JP2016212261A - 広帯域光周波数コム光源および広帯域光周波数コムの発生方法 - Google Patents

広帯域光周波数コム光源および広帯域光周波数コムの発生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可視領域から中赤外領域に及ぶ非常に広い波長範囲にわたってコヒーレントな光周波数コムを発生させる。【解決手段】広帯域光周波数コム光源は、光周波数コムを発生させる光周波数コム種光発生手段1と、光周波数コムを増幅するEr添加ファイバ増幅器2と、増幅された光周波数コムの帯域を拡大する高非線形ファイバ4と、高非線形ファイバ4から出力された光周波数コムを入力とし、二次非線形光学効果を発する非線形光学媒質である周期分極反転LiNbO3導波路5とを備える。周期分極反転LiNbO3導波路5は、入力された光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ1を有する光と波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果により、λ1,λ2よりも長波長の光を出力すると共にλ1,λ2よりも短波長の光を出力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光周波数コム光源に関し、より具体的には、計測や分光に好適な可視領域から中赤外領域までの広帯域にわたる光を発生する広帯域光周波数コム光源および広帯域光周波数コムの発生方法に関するものである。
等しい周波数間隔の離散的なスペクトルを有する光は、光周波数コムと呼ばれており、光周波数コムを発する光源は、計測や分光、その他の分野において非常に有用な光源である。可視領域や中赤外領域などいくつかの波長域で光周波数コムを得ることができると、様々な波長領域で参照周波数との周波数比較が可能になる。さらに、光周波数コム光源は、デュアルコム分光やコヒーレントトモグラフィーなどの光源としても有用である。
光周波数コムは一定の周波数間隔で現れる複数の線スペクトルを櫛目と見立てており、この櫛目の間隔が光パルスの繰り返し周波数であり、各櫛目の光周波数は隣り合う櫛目の間隔の周波数の整数倍にオフセット光周波数を加えたものとなる。したがって、光周波数コムでは、櫛目の間隔の周波数と整数値とにより各線スペクトルの光周波数が決定できる。すなわち光周波数コムを構成する各光周波数は次式で与えられる。
n=f0+nfrep ・・・(1)
ここで、frepは隣り合う櫛目の光周波数間隔、nは整数で、f0は光周波数の余りの部分であり、0≦f0<frepの関係がある。光周波数コムは様々な光周波数fnの光の集合体とみなすことができる。特にf0はキャリアエンベロープオフセット周波数と呼ばれており、fCEOと表記する事がある。
この様な光周波数コムの発生方法としては、非特許文献1に示されるTiサファイアを用いたTiサファイアコムや、非特許文献2に示されるファイバループ中にErドープファイバを挿入したErコムが知られている。
光周波数コムにおいて最も重要視されるのは光周波数コムが得られるスペクトル帯域である。この帯域を広げるため、すなわち広帯域化を実現するために、様々な技術が工夫されてきた。
例えば波長が500−1000nmの可視領域の1オクターブ(短波長側と長波長側の波長関係が2倍)に近い広帯域光周波数コムでは、非特許文献3に示される広帯域化されたTiサファイアコムあるいは非特許文献4に示されるフォトニック結晶ファイバー(PCF:Photonic crystal fiber)を用いたErコムの2次高調波発生により可視光が得られる。しかし、これら可視領域の光周波数コムは、TiサファイアあるいはPCFを使う際に空間光学系を使う必要があり、空間光学系の不安定さにより、長時間稼働に必要な堅牢性がないという問題があった。
一方で波長が1000−2400nmの近赤外領域の1オクターブに近い広帯域光周波数コムは、Er添加ファイバ(もしくはYb添加ファイバ)を利得媒質としたErコム(もしくはYbコム)を、高非線形ファイバ(HNLF:Highly nonlinear fiber)でスペクトル広帯域化して得られる。この構成はすべて光ファイバをベースに構成されており、環境擾乱に対して堅牢であり、長時間稼働が可能である。
そして、波長が2400nm以上の中赤外領域の広帯域光周波数コムは、近赤外領域の光周波数コムを、さらに二次非線形光学結晶である周期分極反転ニオブ酸リチウム(PPLN:Periodically poled lithium niobate)を用いて波長変換することによって得られている。PPLNは光モジュールとして作成され、光ファイバとの結合を安定的に保たれているので、中赤外領域の光周波数コムもまた環境擾乱に対して堅牢であり、長時間稼働が可能である。
中赤外領域の光周波数コムとしては、例えば非特許文献5では波長領域が3.2−4.8μmのものが得られ、非特許文献6では波長領域が2.8−5.4μmのものが得られている。しかし、非特許文献5,6に開示された光周波数コムの例では、反転周期がチャープしたPPLNを用いて、結晶の傾きを変えて広帯域スペクトルを得ているため、上記の波長領域の一部の光を発生することが可能なだけで、広帯域の光周波数コムを一度に発生することはできない。
また、非特許文献7には、Erコムを2分岐し、一方のErコムについてはEr添加ファイバ増幅器で1.55μm帯光を高出力化し、他方のErコムについてはEr添加ファイバ増幅器で高出力化した後にHNLFでスペクトル広帯域化した光周波数コムをYb添加ファイバ増幅器に入力して1.04μm帯光を高出力化し、高出力化した1.55μm帯光と高出力化した1.04μm帯光とを合波してPPLNに入力することにより、中赤外領域の2.8−3.6μmの波長帯で光周波数コムを発生させることが開示されている。しかしながら、非特許文献7に開示された構成では、中赤外領域の1オクターブを超える広帯域光周波数コムを得ることはできない。
また、特許文献1には、Erコムを入力とするEr添加ファイバ増幅器と、Er添加ファイバ増幅器に接続された高非線形ファイバとからなる構成を近赤外領域の1オクターブに近い広帯域光周波数コム光源とし、この広帯域光周波数コム光源から出力された光周波数コムをPPLNに入力し、PPLNは、入力された光周波数コムの多数の光の中から選択された波長λpを有する光と波長λsを有する光との差周波発生により、1/λi=1/λp−1/λsの式を満たす波長λiの変換光を出力することで2−4.5μmの中赤外領域の1オクターブを超える広帯域周波数コムを発生させることが開示されている。しかし、この特許文献1の例でも可視領域の波長帯の光周波数コムを得ることはできない。
特開2014−235174号公報
D.J.Jones,S.A.Diddams,J.K.ranka,A.Stentz,R.S.Windeler,J.L.Hall,and S.T.Cundiff,"Carrier envelope phase control of femtosecond mode-locked lasers and direct optical frequency synthesis",Science,vol.288,pp. 635-639,2000 H.Inaba,Y.Daimon,F.-L.Hong,A.Onae,Ka.Minoshima,T.R.Schibli,H.Matsumoto,M.Hirano,T.Okuno,M.Onishi,and M.Nakazawa,"Long-term measurement of optical frequencies using a simple, robust and low-noise fiber based frequency comb",Optics Express,vol.14,pp.5223-5231,2006 J.C.Knight,"Photonic crystal fibres",Nature,vol.424,pp.847-851,2003 A.Onae,T.Ikegami,K.Sugiyama,F.-L.Hong,K.Minoshima,H.Matsumoto,K.Nakagawa,M.Yoshida,and S.Harada,"Optical frequency link between an acetylene stabilized laser at 1542 nm and an Rb stabilized laser at 778 nm using a two-colour mode-locked fiber laser",Optics Communications,Vol.183,pp.181-187,2000 C.Erny,K.Moutzouris,and J.Biegert,"Mid-infrared difference-frequency generation of ultrashort pulses tunable between 3.2 and 4.8μm from a compact fiber source",Optics Letters,Vol.32,pp.1138-1140,2007 A.Sell,R.Scheu,A.Leitenstorfer,and R.Huber,"Field-resolved detection of phase-locked infrared transients from a compact Er:fiber system tunable between 55 and 107 THz",Applied Physics Letters,vol.93,251107,2008 S.A.Meek,A.Poisson,G.Guelachvili,T.W.Hansch,and N.Picque,"Fourier transform spectroscopy around 3μm with a broad difference frequency comb",Applied Physics B,vol.114,pp.573-578,2014
以上のように、従来は可視領域から中赤外領域に及ぶ3オクターブ近い非常に広い波長範囲にわたって、コヒーレントな光周波数コムを得ることができないという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、可視領域から中赤外領域に及ぶ非常に広い波長範囲にわたって、コヒーレントな光周波数コムを発することが可能な広帯域光周波数コム光源および広帯域光周波数コムの発生方法を提供することを目的とする。
本発明の広帯域光周波数コム光源は、周波数軸上でピークが等間隔で並ぶ櫛形のスペクトルを有する光周波数コムを発生させる光周波数コム種光発生手段と、この光周波数コム種光発生手段から出力された光周波数コムを増幅するEr添加ファイバ増幅器と、このEr添加ファイバ増幅器によって増幅された光周波数コムの帯域を拡大する高非線形ファイバと、この高非線形ファイバから出力された光周波数コムを入力とし、二次非線形光学効果を発する非線形光学媒質とを備え、前記非線形光学媒質は、入力された前記光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ1を有する光と波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果により、λ1,λ2よりも長波長の光を出力すると共にλ1,λ2よりも短波長の光を出力することを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コム光源の1構成例において、前記非線形光学媒質は、前記波長λ1を有する光と前記波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果の差周波発生により、1/λ3=1/λ1−1/λ2の式を満たす波長λ3の光を、前記λ1,λ2よりも長波長の光として出力すると共に、前記波長λ1を有する光と前記波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果の和周波発生もしくは第二高調波発生により、1/λ4=1/λ1+1/λ2の式を満たす波長λ4の光を、前記λ1,λ2よりも短波長の光として出力することを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コム光源の1構成例において、前記非線形光学媒質は、入力された前記光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ5の光と前記波長λ4の波長の光とを元光とする和周波発生により1/λ6=1/λ5+1/λ4の式を満たす波長λ6の光を、前記λ1,λ2よりも短波長の光として出力することを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コム光源の1構成例において、前記光周波数コム種光発生手段は、ファイバループと、このファイバループ中に配置されたEr添加ファイバと、前記ファイバループ中に配置された偏光子と、前記ファイバループ中に配置された偏波コントローラと、前記ファイバループ中に配置されたアイソレータと、前記Er添加ファイバを励起するための励起光を出力する励起光源と、この励起光源から出力された励起光を前記ファイバループ中を伝搬する光と合波する合波手段と、前記ファイバループ中を伝搬する光を取り出して前記Er添加ファイバ増幅器に出力する分波手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コム光源の1構成例は、さらに、前記光周波数コム種光発生手段と前記Er添加ファイバ増幅器との間の光の伝搬経路に配置された偏波コントローラを備え、前記偏波コントローラは、前記非線形光学媒質に入力される光周波数コムの偏光状態を制御することを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コム光源の1構成例において、前記非線型光学媒質は、コア層の分極が周期的に反転する光導波路の構造を有することを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コム光源の1構成例において、前記コア層は、LiNbO3またはLiNbO3にZn、Mg、Sc、Inのうち少なくとも1つが添加された二次非線形光学材料からなり、前記光導波路の長さは、20から30mmの間に設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の広帯域光周波数コムの発生方法は、周波数軸上でピークが等間隔で並ぶ櫛形のスペクトルを有する光周波数コムを発生させる光周波数コム種光発生ステップと、前記光周波数コムをEr添加ファイバ増幅器で増幅する増幅ステップと、増幅した光周波数コムの帯域を高非線形ファイバで拡大する第1の帯域拡大ステップと、この第1の帯域拡大ステップで得られた光周波数コムの帯域を二次非線形光学効果を発する非線形光学媒質でさらに拡大する第2の帯域拡大ステップとを含み、前記第2の帯域拡大ステップは、前記第1の帯域拡大ステップで得られた光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ1を有する光と波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果により、λ1,λ2よりも長波長の光を出力すると共にλ1,λ2よりも短波長の光を出力することを特徴とするものである。
本発明によれば、光周波数コム種光発生手段とEr添加ファイバ増幅器と高非線形ファイバとで発生させた広い帯域を有する光周波数コムを非線形光学媒質に入力することにより、この光周波数コムに含まれる波長λ1を有する光と波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果により、λ1,λ2よりも長波長の光を出力すると共にλ1,λ2よりも短波長の光を出力することができるので、可視領域から中赤外領域に及ぶ非常に広い波長範囲にわたってコヒーレントな光周波数コムを発する広帯域光周波数コム光源を実現することができる。また、本発明では、環境擾乱に対して堅牢で、長時間稼働が可能な広帯域光周波数コム光源を実現することができる。本発明の広帯域光周波数コム光源から発する光周波数コムをガスに吸収させて、ガスの吸収を受けた後の出力光を分光器で観測すれば、非常に広い波長帯での分光が可能となる。このような吸収分光の他にも、例えば、コヒーレントトモグラフィーや、分光器の校正に用いることができ、可視領域では特に有用である。
本発明の実施の形態に係る広帯域光周波数コム光源の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る広帯域光周波数コム光源の出力光スペクトルを示す図である。 本発明の実施の形態において高非線形ファイバから出力される光周波数コムを周期分極反転LiNbO3導波路で中赤外領域に広帯域に波長変換できる原理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る広帯域光周波数コム光源の中赤外領域の出力光のコヒーレンシーを示す図である。 本発明の実施の形態に係る広帯域光周波数コム光源の可視領域の出力光のコヒーレンシーを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態]
図1は本発明の実施の形態に係る広帯域光周波数コム光源の構成を示す図である。広帯域光周波数コム光源は、光周波数コムを発生させる光周波数コム種光発生手段1と、光周波数コム種光発生手段1から出力された光周波数コムを増幅するEr添加ファイバ増幅器2と、光周波数コム種光発生手段1とEr添加ファイバ増幅器2との間の光ファイバに配置され、光周波数コム種光発生手段1からEr添加ファイバ増幅器2に入力される偏光を任意の偏光状態に制御する偏波コントローラ3と、Er添加ファイバ増幅器2によって増幅された光周波数コムの帯域を拡大する高非線形ファイバ4と、高非線形ファイバ4から出力された光周波数コムを入力とし、二次非線形光学効果を発する非線形光学媒質である周期分極反転LiNbO3(ニオブ酸リチウム)導波路5と、周期分極反転LiNbO3導波路5からの出力光を平行光に変換するフッ化物レンズ6とを備えている。
本実施の形態では、光周波数コム種光発生手段1としてEr添加ファイバを利得媒質としたファイバコム型のものを用いた。つまり、光周波数コム種光発生手段1は、ファイバループ10と、ファイバループ10中に配置されたEr添加ファイバ11と、ファイバループ10中に配置され、ファイバループ10中を伝搬する偏光を任意の偏光状態に制御する偏波コントローラ12と、ファイバループ10中に配置された偏光子13と、ファイバループ10中に配置されたアイソレータ14と、Er添加ファイバ11を励起するための励起光を出力する励起光源である励起LD(Laser Diode)15と、励起LD15から出力された励起光をファイバループ10に挿入する合波手段であるカプラ16と、ファイバループ10中を伝搬する光を取り出してEr添加ファイバ増幅器2に出力する分波器17とから構成される。
偏光子13は、ファイバループ10中を伝搬する光を光強度による偏波回転が起きている状態のある偏光状態のみを切り出すために挿入されている。アイソレータ14は、発振するレーザ光の進行方向を決めるために挿入されている。ファイバループ10中のEr添加ファイバ11の励起を行うために、外部に配置した励起LD15からの光をカプラ16を介してファイバループ10に挿入するようになっている。本実施の形態では、連続発振する励起LD15として、1.48μm帯レーザを用いた。ファイバループ10中を伝搬する光(光周波数コム)は、分波器17を介して外に取り出され、偏波コントローラ3を通ってEr添加ファイバ増幅器2に入力される。
Er添加ファイバ増幅器2は、光周波数コム種光発生手段1から出力された光周波数コムを増幅する。Er添加ファイバ増幅器2によって増幅された光周波数コムを高非線形ファイバ4に入力すると、高非線形ファイバ4中において4光波混合により、光周波数コムを構成する各光の周波数差(上記の光周波数間隔frep)をもった光が長波長側および短波長側に次々と発生し、発生する光の波長幅が広がっていく。本実施の形態では、光スペクトルを1μm〜2.4μmの波長領域に広げることができる。この高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムを、導波路のTM偏光に合わせて周期分極反転LiNbO3導波路5に入力する。
周期分極反転LiNbO3導波路5は、二次非線形光学材料であるLiNbO3の分極を周期的に反転した構造を有する。本実施の形態では、周期分極反転LiNbO3導波路5を直接接合法により作製した。直接接合法は、Znを7mоl%添加したLiNbO3の基板をコア層として、このLiNbO3基板に先に分極反転を施し、このLiNbO3基板と、クラッド層となるLiTaO3基板を直接接合し、その後LiNbO3基板を薄膜化して、ダイシングにより横方向の閉じ込めを行いリッジ型の光導波路構造とするものである。コア層の厚さを12μm、コア層の幅を16μmとした。また、分極反転周期Λを28.55μmとし、導波路長を24mmとした。
図2に周期分極反転LiNbO3導波路5からの出力光をフッ化物レンズ6で平行光に変換し、分光器で分光した時の出力スペクトルを示す。図2の縦軸の出力値は相対強度で示している。ここでは、可視領域を含む短波長領域350〜1700nmの出力光スペクトル(図2の200)と、近赤外領域1200〜2400nmの出力光スペクトル(図2の201)と、中赤外領域2500〜4500nmの出力光スペクトル(図2の202)とを、それぞれ別の光スペクトラムアナライザーで観察した。3つの異なる光スペクトラムアナライザーを用いているため図2にはノイズフロアを示している。
可視コム(可視領域の光周波数コム)は500nm以下まで広がり、中赤外コム(中赤外領域の光周波数コム)は4400nmまで広がっている。中赤外コムのスペクトルには、2.6μmに大気の水の吸収と、4.3μmに大気の二酸化炭素の吸収線が見えている。以上のように、本実施の形態の広帯域光周波数コム光源によれば、少なくとも波長500nmから4400nmまでの可視領域から中赤外領域にわたる広帯域な光が出力されていることが分かった。
次に、高非線形ファイバ4から出力される近赤外領域の光周波数コムを周期分極反転LiNbO3導波路5で中赤外領域に広帯域に波長変換できる原理を、図3を用いて説明する。周期分極反転LiNbO3導波路5では、シグナル光と励起光との差周波光であるアイドラ光が発生する。励起光の波長をλ1、シグナル光の波長をλ2、アイドラ光の波長をλ3とすると、二次非線形光学効果での差周波発生では、これら3つの波長λ1,λ2,λ3は以下の式を満たす。
1/λ3=1/λ1−1/λ2 ・・・(2)
高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムに含まれる光の各々は、シグナル光にも励起光にもなり得る。また、波長λ3での導波モード屈折率がnidlerで、波長λ1での導波モード屈折率がnpumpで、波長λ2での導波モード屈折率がnsignalのときに以下の式を満たす分極反転周期Λを設定することにより高効率に波長変換が可能である。
pump/λ1−nsignal/λ2−nidler/λ3 ―1/Λ=0 ・・・(3)
以上の関係を用いて、分極反転周期Λ=26.0μm、28.55μm、30.0μmの場合について、それぞれの波長の関係を示したのが図3である。ここでは、シグナル光の波長λ2を横軸にとり、励起光の波長λ1、アイドラ光の波長λ3を縦軸にとっている。図3における300は分極反転周期Λ=28.55μmのときの励起光の波長λ1を示し、301は分極反転周期Λ=28.55μmのときのアイドラ光の波長λ3を示し、302は分極反転周期Λ=26.0μmのときの励起光の波長λ1を示し、303は分極反転周期Λ=26.0μmのときのアイドラ光の波長λ3を示し、304は分極反転周期Λ=30.0μmのときの励起光の波長λ1を示し、305は分極反転周期Λ=30.0μmのときのアイドラ光の波長λ3を示している。
図3はシグナル光の波長λ2と周期分極反転LiNbO3導波路5の分極反転周期Λとがある値のときに効率良く発生するための励起波長λ1とアイドラ波長λ3の関係を示している。すなわち、例えばシグナル光の波長λ2=1.8μmの場合に分極反転周期Λ=28.55μmと設定すると、約1μmの励起光の波長λ1と約2.2μmのアイドラ光の波長λ3とが組み合わさることにより中赤外領域の2.2μmが発生するという具合である。
シグナル光の波長λ2と励起光の波長λ1の取り得る値は、高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムの波長範囲1〜2.4μm(図3の306の範囲)の値である。図3から、Λ=28.55μm付近の分極反転周期において2〜4.4μmの広帯域の波長が発生可能なことが分かる。
次に、高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムを周期分極反転LiNbO3導波路5で可視領域に広帯域に波長変換できる原理について説明する。可視の波長変換は、高非線形ファイバ4から出力される、波長領域1〜2.4μmの光周波数コムを元光として二次非線形光学効果の和周波発生に基づいて発生する。励起光の波長をλ1、シグナル光の波長をλ2、アイドラ光の波長をλ4とすると、二次非線形光学効果での和周波発生では、これら3つの波長λ1,λ2,λ4は以下の式を満たす。
1/λ4=1/λ1+1/λ2 ・・・(4)
この時、λ1=λ2の関係を満たす場合には特に第二高調波発生と呼ぶが、和周波発生の一種として考えられる。
差周波発生の場合と同様に、高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムに含まれる光の各々は、シグナル光にも励起光にもなり得る。発明者らは位相整合していなくても1000〜2400nmに広げた広帯域光を非線形光学媒質に入力すれば和周波発生や第二高調波発生によって広く可視域の光が発生することを見出した(図2)。さらに図2では500nm以下の光も発生しており、高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムに含まれる光と和周波発生により発生したλ4の光の和周波発生も同時に起こっている。つまり、高非線形ファイバ4から出力される光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ5の光と前記波長λ4の光とを元光とする和周波発生により以下の式を満たす波長λ6の光が発生する。
1/λ6=1/λ5+1/λ4 ・・・(5)
ちなみに純粋に導波路の基本モードと分極反転周期Λ=28.55μmを考えると和周波発生は効率よく行われないはずであるが、高次の導波路モードの導波屈折率と高次の分極反転周期の影響により、実際には可視領域にも様々な波長の光が効率よく発生している。
この様な広帯域光周波数コムの発生をさせるために高非線形ファイバ4の前段に設けた偏波コントローラ3によって高非線形ファイバ4に入力する偏光状態を最適化することにより行うことができる。
次に、本実施の形態の広帯域光周波数コム光源の出力光のコヒーレンスを調べた。まず、中赤外領域である2400nmより長い波長の光を透過させるフィルターを介して、広帯域光周波数コム光源の出力光をInSb受光器で観測した。InSb受光器の出力信号を電気スペクトルアナライザーで観測した結果を図4に示す。図4によれば、約50MHzの光周波数間隔frepに相当する信号の8次の高調波ピークまで観測ができ、出力光のコヒーレンシーが非常に良いことが確認された。
さらに、可視領域のコヒーレンシーを確認するために、周期分極反転LiNbO3導波路5からの出力光と波長633nmのHe−Neレーザ光と干渉させ、干渉光のスペクトルを光スペクトラムアナライザーで観察した結果を図5に示す。ここでは、光スペクトラムアナライザーの分解能帯域幅RBWを300kHz、画像信号帯域幅VBWを3kHzとした。図5によれば、約50MHzの光周波数間隔frepに相当する信号以外に、図中矢印で示すキャリアエンベロープオフセット周波数fCEOに相当する信号も観測でき、可視領域においてもコヒーレンシーの良い光周波数コムが出力されていることが分かる。
近赤外領域については、光周波数コム種光発生手段1で発生させた光周波数コムを高非線形ファイバ4で広帯域化したことによって得られた近赤外領域の光周波数コムが、周期分極反転LiNbO3導波路5を透過して出力されるので、近赤外領域の出力光のコヒーレンシーが良いことは言うまでもない。
なお、本実施の形態では、Er添加ファイバ11を利得媒質とした光周波数コム種光発生手段1(Erコム)を用いて説明を行ったが、光周波数コム種光発生手段1として、他の光周波数コム光源を用いてもよい。
また、本実施の形態では、ファイバループ10の長さを調整する機構を用いなかったが、ファイバループ10の長さで光周波数コムの光周波数間隔frepが決定されるので、光周波数間隔frepを安定化するために、ファイバ長制御機構を挿入してもよい。
また、本実施の形態では、周期分極反転LiNbO3導波路5のコア層を構成する二次非線形光学材料として、LiNbO3にZnが微量に添加されたものを用いたが、これに限るものではなく、LiNbO3そのものや、LiNbO3に他の元素が微量に添加されたものを用いてもよい。例えばLiNbO3にZn、Mg、Sc、Inのうち少なくとも1つが添加されたものを二次非線形光学材料として用いることができる。また、他の二次非線形光学材料を用いてもよい。
また、本実施の形態では、周期分極反転LiNbO3導波路5の長さを24mmとしたが、様々な長さの導波路を試験したところ、周期分極反転LiNbO3導波路5の長さは20から30mmの間が最適で、それより長くても出射光のスペクトル帯域の大きさは増えず、また短いと光出力が低下するという結果を得た。
本発明は、広帯域の光周波数コムを生成する技術に適用することができる。
1…光周波数コム種光発生手段、2…Er添加ファイバ増幅器、3,12…偏波コントローラ、4…高非線形ファイバ、5…周期分極反転LiNbO3導波路、6…フッ化物レンズ、10…ファイバループ、11…Er添加ファイバ、13…偏光子、14…アイソレータ、15…励起LD、16…カプラ、17…分波器。

Claims (8)

  1. 周波数軸上でピークが等間隔で並ぶ櫛形のスペクトルを有する光周波数コムを発生させる光周波数コム種光発生手段と、
    この光周波数コム種光発生手段から出力された光周波数コムを増幅するEr添加ファイバ増幅器と、
    このEr添加ファイバ増幅器によって増幅された光周波数コムの帯域を拡大する高非線形ファイバと、
    この高非線形ファイバから出力された光周波数コムを入力とし、二次非線形光学効果を発する非線形光学媒質とを備え、
    前記非線形光学媒質は、入力された前記光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ1を有する光と波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果により、λ1,λ2よりも長波長の光を出力すると共にλ1,λ2よりも短波長の光を出力することを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  2. 請求項1記載の広帯域光周波数コム光源において、
    前記非線形光学媒質は、前記波長λ1を有する光と前記波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果の差周波発生により、1/λ3=1/λ1−1/λ2の式を満たす波長λ3の光を、前記λ1,λ2よりも長波長の光として出力すると共に、前記波長λ1を有する光と前記波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果の和周波発生もしくは第二高調波発生により、1/λ4=1/λ1+1/λ2の式を満たす波長λ4の光を、前記λ1,λ2よりも短波長の光として出力することを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  3. 請求項2記載の広帯域光周波数コム光源において、
    前記非線形光学媒質は、入力された前記光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ5の光と前記波長λ4の波長の光とを元光とする和周波発生により1/λ6=1/λ5+1/λ4の式を満たす波長λ6の光を、前記λ1,λ2よりも短波長の光として出力することを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の広帯域光周波数コム光源において、
    前記光周波数コム種光発生手段は、
    ファイバループと、
    このファイバループ中に配置されたEr添加ファイバと、
    前記ファイバループ中に配置された偏光子と、
    前記ファイバループ中に配置された偏波コントローラと、
    前記ファイバループ中に配置されたアイソレータと、
    前記Er添加ファイバを励起するための励起光を出力する励起光源と、
    この励起光源から出力された励起光を前記ファイバループ中を伝搬する光と合波する合波手段と、
    前記ファイバループ中を伝搬する光を取り出して前記Er添加ファイバ増幅器に出力する分波手段とからなることを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の広帯域光周波数コム光源において、
    さらに、前記光周波数コム種光発生手段と前記Er添加ファイバ増幅器との間の光の伝搬経路に配置された偏波コントローラを備え、
    前記偏波コントローラは、前記非線形光学媒質に入力される光周波数コムの偏光状態を制御することを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の広帯域光周波数コム光源において、
    前記非線型光学媒質は、コア層の分極が周期的に反転する光導波路の構造を有することを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  7. 請求項6記載の広帯域光周波数コム光源において、
    前記コア層は、LiNbO3またはLiNbO3にZn、Mg、Sc、Inのうち少なくとも1つが添加された二次非線形光学材料からなり、
    前記光導波路の長さは、20から30mmの間に設定されていることを特徴とする広帯域光周波数コム光源。
  8. 周波数軸上でピークが等間隔で並ぶ櫛形のスペクトルを有する光周波数コムを発生させる光周波数コム種光発生ステップと、
    前記光周波数コムをEr添加ファイバ増幅器で増幅する増幅ステップと、
    増幅した光周波数コムの帯域を高非線形ファイバで拡大する第1の帯域拡大ステップと、
    この第1の帯域拡大ステップで得られた光周波数コムの帯域を二次非線形光学効果を発する非線形光学媒質でさらに拡大する第2の帯域拡大ステップとを含み、
    前記第2の帯域拡大ステップは、前記第1の帯域拡大ステップで得られた光周波数コムに含まれる多数の光のうち波長λ1を有する光と波長λ2を有する光とを元光とする二次非線形光学効果により、λ1,λ2よりも長波長の光を出力すると共にλ1,λ2よりも短波長の光を出力することを特徴とする広帯域光周波数コムの発生方法。
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