JP2016220130A - 増幅器 - Google Patents

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真太郎 新庄
由文 河村
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由文 河村
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Abstract

【課題】エンベロープ増幅器が不要で小形な増幅器を実現すること。
【解決手段】本発明の増幅器は、変調波信号及び変調波信号の包絡線信号が入力され、両信号を増幅する増幅素子と、包絡線信号の周波数より高い遮断周波数を有し、バイアス電圧を増幅素子に供給し、変調波信号の搬送波の周波数において自身のインピーダンスが増幅素子の出力インピーダンスより高く、包絡線信号の周波数において自身のインピーダンスが増幅素子の出力インピーダンスより低いバイアス回路とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地上マイクロ波通信、移動体通信等に使用される増幅器に関するものである。
近年の地上マイクロ波通信や移動体通信では、信号のピーク電力が平均電力に比べて大きな信号が用いられることが多い。その場合、送信用増幅器においては情報を誤りなく送信するために歪みの少ないバックオフ量の大きな領域で動作させる必要がある。しかしながら、一般に送信用増幅器はバックオフ量の大きな領域で動作させると電力効率が低下するため、送信用増幅器の高効率化が求められている。
従来の高効率増幅器として、特許文献1にエンベロープトラッキング増幅器が開示されている。エンベロープトラッキング増幅器は、高周波信号入力端子、方向性結合器、エンベロープ検波器、エンベロープ増幅器、遅延調整器、入力整合回路、高周波増幅器、出力整合回路、高周波信号出力端子を備える。エンベロープトラッキング増幅器とは、バックオフ量の大きな点での高効率化を実現する手法の一つであり、信号の包絡線(エンベロープ)に同期して増幅器の増幅素子のドレインまたはコレクタ電圧を変動させることにより、増幅器のピーク電力を低下させバックオフを小さくし高効率化をはかるものである。以下、信号のエンベロープに同期して、バイアス電圧制御を行うことをエンベロープトラッキングと言う。
次に、従来のエンベロープトラッキング増幅器の動作について説明する。
エンベロープトラッキング増幅器においては、高周波信号入力端子から入力された高周波信号は、方向性結合器により高周波信号経路とエンベロープ信号経路に分岐される。高周波信号経路では、遅延調整器によりエンベロープ経路との遅延をなくすように時間調整された後、入力整合回路を介し高周波増幅器で増幅される。さらに、増幅された信号は、出力整合回路を介し、高周波出力端子から出力される。方向性結合器により分岐されたエンベロープ信号経路では、高周波信号は、エンベロープ検波器3によりエンベロープ検波され、その出力は、エンベロープ増幅器に入力される。エンベロープ増幅器では、エンベロープ信号に応じた電圧を高周波増幅器に供給し、高周波増幅器のバイアス電圧制御を行う。
以上のように、従来技術では、エンベロープ信号と同期したバイアス電圧をエンベロープ増幅器から高周波増幅器に供給し、高周波増幅器のバイアス電圧をエンベロープ信号のレベルに応じて変動させることにより高周波増幅器の高効率動作を実現することができる。
特開2008−1244947
しかしながら、従来のエンベロープトラッキング増幅器において、エンベロープ増幅器は、線形増幅器及びスイッチング増幅器から構成されるハイブリッド型の増幅器であり、その場合、線形増幅器及びスイッチング増幅器という2つの増幅器が必要になるため、エンベロープ増幅器を小形にすることが難しく、エンベロープトラッキング増幅器の大形化をまねいてしまうという課題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、エンベロープ増幅器が不要で小形な増幅器を実現することを目的とする。
本発明の増幅器は、変調波信号及び変調波信号の包絡線信号が入力され、両信号を増幅する増幅素子と、包絡線信号の周波数より高い遮断周波数を有し、バイアス電圧を増幅素子に供給し、変調波信号の搬送波の周波数において自身のインピーダンスが増幅素子の出力インピーダンスより高く、包絡線信号の周波数において自身のインピーダンスが増幅素子の出力インピーダンスより低いバイアス回路とを備える。
本発明によれば、エンベロープ増幅器を用いなくても、変調信号のエンベロープ成分に対してトランジスタのドレイン電圧を追従させることができ、小形で高効率な増幅器を得ることができる。
実施の形態1に係る増幅器の一構成例を示す図である。 バイアス回路113の通過振幅特性及び通過位相特性を示す図である。 抵抗110がある場合とない場合におけるバイアス回路113が供給するバイアス電圧を比較した図である。 実施の形態2に係る増幅器の一構成例を示す図である。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る増幅器の一構成例を示す図である。
本増幅器は、変調波信号入力端子101、入力整合回路102、エンベロープ信号入力端子103、容量104、高周波増幅器105(増幅素子の一例)、出力整合回路106、出力端子107、バイアス回路113(バイアス回路の一例)、電源端子114を備える。
変調波信号入力端101は、変調波信号が入力される端子である。変調信号とは、変調により搬送波に情報を乗せた信号である。変調とは、搬送波の振幅、位相または周波数を変化させることで、搬送波に情報を乗せることをいう。
入力整合回路102は、変調波信号における搬送波の周波数において、変調波信号入力端101と高周波増幅器105とを整合する整合回路である。一般的には、変調波信号入力端101のインピーダンスは50Ωであり、入力整合回路102は、50Ωに対して高周波増幅器105の入力整合を行う。
エンベロープ信号入力端子103は、変調波信号入力端101に入力される変調波信号のエンベロープ信号が入力される端子である。エンベロープ信号とは、変調信号の包絡線を示す信号であり、包絡線信号とも言う。第3世代携帯電話基地局で用いられるエンベロープ信号は約4MHz、第4世代携帯電話基地局においては20MHz以上の高速な信号が用いられる。
容量104は、エンベロープ信号のDC成分を遮断する容量である。
高周波増幅器105は、変調波信号及びエンベロープ信号を増幅する高周波増幅器である。高周波増幅器105は、増幅した変調波信号及びエンベロープ信号を出力する。
出力整合回路106は、変調波信号における搬送波の周波数において、出力端107と高周波増幅器105とを整合する整合回路である。一般的には、出力端107のインピーダンスは50Ωであり、出力整合回路106は、50Ωに対して高周波増幅器105の出力整合を行う。出力整合回路106は、エンベロープ信号に対しては整合していなくても良い。
出力端子107は、変調波信号が出力される端子である。高周波増幅器105により増幅された変調信号が出力される。
バイアス回路113は、インダクタ108(第1のインダクタの一例)及びインダクタ111(第2のインダクタの一例)、容量109(第1のキャパシタの一例)及び容量112(第2のキャパシタの一例)、抵抗110(抵抗の一例)を備える。高周波増幅器105の出力バイアス端子に、バイアス回路113の一端は接続され、他端が電源端子114に接続される。バイアス回路113は、高周波増幅器105に電源端子からバイアス電圧を供給するバイアス回路である。
インダクタ108の一端は、高周波増幅器105の出力バイアス端子に接続され、インダクタ108の他端は、一端が接地された容量109に接続される。インダクタ108と容量109との接続点に、インダクタ111の一端が接続され、インダクタ111の他端が、一端が接地された容量112に接続される。抵抗110は、インダクタ111に対して並列に接続されている。インダクタ111と容量112との接続点に、電源端子114が接続されている。上記のように、バイアス回路113は、ローパスフィルタ型の回路構成である。
インダクタ108は、エンベロープ信号の周波数において、低インピーダンスであり、変調波信号の搬送波の周波数において、高インピーダンスである。例えば、インダクタ108のインピーダンスは、エンベロープ信号の周波数において、高周波増幅器105の出力インピーダンスより低く、変調波信号の搬送波の周波数において、高周波増幅器105の出力インピーダンスより高いとする。
容量109は、変調波信号の搬送波の周波数において、低インピーダンスである。例えば、容量109のインピーダンスは、エンベロープ信号の周波数において、高周波増幅器105の出力インピーダンスより高く、変調波信号の搬送波の周波数において、高周波増幅器105の出力インピーダンスより低いとする。
インダクタ111は、エンベロープ信号の周波数において、低インピーダンスであり、変調波信号の搬送波の周波数において、高インピーダンスである。例えば、インダクタ111のインピーダンスは、エンベロープ信号の周波数において、高周波増幅器105の出力インピーダンスより低く、変調波信号の搬送波の周波数において、高周波増幅器111の出力インピーダンスより高いとする。
容量112は、変調波信号の搬送波の周波数及びエンベロープ信号の周波数において、高周波増幅器105の出力インピーダンスより低いとする。
抵抗110は、エンベロープ信号の周波数において、インダクタンス111のインピーダンスより、低い抵抗値をもつ。
電源端子114は、電源が接続される端子である。電源端子114に接続される電源は、バイアス回路113を介して電圧を高周波増幅器105に供給する。
次に、実施の形態1に係る増幅器の基本動作について説明する。図1の増幅器において、変調波信号入力端子101から入力された変調波信号は、入力整合回路102を経由し、またエンベロープ信号入力端子103から入力されたエンベロープ信号は、容量104を経由し、変調波信号と合成された後、高周波増幅器105に入力される。高周波増幅器105で増幅された信号は、出力整合回路106を介し高周波出力端子107から出力される。高周波増幅器105が変調波信号を増幅するとき、バイアス回路113は、変調波信号のエンベロープに追従させるように、高周波増幅器105にバイアス電圧を供給する。バイアス回路113が高周波増幅器105に供給するバイアス電圧は、エンベロープ信号入力端子103から入力されたエンベロープ信号によって制御される。
例えば、高周波増幅器105がFET(Field Effect Transistor)である場合、FETは、反転増幅器なので、高周波増幅器105は、入力されたエンベロープ信号に対して反転した電圧を出力する。したがって、バイアス回路113は、エンベロープ信号に対して反転したバイアス電圧を高周波増幅器105に供給する。バイアス回路113は、変調信号の包絡線の振幅が大きいときに、高周波増幅器105のバイアス電圧を大きくすることにより、高周波増幅器5は高効率動作するので、高周波増幅器105に入力される変調波信号の包絡線とエンベロープ信号入力端子103から入力されたエンベロープ信号とは、反転関係、つまり、位相が反転していることが望ましい。その場合、高周波増幅器105に入力される変調波信号の包絡線の振幅が大きいときに、バイアス回路113は、高周波増幅器105に供給するバイアス電圧を大きくすることができ、高周波増幅器105に高効率動作させることができる。
次に、バイアス回路113の動作について説明する。バイアス回路の動作を、DCにおける動作、変調波のエンベロープ信号の周波数における動作、変調信号の搬送波の周波数における動作に分けて説明する。バイアス回路113は、電源端子114から高周波増幅器105に電圧を供給している。
まず、DCにおけるバイアス回路113の動作を説明する。DCにおいて、バイアス回路113は、インダクタ111及びインダクタ108を介して、高周波増幅器105に直流電流を供給するので、抵抗110によって損失は生じない。
次に、変調波のエンベロープ信号の周波数におけるバイアス回路113の動作について説明する。高周波増幅器105にエンベロープ信号が入力されると、高周波増幅器105は、エンベロープ信号に従って出力電圧を増減させる。そのとき、バイアス回路113は、エンベロープ信号に応じた電圧を高周波増幅器105に供給している。
図2は、バイアス回路113の通過振幅特性及び通過位相特性を示す図である。
図2において、横軸は周波数であり、縦軸は通過振幅または通過位相である。実線は、抵抗110がある場合のバイアス回路113の特性であり、破線は、抵抗110がない場合のバイアス回路113の特性である。通過振幅が3dB低下するまでの周波数範囲をバイアス回路113の帯域幅という。また、通過振幅が3dB低下する周波数を遮断周波数という。fwoRは、抵抗110がない場合のバイアス回路113の遮断周波数であり、fwRは、抵抗110がある場合のバイアス回路113の遮断周波数である。
まず、バイアス回路113の通過振幅について説明する。
バイアス回路113は、ローパスフィルタ型の回路構成であるので、図2において、バイアス回路113は、低域の信号は通過させ、高域の信号は遮断する特性である。電源端子114から、バイアス回路113を介して、高周波増幅器105にエンベロープ信号に対応した電圧を供給するためには、バイアス回路113の遮断周波数が、エンベロープ信号の周波数帯域幅より大きいことが必要とされる。
図2の抵抗110がある場合は、抵抗110がない場合と比べて、遮断周波数が高くなっていることが分かる。抵抗110により、遮断周波数を高くできるので、バイアス回路113は、より広帯域なエンベロープ信号に対応した電圧を通過させることができる。また、バイアス回路113は、平坦な振幅特性が得られており、エンベロープ信号の振幅特性に対応した振幅特性をもつ電圧を高周波増幅器5に供給できる。
次に、バイアス回路113の通過位相特性について説明する。
電源から、バイアス回路113を介して、電流及び電圧を高周波増幅器105に供給する場合、バイアス回路の通過位相特性が重要である。なぜなら、位相偏差が大きいと、高周波増幅器105に供給する電圧の波形がエンベロープ信号の波形と大きく異なることになり、エンベロープ信号の波形に追従するような電圧波形が得られず、エンベロープトラッキングの効果が得られなくなるからである。このことは、特に広帯域なエンベロープ信号を扱う際に重要となる。
図2において、ΔθwRは、抵抗110があるときの位相偏差であり、ΔθwoRは、抵抗110がないときの位相偏差である。抵抗110を装荷したバイアス回路113は、抵抗110がない場合に比べて、位相偏差が小さいことが分かる。これは、エンベロープ信号の周波数において、インダクタ111のインピーダンスより抵抗110の抵抗値が小さいため、電流は抵抗を通るようになり、インダクタ111による位相回転が抑えられるからである。このように、抵抗110を装荷し、その抵抗値をインダクタ111のインダクタンスより小さくしているので、バイアス回路113は、位相偏差の小さい特性が得られている。これにより、広帯域なエンベロープ信号が通過しても、位相偏差が小さいので、電圧波形の位相歪が小さく、エンベロープ信号の波形に追従するような電圧波形を得ることができる。位相偏差としては、波形が1/4周期以上ずれないように、エンベロープ信号の周波数帯域において90度以内にあることが望ましい。
なお、抵抗110の抵抗値は、エンベロープ信号の周波数帯域のどこかの周波数において、インダクタンス111のインピーダンスより小さければ良く、必ずしもエンベロープ信号の中心周波数で、インダクタンス111のインピーダンスより小さくなくても良い。
以上のように、バイアス回路113は、エンベロープ信号の周波数帯域において、平坦な振幅特性及び小さい位相偏差を有するので、エンベロープ信号に追従した電圧を、高周波増幅器105に供給することができる。
次に、変調信号の搬送波の周波数におけるバイアス回路113の動作について説明する。
インダクタンス108は、変調信号の搬送波の周波数において高インピーダンスであるので、インダクタンス108は、その周波数において、信号を通過させず、インダクタンス108を介して高周波増幅器105に電流は供給されない。言い換えれば、変調信号の搬送波の周波数において、バイアス回路113のインピーダンスは十分に高く、開放とみなせる。
バイアス回路113のインピーダンス条件をまとめると以下のようになる。図1において、高周波増幅器105からバイアス回路113側を見たインピーダンスをZbiasとする。変調信号の搬送波の周波数においてZbias≒∞、エンベロープ信号の周波数においてZbias≒0である。ここで、≒∞とは、バイアス回路113のインピーダンスが、高周波増幅器105の出力インピーダンスより開放と見なせるほど高いことを意味し、≒0とは、バイアス回路113のインピーダンスが、高周波増幅器105の出力インピーダンスより短絡と見なせるほど低いことを意味する。
図3は、抵抗110がある場合とない場合におけるバイアス回路113が供給するバイアス電圧を比較した図である。縦軸が、バイアス回路113が供給するバイアス電圧であり、横軸が時間である。点線が、図1におけるエンベロープ信号入力端子103でのエンベロープ信号電圧であり、実線が図1にける点Aでのエンベロープ信号電圧である。点Aでのエンベロープ信号電圧は、点103におけるエンベロープ信号電圧の中心値と点Aにおけるエンベロープ信号電圧の中心値との比で規格化している。
抵抗110がない場合は、入力エンベロープ波形に対して、バイアス回路113が供給する電圧波形は追従していないことが分かる。これに対して、抵抗110がある場合、入力エンベロープ波形に対して、バイアス回路113が供給する電圧波形は追従している。つまり。エンベロープ電圧振幅が大きいときに供給する電圧も大きくなっており、エンベロープ電圧振幅が小さいときに供給する電圧も小さくなっている。このように、バイアス回路113は、抵抗110があるため、出力する電力に応じて高周波増幅器105の電圧を変化させることができるので、高周波増幅器105は、高効率に動作する。
なお、図3においてエンベロープ周波数は20MHzとし、抵抗110は110ohmとした。
以上の通り、実施の形態1の増幅器によれば、バイアス回路113は、エンベロープ信号の周波数が通過し、変調信号の搬送波の周波数が遮断されるローパス型の回路構成であって、平坦な振幅特性及び小さな位相偏差を有するので、高速エンベロープ信号に対して、高周波増幅器105の電圧を追従させることができる。これにより、エンベロープ増幅器を用いなくても、エンベロープトラッキング動作が可能になり、増幅器の小型化が図れる。
なお、本発明の実施の形態1で示した高出力増幅器の図は1つの構成例であり、容量109や112が複数個から構成されていても同様な効果を有する。また、バイアス回路113は、容量109、インダクタ111、抵抗110、容量112から構成されているが、これに限らない。エンベロープ信号の周波数が通過し、変調信号の搬送波の周波数が遮断されるローパスフィルタ構成であって、位相偏差が小さければ同様な効果を有する。
実施の形態2
実施の形態1では、エンベロープ信号と変調波信号とが、別々の端子から入力される増幅器について説明したが、実施の形態2では、変調波信号からエンベロープ信号を抽出し、変調波信号とエンベロープ信号とを合成し、高周波増幅器に入力する構成の増幅器について説明する。これにより、エンベロープ信号の入力端子を削減することができる。
図4は、実施の形態2に係る増幅器の一構成例を示す図である。図4中、図1と同一符号は同一または相当分を示し、説明を省略する。
実施の形態2に係る増幅器は、変調波信号入力端子121、方向性結合器122(方向性結合器の一例)、エンベロープ検波器123(検波器の一例)、可変利得増幅器124(可変利得増幅器の一例)、遅延調整器125(遅延調整器の一例)、入力整合回路102、容量104、高周波増幅器105、出力整合回路106、出力端子107、バイアス回路113、電源端子104
を備える。
変調波信号入力端子121は、変調波信号が入力される端子である。
方向性結合器122は、変調波信号の一部を取り出す方向性結合器である。方向性結合器122は、変調波信号入力端子121から入力される変調波信号の一部(第1の変調波信号の一例)を取り出し、エンベロープ検波器123に出力する。また、方向性結合器122は、エンベロープ検波器123に出力した変調波信号以外の変調波信号(第2の変調波信号の一例)を入力整合回路102に出力する。方向性結合器122には、例えば、λ/4結合線路を用いた方向性結合器が用いられる。
エンベロープ検波器123は、方向性結合器122が出力した変調波信号からエンベロープ信号を抽出する検波器である。エンベロープ検波器123は、変調波信号のエンベロープ成分を検波し、検波したエンベロープ信号を可変利得増幅器124に出力する。エンベロープ検波器123には、例えば、ダイオード検波回路などが用いられる。
可変利得増幅器124は、エンベロープ検波器123が出力したエンベロープ信号を増幅する可変増幅器である。
遅延調整器125は、可変利得増幅器124が増幅したエンベロープ信号に遅延時間を与える遅延調整器である。遅延調整器125は、エンベロープ信号に遅延時間を与えることによって、方向性結合器122及び入力整合回路102を介して高周波増幅器105に入力される変調波信号の遅延量と、エンベロープ信号の遅延量が一致するように、遅延時間を調整する。
次に、実施の形態2の増幅器の動作について説明する。変調信号とエンベロープ信号とが合成され、高周波増幅器105に入力された後の動作は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。ここでは、変調波信号からエンベロープ信号を抽出するときの動作について説明する。
変調波信号入力端子121から変調波信号が入力される。入力された変調波信号は、方向性結合器122で分岐され、一部がエンベロープ検波器123に出力され、残りが入力整合回路102に出力される。
入力整合回路102は、変調波信号の搬送波の周波数において高周波増幅器105と整合が取れているので、入力整合回路102に入力された変調波信号は、入力整合回路102を介して、高周波増幅器105に入力される。
一方、エンベロープ検波器123に入力された変調波信号は、エンベロープ検波器により、変調波信号の包絡線が検出され、その包絡線は、可変利得増幅器124に出力される。以下、エンベロープ検波器123が検出した変調波信号の包絡線をエンベロープ信号という。
可変利得増幅器124は、エンベロープ信号を増幅し、遅延調整器125に出力する。可変利得増幅器124は、利得を可変に決定できるので、その利得を制御することにより、エンベロープ信号の振幅を制御できる。
遅延調整器125は、増幅されたエンベロープ信号を遅延させて、容量104に出力する。遅延調整器125は、例えば、変調波信号が入力整合回路を通過して高周波増幅器105に入力される時間と、エンベロープ信号が容量104を介して高周波増幅器105に入力される時間とが一致するように、エンベロープ信号に時間遅延量を与える。
容量104は、エンベロープ信号のDC成分を遮断し、高周波増幅器105に出力する。高周波増幅器105の入力端子において、エンベロープ信号と変調波信号とは合成され、高周波増幅器105に入力される。
以上の通り、実施の形態2の増幅器によれば、方向性結合器122、エンベロープ検波器123及び可変利得増幅器124を用いて、変調波信号からエンベロープ信号を検出し、高周波増幅器105に入力しているので、別途エンベロープ信号入力端子103を設ける必要はない。また、本増幅器の変調波入力端子121は、従来の増幅器の入力端子と同様であるため、変調波入力端子121に、従来の機器を接続できる。つまり、実施の形態2の増幅器は、入力インタフェースにおいて従来の増幅器と互換性があるため、従来の増幅器に本増幅器を置き換えることが可能であり、低コスト化が図れる。
なお、変調波信号の包絡線と、エンベロープ信号とが、逆相になるように、時間遅延量を与えても良い。高周波増幅器105が反転増幅器の場合、入力される信号に対して、出力される信号は反転するので、変調波信号の包絡線に対してエンベロープ信号が逆相であると、高周波増幅器105の出力端子では、入力されたエンベロープ信号に対して反転したエンベロープ信号が出力される。このため、出力端子では、変調波の包絡線と反転したエンベロープ信号とは、波形の山及び谷の位置が一致するようになり、高周波増幅器105に供給されるバイアス電圧が変調波信号の包絡線を追従するように動くので、高周波増幅器105は高効率動作する。なお、エンベロープ信号に与える時間遅延量は、高周波増幅器105の効率、出力電力または歪みが最適になるように決定しても良い。
可変利得増幅器124は、高周波増幅器105の効率、出力電力または歪みの少なくとも一つを検出しておき、その値によって、エンベロープ信号に対する利得を決定しても良い。
101 121 変調波信号入力端子、102 入力整合回路、103 エンベロープ信号入力端子、104 109 112 容量、105 高周波増幅器、106 出力整合回路、108 111 インダクタ、110 抵抗、113 バイアス回路、114 電源端子。

Claims (4)

  1. 変調波信号及び前記変調波信号の包絡線信号が入力され、両信号を増幅する増幅素子と、
    前記包絡線信号の周波数より高い遮断周波数を有し、バイアス電圧を前記増幅素子に供給し、前記変調波信号の搬送波の周波数において自身のインピーダンスが前記増幅素子の出力インピーダンスより高く、前記包絡線信号の周波数において自身のインピーダンスが前記増幅素子の出力インピーダンスより低いバイアス回路と、
    を備えた増幅器。
  2. 前記バイアス回路は、
    インダクタに対して並列、またはキャパシタに対して直列に接続され、直流電流が通過せず、交流電流が通過する抵抗を備えた請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記バイアス回路は、
    前記増幅素子に直列に接続された第1のインダクタと、
    一端が前記第1のインダクタに接続され、他端が接地された第1のキャパシタと、
    一端が電源に接続され、他端が前記第1のインダクタに直列に接続された第2のインダクタと、
    一端が前記第2のインダクタに接続され、他端が接地された第2のキャパシタと、
    前記第2のインダクタに並列に接続された抵抗と、
    を備えた請求項2に記載の増幅器。
  4. 前記変調波信号が入力され、前記変調波信号の一部を分岐し、第1の変調波信号と第2の変調波信号とを出力する方向性結合器と、
    前記方向性結合器が出力した前記第1の変調波信号の包絡線信号を検出する検波器と、
    前記検波器が検出した前記包絡線信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記増幅器が増幅した前記包絡線信号を遅延させる遅延調整器と、
    を備え、
    前記遅延調整器が遅延させた前記包絡線信号と前記方向性結合器が出力した前記第2の変調波信号とが前記増幅素子に入力される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の増幅器。
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