JP2016216122A - 蓋付容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封性および再封性を有する蓋付容器を提供する。
【解決手段】容器のフランジ部の内側部分のうちフランジ部の一対の辺を構成する部分には、内側部分の外側の端部から内側へ凹んだ複数の凹部が形成されている。また外側部分のうちフランジ部の一対の辺を構成する部分は、内側部分に沿って延びる外側本体部と、外側本体部の内側の端部から内側へ突出した複数の内方突起部と、を有している。フランジ部の前記一対の辺が延びる方向において、外側部分の内方突起部の寸法は、内側部分の凹部の寸法よりも小さくなっている。また、外側部分の内方突起部の内側の端部は、少なくとも部分的に、内側部分の外側の端部よりも内側に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、開口部が形成された容器と、容器の開口部を覆うよう容器に接合された蓋と、を備えた蓋付容器に関する。
近年、食品や化成品等を収容する容器の開口部を覆うために容器に接合される蓋として、蓋をいったん容器から取り外した後にも、容器の開口部を安定に覆うことができるよう構成されたものが提案されている。例えば特許文献1には、トレーおよびトレーから分離可能に構成されたカバー枠を有する容器と、トレーの上面およびカバー枠の上面に溶着されたカバーフォイルと、を備える蓋付容器が開示されている。この蓋付容器は、トレーからカバーフォイルを取り外すと、カバーフォイルとともにカバー枠もトレーから取り外されるように構成されている。またカバー枠は、トレーに対してスナップ止めされ得るよう構成されている。具体的には、トレーには凹部が形成され、カバー枠には、トレーに向けてカバー枠を下方へ移動させることによってトレーの凹部に嵌合することができる凸部が形成されている。このため、トレーから取り外されたカバーフォイルを再びトレーに被せ、そしてカバーフォイルに溶着されているカバー枠をトレーに対してスナップ止めによって固定することにより、容器の開口部を再び安定に覆うことができる。
特表2014−502584号公報
特許文献1においては、カバー枠をトレーから取り外した後、トレーに向けてカバー枠を下方へ移動させるとき、はじめに、カバー枠の突肉部に形成されている凸部が、トレーの枠部分の突肉部に当接し、次に、カバー枠の突肉部が外側へ変形する。その後、トレーの枠部分の突肉部に形成されている凹部の位置にまで、カバー枠の突肉部の凸部が移動すると、カバー枠の突肉部の凸部がトレーの枠部分の突肉部の凹部に嵌合して、カバー枠がトレーに対してスナップ止めされる。このように特許文献1においては、カバー枠をトレーに被せるためにカバー枠を下方へ移動させる間に、カバー枠の突肉部の変形、および、カバー枠の突肉部の凸部とトレーの枠部分の突肉部の凹部との嵌合が生じる。このことは、カバー枠の突肉部の凸部が、カバー枠をトレーに被せるためにカバー枠を下方へ移動させることに対する抵抗になることを意味している。このため、そのような抵抗が存在しない場合に比べて、カバー枠をトレーに被せるときに、水平方向におけるカバー枠の位置がずれ易くなり、この結果、カバー枠を利用してトレーを再封することの作業性が低下してしまう。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る蓋付容器を提供することを目的とする。
本発明は、開口部が形成された容器と、前記容器の前記開口部を覆うよう前記容器に接合された蓋と、を備え、前記容器は、底面と、前記底面の外縁に沿って一周にわたって広がるよう前記底面から立設された側面と、前記側面の上部に連設されたフランジ部と、を有し、前記フランジ部は、互いに対向する一対の辺を少なくとも含み、前記フランジ部は、一周にわたって連続的に前記側面に連設された内側部分と、前記内側部分の外側に位置する外側部分と、前記内側部分と前記外側部分とを連結する連結部分と、に区画され、前記内側部分のうち前記フランジ部の前記一対の辺を構成する部分には、前記内側部分の外側の端部から内側へ凹んだ複数の凹部が形成されており、前記外側部分のうち前記フランジ部の前記一対の辺を構成する部分は、前記内側部分に沿って延びる外側本体部と、前記外側本体部の内側の端部から内側へ突出した複数の内方突起部と、を有し、前記フランジ部の前記一対の辺が延びる方向において、前記外側部分の前記内方突起部の寸法は、前記内側部分の前記凹部の寸法よりも小さくなっており、前記外側部分の前記内方突起部の内側の端部は、少なくとも部分的に、前記内側部分の外側の端部よりも内側に位置しており、前記蓋は、前記内側部分の上面に、一周にわたって連続的に接合されており、かつ、前記外側部分の上面に、少なくとも部分的に接合されている、蓋付容器である。
本発明による蓋付容器において、前記内側部分および前記外側部分は、前記連結部分を破断させて前記蓋を前記容器から取り外した後、前記蓋で前記容器を再封した状態において、前記外側部分が接合された状態の前記蓋が前記容器に対して、前記フランジ部の前記一対の辺が延びる方向において移動可能であるよう、構成されていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分の前記内方突起部の上面は、少なくとも部分的に、前記内側部分の上面よりも下方に位置していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分の前記内方突起部の上面は、前記内方突起部の内側端部に向かって下方に傾斜する傾斜面を含んでいてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分の前記内方突起部の上面は、少なくとも部分的に、前記内側部分の下面よりも下方に位置していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記連結部分を破断させて前記蓋を前記容器から取り外した後、前記蓋で前記容器を再封した状態において、前記内側部分または前記外側部分の前記内方突起部の少なくともいずれかには、前記外側部分が接合された状態の前記蓋が前記容器に対して移動することを制限するための係止部が設けられていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分は、前記内側部分の下面よりも下方に位置する補強部を有していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分は、前記内側部分の上面よりも上方に位置するとともに前記蓋よりも外側に位置する壁部を有していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記蓋と前記外側部分の上面との間の接合力が、前記蓋と前記内側部分との間の接合力よりも大きくなっていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記フランジ部のうち前記一対の辺と対向しない辺において、前記外側部分は、前記外側部分の少なくとも一部が、水平方向に沿って見た場合に前記内側部分と少なくとも部分的に重なるよう、構成されていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記フランジ部のうち前記一対の辺と対向しない辺において、前記外側部分は、前記外側部分の下面が、前記内側部分の上面と同一平面上に、または内側部分の上面よりも上方に位置するよう、構成されていてもよい。
本発明による容器のフランジ部において、内側部分および外側部分は、連結部分によって連結されている。そして蓋は、フランジ部の少なくとも外側部分の上面に接合されている。このことにより、容器の連結部分を破断させることによって蓋が取り外された後の容器に、蓋を再び被せることにより、容器を再封することができる。従って、再封性を有する蓋付容器を提供することができる。また本発明において、内側部分のうちフランジ部の一対の辺を構成する部分には、内側部分の外側の端部から内側へ凹んだ複数の凹部が形成されている。また外側部分のうちフランジ部の一対の辺を構成する部分は、内側部分に沿って延びる外側本体部と、外側本体部の内側の端部から内側へ突出した複数の内方突起部と、を有している。フランジ部の前記一対の辺が延びる方向において、外側部分の内方突起部の寸法は、内側部分の凹部の寸法よりも小さくなっている。このため、外側部分が接合されている蓋を、開封された容器に被せる際に、外側部分の内方突起部が内側部分に当接することによって下方への蓋の移動が阻害されてしまうことを抑制することができる。このことにより、外側部分が接合されている蓋を容易に容器に被せることができる。また、外側部分の内方突起部の内側の端部は、少なくとも部分的に、内側部分の外側の端部よりも内側に位置している。このため、外側部分が接合されている蓋を容器に被せた後、蓋を容器に対して相対的に移動させることにより、外側部分の内方突起部の上面が少なくとも部分的に内側部分の下面よりも下方に位置する状態を実現することができる。これによって、上下方向における蓋の移動を、外側部分の内方突起部と内側部分との当接に基づいて妨げることができる。このことにより、蓋が容器から外れてしまうことを抑制することができる。このため、再封性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態における蓋付容器を構成する部材の分解図。 図2は、本発明の実施の形態における蓋付容器を示す平面図。 図3は、図2に示す蓋付容器をフランジ部の長辺が延びる方向に沿って切断した場合を示す断面図。 図4は、図2に示す蓋付容器をフランジ部の短辺が延びる方向に沿って切断した場合を示す断面図。 図5は、フランジ部の内側部分および外側部分を拡大して示す断面図であって、図2の線Vに沿った断面図。 図6は、フランジ部の内側部分および外側部分を拡大して示す断面図であって、図2の線VIに沿った断面図。 図7は、連結部分を拡大して示す平面図。 図8は、容器から蓋が取り外された状態を示す図。 図9は、蓋付容器から蓋を取り外した後、開封容器を蓋で再封している様子を示す平面図。 図10は、図9の線Xに沿った断面図。 図11は、傾斜した上面を有する外側部分の内方突起部を備えた蓋付容器を示す断面図。 図12は、傾斜した下面を有する内側部分を備えた蓋付容器を示す断面図。 図13は、傾斜した上面を有する外側部分の内方突起部を備えた蓋付容器を示す断面図。 図14は、本発明の実施の形態における容器の一変形例を示す図。 図15は、本発明の実施の形態における容器の一変形例を示す図。 図16は、本発明の実施の形態における容器の一変形例を示す図。 図17は、本発明の実施の形態の一変形例における蓋付容器を示す平面図。 図18は、図17に示す蓋付容器をフランジ部の長辺が延びる方向に沿って切断した場合を示す断面図。
以下、図1乃至図10を参照して、本発明の実施の形態について説明する。まず図1乃至図4を参照して、本実施の形態における蓋付容器10全体について説明する。
(蓋付容器)
図1は、蓋付容器10を構成する部材の分解図であり、図2は、蓋付容器10の平面図である。また図3は、図2において、容器20の中心を通り、後述する容器20のフランジ部26の長辺が延びる方向に沿って蓋付容器10を切断した場合を示す縦断面図である。また図4は、図2において、容器20の中心を通り、後述する容器20のフランジ部26の短辺が延びる方向に沿って蓋付容器10を切断した場合を示す縦断面図である。なお図2並びに後述する図17においては、図が煩雑になることを防ぐため、蓋50を省略した状態の蓋付容器10の平面図が示されている。また、図4においては、図が煩雑になることを防ぐため、連結部45を省略した状態の蓋付容器10の縦断面図が示されている。
蓋付容器10は、開口部28が形成された容器20と、容器20の開口部28を覆うよう容器20に接合された蓋50と、を備えている。なお本明細書において、「接合」とは、溶着および接着の両方を含む概念である。「溶着」とは、容器20または蓋50の少なくともいずれかを少なくとも部分的に溶融させることによって、蓋50を容器20に取り付けることを意味している。また「接着」とは、接着剤などの、容器20および蓋50とは別個の構成要素を用いて、蓋50を容器20に取り付けることを意味している。
また本明細書において、「蓋付容器」とは、特に断らない限り、容器20に蓋50を接合した後、まだ一度も蓋50が取り外されていない状態を意味している。言い換えると、蓋付容器10は、後述する連結部分45が破断されていない状態の容器20と、容器20に接合された蓋50と、を備えている。また以下の説明において、連結部分45を破断させることによって蓋50が取り外された後の容器20のことを、開封容器21と称することもある。
後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、連結部分45を破断させることによって蓋50が取り外された後の開封容器21に、蓋50を再び被せることにより、蓋50を利用して開封容器21の開口部28を覆うことができること、すなわち再封性を有することを特徴としている。また後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、初期密封性に優れることをさらなる特徴としていてもよい。なお「初期密封性」とは、蓋付容器10における、すなわち容器20に蓋50を接合した後にまだ一度も蓋50が取り外されていない状態における、容器20のフランジ部26と蓋50との間の密着性を意味している。また後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、使用者が開封された容器を保持する際に使用者の指がばりによって傷ついてしまうことを抑制することができることをさらなる特徴としていてもよい。
(容器)
次に容器20について説明する。図1乃至図4に示すように、容器20は、底面22と、底面22の外縁22eに沿って一周にわたって広がるよう底面22から立設された側面24と、側面24の上部に連設されたフランジ部26と、を有している。上述の蓋50は、容器20のフランジ部26に接合される。図1、図3および図4においては、フランジ部26が側面24の上縁に連設され、外側に向かって水平方向に延びる例が示されている。なお本明細書において、「側面」、「上部」、「上縁」や後述する「上面」、「下面」、「水平方向」などの用語は、容器20の底面22が下方に位置するように蓋付容器10や容器20が載置されている状態を基準として蓋付容器10、容器20、蓋50やそれらの構成要素の位置や方向を表すものである。
図1および図2に示すように、フランジ部26は、互いに対向する一対の長辺26aと、互いに対向する一対の短辺26bとを含んでいる。図1および図2においては、一対の長辺26aが互いに平行であり、かつ一対の短辺26bが互いに平行である例が示されている。すなわちフランジ部26は、略矩形状の輪郭を有している。しかしながら、所望の内容物を容器20に収容することができ、かつ後述する連結部分45を破断させて蓋50を容器20から取り外した後に容器20を蓋50で再封した状態において、長辺26aが延びる方向において蓋50を容器20に対して相対的に移動させることができる限りにおいて、一対の長辺26aが互いに非平行であってもよい。また開口部28の輪郭と底面22、フランジ部26や蓋50の輪郭とは、相似形であってもよく、相似していなくてもよい。
容器20に収容される内容物は特には限られないが、内容物の例としては例えばナッツなどのおつまみ、ドライフルーツ、惣菜、お菓子等を挙げることができる。
〔フランジ部〕
以下、容器20のフランジ部26について詳細に説明する。図1および図2に示すように、フランジ部26は、一周にわたって連続的に側面24に連設された内側部分30と、内側部分30の外側に位置する外側部分35と、内側部分30と外側部分35とを連結する連結部分45と、に区画される。また蓋50の下面50bは、内側部分30の上面30aに、一周にわたって連続的に接合されている。これによって、容器20を密封することができる。なお本明細書において、「外側」とは、水平方向において容器20の開口部28から遠い側を意味している。また「内側」とは、水平方向において容器20の開口部28に近い側を意味している。
後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、容器20の連結部分45を破断させて容器20から蓋50を取り外すとき、蓋50とともに外側部分35が容器20から取り外されるよう、構成されている。従って蓋付容器10の状態において、蓋50は、外側部分35の上面に少なくとも部分的に接合されている。
図1および図2に示すように、内側部分30のうちフランジ部26の一対の長辺26aを構成する部分には、内側部分30の外側の端部(以下、外側端部とも称する)30eから内側へ凹んだ複数の凹部31が形成されている。凹部31は、1つの長辺26aを構成する内側部分30の部分に少なくとも1つ形成される。図1および図2においては、1つの長辺26aを構成する内側部分30の部分に、長辺26aが延びる方向に沿って3つの凹部31が形成される例が示されている。凹部31の深さは、例えば1mm以上になっている。なお凹部31の深さとは、長辺26aに直交する方向における、内側部分30の外側端部30eと凹部31の底部31eとの間の距離を意味している。
図1および図2に示すように、外側部分35のうちフランジ部26の一対の長辺26aを構成する部分は、内側部分30に沿って延びる外側本体部36と、外側本体部36の内側の端部(以下、内側端部とも称する)36eから内側へ突出した複数の内方突起部37と、を有している。内方突起部37は、内側部分30の上述の凹部31と同様に、1つの長辺26aを構成する外側部分35の外側本体部36の部分に少なくとも1つ設けられる。図1および図2においては、1つの長辺26aを構成する外側本体部36の部分に、長辺26aが延びる方向に沿って3つの内方突起部37が設けられる例が示されている。
図1および図2においては、外側本体部36が、一周にわたって連続的に延びる例が示されている。しかしながら、長辺26aを構成する外側本体部36の部分に内方突起部37を設けることができる限りにおいて、外側本体部36の形態が特に限られることはない。例えば外側本体部36は、長辺26aの部分には存在するが、短辺26bの部分には存在していなくてもよい。すなわち短辺26bが内側部分30のみによって構成されていてもよい。また、長辺26aを構成する外側本体部36が断続的に構成されていてもよい。
本実施の形態において、容器20のフランジ部26は、連結部分45を破断させて蓋50を容器20から取り外した後に、開封された容器20(以下、開封容器21とも称する)を蓋50で再封した状態において、外側部分35が接合された状態の蓋50が開封容器21に対して、フランジ部26の一対の長辺26aが延びる方向D1において相対的に移動可能であるよう、構成されている。例えば図2に示すように、フランジ部26の一対の短辺26bの内側部分30の外側端部30eの間の距離L1は、フランジ部26の一対の短辺26bの外側部分35の外側本体部36の内側端部36eの間の距離L2よりも小さくなっている。この場合、一方の短辺26b側で内側部分30の外側端部30eと外側部分35の外側本体部36の内側端部36eとが当接する状態から、他方の短辺26b側で内側部分30の外側端部30eと外側部分35の外側本体部36の内側端部36eとが当接する状態になるまで、長辺26aが延びる方向D1において、距離L1と距離L2との差の分だけ蓋50を開封容器21に対して相対的に移動させることができる。距離L1と距離L2との差は、例えば5mm〜30mmの範囲内に設定される。
図2において、フランジ部26の一対の長辺26aが延びる方向D1における、内側部分30の凹部31の寸法が符号S1で表されている。また、方向D1における外側部分35の内方突起部37の寸法が符号S2で表されている。図2に示すように、方向D1において、外側部分35の内方突起部37の寸法S2は、内側部分30の凹部31の寸法S1よりも小さくなっている。このため、外側部分35が接合された蓋50を開封容器21に被せる際や、外側部分35が接合された蓋50を開封容器21から取り外す際に、内側部分30と外側部分35の内方突起部37とが干渉し合うことを防ぐことができる。
内側部分30の凹部31および外側部分35の内方突起部37は、好ましくは、1つの長辺26aにつき2つ以上設けられる。また好ましくは、内側部分30の凹部31および外側部分35の内方突起部37は、平面視において容器20のフランジ部26の一対の長辺26aの中心を通る直線によってフランジ部26を二等分した場合に、二等分されたフランジ部26の一方に凹部31および内方突起部37が少なくとも1つずつ存在し、二等分されたフランジ部26の他方にも凹部31および内方突起部37が少なくとも1つずつ存在するよう、配置されている。これによって、容器20の再封性をより確実に向上させることができる。
外側部分35が蓋50に少なくとも部分的に接合された状態を維持しながら、蓋50を容器20から取り外すことができる限りにおいて、蓋50の下面50bと外側部分35との間における接合の具体的な状態が特に限られることはない。例えば、蓋50の下面50bは、外側本体部36の上面36aに、一周にわたって連続的に接合されていてもよい。若しくは、蓋50の下面50bは、外側本体部36の上面36aに部分的に接合されていてもよい。なお後述するように、外側部分35の内方突起部37の上面37aは、開封容器21に蓋50を被せた状態で、開封容器21に対して蓋50を相対的に移動させることにより、内側部分30の下面30bに少なくとも部分的に当接するものである。従って、蓋50の下面50bは、内方突起部37の上面37aには接合されていないことが好ましい。
ところで、容器20の外側部分35と蓋50との間の接合力が、容器20のその他の部分と蓋50との間の接合力、例えば内側部分30と蓋50との間の接合力よりも小さい場合、容器20から蓋50を取り外すために容器20のフランジ部26の端部に力を加えるとき、蓋50が内側部分30から剥がれるよりも前に蓋50が外側部分35から、例えば外側本体部36の上面36aから剥がれてしまうことが考えられる。この点を考慮し、好ましくは、蓋50と外側部分35との間の接合力が、蓋50と内側部分30との間の接合力よりも大きくなるよう、蓋付容器10が構成されている。これによって、容器20から蓋50を取り外す際に蓋50が外側部分35から剥がれてしまうことを抑制することができる。
蓋50と、フランジ部26の内側部分30および外側部分35との間の接合力は、例えば、テンシロン引張試験機(例えば、株式会社オリエンテック製、RTC−1310A)を用いて測定することができる。以下、接合力を測定する手順の一例について説明する。
まず、蓋50とフランジ部26とが接合されたサンプルを、所定の幅、例えば15mm幅にカットする。次に、蓋50の一部分をフランジ部26から剥離させ、テンシロンの一方のつかみ治具で蓋50の一部分を挟み、他方のつかみ治具でフランジ部26を挟む。その後、引張速度300mm/minで、蓋50の一部分とフランジ部26とがなす角が180°になるように引っ張る。そして、蓋50のその他の部分がフランジ部26の各部分から剥離される際に計測される荷重の最大値を、蓋50とフランジ部26の各部分との間の接合力とする。
なお、蓋50とフランジ部26とが接合していない部分が予めサンプルに含まれる場合は、荷重を測定する前に蓋50とフランジ部26とを部分的に剥離させる作業を省略してもよい。
上記の測定方法を用いて接合力を算出したときに、蓋50と外側部分35の例えば外側本体部36の上面36aとの間の接合力は、20Nより大きいことが好ましく、30Nより大きいことがさらに好ましく、蓋50と内側部分30の上面30aとの間の接合力は、20N以下となることが好ましく、15N以下となることがより好ましい。
蓋50と外側部分35との間の接合力を、蓋50と内側部分30との間の接合力よりも大きくするための具体的な構成や方法が特に限られることはない。例えば、外側部分35の例えば外側本体部36の上面36aのうち蓋50に接合される部分の面積や幅を、内側部分30の上面30aのうち蓋50に接合される部分の面積や幅よりも大きくすることが考えられる。また、加熱に起因する溶着によって蓋50をフランジ部26に接合する場合、蓋50を外側部分35の例えば外側本体部36の上面36aに溶着させる際の温度を、蓋50を内側部分30の上面30aに溶着させる際の温度よりも高くしてもよい。
次に、図5および図6を参照して、内側部分30および外側部分35について詳細に説明する。図5は、容器20のフランジ部26の外側部分35の内方突起部37および連結部45を通るよう切断された蓋付容器10の断面図であって、図2の線Vに沿った断面図である。また図6は、容器20のフランジ部26の外側部分35の内方突起部37を通らないよう切断された蓋付容器10の断面図であって、図2の線VIに沿った断面図である。
本実施の形態において、内側部分30の上面30aと、外側部分35の外側本体部36の上面36aとは、少なくとも部分的に同一平面上に位置している。例えば図5および図6に示すように、内側部分30の上面30aと、外側部分35の外側本体部36の上面36aとが、全域にわたって同一の水平面上に位置している。このため、内側部分30の上面30a上および外側部分35の外側本体部36の上面36a上に蓋50を載置して、熱や超音波を利用した溶着などによって蓋50をフランジ部26に接合させる際、蓋50の下面50bを外側本体部36の上面36aにより均一に接合することができる。すなわち、蓋50を容器20のフランジ部26に安定に接合させることができる。このことにより、容器20のフランジ部26と蓋50との間の接合力が、位置や個体に応じてばらつくことを抑制することができ、初期密封性を高めることができる。
なお「内側部分30の上面30aと外側部分35の外側本体部36の上面36aとが同一平面上に位置する」とは、凹部31の底部31eの位置における、内側部分30の上面30aの上下方向における位置と、内側端部36e位置における、外側部分35の外側本体部36の上面36aの上下方向における位置との差が、0.5mm以下であり、より好ましくは0.2mm以下であることを意味している。好ましくは、内側部分30の上面30aのうち蓋50の下面50bに接する部分と、外側部分35の外側本体部36の上面36aのうち蓋50の下面50bに接する部分とが成す角度が、±30度以下になっている。
図6において、符号T1およびT2はそれぞれ、内側部分30の厚みおよび外側本体部36の厚みを表している。内側部分30の厚みT1および外側本体部36の厚みT2は、連結部分45を破断させる際に内側部分30および外側本体部36が破断したり変形したりしてしまうことを防ぐよう、設定される。例えば、内側部分30の厚みT1および外側本体部36の厚みT2はそれぞれ、0.5〜2.0mmの範囲内に設定される。
図6において、符号W1およびW2はそれぞれ、内側部分30および外側本体部36の幅を表している。外側本体部36の幅W2は、容器20から蓋50を取り外す際に蓋50が外側本体部36から分離されないように、かつ、蓋50を容器20に接合させる工程の際に蓋50を外側本体部36の上面36a上に容易に位置決めできるように、設定されることが好ましい。例えば外側本体部36の幅W2を3mm以上に設定することが好ましい。このことにより、フランジ部26の外側部分35の外側本体部36に蓋50を接合するときの製造適性を高めることができ、さらに、容器20から蓋50を取り外す際に外側部分35の外側本体部36を摘まみやすくすることができる。また、例えば蓋50のうちフランジ部26の外側部分35の外側本体部36に接合される部分の幅を3mm以上に設定することが好ましい。このことにより、初期密封性を担保しやすくすることができ、容器20から蓋50を取り外す際に蓋50が外側部分35の外側本体部36から分離されにくくすることができる。
以下、再封性を向上させるために採用されている構成について説明する。本実施の形態において、外側部分35の内方突起部37は、開封容器21に被せられた蓋50を開封容器21に対して相対的に移動させたときに、例えば蓋50を開封容器21に対してフランジ部26の一対の長辺26aが延びる方向に沿って所定の距離にわたって移動させたときに、外側部分35の内方突起部37の上面37aが少なくとも部分的に、内側部分30の下面30bよりも下方に位置するよう、構成される。これによって後述するように、上下方向における蓋50の移動を、開封容器21の内側部分30によって妨げることができる。
上下方向における蓋50の移動を、開封容器21の内側部分30によって妨げることができる限りにおいて、内側部分30に対する外側部分35の内方突起部37の配置が特に限られることはない。例えば、開封容器21に被せられた蓋50を移動させたとき、はじめに、内側部分30の一部と外側部分35の内方突起部37の一部とが接触し、次に、内方突起部37の上面37aが少なくとも部分的に内側部分30の下面30bに接触するように内方突起部37が内側部分30に対して相対的に下方に変形するよう、内側部分30および内方突起部37が構成されていてもよい。この場合、蓋50が容器20から取り外される前の状態において、外側部分35の内方突起部37の上面37aが少なくとも部分的に、内側部分30の上面30aよりも下方に位置していることが好ましい。
若しくは、開封容器21に被せられた蓋50を移動させたとき、内側部分30と外側部分35の内方突起部37とが変形することなく、内方突起部37の上面37aが内側部分30の下面30bと同一平面上に、または少なくとも部分的に内側部分30の下面30bよりも下方に位置するよう、内側部分30および外側部分35の内方突起部37が構成されていてもよい。例えば図5に示すように、内方突起部37は、外側本体部36の下面36bに連結されており、かつ、内側に向かって水平方向に延びており、これによって、内方突起部37の上面37aが内側部分30の下面30bと同一平面上に位置するようになっている。
また図示はしないが、内方突起部37の上面37aが内側部分30の下面30bよりも下方に位置していてもよい。すなわち、上下方向において内方突起部37の上面37aと内側部分30の下面30bとの間に隙間が存在していてもよい。この場合、隙間が0.5mm以下になっていることが好ましい。
好ましくは、連結部分45が破断する前の状態において、外側部分35の内方突起部37の上面37aは、内側部分30の上面30aおよび外側部分35の外側本体部36の上面36aと同一平面上に、または内側部分30の上面30aおよび外側本体部36の上面36aよりも下方に位置している。これによって、蓋50を容器20のフランジ部26の内側部分30の上面30aおよび外側本体部36の上面36aに溶着させる作業が、内方突起部37によって妨げられてしまうことを防ぐことができる。このことにより、初期密封性を担保しやすくすることができる。
また外側部分35の内方突起部37は、図2に示すように、内方突起部37の内側端部37eが少なくとも部分的に、内側部分30の外側端部30eよりも内側に位置するよう、構成されている。例えば、内方突起部37の内側端部37eと内側部分30の外側端部30eとの間の距離dは、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上になっている。この場合、後述するように、蓋50によって再封された状態の開封容器21において、距離dにわたって内側部分30と外側部分35の内方突起部37とを当接させることができ、これによって、上下方向における蓋50の移動を抑制することができる。
(補強部)
図5および図6に示すように、外側部分35は、内側部分30の下面30bよりも下方に位置する補強部38を有していてもよい。このような補強部38を設けることにより、外側部分35の剛性を高めることができる。これによって、容器20から取り外された後の蓋50が湾曲したりカールしたりしてしまうことをさらに抑制することができる。このため、再封性を向上させることができる。また、蓋付容器10を開封するために連結部分45を破断させる際、外側部分35のうち補強部38が設けられている部分を指などで摘まみ易くすることができる。このため、蓋付容器10の開封性を向上させることができる。
(外側部分が壁部を有する例)
図5および図6に示すように、外側部分35は、内側部分30の上面30aよりも上方に位置するとともに蓋50よりも外側に位置する壁部39を有していてもよい。このような壁部39を設けて蓋付容器10の蓋50を外側から囲うことにより、故意や過失によって蓋付容器10の蓋50が容器20のフランジ部26の外側部分35から剥がされてしまうことを抑制することができる。また、上述の補強部38の場合と同様に、壁部39を設けることによって外側部分35の剛性を高めることができる。これによって、容器20から取り外された後の蓋50が湾曲したりカールしたりしてしまうことをさらに抑制することができる。また、蓋付容器10を開封するために連結部分45を破断させる際、外側部分35のうち壁部39が設けられている部分を指などで摘まみ易くすることができる。このため、蓋付容器10の開封性を向上させることができる。
(短辺側の内方突起部)
図2および図3に示すように、外側部分35のうちフランジ部26の一対の短辺26bを構成する部分にも、内方突起部37と同様の内方突起部41が設けられていてもよい。図2においては、フランジ部26の一対の短辺26bのうちの一方を構成する外側部分35が、外側本体部36の内側端部36eから内側へ突出した内方突起部41を有する例が示されている。図2に示すように、内方突起部41は、フランジ部26の短辺26bを構成する外側部分35の全域にわたって、短辺26bに沿って延びていてもよい。
次に、内側部分30と外側部分35とを連結する連結部分45について説明する。図7は、連結部分45を拡大して示す平面図である。
連結部分45は、好ましくは、連結部分45の一端が、内側部分30のうち外側端部30e以外の部分に連結され、かつ連結部分45の他端が、外側部分35に連結されるよう、設けられている。例えば図5および図7に示すように、連結部分45の一端は、内側部分30の凹部31の底部31eまたは下面30bに連結されており、また連結部分45の他端は、外側部分35の内方突起部37の内側端部37eに連結されている。このように連結部分45を配置することにより、後述するように、連結部分45を破断させた後に残り得るばりによって使用者の指などが傷ついてしまうことを抑制することができる。好ましくは、連結部分45の厚みは、0.2〜0.8mmの範囲内に設定される。また好ましくは、内側部分30の厚みT1および外側本体部36の厚みT2は、連結部分45の厚みが内側部分30の厚みT1および外側本体部36の厚みT2の50%以下になるよう、設定される。
上述のように、連結部分45は、容器20から蓋50を取り外す際に破断される部分である。ところで、連結部分45の強度が大きすぎると、連結部分45を破断させるためにフランジ部26に加えられる力が過剰に大きくなり、この結果、容器20のうち連結部分45以外の部分が破断したり変形したりしてしまうことが考えられる。従って連結部分45は、適度な力で破断し得るよう構成されている。例えば連結部分45は、図7に示すように、連結部分45の断面積のうち内側部分30と連結される部分における断面積が最も小さくなるよう、構成される。これによって、内側部分30との連結面で連結部分45を破断させやすくすることができる。このため、使用者が開封容器21を保持する際に使用者の指がばりによって傷ついてしまうことをより抑制することができる。
より好ましくは、連結部分45の断面積のうち、内側部分30と連結される部分における断面積が最も小さくなり、外側部分35と連結される部分における断面積が最も大きくなり、かつ、内側部分30から外側部分35へ向かうにつれて連結部分45の断面積が次第に大きくなるよう、連結部分45が構成される。図7において、符号k1は、内側部分30の凹部31の底部31eにおける連結部分45の幅を表し、符号k2は、外側部分35の内方突起部37の内側端部37eにおける連結部分45の幅を表している。好ましくは、連結部分45の幅は、内側部分30から外側部分へ向かうにつれて次第に大きくなっている。
容器20を構成する材料や、容器20の製造方法は、内側部分30および外側部分35が蓋50の下面50bに接合され得るよう選択される。例えば、樹脂を用いた射出成形によって、底面22、側面24およびフランジ部26を一体的に形成してもよい。容器20を構成する樹脂としては、例えばポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
(蓋)
次に、容器20に接合される蓋50について説明する。蓋50を構成する材料は、蓋50の下面50bが内側部分30および外側部分35に接合され得るよう、選択される。例えば蓋50は、基材層と、蓋50の下面50bを構成するシーラント層と、を含んでいる。蓋50の厚みは、例えば20〜100μmの範囲内になっている。
基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂や、ポリプロピレン等を用いることができる。またシーラント層を構成する材料としては、ポリプロピレンや、ポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂等を用いることができる。なお、基材層およびシーラント層がいずれもポリプロピレンを含む場合、基材層においては二軸延伸ポリプロピレンが用いられ、シーラント層においては無延伸ポリプロピレンが用いられる。
なお上述の「ポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂」は、イージーピールシーラントとも称される、比較的小さな接合力を有する材料である。また、蓋50のシーラント層がポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂を含む場合、上述の引張試験機を用いた方法などによって算出される蓋50とフランジ部26との間の接合力が、20N以下となることが好ましく、15N以下となることがより好ましい。一方、蓋50のシーラント層がポリプロピレン単体によって構成される場合、その接合力は、ポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂が用いられる場合に比べて大きくなる。
(蓋付容器の製造方法)
次に、蓋付容器10の製造方法の一例について説明する。
はじめに、樹脂を用いた射出成形によって、一体的に形成された底面22、側面24およびフランジ部26を有する容器20を形成する。また、容器20のフランジ部26に対応した輪郭を有する蓋50を準備する。
次に、容器20のフランジ部26の内側部分30の上面30a上および外側部分35の外側本体部36の上面36a上に蓋50を載置する。その後、蓋50のうち容器20のフランジ部26の内側部分30および外側本体部36と重なる部分を、熱板などを用いて上面50a側から加熱して、蓋50のシーラント層およびフランジ部26を溶融させる。これによって、蓋50を容器20のフランジ部26の内側部分30の上面30aおよび外側本体部36の上面36aに溶着させることができる。このとき、フランジ部26の下面に受板を配置させるようにしてもよい。この場合、受板は一般には加熱されない。
ここで本実施の形態によれば、上述のように、フランジ部26の内側部分30の上面30aおよび外側部分35の外側本体部36の上面36aのうち少なくとも蓋50の下面50bに接する部分は、同一平面上に位置している。このため、内側部分30の上面30aと外側部分35の外側本体部36の上面36aとの間に段差が存在する場合に比べて、蓋50の下面50bを内側部分30の上面30aおよび外側本体部36の上面36aにより均一に溶着させることができる。このことにより、容器20のフランジ部26と蓋50との間の接合力が、位置や個体に応じてばらつくことを抑制することができ、初期密封性を高めることができる。
(蓋付容器の開封方法)
次に、蓋付容器10を開封する方法の一例について説明する。
はじめに、容器20のフランジ部26の端部の一部に上向きの力を加えて、複数の連結部分45の一部を部分的に破断させる。その後、容器20のフランジ部26の端部の一部がさらに上方に持ち上げられるよう外側部分35に力を加えることにより、複数の連結部分45を全て破断させる。これによって、図8に示すように、外側部分35が接合された状態の蓋50を容器20から取り外して、容器20を開封容器21とすることができる。
本実施の形態においては、上述のように、外側部分35が接合された状態の蓋50が容器20から取り外される。その後、外側部分35が接合された状態の蓋50を用いて、開封容器21の開口部28を再び覆うことができる。例えば、蓋50に接合された外側部分35の外側本体部36が開封容器21の内側部分30よりも外側に位置するように蓋50を開封容器21に被せることにより、開封容器21を再封することができる。例えば、内側部分30の外側端部30eと外側部分35の外側本体部36の内側端部36eとが水平方向において対向するように蓋50を開封容器21に被せる。これによって、水平方向において、開封容器21に対する蓋50の位置を安定に維持することができる。
以下、蓋50を用いて開封容器21を再封する作業について詳細に説明する。はじめに、蓋50に接合されている外側部分35の内方突起部37が、開封容器21の内側部分30の凹部31と重なるよう、開封容器21の上方で、蓋50に接合された外側部分35の位置を調整する。次に、蓋50に接合されている外側部分35の内方突起部37が、開封容器21の内側部分30の凹部31に挿入されるように、蓋50を開封容器21に被せる。ここで本実施の形態によれば、上述のように、外側部分35の内方突起部37の寸法S2が、内側部分30の凹部31の寸法S1よりも小さくなっている。このため、外側部分35が接合されている蓋50を開封容器21に被せる際に、外側部分35の内方突起部37が内側部分30に当接することによって下方への蓋50の移動が阻害されてしまうことを抑制することができる。このことにより、外側部分35が接合されている蓋50を容易に開封容器21に被せることができる。
また本実施の形態においては、上述のように、外側部分35の内方突起部37の内側端部37eは、少なくとも部分的に、内側部分30の外側端部30eよりも内側に位置している。また外側部分35の内方突起部37は、外側部分35の内方突起部37の上面37aが少なくとも部分的に、内側部分30の下面30bと同一平面上に位置するよう、構成されている。このため図9および図10に示すように、蓋50に接合された外側部分35の内方突起部37が開封容器21の内側部分30と平面視において少なくとも部分的に重なるようになるまで、開封容器21に被せられた蓋50を開封容器21に対して、フランジ部26の長辺26aが延びる方向D1に沿って移動させることができる。従って、図9および図10に示す状態の開封容器21および蓋50においては、開封容器21に対して蓋50を上方に移動させると、蓋50に接合されている外側部分35の内方突起部37が、開封容器21の内側部分30に当接することになる。すなわち、上下方向における蓋50の移動が、内側部分30と外側部分35の内方突起部37との当接によって抑制されている。従って、蓋50が開封容器21から外れてしまうことを抑制することができる。このため、再封性を向上させることができる。また、蓋50に接合されている外側部分35の内方突起部37の上面37aが、開封容器21の内側部分30の下面30bに接触している場合、フランジ部26の長辺26aの方向D1における蓋50の移動を抑制することもできる。
なお、外側部分35のうちフランジ部26の短辺26bを構成する部分の少なくとも一部が、水平方向に沿って見た場合に内側部分30と少なくとも部分的に重なるように、外側部分35が構成されている場合、方向D1における蓋50の移動が、内側部分30と外側部分35との当接によって規制されるようになる。これによって、蓋50が開封容器21から外れてしまうことを抑制することができる。また外側部分35のうちフランジ部26の一対の短辺26bを構成する部分に内方突起部41が設けられ、且つ、内方突起部41の上面41aが内側部分30の下面30bと同一平面上に、または少なくとも部分的に内側部分30の下面30bよりも下方に位置するよう構成されている場合、図9に示すように、内方突起部37だけでなく内方突起部41も、開封容器21の内側部分30と平面視において重なるようになる。このため、上下方向における蓋50の移動が、内側部分30と外側部分35の内方突起部37,41との当接によって規制されるようになる。これによって、蓋50が開封容器21から外れてしまうことをさらに抑制することができる。
好ましくは、内側部分30または外側部分35の内方突起部37の少なくともいずれかには、外側部分35が接合された状態の蓋50が開封容器21に対して移動することを制限するための係止部が設けられている。この係止部は、係止部が内側部分30の一部または外側部分35の一部に当接する位置において、蓋50に接合された外側部分35の内方突起部37が、水平方向に沿って見た場合に開封容器21の内側部分30と少なくとも部分的に重なるよう、配置される。このような係止部を設けることにより、内側部分30と外側部分35の内方突起部37との当接によって上下方向における蓋50の移動を抑制することができるようになる位置にまで、開封容器21に被せられた蓋50を容易に移動させることができる。すなわち、開封容器21に被せられた蓋50の位置決めを容易化することができる。また、方向D1における蓋50の移動を、内側部分30に設けられた係止部と外側部分35の内方突起部37との当接、または外側部分35の内方突起部37に設けられた係止部と内側部分30との当接によって規制することができる。これによって、蓋50が開封容器21から外れてしまうことを抑制することができる。
係止部は、例えば図9において符号30xが付された点線の丸印で示すように、内側部分30に、より具体的には内側部分30の下面30bに設けられ得る。この場合、係止部30xは、外側部分35の内方突起部37の上面37aよりも下方に位置するよう、形成される。また図示はしないが、係止部は、外側部分35の内方突起部37の上面37aに設けられていてもよい。この場合、係止部は、内側部分30の下面30bよりも上方に位置するよう、形成される。
また本実施の形態によれば、再封性に関する上述の利点以外にも、以下に説明するような利点がもたらされ得る。
本実施の形態においては、外側部分35が接合された状態の蓋50が容器20から取り外されるので、蓋50が単体で容器20から取り外される場合に比べて、蓋50が変形してしまうこと、例えば蓋50が湾曲したりカールしたりしてしまうことを抑制することができる。従って、蓋50を用いて開封容器21を再封する際に、蓋50の平坦性をより安定に維持することができる。
また本実施の形態において、フランジ部26の内側部分30には上述のように、内側部分30の外側の外側端部30eから内側へ凹んだ複数の凹部31が形成されている。この場合、連結部分45を破断させて蓋50を容器20から取り外した後に使用者が開封容器21を保持するとき、指によって開封容器21のフランジ部26の内側部分30の外側端部30eが挟持されることが考えられる。ここで本実施の形態によれば、連結部分45の一端は、内側部分30のうち外側端部30e以外の部分に連結されている。このため、連結部分40を破断させた後に開封容器21に形成され得るばりは、内側部分30のうち外側端部30e以外の部分に生じるようになる。例えば、連結部分40の一端が内側部分30の凹部31の底部31eに連結されている場合、ばりが凹部31の底部31eに生じることになる。使用者が開封容器21を保持する際、使用者の指が凹部31の底部31eに接触する可能性は低い。従って本実施の形態によれば、使用者が開封容器21を保持する際に使用者の指がばりによって傷ついてしまうことを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(内方突起部の上面の変形例)
上述の本実施の形態においては、外側部分35の内方突起部37の上面37aが、内側部分30の上面30aや外側本体部36の上面36aと平行に水平に広がる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図11に示すように、外側部分35の内方突起部37の上面37aは、少なくとも部分的に、内側へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜面を含んでいてもよい。これによって、開封容器21に被せられた蓋50を移動させたときに、内方突起部37の上面37aが内側部分30の下面30bと同一平面上または内側部分30の下面30bよりも下方に位置する状態をより容易に実現することができる。なお図11は、上述の図5と同様に、容器20のフランジ部26の外側部分35の内方突起部37を通るよう切断された蓋付容器10の断面図であって、図2の線Vに沿った断面図である。なお、図11においては、連結部45を省略した状態の断面図が示されている。
(外方突起部の下面の変形例)
また図12に示すように、内側部分30の下面30bは、少なくとも部分的に、外側へ向かうにつれて上方へ傾斜する傾斜面を含んでいてもよい。この場合にも、開封容器21に被せられた蓋50を所定の距離にわたって移動させたときに、内方突起部37の上面37aが内側部分30の下面30bと同一平面上または内側部分30の下面30bよりも下方に位置する状態をより容易に実現することができる。なお図12は、上述の図10と同様に、蓋50で再封された状態の開封容器21の断面図であって、図9の線Xに沿った断面図である。なお図12においては、上述の図11の場合と同様に、外側部分35の内方突起部37の上面37aが、内側へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜面を含む例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、内側部分30の下面30bは外側へ向かうにつれて上方へ傾斜する傾斜面を含むが、外側部分35の内方突起部37の上面37aは傾斜面を含まない、という形態が採用されてもよい。
(内方突起部の上面および下面の変形例)
上述の図11においては、内方突起部37の上面37aは傾斜面を含むが、内方突起部37の下面37bは、外側本体部36の下面36bと平行に水平に広がる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図13に示すように、外側部分35の内方突起部37の上面37aおよび下面37bのいずれもが、少なくとも部分的に、内側へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜面を含んでいてもよい。
(補強部および壁部に関する変形例)
上述の本実施の形態においては、外側部分35が補強部38および壁部39を有する例を示したが、これに限られることはない。例えば図14に示すように、外側部分35は、補強部38を有するが壁部39を有していなくてもよい。また図15に示すように、外側部分35は、壁部39を有するが補強部38を有していなくてもよい。また図16に示すように、外側部分35は、補強部38および壁部39を有していなくてもよい。
(フランジ部の短辺を構成する外側部分の変形例)
上述の本実施の形態においては、フランジ部26の一対の短辺26bの内側部分30の外側端部30eの間の距離L1と、フランジ部26の一対の短辺26bの外側部分35の外側本体部36の内側端部36eの間の距離L2との差の分だけ蓋50が開封容器21に対して相対的に移動可能である例を示した。すなわち、フランジ部26の短辺26bの部分において、内側部分30の外側端部30eと外側部分35の外側本体部36の内側端部36eとが水平方向において少なくとも部分的に重なっている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、フランジ部26の短辺26bの部分において、内側部分30の外側端部30eと外側部分35の外側本体部36の内側端部36eとが水平方向において重ならないよう、外側部分35を構成してもよい。例えば図17および図18に示すように、フランジ部26の短辺26bの部分において、外側本体部36の下面36bが、内側部分30の上面30aと同一平面上に、または内側部分30の上面30aよりも上方に位置するよう、外側部分35を構成してもよい。図18は、図17において、容器20の中心を通り、容器20のフランジ部26の長辺が延びる方向に沿って蓋付容器10を切断した場合を示す縦断面図である。この場合、外側部分35が接合された状態の蓋50を開封容器21に対して、フランジ部26の長辺26aが延びる方向D1に沿って移動させたとしても、内側部分30の外側端部30eと外側部分35の外側本体部36の内側端部36eとが当接することがない。このため、方向D1に沿って蓋50を任意に移動させることができる。なお図17および図18に示す変形例において、蓋50は、外側部分35のうちフランジ部26の長辺26aを構成する部分にのみ接合され、外側部分35のうちフランジ部26の短辺26bを構成する部分には接合されていなくてもよい。また、フランジ部26のいずれか一方の短辺26bの部分において、外側部分35は、外側本体部36の下面36bが、内側部分30の上面30aと同一平面上に、または内側部分30の上面30aよりも上方に位置するよう、構成されていてもよい。
本変形例においては、方向D1における蓋50の可動範囲が、図1乃至図10に示す本実施の形態の場合に比べて大きくなっている。このため、開封容器21に蓋50を被せた状態で蓋50を方向D1において移動させることにより、開封容器21の開口部28を十分に外部に露出させることができる。従って、蓋50を開封容器21から取り外すことなく、蓋50を方向D1において移動させることにより、開封容器21から内容物を取り出すことができる。このことにより、開封容器21の使用性を高めることができる。また、方向D1における蓋50の移動量を調整することにより、開口部28のうち外部に露出している部分の面積を任意に調整することができる。このため、例えば開封容器21を振って内容物を開口部28から取り出すこと、すなわち振り出しによって内容物を取り出すことが可能になる。
(その他の変形例)
上述の本実施の形態においては、蓋50が容器20のフランジ部26に溶着されている例を示した。しかしながら、蓋付容器10の十分な密封性を確保し、また外側部分35が、蓋50とともに容器20のその他の部分から取り外されることができる限りにおいて、蓋50が容器20のフランジ部26に接合させるための手段が溶着に限られることはない。例えば接着剤などの、容器20および蓋50とは別個の構成要素を用いて、蓋50を容器20に取り付けてもよい。
また上述の本実施の形態および各変形例においては、連結部分45の一端が、内側部分30の外側端部30e以外の部分に連結されており、これによって、ばりによって使用者の指などが傷ついてしまうことを抑制することができる例を示したが、これに限られることはない。図示はしないが、連結部分45の一端は、内側部分30の外側端部30eに連結されていてもよい。この場合であっても、蓋付容器10が上述の内側部分30および外側部分35の内方突起部37を備える限りにおいて、蓋付容器10は、先行技術に対する貢献をもたらすことができる。
また上述の本実施の形態および各変形例においては、内側部分30の複数の凹部31が、内側部分30のうちフランジ部26の一対の長辺26aを構成する部分に形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、内側部分30の凹部31は、内側部分30のうちフランジ部26の一対の短辺26bを構成する部分に形成されていてもよい。この場合、外側部分35のうちフランジ部26の一対の短辺26bを構成する部分は、内側部分30に沿って延びる外側本体部36と、外側本体部36の内側端部36eから内側へ突出した複数の内方突起部37と、を有している。また内側部分30および外側部分35は、連結部分45を破断させて蓋50を容器20から取り外した後、蓋50で開封容器21を再封した状態において、外側部分35が接合された状態の蓋50が開封容器21に対して、フランジ部26の一対の短辺26bが延びる方向において移動可能であるよう、構成される。
また上述の本実施の形態および各変形例においては、容器20のフランジ部26が略矩形状の輪郭を有する例を示した。しかしながら、外側部分35が接合された状態の蓋50が開封容器21に対して、フランジ部26の互いに対向する一対の辺が延びる方向において移動可能である限りにおいて、フランジ部26の輪郭が特に限られることはない。
10 蓋付容器
20 容器
21 開封容器
22 底面
24 側面
26 フランジ部
26a 長辺
26b 短辺
30 内側部分
30a 上面
30b 下面
30e 外側端部
30x 係止部
31 凹部
31e 底部
35 外側部分
36 外側本体部
36a 上面
36b 下面
36e 内側端部
37 内方突起部
37a 上面
37b 下面
37e 内側端部
38 補強部
39 壁部
45 連結部分
45a 上面
45b 下面
50 蓋

Claims (11)

  1. 開口部が形成された容器と、
    前記容器の前記開口部を覆うよう前記容器に接合された蓋と、を備え、
    前記容器は、底面と、前記底面の外縁に沿って一周にわたって広がるよう前記底面から立設された側面と、前記側面の上部に連設されたフランジ部と、を有し、
    前記フランジ部は、互いに対向する一対の辺を少なくとも含み、
    前記フランジ部は、一周にわたって連続的に前記側面に連設された内側部分と、前記内側部分の外側に位置する外側部分と、前記内側部分と前記外側部分とを連結する連結部分と、に区画され、
    前記内側部分のうち前記フランジ部の前記一対の辺を構成する部分には、前記内側部分の外側の端部から内側へ凹んだ複数の凹部が形成されており、
    前記外側部分のうち前記フランジ部の前記一対の辺を構成する部分は、前記内側部分に沿って延びる外側本体部と、前記外側本体部の内側の端部から内側へ突出した複数の内方突起部と、を有し、
    前記フランジ部の前記一対の辺が延びる方向において、前記外側部分の前記内方突起部の寸法は、前記内側部分の前記凹部の寸法よりも小さくなっており、
    前記外側部分の前記内方突起部の内側の端部は、少なくとも部分的に、前記内側部分の外側の端部よりも内側に位置しており、
    前記蓋は、前記内側部分の上面に、一周にわたって連続的に接合されており、かつ、前記外側部分の上面に、少なくとも部分的に接合されている、蓋付容器。
  2. 前記内側部分および前記外側部分は、前記連結部分を破断させて前記蓋を前記容器から取り外した後、前記蓋で前記容器を再封した状態において、前記外側部分が接合された状態の前記蓋が前記容器に対して、前記フランジ部の前記一対の辺が延びる方向において移動可能であるよう、構成されている、請求項1に記載の蓋付容器。
  3. 前記外側部分の前記内方突起部の上面は、少なくとも部分的に、前記内側部分の上面よりも下方に位置している、請求項1または2に記載の蓋付容器。
  4. 前記外側部分の前記内方突起部の上面は、前記内方突起部の内側端部に向かって下方に傾斜する傾斜面を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  5. 前記外側部分の前記内方突起部の上面は、少なくとも部分的に、前記内側部分の下面よりも下方に位置している、請求項3または4に記載の蓋付容器。
  6. 前記内側部分または前記外側部分の前記内方突起部の少なくともいずれかには、前記連結部分を破断させて前記蓋を前記容器から取り外した後、前記蓋で前記容器を再封した状態において、前記外側部分が接合された状態の前記蓋が前記容器に対して移動することを制限するための係止部が設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  7. 前記外側部分は、前記内側部分の下面よりも下方に位置する補強部を有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  8. 前記外側部分は、前記内側部分の上面よりも上方に位置するとともに前記蓋よりも外側に位置する壁部を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  9. 前記蓋と前記外側部分の上面との間の接合力が、前記蓋と前記内側部分との間の接合力よりも大きくなっている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  10. 前記フランジ部のうち前記一対の辺と対向しない辺において、前記外側部分は、前記外側部分の少なくとも一部が、水平方向に沿って見た場合に前記内側部分と少なくとも部分的に重なるよう、構成されている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  11. 前記フランジ部のうち前記一対の辺と対向しない辺において、前記外側部分は、前記外側部分の下面が、前記内側部分の上面と同一平面上に、または内側部分の上面よりも上方に位置するよう、構成されている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の蓋付容器。
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