JP2016505024A5 - - Google Patents

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生存可能なプロピオン酸を生成する細菌を含有するベビーフード組成物
本発明は、生存可能なプロピオン酸を生成する細菌を含有する組成物、特にベビーフード組成物に、その製造に、及び消化器疾患の治療における、特に小児疝痛(IC)の治療のためのその使用に関する。
健康な栄養状態のよい母親からの母乳が、生後数ヶ月間に乳児に適した栄養を提供し、かつこの重要な発育期間中に急性疾患及び慢性疾患の危険性も著しく減少させることはよく知られている。乳児の栄養製品について、母乳の化学組成物は、乳児用調製粉乳の調製物の目安となった。近年、選択された生理学的結果は、母乳において見出されていないいくつかの化学成分を含む、新規の成分の機能性を文書化する際に受け入れられている。
Callaghan et al(Infant Formulae, in: Encyclopedia of Dairy Sciences(第2版), Editor: John W. Fuquay, Elsevier Ltd, pp 135−145、参照をもって組込まれたものとする)は、乳児用栄養製品の製造、組成及びラベル付けを管理する規制を要約している。これらの規制は、前記製品の安全性及び効率を確実にするが、新たな栄養製品のための制限も提供する。
プロバイオティクスを含有するいくつかの乳児用栄養製品市販されている。これらの製品は、選択された乳酸塩生産者(ビフィズス菌又は乳酸桿菌):ビフィドバクテリウム・ラクチス(Bifidobacterium lactis)で補ったNestle Good start(登録商標);ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)で補ったLactogen 3(登録商標);ラクトバチルス・ロイテリで補ったGuigoz croissance 3(登録商標)を含む。
さらに、いくつかの文献は、細菌を含み、かつ治療使用を有する栄養製品に関する。
WO2004/085628号は、細菌を利用した乳酸及びそれらの治療使用、特に炎症性疾患の治療のための治療使用を記載している。
WO011/020780号は、乳酸球菌株を含有する栄養組成物及びそれらの治療使用、特にアレルギー症状の治療のための治療使用を記載している。
US2010/0166721号は、プロバイオティクス組成物、及び非常に一般的な語で、胃腸内細菌叢(gastointestinal flora)の標準化のための栄養補助食品としてのその使用を記載している。
EP1374878号は、胃腸からの管吸収不良の症状を妨げる又は軽減するための方法及び組成物を記載している。
US2004/0062758は、プロバイオティクスの組合せ、並びに免疫システムを刺激するため及び健康増進のためのその使用を記載している。
WO2012/059502号は、プロバイオティクス微生物を含有する粉末化した穀物を基礎とする組成物、及び免疫システムの強化又は炎症性疾患の治療におけるその使用を記載している。該文献は、特に非複製的な微生物に関する。
US2012/0171166号は、有益な微生物叢の成長を促進するための特定のオリゴ糖のシンバイオティックな組合せ、及び胃腸疾患の治療のためのその使用を記載している。該文献は、特に酪酸塩を生成する細菌に関する。
US2007/0258953号は、生存可能な新規の乳酸を利用する細菌を含有するプロバイオティクス組成物、及び薬剤としてのそれらの使用を記載している。
US2005/0180963号は、生存可能な新規のプロピオン酸菌(proprionibacteria)を含有するプロバイオティクス組成物、及び胃腸疾患の治療におけるそれらの使用を記載している。
前記文献は、疝痛、腸の不快感、腸の痛み、内臓知覚過敏及び腸痙攣からなる群から選択された消化器疾患又は消化器障害の治療、特に小児疝痛の治療を記載していない。さらに、それは、今日まで公知の小児疝痛の確立された治療がないと考えられている。従って、未だ対処されていない臨床要求がある。
従って、本発明の目的は、この臨床要求を扱い、かつ先行技術のこれらの欠点の少なくともいくつかを克服することである。特に、本発明の目的は、消化器疾患、例えばICの治療のための食品/医薬品組成物、並びに前記疾患の治療のための方法を提供することである。
これらの目的は、請求項1において定義された組成物により達せられる。本発明の他の態様は、明細書及び独立請求項において開示されており、好ましい実施態様は、明細書及び従属請求項において開示されている。
本発明は、以下でより詳細に記載される。本明細書において提供/開示された種々の実施態様、選択及び範囲を、任意に組み合わせてよい。さらに、特定の実施態様、選択された定義、実施態様又は範囲の依存は、適用されなくてよい。
特に明記されない限り、次の定義が本明細書において適用される。
本明細書において使用されるように、本発明の記載内容において(特に特許請求の範囲において)使用される“a”、“an”、“the”及び同様の用語は、本明細書において特に示されない限り又は明らかに本記載内容によって否定されない限り、単数及び複数の双方を含むと解釈されるべきである。
本明細書において使用されるように、“含む(including)”、“含む(containing)”及び“含有する(comprising)”の用語は、それらの制限のない意味で本明細書において使用される。
“治療”の用語は、進行の遅延、及び防止(予防)も含む。
“消化器疾患”及び“消化器障害”の用語は、よく知られており、胃腸管、特に消化管に関係する疾患/障害を記載している。特に、小児疝痛(“IC”)が含まれる。ICについての診断基準は、生まれてから生後4ヶ月までの乳幼児における以下のすべてを含まなければならない:1.明らかな原因を除いて開始又は停止する興奮、大騒ぎ又は号泣の発作 2.3時間以上/日続く、及び少なくとも3日/週間で少なくとも1週間生じる症状の発現 3.発育不全ではない。ICは、赤ちゃんの疝痛としても公知である、ICD−10:R10.4。
“プロピオン酸を生成する細菌”の用語は、炭素代謝からの主な生成物としてプロピオン酸塩を生成する細菌の群をいう。
“プロピオン酸菌(propionic acid bacteria)”の用語、“プロピオニバクテリア(Propionibacteria)”の同義語は、よく知られており、該分野において確立されている。それらは、代謝の主な最終生成物としてプロピオン酸を導くそれらの独特な代謝をいう。かかる細菌は、乳酸塩を含む、多数の基質を発酵させる。プロピオン酸発酵の主な最終生成物は、プロピオン酸、酢酸、及びコハク酸、並びにCO2である。糖基質(主にグルコース)が、最初に、ATP及び還元型補酵素を生じる、解糖系により又はペントースリン酸経路によりピルビン酸塩に酸化される。ピルビン酸塩は、さらに、プロピオン酸塩又は酢酸塩及びCO2を生成する2つの主な経路により異化される。乳酸塩を、アクリレート経路によりプロピオン酸塩に代謝させることができ、その際水を、乳酸から取り出し、続く反応でアクリレートを形成してプロピオン酸塩を形成する(Microbial Physiology. Albert G. Moat, John W. Foster and Michael P. Spector, Wiley−Liss, Inc.)。
プロピオン酸菌は、一般に、米国における食品医薬品局合格証(GRAS)の資格及び欧州における安全性適格推定(qualified presumption of safety(QPS))の資格を有する。プロピオン酸菌は、50%より高いGC含有率を有するグラム陽性菌を有する放射菌類に分類される。
“乳酸塩を利用する、プロピオン酸を生成する細菌”及び“乳酸を生成する細菌”の用語を、以下に定義する。
“プロバイオティクス”の用語は、この分野でよく知られ、かつ確立されており、特に、健康でよい状態のヒトに対する有益な効果を有する、微生物細胞調製物又は微生物細胞の構成に関する。従って、プロバイオティクスの用語は、前記細菌を包含する。
“プレバイオティクス”の用語は、この分野でよく知られ、かつ確立されており、特に、結腸における1つ又は限定数の細菌の成長及び/又は活性を選択的に刺激することによってヒトに有益に影響し、従って人の健康を改良する、非消化性食品成分に関する。
より一般的な用語において、第一の態様において、本発明は、生存可能なプロピオン酸を生成する細菌、有利には生存可能な乳酸塩を利用するプロピオン酸を生成する細菌を含有する新たな組成物に関する。これらの本発明の組成物を、食品組成物、特に乳児用食品組成物、及び/又は医薬組成物に適用してよい。本発明のこの態様を、以下でさらに説明する。
食品組成物:本発明の組成物は、あらゆる食品組成物の形であってよい。有利には、組成物を、乳児、特に赤ちゃんの栄養物に適用する。従って、食品組成物は、調製粉乳(infant starter formula)、乳児用ミルク(follow−on formula)、離乳食(baby food formula)、乳児用シリアル(infant cereal formula)又は成長用ミルク(growing−up milk)の形であってよい。かかる食品組成物は公知で有り、かつ例えば、Callaghan et al (Infant Formulae, in: Encyclopedia of Dairy Sciences(第二版), Editor: John W. Fuquay, Elsevier Ltd, pp 135−145、参照をもって組込まれたものとする))において記載されている。典型的に、かかる食品組成物は、添加物及び以下に記載の成長促進要素を含む。食品組成物の用語は、治療が必要な個人のための、成人用栄養組成物又は成人用乳タンパク質ベース飲料も包含する。有利には、前記食品組成物は、調製粉乳、例えばベビーミルク又はベビー粉乳である。
医薬品組成物:本発明の組成物は、医薬品組成物、例えば固体、半固体又は液体の調製物の形であってよい。さらに、前記食品組成物を、医薬品組成物としても使用してよい。医薬品組成物は、投与されるべき組成物に続いて、投与のための指示(“添付文書”)も含む。
生存可能な(生きている)細菌:生存可能な(生きている)細菌の使用は、先行技術から区別され、かつ本明細書において記載されている使用を可能にする、本発明の鍵となる特徴であると考えられる。本発明に従って、細菌は、生存可能(生きている)であり、すなわち、細菌は、代謝的に活性があり、及び/又は哺乳動物、特にヒトの消化管にコロニー形成することができる。前記用語は、(i)コロニーを分配及び形成できる細菌及び(ii)非複製である細菌の双方を含む。(i)の群の細菌は、細菌の成長に適した栄養培地上でコロニーを分配及び形成することができ、又は種々の濃度の細菌調製物での接種及び適した条件(少なくとも24時間、好気性及び嫌気性の雰囲気)下でのインキュベート後に、液体成長培地の濁度を増加させることができる。かかる古典的な平板培養法は公知であり、かつ例えばJay et al (Modern Food Microbiology. 7th Edition, Springer, 2005)において記載されている。(ii)の群の細菌は、生存可能な細胞、代謝活性のある細胞、損傷した細胞、休止状態の細胞、生存可能であるが培養できない細胞と、死んだ細菌細胞との間の差異を可能にした、細菌の膜電位又は酵素活性を標的とする蛍光染色を有する数えることができる、生きているが非複製である細菌を含む。分子ツール、例えば蛍光in situハイブリダイゼーション法(FISH)及びフローサイトメトリーをうまく適用して、プロバイオティクス生成物における生存可能な細胞を推定する。
好ましい一実施態様において、本発明は、(i)の群の細菌を含有する組成物に関する。
代わりの一実施態様において、本発明は、さらに、(ii)の群の細菌を含有する組成物に関する。
代わりの一実施態様において、本発明は、(ii)の群の細菌のみを含有する組成物に関する。
かかる細菌の量は、広範囲にわたって変動してよく、かつ有効量は、通常の実験で当業者により測定されてよい。この目的のための有効量は、当業者に公知の多数の要因、例えば治療されるべきヒトの体重及び精神健康状態に、並びに食品マトリックスの効果に依存する。典型的に、本発明の組成物における有効量は、組成物の102〜1012cfu/g、より有利には104〜109cfu/g、最も有利には107〜109cfu/g(又はcfu/mL)の範囲である。
乳酸塩を利用するプロピオン酸を生成する細菌:好ましい一実施態様において、プロピオン酸を生成する細菌は、“乳酸塩を利用するプロピオン酸を生成する細菌”の群から選択される。アクリレート経路を介してプロピオン酸塩を製造するための乳酸塩を利用する消化管細菌は、プロピオニバクテリア及びその同類、ベイネラ(Veillonella)及びその同類、セロモナス(Selomonas)及びその同類、メガスフェラ(Megasphaera)及びその同類、並びに乳児腸内生態系から単離されたあらゆる他の乳酸塩を利用するプロピオン酸を生成する細菌を含む。アクリレート経路は、公知であり、かつ例えば文献、Hosseini et al. (Nutr. Rev. 9:245−258, 2011)、特に図2(参照をもってその全体が組込まれたものとする)において記載されている。
さらに好ましい一実施態様において、プロピオン酸を生成する細菌は、現在公知の13種から選択される。
さらに好ましい一実施態様において、プロピオン酸を生成する細菌は、P.フロイデンライヒ(P. freudenreichii)、P.アシディプロピオニシー(P. acidipropionici)、P.イエンセニー(P. jensenii)、P.トエニー(P. thoenii)、P.シクロヘキサニクム(P. cyclohexanicum)、及びP.ミクロエアロフィルム(P. microaerophilum)の群から選択される。
従って、本発明は、(i)1つ以上の生きている細菌株から、特に本明細書において同定されている株からの生存可能なプロピオン酸を生成する細菌、(ii)任意のタンパク質源、(iii)任意の炭水化物源、(iv)任意の脂質源、(v)任意のビタミン源及び鉱物源、(vi)任意の添加物、(vii)任意の水、を含有する組成物、特に食品組成物又は医薬品組成物を提供する。
本発明による組成物は、典型的にタンパク質源を含む。2.0g/100kcal以下、有利には1.8〜2.0g/100kcalの量が好ましい。タンパク質のタイプは、必須アミノ酸含有量について最小の要求を満たし、かつ満足な成長を可能にすることを提供する本発明に重要であるとは考えられていないが、しかし、50質量%を超えるタンパク質源がホエーであることが好ましい。従って、ホエー、カゼイン及びそれらの混合物に基づくタンパク質源を、大豆に基づくタンパク質源と同様に使用してよい。ホエータンパク質に関連する限り、タンパク質源は、酸ホエー又はスウィートホエー又はそれらの混合物に基づいてよく、かつ例えどんな割合が所望されても、アルファ−ラクトアルブミン及びベータ−ラクトアルブミンを含んでよい。
本発明による組成物は、典型的に炭水化物源を含む。調製粉乳において慣例的に見出されるあらゆる炭水化物源、例えばラクトース、サッカロース、マルトデキストリン、デンプン、及びそれらの混合物を使用してよいが、好ましい炭水化物源はラクトースである。有利には、炭水化物源は、組成物の総エネルギーの35〜65%に寄与する。
本発明による組成物は、典型的に脂質源を含む。脂質源は、調製粉乳における使用に適したあらゆる脂質又は脂肪であってよい。好ましい脂肪源は、パームオレイン、高オレイン酸ヒマワリ油及び高オレイン酸ベニバナ油を含む。必須脂肪酸のオレイン酸及びアルファリノレイン酸を、高品質の予備形成したアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸を含有する少量の油、例えば魚油又は微生物油として添加してもよい。全体で、脂肪含有率は、有利には、調製粉乳の総エネルギーの30〜55%に寄与する。脂肪源は、有利には、約5:1〜約15:1、例えば約8:1〜約10:1のn−6脂肪酸とn−3脂肪酸との割合を有する。
本発明による組成物は、典型的に、日常の食事において及び栄養的に重要な量で必須と解される全てのビタミン及び鉱物を含有する。最小の要求は、ある程度のビタミン及び鉱物について確立されている。鉱物、ビタミン及び場合により調製粉乳に存在する他の栄養物の例は、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、ビタミンD、葉酸、イノシトール、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、コリン、カルシウム、亜リン酸、ヨウ素、鉄、マグネシウム、銅、亜鉛、マンガン、塩化物、カリウム、ナトリウム、セレン、クロム、モリブデン、タウリン、及びL−カルニチンを含む。鉱物は通常塩の形で添加される。特定の鉱物及び他のビタミンの存在及び量は、意図した乳児の個体群に依存して変動する。
本発明の組成物は乾燥している。これは、本明細書において定義した生きている細菌を含有する安定した組成物を確実にする。しかしながら、典型的に5%未満の低い含水率が好ましく、従って本発明の範囲内に含まれる。
本発明による組成物は、さらに、有益な効果を有してよい他の成分、例えば繊維、ラクトフェリン、ヌクレオチド、ヌクレオシド等を含んでよい。
本発明による組成物は、さらに、乳化剤及び安定剤、例えばレシチン、モノグリセリド及びジグリセリドのクエン酸エステル等を含んでよい。これは、特に、組成物が液体形で提供される場合である。
本発明による組成物は、さらに、安定剤(又は“安定化剤”)を含んでよい。この用語は、湿潤調製物の粘度を増加するため、又はヒドロゲルを形成するために組成物に添加する化合物又は材料をいう。適した安定剤の例は、制限されることなく、例えば、多糖、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸の塩、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、カラゲナン、グアーゴム、アカシアゴム、キサンタンゴム、ローカストビーンゴム、キトサン及びキトサン誘導体、コラーゲン、ポリグリコール酸、デンプン及び化工デンプン、シクロデキストリン及びオリゴ糖(イヌリン、マルトデキストリン、ラフィノース、デキストラン等)、並びにそれらの組合せを含む。
本発明による組成物は、さらに、保護剤(“保護作用剤”又は“プロテクタント”)を含んでよい。この用語は、乾燥プロセス中の生存可能な細菌の安定性、言い換えれば、又は乾燥粉末製品の長期間の貯蔵安定性を確実にする又は増加するために添加される化合物又は材料をいう。適した保護剤は、一般に溶液中で容易に溶解し、水と接触して濃くならず又は重合しない。適した保護剤を以下で記載し、制限されずに、タンパク質、例えばヒト及びウシ血清アルブミン、ホエータンパク質、大豆タンパク質、カゼイネート、ゼラチン、イムノグロブリン、単糖(ラクトース、トレハロース、スクロース等)を含有する炭水化物、アミノ酸、例えばグルタミン酸ナトリウム、リジン、グリシン、アラニン、アルギニン又はヒスチジン、並びに疎水性アミノ酸(トリプトファン、チロシン、ロイシン、フェニルアラニン等);メチルアミン、例えばベタイン;付形剤塩、例えば硫酸マグネシウム;ポリオール、例えば三価アルコール又は高次糖アルコール(例えば、グリセリン、エリトリトール、グリセロール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール及びマンニトール);プロピレングリコール;ポリエチレングリコール;プルロニック;界面活性剤、並びにそれらの組合せを含む。
本発明による組成物は、さらに、プレバイオティクス添加物を含んでよい。この用語は、特定の消化管微生物、例えば本明細書において定義されている生存可能な細菌の成長を刺激するために使用される化合物/材料をいう。適したプレバイオティクスは当業者に公知であり、結腸における1つ又は限定数の細菌の成長及び/又は活性を選択的に刺激することによって宿主に有益に影響する非消化性食品成分である。かかる成分は、胃又は小腸で分解及び吸収されず、従って、結腸にそのまま進むことを意味する非消化性であり、その際それらは有益な細菌により選択的に発酵される。適したプレバイオティクスの例は、あるオリゴ糖、例えばフラクトオリゴ糖(FOS)、アカシアゴム及びガラクトオリゴ糖(GOS)を含む。プレバイオティクスの組合せ、例えば単鎖GOSと長鎖FOS、例えば商標名Immunofortis(登録商標)(Arslanoglu S et al. J Nutr 2008; 138: 1091−5)で販売されている製品を使用してよい。
好ましい一実施態様において、本発明は、本明細書において定義された生存可能な生菌と、本明細書において定義されたプレバイオティクスとの組合せを含む組成物を提供する。双方の成分の組合せは、本明細書において記載されている治療効果及び/又は予防効果を著しく改良する(相乗効果)。
他の好ましい一実施態様において、本発明は、本明細書において定義された生存可能な生菌と、乳酸を生成する細菌との組合せを含む組成物を提供する。有利には、乳酸を生成する細菌は、乳酸菌及びビフィズス菌からなる群から選択される。有利には、乳酸を生成する細菌は、ビフィズス菌、乳酸桿菌、ラクトコッカス(Lactococci)、ステプトコッカス(Steptococci)、腸球菌、リューコノストック(Leuconostoc)、ワイセラ(Weissella)からなる株から選択される。乳酸を生成する細菌及び乳酸塩を利用する細菌の組合せが、本明細書において定義されている食品組成物のために特に有益である。さらに、これらの乳酸を生成する細菌は、本明細書において生存可能である。
本発明の組成物を、投与させる用意のできた液体組成物(すなわち“人工ミルク”、“ベビーミルク”)として、又は使用前に水で戻す乾燥組成物(すなわち“粉乳”、“栄養補助食品”)として提供してよい。プロバイオティクス含有製品の貯蔵中及び消費までの生存力の維持のために、プロバイオティクスを、人工乳(液体又は粉末状の)と一緒に、乾燥させた形でのみ供給してよい。
液体組成物の場合に、生存可能な細菌を、使用前に添加されうる乾燥形での製品(“栄養補助食品”)とは別に供給する。この実施態様において、本発明は、複数の要素のキットを提供し、その際第一の要素は、生きている細菌を含有する固体投与形であり、かつ第二の要素は、生きている細胞を有さない液体製品(例えばベビーミルク)である。
乾燥組成物(例えば粉乳)の場合に、生存可能な細菌を含有する乾燥調製粉乳の組成物が、さらに保存安定性を高めるために、0.2未満、有利に0.15未満の水活性を有することが好ましい。低い水活性は、粉末の分解の速度を下げ、かつ微生物の成長及び活性を阻害する。約5%、有利には2.5〜3.5%又はそれより低い範囲での含水率に対応する0.2未満の水活性値は、典型的に、ラクトースの結晶化を阻害し、粉乳における化学及び酵素反応の速度を著しく下げるために使用される。
第二の態様において、本発明は、医薬品としての、特に消化器疾患の治療のための、本発明の組成物の使用に関する。本明細書において記載された組成物は、ヒト、特に乳児における健康な消化管コロニー化を促進又は再建することができる有用な細菌群を提供する。本発明のこの態様を、以下でさらに説明する。
本発明の組成物は、治療効果及び/又は予防効果を有し、かつ特に、乳児もしくは治療を必要とする患者における消化器疾患の治療のために、又は乳児もしくは危険性の減少を必要とする患者における消化器疾患の危険性の減少のために、又は乳児もしくは重症度の低減を必要とする患者における消化器疾患の重症度の低減のために使用してよい。
従って、本発明は、本明細書において記載されている組成物を医薬品としても提供する。
本発明はさらに、
− 消化器疾患又は消化器障害の治療のための薬剤の製造のための本明細書において記載されている組成物の使用、
− 本明細書において記載されている組成物の治療使用、
− 本明細書において記載されている組成物の有効量を投与が必要な被験者に投与する工程を含む消化管疾患又は消化管障害の治療法、
− 消化管疾患又は消化管障害の治療のための本明細書において記載されている組成物、
− 消化管疾患又は消化管障害の治療における使用のための本明細書において記載されている組成物
を提供する。
本発明の組成物は、少なくとも部分的に健康の利益を促進するために十分な量で本明細書に記載されている生存可能な細菌を含む。これを達成するための量は、“治療有効投与量”として定義される。この目的のための有効量は、当業者に公知の多数の要因、例えば治療されるべきヒトの体重及び精神健康状態に、並びに食品マトリックスの効果に依存する。予防適用において、本発明の組成物は、本明細書において定義されている疾患の発達の危険性を少なくとも部分的に減少するために十分である量で、疾患の危険性に感受性の強い消費者かそうでない消費者に投与される。かかる量は、“予防有効投与量”として定義される。この目的のための有効量は、当業者に公知の多数の要因、例えば治療されるべきヒトの体重及び精神健康状態に、並びに食品マトリックスの効果に依存する。
理論に束縛されることなく、本発明の背景にある科学的合理性を次のとおりに要約し得る
(1)乳児の消化管細菌叢は、乳酸塩を生成する細菌(主にビフィズス菌、乳酸桿菌、ストレプトコッカス及びスタフィロコッカス)の、多く高い多様性の個体群を含む。乳酸塩を利用する集団(LUB)を形成する多くの他の種は、硫酸塩を減少する細菌(SRB)及びSRBでないもの(=LUB)を含み、初期の段階での乳児の腸にもコロニーを形成する。乳児において、LUB個体群は、主に、E.ハリー(E. hallii)及びベイネラにより占められている。従って、乳酸塩についての激しい競争が、E.ハリー、ベイネラ及びSRBを含むGIT管で生じる。SRB及びE.ハリーは、4ヶ月でさらに増加する個体群であるベイネラと一緒に、生後3ヶ月間の乳児の腸微生物を占める。
(2)高いLUB個体群は、泣き叫び(スクリーミング)により見出され、階層化される。LUBは、これらの乳児において促進され、恐らく乳酸塩について非常に多い競争がある。泣き叫びは、ある微生物の成長又は有毒な細菌代謝物の生成を促進することによるGITにおけるこの細菌競争の結果であってよい。
(3)乳酸塩を利用してプロピオン酸塩を生成する細菌は、従って、初期段階でこの細菌集団の全体的な平衡に影響する集団を占めていてよい。SRB及びE.ハリーの群又は生成された代謝物を減少することが目的である。実際に、SRBは、H2Sを生成する一方で、E.ハリーは、多くのH2を生成し、双方ともヒトにおける痛み及び腸の不快感に関連する。
(4)乳酸塩を利用してプロピオン酸塩を生成する細菌は、腸の乳酸塩をプロピオン酸塩に変換でき、そして消化器生態系からプロピオン酸塩を取り出すことができる。このアプローチは、あらゆる乳酸塩の蓄積を妨げるが、しかし乳児の泣き叫び及び疝痛に潜在的に含まれる負の化合物を生成する他の乳酸塩を利用する細菌の成長及び代謝にも影響する。
本発明者らは、乳酸塩を利用してプロピオン酸塩を生成する細菌が生後一ヶ月におけるより健康なバランスの取れた栄養連鎖を生じることにより疝痛を起こした赤ちゃんにおけるH2S及びH2 の生成を減少できると現在理解している。好ましい一実施態様において、消化器疾患は、従って、小児疝痛(“IC”又は“乳児疝痛”又は“赤ちゃんの疝痛”ともいわれる)である。
他の好ましい一実施態様において、消化器疾患又は消化器障害は、疝痛、腸の不快感、腸の痛み、内臓知覚過敏及び腸痙攣からなる群から選択される。
他の好ましい一実施態様において、消化器疾患は、大腸炎である。
他の実施態様において、本発明の組成物は、患者の(特に乳児の)消化における乳酸塩の蓄積を妨げるために使用される。さもなければ、かかる機能不全がアシドーシス及び/又は疝痛を導きうると考えられる。
他の実施態様において、本発明の組成物は、患者の(特に乳児の)消化におけるH2S生成を減少するために使用される。かかる使用は疝痛及び/又は大腸炎を妨げると考えられる。
他の実施態様において、本発明の組成物は、母乳において観察される栄養連鎖を模倣するために使用される。これは、新生児に最適な栄養を提供すると考えられる。
他の実施態様において、本発明の組成物は、腸のコロニー形成及び消化生態系を制御又は通常化するために使用される。これは消化管の健康状態を改良すると考えられる。
前記で説明されているように、患者の特に関連のある群は、新生児である。帝王切開によって生まれた赤ちゃんは特に治療されるべき患者の重要な群であることが見出されている。しかしながら、本発明は、この特定の群の患者に制限されず、(i)新生児(典型的に生後1ヶ月未満)、(ii)乳児(典型的に生後12ヶ月未満)及び(iii)幼児(典型的に生後36ヶ月未満)の治療のために有用であってよい。
第三の態様において、本発明は、本明細書において記載されている組成物を製造するための方法に関する。本発明のこの態様を、以下でさらに説明する。
生存可能な(生きている)細菌株を含む出発材料が公知であり、又は公知の方法に従って得られる。本発明の組成物の製造は、最終製品に大きく依存する:乾燥製品、すなわち固形(例えば粉末)、又は湿潤製品、すなわち液体(例えば飲料)又は半固体(例えばマッシュ)。
一般に、生存可能な(生きている)細菌を含有する食品を製造するために公知の全ての方法を使用してよい。典型的に、食品を生成し、そして生きている細菌の調製物を添加する。
一般に、生存可能な細菌は、例えば凍結乾燥又は噴霧乾燥によって本発明の組成物に添加するために、あらゆる適した方法に従って培養され、かつ製造される。詳細は、Lacroix, et al (Microbial production of food ingredients, enzymes and nutraceuticals, McNeil, Giavasis, Harvey Eds. Woodhead Publishing Ltd, Cambridge, (2012))(参照をもって組込まれたものとする)において見出される。代わりに、細菌調製物を、本発明の組成物への添加のために適した形で既に製造した専門家から得ることができる。
好ましい一実施態様において、本発明の組成物は、粉乳である。粉乳製品は、よく確立された技術であり、かつ例えば、Walstra (Dairy science and technology. 2nd ed., Boca Raton : Taylor & Francis, 782 pp. (2006))及びSchuck (Milk Powder: Types and Manufacture. In Encyclopedia of Dairy Sciences (Second Edition), Academic Press, Pages 108〜116 (2011))(双方とも参照をもって組込まれたものとする)において記載されている。
例えば、本発明の組成物を、タンパク質源、炭水化物源、及び脂肪源と一緒に適した割合で混合することにより製造してよい。使用される場合に、乳化剤を前記ブレンド中に含んでよい。ビタミン及び鉱物を、この時点で添加してよいが、通常、熱分解を妨げるためにあとで添加する。あらゆる親油性ビタミン、乳化剤等を、混合前に脂肪源中に溶解してよい。そして、水、有利には逆浸透圧を受けた水を混合して、液体混合物を形成する。
そして液体混合物を、熱処理して、細菌量を減少させてよい。例えば、液体混合物を、約80℃〜約110℃の範囲の温度まで約5秒〜約5分間急速に加熱させてよい。この加熱を、蒸気噴射によって、又は熱交換器、例えば平板熱交換器によって実施してよい。
そして、その液体混合物を、約60℃〜約85℃まで、例えばフラッシュ冷却により冷却してよい。そして、その液体混合物を、例えば2工程で、第一工程で約7MPa〜約40MPaで、そして第二工程で約2MPa〜約14MPaで、均質化してよい。そして、均質化した混合物をさらに冷却して、あらゆる熱に感受性のある成分、例えばビタミン及び鉱物を添加してよい。均質化した混合物のpH及び固体含有量を、この時点で便宜的に標準化する。均質化した混合物を、適した乾燥装置、例えば噴霧乾燥器又は凍結乾燥器に移し、そして粉末に変える。その粉末は、約5質量%未満の湿分を有する。
本発明をさらに説明するために、次の実施例を提供する。これらの実施例を、本発明の範囲を制限することを意図せずに提供する。
本発明による乳児又は子供のための栄養組成物の年齢に合わせた設定を以下で提供する。
Figure 2016505024
含まれる細菌の詳細は以下である:
(1)P.フロイデンライヒ、(2)P.フロイデンライヒ及びビフィドバクテリウム・ラクチスBB12、(3)P.フロイデンライヒ及びラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamonosus)GG、(4)メガスフェラ・エルスデンシー(Megasphera elsdensii)、(5)ベイヨネラ・バルブラ(Veillonella parvula);(6)任意のGOS。
本発明は以下の他の態様も含む:
[1] 以下、
(a)1つ以上の生きている細菌株からの生存可能な乳酸を生成する細菌、
(b)1つ以上の生きている細菌株からの生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌、及び
(c)任意のプレバイオティクス
を含む、腸の不快感、腸の痛み、内臓知覚過敏及び腸痙攣からなる群から選択された消化器疾患又は消化器障害治療剤。
[2] 小児疝痛の治療において使用するための、[1]記載の治療剤。
[3] 前記(b)生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌が、プロピオニバクテリア(Propionibacteria)、ベイロネラ(Veillonella)、セロモナス(Selomonas)、及びメガスフェラ(Megasphaera)から選択される、[1]又は[2]に記載の治療剤。
[4] 前記(b)生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌が、P.フロイデンライヒ(P. freudenreichii)、P.アシディプロピオニシー(P. acidipropionici)、P.イエンセニー(P. jensenii)、P.トエニー(P. thoenii)、P.シクロヘキサニクム(P. cyclohexanicum)、及びP.ミクロエアロフィルム(P. microaerophilum)からなる株から選択される、[1]〜[3]のいずれかに記載の治療剤に記載の治療剤。
[5] 前記(a)生存可能な乳酸を生成する細菌が、乳酸菌及びビフィズス菌の群から選択される、[1]〜[4]までのいずれか1に記載の治療剤。
[6] 前記(a)生存可能な乳酸を生成する細菌が、ビフィズス菌、乳酸桿菌(Lactobacilli)、ラクトコッカス(Lactococci)、ステプトコッカス(Steptococci)、腸球菌(Enterococci)、リューコノストック(Leuconostoc)、及びワイセラ(Weissella)から選択される、[1]〜[5]のいずれか記載の治療剤。
[7] さらに、添加物及び/又は成長促進補助剤及び/又はプレバイオティクスを含有する、[1]〜[6]までのいずれかに記載の治療剤。
[8] 前記プレバイオティクスが、FOS及びGOSからなる群から選択される、[1]〜[7]までのいずれかに記載の治療剤。
[9] 前記生存可能な細菌の量が、剤1グラムあたり又は剤1mLあたり、10 〜10 12 CFUの範囲である、[1]〜[8]までのいずれかに記載の治療剤。
[10] (i)乳児又は生後6ヶ月から始まる幼児に投与され、かつ(ii)乳児又は幼児に完全栄養を提供する、[1]〜[9]までのいずれかに記載の治療剤。
[11] 腸の不快感、腸の痛み、内臓知覚過敏及び腸痙攣からなる群から選択される消化器疾患又は消化器障害治療用キットであって、[1]〜[9]までのいずれかに記載の治療剤。と、生存可能なプロピオン酸を生成する細菌を有さない調製粉乳を含む、前記キット。

Claims (9)

  1. 以下、
    (a)乳酸菌及びビフィズス菌の群から選択される1つ以上の生きている細菌株からの生存可能な乳酸を生成する細菌、
    (b)プロピオニバクテリア(Propionibacteria)、ベイロネラ(Veillonella)、セロモナス(Selomonas)及び、メガスフェラ(Megasphaera)から選択される1つ以上の生きている細菌株からの生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌、並びに、
    (c)FOS及びGOSからなる群から選択されるプレバイオティクス、
    を含む、1か月未満の新生児、又は12か月未満の乳児のための乾燥食品組成物。
  2. 前記(b)生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌は、プロピオニバクテリア属の細菌から選択される請求項1記載の乾燥食品組成物。
  3. 新生児、又は乳児に完全栄養を提供する、請求項1又は請求項2に記載の乾燥食品組成物。
  4. 前記プレバイオティクスが、GOSである、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の乾燥食品組成物。
  5. (a)乳酸菌及びビフィズス菌の群から選択される1つ以上の生きている細菌株からの生存可能な乳酸を生成する細菌、
    (b)プロピオニバクテリア属からの1つ以上の生きている細菌株からの生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌、並びに、
    (c)GOSであるプレバイオティクス、
    を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の乾燥食品組成物。
  6. 前記(b)生存可能な乳酸塩を利用してプロピオン酸を生成する細菌が、P.フロイデンライヒ(P. freudenreichii)、P.アシディプロピオニシー(P. acidipropionici)、P.イエンセニー(P. jensenii)、P.トエニー(P. thoenii)、P.シクロヘキサニクム(P. cyclohexanicum)、及びP.ミクロエアロフィルム(P. microaerophilum)からなる株から選択される、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の乾燥食品組成物。
  7. 前記(a)生存可能な乳酸を生成する細菌が、ビフィズス菌、乳酸桿菌(Lactobacilli)、ラクトコッカス(Lactococci)、ステプトコッカス(Steptococci)、腸球菌(Enterococci)、リューコノストック(Leuconostoc)、及びワイセラ(Weissella)から選択される、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の乾燥食品組成物。
  8. さらに、添加物及び/又は成長促進補助剤を含有する、請求項1請求項のいずれか1項に記載の乾燥食品組成物
  9. 前記生存可能な細菌の量が、組成物1グラムあたり又は1mLあたり、10〜1012CFUの範囲である、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の乾燥食品組成物
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