JP2016217838A - クラッチ動作観測装置及びクラッチ動作観測方法 - Google Patents

クラッチ動作観測装置及びクラッチ動作観測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クラッチの挙動をより精度良く観測することができる。
【解決手段】本発明に係るクラッチ動作観測装置は、トランスミッション内部のクラッチの係合機構をサブアセンブリ状態で動作させて観測する。クラッチ動作観測装置は、外周面から内部の係合機構を視認可能とする観測窓部を有するクラッチドラムと、クラッチドラムの外周面の一部を撮影する撮影部と、クラッチドラムの回転中において観測窓部の位置を検出する位置検出部とを備える。撮影部は、位置検出部によって検出された観測窓部の位置が撮影部の撮影範囲内に位置するときに、観測窓部を介して動作中の係合機構を撮影する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クラッチ動作観測装置及びクラッチ動作観測方法に関し、特に、トランスミッション内部のクラッチをサブアセンブリ状態で動作させて観測する技術に関する。
特許文献1には、トランスミッション内部の係合機構の性能をサブアセンブリ状態で評価する係合機構評価装置が開示されている。この係合機構評価装置は、トルク計、回転計及び圧力変換器により検出されたトルク、回転数及び油圧の各検出値をフィードバックして各検出値が予め設定した各設定値と一致するように電流指令値をリアルタイムに演算している。これにより、係合機構であるクラッチが部品状態であっても、アッセンブリ状態相当の実働挙動を再現可能としている。
さらに、この係合機構評価装置は、高速度カメラによってクラッチの挙動を外部から撮影するようにしている。
特開2009−236729号公報
ここで、特許文献1に開示の係合機構評価装置が撮影する対象のクラッチは高速回転しているため、高速度カメラであっても、クラッチにおいて測定したい部分を精度良く撮影することができないという問題がある。
本発明は、クラッチの挙動をより精度良く観測することができるクラッチ動作観測装置及びクラッチ動作観測方法を提供するものである。
本発明の第1の態様に係るクラッチ動作観測装置は、トランスミッション内部のクラッチの係合機構をサブアセンブリ状態で動作させて観測するクラッチ動作観測装置であって、外周面から内部の前記係合機構を視認可能とする観測窓部を有するクラッチドラムと、前記クラッチドラムの外周面の一部を撮影する撮影部と、前記クラッチドラムの回転中において前記観測窓部の位置を検出する位置検出部と、を備え、前記撮影部は、前記位置検出部によって検出された前記観測窓部の位置が前記撮影部の撮影範囲内に位置するときに、前記観測窓部を介して動作中の前記係合機構を撮影するものである。
これによれば、クラッチドラムの外周面から内部の係合機構を視認可能とする観測窓部が撮影範囲内に位置するときに撮影を行うことが可能となる。よって、観測窓部を介して動作中の係合機構を的確に撮影することができるため、クラッチの挙動をより精度良く観測することができる。
また、上述したクラッチ動作観測装置は、さらに、前記クラッチドラムに対して潤滑油を供給する潤滑油供給部と、前記潤滑油供給部から前記クラッチドラムまでの油路に、前記潤滑油の供給と遮断を切り替え可能なバルブと、を備えるようにしてもよい。
これによれば、クラッチの係合機構の観測時にクラッチドラムへの潤滑油を遮断することができる。また、クラッチの係合機構を観測していない時にはクラッチドラムへの潤滑油を供給することができる。よって、クラッチの焼付防止を実現しつつも、飛散油による像のひずみを抑制することができる。
また、上述したクラッチ動作観測装置では、前記係合機構は、前記クラッチドラムの内周に設けられたクラッチプレートと、クラッチハブに設けられており前記クラッチプレートと係合される摩擦板と、前記クラッチプレートと前記摩擦板を係合するために前記クラッチプレートを前記摩擦板に対して押圧するピストンと、を有し、前記クラッチプレート、前記摩擦板、及び、前記ピストンの各々は、互いに異なる色の塗料が塗布されているようにしてもよい。さらに、前記クラッチプレート、前記摩擦板、及び、前記ピストンの各々は、赤色以外の色の塗料が塗布されているようにしてもよい。
これによれば、係合機構の構成要素(ピストン、クラッチプレート、及び摩擦板)のコントラストを向上して、各構成要素のエッジの抽出を容易にすることができる。また、赤色以外の色の塗料を使用することで、各構成要素の色が、クラッチに供給される潤滑油と異なる色となり、コントラストをより向上することができる。
また、上述したクラッチ動作観測装置では、前記クラッチドラムは、その外周面に磁性体を有するとともに、その外周面にその回転方向に対して交互に山部と谷部とを有し、前記クラッチドラムは、前記山部及び前記谷部のいずれか一方に前記観測窓部を有し、前記位置検出部は、前記クラッチドラムの外周面からの磁気の変化を検出する磁気センサを有し、前記磁気センサによって検出された磁気の変化に基づいて、前記観測窓部を有する山部又は谷部が前記撮影部の撮影範囲内に位置することを検出するようにしてもよい。
これによれば、クラッチドラムの形状を有効利用して、クラッチドラムの外周面から内部の係合機構を視認可能とする観測窓部が撮影範囲内に位置するときを的確に検出することができる。
本発明の第2の態様に係るクラッチ動作観測方法は、トランスミッション内部のクラッチの係合機構をサブアセンブリ状態で動作させて観測するクラッチ動作観測方法であって、外周面から内部の前記係合機構を視認可能とする観測窓部を有するクラッチドラムの回転中において、前記観測窓部の位置を検出するステップと、前記検出された観測窓部の位置が、前記クラッチドラムの外周面の一部を撮影する撮影部の撮影範囲内に位置するときに、前記観測窓部を介して動作中の前記係合機構を撮影するものである。
これによれば、クラッチドラムの外周面から内部の係合機構を視認可能とする観測窓部が撮影範囲内に位置するときに撮影を行うことが可能となる。よって、観測窓部を介して動作中の係合機構を的確に撮影することができるため、クラッチの挙動をより精度良く観測することができる。
上述した本発明の態様によれば、クラッチの挙動をより精度良く観測することができるクラッチ動作観測装置及びクラッチ動作観測方法を提供することができる。
実施の形態に係る可視化システム1の構成を示す図である。 実施の形態に係る可視化ユニットの内部構成を示す図である。 実施の形態に係る可視化窓のA方向矢視図である。 実施の形態に係る同期回路の構成を示す図である。 実施の形態に係る回転センサの出力信号を示す図である。 実施の形態に係る同期回路の出力信号を示す図である。 実施の形態に係るクラッチの内部構成を示す図である。 実施の形態に係る係合機構のストローク前の状態を示す図である。 実施の形態に係る係合機構のストローク中の状態を示す図である。 実施の形態に係る係合機構のストローク後の状態を示す図である。 実施の形態に係るクラッチの潤滑機構を示す図である。 実施の形態に係る可視化ユニットの外観図である。 比較例に係る係合機構のストローク前の状態を示す図である。 比較例に係る係合機構のストローク中の状態を示す図である。 比較例に係る係合機構のストローク後の状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について説明する。以下の実施の形態に示す具体的な数値などは、実施の形態の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、それに限定されるものではない。また、以下の記載及び図面では、説明の明確化のため、当業者にとって自明な事項などについては、適宜、省略及び簡略化がなされている。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る可視化装置1の構成について説明する。図1に示すように、可視化装置1は、可視化ユニット2と、同期回路3と、高速度カメラ4と、照明5と、圧力センサ6と、ECU(Electronic Control Unit)制御装置7と、ECT(Electronic Control Transmission)−ECU8と、トリガSW(スイッチ)9と、を有する。以下、「ECT−ECU8」を、単に「ECU8」とも呼ぶ。
可視化ユニット2は、自動車の構成要素の一単位(サブアセンブリ)である。可視化ユニット2は、可視化対象(観測対象)となるクラッチの係合機構を含む単位である。可視化ユニット2は、例えば、トランスミッションを含むトランスアクスルケース、又は、トランスミッションケースである。また、係合機構は、クラッチにおいて、後述するピストン、クラッチプレート、及び摩擦板が含まれる範囲が該当する。
同期回路3は、高速度カメラ4が撮影をすべきタイミングとなったときに、高速度カメラ4に対して撮影を指示する回路である。より具体的には、同期回路3は、高速度カメラ4の撮影タイミングで、撮影を指示する信号を高速度カメラ4に出力する。
高速度カメラ4は、同期回路3からの撮影の指示に応じて、可視化ユニット2を撮影する撮影装置である。より具体的には、高速度カメラ4は、同期回路3からの撮影を指示する信号が入力されたときに、可視化ユニット2を撮影する。そして、高速度カメラ4は、撮影画像を示す撮影画像データを高速度カメラ4の内部の記憶装置に記録する。記憶装置は、例えば、ハードディスク又はメモリ等である。
照明5は、可視化ユニット2における、高速度カメラ4の撮影範囲を照らす照明装置である。照明装置は、例えば、白熱灯又はLED(Light Emitting Diode)等である。
圧力センサ6は、可視化ユニット2内のクラッチに関する油圧を検出し、検出した油圧をECU制御装置7に通知する。より具体的には、圧力センサ6は、可視化ユニット2内のクラッチに関する油圧を検出し、検出した油圧を示す油圧信号を生成し、ECU制御装置7に出力する。圧力センサ6は、上述のクラッチに関する油圧として、例えば、クラッチの油圧室に作動油を供給するオイルポンプの元圧、又は、クラッチの油圧室の油圧等を検出する。また、可視化装置1は、複数の圧力センサ6を有するようにし、複数の圧力センサ6の各々で、オイルポンプの元圧、及び、可視化ユニット2が有する複数のクラッチの油圧室の油圧の各々を検出するようにしてもよい。
ECU制御装置7は、ECU8を制御するとともに、圧力センサ6から通知された油圧を記録する。より具体的には、ECU制御装置7は、可視化装置1によるクラッチの係合機構の観測を開始するときに、可視化ユニット2の制御の開始を指示する指示信号をECU8に出力する。また、ECU制御装置7は、圧力センサ6から出力された油圧データを取得し、ECU制御装置7の内部の記憶装置に記録する。ECU制御装置7は、例えば、上述のECU8の制御及び油圧の記録等の各種処理を実行するパーソナルコンピュータと、パーソナルコンピュータが他の装置(圧力センサ6、ECU8、トリガSW9)との間での各種情報(各種信号及び各種データ)を送受信可能とするためのIO−BOX等が含まれる。上述したECU制御装置7の内部の記憶装置とは、例えば、パーソナルコンピュータが有するハードディスク又はメモリ等である。
ECU8は、ECU制御装置7からの制御に応じて、可視化ユニット2を動作させる。ECU8は、ECU制御装置7からの可視化ユニット2の制御の開始を指示する指示信号に応じて、可視化ユニット2の制御を開始する。より具体的には、ECU8は、可視化ユニット2に接続されたトルクコンバータを動作させる。これにより、可視化ユニット2内のインプットシャフトが回転する。また、ECU8は、可視化ユニット2におけるクラッチの油圧を制御し、クラッチの係合機構を動作させる。この動作は、係合機構の係合及び開放のいずれかを1度だけ実施してもよく、係合機構の係合及び開放を1度だけ実施してもよく、係合機構の係合及び開放を繰り返し実施してもよい。この動作中の係合機構を高速度カメラ4によって撮影することで、係合機構の観測を可能とする。
トリガSW9は、ユーザからクラッチの係合機構の観測開始を指示する入力を受け、その入力を高速度カメラ4及びECU制御装置7に通知する入力装置である。より具体的には、ユーザは、クラッチの係合機構の観測開始を指示する場合に、トリガSW9を押下する。トリガSW9は、ユーザからの押下に応じて、クラッチの係合機構の観測開始を指示する指示信号を高速度カメラ4及びECU制御装置7に出力する。ECU制御装置7は、トリガSW9からの指示信号に応じて、油圧データの取得を開始する。高速度カメラ4は、トリガSW9からの指示信号に応じて、可視化ユニット2の撮影を開始する。
このように、撮影画像データと油圧データを記録するタイミングを揃えることで、撮影画像データと油圧データの各々が、高速度カメラ4とECU制御装置7の各々に別々に記録される場合であっても、撮影画像データと、その撮影画像データが示す撮影画像の撮影時における油圧を示す油圧データとの対応付けを容易としている。
続いて、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る可視化ユニット2の内部構成について説明する。図2に示すように、可視化ユニット2は、可視化窓10と、クラッチドラム11と、回転センサ12とを有する。クラッチドラム11は、その外周面において、複数の山部13と、複数の谷部14とを有する。複数の谷部14の各々は、通し穴15を有する。
可視化窓10は、可視化ユニット2のケースに追加工を施すことで設けられた窓である。可視化窓10は、可視化ユニット2のケース内部の潤滑油の飛散を防止しつつも、可視化ユニット2のケース内部を視認可能とする窓である。可視化窓10は、可視化ユニット2のケース内部を視認可能となるように透明な材質が用いられている。可視化窓10に用いられる材質は、例えば、石英ガラスである。可視化ユニット2のケースと可視化窓10との隙間は、例えば、アルミ板とシール材でモールドされている。
クラッチドラム11は、可視化ユニット2の内部に設けられたクラッチの一部を構成する。クラッチドラム11は、その外周面において、その回転方向に対して交互に山部13と谷部14とを有する。通し穴15は、クラッチドラム11の外周面から内部に向けて貫通する貫通孔である。よって、クラッチドラム11の外周面から、通し穴15を介して、クラッチ内部の係合機構を視認可能である。
ここで、高速度カメラ4と照明5とは、可視化窓10の上方に設置されている。高速度カメラ4は、可視化窓10を介して、クラッチドラム11の一部を撮影することが可能となっている。言い換えると、高速度カメラ4は、クラッチドラム11の一部を、その撮影範囲に含む。照明5は、可視化窓10を介して、クラッチドラム11における、高速度カメラ4の撮影範囲を照らす。
すなわち、図3に示すように、可視化窓10からは、クラッチドラム11の外周面の一部を視認することが可能である。また、図3に示すように、クラッチドラム11の外周面の一部が、高速度カメラ4の撮影範囲16に含まれる。高速度カメラ4の撮影範囲16は、例えば、図3に示すように、少なくとも1つの通し穴15の全体を含むことができるだけの大きさを有している。
回転センサ12は、通し穴15の位置を検出する装置である。回転センサ12は、クラッチドラム11における撮影範囲16の上方、かつ、可視化窓10の下方に設置されている。回転センサ12は、自身の下方に位置する撮影範囲16内に、通し穴15が位置するか否かを検出する。回転センサ12は、検出結果に応じて、通し穴15が撮影範囲16内に位置するか否かを示す信号を同期回路3に出力する。この信号に基づいて、同期回路3は、通し穴15が撮影範囲16内に位置するときに、撮影を指示する信号を高速度カメラ4に出力する。これにより、高速度カメラ4は、撮影範囲16内に通し穴15が位置するときに、撮影をすることを可能とする。
続いて、図4を参照して、本発明の実施の形態に係る同期回路3の構成について説明する。図4に示すように、オペアンプOPと、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、第1の可変抵抗(抵抗分圧回路)VR1と、第2の可変抵抗VR2とを有する。
上述の通し穴15が撮影範囲16内に位置するか否かを示す信号として、通し穴15が撮影範囲16内に位置するか否かに応じた電流値の電流INが同期回路3に入力される。第2の抵抗R2の一端と、オペアンプOPの非反転入力端子は、回転センサ12からの電流INの入力(電圧源)と接続されている。オペアンプOPの出力端子は、第2の可変抵抗VR2の一端と接続されている。第2の可変抵抗VR2の他端は、第1の抵抗R1の一端と接続されている。第1の可変抵抗VR1の一端は、上述の電圧源と接続されている。第2の抵抗R2の他端と、第1の抵抗R1の他端と、第1の可変抵抗VR1の他端は、グランドと接続されている。
より具体的には、第1の可変抵抗VR1は、抵抗分圧回路として、一端が電圧源と接続され、かつ他端が電圧出力端と接続される抵抗(図示せず)と、一端がその電圧出力端と接続され、かつ他端がグランドと接続される抵抗(図示せず)とを含んでいる。この電圧出力端は、オペアンプOPの反転入力端子と接続されている。
そして、第1の抵抗R1の一端と他端の間の電圧が、高速度カメラ4に対する信号として、高速度カメラ4に出力される。
この同期回路3によれば、図5に示すように、回転センサ12からの電流が入力された場合に、図6に示すように、電圧が高速度カメラ4に出力される。図5に示すように、回転センサ12は、自身の下方の検出位置においてクラッチドラム11の谷部14を検出している場合には、第1の電流値の電流を出力し、自身の下方の検出位置においてクラッチドラム11の山部13を検出している場合には、第1の電流値よりも高い第2の電流値の電流を出力する。
この谷部14及び山部13の検出は、クラッチドラム11の外周面に途切れることなく一周するように磁性体を有するようにすることで実現する。回転センサ12は、クラッチドラム11の外周面の磁性体が発生する磁気を検出し、検出した磁気の大きさに応じた電流を生成して同期回路3に供給する磁気センサである。すなわち、クラッチドラム11の谷部14のように、クラッチドラム11の外周面と回転センサ12との距離が遠くなる場合には、回転センサ12が検出する磁気も小さくなる。このように小さい磁気が検出されている間は、回転センサ12は、その磁気に応じて第1の電流値の電流を出力する。一方、クラッチドラム11の山部13のように、クラッチドラム11の外周面と回転センサ12との距離が近くなる場合には、クラッチドラム11の谷部14と比較して、回転センサ12が検出する磁気も大きくなる。このように大きい磁気が検出されている間は、回転センサ12は、その磁気に応じて、第1の電流値よりも大きい第2の電流値の電流を出力する。
このようにして、図5に示すような電流が同期回路3に入力されると、同期回路3は、図6に示すように、第1の電流値の電流が入力される期間では、0V(第1の電圧値)の電圧を出力し、第2の電流値の電流が入力される期間では、それよりも高い所定の電圧値(第2の電圧値)の電圧を出力する。すなわち、同期回路3は、コンパレータとして機能する。よって、第1の可変抵抗VR1の抵抗値(上述の第1の可変抵抗VR1に含まれる2つの抵抗値)は、第1の電流値に対応する期間が0Vの電圧となる基準電圧がオペアンプOPの反転入力端子に入力されるように予め定められる。また、第2の可変抵抗VR2の抵抗値は、第2の電流値に対応する期間が所望の電圧値の電圧となるように予め定められる。これにより、同期回路3は、図6に示すようなパルス信号が高速度カメラ4に出力する。
例えば、第1の抵抗R1の抵抗値は、1kΩとされ、第2の抵抗R2の抵抗値は、300Ωとされる。また、例えば、第1の可変抵抗VR1の抵抗値は、1kΩとされ、第2尾可変抵抗VR2の抵抗値は、5kΩとされる。
高速度カメラ4は、図6に示すように、同期回路3から入力されるパルス信号の立ち下りエッジの入力タイミングを、撮影タイミングとする。すなわち、高速度カメラ4は、パルス信号の立ち下りエッジが入力されたときに撮影を行う。これによれば、クラッチドラム11の山部13が撮影範囲16から抜けて、通し穴15を有する谷部14が撮影範囲16に入るときに撮影を行うことができる。そのため、通し穴15を介して、クラッチ内部の係合機構を撮影することができる。
続いて、図7を参照して、本発明の実施の形態に係るクラッチ20の内部構成について説明する。図7に示すように、クラッチ20は、クラッチドラム11と、クラッチハブ17と、ピストン21と、クラッチプレート22と、摩擦板23と、スプリングリテーナ24と、リターンスプリング25と、油圧室26とを有する。
ピストン21は、複数のクラッチプレート22及び複数の摩擦板23を回転軸方向(図7の右方向)に押圧して摩擦係合させる。複数のクラッチプレート22は、クラッチドラム11の内周部と嵌合(スプライン嵌合)されており、クラッチドラム11によって回転軸方向(図7の左右方向)に移動自在に支持されている。複数の摩擦板23は、クラッチハブ17の外周部と嵌合(スプライン嵌合)されており、クラッチハブ17によって回転軸方向に移動自在に支持されている。クラッチプレート22と摩擦板23は、回転軸方向に対して交互に配置されている。
スプリングリテーナ24は、ピストン21と対向するように配置されている。リターンスプリング25は、スプリングリテーナ24においてピストン21と対向する面に設置されており、ピストン21を油圧室26側(図7の左方向)に付勢する。油圧室26は、クラッチドラム11内部において、クラッチドラム11とピストン21との間の空間として形成されている。
クラッチ20を係合する場合、ECU8は、油圧室26に作動油を供給して、油圧室26の油圧が上昇させる。油圧室26からの油圧により、ピストン21がクラッチプレート22及び摩擦板23側(図7の右方向)に押されて、リターンスプリング25が圧縮する。これにより、ピストン21がクラッチプレート22及び摩擦板23側に移動し、複数のクラッチプレート22及び複数の摩擦板23が係合される。すなわち、クラッチ20は、係合状態となる。
一方、クラッチ20を開放する場合、ECU8は、油圧室26への作動油の供給を停止して、油圧室26の油圧を低下させる。圧縮されていたリターンスプリング25の弾性力によって、ピストン21は、油圧室26側(図7の左方向)に押し戻される。これにより、ピストン21が油圧室26側に移動し、複数のクラッチプレート22及び複数の摩擦板23が開放される。すなわち、クラッチ20は、開放状態となる。
続いて、図8〜図10を参照して、本発明の実施の形態に係るクラッチ20の係合機構の動作、及び、その動作における撮影画像の例について説明する。図8〜図10の各々は、上図としてクラッチ20の係合機構の動作中における状態を示し、下図としてその状態における撮影画像の模式図を示している。図8〜図10の下図は、実際の可視化実験の結果(可視化装置1の動作結果)となる撮影画像のうち、0フレーム目、750フレーム目、1800フレーム目の撮影画像を、内容把握を容易とするために模式的に示した図である。
以下、図8〜図10において、4つのクラッチプレート22を、最も左のものから右に向かって順に、1つ目、2つ目、3つ目、4つ目と呼ぶ。また、3つの摩擦板23を、最も左のものから右に向かって順に、1つ目、2つ目、3つ目と呼ぶ。
図8は、ピストン21のストローク前の係合機構の状態を示している。図8の上図に示すように、ピストン21によるクラッチプレート22の押圧は開始されておらず、係合機構において、ピストン21、クラッチプレート22、及び、摩擦板23の各々は、離間している。このときには、高速度カメラ4によって、図8の下図に示すような撮影画像が撮影される。
図9は、ピストン21のストローク中の係合機構の状態を示している。図9の上図に示すように、ピストン21によるクラッチプレート22の押圧が開始されている。ピストン21によって1つ目のクラッチプレート22が押圧されることで回転軸方向(図9の右方向)に移動し、その隣に位置する1つ目の摩擦板23と係合されている。また、その1つ目の摩擦板23が1つ目のクラッチプレート22を介してピストン21によって押圧されることで回転軸方向(図9の右方向)に移動し、その隣に位置する2つ目のクラッチプレート22と係合されている。3つ目及び4つ目のクラッチプレート22は、まだ他のクラッチプレート22とは係合されておらず、2つ目及び3つ目の摩擦板23も、まだ他の摩擦板23とは係合されていない。このときには、高速度カメラ4によって、図9の下図に示すような撮影画像が撮影される。
図10は、ピストン21のストローク後の係合機構の状態を示している。図10の上図に示すように、ピストン21がクラッチプレート22を押圧する方向(図10の右方向)に最大限まで移動している。ピストン21によって全てのクラッチプレート22及び全ての摩擦板23が押圧されて係合されている。すなわち、ピストン21が1つ目のクラッチプレート22と係合され、1つ目〜4つ目のクラッチプレート22と1つ目〜3つ目の摩擦板23が交互に係合されている。このときには、高速度カメラ4によって、図10の下図に示すような撮影画像が撮影される。
ここで、図8〜図10の下図に示すように、ピストン21、クラッチプレート22、及び、摩擦板23の各々は、相互に異なる色の塗料が塗布されている。また、クラッチプレート22、及び、摩擦板23の各々は、通し穴15を介して視認できる面のみに塗料が塗布されており、通し穴15を介して視認できない面には塗料が塗布されていない。このように、クラッチ20の係合機構の構成部品21〜23の側面に着色を施すことで、コントラストを向上している。例えば、ピストン21は黄色とし、クラッチプレート22は白色とし、摩擦板23は青色としてもよい。なお、好ましくは、ピストン21、クラッチプレート22、及び、摩擦板23は、赤色以外の色で着色を施すとよい。このように、クラッチ20に供給される潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)の色(赤色)と異なる色を使用することで、コントラストをより向上することができる。
続いて、図11及び図12を参照して、本発明の実施の形態に係る可視化ユニット2のクラッチ20の潤滑機構について説明する。図11に示すように、クラッチ20の潤滑機構として、オイルポンプ30と、バルブボディ31と、潤滑油遮断バルブ32とを有する。
オイルポンプ30は、オイルパン(図示せず)内の潤滑油を吸い上げ、バルブボディ31に供給する。バルブボディ31は、潤滑油の油圧を調整しつつクラッチ20に供給する。ここで、可視化ユニット2は、バルブボディ31からクラッチ20への潤滑油の油路として、既設の油路40と、追加工によって設けられたバイパス油路41とを有する。既設の油路40は、追加工によって潤滑油を通さないように加工されている。すなわち、潤滑油は、バイパス油路41を経由して、バルブボディ31からクラッチ20に供給される。
ここで、バイパス油路41には、潤滑油遮断バルブ32が設けられている。作業者は、潤滑油遮断バルブ32を開閉することで、バイパス油路41を介してのバルブボディ31からクラッチ20への潤滑油の供給及び遮断を切り替えることができる。
図12は、可視化ユニット2の外観図を示している。図12に示すように、既設の油路40は、可視化ユニット2のケース内に設けられているが、可視化ユニット2のケースの外側にバイパス油路41が新設される。そして、このバイパス油路41に潤滑油遮断バルブ32が設けられる。
潤滑油遮断バルブ32が閉じられることで、クラッチ20への潤滑油が遮断される。これにより、クラッチ20の係合機構の観測の実施時(可視化実験時)には、作業者が潤滑油遮断バルブ32を閉じることで、潤滑油の供給を停止して潤滑油の飛散による像のひずみを抑制することができる。一方、潤滑油遮断バルブ32が開けられることで、クラッチ20に潤滑油が供給される。これにより、クラッチ20の係合機構の観測を実施していない時には、作業者が潤滑油遮断バルブ32を開けることで、潤滑油の供給を再開してクラッチパック(クラッチプレート22及び摩擦板23)の焼付を防止することができる。
続いて、図13〜図15を参照して、本実施の形態の効果について説明する。図13〜図15は、上図としてクラッチの係合機構の動作中における状態を示し、下図としてその状態における撮影画像を示している。図13〜図15の下図は、実際の可視化実験の結果となる撮影画像のうち、0フレーム目、1250フレーム目、2500フレーム目の撮影画像を示したものである。図13は、ピストンのストローク前の係合機構の状態を示し、図14は、ピストンのストローク中の係合機構の状態を示し、図15は、ピストンのストローク後の係合機構の状態を示す。
ここで、図13〜図15に示す撮影画像を撮影した比較例では、図8〜図10に示す撮影画像を撮影した可視化システム1と比較して、同期回路3及び回転センサ12による同期撮影の機構と、バイパス油路41及び潤滑油遮断バルブ32による撮影画像のひずみ防止の機構と、ピストン21及びクラッチパック(クラッチプレート22及び摩擦板23)の着色によるコントラストの向上が施されていない。このような比較例に係る構成では、次の(1)〜(3)に説明する問題が発生する。
(1)ドラム通し穴のフレームアウト
回転に応じた撮影の同期を既設の回転センサを利用して実施した場合、トルクの伝送経路でのねじれ成分、又は、ギヤのかみ合い成分の影響で、撮影画像において通し穴(係合機構)がフレームアウトしてしまうという問題がある。既設の回転センサは、例えば、クランクシャフトの回転数を検出するエンジンクランク角センサ、インプットシャフトの回転数を検出する力回転数センサ、又は、ドライブピニオンシャフトの回転数を検出する出力回転数センサ等である。トルクの伝送経路のねじれ成分による影響とは、変速時(クラッチの係合又は開放時)のトルク変化に起因してシャフトがたわみ、像がずれることを言う。また、ギヤのかみ合い成分による影響とは、変速時にギヤがもつガタ分、像がずれることを言う。
(2)潤滑油飛散による像のひずみ
上述したように、可視化を実施したいピストン周辺はクラッチパックの焼付防止のために、潤滑油による潤滑を施している。この影響で可視化したいピストン周辺に潤滑油が飛散し、像がひずんでしまうという問題がある。
(3)低コントラストによるピストンの識別困難
クラッチにおけるピストン及びクラッチパックは全て鋼材であり、エッジ部分の抽出が困難で挙動の把握ができないという問題がある。また、高コントラストを実現するために、ピストン全面に塗料を塗布すると、塗膜による挙動変化、及び、剥離塗膜がバルブボディに侵入することによる挙動変化が懸念される。剥離塗膜がバルブボディに侵入することによる挙動変化として、剥離塗膜がスプールバルブに引っ掛かることにより、油圧を制御するバルブの動きが鈍くなることや、バルブが全く動かなくなる(スティックする)ことが考えられる。
以上に説明した(1)〜(3)の問題の各々を、本実施の形態では、以下の(1)〜(3)の各々の構成により解決している。
(1)高速度カメラ4、同期回路3、及び回転センサ12
本実施の形態では、可視化対象となるクラッチドラム11の通し穴15を直接検出し、その検出をパルス信号として高速度カメラ4に通知して同期撮影を行うようにしている。これにより、伝送経路でのねじれ成分及びギヤのかみ合い成分によるフレームアウトの影響を排除し、通し穴15での同期撮影を実現している。
(2)潤滑油遮断バルブ32
本実施の形態では、可視化実施時(観測実施時)に潤滑油遮断バルブ32によってクラッチ20への潤滑油を遮断できるようにしている。これにより、クラッチパックの焼付防止を実現しつつも、飛散油による像のひずみの抑制を実現している。
(3)ピストン21及びクラッチパック(クラッチプレート22及び摩擦板23)への耐オイル塗料の塗布
本実施の形態では、ピストン21及びクラッチパック(クラッチプレート22及び摩擦板23)の側面に着色を施している。これにより、ピストン21及びクラッチパックを高コントラスト化し、ピストンエッジの抽出を実現している。また、ピストン21及びクラッチパックの側面のみに塗料を塗布することで、剥離塗膜がバルブボディに侵入することによるソレノイドバルブのスティックによる挙動変化の抑制を実現している。
以上に説明したように、本実施の形態に係る可視化装置1(クラッチ動作観測装置)は、外周面から内部の係合機構を視認可能とする観測窓部(通し穴15)を有するクラッチドラム11と、クラッチドラム11の外周面の一部を撮影する撮影部(高速度カメラ4及び同期回路3)と、クラッチドラム11の回転中において観測窓部の位置を検出する位置検出部(回転センサ12)とを備える。そして、撮影部は、位置検出部によって検出された観測窓部の位置が撮影部の撮影範囲内に位置するときに、観測窓部を介して動作中の係合機構を撮影する。
これによれば、クラッチドラム11の外周面から内部の係合機構を視認可能とする観測窓部が撮影範囲内に位置するときに撮影を行うことが可能となる。よって、観測窓部を介して動作中の係合機構を的確に撮影することができるため、クラッチ20の挙動をより精度良く観測することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施の形態では、クラッチ20の係合機構において、クラッチプレート22が4つであり、摩擦板23が3つである例について説明したが、クラッチプレート22及び摩擦板23の数は、この例に限られない。
上記実施の形態では、クラッチドラム11において、通し穴15が谷部14に設けられる例について説明したが、これに限られない。通し穴15は、クラッチドラム11の山部13に設けられていてもよい。この場合には、撮影範囲16内に通し穴15が位置するか否かと、同期回路3の出力電圧が第1の電圧となるか第2の電圧となるかの関係が、上述いた例とは逆となるため、高速度カメラ4は、パルス信号の立ち上がりエッジの入力タイミングを撮影タイミングとすればよい。
上記実施の形態では、通し穴15が、クラッチドラム11の外周面から内部に向けて貫通する貫通孔である例について説明したが、これに限られない。クラッチドラム11の内部を視認可能とする観測窓部であれば、通し穴15(貫通孔)であってもよく、可視化窓10と同様に透明な材質で構成された窓であってもよい。
1 可視化装置
2 可視化ユニット
3 同期回路
4 高速度カメラ
5 照明
6 圧力センサ
7 ECU制御装置
8 ECT−ECU
10 可視化窓
11 クラッチドラム
12 回転センサ(磁気センサ)
13 山部
14 谷部
15 通し穴
16 撮影範囲
20 クラッチ
21 ピストン
22 クラッチプレート
23 摩擦板
24 スプリングリテーナ
25 リターンスプリング
26 油圧室
30 オイルポンプ
31 バルブボディ
32 潤滑油遮断バルブ
40 油路
41 バイパス油路

Claims (6)

  1. トランスミッション内部のクラッチの係合機構をサブアセンブリ状態で動作させて観測するクラッチ動作観測装置であって、
    外周面から内部の前記係合機構を視認可能とする観測窓部を有するクラッチドラムと、
    前記クラッチドラムの外周面の一部を撮影する撮影部と、
    前記クラッチドラムの回転中において前記観測窓部の位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記撮影部は、前記位置検出部によって検出された前記観測窓部の位置が前記撮影部の撮影範囲内に位置するときに、前記観測窓部を介して動作中の前記係合機構を撮影する、
    クラッチ動作観測装置。
  2. 前記クラッチ動作観測装置は、さらに、
    前記クラッチドラムに対して潤滑油を供給する潤滑油供給部と、
    前記潤滑油供給部から前記クラッチドラムまでの油路に、前記潤滑油の供給と遮断を切り替え可能なバルブと、を備えた、
    請求項1に記載のクラッチ動作観測装置。
  3. 前記係合機構は、前記クラッチドラムの内周に設けられたクラッチプレートと、クラッチハブに設けられており前記クラッチプレートと係合される摩擦板と、前記クラッチプレートと前記摩擦板を係合するために前記クラッチプレートを前記摩擦板に対して押圧するピストンと、を有し、
    前記クラッチプレート、前記摩擦板、及び、前記ピストンの各々は、互いに異なる色の塗料が塗布されている、
    請求項1又は2に記載のクラッチ動作観測装置。
  4. 前記クラッチプレート、前記摩擦板、及び、前記ピストンの各々は、赤色以外の色の塗料が塗布されている、
    請求項3に記載のクラッチ動作観測装置。
  5. 前記クラッチドラムは、その外周面に磁性体を有するとともに、その外周面にその回転方向に対して交互に山部と谷部とを有し、
    前記クラッチドラムは、前記山部及び前記谷部のいずれか一方に前記観測窓部を有し、
    前記位置検出部は、前記クラッチドラムの外周面からの磁気の変化を検出する磁気センサを有し、前記磁気センサによって検出された磁気の変化に基づいて、前記観測窓部を有する山部又は谷部が前記撮影部の撮影範囲内に位置することを検出する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のクラッチ動作観測装置。
  6. トランスミッション内部のクラッチの係合機構をサブアセンブリ状態で動作させて観測するクラッチ動作観測方法であって、
    外周面から内部の前記係合機構を視認可能とする観測窓部を有するクラッチドラムの回転中において、前記観測窓部の位置を検出するステップと、
    前記検出された観測窓部の位置が、前記クラッチドラムの外周面の一部を撮影する撮影部の撮影範囲内に位置するときに、前記観測窓部を介して動作中の前記係合機構を撮影する、
    を備えたクラッチ動作観測方法。
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