JP2016217144A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッドタイム又はステーブルタイムを個別に補正する。【解決手段】燃料噴射制御装置10において、実タイミング検出部54は、噴射指示信号Sdの供給に基づき燃料噴射弁16が動作した際に、筒内圧センサ24の出力信号Ssから燃料噴射弁16の実際の開弁タイミングP1及び閉弁タイミングP2を検出する。補正値算出部56は、目標の動作タイミングと実際の動作タイミングとを比較して開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を算出する。噴射指示信号補正部58は、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を用いて噴射指示信号Sdを補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の気筒内の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御装置に関する。
特許文献1には、直噴式の燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御装置が開示されている。この燃料噴射制御装置は、実開弁時間検出手段及び補正手段を有する。実開弁時間検出手段は、燃料噴射弁に設けられた筒内圧検出手段の出力信号に基づき、燃料噴射弁の実際の開弁時間である実開弁時間を検出する。補正手段は、開弁時間の初期値である開弁時間初期値と、実開弁時間とに基づいて、燃料噴射弁の開弁時間、又は、燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を補正する。
特開2014−152740号公報
ところで、燃料噴射弁の開弁時(開弁初期)には、ニードルをリフトさせて開弁状態に移行させる際に、ニードルがリフトしないことにより燃料が噴射されないデッドタイムが発生する。一方、燃料噴射弁の閉弁時(開弁終期)には、ニードルを下降させて閉弁状態に移行させる際、ニードルの下降を開始させてから燃料噴射弁が実質的に閉じるまでのステーブルタイムが発生する。
前記のように、従来は、開弁時間を補正しており、デッドタイム又はステーブルタイムの調整は行われていない。すなわち、従来は、デッドタイム又はステーブルタイムが固定値に設定されており、個別に補正することができない。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、デッドタイム又はステーブルタイムを個別に補正することが可能となる燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の気筒内の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御装置に関するものであり、前記燃料噴射弁の先端近傍には、前記気筒内の筒内圧を検出し、検出した前記筒内圧に応じた出力信号を出力する筒内圧検出手段が設けられている。
そして、前記の目的を達成するため、本発明の燃料噴射制御装置は、目標タイミング設定手段、指示信号生成手段、指示信号供給手段、実タイミング検出手段、補正時間算出手段及び補正手段を有する。
前記目標タイミング設定手段は、前記燃料噴射弁の目標の動作タイミングを設定する。前記指示信号生成手段は、前記目標の動作タイミングに基づいて、前記燃料噴射弁の動作を指示する指示信号を生成する。前記指示信号供給手段は、前記燃料噴射弁に前記指示信号を供給する。前記実タイミング検出手段は、前記指示信号の供給に基づき前記燃料噴射弁が動作する際に、前記出力信号から前記燃料噴射弁の実際の動作タイミングを検出する。前記補正時間算出手段は、前記目標の動作タイミングと前記実際の動作タイミングとを比較して補正時間を算出する。前記補正手段は、前記補正時間を用いて前記指示信号を補正する。
このように、本発明では、前記燃料噴射弁の実際の動作タイミングを検出し、前記目標の動作タイミングと前記実際の動作タイミングとを比較して前記補正時間を算出し、前記補正時間を用いて前記指示信号を補正する。これにより、前記燃料噴射弁の製造バラツキ又は経年劣化によって、デッドタイム又はステーブルタイムにバラツキが発生する場合でも、前記補正時間を用いて前記指示信号を補正することで、前記デッドタイム又は前記ステーブルタイムを個別に補正することができる。この結果、前記燃料噴射弁からの燃料噴射量を最適に制御することが可能となる。
また、前記燃料噴射弁に付着するデポジットの影響により、前記デッドタイム又は前記ステーブルタイムのズレが発生しても、前記補正時間を算出し、算出した前記補正時間を用いて前記指示信号を補正すれば、前記デポジットの存在に関わりなく、前記燃料噴射量を最適に制御することが可能となる。この結果、前記内燃機関のエミッション性能を向上させると共に、前記内燃機関を搭載した車両の燃費を向上させることが可能となる。
ここで、前記燃料噴射制御装置は、前記補正時間を学習する補正時間学習手段をさらに有する。これにより、前記燃料噴射制御装置では、学習された前記補正時間が所定範囲を超えるか否かを劣化判断手段で判断し、前記補正時間が前記所定範囲を超えたと判断した場合には、前記燃料噴射弁の劣化が発生したと容易に判断することが可能となる。
また、前記補正時間が前記所定範囲を超えていないと前記劣化判断手段が判断した場合に、前記指示信号供給手段は、前記補正手段によって補正された前記指示信号を次回の前記燃料噴射弁の動作時に当該燃料噴射弁に供給すればよい。これにより、前記燃料噴射弁を繰り返し動作させるときに、前記燃料噴射弁からの燃料噴射量を最適な噴射量に調整することができる。
また、本発明において、前記動作タイミングは、前記燃料噴射弁の開弁タイミング、及び/又は、前記燃料噴射弁の閉弁タイミングであり、前記指示信号は、前記燃料噴射弁の開弁を指示する開弁指示信号、及び/又は、前記燃料噴射弁の閉弁を指示する閉弁指示信号であることが好ましい。この場合、前記補正時間算出手段は、前記開弁指示信号の供給開始から目標の開弁タイミングまでの開弁予測時間と、実際の開弁タイミングとを比較して開弁補正時間を算出するか、及び/又は、目標の閉弁タイミングでの前記閉弁指示信号の供給開始から当該供給開始に起因して前記燃料噴射弁が閉弁状態になるまでの閉弁予測時間と、実際の閉弁タイミングとを比較して閉弁補正時間を算出すればよい。
これにより、前記補正手段は、前記開弁補正時間を用いて前記目標の開弁タイミングを補正することにより前記開弁指示信号を補正するか、及び/又は、前記閉弁補正時間を用いて前記目標の閉弁タイミングを補正することにより前記閉弁指示信号を補正することができる。この結果、前記開弁予測時間であるデッドタイム、及び/又は、前記閉弁予測時間であるステーブルタイムのバラツキを個々に精度よく補正することができる。
本発明によれば、燃料噴射弁の実際の動作タイミングを検出し、目標の動作タイミングと前記実際の動作タイミングとを比較して補正時間を算出し、前記補正時間を用いて指示信号を補正する。これにより、前記燃料噴射弁の製造バラツキ又は経年劣化によって、デッドタイム又はステーブルタイムにバラツキが発生する場合でも、前記補正時間を用いて前記指示信号を補正することで、前記デッドタイム又は前記ステーブルタイムを個別に補正することができる。この結果、前記燃料噴射弁からの燃料噴射量を最適に制御することが可能となる。
また、前記燃料噴射弁に付着するデポジットの影響により、前記デッドタイム又は前記ステーブルタイムのズレが発生しても、前記補正時間を算出し、算出した前記補正時間を用いて前記指示信号を補正すれば、前記デポジットの存在に関わりなく、前記燃料噴射量を最適に制御することが可能となる。この結果、内燃機関のエミッション性能を向上させると共に、前記内燃機関を搭載した車両の燃費を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る燃料噴射制御装置のブロック図である。 図1の燃料噴射制御装置によって制御される燃料噴射弁の正面図である。 図1の燃料噴射制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図1の燃料噴射制御装置の各部の信号を示すタイミングチャートである。
本発明に係る燃料噴射制御装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置10は、例えば、内燃機関としてのエンジン12の気筒14内の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁16の駆動制御装置に適用される。なお、図1には、説明の便宜上、1組の気筒14及び燃料噴射弁16を図示しているが、実際には、複数の組の気筒14及び燃料噴射弁16がエンジン12に設けられている。
ここで、燃料噴射弁16は、図2で概略的に示すように、ハウジング18の先端側(矢印B方向)にソレノイド部20が形成され、ソレノイド部20の先端に燃料噴射部22が設けられる。燃料噴射部22の先端には、円筒状の筒内圧センサ24(筒内圧検出手段)が設けられている。
一方、ハウジング18の基端側(矢印A方向)には、燃料噴射部22に燃料を供給する燃料供給部26と、側方に突出したカプラ28とが設けられている。カプラ28に設けられた端子30と、筒内圧センサ24とは、ハウジング18の外周内側に設けられた信号伝達部32を介して、電気的に接続されている。この場合、燃料供給部26は、燃料配管を通じて外部から供給された燃料を、図示しない供給通路を介して燃料噴射部22に供給する。カプラ28には、図示しないハーネスのコネクタが着脱自在に装着される。
ソレノイド部20の内部には、図示しない円筒状のコイルハウジングのボビンに巻回されたコイル34が配置されている。コイル34は、図示しない信号伝達部を介して端子30に接続されている。なお、端子30は、3つの端子から構成されており、2つの端子がコイル34と電気的に接続され、1つの端子が筒内圧センサ24と電気的に接続されている。
また、ソレノイド部20の内部において、コイル34の内方には、可動コア36が収納されている。可動コア36には、ソレノイド部20及び燃料噴射部22の内部を貫通して、矢印A方向及び矢印B方向に延在するニードル38が連結されている。この場合、外部から2つの端子を介してコイル34に通電すると、コイル34が励磁されて磁力が生じ、コイル34の励磁作用下に、可動コア36を矢印A方向に変位させることができる。
燃料噴射部22は、矢印B方向に延在する有底筒状の部材として構成され、燃料噴射部22の先端(底部)には、ニードル38に対向する噴射口40が形成されている。噴射口40は、ニードル38の先端に取り付けられた球状の弁体42によって閉塞されている。前述のように、コイル34の励磁作用下に可動コア36が矢印A方向に変位すると、ニードル38及び弁体42は、矢印A方向に一体に移動する。これにより、噴射口40から弁体42が離間して、燃料噴射弁16が閉弁状態から開弁状態に移行し、噴射口40から燃焼室内に燃料を所定圧力で噴射させることができる。
この場合、筒内圧センサ24は、噴射口40及び弁体42を囲繞するように燃料噴射部22内に配設されている。筒内圧センサ24は、例えば、その内部に図示しない圧電素子を備えており、当該圧電素子を用いて気筒14内の燃焼室の圧力(筒内圧)を検出する。これにより、筒内圧センサ24は、検出した筒内圧に応じた検出信号をセンサ信号(出力信号)Ssとして、信号伝達部32及び端子30を介し、外部に出力することができる。
なお、燃料噴射弁16は、特許文献1に開示されているので、その詳細な構成及び動作の説明については、省略する。
図1に戻り、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置10は、エンジン12を搭載する車両のECU44に適用される。この場合、ECU44が記憶部46(補正時間学習手段)に記憶された所定のプログラムを読み出して実行することにより、燃料噴射制御装置10の各種機能を実現する。
具体的に、ECU44は、記憶部46に加え、目標タイミング算出部48(目標タイミング設定手段)、噴射指示信号算出部50(指示信号生成手段)、噴射指示信号供給部52(指示信号供給手段)、実タイミング検出部54(実タイミング検出手段)、補正値算出部56(補正時間算出手段)、噴射指示信号補正部58(補正手段)、及び、判断処理部60(劣化判断手段)を有する。すなわち、前記プログラムの実行により、ECU44は、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置10を構成する目標タイミング算出部48、噴射指示信号算出部50、噴射指示信号供給部52、実タイミング検出部54、補正値算出部56、噴射指示信号補正部58及び判断処理部60として機能する。
次に、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置10の動作について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3及び図4は、燃料噴射制御装置10の動作を説明するフローチャート及びタイミングチャートをそれぞれ示す。なお、この動作説明では、必要に応じて、図1及び図2も参照しながら説明する。
図3のステップS1において、目標タイミング算出部48は、燃料噴射弁16を動作させる際の目標の動作タイミングを算出(設定)する。具体的に、燃料噴射弁16は、噴射口40から弁体42が矢印A方向に離間することにより開弁し、弁体42が噴射口40を閉塞することにより閉弁する。
そこで、目標タイミング算出部48は、図4の時点t1を燃料噴射弁16の目標の開弁タイミングに設定すると共に、時点t2を目標の閉弁タイミングに設定する。すなわち、目標タイミング算出部48は、燃料噴射弁16を時点t1で開弁させ、時点t1から所定の開弁時間だけ経過した時点t2で閉弁動作を開始させる目標の開閉弁動作を設定する。なお、開弁タイミングとは、燃料噴射弁16が閉弁状態から開弁状態に移行し、噴射口40から燃焼室内に燃料を噴射することが可能となるタイミングをいう。一方、閉弁タイミングとは、燃料噴射弁16が開弁状態から閉弁状態への移行を開始するタイミングをいう。
次のステップS2において、噴射指示信号算出部50は、目標タイミング算出部48が設定した目標の開閉弁動作(時点t1、t2の目標タイミング)に基づき、実際に燃料噴射弁16を動作させるための噴射指示信号Sdを生成する。
燃料噴射弁16は、コイル34への通電による励磁作用によって可動コア36、ニードル38及び弁体42が矢印A方向に一体に変位することで、閉弁状態から開弁状態に移行する。この場合、燃料噴射弁16は、コイル34の通電開始時点で直ちに開弁状態に移行するのではなく、通電開始時点から一定時間経過後に開弁状態に移行する。すなわち、燃料噴射弁16の開弁時(開弁初期)には、ニードル38がリフトしないことにより燃料が噴射されないデッドタイムが発生する。
一方、燃料噴射弁16の閉弁時(開弁終期)についても、コイル34の通電停止時点で直ちに閉弁状態に移行するのではなく、通電停止時点から一定時間経過後に閉弁状態に移行する。すなわち、閉弁時には、ニードル38が下降を開始してから弁体42が噴射口40を閉塞するまでのステーブルタイムが発生する。
そこで、噴射指示信号算出部50は、目標タイミング算出部48が設定した時点t1から時点t2までの時間を燃料噴射弁16の開弁時間の目標値とみなし、時点t1に対してTd0だけ早めた時点t3から、時点t2までの時間をコイル34の通電時間とする噴射指示信号Sdを生成する。すなわち、噴射指示信号Sdは、時点t3での立ち上がりエッジ(開弁指示信号)と、時点t2での立ち下りエッジ(閉弁指示信号)とを有するパルス信号である。そして、噴射指示信号算出部50は、Td0の時間をデッドタイムの目標値に設定すると共に、時点t2から時点t4までのTs0の時間をステーブルタイムの目標値に設定する。
次のステップS3において、噴射指示信号供給部52は、噴射指示信号算出部50が生成した噴射指示信号Sdを燃料噴射弁16に供給する。具体的に、噴射指示信号供給部52は、図示しないコネクタから端子30及び図示しない信号伝達部を介して、コイル34に噴射指示信号Sdを供給することにより、コイル34に通電する。
次のステップS4において、コイル34は、噴射指示信号Sdが供給される時点t3から時点t2まで磁束を発生する。ここで、コイル34に流れる電流は、時点t3からデッドタイムTd0だけ経過した時点t1まで、時間経過に伴い上昇し、ピーク電流閾値Ipthに到達する。この結果、コイル34の励磁作用下に可動コア36、ニードル38及び弁体42が矢印A方向に変位することで、弁体42が噴射口40から離間し、燃料噴射弁16は、開弁状態に移行する。これにより、燃料噴射弁16は、噴射口40から燃焼室内に燃料を噴射することが可能となる。
時点t1後、コイル34に流れる電流を、ピーク電流閾値Ipthよりも低いホールド電流閾値Ihthにまで低下させ、燃料噴射弁16の開弁状態を維持する。その後、時点t1から所定の開弁時間を経過した時点t2において、コイル34に対する噴射指示信号Sdの供給を停止することにより、コイル34への通電を停止させる。これにより、可動コア36、ニードル38及び弁体42が矢印B方向に変位し、弁体42は、噴射口40を閉塞する。この結果、燃料噴射弁16は、閉弁状態に移行する。
ここで、筒内圧センサ24は、燃焼室内の筒内圧を逐次検出している。従って、ステップS5において、筒内圧センサ24は、検出した筒内圧を出力信号Ssとして、信号伝達部32及び端子30を介し、ECU44に逐次出力する。これにより、ECU44は、出力信号Ssを取り込むことができる。
次のステップS6において、実タイミング検出部54は、入力された出力信号Ssに基づき、燃料噴射弁16の実際の開弁タイミングP1及び閉弁タイミングP2を検出する。
筒内圧センサ24は、燃料噴射部22に一体的に設けられる。そのため、出力信号Ssに応じた筒内圧は、燃料噴射弁16が閉弁状態から開弁状態に移行する際、及び、開弁状態から閉弁状態に移行する際に急激に変化する。
そこで、実タイミング検出部54は、図4に示すように、出力信号Ssの立ち上がりエッジの時点t5を実際の開弁タイミングP1として検出し、一方で、出力信号Ssの立ち下りエッジの時点t4を閉弁タイミングP2として検出する。
次のステップS7において、補正値算出部56は、デッドタイムTd0(開弁予測時間)に応じた目標の開弁タイミング(時点t1)と、実際の開弁タイミングP1(時点t5)との差分を算出し、算出した差分を開弁補正時間ΔP1に設定する。また、補正値算出部56は、ステーブルタイムTs0(閉弁予測時間)に応じた目標の閉弁タイミング(時点t2)と、実際の閉弁タイミングP2(時点t4)との差分を算出し、算出した差分を閉弁補正時間ΔP2に設定する。従って、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2は、いずれも、目標タイミングと実際の燃料噴射弁16の開閉弁動作とのズレを表わす。
次のステップS8において、噴射指示信号補正部58は、噴射指示信号算出部50が設定した当初の噴射指示信号Sdを、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を用いて補正することにより、補正後の新たな噴射指示信号Sdを生成する。具体的には、図4に示すように、当初の噴射指示信号Sdに対して、時点t3から開弁補正時間ΔP1だけ遅らせた時点t6を補正後の開弁タイミングに設定すると共に、時点t2から閉弁補正時間ΔP2だけ早めた時点t7を補正後の閉弁タイミングに設定することにより、補正後の新たな噴射指示信号Sdを生成する。従って、補正後の新たな噴射指示信号では、デッドタイムはTd1となり、ステーブルタイムはTs1となる。
次のステップS9において、設定された開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2は、学習値として記憶部46に記憶される。すなわち、記憶部46は、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2の学習を行い、これらの補正時間を学習値として記憶する。
次のステップS10において、判断処理部60は、記憶部46に記憶された開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2が所定の学習範囲を超えるか否かを判断する。開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2が所定の学習範囲を超えていない場合(ステップS10:NO)、判断処理部60は、燃料噴射弁16の劣化が発生していないと判断し、ステップS8において補正された新たな噴射指示信号Sdを、次回の燃料噴射弁16の動作時にコイル34に供給可能と判断する。
この結果、次回の燃料噴射弁16の動作時において、燃料噴射制御装置10内では、ステップS3の処理に戻り、噴射指示信号供給部52は、補正後の新たな噴射指示信号Sdをコイル34に供給する。従って、燃料噴射弁16を繰り返し動作させる場合、ステップS3〜S10の処理を繰り返し実行すればよい。これにより、燃料噴射弁16を適切に制御することが可能となる。
一方、ステップS10において、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2の少なくとも一方が所定の学習範囲を超えている場合(ステップS10:YES)、判断処理部60は、次のステップS11で、燃料噴射弁16の劣化が発生したと判断する。判断処理部60の判断結果については、車両の図示しないディスプレイに表示するか、又は、スピーカから音として出力することにより、ユーザに通知すればよい。これにより、燃料噴射弁16の交換等の適切な対応を取ることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る燃料噴射制御装置10は、目標タイミング算出部48、噴射指示信号算出部50、噴射指示信号供給部52、実タイミング検出部54、補正値算出部56及び噴射指示信号補正部58を有する。
目標タイミング算出部48は、燃料噴射弁16の目標の動作タイミング(開弁タイミング、閉弁タイミング)を設定する。噴射指示信号算出部50は、目標の動作タイミングに基づき、燃料噴射弁16の動作を指示する噴射指示信号Sdを生成する。噴射指示信号供給部52は、燃料噴射弁16に噴射指示信号Sdを供給する。実タイミング検出部54は、噴射指示信号Sdの供給に基づき燃料噴射弁16が動作する際に、筒内圧センサ24の出力信号Ssから燃料噴射弁16の実際の動作タイミング(開弁タイミングP1、閉弁タイミングP2)を検出する。補正値算出部56は、目標の動作タイミング(時点t1、t2)と実際の動作タイミングとを比較して開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を算出する。噴射指示信号補正部58は、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を用いて噴射指示信号Sdを補正する。
このように、燃料噴射制御装置10では、燃料噴射弁16の実際の動作タイミングを検出し、目標の動作タイミングと実際の動作タイミングとを比較して開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を算出し、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を用いて噴射指示信号Sdを補正する。これにより、燃料噴射弁16の製造バラツキ又は経年劣化によって、デッドタイムTd0及びステーブルタイムTs0にバラツキが発生する場合でも、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を用いて噴射指示信号Sdを補正することで、デッドタイムTd0及びステーブルタイムTs0を個別に補正することができる。この結果、燃料噴射弁16からの燃料噴射量を最適に制御することができる。
また、燃料噴射弁16に付着するデポジットの影響により、デッドタイムTd0又はステーブルタイムTs0のズレが発生しても、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を算出し、算出した開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を用いて噴射指示信号Sdを補正すれば、デポジットの存在に関わりなく、燃料噴射量を最適に制御することが可能となる。この結果、エンジン12のエミッション性能を向上させると共に、エンジン12を搭載した車両の燃費を向上させることが可能となる。
また、燃料噴射制御装置10では、開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2を記憶部46に記憶させることにより、これらの補正時間を学習する。これにより、燃料噴射制御装置10では、学習された開弁補正時間ΔP1及び閉弁補正時間ΔP2が所定の学習範囲を超えるか否かを判断処理部60で判断し、これらの補正時間が学習範囲を超えたと判断した場合には、燃料噴射弁16の劣化が発生したと容易に判断することが可能となる。
また、これらの補正時間が学習範囲を超えていないと判断処理部60が判断した場合に、噴射指示信号供給部52は、噴射指示信号補正部58によって補正された新たな噴射指示信号Sdを次回の燃料噴射弁16の動作時にコイル34に供給する。これにより、燃料噴射弁16を繰り返し動作させるときに、燃料噴射弁16からの燃料噴射量を最適な噴射量に調整することができる。
上記の説明では、開弁補正時間ΔP1を用いて噴射指示信号Sdの開弁初期を補正すると共に、閉弁補正時間ΔP2を用いて噴射指示信号Sdの閉弁終期を補正する場合について説明した。燃料噴射制御装置10では、開弁初期及び閉弁初期の補正を個別に行うことができるので、開弁初期のみ補正することや、閉弁初期のみ補正することが可能であることは勿論である。
なお、本発明に係る燃料噴射制御装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…燃料噴射制御装置 12…エンジン
14…気筒 16…燃料噴射弁
24…筒内圧センサ 34…コイル
36…可動コア 38…ニードル
40…噴射口 42…弁体
44…ECU 46…記憶部
48…目標タイミング算出部 50…噴射指示信号算出部
52…噴射指示信号供給部 54…実タイミング検出部
56…補正値算出部 58…噴射指示信号補正部
60…判断処理部

Claims (5)

  1. 内燃機関の気筒内の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御装置において、
    前記燃料噴射弁の先端近傍には、前記気筒内の筒内圧を検出し、検出した前記筒内圧に応じた出力信号を出力する筒内圧検出手段が設けられ、
    前記燃料噴射制御装置は、
    前記燃料噴射弁の目標の動作タイミングを設定する目標タイミング設定手段と、
    前記目標の動作タイミングに基づいて、前記燃料噴射弁の動作を指示する指示信号を生成する指示信号生成手段と、
    前記燃料噴射弁に前記指示信号を供給する指示信号供給手段と、
    前記指示信号の供給に基づき前記燃料噴射弁が動作する際に、前記出力信号から前記燃料噴射弁の実際の動作タイミングを検出する実タイミング検出手段と、
    前記目標の動作タイミングと前記実際の動作タイミングとを比較して補正時間を算出する補正時間算出手段と、
    前記補正時間を用いて前記指示信号を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 請求項1記載の燃料噴射制御装置において、
    前記補正時間を学習する補正時間学習手段をさらに有することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  3. 請求項2記載の燃料噴射制御装置において、
    前記補正時間学習手段が学習した前記補正時間が所定範囲を超えるか否かを判断し、前記補正時間が前記所定範囲を超えたと判断した場合に、前記燃料噴射弁の劣化が発生したと判断する劣化判断手段をさらに有することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  4. 請求項3記載の燃料噴射制御装置において、
    前記補正時間が前記所定範囲を超えていないと前記劣化判断手段が判断した場合に、前記指示信号供給手段は、前記補正手段によって補正された前記指示信号を次回の前記燃料噴射弁の動作時に当該燃料噴射弁に供給することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記動作タイミングは、前記燃料噴射弁の開弁タイミング、及び/又は、前記燃料噴射弁の閉弁タイミングであり、
    前記指示信号は、前記燃料噴射弁の開弁を指示する開弁指示信号、及び/又は、前記燃料噴射弁の閉弁を指示する閉弁指示信号であり、
    前記補正時間算出手段は、前記開弁指示信号の供給開始から目標の開弁タイミングまでの開弁予測時間と、実際の開弁タイミングとを比較して開弁補正時間を算出するか、及び/又は、目標の閉弁タイミングでの前記閉弁指示信号の供給開始から当該供給開始に起因して前記燃料噴射弁が閉弁状態になるまでの閉弁予測時間と、実際の閉弁タイミングとを比較して閉弁補正時間を算出し、
    前記補正手段は、前記開弁補正時間を用いて前記目標の開弁タイミングを補正することにより前記開弁指示信号を補正するか、及び/又は、前記閉弁補正時間を用いて前記目標の閉弁タイミングを補正することにより前記閉弁指示信号を補正することを特徴とする燃料噴射制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022049743A1 (ja) * 2020-09-04 2022-03-10 ヤマハ発動機株式会社 自律型搬送車の走行制御方法、自律型搬送車および搬送システム

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