができるであろう。その結果、ステープルカートリッジ2650は、ステープルカートリッジチャンネル2670内に完全に着座することはないであろう。
カム部分2616から延在するロックタブ部2626に加えて、リテーナ2600は、リテーナ2600の近位端部2602の近くに配置された近位タブ部2612のペアと、リテーナ2600の遠位端部2604の近くに配置された遠位タブ部2610のペアとを更に含むことができる。近位タブ部2608及び遠位タブ部2610は、本体2606から延在することができ、ステープルカートリッジ2650を係合し、解放可能に保持することができる。特定の実施形態において、近位タブ部2612及び遠位タブ部2610は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャンネル2670内に完全に着座するまで、ステープルカートリッジ2650を係合し保持することができる。言い換えると、近位タブ部2612及び/又は遠位タブ部2610は、ステープルカートリッジ2650がステープルカートリッジチャンネル2670内に完全に着座させられる前に、リテーナ2600がステープルカートリッジ2650から取り除かれることを妨げる別のロックとしての機能を果たすことができる。
主に図168を参照すると、各近位タブ部2612は、近位リップ部2614を含むことができ、各遠位タブ部2610は、遠位リップ部2610を含むことができる。各近位リップ部2614は、内方へ向かう角度のある表面2615を含むことができ、各遠位リップ部2610は、内方へ向かう角度のある表面2611を含むことができる。近位リップ部2614及び遠位リップ部2610は、ステープルカートリッジ2650の外側面を係合し、解放可能に保持することができる。ステープルカートリッジ2650及びリテーナ2600がステープルカートリッジチャンネル2670の中へ挿入されたとき、内方へ向かう角度のある表面2611及び2615は、ステープルカートリッジチャンネル2670のエッジ2672及び2678を係合することができる。ステープルカートリッジチャンネル2670のエッジ2672及び2678は、近位リップ部2614及び遠位リップ部2610がステープルカートリッジ2650の外側面から係合解放するように、近位タブ部2612及び/又は遠位タブ部2610を外向きに撓むことができる。近位リップ部2614及び遠位リップ部2610が係合解放されたとき、リテーナ2600は、ステープルカートリッジ2650から解放され得る、及び取り除かれ得る。
図174〜180を参照すると、例えば、外科用器具のエンドエフェクタ12は、エンドエフェクタ挿入体28010を受容するように構成され得る。様々な実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、コンペンセータ本体28012と、少なくとも1つのクリップ28014a、28014bとを備えることができる。様々な実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、例えば、コンペンセータ本体28012の近位端部にある近位クリップ28014bと、コンペンセータ本体28012の遠位端部にある遠位クリップ28014aとを備えることができる。主に図177を参照すると、遠位クリップ28014aは、アンビル25060の遠位端で、又は遠位端部の近くでエンドエフェクタ12のアンビル25060に締め付けられ得る。例えば、遠位クリップ28014aは、アンビル25060の縦方向スロット25062と実質的に整列させられ得る、及び/又は、縦方向スロット25062の内部に部分的に位置決めされ得る。主に図178を参照すると、近位クリップ28014bは、エンドエフェクタ12(図179)の下方顎部25070内でステープルカートリッジ25000に締め付けられ得る。近位クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000の近位端部で、又は近位端部の近くでステープルカートリッジ25000に締め付けられ得る。例えば、近位クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000内の縦方向スロット25004と実質的に整列させること、及び/又は縦方向スロット25004の内部に位置決めされ得る。
次に図179及び180を参照すると、エンドエフェクタ挿入体28010は、外科用器具のエンドエフェクタ12の中へ挿入され得る。様々な実施形態において、例えば、コンペンセータ本体28012、遠位クリップ28014a、及び/又は近位クリップ28014bのようなエンドエフェクタ挿入体28010の少なくとも一部分は、変形可能である、及び/又は、弾性を有することができる。エンドエフェクタ挿入体28010がエンドエフェクタ12の中へ挿入されたとき、遠位及び/又は近位クリップ28014a、28014bが曲がるか又は撓むことができる。例えば、クリップ28014a、28014bが撓むとき、クリップ28014a、28014bは、例えば、これらの初期の変形されていない構成に復元しようとすることができ、対応したスプリングバック又は復元力を発生させることができる。様々な実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010がエンドエフェクタ12の内部に位置決めされたとき、エンドエフェクタ挿入体28010は、ばね荷重をエンドエフェクタ12に加えることができる。一部の実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、操作者がエンドエフェクタ挿入体28010及びステープルカートリッジ25000をエンドエフェクタ12の中へ挿入しているとき、操作者が挿入体28010を把持できるように、固くする又は実質的に固くすることができる。
一部の実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、エンドエフェクタ12の切断動作及び/又は締結動作の前にエンドエフェクタ12から取り除かれ得る。他の実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、切断及び/又は発射動作中に、エンドエフェクタ12内に位置決めされた状態を保つことができる。例えば、エンドエフェクタ挿入体28010は、ステープルがステープルカートリッジ25000内でステープル空洞25002(図178)から発射されるのにつれて、切断要素25052によって横に切断され得る。様々な実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、本明細書において記載された組織厚さコンペンセータの少なくとも1つと同様である組織厚さ補償材料を構成することができる。例えば、エンドエフェクタ挿入体28010は、例えば、生体吸収性、生体適合性弾性重合体のような重合体組成物を備えることができる。エンドエフェクタ挿入体28010は、例えば、凍結乾燥された多糖、糖タンパク質、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、及び/又は酸化再生セルロース(ORC)のような生体吸収性重合体を更に備えることができる。一部の実施形態において、エンドエフェクタ挿入体28010は、製薬的活性薬剤又は薬物のような少なくとも1種類の治療薬を備えることができる。
引き続き図174〜180を参照すると、エンドエフェクタ挿入体28010は、エンドエフェクタ12、及び/又は、エンドエフェクタ12のアンビル25060及び/又はステープルカートリッジ25000に解放可能に取り付けられ得る。近位クリップ28014bは、例えば、ステープルカートリッジ25000(図178)に解放可能に締め付けることができ、遠位クリップ28014aは、例えば、アンビル25060(図177)に解放可能に締め付けられ得る。様々な実施形態において、近位クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000のスロット25004の内部のスロット25004と整列させられ得る、及び/又は、スロットの内部に保持され得る。その上、特定の実施形態において、遠位クリップ28014aは、アンビル25060のスロット25062と整列させられ得る、及び/又は、スロット25062の内部に保持され得る。主に図179を参照すると、特定の実施形態において、近位クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000が下方顎部25070(図179)に位置決めされる前に、ステープルカートリッジ25000に解放可能に締め付けられ得る。ステープルカートリッジ25000及び取り付けられたエンドエフェクタ挿入物28010がエンドエフェクタ12及び/又は下方顎部25070の方へ、及び/又は、中へ動かされるのにつれて、遠位クリップ28014aは、例えば、アンビル25060内のスロット25062と整列され始めることができる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ25000及びエンドエフェクタ挿入体28010がエンドエフェクタ12(図180)内に位置決めされたとき、遠位クリップ28014aは、アンビル25060を解放可能に係合することができる。遠位クリップ28014aは、例えば、アンビル25060内のスロット25062に滑り込むことができる。様々な実施形態において、遠位クリップ28014aは、近位クリップ28014bがステープルカートリッジ25000と相対的に位置決めされる前に、又は、位置決めされる間に、アンビル25060と相対的に位置決めされ得る。
エンドエフェクタ挿入体28010が、例えば、本明細書に記載されるように、近位クリップ28014b及び遠位クリップ28014aによってエンドエフェクタ12の内部に解放可能に締め付けられるとき、エンドエフェクタ挿入体28010は、エンドエフェクタ12内に引っ張って保持され得る。言い換えると、下方顎部25070内でステープルカートリッジ25000と相対的に締め付けられた近位クリップ28014bは、例えば、エンドエフェクタ挿入体28010に沿って、そして、アンビル25060と相対的に締め付けられた遠位クリップ28014aに牽引力を及ぼすことができる。様々な実施形態において、近位クリップ28015bと遠位クリップ28014aとの間の張力は、エンドエフェクタ12内にエンドエフェクタ挿入体28010を保持するのに役立つことができる。
様々な実施形態において、ステープルカートリッジ25000及びエンドエフェクタ挿入体28010がエンドエフェクタ12内に位置決めされたとき、近位クリップ28014bは、未発射スレッド25056(図178)とステープルカートリッジ25000との中間に位置決めされ得る。例えば、未発射スレッド25056は、近位クリップ28013bの近位側にあることができる。特定の実施形態において、発射ストローク中に、スレッド25056は、例えば、近位クリップ28014bを越えて遠位側に動くことができ、近位クリップ28014bを歪めることができる。様々な実施形態において、スレッド25056が発射ストローク中に近位クリップ28014bを歪めるとき、近位クリップ28014bは、ステープルカートリッジ25000内のスロット25004から解放され得る。特定の実施形態において、スレッド25056及び/又は(他の場所に示された)発射バー25050の要素は、ステープルカートリッジ25000から近位クリップ28014bを解放することができる。その上、近位クリップ28014bがステープルカートリッジ25000から解放されたとき、エンドエフェクタ挿入体28010内の張力は、少なくとも部分的に緩和され得る。遠位クリップ28014aに及ぼされる引張力がない場合、遠位クリップ28014aは、アンビル25060から自由になることができる。したがって、エンドエフェクタ挿入体28010は、エンドエフェクタ12から解放されることができ、例えば、エンドエフェクタ12が患者から取り除かれた後に患者の組織にとどまることができる。
特定の実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料のようなアンビル取り付け可能層の近位端部は、ステープルカートリッジが挿入され得るエンドエフェクタのアンビルとの整列及びアンビルへの取り付けのためステープルカートリッジの近位端部に解放可能に取り付けられ得る。概して、アンビル取り付け可能な層は、ステープルカートリッジのアンビル対向側面と相対的に配置され得る。アンビル取り付け可能な層は、ステープルカートリッジのステープルデッキに配置されることができ、及び/又は、ステープルデッキ層に配置され得る。アンビル取り付け可能な層の近位端部は、ステープルカートリッジの近位端部又はステープルデッキ層の近位端部に取り付けられ得る。ステープルカートリッジが外科用ステープルのエンドエフェクタの中へ挿入された後、外科用ステープルのアンビルは、層がアンビルに取り付けられることになるように、アンビル取り付け可能な層に対して閉じられ得る。アンビルが再び開かれたとき、今度はアンビルに取り付けられたアンビル取り付け可能な層は、アンビルと共にステープルカートリッジから離れることができる。様々な状況において、取り付けられた層がアンビルと共に動くのにつれて、取り付けられた層は、ステープルカートリッジ及び/又はステープルカートリッジ層に取り付けられたこの層の近位端部の周りに枢動することができる。様々な他の状況において、取り付けられた層がアンビルと共に動くのにつれて、層の近位端部は、ステープルカートリッジから切り離すことができる。外科用ステープラは、アンビル取り付け可能な層がアンビルに取り付けられた状態で、今度は、患者組織を切断し、ステープル留めすることができる。アンビル取り付け可能な層は、外科用ステープラによって切断され、ステープルによって捕捉されることもある。アンビル取り付け可能な層及び患者組織がステープルによって捕捉された後、外科用ステープラは、患者から取り除かれることもある。アンビル取り付け可能な層がそのままステープルカートリッジに取り付けられている様々な実施形態において、外科用ステープラは、層とステープルカートリッジとの間のアタッチメントを破壊して、層から引き抜いて自由にすることができる。
図181及び182は、アンビル取り付け可能な層2414を備えるステープルカートリッジアセンブリ2400の実施形態を示す。アンビル取り付け可能な層2414は、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料を構成することができる。アンビル取り付け可能な層2414の近位端部2416は、ステープルカートリッジ本体2402の近位端部2418に取り付けられ得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ2400は、例えば、ステープルカートリッジ本体2402のステープルデッキに配置された組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料のようなステープルカートリッジ層2412を含むことができる。カートリッジパン2404は、例えば、ステープルカートリッジ本体2402を少なくとも部分的に取り囲むことができ、金属材料で構成することができる。ステープルカートリッジ本体2402は、カートリッジ本体2402の近位端部2418に表面2406と表面2406内に画定された溝2408とを含むことができる。図181を参照すると、アンビル取り付け可能な層2414をステープルカートリッジ本体2402に取り付けるために、アンビル取り付け可能な層2414の近位端部分2416は、溝2408の上に位置決めされ得る。その後、図182に示されるように、カートリッジパン2404から延在するタブ部2410は、例えば、これらのタブ部が溝2408の側壁とタブ部2410との間で溝2408内にアンビル取り付け可能な層2414の近位端部分2416を捕捉した状態で溝2408の中へ延びるように変形させられ得る。タブ部2410は、例えば、溝2408の底部とタブ部2410との間でアンビル取り付け可能な層2414を更に捕捉することができる。
使用中、図182に示されたステープルカートリッジアセンブリ2400は、外科用ステープラのエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入され得る。その結果、エンドエフェクタのアンビルは、アンビル取り付け可能な層2414に対して閉じられ得る。アンビル取り付け可能な層2414は、ステープルカートリッジアセンブリ2400がステープルカートリッジチャンネル2400の中へ挿入され、アンビルがその後に閉じたとき、層2414がアンビルと適切に整列されるように、ステープルカートリッジ本体2402に配置され得る。様々な実施形態において、アンビル取り付け可能な層2414のアンビルに面している表面2415は、アンビルの表面に接着することができる接着剤、及び/又は、アンビル取り付け可能な層2414をアンビルに取り付けるためにアンビルを係合する1つ以上のアタッチメント特徴物を含むことができる。例えば、アンビルに面する表面2415は、この表面から延在し、アンビルのナイフスロットを係合することができる1つ以上の突起部を含むことができる。アンビル取り付け可能な層2414がアンビルに取り付けられた後、アンビルは、アンビル取り付け可能な層2414がアンビルに取り付けられた状態で、開位置に戻ることができる。アンビスに取り付けられたアンビル取り付け可能な層2414の部分は、層2414がアンビルと共に動くことを可能にするために、ステープルカートリッジ本体2402に取り付けられた層2414の近位端部2416の周りに枢動することができる。次に、外科用ステープラは、ステープルカートリッジ本体2402上で整列されたステープルカートリッジ層2412と、アンビルに取り付けられ、アンビルと整列させられたアンビル取り付け可能な層2414とを備えることができる。
ステープルカートリッジ本体2402がステープルカートリッジ層2412と整列させられ、アンビル取り付け可能な層2414がアンビルに取り付けられ、アンビルと整列させられたとき、外科用ステープラは、患者組織を切断し、ステープル留めするために使用する準備ができている。ステープルカートリッジ本体2402及びステープルカートリッジ層2412は、患者組織の一方側に位置決めされることができ、アンビル及びアンビル取り付け可能な層2414は、患者組織の反対側に位置決めされ得る。アンビル及びステープルカートリッジ本体2402へのアンビル取り付け可能な層2414のアタッチメントは、ステープルが患者組織に対して位置決めされている間に、アンビルと相対的にアンビル取り付け可能な層2414を安定させることができる。外科用ステープラが患者組織と相対的に適切に位置決めされているとき、アンビルは、組織の一方側でステープルカートリッジ本体2402及びステープルカートリッジ層2412と組織のもう一方の反対側でアンビル及びアンビル取り付け可能な層2414との間に組織を捕捉した状態で閉じることができる。
アンビルが、一方側でステープルカートリッジ本体2402及びステープルカートリッジ層2412ともう一方側でアンビル及びアンビル取り付け可能な層2414との間に患者組織を捕捉した状態で閉じた後、外科用ステープラは、発射され得る。例えば、ステープラドライバは、ステープルカートリッジ内に格納されたステープルを発射し成形するために、ステープルカートリッジ本体2402内のステープルドライバスロット2422を通して遠位方向に前進させられ得る。発射され、成形されたステープルは、ステープルカートリッジ層2412と、アンビル取り付け可能な層2414と、これらの間にある患者層とを捕捉することができる。同様に、切断刃は、カートリッジ本体2402内のナイフスロット2420及びアンビル内のナイフスロットを通して遠位方向に前進させられ得る。切断刃は、この切断刃が前進させられるのにつれて、ステープルカートリッジ層2412と、アンビル取り付け可能な層2414と、これらの間にある患者組織とを切断することができる。様々な実施形態において、ステープルドライバ及び切断刃は、同時に前進させられ得る。様々な状況において、ステープルドライバは、切断刃が患者組織、ステープルカートリッジ層2412、及びアンビル取り付け可能な層2414を切断する前に、ステープルが発射され、成形されるように切断刃を導くことができる。
ステープルカートリッジ層、アンビル取り付け可能な層2414、及びこれらの間にある患者組織がステープルによって捕捉され、切断刃によって切断された後、アンビルは、再び開くことができる。アンビルが再び開かれるとき、このときステープルによってステープルカートリッジ層2412及び患者組織に取り付けられたアンビル取り付け可能な層2414は、アンビルから切り離され得る。例えば、アンビルが開かれるのにつれて、及び/又は、外科用ステープラが患者から取り除かれるのにつれて、アンビル取り付け可能な層2414は、層2414が、例えば、この層2414をアンビルに対して保持する接着剤層及び/又はアタッチメント特徴物から引き離され得るように、ステープル及び患者組織によって所定の位置に保持され得る。その上、アンビル取り付け可能な層2414の近位端部2416は、ステープルカートリッジ本体2402の近位端部2416から切り離され得るようにステープルカートリッジ本体2402から引き離され得る。例えば、様々な状況において、カートリッジ本体2402内の溝2408とカートリッジパン2404のタブ部2410との間に捕捉されたアンビル取り付け可能な層2414の近位端部2416の部分は、タブ部2410と溝2408との間から引き抜かれ得る。様々な他の状況において、アンビル取り付け可能な層2414は、溝2408とカートリッジパン2404のタブ部2410との間に捕捉されたアンビル取り付け可能な層2414の部分から引き剥がされ得る。例えば、溝2408とタブ部2410との間に捕捉されたアンビル取り付け可能な層2414は、層2414の残りの部分を引き剥がすために必要とされる力を低減するために、及び/又は、層2414が裂けることになる場所を画定するために、層2414の部分に圧入するタブ部2410によって疲労させられ得る。例えば、アンビル調整可能な層2414の中へ延びるタブ部2410は、例えば、層2414に部分的に切れ目を入れる、層2414を切断する、及び/又は層2414に穿孔することがある。ステープルカートリッジ2412がステープルカートリッジ本体2402から切り離され、アンビル取り付け可能な層2414がステープルカートリッジ本体2402及びアンビルから切り離された後、外科用ステープルは、層2412及び2414を患者内に埋め込んだままの状態で患者から取り除かれ得る。層2412及び2414は、例えば、少なくとも最低限の量の圧縮をステープルによって捕捉された患者組織に提供するために、ステープルの行を支えることができ、及び/又は、異なったステープル内の異なった厚さまで押し付けることができる。
引き続き図181及び182を参照すると、様々な実施形態において、アンビル取り付け可能な層2414は、層2414がアンビルに取り付けられ、アンビルが再び開かれた後、ステープルカートリッジ本体2402から切り離され得る。上記のとおり、ステープルカートリッジアセンブリ2400がステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入され、アンビルがアンビル取り付け可能な層2414上で閉じた後、層2414は、層2414のアンビルに面する表面2415上の接着剤及び/又はアタッチメント特徴物によってアンビルに取り付けられ得る。アンビルが再び開かれたとき、アンビル取り付け可能な層2414は、アンビルと共にステープルカートリッジ2402から離れることができる。様々な状況において、ステープルカートリッジ本体2402から離れるアンビル及びアンビル取り付け可能な層2414の動きは、層2414の近位端部2416がアンビルと共に更に動くことができるように、カートリッジパン2404のタブ部2410とカートリッジ本体2402内の溝2408との間に捕捉された層2414の部分をタブ部2410と溝2408との間から引き出すことができる。
図183及び184は、ステープルカートリッジ本体2452に取り付けられたアンビル取り付け可能な層2464を含むステープルカートリッジアセンブリ2450を備える別の実施形態を示す。本実施形態において、アンビル取り付け可能な層2464の近位端部2466は、カートリッジ本体2452の表面2456から延在し得る取り付けられた部分2470上の表面2472に取り付けられる。アンビル取り付け可能な層2464の近位端部2466は、例えば、接着剤、超音波溶接、熱溶接、及び/又は熱かしめによって表面2472に取り付けられ得る。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ2450は、ステープルカートリッジ本体2462上に配置されたステープルカートリッジ層2462を含むことができる。このような実施形態において、アタッチメント部分2470は、表面2472がステープルカートリッジ層2462のアンビルに面する表面2467とおおよそ同じ高さになるように、カートリッジ本体2452の表面2456から延在することができる。その結果、アンビル取り付け可能な層2464は、ステープルカートリッジ層2462のアンビルに面する表面2467及び表面2472の全域で実質的に平坦に置くことができる。様々な状況において、図181及び182に関連した上記実施形態と同様に、ステープルカートリッジアセンブリ2450がエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入された後、エンドエフェクタのアンビルは、アンビル取り付け可能な層2464のアンビルに面する側2465と接触させるために閉じることができる。アンビル取り付け可能な層2464のアンビルに面する側2465にある接着剤及び/又はアタッチメント特徴物は、アンビル取り付け可能な層2464をアンビルに取り付けることができる。その後、アンビルが再び開かれたとき、アンビル取り付け可能な層2464は、表面2472に取り付けられた近位端部2466の周りに枢動することができる。図181及び182に関連した上記実施形態と同様に、ステープルカートリッジ層2462、アンビル取り付け可能な層2464、及びこれらの間にある患者組織は、切断されることができ、一緒にステープル留めされ得る。その後、外科用ステープラのアンビルは、再び開かれ、及び/又は、外科用ステープラは、患者から取り除かれ、アンビル取り付け可能な層2464は、アンビルから切り離されることができ、ステープルカートリッジ層2462は、ステープルカートリッジ本体2452から切り離され得る。同様に、アンビル取り付け可能な層2464の近位端部2466は、アンビル取り付け可能な層2464が患者に埋め込まれ得るように、接着剤及び/又は表面2472へのアタッチメントから切り離され得る。
引き続き図183及び184を参照すると、様々な実施形態において、アンビル取り付け可能な層2464がアンビルに取り付けられた後にアンビルが再び開かれたとき、アンビル取り付け可能な層2464の近位端部2466は、表面2472から切り離され得る。例えば、アンビル取り付け可能な層2464の近位端部2466は、アンビルに取り付けられ得る。アンビル及び取り付けられたアンビル取り付け可能な層2464がステープルカートリッジ本体2452及び/又はステープルカートリッジ層2462から離れる方向に動くとき、層2464の近位端部2466は、表面2472から引き離され、切り離され得る。このような実施形態において、アンビル取り付け可能な層2464は、ステープルカートリッジ層2464、アンビル取り付け可能な層2464、及びこれらの間にある患者組織が切断され、ステープル留めされる前に、ステープルカートリッジから切り離され得る。
図185及び186は、ステープルカートリッジ層2506及びアンビル取り付け可能な層2510を含むステープルカートリッジアセンブリ2500を備える別の実施形態を示す。図185及び186に示された実施形態において、アンビル取り付け可能な層2510は、ステープルカートリッジ本体2502の代わりにステープルカートリッジ層2506に取り付けられ得る。ステープルカートリッジ層2506及びアンビル取り付け可能な層2510は、それぞれ、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料を構成することができる。アンビル取り付け可能な層2510は、層2510の近位端部2508から延在する第1の近位タブ部分2512を含むことができる。第1の近位タブ部分2512は、ステープルカートリッジ層2506の近位端部表面2516に取り付けられ得る。例えば、第1の近位タブ部分2512は、ステープルカートリッジ層2506の近位端部表面2516の上に糊付けされ得る、溶接され得る、及び/又はオーバーモールドされ得る。特定の実施形態において、アンビル取り付け可能な層2510は、第1の近位タブ部分2512から延在する第2の近位タブ部分2514を含むことができる。第2の近位タブ部分2514は、例えば、糊付けする、溶接する、及び/又はオーバーモールドすることにより、ステープルカートリッジ層2506の底面2518に取り付けられ得る。
図181〜184に関連した上記実施形態と同様に、ステープルカートリッジアセンブル2500が外科用ステープラのエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入された後であって、エンドエフェクタのアンビルがアンビル取り付け可能な層2510の上で閉じたとき、アンビル取り付け可能な層2510のアンビルに面する表面2511は、接着剤によって、及び/又は、アタッチメント特徴物によってアンビルに取り付けられ得る。アンビルが再び開かれたとき、アンビル取り付け可能な層2510は、アンビルと共にステープルカートリッジ層2506及びステープルカートリッジ2502から離れることができる。様々な状況において、アンビル取り付け可能な層2510は、アンビルが再び開くのにつれて、第1のタブ部分2512の周りに枢動することができる。アンビル取り付け可能な層2510がアンビルに取り付けられた後、エンドエフェクタは、ステープルカートリッジ本体2502及びステープルカートリッジ層2506が患者組織の第1の側面に位置決めされ、アンビル及びアンビル取り付け可能な層2510が患者組織の第2の半谷側の側面に位置決めされるように、患者組織の上で閉じることができる。図181及び182に関連して上述されたように、切断刃は、カートリッジ本体2502内のナイフスロット2520を通して前進させられることができ、ステープルドライバは、カートリッジ本体2502内のステープルドライバスロット2422を通して前進させられ得る。主に図185を参照すると、特定の実施形態において、アンビル取り付け可能な層の第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514は、ナイフスロット2512と整列させられ得る。切断刃がナイフスロット2520を通して前進させられるのにつれて、切断刃は、第1の多部分2512及び第2のタブ部分2514を切断することができる。様々な状況において、切断刃による第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514の切断は、第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514をステープルカートリッジ層2506から切り離すことができる。切断刃及びステープルドライバが前進させられ、ステープルカートリッジ層2506、アンビル取り付け可能な層2510、及びこれらの間にある患者組織が切断され、ステープル留めされた後、アンビルは、アンビル取り付け可能な層2510がアンビルから分離し、ステープルカートリッジ層2506がステープルカートリッジ本体2502から分離するように、再び開かれることがある。上記のとおり、図185及び186の実施形態におけるアンビル取り付け可能な層2510は、ステープルカートリッジ層2506に取り付けられるが、ステープルカートリッジ本体2502に取り付けられない。このようにして、アンビル取り付け可能な層2510をステープルカートリッジ本体2502から分離するために動作が必要とされることはない。アンビル取り付け可能な層2510の第1のタブ部分2512及び/又は第2のタブ部分2514は、ステープルカートリッジ層2506に取り付けられた状態を保つことができ、なぜならば、両方の層がステープル留めされ、患者内に埋め込み可能であるためである。例えば、切断刃がステープルカートリッジ層2506から第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514を切り離さない場合、ステープルカートリッジ層2506及びアンビル取り付け可能な層2510は、成形されたステープルによって、並びに、第1及び第2のタブ部分2512及び2514によって患者の内部で互いに取り付けられるであろう。
引き続き図185及び186を参照すると、様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ2500がステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入され、アンビル取り付け可能な層2510がアンビルに取り付けられた後、第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514は、アンビルが再び開かれ、アンビル取り付け可能な層2510がステープルカートリッジ層2506から離れるとき、ステープルカートリッジ層2506から切り離すことができる。例えば、アンビルと、アンビルに取り付けられたアンビル取り付け可能な層2510とは、第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514がステープルカートリッジ層2506から切り離れるように、ステープルカートリッジ層2506から第1のタブ部分2512及び第2のタブ部分2514を引き離すことができる。
図187及び188は、外科用ステープラと共に用いられるアンビル取り付け可能な層2550を備える別の実施形態を示す。以下に説明されるように、アンビル取り付け可能な層2550の近位端部分2554は、外科用ステープラのエンドエフェクタへの挿入のため、及び、エンドエフェクタのアンビルへの整列及び取り付けのためステープルカートリッジの近位端部分に取り付け可能である。アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、切断刃のストロークの初めに外科用ステープラの切断刃によってステープルカートリッジから切り離され得る。例えば、図188に示された切断刃2570は、いずれかの患者組織が切断される前に、及び、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552のいずれかの部分がステープルによって捕捉される前に、ステープルカートリッジからアンビル取り付け可能な層2550を切り離すことができる。
主に図187を参照すると、アンビル取り付け可能な層2550は、本体2552及び近位端部分2554を含むことができる。近位端部分2554は、ステープルカートリッジの近位端部分に付着することができるアタッチメント特徴物2556を含む。例えば、アタッチメント特徴物2556は、接着剤、溶接、及び/又は熱かしめを含むことができる。アタッチメント特徴物2556は、例えば、図181及び182に関連して上述されたように、ステープルカートリッジ内のスロットとカートリッジパンのタブ部との間に捕捉された部分を更に備えることができる。アンビル取り付け可能な層2550は、ステープルカートリッジのステープル空洞が層2550の本体2552と整列させられるように、ステープルカートリッジに取り付けること、及び、ステープルカートリッジと整列させられ得る。言い換えると、ステープルカートリッジからのステープルが発射されたとき、ステープルは、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552を捕捉するであろう。図181〜186に関連した上記実施形態と同様に、ステープルカートリッジに取り付けられたアンビル取り付け可能な層2550を含むステープルカートリッジアセンブリは、外科用ステープラのエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネルの中へ挿入され得る。エンドエフェクタのアンビルは、アンビル取り付け可能な層2550のアンビルに面する表面2553上で閉じることができる。アンビルに面する表面2553は、アンビルがアンビルに面する表面2553上で閉じたとき、アンビル取り付け可能な層2550をアンビルに解放可能に取り付ける接着剤及び/又はアタッチメント性能を含むことができる。アンビルが再び開いたとき、アンビル取り付け可能な層2550は、アンビルと共に動くためにアタッチメント特徴物2556の周りに枢動することができる。図181〜186に関連した上記実施形態と同様に、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ及び/又はバトレス材料のようなステープルカートリッジ層を含むことができる。
アンビル取り付け可能な層2550は、第1の横方向側面2566及び第2の横方向側面2568を備えることができる。第1の横方向側面2566及び第2の横方向側面2568は、これらの間に中線2564を画定することができる。特定の実施形態において、アンビル取り付け可能な層2550は、中線2564がアンビル内のナイフスロット及びステープルカートリッジ内のナイフスロットと整列させられるように、エンドエフェクタのアンビルに取り付けられ得る、及び、アンビルと整列させられ得る。アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、近位端部の近くに位置決めされ、第1の横方向側面2566から、中線2564を越えて延在する第1の横方向スリット2558を含むことができる。アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、第2の横方向側面2568から、中線2564を越えて延在する第1の横方向スリット2558に対して近位側に位置決めされた第2の横方向スリット2560を更に含むことができる。第1の横方向スリット2558及び第2の横方向スリット2560は、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552を層2550の近位端部分2554に接続することができるコネクタ部分2562をこれらの横方向スリットの間に画定することができる。
主に図188を参照すると、アンビル取り付け可能な層2550がエンドエフェクタのアンビルに解放可能に取り付けられた後、エンドエフェクタは、アンビル及びアンビル取り付け可能な層2550が組織の一方側にあり、ステープルカートリッジ及び/又はステープルカートリッジ層が組織の反対側にあるように、患者組織上で閉じることができる。その後、切断刃2570は、例えば、図181〜185に示されたナイフスロット2418のようなカートリッジ内のナイフスロット及びアンビル内のナイフスロットを通して前進させられ得る。アンビル取り付け可能な層2550の中線2564は、切断刃2570がこの中線に沿ってアンビル取り付け可能な層2550を徐々に切断するように、ナイフスロットと整列させられ得る。切断刃が矢印Dによって指示された遠位方向にアンビル取り付け可能な層2550を通して前進するのにつれて、切断刃2570の刃先2572は、最初に層2550の近位端部分2554を切断し、その後、コネクタ部分2562を切り開き、層2550の本体2552を層2550の近位端部分2554から分離する。最後に、切断刃2570は、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552を切り開く。切断刃2570がアンビル取り付け可能な層2550に通して前進させられた後、この層は、4つの断片に分割される。アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、層2550の近位部分2554から切り離される。その上、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、2つの断片2580及び2582に分割され、層2550の近位部分2554は、2つの断片2586及び2588に分割される。
様々な状況において、外科用ステープラを使用する外科医は、ステープラを完全に発射しないことがある。例えば、図188を参照すると、外科医は、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552の途中まで切断刃2570及びステープルドライバを前進させるだけでよい。実施例を続けると、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、刃2570が層2550のコネクタ部分2560を切断するとき、切断刃2570の切断ストロークの初めにステープルカートリッジから解放される。切断刃2570は、その後、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552の長さのおおよそ半分に沿って中線2564に従って切断するために前進させられるであろう。同様に、ステープルドライバは、患者組織内及び切断刃2570によって切断された層2550の本体2552の半分においてステープルを発射し成形するために前進することができる。アンビル取り付け可能な層2550の本体2552の残りの半分は、切断されることなく、ステープルによって捕捉されることがない。切断刃2570及びステープルドライバは、その後、後退させられることができ、アンビルは、再び開くことができる。アンビルが再び開かれたとき、ステープルによって捕捉され、患者組織に取り付けられたアンビル取り付け可能な層2550の本体2552の部分は、アンビルから切り離すことができる。上記のとおり、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552を近位端部分2554に接続するコネクタ部分2560は、いずれかのステープルが発射される前に、かつ、切断刃2570がいずれかの患者組織又は層2550の本体2552のいずれかの部分を切断する前に、切断され得る。その結果、層2550の本体2552は、既にステープルカートリッジから解放されている。外科用ステープラが患者から取り除かれたとき、患者組織によって捕捉されたアンビル取り付け可能な層2550の本体2552の部分は、本体2552の残りの部分をアンビルから引き離すことができる。本実施例で説明するように、アンビル取り付け可能な層2550は、ステープルカートリッジからのいずれかのステープルが層2550の本体2552内で発射されて、成形される前にアンビル取り付け可能な層2550のコネクタ部分2560が切断刃2570によって切断できるので、外科用ステープラの不完全な発射を受け入れることができる。
図181〜186に関連した上記実施形態は、外科用ステープラの不完全な発射を同様に受け入れることができる。各例において、外科用ステープラの切断刃は、アンビル取り付け可能な層をステープルカートリッジから分離するために必要とされない。図181〜184を参照して説明された実施形態において、アンビル取り付け可能な層は、外科用器具を一部発射した後、ステープルカートリッジ本体へのこの層のアタッチメントから引き抜いて解放させることができる。図185及び186に関連した上記実施形態において、アンビル取り付け可能な層は、ステープルカートリッジに取り付けられるのではなく、ステープルカートリッジ層に取り付けられる。上記のとおり、ステープルカートリッジ層及びアンビル取り付け可能な層は、両方共に患者内に埋め込み可能である。このようにして、外科用器具が完全に発射されたか否かは、図181〜186に関連した上記実施形態におけるアンビル取り付け可能な層を外科用ステープル内のステープルカートリッジから分離することに関係しない。
様々な状況において、外科医は、図181〜184を参照して説明されたアンビル取り付け可能な層をステープルカートリッジから切り離すために第2の外科用器具を使用することができる。例えば、様々な状況において、外科用ステープラは、肺組織のような壊れやすい組織に使用され、外科医は、アンビル取り付け可能な層から外科用ステープラを引き抜いて解放させることによって生じる可能性があるこの組織上の牽引を回避したいと思うことがある。このような状況において、外科医は、外科用ステープラが患者から取り除かれている間に、ステープル留めされた患者組織及びアンビル取り付け可能な層を安定して保持するために把握ツールのような別の外科用器具を導入することができる。図185〜188を参照して上述されたアンビル取り付け可能な層の様々な実施形態において、外科医は、アンビル取り付け可能な層を外科用ステープルから切り離すために第2の外科用ツールを必要としないことがある。図185及び186に関連した上記実施形態を再び参照すると、アンビル取り付け可能な層2510は、患者内に同様に埋め込まれているステープルカートリッジ層2506に取り付けられる。外科用ステープラ内のステープルカートリッジに対するアンビル取り付け可能な層のアタッチメントが存在しない。その結果、患者組織は、ステープラが患者から取り除かれたとき、アンビル取り付け可能な層をステープルカートリッジから分離するために強く引かれること、又は、引っ張られることが必要ではない。図187及び188に関連した上記実施形態を再び参照すると、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552は、切断刃2570によってこの切断刃のストロークの初めに外科用ステープラから機械的に切り離される。この場合も、外科用ステープラが患者組織を切断し、ステープル留めした後に患者から取り除く準備ができているとき、外科用ステープラ内のステープルカートリッジに対するアンビル取り付け可能な層2550の本体2552のアタッチメントが存在しない。その結果、患者組織は、ステープラが患者から取り除かれたとき、アンビル取り付け可能な層2550の本体2552をステープルカートリッジから分離するために強く引かれること、又は、引っ張られることが必要ではない。
主に図189〜190を参照すると、スリーブ27110のためのコンペンセータ27120は、本体27122の少なくとも一部分に沿って延在する縦方向突起部27124を有する本体27122を備えることができる。縦方向突起部27124は、例えば、本体27122の中線に沿って縦方向経路を画定することができる。様々な実施形態において、縦方向突起部27124は、スリーブ27110がアンビルに位置決めされたとき、アンビル内の縦方向スロットによって受容され得る。主に図191を参照すると、縦方向突起部27124は、丸みを帯びた突出部を備えることができる。例えば、縦方向突起部27124の断面は、弧及び/又は部分的な環を形成することができる。他の実施形態において、縦方向突起部27124は、角のある、及び/又は、階段状の突出部を備えることができる。コンペンセータ27120は、例えば、直線状、湾曲状、溝状、波状、及び/又はジグザグ状になることができるエッジ27126を更に備えることができる。様々な実施形態において、エッジ27126は、組み付けられたスリーブ27110がアンビルに位置決めされたとき、アンビルから延在するキャッチ延長部を受容するように構成され得るギャップ27128を備えることができる。
本明細書において概説されているように、例えば、組織厚さコンペンセータのような層は、ステープルカートリッジから放出された1つ以上の締結具によって組織に対して埋め込まれ得る。同様に本明細書において概説されているように、様々な状況において、ステープル行の全体は、組織と接触した層の少なくとも一部分を捕捉することができる。例として、ステープル行の中で最も近位側にあるステープルは、層の少なくとも一部分をこのステープル内に捕捉することができ、ステープル行の中で最も遠位側にあるステープルは、同様に層の少なくとも一部分をこのステープル内に捕捉することができる。特定の状況において、層の近位部分は、ステープル行の中で最も近位側にあるステープルに関して近位側に延在することができ、及び/又は、層の遠位部分は、ステープル行の中で最も遠位側にあるステープルに関して遠位側に延在することができる。使用中、一連の層は、埋め込まれることもある。少なくとも1つのこのような状況において、層は、切れ目に沿って連続的に埋め込むことができる。一部の状況において、層は、1層が別の層に部分的に重なるように埋め込むことができる。例として、第1の埋め込み層の遠位端部は、第2の埋め込み層の近位端部に重なることができる。同様に、第2の埋め込み層の遠位端部は、第3の層の近位端部に重なることができ、以下同様である。結果として、特定の締結具は、2層以上の層の一部分をこの締結具の中に捕捉することがある。ステープルの内部に捕捉された2層以上の層の存在は、特に、複数の隣接するステープルが2層以上の層を捕捉したとき、ステープルの内部に捕捉された組織に加えられる圧力を増加させる、及び/又は、組織の剛性を高める可能性がある。次に図192〜194を参照すると、より詳細に後述されるように、組織厚さコンペンセータ11050は、近位端部11053及び/又は遠位端部11055を備えることができ、近位端部11053及び/又は遠位端部11055は、組織厚さコンペンセータ11050の剛性及びステープル留めされている組織の剛性を低下させることができる1つ以上の張力緩和部分を備えることができる。
再び図192〜194を参照すると、組織厚さコンペンセータ11050の遠位端部11055は、この遠位端部内に画定された1つ以上のスロット11058を備えることができる。スロット11058は、例えば、組織厚さコンペンセータ11050内に画定された切り込み部及び/又は切欠き部を備えることができる。スロット11058は、互いに対して、及び/又は、組織厚さコンペンセータ11050の本体部分に対して少なくとも部分的に動くように及び/又は撓むように構成され得る突出部又はタブ部11056を画定することができる。言い換えると、スロット11058は、局在化された張力緩和を組織厚さコンペンセータ11050及び下にある組織に与えることができる。特定の状況において、第1の組織厚さコンペンセータ11050タブ部11056は、第2の組織厚さコンペンセータ11050の近位端部11053で重ね合わされることがある。様々な状況において、スロット11058は、第1の組織厚さコンペンセータ11050及び第2の組織厚さコンペンセータが互いに対して枢動することを許す。特定の状況において、主に図194を参照すると、第1の組織厚さコンペンセータ11050のタブ部11056は、第2の組織厚さコンペンセータ11050のタブ部11056で重ね合わされることがある。様々な状況において、重ね合わされた遠位端部11055内のスロット11058は、下にある組織の内部の剛性を更に低下させることができる。組織厚さコンペンセータ11050の例示された実施形態は、これの一方の端部にタブ部11057及びスロット11058の配置構成を備えるだけであり、組織厚さコンペンセータは、例えば、これの両方の端部にタブ11057及びスロット11058の配置構成を備えることがある。
特定の実施形態において、上記に加えて、各タブ11056は、先細断面形を備えることができる。例えば、各タブ部11056は、基部幅を有する組織厚さコンペンセータ11050の本体に取り付けられた基部と、反対側の端部に端部幅を有する自由端部とを備えることができ、基部幅は、端部幅より広くすることができる。特定の実施形態において、端部幅は、基部幅より広くすることができる。主に図194を参照すると、端部11055は、異なった構成を有する複数のタブ部11056を備えることができる。例として、タブ部11056は、異なった長さを有することができる。図194に示されるように、例えば、最も端のタブ部11056aは、第1の長さを有することができ、第2のタブ部11056bは、第1の長さより長い第2の長さを有することができ、第3のタブ部10056cは、第2の長さより長い第3の長さを有することができ、第4のタブ部10056dは、第3の長さより長い第4の長さを有することができ、第5のタブ部10056eは、第4の長さより長い第5の長さを有することができ、第6のタブ部10056fは、第5の長さより長い第6の長さを有することができる。このような実施形態において、タブ部10056は、組織厚さコンペンセータ10050の遠位端部に向かって徐々に短くすることができる。他の実施形態において、タブ部10056の長さは、その他の適当な配置構成で配置され得る。
様々な状況において、上記に加えて、層は、層の周囲を画定するエッジを備えることができる。これらのエッジは、特定の状況において、真っ直ぐ、実質的に真っ直ぐ、直線状、及び/又は実質的に直線状であることがある。一部のこのような状況において、層エッジは、周囲にある組織に作用する、及び/又はそうでなければ実質的に影響を与えることがある。同様に、一部のこのような状況において、エッジは、剛性でもよく、組織を堅固に支持することがある。実際には、組織の特定の部分は、層によって支持されないことがあり、これらの特定の部分は、層によって堅固に支持された組織の他の部分に隣接するが、これらの部分の間に推移がない。もう一度図192〜194を参照すると、組織厚さコンペンセータ11050の周囲は、過渡的な剛性のある領域を下にある組織に提供することができる凹凸がある構成を含むことができる。組織厚さコンペンセータ11050の周囲は、この周囲に画定され、タブ部11057を画定することができる複数の切欠き部又は凹部11059を備えることができる。上記と同様に、タブ部11057は、組織厚さコンペンセータ11050の本体から延在することができ、組織厚さコンペンセータに対して動くことができる。やはり上記と同様に、各タブ部11057は、組織厚さコンペンセータ11050の本体に取り付けられた基端部と、基端部に対して移動可能である自由端部とを備えることができる。特定の状況において、タブ部11057の自由端部は、タブ部11057の基端部の幅より狭い幅を有することができるが、他の状況において、タブ部11057の自由端部は、タブ部11057の基端部の幅より広い幅を有することができる。タブ部11057は、例えば、半円形、又は少なくとも部分的に弓形の構成のような何らかの適当な構成を備えることができる。上記の結果として、組織厚さコンペンセータ11050の本体部分の下にある及び/又は本体部分に締結された組織は、本体部分によって堅固に支持されることができ、タブ部11057の下にある及び/又はタブ部に締結された組織は、タブ部11057によって決して堅固に支持されることができず、タブ部11057に隣接しているが、タブ部11057の下にない組織は、組織厚さコンペンセータ11050によって支持されないことがある。
次に図195及び196を参照すると、ステープルカートリッジアセンブリ11100は、カートリッジ本体11110と、カートリッジ本体11110に取り付けられた組織厚さコンペンセータ11150とを備えることができる。カートリッジアセンブリ11100は、組織厚さコンペンセータ11150をカートリッジ本体11110に対して解放可能に保持するように構成された1つ以上のアタッチメント部材11160を更に備えることができる。少なくとも1つの状況において、各アタッチメント部材は、カートリッジ本体11110及び組織厚さコンペンセータ11150の周りに延在するストラップを備えることができる。使用中、上記に加えて、発射部材10030は、組織厚さコンペンセータ11150を切開し、カートリッジ本体11110内に少なくとも部分的に格納されたステープルを発射させ、アタッチメント部材11160を切断するためにステープルカートリッジ11100を通して前進させられ得る。組織厚さコンペンセータ11150は、第1の、つまり近位側の端部11157と、第2の、つまり遠位側の端部11155とを備えることができる。遠位端部11155は、組織厚さコンペンセータ11150の本体部分11153から延在する細長い突出部11156を備えることができる。図195に示されるように、細長い突出部11156は、最も遠位側のアタッチメント部材11160に関して遠位側に延在することができる。少なくとも例示された実施形態において、カートリッジ本体11110は、デッキ11113を備えることができ、このデッキの内部にカートリッジ本体11110のステープル空洞を画定することができる。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ11150の本体11153は、カートリッジ本体11110の内部に画定されたデッキ11113及びステープル空洞を覆うように、構成されることができ、配置されることができる。少なくとも一部の状況において、同様に図195に示されるように、細長い突出部11156は、デッキ11113から遠位側に延在し、デッキ11113内に画定されたステープル空洞に関して遠位側に延在することができる。
使用中、上記に加えて、組織厚さコンペンセータ11150は、本明細書に記載されているように、組織に締結されることができ、組織厚さコンペンセータ特性を提供することができる。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11150の下にある組織は、組織厚さコンペンセータ11150及び組織厚さコンペンセータを締め付けるステープルとによって堅固に支持されることがあるが、組織厚さコンペンセータ11150を取り囲む組織は、組織厚さコンペンセータ11150によって支持されないことがあり、可撓性であることがある。このような状況において、可撓性の支持されていない組織と、組織厚さコンペンセータ11150の下にある堅固に支持された組織との間の組織、即ち、推移組織は、望ましくない歪みを受ける可能性がある。このような歪みは、推移組織に悪影響を与えることがある。例として、組織厚さコンペンセータが、例えば、肺の組織、即ち、肺組織に締め付けられるとき、組織厚さコンペンセータの周囲を直接に取り囲む組織、即ち、周囲組織は、特定の状況において、特に、組織厚さコンペンセータの遠位端部に隣接する、及び/又は、遠位端部を取り囲む周囲組織、即ち、端部周囲組織は、裂けることがある。組織厚さコンペンセータ11150の遠位突出部11156は、しかしながら、端部周囲組織を支持することができる。言い換えると、遠位突出部11156は、端部周囲組織に過渡的な支持を提供することができる。このような過渡的な支持は、組織厚さコンペンセータ11150の本体によってもたらされる支持に満たない可能性があり、支持されていない組織と組織厚さコンペンセータ11150の下にある完全に支持された組織との間の歪みの変化を軽減することができる。様々な状況において、遠位突出部11156は、ステープル留めされていない組織とステープル留めされた組織との間で力を伝達することができる拡大したエリアを提供することができる。遠位突出部11156は、支持されていない組織及び組織厚さコンペンセータ11150と共に撓み、動くように構成され得る。様々な状況において、遠位突出部11156は、組織厚さコンプレッサ11150の本体及び/又は支持されていない組織に対して動くことができる。
組織厚さコンペンセータ11150は、再び図195及び196を参照すると、これの近位端部11153内に画定された切欠き部11157を更に備えることができる。切欠き部11157は、2つの遠位側に延在する突出部11158の間に画定され得る。切欠き部11157は、例えば、放物線形状のような何らかの適当な形状を備えることができる。上記と同様に、遠位側に延在する突出部11158は、近位端部周囲組織に過渡的な支持を提供することができる。このような過渡的な支持は、組織厚さコンペンセータ11150の本体によってもたらされる支持に満たない可能性があり、支持されていない組織と組織厚さコンペンセータ11150の下にある完全に支持された組織との間の歪みの変化を軽減することができる。様々な状況において、近位突出部11158は、ステープル留めされていない組織とステープル留めされた組織との間で力を伝達することができる拡大したエリアを提供することができる。近位突出部11158は、支持されていない組織及び組織厚さコンペンセータ11150と共に撓み、動くように構成され得る。様々な状況において、近位突出部11158は、組織厚さコンプレッサ11150の本体と互いに対して、及び/又は支持されていない組織に対して動くことができる。2つ以上の突出部が組織厚さコンペンセータの近位端部及び/又は遠位端部から延在する様々な代替的な実施形態が考えられる。
図196に示されるように、2つ以上の組織厚さコンペンセータ11150は、経路に沿って端と端とを接して埋め込まれ得る。このような状況において、第1の組織厚さコンペンセータ11150の遠位端部11155は、第2の組織厚さコンペンセータ11150の近位端部11153と重ねることができる。同様に、第2の組織厚さコンペンセータ11150の遠位端部11155は、第3の組織厚さコンペンセータ11150の近位端部11153と重ねることができる。様々な状況において、第1の組織厚さコンペンセータ11150の遠位端部11156は、第2の組織厚さコンペンセータ11150の凹部11157と整列させられ得る、又は少なくとも実質的に整列させられ得る。同様に、様々な実施形態において、遠位突出部11156及び近位凹部11558は、これらが実質的に同一の寸法及び/又は形状を有するような寸法及び構成にされ得る。様々な状況において、遠位突出部11156は、隣接する組織厚さコンペンセータ11150の近位凹部11157の内部に位置決めされるように構成され得る。
次に図293及び294を参照すると、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタは、ステープルカートリッジ11300を内部に受容するように構成されたカートリッジチャンネル11390を含む第1の顎部と、アンビル11391を含む第2の顎部とを備えることができる。上記と同様に、ステープルカートリッジ11300は、カートリッジ本体11310と、組織厚さコンペンセータ11350とを備えることができる。ステープルカートリッジ11300は、このステープルカートリッジに取り付けられた組織当接部材11355を更に備えることができる。組織当接部材13555は、様々な状況において、カートリッジ本体11310に着脱式に取り付けられ得る。カートリッジ本体11310に着脱式に取り付けられるのに加えて、又は代えて、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に取り付けられ得る。少なくとも1つのこのような実施形態において、当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に解放可能に締め付けられ得る。使用中、上記と同様に、締結具は、組織厚さコンペンセータ11350を組織厚さコンペンセータ11350とアンビル11391との間に捕捉された組織Tに締め付けるためにカートリッジ本体11310から展開され得る。様々な状況において、締結具は、組織当接部材11355を貫通しないことがある。特定の他の状況において、締結具は、組織当接部材11355の少なくとも一部分を貫通し、この締結具内に捕捉し、組織当接部材11355を組織Tに締め付けることがある。いずれにしても、上記と同様に、組織当接部材11355の少なくとも一部分は、支持されていない組織と、締結具によって堅固に支持された組織厚さコンペンセータ11350の下にある組織との間に過渡的な支持を提供するように構成され得る。組織当接部材11355は、例えば、舌状のような何らかの適当な形状を備えることができる。少なくとも一実施形態において、組織当接部材11355は、タブ部11356を2つの間に画定することができる1つ以上の切欠き部11358を備えることができる。組織厚さコンペンセータ11350が組織Tに対して位置決めされ、締め付けられると、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に対して撓み、組織厚さコンペンセータ11350の遠位端部に隣接する組織に支持を提供するように構成され得る。様々な状況において、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350に対して撓むことができ、タブ部11356は、例えば、互いに対して、組織当接部材11355の本体に対して、及び/又は組織厚さコンペンセータ11350に対して撓むことができる。
再び図293及び294を参照すると、組織当接部材11355の少なくとも一部分は、組織厚さコンペンセータ11350に重なることができる。様々な状況において、このような組織当接部材11355の一部分は、例えば、1つ以上の接着剤によって組織厚さコンペンセータ11350に取り付けられ得る。特定の状況において、組織当接部材11355の少なくとも一部分は、このようなステープル空洞から放出されたステープルが組織当接部材11355の少なくとも一部分を内部に捕捉し、組織当接部材11355を組織に締め付けることができるように、カートリッジ本体11310内に画定された1つ以上のステープル空洞に重なることができる。組織当接部材11355の少なくとも一部分は、カートリッジ本体11310のノーズ部11311に重なることができる。様々な状況において、このような組織当接部材11355の一部分は、例えば、1つ以上の接着剤によってノーズ部11311に取り付けられ得る。他の状況において、このような組織当接部材11355の一部分は、ノーズ部11311に取り付けられないことがある。主に図294を参照すると、組織当接部材11355の少なくとも一部分は、ノーズ部11311の遠位部分11312に重なることができる。種々の状況において、このような組織当接部材11355の一部分は、ノーズ部11311の遠位部分11312に取り付けられないことがある。少なくとも一部の状況において、ギャップが組織当接部材11355の間に画定できる。組織当接部材11355の少なくとも一部分は、カートリッジ本体11310のノーズ部11311に重なることができる。このような実施形態において、組織当接部材11355は、片持ち梁を備えることができる。
使用中、上記に加えて、ステープルカートリッジ11300は、組織の第1側面上に位置決めされることができ、アンビル11391は、第2の側面に位置決めされ得る。アンビル11391は、その後、外科用ステープル留め器具のシャフト11393内に画定された枢軸11392の周りでステープルカートリッジ11300に向かって枢動され得る。アンビル11391及びステープルカートリッジ11300が適切に位置決めされると、カートリッジ本体11310の内部に格納されたステープルは、このカートリッジ本体から放出されることができ、組織厚さコンペンセータ11350を貫通し、組織厚さコンペンセータ11350を組織Tに締め付けることができる。その後、アンビル11391は、開くことができ、エンドエフェクタは、組織Tから離され得る。このような状況において、カートリッジ本体11310は、組織厚さコンペンセータ11350から引き離されることができ、それによって、組織厚さコンペンセータ11350を残して離れる。同時に、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350と共にステープルカートリッジ11300から切り離れることができる。組織当接部材11355が組織厚さコンペンセータ11350に取り付けられる限り、組織厚さコンペンセータ11350は、組織当接部材11355を組織に対して保持することができる。様々な状況において、組織当接部材11355は、組織厚さコンペンセータ11350によって組織Tに対して付勢され得る。組織が、例えば、動き、拡大し、及び/又は、撓むとき、組織当接部材11355は、下にある組織Tを柔軟に支持し、広いエリアに亘って力、応力、及び/又は歪みを分布させることができる。
再び図293及び294を参照すると、外科用器具のエンドエフェクタは、例えば、アンビル11391に取り付けられた組織当接部材11395のような組織当接部材を備えることができる。様々な状況において、組織当接部材11395は、組織当接部材11355と同一、又は少なくとも実質的に同一にすることができる。少なくとも1つの状況において、組織当接部材11395は、タブ部11396の間に画定された切欠き部11398を備えることができる。使用中、組織当接部材11395は、例えば、1つ以上の接着剤を利用してアンビル11391に取り付けることができ、組織当接部材11395は、アンビル11391が組織Tに対して位置決めされ、その後に閉じられたとき、組織Tに対して位置決めされ得る。ステープルがステープルカートリッジから発射された後にアンビル11391が再び開かれたとき、組織当接部材11395は、アンビル11391から切り離れ、組織に取り付けられた状態を保つことができる。様々な状況において、組織当接部材11395の少なくとも一部分は、例えば、カートリッジ本体11310から放出されたステープルの内部に捕捉され得る。少なくとも一部のこのような状況において、組織当接部材11395は、アンビル11391内に画定されたステープル空洞に少なくとも部分的に重なることができ、又はステープルカートリッジの上に延在することができる。一部の状況において、例えば、活性化可能な接着剤のような1つ以上の接着剤は、組織当接部材11395が組織Tに接触するように、組織当接部材11395の組織接触表面に位置することができる。いずれにしても、主に図294を参照すると、組織当接部材11355及び組織当接部材11395の一方又は両方は、組織Tを柔軟に支持するために利用され得る。組織当接部材11355及び組織当接部材11395が両方共に利用される実施形態において、組織当接部材11355及び11395は、同一の材料、又は異なった材料で構成されることがある。組織当接部材11355及び11395は、同一の形状及び構成、又は異なった形状及び構成を備えることがある。組織当接部材11355及び11395は、同一の厚さ、又は異なった厚さを備えることもある。このような組織当接部材11355及び11395の特性は、望ましい支持断面形をこれらの組織当接部材の間に位置決めされた組織に与えるように選択され得る。例として、このような特性は、組織厚さコンペンセータ11355及び11395の一方がもう一方より高剛性であるように選択されることがある。同時に、このような特性は、組織厚さコンペンセータ11355及び11395の一方がもう一方より高可撓性であるように選択されることがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、複数の層を備えることができる。例として、組織厚さコンペンセータは、第1の層及び第2の層を備えることができる。このような層は、同一の材料、又は異なった材料で構成され得る。一部の層は、異なった特性を組織厚さコンペンセータに与えるように構成され得る。例として、組織厚さコンペンセータは、組織厚さ補償特性を与える圧縮性の第1の層と、第1の層を支持することができるより高剛性の第2の層とを備えることができる。主に図197及び198を参照すると、組織厚さコンペンセータ11250は、第1の層11251及び第2の層11252を備えることができる。第2の層11252は、圧縮性にすることができ、組織厚さ補償特性を提供することができる。第1の層11251は、剛性にすることができ、第2の層11252と支持することができる。第2の層11252は、例えば、カートリッジ本体11210に対して位置決めされることができ、及び/又は、カートリッジ本体に取り付けられ得る。特定の状況において、第1の層11251は、この第1の層の全長に沿って延在して、カートリッジ本体11210内に画定された縦方向ナイフスロット11215内に解放可能に保持されるような寸法及び構成にされ得る縦方向チャンネル11253を備えることができる。様々な状況において、第2の層11252は、第1の層11251に締め付けることができ、第1の層11251によって所定の位置に保持することができる。
再び図197及び198を参照すると、コンペンセータ11250は、複数の層を備えることがある。その上、第2の層11252の外周11218は、第1の層11251の外周11220を越えて少なくとも部分的に広げられることがある。その上、第1の層11251及び第2の層11252は、異なった剛性度を備えることがある。例えば、第2の層11252は、第1の層11251より高可撓性になるように構成されることがある。この配置構成は、ステープル11260のための適切な支持を与えるために適することがある第1の層11251及び第2の層11252からなる十分に剛性のある内側領域と、例えば、ステープル11260による組織T及び組織厚さコンペンセータ11250の捕捉中及び/又は捕捉後に、組織Tへの衝撃を和らげるのに十分な可撓性を与えるために適することがある第2の層11252からなる十分に可撓性のある外側領域とを組織厚さコンペンセータ11250に設けることがある。層11251及び11252は、例えば、接着剤によって結合され得る。第1の層11251を第2の層11252に取り付けるその他のアタッチメント手段が本開示の範囲内で考えられる。
上記に加えて、第1の層11251は、内側部分11254と、内側部分11254を少なくとも部分的に取り囲む外側部分11256を含むことがあり、外側部分11256は、内側部分11254より可撓性を有するように構成されることがある。例えば、外側部分11254は、外側部分11254の可撓性を高めることがある複数のスリット11210を備えることがある。その上、前述のとおり、第2の層11252は、第1の層11251より高可撓性になるように構成されることがある。この配置構成は、組織厚さコンペンセータ11250に異なった構成を有する3つの領域を設けることがあり、3つの領域には、最高の剛性を有し、第1の層11251及び第2の層11252の内側部分11254で構成されている第1の内側領域と、中間の剛性を有し、第1の層11251及び第2の層11252の外側部分11256で構成されている中間領域と、最低の剛性を有し、第2の層11252だけで構成されている第3の外側領域とが含まれる。
組織厚さコンペンセータ11250の第2の層11252は、織物構造に織り込まれた複数の繊維を含むことがある織物構造を備えることができる。織物構造は、例えば、ステープル11260による組織T及び組織厚さコンペンセータ11250の捕捉中及び/又は捕捉後に組織Tへの衝撃を和らげるのに十分な可撓性を第2の層11252に与えることがある。その上、外周11218は、前述のとおり、組織Tへの衝撃を最小限に抑えるために無傷組織接触表面を提供することができる繊維で構成することができる。織物構造及び繊維は、生体適合性材料で構成することができる。その上、織物構造及び/又は繊維は、例えば、PLLA、PGA、PCL、及び/又はこれらの組み合わせのような生体吸収性材料から構成することができる。
図199〜201を参照すると、ステープルカートリッジチャンネルは、カートリッジ本体1062と、カートリッジデッキ1064と、支持体1065とを備えることができるステープルカートリッジ1060を受容するように構成され得る。その上、例えば、組織厚さコンペンセータ1100のような組織厚さコンペンセータは、図199に示されるように、カートリッジデッキ1064に接して、又は、隣接して着脱式に位置決めされることがある。
再び図199〜201を参照すると、組織厚さコンペンセータは、患者内への埋め込み後に吸収されるように構成されることがある。吸収プロセスは、最初に、組織厚さコンペンセータを周囲組織Tに望ましくない影響を与えることがある粗いエッジを含むことがあるより小さい断片に破壊することがある。これらの影響を緩和するために、組織厚さコンペンセータ1100は、図201に示されるように、1つずつが無傷外周を有することがあり、単一の構造を形成するために結合されることがある複数の断片1140から少なくとも部分的に組み立てられることがある。断片1140は、吸収プロセスが最初に組織厚さコンペンセータ1100を断片1140に破壊し、それによって、粗いエッジの存在を最小限に抑えるような方式で、組織厚さコンペンセータ1100を成形するために結合され得る。例えば、断片1140は、円形断面形を備えることがあり、組織厚さコンペンセータ1100を形成するために熱接合によって結合されることがある断片1140を結合するその他の断面形及びその他の手段が本開示の範囲内で考えられる。一実施例において、断片1140は、吸収プロセスの初期段階において断片1140の分離をさせるために断片1140より速く吸収されるように構成された接着剤1143(図200を参照)によって結合され得る。図200に示されるように、断片1140は、断片1140の2つの端部分が、例えば、接着剤によって、互いに解放可能に取り付けられるように、1つの断片1140の端部分が別の1つの断片1140の端部分と重なり合った重なり配列に配置され得る。特定の状況下で、断片1140は、図201に示されるように、1つの断片1140が複数の断片1140の上に位置決めされる、及び、複数の断片に解放可能に取り付けられることができる別の重なり配列に配置され得る。
図202〜204を参照すると、上記のとおり、組織厚さコンペンセータは、患者内への埋め込み後に吸収されるように構成されることがあり、吸収プロセスは、最初に組織厚さコンペンセータを不揃いのより小さな断片に破壊することがある。無傷外側エッジを有する小さな断片を生じるように吸収プロセスを導くことは、上記のとおり、無傷外側エッジを有する小さな断片から始めることによって達成される可能性がある。別のアプローチは、吸収プロセスの初期段階において、組織厚さコンペンセータを、無傷周囲を有するより小さな断片に分離させるような方式で組織厚さコンペンセータを変更することを含むことがある。例えば、図202に示されるように、組織厚さコンペンセータ1200は、例えば、複数の円形状部分1210を生じるために、例えば、組織厚さコンペンセータ1200の形に作る、又は、彫ることができるパターン1212のようなパターンを備えることがある。部分1210は、図202Aにおいて断面図に示されるように、円形状部分1210の円周1214に沿って組織厚さコンペンセータ1200を縮小することによって画定され得る。その結果、円形状部分1210の円周1214に沿ったより速い吸収が行われることがあり、吸収プロセスの初期段階において円形状部分1210を相互に分離することを引き起こすことがある。無傷外周を含むその他の幾何学的形状を有する部分を備えるパターンが本開示の範囲内で考えられる。例えば、図203に示されるように、組織厚さコンペンセータ1200’は、組織厚さコンペンセータ1200’の長さに沿って波状断面形内で縦方向に延在する断面形を含むことがある部分1218を備えるパターン1216を備えることがある。別の実施例において、図204に示されるように、組織厚さコンペンセータ1200’’は、六角形状部分1222を含むことがあるパターン1220を備えることがある。
図205を参照すると、上記のとおり、組織厚さコンペンセータ1250のような組織厚さコンペンセータは、例えば、ステープル1002のようなステープルによって組織Tと共に捕捉されることがあり、例えば、患者への埋め込み後の吸収プロセスの初期段階において、断片1226のような無傷断片に破壊されるように構成されることがある。分離し次第、断片1226は、互いに対して動く、及び/又は、摺動することができ、周囲組織Tに影響を与えることがある。断片1226の間の相対運動を最小限に抑えるために、発射ステープル1002は、図205に示されるように、ステープル1002が複数の断片1226を捕捉するように、組織厚さコンペンセータ1250に空間的に配置され得る。このことは、吸収プロセスの初期段階において、断片1226が相互に分離された後であっても、組織厚さコンペンセータ1250を実質的に唯一の構造内に維持するのにも役立つことがある。したがって、組織厚さコンペンセータ1250は、吸収プロセスの初期段階において断片1226が相互に分離された後に、ステープル1002によって捕捉された組織Tのための支持を引き続き提供することがある。
上記に加えて、次に図206を参照すると、更に別のアプローチは、無傷外側エッジを含む小さな断片を生じるために組織厚さコンペンセータの吸収プロセスを導くことを必要とされる可能性がある。例えば、図206に示されるように、組織厚さコンペンセータ1300のような組織厚さコンペンセータは、上記のとおり、組織厚さコンペンセータ1300の可撓性を改善するために戦略的に位置決めされ得る複数のスリット1310を備えることがある。その上、スリット1310は、吸収プロセスの初期段階中に、組織厚さコンペンセータ1300を相互に分離することがある複数の部分1312に部分的に分けることがある。スリット1312は、図206に示されるように、部分1312の外周1314に沿って組織厚さコンペンセータ1300の幅を縮小することができる。この幅の縮小は、部分1312の外周1314に沿ったより速い吸収を導くことがあり、結果として、吸収プロセスの初期段階中に組織厚さコンペンセータ1300を別々の部分1312に破壊することができる。
図207A及び207Bを参照すると、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタは、第1の顎部及び第2の顎部を備えることができ、第1の顎部及び第2の顎部の少なくとも一方は、もう一方に対して動かされるように構成され得る。特定の実施形態において、エンドエフェクタは、ステープルカートリッジチャンネル1010を含む第1の顎部と、アンビル1012(図207B)を含む第2の顎部とを備えることができ、アンビル1012は、例えば、ステープルカートリッジチャンネル1010に向かう方へ、及び/又は、ステープルカートリッジチャンネル1010から遠ざかる方へ枢動することができる。ステープルカートリッジチャンネル1010は、例えば、ステープルカートリッジチャンネル1010の内部に着脱式に保持され得るステープルカートリッジ1020を受容するように構成され得る。その他の実施形態は、カートリッジチャンネル1010から容易に取り除くことができるステープルカートリッジを含むことがある。ステープルカートリッジ1020は、カートリッジ本体1022と、カートリッジデッキ1024と、層1000とを備えることができ、図207Aに示されるように、層1000は、カートリッジデッキ1024に接触して、又は、隣接して着脱式に位置決めされることがある。
本明細書に記載された他の実施形態と同様に、再び図207A及び207Bを参照すると、カートリッジ本体1022は、複数のステープル空洞1026と、各ステープル空洞1026の内部に位置決めされたステープル1002とを備えることができる。やはり本明細書に記載された他の実施形態と同様に、ステープル1002は、カートリッジ本体1022の内部に位置決めされたステープルドライバ1028によって支持されることができ、図207Bに示されるように、スレッド及び/又は発射部材は、例えば、ステープル空洞1026の内部でステープルドライバ1028を上向きに持ち上げ、ステープル空洞1026からステープル1002を放出するためにステープルカートリッジ1020を通して前進させることができる。組織T及び/又は層1000は、図207Bに示されるように、ステープル1002がステープル空洞1026から放出されるのにつれて、ステープル1002によって捕捉され得る。
層1000は、生体適合性材料で構成されることがある。その上、層1000は、例えば、PLLA、PGA、PCL、及び/又はこれらの組み合わせのような生体吸収性材料で構成され得る。少なくとも一実施形態において、層1000は、上記のとおり、層1000及び組織Tがステープル1002によって捕捉されたとき、組織T厚さを補償するために設計された内部圧縮特徴物を含むことがある組織厚さコンペンセータを備えることができる。
再び図207Bを参照すると、層1000は、層1000とこの層に接して位置決めされた組織との間の滑りを減らすように構成され得る組織接触表面1003を含むことができる。組織接触表面1003と接触した組織Tに対して加えられる力は、組織Tと組織接触表面1003との間の接触面積に一部は依存することがある。圧力は、面積に反比例するので、接触面積を縮小することは、組織Tに対してより高い圧力を生み出すことがあり、今度は、より優れた滑り防止を生み出すことがある。組織接触表面1003は、小さな接触面積を含む複数の滑り止め1030を含むことがあり、滑り止め1030は、層1000とこの層に接して位置決めされた組織Tとの間の滑りを減らすことがある。層1000は、例えば、圧縮成形技術によって、滑り止め1030を用いて製造され得る。代替的に、滑り止め1030は、層1000が、例えば、複数の突起構造体を生じることがあるレーザー及び/又は化学エッチング技術によって製造された後に、組織接触表面1003の上に成形され得る。その上、滑り止め1030は、例えば、最終的なマイクロメートル及び/又はナノメートルスケールの滑り止めを得ることができるマスタとして既製のフォトマスクを一般に使用することがあるフォトリソグラフィー技術を使用して組織接触表面1003の上に成形されたマイクロメートル及び/又はナノメートルスケールの構造体を備えることがある。マイクロメートル及び/又はナノメートルスケールの滑り止め1030を成形する他の技術が本開示の範囲内で利用され、考えられる。一実施例において、電子ビームリソグラフィーが滑り止め1030を作成するために利用されることがある。
次に図207C〜224を参照すると、滑り止め1030は、複数の形状を備えることができる。例えば、図207Cに示されるように、組織接触表面1003は、正方形及び/又は長方形基部と、組織接触表面1003から大まかに離れる方へ延在する実質的に垂直な側面とを含むことがある柱形状滑り止め1038を含むことがある。その上、柱形状滑り止め1038は、図208の断面図に示されるように、大まかに狭い上部又は先端部1040で終端することがある。その上、組織接触表面1003は、図218に示されるように円錐形滑り止め1032、図219に示されるようにピラミッド形滑り止め1034、及び/又は図211に示されるようにドーム形滑り止め1042を含むことがある。ピラミッド形滑り止め1034は、正方形及び/又は三角形基部と、組織接触表面1003から大まかに離れる方へ延在することがある傾斜側面とを含み、図220に断面図で示されるように上部1036で終端することがある。
滑り止め1030は、所定のパターン又は配列で組織接触表面1003に空間的に配置され得る。例えば、滑り止め1030は、互いに平行して表面1003の全長に沿って縦方向に延在することがある複数の列で組織接触表面1003に空間的に配置され得る。滑り止め1030は、空間的に円形状にも配置され得る。例えば、滑り止め1030は、同心円状に配置され得る。代替的に、滑り止め1030は、組織接触表面1003に不規則に位置決めされ得る。
上記に加えて、組織接触表面1003は、組織接触表面1003の様々な領域に沿って様々な程度の滑り防止を提供するために、複数の形状、複数の高さ、及び/又は複数の空間的配置構成を備える滑り止め1030を含むことがある。例えば、より大きな滑り防止は、組織接触表面1003の領域で、及び/又は、領域の周りで必要とされることがあり、ステープル1002は、組織Tを貫通し、組織Tを捕捉するように構成されている。
図209、210、及び215〜217を参照すると、層1000は、組織接触表面1003の上に展開され得る直線状突起部1044を備えることがある。直線状突起部1044は、縦方向に延在することがある。例えば、直線状突起部1044は、図209に示されるように、層1000の全長に沿って、互いに平行に延在することがある。代替的に、直線状突起部1044は、図215に示されるように、層1000幅に沿って、互いに平行に延在することがある。その上、縦方向及び横方向直線状突起部1044は、経路に交差することがある。例えば、図217に示されるように、直線状突起部1044の第1のパターン1046は、組織接触表面1003上で第1の方向に平行に延在することがあり、直線状突起部1044の第2のパターン1048は、組織接触表面1003上で第2の方向に平行に延在することがあり、第1の方向は、第2の方向に垂直に、又は実質的に垂直になることができる。その上、直線状突起部1044は、図210に示されるように、実質的に均一な断面積を備えることがある。代替的に、直線状突起部1044は、異なった断面積(図示せず)を備えることがある。特定の状況において、第1のパターン1046及び第2のパターン1048は、連続的又は断続的であることがある。
上記に加えて、層1000は、単独で、又は、直線状突起部1044と組み合わせて組織接触表面1003上に展開され得る非直線状突起部を含むことがある。その上、直線状突起部1044及び/又は非直線状突起部は、望ましい程度の滑り防止を提供するために滑り止め1030と組み合わせて組織接触表面1003に展開され得る。
図213及び214を参照すると、層1000は、図223に示されるように、組織接触表面1003の中に彫ることができる複数の窪み部1050を備えることがある。窪み部1050は、図224に示されるように、実質的に均一なソケット形状を備えることがある。代替的に、窪み部1050は、組織接触表面1003の様々な領域に沿って異なった程度の滑り保護を提供することがある、異なった深さを備えることがある。概して、特別な窪み部のより大きな深さは、窪み部が存在する領域のより高い可撓性と、このような領域のより高い可縮性とを生じることがある。その上、滑り止め1030に関連した上記のとおり、窪み部1050は、複数の形状及び/又は空間配置構成を備えることがある。その上、層1000は、組織接触表面1003に空間的に配置された窪み部1050と滑り止め1030との組み合わせを備えることがある。特定の状況において、滑り止め1030及び窪み部1050は、交番するパターンで配置されることがある。
再び図223及び224を参照すると、層1000は、(上記)直線状突起部1044と同様に、例えば、図223に示されるように、互いに平行に縦方向に、層1000の長さに沿って延在することがある直線状窪み部1052を備えることがある。その上、層1000は、例えば、交番するパターンで、組織接触表面1003の上に空間的に配置された直線状窪み部1052及び直線状突起部1044の組み合わせを備えることがある。その上、次に図221及び222を参照すると、直線状窪み部1052と直線状突起部1044との組み合わせは、図221に示されるように、波形パターン1054で配置され得る。
次に図244〜246を参照すると、例えばコンペンセータ22320のような組織厚さコンペンセータは、ステープル成形ポケット22062a及び22062bとそれぞれ整列させることができる複数の第1の空洞22322a及び複数の第2のキャビティ22322bを備えることができる。主に図245を参照すると、ステープル成形ポケット22062a及び22062bは、アンビル22060上の別々の階段状表面に画定されることがある。より詳細には、成形ポケット22062aは、アンビル22060の第1の表面22069aに画定されることができ、成形ポケット22062bは、第2の表面22069bに画定されることができ、例えば、第1の表面22069aは、第2の表面22069bに対してオフセットさせて、又はより高く位置決めされ得る。組織厚さコンペンセータ22320の第1の空洞22322aは、第2の空洞22322bより大きくなることがあり、少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の空洞22322aは、第2の空洞22322bより上の方に延在することができる。上記の結果、第1の空洞22322aは、第1のステープル成形ポケット22062aの中へ上向きに延在することができる共に、同時に、第2の空洞22322bは、第2のステープル成形ポケット22062bの中へ上向きに延在することができる。第1の空洞22322a及び/又は第2の空洞22322bは、薬物を収容するように構成され得る。
上記に加えて、第1の空洞22322aは、特定の列に配置されることができ、第2の空洞22322bは、異なった列に配置され得る。空洞22322a及び/又は空洞22322bは、ステープル成形ポケット22062a及び22062bの内部にそれぞれ内にぴったりと嵌合するように構成され得る。その上、コンペンセータ22320は、コンペンセータ22320の第2の層22327がアンビル22060の第2の表面22069bと接して位置決めされるように、アンビル22060に組み付けることができる。次に図247及び248を参照すると、コンペンセータ22320は、アンビル22060がアンビルとステープルカートリッジとの間で組織Tを圧縮するためにステープルカートリッジ22000に向かって変位させられたとき、コンペンセータ22320がアンビル22060に当接するように、アンビル22060に隣接して位置決めされ得る。
次に図224A及び224Bを参照すると、上記と同様に、層1000は、アンビル1012がアンビルとステープルカートリッジとの間で組織Tを圧縮するためにステープルカートリッジ1020に向かって変位させられたとき、層1000がアンビル1012に当接することができるように、アンビル1012に隣接して位置決めすることもできる。やはり上記と同様に、層1000は、ステープル1002がステープルドライバ1028によってステープル空洞1026から放出されるのにつれて、ステープル1002によって捕捉されることがある。特に、図224A及び224Bに示されるように、ステープル1002は、各々が基部1060と、第1の先端部1063を備える第1の変形可能な部材1062と、第2の先端部1065を備える第2の変形可能な部材1064とを備え、第2の先端部は、ステープル1002がステープルドライバ1028によってステープル空洞1026から放出されるのにつれて、第1の先端部1063と一緒に、第1の先端部及び第2の先端部のそれぞれの成形ポケット1066及び1068に達するように層1000を貫通することがある。その上、先端部1063及び1065は、先端部1063及び1065がそれぞれ成形ポケット1066及び1068から出る戻り経路上をガイドされるのにつれて、各々が層1000をもう一度貫通することがある。
再び図224Aを参照すると、層1000は、層1000の残りの部分と比べて低減された厚さを備える部分1070を含むことがある。例えば、図224Aに示されるように、層1000は、実質的に均一の厚さ「A」を備えることがあり、部分1070は、厚さ「A」より小さな厚さを備えることがある。その上、層1000は、ステープル1002を発射し次第、変形可能な部材1062及び1064の先端部1063及び1065がそれぞれのポケット1066及び1068に向かって進むのにつれて、ステープル1002の先端部1063及び1065が組織Tと層1000の全層厚さ「A」とを貫通し、これらの先端部がそれぞれポケット1066及び1068から外へガイドされるのにつれて厚さが低減された部分1070を貫通するように、ステープルカートリッジ1020と整列させられ得る。厚さが低減された部分1070は、ポケット1066及び1068からの先端部1063及び1065の戻り経路上でそれぞれ組織Tへの先端部1063及び1065の再穴開けを改善することがある。
次に図224Bを参照すると、層1000は、層1000の残りの部分と比べて増加された厚さを備える突起部1080を備えることがある。例えば、図224Bに示されるように、層1000は、実質的に均一の厚さ「A」を備えることがあり、突起部1080は、厚さ「A」より大きな厚さ「A+B」を備えることがある。層1000は、ステープル1002を発射し次第、変形可能な部材1062及び1064の先端部1063及び1065がそれぞれのポケット1066及び1068に向かって進むのにつれて、ステープル1002の先端部1063及び1065が組織Tと層1000の全層厚さ「A」とを貫通するように、ステープルカートリッジ1020と整列させることができる。その上、ステープル1002の先端部1063及び1065は、これらの先端部がそれぞれポケット1066及び1068から外へガイドされるのにつれて、層1000の厚さ「A」を貫通することがあり、それによって、変形可能な部材1062及び1064を少なくとも部分的に突起部1080の周りに巻き付ける、又は実質的に巻き付けることがある。換言すれば、組織T及び突起部1080は、変形可能な部材1062及び1064のそれぞれとステープル1002の基部1060との間に捕捉されることがある。上記に加えて、突起部1080は、列状に配置されることがあり、アンビル1020のステープル成形ポケットの内部にぴったり嵌合するように構成され得る。例えば、図224Bに示されるように、突起部1080は、成形ポケット1066及び1068との嵌め合い係合のため構成され得る湾曲した断面形を備えることができる。
上述のとおり、外科用ステープラの特定の実施形態は、エンドエフェクタのアンビルの表面に配置されたバトレス材料及び/又は組織厚さコンペンセータのような層を含むことがある。この層は、動き及び/又は位置ずれの影響を受けやすい。例えば、この層は、外科医が組織をステープル留めする前に外科用ステープラを位置決めしている間に、この層が患者組織を越えて引きずられた場合、アンビルに対して動かされることがある。特定の実施形態において、この層は、外科用ステープラが発射された後まで、層がアンビルと整列された状態を保つように層をアンビルに取り付ける保持特徴物を解放可能に含むことができる。特定の実施形態において、解放可能な保持特徴物は、患者に埋め込み可能にすることができる。
特定の実施形態において、次に図225〜227を参照すると、バトレス材料及び/又は組織厚さコンペンセータのようなアンビル取り付け可能な層33420は、殻部33426、殻部33426内に画定された空洞33424、及び空洞33424の内部に位置決めされた核部33425を有することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、殻部33426は、連続押し出し形状から成形されたフィルム本体を備えることができ、核部33425は、例えば、ORCのような繊維薬物コアを備えることができる。少なくとも一実施形態において、殻部33426は、アンビル22060の内部に画定されたナイフスロット22063の中へ延在して、アンビル取り付け可能な層33420をアンビル22060に解放可能に保持するように構成され得る1つ以上の可撓性脚部33423を備えることができる。
特定の他の実施形態において、図244〜248を参照すると、バトレス材料及び/又は組織厚さコンペンセータのようなアンビル取り付け可能な層22320は、アンビル22060に取り付けることができる。少なくとも一実施形態において、アンビル取り付け可能な層22320は、ステープル成形ポケット22062a及び/又は22062bの内部にそれぞれぴったりと嵌合するように構成され得る空洞22322a及び/又は空洞22322bを含むことができる。このぴったり嵌合は、アンビル22060に対してアンビル取り付け可能な層22320を解放可能に保持することができる。特定の実施形態において、アンビル取り付け可能な層22320は、アンビル取り付け可能な層22320の第2の層22327がアンビル22060の第2の表面22069bに接して位置決めされるように、アンビル22060に組み付けることができる。特定の実施形態において、次に図247及び248を参照すると、アンビル取り付け可能な層22320は、アンビル22060がアンビルとステープルカートリッジとの間で組織Tを圧縮するためにステープルカートリッジ22000の方へ変位させられるとき、アンビル取り付け可能な層22320がアンビル22060に当接できるように、アンビル22060に隣接して位置決めされ得る。
図228〜234を参照すると、リテーナは、アンビル取り付け可能な層をエンドエフェクタのアンビルに整列させる、及び、取り付けるために使用され得る。主に図229及び230を参照すると、アンビル取り付け可能な層2030は、本体2034と、本体2034から延在する突起部2036とを含むことができる。図231〜234を参照すると、突起部2036は、エンドエフェクタのアンビル2042内のナイフスロットのようなスロット2048を係合することができる。特定の実施形態において、突起部2036は、突起部2036がスロット2048の中へ挿入されたときに圧縮されるように、スロット2048より広くすることができる。特定の実施形態において、突起部2036は、この突起部が外向きに膨らみ、スロット2048の表面を圧迫するように変形させることができる。突起部2036とスロット2048との間の圧縮力は、アンビル2042に対してアンビル取り付け可能な層2030を保持する保持力を提供することができる。
アンビル取り付け可能な層2030は、リテーナ2000に解放可能に取り付けることができる。リテーナ2000は、アンビル取り付け可能な層2030をアンビル2042と整列させ、アンビル取り付け可能な層2030をアンビル2042に取り付けることができる。リテーナ2000の実施形態は、カバー2006と、このカバーから延在するタブ部2008、2010(図228〜230に示されたタブ部2010)を含むことができる。図229及び230に示されるように、タブ部は、ステープルカートリッジ2020をリテーナ2000に係合し、解放可能に保持することができる。リテーナは、カバー2006から延在して、利用者がリテーナ2000、ステープルカートリッジ2020、及びアンビル取り付け可能な層2030をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2040の中へ挿入するために把握することがあるグリップ部分2002を更に含むことができる。
リテーナ2000は、カバー2006から延在するタブ部2014を更に含むことができる。特定の実施形態において、リテーナ2000は、1つのタブ部がカバー2006の各側面から延びる2つのタブ部2014を含むことができる。図228において最もよく分かるように、各タブ部2014は、内向きに面する溝2016と内向きに面する角のある表面2018とを含むことができる。図229及び230を参照すると、アンビル取り付け可能な層2030の横方向エッジは、タブ部2014内の溝2016を係合することができる。アンビル取り付け可能な層2030が様々な実施形態においてリテーナ2000のスロット2016内に係合されたとき、アンビル取り付け可能な層2030とリテーナ2000のカバー2006とは、これらの間にギャップを画定することができる。アンビル取り付け可能な層2030は、層2030の突起部2036がリテーナ2000から遠ざかる方へ延在するように、リテーナ2000の上に配置され得る。図228及び231において最もよく分かるように、リテーナ2000は、カバー2006から延在する隆起した畝部2022を更に含むことができる。図231に最もよく示されるように、リテーナ2000の隆起した畝部2022は、アンビル取り付け可能な層2030の突起部2036と整列させられ得る。
使用中、外科医、看護師、臨床医又はその他の利用者は、ステープルカートリッジ2020をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2040の中へ挿入し、アンビル取り付け可能な層をリテーナから解放するためにリテーナ上でアンビルを閉じ、層をアンビルに取り付け、その後、エンドエフェクタからリテーナを取り除くことができる。主に図231〜234を参照すると、利用者は、グリップ部分2002によってリテーナ2000を把握し、ステープルカートリッジ2020をエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2040の中へ挿入することができる。ステープルカートリッジ2020がステープルカートリッジチャンネル2040の中へ挿入されているのにつれて、リテーナ2000のタブ部2008は、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2040を係合することができる。図231は、ステープルカートリッジ2020の上部にリテーナ2000及びアンビル取り付け可能な層2030がある状態でステープルカートリッジチャンネル2040の中に装填されたステープルカートリッジ2020を示す。更に図231に示されるように、エンドエフェクタのアンビル2042は、アンビル取り付け可能な層2030及びリテーナ2000の上方に位置決めされている。次に図232を参照すると、アンビル2042は、リテーナ2000及びアンビル取り付け可能な層2030に向かって動かされ得る。アンビル2042が動かされるのにつれて、アンビル2042の表面2044は、アンビル取り付け可能な層2030の本体2034に接触することができる。その上、アンビル2042のナイフスロットのようなスロット2046は、アンビル取り付け可能な層2030の畝部2036を係合することができる。同様に、アンビル2042がステープルカートリッジ2020に向かって動かされるのにつれて、アンビル2042の横方向エッジ2050は、フィルム保持タブ部2014の内向きに面する角のある表面2018を係合することができ、内向きに面する溝2016がアンビル取り付け可能な層2030の横方向エッジから離れる方へ動くように、内側に向かうタブ部2014を外向きに押し進める。
引き続いてアンビル取り付け可能な層2030に向かうアンビル2042の動きは、アンビル取り付け可能な層2030をリテーナ2000のカバー2006の方へ押し進めることができる。同様に、アンビル2042がステープルカートリッジ2020の方へ引き続き動くのにつれて、リテーナ2000の隆起した畝部2022は、アンビル2042のスロット2046を係合するとき、アンビル取り付け可能な層2034の突起部2036を支持することができる。上記のとおり、リテーナ2000の隆起した畝部2022は、アンビル取り付け可能な層2030の突起部2036の外側寸法が外向きに広がるように、アンビル取り付け可能な層2030の突起部2036を変形させることができる。言い換えると、アンビル取り付け可能な層2030の畝部2036がアンビル2042のスロット2046に入るのにつれて、リテーナ2000の隆起した畝部2022は、突起部2036を膨らませて、及び/又は、アンビル2042のスロット2046の中へ拡大させて、突起部2036の下でアンビル取り付け可能な層2030に圧入することができる。拡大された突起部2036とスロット2046との間に結果として生じる接触は、アンビル取り付け可能な層2030の畝部2036をスロット2046の内部に保持することができる。スロット2046は、突起部2036の少なくとも一部分を捕捉することができ、更にアンビル2042のスロット2046の内部に突起部2036を持ち続けるリップ部2048を含むことができる。
次に図233を参照すると、アンビル2042がリテーナ2000から離れる方へ動かされるとき、アンビル取り付け可能な層2030は、アンビル2042と一緒にリテーナ2000から運び出される。図234に示されるように、アンビル2042及びアンビル取り付け可能な層2030がリテーナ2000から離れる方へ動かされたとき、リテーナ2000は、アンビル取り付け可能な層2030及びステープルカートリッジ2020をエンドエフェクタの中に残したまま、エンドエフェクタから取り除くことができる。
再び図229及び230を参照すると、特定の実施形態において、アンビル取り付け可能な層2030の近位端部2032は、ステープルカートリッジ2020に取り付けられ得る。例えば、アンビル取り付け可能な層2030は、接着剤、タック溶接、及び/又は熱かしめによってステープルカートリッジ2020に取り付けられ得る。様々な実施形態において、アンビル取り付け可能な層2030は、アンビル取り付け可能な層2030がアンビル2042に取り付けられ、アンビルが再び開かれた後、ステープルカートリッジ2020から切り離され得る。様々な他の実施形態において、アンビル取り付け可能な層2030は、ステープルカートリッジ内のステープルが発射させられ、アンビル取り付け可能な層2030が発射されたステープルの内部に捕捉される後まで、ステープルカートリッジ2020に取り付けられた状態を保つことができる。
図235は、リテーナ2000から分離したアンビル取り付け可能な層2030を示す。図236及び237は、アンビリ取り付け可能な層の他の実施形態を示す。図236は、本体2064と本体から延在する別々の突起部2062とを含むアンビル取り付け可能な層2060の実施形態を示す。図237は、本体から延在する別々の突起部2072と共に本体2074を含むアンビル取り付け可能な層2070の別の実施形態を示す。例えば、1つ1つの別々の突起部2072は、アンビル取り付け可能な層2070の本体から延在する釘部2073と、釘部2073から延在するキャップ2075とを含むことができる。特定の実施形態において、キャップ2075は、突起部2072がスロット2046の中へ挿入されたとき、キャップがアンビル2042内のスロット2046の横方向エッジ2048に広がるように、釘部2073より大きな寸法を有することができる。
次に図238〜243を参照すると、アンビル取り付け可能な層の様々な実施形態は、アンビル取り付け可能な層の本体内に成形され得る1つ以上の展開可能なアタッチメント特徴物を含むことができる。図238〜240は、本体2082と本体2082内に成形された展開可能なアタッチメント特徴物2084の配列とを含むアンビル取り付け可能な層2080の実施形態を示す。各展開可能なアタッチメント特徴物2084は、本体2082内に開口部2085を成形することにより本体2082内に成形され得る。各展開可能なアタッチメント特徴物2084は、本体2082に取り付けられた縦方向部分2086と、縦方向部分2086に取り付けられた横方向部分2088とを含むことができる。様々な実施形態において、縦方向部分2086は、蝶番2087によって本体2082に取り付けられ得る。各展開可能なアタッチメント特徴2084を取り囲む開口部2085と蝶番2087とは、より詳細に後述されるように、非展開構成と展開構成との間で展開可能なアタッチメント特徴物2084の動きを許すことができる。様々な他の実施形態において、蝶番2087は、存在しないことがある。このような実施形態において、展開可能なアタッチメント特徴物2084は、例えば、非展開構成と展開構成との間で動くために縦方向部分2086の周りに曲げられ得る。
図238は、非展開構成において展開可能なアタッチメント特徴物2084を示し、展開可能なアタッチメント特徴物2084の1つずつは、アンビル取り付け可能な層2084の本体2082によって画定された平面内に実質的に存在する。図239は、展開構成において展開可能なアタッチメント特徴物2084を示し、展開可能なアタッチメント特徴物2084の1つずつは、アンビル取り付け可能な層2080の本体2082によって画定された平面から外へ延在する。例えば、展開可能なアタッチメント特徴物2084は、本体2082によって画定された平面から外へ延在するために、蝶番2087の周りに回転することができる。図240に示されるように、展開可能なアタッチメント特徴物2084は、アンビル2042のスロット2046内に展開させられ得る。展開されたとき、展開可能なアタッチメント特徴物2084の縦方向部分2086は、アンビル2042のスロット2046の中へ延びることができ、横方向部分2088は、スロット2046の中へ更に延びることができる。様々な状況において、展開可能なアタッチメント特徴物2084の横方向部分2088は、アンビル取り付け可能な層2080とアンビル2042との間でより強力な保持を行うためにスロット2046内のリップ部2048を係合することができる。その上、展開可能なアタッチメント特徴物2084の横方向部分2088とスロット2046内のリップ部2048との間の係合は、展開可能なアタッチメント特徴物2084が非展開位置に戻ることを妨げる。特定の実施形態において、各展開可能なアタッチメント特徴物2084の縦方向部分2086は、スロット2046の細い部分2047より短くすることができる。このような実施形態において、縦方向部分2086は、横方向部分2088がスロット2046内のリップ部2048を係合するとき、張力を受けることができる。横方向部分2088内の張力は、アンビル2042にぴったりと接してアンビル取り付け可能な層2080の本体2082を保持することができる。
本体2082及び展開可能なアタッチメント特徴物2084は、単一の本体から成形されることがある。その後、開口部2085は、例えば、本体2082の中に開口部2085を切り込むことによって本体2082に成形され得る。開口部2085は、ステープル留めツール、切断刃、レーザー、又はその他の適当な手段によって切り込まれ得る。様々な他の実施形態において、アンビル取り付け可能な層2080及び開口部2085は、型で成形され得る。特定の実施形態において、開口部2085は、本体2082と展開可能なアタッチメント特徴物2084との間にギャップを含むことができる。特定の他の実施形態において、開口部2085は、本体2082と展開可能なアタッチメント特徴物2084との間にギャップを設けない。様々な実施形態において、蝶番2087は、例えば、本体2082と縦方向部分2086との間でアンビル取り付け可能な層2080を薄くすること、又は巻くことによって成形され得る。様々な他の実施形態において、蝶番は、本体2082と展開可能なアタッチメント特徴物2084の縦方向部分2086との間の厚さに変化をもたらさない。
上記図238〜240は、展開可能なアタッチメント特徴物2084がそれぞれ円形部分を含む横方向部分2088を含む、アンビル取り付け可能な層2080の実施形態を示す。横方向部分は、限定されることなく、三角形、楕円形、及び多角形を含むその他の適当な形状を含むことができる。例えば、図241〜243は、展開可能なアタッチメント特徴物2094がそれぞれ矩形断面を有する横方向部分2098を含む、アンビル取り付け可能な層2090の実施形態を示す。各展開可能なアタッチメント特徴物2094は、蝶番2097によって本体2092に取り付けられ得る。
特定の実施形態において、アンビル取り付け可能な層の本体及び展開可能なアタッチメント特徴物は、可撓性及び/又は弾性材料で構成することができる。例えば、再び図238〜240を参照すると、アンビル取り付け可能な層2080の本体2082及び展開可能なアタッチメント特徴物2084は、可撓性及び/又は弾性材料で構成することができる。別の例として、図241〜243を参照すると、アンビル取り付け可能な層2090の本体2092及び展開可能なアタッチメント特徴物2094は、可撓性及び/又は弾性材料で構成することができる。図238〜240のアンビル取り付け可能な層2080を参照すると、各展開可能なアタッチメント特徴物2084がアンビル2042のナイフスロットのようなスロット2046の中に展開されたとき、横方向部分2088は、スロット2046の細い部分2047を通過するために撓む及び/又は変形することができる。その後、横方向部分2088がスロット2046のリップ部2048を越えて、スロット2046の広い部分2049の中へ延在するのにつれて、横方向部分2088は、撓んでいない、及び/又は、変形していない形状に戻ることができる。横方向部分2088が撓んでいない及び/又は変形していない形状に戻るのにつれて、横方向部分2088は、スロット2046の広い部分2049の中へ横方向に延びることができる。横方向部分2088がスロット2046の広い部分2049の中へ横方向に延びるのにつれて、スロット2046の狭い部分2047は、横方向部分2088がスロット2046から容易に引き抜かれることを妨げる締まり嵌めをもたらすことができる。言い換えると、スロット2046から引き抜くことができるようにするため、横方向部分2088は、スロット2046の狭い部分2047を通り抜けるためにもう一度撓むこと及び/又は変形することが必要である。様々な実施形態において、横方向部分2088及び/又はスロット2046の狭い部分2047は、スロットから展開可能なアタッチメント特徴物2084を引き抜くために要求される牽引力が十分に大きくなることができ、その結果、アンビル2042が患者組織に対して位置決めされると共にアンビル取り付け可能な層2080がアンビル2042から変位させられないような寸法にすることができる。しかしながら、牽引力は、アンビル取り付け可能な層2080がステープルによって捕捉された後に、アンビル取り付け可能な層2080がアンビルから引き抜くことができるように十分に小さくすることができる。
様々な実施形態において、外科用ステープルの切断刃は、アンビル取り付け可能な層の展開可能なアタッチメント特徴物を切断することができる。図240を参照すると、切断刃は、アンビル2042のスロット2046を通って進むことができる。切断刃は、各展開可能なアタッチメント特徴物2084を実質的に半分に切断することができる。各展開可能なアタッチメント特徴物2084の半分は、ステープルが発射された後にアンビル取り付け可能な層2080がアンビル2042から取り除かれたとき、スロット2046から容易に引き抜くことができる。
図238〜243において開示されたアンビル取り付け可能な層のような展開可能なアタッチメント特徴物を含むアンビル取り付け可能な層に対して、リテーナは、アンビル取り付け可能な層をアンビルと整列させるために、かつ、展開可能なアタッチメント特徴物をアンビル内のスロットの中へ展開するために使用され得る。図251〜254は、最初に、ステープルカートリッジ19690をステープルカートリッジチャンネル19740の中に組み込み、その後、アンビル取り付け可能な層2056をアンビル19720に押し付けるリテーナ19700を示す。リテーナ19700は、第1の部分2052及び第2の部分2054を含み、第1の部分2052は、(図253及び254にそれぞれ示された)矢印Q及びSによって指示された方向に第2の部分2054に対して動くことができる。第1の部分2052は、反ローブ状部19646及び19647と、ローブ状部19642及び19643とを含むカムを含むことができる。第2の部分は、第1の部分2052のカムを係合するカム突起部19614及び19616を含むことができる。図251及び252に示されるように、リテーナ19700がエンドエフェクタの中へ挿入されているとき、カム突起部19614及び19616は、第1の部分2052のカムの反ローブ状部16646及び16647を係合する。次に図253及び254を参照すると、ステープルカートリッジがエンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル19740内に着座させられた後、第1の部分2052は、第2の部分2054に対して矢印Qの方向に動くことができる。矢印Qの方向に第1の部分2052を動かすことは、カム突起部19614及び19616が第1の部分2052のカムのローブ状部19642及び19643を係合する原因になる。ローブ状部19642及び19643は、カム突起部19614と19616とを押し開き、それによって、アンビル取り付け可能な層2056をアンビル19720との接触状態に押し込む。
次に図255〜258を参照すると、特定の実施形態において、リテーナは、ステープルカートリッジをステープルカートリッジチャンネル内に組み込み、アンビル取り付け可能な層をアンビルに配置し、アンビル取り付け可能な層の展開可能なアタッチメント特徴物をアンビルとの係合状態に展開することができる。図256及び257を参照すると、リテーナ2110の実施形態は、グリップ部分2112と、ステープル−カートリッジに面する部分2114と、アンビルに面する部分2118とを含むことができる。ステープル−カートリッジに面する部分2114及びアンビルに面する部分2118は、間隔を空けることができ、支持体2116によって互いに相対的な角度で配置され得る。図258において最もよく分かるように、ステープル−カートリッジに面する部分2114及びアンビルに面する部分2118は、アンビル2150が完全開位置にあるとき、ステープルカートリッジチャンネル2160とアンビル2150との間の角度に類似した角度で配置され得る。ステープル−カートリッジに面する部分2114は、この部分から延在する第1のクリップ部2124及び第2のクリップ部2126を含むことができる。第1のクリップ部2114は、図255に示されるように、ステープルカートリッジ2140をリテーナ2110に対して係合し、解放可能に保持することができる。第2のクリップ部2126は、リテーナ2110がステープルカートリッジチャンネル2160に対して解放可能に保持されるように、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2160を係合することができる。アンビルに面する部分2118は、アンビル表面2118に対して、図238〜240に示されたアンビル取り付け可能な層2080のようなアンビル取り付け可能な層を保持するクリップ部2120を含むことができる。アンビルに面する部分2118は、アンビル取り付け可能な層2080の展開可能なアタッチメント特徴物2084の場所に対して位置決めされた別々の突起部2122を更に含むことができる。図255に示されるように、アンビル取り付け可能な層2080がリテーナ2110のアンビルに面する部分2118の上に装填されたとき、アンビル取り付け可能な層2080は、別々の突起部2122の上部に載ることができる。
図258を参照すると、特定の実施形態において、リテーナ2110がエンドエフェクタの中へ挿入され、ステープルカートリッジ2140がステープルカートリッジチャンネル2160内に着座させられるのにつれて、アンビル取り付け可能な層2080は、アンビル2150と接触することができる。アンビル取り付け可能な層2080がアンビル2150と接触すると、リテーナ2110及びステープルカートリッジ2140は、アンビルカートリッジ2140が完全に着座させられるまで、アンビル2150に対して動き続けることができる。このような実施形態において、リテーナ2110のアンビルに面する部分2118は、リテーナ2110のアンビルに面する部分2118から延在する別々の突起部2122が層2080内の展開可能なアタッチメント特徴物2084を図238〜243に関連した上記展開構成に押し込むことができるように、アンビル取り付け可能な層2080に向かって動かすこと、及び、アンビル取り付け可能な層2080に押し付けることができる。様々な実施形態において、リテーナ2110のアンビルに面する部分2118の各展開可能な突起部2122は、展開可能なアタッチメント特徴物2084を係合することができる斜面2123を含むことができる。リテーナ2110がアンビル2150及びアンビル取り付け可能な層2080に対して動かされるのにつれて、斜めの面2123は、展開可能なアタッチメント特徴物2084が蝶番2087の周りに回転させられ、アンビル2150のスロット2152内に展開されるまで、展開可能なアタッチメント特徴物2084と徐々に係合させることができる。図258に示されるように、別々の突起部2122の斜面2123は、縦方向部分2086及び横方向部分2088が共にアンビル2150のスロット2152の中へ展開するように、各展開可能なアタッチメント特徴物の縦方向部分2086及び横方向部分2088を共に支持することができる。
特定の他の実施形態において、リテーナ2110は、アンビル取り付け可能な層2080がアンビル2150に接触することなく、ステープルカートリッジ2140をステープルカートリッジチャンネル2160内に完全に着座させることがある。このような実施形態において、ステープルカートリッジ2140がステープルカートリッジチャンネル2160内に完全に着座させられた後、アンビル2150は、アンビル2150がアンビル取り付け可能な層2080に接触し、別々の突起部2122が展開可能なアタッチメント特徴物2084をアンビル2050のスロット2052の中へ展開するように、完全開位置から閉位置に向かって動かされ得る。
図259〜262は、リテーナ2170の別の実施形態を示す。リテーナ2170は、間隔が空けられ、支持体2190によって互いにある角度で配置されたステープル−カートリッジに面する部分2174及びアンビルに面する部分2178を含むことができる。ステープル−カートリッジに面する部分2174は、ステープルカートリッジ2140を係合し、解放可能に保持することができる。ステープル−カートリッジに面する部分2174は、エンドエフェクタのステープルカートリッジチャンネル2160を係合し、解放可能に保持することもできる。図238〜240に関連した上記アンビル取り付け可能な層2080のようなアンビル取り付け可能な層は、アンビルに面する部分2178に配置され得る。図261及び262により詳細に示されるように、アンビルに面する部分2178は、アンビルに面する部分2178に配置されたアンビル取り付け可能な層2080の展開可能なアタッチメント特徴物2084と整列させることができる開口部2182を含むことができる。各開口部2182は、この開口部内に配置されたカム2202を含むことができる。各カム2202は、カム2202が開口部2182から出て、展開可能なアタッチメント特徴物2084と接触する方へ可撓性部材2204の周りに回転することができるように、可撓性部材2204によってアンビルに面する部分2178に取り付けられ得る。各カム2202は、展開可能なアタッチメント特徴物2084をアンビル2150内のスロット2152の中へ徐々に展開することができる曲面2203を含むことができる。図261を参照すると、カムが開口部2182から出て、展開可能なアタッチメント特徴物2084と接触する方へ動かされ始めるのにつれて、カム2202の曲面2203は、横方向部分2088がアンビル2150のスロット2152内で展開されるように、最初に、展開可能なアタッチメント特徴物2084の横方向部分2088と接触するであろう。次に図262を参照すると、カム2202が開口部2182から引き続き抜け出すのにつれて、カム2202の曲面2203は、横方向部分2086がアンビル2150のスロット2152内で更に展開されるように、展開可能なアタッチメント特徴物2086の横方向部分2086と接触することができる。
ステープル−カートリッジに面する部分2174とアンビルに面する部分2178との間の支持体2190は、静止部分2194及び可動部分2196を含むことができる。可動部分2196は、利用者が静止部分2194に対して可動部分2196を動かすために押すことができるボタン2192に動作的に連結され得る。支持体2190の可動部分2196は、カム部分2202を開口部2182から押し出すためにカム部分2202を係合することができる一連のカム面2206を含むことができる。可動部分2196が静止部分2194に対して近位側へ動かされるとき、カム面2206は、上述のとおり、カム2202を開口部2182から外に出し、フィルム2080の展開可能なアタッチメント特徴物2084と接触させることができる。
特定の実施形態において、支持体2190の可動部分2196は、図259に示されるように、静止部分2194に対して遠位位置において付勢できる。例えば、ばねなどは、静止部分2194と可動部分2196との間に配置されることがある。ばねは、静止部分2194に対して遠位位置において支持体2190の可動部分2196を付勢することができる。様々な実施形態において、付勢力は、ステープルカートリッジ2140をステープルカートリッジチャンネル2160内に着座させるために要求される力が付勢力に打ち勝つことがないように十分に高くすることができる。その結果として、ステープルカートリッジ2140をステープルカートリッジチャンネル2160内に完全に着座させるために要求される力がボタン2192にうっかり加えられた場合、展開可能なアタッチメント特徴物2084がカム2202によって展開される可能性は低い。
アンビル取り付け可能な層が外科用ステープラのアンビルに解放可能に保持される様々な実施形態において、アンビル取り付け可能な層は、層及びアンビルに対して患者組織を安定化させるために付加的な特徴物を含むことができる。次に図249及び250を参照すると、アンビル取り付け可能な層22320a及び22320bは、アンビル22060と患者組織Tとの間の位置に示されている。アンビル取り付け可能な層22320a及び22320bの実施形態は、患者組織Tに面する側にある本体から延在する突起部2078を含むことができる。突起部2078は、組織Tに入り込むこと、又は、穴を開け、組織Tとアンビル取り付け可能な層22320a及び22320bとの間にグリップ力を提供する。このグリップ力は、組織がアンビル取り付け可能な層22320a及び22320bに対して滑ることを妨げることができる。
様々な実施形態において、保持特徴物は、層が組み込まれた外科用ステープルが発射された後に、アンビル取り付け可能な層から分離されることがある。このような実施形態において、保持特徴物は、1本以上の紐に取り付けられ得る。紐は、ステープラが発射された後、保持特徴物が紐を引き寄せることによって患者から取り除かれるように、外科用ステープラ又は患者の外部にある別の物体に取り付けられ得る。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、重合体組成物を備えることができる。この重合体組成物は、1つ以上の合成重合体及び/又は1つ以上の非合成重合体を含むことがある。この合成重合体は、吸収性合成重合体及び/又は非吸収性合成重合体を含むことがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、例えば、生体適合性発泡体を含むことがある。生体適合性発泡体は、例えば、多孔質連続気泡発泡体、及び/又は多孔質独立気泡発泡体を含むことがある。生体適合性発泡体は、均一細孔形態を有することができる、又は、傾斜細孔形態(即ち、小さな細孔が一方向に発泡体の厚さを横切って大きな細孔まで徐々に寸法が増加する形態)を有することがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、多孔質骨格、多孔質マトリックス、ゲルマトリックス、ヒドロゲルマトリックス、溶剤マトリックス、繊維状マトリックス、管状マトリックス、複合材料マトリックス、膜マトリックス、生体安定性重合体、生分解性重合体、及びこれらの組み合わせのうち1つ以上を含むことがある。例えば、組織厚さコンペンセータは、組織を更に圧迫するために、繊維状マトリックスにより補強された発泡体を備えることがあり、又は、体液の存在下で膨張する付加的なヒドロゲルを有する発泡体を備えることがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、組織を更に圧迫するために、材料の上にコーティング、及び/又は、体液の存在下で膨張する第2若しくは第3の層を更に含むことがあり得る。このような層は、例えば、合成材料及び/又は天然由来材料でもあり得るヒドロゲルであることもあり、かつ、生体耐久性及び/又は生体分解性であることもある。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、例えば、付加的な可撓性、剛性、及び/又は強度を提供することができる繊維性不織布材料又は繊維性メッシュタイプ要素を用いて強化されることがあり得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、例えば、一方の表面に小さな細孔、もう一方の表面により大きな細孔のような傾斜構造体を呈する多孔質形態を有する。このような形態は、組織内部成長又は止血作用のためより一層最適であることもある。その上、この傾斜は、生体吸収性分布が変動する組成であることもある。短期吸収性分布は、止血に対処するために好ましく、一方、長期吸収性分布は、漏出なしでより良い組織治癒に対処することがある。
非合成重合体の例は、凍結乾燥された多糖、糖タンパク質、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、及び酸化再生セルロース(ORC)を含むが、これらに限定されない。合成吸収性重合体の例は、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ(トリメチレンカーボネート)(TMC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、グリコリド/ε−カプロラクトン共重合体(PGCL)、グリコリド/トリメチレンカーボネート共重合体、ポリ(グリセロールセバケート)(PGS)、ポリジオキサノン、ポリ(オルトエステル)、ポリ無水物、多糖類、ポリ(エステルアミド)、チロシン系ポリアリレート、チロシン系ポリイミノカーボネート、チロシン系ポリカーボネート、ポリ(D,L−ラクチド−ウレタン)、ポリ(B−ヒドロキシブチレート)、ポリ(E−カプロラクトン)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ[ビス(カルボキシラトフェノキシ)ホスファゼン]、ポリ(アミノ酸)、擬似ポリ(アミノ酸)、吸収性ポリウレタン、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
様々な実施形態において、この重合体組成物は、例えば、約50重量%〜約90重量%のPLLAの重合体組成物と、約50重量%〜約10重量%のPCLの重合体組成物とを含むことがある。少なくとも一実施形態において、この重合体組成物は、例えば、約70重量%のPLLAと、約30重量%のPCLとを含むことがある。様々な実施形態において、この重合体組成物は、例えば、約55重量%〜約85重量%のPGAの重合体組成物と、15重量%〜45重量%のPCLの重合体組成物とを含むことがある。少なくとも一実施形態において、この重合体組成物は、例えば、約65重量%のPGAと、約35重量%のPCLとを含むことがある。様々な実施形態において、この重合体組成物は、例えば、約90重量%〜約95重量%のPGAの重合体組成物と、約5重量%〜約10重量%のPLAの重合体組成物とを含むことがある。
様々な実施形態において、合成吸収性重合体は、生体吸収性があり、生体適合性があるエラストマー共重合体を含むことがある。好適な生体吸収性があり、生体適合性があるエラストマー共重合体は、ε−カプロラクトン/グリコリド共重合体(好ましくは、ε−カプロラクトン対グリコリドのモル比が約30:70〜約70:30であり、好ましくは35:65〜約65:35であり、より好ましくは45:55〜35:65である);ε−カプロラクトンと、L−ラクチド、D−ラクチド、これらの配合物、若しくは、乳酸共重合体を含むラクチドとのエラストマー共重合体(ε−カプロラクトン対ラクチドのモル比が、好ましくは、約35:65〜約65:35、より好ましくは45:55〜30:70である);p−ジオキサノン(1,4−ジオキサン−2−オン)と、L−ラクチド、D−ラクチド及び乳酸を含むラクチドとのエラストマー共重合体(p−ジオキサノン対ラクチドのモル比が、好ましくは、約40:60〜約60:40である);ε−カプロラクトンとp−ジオキサノンとのエラストマー共重合体(ε−カプロラクトン対p−ジオキサノンのモル比が、好ましくは、約30:70〜約70:30である);p−ジオキサノンとトリメチレンカーボネートとのエラストマー共重合体(p−ジオキサノン対トリメチレンカーボネートのモル比が、好ましくは、約30:70〜約70:30である);トリメチレンカーボネートとグリコリドとのエラストマー共重合体(トリメチレンカーボネート対グリコリドのモル比が、好ましくは、約30:70〜約70:30である);トリメチレンカーボネートと、L−ラクチド、D−ラクチド、これらの配合物、又は乳酸共重合体を含むラクチドとのエラストマー共重合体(トリメチレンカーボネート対ラクチドのモル比が、好ましくは、約30:70〜約70:30である)、及びこれらの配合物を含むが、これらに限定されない。一実施形態において、エラストマー共重合体は、グリコリド/ε−カプロラクトン共重合体である。別の実施形態において、エラストマー共重合体は、ラクチド/ε−カプロラクトン共重合体である。
1995年11月21日付けで発行された、「ELASTOMERIC MEDICAL DEVICE」と題する米国特許第5,468,253号、及び2001年12月4日付けで発行された、「FOAM BUTTRESS FOR STAPLING APPARATUS」と題する米国特許第6,325,810号の開示内容は、それぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
様々な実施形態において、合成吸収性重合体は、例えば、Ethicon、Inc.から商品名VICRYL(polyglactic 910)で市販されている90/10ポリ(グリコリド−L−ラクチド)共重合体と、American Cyanamid Co.から商品名DEXONで市販されているポリグリコリド、Ethicon、Inc.から商品名PDSで市販されているポリジオキサノンと、American Cyanamid Co.から商品名MAXONで市販されているポリ(グリコリド−トリメチレンカーボネート)ランダムブロック共重合と、Ethicon、Inc.から商品名MONOCRYLとして市販されている75/25ポリ(グリコリド−ε−カプロラクトン)共重合体(ポリグレカプロラクトン25)のうち1つ以上を含むことがある。
合成非吸収性重合体の例は、発泡ポリウレタン、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート、ナイロンのようなポリアミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリトリフルオロクロロエチレン(PTFCE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリアセタール、ポリスルホン、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。合成非吸収性重合体は、例えば、シリコーン、ポリイソプレン、及びゴムなどの発泡エラストマー及び多孔質エラストマーを含むことがあるが、これらに限定されない。様々な実施形態において、合成重合体は、W.L.Gore & Associates,Inc.から商品名GORE−TEX Soft Tissue Patchで市販されている延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)と、Polyganicsから商品名NASOPOREで市販されているコ−ポリエーテルエステルウレタン発泡体とを含むことがある。
組織厚さコンペンセータの重合体組成物は、例えば、パーセント有孔率、孔寸法、及び/又は硬度によって特徴付けられることがある。様々な実施形態において、多孔性組成物は、例えば、約30体積%〜約99体積%のパーセント有孔率を有することがある。特定の実施形態において、重合体組成物は、例えば、約60体積%〜約98体積%のパーセント有孔率を有することがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、例えば、約85体積%〜約97体積%のパーセント有孔率を有することがある。少なくとも一実施形態において、重合体組成物は、例えば、約70重量%のPLLAと約30重量%のPCLとを含むことがあり、例えば、約90体積%の有孔率を有することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、結果として、重合体組成物は、約10体積%の共重合体を含むことになるであろう。少なくとも一実施形態において、重合体組成物は、例えば、約65重量%のPGAと約35重量%のPCLとを含むことがあり、例えば、約93体積%〜約95体積%の有孔率を有することができる。様々な実施形態において、重合体組成物は、85体積%を超える有孔率を有することがある。重合体組成物は、例えば、約5μm〜約2000μmの孔径を有することがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、例えば、約10μm〜約100μmの孔径を有することがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、重合体組成物は、例えば、PGAとPCLとの共重合体を含むことができる。特定の実施形態において、重合体組成物は、例えば、約100μm〜約1000μmの孔径を有することがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、重合体組成物は、例えば、PLLAとPCLとの共重合体を含むことができる。特定の態様によれば、重合体組成物の硬度は、ショア硬度で表されることがあり、このショア硬度は、ショアデュロメータのようなデュロメータで決定されるように、材料の永続的な押し込みに対する反発として定義することができる。所与の材料のデュロメータ値を評価するために、内容全体が参照によって本明細書に組み込まれた、「Standard Test Method for Rubber Property−Durometer Hardness」と題するASTM手順D2240−00に準拠して、圧力がデュロメータ圧子下部を使って材料に加えられる。デュロメータ圧子下部は、例えば、15秒間のような充分な時間に亘って材料に当てられることがあり、読み取り値がその後に適切な目盛から取り出される。使用する目盛のタイプに応じて、読み取り値0は、圧子下部が材料の中をに完全に貫通したときに取得することができ、読み取り値100は、材料への貫通が全く行われないときに取得することができる。この読み取り値は、無次元である。様々な実施形態において、デュロメータは、例えば、ASTM D2240−00に準拠して、タイプA及び/又はタイプOO目盛のような何らかの好適な目盛に従って決定されることがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの重合体組成物は、例えば、ショアOOレンジで約45 OO〜約65 OOである約4A〜約16AのショアA硬度値を有することがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、重合体組成物は、例えば、PLLA/PCL重合体又はPGA/PCL重合体を含むことができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの重合体組成物は、15A未満のショアA硬度値を有することがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの重合体組成物は、10A未満のショアA硬度値を有することがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの重合体組成物は、5A未満のショアA硬度値を有することがある。特定の実施形態において、重合体組成物は、例えば、約35 OO〜約75 OOのショアOO組成値を有することがある。
様々な実施形態において、重合体組成物は、上述の特性のうち少なくとも2つを有することがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、上述の特性のうち少なくとも3つを有することがある。重合性組成物は、85体積%〜97体積%の有孔率と、5マイクロメートル〜2000マイクロメートルの孔径と、4A〜16AのショアA硬度及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値とを有することがある。少なくとも一実施形態において、重合体組成物は、例えば、70重量%のPLLA重合体組成物と30重量%のPCL重合体組成物とを含むことがあり、90体積%の有孔率と、100マイクロメートル〜1000マイクロメートルの孔径と、4A〜16AのショアA硬度及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値とを有する。少なくとも一実施形態において、重合体組成物は、例えば、65重量%のPGA重合体組成物と35重量%のPCL重合体組成物とを含むことがあり、93体積%〜95体積%の有孔率と、10マイクロメートル〜100マイクロメートルの孔径と、4A〜16AのショアA硬度値及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有する。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、流動性アタッチメント部分によってステープルカートリッジ及び/又はアンビルに解放可能に取り付けられることがある。流動性アタッチメント部分は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルに動作的に関連付けられることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータとステープルカートリッジ及び/又はアンビルとの間に設けられることがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの外面の少なくとも一部分は、流動性アタッチメント部分を備えることがある。様々な実施形態において、接着積層体は、組織厚さコンペンセータ及び流動性アタッチメント部分を備えることがある。接着積層体は、組織厚さコンペンセータを含む基部層と、基部層の表面の少なくとも一部分にあり、流動性アタッチメント部分を含む接着積層体と、を備えることがある。接着積層体は、組織厚さコンペンセータを含む組織接触表面と、流動性アタッチメント部分を含む反対側の表面とを備えることがある。接着積層体は、この接着積層体をステープルカートリッジ及び/又はアンビルに解放可能に取り付けることがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、例えば、感圧接着剤(「PSA」)のような流動性重合体組成物を備えることがある。有効な量のPSAが望ましい接着特性を生じるのに適切な粘着性強度をステープルカートリッジ及び/又はアンビルに与えるために組織厚さコンペンセータに塗布されることがある。PSA群は、以下の特性:(1)侵攻性かつ永続的な粘着性、(2)わずかに指圧程度による接着、(3)被着体を固持する十分な能力、及び(4)被着体からきれいに取り除くために十分な粘着強度のうち1つ以上によって特徴付けられることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、圧力、熱、及び/又は応力がこの流動性アタッチメント部分に加えられたときに自由に動くことがある。このような圧力及び/又は応力は、手によって直接的に、及び/又は、例えば、機械的装置のような装置によって加えられることがあり、手動プロセス及び/又は自動プロセスになることがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、温度変化及び/又は圧力変化に応答することがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、熱、及び/又は圧力がこの流動性アタッチメント部分に加えられたときに、第1の位置から第2の位置まで流れることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、体温(37℃)及び/又は室温(25℃)で流れることができる。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、室温(25℃)ではなく体温(37℃)で流れることができる。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータが第1の温度にあるときにこの流動性アタッチメント部分が第1の位置にあり、組織厚さコンペンセータが第2の温度にあるときにこの流動性アタッチメント部分が第2の位置にあるように、温度変化に応答することがある。様々な実施形態において、第2の温度は、第1の温度より高いことがある。様々な実施形態において、第1の温度は、室温になることがあり、第2の温度は、体温になることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータが第1の圧力にあるときにこの流動性アタッチメント部分が第1の位置にあり、組織厚さコンペンセータが第2の圧力にあるときにこの流動性アタッチメント部分が第2の位置にあるように、圧力変化に応答することがある。様々な実施形態において、第2の圧力は、第1の圧力より高いことがある。様々な実施形態において、第1の圧力は、大気圧になることがあり、第2の圧力は、指圧になることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、室温及び/又は大気圧にあるときの第1の位置から、体温及び/又は加圧下にあるときの第2の位置まで流れることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、圧力及び/又は応力がこの流動性アタッチメント部分に加えられたときに、第1の(応力が加えられていない)位置から第2の位置まで流れることがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙に流れ込むことがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、熱及び/又は圧力がこの流動性アタッチメント部分に加えられたとき流れること、流動性アタッチメント部分が欠けているステープルカートリッジ及び/又はアンビルの表面の少なくとも一部分に広がること、及び/又は、例えば、スロット及び/又はステープル空洞のようなステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙の少なくとも一部分を満たすことがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙の少なくとも一部分を満たすために生体内で流れることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、流動性アタッチメント部分がステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙の少なくとも一部分と相補的な形状を備えるように流れることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、アンビル内のスロット及び/又はステープル空洞の少なくとも一部分を満たすために流れることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、圧力がこの流動性アタッチメント部分に加えられたときに空隙に流れ込み、空隙の形をとることがある。特別な理論に拘束されることは望まないが、流動性アタッチメント部分でステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙の少なくとも一部分を満たすことは、組織厚さコンペンセータのステープルカートリッジ及び/又はアンビルへの取り付けを改善することがある、と考えられる。
様々な実施形態において、例えば、PSAのような流動性アタッチ部分は、第1の位置及び/又は第1の断面形と第2の位置及び/又は第2の断面形との間で移るために、温度の変化及び/又は圧力の変化に応答することがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルから遠くに離された第1の位置を有することがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、この流動性アタッチメント部分が第2の位置にあるとき、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙を貫通するように、及び/又は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙の少なくとも一部分を満たすように構成されることがある。本明細書に記載されるように、流動性アタッチメント部分は、この流動性アタッチメント部分が第2の断面形にあるとき、この流動性アタッチメント部分が空隙と相補的な断面形を備えるように空隙の形をとることがある。様々な実施形態において、第1の位置及び/又は第1の断面形は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルから間隔が空くことがあり、第2の位置及び/又は第2の断面形は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルに接触することがある。様々な実施形態において、第1の位置及び/又は第1の断面形は、室温及び/又は大気圧にあるとき、中立(原型)断面形を備えることがあり、第2の位置及び/又は第2の断面形は、体温及び/又は加圧下にあるとき、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内に空隙と相補的な断面形を備えることがある。流動性アタッチメント部分の断面形は、ステープルカートリッジ及び/又はアンビル内の空隙の相補的な形状及び寸法を実現するために流れることがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを、例えば、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルのような基板に接着させる方法は、組織厚さコンペンセータを設置することと、例えば、感圧接着剤のような流動性アタッチメント部分を組織厚さコンペンセータの表面の少なくとも一部分に塗布することと、流動性アタッチメント部分と表面とを接触させることと、を概して含むことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基板に接着させる方法は、圧力を組織厚さコンペンセータと基板とのうち少なくとも一方に加えることを含むことがある。流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータの外面の第1の位置から、基板の外面及び/又は内面を更に含む第2の位置に流れることがある。流動性アタッチメント部分は、基板に接触し、基板への組織厚さコンペンセータの接着を生じさせることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータを基板に接着させることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、例えば、スロット及び/又はステープル空洞のような、基板内の少なくとも1つの空隙に流れ込むことがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、第2の位置にあるとき、基板内の少なくとも1つの空隙の少なくとも一部分を満たすことがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを、例えば、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルのような基板に取り付ける方法は、例えば、感圧接着剤のような流動性重合体組成物の少なくとも1つの別々の玉及び/又は細長い片を組織厚さコンペンセータの表面に塗布することと、表面と流動性重合体組成物の少なくとも1つの別々の玉及び/又は細長い片とを接触させることと、組織厚さコンペンセータを基板に解放可能に取り付けるために基板と流動性重合体組成物の少なくとも1つの玉及び/又は細長い片とのうち一方を基板と流動性重合体組成物の少なくとも1つの玉及び/又は細長い片とのうちもう一方に押し込むこととを概して含むことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基板に取り付ける方法は、予想された基板の場所において組織厚さコンペンセータの周囲及び/又は中心軸で流動性重合体組成物の少なくとも1つの別々の玉及び/又は細長い片を基板に塗布することを含むことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基板に取り付ける方法は、組織厚さコンペンセータに関して縦方向及び/又は横方向に流動性重合体組成物の少なくとも1つの別々の玉及び/又は細長い片を基板に塗布することを含むことがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基板に取り付ける方法は、組織厚さコンペンセータ上の予想される負荷に少なくとも部分的に基づいて予め選択されたパターン及び量で、流動性重合体組成物の少なくとも1つの別々の玉及び/又は細長い片を基板に塗布することを含むことがある。塗布されるべき流動性重合体組成物のパターン及び量は、臨床医の医療機器の操作に関連付けられた応力、例えば、剪断応力に耐えるように選択されることがある。塗布されるべき流動性重合体組成物のパターン及び量は、好ましくは、流動性重合体組成物の塗布及び/又は保管をしやすくした状態で、臨床医の操作に起因した流動性重合体組成物上の負荷をバランスさせるように選択されることがある。その上、流動性重合体組成物の組成は、塗布すべき流動性重合体組成物のパターン及び量を選択するときに考慮されることがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジ及び/又はアンビルに部分的に接着させる、及び/又は、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジ及び/又はアンビルに完全に部分的に接着させることがある。完全に接着させられた組織厚さコンペンセータは、組織厚さコンペンセータと基板との間に、例えば、感圧接着剤のような流動性重合体組成物の完全な層を含むことがある。完全に接着させられた組織厚さコンペンセータは、流動性重合体組成物を含んでいない組織厚さコンペンセータの部分を欠くことがある。流動性重合体組成物を含んでいない組織厚さコンペンセータの少なくとも一部分を含む部分的に接着させられた組織厚さコンペンセータは、組織厚さコンペンセータと基板との間に有効な量の流動性重合体組成物を含むことがある。部分的に接着させられた組織厚さコンペンセータは、完全に接着させられた組織厚さコンペンセータと比べてより大きな剪断応力を流動性重合体組成物に加えることがある。その結果、流動性重合体組成物の剪断特性、及び/又は、流動性重合体組成物の量及びパターンは、臨床医による予想される医療機器の操作に耐えるように選択されることがある。
様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、連続パターン及び不連続パターンのうち一方で組織厚さコンペンセータに塗布されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の連続パターンは、組織厚さコンペンセータの少なくとも一部分に塗布された流動性重合体組成物の別々の細長い片を備えることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の連続パターンは、縦方向に組織厚さコンペンセータの中心軸の少なくとも一部分、及び/又は、組織厚さコンペンセータの周囲の少なくとも一部分に沿って配列された流動性重合体組成物の連続的な玉を備えることがある。流動性重合体組成物は、望ましい接着剤特性を実現するために、例えば、交差パターン又は他の対角パターンのような基板上に様々な他のパターン及び構成で、連続的な完全なシート若しくは層で、又はその他の設計で塗布されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体化合物の連続パターンは、組織厚さコンペンセータの内周及び/又は外周に沿って塗布されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の連続パターンは、基板に取り付けられたときに基板の中心長手軸に沿って位置決めされるように組織厚さコンペンセータの内周に沿って塗布されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の連続パターンは、基板に取り付けられたときにスロット及び/又はステープル空洞のような基板内の少なくとも1つの空隙と整列させられるように組織厚さコンペンセータの内周に沿って塗布されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の連続パターンは、基板に取り付けられたときに基板の外周に沿って位置決めされるように組織厚さコンペンセータの外周に沿って塗布されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、基板上で流動性重合体組成物を含んでいない内側部分及び/又は周縁部を残すように組織厚さコンペンセータに塗布されることがある。
様々な実施形態において、流動性重合体組成物の不連続パターンは、基板上で互いに間隔が空けられた流動性重合体組成物の複数の別々の玉及び/又は細長い片を備えることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の複数の玉及び/又は細長い片のうち少なくとも一部分は、圧力及び/又は応力が加えられたとき、一体的に圧縮されることがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の圧縮された複数の玉及び/又は細長い片は、流動性重合体組成物の連続パターンを形成することがある。様々な実施形態において、部分的に接着させられた組織厚さコンペンセータは、圧力が加えられたとき、組織厚さコンペンセータの少なくとも一部分が流動性重合体組成物を欠いている自由空間を備えるように、互いに間隔が空けられた組織厚さコンペンセータの表面に流動性重合体組成物の複数の別々の玉及び/又は細長い片を備えることがある。この自由空間は、流動性重合体組成物の玉及び/又は細長い片が互いに接触しない組織厚さコンペンセータの一部分と、流動性重合体組成物の玉及び/又は細長い片が塗布されない組織厚さコンペンセータの一部分とを備えることがある。様々な実施形態において、この自由空間は、基板上に内側部分及び/又は周縁部を備えることがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基板に取り付ける方法は、流動性重合体組成物の少なくとも1つの別々の細長い片を組織厚さコンペンセータに塗布することを含むことがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の別々の細長い片は、組織厚さコンペンセータの中心長手軸の一部分に沿って延びることがある。少なくとも一実施形態において、流動性重合体組成物の別々の細長い片は、スロット及び/又はステープル空洞のような基板内の少なくとも1つの空隙と整列させられた組織厚さコンペンセータの一部分に沿って塗布されることがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータを基板に取り付ける方法は、流動性重合体組成物の複数の平行な別々の細長い片を組織厚さコンペンセータに塗布することを含むことがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物の2つの別々の細長い片は、組織厚さコンペンセータの反対側の側面エッジに沿った縦方向に延びることがある。少なくとも一実施形態において、流動性重合体組成物の2つの別々の細長い片の各々は、例えば、スロット及び/又はステープル空洞のような基板内の少なくとも1つの空隙と整列させられた組織厚さコンペンセータの一部分に沿って塗布されることがある。様々な実施形態において、細長い片及び/又は側面エッジの間の距離は、基板に取り付けられたとき、流動性重合体組成物が、例えば、アンビル内の少なくとも1つのステープル空洞のような基板内の少なくとも1つの空隙に流れ込むことがあるように、予め選択されることがある。
様々な実施形態において、流動性重合体組成物の複数の平行な別々の細長い片及び/又は側面エッジの間の距離は、組織厚さコンペンセータを基板に完全に接着させるために、及び、組織厚さコンペンセータを基板に部分的に接着させるために予め選択されることがある。様々な実施形態において、細長い片の幅は、例えば、少なくとも1mmとなることがある。様々な実施形態において、細長い片の幅は、例えば、約0.5mm〜約1.5mmとなることがある。様々な実施形態において、細長い片の幅は、例えば、約1.0mm〜約1.25mmとなることがある。様々な実施形態において、接着性の細長い片及び/又は側面エッジの間のギャップの幅は、例えば、少なくとも1mmとなることがある。様々な実施形態において、細長い片及び/又は側面エッジの間の距離は、組織厚さコンペンセータ上の予想される負荷に基づいて予め選択された接着剤対空き空間比を使って、組織厚さコンペンセータを基板に部分的に接着させるために予め選択されることがある。様々な実施形態において、接着剤対空き空間比は、例えば、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、及び2:3のような1:10から10:1までになることがある。
様々な実施形態において、PSA基板の最小値0.25mmは、例えば、流動性を有するために必要とされることがある。様々な実施形態において、PSA基板は、例えば、約1.25mm〜約1.50mmの厚さを含むことができる。様々な実施形態において、PSA基板は、例えば、約0.5mm〜約0.75mmの厚さを含むことができる。
本明細書に記載されているように、様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、流動性重合体組成物を含むことがある。流動性重合体組成物は、感圧接着剤を含むことがある。流動性重合体組成物は、感圧接着剤積層体を含むことがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータ及び流動性重合体組成物を備える接着剤積層体を含むことがある。この重合体組成物は、1つ以上の合成重合体及び/又は1つ以上の天然重合体を含むことがある。この重合体組成物は、生体吸収性、生体適合性、及び/又は生分解性を有することがある。天然重合体の例は、凍結乾燥された多糖、糖タンパク質、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、フィブリン、フィブロネクチン、フィブリノゲン、エラスチン、血清アルブミン、ヘモグロビン、オボアルブミン、酸化再生セルロース(ORC)、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。多糖の例は、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヒドロキシエチルスターチ、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシエチルセルロース、キチン/キトサン、アガロース、アルギン酸、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。合成吸収性重合体の例は、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ(グリコール酸)ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリ(ホスファジン)、ポリエステル、ポリ(トリメチレンカーボネート)(TMC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、グリコリド/ε−カプロラクトン共重合体(PGCL)、グリコリド/トリメチレンカーボネート共重合体、ポリ(グリセロールセバケート)(PGS)、ポリジオキサノン、ポリ(オルトエステル)、ポリ無水物、ポリアクリルアミド、多糖類、ポリ(エステルアミド)、チロシン系ポリアリレート、チロシン系ポリイミノカーボネート、チロシン系ポリカーボネート、ポリ(D,L−ラクチド−ウレタン)、ポリ(B−ヒドロキシブチレート)、ポリ(E−カプロラクトン)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンオキシド、ポリ[ビス(カルボキシラトフェノキシ)ホスファゼン]、ポリ(アミノ酸)、擬似ポリ(アミノ酸)、吸収性ポリウレタン、ポリヒドロキシエチルメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアセテート、ポリカプロラクトン、ポリプロペレン、ナイロン、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、ε−カプロラクトン/グリコリド共重合体(PCL/PGA)を含むことがある。様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、例えば、約50重量%〜約90重量%のPGA重合体組成物と、約50重量%〜約10重量%のPCL重合体組成物とを含むことがある。様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、例えば、約50重量%〜約75重量%のPGA重合体組成物と、約50重量%〜約25重量%のPCL重合体組成物とを含むことがある。様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、例えば、約50重量%〜約60重量%のPGA重合体組成物と、約50重量%〜約40重量%のPCL重合体組成物とを含むことがある。少なくとも一実施形態において、この流動性重合体組成物は、例えば、約70重量%のPGA重合体組成物と、約30重量%のPCL重合体組成物とを含むことがある。少なくとも一実施形態において、この流動性重合体組成物は、例えば、約64重量%のPGA重合体組成物と、約36重量%のPCL重合体組成物とを含むことがある。
様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、ε−カプロラクトンと、L−ラクチド、D−ラクチド、これらの配合物、及び乳酸共重合体を含むラクチドとの共重合体を含むことがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、例えば、35:65〜65:35、45:55〜35:65、及び50:50のような30:70から70:30までのPCL対PGAモル比を含むことがある。様々な実施形態において、ε−カプロラクトンの量は、例えば、グリコリドがバランスである35〜40モルパーセントのε−カプロラクトンのようなグリコリドがバランスである30〜45モルパーセントであることがある。様々な実施形態において、PSAは、36:64(モル/モル)[ポリ(ε−カプロラクトンーco−グリコリド)]共重合体を含むことがある。様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、p−ジオキサノン(1,4−ジオキサン−2−オン)と、L−ラクチド、D−ラクチド、及び乳酸を含むラクチドとの共重合体を含むことがある。様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、40:60〜60:40のp−ジオキサノン対ラクチドのモル比を含むことがある。様々な実施形態において、この流動性重合体組成物は、ε−カプロラクトン/ジオキサノン共重合体を含むことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、30:70〜70:30のε−カプロラクトン対p−ジオキサノン対ラクチドのモル比を含むことがある。
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性アタッチメント部分は、同一の重合体組成物と異なる重合体組成物とのうち一方を含むことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性アタッチメント部分は、それぞれ、例えば、ε−カプロラクトン/グリコリド共重合体(PCL/PGA)のような同一の生体吸収性材料を含むことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性アタッチメント部分は、組成、係数、伸長、固有粘度、結晶化度、及び生体吸収性から選択された少なくとも1つの特性が異なることがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ及び流動性アタッチメント部分は、組成、弾性率、伸び率、固有粘度、結晶化度、及び生体吸収性から選択された少なくとも1つの特性が異なる同一の共重合体を含むことがある。例えば、組織厚さコンペンセータ及び流動性アタッチメント部分はそれぞれ、ε−カプロラクトン及びグリコリドの重量パーセント及び/又はε−カプロラクトン対グリコリドのモル比が異なるPCL/PGA共重合体を含むことがある。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、約50重量%のPGA重合体組成物と約50重量%のPCL重合体組成物とを含むことがあり、流動性アタッチメント部分は、約64重量%のPGA重合体組成物と約36重量%のPCL重合体組成物とを含むことがある。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、50:50のε−カプロラクトン対グリコリドのモル比を有するPCL/PGA共重合体を含むことがあり、流動性アタッチメント部分は、36:64のε−カプロラクトン対グリコリドのモル比を有するPCL/PGA共重合体を含むことがある。
様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、それぞれ、重合体組成物の重量に関して少なくとも1重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも5重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも10重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも15重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、1〜15重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、10〜15重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、14重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度は、上述のとおり、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度が組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度より大きい、及びより小さい、のうち一方であるように、組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度と異なることがある。
様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも1重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも5重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも10重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも15重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも20重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、1〜20重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、15〜20重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、16重量パーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度は、上述のとおり、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度が組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度より大きい、及びより小さい、のうち一方であるように、組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度と異なることがある。
様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも1モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも5モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも10モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、少なくとも15モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、1〜15モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、10〜15モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度と組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度とは、14モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度は、上述のとおり、感圧接着剤内のε−カプロラクトンの濃度が組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度より大きい、及びより小さい、のうち一方であるように、組織厚さコンペンセータ内のε−カプロラクトンの濃度と異なることがある。
様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも1モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも5モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも10モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも15モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、少なくとも20モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、1〜20モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、15〜20モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度と組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度とは、16モルパーセント異なることがある。様々な実施形態において、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度は、上述のとおり、感圧接着剤内のポリグリコール酸の濃度が組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度より大きい、及びより小さい、のうち一方であるように、組織厚さコンペンセータ内のポリグリコール酸の濃度と異なることがある。
様々な実施形態において、重合体組成物は、組成物の処理可能性、及び/又は、例えば、粘着性、光、酸素及び熱による経年劣化への耐性、外観のような機械的特性及びその他の特性を更に改善するために付加選択的な成分を含むことがある。このような選択的な成分は、望ましい特性を実現するために、例えば、基板との粘着性又は互換性を高めるために、重合体組成物に含有され得る他の共重合体を含むことがある。様々な実施形態において、付加選択的な成分は、他の重合体又は共重合体と、充填剤と、架橋剤と、粘着付与剤と、可塑剤と、顔料と、染料と、抗酸化剤と、着色剤と、安定剤とを含むことがあるが、これらに限定されない。様々な実施形態において、重合体組成物は、重合体組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.1、少なくとも2、又は少なくとも5から10、25若しくは50重量パーセントまでの限られた量で含有されている粘着付与剤を含むことがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、重合体組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.1、少なくとも2、又は少なくとも5から10、25若しくは50重量パーセントまでの限られた量で含有されている可塑剤を含むことがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、流動性(塑性変形可能な)重合体組成物を含むことがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、通常は、室温(例えば、20℃〜25℃)で粘着性があり、基板に接着するための接合を形成するために、例えば、指圧のような適度な圧力だけを使用して種々の基板に解放可能に接着することがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、40℃まで、45℃まで、50℃まで、55℃まで、及び/又は、60℃まで固体でもよい。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、40℃より高温、45℃より高温、50℃より高温、55℃より高温、60℃より高温、及び/又は120℃より高温で劣化なしに溶融することがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、600℃まで、500℃まで、400℃まで、300℃まで、240℃まで、及び/又は180℃までで劣化なしに溶融することがある。様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、40.1℃〜600℃、120℃〜240℃、及び/又は、180℃で劣化なしに溶融することがある。
様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、25℃の0.1g/dLヘキサフルオロイソプロパノール中の固有粘度0.6〜4.0dL/g、0.8〜3.2g/dL、1.0〜2.4g/dL、及び/又は1.6g/dLによって特徴付けられることがある。様々な実施形態において、重合体組成物は、ゲルを含まないことがある。
様々な実施形態において、流動性重合体組成物は、以下の特性:約25パーセント未満のパーセント結晶化度、約15パーセント未満のパーセント結晶化度、及び15〜25パーセントのパーセント結晶化度と、約200より大きなパーセント伸び率、約500より大きなパーセント伸び率、及び約200〜約500のパーセント伸び率と、約276MPa(40,000psi)未満の弾性率、約138MPa(20,000psi)未満の弾性率、及び約138MPa〜約276MPa(20,000〜約40,000psi)の弾性率とのうち1つ以上によって特徴付けられることがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、組織厚さコンペンセータの表面及び/又はエッジに取り付けられた細長い片、テープ、テープ巻き、シート、及びフィルムのうち1つを備えることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、接着剤及び裏当てを備える感圧テープを備えることがある。様々な実施形態において、裏当ては、可撓性裏当て材料と非可撓性裏当て材料のうち一方を備えることがある。可撓性裏当て材料の例は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリメチル(メタ)クリレート(PMMA)、セルロースアセテート、セルローストリアセテート、及びエチルセルロースのようなプラスチックフィルムを含むが、これらに限定されない。発泡体裏当てが使用されることがある。非可撓性裏当て材料の例は、金属、金属化重合体フィルム、インジウムスズ酸化物被覆ガラス及びポリエステル、PMMA板、ポリカーボネート板、ガラス、又はセラミックシート材料を含むが、これらに限定されない。様々な実施形態において、感圧テープは、剥離ライナーを備えることがある。様々な実施形態において、感圧テープは、剥離ライナーを取り除き、それによって、接着剤を露出させることにより貼り付けられることがある。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、例えば、ローラー塗り、流し塗り、浸漬被覆、スピンコーティング、吹き付け塗装、ナイフコーティング、及び金型コーティングのような従来型のコーティング技術を使用して、組織厚さコンペンセータに貼り付けられることがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、例えば、約1.25mmから約1.50mmまでの初期厚さを有することがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、例えば、約0.5mmから約0.75mmまでの初期厚さを有することがある。様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、例えば、圧力がこの流動性アタッチメント部分に加えられたとき、少なくとも0.25mmの最終厚さを有することがある。
様々な実施形態において、図263を参照すると、流動性アタッチメント部分30000は、組織厚さコンペンセータ30010の中心軸の一部分に沿って縦方向の中央に配列された連続的な細長い片を備えることがある。細長い片の幅は、例えば、少なくとも1mmとなることがある。細長い片の幅は、例えば、約0.5mm〜約1.5mmとなることがある。細長い片の幅は、例えば、約1.0mm〜約1.25mmとなることがある。流動性アタッチメント部分30000の第1の部分は、アンビル30020から遠くに離されることがあり、流動性アタッチメント部分30000の第1の断面形は、中立(原型)断面形を備えることがある。図264に示されるように、流動性アタッチメント部分30000は、例えば、中央に配列されたスロットのような、アンビル30020内の空隙30025と整列させられることがある。図265に示されるように、流動性アタッチメント部分30000は、閾値レベルの圧力が流動性アタッチメント部分30000に加えられたとき、スロット30025に流れ込み、アンビル30020と固定係合することがある。流動性アタッチメント部分30000は、この流動性アタッチメント部分30000がスロット30025の形をとるように、スロット30025の少なくとも一部分を満たすことがある。流動性アタッチメント部分30000の第2の部分は、アンビル30020に接触することがあり、流動性アタッチメント部分30000の第2の断面形は、スロット30025と相補的な断面形を備えることがある。流動性アタッチメント部分30000は、組織厚さコンペンセーター30010をアンビル30020に解放可能に取り付けられることがある。
様々な実施形態において、図266を参照すると、流動性アタッチメント部分30000は、互いに平行であり、組織厚さコンペンセータ30010の一部分に沿って縦方向に配列された2つの連続的な細長い片を備えることがある。細長い片の幅は、例えば、少なくとも1mmとなることがある。細長い片の幅は、例えば、約0.5mm〜約1.5mmとなることがある。細長い片の幅は、例えば、約1.0mm〜約1.25mmとなることがある。2つの別々の細長い片は、組織厚さコンペンセータ30010の中心軸及び側面エッジから遠くへ離されることがある。1つ1つの細長い片の間のギャップの幅は、例えば、少なくとも1mmとなることがあり、各細長い片と側面エッジとの間のギャップの幅は、例えば、少なくとも1mmとなることがある。接着剤対空き空間比は、例えば、約1:4〜約1:2となることがある。接着剤対空き空間比は、例えば、少なくとも約1:10となることがある。様々な状況において、接着剤対空き空間比は、零となることがある。一部の状況において、表面全体に行き渡る一定の層が望ましいことがある。流動性アタッチメント部分30000の第1の部分は、アンビル30020から遠くに離されることがあり、流動性アタッチメント部分30000の第1の断面形は、中立(原型)断面形を備えることがある。図267に示されるように、流動性アタッチメント部分30000は、例えば、ステープル成形空洞30330と整列させられることがある。図268に示されるように、流動性アタッチメント部分30000は、例えば、指圧のような閾値レベルの圧力が流動性アタッチメント部分30000に加えられたとき、ステープル空洞30030に流れ込み、アンビル30020と固定係合することがある。流動性アタッチメント部分30000は、この流動性アタッチメント部分30000がスロット30030の形をとるように、ステープル空洞30030の少なくとも一部分を満たすことがある。ステープル空洞30030の少なくとも一部分は、流動性アタッチメント部分30000を含まないことがある。流動性アタッチメント部分30000の第2の部分は、アンビル30020に接触することがあり、流動性アタッチメント部分30000の第2の断面形は、スロット30030と相補的な断面形を備えることがある。流動性アタッチメント部分30000は、組織厚さコンペンセータ30000をアンビル30020に解放可能に取り付けられることがある。
様々な実施形態において、図269〜273を参照すると、支持部分30102を備えるステープルカートリッジ30100と、組織厚さコンペンセータ30110とは、例えば、ステープルカートリッジアプリケータ30140と共にステープルカートリッジチャンネルの中へ装填され得る。様々な実施形態において、アプリケータ30140は、ステープルカートリッジチャンネルの内部にステープルカートリッジ30100を位置決めすることに加えて、アンビル30120に対して上方組織厚さコンペンセータ30110を位置決めするように構成され得る。アプリケータ30140は、このアプリケータ30140がステープルカートリッジ30100の組織厚さコンペンセータ30110の上で所定の位置に維持されることができるように、ステープルカートリッジ30100の支持部分30102から延在するロック突出部と解放可能に係合されることができるラッチアーム30141を備えることができる。様々な実施形態において、上方組織厚さコンペンセータ30110は、外科用器具のアンビル30120がアプリケータ30140の上で閉じ、組織厚さコンペンセータ30110を係合し、組織厚さコンペンセータ30110をアプリケータ30140から切り離すことができるように、アプリケータ30140に着脱式に取り付けられ得る。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ30110及び/又はアンビル30120は、組織厚さコンペンセータ30110をアンビルに対して解放可能に保持するように構成されることができる1つ以上の保持特徴物を備えることができる。様々な実施形態において、保持特徴物は、粘着性シート及び/又は粘着性タブ部30112を備えることがある。
様々な実施形態において、粘着性シート及び/又は粘着性タブ部は、組織厚さコンペンセータ30110の一部分から一体成形されることがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ30110は、組織厚さコンペンセータ30110のエッジに沿って少なくとも1つの粘着性タブ部30112を備えることがある。粘着性タブ30112は、剥離ライナー30113を備えることがある。図271を参照すると、アンビル30120は、組織厚さコンペンセータ30110を係合するために閉位置へ動かされることがある。剥離ライナー30113は、粘着性タブ部30112の粘着性表面を露出させるために取り除かれることがある。図272及び273を参照すると、粘着性タブ部30112の第1の端部は、アンビルに締め付けられることがあり、粘着性タブ部30112の第2の端部は、組織厚さコンペンセータ30110をアンビルに対して解放可能に取り付けるためにアンビルに締め付けられることがある。粘着性タブ部30112は、アプリケータ30140から組織厚さコンペンセータ30110を切り離すために遠位側へ引っ張られることがある。その後、アンビル及びステープルカートリッジ30100は、ステープル留め及び/又は切開される組織に対して位置決めされ得る。臨床医は、アンビルから組織厚さコンペンセータ30110を切り離すために粘着性タブ部30112を引っ張ることがある。
図284〜288を参照すると、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ30210は、組織厚さコンペンセータ30210の遠位エッジに沿って少なくとも1つの粘着性タブ部30212を備えることがある。粘着性タブ部30212は、剥離ライナー30213を備えることがある。本明細書に記載されているように、ステープルカートリッジアプリケータ30240は、アンビル30220に対して上方組織厚さ30210コンペンセータを位置決めするように構成され得る。剥離ライナー30213は、粘着性タブ部30212の粘着性表面を露出させるために取り除かれることがある。粘着性タブ部30212は、組織厚さコンペンセータ30210をアンビル30220に解放可能に取り付けるためにアンビル30220の上に折り重ねられ、締め付けられることがある。粘着性タブ部30212は、アプリケータ30240から組織厚さコンペンセータ30210を切り離すために遠位側へ引っ張られることがある。その後、アンビル30220及びステープルカートリッジ30200は、ステープル留め及び/又は切開される組織に対して位置決めされ得る。図289〜290を参照すると、使用中、ステープル展開スレッドは、粘着性タブ部30212の少なくとも一部分を切開し、アンビル30220から組織厚さコンペンセータ30210を徐々に切り離すために、組織厚さコンペンセータ30210を通してナイフエッジ30211を前進させることができる発射部材によってステープルカートリッジを通して遠方側に前進させられ得る。臨床医は、新しいステープルカートリッジ30200を再装填する前に、アンビル30220から粘着性タブ部30212の残りの部分を引き離すことがある。
様々な実施形態において、粘着性シート及び/又は粘着性タブ部は、組織厚さコンペンセータから分離していることがある。図274〜276を参照すると、少なくとも一実施形態において、粘着性タブ部30312(同様に図288及び292を参照)は、ステープルカートリッジ30300と組織厚さコンペンセータ30310との間に設けられることがある。組織厚さコンペンセータ30310は、組織厚さコンペンセータ30310をアンビル30320に対して解放可能に保持するために、粘着性タブ部30312と連携するような構成及び寸法にされた切欠き部30311を備えることがある。粘着性タブ部30312の第1の端部は、切欠き部30311に隣接した組織厚さコンペンセータ30310に締め付けられることがあり、粘着性タブ部30312の第2のタブ部は、アンビル30320に締め付けられることがある。図277に示されるように、粘着性タブ部30312は、切欠き部30311を係合していない。その後、アンビル30320及びステープルカートリッジ30300は、ステープル留め及び/又は切開される組織Tに対して位置決めされ得る。
上述のとおり、使用中、ステープル展開スレッドは、上記概略のとおり、ステープルカートリッジからステープルを放出するために、発射部材によってステープルカートリッジを通して遠位側に前進させられ得る。ステープルが変形されるのにつれて、各ステープルは、組織の上面に接した組織厚さコンペンセータの一部分を捕捉することができる。同時に、発射部材は、組織厚さコンペンセータ30310を通してナイフエッジを前進させることができ、少なくとも一実施形態において、図277〜279に示されるように、組織厚さコンペンセータ30310を切開し、アンビル30320から組織厚さコンペンセータ30310を切り離すために、刃先は、組織厚さコンペンセータ30310を遠位側へ動かし、粘着性タブ部30312と切欠き部30311とを整列させるように組織厚さコンペンセータ30310を通して前進させられ得る。様々な実施形態において、前述のとおり、ステープルがステープルドライバによってこれらのステープルの未発射位置からこれらの発射位置まで動かされるのにつれて、切欠き部を欠いている組織厚さコンペンセータ30310は、図280及び281に示されるように、粘着性タブ部30312を係合解放し、アンビル30320から組織厚さコンペンセータ30310を切り離すために下向きに動くことがある。ステープルが展開された後、アンビル30320は、図283に示されるように、再び開かれることができ、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ30310から遠くへ離され得る。読者は、図282及び283を比べると、前述のとおり、組織厚さコンペンセータ30310が組織Tに締結され、切断部材によって切開されることができることを理解するであろう。
様々な実施形態において、流動性アタッチメント部分は、第1の粘着性タブ部から第1の剥離ライナーを取り除き、それによって、例えば、感圧接着剤を備える流動性アタッチメント部分を露出されることによって貼り付けられることがある。第1の粘着性タブ部は、基板の外面に転がり落ちる、又はそうでなければ基板の外面に押し付けられることがある。次に、第2の剥離ライナーは、第2の粘着性タブ部から取り除かれることがあり、それによって、PSAを露出させる。第2の粘着性タブ部は、基板の外面及び/又は第1の粘着性タブ部に押し付けられることがある。PSAが組織厚さコンペンセータに貼り付けられると、PSAは、ステープルカートリッジ及び/又はアンビルと接触させて置かれる。PSAは、組織厚さコンペンセータを基板に締め付けることがある。
本明細書で説明した様々な実施形態は、外科用ステープル留め器具で使用するためステープルカートリッジの内部に着脱式に格納されたステープルと関連させて説明されている。一部の状況において、ステープルは、これらのステープルが外科用ステープラのアンビルと接触するとき、変形させられるワイヤを含むことができる。このようなワイヤは、例えば、ステンレス鋼のような金属、及び/又は他の好適な材料から構成されることができる。このような実施形態及びこれらの実施形態の教示は、何らかの好適な締結具と共に用いられる締結具カートリッジと共に着脱式に格納された締結具を含む実施形態に適用され得る。
本明細書で説明した様々な実施形態は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジに取り付けられた、及び/又は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジと共に使用するための組織厚さコンペンセータと関連して説明されている。このような組織厚さコンペンセータは、ステープルカートリッジの一方の端部から別の端部までの組織厚さの変動、又は1つのステープル若しくは締結具の内部に捕捉された組織厚さの変動をもう一方と比べて補償するために利用され得る。このような組織厚さコンペンセータは、ステープルカートリッジの一方の側面から別の側面までの厚さの変動を補償するためにも利用され得る。このような実施形態及びこれらの実施形態の教示は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジに取り付けられた、及び/又は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具と共に使用するための材料の層又は層群を含む実施形態に適用され得る。層は、バトレス材量を含むことができる。
本明細書で説明した様々な実施形態は、直線状エンドエフェクタ及び/又は直線状締結具カートリッジとの関連で説明されている。このような実施形態及びこれらの実施形態の教示は、例えば、円形及び/又は凹凸のあるエンドエフェクタのような非直線状エンドエフェクタ及び/又は非直線状締結具カートリッジに適用され得る。例えば、非直線状エンドエフェクタを含む様々なエンドエフェクタは、2011年2月28日付けで出願された「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」と題する米国特許出願第13/036,647号であって、現在の米国特許出願公開第2011/0226837号に開示され、この出願は、内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。更に、2012年9月29日付けで出願された「STAPLE CARTRIDGE」と題する米国特許出願第12/893,461号であって、現在の米国特許出願公開第2012/0074198号は、内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。2008年2月15日付けで出願された「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」と題する米国特許出願第12/031,873号であって、現在の米国特許第7,980,443号は、同様に内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
全部であれ、又は、一部であれ、参照により本明細書に組み込まれたとされる特許、刊行物、又はその他の開示事項はどれでも、組み込まれた事項が現行の定義、陳述、又は本明細書に記載されたその他の開示事項と矛盾しない範囲に限り本明細書に組み込まれる。本明細書に明示的に記載されたとおりの開示は、そのようなものとして、かつ、必要な限度において、参照により本明細書に組み込まれた矛盾するいかなる事項にも優先する。参照により本明細書に組み込まれたとされるが、現行の定義、陳述、又は本明細書に記載されたその他の開示事項と矛盾する事項、又は事項の一部はどれでも、組み込まれる事項と現行の開示事項との間に矛盾が生じない範囲に限り組み込まれるものとする。
本発明は、典型的な設計を有するものとして説明されているが、本発明は、開示の趣旨及び範囲内で更に変更されることがある。したがって、本出願は、本発明の一般的原理を利用する本発明の変形、使用、又は適応をどれでも網羅する。更に、本出願は、本発明が関連する技術分野における既知の又は通常の実施に含まれるような本開示からの逸脱を網羅することが意図されている。
〔実施の態様〕
(1) ステープルカートリッジであって、
デッキを備えるカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の内部に着脱式に格納された複数のステープルと、
前記デッキの上に位置決めされた埋め込み可能な層アセンブリと、
を備え、前記埋め込み可能な層アセンブリは、
前記ステープルが未発射位置から発射位置まで動かされるときに前記ステープルの内部に少なくとも部分的に捕捉されるように構成され、第1の長さを有する補償層と、
前記補償層から延在し、前記第1の長さより長い第2の長さを有し、隣接した、埋め込まれた埋め込み可能な層に重なるように構成されているオーバーラップ層と、
を備える、
ステープルカートリッジ。
(2) 前記補償層は、圧縮性発泡体で構成されている、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(3) 前記デッキは、遠位デッキ端部を備え、前記補償層は、遠位補償端部を備え、前記オーバーラップ層は、遠位オーバーラップ端部を備え、前記遠位オーバーラップ端部は、前記遠位デッキ端部及び前記遠位補償端部を越えて延在する、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(4) 前記オーバーラップ層及び前記補償層は、積層材料を構成する、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(5) 前記オーバーラップ層は、前記補償層から延在する可撓性端部部材を備える、実施態様1に記載のステープルカートリッジ。
(6) ステープルカートリッジであって、
デッキを備えるカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の内部に着脱式に格納された複数のステープルと、
前記デッキの上に位置決めされた埋め込み可能な層と、
を備え、前記埋め込み可能な層は、
前記ステープルが未発射位置から発射位置まで動かされるときに前記ステープルの内部に捕捉されるように構成されている補償部分と、
前記補償部分から延在し、隣接している埋め込まれた埋め込み可能な層の補償部分に重なるように構成されているオーバーラップ部分と、
を備える、
ステープルカートリッジ。
(7) 前記補償部分は、圧縮性発泡体で構成されている、実施態様6に記載のステープルカートリッジ。
(8) 前記デッキは、遠位デッキ端部を備え、前記補償部分は、遠位補償端部を備え、前記オーバーラップ部分は、遠位オーバーラップ端部を備え、前記遠位オーバーラップ端部は、前記遠位デッキ端部及び前記遠位補償端部を越えて延在する、実施態様6に記載のステープルカートリッジ。
(9) 前記オーバーラップ部分及び前記補償部分は、積層材料を構成する、実施態様6に記載のステープルカートリッジ。
(10) 前記オーバーラップ部分は、前記補償部分から延在する可撓性端部部材を備える、実施態様6に記載のステープルカートリッジ。
(11) ステープルカートリッジであって、
近位端部、遠位端部、及び前記近位端部と前記遠位端部との間に画定された複数のステープル空洞を備える組織支持デッキを備えるカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の内部に着脱式に格納された複数のステープルと、
前記組織支持デッキの上に位置決めされた埋め込み可能な層と、
を備え、前記ステープルは、前記ステープルが未発射位置から発射位置まで動かされるとき、前記埋め込み可能な層の少なくとも一部分をこのステープルの中に捕捉するように構成され、前記埋め込み可能な層は、前記組織支持デッキの前記遠位端部を越えて延在する組織支持部分を備える、
ステープルカートリッジ。
(12) 前記埋め込み可能な層は、
前記ステープルの内部に捕捉されるように構成されている補償部分と、
前記補償部分から延在し、隣接している埋め込まれた埋め込み可能な層の埋め込み可能な層に重なるように構成されているオーバーラップ部分と、
を備える、
実施態様11に記載のステープルカートリッジ。
(13) 前記補償部分は、圧縮性発泡体で構成されている、実施態様12に記載のステープルカートリッジ。
(14) 前記補償部分は、遠位補償端部を備え、前記オーバーラップ部分は、遠位オーバーラップ端部を備え、前記遠位オーバーラップ端部は、前記遠位デッキ端部及び前記遠位補償端部を越えて延在する、実施態様12に記載のステープルカートリッジ。
(15) 前記オーバーラップ部分及び前記補償部分は、積層材料を構成する、実施態様12に記載のステープルカートリッジ。
(16) 前記オーバーラップ部分は、前記補償部分から延在する可撓性端部部材を備える、実施態様12に記載のステープルカートリッジ。

Claims (16)

  1. ステープルカートリッジであって、
    デッキを備えるカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体の内部に着脱式に格納された複数のステープルと、
    前記デッキの上に位置決めされた埋め込み可能な層アセンブリと、
    を備え、前記埋め込み可能な層アセンブリは、
    前記ステープルが未発射位置から発射位置まで動かされるときに前記ステープルの内部に少なくとも部分的に捕捉されるように構成され、第1の長さを有する補償層と、
    前記補償層から延在し、前記第1の長さより長い第2の長さを有し、隣接した、埋め込まれた埋め込み可能な層に重なるように構成されているオーバーラップ層と、
    を備える、
    ステープルカートリッジ。
  2. 前記補償層は、圧縮性発泡体で構成されている、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  3. 前記デッキは、遠位デッキ端部を備え、前記補償層は、遠位補償端部を備え、前記オーバーラップ層は、遠位オーバーラップ端部を備え、前記遠位オーバーラップ端部は、前記遠位デッキ端部及び前記遠位補償端部を越えて延在する、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  4. 前記オーバーラップ層及び前記補償層は、積層材料を構成する、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  5. 前記オーバーラップ層は、前記補償層から延在する可撓性端部部材を備える、請求項1に記載のステープルカートリッジ。
  6. ステープルカートリッジであって、
    デッキを備えるカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体の内部に着脱式に格納された複数のステープルと、
    前記デッキの上に位置決めされた埋め込み可能な層と、
    を備え、前記埋め込み可能な層は、
    前記ステープルが未発射位置から発射位置まで動かされるときに前記ステープルの内部に捕捉されるように構成されている補償部分と、
    前記補償部分から延在し、隣接している埋め込まれた埋め込み可能な層の補償部分に重なるように構成されているオーバーラップ部分と、
    を備える、
    ステープルカートリッジ。
  7. 前記補償部分は、圧縮性発泡体で構成されている、請求項6に記載のステープルカートリッジ。
  8. 前記デッキは、遠位デッキ端部を備え、前記補償部分は、遠位補償端部を備え、前記オーバーラップ部分は、遠位オーバーラップ端部を備え、前記遠位オーバーラップ端部は、前記遠位デッキ端部及び前記遠位補償端部を越えて延在する、請求項6に記載のステープルカートリッジ。
  9. 前記オーバーラップ部分及び前記補償部分は、積層材料を構成する、請求項6に記載のステープルカートリッジ。
  10. 前記オーバーラップ部分は、前記補償部分から延在する可撓性端部部材を備える、請求項6に記載のステープルカートリッジ。
  11. ステープルカートリッジであって、
    近位端部、遠位端部、及び前記近位端部と前記遠位端部との間に画定された複数のステープル空洞を備える組織支持デッキを備えるカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体の内部に着脱式に格納された複数のステープルと、
    前記組織支持デッキの上に位置決めされた埋め込み可能な層と、
    を備え、前記ステープルは、前記ステープルが未発射位置から発射位置まで動かされるとき、前記埋め込み可能な層の少なくとも一部分をこのステープルの中に捕捉するように構成され、前記埋め込み可能な層は、前記組織支持デッキの前記遠位端部を越えて延在する組織支持部分を備える、
    ステープルカートリッジ。
  12. 前記埋め込み可能な層は、
    前記ステープルの内部に捕捉されるように構成されている補償部分と、
    前記補償部分から延在し、隣接している埋め込まれた埋め込み可能な層の埋め込み可能な層に重なるように構成されているオーバーラップ部分と、
    を備える、
    請求項11に記載のステープルカートリッジ。
  13. 前記補償部分は、圧縮性発泡体で構成されている、請求項12に記載のステープルカートリッジ。
  14. 前記補償部分は、遠位補償端部を備え、前記オーバーラップ部分は、遠位オーバーラップ端部を備え、前記遠位オーバーラップ端部は、前記遠位デッキ端部及び前記遠位補償端部を越えて延在する、請求項12に記載のステープルカートリッジ。
  15. 前記オーバーラップ部分及び前記補償部分は、積層材料を構成する、請求項12に記載のステープルカートリッジ。
  16. 前記オーバーラップ部分は、前記補償部分から延在する可撓性端部部材を備える、請求項12に記載のステープルカートリッジ。
JP2015557123A 2013-02-08 2014-02-07 遠位組織当接部材を備えるエンドエフェクタ Expired - Fee Related JP6290262B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/763,106 US9592050B2 (en) 2010-09-30 2013-02-08 End effector comprising a distal tissue abutment member
US13/763,106 2013-02-08
PCT/US2014/015307 WO2014124263A2 (en) 2013-02-08 2014-02-07 End effector comprising a distal tissue abutment member

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016506829A true JP2016506829A (ja) 2016-03-07
JP6290262B2 JP6290262B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=55442524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015557123A Expired - Fee Related JP6290262B2 (ja) 2013-02-08 2014-02-07 遠位組織当接部材を備えるエンドエフェクタ

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6290262B2 (ja)
CN (1) CN110198673B (ja)
BR (1) BR112015018972B1 (ja)
MX (1) MX362624B (ja)
RU (1) RU2662861C2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019195629A (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 外科用バットレスアセンブリ
JP2020508126A (ja) * 2017-02-17 2020-03-19 エシコン エルエルシーEthicon LLC 補助材料を処置部位に送達及び固定するための方法及び装置
JP7482891B2 (ja) 2019-03-29 2024-05-14 アプライド メディカル リソーシーズ コーポレイション 外科ステープル留めシステムのための再装填カバー

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528203A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 シノビス ライフ テクノロジーズ,インコーポレイティド 外科用留め具用バットレス材
JP2009006137A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Tyco Healthcare Group Lp バットレスおよび外科用ステープル止め装置
US20090120994A1 (en) * 2006-11-09 2009-05-14 Murray Michael A Surgical Fastening Device With Initiator Impregnation of a Matrix or Buttress to Improve Adhesive Application
WO2012148666A2 (en) * 2010-09-30 2012-11-01 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Staple cartridge comprising staples positioned within a compressible portion thereof

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU1377052A1 (ru) * 1985-04-17 1988-02-28 Всесоюзный онкологический научный центр Устройство дл соединени полых органов
US5040715B1 (en) * 1989-05-26 1994-04-05 United States Surgical Corp Apparatus and method for placing staples in laparoscopic or endoscopic procedures
US8220690B2 (en) * 2006-09-29 2012-07-17 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Connected surgical staples and stapling instruments for deploying the same
US7950561B2 (en) * 2007-06-18 2011-05-31 Tyco Healthcare Group Lp Structure for attachment of buttress material to anvils and cartridges of surgical staplers
US20090206126A1 (en) * 2008-02-15 2009-08-20 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Buttress material with alignment and retention features for use with surgical end effectors
US8157151B2 (en) * 2009-10-15 2012-04-17 Tyco Healthcare Group Lp Staple line reinforcement for anvil and cartridge
US9277919B2 (en) * 2010-09-30 2016-03-08 Ethicon Endo-Surgery, Llc Tissue thickness compensator comprising fibers to produce a resilient load

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528203A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 シノビス ライフ テクノロジーズ,インコーポレイティド 外科用留め具用バットレス材
US20090120994A1 (en) * 2006-11-09 2009-05-14 Murray Michael A Surgical Fastening Device With Initiator Impregnation of a Matrix or Buttress to Improve Adhesive Application
JP2009006137A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Tyco Healthcare Group Lp バットレスおよび外科用ステープル止め装置
WO2012148666A2 (en) * 2010-09-30 2012-11-01 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Staple cartridge comprising staples positioned within a compressible portion thereof

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020508126A (ja) * 2017-02-17 2020-03-19 エシコン エルエルシーEthicon LLC 補助材料を処置部位に送達及び固定するための方法及び装置
JP7039603B2 (ja) 2017-02-17 2022-03-22 エシコン エルエルシー 補助材料を処置部位に送達及び固定するための方法及び装置
JP2019195629A (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 外科用バットレスアセンブリ
JP7482891B2 (ja) 2019-03-29 2024-05-14 アプライド メディカル リソーシーズ コーポレイション 外科ステープル留めシステムのための再装填カバー

Also Published As

Publication number Publication date
CN110198673A (zh) 2019-09-03
BR112015018972B1 (pt) 2022-03-08
JP6290262B2 (ja) 2018-03-07
RU2015138092A (ru) 2017-03-16
MX362624B (es) 2019-01-28
BR112015018972A2 (pt) 2017-07-18
BR112015018972A8 (pt) 2019-11-12
MX2015010284A (es) 2016-04-04
CN110198673B (zh) 2022-04-15
RU2662861C2 (ru) 2018-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11406377B2 (en) Adhesive film laminate
JP6382227B2 (ja) 解放可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータを備える締結具カートリッジ
JP6339109B2 (ja) 解放可能なカバーを含むステープルカートリッジ
JP6461823B2 (ja) エンドエフェクタの近位端部に取り付けられたアンビル層
JP6250707B2 (ja) 組織厚さコンペンセータを解放するための切断部材を備える締結具カートリッジ
JP6352309B2 (ja) 接着剤フィルムラミネート
JP6290262B2 (ja) 遠位組織当接部材を備えるエンドエフェクタ
JP6400606B2 (ja) ステープラのアンビル用の展開可能なアタッチメント部材を備える組織厚さ補償層
JP6400605B2 (ja) 層保持特徴物を含む外科用ステープル留めカートリッジ
JP6306059B2 (ja) 解放可能な組織厚さコンペンセータを備える締結具カートリッジ
JP6306058B2 (ja) 解放可能な組織厚さコンペンセータ及びそれを有する締結具カートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6290262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees