JP2016223678A - 熱交換器 - Google Patents

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JP2016223678A
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理郎 松下
Michiro Matsushita
理郎 松下
和生 中所
Kazuo Nakadokoro
和生 中所
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Abstract

【課題】タンクの長手方向の端部における気密性を向上することができる熱交換器を提供する。
【解決手段】送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置され内部に熱媒体が流通される一対のタンク3,3と、両端部が一対のタンク3,3に連通され熱媒体が流通されて送風空気との間で熱交換を行う複数のチューブと、タンク3の長手方向の端面7よりタンク3の内部側に配置されタンク3を閉塞する閉塞部材9とを備えた熱交換器1において、タンク3が、チューブ5の長手方向の両側に位置する一対の外周壁11,13を有し、閉塞部材9に、一対の外周壁11,13の内周面にわたって連結され送風空気の流れを遮蔽する遮蔽部15を設け、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17が、タンク3の長手方向の端面7と面一になるように設定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に適用される熱交換器に関する。
従来、熱交換器としては、送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置され内部に熱媒体が流通される一対のタンクと、両端部が一対のタンクに連通され熱媒体が流通されて送風空気との間で熱交換を行う複数のチューブと、タンクの長手方向の端面よりタンクの内部側に配置されタンクを閉塞する閉塞部材としてのキャップ部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この熱交換器では、キャップ部材に、タンクの長手方向の端面とほぼ面一となるリブが設けられており、タンクの長手方向の端面に極力凹凸を生じさせないようにすることで、タンクの長手方向の端面に配置されるシールとの間の気漏れを防止している。
特開2011−196571号公報
ところで、上記特許文献1のような熱交換器では、リブがタンクの中央部に位置するように閉塞部材に設けられ、タンクを構成する外周壁の内面とリブとの間に隙間が形成されている。
しかしながら、リブとタンクの外周壁の内面との間に隙間が形成されていると、タンクの長手方向の端部に送風空気が流れ込んだ場合、この隙間から送風空気が流れ出てしまうので、気密性が低下する恐れがあった。
そこで、この発明は、タンクの長手方向の端部における気密性を向上することができる熱交換器の提供を目的としている。
本発明は、送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置され内部に熱媒体が流通される一対のタンクと、両端部が前記一対のタンクに連通され前記熱媒体が流通されて送風空気との間で熱交換を行う複数のチューブと、前記タンクの長手方向の端面より前記タンクの内部側に配置され前記タンクを閉塞する閉塞部材とを備えた熱交換器であって、前記タンクは、前記チューブの長手方向の両側に位置する一対の外周壁を有し、前記閉塞部材には、前記一対の外周壁の内周面にわたって連結され送風空気の流れを遮蔽する遮蔽部が設けられ、前記遮蔽部の前記タンクの長手方向の端部は、前記タンクの長手方向の端面と面一になるように設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、タンクの長手方向の端部における気密性を向上することができる熱交換器を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る熱交換器の正面図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換器の要部断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る熱交換器の閉塞部材の正面図である。(b)は本発明の実施の形態に係る熱交換器の閉塞部材の下面図である。 (a)〜(c)は本発明の実施の形態に係る熱交換器の閉塞部材の他例を示す下面図である。
図1〜図4を用いて本発明の実施の形態に係る熱交換器について説明する。
本実施の形態に係る熱交換器1は、送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置され内部に熱媒体が流通される一対のタンク3,3と、両端部が一対のタンク3,3に連通され熱媒体が流通されて送風空気との間で熱交換を行う複数のチューブ5と、タンク3の長手方向の端面7よりタンク3の内部側に配置されタンク3を閉塞する閉塞部材9とを備えている。
そして、タンク3は、チューブ5の長手方向の両側に位置する一対の外周壁11,13を有し、閉塞部材9には、一対の外周壁11,13の内周面にわたって連結され送風空気の流れを遮蔽する遮蔽部15が設けられ、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17は、タンク3の長手方向の端面7と面一になるように設定されている。
また、遮蔽部15は、チューブ5の長手方向に沿って延設されている。
さらに、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17は、平面状に形成されている。
また、遮蔽部15は、チューブ5の送風空気流れに沿った領域内に位置されている。
ここで、本実施の形態においては、図1における表面側を送風空気流れの上流側とし、図1における裏面側を送風空気流れの下流側として説明する。
図1に示すように、一対のタンク3,3は、送風空気流れ方向と直交する方向である上下方向に離間して配置されている。
一対のタンク3,3のうち上側に配置される一方のタンク3には、例えば、エンジンを流通する冷却水などの熱媒体としての温水が流入される。
この一方のタンク3の長手方向の一端側には、温水を一方のタンク3の内部に流入させる入口配管(不図示)が接続される入口側アダプタ19が固定されている。
一対のタンク3,3のうち下側に配置される他方のタンク3には、一方のタンク3に流入された温水が複数のチューブ5を介して流入される。
この他方のタンク3の長手方向の一端側には、他方のタンク3の内部に流入された温水を再びエンジンに流通させる出口配管(不図示)が接続される出口側アダプタ21が固定されている。
この一対のタンク3,3は、それぞれチューブ5の長手方向(ここでは上下方向)に分割された上タンク部材23と下タンク部材25とからなる。
この上タンク部材23と下タンク部材25とは、互いの凹部を重ね合わせた状態でろう付けされることによって固定され、1つのタンク3を構成する。
なお、他方のタンク3は、上タンク部材23が下側に、下タンク部材25が上側に位置するように配置され、一方のタンク3との部品の共用化がなされている。
このようなタンク3を構成する下タンク部材25には、長手方向に沿って等間隔に複数の貫通孔(不図示)が設けられている。
この複数の貫通孔に複数のチューブ5の両端部をそれぞれ挿通することにより、一対のタンク3,3が複数のチューブ5を介して連通される。
複数のチューブ5は、一対のタンク3,3の間にタンク3の長手方向に沿って等間隔に配置されている。
このチューブ5の両端部は、下タンク部材25の貫通孔に挿入され、タンク3の内部に所定の長さ突出される。
このタンク3の内部に突出されたチューブ5の両端部は、拡張されることにより貫通孔の縁部に係合され、タンク3からのチューブ5の抜け止めがなされて仮組される。
この仮組された複数のチューブ5は、ろう付けされることによって一対のタンク3,3に固定される。
このような複数のチューブ5間には、複数のフィンなどで構成される熱交換部材27が設けられ、一方のタンク3からチューブ5の内部を流れる温水とチューブ5の外側を流れる冷却風との間で熱交換を行い、熱交換を行った温水を他方のタンク3に流入させる。
このように熱媒体としての温水が流通されるタンク3は、温水の漏れを防止するために長手方向の他端側が閉塞部材9によって閉塞されている。
なお、以下では、一対のタンク3,3のうち上側に配置される一方のタンク3の長手方向の端部に閉塞部材9が設けられているものとして説明するが、下側に配置される他方のタンク3の長手方向の端部にも同様に閉塞部材9を設けることができ、他方のタンク3に閉塞部材9が設けられた場合については説明を省略する。
図2,図3に示すように、閉塞部材9は、薄板状に形成され、外周形状がタンク3の内周形状と同等に形成されている。
この閉塞部材9は、タンク3の上タンク部材23側の端部に設けられた突起29を上タンク部材23に設けられた孔部31に係合することによって仮組され、ろう付けすることによってタンク3に固定されてタンク3の長手方向の端部を閉塞する。
このタンク3の長手方向の端部に閉塞部材9が固定された状態では、閉塞部材9がタンク3の長手方向の端面7よりタンク3の内部側に配置されている。
ここで、熱交換器1(図1参照)の外周には、熱交換器1を収容するケース(不図示)と熱交換器1との間から送風空気が漏れることを防止するために、ケースと熱交換器1との間をシールするシール部材(不図示)が組付けられる。
このシール部材は、タンク3の長手方向の端面7の全てに密着するように組付けられれば、タンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に送風空気が流れ込むことがなく、気密性が保持される。
しかしながら、シール部材の密着性の低下、或いはシール部材の材料使用量の低減などにより、シール部材がタンク3の長手方向の端面7の全てに密着できない場合には、タンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に送風空気が流れ込み、この流れ込んだ送風空気が送風空気流れの下流側に流れ出てしまい、気密性を保持できない恐れがあった。
そこで、閉塞部材9には、タンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に流れ込んだ送風空気の流れを遮蔽する遮蔽部15が設けられている。
遮蔽部15は、閉塞部材9のタンク3の長手方向の端面7側に向けて突出するように折り曲げられたビードからなり、送風空気流れ方向に沿って複数(ここでは2つ)が並列に配置されている。
この遮蔽部15は、タンク3の長手方向の端部において、上タンク部材23と下タンク部材25とのそれぞれの底部からなる一対の外周壁11,13の内周面を連結するように一対の外周壁11,13にわたって設けられている。
このような遮蔽部15は、チューブ5(図1参照)の長手方向に沿って、すなわち一対の外周壁11,13の内周面を連結するように直線状に設けられ、タンク3の長手方向の端部17は、タンク3の長手方向の端面7と面一になるように設定されている。
このように閉塞部材9に設けられた遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17には、タンク3の長手方向の端面7に密着するシール部材が密着して組付けられる。
このように遮蔽部15を設けることにより、タンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に送風空気が流れ込んだとしても、この送風空気を遮蔽し、送風空気が送風空気流れの下流側に向けて漏れ出すことを防止でき、気密性を向上することができる。
ここで、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17は、遮蔽部15を山形状のビードとして形成することにより、平面状に形成されている。
このように遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17を平面状に形成することにより、シール部材との密着面積が増し、さらに気密性を向上することができる。
一方、遮蔽部15は、チューブ5の送風空気流れに沿った領域内、すなわちチューブ5の幅方向の範囲内に位置するように、閉塞部材9に設けられている。
このように遮蔽部15を位置させることにより、チューブ5の送風空気流れに沿った領域外からタンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に送風空気が流れ込んだとしても、この送風空気を遮蔽部15によって確実に遮蔽することができる。
加えて、遮蔽部15をチューブ5の送風空気流れに沿った領域内に配置させることにより、遮蔽部15が位置する部分にシール部材を配置させればよく、タンク3の長手方向の端面7の全てにシール部材を密着させる必要がなく、シール部材の材料使用量を低減することができる。
なお、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17の形状としては、例えば、図4に示すように、遮蔽部15を密着するように折り曲げ形成された端部17a、遮蔽部15を凹状に折り曲げ形成された端部17b、遮蔽部15を半円状に折り曲げ形成された端部17cなど、端部17がタンク3の長手方向の端面7と面一に設定されていれば、どのような形状であってもよい。
このような熱交換器1では、閉塞部材9に、一対の外周壁11,13の内周面にわたって連結され送風空気の流れを遮蔽する遮蔽部15が設けられ、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17が、タンク3の長手方向の端面7と面一になるように設定されているので、タンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に送風空気が流れ込んだとしても、遮蔽部15によって送風空気が送風空気流れの下流側に漏れ出すことを防止できる。
従って、このような熱交換器1では、遮蔽部15によってタンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内から送風空気が送風空気流れの下流側に漏れ出すことがないので、タンク3の長手方向の端部における気密性を向上することができる。
また、遮蔽部15は、チューブ5の長手方向に沿って延設されているので、気密性を確保しつつ、タンク3の長手方向の端部における剛性を向上することができる。
さらに、遮蔽部15のタンク3の長手方向の端部17は、平面状に形成されているので、遮蔽部15の端部17におけるシール部材に対する密着面積を増やすことができ、さらに気密性を向上することができる。
また、遮蔽部15は、チューブ5の送風空気流れに沿った領域内に位置されているので、タンク3の長手方向の端面7と閉塞部材9との間の空間内に流れ込んだ送風空気が送風空気流れの下流側に漏れ出すことを確実に防止することができる。加えて、シール部材の材料使用量を低減することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る熱交換器では、一対のタンクが送風空気流れ方向と直交する方向である上下方向の両側にそれぞれ配置されているが、これに限らず、左右方向の両側にそれぞれ配置させてもよい。加えて、熱媒体の入口側と出口側とは、どちらのタンクに設定してもよい。
また、熱交換器を循環する熱媒体は、温水となっているが、これに限らず、冷水やA/C冷媒など、熱媒体はどのようなものであってもよい。
さらに、遮蔽部は、チューブの長手方向に沿って直線状に延設されているが、これに限らず、遮蔽部を波形状に設けてもよく、タンクの一対の外周壁の内周面にわたって遮蔽部が設けられていれば、遮蔽部はどのような形状であってもよい。
また、遮蔽部は、閉塞部材と連続する一部材で設けられているが、これに限らず、例えば、閉塞部材と遮蔽部とを別体で形成し、閉塞部材に遮蔽部を一体に固定するなどしてもよい。
さらに、遮蔽部は、閉塞部材に2つ設けられているが、これに限らず、遮蔽部を1つ、或いは遮蔽部を2つ以上設けるなど、遮蔽部の数はどのように設定してもよい。
1…熱交換器
3…タンク
5…チューブ
7…タンクの端面
9…閉塞部材
11,13…一対の外周壁
15…遮蔽部
17,17a,17b,17c…遮蔽部の端部

Claims (4)

  1. 送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置され内部に熱媒体が流通される一対のタンク(3,3)と、両端部が前記一対のタンク(3,3)に連通され前記熱媒体が流通されて送風空気との間で熱交換を行う複数のチューブ(5)と、前記タンク(3)の長手方向の端面(7)より前記タンク(3)の内部側に配置され前記タンク(3)を閉塞する閉塞部材(9)とを備えた熱交換器であって、
    前記タンク(3)は、前記チューブ(5)の長手方向の両側に位置する一対の外周壁(11,13)を有し、
    前記閉塞部材(9)には、前記一対の外周壁(11,13)の内周面にわたって連結され送風空気の流れを遮蔽する遮蔽部(15)が設けられ、
    前記遮蔽部(15)の前記タンク(3)の長手方向の端部(17)は、前記タンク(3)の長手方向の端面(7)と面一になるように設定されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器であって、
    前記遮蔽部(15)は、前記チューブ(5)の長手方向に沿って延設されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2記載の熱交換器であって、
    前記遮蔽部(15)の前記タンク(3)の長手方向の端部(17)は、平面状に形成されていることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱交換器であって、
    前記遮蔽部(15)は、前記チューブ(5)の送風空気流れに沿った領域内に位置されていることを特徴とする熱交換器。
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