JP2016220021A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す画像表示システム1は、車両に搭載されたシステムであって、画像表示制御装置10と、表示部20とを備える。画像表示制御装置10は、車両後方を撮像した撮像画像の少なくとも一部を、無線通信により表示部20へ送信し、表示部20に表示させるための装置である。表示部20は、画像表示制御装置10から無線通信によって送信された画像を車両の乗員に対して表示する装置である。本実施形態では、所謂スマートフォン等の多機能携帯電話が、表示部20の一例として用いられる。
撮像部30は、可動部31と画像撮像部32とを備え、図2に示すように、一例として車両後方のリアウィンドの上部に設置され、車両の後方、すなわち運転者の後方視野領域の画像を撮像する。なお、撮像部30の設置位置は、これに限るものではなく、車両において運転者の後方視野領域の画像を撮像可能な位置に設置されればよい。
制御部50は、CPU51、ROM52、RAM53等を備える周知のマイクロコンピュータであり、撮像部30から取得した撮像画像信号が表す撮像画像に基づいて、運転者による運転を支援するための各種制御処理を実行する。
図2示すように、表示部20は、車両の運転席付近に設置される。一例として、表示部20は、図3に示すように、車両前方のダッシュボードの上に設けられた支持台80に設置される。この支持台80は、車両の乗員が表示部20を左右方向及び上下方向に動かすことができるように該表示部20を支持する。支持台80は、表示部20が設置されると制御部50に設置検出信号を出力するように構成される。
[1−2−1.初期設定処理]
次に、制御部50のCPU51が実行する初期設定処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。初期設定処理は、車両の乗員に、支持台80に設置された表示部20の表示面の向き(傾き)を変化させることによって、表示部20に車両の乗員が指定する後方視野領域の画像が表示されるように調整させるための処理である。初期設定処理は、支持台80に表示部20が設置されたことをきっかけとして、すなわち、支持台80からの設置検出信号が検出されたことをきっかけとして、起動される。なお、以下の説明において主語が省略されている場合は、CPU51を主語とする。
S110では、撮像画像のうち表示部20に表示させる領域の画像を表す表示画像信号を生成し、通信部60によって、表示部20へ該表示画像信号を送信させる。ここで、撮像画像のうち表示部20に表示させる領域について説明しておく。図3に示すように、本実施形態では、撮像画像90に含まれる表示枠91内の画像を表示部20に表示させる。本実施形態では、撮像画像90に対する表示枠91の位置は予め定められた位置、例えば撮像画像90の中央付近の位置などに固定されているものとして、以下の説明を行う。
S125では、S120にて取得した加速度信号に基づいて、表示部20の傾きの変化量を算出する。なお、本実施形態では加速度信号に基づいて表示部20の傾きの変化量を算出するが、加速度信号に基づいて傾きの大きさを算出してから傾きの変化量を算出するようにしてもよい。
次に、制御部50のCPU51が実行する表示処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。表示処理は、初期設定処理によって、撮像部30の光軸の向きの初期設定方向が設定された後に実行される処理である。なお、表示処理は、前述のように撮像画像90に対する表示枠91の位置が設定された後に、実行されてもよい。表示処理は、リアポジション信号が検出されたことをきっかけとして起動される。以下の説明において主語が省略されている場合は、CPU51を主語とする。
S220では、撮像画像90における表示枠91内の画像を表す表示画像信号を生成し、通信部60に該表示画像信号を表示部20へ送信させる。
[1−2−3.補正処理]
次に、制御部50のCPU51が実行する補正処理について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。補正処理は、支持台80に表示部20が設置された後であって、リアポジション信号が出力されている間に、繰り返し実行される。
S320では、S310にて取得された撮像画像の中の特徴点Gを検出する。本実施形態では、前述の初期設定処理と同様に、撮像画像中の無限遠点を特徴点Gとして検出する。
S360では、撮像部30の光軸の向きの初期設定方向に対するずれ量を検出し、検出したずれ量に基づいて、該光軸の向きにずれが生じた否かを判断する。本実施形態では一例として、撮像特徴点設定位置とS330にて特定された撮像特徴点位置との距離をずれ量として検出し、検出したずれ量が予め定められた第1の距離閾値以上である場合に、撮像部30の光軸の向きにずれが生じたと判断する。第1の距離閾値は、例えば、光軸の向きを少しずつずらした前後の撮像画像を車両の乗員に見せて、これらの撮像画像を見た車両の乗員が違和感を覚えたときのずれ量に基づいて設定されてよい。撮像部30の光軸の向きにずれが生じた場合は処理をS370へ移行させ、ずれが生じていない場合は本補正処理を終了する。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[1A]走行中であっても、車両に搭載された撮像部30の光軸の向きがずれた場合に自動で光軸の向きが補正される(S380)ため、光軸の向きがずれる前と同様の後方視野領域を撮像した画像を表示部20に表示させることができる。
[2−1.構成]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第2実施形態の補正処理を図9に示すフローチャートを用いて説明する。
S300では、初期設定手段によって撮像部30の光軸の初期設定方向が特定された後に、エンコーダ311から出力される、可動部31の基準位置に対する変位量を取得する。
S351では、第1実施形態のS350とは異なり、設定情報のうち、表示特徴点設定位置と、基準変位量とを取得する。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1F]と同様の効果に加え、次の効果[2A]が得られる。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
Claims (7)
- 車両に搭載され、撮像画像の少なくとも一部を表示部(20)に表示させる画像表示装置(50)であって、
前記車両に搭載され可動部を動かすことによって光軸の向きを調整可能なカメラ(30)、で撮像された撮像画像を取得する画像取得手段(S310)と、
予め定められたカメラの光軸の向きを初期設定方向として、カメラの光軸の向きの初期設定方向に対するずれ量を検出するずれ量検出手段(S360、S361)と、
前記ずれ量を減少させるようにカメラにおける光軸の向きを変化させる光軸指示を前記可動部へ出力する第1の補正手段(S380)と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置であって、
前記撮像画像における領域であって表示部に画像を表示させる際にユーザが予め指定した領域を、前記撮像画像に対する画像枠として設定する設定手段(S160)と、
前記ずれ量検出手段によって検出されたずれ量に応じて、前記撮像画像に対する画像枠の位置を、前記カメラの光軸のずれ量を打ち消す方向に補正する第2の補正手段(S390)と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記画像取得手段は、前記設定手段による画像枠の設定後にも撮像画像を取得し、
前記設定手段によって画像枠が設定されたときの撮像画像に対する特徴点の位置である特徴点設定位置を取得する設定位置取得手段(S330)と、
前記設定手段による画像枠の設定後に画像取得手段によって撮像画像が取得されたときの該撮像画像に対する特徴点の位置である特徴点位置を検出する特徴点位置検出手段(S320)と、
を備え、
前記ずれ量検出手段(S360)は、前記特徴点設定位置に対する特徴点位置のずれに基づいて、前記ずれ量を検出する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2または請求項3に記載の画像表示装置であって、
前記ずれ量が予め設定された可動部閾値以上である場合に前記第2の補正手段を作動させ、前記ずれ量が予め設定された可動部閾値未満である場合に前記第1の補正手段を作動させる補正作動手段(S370)
を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
前記設定手段によって画像枠が設定されたときの予め定められた基準位置に対する可動部の位置の変位量を、基準変位量として取得する基準変位量取得手段(S351)と、
前記設定手段によって前記画像枠が設定された後、前記基準位置に対する可動部の位置の変位量を取得する変位量取得手段(S300)と、
を備え、
前記ずれ量検出手段(S361)は、前記変位量取得手段によって取得された変位量の前記基準変位量に対する差分を前記ずれ量として検出する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
ユーザの操作によって傾きが調整されるように構成された表示部において該表示部の傾きの変化方向に応じた傾き変化信号を取得する傾き変化取得手段(S120)と、
前記可動部へ、前記傾きの変化方向に基づいて、前記撮像画像に対する画像枠の位置を前記傾きの変化方向と同様の方向に変化させるような同期指示を出力する同期指示出力手段(S135)と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項6に記載の画像表示装置であって、
前記同期指示が出力された後、予め定められた初期設定期間の間、前記傾き変化取得手段によって表示部の傾きの変化が検出されなかった場合に、前記同期指示に基づくカメラの光軸の向きを前記初期設定方向として設定する初期方向設定手段(S145)
を備えることを特徴とする画像表示装置。
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