JP2016225238A - 複数ダイヤル付きスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のダイヤルを備えていても、規定荷重印加時のダイヤルの脱落を確保することができる複数ダイヤル付きスイッチを提供する。
【解決手段】複数ダイヤル付きスイッチ1は、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bを備える。ダイヤル付きスイッチ1は、これら第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bの奥行き方向への脱落を許容する脱落機構38を備える。脱落機構38は、複数ダイヤル付きスイッチ1に過度の荷重が加わったときにホルダ9が破断することを許容する破断許容部39により、規定荷重の印加時、ホルダ9を2部品に破断させて第1破断部品40を第2破断部品41の内部に引き込ませることで、第1ダイヤル3a又は第2ダイヤル3bの奥側へのスライド移動を可能にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のダイヤル(ダイヤルスイッチ)を備えた複数ダイヤル付きスイッチに関する。
従来、複数のダイヤルを備えた複数ダイヤル付きスイッチ(2重ダイヤル付きスイッチ)が周知である(特許文献1等参照)。車両に搭載される複数ダイヤル付きスイッチには、例えば車内エアーコンディショナー用スイッチがある。ところで、周知の内部突起法規には、出代9.5mmの意匠を持つスイッチの場合、例えば378Nの荷重が印加されたときにスイッチが脱落又は引き込まなければならない事項がある。この事項を満足するにあたっての一例としては、例えば2重ダイヤル付きスイッチに荷重が加わったとき、スイッチに設けられた爪をせん断させて、スイッチユニットごと脱落させる構造が周知である。
特開2010−30448号公報
ところで、複数ダイヤル付きスイッチには、スイッチと器具とを剛性の低いケーブルで連結することにより、スイッチ操作時の操作力を器具に伝達して器具を作動させる引き引きタイプが存在する。このタイプの場合、ケーブル剛性が低いので、前述の脱落構造を採用することができる。しかし、複数ダイヤル付きスイッチには、例えば金属線のような剛性の高いケーブルで連結して器具を作動させる押し引きタイプがあり、このタイプの場合は、ケーブル剛性が高いので、前述の脱落構造では所定の荷重が加わってもスイッチが引き込まない又は復帰する懸念があり、採用できない問題があった。
本発明の目的は、複数のダイヤルを備えていても、規定荷重印加時のダイヤルの脱落を確保することができる複数ダイヤル付きスイッチを提供することにある。
前記問題点を解決する複数ダイヤル付きスイッチは、回動操作される第1ダイヤル及び第2ダイヤルが設けられ、これらダイヤルの一方が他方に対して径方向内側に位置するように配置された構成において、前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルのどちらに規定値以上の荷重が加わっても、当該ダイヤルを奥行き方向に脱落可能とする脱落機構を備えた。
本構成によれば、第1ダイヤル又は第2ダイヤルのどちらに規定値以上の荷重が加わっても、脱落機構の作動により、ダイヤルを所定量奥に引き込ませることが可能となる。よって、複数のダイヤルを備えたスイッチであっても、各ダイヤルに所定荷重が加わったときの奥行き方向の脱落を実現することが可能となる。
前記複数ダイヤル付きスイッチにおいて、前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルの少なくとも一方が、ダイヤルと器具とを線状のケーブルで連結して当該器具を作動させる押し引きタイプであることが好ましい。この構成によれば、押し引きタイプのダイヤルを有する複数ダイヤル付きスイッチにおいて、第1ダイヤル又は第2ダイヤルのどちらに規定値以上の荷重が加わっても、脱落機構の作動により、ダイヤルを所定量奥に引き込ませることが可能となる。よって、押し引きタイプのダイヤルを備えた複数ダイヤル付きスイッチであっても、各ダイヤルに所定荷重が加わったときの奥行き方向の脱落を実現することが可能となる。
前記複数ダイヤル付きスイッチにおいて、前記脱落機構は、前記第1ダイヤル又は第2ダイヤルのどちらであっても規定値以上の荷重が加わったとき、破断することによってダイヤルを奥に引き込ませることを許容する破断許容部を備えることが好ましい。この構成によれば、ダイヤルに規定値以上の荷重がかかったときには、破断許容部を破断させるという簡素な形式により、ダイヤルを奥に引き込ませることが可能となる。
複数ダイヤル付きスイッチにおいて、前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルのうち、一方を回動可能に支持するホルダを備え、当該ホルダは、前記破断許容部と、前記ホルダに支持されていない側のダイヤルに加えられた荷重を前記破断許容部に伝達可能な荷重伝達部とを備えることが好ましい。この構成によれば、ホルダに支持されていない側のダイヤルに荷重が加わったときには、その荷重を、荷重伝達部を通じてしっかりと破断許容部に伝達することが可能となる。よって、第1ダイヤル又は第2ダイヤルのどちらであっても、規定値以上の荷重が加わったときには、確実にダイヤルを奥に引き込ませることが可能となる。
複数ダイヤル付きスイッチにおいて、前記荷重伝達部は、前記ホルダの周方向一帯に形成されたフランジ部と、前記フランジ部と対向するようにダイヤルの壁面一帯に設けられた押込部とを備えることが好ましい。この構成によれば、ホルダに支持されていない側のダイヤルに荷重が加えられたときには、一帯の押込部でフランジ部の全体をしっかりと押し込むので、破断許容部をより確実に破断させるのに一層有利となる。
複数ダイヤル付きスイッチにおいて、前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルは、前記第1ダイヤルの径方向内側に前記第2ダイヤルが配置され、前記第2ダイヤルは、ノブと、当該ノブと一体回動するシャフトと、当該シャフトが挿し込まれつつ前記ノブ及びシャフトと一体回動するロータとを備え、前記シャフトが前記ホルダに回動可能に支持され、前記脱落機構は、前記第1ダイヤル又は第2ダイヤルに規定値以上の荷重が加わったとき、前記シャフトが前記ロータの内部に入り込んでいく動きをとることにより、ダイヤルの奥行き方向の移動を実現することが好ましい。この構成によれば、脱落構造を複雑な動きをとることのない簡素な構造とするのに一層有利となる。
本発明によれば、押し引きタイプのダイヤルを備えていても、規定荷重印加時のダイヤルの脱落を確保することができる。
一実施形態の複数ダイヤル付きスイッチの斜視図。 シャフトの取り付け構造を示す斜視図。 複数ダイヤル付きスイッチの分解斜視図。 図1のII−II線断面図。 押し引きタイプの構造を示す概略図。 (a)〜(c)は第2ダイヤルに荷重が加わったときの脱落機構の作動図。 (a)〜(c)は第1ダイヤルに荷重が加わったときの脱落機構の作動図。 別例の複数ダイヤル付きスイッチの断面図。
以下、複数ダイヤル付きスイッチの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、複数ダイヤル付きスイッチ(2重ダイヤル付きスイッチ)1は、本体部分をなすボディ2と、回転操作式の複数(本例は2つ)のダイヤル3とを備える。本例のダイヤル3は、径方向外側に配置された第1ダイヤル3aと、第1ダイヤル3aの内側に収まるように径方向内側に配置された第2ダイヤル3bとを備える。複数ダイヤル付きスイッチ1が車載エアーコンディショナー用スイッチの場合、第1ダイヤル3aが内外気切り替えダイヤルであり、第2ダイヤル3bがブロアダイヤルであるとよい。
第1ダイヤル3aは、複数ダイヤル付きスイッチ1の第1軸心L1周りに回動するようにボディ2に取り付けられている。第1ダイヤル3aは、ボディ2に形成された開口部4に挿し込むように取り付けられ、ボディ2に突設された複数の爪部5によって抜け止めされている。第1ダイヤル3aは、複数ダイヤル付きスイッチ1の第1軸心L1の奥行き方向(図1の−X軸方向)に向かって径が段階的に大きくなる形状をなしている。第1軸心L1は、複数ダイヤル付きスイッチ1の径方向中心に位置している。第1ダイヤル3aの先端の開口部6には、この開口部6を閉じるキャップ7が嵌合されている。
第2ダイヤル3bは、複数ダイヤル付きスイッチ1の第2軸心L2周りに回動するように設けられ、第1ダイヤル3aよりも軸心方向において手前方向(図1の+X軸方向)に突出した配置をとる。第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bは、固定側であるボディ2及びキャップ7に対して相対回動する。第2軸心L2は、第1軸心L1に対してオフセット配置されている。キャップ7には、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bの操作位置を表示する表示部8が設けられている。
図3に示すように、複数ダイヤル付きスイッチ1は、第2ダイヤル3bを回動可能に支持するホルダ9を備える。第2ダイヤル3bは、第2ダイヤル3bの先端に位置するノブ18と、ノブ18を支持するノブ支持体30と、第2ダイヤル3bと同一軸心上で連れ回りするシャフト10と、シャフト10(第2ダイヤル3b)と同一軸心上で連れ回りするロータ11とを備える。第1ダイヤル3aは、ホルダ9の外周面に外嵌されている。第1ダイヤル3aは、ホルダ9と同一の第1軸心L1上に位置するとともに、ホルダ9に対して相対回動する。第1ダイヤル3aは、ホルダ9及びシャフト10を収納する取り付け状態をとる。
ホルダ9の奥側の外周には、複数の突片14が設けられ、これら突片14がボディ2の内部に形成された係止溝15に挿し込まれることにより、ホルダ9がボディ2に取り付け固定されている。ホルダ9の手前端部には、複数のスナップフィット部16が設けられ、これらスナップフィット部16にキャップ7の被係止部17が取り付け固定されている。
図2に示すように、シャフト10の途中には、シャフト10をホルダ9に回動可能に取り付ける複数(本例は3つ)の抜け止め突起20a〜20cが設けられている。本例の抜け止め突起20a〜20cは、シャフト10の周方向に並んで3つ配置され、1つが大サイズの抜け止め突起20aであり、残りの2つが小サイズの抜け止め突起20b,20cである。ホルダ9の内部には、第1軸心L1(第2軸心L2)と交差する方向に延設された支持壁21が設けられている。支持壁21には、シャフト10の軸部22を通す貫通孔23が設けられ、貫通孔23の周縁に複数(本例は3つ)の切欠部24a〜24c設けられている。本例の切欠部24a〜24cは、1つの幅広の切欠部24aと、2つの幅狭の切欠部24b,24cとからなる。シャフト10は、大きさが合う抜け止め突起20a〜20cと切欠部24a〜24cとを位置合わせしながら軸部22が貫通孔23に挿し込まれ、挿し込み後、所定量回転されることで、抜け止め状態となった取り付け位置が決定される。
シャフト10の軸部22には、シャフト10の軸方向の移動を案内する案内溝25が設けられている。案内溝25は、対向する一対の壁部26の間の溝から形成されている。案内溝25は、ロータ11の内部に突設された板状の案内突起27(図3参照)に係止されている。
図3及び図4に示すように、第2ダイヤル3bのノブ18は、キャップ7に枢支されたノブ支持体30を介してシャフト10の先端に取り付け固定されている。シャフト10は、ホルダ9に軸支されるとともに、根元がロータ11に挿し込まれている。第2ダイヤル3bは、ホルダ9に対して一体回動する。ロータ11は、ボディ2の収納孔31に相対回動可能に取り付けられている。本例の場合、ノブ18、ノブ支持体30、シャフト10及びロータ11は、同一の第2軸心L2上に位置するとともに、同期回動する。第2ダイヤル3bは、ホルダ9に対する回動方向の位置決めが確定したとき、シャフト10の先端寄りの位置に設けられた干渉壁19が、ホルダ9の支持壁21に当接する。
図4に示すように、ボディ2の内部には、表示部8に透明部材によって形成された文字や絵柄を背面から光により照らして表示する光源32が設けられている。光源32は、例えばLEDであるとよい。光源32の光は、例えばホルダ9の隙間、導光部材を素材とするシャフト10(ダイヤル支持体31を含んでも可)を通じて表示部8の背面に引き出される。これにより、表示部8が背面から照明され、表示部8の文字や絵柄が照らし出される。
複数ダイヤル付きスイッチ1は、第2ダイヤル3bの操作量(操作位置)を検出する接点部(図示略)が実装された基板34を備える。基板34の接点部は、基板34側の固定接点と、第2ダイヤル3b側の可動接点とを備え、第2ダイヤル3bと同期して回動する可動接点を固定接点で検知することにより、第2ダイヤル3bの操作量(操作位置)を検出する。
図5に示すように、第1ダイヤル3aは、第1ダイヤル3aの操作量(操作位置)を、線状の剛性の高いケーブル35の押し引きの動作によって検出する押し引きタイプとなっている。具体的には、剛性の高い金属線(針金など)からなるケーブル35の一端が第1ダイヤル3aの突起等に摺動可能に連結され、他端がヒータ等の器具(車載器具)に連結される。そして、第1ダイヤル3aが回転操作(図5の矢印A方向の操作)されると、その回動に応じてケーブル35が押したり引いたりされる(図5の矢印B方向の動きをとる)ことにより、車載器具の作動が切り替えられる。
図3及び図4に戻り、複数ダイヤル付きスイッチ1は、ダイヤル(第1ダイヤル3a、第2ダイヤル3b)に加わった荷重が規定値以上となったときにダイヤル(第1ダイヤル3a、第2ダイヤル)を奥行き方向(図3の−X軸方向)に脱落させることを可能とする脱落機構38を備える。本例の脱落機構38は、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bのどちらに規定値の荷重がかかっても、両方を奥に脱落させることを可能にするものである。
脱落機構38は、複数ダイヤル付きスイッチ1に過度の荷重が加わったときにホルダ9が破断することを許容する破断許容部39を備える。本例の破断許容部39は、筒形状(略円筒状)のホルダ9を途中で径が異なるような2部品とすることで形成された第1破断部品40と第2破断部品41と部分的に繋ぐように、ホルダ9の周方向に等間隔に配置された連結部(薄い板部)からなる。こうすることで、本例のホルダ9は、連結部分において略メッシュ状をなす。
脱落機構38は、第1ダイヤル3aに加わった荷重をホルダ9に伝達可能とする荷重伝達部42を備える。本例の荷重伝達部42は、ホルダ9に突設されたフランジ部43と、フランジ部43を奥に押し込み可能な押込部44とを備える。フランジ部43は、ホルダ9の外周面において周方向一帯に形成されている。また、本例の押込部44は、第1ダイヤル3aの段状部分からなり、具体的には、フランジ部43と対向するように第1ダイヤル3aの内壁一帯に形成されている。
次に、図6及び図7を用いて、脱落機構38の動作を説明する。
図6(a)〜(c)に、第2ダイヤル3bに荷重が加えられたときの脱落機構38の動作を図示する。図6(a)に示すように、第2ダイヤル3bに荷重が加えられたときには、第2ダイヤル3bがホルダ9を複数ダイヤル付きスイッチ1の奥行き方向(図6(a)の矢印C方向)に押す動きをとる。すなわち、シャフト10の干渉壁19がホルダ9の支持壁21を奥に押す状態となる。なお、第2ダイヤル3bは、押し引きタイプのケーブル35に連結されていないので、第2ダイヤル3bが荷重によって押し込まれるとき、ケーブル35には影響を受けない。すなわち、第2ダイヤル3bの押し込みによって破断許容部39を破断するには、主として、破断許容部39の強度(破断させるのに必要な力)よりも大きな荷重が必要となる。
図6(b)に示すように、第2ダイヤル3bに加えられた荷重が規定値以上になると、その荷重によって破断許容部39が破断する。これにより、ホルダ9が第1破断部品40及び第2破断部品41の2部品に分裂する。本例の場合、第1破断部品40の外径R1は第2破断部品41の内径R2よりも小さく形成されているので、破断時には、第1破断部品40が第2破断部品41の内部スペース46に潜り込む動きを開始する。本例の場合、シャフト10の干渉壁19がホルダ9の支持壁21を押すことにより、第2ダイヤル3b、シャフト10、ノブ支持体30及び第1破断部品40の部品群が、初期位置から、複数ダイヤル付きスイッチ1の奥行き方向(図6(b)の矢印C1方向)にスライド移動する。このとき、シャフト10の根元は、ロータ11の内部に形成された空間部47の奥に入り込んでいく動きをとる。
図6(c)に示すように、第2ダイヤル3b、シャフト10、ノブ支持体30及び第1破断部品40の部品群は、第1破断部品40が第2破断部品41の内部の最も奥に位置するまで、奥行き方向にスライド移動する。なお、ノブ18の前面と第1ダイヤル3aの端面とが面一になったとき、これらが一体となってともに奥側にスライド移動を継続してもよい。以上により、第2ダイヤル3bに規定値以上の荷重が加わったときには、第2ダイヤル3bを所定量奥に引き込ませることが可能となる。
図7(a)〜(c)に、第1ダイヤル3aに荷重が加えられたときの脱落機構38の動作を図示する。図7(a)に示すように、第1ダイヤル3aに荷重が加えられたときには、第1ダイヤル3aの押込部44がホルダ9のフランジ部43を、複数ダイヤル付きスイッチ1の奥行き方向(図7(a)の矢印D方向)に押す動きをとる。押込部44は、第1ダイヤル3aの内壁面に形成された段状部に相当し、一部分又は一帯のどちらで形成されてもよい。第1ダイヤル3aは、押し引きタイプのケーブル35に接続されているので、第1ダイヤル3aが荷重によって押し込まれるとき、ケーブル35に影響を受ける。すなわち、第1ダイヤル3aの押し込みによって破断許容部39を破断するには、主として、押し引きタイプのケーブル35の剛性と、破断許容部39の強度とを加えた力よりも大きな荷重が必要となる。
図7(b)に示すように、第1ダイヤル3aに加えられた荷重が規定値以上になると、その荷重によって破断許容部39が破断する。これにより、ホルダ9の第1破断部品40及び第2破断部品41の2部品に分裂し、第1破断部品40が第2破断部品41の内部スペース46に入り込む動きを開始する。本例の場合、第1ダイヤル3aの押込部44がホルダ9(第1破断部品40)のフランジ部43を押すことにより、第1ダイヤル3a、第2ダイヤル3b、シャフト10、ノブ支持体30及び第1破断部品40の部品群が、複数ダイヤル付きスイッチ1の奥行き方向(図7(b)の矢印D1方向)にスライド移動する。このときも、シャフト10の根元は、ロータ11の内部に形成された空間部47の奥に入り込んでいく動きをとる。
図7(c)に示すように、第1ダイヤル3a、第2ダイヤル3b、シャフト10、ノブ支持体30及び第1破断部品40の部品群は、第1破断部品40が第2破断部品41の内部の最も奥に位置するまで、奥行き方向にスライド移動する。すなわち、第1ダイヤル3aによって奥に押し込まれる第1破断部品40に引き込まれるかたちで、第2ダイヤル3bも奥にスライド移動する。これにより、第1ダイヤル3aに規定値以上の荷重が加わったときには、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bを所定量奥に引き込ませることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)押し引きタイプのダイヤル(本例は第1ダイヤル3a)を有する複数ダイヤル付きスイッチ1において、第1ダイヤル3a又は第2ダイヤル3bのどちらに規定値以上の荷重が加わっても、脱落機構38の作動により、第1ダイヤル3aや第2ダイヤル3bを所定量奥に引き込ませることが可能となる。よって、押し引きタイプの第1ダイヤル3aを備えた複数ダイヤル付きスイッチ1であっても、第1ダイヤル3aや第2ダイヤル3bに所定荷重が加わったときの奥行き方向の脱落を実現することができる。
(2)脱落機構38は、第1ダイヤル3a又は第2ダイヤル3bのどちらであっても規定値以上の荷重が加わったとき、破断することによって第1ダイヤル3aや第2ダイヤル3bを奥に引き込ませることを許容する破断許容部39を備えた。よって、第1ダイヤル3aや第2ダイヤル3bに規定値以上の荷重がかかったときには、破断許容部39を破断させるという簡素な形式により、第1ダイヤル3aや第2ダイヤル3bを奥に引き込ませることができる。
(3)脱落機構38は、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bのうち、一方(本例は第2ダイヤル3b)を回動可能に支持するホルダ9を備える。そして、このホルダ9は、ホルダ9を破断により2部品化できる破断許容部39と、第1ダイヤル3aに加えられた荷重を破断許容部39に伝達可能な荷重伝達部42とを備える。これにより、ホルダ9に荷重が加わったときには、その荷重を、荷重伝達部42を通じてしっかりと破断許容部39に伝達することが可能となる。よって、第1ダイヤル3a又は第2ダイヤル3bのどちらであっても、規定値以上の荷重が加わったときには、確実に奥に引き込ませることができる。
(4)荷重伝達部42は、ホルダ9の周方向一帯に形成されたフランジ部43と、フランジ部43と対向するように第1ダイヤル3aの壁面一帯に設けられた押込部44とを備えた。よって、第1ダイヤル3aに荷重が加えられたときには、一帯の押込部44でフランジ部43の全体をしっかりと押し込むので、破断許容部39をより確実に破断させるのに一層有利となる。
(5)第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bは、第1ダイヤル3aの径方向内側に第2ダイヤル3bが配置される。第2ダイヤル3bは、ノブ18、シャフト10及びロータ11を備え、シャフト10がホルダ9の回動可能に支持される取り付け構造をとる。脱落機構38は、第1ダイヤル3a又は第2ダイヤル3bに規定値以上の荷重が加わったとき、シャフト10がロータ11の内部に入り込んでいく動きをとることにより、第1ダイヤル3aや第2ダイヤル3bの奥行き方向の移動を実現する。よって、脱落機構38を複雑な動きをとることのない簡素な構造とするのに一層有利となる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・脱落機構38は、図8に示すように、種々のスイッチ構造に応じて他の構造に変更することが可能である。なお、同図の脱落機構38は、フランジ部43の背面に破断許容部39を設けた構造としている。
・図8に示すように、複数ダイヤル付きスイッチ1は、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bが同一軸心上に位置された構造としてもよい。
・図8に示すように、例えば導光部材からなるシャフト10の背面に光源32を設け、光源32から照射される光を、シャフト10を通して外部に引き出してもよい。
・破断許容部39は、第1破断部品40と第2破断部品41とを繋ぐ部分的な形状のものに限定されない。要は、ダイヤル3が奥に引き込まれるようにホルダ9を複数部品にすることができる形状をとるものであればよい。
・フランジ部43及び押込部44は、ホルダ9の外周に沿って一帯に形成されることに限らず、部分的に形成されてもよい。
・荷重伝達部42は、ダイヤル3に対する操作荷重を破断許容部39に伝えることができれば、どこに設けられてもよい。
・押し引きタイプのダイヤル3は、第1ダイヤル3aに限定されず、第2ダイヤル3bとしてもよいし、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bの両方としてもよい。
・脱落機構38は、第2ダイヤル3b側に設けられることに限らず、第1ダイヤル3a側に設けてもよい。この場合、例えば第1ダイヤル3aとボディ2との間に脱落機構38を設けるとよい。
・第2ダイヤル3bよりも第1ダイヤル3aの方が手前に飛び出した構造としてもよい。
・ホルダ9は、第1ダイヤル3a及び第2ダイヤル3bの両方を回動可能に支持する部材でもよい。
・脱落機構38は、ホルダ9を用いた構造に限定されず、例えば第2ダイヤル3b自体に設けられてもよい。なお、これは、第1ダイヤル3a側に脱落機構38を設ける場合も同様である。
・脱落機構38は、ダイヤル3を奥に引き込むことを可能とする構造であれば、種々の形状のものに変更可能である。
・ダイヤル3の数は、2つに限らず、3つ以上としてもよい。
・複数ダイヤル付きスイッチ1は、スイッチの少なくとも1つが押し引きタイプをとることに限定されない。すなわち、複数ダイヤル付きスイッチ1は、押し引きタイプ以外のスイッチを備えた構成をとってもよい。
・複数ダイヤル付きスイッチ1は、車載スイッチに限らず、種々の機器や装置に適用可能である。
1…複数ダイヤル付きスイッチ、3…ダイヤル、3a…第1ダイヤル、3b…第2ダイヤル、9…ホルダ、10…シャフト、11…ロータ、18…ノブ、35…ケーブル、38…脱落機構、39…破断許容部、42…荷重伝達部、43…フランジ部、44…押込部。

Claims (6)

  1. 回動操作される第1ダイヤル及び第2ダイヤルが設けられ、これらダイヤルの一方が他方に対して径方向内側に位置するように配置された複数ダイヤル付きスイッチにおいて、
    前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルのどちらに規定値以上の荷重が加わっても、当該ダイヤルを奥行き方向に脱落可能とする脱落機構を備えた
    ことを特徴とする複数ダイヤル付きスイッチ。
  2. 前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルの少なくとも一方が、ダイヤルと器具とを線状のケーブルで連結して当該器具を作動させる押し引きタイプである
    ことを特徴とする請求項1に記載の複数ダイヤル付きスイッチ。
  3. 前記脱落機構は、
    前記第1ダイヤル又は第2ダイヤルのどちらであっても規定値以上の荷重が加わったとき、破断することによってダイヤルを奥に引き込ませることを許容する破断許容部を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複数ダイヤル付きスイッチ。
  4. 前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルのうち、一方を回動可能に支持するホルダを備え、
    当該ホルダは、前記破断許容部と、前記ホルダに支持されていない側のダイヤルに加えられた荷重を前記破断許容部に伝達可能な荷重伝達部とを備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の複数ダイヤル付きスイッチ。
  5. 前記荷重伝達部は、前記ホルダの周方向一帯に形成されたフランジ部と、前記フランジ部と対向するようにダイヤルの壁面一帯に設けられた押込部とを備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載の複数ダイヤル付きスイッチ。
  6. 前記第1ダイヤル及び第2ダイヤルは、前記第1ダイヤルの径方向内側に前記第2ダイヤルが配置され、
    前記第2ダイヤルは、ノブと、当該ノブと一体回動するシャフトと、当該シャフトが挿し込まれつつ前記ノブ及びシャフトと一体回動するロータとを備え、前記シャフトが前記ホルダに回動可能に支持され、
    前記脱落機構は、前記第1ダイヤル又は第2ダイヤルに規定値以上の荷重が加わったとき、前記シャフトが前記ロータの内部に入り込んでいく動きをとることにより、ダイヤルの奥行き方向の移動を実現する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の複数ダイヤル付きスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112413864A (zh) * 2020-11-25 2021-02-26 重庆瑞阳吉星科技有限公司 一种双温区空调控制器

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