JP2016217169A - エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法 - Google Patents

エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016217169A
JP2016217169A JP2015099809A JP2015099809A JP2016217169A JP 2016217169 A JP2016217169 A JP 2016217169A JP 2015099809 A JP2015099809 A JP 2015099809A JP 2015099809 A JP2015099809 A JP 2015099809A JP 2016217169 A JP2016217169 A JP 2016217169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
water pump
engine
valve
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015099809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6511953B2 (ja
Inventor
友章 廣澤
Tomoaki Hirosawa
友章 廣澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015099809A priority Critical patent/JP6511953B2/ja
Publication of JP2016217169A publication Critical patent/JP2016217169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6511953B2 publication Critical patent/JP6511953B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Abstract

【課題】エンジン本体と過給機で過給された吸気との両方を冷却して排気ガス性能の悪化を回避しながら燃費を向上しつつ、ラジエータの数を増やすことなく装置の重厚長大化を抑制するエンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法を提供する。
【解決手段】副冷却回路40に、冷却水W1がラジエータ34を経由せずに循環する第一冷却回路41と、冷却水W2が電動ウォータポンプ42によりそのラジエータ34を経由して循環する第二冷却回路43と、ウォータポンプ32の出口における出口温度Toutがコンプレッサ13の出口における吸気温度Ta未満の場合に、電動ウォータポンプ42を停止すると共に副冷却回路40の流路を第一冷却回路41に切り換え、一方、出口温度Toutが吸気温度Ta以上の場合に、電動ウォータポンプ42を駆動すると共に第二冷却回路43に切り換える冷却回路切換機構と、を備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法に関し、より詳細には、エンジン本体と過給機で過給された吸気との両方を冷却して排気ガス性能の悪化を回避しながら燃費を向上しつつ、ラジエータの数を増やすことなく装置の重厚長大化を抑制するエンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法に関する。
エンジン用冷却装置には、エンジン本体に加えて、過給機で過給された吸気を冷却水によって冷却する水冷式熱交換器を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、エンジンの低回転時や低負荷時の水冷式熱交換器に供給される冷却水の温度が過給器の出口の吸気の温度以上の場合には、吸気を冷却できずに却って吸気の温度が上昇し、燃焼時の必要吸気量が確保できずに排気ガス性能が悪化するという問題や、その必要吸気量を確保するために過給圧を上げるとタービンの仕事増加に伴って燃費が悪化するという問題があった。
そこで、上記の装置は、エンジン本体に供給される冷却水を冷却するためのエンジン用ラジエータとは別に、水冷式熱交換器に供給される冷却水を冷却するためのインタークーラ用ラジエータとの二つのラジエータを備えて、水冷式熱交換器に供給される冷却水の温度が過給器の出口の吸気の温度以上の場合には、インタークーラ冷却用のラジエータの水量を調節することで、排気ガス性能の悪化を抑制しながら燃費を向上している。
しかし、エンジン用ラジエータとインタークーラ冷却用ラジエータとの二つのラジエータを備えることは、装置の重厚長大化を招き、結果として燃費が悪化するという新たな問題が生じていた。
実公平6−25637号公報
本発明の目的は、エンジン本体と過給機で過給された吸気との両方を冷却して排気ガス性能の悪化を回避しながら燃費を向上しつつ、ラジエータの数を増やすことなく装置の重厚長大化を抑制することができるエンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法を提供することである。
上記の目的を達成する本発明のエンジン用冷却装置は、冷却水が、機械式ウォータポンプ、エンジン本体、ラジエータ及び該ラジエータをバイパスするバイパス通路のどちらか一方、並びに、該機械式ウォータポンプの順に循環する主冷却回路と、冷却水が、過給機で過給された吸気を冷却する水冷式熱交換器に循環する副冷却回路と、を備えたエンジン用冷却装置において、前記副冷却回路に、冷却水が、前記機械式ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、及び前記機械式ウォータポンプの順に循環する第一冷却回路と、冷却水が、電動ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、前記ラジエータ、及び該電動ウォータポンプの順に循環する第二冷却回路と、前記水冷式熱交換器に流れる冷却水の流路を、前記機械式ウォータポンプの出口における冷却水の出口温度が前記過給機の出口における吸気の吸気温度未満の場合に、前記第一冷却回路に切り換えると共に前記電動ウォータポンプを停止し、一方、該出口温度が該吸気温度以上の場合に、前記第二冷却回路に切り換えると共に前記電動ウォータポンプを駆動する冷却回路切換機構と、を備えたことを特徴とするものである。
また、上記の目的を達成する本発明のエンジンの冷却方法は、冷却水を、機械式ウォータポンプ、エンジン本体、ラジエータ及び該ラジエータをバイパスするバイパス通路のどちらか一方、並びに、該機械式ウォータポンプの順に循環して該エンジン本体を冷却すると共に、冷却水を、過給機で過給された吸気を冷却する水冷式熱交換器に循環して該水冷式熱交換器を冷却するエンジンの冷却方法において、前記機械式ウォータポンプの出口における冷却水の出口温度が前記過給機の出口における吸気の吸気温度未満のときは、冷却水を、前記機械式ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、及び前記機械式ウォータポンプの順に循環して前記水冷式熱交換器を冷却し、前記出口温度が前記吸気温度以上のときは、電動ウォータポンプを駆動して、冷却水を、該電動ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、前記ラジエータ、及び該電動ウォータポンプの順に循環して前記水冷式熱交換器を冷却することを特徴とする方法である。
本発明のエンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法によれば、機械式ウォータポンプの出口における冷却水の出口温度が過給機の出口における吸気の吸気温度未満の場合には、主冷却回路のラジエータを介さない第一冷却回路で水冷式熱交換器に冷却水を供給し、この出口温度が吸気温度以上の場合には、電動ウォータポンプを駆動して、主冷却回路のラジエータを介す第二冷却回路で水冷式熱交換器に冷却水を供給するようにしたので、冷却水の出口温度が吸気温度以上になるエンジンの低回転時や低負荷時の領域でも、第二冷却回路によりラジエータで冷却されて温度が吸気温度未満になる冷却水を水冷式熱交換器に供給して、その水冷式熱交換器によって過給機で過給される吸気を冷却することができる。これにより、エンジンの低回転時や低負荷時の領域における過給機の仕事を増加することなく、吸気の量を増加することができるので、排気ガス性能の悪化を抑制しながら、燃費を向上することができる。
また、主冷却回路と副冷却回路とで一つのラジエータを共用させるように構成したので、水冷式熱交換器における吸気の冷却のためにラジエータの数を増やすことなく、装置の重厚長大化を抑制できる。これにより、エンジンルームの省スペース化を図ると共に燃費をより向上することができる。
加えて、冷却水の出口温度が吸気温度以上の場合には、電動ウォータポンプを駆動して、ラジエータで冷却された冷却水を水冷式熱交換器に供給するようにしたので、電動ウォータポンプで水冷式熱交換器に供給する冷却水の流量を調節することもでき、エンジンが低回転時や低負荷時で機械式ウォータポンプの吐出流量が少ない場合でも、確実に吸気を冷却することができる。
本発明の第一実施形態のエンジン用冷却装置を例示する構成図であり、ウォータポンプの出口における冷却水の出口温度が過給機の出口における吸気の吸気温度未満の場合を示す。 本発明の第一実施形態のエンジン用冷却装置を例示する構成図であり、冷却水の出口温度が吸気温度以上の場合を示す。 図1のエンジン本体の燃料噴射量と、冷却水の出口温度、吸気温度、及び水冷式熱交換器の入口における冷却水の入口温度との関係を例示するマップデータである。 図1及び図2に示すエンジン用冷却装置の第一変形例を例示する構成図である。 図1及び図2に示すエンジン用冷却装置の第二変形例を例示する構成図である。 本発明の第二実施形態のエンジン用冷却装置を例示する構成図であり、エンジン本体の暖機中を示す。 本発明の第二実施形態のエンジン用冷却装置を例示する構成図であり、ウォータポンプの出口の冷却水の出口温度が過給機の出口における吸気の吸気温度未満の場合を示す。 本発明の第二実施形態のエンジン用冷却装置を例示する構成図であり、ウォータポンプの出口の冷却水の出口温度が過給機の出口における吸気の吸気温度未満の場合を示す。 本発明の第二実施形態のエンジン用冷却装置を例示する構成図であり、冷却水の出口温度が吸気温度以上の場合を示す。 本発明の実施形態のエンジンの冷却方法を例示するフロー図である。 図6のエンジン本体のエンジン回転数及び出力トルクに基づいて設定された第一領域及び第二領域を例示するマップデータである。 図6〜図9に示すエンジン用冷却装置の第一変形例を例示する構成図である。 図6〜図9に示すエンジン用冷却装置の第二変形例を例示する構成図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の第一実施形態からなるエンジン用冷却装置30を例示する。なお、図中の一点鎖線は制御信号を示している。
このエンジン用冷却装置30は、車両に搭載されたエンジン10を冷却するものである。このエンジン10においては、車両の走行時などにおいて吸気通路11へ吸入された吸気Aは、ターボチャージャー12のコンプレッサ(過給機)13により圧縮されて高温になり、水冷式インタークーラ(水冷式熱交換器)14で冷却された後に、インテークマニホールド15を経てエンジン本体16に供給される。エンジン本体16に供給された吸気Aは、気筒17に噴射された燃料と混合されて燃焼して熱エネルギーを発生させた後に、排気ガスGとなってエキゾーストマニホールド18から排気通路19へ排気されて、ターボチャージャー12のタービン20を駆動した後に図示しない排気ガス浄化装置で浄化されてから大気中へ放出される。このエンジン10の燃料噴射量などは制御装置21が制御している。
エンジン用冷却装置30は、エンジン本体16を冷却する主冷却回路31と、水冷式インタークーラ14を冷却する副冷却回路40とを備えている。主冷却回路31においては、冷却水Wが、ウォータポンプ32、エンジン本体16、サーモスタット33、ラジエータ34が中途の位置に介設された第一冷却通路35及びそのラジエータ34をバイパスするバイパス通路36のどちらか一方、並びにウォータポンプ32の順に循環している。
ウォータポンプ32は、機械式であって、エンジン本体16の回転動力がクランクシャフト22から無端状のベルトやギア機構などの動力伝達機構23を介して伝達され、この回転動力により駆動されている。
サーモスタット33は、主冷却回路31のエンジン本体16の出口側に配置されている。このサーモスタット33は、温度上昇に伴って膨張し温度低下に伴って収縮する性質を有する熱膨張体により伸縮動作するリフタ(図示しない)を有して、エンジン本体16で加熱された冷却水Wの温度に応じてそのリフタが伸縮することで、第一冷却通路35及びバイパス通路36に流れる冷却水Wの流量を調節している。なお、このサーモスタット33に、リフトを電熱により強制的に伸縮動作させる電熱式サーモスタットを用いてもよい
このように、主冷却回路31のエンジン本体16の出口側にサーモスタット33が配置されて出口側で冷却水Wの水温が制御される、すなわち出口制御のエンジン用冷却装置30は、エア抜き性を向上でき、かつキャビテーションの発生を抑制できるので耐久性の向上に有利になり、特に、トラックなどの大型車両には好適である。
ラジエータ34は、エンジン10及びエンジン用冷却装置30が搭載された車両の前方側に配置されて、このラジエータ34の後方にはクランクシャフト22に連結されて駆動する冷却ファン37が配置されている。このラジエータ34は、車速風と後続の冷却ファン37による冷却風とを利用して内部を通過する冷却水Wを冷却している。
このようなエンジン用冷却装置30において、副冷却回路40が、第一冷却回路41と、電動ウォータポンプ42を有する第二冷却回路43と、冷却回路切換機構とを備えて構成される。この第一冷却回路41は、図1に示すように、冷却水W1が、ウォータポンプ32、水冷式インタークーラ14、及びウォータポンプ32の順に循環する回路であり、第二冷却回路43は、図2に示すように、冷却水W2が、電動ウォータポンプ42、水冷式インタークーラ14、ラジエータ34、及び電動ウォータポンプ42の順に循環する回路である。また、冷却回路切換機構は、第一冷却回路41及び第二冷却回路43を切り換える機構である。
そして、その冷却回路切換機構が、ウォータポンプ32の出口における冷却水Wの出口温度Toutがコンプレッサ13の出口における吸気Aの吸気温度Ta未満のときは、電動ウォータポンプ42を停止すると共に副冷却回路40の流路を第一冷却回路41に切り換え、出口温度Toutが吸気温度Ta以上のときは、電動ウォータポンプ42を駆動すると共に副冷却回路40の流路を第二冷却回路43に切り換えるように構成される。
なお、冷却回路切換機構としては、副冷却回路40の流路を第一冷却回路41及び第二冷却回路43のどちらかに切り換えることができる機構であれば、特に限定されないが、第一冷却回路41のウォータポンプ32から水冷式インタークーラ14までの間に介設された第一バルブ44と、水冷式インタークーラ14とウォータポンプ32までの間に介設された第二バルブ45と、電動ウォータポンプ42の駆動を制御すると共に第一バルブ44及び第二バルブ45の開度をそれぞれ調節する制御を行う制御装置21で構成することが望ましい。
第一冷却回路41は、ラジエータ34を含まない回路であって、ウォータポンプ32の出口及び水冷式インタークーラ14の入口を接続する第一導入通路46と、水冷式インタークーラ14の出口及びウォータポンプ32の入口を接続する第一導出通路47とから構成される。なお、第一導入通路46は、ウォータポンプ32の出口に直接接続されてもよく、第一導出通路47もウォータポンプ32の入口に直接接続されてもよい。
また、第一冷却回路41は、エンジン本体16が高負荷、高回転の運転状態のときの、つまり、ウォータポンプ32の吐出流量が最大となったときの流量に応じた回路である。この第一冷却回路41を循環する冷却水W1の温度は、ウォータポンプ32の出口における冷却水Wの出口温度Toutと同様になる。
電動ウォータポンプ42は、電動モータ28に連結されており、制御装置21が電動モータ28を駆動することにより駆動し、電動モータ28の駆動を停止することにより停止する。なお、電動モータ28は、図示しないバッテリに接続されている。
第二冷却回路43は、電動ウォータポンプ42により冷却水W2をラジエータ34に経由させる回路であって、ラジエータ34の出口及び水冷式インタークーラ14の入口を接続し、かつその中途の位置に電動ウォータポンプ42が介設された第二冷却通路48と、水冷式インタークーラ14の出口及びラジエータ34の入口を接続する第二導出通路49とから構成される。なお、第二冷却通路48は水冷式インタークーラ14の入口に直接接続されてもよく、第二導出通路49も水冷式インタークーラ14の出口に直接接続されてもよい。
また、第二冷却回路43においては、エンジン本体16が低負荷、低回転の運転状態のときに、つまり、主冷却回路31を循環する冷却水Wが主にサーモスタット33によりバイパス通路を流れているときに切り換えられる回路であり、第一冷却回路41と比較して低流量のときのための回路である。この第二冷却回路43を循環し、電動ウォータポンプ42によりラジエータ34を経由した冷却水W2の温度は、ウォータポンプ32の出口における冷却水Wの出口温度Toutよりも低い温度になる。
第一バルブ44は、第一導入通路46に介設されており、制御装置21から送られた制御信号(電流値)により開閉して第一導入通路46を開放及び遮断する開閉弁、開閉を繰り返して第一導入通路46を流れる冷却水W1の流量を調節可能な流量制御弁、あるいはロータリーバルブや比例制御弁などの開度が調節されて流量を調節可能な流量制御弁で構成される。
第二バルブ45は、第一導出通路47に介設されており、制御装置21から送られた制御信号(電流値)により開閉して第一導出通路47を開放及び遮断する開閉弁、開閉を繰り返して第一導出通路47を流れる冷却水W2の流量を調節可能な流量制御弁、あるいはロータリーバルブや比例制御弁などの開度が調節されて流量を調節可能な流量制御弁で構成される。
制御装置21は、ウォータポンプ32の出口における冷却水Wの出口温度Toutを検知する第一水温センサ50と、コンプレッサ13の出口における吸気Aの吸気温度Taを検知する吸気温度センサ51と、に接続されている。
第一水温センサ50は、ウォータポンプ32の出口からエンジン本体16の入口までの間に配置されることが好ましく、ウォータポンプ32の出口から第一導入通路46の分岐までの間に配置されることがより好ましい。吸気温度センサ51は、コンプレッサ13の出口から水冷式インタークーラ14の吸気Aの入口までの間に配置されることが好ましい。なお、第一水温センサ50に代えて、エンジン本体16の出口に配置された第二水温センサの検知した水温に基づいてウォータポンプ32の出口における冷却水Wの出口温度Toutを推定する手段を用いてもよい。
図3は、気筒17に噴射される燃料噴射量Qeと、ウォータポンプ32の出口における冷却水Wの出口温度Tout、コンプレッサ13の出口における吸気Aの吸気温度Ta、及び水冷式インタークーラ14の入口における冷却水W1、W2の入口温度Tinの関係を例示している。なお、直線が出口温度Tout、一点鎖線が吸気温度Ta、及び点線が入口温度Tinを示している。
出口温度Toutは、エンジン本体16を冷却した後の冷却水Wがその温度に応じてサーモスタット33により第一冷却通路35及びバイパス通路36のそれぞれに、あるいはどちらか一方に分配されることで、所定範囲内の設定温度T1になるように調節されている。この温度T1は、エンジン10の仕様により予め設定されており、例えば、65℃以上、105℃以下に設定される。
一方、吸気温度Taは燃料噴射量Qeに比例して高くなり、所定の燃料噴射量Q1でその設定温度T1に等しくなる。従って、この吸気温度Taは、設定温度T1よりも低い領域と、設定温度T1以上になる領域とを有している。
そこで、このエンジン用冷却装置30は、吸気温度Taが出口温度Tout、つまり設定温度T1よりも低い領域においては、冷却回路切換装置により電動ウォータポンプ42を駆動すると共に副冷却回路40の流路を第二冷却回路43に切り換える。これにより、冷却水W2がラジエータ34で冷却されることによって、入口温度Tinが吸気温度Taよりも低くなり、その吸気温度Taよりも低い温度の冷却水W2が水冷式インタークーラ14に供給されることにより、コンプレッサ13で過給された吸気Aを冷却することができる。
一方、吸気温度Taが出口温度Tout以上の領域においては、冷却回路切換装置により電動ウォータポンプ42を停止すると共に副冷却回路40の流路を第一冷却回路41に切り換える。これにより、サーモスタット33により主冷却回路31において冷却水Wがラジエータ34により冷却される場合には、副冷却回路40の第一冷却回路41によってラジエータ34を使用することなくコンプレッサ13で過給された吸気Aを冷却することができる。
このように冷却回路切換装置により副冷却回路40の流路を切り換えるようにしたので、出口温度Toutが吸気温度Ta以上になるエンジン10の低回転時や低負荷時の領域でも第二冷却回路43によりラジエータ34で冷却されて温度Tが吸気温度Ta未満になる冷却水W2を水冷式インタークーラ14に供給して、その水冷式インタークーラ14によってコンプレッサ13で過給される吸気Aを冷却することができる。これにより、エンジン10の低回転時や低負荷時の領域におけるコンプレッサ13の仕事を増加することなく、過給圧を高めることができるので、排気ガス性能の悪化を抑制しながら、燃費を向上することができる。
また、主冷却回路31と副冷却回路40とで一つのラジエータ34を共用させるように構成したので、水冷式インタークーラ14の冷却のためにラジエータの数を増やすことなく、エンジン用冷却装置30の重厚長大化を抑制できる。これにより、エンジンルームの省スペース化を図ると共に燃費をより向上することができる。
加えて、出口温度Toutが吸気温度Ta以上の場合には、電動ウォータポンプ42を駆動して、ラジエータ34で冷却された冷却水W2を水冷式インタークーラ14に供給するようにしたので、電動ウォータポンプ42で水冷式インタークーラ14に供給する冷却水W2の流量を調節することもでき、エンジン10が低回転時や低負荷時で機械式のウォータポンプ32の吐出流量が少ない場合でも、確実に吸気Aを冷却することができる。
なお、上記の実施形態は、第一水温センサ50及び吸気温度センサ51の検出値を比較して、副冷却回路40の流路を切り換える構成について説明したが、どちらか一方の検出値の代わりに、制御装置21に予め設定された目標温度を記憶させておき、その目標温度と他方の検出値とを比較して流路を切り換える構成にしてもよい。
また、第一実施形態は主冷却回路31のエンジン本体16の出口側にサーモスタット33を配置した出口制御のエンジン用冷却装置30を説明したが、図4に示すように、主冷却回路31のエンジン本体16の入口側にサーモスタット33を配置した入口制御のエンジン用冷却装置30にも適用することができる。入口制御の場合は、出口制御と比較して冷却水Wの温度調整の面で有利になる。
また、第一実施形態は第一導出通路47をラジエータ34とウォータポンプ32との間に接続した例を説明したが、図5に示すように、第一導出通路47をエンジン本体16からの出口とサーモスタット33との間に接続してもよい。
図6〜図9は、本発明の第二実施形態からなるエンジン用冷却装置30を例示する。
この第二実施形態のエンジン用冷却装置30は、図6に示すように、エンジン本体16の暖機中は、冷却回路切換機構により電動ウォータポンプ42を停止して副冷却回路40の流路を第一冷却回路41に切り換えるように構成される。
また、第一実施形態の構成に加えて、第二冷却回路43のラジエータ34と電動ウォータポンプ42との間に第三バルブ52が介設され、制御装置21が、電動ウォータポンプ42を駆動する場合にその第三バルブ52を開側の開度にする制御を行い、一方、電動ウォータポンプ42を停止する場合にその第三バルブ52を閉側の開度にする制御を行うように構成される。
さらに、第一実施形態の構成に加えて、主冷却回路31のラジエータ34とウォータポンプ32との間に第四バルブ53が介設され、制御装置21が、サーモスタット33によるラジエータ34に流れる冷却水Wの流量に応じて第四バルブ53の開度を調節する制御を行うように構成される。具体的には、サーモスタット33によりラジエータ34が介設された第一冷却通路35の流量が多くなった場合に、第四バルブ53を開側の開度にする制御を行い、一方、第一冷却通路35の流量が少なくなった場合に、第四バルブ53を閉側の開度にする制御を行うように構成される。
第三バルブ52は、制御装置21から送られた制御信号(電流値)により開閉してラジエータ34と電動ウォータポンプ42との間を開放及び遮断する開閉弁、開閉を繰り返してラジエータ34から電動ウォータポンプ42に流れる冷却水Wの流量を調節可能な流量制御弁、あるいはロータリーバルブや比例制御弁などの開度が調節されて流量を調節可能な流量制御弁で構成される。
第四バルブ53は、制御装置21から送られた制御信号(電流値)により開閉してラジエータ34とウォータポンプ32との間を開放及び遮断する開閉弁、開閉を繰り返してラジエータ34からウォータポンプ32に流れる冷却水Wの流量を調節可能な流量制御弁、あるいはロータリーバルブや比例制御弁などの開度が調節されて流量を調節可能な流量制御弁で構成される。
このエンジン用冷却装置30を搭載したエンジン10の冷却方法を、図6〜図9及び図10に示すフローチャートに基づいて制御装置21の機能として以下に説明する。なお、このフローチャートの制御は、エンジン本体16が始動したときに、つまりウォータポンプ32が駆動開始したときに開始されるものとする。
まず、ステップS10では、制御装置21が、エンジン本体16が暖機中か否かを判定する。エンジン本体16の暖機は、具体的には、始動キーによりエンジン本体16が始動してからエンジン本体16を冷却した後の冷却水Wの温度が、すなわち第二水温センサ54の検知したエンジン温度Teが、例えば、60℃以上、80℃以下に設定された所定温度になるまでである。なお、エンジン本体16の暖機中か否かの判定においては、エンジン温度Teによる判定に限定されずに、例えば、エンジンオイルの温度などで判定しもよい。このステップS10で、エンジン本体16が暖機中の場合には、ステップS20へ進み、エンジン本体16が暖機中でない場合にはステップS30へ進む。
次いで、ステップS20では、図6に示すように、制御装置21が、第一バルブ44及び第二バルブ45を開側に開き、並びに、第三バルブ52及び第四バルブ53を閉側に閉じる。このとき、第一バルブ44及び第二バルブ45を全開の開度、第三バルブ52及び第四バルブ53を全閉の開度にするとよい。
次いで、ステップS30では、制御装置21が、第一水温センサ50の検知した出口温度Toutが吸気温度センサ51の検知した吸気温度Ta以上か否かを判定する。このステップS30で、出口温度Toutが吸気温度Ta以上の場合には、ステップS40へ進み、一方、出口温度Toutが吸気温度Ta未満の場合には、ステップS60へ進む。
次いで、ステップS40では、図8に示すように、制御装置21が、電動ウォータポンプ42を駆動する。次いで、ステップS50では、制御装置21が、第一バルブ44及び第二バルブ45を閉側に開き、第三バルブ52を開側に開き、並びに第四バルブ53を閉側に閉じる。このとき、第一バルブ44及び第二バルブ45は冷却水W1が第一冷却回路41を流れないように全閉の開度が好ましい。また、第三バルブ52は、出口温度Toutを設定温度T1に維持でき、かつラジエータ34を通過後の入口温度Tinを吸気温度Ta未満となるようにエンジン10の運転状態に比例した開度、すなわち、エンジン10の運転状態が低回転、低負荷の場合には、より小さい開度で、エンジン10の運転状態が高回転、高負荷の場合にはより大きい開度になるように制御されることが好ましい。加えて、第四バルブ53は、サーモスタット33による第一冷却通路35へ流れる冷却水Wの流量に比例した閉側の開度に制御されることが好ましい。
このステップS40、S50が行われることで、電動ウォータポンプ42によりラジエータ34を通過して吸気温度Taより低い温度に冷却された冷却水W2が水冷式インタークーラ14に供給されて、吸気Aを冷却する。
また、このステップS40、S50でエンジン10の運転状態が高回転、高負荷に近づく場合には、燃料噴射量Qeが増加し、図8に示すように、それに伴ってサーモスタット33により第一冷却通路35に流れる冷却水Wの流量が多くなる。このように、第一冷却通路35に流れる冷却水Wの流量が多くなると、吸気温度Taが出口温度Toutに近づくと共に、出口温度Toutが入口温度Tinに近づいていく。そして、所定の燃料噴射量Q1で出口温度Tout、吸気温度Ta、及び入口温度Tinがそれぞれ等しくなる。
一方、ステップS60では、図10に示すように、制御装置21が、電動ウォータポンプ42を停止する。次いで、ステップS70では、制御装置21が、第一バルブ44及び第二バルブ45を開側に開き、第三バルブ52を閉側に閉じ、及び第四バルブ53を開側に開く。このとき、第一バルブ44及び第二バルブ45は全開の開度が好ましい。また、第三バルブ52は冷却水W2が第二冷却回路43に流れないように全閉の開度が好ましい。加えて、第四バルブ53はサーモスタット33による第一冷却通路35へ流れる冷却水Wの流量に比例した開側の開度に制御されることが好ましい。
このステップS60、S70が行われることで、主冷却回路31では、サーモスタット33により冷却水Wが第一冷却通路35を経由して循環し、副冷却回路40では、冷却水W1が第一冷却回路41を経由して循環する。
また、このステップステップS60、S70でエンジン10の運転状態が低回転、低負荷に近づく場合には、燃料噴射量Qeが低減し、それに伴ってサーモスタット33によりバイパス通路36に流れる冷却水Wの流量が多くなる、このように、バイパス通路36に流れる冷却水Wの流量が多くなると、出口温度Toutが吸気温度Taに近づいて、所定
の燃料噴射量Q1以下になると、出口温度Toutが吸気温度Taよりも高くなる。
次いで、ステップS80では、制御装置21が、エンジン10が停止したか否かを判定する。このステップS80では、エンジン本体16の気筒17への燃料の噴射の停止、エンジン回転数、及びウォータポンプ32の回転数などでエンジン10の停止を判定している。このステップS80で、エンジン10が停止したと判定した場合には、ステップS90へ進み、一方、エンジン10が停止していないと判定した場合には、ステップS30へ戻る。
次いで、ステップS90では、制御装置21が、第一バルブ44、第二バルブ45、第三バルブ52、及び第四バルブ53の全てを開側に開いて、スタートへ戻り、このフローチャートによる制御は完了する。
このような制御を行うようにしたので、エンジン本体16とコンプレッサ13で過給された吸気Aとの両方を冷却して排気ガス性能の悪化を回避しながら燃費を向上しつつ、ラジエータの数を増やすことなく装置の重厚長大化を抑制することができる。
また、エンジン10の暖機中にステップS20を行うようにしたので、主冷却回路31では、サーモスタット33により冷却水Wがバイパス通路36を経由して循環し、副冷却回路40では、冷却水W1が第一冷却回路41を経由して循環する。つまり、暖機中に第一冷却回路41を利用して、コンプレッサ13で過給された吸気Aから水冷式インタークーラ14を介して冷却水W1を温めることで、暖機が促進できるので、暖機時間の短縮に有利になる。
加えて、エンジン10を停止する、すなわち、ウォータポンプ32が停止するときにステップS90を行うようにしたので、ウォータポンプ32の停止時に、第一バルブ44、第二バルブ45、第三バルブ52、及び第四バルブ53の全てを開いておくことで、ウォータポンプ32が停止している間のエア抜き性を向上でき、かつウォータポンプ32が駆動を再開したときのキャビテーションの発生を抑制できるので、耐久性の向上に有利になる。
さらに、第三バルブ52をラジエータ34と電動ウォータポンプ42との間に介設して、電動ウォータポンプ42を停止するときに、その第三バルブ52により第二冷却通路38を遮断することで、電動ウォータポンプ42が差圧により逆回転することを回避したり、電動ウォータポンプ42の停止時の水漏れを防止したりすることができる。
そのうえ、第四バルブ53をラジエータ34とウォータポンプ32との間に介設して、サーモスタット33によるラジエータ34に流れる冷却水Wの流量に応じて第四バルブ53の開度を調節するようにしたので、出口温度Toutが吸気温度Ta以上の場合には、ステップS50で第四バルブ53を閉側の開度にすることができる。これにより、第二冷却回路43により水冷式インタークーラ14を冷却する場合には、ラジエータ34からウォータポンプ32に冷却水Wが流れないようにすることができ、エンジン10の運転状態が低回転、低負荷時の場合に、冷却水Wの出口温度Toutを設定温度T1に確実に維持しながら、冷却水W2の入口温度Tinを吸気温度Ta未満の温度に確実に下げて吸気Aを冷却することができる。
上記のエンジン用冷却装置30において、制御装置21が、エンジン回転数及びエンジン出力トルクに基づいて出口温度Toutが吸気温度Ta未満になる第一領域R1と、出口温度Toutが吸気温度Ta以上になる第二領域R2とが設定されたマップデータM1を備え、エンジン本体16の運転状態とマップデータM1とを比較する制御を行い、エン
ジン本体16の運転状態が第一領域R1の場合には、電動ウォータポンプ42を停止すると共に第一バルブ44及び第二バルブ45を開側の開度にする制御をそれぞれ行い、一方、第二領域R2の場合には、電動ウォータポンプ42を駆動すると共に第一バルブ44及び第二バルブを閉側の開度にする制御をそれぞれ行うように構成されることが望ましい。
図11はマップデータM1を例示している。このマップデータM1は、予め実験や試験により第一領域R1及び第二領域R2が設定されて、制御装置21に記憶されている。第一領域R1は、エンジン本体16の運転状態が高回転、高負荷の領域であって、出口温度Toutが吸気温度Ta未満になる領域である。また、第二領域R2は、エンジン本体16の運転状態が低回転、低負荷の領域であって、出口温度Toutが吸気温度Ta以上になる領域である。
このように、第一水温センサ50及び吸気温度センサ51の検出値を比較する制御を行うことに代えて、エンジン本体16の運転状態とマップデータM1とを比較することで、センサの数を低減してコストダウンを図ることができると共に、副冷却回路40の流路の切り換えの応答性を向上することができる。
なお、第二実施形態は、ラジエータ34とウォータポンプ32との間に第四バルブ53を介設した構成を例に説明したが、図12に示すように、第四バルブ53の代わりに第二サーモスタット55を介設してもよい。この第二サーモスタット55の動作温度帯は、サーモスタット33の動作温度帯よりも低い温度に設定すると、サーモスタット33により冷却水Wが第一冷却通路35に流れる場合に、その冷却水Wが第二サーモスタット55で堰き止められることを回避することができる。
また、上記の第一及び第二実施形態のエンジン用冷却装置30は、図13に示すように、第一のターボチャージャー12に加えて、第二ターボチャージャー24を備えた多段過給システムを搭載したエンジン10にも適用することができる。
このエンジン10においては、排気ガスGが第二ターボチャージャー24のタービン25と第一のターボチャージャー12のタービン20とを順に通過してそれぞれを駆動している。吸気Aは、第一のターボチャージャー12のコンプレッサ13で過給された後に、水冷式インタークーラ14で冷却され、さらに、第二ターボチャージャー24のコンプレッサ26で過給された後に、空冷式インタークーラ27で冷却されている。
このような多段過給システムにおいては、コンプレッサ13、26により連続して過給されるため、特に、コンプレッサ13、26の間に介設された水冷式インタークーラ14の冷却性能を向上する必要がある。そこで、このようなエンジン10に上記の第一及び第二実施形態を適用することで、多段過給システムによって過給圧を高めることができると共に、吸気Aの吸気温度Taを下げることにより排気ガス性能の悪化を回避しながら燃費を向上することができる。
また、上記の第一及び第二実施形態のエンジン用冷却装置30は、出口温度Toutと吸気温度Taとを比較して、冷却回路切換機構により第一冷却回路41及び第二冷却回路43を切り換える構成にしたが、入口温度Tinと吸気温度Taとを比較して切り換えることもできる。この場合には、図3に示すように、入口温度Tinが吸気温度Taに等しくなることを切り換えのタイミングにするとよい。
また、第二実施形態のエンジン用冷却装置30は、エンジン10の暖機中に副冷却回路40の流路を第一冷却回路41に切り換える構成を例に説明したが、エンジン本体16の排気量や水冷式インタークーラ14の冷却性能によっては、暖機が促進できない場合もあ
る。そのような場合には、エンジン10の暖機中に、制御装置21が第一バルブ44、第二バルブ45、第三バルブ52、及び第四バルブ53の全てを全閉する制御を行うように構成することで、エンジン10の暖機を促進することができる。
13 コンプレッサ(過給機)
14 水冷式インタークーラ(水冷式熱交換器)
16 エンジン本体
21 制御装置
30 エンジン用冷却装置
31 主冷却回路
32 ウォータポンプ
33 サーモスタット
34 ラジエータ
36 バイパス通路
40 副冷却回路
41 第一冷却回路
42 電動ウォータポンプ
43 第二冷却回路
44 第一バルブ
45 第二バルブ
50 第一水温センサ
51 吸気温度センサ
52 第三バルブ
53 第四バルブ
Ta 吸気温度
Tout 出口温度
W 冷却水
W1 冷却水
W2 冷却水

Claims (10)

  1. 冷却水が、機械式ウォータポンプ、エンジン本体、ラジエータ及び該ラジエータをバイパスするバイパス通路のどちらか一方、並びに、該機械式ウォータポンプの順に循環する主冷却回路と、冷却水が、過給機で過給された吸気を冷却する水冷式熱交換器に循環する副冷却回路と、を備えたエンジン用冷却装置において、
    前記副冷却回路に、冷却水が、前記機械式ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、及び前記機械式ウォータポンプの順に循環する第一冷却回路と、
    冷却水が、電動ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、前記ラジエータ、及び該電動ウォータポンプの順に循環する第二冷却回路と、
    前記水冷式熱交換器に流れる冷却水の流路を、前記機械式ウォータポンプの出口における冷却水の出口温度が前記過給機の出口における吸気の吸気温度未満の場合に、前記第一冷却回路に切り換えると共に前記電動ウォータポンプを停止し、一方、該出口温度が該吸気温度以上の場合に、前記第二冷却回路に切り換えると共に前記電動ウォータポンプを駆動する冷却回路切換機構と、を備えたことを特徴とするエンジン用冷却装置。
  2. 前記冷却回路切換機構を、前記第一冷却回路の前記機械式ウォータポンプから前記水冷式熱交換器までの間に介設された第一バルブと、該水冷式熱交換器から前記機械式ウォータポンプまでの間に介設された第二バルブと、前記電動ウォータポンプの駆動の制御を行うと共に該第一バルブ及び該第二バルブの開度をそれぞれ調節する制御を行う制御装置で構成し、
    前記制御装置を、前記出口温度と前記吸気温度とを比較する制御を行って、前記出口温度が前記吸気温度未満の場合には、前記電動ウォータポンプを停止する、前記第一バルブを開側の開度にする、及び前記第二バルブを開側の開度にする制御をそれぞれ行い、一方、該出口温度が該吸気温度以上の場合には、前記電動ウォータポンプを駆動する、前記第一バルブを閉側の開度にする、及び前記第二バルブを閉側の開度にする制御をそれぞれ行う構成にした請求項1に記載のエンジン用冷却装置。
  3. 前記電動ウォータポンプの前後のどちらかに第三バルブを配設し、前記制御装置を、前記電動ウォータポンプを停止する場合に、該第三バルブを閉側の開度にする制御を行い、一方、前記電動ウォータポンプを駆動する場合に、該第三バルブを開側の開度にする制御を行う構成にした請求項2に記載のエンジン用冷却装置。
  4. 前記主冷却回路の前記エンジン本体からの出口と前記ラジエータとの間にサーモスタットを介設すると共に、前記ラジエータから前記機械式ウォータポンプまでの間に第四バルブを介設し、
    前記制御装置を、前記出口温度が前記吸気温度未満の場合に、前記第四バルブを閉側の開度にする制御を行い、一方、該出口温度が該吸気温度以上の場合に、該第四バルブを開側の開度にする制御を行う構成にした請求項2又は3に記載のエンジン用冷却装置。
  5. 前記サーモスタットを介して前記第一冷却回路の前記水冷式熱交換器と前記機械式ウォータポンプとの間を接続して、該第一冷却回路の前記水冷式熱交換器から該サーモスタットまでの間に前記第二バルブを介設した請求項4に記載のエンジン用冷却装置。
  6. 前記主冷却回路の前記ラジエータと前記エンジン本体への入口との間にサーモスタットを介設すると共に、前記エンジン本体と前記ラジエータとの間に第四バルブを介設し、
    前記制御装置を、前記出口温度が前記吸気温度未満の場合に、前記第四バルブを閉側の開度にする制御を行い、一方、該出口温度が該吸気温度以上の場合に、該第四バルブを開側の開度にする制御を行う構成にした請求項2又は3に記載のエンジン用冷却装置。
  7. 前記制御装置に、エンジン回転数及びエンジン出力トルクに基づいて前記出口温度が前記吸気温度未満になる第一領域と、該出口温度が該吸気温度以上になる第二領域とが設定されたマップデータを備え、
    前記制御装置を、前記出口温度と前記吸気温度とを比較する制御を行うことに代えて、前記エンジン本体の運転状態と前記マップデータとを比較する制御を行い、該エンジン本体の運転状態が前記第一領域の場合には、前記第一バルブを開側の開度にする、及び前記第二バルブを閉側の開度にする制御をそれぞれ行い、一方、前記第二領域の場合には、前記第一バルブを閉側の開度にする、及び前記第二バルブを開側の開度にする制御をそれぞれ行う構成にしたう構成にした請求項2〜6のいずれか1項に記載のエンジン用冷却装置。
  8. 前記制御装置を、前記エンジン本体の運転が停止した場合には、前記第一バルブ及び前記第二バルブを開側の開度にする制御を行う構成にした請求項2〜7のいずれか1項に記載のエンジン用冷却装置。
  9. 前記冷却回路切換機構を、前記副冷却回路の流路を、前記エンジン本体の暖機中は、前記第一冷却回路に切り換える構成にした請求項1〜8のいずれか1項に記載のエンジン用冷却装置。
  10. 冷却水を、機械式ウォータポンプ、エンジン本体、ラジエータ及び該ラジエータをバイパスするバイパス通路のどちらか一方、並びに、該機械式ウォータポンプの順に循環して該エンジン本体を冷却すると共に、冷却水を、過給機で過給された吸気を冷却する水冷式熱交換器に循環して該水冷式熱交換器を冷却するエンジンの冷却方法において、
    前記機械式ウォータポンプの出口における冷却水の出口温度が前記過給機の出口における吸気の吸気温度未満のときは、冷却水を、前記機械式ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、及び前記機械式ウォータポンプの順に循環して前記水冷式熱交換器を冷却し、
    前記出口温度が前記吸気温度以上のときは、電動ウォータポンプを駆動して、冷却水を、該電動ウォータポンプ、前記水冷式熱交換器、前記ラジエータ、及び該電動ウォータポンプの順に循環して前記水冷式熱交換器を冷却することを特徴とするエンジンの冷却方法。
JP2015099809A 2015-05-15 2015-05-15 エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法 Expired - Fee Related JP6511953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099809A JP6511953B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015099809A JP6511953B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016217169A true JP2016217169A (ja) 2016-12-22
JP6511953B2 JP6511953B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=57580448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015099809A Expired - Fee Related JP6511953B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6511953B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106979064A (zh) * 2017-04-12 2017-07-25 潍柴西港新能源动力有限公司 天然气发动机中冷温度控制系统及方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781437U (ja) * 1980-11-07 1982-05-20
JPS6228038U (ja) * 1985-08-02 1987-02-20
JPH0681648A (ja) * 1992-07-13 1994-03-22 Nippondenso Co Ltd 車両用冷却装置
JPH06272557A (ja) * 1993-03-22 1994-09-27 Nippondenso Co Ltd 車両における内燃機関の冷却装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781437U (ja) * 1980-11-07 1982-05-20
JPS6228038U (ja) * 1985-08-02 1987-02-20
JPH0681648A (ja) * 1992-07-13 1994-03-22 Nippondenso Co Ltd 車両用冷却装置
JPH06272557A (ja) * 1993-03-22 1994-09-27 Nippondenso Co Ltd 車両における内燃機関の冷却装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106979064A (zh) * 2017-04-12 2017-07-25 潍柴西港新能源动力有限公司 天然气发动机中冷温度控制系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6511953B2 (ja) 2019-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5293235B2 (ja) エンジンの吸気制御方法及びその装置
JP5580151B2 (ja) エンジンの廃熱回収及び冷却装置
RU2349768C1 (ru) Система и способ охлаждения двигателя внутреннего сгорания
JP4753996B2 (ja) 2つの冷却回路を備える車両のドライブトレインの制御方法
JP5293236B2 (ja) ディーゼルエンジンの始動方法及びその装置
US20090205588A1 (en) Internal combustion engine with variable speed coolant pump
GB2471514A (en) Parallel Connected Exhaust Gas Heat Exchangers for a Motor Vehicle Engine
CN101218422A (zh) 发动机用冷却装置
CN104011343A (zh) 对车辆内的冷却系统中的冷却剂进行冷却的设备和方法
US10513969B2 (en) Engine cooling system
JP2017078346A (ja) ディーゼルエンジン
JP2011179421A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2016000971A (ja) 過給機付き内燃機関システム
RU2518764C1 (ru) Устройство и способ для нагрева теплоносителя, циркулирующего в системе охлаждения
RU155350U1 (ru) Двигатель внутреннего сгорания с жидкостным охлаждением со вторичным контуром
US10612451B2 (en) Method for operating a combustion machine, combustion machine and motor vehicle
JP6511953B2 (ja) エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法
CN109339931B (zh) 混合动力车辆冷却系统及混合动力车辆
JP6511952B2 (ja) エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法
JP2013113118A (ja) エンジン冷却装置
JP6205867B2 (ja) エンジンの廃熱利用装置
US11319855B2 (en) Heat accumulation and dissipation device for internal combustion engine
JP2011185245A (ja) 内燃機関の冷却装置
JPH0347422A (ja) 内燃機関の冷却方法
JP2016109081A (ja) インタークーラの温度制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6511953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees