JP2016500420A - 多段圧縮機および多段圧縮機の運転方法 - Google Patents

多段圧縮機および多段圧縮機の運転方法 Download PDF

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Abstract

複数の軸方向に積層されたインペラ(12;12B、12)を有するロータ(11)と、積層されたインペラを貫通して延びかつインペラをまとめて保持するタイロッド(14)とを備える、多段圧縮機(10)について説明する。ガス圧縮経路(P)は、圧縮機入口から圧縮機出口へインペラを貫通して延びる。流路(17)は、タイロッド(14)と積層されたインペラ(12、12A、12B)との間に設けられる。流路は、タイロッド(14)の少なくとも一部に沿って延在する。高温ガスを圧縮経路(P)から分岐させ、高温ガスが流路を通って流れ、圧縮機の始動時にタイロッドを加熱する。【選択図】図3

Description

本明細書に開示される主題の実施形態は、一般に、多段圧縮機およびその運転方法に関する。より具体的には、本開示は、スタックロータ構成を有する多段圧縮機に関する。
多段圧縮機は、工業用冷凍、石油およびガス処理、ならびに低温プロセスおよび他の用途で広く使用されている。
既知のタイプの多数の多段圧縮機の中でも、タイロッドによりまとめて保持された積層されたインペラを備える多段圧縮機がよく知られている。スタックロータを備える多段圧縮機は、例えば、米国特許出願公開第2011/0262284号明細書に開示されている。
図1は、現行技術の多段圧縮機の軸方向断面図を示しており、図2は図1の細部の拡大図を示している。前記圧縮機は、符号100が付与され、入口110Aと、出口110Bと、複数の積層されたインペラ112で構成されたロータ111と、ロータ111を収容する固定ハウジング113とを備える。固定ハウジングは、各インペラが、ガス流を次のインペラに戻す前にガス流を放出してガス流の運動エネルギーを圧力回復に変換する、ダイヤフラム113Aを備える。各インペラ/ダイヤフラムの組み合わせは通常、「段」と呼ばれる。ダイヤフラム113Aおよびロータ111は、ケーシング113B内に収容される。圧縮機内では、圧縮機入口110Aから圧縮機出口110Bへ前記複数のインペラ112とダイヤフラム113Aを貫通して延びるガス圧縮経路P(破線で表す)が規定される。圧縮経路Pは、好適なシール(例えば、ドライガスシールS)を使用して、ケーシング、ダイヤフラムおよびロータに対して封止される。
インペラ112は、インペラ112を軸方向に貫通して延びるタイロッド114によりまとめて保持される。第1圧縮機段は第1インペラ112Aを備え、その一方で、最終圧縮機段は最終インペラ112Bを備える。ロータ111はまた、複数のインペラ112の2つの対向する端部に設けられた2つの終端要素115Aおよび115Bを備える。タイロッド114の2つの端部は、終端要素115A、115Bに拘束される。
より詳細には、インペラ112のハブは、タイロッド114が通される貫通孔116を有する。孔116は、タイロッド114とインペラ112との間に隙間117を残すような寸法とされる。
特に図2を参照するに、各インペラ112は、2つのそれぞれの隣り合うインペラ112のそれぞれの歯付きフランジと噛み合うかまたは、インペラがインペラスタックの第1インペラまたは最終インペラである場合には、隣接するインペラ112の歯付きフランジおよび終端要素115A、115Bのうちの1つの歯付きフランジ119とそれぞれ噛み合う2つの対向する歯付きフランジ118を備える。
圧縮経路Pから隙間117へのガス漏れを回避するために、歯の噛み合い領域121にシール120が設けられる。
ガス圧縮機は、ロータ軸受にかかるインペラの軸方向スラスト力を均衡させるための均衡ライン122(一点鎖線で表す)を備える。より詳細には、圧縮機は、終端要素115Bに形成された均衡ドラム123を備える。均衡ドラム123は、最終圧縮機段の出口と流体連通するゾーンと均衡ゾーン124とを隔てる。均衡ゾーン124は、第1インペラ112Aの入口と流体接続され、その結果、均衡ゾーン124内の圧力が第1インペラ112Aの入口の圧力と実質的に等しくなる。均衡ドラム123は、圧縮機ケーシング内に形成された円筒形ハウジング内に配設される。ハウジングとドラムとの間にラビリンスシール123Aが設けられ、その結果、最終段から均衡ゾーン124に向かう校正ガス流の漏れFが許容される。前記均衡ゾーン124と最終段インペラ112Bに面する均衡ドラムの対向面との間の圧力差が、均衡ドラムに対する軸方向スラスト力を発生させる。均衡ドラム123にかかる軸方向スラスト力は、圧縮機を通って流れる処理流体によりインペラに発生する軸方向スラスト力を相殺する。均衡ライン122は管路により形成され、この管路は通常、圧縮機のケーシングの外側にある。
圧縮工程は、圧縮機を通って流れる被処理ガスの温度上昇を引き起こす。始動時において、機械部品は、通常は周囲温度であり、定常温度状態が達成されるまで被処理ガスにより加熱される。図1および図2を参照して説明したようなスタックロータを有する圧縮機において、インペラは、タイロッドよりも早く加熱される。これにより、始動の過渡的な段階ではタイロッド114とインペラ112との間の温度勾配が大きくなる。この大きい温度勾配に起因して、高い熱応力が発生し、この高い熱応力が、圧縮機の寿命を縮めるかまたは誤動作を引き起こす可能性がある。
米国特許出願公開第2009/162190号明細書
従来技術の問題の1つまたは複数を少なくとも部分的に解消するために、圧縮機により処理される流体を圧縮することによる発熱が圧縮機ロータの積層されたインペラを保持するタイロッドを加熱するために利用される、多段圧縮機が提供される。多段圧縮機は、圧縮された処理ガスの一部がガス圧縮経路の下流側の位置から上流側の位置へ還流する還流経路を備える。還流経路はタイロッドに沿って流れ、その結果、圧縮されたまたは部分的に圧縮された被処理ガスにおける圧縮により発生した熱が、強制対流によりタイロッドに伝達される。このようにして、タイロッドは、現行技術の圧縮機におけるタイロッドよりも早く加熱される。
いくつかの実施形態によれば、複数の軸方向に積層されたインペラで構成された圧縮機ロータと、積層されたインペラを貫通して延びかつインペラをまとめて保持するタイロッドと、圧縮機入口から圧縮機出口へ複数のインペラを貫通して延びるガス圧縮経路とを備える多段圧縮機が提供される。圧縮機は更に、タイロッドと積層されたインペラとの間に流路を備える。流路は、タイロッドの少なくとも一部に沿って延びる。流路は、ガス圧縮経路に沿った第1位置および第2位置と流体連通する。正常運転状態の間、前記第1位置において圧縮機により処理されたガスの圧力は、第2位置におけるガスの圧力と異なる。圧縮経路内における第1位置と第2位置との間のガス圧差は、流路に沿ったガス流を発生させる。
圧縮機の始動時では、圧縮に起因するガスの温度上昇のため、第1位置から第2位置へ流れるガスの温度が一般にタイロッドの温度よりも高い。流路に沿って流れるガスがタイロッドを加熱し、これにより、インペラとタイロッドとの間の温度勾配が低減される。
いくつかの実施形態によれば、以下により詳しく説明するように、流路を、軸受にかかるインペラのスラスト力を均衡させるための「均衡ライン」として使用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1位置が第1圧縮機段に設けられ、第2位置が最終圧縮機段に設けられる。このように、高温ガス流がタイロッドの軸方向延在部全体に沿ってタイロッドに接触するので、タイロッドに対する熱的利点が最大化される。その上、タイロッドに接触する圧縮されたガスは、最終段(すなわち、ガス温度が最も高い)から取り出される。
例示的な実施形態によれば、各インペラは、2つの他の隣り合うインペラの表面に接触するかまたは隣接するインペラの表面および複数の積層されたインペラの一端部における終端要素の表面に接触する2つの対向する接触表面を備える。ガス圧縮機が第1通路と第2通路とを備える場合、前記通路の少なくとも1つが、2つの隣り合うインペラの接触表面の間に、または終端要素のうちの1つと隣接するインペラとの接触表面の間に規定される。この構成は、圧縮機の構造を簡素化する。いくつかの例示的な実施形態では、第1通路を第1インペラのハブの相互の接触および噛み合い表面と第1終端要素の対応する噛み合い表面との間に形成することができる。第2通路を最終インペラのハブの相互の接触および噛み合い表面と第2終端要素の対応する噛み合い表面との間に形成することができる。
相互に積層されたインペラと第1および第2終端要素との間に捩り拘束をもたらすために、捩り拘束部材を設けることができる。いくつかの実施形態では、接触表面には、それぞれの噛み合い表面を形成する前面歯付きフランジを設けることができる。相互に協働するフランジの歯は、ハースカップリングを形成する。代わりに、他の連結部材(カービック継手、ボルトまたは他の既知の機構など)を使用することもできる。
ガス流が必要とされない噛み合い表面にわたって(例えば、隣り合うインペラ間の中間の接触および噛み合い表面に)ガスが流れるのを防止するために、封止部材を噛み合い領域の周りに設けることができる。例えば、封止部材は、インペラハブにおける貫通孔の内側表面(タイロッドが配設される)上に丁度噛み合い領域に配設された環状シールとすることができる。
他の実施形態によれば、2つの通路の少なくとも1つは、(例えば、インペラのまたは終端要素のハブを貫通して設けられた)ダクトとすることができる。
いくつかの実施形態において、ガス圧縮機は、ロータ軸受にかかるインペラの軸方向スラスト力を均衡させるための均衡ラインを備える。より詳細には、圧縮機は、インペラに軸方向に拘束されかつインペラの軸方向スラスト力に相反する力を発揮する均衡ドラムを備える。ドラムは、最終圧縮機段に面する第1面と、第1圧縮機段の入口と流体接続された均衡ゾーンに面する第2対向面とを有し、その結果、均衡ゾーン内の圧力が第1圧縮機段の入口における圧力と実質的に等しくなる。均衡ドラムの2つの面おける圧力差は、圧縮機により処理されるガスによりインペラに発生した軸方向スラスト力に相反する軸方向スラスト力を発生させる。圧縮機は、均衡ドラムに関連付けられた均衡ゾーンと最終段の出口を流体接続する経路を備える。いくつかの実施形態では、流路と均衡ゾーンとを流体接続する少なくとも1つの通路が設けられる。この構成において、インペラとタイロッドとの間に形成された流路は、「均衡ライン」としての役割を果たすことができる。したがって、外部の均衡ラインは必要でない。
いくつかの実施形態によれば、流路と均衡ゾーンとを流体接続する通路が、均衡ドラムを貫通して設けられる。
更なる態様によれば、本開示は、複数の軸方向に積層されたインペラがタイロッドによりまとめて保持された圧縮機ロータと、タイロッドの少なくとも一部に沿って延びる流路とを備える、多段圧縮機の運転方法に関する。方法は、例えば、ガス圧縮経路から引き出された、圧縮された高温ガスを、インペラを貫通する流路に沿ってかつタイロッドに沿って流すことによりタイロッドを加熱するステップを含む。圧縮された高温ガスは、圧縮機の下流段から上流段へ流れる。
いくつかの例示的な実施形態において、方法は、最終インペラの出口から第1インペラの入口へ流れる圧縮されたガスの流れによってタイロッドを加熱することを提供する。
特徴および実施形態は、以下に開示され、更に、本説明の不可欠な部分を形成する添付の特許請求の範囲に明記される。上記の簡単な説明には、以下に続く詳細な説明をより良く理解できるように、また当技術分野に対する本発明の貢献をより良く認識できるように、本開示の種々の実施形態の特徴が明記される。当然ながら、本発明の他の特徴が以下で説明され、これらの特徴は添付の特許請求の範囲に明記される。この点に関して、本発明の複数の実施形態を詳細に解説する前に、本発明の種々の実施形態が、それらの用途において、以下の説明に明記されるかまたは図面に示される構造の詳細および部品の配置に限定されるものではないことが理解される。本発明は、他の実施形態も可能であり、種々の方法で実施および実行することが可能である。本明細書で用いられる表現および専門用語は、説明のためのものであって、限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。
そういうものとして、当業者であれば、本開示が基礎とする概念を、本発明の複数の目的を果たすための他の構造、方法および/またはシステムを設計する際の基礎として容易に利用できることを認識するであろう。それゆえ、特許請求の範囲は、それらが本発明の精神および範囲から逸脱しない限り、そのような同等の構造を含むものと見なされることが重要である。
本発明の開示される実施形態および本発明に伴う利点が、添付の図面に関連して考察されたときに、以下の詳細な説明を参照することにより、より良く理解されるようになるにつれ、これら実施形態および利点のより完全な認識を容易に得ることができるであろう。
従来技術の多段圧縮機の主要部を示す軸方向断面図である。 図1の拡大部分を示す図である。 本開示の一実施形態による多段圧縮機の主要部を示す軸方向断面図である。 図3の拡大部分を示す図である。 図3に示す実施形態の第1変形例の一部を示す図である。 図3に示す実施形態の第2変形例の一部を示す図である。 図3に示す実施形態の第3変形例の一部を示す図である。 図3に示す実施形態の第4変形例の一部を示す図である。
例示的な実施形態の以下の詳細な説明では、添付の図面を参照する。異なる図面における同じ参照符号は、同じかまたは類似の要素を示す。加えて、図面は必ずしも原寸に比例したものではない。また、以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により定義される。
本明細書全体を通して「一実施形態」または「ある実施形態」または「いくつかの実施形態」に対する言及は、ある実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造、または特性が、開示される主題の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して種々の箇所で「一実施形態において」または「ある実施形態において」または「いくつかの実施形態において」という表現が見られるが、必ずしも同じ実施形態について言及しているわけではない。更に、特定の特徴、構造、または特性を、1つまたは複数の実施形態においてあらゆる好適な態様で組み合わせてもよい。
図3〜図8を参照すると、全体として参照符号10が多段圧縮機を表している。多段圧縮機は、入口10Aと、出口10Bと、複数の積層されたインペラ12を備えたロータ11と、ロータ11を収容する固定ハウジング13とを備える。
固定ハウジングは、各インペラ12が、ガス流を次のインペラに戻す前にガス流を放出してガス流の運動エネルギーを圧力回復に変換する、複数のダイヤフラム13Aを備える。各インペラ/ダイヤフラムの組み合わせは、「段」と呼ばれる。圧縮機の第1段が第1インペラ12Aを備え、圧縮機の最終段が最終インペラ12Bを備える。本明細書で使用される「第1」および「最終」という用語は、圧縮機により処理されるガスの流れの方向を指す。それゆえ、第1段および第1インペラは、圧縮機入口(すなわち最も上流側の入口)に最も近い段およびインペラであり、その一方で、最終段および最終インペラは、圧縮機出口(すなわち最も下流側の出口)に最も近い段およびインペラである。ダイヤフラム13Aおよびロータ11は、ケーシング13B内に収容される。「上流側」および「下流側」という用語は、圧縮機により処理されるガスの流れの方向を指す。
圧縮機10内において、ガス圧縮経路P(破線で表す)は、圧縮機入口10Aから圧縮機出口10Bへ前記複数のインペラ12とダイヤフラム13Aを貫通して延びる。圧縮経路Pは、好適なシール(例えば、ドライガスシールS)を使用して、ケーシング、ダイヤフラムおよびロータに対して封止される。当技術分野で一般的に使用される他の種類のシールを使用することもできる。
インペラ12は、積層され、タイロッド14によりまとめて保持される。タイロッド14は、インペラを軸方向に貫通して延びる。ロータ11はまた、2つの終端要素(すなわち、第1インペラ12Aの近くの、複数のインペラの端部に設けられた最も上流側の第1終端要素15Aと、最終インペラ12Bの近くの、複数のインペラの対向する端部に設けられた最も下流側の第2終端要素15Bと)を備える。タイロッド14の2つの端部は、終端要素15A、15Bに拘束される。
インペラ12のハブは、タイロッドが通される貫通孔16を有する。孔16は、タイロッドと孔16の内側表面との間に空間または隙間17を残すような寸法とされる。
各インペラ12は、2つの他の隣り合うインペラ12の表面とそれぞれ協働するかまたは隣接するインペラの表面および複数の積層されたインペラの一端部における終端要素15Aもしくは15Bの表面とそれぞれ協働する2つの対向する接触表面を備える。その接触は、インペラが互いに捩り拘束されかつトルクがインペラの間に伝達されるような接触である。いくつかの実施形態において、各インペラ12は、2つの他の隣り合うインペラ12のそれぞれの歯付きフランジと噛み合うかまたは、インペラがスタックの第1インペラ12Aもしくは最終インペラ12Bである場合には、隣接するインペラ12の歯付きフランジ18および終端要素15Aもしくは15Bのうちの1つの歯付きフランジ19Aもしくは19Bとそれぞれ噛み合う2つの対向する歯付きフランジ18を備える。歯付きフランジは、ハースカップリングまたはハース継手を形成する。ハース型カップリングの代わりに、当業者に知られている他の種類の継手を使用することもできる。
圧縮経路Pから空間または隙間17へのガス漏れを回避するために、隣り合うそれぞれの中間インペラ12の歯が協働する噛み合い領域21にシール20が設けられる。
圧縮機は、ロータ軸受にかかるインペラの軸方向スラスト力を均衡させるための均衡ライン22(一点鎖線で表す)を備える。より詳細には、圧縮機は、均衡ゾーン24と最終インペラ12Bの出口と流体連通するゾーンとの境界を定める(終端要素15Bに形成された)均衡ドラム23を備える。均衡ゾーン24は、均衡ライン22を介して第1インペラ12Aの入口と流体接続され、その結果、均衡ゾーン24内の圧力が第1インペラ12Aの入口の圧力と実質的に等しくなる。
均衡ドラム23は、ケーシング13B内の円筒形ハウジング内に配設される。ハウジングと均衡ドラム23との間にラビリンスシール23Aが設けられ、その結果、最終インペラ12Bの出口から均衡ゾーン24に向かう校正ガス流の漏れが許容される。最終インペラに面する均衡ドラム23の第1面23’と均衡ゾーン24に面する第2対向面23’’との間の圧力差が、均衡ドラム23にかかる軸方向スラスト力を発生させる。均衡ドラム23にかかる軸方向スラスト力は、インペラが及ぼす軸方向スラスト力を相殺する。この実施形態において、均衡ライン22は、圧縮機ケーシングの外側の管路により形成される。
空間または隙間17は、タイロッド14と積層されたインペラ12との間に流路を形成する。(同じく符号17が付与された)流路は、ガス圧縮経路Pに沿った第1位置PAおよび第2位置PBと流体連通する。第1位置PAは、第2位置PBよりも低圧である。以下により詳しく解説するように、第1位置PAと第2位置PBとの間の圧力差が、流路17に沿ったガス流を発生させる。
いくつかの実施形態によれば、第1位置PAは、第1インペラ12Aが位置する第1圧縮機段の入口に設けられ、第2位置PBは、最終インペラ12Bが位置する最終圧縮機段の出口に設けられる。このことにより、第1位置PAと第2位置PBとの間に最大の圧力差が生じる。
第1位置PAと流路17との間および流路17と第2位置PBとの間の流体接続は、それぞれの通路により確立される。
図3および図4の実施形態において、第1インペラ12Aの歯付きフランジ18Aが第1終端要素15Aの歯付きフランジ19Aと噛み合う噛み合い領域21Aには、少なくとも部分的にシール20が欠けており、その結果、少なくとも第1ガス通路25が、歯付きフランジ18A、19Aの協働する歯を通して、第1位置PAと流路17との間に確立される。
図5は、修正された実施形態を示している。同じ参照符号は、同じもしくは対応する部品または要素を表し、これらについて詳細な説明は繰り返さない。圧縮経路Pの第1位置PAに流体接続する(先と同様に符号25が付与された)第1通路は、第1インペラ12Aの本体またはハブを貫通して設けられる。噛み合い領域21Aを封止するシール20Aが設けられる。
図6において、更なる修正された実施形態は、第1終端要素15Aの本体を貫通して配設された第1通路25を提供する。噛み合い領域21Aを封止するシール20Aが設けられる。他の実施形態では、第1通路を他の箇所にかつロータの他の本体または部品に貫通させて設けることができる。
図3および図4の実施形態において、最終インペラ12Bの歯付きフランジ18Bが第2終端要素15Bの歯付きフランジ19Bと噛み合う噛み合い領域21Bには、少なくとも部分的にシール20が欠けており、その結果、少なくとも第2ガス通路26が、歯付きフランジ18Bおよび19Bの歯を通して、第2位置PBと流路17との間に確立される。
図7において、修正された実施形態は、最終インペラ12Bの本体またはハブを貫通して配設された第2通路26を提供する。噛み合い領域21Bを封止するシール20Bが設けられる。
図示しないが、更なる実施形態では、図6の第1通路25の場合と同様に、第2通路26を第2終端要素15Bの本体に貫通させて設けることができる。
なお更なる実施形態では、第2通路26を他の箇所にかつロータの他の本体または部品に貫通させて設けることができる。
圧縮機の始動時には、タイロッド14を備えたロータ11とインペラ12が回転し始める。ガスは、圧縮機入口10Aから入り、連続して配設されたインペラ12A、12、12....12Bを貫通する圧縮経路Pに沿って流れ、最終的に圧縮機出口10Bから出る。最終インペラ12Bの出口(第2位置PB)では、ガスが最大圧力値および最大温度値に達し、その一方で、第1インペラ12Aの出口(すなわち、第1位置PA)では、ガスが最低温度値および最低圧力値を有する。第1段と最終段との間の圧力差が、第2位置PBから流路17内の第2通路26を通り、流路17から第1通路25を介して第1位置PAへ至る高温ガス流F(二点鎖線で表す)を発生させる。
流路17に沿って流れる高温ガスは、タイロッド14を加熱する(始動前、タイロッドは通常、室温である)。それゆえ、この過渡的な段階では、タイロッド14とインペラ12A、12、12...12Bとの間の温度勾配が減少する。
加熱効果を最大にするために、上で説明したように、高温ガスは、最終段から引き出され、第1段におけるガス圧縮経路内に再導入される。他の実施形態では、位置PAおよびPBを圧縮経路に沿った異なる箇所に配設することができる。
図8には、別の実施形態が示されている。この場合、インペラの軸方向スラスト力を均衡させるために使用される均衡ラインが、流路17により有利に提供され、外部ダクトが除去される。経路26’は、均衡ドラム23の均衡ゾーン24を、最終インペラ12Bの出口に配設された圧縮経路の第2位置PBに流体接続する。経路26’は、例えば、ラビリンスシール23Aにより形成され、その結果、最終インペラ12Bの出口から均衡ゾーン24に向かう校正ガス流の漏れが発生する。
第2終端要素15B内に設けられた第2通路26”を通して、均衡ゾーン24は、流路17と流体接続される。それゆえ、ガス流Fは、圧力降下に伴って、第2位置PBから均衡ゾーン24へ、かつ均衡ゾーン24から第2通路26”を介して流路17へ流れる。実際には、第2位置PBと流路17との間の流体連通路は、経路26’、均衡ゾーン24および第2通路26”により形成される。ガスは、流路17から、第1圧縮機段における第1位置PAに向かって、例えば、噛み合い領域21Aに形成された、第1通路25を通って、インペラ12Aのフランジ18Aの歯と第1終端要素15Aのフランジ19Aの歯との間を流れる(噛み合い領域21Aにシールは設けられない)。
タイロッド14に沿ったガス流がタイロッド14を加熱し、始動時のインペラとタイロッドとの間の温度勾配が低減される。同時に、ガス流は、均衡流として作用し、ロータ軸受にかかるインペラのスラスト力を均衡させる。この結果は、インペラ12A、12、12、....12Bとタイロッド14との間の空間または隙間17を圧縮機の第1段と最終段とを接続する流路として使用して達成される。
本開示はまた、複数の軸方向に積層されたインペラ12がタイロッド14によりまとめて保持された圧縮機ロータ11と、タイロッド14に沿って延びる流路17とを備える多段圧縮機の運転方法に関する。方法は、インペラ12を貫通する流路17に沿ってかつ前記タイロッド14に沿って、少なくとも2つの異なる段にわたって高温ガスFを流すことによりタイロッド14を加熱するステップを含む。より具体的には、いくつかの実施形態では、方法は、ガス圧縮経路の高圧位置から流路17を通して圧縮経路の低圧位置に向けて、圧縮機により処理された少なくとも部分的に圧縮されたガスの一部を分岐させることを含む。
いくつかの実施形態において、タイロッド14を加熱するために使用される圧縮されたガスは、最終インペラ12Bの出口から第1インペラ12Aの入口へ流れる。
加熱ガスは、最終段から、最終インペラ12Bと第2終端要素15Bとの間を通って(図3および図4)または最終インペラ12Bのもしくは第2終端要素15Bのハブもしくは本体を通過して(図7または図8)流路17内を流れる。
加熱ガスは、流路17から、第1インペラ12Aと第1終端要素15Aとの間を通って(図3および図4)または第1インペラ12Aのもしくは第1終端要素15Aのハブもしくは本体を通過して(図5または図6)第1段内を流れる。
流路と流体連通する段が第1段または最終段と異なる場合、加熱ガスは、2つの隣り合うインペラ12をまたはインペラのハブ/本体を通過して流れることができる。
方法はまた、ロータの軸受に対するインペラのスラスト力の均衡をもたらす。ガスは、前記入口内の圧力が均衡ドラムの前記均衡ゾーンの圧力と実質的に等しくなるように、最終インペラ12Bの出口から、ドラム23に対して前記最終段インペラに対向する箇所において均衡ドラム上に規定された均衡ゾーン24へ通され、そして前記均衡ゾーン24から第1インペラ12Aの入口へと、タイロッド14上をタイロッド14に沿って通り、前記インペラを通過する。
本明細書で説明した主題の開示された実施形態を、図面に示すとともに、具体的かつ詳細に複数の例示的な実施形態に関連して上で十分に説明してきたが、多くの修正、変更および省略が、本明細書に明記した新規の教示、原理および概念、ならびに添付の特許請求の範囲に列挙した主題の利点から実質的に逸脱することなく、可能であることは当業者には明らかであろう。よって、開示された技術革新の適切な範囲は、かかる修正、変更および省略の全てを包含するように、添付の特許請求の範囲の最も広い解釈によってのみ決定されるべきである。その上、任意の工程または方法ステップの順番または順序を、代替実施形態に従って変更するかまたは並べ替えてもよい。
10 圧縮機
10A 圧縮機入口、入口
10B 圧縮機出口、出口
11 圧縮機ロータ、ロータ
12 インペラ
12A 第1インペラ
12B 最終インペラ
13 固定ハウジング
13A ダイヤフラム
13B ケーシング
14 タイロッド
15A 第1終端要素
15B 第2終端要素
16 貫通孔、孔
17 流路、空間または隙間
18 歯付きフランジ
18A 歯付きフランジ
18B 歯付きフランジ
19A 歯付きフランジ
19B 歯付きフランジ
20 シール
20A 噛み合い領域21Aを封止するシール
20B 噛み合い領域21Bを封止するシール
21 噛み合い領域
21A 噛み合い領域
21B 噛み合い領域
22 均衡ライン
23 均衡ドラム
23’ 均衡ドラム23の第1面
23’’ 第2対向面
23A ラビリンスシール
24 均衡ゾーン
25 第1通路、第1ガス通路
26 第2通路、第2ガス通路
26’ 経路
26’’ 第2通路
110A 圧縮機入口、入口
110B 圧縮機出口、出口
111 ロータ
112 インペラ
112A 第1インペラ
112B 最終インペラ、最終段インペラ
113 固定ハウジング
113A ダイヤフラム
113B ケーシング
114 タイロッド
115A 終端要素
115B 終端要素
116 貫通孔、孔
117 隙間
118 歯付きフランジ
119 歯付きフランジ
120 シール
121 噛み合い領域
122 均衡ライン
123 均衡ドラム
123A ラビリンスシール
124 均衡ゾーン
F ガス流、高温ガス
P ガス圧縮経路
PA 第1位置
PB 第2位置
S ドライガスシール

Claims (16)

  1. 多段圧縮機(10)であって
    複数の軸方向に積層されたインペラ(12、12A、12B)を備えるロータ(11)と、
    前記積層されたインペラ(12、12A、12B)を貫通して延びかつ前記インペラ(12、12A、12B)をまとめて保持するタイロッド(14)と、
    圧縮機入口(10A)から圧縮機出口(10B)へ前記複数のインペラ(12、12A、12B)を貫通して延びるガス圧縮経路(P)と、
    前記タイロッド(14)と前記積層されたインペラ(12、12A、12B)との間の流路(17)であって、前記タイロッド(14)の少なくとも一部に沿って延在する前記流路(17)とを備え、
    前記流路(17)が前記ガス圧縮経路(P)に沿った第1位置および前記ガス圧縮経路(P)に沿った第2位置と流体連通し、かつ、前記第1位置と前記第2位置との間の圧力差が、前記流路(17)に沿ったガス流を発生させる、
    多段圧縮機(10)。
  2. 前記第1位置が第1圧縮機段の入口に設けられ、前記第2位置が最終圧縮機段の出口に設けられる、請求項1に記載のガス圧縮機(10)。
  3. 前記流路(17)と前記第1位置を流体接続する少なくとも第1通路(25)と、前記流路(17)と前記第2位置を流体接続する少なくとも第2通路(26)とを備える、請求項1乃至2の1項以上に記載のガス圧縮機(10)。
  4. 各インペラ(12、12A、12B)が、2つの隣り合うインペラ(12、12A、12B)のそれぞれの表面と協働するかまたは隣接するインペラ(12、12A、12B)の表面および複数の積層されたインペラ(12、12A、12B)の一端部における終端要素(15A、15B)の表面と協働する2つの対向する接触表面を備える、請求項1乃至3の1項以上に記載のガス圧縮機(10)。
  5. 前記通路の少なくとも1つが、2つの隣り合うインペラ(12、12A、12B)の前記接触表面の間に、または前記終端要素(15A、15B)と隣接するインペラ(12、12A、12B)との前記接触表面の間に規定される、請求項3または4に記載のガス圧縮機(10)。
  6. 2つの隣り合うインペラ(12、12A、12B)、またはインペラ(12、12A、12B)と終端要素(15A、15B)が、相互に噛み合うそれぞれの歯付きフランジ(18、18A、18B、19A、19B)によって互いに接触し、封止部材が、前記噛み合う歯付きフランジ(18、18A、18B、19A、19B)のうちの少なくともいくつかの前記噛み合う歯付きフランジ(18、18A、18B、19A、19B)間のガス漏れを低減または防止するように配設および構成される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のガス圧縮機(10)。
  7. 前記2つの通路の少なくとも1つが、相互に噛み合う2つの歯付きフランジ(18、18A、18B、19A、19B)の間に設けられる、請求項3または6に記載のガス圧縮機(10)。
  8. 前記2つの通路の少なくとも1つが、インペラ(12、12A、12B)のハブを貫通してまたは前記複数の積層されたインペラ(12、12A、12B)の一端部における終端要素(15A、15B)を貫通して設けられたダクトである、請求項3乃至7の1項以上に記載のガス圧縮機(10)。
  9. 最も下流側のインペラ(12、12A、12B)に面する第1面と、最も上流側の圧縮機段と流体接続された均衡ゾーン(24)に面する第2対向面とを有する均衡ドラム(23)を備える、請求項1乃至8の1項以上に記載のガス圧縮機(10)。
  10. 前記均衡ドラム(23)の前記均衡ゾーン(24)と前記最も下流側のインペラ(12、12A、12B)を流体接続する経路であって、前記最も下流側のインペラ(12、12A、12B)の前記出口と前記均衡ゾーン(24)との間に圧力降下を生じさせる前記経路を備える、請求項9に記載のガス圧縮機ロータ(11)。
  11. 前記流路(17)と前記均衡ゾーン(24)とを流体接続する少なくとも1つの通路が、前記均衡ドラム(23)を貫通して設けられる、請求項10に記載のガス圧縮機ロータ(11)。
  12. 多段圧縮機段であって、
    複数の積層されたインペラ(12、12A、12B)と、
    前記積層されたインペラ(12、12A、12B)をまとめて保持するタイロッド(14)と、
    前記多段圧縮機(10)の吸入側から吐出側へ前記積層されたインペラ(12、12A、12B)を貫通して延びるガス圧縮経路(P)と、
    前記ガス圧縮経路(P)に沿って流れる圧縮された処理ガスの一部が前記ガス圧縮経路(P)の下流側の位置から上流側の位置へ還流する還流経路であって、前記タイロッド(14)に沿って延び、その結果、圧縮された被処理ガスにおける圧縮により発生した熱が、強制対流によりタイロッド(14)に伝達される、前記還流経路と
    を備える多段圧縮機(10)。
  13. 複数の軸方向に積層されたインペラ(12、12A、12B)がタイロッド(14)によりまとめて保持された圧縮機ロータと、前記タイロッド(14)の少なくとも一部に沿って延びる流路(17)とを備える多段圧縮機(10)の運転方法であって、前記流路(17)に沿ってかつ前記タイロッド(14)に沿って高温ガスを流すことにより前記タイロッド(14)を加熱するステップを含む、多段圧縮機(10)の運転方法。
  14. 前記圧縮機(10)にわたって延びる圧縮経路(P)に沿った高圧位置から前記圧縮機(10)により処理されたガス流の一部を分岐させ、前記ガス流の前記一部を前記流路(17)に沿って前記圧縮経路(P)に沿った低圧位置に向けて流すことを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記高温ガスが、最も下流側の圧縮機段から最も上流側の圧縮機段へ流れる、請求項13または14に記載の方法。
  16. 最も下流側の圧縮機段から、前記最も下流側の圧縮機段に対向する箇所において均衡ドラム(23)上に規定された均衡ゾーン(24)へ前記高温ガスを流し、前記均衡ゾーン(24)から最も上流側の圧縮機段の入口へと、前記タイロッド(14)上を前記タイロッド(14)に沿って通り、前記インペラ(12、12A、12B)を通過することを含む、請求項13乃至15のいずれか1項に記載の方法。
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