JP2016504934A - 脂肪処理装置 - Google Patents
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Abstract
脂肪物質と水性流体の混合物の濃縮のための装置(11)が提供される。この装置(11)は、脂肪物質と水性流体の混合物を収容するチャンバ(31)と、吸収材(25)本体とを備える。チャンバ(31)は、少なくとも1つの開口(24)を有するバリア部材(23)と、この開口(24)が閉塞される閉位置からこの開口(24)がチャンバ(31)から吸収材(25)への流体流を許容する開位置までを移動可能であるシャッタ要素(21)とにより吸収材(25)から分離される。吸収材を使用することで、脂肪組織に損傷を与えずに、受動的な単一容器プロセスで脂肪物質を所要の程度まで濃縮可能であることが判明した。この装置を使用する方法についても記述する。
Description
本発明は脂肪物質を処理する装置と方法に関する。特に本発明は、脂肪形成及び自家脂肪移植に使用される装置と方法に関する。
脂肪形成又は脂肪吸引は、患者の体の特定の部位から余剰の脂肪組織を除去するための確立された方法であり、通常、肥満などの状態を治療するために大量の脂肪組織を除去することが含まれる。脂肪吸引で取出した脂肪組織を体の第2の部位に再注入する自家脂肪注入又は移植は、美容外科と再建外科の双方における組織増強及び体や皮膚の欠損充填においてますます一般的となってきている。本プロセスは典型的には、脂肪吸引よりもはるかに少量の、一度に約50〜200mlであることが多い、組織の除去及び移植に関する。
自家脂肪注入は、顔、大腿、臀部、胸、鼻などの多くの体の領域において、変形補整及び/又は皮膚欠陥の整形に利用されてきた。組織形成に関しては、自家脂肪の利用は、毒性がなく、異物でもなく、体が拒絶することもないので、シリコーンやポリアクリルアミドゲルなどの合成材料の利用よりも好ましい。
当分野においては、体から脂肪組織を除去するための数多くの手法が知られている。その手法としては、真空吸引で脂肪組織を除去する前の、低浸透圧食塩水とヒアルロン酸、又はリドカインとエピネフリン、の抽出部位への前注入、組織の均一除去のための複数の切開部位(「クリスクロス」として知られている)からの組織の除去、及び吸引除去の前に皮下脂肪を液化させるための高周波音波の利用、などがある。
患者から抽出した自家脂肪を再注入するには、抽出脂肪物質を処理して余剰の液体、注入液、及び他の不純物を除去するとこが必要である。脂肪物質を純化する際には抽出組織に損傷を与えないことが重要であり、これが移植の成功に影響する。例えば、損傷を受けた組織は注入脂肪が体に再吸収される一因となり、移植により得られるはずの利点をすべてなくしてしまう可能性があると考えられている。
体からの脂肪物質の抽出とその物質の純化と再注入とを組み合わせることを狙った、多くの装置がこれまでに開発されてきた。
そのような装置の一つが、Genesis Biosystems,Inc.社により開発された、「LipiVage(登録商標)脂肪採取、洗浄、移植システム」である。このシステムでは使い捨てシリンジ型の装置を弱い真空に接続し、これを用いて患者の脂肪組織を殺菌した濾過チャンバへ抽出する。抽出した脂肪はチャンバ内に入ると低圧下で機械的に濾過、洗浄され、不要成分が真空吸引されて廃棄物容器中へ除去される。濃縮された脂肪は次に注入用シリンジに移され、患者への再注入が可能となる。
自家脂肪移植の別の方法は、S.Coleman博士により開発された、コールマンシステムであり、これはシリンジとカニューレと遠心分離器とを組み合わせたものである。最初に、リドカインとエピネフリンと乳酸リンゲル液との溶液を抽出部位に注入する。次にシリンジを使って脂肪組織を除去し、遠心分離器で純化して患者に再挿入する。
Viafill(登録商標)システムもまた、使い捨てのシリンジ型のシステムであり、脂肪組織の純化に遠心分離器を利用し、抽出シリンジが遠心分離器内に配置されたチャンバを形成している。再注入は、採取シリンジ又は別の移植装置によって遂行可能である。
最後に、PureGraft(登録商標)システムは、真空補助式の膜ろ過を利用して、抽出した脂肪組織から余剰の流体、血球及びその他の破片を除去する。患者から脂肪組織を抽出した後、第1の膜が自由な血球、遊離脂質、流体、及びその他の破片を除去し、第2の膜が破片に流れを与えて老廃物の廃棄バッグへの排出を支援する。ろ過の後、抽出した脂肪を処理液で洗浄して患者に再注入する。
現在市場で入手可能な製品にはいくつかの不利な点がある。それらの多くは脂肪組織を純化するための遠心分離から生じている。一般的には遠心分離で脂肪組織の構造変化は起きないが、過度の遠心分離に伴うg力が脂肪組織に損傷を与えて劣化させ、その結果として組織移植の失敗及び/又は高レベルでの体への脂肪再吸収をもたらす可能性のあることが判明している。さらに、入手可能な装置は複雑であり、純化及び/又は再注入のために1つの容器から別の容器へ組織を移すことが必要な場合が多い。この追加的な組織のハンドリングが繊細な脂肪組織に損傷を与える可能性がある。また、このために処置の遂行に要する時間が長くなり、施術者が必要とする設備の量が増えてしまう。
従来技術に関連する、上記および/またはその他の問題点を克服、もしくは大幅に軽減する、改良された脂肪処理装置がここに考案された。
本発明の第1の態様によれば、脂肪物質と水性流体の混合物を濃縮する装置が提供される。この装置は、使用時に脂肪物質と水性流体の混合物を収容するチャンバと、吸収材本体と、を備える。チャンバは、少なくとも1つの開口を有するバリア部材と、開口が閉塞される閉位置から、開口がチャンバから吸収材への流体流を許容する開位置まで移動可能なシャッタ要素とによって、吸収材から分離される。
本発明によるこの装置は、水分と溶解種とを吸収材へ吸収して除去しながら、脂肪物質中の脂質細胞を濃縮する。これにより、脂肪組織に損傷を与える可能性のある遠心分離や真空吸引を必要としないで、受動的な単一容器プロセスで脂肪物質を所要の程度にまで濃縮可能である。さらに、吸収材を用いて脂肪物質と水性流体の混合物から液体及びその他の不要成分を除去することで、溶出物が液状ではなくむしろゼラチン状となる。これらはいずれも、体液を液体の形で排出することに係わる汚染リスクを低減して、廃棄を容易にする。
本発明においては、「脂肪物質」とは患者から抽出された脂肪又は脂肪組織を指し、脂質の外に他の成分も含む。例えば抽出された脂肪物質には、全血、血小板、血漿、及び低浸透圧食塩水、ヒアルロン酸、リドカイン、エピネフリンなどの注入液も含まれ得る。
好適な実施形態において本装置は、材料を濃縮する前に脂肪物質を患者から抽出するために利用される。脂肪吸引による脂肪物質の抽出手段は当分野では周知であり、本発明では任意の好適な手段が使用されてよい。例えば、本装置は低圧下又は真空下で脂肪物質を抽出してもよいし、本装置に嵌め込まれるかまたは本装置と一体的に形成された、カニューレ又は針を介して脂肪物質が抽出されてもよい。脂肪物質の抽出の前に、前注入溶液が抽出部位に注入されてもよい。この溶液は、例えば低浸透圧食塩水、ヒアルロン酸、リドカイン、及び/又はエピネフリンを含んでいてもよい。
例えば自家脂肪移植においては、脂肪物質を濃縮した後、本装置を使用して脂肪物質を患者に再注入してもよい。これは、例えば針又はカニューレを介して脂肪物質を再注入することによって行われてもよいし、また、加圧下で行われてもよい。
したがって本発明の装置は、患者の第1の部位で脂肪物質を抽出し、抽出した脂肪物質を濃縮して、それを患者の第2の部位へ再注入してもよい。1つの装置をこの3つの段階のすべてに使用することは、自家脂肪移植の遂行に必要な設備の量を少なくでき、結果としてコストを低減して、処置手順を単純化できるので有利である。本装置で使用する吸収材は、液体及び他の不要成分を脂肪物質から除去するのに十分な吸収性を持つ、任意の材料であってよい。吸収材は高吸収性材料であることが好ましい。
高吸収性材料とは、自重の数倍の液体を吸収、保持できるものである。典型的にはそのような材料は水分子の水素結合を介して水溶液を吸収し、自重の最大200倍、400倍又は500倍以上の液体を吸収可能である。
中でも最も一般的に使用される高吸収性材料はポリアクリレート、すなわちポリアクリル酸の塩である。例えば、ポリアクリル酸のナトリウム塩(架橋結合したアクリル酸ナトリウム)は、反応開始剤の存在下で水酸化ナトリウムを混ぜたアクリル酸を重合させることにより製造できる。
他の高吸収性ポリマには、ポリアクリルアミド共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、カルボキシルメチルセルロース架橋重合体、ポリビニルアルコール共重合体、ポリエチレン酸化物架橋重合体、ポリアクリロニトリル澱粉グラフト共重合体、他がある。
本発明に使用し得る別の種類の高吸収性材料にはアルギネート、すなわちアルギン酸塩がある。この材料は褐藻類の細胞壁に豊富にある粘度の高い樹脂として天然に存在し、市販品は海藻から抽出される。アルギン酸は、単一重合体ブロックであるβ−D−マンヌロン酸残基とそのC−5エピマーであるα−L−グルロン酸残基が、異なるシーケンス又はブロックで共有結合した、(1−4)−結合の直線状共重合体である。本発明での使用に特に好適なアルギン酸塩は、アルギン酸カルシウムとアルギン酸ナトリウムである。
本装置に使用される吸収材の量は、使用される吸収材の性質と、装置内にある脂肪物質の量とに依存するが、典型的には、チャンバ内の脂肪物質に含まれる液体を吸収するのに十分な量である。
吸収材は、典型的には脂肪物質が収容されるチャンバの隣の第2のチャンバ内に配置されてよい。2つのチャンバはバリア部材で分離されている。例えば、第2のチャンバは脂肪物質が収容されるチャンバを取り囲んでもよいし、脂肪物質が収容されるチャンバの上又は下にあってもよいし、あるいは脂肪物質が収容されるチャンバに隣接して配置されてもよい。好ましくは吸収材を含む第2のチャンバが、脂肪物質が収容されるチャンバを取り囲んで、脂肪物質と吸収材との間に大きな接触面積を与える。
バリア部材は、脂肪物質が収容されるチャンバと吸収材との間に配置され、少なくとも1つの開口があって、そこからチャンバと吸収材が流体連通できるようになっている。
バリア部材には2つ以上の開口があってもよい。例えば、バリアには2つの開口、又は3つの開口、又はアレイ状の開口があってもよい。開口の数が多いほど、チャンバ内の脂肪物質と吸収材との接触が増大し、結果として脂肪物質の濃縮速度を向上できる。
開口は、液体と脂肪物質の不要成分とが通過できる任意の好適な形状であってよい。例えば、開口は円形、正方形、又は長方形の開口であってもよいし、細長いスロットであってもよい。
バリア部材の形状は脂肪物質が収容されるチャンバの形状と、吸収材の相対位置とに依存する。例えば、吸収材がチャンバに隣接して配置されていれば、バリア部材は、チャンバと吸収材との間の平面状又は弧状のバリアであってよい。吸収材がチャンバを取り囲む場合には、バリア部材は環状であってよい。
シャッタ要素はバリア部材に隣接して配置されてもよいし、バリア部材に結合されていてもよい。あるいはバリア部材と一体になって形成されていてもよい。シャッタ要素は、バリア部材の開口が閉塞される閉位置と、バリア部材の開口がチャンバと吸収材の間の液体の流れを許容する開位置との2つの位置の間を可動である。
シャッタ要素は、バリア部材に対応する寸法と形状であって、バリア部材の開口に対応する開口を持っていてもよい。シャッタ要素がバリア部材に対して相対的に動くことで、シャッタ要素とバリア部材の開口の位置が整合したり、ずれたりして、バリア部材の開口の閉塞と露出を交互に起させる。あるいは、シャッタ要素はバリア部材の開口の寸法と形状に対応したものであり、その開口を横切ったり、そこから離れた位置になったりして、その閉塞と露出を行う。
好ましくは、シャッタ要素はユーザによって開位置と閉位置との間を移動させられてもよい。これは、シャッタを開位置から閉位置へ移動させる作動部材によって実行されてもよい。例えば、シャッタ要素がバリア部材の開口に対応する開口を持っていて、作動部材がシャッタ要素とバリア部材の開口同士の位置を整合させたり、ずらしたりさせてもよい。バリア部材が環状のバリア部材である場合には、作動部材は対応する環状のシャッタ部材を回転させて、シャッタ要素とバリア部材の開口同士の位置を合わせしたり、ずらしたりしてもよい。
好ましくは、本装置は脂肪物質が収容されるチャンバと吸収材との間に多孔質膜をさらに備えている。多孔質膜は、バリア部材又はシャッタ要素に取り付けられていてもよいし、又はチャンバとバリア部材又はシャッタ要素との間、又はバリア部材とシャッタ要素との間、又はバリア部材又はシャッタ要素と吸収材との間に個別部品として存在してもよい。
抽出された脂肪物質と吸収材との間に多孔質膜を設けることで、不要の液体と小さい粒子はチャンバと吸収材との間を移動可能であるが、大きな粒子(例えば脂質細胞)とその他の細胞物質の移動は阻止される。孔の寸法を大きくすれば、流体を吸収材に吸収する速度を上げられるので好ましいが、同時に所望の種が脂肪物質から失われる結果にもなり得る。したがって孔の寸法は、脂肪物質中に保持したい最小の細胞の寸法に対応することが好ましい。
脂質細胞は体から抽出される脂肪物質の主要成分の1つであり、それが脂肪物質内に保持されることが必須である。その寸法は約70〜100μmである。脂肪物質中に保持されることが望ましい別の種として、体内での止血を助ける血小板がある。血小板は約2〜5μmの寸法である。したがって、多孔質膜の孔の寸法は、好ましくは約70μm未満であり、より好ましくは約50μm未満であり、さらに好ましくは約30μm未満又は約15μm未満である。より好ましくは、孔の寸法は約5μm未満又は約3μm未満である。最も好ましくは、孔の寸法は約1μmから約3μmの間である。最も好ましくは、孔の寸法は約2μmである。
多孔質膜は当分野で知られている任意の好適な材料であってよい。例えば多孔質膜は高分子材料であってもよい。好ましくは、多孔質膜はポリカーボネート膜である。
本発明の装置は、シリンジ形状であってもよい。シリンジは、患者の第1の部位から脂肪物質を抽出し、脂肪物質を濃縮し、そして第2の部位で患者に濃縮された脂肪物質を再注入するのに用いられてもよい。脂肪物質はカニューレを介して患者から抽出され、それがシリンジに嵌め込まれているか又はシリンジと一体に形成されていてもよい。シリンジプランジャを用いてシリンジ内部に低圧領域を生成し、脂肪物質を内部に吸引してもよい。
シリンジの内部は、抽出された脂肪物質を収容する第1のチャンバと、吸収材を含む第2のチャンバとを備えていてもよい。2つのチャンバはバリア部材で分離されている。バリア部材は、例えばシリンジ内部を第1と第2のチャンバに仕切る、平面状又は弧状のバリアを備えていてもよい。あるいは、バリア部材は環状であって、第1の内部チャンバと、バリア部材とシリンジの外壁との間の第2の環状チャンバとを形成していてもよい。好ましくは、脂肪物質が内部チャンバに吸引される間、環状チャンバを利用して吸収材を保持してもよい。ただし、逆の構成であってよい。
本発明の装置内へ脂肪物質を吸引する前に、シャッタ要素を閉位置に移動して、脂肪物質を収容するチャンバと吸収材との間の流体連通を阻止するようにしてもよい。
脂肪物質はカニューレ又は針を介して装置内へ吸引してもよく、かつこれを低圧で遂行してもよい。低圧は、例えば真空ポンプまたは吸引ポンプ、あるいはシリンジプランジャで形成してもよい。
脂肪物質がチャンバ内に入ると、シャッタ要素を閉位置から開位置へ移動する。これにより抽出された脂肪物質が吸収材に晒される。液体及びその他の材料が吸収材によって脂肪物質から引き出され、バリア内の1つ以上の開口を通り、またもし多孔質膜がある場合にはそこを通って、移動する。脂肪物質が所要の濃度に達すると、シャッタ要素を閉位置に戻してバリア部材内の開口を閉塞し、脂肪物質と吸収材との間の流体連通を阻止する。
濃縮された自家脂肪物質は、次に患者の所望部位へ再注入されてもよい。
本発明の装置を利用して処理される脂肪物質の体積は、特に手で保持するシリンジ型装置の場合、50〜200ml又は100〜150mlの範囲であってよい。
所望の程度の濃度に達するために脂肪物質を吸収材に晒すことが必要な時間の長さは、好ましくは、90分未満であり、より好ましくは60分未満又は45分未満であり、最も好ましくは30分未満である。
こうして本発明の更なる態様によれば、上記の装置を利用した脂肪物質の濃縮方法が提供される。この方法は、a)チャンバ内に脂肪物質を収容することと、b)脂肪物質を吸収材に流体連通させるために、シャッタ要素を閉位置から開位置へ移動させること、を含む。
本発明の更なる態様によれば、上記の装置を利用した自家脂肪物質移植を遂行する方法が提供される。この方法は、a)患者の第1の部位から脂肪物質を抽出して装置のチャンバに収容し、b)脂肪物質を吸収材に流体連通させるために、シャッタ要素を閉位置から開位置へ移動させ、c)脂肪物質が濃縮されると、シャッタ要素を開位置から閉位置へ移動させ、d)濃縮された脂肪物質を患者の第2の部位へ注入する、ことを含む。
脂肪物質はカニューレによって患者から抽出されてもよい。これは装置に固定されているか、装置と一体に形成されているかのいずれかである。
次に本発明の好適な実施形態を、例示としてだけであるが、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
先ず図1に、本発明による脂肪形成シリンジ11を示す。脂肪形成シリンジ11は、筒状ハウジング12と、中央開口13に向かって傾斜している近位端とを備えている。図1には作動部材14も示されており、これについては以下でより詳細を説明する。作動部材14は中央開口13から遠位にある、筒状ハウジング12の端部から突き出ており、その直径は筒状ハウジング12の外径よりも僅かに小さい。シリンジプランジャ15の遠位端も図1の作動部材14の先端に示されている。
脂肪形成シリンジ11にはいくつかの入れ子になった部品があり、それを図2に示す。まず装置の中心には、シリンジプランジャ15が作動部材14を貫通して延びており、内側スリーブ21内に収容されている。内側スリーブ21は中空円筒であって、その壁面には細長いスロット22の列がある。筒状ハウジング13の近位端の中央開口13にある軸方向の筒状差し口16を除いて、内側スリーブは近位端で閉じている。使用時には、カニューレ(図示せず)が差し口16に嵌められる。
内側スリーブ21内に挿入されるシリンジプランジャ15の端部は円形であり、内側スリーブ21の内側と密接嵌合している。Oリングなどのシール部材(図では見えない)がシリンジプランジャ15の端部にあって、内側スリーブ21の内壁とシリンジプランジャ15の端部との間を密閉するようになっていてもよい。使用時には、シリンジプランジャ15が内側スリーブ21に押し込まれてから引き出される。シリンジプランジャ15が引き出されるときに、脂肪形成シリンジ11の内部に流体収容チャンバ31(図3参照)が形成されるようになっている。
作動部材14が内側スリーブ21の遠位端に一体的に形成されている。作動部材14は内側スリーブ21の遠位端の円周の周りにあるリング形をしていて、使用時にユーザが作動部材14を回転させると、内側スリーブ21が回転する。作動部材14はそのような動作を容易にするために、ギザギザ面又は刻みの入った面を持っていてもよい。
内側スリーブ21は外側スリーブ23の中に収容されている。外側スリーブ23は中空の円筒形であり、両端が開放されていて、その壁には細長いスロット24の列が形成されている。外側スリーブ23のスロット24は、内側スリーブ21のスロット22に対応しており、2組のスロット22、24は作動部材14の回転により、整列したり、整列から外れたりすることができる。外側スリーブ23には更に多孔質膜(図では見えない)が備えられており、これは外側スリーブ24の外表面に接着されていて、細長いスロット24を覆っている。多孔質膜は、典型的には約2μmの孔の大きさを持っている。
シリンジプランジャ15と、外側スリーブ23と、内側スリーブ21は、筒状ハウジング12内で、同軸に配置されている。外側スリーブ23の外径は筒状ハウジング12の内径よりも少し小さくて、両者の間に環状のチャンバがある。その環状のチャンバは高吸収材料25で充填されている。
使用時には、内側スリーブ21と外側スリーブ23を整列させて、それぞれの細長いスロット22、24を位置合わせする。そうして、流体収容チャンバ31から多孔質膜を通って流体が高吸収性材料25へ流れることができるようになる。作動部材14を回転させて、細長いスロット22、24の位置を相互にずらすと、その流体流が阻止される。
脂肪形成シリンジ11の内部が、わかりやすくするためにシリンジプランジャ15を取り除いた形で図3に示されている。図からわかるように、筒状のハウジング12と高吸収性材料25と外側スリーブ23と内側スリーブ21とは、流体収容チャンバ31の周りに同軸かつ同心に配置されている。
図4は、脂肪形成シリンジ11の側面図であるが、一部を切り欠いて、高吸収性材料25と、細長いスロット24のある外側スリーブ23と、細長いスロット22のある内側スリーブ21とが見えるようにしてある。
使用時の脂肪形成手順では、先ず内側スリーブ21と外側スリーブ23を、(作動部材14の回転によって)それぞれの細長いスロット22、24が互いに整列しないように配置する。カニューレを差し口16に差込み、シリンジプランジャを内側スリーブ21の中へ一杯に押し込んだ状態で、脂肪を抽出する予定の、患者の体の第1の部位へカニューレを挿入する。次にシリンジプランジャ15を引き抜いて流体収容チャンバ31を減圧し、患者から(ほかの流体と混じった)脂肪を流体収容チャンバ31へ吸引する。場合によっては、手順として最初に装置に流体(例えば低浸透圧食塩水)を装填してもよい。これを第1の部位に注入して脂肪の除去をし易くする。
所要量の脂肪物質の抽出が終わると、カニューレを患者から外す。内側スリーブ21のスロット22と外側スリーブ23のスロット24を整列させるために、作動部材14を回転させる。こうすることで、流体収容チャンバ31内に保持された脂肪物質が、多孔質膜を介して高吸収性材料25に晒される。高吸収性材料25が流体収容チャンバから水を吸い取り、多孔質膜が、高吸収性材料25が入っている環状チャンバ内への大きな分子や細胞(例えば血小板)の流入を阻止する。
流体収容チャンバ31内に含まれる脂肪流体から水分を吸収することで、抽出された脂肪が濃縮される。脂肪が所要の程度に濃縮されると、作動部材14を回転させて内側スリーブ21のスロット22を動かし、外側スリーブ23のスロット24との整列から外れさせる。次に、カニューレを第2の部位に挿入してシリンジプランジャ15を押し込み、濃縮脂肪を押し出すことによって、濃縮された脂肪を患者の体の第2の部位に再注入することができる。あるいは、濃縮された脂肪を好適な容器内へ押し出して貯蔵して、あとでの患者への再注入に備えてもよい。
Claims (27)
- 脂肪物質と水性流体の混合物を濃縮する装置であって、
使用時に脂肪物質と水性流体の混合物を収容するチャンバと、
吸収材本体と、
を備え、
前記チャンバは、少なくとも1つの開口を有するバリア部材と、シャッタ要素とにより前記吸収材から分離され、
前記シャッタ要素は、前記開口が閉塞される閉位置から、前記開口が前記チャンバから前記吸収材への流体流を許容する開位置まで移動可能である、装置。 - 材料を濃縮する前に、前記脂肪物質を患者から抽出するのに利用される、請求項1に記載の装置。
- 前記脂肪物質の抽出は、低圧下で行われる、請求項2に記載の装置。
- 前記材料の濃縮後に、患者への前記脂肪物質の再注入に利用される、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の装置。
- 前記吸収材は高吸収性材料である、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の装置。
- 前記高吸収性材料はポリアクリレートである、請求項5に記載の装置。
- 前記高吸収性材料はアルジネートである、請求項5に記載の装置。
- 前記吸収材は第2のチャンバ内に配置される、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の装置。
- 前記第2のチャンバは、前記脂肪物質が収容される前記チャンバを取り囲んでいる、請求項8に記載の装置。
- 前記バリア部材は環状となっている、請求項9に記載の装置。
- 前記バリア部材はアレイ状の開口を有する、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の装置。
- 前記少なくとも1つの開口は細長いスロット形状となっている、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の装置。
- 前記シャッタ要素は前記バリア部材に隣接している、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の装置。
- 前記シャッタ要素は、前記バリア部材の前記少なくとも1つの開口に対応する開口を有する、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の装置。
- さらに作動部材を備え、前記作動部材は前記閉位置から前記開位置へ、そして前記開位置から前記閉位置へ前記シャッタを移動させる、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の装置。
- 前記シャッタ要素は前記バリア部材の前記少なくとも1つの開口に対応する開口を有し、前記作動部材が前記シャッタ要素と前記バリア部材にある前記対応する開口同士を位置合わせしたり位置をずらしたりさせる、請求項15に記載の装置。
- 前記脂肪物質が収容される前記チャンバと前記吸収材との間に、多孔質膜をさらに備える、請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の装置。
- 前記多孔質膜の孔の寸法は約5μm未満である、請求項17に記載の装置。
- 前記多孔質膜の孔の寸法は約3μm未満である、請求項18に記載の装置。
- 前記多孔質膜の孔の寸法は約2μmである、請求項19に記載の装置。
- 前記多孔質膜はポリカーボネート膜である、請求項17〜請求項20のいずれか一項に記載の装置。
- シリンジの形状をした、請求項1〜請求項21のいずれか一項に記載の装置。
- 約50〜200mlの脂肪物質を処理可能な、請求項1〜請求項22のいずれか一項に記載の装置。
- 請求項1〜請求項23のいずれか一項に記載の装置を利用して脂肪物質を濃縮する方法であって、
c)前記チャンバ内に脂肪物質を収容し、
d)前記脂肪物質を前記吸収材と流体連通させるために、前記シャッタ要素を前記閉位置から前記開位置へ移動させる、
ことを含む、方法。 - 請求項1〜請求項23のいずれか一項に記載の装置を利用して自家脂肪移植を遂行する方法であって、
e)患者の第1の部位から脂肪物質を抽出して、前記装置の前記チャンバに収容さし、
f)前記脂肪物質を前記吸収材と流体連通させるために、前記シャッタ要素を前記閉位置から前記開位置へ移動させ、
g)前記脂肪物質が濃縮されると、前記シャッタ要素を前記開位置から前記閉位置へ移動させ、
h)前記濃縮された脂肪物質を前記患者の第2の部位へ注入する、
ことを含む、方法。 - 前記脂肪物質はカニューレを介して前記患者から抽出される、請求項26に記載の方法。
- 本明細書において実質的に記述され、図1〜図4に図示された装置。
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