JP2016224647A - 画像処理プログラム、画像処理方法、及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理プログラム、画像処理方法、及び画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】一つの側面として、撮像装置で撮像した画像に含まれる移動体が有体物か無体物かを判別する。
【解決手段】画像処理装置3は、路面を移動する移動体の画像から、移動体に路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、移動体に路面と交差する面が含まれる場合、移動体は車両4等の有体物であると判定する。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像処理プログラム、画像処理方法、及び画像処理装置に関する。
近年、道路を通行する人または車両といった移動体の通行量等を調査する交通流調査に適用可能な技術として、例えば道路上の予め定めた範囲をカメラで撮像し、撮像した画像から移動体の通行量を取得する画像処理システムが提案されている。
図25は、例えば車両の交通流調査を実施する際の状況を、道路面(路面)に対向した位置から見た場合の一例を示す図である。図25に示す交通流調査の例では、道路6の路側帯に設置したカメラ85で、矢印8で示される進行方向に向かって移動する車両84を撮像する。なお、カメラ85は固定され、予め定めた撮像範囲7の画像を撮像する。
図26は、図25に示したカメラ85で撮像した画像を、左から右に向かって時系列順に並べた図である。前述の画像処理システムは、時間の経過と共に画像上の位置が変化する物体を移動体(この場合は車両84)として捉えることで、画像から車両84の通過を検知し、道路6を通過する車両84の通行量等を調査する。
また、例えば、図27に示すように、隣接する道路6A及び道路6Bのうち、一方の道路(例えば道路6A)の通行量等を、カメラ85を用いて調査する場合もある。この場合、太陽の位置の関係から、時間帯によっては道路6Bを通過する車両84の影が道路6Aに投影されることがある。
図28は、図27に示したカメラ85で撮像した画像を、左から右に向かって時系列順に並べた図である。この場合、図28に示すように、カメラ85で撮像した画像には、車両84の影89が時間の経過と共に移動する状況が撮像される。従って、時間の経過と共に撮像位置が変化する物体を移動体として捉える移動体の検知方法を用いた場合、道路6A上に投影される影89を、道路6Aを通行する車両84と検知してしまい、正しい交通流調査が実施できない状況が発生する恐れがある。そのため、カメラ85で撮像した移動体の形状を推定する手法が提案されている。
例えば、物体に向けて光を照射してから物体で反射した反射光を受光するまでの時間に基づいて物体との距離を測定する距離センサを用いて、移動体の形状を推定する手法が提案されている。また、全天の偏光状況及び被写体の偏光情報を用いて被写体の表面の法線を推定することで、被写体の形状を推定する手法が提案されている。また、異なる方向から撮像した被写体の複数の画像の同一箇所を対応付け、数値計算により被写体の立体形状を復元する手法(SFM:Structure From Motion)が提案されている。
更に、画像に含まれる移動体の輪郭等のうち、画像の水平方向に沿った線である移動体が有する水平線に着目して、移動体が有する2本の水平線を境界線として生成される面(部分形状面)の向きを推定する手法が提案されている。具体的には、水平線上の点を射影変換した際の不変量である複比を用いて、部分形状面が路面に対して垂直な垂直面である場合に成り立つ条件式、及び、部分形状面が路面に平行な水平面である場合に成り立つ条件式を導出する。そして、画像に含まれる移動体の部分形状面に対して導出した条件式を評価することで、移動体の形状を推定する。
特開2010−279044号公報
藤木淳著、「点対応を用いた複数の2次元画像からの3次元形状復元−因子分解法の数理−」、統計数理、統計数理研究所、2001年、第49巻、第1号、p.77-107 Kazunori Onoguchi,"Overlap Vehicle Detection by Tracking Horizontal Lines",MVA2009 IAPR Conference Machine Vision Applications,May20-22,2009,Yokohama,JAPAN
しかしながら、距離センサを用いて移動体の形状を推定する場合には、カメラ85の他に、移動体までの距離を計測する距離センサが必要になる。また、被写体の表面の法線を推定する場合には、全天を撮像するレンズと、移動体を撮像するレンズと、を別々に用意する必要があり、何れの手法も既存の画像処理システムをそのまま利用することができない。
一方、SFMを用いて移動体の形状を推定する場合には、各々の画像から特徴点を抽出し、画像間で特徴点のマッチングを行い、カメラ85の位置及び撮影角度を考慮した特徴点群を生成する。そして、生成した特徴点群を用いて各特徴点の3次元座標を計算してメッシュデータを作成し、作成したメッシュデータに各々の画像を貼り付け、3Dデータを生成する必要がある。
従って、SFMを用いる場合には各種計算が必要となり、移動体の形状を推定するまでに要する処理時間が、他の手法に比べて長くなる傾向にある。特に、車両84の通行量の多い道路6での交通流調査を行う場合、画像に含まれる移動体が車両84か否かの判別に要する処理時間の短さは重要な指標であり、処理時間がより短い手法が求められる。
また、複比に基づいて導出された条件式は、カメラ85及び移動体を結ぶ光軸と、道路6と、が成す角度ができるだけ小さいことを前提として導出されている。一般的にカメラ85は移動体の通行の邪魔にならないように支柱または道路6を跨いで設置される陸橋等、移動体の高さより高い位置に取り付けられる場合が多い。従って、例えば移動体の高さより高い位置に設置されたカメラ85で移動体を撮像する利用形態の場合、移動体の部分形状面が水平面か垂直面かを評価する条件式をそのまま適用することができないことがある。
このように、上述した各手法は、既存の画像処理システムを利用して、移動体が車両84のような実体を有する有体物か、或いは影89のように実体を有さない無体物かを判別することは困難である。
一つの側面として、本発明は、撮像装置で撮像した画像に含まれる移動体が有体物か無体物かを判別することを目的とする。
一つの態様では、画像処理プログラムは、コンピュータに、路面を移動する移動体の画像から、移動体に路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、移動体に路面と交差する面が含まれる場合、移動体は有体物であると判定することを含む処理を実行させる。
一つの側面として、本発明は、撮像装置で撮像した画像に含まれる移動体が有体物か無体物かを判別することができる、という効果を有する。
車両の外観の一例を示す図である。 車両等によって生成される影の一例を示す図である。 撮像画像の一例を示す図である。 撮像空間の座標系の一例を示す図である。 撮像画像の座標系の一例を示す図である。 異なる時刻における車両の位置の一例を示す図である。 車両のフロントグリル面を形成する輪郭線の位置の一例を示す図である。 車両のフロントガラス面を形成する輪郭線の位置の一例を示す図である。 車両のルーフ面を形成する輪郭線の位置の一例を示す図である。 原点と、水平線に対応する点と、を結ぶ直線の傾きの一例を示す図である。 画像処理システムの一例を示す図である。 第1実施形態に係る画像処理装置の構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る画像処理装置をコンピュータで実現する場合の構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。 Sobelフィルタの一例を示す図である。 撮像画像から抽出した水平線の一例を示す図である。 フレーム間での水平線の対応付けについて説明した図である。 面種別推定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る撮像画像の一例を示す図である。 第2実施形態に係る画像処理装置の構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る画像処理装置をコンピュータで実現する場合の構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。 撮像画像から抽出した水平線の一例を示す図である。 撮像画像に第2実施形態に係る画像処理を実行した結果の一例を示す図である。 交通流調査を実施する際の状況の一例を示す模式図である。 車両が含まれる撮像画像の一例を時系列順に並べた図である。 交通流調査を実施する際の状況の一例を示す模式図である。 車両の影が含まれる撮像画像の一例を時系列順に並べた図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、同じ働きを担う構成要素または処理には、全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。
なお、開示の技術に係る画像処理システムは、如何なる移動体に対しても適用可能であるが、以降では車両4の交通流調査を例にして、開示の技術に係る画像処理システムを説明する。
図1は、図25の車両84に相当する、開示の技術に用いられる車両4の外観の一例を示す図である。図1に示すように、車両4は立体的な外面形状を有し、車両4の外面には路面と交差する面、例えばフロントグリル面4A、またはフロントウインドシールド面(以下、フロントガラス面と略称する)4B等を含む。
一方、図2は、図25のカメラ85に相当する、開示の技術におけるカメラ5で撮像した画像(撮像画像)に含まれる車両4等の影9の一例を示す図である。影9は太陽光の光束のうち車両4によって遮られた部分が路面に投影されたものであるため、影9は立体的な形状を含まず、路面に平行な面のみを含む。
従って、撮像画像に含まれる移動体が路面と交差する面を含んでいれば、撮像画像に含まれる移動体は車両4であると判別することができる。また、反対に、撮像画像に含まれる移動体が路面と平行な面しか含んでいない場合には、撮像画像に含まれる移動体は影9であると判別することができる。
以下では、撮像画像に含まれる移動体が車両4か車両4等の影9かを判別するための基本原理について説明する。
(基本原理)
まず、撮像画像に含まれる移動体が車両4か車両4等の影9かを判別するため、幾つかの前提条件を設定する。
第1の前提条件として、撮像に使用するカメラ5の属性、すなわちカメラパラメータは既知とする。ここでカメラパラメータとは、カメラ5の物理的特性を示す値である。カメラパラメータには、例えばカメラ5の焦点距離、路面に対するカメラ5の設置高、カメラの取り付け方向、撮像素子サイズ、撮像画像における中心座標等が含まれる。
第2の前提条件として、車両4の進行方向は既知とする。
第3の前提条件として、車両4は、その外面が、車両4の進行方向及び路面の法線方向と交差する車両4に含まれる2本の線を境界線とする面で、かつ、路面と交差する面を含む。具体的には、車両4に含まれる線とは、車両4または車両4に取り付けられた部品の外面の輪郭線等をいい、例えばフロントガラスの上下の取り付け枠の輪郭線、またはフロントグリルの上下の輪郭線を指す。また、車両4の進行方向及び路面の法線方向と交差する、車両4に含まれる2本の線を境界線とする面とは、例えば図1に示したフロントグリル面4A、またはフロントガラス面4B等を指す。
第4の前提条件として、車両4の進行方向及び路面の法線方向と交差する2本の線が、撮像画像上で撮像画像の水平方向に対して平行に表示されるように、カメラ5の取り付け方向を調整しておく。
図3は、第4の前提条件に従ってカメラ5の取り付け方向を調整した場合の撮像画像の一例を示した図である。図3に示すように、フロントガラスの上方の取り付け枠の輪郭線L、フロントガラスの下方の取り付け枠の輪郭線L、フロントグリルの上方の輪郭線L、及びフロントグリルの下方の輪郭線Lの各々は、撮像画像の水平方向に平行となる。なお、第4の前提条件を満たす撮像画像内の車両4の輪郭線等を「水平線」という場合がある。
次に、説明を明確にするため、カメラ5によって撮像される空間の座標系と、カメラ5によって撮像された撮像画像の座標系を定義する。
図4はカメラ5によって撮像される空間(撮像空間)の座標系の一例を示す図である。図4に示すように、カメラ5を原点とし、車両4の進行方向をY軸、カメラ5に対する鉛直方向、すなわち路面に対する高さ方向をZ軸、並びに、Y軸及びZ軸に対して各々垂直な方向をX軸とした3次元座標系を撮像空間に定義する。
一方、図5は、撮像画像の座標系の一例を示す図である。撮像画像の左上の点Pを原点とし、撮像画像の水平方向をU軸、及び撮像画像の垂直方向をV軸とした2次元座標系を撮像画像に定義する。
ここで、図6に示すように、カメラ5を用いて異なるタイミング、例えば時刻t及び時刻t+1の各時刻において、移動する同じ車両4を撮像する。この場合、各々の撮像画像には、時刻tから時刻t+1までの期間の車両4の移動距離に応じた異なる位置に車両4が表示される。
図7〜図9は、時刻t及び時刻t+1の各時刻における車両4の各部の輪郭線の位置をXYZ空間からYZ平面に射影した結果の一例を示す図である。具体的には、図7は、時刻t及び時刻t+1の各時刻における車両4のフロントグリル面4A(図6参照)の境界線を形成する、Z軸方向に上下にずれた輪郭線の位置を、YZ平面に射影した際の一例を示す図である。
フロントグリル面4Aの上下の輪郭線のようにX軸に平行な輪郭線は、YZ平面では点で表される。従って、図7では、時刻tにおけるフロントグリル面4Aの下方の輪郭線を表す点をP(y,z)、時刻tにおけるフロントグリル面4Aの上方の輪郭線を表す点をP(y,z)とする。また、時刻t+1におけるフロントグリル面4Aの下方の輪郭線を表す点をP(y,z)、時刻t+1におけるフロントグリル面4Aの上方の輪郭線を表す点をP(y,z)とする。
図6に示したように、フロントグリル面4Aは、路面に対して垂直な平面、すなわち垂直面とみなすことができる。従って、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線40、及び、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線41は、Z軸に平行になる。
また、図8は、時刻t及び時刻t+1の各時刻における車両4のフロントガラス面4B(図6参照)の境界線を形成する、Z軸方向に上下にずれた取り付け枠の輪郭線の位置を、YZ平面に射影した結果の一例を示す図である。
フロントガラス面4Bの上下の取り付け枠の輪郭線もまた、X軸に平行な輪郭線であるため、YZ平面では点で表される。従って、図8では、時刻tにおけるフロントガラス面4Bの下方の取り付け枠の輪郭線を表す点をP(y,z)、時刻tにおけるフロントガラス面4Bの上方の取り付け枠の輪郭線を表す点をP(y,z)とする。また、時刻t+1におけるフロントガラス面4Bの下方の取り付け枠の輪郭線を表す点をP(y,z)、時刻t+1におけるフロントガラス面4Bの上方の取り付け枠の輪郭線を表す点をP(y,z)とする。
図6に示したように、フロントガラス面4Bは、路面に対して斜め方向(0°<交差角度<90°)に交差する傾斜面とみなすことができる。従って、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線42、及び、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線43は、Y軸及びZ軸の何れの座標軸とも非平行となる。
図9は、時刻t及び時刻t+1の各時刻における車両4のルーフ面4C(図6参照)の境界線を形成する、Y軸方向に前後にずれた輪郭線の位置を、YZ平面に射影した結果の一例を示す図である。
ルーフ面4Cの前後の輪郭線もまた、X軸に平行な輪郭線であるため、YZ平面では点で表される。従って、図9では、時刻tにおけるルーフ面4Cの左方の輪郭線を表す点をP(y,z)、時刻tにおけるルーフ面4Cの右方の輪郭線を表す点をP(y,z)とする。また、時刻t+1におけるルーフ面4Cの左方の輪郭線を表す点をP(y,z)、時刻t+1におけるルーフ面4Cの右方の輪郭線を表す点をP(y,z)とする。
図6に示したように、ルーフ面4Cは、路面に平行な平面、すなわち水平面とみなすことができる。従って、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線44、及び、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線45は、Y軸に平行になる。
ここで、図10を用いて、YZ平面における原点Oと、点P、点P、点P、及び点Pの各々と、を結ぶ各直線の傾きについて説明する。
今、原点Oと点Pとを結ぶ直線OPの傾きをk、原点Oと点Pとを結ぶ直線OPの傾きをk、原点Oと点Pとを結ぶ直線OPの傾きをk、原点Oと点Pとを結ぶ直線OPの傾きをkとする。この場合、各直線は(1)式〜(4)式で表される。
一方、Y軸は車両4の進行方向であることから、路面はY軸に平行となる。従って、時刻t及び時刻t+1の各時刻における、YZ平面上の車両4の同一箇所の輪郭線を表す点の位置のZ軸成分は変化しないことから、(5)式及び(6)式が得られる。
また、図7に示したように、フロントグリル面4Aのような路面に垂直な垂直面の場合、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線、及び、点P(y,z)と点P(y,z)とを結ぶ直線は、Z軸に平行になる。従って、時刻t及び時刻t+1の各時刻において、YZ平面上の車両4の垂直面を表す点の位置のY軸成分は同じ値となることから、(7)式及び(8)式が得られる。
従って、車両4の外面に含まれる2本の輪郭線を境界線とする面が垂直面であれば、(1)式〜(8)式から変数y及び変数zを消去することで、(9)式が得られる。
すなわち(9)式は、車両4の外面に含まれる2本の輪郭線を境界線とする面が垂直面である場合に成立する条件式である。従って、(9)式を変形した条件式である次の(10)式のdの値が0であれば、車両4の外面に含まれる2本の輪郭線を境界線とする面は垂直面であるといえる。
一方、図9に示したように、ルーフ面4Cのような路面に平行な水平面の場合、何れの時刻においても、YZ平面上での水平面の境界を表す点P(y,z)、点P(y,z)、点P(y,z)、及び点P(y,z)の位置のZ軸成分は同じになる。従って、(11)式が得られる。
また、図9に示したように、ルーフ面4Cのような路面に平行な水平面の場合、何れの時刻においても水平面のY軸方向の長さは変化しないことから、(12)式が成立する。
従って、車両4の外面に含まれる2本の輪郭線を境界線とする面が水平面であれば、(1)式〜(6)式、(11)式、及び(12)式から変数y及び変数zを消去することで、(13)式が得られる。
すなわち(13)式は、車両4の外面に含まれる2本の輪郭線を境界線とする面が水平面である場合に成立する条件式である。従って、(13)式を変形した条件式である次の(14)式のdの値が0であれば、車両4の外面に含まれる2本の輪郭線を境界線とする面は水平面であるといえる。
従って、原点Oと、異なる時刻において車両4の外面に含まれるX軸に平行な2本の同じ輪郭線を表す各々の点と、を結ぶ各直線の傾きk〜kがわかれば、(10)式及び(14)式から、2本の輪郭線を境界線とする面が垂直面か水平面かを推定できる。
一方、前述した第1の前提条件よりカメラ5のカメラパラメータは既知であることから、傾きk〜kは、カメラ5の撮像画像から取得可能である。
例えば、カメラ5の取付け方向に関して、カメラ5の撮像光軸とX軸とが成す角度、すなわちカメラ5のX軸方向の回転角を“θ”とし、カメラ5の撮像光軸とY軸とが成す角度、すなわちカメラ5のY軸方向の回転角を“θ”とする。また、カメラ5の撮像光軸とZ軸とが成す角度、すなわちカメラ5のZ軸方向の回転角を“θ”とすれば、カメラ5の取付け方向に対応する回転行列R、R、及びRは、(15)式〜(17)式で表すことができる。
また、カメラ5の焦点距離をf、カメラ5の撮像素子に含まれる単一の撮像セル(画素)の1つのサイズ(縦×横)を(S×S)、カメラ5の撮像画像における中心座標を(C×C)とする。この際、以下に示す(18)式を用いて2次元で表される撮像画像の各画素の座標(u,v)(iは整数)を、3次元で表される撮像空間の座標(x,y,z)に各々射影変換することができる。
ここで、“h”は比例定数である。YZ平面上における点と原点Oとを結ぶ直線の傾きkは“k=z/y”で表される。従って、YZ平面において、原点Oと、カメラ5の撮像画像に含まれる水平線に対応する点と、を結ぶ直線の傾きkは、既知のカメラパラメータを用いて(18)式で表されるy及びzの値から算出することができる。
(第1実施形態)
図11は、第1実施形態に係る画像処理システムの一例を示す図である。図11に示すように、画像処理システム1は、撮像装置であるカメラ5と画像処理装置3を含む。カメラ5は道路6を見下ろす位置に取り付けられ、画像処理装置3によって、カメラ5の撮像画像に基づいて道路6を車両4等の移動体が通過したか否かを推定することで、道路6の交通流調査を実施する。
なお、図11ではカメラ5を1台のみ示しているが、1台の画像処理装置3に複数台のカメラ5が接続されていてもよい。また、画像処理装置3は、画像処理装置3の処理結果を収集して、所定の処理を行う図示しない情報処理装置に接続されていてもよい。所定の処理としては、例えば画像処理装置3によって計数された車両4の通行量の時間帯毎の集計、或いは通行した各車両4が写っている画像の保存、或いは通行した各車両4のナンバープレートの認識等の処理が挙げられる。
なお、ここでは一例としてカメラ5は道路6を移動する移動体の動画像を撮像するものとして説明する。しかし、動画像は各々「フレーム」と呼ばれる複数の静止画像の集まりであるため、カメラ5は必ずしも動画像の撮像に対応している必要はなく、静止画像が撮像できればよい。
図12は、画像処理装置3の構成の一例を示す図である。画像処理装置3は、入力部10、抽出部12、対応付け部14、選択部16、推定部18、判定部20、及び出力部22を含む。
入力部10は、カメラ5で撮像した撮像動画像を画像処理装置3に取り込む。
抽出部12は、入力部10で取得された撮像動画像から撮像時刻が異なる2つのフレームを選択し、選択したフレーム毎に移動体の有無を判定する。また、抽出部12は、選択したフレームに移動体が存在していると判定した場合、選択したフレーム毎に移動体が有する全ての水平線を抽出する。
対応付け部14は、抽出部12で撮像動画像から選択されたフレーム間で、各々のフレームから抽出した、移動体の同じ箇所を表す水平線同士を対応付ける。
選択部16は、抽出部12で撮像動画像から抽出された一方のフレームの水平線の中から、2本の水平線(水平線ペア)を選択する。更に、選択部16は、抽出部12で撮像動画像から抽出された他方のフレームの水平線の中から、一方のフレームで選択した水平線ペアに対応する水平線ペアを選択する。
推定部18は、選択部16でフレーム毎に選択された各々の水平線ペアを組み合わせる。そして、推定部18は、組み合わせた各々の水平線ペアによって生成される部分形状面に対して(10)式及び(14)式で示した条件式が成立するか判定し、条件式の判定対象である部分形状面の面種別、すなわち部分形状面が垂直面であるか、水平面であるか、または傾斜面であるかを推定する。
判定部20は、選択部16でフレーム毎に選択した水平線ペアによって生成される部分形状面の面種別の推定結果に基づいて、撮像画像に表示される移動体が車両4であるか、または車両4の影9であるかを判定する。
出力部22は、判定部20での判定結果を例えば図示しない記録装置等に出力し、図示しない記録装置等に道路6を通過する車両4の台数を記録する。
次に、図13に、画像処理装置3をコンピュータで実現する場合の構成の一例を示す。
コンピュータ100は、CPU102、メモリ104、及び不揮発性の記憶部106を含む。CPU102、メモリ104、及び記憶部106は、バス108を介して互いに接続される。また、コンピュータ100は、入力装置112、出力装置114、及びカメラ5と、コンピュータ100と、を接続して、互いにデータを送受信するためのI/O(Input/Output)110を備え、I/O110はバス108に接続される。
入力装置112は、コンピュータ100の操作者がコンピュータ100に指示を与えるためのデバイス、例えばキーボード及びマウスを含む。また、入力装置112は、例えばCD−ROM又はフラッシュメモリ等といった記録媒体116に記録されるデータを読み取るための読取装置を含んでもよい。
出力装置114は、コンピュータ100での処理結果を出力するための装置、例えばディスプレイ等を含む。また、出力装置114は、記録媒体116にコンピュータ100での処理結果を書き込むための書込み装置を含んでもよい。
なお、I/O110に接続される各種装置は一例であり、必ずしもI/O110に、入力装置112及び出力装置114が接続される必要はない。また、記憶部106は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等によって実現できる。
記憶部106には、コンピュータ100を図12に示す画像処理装置3として機能させるための画像処理プログラム120が記憶される。記憶部106に記憶される画像処理プログラム120は、入力プロセス122、抽出プロセス124、対応付けプロセス126、選択プロセス128、推定プロセス130、判定プロセス132、及び出力プロセス134を含む。
CPU102は、画像処理プログラム120を記憶部106から読み出してメモリ104に展開し、画像処理プログラム120に含まれる各プロセスを実行する。
CPU102が、画像処理プログラム120を記憶部106から読み出してメモリ104に展開し、画像処理プログラム120を実行することで、コンピュータ100が図12に示す画像処理装置3として動作する。
また、CPU102が入力プロセス122を実行することで、コンピュータ100が図12に示す入力部10として動作する。また、CPU102が抽出プロセス124を実行することで、コンピュータ100が図12に示す抽出部12として動作する。また、CPU102が対応付けプロセス126を実行することで、コンピュータ100が図12に示す対応付け部14として動作する。また、CPU102が選択プロセス128を実行することで、コンピュータ100が図12に示す選択部16として動作する。また、CPU102が推定プロセス130を実行することで、コンピュータ100が図12に示す推定部18として動作する。また、CPU102が判定プロセス132を実行することで、コンピュータ100が図12に示す判定部20として動作する。また、CPU102が出力プロセス134を実行することで、コンピュータ100が図12に示す出力部22として動作する。
なお、コンピュータ100は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、画像処理装置3の作用について説明する。画像処理装置3は、例えば電源がオンされて起動されたことを契機として画像処理を実行する。
図14は、画像処理装置3で実行される画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS10において、入力部10は、撮像動画像をカメラ5から受信したか否かを判定する。否定判定の場合には撮像動画像を受信するまでステップS10の処理を繰り返す。一方、肯定判定の場合には、入力部10は受信した撮像動画像を例えばメモリ104の予め定めた領域に記憶し、ステップS20に移行する。
ステップS20において、抽出部12は、ステップS10の処理でメモリ104に記憶された撮像動画像から、撮像時刻が異なる2つのフレームを選択し、選択した各々のフレームに移動体が含まれるか判定する。この判定には、例えば移動体がない状態の道路6をカメラ5で予め撮像した背景画像と、各々のフレームと、を比較する等、公知の画像判定手法を使用することができる。なお、背景画像は、メモリ104の予め定めた領域に予め記憶しておけばよい。そして、抽出部12は、移動体を含み、かつ、撮像時刻が異なる2つのフレームを選択する。
ここでは一例として、撮像動画像から時刻tにおけるフレーム(第1のフレーム)と、時刻t+1におけるフレーム(第2のフレーム)を選択するものとして説明を行う。なお、選択する2つのフレームは撮像時刻が異なっていればよく、必ずしも時系列に沿って連続したフレームである必要はない。
ステップS30において、抽出部12は、ステップS20の処理で選択した第1のフレーム及び第2のフレームの各々から、移動体が有する全ての水平線を抽出する。
なお、第1のフレーム及び第2のフレーム(以降、「各々のフレーム」と称す場合がある)から移動体が有する水平線を抽出する手法としては、撮像動画像から物体の所定方向の輪郭等を抽出する公知のエッジ抽出手法を使用することができる。例えば、各々のフレームに含まれる各画素の画素値に対して、図15に示すV軸方向のSobelフィルタを適用することで、各フレームから水平線を抽出することができる。また、ハフ変換によって各フレームから直線を抽出し、抽出した直線の中でU軸に平行な直線を水平線として抽出する手法を使用してもよい。
図16は、各々のフレームから抽出した水平線の一例を示す図である。図16は、第1のフレームから、例えばL1(t)、L2(t)、L3(t)、及びL4(t)の4本の水平線が抽出され、第2のフレームから、例えばL1(t+1)、L2(t+1)、L3(t+1)、及びL4(t+1)の4本の水平線が抽出された例を示している。
ステップS40において、対応付け部14は、ステップS30の処理で各々のフレームから抽出した各々のフレーム間の水平線に対して、移動体の同じ箇所を表す水平線同士を対応付ける。
各々のフレームにおいて、移動体の同じ箇所を表す水平線同士を対応付ける手法としては、図17に示すように、画像間で各々の水平線を含む周辺画像の類似度を比較する手法を使用することができる。
例えば対応付け部14は、ステップS30で抽出した第1のフレームに含まれる水平線L1(t)、L2(t)、L3(t)、及びL4(t)の周辺画像を第1のフレームから抽出する。更に、対応付け部14は、ステップS30で抽出した第2のフレームに含まれる水平線L1(t+1)、L2(t+1)、L3(t+1)、及びL4(t+1)の周辺画像を第2のフレームから抽出する。なお、水平線の周辺画像とは、例えば水平線を含むように撮像動画像のU軸に沿って抽出した画像をいう。
そして、対応付け部14は、第1のフレームから抽出した水平線の周辺画像毎に、第2のフレームから抽出した各周辺画像との類似度を算出し、予め定めた類似度より高く、かつ、最も類似度が高い周辺画像に対応する水平線同士を対応付ける。
なお、周辺画像の類似度を算出する手法としては、例えば各々の周辺画像の各画素値の差分を用いる手法、または、各々の周辺画像の相関を算出する手法等、公知の手法を使用することができる。
ここでは、一例として、図16における水平線L1(t)と水平線L1(t+1)、水平線L2(t)と水平線L2(t+1)、水平線L3(t)と水平線L3(t+1)、及び水平線L4(t)と水平線L4(t+1)が各々対応付けられるものとする。
ステップS50において、選択部16は、第1のフレームから抽出した水平線の中から、予め定めた選択ルールに従って2本の水平線、すなわち水平線ペアを選択する。そして、選択部16は、ステップS40の処理により、選択した第1のフレームの水平線ペアに対応付けられた水平線ペアを、第2のフレームから抽出した水平線の中から選択する。
なお、水平線ペアの選択ルールに特に制限はない。例えば、第1のフレームに含まれる水平線ペアの全ての組み合わせの中から各水平線ペアを順次選択するようにしてもよい。或いは、水平線L1(t)と水平線L2(t)、及び、水平線L2(t)と水平線L3(t)のように、V軸方向に隣り合う水平線ペアのみを順次選択するようにしてもよい。
また、選択部16は、まず第1のフレームから抽出した水平線の中から水平線ペアを選択し、選択した水平線ペアに対応する水平線ペアを第2のフレームから抽出した水平線の中から選択するものとして説明したが、水平線ペアの選択順序はこれに限られない。例えば、選択部16は、先に第2のフレームから抽出した水平線の中から水平線ペアを選択し、選択した水平線ペアに対応する水平線を第1のフレームから抽出した水平線の中から選択するようにしてもよい。
ステップS60において、推定部18は、ステップS50の処理で各々選択した、第1のフレームの水平線ペアと、第2のフレームの水平線ペアを組み合わせる。そして、推定部18は、組み合わせた第1のフレームの水平線ペアによって生成される部分形状面、及び第2のフレームの水平線ペアによって生成される部分形状面に対して、後述する面種別推定処理を実行し、部分形状面の面種別を推定する。
ステップS70において、選択部16は、第1のフレームから抽出した水平線の中に、未選択の水平線ペアが存在するか否かを判定し、肯定判定の場合にはステップS50に移行する。そして、選択部16は、予め定めた選択ルールに従って第1のフレームから抽出した水平線の中から未選択の水平線ペアを選択すると共に、選択した第1のフレームの水平線ペアに対応付けられた第2のフレームの水平線ペアを選択する。従って、ステップS50〜S70の処理を繰り返すことで、各々のフレームに含まれる移動体が有する全ての部分形状面の面種別を推定することができる。
一方、ステップS70の判定処理が否定判定、すなわち、各々のフレームに含まれる移動体が有する全ての部分形状面の面種別を推定した場合には、ステップS80に移行する。
ステップS80において、判定部20は、各々のフレームに存在する移動体の外面に含まれる各部分形状面の中に、面種別が垂直面または傾斜面と推定された部分形状面が少なくとも1つ存在する場合に、撮像動画像に含まれる移動体は車両4であると判定する。一方、判定部20は、各々のフレームに存在する移動体の外面に含まれる各部分形状面の面種別が水平面と推定された場合に、撮像動画像に含まれる移動体は影9であると判定する。
そして、出力部22は、判定部20が撮像動画像に含まれる移動体は車両4であると判定した場合に、例えばメモリ104等に記憶した、道路6における車両4の通行台数を1つ増加し、車両4の通行台数を例えば出力装置114に出力する。
以上により、図14に示す画像処理を終了すると共に、再び図14に示す画像処理を実行して、カメラ5から送信される次の撮像動画像を受信し、撮像動画像に存在する移動体が車両4か否かを判定することで、車両4の総通行台数を計数する。
次に、図14に示す画像処理のステップS60の処理である面種別推定処理について説明する。図18は、面種別推定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS600において、推定部18は、第1のフレームの水平線ペア及び第2のフレームの水平線ペアの各水平線、すなわち4本の水平線の中から、1本の水平線を選択する。
ステップS610において、推定部18は、(18)式を用いてステップS600の処理で選択した水平線を撮像空間に射影変換し、YZ平面における原点Oと、YZ平面における水平線に対応する点と、を結ぶ直線の傾きを算出する。
ステップS620において、推定部18は、ステップS600の処理における4本の水平線の中に未選択の水平線が存在するか否かを判定し、肯定判定の場合にはステップS600に移行する。このように、ステップS600〜S620の処理を繰り返すことで、ステップS600の処理で未選択の水平線が選択され、結果として、各水平線ペアの各々の水平線に対応する直線の傾きk〜kを算出することができる。
ステップS630において、推定部18は、第1のフレームの水平線ペア及び第2のフレームの水平線ペアの各々によって生成される部分形状面を垂直面と仮定して、垂直面の条件式を評価する。具体的には、推定部18は、ステップS610の処理で算出した、各水平線に対応する直線の傾きk〜kを用いて、(10)式に示したdの値を算出する。
ステップS640において、推定部18は、第1のフレームの水平線ペア及び第2のフレームの水平線ペアの各々によって生成される部分形状面を水平面と仮定して、水平面の条件式を評価する。具体的には、推定部18は、ステップS610の処理で算出した、各水平線に対応する直線の傾きk〜kを用いて、(14)式に示したdの値を算出する。
ステップS650において、推定部18は、ステップS630の処理で算出したdの値、及びステップS640の処理で算出したdの値を用いて、水平線ペアによって生成される部分形状面の面種別を推定する。
例えば、(10)式においてdの値が“0”であれば、水平線ペアによって生成される部分形状面は垂直面であることから、ステップS630の処理で算出したdの値の絶対値が閾値thより小さい場合、当該部分形状面を垂直面とみなすことができる。
また、(14)式においてdの値が“0”であれば、水平線ペアによって生成される部分形状面は水平面であることから、ステップS640の処理で算出したdの値の絶対値が閾値thより小さい場合、当該部分形状面を水平面とみなすことができる。
また、ステップS630の処理で算出したdの値の絶対値が閾値th以上で、かつ、ステップS640の処理で算出したdの値の絶対値が閾値th以上である場合には、水平線ペアによって生成される部分形状面を傾斜面とみなすことができる。
なお、閾値thv、thは、部分形状面を垂直面または水平面とみなすことができる境界の値に設定された値である。閾値thv、thは、画像処理装置3の実機による実験や画像処理装置3の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められ、例えばメモリ104の予め定めた領域に予め記憶される。なお、閾値thv、thは、同一の値でもよいし、異なる値でもよい。
このように第1実施形態によれば、移動体の高さより高い位置に設置されたカメラ5の撮像動画像だけから、SFMより短い処理時間で、撮像動画像に含まれる移動体が車両4等の有体物であるか、影9等の無体物であるかを判定することができる。すなわち、道路6を通過する有体物の影9を有体物と誤判定してしまう回数をより低減することができるため、交通流調査の精度をより向上させることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、撮像動画像の1つのフレームに1台の車両4が含まれる場合を例にして、画像処理装置3における画像処理を説明した。第2実施形態では、図19に示すように、撮像動画像の1つのフレームに複数の移動体である車両4が含まれる場合を例にして、画像処理装置の画像処理を説明する。なお、フレーム内の複数の車両4は重複しておらず、各々の車両4の間には、路面が写っているものとする。
図20は、第2実施形態に係る画像処理装置3Aの一例を示す図である。画像処理装置3Aが第1実施形態に係る画像処理装置3と異なる点は、選択部16が選択部16Aに、判定部20が判定部20Aにそれぞれ置き換えられた点である。
選択部16Aは、抽出部12で選択された2つのフレームのうち一方のフレームから、車両4等の移動体の間に存在する路面を検出し、各々の路面を境にして、フレームをU軸に沿って分割する。そして、選択部16Aは、分割したフレームの画像(分割画像)毎に、第1実施形態に係る選択部16と同じ処理を実行して、分割画像毎に水平線ペアを選択する。
判定部20Aは、選択部16Aで分割画像毎に選択された水平線ペアによって生成される全ての部分形状面の面種別の推定結果に基づいて、分割画像に表示される移動体が車両4であるか、または影9であるかを判定する。
次に、図21に、画像処理装置3Aをコンピュータで実現する場合の構成の一例を示す。図21に示す画像処理装置3Aの構成が、図13に示す第1実施形態に係る画像処理装置3の構成と異なる点は、選択プロセス128が選択プロセス128Aに、判定プロセス132が判定プロセス132Aにそれぞれ置き換えられた点である。
CPU102は、画像処理プログラム120Aを記憶部106から読み出してメモリ104に展開し、画像処理プログラム120Aに含まれる各プロセスを実行する。
CPU102が、画像処理プログラム120Aを記憶部106から読み出してメモリ104に展開し、画像処理プログラム120Aを実行することで、コンピュータ100Aが図20に示す画像処理装置3Aとして動作する。
また、CPU102が選択プロセス128Aを実行することで、コンピュータ100Aが図20に示す選択部16Aとして動作する。また、CPU102が判定プロセス132Aを実行することで、コンピュータ100Aが図20に示す判定部20Aとして動作する。
なお、コンピュータ100Aは、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
次に、画像処理装置3Aの作用について説明する。画像処理装置3Aは、例えば電源がオンされて起動されたことを契機として画像処理を実行する。
図22は、画像処理装置3Aで実行される画像処理の流れの一例を示すフローチャートである。図22に示す画像処理のフローチャートが図14に示す第1実施形態に係る画像処理のフローチャートと異なる点は、ステップS42〜S48、及びステップS90の処理が追加された点である。
ステップS42において、選択部16Aは、ステップS30の処理で第1のフレームから抽出した水平線の中から、V軸方向に隣り合う水平線ペアを選択する。
図23は、ステップS30の処理で第1のフレームから抽出した水平線の一例を示す図である。図23の例の場合、選択部16Aは、例えばL1(t)とL2(t)、またはL2(t)とL3(t)といったV軸方向に隣り合う水平線ペアを選択する。
ステップS44において、選択部16Aは、ステップS42の処理で選択した水平線ペアの各々の水平線を境界線とする面、すなわち水平線ペア間の領域が、移動体を含まない路面のみの背景画像を表示している領域であるかを判定する画像認識を実行する。具体的には、選択部16Aは、選択した水平線ペア間の領域の画像と、当該領域に該当する背景画像の領域の画像と、の類似度を算出する。そして、算出した類似度が予め定めた類似度より高い場合に、選択部16Aは、選択した水平線ペア間の領域の画像を背景画像と認識する。なお、画像間の類似度を算出する手法としては、公知の手法を使用することができる。
そして、選択部16Aは、背景画像と認識された水平線ペア間の領域の座標情報をメモリ104の予め定めた領域に記憶する。
ステップS46において、選択部16Aは、V軸方向に隣り合う水平線ペアから、全ての水平線ペアを選択したか否かを判定する。否定判定の場合にはステップS42に移行し、ステップS42〜S46の処理を繰り返すことで、V軸方向に隣り合う全ての水平線ペア間の領域毎に、当該領域が背景画像であるか判定することができる。一方、肯定判定の場合にはステップS48に移行する。
ステップS48において、選択部16Aは、背景画像と認識した水平線ペア間の領域の座標情報をメモリ104から取得する。そして、選択部16Aは、取得した背景画像の座標情報に基づいて、背景画像を境にして第1のフレームをU軸に沿って分割する。
なお、選択部16Aは、ステップS42の処理において、第1のフレームから抽出した水平線の中から、V軸方向に隣り合う水平線ペアを選択するように説明したが、第2のフレームから抽出した水平線の中から、V軸方向に隣り合う水平線ペアを選択してもよい。この場合、背景画像を境にして第2のフレームが分割されることになる。
以降、分割した分割画像を1つ選択し、選択した分割画像を第1のフレームとして、ステップS50〜S80の処理を実行することで、分割画像に含まれる移動体が有する全ての部分形状面の面種別を推定し、当該移動体が車両4であるか影9であるかを判定する。
また、ステップS90において、選択部16Aは、未選択の分割画像があるか否かを判定する。肯定判定の場合にはステップS50に移行し、未選択の分割画像を選択することで、分割画像に含まれる移動体が車両4であるか影9であるかを分割画像毎に判定する。
図24は、図19に示す時刻tにおけるフレームに対して、図22に示した画像処理を実行した結果を示す図である。図24に示すように、フレームは背景画像31を境にして、フレーム上方の分割画像30と、フレーム下方の分割画像32と、に分割される。この場合、画像処理装置3Aは、分割画像30及び分割画像32にそれぞれ車両4が含まれると判定することから、車両4の通行台数を2つ増加する。
このように第2実施形態によれば、画像処理装置3Aは、背景画像31をフレームから検出し、背景画像31を境にしてフレームを分割して、分割画像毎に画像処理を行う。従って、画像処理装置3Aは、1つフレームに複数の移動体が含まれる場合であっても、カメラ5の撮像動画像だけから、SFMより短い処理時間で、撮像動画像に含まれる移動体が車両4等の有体物であるか、影9等の無体物であるかを判定することができる。
なお、画像処理システム1は、交通流調査の他、例えばベルトコンベア等によって搬送される物品数の計数等にも適用することができる。具体的には、荷物の取り扱い数の計数、及び製品の生産数の計数等に適用することができる。
また、各実施形態では、図14または図22のステップS50〜S70の処理を繰り返すことで、移動体が有する全ての部分形状面の面種別を推定したが、これに限定されるものではない。例えば、部分形状面の面種別が水平面でないと推定された部分形状面が現れた時点でステップS50〜S70の処理を中断し、移動体を車両4と判定するようにしてもよい。
また、各実施形態では、図14または図22のステップS80の処理において、面種別が垂直面または傾斜面と推定された部分形状面が少なくとも1つ存在する場合に、撮像動画像に含まれる移動体は車両4であると判定した。しかし、判定基準はこれに限られるものではなく、例えば全ての部分形状面の面種別が水平面と推定された場合に、撮像動画像に含まれる移動体は影9であると判定するようにしてもよい。
以上、各実施形態を用いて開示の技術を説明したが、開示の技術は各実施形態に記載の範囲には限定されない。開示の技術の要旨を逸脱しない範囲で各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も開示の技術の技術的範囲に含まれる。例えば、開示の技術の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
以上の第1実施形態及び第2実施形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
前記移動体に前記路面と交差する面が含まれる場合に、前記移動体は有体物であると判定する
ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラム。
(付記2)
前記画像に複数の前記移動体が撮像されている場合、前記移動体毎に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
前記移動体毎に、前記移動体が有体物であるか判定する
付記1記載の画像処理プログラム。
(付記3)
コンピュータに、
撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出し、
前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付け、
前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から選択した第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する
ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラム。
(付記4)
前記移動体の進行方向と、前記第1の画像及び前記第2の画像の撮像位置から前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線を各々結ぶ複数の直線と、の成す角度によって表される、前記複数の直線の各々の傾きを用いた条件式に基づいて、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差するか否かを推定する
請求項3記載の画像処理プログラム。
(付記5)
前記条件式は、前記第1の面及び前記第2の面が共に前記路面に平行である場合に予め定めた値になるよう設定された式であり、
前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線に対応する前記複数の直線の傾きから算出した前記条件式の値の絶対値が閾値以上である場合に、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差すると推定する
付記4記載の画像処理プログラム。
(付記6)
前記第1の水平線ペアは、前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線のうち、隣り合う水平線のペアであり、
前記第1の面は、前記第1の水平線ペアによって形成される面であり、
前記第1の面に、前記移動体の画像が含まれないとみなせる場合、前記第1の画像を前記第1の面の位置で前記第1の水平線ペアに沿って分割し、前記第1の画像を分割した分割画像毎に、前記分割画像に撮像されている前記移動体が前記路面と交差する面を有するか否かを推定する
付記3〜付記5の何れか1項に記載の画像処理プログラム。
(付記7)
コンピュータに、
路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
前記移動体に前記路面と交差する面が含まれる場合に、前記移動体は有体物であると判定する
ことを含む処理を実行させる画像処理方法。
(付記8)
前記画像に複数の前記移動体が撮像されている場合、前記移動体毎に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
前記移動体毎に、前記移動体が有体物であるか判定する
付記7記載の画像処理方法。
(付記9)
コンピュータに、
撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出し、
前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付け、
前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から選択した第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する
ことを含む処理を実行させる画像処理方法。
(付記10)
前記移動体の進行方向と、前記第1の画像及び前記第2の画像の撮像位置から前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線を各々結ぶ複数の直線と、の成す角度によって表される、前記複数の直線の各々の傾きを用いた条件式に基づいて、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差するか否かを推定する
付記9記載の画像処理方法。
(付記11)
前記条件式は、前記第1の面及び前記第2の面が共に前記路面に平行である場合に予め定めた値になるよう設定された式であり、
前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線に対応する前記複数の直線の傾きから算出した前記条件式の値の絶対値が閾値以上である場合に、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差すると推定する
付記10記載の画像処理方法。
(付記12)
前記第1の水平線ペアは、前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線のうち、隣り合う水平線のペアであり、
前記第1の面は、前記第1の水平線ペアによって形成される面であり、
前記第1の面に、前記移動体の画像が含まれないとみなせる場合、前記第1の画像を前記第1の面の位置で前記第1の水平線ペアに沿って分割し、前記第1の画像を分割した分割画像毎に、前記分割画像に撮像されている前記移動体が前記路面と交差する面を有するか否かを推定する
付記9〜付記11の何れか1項に記載の画像処理方法。
(付記13)
路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定する推定部と、
前記推定部により、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれると推定した場合に、前記移動体は有体物であると判定する判定部と、
を含む画像処理装置。
(付記14)
前記推定部は、前記画像に複数の前記移動体が撮像されている場合、前記移動体毎に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
前記判定部は、前記移動体毎に、前記移動体が有体物であるか判定する
付記13記載の画像処理装置。
(付記15)
撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出する抽出部と、
前記抽出部により前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記抽出部により前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付ける対応付け部と、
前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から第1の水平線ペアを選択すると共に、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記選択部により選択された前記第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する推定部と、
含む画像処理装置。
(付記16)
前記推定部は、前記移動体の進行方向と、前記第1の画像及び前記第2の画像の撮像位置から前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線を各々結ぶ複数の直線と、の成す角度によって表される、前記複数の直線の各々の傾きを用いた条件式に基づいて、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差するか否かを推定する
付記15記載の画像処理装置。
(付記17)
前記条件式は、前記第1の面及び前記第2の面が共に前記路面に平行である場合に予め定めた値になるよう設定された式であり、
前記推定部は、前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線に対応する前記複数の直線の傾きから算出した前記条件式の値の絶対値が閾値以上である場合に、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差すると推定する
付記16記載の画像処理装置。
(付記18)
前記第1の水平線ペアは、前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線のうち、隣り合う水平線のペアであり、
前記第1の面は、前記第1の水平線ペアによって形成される面であり、
前記選択部は、前記第1の面に、前記移動体の画像が含まれないとみなせる場合、前記第1の画像を前記第1の面の位置で前記第1の水平線ペアに沿って分割し、
前記推定部は、前記第1の画像を分割した分割画像毎に、前記分割画像に撮像されている前記移動体が前記路面と交差する面を有するか否かを推定する
付記15〜付記17の何れか1項に記載の画像処理装置。
(付記19)
コンピュータに、
路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
前記移動体に前記路面と交差する面が含まれる場合に、前記移動体は有体物であると判定する
ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記20)
コンピュータに、
撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出し、
前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付け、
前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から選択した第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する
ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
1・・・画像処理システム、3,3A・・・画像処理装置、4・・・車両、5・・・カメラ、6・・・道路、7・・・撮像範囲、9・・・影、10・・・入力部、12・・・抽出部、14・・・対応付け部、16、16A・・・選択部、18・・・推定部、20,20A・・・判定部、22・・・出力部、30・・・分割画像、31・・・背景画像、32・・・分割画像、100、100A・・・コンピュータ、102・・・CPU、104・・・メモリ、106・・・記憶部、108・・・バス、112・・・入力装置、114・・・出力装置、116・・・記録媒体、120,120A・・・画像処理プログラム

Claims (10)

  1. コンピュータに、
    路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
    前記移動体に前記路面と交差する面が含まれる場合に、前記移動体は有体物であると判定する
    ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラム。
  2. 前記画像に複数の前記移動体が撮像されている場合、前記移動体毎に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
    前記移動体毎に、前記移動体が有体物であるか判定する
    請求項1記載の画像処理プログラム。
  3. コンピュータに、
    撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出し、
    前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付け、
    前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から選択した第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する
    ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラム。
  4. 前記移動体の進行方向と、前記第1の画像及び前記第2の画像の撮像位置から前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線を各々結ぶ複数の直線と、の成す角度によって表される、前記複数の直線の各々の傾きを用いた条件式に基づいて、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差するか否かを推定する
    請求項3記載の画像処理プログラム。
  5. 前記条件式は、前記第1の面及び前記第2の面が共に前記路面に平行である場合に予め定めた値になるよう設定された式であり、
    前記第1の水平線ペア及び前記第2の水平線ペアの各水平線に対応する前記複数の直線の傾きから算出した前記条件式の値の絶対値が閾値以上である場合に、前記第1の面及び前記第2の面が前記路面と交差すると推定する
    請求項4記載の画像処理プログラム。
  6. 前記第1の水平線ペアは、前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線のうち、隣り合う水平線のペアであり、
    前記第1の面は、前記第1の水平線ペアによって形成される面であり、
    前記第1の面に、前記移動体の画像が含まれないとみなせる場合、前記第1の画像を前記第1の面の位置で前記第1の水平線ペアに沿って分割し、前記第1の画像を分割した分割画像毎に、前記分割画像に撮像されている前記移動体が前記路面と交差する面を有するか否かを推定する
    請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の画像処理プログラム。
  7. コンピュータに、
    路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定し、
    前記移動体に前記路面と交差する面が含まれる場合に、前記移動体は有体物であると判定する
    ことを含む処理を実行させる画像処理方法。
  8. コンピュータに、
    撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出し、
    前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付け、
    前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から選択した第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する
    ことを含む処理を実行させる画像処理方法。
  9. 路面を移動する移動体を撮像した画像から、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれるか否かを推定する推定部と、
    前記推定部により、前記移動体に前記路面と交差する面が含まれると推定した場合に、前記移動体は有体物であると判定する判定部と、
    を含む画像処理装置。
  10. 撮像領域を固定して、路面を移動する同じ移動体を異なるタイミングで撮像した第1の画像及び第2の画像の各々から、前記移動体が有する、画像の水平方向に沿った複数の水平線を抽出する抽出部と、
    前記抽出部により前記第1の画像から抽出した前記複数の水平線の各々に対して、前記抽出部により前記第2の画像から抽出した前記複数の水平線の中で前記移動体の同じ箇所を示す水平線を対応付ける対応付け部と、
    前記第1の画像に含まれる前記複数の水平線から選択した第1の水平線ペアを境界線とする第1の面と、前記第1の水平線ペアに対応し、かつ、前記第2の画像から抽出した第2の水平線ペアを境界線とする第2の面と、の複数の組み合わせの中に、前記第1の面及び第2の面が前記路面と交差する組み合わせが含まれる場合に、前記移動体は前記路面と交差する面を有すると推定する推定部と、
    含む画像処理装置。
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