JP2016221084A - 光触媒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる光触媒装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係る光触媒装置は、発光素子を有する光源部と;前記光源部と対峙させて設けられ、光触媒粒子を有する光触媒部と;前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向と交差する方向において、前記光触媒部の一方の端部よりは外側に設けられた突起部と;を具備している。前記突起部は、前記外側に向けて突出し、先端側に向かうに従い、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向において、前記光触媒部から離れる方向に傾斜する第1の斜面を有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、光触媒装置に関する。
健康意識の高まりを反映して、車内、冷蔵庫内、居住空間などの所謂、準閉鎖空間における空気の清浄化の要望が高まっている。例えば、食物から発生するアンモニアやエチレンの除去、タバコ煙として発生するアセトアルデヒドなどのVOC(Volatile Organic Compounds;揮発性有機化合物)の除去、あるいは除菌やウイルスの不活性化などの要求が高まっている。
そのため、発光ダイオードと、光触媒粒子が坦持された光触媒シートを具備した光触媒装置が提案されている。
ここで、ガスの流れを遮ることでガスをトラップし易くすると、ガス分解性能を高めることができる。
しかしながら、ガスの流れを遮ると、圧力損失が大きくなるので高流速化や大流量化が困難となる。
一方、単に、ガスの流れを遮るものを減らして高流速化や大流量化を図ると、光触媒粒子が坦持された光触媒シートに近づかずに、光触媒装置の内部を単に通過するガスの量が増えるおそれがある。光触媒装置の内部を単に通過するガスの量が増えると、ガス分解性能が低下するおそれがある。
そのため、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる光触媒装置の開発が望まれていた。
特開2013−169408号公報
本発明が解決しようとする課題は、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる光触媒装置を提供することである。
実施形態に係る光触媒装置は、発光素子を有する光源部と;前記光源部と対峙させて設けられ、光触媒粒子を有する光触媒部と;前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向と交差する方向において、前記光触媒部の一方の端部よりは外側に設けられた突起部と;を具備している。
前記突起部は、前記外側に向けて突出し、先端側に向かうに従い、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向において、前記光触媒部から離れる方向に傾斜する第1の斜面を有する。
本発明の実施形態によれば、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる光触媒装置を提供することができる。
本実施の形態に係る光触媒装置1を例示するための模式斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 光触媒部4を例示するための模式斜視図である。 比較例に係る光触媒装置101を例示するための模式断面図である。 アセトアルデヒドに対する分解性能および処理時間を例示するためのグラフ図である。 他の実施形態に係る光触媒装置11を例示するための模式断面図である。 他の実施形態に係る光触媒装置21を例示するための模式断面図である。
実施形態に係る発明は、発光素子を有する光源部と;前記光源部と対峙させて設けられ、光触媒粒子を有する光触媒部と;前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向と交差する方向において、前記光触媒部の一方の端部よりは外側に設けられた突起部と;を具備した光触媒装置である。
前記突起部は、前記外側に向けて突出し、先端側に向かうに従い、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向において、前記光触媒部から離れる方向に傾斜する第1の斜面を有する。
この触媒装置によれば、光触媒部に向かうガスの流れを形成することができる。
また、光源部と光触媒部との間の空間がガスが流通する流路となる。
ガスの流れを遮るものが少ないので、圧力損失を低減させることができる。ガスの高流速化や大流量化を図ることが容易となる。
そのため、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる。
前記第1の斜面と、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向と交差する方向と、がなす角度は、30°以上75°以下とすることができる。
この様にすれば、圧力損失の増加を抑制することができるとともに、ガスの流れを変える機能を向上させることができる。
また、前記突起部は、前記先端側に向かうに従い、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向において、前記光源部から離れる方向に傾斜する第2の斜面をさらに有することができる。
この様にすれば、光触媒部に向かうガスの量を増加させることができる。
また、前記第1の斜面と、前記第2の斜面と、がなす角度は、60°以上150°以下とすることができる。
この様にすれば、圧力損失の増加を抑制することができるとともに、ガスの流れを変える機能を向上させることができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る光触媒装置1を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1におけるA−A線断面図である。
図3は、光触媒部4を例示するための模式斜視図である。
図1および図2に示すように、光触媒装置1には、筐体2、光源部3、光触媒部4、および風向変換部5が設けられている。
筐体2は、筒状を呈している。
筐体2の外形形状には、特に限定はない。ただし、光源部3および光触媒部4の取り付けやすさを考慮すると、筐体2の外形形状は直方体とすることが好ましい。
筐体2の端部2aと端部2bは、開口している。
図1に例示をしたものの場合には、端部2aは、ガスの流入側となる。端部2bは、ガスの流出側となる。
筐体2の材料には、特に限定はない。
ただし、筐体2の材料を熱可塑性樹脂とすれば、射出成形法を用いて筐体2を形成することができる。
この場合、筐体2の材料をアクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)とすれば、光源部3から照射される紫外線に対する耐性と、ガスに含まれるVOCに対する耐性を向上させることができる。なお、アクリル樹脂の重合度を10000〜15000程度とすれば、発臭を抑制することができる。
また、筐体2の材料をABS樹脂(アクリルニトリルーブタジエンースチレン共重合合成樹脂)とすれば、成形性の向上と低コスト化を図ることができる。この場合、筐体2の材料を強化ABS樹脂とすれば、筐体2の強度を向上させることができる。なお、強化ABS樹脂は、ABS樹脂にガラス繊維などを混合させたものである。
また、発光素子3bの発熱量が多い場合には、放熱性の観点から熱伝導率の高い材料を用いて筐体2を形成することもできる。
熱伝導率の高い材料としては、例えば、金属、高熱伝導性樹脂、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックスなどを例示することができる。
高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、熱伝導率の高い酸化アルミニウム等の繊維や粒子を混合させたものである。
光源部3は、光触媒部4に向けて所定の波長を有する光を照射する。
光源部3は、筐体2の内部に設けられている。
光源部3は、筒状の筐体2の面2cに設けられている。光源部3に設けられた発光素子3bの発光面は、光触媒部4に設けられた光触媒シート4bと対峙している。
光源部3は、基板3aおよび発光素子3bを有する。
基板3aは、板状を呈している。基板3aの一方の主面には、配線パターンが設けられている。
基板3aの材料や構造には特に限定はない。例えば、基板3aは、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどの無機材料(セラミックス)、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板3aは、金属板の表面を絶縁体で被覆したものであってもよい。なお、金属板の表面を絶縁体で被覆する場合には、絶縁体は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
発光素子3bの発熱量が多い場合には、放熱性の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板3aを形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁体で被覆したものなどを例示することができる。
また、基板3aは、単層であってもよいし、多層であってもよい。
発光素子3bは、基板3aの一方の主面に設けられている。
発光素子3bは、例えば、COB(Chip on Board)方式を用いて、基板3aの表面に設けられた配線パターンの上に実装することができる。
また、発光素子3bは、外囲器に設けられたリードに電気的に接続され、リードを介して配線パターンの上に実装することができる。例えば、発光素子3bは、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型のパッケージに内蔵されたものとすることができる。
また、発光素子3bは、例えば、砲弾型の発光ダイオードなどとし、配線パターンに実装することができる。
また、配線パターンを介して発光素子3bに電力を供給する電源10を設けることができる。
その他、配線パターンと電源10を電気的に接続するための配線やコネクタなどを適宜設けることができる。
発光素子3bは、例えば、発光ダイオードとすることができる。
発光素子3bは、複数設けることができる。
複数の発光素子3bの配設形態には、特に限定はない。
複数の発光素子3bは、例えば、マトリクス状に並べて設けることができる。複数の発光素子3bを並べて設ける場合には、複数の発光素子3bを等ピッチ間隔で並べることもできるし、複数の発光素子3bを異なるピッチ寸法で並べることもできる。
ここで、光触媒反応の速度は、光触媒の吸収波長領域と光強度(光量)によって変化する。
そのため、複数の発光素子3bの配設形態や数は、1つの発光素子3bが照射する光の光量と、光触媒粒子を坦持している光触媒シート4bの面積と、発光素子3bの発光面と光触媒シート4bとの間の距離とに基づいて決定することができる。
例えば、光触媒シート4b上における光照射強度が1mW/cm以上となるように、複数の発光素子3bの配設形態や数などを設定することができる。
また、光触媒の材料や組成が変われば、光触媒の吸収波長領域が変化する。そのため、発光素子3bは、光触媒の吸収波長領域に応じて、適宜選択される。
例えば、光触媒が酸化チタンのような紫外光応答型の光触媒である場合には、発光素子3bは、ピーク波長が380nm以下の光を照射するものとすることができる。
また、光触媒が可視光応答型の光触媒である場合には、発光素子3bは、ピーク波長が380nm以上(例えば、400nm〜600nm程度)の光を照射するものとすることができる。
光触媒部4は、光触媒粒子を有している。光触媒部4は、光触媒作用により、ガスに含まれる有害物質の分解除去、除菌、ウイルスの不活性化などを行う。
光触媒部4は、筐体2の内部に設けられている。
光触媒部4は、筐体2の面2dに設けられ、光源部3と対峙している。光触媒シート4bは、発光素子3bの発光面と対峙している。
この場合、光源部3と、光触媒部4との間の空間が、ガスが流通する流路となる。
図3に示すように、光触媒部4は、枠部4aおよび光触媒シート4bを有する。
枠部4aは、枠状を呈し、光触媒シート4bの周縁を保持する。枠部4aの中央部分は、光触媒シート4bが露出する窓部4a1となっている。
また、光触媒シート4bの面積が大きい場合などには、光触媒シート4bの中央領域における撓みを抑制するための梁4a2を設けることができる。
枠部4aは、一対設けられている。一対の枠部4aにより、光触媒シート4bを挟み込むことで、光触媒シート4bが保持される。
この場合、一方の枠部4aの周縁部に突起部を設け、他方の枠部4aの周縁部に突起部に対応する凹部を設けることができる。そして、一対の枠部4aにより、光触媒シート4bを挟み込んだ際に、突起部を凹部に嵌め合わせて一対の枠部4a同士を固定するようにすることができる。
なお、超音波溶着法などを用いて、一対の枠部4a同士を固定するようにしてもよい。
光触媒シート4bは、例えば、ガラス繊維織物と、光触媒粒子を有する。
ガラス繊維織物は、例えば、透明なガラス繊維を束ねた横糸群と縦糸群とからなる織物とすることができる。
多数の光触媒微粒子は、ガラス繊維同士の間に坦持されている。
この場合、光触媒シート4bは、例えば、以下の様にして作成することができる。
まず、純水に燐酸を加えて、PH(水素イオン濃度)を2〜7に調整した水溶液を生成し、光触媒を加えてエマルジョン溶液を生成する。
次に、ガラス繊維織物をエマルジョン溶液に10分間程度浸漬させる。
次に、エマルジョン溶液からガラス繊維織物を引き上げて乾燥させる。
この様にして、ガラス繊維同士の間に多数の光触媒微粒子が坦持された光触媒シート4bを作成することができる。
また、光触媒シート4bは、例えば、セラミックス基板と、光触媒粒子を有するものとすることもできる。
セラミックス基板は、例えば、多孔質のアルミナ基板とすることができる。
多数の光触媒微粒子は、孔の内部や基板表面に坦持されている。
この場合、光触媒シート4bは、例えば、以下の様にして作成することができる。
まず、前述したものと同様にしてエマルジョン溶液を生成する。
次に、セラミックス基板をエマルジョン溶液に浸漬させる。
次に、エマルジョン溶液からセラミックス基板を引き上げて100℃で2時間程度加熱する。
この様にして、孔の内部や基板表面に多数の光触媒微粒子が坦持された光触媒シート4bを作成することができる。
光触媒粒子は、光触媒を含む。
光触媒は、光触媒装置1の用途などに応じて適宜選択することができる。
例えば、光触媒は、紫外光応答型の光触媒や可視光応答型の光触媒などとすることができる。
紫外光応答型は、例えば、酸化チタンなどとすることができる。
可視光応答型の光触媒は、例えば、酸化タングステン、窒素などをドープした酸化チタン、異種金属をイオン注入した酸化チタンなどとすることができる。
風向変換部5(突起部5b)は、光触媒部4(光触媒シート4b)に向かうガスの流れを形成する。
風向変換部5は、筐体2の端部2aに設けられている。
風向変換部5は、基部5aおよび突起部5bを有する。
基部5aおよび突起部5bは、例えば、射出成形法などを用いて一体に形成することができる。
なお、筐体2と風向変換部5とを一体に形成することもできる。
基部5aは、枠状を呈し、端部2aの縁に設けられている。基部5aは、端部2aの開口に嵌め合わせてもよいし、接着剤や超音波溶着法などを用いて端部2aに固定してもよい。
基部5aの光触媒部4側の縁5a1と、突起部5bとの間の開口5c1、および、基部5aの光源部3側の縁5a2と、突起部5bとの間の開口5c2が、ガスの流入口となる。
突起部5bは、基部5aに設けられ、基部5aから筐体2の外側に向けて突出している。
突起部5bは、光源部3と光触媒部4が対峙する方向と交差する方向において、光触媒部4の一方の端部よりは外側に設けられている。
突起部5bは、先端が尖った形状を有する。
突起部5bは、光触媒部4が設けられる面2dの縁2d1と平行な方向に延びている。
突起部5bは、光触媒部4側に設けられ、縁2d1が延びる方向に延びる斜面5b1(第1の斜面の一例に相当する)、および、光源部3側に設けられ、縁2d1が延びる方向に延びる斜面5b2(第2の斜面の一例に相当する)を有する。
斜面5b1は、突起部5bの先端側に向かうに従い、光源部3と光触媒部4が対峙する方向において、光触媒部4から離れる方向(軸線1aに近づく方向)に傾斜している。
斜面5b2は、突起部5bの先端側に向かうに従い、光源部3と光触媒部4が対峙する方向において、光源部3から離れる方向(軸線1aに近づく方向)に傾斜している。
斜面5b1および斜面5b2は、平坦な面であってもよいし、曲面であってもよい。
ここで、光源部3と光触媒部4は、対峙して設けられ、光源部3と光触媒部4との間の空間が、ガスが流通する流路となる。
この様な構成とすれば、ガスの流れを遮るものが少ないので、圧力損失を低減させることができる。そのため、ガスの高流速化や大流量化を図ることが容易となる。
ところが、ガスの流れを遮るものが少ないためにガスの流れが円滑になると、光触媒粒子が坦持された光触媒シート4bに近づかずに、筐体2の内部を単に通過するガスの量が増えるおそれがある。筐体2の内部を単に通過するガスの量が増えると、ガス分解性能が低下するおそれがある。
図4は、比較例に係る光触媒装置101を例示するための模式断面図である。
図4に示すように、光触媒装置101には、筐体2、光源部3、および光触媒部4が設けられている。この場合、光触媒装置101には、風向変換部5が設けられていない。
光源部3と光触媒部4との間に形成されるガス流G1〜G3は、ガスの流れを遮るものが少ないので、乱れが少なくなる。
この場合、ガス流G1は、光触媒部4の近くを流れるので、光触媒作用により、ガスに含まれる有害物質の分解除去などを行うことができる。
ところが、ガス流G2、G3は、光触媒部4の近くを流れることなくそのまま筐体2の内部を通過する。そのため、ガス流G2、G3に対しては、ガスに含まれる有害物質の分解除去などを行うことができない。
そのため、ガス流G2、G3に対する分だけガス分解性能が低下するおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、風向変換部5を設けて、光触媒シート4bに向かうガスの流れが形成されるようにしている。
外部から筐体2の端部2a側(流入口側)に向かい、斜面5b1に当たったガスは、斜面5b1により光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
斜面5b1に当たったガスの流れが変われば、斜面5b1と光触媒部4との間を流れるガスも巻き込まれて光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
一方、外部から筐体2の端部2a側(流入口側)に向かい、斜面5b2に当たったガスは、斜面5b2により光源部3に向かう方向に流れが変えられる。
そして、光源部3に当たったガスは、光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
すなわち、斜面5b1は、光触媒部4に向かう方向に直接的に流れを変える。
一方、斜面5b2は、光触媒部4に向かう方向に間接的に流れを変える。
そのため、斜面5b1および斜面5b2は、少なくともいずれかが設けられていればよい。
ただし、斜面5b1を設けることが好ましく、斜面5b1および斜面5b2を設けることがさらに好ましい。
また、本発明者の得た知見によれば、斜面5b1と斜面5b2とがなす角度θが60°未満となれば、ガスの流れを変える機能が低くなり、ガス分解性能の向上が図れなくなるおそれがある。
斜面5b1と斜面5b2とがなす角度θが150°を超えれば、圧力損失が大きくなりすぎて、処理能力の向上を図れなくなるおそれがある。
そのため、斜面5b1と斜面5b2とがなす角度θは、60°以上150°以下とすることが好ましい。
なお、斜面5b1および斜面5b2のいずれかが設けられる場合には、斜面5b1(斜面5b2)と、光源部3と光触媒部4が対峙する方向と交差する方向(軸線1aが延びる方向)とがなす角度(θ/2)は、30°以上75°以下とすればよい。
本実施の形態に係る光触媒装置1によれば、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる。
図5は、アセトアルデヒドに対する分解性能および処理時間を例示するためのグラフ図である。
なお、図5中の200は、光触媒装置1の場合である。図5中の201は、比較例に係る光触媒装置101の場合である。
斜面5b1と斜面5b2とがなす角度θは、90°とした。
光源部3から照射される光のピーク波長は、400nmとした。
光触媒シート4b上における光照射強度は1mW/cm以上となるようにした。
光触媒シート4bは、多孔質のアルミナ基板と、酸化タングステンからなる光触媒粒子を有するものとした。
光触媒シート4bの面積は、50cmとした。
アセトアルデヒドの初期濃度は、30ppmとした。
アセトアルデヒドに対する分解性能の測定においては、一辺が50cm程度の密閉箱を用いた。
光触媒装置1または光触媒装置101は、送風装置とともに密閉箱の内部に設置した。
アセトアルデヒドの濃度測定には、光音響効果型のマルチガスモニター INNOVA 1312(Innova 社製)を用いた。
そして、アセトアルデヒド濃度の時間変化を調べることにより、アセトアルデヒドに対する分解性能と処理能力を評価した。
図5から分かるように、風向変換部5を備えた光触媒装置1とすれば、アセトアルデヒドに対する分解性能および処理能力を向上させることができる。
図6は、他の実施形態に係る光触媒装置11を例示するための模式断面図である。
図6に示すように、光触媒装置11には、筐体2、光源部3、光触媒部4、および風向変換部15が設けられている。
図1に例示をした光触媒装置1には、光源部3および光触媒部4が1組設けられていた。
これに対して、図6に例示をした光触媒装置11には、光源部3および光触媒部4が2組設けられている。
風向変換部15は、光触媒シート4bに向かうガスの流れを形成する。
風向変換部15は、筐体2の端部2aに設けられている。
風向変換部15は、基部5aおよび突起部15bを有する。
突起部15bは、前述した突起部5bと同様とすることができる。
ただし、斜面15b1(第1の斜面の一例に相当する)および斜面15b2(第1の斜面の一例に相当する)は、突起部15bの先端側に向かうに従い、それぞれが対応する光触媒部4から離れる方向(軸線11aに近づく方向)に傾斜している。
すなわち、斜面15b1および斜面15b2は、前述した斜面5b1の作用と効果を有する。
外部から筐体2の端部2a側(流入口側)に向かい、斜面15b1に当たったガスは、斜面15b1により対応する光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
斜面15b1に当たったガスの流れが変われば、斜面15b1と光触媒部4との間を流れるガスも巻き込まれて光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
また、外部から筐体2の端部2a側(流入口側)に向かい、斜面15b2に当たったガスは、斜面15b2により対応する光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
斜面15b2に当たったガスの流れが変われば、斜面15b2と光触媒部4との間を流れるガスも巻き込まれて光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
すなわち、斜面15b1および斜面15b2は、光触媒部4に向かう方向に直接的にガスの流れを変える。
そのため、本実施の形態に係る光触媒装置11によれば、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる。
図7は、他の実施形態に係る光触媒装置21を例示するための模式断面図である。
図7に示すように、光触媒装置21には、筐体2、光源部3、光触媒部4、および風向変換部25が設けられている。
光触媒装置21の場合には、光源部3は2つ設けられている。
また、光触媒部4は、筐体2の内部の中央領域に設けられている。
図3に示すように、光触媒シート4bを挟む2つの枠部4aには、窓部4a1が設けられている。
そのため、一方の光源部3から照射された光は光触媒シート4bの一方の面に入射することができる。他方の光源部3から照射された光は光触媒シート4bの他方の面に入射することができる。
この様にすれば、光触媒部4の数の低減や省スペース化を図ることができる。
前述した光触媒装置1および光触媒装置11の場合には、風向変換部5、15は筐体2に設けられていた。
これに対して、図7に例示をした光触媒装置21の場合には、風向変換部25は基板3aの端部に設けられている。
なお、風向変換部25は、筐体2の縁2d1などに設けてもよい。
風向変換部25は、光触媒シート4bに向かうガスの流れを形成する。
風向変換部25は、突起部25bを有する。
突起部25bは、斜面25b1(第1の斜面の一例に相当する)を有する。
斜面25b1は、突起部25bの先端側に向かうに従い、光触媒部4から離れる方向に傾斜している。
すなわち、斜面25b1は、前述した斜面5b1の作用と効果を有する。
外部から筐体2の端部2a側(流入口側)に向かい、斜面25b1に当たったガスは、斜面25b1により光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
斜面25b1に当たったガスの流れが変われば、斜面25b1と光触媒部4との間を流れるガスも巻き込まれて光触媒部4に向かう方向に流れが変えられる。
すなわち、斜面25b1は、光触媒部4に向かう方向に直接的にガスの流れを変える。 そのため、本実施の形態に係る光触媒装置21によれば、ガス分解性能の向上と、処理能力の向上を図ることができる。
なお、以上においては、光源部3または光触媒部4を1つあるいは2つ設ける場合を例示したが、光源部3または光触媒部4を3つ以上設ける場合も同様とすることができる。
また、風向変換部を筐体2の流入口の中央領域や周縁領域に設ける場合を例示したが、風向変換部の配設位置は、光触媒部4との距離、ガス流量、ガス流速、流入口の大きさなどに応じて適宜変更することができる。
この場合、実験やシミュレーションを行うことで風向変換部の配設位置を決定することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 光触媒装置、2 筐体、2a 端部、2c 面、3 光源部、3a 基板、3b 発光素子、4 光触媒部、4a 枠部、4a1 窓部、4b 光触媒シート、5 風向変換部、5a 基部、5b 突起部、5b1 斜面、5b2 斜面、10 電源、11 光触媒装置、15 風向変換部、15b 突起部、15b1 斜面、15b2 斜面、21 光触媒装置、25 風向変換部、25b 突起部、25b1 斜面

Claims (4)

  1. 発光素子を有する光源部と;
    前記光源部と対峙させて設けられ、光触媒粒子を有する光触媒部と;
    前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向と交差する方向において、前記光触媒部の一方の端部よりは外側に設けられた突起部と;
    を具備し、
    前記突起部は、前記外側に向けて突出し、先端側に向かうに従い、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向において、前記光触媒部から離れる方向に傾斜する第1の斜面を有する光触媒装置。
  2. 前記第1の斜面と、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向と交差する方向と、がなす角度は、30°以上75°以下である請求項1記載の光触媒装置。
  3. 前記突起部は、前記先端側に向かうに従い、前記光源部と前記光触媒部が対峙する方向において、前記光源部から離れる方向に傾斜する第2の斜面をさらに有する請求項1または2に記載の光触媒装置。
  4. 前記第1の斜面と、前記第2の斜面と、がなす角度は、60°以上150°以下である請求項1記載の光触媒装置。
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