JP2016219125A - 発光素子及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】或る発光素子における隣接発光素子間に漏れ電流が流れ難い発光素子を提供する。【解決手段】発光素子11は、基体上に形成された第1電極22;基体及び第1電極22上に形成され、第1電極22の一部が露出した開口部41Aを有する第1絶縁層41;第1絶縁層41上に形成され、第1絶縁層41に設けられた開口部41Aから突出した突出端部42Aを有する第2絶縁層42;第2絶縁層42上に形成され、第2絶縁層42の突出端部42Aよりも後退した端部43Aを有する第3絶縁層43;第1電極22上から第2絶縁層42及び第3絶縁層43上に亙り形成された電荷注入・輸送層51及び発光層を備えた有機層52;並びに、有機層52上に形成された第2電極24を備えており、電荷注入・輸送層51の少なくとも一部分は、第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて不連続である。【選択図】 図1

Description

本開示は、発光素子及び表示装置に関する。
近年、液晶表示装置に代わる表示装置として、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、単に、『有機EL素子』と略称する場合がある)を用いた有機エレクトロルミネッセンス表示装置(以下、単に、『有機EL表示装置』と略称する場合がある)が注目されている。有機EL表示装置は、自発光型であり、消費電力が低いという特性を有しており、また、高精細度の高速ビデオ信号に対しても十分な応答性を有するものと考えられており、実用化に向けての開発、商品化が鋭意進められている。
有機EL表示装置では、例えば、1つの画素を、赤色発光層を有し、赤色を発光する発光素子から構成された副画素、緑色発光層を有し、緑色を発光する発光素子から構成された副画素、及び、青色発光層を有し、青色を発光する発光素子から構成された副画素の3つの副画素(発光素子)から構成することで、高コントラスト、且つ、高い色再現性を実現することが可能である。一方、高解像度化のためには画素ピッチの縮小が求められるが、画素ピッチが微細化するにつれて1つの画素をこのような3つの副画素から構成することが困難となる。
そこで、全画素に亙り白色発光層を形成し、カラーフィルタを用いて白色光を着色する方法、即ち、白色発光層を有する発光素子(『白色発光素子』と呼ぶ)と赤色カラーフィルタとの組合せによる赤色副画素(『赤色発光素子』と呼ぶ)、白色発光素子と緑色カラーフィルタとの組合せによる緑色副画素(『緑色発光素子』と呼ぶ)、白色発光素子と青色カラーフィルタとの組合せによる青色副画素(『青色発光素子』と呼ぶ)の3つの副画素(発光素子)から1つの画素を構成する技術の開発が進められている。白色発光層は、全白色発光素子に亙り、連続した層として形成されている。赤色発光層、緑色発光層、青色発光層を副画素毎に形成する必要がないので、画素ピッチの微細化が可能となる。各白色発光素子において、白色発光層は第1電極と第2電極との間に形成されており、第1電極は各発光素子において独立に形成されている一方、第2電極は各発光素子において共通化されている。
このような構成にあっては、或る発光素子における第1電極と、この或る発光素子に隣接した発光素子(便宜上、『隣接発光素子』と呼ぶ)を構成する第2電極との間に、漏れ電流が流れるといった現象が生じる場合がある。そして、このような現象が生じると、本来、発光しないはずの発光素子に発光が生じる一方、発光すべき発光素子における電流低下を招き、その結果、画像に滲みが生じ、画素全体の色度が所望の色度からずれてしまう問題が起こる。
このような問題を解決する手段が、例えば、特開2014−232631号公報から周知である。この特許公開公報に開示された表示装置は、基板側から順に、それぞれが画素毎に設けられた複数の第1電極、複数の第1電極のそれぞれに対向して開口を有する。更に、開口の縁部に庇を有する絶縁層、絶縁層の庇において切断、又は、高抵抗化され、電荷注入性及び電荷輸送性の内の少なくとも一方を示す電荷注入・輸送層、全画素に共通の1又は複数の発光層を含む有機層、及び、有機層の全面に形成された第2電極を備えている。
特開2014−232631号公報
このように、上記の特許公開公報に開示された表示装置にあっては、電荷注入・輸送層が絶縁層の庇において切断され、又は、高抵抗化されるので、或る発光素子における第1電極と隣接発光素子を構成する第2電極との間に漏れ電流が流れるといった現象が生じ難い。しかしながら、場合によっては、このような構成でも漏れ電流の発生防止が不十分であることがある。
従って、本開示の目的は、或る発光素子における第1電極と隣接発光素子を構成する第2電極との間に漏れ電流が流れるといった現象が生じ難い構成、構造を有する発光素子、及び、係る発光素子から構成された表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本開示の発光素子は、
基体上に形成された第1電極、
基体及び第1電極上に形成され、第1電極の一部が露出した開口部を有する第1絶縁層、
第1絶縁層上に形成され、第1絶縁層に設けられた開口部から突出した突出端部を有する第2絶縁層、
第2絶縁層上に形成され、第2絶縁層の突出端部よりも後退した端部を有する第3絶縁層、
第1電極上から第2絶縁層及び第3絶縁層上に亙り形成された電荷注入・輸送層、
電荷注入・輸送層上に形成され、有機発光材料から成る発光層を備えた有機層、並びに、
有機層上に形成された第2電極、
を備えており、
電荷注入・輸送層の少なくとも一部分は、第2絶縁層の突出端部において不連続である。
上記の目的を達成するための本開示の表示装置は、上記の本開示の発光素子が、複数、2次元マトリクス状に配列されて成る。
本開示の発光素子あるいは本開示の表示装置を構成する発光素子(以下、これらの発光素子を総称して、便宜上、『本開示の発光素子等』と呼ぶ)において、第1絶縁層と第3絶縁層によって挟まれた第2絶縁層には開口部から突出した突出端部(即ち、第1絶縁層及び第3絶縁層から突出した突出端部)が設けられているので、第1電極上から第2絶縁層及び第3絶縁層上に亙り形成された電荷注入・輸送層の少なくとも一部分は、突出端部において確実に不連続状態となる。即ち、電荷注入・輸送層が第2絶縁層の突出端部において確実に切断され、又は、高抵抗化されるので、或る発光素子における第1電極と隣接発光素子を構成する第2電極との間に漏れ電流が流れるといった現象の発生を確実に防止することができる。尚、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また、付加的な効果があってもよい。
図1は、実施例1の表示装置の模式的な一部断面図である。 図2は、実施例1の表示装置を構成する発光素子における第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層等を拡大した模式的な一部断面図である。 図3は、実施例1の表示装置を構成する発光素子における有機層等を拡大した模式的な一部断面図である。 図4は、実施例1の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図5は、図4に引き続き、実施例1の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図6は、図5に引き続き、実施例1の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図7は、図6に引き続き、実施例1の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図8は、実施例2の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図9は、図8に引き続き、実施例2の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図10は、図9に引き続き、実施例2の表示装置の製造方法を説明するための層間絶縁層等の示す模式的な一部断面図である。 図11は、実施例2の表示装置の製造工程の途中における発光素子を構成する第1電極等の断面写真である。 図12A及び図12Bは、それぞれ、第2絶縁層の突出端部から第3絶縁層を超えた領域の上方に位置する有機層の部分の頂面がなだらかでない場合と、なだらかである場合の電界の集中状態をシミュレーションした結果を示す図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本開示を説明するが、本開示は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の発光素子及び本開示の表示装置、全般に関する説明
2.実施例1(本開示の発光素子及び本開示の表示装置)
3.実施例2(実施例1の変形)
4.その他
〈本開示の発光素子及び本開示の表示装置、全般に関する説明〉
本開示の発光素子等において、第2絶縁層の突出端部から第3絶縁層を超えた領域における第2絶縁層及び第3絶縁層の頂面はなだらかである形態とすることができ、これによって、その上に形成される有機層、第2電極もなだらかとなり、第1電極と第2電極とによって形成される電界が発光層において集中することを抑制することができる。電界集中が発光層において発生すると、発光層における発光状態が不均一になる虞が生じ、あるいは又、例えば、開口部の縁部に対応する発光層の領域が環状に(額縁状に)発光するといった現象が生じる。「第2絶縁層及び第3絶縁層の頂面はなだらかである」とは、発光素子の中心を通る仮想垂直面で第2絶縁層及び第3絶縁層を切断したときに得られる第2絶縁層及び第3絶縁層の頂面の曲線が微分可能であることを意味する。尚、頂面の曲線の一部には微分可能でない領域が含まれ得る。
上記の好ましい形態を含む本開示の発光素子等において、第1絶縁層を構成する材料と、第2絶縁層を構成する材料と、第3絶縁層を構成する材料とは、異なっている構成とすることができる。具体的には、第1絶縁層をエッチングするとき、第2絶縁層及び第3絶縁層はエッチングされ難く、第2絶縁層をエッチングするとき、第1絶縁層及び第3絶縁層はエッチングされ難く、第3絶縁層をエッチングするとき、第1絶縁層及び第2絶縁層はエッチングされ難い材料から、各絶縁層を構成することが好ましい。(第1絶縁層を構成する材料,第2絶縁層を構成する材料,第3絶縁層を構成する材料)の組合せとして、
(SiN系材料,SiC系材料,SiO2系材料)、
(SiN系材料,SiO2系材料,SiC系材料)、
(SiC系材料,SiN系材料,SiO2系材料)、
(SiC系材料,SiO2系材料,SiN系材料)、
(SiO2系材料,SiN系材料,SiC系材料)、
(SiO2系材料,SiC系材料,SiN系材料)
を挙げることができる。ここでは、SiN系材料にはSiONも含まれる。以下においても同様である。あるいは又、上記の好ましい形態を含む本開示の発光素子等において、第1絶縁層を構成する材料と、第2絶縁層及び第3絶縁層を構成する材料とは異なっており、第2絶縁層を構成する材料と、第3絶縁層を構成する材料とは同じである構成とすることができる。具体的には、第1絶縁層をエッチングするとき、第2絶縁層及び第3絶縁層はエッチングされ難く、第2絶縁層及び第3絶縁層をエッチングするとき、第1絶縁層はエッチングされ難い材料から、各絶縁層を構成することが好ましい。(第1絶縁層を構成する材料,第2絶縁層を構成する材料及び第3絶縁層を構成する材料)の組合せとして、
(SiN系材料,SiC系材料)、
(SiC系材料,SiN系材料)、
(SiN系材料,SiO2系材料)、
(SiO2系材料,SiN系材料)、
(SiC系材料,SiO2系材料)、
(SiO2系材料,SiC系材料)
を挙げることができる。或る絶縁層をエッチングするときに他の絶縁層がエッチングされ難い場合、或る絶縁層と他の絶縁層とに間には大きなエッチング選択比があると表現されるが、ここで、エッチング選択比として、限定するものではないが、2以上を挙げることができる。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子等において、電荷注入・輸送層の少なくとも一部分が第2絶縁層の突出端部において不連続となることで、電荷注入・輸送層は高抵抗化されている形態とすることができる。電荷注入・輸送層の全部が、第2絶縁層の突出端部において不連続な状態であってもよい。あるいは又、十分に高抵抗な状態であれば、電荷注入・輸送層は、一部が繋がっていてもよいし、極薄い厚さで繋がっていてもよい。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子等において、第1電極の上方における第2絶縁層の厚さは、第1電極の上方における第1絶縁層及び第3絶縁層の厚さよりも薄い形態とすることができ、これによって、電荷注入・輸送層の少なくとも一部分を、第2絶縁層の突出端部において確実に不連続な状態とすることが可能となり、電荷注入・輸送層の高抵抗化を一層確実なものとすることができる。第1電極の上方における第2絶縁層の厚さT2として、3nm乃至30nmを例示することができるし、第1電極の上方における第1絶縁層の厚さT1として、5nm乃至50nmを例示することができるし、第1電極の上方における第3絶縁層の厚さT3として、5nm乃至50nmを例示することができる。あるいは又、
0.06≦T2/T1≦ 6
0.06≦T2/T3≦ 6
0.1 ≦T3/T1≦10
を例示することができる。開口部から突出した第2絶縁層の突出端部の長さL2として、10nm乃至150nmを例示することができる。第2絶縁層の突出端部の長さL2と第1絶縁層の厚さT1と関係(アスペクト比)として、
0.5≦L2/T1≦30
を例示することができる。第1絶縁層における開口部の縁部の第1電極への射影像(『開口部縁部射影像』と呼ぶ)と第3絶縁層の端部の第1電極への射影像(『第3絶縁層端部射影像』と呼ぶ)との関係は、開口部縁部射影像と第3絶縁層端部射影像とが重なっていてもよいし、開口部縁部射影像が第3絶縁層端部射影像内に含まれる状態であってもよいし、第3絶縁層端部射影像が開口部縁部射影像内に含まれる状態であってもよい。開口部の平面形状として、正方形、四隅が丸みを帯びた正方形、長方形、四隅が丸みを帯びた長方形、円形、楕円形を例示することができる。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子等において、発光層は、異なる色を発光する少なくとも2層の発光層から構成されている形態とすることができ、この場合、有機層から出射される光は白色である形態とすることができる。具体的には、発光層は、赤色(波長:620nm乃至750nm)を発光する赤色発光層、緑色(波長:495nm乃至570nm)を発光する緑色発光層、及び、青色(波長:450nm乃至495nm)を発光する青色発光層の3層が積層された構造とすることができ、全体として白色を発光する。あるいは又、青色を発光する青色発光層、及び、黄色を発光する黄色発光層の2層が積層された構造とすることができ、全体として白色を発光する。あるいは又、青色を発光する青色発光層、及び、橙色を発光する橙色発光層の2層が積層された構造とすることができ、全体として白色を発光する。そして、このような白色を発光する白色発光素子が赤色カラーフィルタを備えることで赤色発光素子が構成され、白色発光素子が緑色カラーフィルタを備えることで緑色発光素子が構成され、白色発光素子が青色カラーフィルタを備えることで青色発光素子が構成される。赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子によって1画素が構成される。場合によっては、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子及び白色を出射する発光素子(あるいは補色光を出射する発光素子)によって1画素を構成してもよい。尚、異なる色を発光する少なくとも2層の発光層から構成されている形態にあっては、実際には、異なる色を発光する発光層が混合し、明確に各層に分離されていない場合がある。あるいは又、1つの画素を、赤色発光層を有し、赤色を発光する発光素子から構成された副画素、緑色発光層を有し、緑色を発光する発光素子から構成された副画素、及び、青色発光層を有し、青色を発光する発光素子から構成された副画素の3つの副画素(発光素子)から構成することもできる。あるいは又、1つの画素を、赤色発光層を有し、赤色を発光する発光素子から構成された副画素、緑色発光層を有し、緑色を発光する発光素子から構成された副画素、及び、青色発光層を有し、青色を発光する発光素子から構成された副画素、白色を発光する発光素子から構成された副画素(あるいは補色光を出射する発光素子)の4つの副画素(発光素子)から構成することもできる。
カラーフィルタは、所望の顔料や染料から成る着色剤を添加した樹脂によって構成されており、顔料や染料を選択することにより、目的とする赤色、緑色、青色等の波長域における光透過率が高く、他の波長域における光透過率が低くなるように調整されている。白色を発光する発光素子にあっては透明なフィルタを配設すればよい。カラーフィルタとカラーフィルタとの間にはブラックマトリクス層(遮光層)を形成してもよい。ブラックマトリクス層は、例えば、黒色の着色剤を混入した光学濃度が1以上の黒色の樹脂膜(具体的には、例えば、黒色のポリイミド樹脂から成る)、又は、薄膜の干渉を利用した薄膜フィルタから構成されている。薄膜フィルタは、例えば、金属、金属窒化物あるいは金属酸化物から成る薄膜を2層以上積層して成り、薄膜の干渉を利用して光を減衰させる。薄膜フィルタとして、具体的には、Crと酸化クロム(III)(Cr23)とを交互に積層したものを挙げることができる。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子等において、電荷注入・輸送層は、電荷注入性及び電荷輸送性の内の少なくとも一方を示す形態とすることができる。第1電極をアノード電極とし、第2電極をカソード電極とする場合、電荷注入・輸送層を、具体的には、正孔注入層から構成することができるし、正孔注入層が形成されておらず、正孔輸送層が形成されている場合、正孔輸送層から構成することができる。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子等において、限定するものではないが、
基体は、トランジスタ(具体的には、例えば、MOSFET)が形成されたシリコン半導体基板及びその上に形成された層間絶縁層から成り、
第1電極及び第1絶縁層は層間絶縁層上に形成されており、
第1電極とシリコン半導体基板に形成されたトランジスタとは、層間絶縁層に形成されたコンタクトホールを介して接続されている形態とすることができる。尚、このような形態の表示装置は、後述する上面発光型表示装置から構成される。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子を備えた本開示の表示装置において、第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層、電荷注入・輸送層、有機層及び第2電極は、複数の発光素子において共通化されている形態とすることができる。
以上に説明した各種の好ましい形態を含む本開示の表示装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)から成る構成とすることができるし、以上に説明した各種の好ましい形態を含む本開示の発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)から成る構成とすることができる。
本開示の表示装置は、別の表現をすれば、
第1基板、第2基板、及び、第1基板と第2基板とによって挟まれた画像表示部を備えており、
画像表示部には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の発光素子が、複数、2次元マトリクス状に配列されている。ここで、第1基板側に発光素子が形成されている。
本開示の表示装置は、第2基板から光を出射するトップエミッション方式(上面発光方式)の表示装置(上面発光型表示装置)とすることができるし、あるいは又、第1基板から光を出射するボトムエミッション方式(下面発光方式)の表示装置(下面発光型表示装置)とすることもできる。上面発光型表示装置にあっては、第1基板と対向する第2基板の面側にカラーフィルタ及びブラックマトリクス層を形成すればよい。一方、下面発光型表示装置にあっては、第2基板と対向する第1基板の面側にカラーフィルタ及びブラックマトリクス層を形成すればよい。前述したようにトランジスタが形成されたシリコン半導体基板及びその上に形成された層間絶縁層から基体を構成する場合、シリコン半導体基板が第1基板に相当する。以下においては、専ら、表示装置が上面発光型表示装置から構成されている例に基づき説明を行うが、表示装置が下面発光型表示装置から構成されている場合、以下の説明を、適宜、読み替えればよい。
第1基板あるいは第2基板を、シリコン半導体基板以外にも、高歪点ガラス基板、ソーダガラス(Na2O・CaO・SiO2)基板、硼珪酸ガラス(Na2O・B23・SiO2)基板、フォルステライト(2MgO・SiO2)基板、鉛ガラス(Na2O・PbO・SiO2)基板、表面に絶縁膜が形成された各種ガラス基板、石英基板、表面に絶縁膜が形成された石英基板、ポリメチルメタクリレート(ポリメタクリル酸メチル,PMMA)やポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルフェノール(PVP)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)に例示される有機ポリマー(高分子材料から構成された可撓性を有するプラスチックフィルムやプラスチックシート、プラスチック基板といった高分子材料の形態を有する)から構成することができる。第1基板と第2基板を構成する材料は、同じであっても、異なっていてもよい。但し、上面発光型表示装置にあっては、第2基板は発光素子からの光に対して透明であることが要求され、下面発光型表示装置にあっては、第1基板は発光素子からの光に対して透明であることが要求される。
第1電極を構成する材料として、第1電極をアノード電極として機能させる場合、例えば、アルミニウム(Al)及びアルミニウムを含む合金等を挙げることができるし、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)といった金属あるいは合金(例えば、銀を主成分とし、0.3質量%乃至1質量%のパラジウム(Pd)と、0.3質量%〜1質量%の銅(Cu)とを含むAg−Pd−Cu合金や、Al−Nd合金、Al−Ni合金)を挙げることもできる。第1電極の厚さとして、0.1μm乃至1μmを例示することができる。あるいは又、インジウムとスズの酸化物(ITO)や、インジウムと亜鉛の酸化物(IZO)等の正孔注入特性に優れた透明導電材料を挙げることもできるし、誘電体多層膜やアルミニウム(Al)といった光反射性の高い反射膜上に、インジウムとスズの酸化物(ITO)や、インジウムと亜鉛の酸化物(IZO)等の正孔注入特性に優れた透明導電材料を積層した構造とすることもできる。一方、第1電極をカソード電極として機能させる場合、仕事関数の値が小さく、且つ、光反射率の高い導電材料から構成することが望ましいが、アノード電極として用いられる光反射率の高い導電材料に適切な電子注入層を設けるなどして電子注入性を向上させることで、カソード電極として用いることもできる。
一方、第2電極を構成する材料(半光透過材料あるいは光透過材料)として、第2電極をカソード電極として機能させる場合、発光光を透過し、しかも、有機層に対して電子を効率的に注入できるように仕事関数の値の小さな導電材料から構成することが望ましく、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、ストロンチウム(Sr)、アルカリ金属又はアルカリ土類金属と銀(Ag)[例えば、マグネシウム(Mg)と銀(Ag)との合金(Mg−Ag合金)]、マグネシウム−カルシウムとの合金(Mg−Ca合金)、アルミニウム(Al)とリチウム(Li)の合金(Al−Li合金)等の仕事関数の小さい金属あるいは合金を挙げることができ、中でも、Mg−Ag合金が好ましく、マグネシウムと銀との体積比として、Mg:Ag=5:1〜30:1を例示することができる。あるいは又、マグネシウムとカルシウムとの体積比として、Mg:Ca=2:1〜10:1を例示することができる。第2電極の厚さとして、4nm乃至50nm、好ましくは、4nm乃至20nm、より好ましくは6nm乃至12nmを例示することができる。あるいは又、第2電極を、有機層側から、上述した材料層と、例えばITOやIZOから成る所謂透明電極(例えば、厚さ3×10-8m乃至1×10-6m)との積層構造とすることもできる。第2電極に対して、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金、銅、銅合金、金、金合金等の低抵抗材料から成るバス電極(補助電極)を設け、第2電極全体として低抵抗化を図ってもよい。一方、第2電極をアノード電極として機能させる場合、発光光を透過し、しかも、仕事関数の値の大きな導電材料から構成することが望ましい。第2電極の平均光透過率は50%乃至90%、好ましくは60%乃至90%であることが望ましい。
第1電極や第2電極の形成方法として、例えば、電子ビーム蒸着法や熱フィラメント蒸着法、真空蒸着法を含む蒸着法、スパッタリング法、化学的気相成長法(CVD法)やMOCVD法、イオンプレーティング法とエッチング法との組合せ;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法、メタルマスク印刷法といった各種印刷法;メッキ法(電気メッキ法や無電解メッキ法);リフトオフ法;レーザアブレーション法;ゾル・ゲル法等を挙げることができる。各種印刷法やメッキ法によれば、直接、所望の形状(パターン)を有する第1電極や第2電極を形成することが可能である。尚、有機層を形成した後、第2電極を形成する場合、特に真空蒸着法のような成膜粒子のエネルギーが小さな成膜方法、あるいは又、MOCVD法といった成膜方法に基づき形成することが、有機層のダメージ発生を防止するといった観点から好ましい。有機層にダメージが発生すると、リーク電流の発生による「滅点」と呼ばれる非発光画素(あるいは非発光副画素)が生じる虞がある。また、有機層の形成からこれらの電極の形成までを大気に暴露することなく実行することが、大気中の水分による有機層の劣化を防止するといった観点から好ましい。前述したとおり、場合によっては、第2電極はパターニングしなくともよく、所謂共通電極とすることができる。
有機層は発光層を備えているが、その他、例えば、正孔輸送層と発光層と電子輸送層との積層構造、正孔輸送層と電子輸送層を兼ねた発光層との積層構造等から構成することができる。有機層の形成方法として、真空蒸着法等の物理的気相成長法(PVD法);スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;転写用基板上に形成されたレーザ吸収層と有機層の積層構造に対してレーザを照射することでレーザ吸収層上の有機層を分離して、有機層を転写するといったレーザ転写法、各種の塗布法を例示することができる。有機層を真空蒸着法に基づき形成する場合、例えば、所謂メタルマスクを用い、係るメタルマスクに設けられた開口を通過した材料を堆積させることで有機層を得ることができるし、有機層を、上述したように、パターニングすること無く、全面に形成してもよい。場合によっては、有機層の一部(具体的には、例えば、正孔輸送層)の少なくとも一部分が、第2絶縁層の突出端部において不連続な状態となっていてもよい。電荷注入・輸送層の形成方法として、真空蒸着法等のPVD法を例示することができる。
正孔輸送層(正孔供給層)の厚さと電子輸送層(電子供給層)の厚さは、概ね等しいことが望ましい。あるいは又、正孔輸送層(正孔供給層)よりも電子輸送層(電子供給層)を厚くしてもよく、これによって、低い駆動電圧で高効率化に必要、且つ、発光層への十分な電子供給が可能となる。即ち、アノード電極に相当する第1電極と発光層との間に正孔輸送層を配置し、しかも、電子輸送層よりも薄い膜厚で形成することで、正孔の供給を増大させることが可能となる。そして、これにより、正孔と電子の過不足がなく、且つ、キャリア供給量も十分多いキャリアバランスを得ることができるため、高い発光効率を得ることができる。また、正孔と電子の過不足がないことで、キャリアバランスが崩れ難く、駆動劣化が抑制され、発光寿命を長くすることができる。
第1電極は、前述したとおり、層間絶縁層上に設けられている。そして、この層間絶縁層は、第1基板に形成された発光素子駆動部を覆っている。発光素子駆動部は、1又は複数のトランジスタ(例えば、MOSFETやTFT)から構成されており、トランジスタと第1電極とは、前述したとおり、層間絶縁層に設けられたコンタクトホール(コンタクトプラグ)を介して電気的に接続されている。発光素子駆動部は、周知の回路構成とすることができる。層間絶縁層の構成材料として、SiO2、BPSG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、SOG(スピンオングラス)、低融点ガラス、ガラスペーストといったSiO2系材料;SiON系材料を含むSiN系材料;アクリル樹脂やポリイミド樹脂等の絶縁性樹脂を、単独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。層間絶縁層の形成には、CVD法、塗布法、スパッタリング法、各種印刷法等の公知のプロセスが利用できる。
第2電極の上方には、有機層への水分の到達防止を目的として、絶縁性あるいは導電性の保護膜を設けることが好ましい。保護膜は、特に真空蒸着法のような成膜粒子のエネルギーが小さい成膜方法、あるいは又、CVD法やMOCVD法といった成膜方法に基づき形成することが、下地に対して及ぼす影響を小さくすることができるので好ましい。あるいは又、有機層の劣化による輝度の低下を防止するために、成膜温度を常温に設定し、更には、保護膜の剥がれを防止するために保護膜のストレスが最小になる条件で保護膜を成膜することが望ましい。また、保護膜の形成は、既に形成されている電極を大気に暴露することなく形成することが好ましく、これによって、大気中の水分や酸素による有機層の劣化を防止することができる。更には、保護膜は、有機層で発生した光を例えば80%以上、透過する材料から構成することが望ましく、具体的には、無機アモルファス性の絶縁性材料、例えば、以下に示す材料を例示することができる。このような無機アモルファス性の絶縁性材料は、グレインを生成しないため、透水性が低く、良好な保護膜を構成する。具体的には、保護膜を構成する材料として、発光層で発光した光に対して透明であり、緻密で、水分を透過させない材料を用いることが好ましく、より具体的には、例えば、アモルファスシリコン(α−Si)、アモルファス炭化シリコン(α−SiC)、アモルファス窒化シリコン(α−Si1-xx)、アモルファス酸化シリコン(α−Si1-yy)、アモルファスカーボン(α−C)、アモルファス酸化・窒化シリコン(α−SiON)、Al23を挙げることができる。保護膜を導電材料から構成する場合、保護膜を、ITOやIZOのような透明導電材料から構成すればよい。保護膜と第2基板とは、例えば、樹脂層(封止樹脂層)を介して接合されている。樹脂層(封止樹脂層)を構成する材料として、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、シアノアクリレート系接着剤といった熱硬化型接着剤や、紫外線硬化型接着剤を挙げることができる。
表示装置の最外面には、紫外線吸収層、汚染防止層、ハードコート層、帯電防止層を形成してもよいし、保護部材を配してもよい。
表示装置は、更に一層の光取出し効率の向上を図るために、共振器構造を備えていてもよい。具体的には、第1電極と有機層との界面によって構成された第1界面(あるいは、第1電極の下方に層間絶縁層を介して設けられた光反射層とこの層間絶縁層との界面)と、第2電極と有機層との界面によって構成された第2界面との間で、発光層で発光した光を共振させて、その一部を第2電極から出射させる。そして、発光層の最大発光位置から第1界面までの距離をL1、光学距離をOL1、発光層の最大発光位置から第2界面までの距離をL2、光学距離をOL2とし、m1及びm2を整数としたとき、以下の式(1−1)、式(1−2)、式(1−3)及び式(1−4)を満たしている。
0.7{−Φ1/(2π)+m1}≦2×OL1/λ≦1.2{−Φ1/(2π)+m1} (1−1)
0.7{−Φ2/(2π)+m2}≦2×OL2/λ≦1.2{−Φ2/(2π)+m2} (1−2)
1<L2 (1−3)
1<m2 (1−4)
ここで、
λ :発光層で発生した光のスペクトルの最大ピーク波長(あるいは又、発光層で発生し た光の内の所望の波長)
Φ1:第1界面で反射される光の位相シフト量(単位:ラジアン)
但し、−2π<Φ1≦0
Φ2:第2界面で反射される光の位相シフト量(単位:ラジアン)
但し、−2π<Φ2≦0
である。
尚、発光層の最大発光位置から第1界面までの距離L1とは、発光層の最大発光位置から第1界面までの実際の距離(物理的距離)を指し、発光層の最大発光位置から第2界面までの距離L2とは、発光層の最大発光位置から第2界面までの実際の距離(物理的距離)を指す。また、光学距離とは、光路長とも呼ばれ、一般に、屈折率nの媒質中を距離Lだけ光線が通過したときのn×Lを指す。以下においても、同様である。従って、平均屈折率をn0としたとき、
OL1=L1×n0
OL2=L2×n0
の関係がある。ここで、平均屈折率n0とは、有機層及び各種層間絶縁層を構成する各層の屈折率と厚さの積を合計し、有機層及び各種層間絶縁層の厚さで除したものである。また、第2電極は半光透過材料から成り、最も光取出し効率を高くし得るm1=0,m2=1である形態とすることができる。
光反射層及び第2電極は入射した光の一部を吸収し、残りを反射する。従って、反射される光に位相シフトが生じる。この位相シフト量Φ1,Φ2は、光反射層及び第2電極を構成する材料の複素屈折率の実数部分と虚数部分の値を、例えばエリプソメータを用いて測定し、これらの値に基づく計算を行うことで求めることができる(例えば、"Principles of Optic", Max Born and Emil Wolf, 1974 (PERGAMON PRESS) 参照)。尚、有機層や各種層間絶縁層等の屈折率もエリプソメータを用いて測定することで求めることができる。
このように、共振器構造を有する有機EL表示装置にあっては、実際には、白色発光素子が赤色カラーフィルタを備えることで構成された赤色発光素子は、発光層で発光した赤色光を共振させて、赤味がかった光(赤色の領域に光スペクトルのピークを有する光)を第2電極から出射する。また、白色発光素子が緑色カラーフィルタを備えることで構成された緑色発光素子は、発光層で発光した緑色光を共振させて、緑味がかった光(緑色の領域に光スペクトルのピークを有する光)を第2電極から出射する。更には、白色発光素子が青色カラーフィルタを備えることで構成された青色発光素子は、発光層で発光した青色光を共振させて、青味がかった光(青色の領域に光スペクトルのピークを有する光)を第2電極から出射する。即ち、発光層で発生した光の内の所望の波長λ(具体的には、赤色の波長、緑色の波長、青色の波長)を決定し、式(1−2)、式(1−2)、式(1−3)、式(1−4)に基づき、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子のそれぞれにおけるOL1,OL2等の各種パラメータを求めて、各発光素子を設計すればよい。
光反射層を構成する材料として、アルミニウム、アルミニウム合金(例えば、Al−Nd)、Ti/Al積層構造、クロム(Cr)、銀(Ag)、銀合金(例えば、Ag−Pd−Cu、Ag−Sm−Cu)を挙げることができ、例えば、電子ビーム蒸着法や熱フィラメント蒸着法、真空蒸着法を含む蒸着法、スパッタリング法、CVD法やイオンプレーティング法;メッキ法(電気メッキ法や無電解メッキ法);リフトオフ法;レーザアブレーション法;ゾル・ゲル法等によって形成することができる。
表示装置は、例えば、パーソナルコンピュータを構成するモニター装置として使用することができるし、テレビジョン受像機や携帯電話、PDA(携帯情報端末,Personal Digital Assistant)、ゲーム機器に組み込まれたモニター装置として使用することができる。あるいは又、電子ビューファインダー(Electronic View Finder,EVF)や頭部装着型ディスプレイ(Head Mounted Display,HMD)に適用することができる。
実施例1は、本開示の発光素子(具体的には、有機EL素子)、及び、本開示の表示装置(具体的には、有機EL表示装置)に関する。実施例1の表示装置(以下、有機EL表示装置と呼ぶ場合がある)の模式的な一部断面図を図1に示し、実施例1の表示装置を構成する発光素子における第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層等を拡大した模式的な一部断面図を図2に示し、有機層等を拡大した模式的な一部断面図を図3に示す。実施例1の有機EL表示装置は、アクティブマトリックス型のカラー表示の有機EL表示装置であり、上面発光型表示装置である。即ち、第2電極を通して光が出射される。
実施例1の有機EL表示装置は、次に述べる実施例1の発光素子11が、複数、2次元マトリクス状に配列されて成る。あるいは又、実施例1の有機EL表示装置は、別の表現をすれば、第1基板21、第2基板23、及び、第1基板21と第2基板23とによって挟まれた画像表示部10を備えており、画像表示部10には、次に述べる実施例1の発光素子11が、複数、2次元マトリクス状に配列されている。第1基板側に発光素子11が形成されている。
実施例1の発光素子11は、
基体上に形成された第1電極22、
基体及び第1電極22上に形成され、第1電極22の一部が露出した開口部41Aを有する第1絶縁層41、
第1絶縁層41上に形成され、第1絶縁層41に設けられた開口部41Aから突出した突出端部42Aを有する第2絶縁層42、
第2絶縁層42上に形成され、第2絶縁層42の突出端部42Aよりも後退した端部43Aを有する第3絶縁層43、
第1電極22上から第2絶縁層42及び第3絶縁層43上に亙り形成された電荷注入・輸送層51、
電荷注入・輸送層51上に形成され、有機発光材料から成る発光層を備えた有機層52、並びに、
有機層52上に形成された第2電極24、
を備えており、
電荷注入・輸送層51の少なくとも一部分は、第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて不連続である。
実施例1にあっては、第1絶縁層41を構成する材料と、第2絶縁層42を構成する材料と、第3絶縁層43を構成する材料とは、異なっている。具体的には、第1絶縁層41をエッチングするとき、第2絶縁層42及び第3絶縁層43はエッチングされ難く、第2絶縁層42をエッチングするとき、第1絶縁層41及び第3絶縁層43はエッチングされ難く、第3絶縁層43をエッチングするとき、第1絶縁層41及び第2絶縁層42はエッチングされ難い材料から、各絶縁層41,42,43は構成されている。(第1絶縁層41を構成する材料,第2絶縁層42を構成する材料,第3絶縁層43を構成する材料)の組合せは、具体的には、(SiN系材料,SiC系材料,SiO2系材料)である。また、第1電極22の上方における第2絶縁層42の厚さT2は、第1電極22の上方における第1絶縁層41及び第3絶縁層43の厚さT1,T3よりも薄い。具体的には、第1電極22の上方における厚さT1が30nmの第1絶縁層41はSiNから成り、第1電極22の上方における厚さT2が20nmの第2絶縁層42はSiCから成り、第1電極22の上方における厚さT3が50nmの第3絶縁層43はSiO2から成る。開口部41Aから突出した第2絶縁層42の突出端部42Aの長さL2は、例えば、100nmである。また、第2絶縁層42の突出端部42Aの長さL2と第1絶縁層41の厚さT1と関係(アスペクト比)は、
2/T1=3.3
である。開口部縁部射影像は第3絶縁層端部射影像内に含まれている。云い換えれば、第3絶縁層43の端部43Aは、開口部41Aの縁部41Bよりも突出している。開口部縁部射影像から第3絶縁層端部射影像までの距離(突出量)は、例えば、50nmである。開口部41Aの平面形状は、例えば、2μm×2μmの四隅が丸みを帯びた矩形形状、又は、直径2μmの円形である。第2絶縁層42の突出端部42Aと第1絶縁層41に設けられた開口部41の縁部41Bと第1電極22によって囲まれた領域には、電荷注入・輸送層51が形成されていてもよいし、有機層52の一部が形成されていてもよいが、図1に示す例では空所となっている。
また、第2絶縁層42の突出端部42Aから第3絶縁層43を超えた領域における第2絶縁層42及び第3絶縁層43の頂面はなだらかである。
第2絶縁層の突出端部から第3絶縁層を超えた領域の上方に位置する有機層の部分の頂面がなだらかでない場合と、なだらかである場合の電界の集中状態をシミュレーションした結果を、図12A及び図12Bに示す。図12A及び図12Bの大きさは、縦250nm、横250nmに相当する。図12Aにおいて、「A」で囲んだ領域である開口部の端部の電界強度を「1」としたとき、頂面がなだらかでない「B」で囲んだ有機層の領域の電界強度は、0.92であった。一方、図12Bにおいて、「C」で囲んだ領域である開口部の端部の電界強度は0.78であり、第3絶縁層の上部の領域である「D」で囲んだ領域の電界強度は0.81であり、頂面がなだらかな「E」、「F」で囲んだ有機層領域の電界強度は、それぞれ、0.64、0.66であった。尚、図12Bに示す例のシミュレーションにあっては、第1絶縁層に設けられた開口部の縁部を省略した。このように、第2絶縁層42の突出端部42Aから第3絶縁層43を超えた領域における第2絶縁層42及び第3絶縁層43の頂面をなだらかにすることで、その上に形成される有機層52、第2電極24もなだらかとなり、第1電極22と第2電極24とによって形成される電界が発光層において集中することを抑制することができることが判る。
ここで、電荷注入・輸送層51の少なくとも一部分が第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて不連続となることで、電荷注入・輸送層51は高抵抗化されている。電荷注入・輸送層51の全部が、第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて不連続な状態であってもよい。
実施例1において、有機層52は、電荷注入・輸送層側から、正孔輸送層(HTL:Hole Transport Layer)と発光層と電子輸送層(ETL:Electron Transport Layer)と電子注入層(EIL:Electron InjectionLayer)との積層構造を有する。発光層は、異なる色を発光する少なくとも2層の発光層から構成されており、有機層52から出射される光は白色である。具体的には、発光層は、赤色を発光する赤色発光層、緑色を発光する緑色発光層、及び、青色を発光する青色発光層の3層が積層された構造を有する。発光層を、青色を発光する青色発光層、及び、黄色を発光する黄色発光層の2層が積層された構造とすることもできるし、青色を発光する青色発光層、及び、橙色を発光する橙色発光層の2層が積層された構造とすることができる。赤色を表示すべき発光素子(赤色発光素子11R)には赤色カラーフィルタ12Rが備えられており、緑色を表示すべき発光素子(緑色発光素子11G)には緑色カラーフィルタ12Gが備えられており、青色を表示すべき発光素子(青色発光素子11B)には青色カラーフィルタ12Bが備えられている。赤色発光素子11R、緑色発光素子11G及び青色発光素子11Bは、カラーフィルタを除き、同じ構成、構造を有する。カラーフィルタ12とカラーフィルタ12との間にはブラックマトリクス層(遮光層)13が形成されている。そして、カラーフィルタ12及びブラックマトリクス層13は、第1基板21と対向する第2基板23の面側に形成されている。これによって、発光層とカラーフィルタ12との間の距離を短くすることができ、発光層から出射した光が隣接する他色のカラーフィルタ12に入射して混色が生じることを抑制することができる。
実施例1において、電荷注入・輸送層51は、電荷注入性及び電荷輸送性の内の少なくとも一方を示す。具体的には、電荷注入・輸送層51は、正孔注入層(HIL:Hole Injection Layer)から構成されている。
正孔注入層として機能する電荷注入・輸送層51は、正孔注入効率を高める層であると共に、リークを防止するバッファ層として機能し、厚さは、例えば2nm乃至10nm程度である。正孔注入層は、例えば、以下の式(A)又は式(B)で表されるヘキサアザトリフェニレン誘導体から成る。
ここで、R1〜R6は、それぞれ、独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、アルールアミノ基、炭素数20以下の置換あるいは無置換のカルボニル基、炭素数20以下の置換あるいは無置換のカルボニルエステル基、炭素数20以下の置換あるいは無置換のアルキル基、炭素数20以下の置換あるいは無置換のアルケニル基、炭素数20以下の置換あるいは無置換のアルコキシ基、炭素数30以下の置換あるいは無置換のアリール基、炭素数30以下の置換あるいは無置換の複素環基、ニトリル基、シアノ基、ニトロ基、又は、シリル基から選ばれる置換基であり、隣接するRm(m=1〜6)は環状構造を介して互いに結合してもよい。また、X1〜X6は、それぞれ、独立に、炭素又は窒素原子である。
正孔輸送層は発光層への正孔輸送効率を高める層である。発光層では、電界が加わると電子と正孔との再結合が起こり、光を発生する。電子輸送層は発光層への電子輸送効率を高める層であり、電子注入層は発光層への電子注入効率を高める層である。
正孔輸送層は、例えば、厚さが40nm程度の4,4′,4″−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン〈m−MTDATA〉又はα−ナフチルフェニルジアミン〈αNPD〉から成る。
発光層は、混色により白色光を生じる発光層であり、例えば、上述したとおり、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層が積層されて成る。
赤色発光層では、電界が加わることにより、第1電極22から注入された正孔の一部と、第2電極24から注入された電子の一部とが再結合して、赤色の光が発生する。このような赤色発光層は、例えば、赤色発光材料、正孔輸送性材料、電子輸送性材料及び両電荷輸送性材料の内、少なくとも1種の材料を含んでいる。赤色発光材料は、蛍光性の材料であってもよいし、燐光性の材料であってもよい。厚さが5nm程度の赤色発光層は、例えば、4,4−ビス(2,2−ジフェニルビニン)ビフェニル〈DPVBi〉に、2,6−ビス[(4’−メトキシジフェニルアミノ)スチリル]−1,5−ジシアノナフタレン〈BSN〉を30質量%混合したものから成る。
緑色発光層では、電界が加わることにより、第1電極22から注入された正孔の一部と、第2電極24から注入された電子の一部とが再結合して、緑色の光が発生する。このような緑色発光層は、例えば、緑色発光材料、正孔輸送性材料、電子輸送性材料及び両電荷輸送性材料の内、少なくとも1種の材料を含んでいる。緑色発光材料は、蛍光性の材料であってもよいし、燐光性の材料であってもよい。厚さが10nm程度の緑色発光層は、例えば、DPVBiに、クマリン6を5質量%混合したものから成る。
青色発光層では、電界が加わることにより、第1電極22から注入された正孔の一部と、第2電極24から注入された電子の一部とが再結合して、青色の光が発生する。このような青色発光層は、例えば、青色発光材料、正孔輸送性材料、電子輸送性材料及び両電荷輸送性材料の内、少なくとも1種の材料を含んでいる。青色発光材料は、蛍光性の材料であってもよいし、燐光性の材料であってもよい。厚さが30nm程度の青色発光層は、例えば、DPVBiに、4,4’−ビス[2−{4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル}ビニル]ビフェニル〈DPAVBi〉を2.5質量%混合したものから成る。
厚さが20nm程度の電子輸送層は、例えば、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム〈Alq3〉から成る。厚さが0.3nm程度の電子注入層は、例えば、LiFあるいはLi2O等から成る。
発光素子11は、有機層52を共振部とした共振器構造を有していてもよい。この場合、発光面から反射面(具体的には、第1電極22及び第2電極24)までの距離を適切に調整するために、有機層52の厚さは、8×10-8m以上、5×10-7m以下であることが好ましく、1.5×10-7m以上、3.5×10-7m以下であることがより好ましい。
そして、第1絶縁層41、第2絶縁層42、第3絶縁層43、電荷注入・輸送層51、有機層52及び第2電極24は、複数の発光素子において共通化されている。即ち、これらの層41,42,43,51,52及び第2電極24は、パターニングされておらず、所謂ベタ膜の状態にある。このように、発光素子毎に発光層を塗り分けて形成する(パターニング形成する)のではなく、全発光素子において共通の発光層をベタ成膜することで、例えば画角が数インチ以下で、画素ピッチが数十マイクロメートル以下である、小型、且つ、高解像度の表示装置にも対応可能となる。
第2電極24の上方には、有機層52への水分の到達防止を目的として、絶縁性あるいは導電性の保護膜26(具体的には、例えばSiO2系材料やSiN系材料から成る)が設けられている。また、保護膜26と第2基板23とは、例えばエポキシ系接着剤から成る樹脂層(封止樹脂層)27を介して接合されている。アノード電極として機能する第1電極22は、厚さ0.1μmのアルミニウム(Al−Ni合金)から成る。カソード電極として機能する第2電極24は厚さ10nmのMg−Ag合金から成る。
実施例1において、基体は、トランジスタ(具体的には、例えば、MOSFET)30が形成されたシリコン半導体基板(第1基板21)、及び、その上に形成されたSiO2から成る層間絶縁層25から構成されている。第1電極22及び第1絶縁層41は層間絶縁層25上に形成されており、第1電極22とシリコン半導体基板(第1基板21)に形成されたトランジスタ30とは、層間絶縁層25に形成されたコンタクトホール36を介して接続されている。ここで、MOSFETから成るトランジスタ30は、ゲート電極31、ゲート絶縁層32、チャネル形成領域33、ソース/ドレイン領域34から構成されており、各トランジスタ30の間には素子分離領域35が形成され、これによって、トランジスタ30は相互に分離されている。
以下、実施例1の有機EL表示装置の製造方法の概要を説明する。
[工程−100]
先ず、シリコン半導体基板(第1基板21)に発光素子駆動部を公知のMOSFET製造プロセスに基づき形成した後、全面に、層間絶縁層25をCVD法に基づき形成する。そして、トランジスタ30の一方のソース/ドレイン領域の上方に位置する層間絶縁層25の部分に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき接続孔を形成する。その後、接続孔を含む層間絶縁層25の上に金属層を、例えば、スパッタリング法に基づき形成し、次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき金属層をパターニングすることで、層間絶縁層25上に第1電極22を形成することができる(図4参照)。第1電極22は、各発光素子毎に分離されている。
[工程−110]
その後、全面に、CVD法に基づき、第1絶縁層形成層44、第2絶縁層形成層45及び第3絶縁層形成層46を、順次、形成する(図5参照)。次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、第3絶縁層形成層46をパターニングする。具体的には、第3絶縁層形成層46上にレジスト層を形成し、フォトリソグラフィ技術に基づきレジスト層をパターニングする。そして、パターニングされたレジスト層をエッチング用マスクとして用いて第3絶縁層形成層46を非等方的にエッチングした後、レジスト層を除去する。こうして、図6に示す構造を得ることができる。
その後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、第2絶縁層形成層45をパターニングする。具体的には、第2絶縁層形成層45上にレジスト層を形成し、フォトリソグラフィ技術に基づきレジスト層をパターニングする。そして、パターニングされたレジスト層をエッチング用マスクとして用いて第2絶縁層形成層45を非等方的にエッチングした後、レジスト層を除去する。こうして、図7に示す構造を得ることができる。
更に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、第1絶縁層形成層44をパターニングする。具体的には、第1絶縁層形成層44上にレジスト層を形成し、フォトリソグラフィ技術に基づきレジスト層をパターニングする。そして、パターニングされたレジスト層をエッチング用マスクとして用いて第1絶縁層形成層44を等方的にエッチングした後、レジスト層を除去する。こうして、図2に示す構造を得ることができる。
[工程−120]
次に、例えば、真空蒸着法といったPVD法に基づき電荷注入・輸送層51を全面に形成する。このとき、電荷注入・輸送層51は、第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて、切断されるか、あるいは、一部において極薄い膜で繋がった状態となる。このように、第2絶縁層42の突出端部42Aによって、電荷注入・輸送層51を、別途パターニングすることなく、第1電極22毎(発光素子11毎)に、確実に分離した状態で形成することができる。
[工程−130]
その後、電荷注入・輸送層51上に、有機層52を、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法といったPVD法、スピンコート法やダイコート法等のコーティング法等によって成膜する。このとき、有機層52の一部(例えば、正孔輸送層)が、突出端部42Aによって切断されてもよいが、図1では、有機層52全体が切断されずに繋がっている状態を図示している。
[工程−140]
次いで、例えば真空蒸着法等に基づき、有機層52の全面に第2電極24を形成する。このようにして、第1電極22上に、有機層52及び第2電極24を、例えば、真空雰囲気において連続して成膜することができる。その後、例えばCVD法又はPVD法によって、全面に保護膜26を形成する。最後に、樹脂層(封止樹脂層)27を介して保護膜26と第2電極22とを貼り合わせる。尚、第2基板23には、予めカラーフィルタ12R,12G,12B、及び、ブラックマトリクス層13を形成しておく。そして、カラーフィルタ12が形成された面を貼り合わせ面とする。こうして、図1に示した有機EL表示装置を得ることができる。
以上のとおり、実施例1にあっては、第1絶縁層41と第3絶縁層43によって挟まれた第2絶縁層42には、開口部41Aから突出した突出端部42A(即ち、第1絶縁層41及び第3絶縁層43から突出した突出端部42A)が設けられているので、第1電極22上から第2絶縁層42及び第3絶縁層43上に亙り形成された電荷注入・輸送層51の少なくとも一部分は、突出端部42Aにおいて確実に不連続状態となる。即ち、電荷注入・輸送層51が第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて確実に切断され、又は、高抵抗化されるので、或る発光素子における第1電極22と隣接発光素子を構成する第2電極24との間に漏れ電流が流れるといった現象の発生を確実に防止することができる。また、画素全体の色度が所望の色度からずれてしまうことが無くなり、白色発光素子から出射される白色光の色度の改善を図ることができる。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の発光素子において、第1絶縁層41を構成する材料と、第2絶縁層42及び第3絶縁層43を構成する材料とは異なっており、第2絶縁層42を構成する材料と、第3絶縁層43を構成する材料とは同じである。具体的には、第1絶縁層41をエッチングするとき、第2絶縁層42及び第3絶縁層43はエッチングされ難く、第2絶縁層42及び第3絶縁層43をエッチングするとき、第1絶縁層41はエッチングされ難い材料から、各絶縁層41,42,43は構成されている。より具体的には、第1絶縁層41を構成する材料はSiNから成り、第2絶縁層42及び第3絶縁層43を構成する材料はSiO2から成る。以上の点を除き、実施例2の表示装置、発光素子の構成、構造は、実施例1の表示装置、発光素子の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
以下、実施例2の有機EL表示装置の製造方法の概要を説明する。
[工程−200]
先ず、実施例1の[工程−100]と同様にして、シリコン半導体基板(第1基板21)に発光素子駆動部を公知のMOSFET製造プロセスに基づき形成した後、層間絶縁層25の形成、第1電極22の形成を行う。
[工程−210]
その後、全面に、CVD法に基づき、第1絶縁層形成層47、第2/第3絶縁層形成層48を、順次、形成する。次いで、第2/第3絶縁層形成層48上にレジスト層49を形成し、フォトリソグラフィ技術に基づきレジスト層をパターニングすることで、開口部49Aを有し、順テーパー状のレジスト層49を形成する(図8参照)。そして、パターニングされたレジスト層49をエッチング用マスクとして用いて第2/第3絶縁層形成層48を非等方的にエッチングした後、レジスト層を除去する。こうして、図9に示す構造を得ることができる。
その後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、第1絶縁層形成層47をパターニングする。具体的には、第1絶縁層形成層47上にレジスト層を形成し、フォトリソグラフィ技術に基づきレジスト層をパターニングする。そして、パターニングされたレジスト層をエッチング用マスクとして用いて第1絶縁層形成層47を等方的にエッチングした後、レジスト層を除去する。こうして、図10に示す構造を得ることができる。
[工程−220]
次に、実施例1の[工程−120]、[工程−130]、[工程−140]と同様の工程を実行することで、実施例2の有機EL表示装置を得ることができる。
以上のとおり、実施例2にあっても、第1絶縁層41と第3絶縁層43によって挟まれた第2絶縁層42には、開口部41Aから突出した突出端部42A(即ち、第1絶縁層41及び第3絶縁層43から突出した突出端部42A)が設けられているので、第1電極22上から第2絶縁層42及び第3絶縁層43上に亙り形成された電荷注入・輸送層51の少なくとも一部分は、突出端部42Aにおいて確実に不連続状態となる。即ち、電荷注入・輸送層51が第2絶縁層42の突出端部42Aにおいて確実に切断され、又は、高抵抗化されるので、或る発光素子における第1電極22と隣接発光素子を構成する第2電極24との間に漏れ電流が流れるといった現象の発生を確実に防止することができる。しかも、画素全体の色度が所望の色度からずれてしまうことが無くなり、白色発光素子から出射される白色光の色度の改善を図ることができる。
図11に、[工程−210]が完了した時点での、発光素子を構成する第1電極等の断面写真を示す。第2絶縁層42の突出端部42Aの先端部が、写真撮影用の試料作製時、若干、下方に曲がってしまっているが、第1絶縁層41と第3絶縁層43によって挟まれた第2絶縁層42には、開口部41Aから突出した突出端部42Aが設けられていることが明確に判る。
以上、本開示を好ましい実施例に基づき説明したが、本開示はこれらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した表示装置、有機EL表示装置、発光素子、有機EL素子の構成、構造の構成は例示であり、適宜、変更することができる。第1絶縁層を、下層第1絶縁層及び上層第1絶縁層の2層から構成し、第1電極22と第1電極22の間に露出した層間絶縁層25の部分の下層第1絶縁層を形成し、下層第1絶縁層、及び、第1電極の縁部に、平坦な上層第1絶縁層を形成してもよい。実施例においては、専ら、白色発光素子とカラーフィルタの組合せから副画素を構成したが、代替的に、1つの画素を、赤色発光層を有し、赤色を発光する発光素子から構成された副画素、緑色発光層を有し、緑色を発光する発光素子から構成された副画素、及び、青色発光層を有し、青色を発光する発光素子から構成された副画素の3つの副画素(発光素子)から構成することもできる。
尚、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
[A01]《発光素子》
基体上に形成された第1電極、
基体及び第1電極上に形成され、第1電極の一部が露出した開口部を有する第1絶縁層、
第1絶縁層上に形成され、第1絶縁層に設けられた開口部から突出した突出端部を有する第2絶縁層、
第2絶縁層上に形成され、第2絶縁層の突出端部よりも後退した端部を有する第3絶縁層、
第1電極上から第2絶縁層及び第3絶縁層上に亙り形成された電荷注入・輸送層、
電荷注入・輸送層上に形成され、有機発光材料から成る発光層を備えた有機層、並びに、
有機層上に形成された第2電極、
を備えており、
電荷注入・輸送層の少なくとも一部分は、第2絶縁層の突出端部において不連続である発光素子。
[A02]第2絶縁層の突出端部から第3絶縁層を超えた領域における第2絶縁層及び第3絶縁層の頂面はなだらかである[A01]に記載の発光素子。
[A03]第1絶縁層を構成する材料と、第2絶縁層を構成する材料と、第3絶縁層を構成する材料とは、異なっている[A01]又は[A02]に記載の発光素子。
[A04]第1絶縁層を構成する材料と、第2絶縁層及び第3絶縁層を構成する材料とは異なっており、第2絶縁層を構成する材料と、第3絶縁層を構成する材料とは同じである[A01]又は[A02]に記載の発光素子。
[A05]電荷注入・輸送層の少なくとも一部分が第2絶縁層の突出端部において不連続となることで、電荷注入・輸送層は高抵抗化されている[A01]乃至[A04]のいずれか1項に記載の発光素子。
[A06]第1電極の上方における第2絶縁層の厚さは、第1電極の上方における第1絶縁層及び第3絶縁層の厚さよりも薄い[A01]乃至[A05]のいずれか1項に記載の発光素子。
[A07]発光層は、異なる色を発光する少なくとも2層の発光層から構成されている[A01]乃至[A06]のいずれか1項に記載の発光素子。
[A08]有機層から出射される光は白色である[A07]に記載の発光素子。
[A09]電荷注入・輸送層は、電荷注入性及び電荷輸送性の内の少なくとも一方を示す[A01]乃至[A08]のいずれか1項に記載の発光素子。
[A10]基体は、トランジスタが形成されたシリコン半導体基板及びその上に形成された層間絶縁層から成り、
第1電極及び第1絶縁層は層間絶縁層上に形成されており、
第1電極とシリコン半導体基板に形成されたトランジスタとは、層間絶縁層に形成されたコンタクトホールを介して接続されている[A01]乃至[A09]のいずれか1項に記載の発光素子。
[B01]《表示装置》
[A01]乃至[A10]のいずれか1項に記載の発光素子が、複数、2次元マトリクス状に配列されて成る表示装置。
[B02]第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層、電荷注入・輸送層、有機層及び第2電極は、複数の発光素子において共通化されている[B01]に記載の表示装置。
10・・・画像表示部、11・・・発光素子、11R・・・赤色発光素子、11G・・・緑色発光素子、11B・・・青色発光素子、12R・・・赤色カラーフィルタ、12G・・・緑色カラーフィルタ、12B・・・青色カラーフィルタ、13・・・ブラックマトリクス層、21・・・第1基板、22・・・第1電極、23・・・第2基板、24・・・第2電極、25・・・層間絶縁層、26・・・保護膜、27・・・樹脂層(封止樹脂層)、30・・・トランジスタ(MOSFET)、31・・・ゲート電極、32・・・ゲート絶縁層、33・・・チャネル形成領域、34・・・ソース/ドレイン領域、35・・・素子分離領域、36・・・コンタクトホール、41・・・第1絶縁層、42・・・第1絶縁層に設けられた開口部、42A・・・開口部の縁部、42・・・第2絶縁層、42A・・・突出端部、43・・・第3絶縁層、43A・・・第3絶縁層の端部、44,47・・・第1絶縁層形成層、45・・・第2絶縁層形成層、46・・・第3絶縁層形成層、48・・・第2/第3絶縁層形成層、49・・・レジスト層、49A・・・レジスト層に設けられた開口部、51・・・電荷注入・輸送層、52・・・有機層

Claims (12)

  1. 基体上に形成された第1電極、
    基体及び第1電極上に形成され、第1電極の一部が露出した開口部を有する第1絶縁層、
    第1絶縁層上に形成され、第1絶縁層に設けられた開口部から突出した突出端部を有する第2絶縁層、
    第2絶縁層上に形成され、第2絶縁層の突出端部よりも後退した端部を有する第3絶縁層、
    第1電極上から第2絶縁層及び第3絶縁層上に亙り形成された電荷注入・輸送層、
    電荷注入・輸送層上に形成され、有機発光材料から成る発光層を備えた有機層、並びに、
    有機層上に形成された第2電極、
    を備えており、
    電荷注入・輸送層の少なくとも一部分は、第2絶縁層の突出端部において不連続である発光素子。
  2. 第2絶縁層の突出端部から第3絶縁層を超えた領域における第2絶縁層及び第3絶縁層の頂面はなだらかである請求項1に記載の発光素子。
  3. 第1絶縁層を構成する材料と、第2絶縁層を構成する材料と、第3絶縁層を構成する材料とは、異なっている請求項1に記載の発光素子。
  4. 第1絶縁層を構成する材料と、第2絶縁層及び第3絶縁層を構成する材料とは異なっており、第2絶縁層を構成する材料と、第3絶縁層を構成する材料とは同じである請求項1に記載の発光素子。
  5. 電荷注入・輸送層の少なくとも一部分が第2絶縁層の突出端部において不連続となることで、電荷注入・輸送層は高抵抗化されている請求項1に記載の発光素子。
  6. 第1電極の上方における第2絶縁層の厚さは、第1電極の上方における第1絶縁層及び第3絶縁層の厚さよりも薄い請求項1に記載の発光素子。
  7. 発光層は、異なる色を発光する少なくとも2層の発光層から構成されている請求項1に記載の発光素子。
  8. 有機層から出射される光は白色である請求項7に記載の発光素子。
  9. 電荷注入・輸送層は、電荷注入性及び電荷輸送性の内の少なくとも一方を示す請求項1に記載の発光素子。
  10. 基体は、トランジスタが形成されたシリコン半導体基板及びその上に形成された層間絶縁層から成り、
    第1電極及び第1絶縁層は層間絶縁層上に形成されており、
    第1電極とシリコン半導体基板に形成されたトランジスタとは、層間絶縁層に形成されたコンタクトホールを介して接続されている請求項1に記載の発光素子。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の発光素子が、複数、2次元マトリクス状に配列されて成る表示装置。
  12. 第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層、電荷注入・輸送層、有機層及び第2電極は、複数の発光素子において共通化されている請求項11に記載の表示装置。
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