JP2016220294A - リニアモータ構造 - Google Patents

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【課題】振動を抑えることができて駆動精度の高いリニアモータ構造を提供する。【解決手段】シャフト内に複数の永久磁石を直線状に並べて配置するとともに、シャフトの外側に、コイルを内蔵した可動子をこのシャフトと同心状に配置し、コイルに通電することで可動子をシャフトに沿って直線駆動するリニアモータと、可動子と一体的に往復動するとともに、所定位置において上下動してワークを搬送するヘッド部とを備えたリニアモータ構造である。可動子のヘッド部側と反対側に設けられる第1のフィンと、コイルの外周を覆う樹脂モールドのヘッド部側の外周側に、コイルの軸方向に沿って延びて、コイルの軸方向端部よりも突出する第1部と、第1部から、ヘッド部と反対側に延びる第2部とを有する熱伝導部と、第2部の先端側に設けられる第2のフィンとを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、リニアモータとヘッド部とを備えたリニアモータ構造に関する。
半導体の製造装置においては、多数個の素子を一括して造り込まれたウェーハをダイシングして個々の半導体チップに分離し、これを一個ずつリードフレーム等の所定位置にボンディングするというチップボンディングの手法が採用されている。そして、このチップボンディングにはダイボンダが用いられる(特許文献1)。
このようなダイボンダは、図6に示すように、供給部102の半導体チップ101を吸着するボンディングアーム(図示省略)を有するボンディングヘッドを備える。コレット103を保持しているボンディングアームは搬送手段を介して、ピックアップ位置とボンディング位置との間の移動が可能となっている。また、コレット103は、その下端面に開口した吸着孔を介してチップ101が真空吸引され、このコレット103の下端面にチップ101が吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレット103からチップ101が外れる。
このダイボンダを使用したダイボンディング方法を説明する。供給部102には、半導体ウェーハが多数の半導体チップ101に分割されており、供給部102の上方に配置される確認用カメラにてピックアップすべきチップ101を観察して、コレット103をこのピックアップすべきチップ101の上方に位置させた後、矢印Aのようにコレット103を下降させてこのチップ101をピックアップする。その後、矢印Bのようにコレット103を上昇させる。
次に、ボンディング位置の上方に配置された確認用カメラにて、ボンディングすべきリードフレーム104のアイランド部105を観察して、コレット103を矢印C方向へ移動させて、このアイランド部105の上方に位置させた後、コレット103を矢印Dのように下降移動させて、このアイランド部105にチップ101を供給する。また、アイランド部105にチップを供給した後は、コレット103を矢印Eのように上昇させた後、矢印Fのように、ピップアップ位置の上方の待機位置に戻す。
すなわち、コレット103を、順次、矢印A、B、C、D、E、Fのように移動させることによって、ピックアップ確認用カメラの観察に基づいて位置決めされたチップ101をコレット103でピックアップし、このチップ101をアイランド部105に実装することになる。
前記したダイボンダのボンディングヘッドの水平方向の往復動(つまり、C及びF方向の移動)は、例えば特許文献2のようなリニアモータにて駆動される。このリニアモータは、円筒状のシャフト内に複数の永久磁石を直線状に並べて配置するとともに、シャフトの外側に、コイルを内蔵した可動子をこのシャフトと同心状に配置し、コイルに通電することで可動子をシャフトに沿って直線駆動するものである。リニアモータの可動子にボンディングヘッドが取り付けられて、ボンディングヘッドは可動子と一体的に直線状に往復動することができる。
特開2000−68296号公報 特開2007−43768号公報
前記ボンディングヘッドは重量物である。このため、リニアモータとボンディングヘッドとからなるリニアモータ構造は、全体として重量に偏りが生じ、重心位置がリニアモータの中心(つまり、シャフトの中心)よりもボンディングヘッド側に位置しやすくなる。このため、リニアモータは、重心駆動(重心がシャフトの中心に位置した状態での駆動)ができなくなる。これによりリニアモータに振動が発生し、駆動精度が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、振動を抑えることができて駆動精度の高いリニアモータ構造を提供しようとするものである。
本発明の第1のリニアモータ構造は、シャフト内に複数の永久磁石を直線状に並べて配置するとともに、前記シャフトの外側に、コイルを内蔵した可動子をこのシャフトと同心状に配置し、前記コイルに通電することで前記可動子をシャフトに沿って直線駆動するリニアモータと、前記可動子と一体的に往復動するとともに、所定位置において上下動してワークを搬送するヘッド部とを備えたリニアモータ構造であって、前記可動子の、前記ヘッド部側と反対側に設けられる第1のフィンと、前記コイルの外周を覆う樹脂モールドのヘッド部側の外周側に、前記コイルの軸方向に沿って延びて、コイルの軸方向端部よりも突出する第1部と、この第1部から、ヘッド部と反対側に延びる第2部とを有する熱伝導部と、前記第2部の先端側に設けられる第2のフィンとを備えたものである。
本発明の第1のリニアモータ構造によれば、第1のフィンを、可動子の、ヘッド部側と反対側に設けているため、この第1のフィンとヘッド部とで重量バランスをとることができる。これにより、重心位置をシャフトの中心に近づけることができて、リニアモータは重心駆動ができる、又はシャフトの中心に近い重心位置での駆動ができる。しかも、第1のフィンで、可動子の、ヘッド部と反対側を冷却することができる。また、可動子のヘッド部側は、ヘッド部を配置するため、構成上可動子に直接フィンを配置することが困難であるが、本発明では、熱伝導部と第2のフィンとで、可動子のヘッド部側を冷却することができる。これにより、可動子は、ヘッド部側と、ヘッド部と反対側とで偏ることなく排熱することができる。このため、リニアモータは、高電流を通電させて、高推力で駆動することが可能となり、ヘッド部を高速で往復動させることができる。
前記構成において、前記第2のフィンは、前記可動子よりも、前記ヘッド部側から離間した位置に設けてもよい。これにより、第1のフィンと第2のフィンとで、ヘッド部との重量バランスをさらにとりやすくすることができる。
本発明の第2のリニアモータ構造は、シャフト内に複数の永久磁石を直線状に並べて配置するとともに、前記シャフトの外側に、コイルを内蔵した可動子をこのシャフトと同心状に配置し、前記コイルに通電することで前記可動子をシャフトに沿って直線駆動するリニアモータと、前記可動子と一体的に直線駆動するとともに、所定位置において上下動してワークを搬送するヘッド部とを備えたリニアモータ構造であって、前記可動子の、前記ヘッド部側と反対側に設けられるフィンと、前記コイルの外周を覆う樹脂モールドのヘッド部側の外周面に密着するとともに、前記フィンに達するカバー状の熱伝導部とを備えたものである。
本発明の第2のリニアモータ構造によれば、フィンを、可動子の、ヘッド部側と反対側に設けているため、このフィンとヘッド部とで重量バランスをとることができて、リニアモータは重心駆動ができる、又はシャフトの中心に近い重心位置での駆動ができる。しかも、フィンで、可動子の、ヘッド部と反対側を冷却することができる。また、可動子のヘッド部側は、ヘッド部を配置するため、構成上可動子に直接フィンを配置することが困難であるが、本発明では、熱伝導部とフィンとで、可動子のヘッド部側を冷却することができる。これにより、リニアモータは、ヘッド部側と、ヘッド部と反対側とで偏ることなく排熱することができる。このため、リニアモータは、高電流を通電させて、高推力で駆動することが可能となり、ヘッド部を高速で往復動させることができる。さらには、熱伝導部は、コイルの外周を覆うため、コイルがばらけるのを抑えることができ、熱伝導部にて熱の移動とコイルの保護を行うことができる。
前記構成において、前記熱伝導部は、グラファイトシートとしてもよい。グラファイトシートは、炭素の同素体であるグラファイト、すなわち黒鉛をシート状に加工したものであり、熱伝導媒体として良好な熱伝導性を示す。また、機械的性質としては、圧縮強度や弾力性に優れ、不浸透性をもち、液体やガスの透過性がなく、クリープ(伸び)が発生しにくい。さらには、低密度(軽量)であり、可撓性に優れている。
前記構成において、重心位置が、前記シャフトの中心線上乃至その近傍に位置していてもよい。これにより、リニアモータは、精度よく重心駆動を行うことができる。
前記ヘッド部は、ピックアップ位置から半導体チップをピックアップして、この半導体チップをボンディング位置に実装するダイボンダのボンディングヘッドとしてもよい。
本発明のリニアモータ構造は、振動を抑えることができて駆動精度を高めることができる。
本発明の第1実施形態のリニアモータ構造を示す斜視図である。 前記図1のリニアモータ構造の側面図である。 前記図1のリニアモータ構造を構成するリニアモータの斜視図である。 前記図1のリニアモータ構造において、(a)はヘッド部を省略した斜視図であり、(b)はヘッド部及びヘッド部側のコイルケースを省略した斜視図である。 本発明の第2実施形態のリニアモータ構造を示す側面図である。 チップを実装する方法の全体を示す簡略図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態のリニアモータ構造は、ヘッド部1と、このヘッド部1を水平方向に往復動させるリニアモータ4と、第1のフィン25及び第2のフィン29と、熱伝導部26a、26bとを備えている。
図1に示すように、本実施形態のヘッド部1は、ピックアップ位置から図示省略の半導体チップ(以下、チップという)をピックアップして、このチップをボンディング位置に実装するボンディングヘッドである。ボンディングヘッド1は、上下方向に延びるボンディングアーム2を備え、このボンディングアーム2の下端に、図示省略のコレットが支持されている。コレットは、その下端面(吸着面)に開口する吸着用の吸着孔が形成され、この吸着孔に図外の真空発生器が接続されている。この真空発生器の駆動にて吸着孔のエアが吸引され、チップが真空吸引され、コレットの下端面にチップが吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレットからチップが外れる。
ボンディングヘッド1は、コレットによって、ピックアップ位置のウェーハからチップをピックアップし、チップを保持したまま上昇し、水平方向に移動してボンディング位置の上方からボンディング位置に下降し、チップをボンディング位置の基板等に実装する。即ち、ボンディングヘッド1は、水平駆動機構3によって、水平方向の移動が可能となり、上下駆動機構20によって、上下方向の移動が可能となる。
水平方向駆動機構3は、図1及び図2に示すように、機台5の凹所に設けられるリニアモータ4と、機台5の凹所の開口端面に設けられる上下一対のガイドレール6a、6bと、これらガイドレール6a、6bに案内されるスライダ7a1、7b1、7a2、7b2と、スライダ7a1、7b1、7a2、7b2に連結されて一体的にスライドするガイド板8とからなる。
リニアモータ(シャフトモータ)4は、図3に示すように、円筒状のシャフト12内に多数の永久磁石13を直線状に並べて配置すると共に、シャフト12の外側に、コイル14を内蔵した可動子16をシャフト12と同心状に配置し、コイル14に通電することで可動子16をシャフト12に沿って直線駆動するように構成されている。シャフト12内の各永久磁石13は、隣接する永久磁石13のS極同士、N極同士が対向するように配置されている。また、シャフト12は、各永久磁石13の磁束を透過させる非磁性材料(例えばステンレス鋼)のパイプにより形成されており、シャフト12の両端部が、機台5に水平に固定されている。
可動子16は、コイル14と樹脂モールド15とで構成されている。すなわち、コイル14は、シャフト12(永久磁石13)の外周囲を取り巻くようにシャフト12と同心状に配置され、コイル14の外周が樹脂モールド15にて覆われて、可動子16が構成される。可動子16は、アルミ製のコイルケース17に保持されている。
ガイド板8のリニアモータ側には、コイルケース17が取り付けられるとともに、上方の一対のスライダ7a1、7a2と、下方の一対のスライダ7b1、7b2とが取り付けられる。また、ガイド板8のボンディングヘッド側には、上下駆動機構20及びボンディングヘッド1が取り付けられる。そして、上方の一対のスライダ7a1、7a2が上方のガイドレール6aに夫々スライド自在に嵌合し、下方の一対のスライダ7b1、7b2が下方のガイドレール6bに夫々スライド自在に嵌合する。これにより、ガイド板8は、ガイドレール6a、6bに案内されて水平方向の往復動が可能となり、可動子16及びボンディングヘッド1は、水平方向の一体的な往復動が可能となる。
上下方向駆動機構20は、図1及び図2に示すように、ガイド板8に設けられる一対のガイドレール21a、21bと、これらガイドレール21a、21bに案内されるスライダ22a1、22b1、22a2、22b2と、図示省略のリニアモータとからなる。一対のスライダ22a1、22a2がガイドレール21aに夫々スライド自在に嵌合し、一対のスライダ22b1、22b2がガイドレール21bに夫々スライド自在に嵌合する。さらに、スライダ22a1、22b1、22a2、22b2にボンディングヘッド1が取り付けられている。これにより、ボンディングヘッド1は、ガイドレール21a、21bに案内されて上下方向の往復動が可能となる。
図4(a)はヘッド部を省略した図であり、図4(b)は、ボンディングヘッド1及びボンディングヘッド側のコイルケース17を省略した図である。図2及び図4(a)(b)に示すように、可動子16の、ボンディングヘッド側と反対側(凹所の奥側)には、可動子16の軸方向に沿って延びる第1のフィン25が設けられている。すなわち、ボンディングヘッド側と反対側で、コイルケース17に第1のフィン25が接している。これにより、この第1のフィン25とボンディングヘッド1とで重量バランスをとることができて、重心位置をシャフト12の中心に近づけることができ、リニアモータ4は重心駆動ができる、又はシャフト12の中心に近い重心位置での駆動ができる。しかも、第1のフィン25で、可動子16の、ボンディングヘッド1と反対側を冷却することができる。
また、図4に示すように、ヒートパイプからなる熱伝導部26a、26bが上下一対設けられている。熱伝導部26a、26bは、夫々、第1部27a、27bと第2部28a、28bとを有する。第1部27a、27bは、樹脂モールド15のボンディングヘッド側の外周側で、コイル14の軸方向に沿って延びて、コイルケース17に収納されるとともに、コイル14の軸方向端部(コイルケース17の軸方向端部)よりも突出する。第2部28a、28bは、第1部27a、27bから、ボンディングヘッド1と反対側に延びる。本実施形態では、第1部27a、27bから略直角に第2部28a、28bが延びている。さらに、第2部28a、28bの先端側に、第2のフィン29が設けられている。本実施形態では、第2のフィン29は、可動子16よりも、ボンディングヘッドから離間して(つまり、凹所の奥側に)設けられている。
コイルケース17、第1のフィン25、熱伝導部26a、26b、及び第2のフィン29が、可動子16と一体的に往復動する。可動子16のボンディングヘッド側は、ボンディングヘッド1を配置するため、構成上可動子に直接フィンを配置することが困難であるが、本実施形態では、熱伝導部26a、26bと第2のフィン29とで、可動子16のボンディングヘッド側を冷却することができる。これにより、可動子16は、ボンディングヘッド側と、ボンディングヘッド1と反対側とで偏ることなく排熱することができる。このため、リニアモータ4は、高電流を通電させて、高推力で駆動することが可能となり、ボンディングヘッド1を高速で往復動させることができる。また、第2のフィン29を設けることによって、第1のフィン25及び第2のフィン29でボンディングヘッド1との重量バランスをさらにとりやすくすることができる。
本実施形態では、重心位置が、シャフト12の中心線上に位置するように、第1のフィン25と第2のフィン29とを配置している。これにより、リニアモータ4は、精度よく重心駆動を行うことができ、振動を抑えることができる。
図5は、本発明の第2実施形態のリニアモータ構造を示し、第2実施形態のリニアモータ構造は、ヘッド部1と、このヘッド部1を水平方向に往復動させるリニアモータ4と、フィン25と、熱伝導部30とを備えている。
本実施形態でも、ヘッド部1は、前記第1実施形態と同様のボンディングヘッドであり、第1実施形態と同様の水平方向駆動機構3及び上下方向駆動機構20にて水平方向及び上下方向の往復動が可能である。
図5に示すように、可動子16の、ボンディングヘッド側と反対側(凹所の奥側)には、可動子16の軸方向に沿って延びるフィン25が設けられている。すなわち、ボンディングヘッド側と反対側で、コイル14及び樹脂モールド15がコイルケース17aに保持されており、コイルケース17aにフィン25が接している。これにより、このフィン25とボンディングヘッド1とで重量バランスをとることができて、重心位置をシャフト12の中心に近づけることができ、リニアモータ4は重心駆動ができる、又はシャフト12の中心に近い位置での駆動ができる。しかも、フィン25で、可動子16の、ボンディングヘッド1と反対側を冷却することができる。
また、カバー状の熱伝導部30が設けられている。この熱伝導部30は、樹脂モールド15のボンディングヘッド側の外周面に密着するとともに、コイルケース17aの外側を覆ってフィン25にまで達する。本実施形態において熱伝導部30は、グラファイトシートとしている。グラファイトシートは、炭素の同素体であるグラファイト、すなわち黒鉛をシート状に加工したものである。グラファイトシートの温度特性としては、熱容量が小さいため、熱伝導媒体として良好な熱伝導性を示し、耐熱性に優れるため、広い温度域で使用できる。また、機械的性質としては、圧縮強度や弾力性に優れるため、クッション材やスペーサーとして適していたり、不浸透性をもち、液体やガスの透過性がなく、クリープ(伸び)が発生しにくいため、シール性に優れている。さらには、低密度(軽量)であるという利点や、可撓性に優れており、加工の作業性に優れるという利点もある。
例えばコの字状のコイルケース17bにて、可動子16、コイルケース17a、フィン25、熱伝導部30、押さえ部材31a、31bが一体的に保持されており、ガイド板8のリニアモータ側には、コイルケース17bが取り付けられる。これにより、可動子16、コイルケース17a、フィン25、熱伝導部30、押さえ部材31a、31b、及びボンディングヘッド1は、水平方向の一体的な往復動が可能となる。
これにより、第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、フィン25とボンディングヘッド1とで重量バランスをとることができて、リニアモータ4は重心駆動ができる、又はシャフト12の中心に近い位置での駆動ができる。また、リニアモータ4は、ボンディングヘッド側と、ボンディングヘッド1と反対側とで偏ることなく排熱することができる。さらには、熱伝導部30は、コイル14の外周を覆うため、コイル14がばらけるのを抑えることができ、熱伝導部30にて熱の移動とコイル24の保護を行うことができる。なお、図5に示すリニアモータ構造において、図1〜図4に示すリニアモータ構造と同様の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、ヘッド部1は重量物であり、かつワークを搬送するものであれば、ダイボンダのボンディングヘッドに限られない。駆動の重心位置は、シャフト12の中心線上に位置するのが望ましいが、厳密にシャフト12の中心線上に位置していなくてもよく、ずれていてもよい。すなわち、シャフト12の中心線の近傍に位置していればよい。第1実施形態のリニアモータ構造において、熱伝導部26の第1部27と第2部28とのなす角度は90°でなくてもよく、第2のフィン29の位置も任意に配置することができる。第1部27は、樹脂モールド15に接していても、離間していてもよい。第2実施形態のリニアモータ構造において、熱伝導部30の材質はグラファイトに限られず、例えば銅等の種々の材質とすることができる。
4 リニアモータ
12 シャフト
13 永久磁石
14 コイル
16 可動子
25、29 フィン
27 第1部
28 第2部
26 ヒートパイプ
30 グラファイトシート

Claims (6)

  1. シャフト内に複数の永久磁石を直線状に並べて配置するとともに、前記シャフトの外側に、コイルを内蔵した可動子をこのシャフトと同心状に配置し、前記コイルに通電することで前記可動子をシャフトに沿って直線駆動するリニアモータと、前記可動子と一体的に往復動するとともに、所定位置において上下動してワークを搬送するヘッド部とを備えたリニアモータ構造であって、
    前記可動子の、前記ヘッド部側と反対側に設けられる第1のフィンと、
    前記コイルの外周を覆う樹脂モールドのヘッド部側の外周側に、前記コイルの軸方向に沿って延びて、コイルの軸方向端部よりも突出する第1部と、この第1部から、ヘッド部と反対側に延びる第2部とを有する熱伝導部と、
    前記第2部の先端側に設けられる第2のフィンとを備えたことを特徴とするリニアモータ構造。
  2. 前記第2のフィンは、前記可動子よりも、前記ヘッド部側から離間した位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ構造。
  3. シャフト内に複数の永久磁石を直線状に並べて配置するとともに、前記シャフトの外側に、コイルを内蔵した可動子をこのシャフトと同心状に配置し、前記コイルに通電することで前記可動子をシャフトに沿って直線駆動するリニアモータと、前記可動子と一体的に直線駆動するとともに、所定位置において上下動してワークを搬送するヘッド部とを備えたリニアモータ構造であって、
    前記可動子の、前記ヘッド部側と反対側に設けられるフィンと、
    前記コイルの外周を覆う樹脂モールドのヘッド部側の外周面に密着するとともに、前記フィンに達するカバー状の熱伝導部とを備えたことを特徴とするリニアモータ構造。
  4. 前記熱伝導部は、グラファイトシートであることを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ構造。
  5. 重心位置が、前記シャフトの中心線上乃至その近傍に位置することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリニアモータ構造。
  6. 前記ヘッド部は、ピックアップ位置から半導体チップをピックアップして、この半導体チップをボンディング位置に実装するダイボンダのボンディングヘッドであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリニアモータ構造。
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