JP2016212150A - 観察光学装置、メガネ、コンタクトレンズおよび画像表示システム - Google Patents

観察光学装置、メガネ、コンタクトレンズおよび画像表示システム Download PDF

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清茂 芝崎
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Hirohisa Taira
博久 太平
克大 島竹
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克大 島竹
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Abstract

【課題】装着者に装着される表示装置において、画像生成部および表示光学系を搭載することで装置全体が大型化および重量化するという課題があった。
【解決手段】観察者に装着可能であって、光線が透過する透過部と、透過部に設けられた光線切替部とを備え、光線切替部は、観察者が透過部を通して見る観察像に対して異なる方向からの光線による表示像と前記観察像との合成を切り替える観察光学装置が提供される。上記観察光学装置と、表示像を出力する画像出力装置とを有する画像表示システムがさらに提供されてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、観察光学装置、メガネ、コンタクトレンズおよび画像表示システムに関する。
装着者に装着される表示装置において、画像生成部を当該表示装置に搭載し、表示光学系を用いて画像生成部で生成された画像を、外界像に重畳させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2013−225042
しかしながら、画像生成部および表示光学系を搭載することで装置全体が大型化および重量化するという課題があった。
本発明の第1の態様においては、観察者に装着可能であって、光線が透過する透過部と、透過部に設けられた光線切替部とを備え、光線切替部は、観察者が透過部を通して見る観察像に対して異なる方向からの光線による表示像と前記観察像との合成を切り替える観察光学装置が提供される。
本発明の第2の態様においては、画像表示システムであって、上記観察光学装置と、 表示像を出力する画像出力装置とを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態の画像表示システム10が使用される状態を示す概略図である。 画像表示システム10の観察光学装置100の斜視図である。 透過部110と光線切替部120との位置関係を示す正面図である。 回路部182の機能を示すブロック図である。 光線切替部120の構成を模式的に示す断面図である。 光線切替部120により光路が切り替えられた状態を模式的に示す断面図である。 観察像20の一部の領域に表示像40が表示されている状態を示す模式図である。 光線切替部120が配される領域の別例を示す正面図である。 光線切替部120の別例を示す正面図である。 他の光線切替部125の構成を模式的に示す断面図である。 さらに他の光線切替部126の構成を模式的に示す断面図である。 他の回路部183の機能を示すブロック図である。 図12に対応する画像出力装置200の機能を示すブロック図である。 観察者12の眼14に直接装着して用いられるコンタクトレンズ108を概略的に示す正面図である。 他のコンタクトレンズ190を概略的に示す正面図である。 光線切替部192の構成を模式的に示す断面図である。 さらに他の光線切替部195の構成を概略的に示す断面図である。 観察者12が自動車の運転者である応用例を示す。 観察者12が椅子に腰かけた状態で用いる応用例を示す。 観察者12がビデオカメラに向けて原稿を読むアナウンサー等である応用例を示す。 観察者12が机に向かって勉強している応用例を示す。 観察者12が首から画像出力装置200を吊り下げている応用例を示す。 観察者12が画像出力装置200として携帯用のプロジェクタ、例えば首掛けのプロジェクタを用いる応用例を示す。 複数の観察者12で表示像40を見る応用例を示す。 観察者12が執刀医である応用例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態の画像表示システム10が使用される状態を示す概略図である。画像表示システム10は、観察光学装置100と画像出力装置200とを有する。同図の例において、画像出力装置200はスマートフォンである。なお、画像出力装置200は、例えば、タブレット型端末や腕時計型端末等であってもよい。
図2は、観察光学装置100の斜視図である。本実施形態の観察光学装置100は、観察者12が正面の観察像20を観察しつつ、顔を動かすことなく正面にはない表示像40も見ることができる。また、本実施形態の観察光学装置100には、画像出力装置としてのディスプレイを設ける必要がないので、観察光学装置100をシンプルに構成することができる。これによって、ユーザは自分が持っているスマートフォンやタブレット等の画像出力装置を使って、観察像20と表示像40とを重ねて用いる拡張現実(Augmented Reality)を実現することができる。さらに、本実施形態では、画像出力装置200は、地図や雑誌などの画像媒体を含み、観察光学装置100において光路を切り替えて用いているので、地図や雑誌などの情報を必要に応じて観察像20に重ねて用いることができる。
図1および図2に示す例において、観察光学装置100はメガネ102として観察者12の顔に装着可能である。観察光学装置100は、メガネ102の本体としてのフレーム104と、当該フレーム104に保持された、透過部110、撮像部250、回路部182および電池106を備える。透過部110の一部の領域には、光線切替部120が設けられる。
透過部110は、観察光学装置100が観察者12に装着された場合に眼14の前面に位置する。すなわち、透過部110は通常のメガネにおけるレンズに相当する。当該透過部110は、視力調整等のためのレンズパワーがあってもよく、なくてもよい。透過部110には、光線が透過する。
撮像部250は、メガネ102の周囲を撮像して撮像画像を生成する。撮像部250としては、例えば、カメラ、ビデオ、撮像素子等である。その撮像範囲に画像出力装置200が写り込むように、できるだけ広角であることが好ましい。広い撮像範囲を確保するために、互いに異なる撮像範囲を撮像する複数の撮像部250が設けられてもよい。また、後述する光線切替部120で切り替え可能な光路の範囲に対応する撮像範囲が撮像されるようになっていてもよい。
図3は、透過部110と光線切替部120との位置関係を示す正面図である。図3に示す例において、光線切替部120は透過部110の中心を避けて一方寄りの少し下方の矩形の領域に配される。光線切替部120は、二次元的に配された複数の液晶部132を有する。
図4は、回路部182の機能を示すブロック図である。回路部182は、画像処理部260と、電圧制御部140と、格納部262とを有する。当該回路部182はASIC等により回路として組み込まれてもよいし、CPU等の回路に対してソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。
画像処理部260は、撮像部250で生成された撮像画像を画像処理して、画像出力装置200の位置を特定する。この場合に例えば、格納部262には画像出力装置200の画像のテンプレートが格納されており、画像処理部260は当該格納部262のテンプレートを参照して、画像マッチングにより撮像画像内での画像出力装置200の位置を特定する。画像処理部260は、画像出力装置200の位置が特定できない場合に、その旨を音、光等を用いて出力してもよい。
電圧制御部140は、画像処理部260により特定された画像出力装置200の位置の方向に光線切替部120の光路を切り替えるよう制御する。この場合に例えば、格納部262には、撮像画像内の位置に対応付けて、制御すべき液晶部132を特定する情報とそれに与える電圧値のテーブルが格納されている。電圧制御部140は画像処理部260から撮像画像内の位置を受け取り、格納部262のテーブルを参照することにより、光線切替部120を通過する画像出力装置200からの光線が観察者の眼14に到達するように光路を制御する。なお画像処理部260により画像出力装置200の位置を特定することに代えて、プリセットされた方向に光路を切り替えるようにしてもよい。
図5は、光線切替部120の構成を模式的に示す断面図である。図5の光線切替部120は、屈折率可変素子として液晶131を用いた例を示している。
液晶131は平板状の基板130と鋸刃状の共通電極134との間に封止される。当該液晶131は例えばカイラルネマテック液晶で、電圧をかけることで屈折率が変化する。
基板130には各鋸刃形状に対応した複数の個別電極136が形成されている。これにより、個別電極136が設けられた領域ごとに液晶部132が形成される。個別電極136は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等を用いて、光を透過する透明電極によって形成されている。また、個別電極136の各々にはトランジスタ等のスイッチ142の一端が接続される。
スイッチ142の他端と共通電極134との間には交流電源144が配される。交流電源144は電池106の電力に基づいて電圧制御部140の制御により交流電圧を発生する。
図5に示す状態において、スイッチ142はいずれも開いている。液晶131は電圧をかけない状態において捩じれ配列する。液晶131の捩じれのピッチが光の波長に比べて十分に小さければ、この状態で液晶131は、屈折率n(=(n+n)/2)の等方的媒質としてふるまう。ここで、nは液晶分子長軸方向の偏光に対する屈折率、nは短軸方向の偏光に対する屈折率であり、n>nである。
よって、透過部110の材料として屈折率がnまたはこれに近い樹脂やガラス等を選んでおくことにより、光線切替部120を通る光線は屈折しない。言い換えれば、光線切替部120を通る光線の偏向角は0度である。したがって、観察者12の眼14には当該観察者12が向いている方向からの光線が入射し、観察者12は正面の外界の観察像20を通常の状態で見ることができる。
図6は、光線切替部120により光路が切り替えられた状態を示す。電圧制御部140がスイッチ142を閉じると、当該スイッチ142に対応した液晶部132の液晶131に電圧が加えられる。これにより液晶131は図6に示すように配列し、屈折率nよりも小さい屈折率nの等方的媒質としてふるまう。
交流電源144のピーク電圧を制御することにより、液晶131にnとnの中間の屈折率を生じさせることもできる。なお、個別電極136とスイッチ142との組が液晶部132ごとに設けられているので、液晶部132ごとに互いに独立して屈折率を変化させることができる。
これにより、透過部110との間に屈折率差が生じて、光線が屈折する。言い換えれば、光線切替部120を通る光線は交流電源144のピーク電圧に対応した偏向角で偏向し、図5の状態に対して光路が切り替えられる。図6に示す状態において、観察者12の眼14には当該観察者12が向いている方向よりも下方からの光線が入射する。
電圧制御部140は、上記の通り交流電源144のピーク電圧を、画像出力装置200の位置に対応して制御している。よって、観察者12は図5と同じ方向を向いたままで、当該方向とは異なる方向に置かれている画像出力装置200に表示されている表示像40を見ることができる。このとき、光線切替部120以外の透過部110では、何ら透過光線に変化はなく、通常通り観察者の正面を観察できることは言うまでもない。従って、観察者は通常状態では、観察光学装置の掛けた状態での全視野にて正面の物体を観察することができる。そして、上記のとおり光線切替部120を動作させることにより、この部分を通過する光線により、観察視野の一部において画像出力装置200に表示されている表示像40を見ることができる。視野の一部における表示像は、光線切替部120の透過率に応じて、前方視野像に重ねて画像出力装置200の表示像を見ることができる。また、光線切替部120が透過光を完全に遮光して、この部分にて画像出力装置200の表示像のみを観察することも可能である。さらに、光線切替部120の透過率及び画像出力装置200そのものの表示像の光強度を変えることによって、正面の観察像の明るさに応じた見やすい状態で、両者の像を観察するように構成することができる。
図7は、観察像20の一部の領域に表示像40が表示されている状態を示す模式図である。図6に示す状態において、観察者12には図7のように光線切替部120の位置に対応して、表示像40が観察像20の一部の上に見えている。この場合に、表示像40が見えている領域で観察像20は見えていないので、観察像20に対する表示像40の強度が最大である、ということもできる。なお、透過部110における光線切替部120が配されていない領域には、光線切替部120が図5の状態であるか図6の状態であるかに関わらず、観察像20が見えている。すなわち、光線切替部120によって、観察像20が見えている領域に対する表示像が見えている領域の面積比を切り替えることができるので、観察光学装置100は、表示像と観察像との合成を切り替えると言える。
なお、光線切替部120の透過率制御に関しては、図5に示す状態と図6に示す状態とを交互に切り替えるデューティ比によって、観察像20に対する表示像40の明るさを実質的に調整することができる。観察像20に対する表示像40の強度、いいかえれば、表示像40から観察像20が透けて見える程度を調整することができる。図6に示す状態の時間が短いすなわちデューティ比が小さいほど、表示像40の明るさが小さくなり、観察者12には、表示像40が透けて観察像20に重畳した状態が観察される。なお、デューティ比は光路を切り替えるための液晶部132の個数でも良い。すなわち、光線切替部120の切り替え時間や切り替える液晶部132の個数によって、表示像40と観察像20との明るさ比を調整することができるので、観察光学装置100は、表示像と観察像との合成を切り替えると言える。
図5および図6の光線切替部120は電圧により液晶部132の屈折率を変化させたが、これに代えてまたはこれに加えて、温度で屈折率を変化させてもよい。この場合に例えば、個別電極136の位置にヒータを配し、電圧制御部140に代えて温度制御部が当該ヒータへのスイッチを開閉することで屈折率を制御する。これによっても光線切替部120の光路を切り替えることができる。すなわち、観察光学装置100は、表示像と観察像との合成を切り替えると言える。
図8は、光線切替部120が配される領域の別例である。図8の例において、光線切替部120は透過部110のほぼ全面に配される。これにより、表示像40を大きな視野内に表示することができる。
図9は、光線切替部120の別例である。図9において、透過部110の中央部分には光線切替部120は設けられていない。
中央よりも下に下領域121が設けられ、当該下領域121には、図5に示した向きの鋸刃状を有する液晶部132が配される。さらに、中央より上の上領域122には図5の上下を反転させた鋸刃状を有する液晶部132が配される。図中左すなわち観察者12からみて中央よりも右の右領域123には、図5の上を図中右すなわち観察者12からみて左とする向きの鋸刃状を有する液晶部132が配される。図中右すなわち観察者12からみて中央よりも左の左領域124には、図5の上を図中左すなわち観察者12からみて右とする向きの鋸刃状を有する液晶部132が配される。
図9の例によれば、画像出力装置200が観察者12の顔の向きに対して上下左右のいずれにある場合でも、対応する領域の液晶部132を駆動することにより、当該画像出力装置200に向けて光路を切り替えることができる。これにより、画像出力装置200が観察者12の顔の向きに対して上下左右のいずれにある場合でも、観察者12は顔の向きを変えずに画像出力装置200の表示像40をみることができる。
図10は、他の光線切替部125の構成を模式的に示す断面図である。図10の光線切替部125は、反射角可変素子としてハーフミラー152を用いた例を示した。当該ハーフミラー152はMEMSの技術により形成される。
ハーフミラー152は、ミラー面とミラー支持部とを備える。ハーフミラー152は、ミラー支持部の一端にミラー面が設けられおり、紙面に平行な方向におけるハーフミラー152の断面形状が概略T字型を有している。また、ハーフミラー152のミラー支持部の他端は基板130に取り付けられる。基板130には複数のハーフミラー152のそれぞれに対応した位置に、第1電極154および第2電極156が配される。第1電極154および第2電極156の組はスイッチ162の一端に接続される。スイッチ162の他端は直流電源158に接続される。なお、透過部110の少なくとも光線切替部125が設けられる領域はハーフミラー152が傾斜できる空間が設けられていることが好ましい。
上記構成において、スイッチ162が開かれている場合は、図10の一番上のハーフミラー152のように当該ハーフミラー152は傾いておらず、言い換えれば傾斜角は0である。また、光線の少なくとも一部はハーフミラー152を透過する。よって、観察者12の眼14には観察像20が入射する。なお、ハーフミラー152の透過率は、用途や使用環境などに合わせて、0%〜100%の様々な態様が用いられる。
一方、スイッチ162の一方が閉じている場合にはそれに対応した方向にハーフミラー152が傾く、図10の上から二番目のハーフミラー152を例にとれば、当該ハーフミラー152における第2電極156側のスイッチ162が閉じている。よって、第2電極156に直流電源158の電圧が掛り、その静電力によってハーフミラー152の下部分を引き付ける。これにより、ハーフミラー152が傾斜する。ハーフミラー152が傾斜することにより、その反射方向が眼14に向うような入射角の光路からの光線が眼14に届く。
直流電源158の電圧を制御することにより、ハーフミラー152の傾斜角を可変にできる。なお、第1電極154、第2電極156およびスイッチ162の組がハーフミラー152ごとに設けられているので、ハーフミラー152ごとに互いに独立して傾斜角を変化させることができる。
これにより、ハーフミラー152から眼14への光路が切り替えられる。言い換えれば、光線切替部120を通る光線は直流電源158の電圧に対応した偏向角で偏向する。この例においても、電圧制御部140が直流電源158の電圧を画像出力装置200の位置に対応して制御することにより、観察者12は向きを変えずに、画像出力装置200に表示されている表示像40を見ることができる。また、反射角可変素子を用いることで、画像出力装置200が眼14よりも後方にある場合にも画像出力装置200からの表示像40を見ることができる。
なお、図10に示す静電吸引力に代えて、形状記憶合金の温度変化を用いてもよい。この場合に、ハーフミラーの少なくとも一部が形状記憶合金で形成され、当該ハーフミラーに対してヒータを設けて、温度制御部によりヒータの温度を制御することで傾斜角を制御してもよい。
図11は、さらに他の光線切替部126の構成を模式的に示す断面図である。図11の光線切替部126は、ロータリープリズム170を用いた例を示した。
複数のロータリープリズム170の各々は、連結部176と、当該連結部176により相対的に回転可能に向かい合わされた一対のプリズム片172、174とを有する。さらに、一対のプリズム片172、174の組ごとに、プリズム片174を回転させる駆動部178が設けられる。なお、透過部110の少なくとも光線切替部126が設けられる領域はプリズム片174が回転できる空間が設けられていることが好ましい。
上記構成において、各ロータリープリズム170の楔状のプリズム片172、174が相対的に等速逆回転することにより、一定の子午面内(図中の紙面内)で、連続的に光線の偏向角度を変えることができる。なお、一対のプリズム片172、174を一体的に回転させることによって、光線が偏向する子午面の方向を任意に変えることも可能である。従って、この一対のプリズム片172、174からなるロータリープリズム170の偏向角の方向(入射光線と偏向光線とのなす面)が予め決められる場合には、その子午面を固定した状態で、プリズム片172、174を等速相対逆回転させることで、その面内での偏向角度を任意に変えることが可能である。
図11の一番上のロータリープリズム170のように、向かい合っていない方の端面が互いに平行な場合は、ロータリープリズム170を透過する互いに平行な光線におけるロータリープリズム170内の光路長が同じなので、光線は屈折しない。よって、観察者12の眼14には観察像20が入射する。
一方、図11の上から二番目のロータリープリズム170のように、向かい合っていない方の端面が互いに平行でない場合は、ロータリープリズム170を透過する互いに平行な光線におけるロータリープリズム170内の光路長が異なるので、光線は屈折する。ロータリープリズム170の周囲が空気でプリズム片172、174の屈折率が空気よりも高い場合には、図11に示すように屈折する。
プリズム片172に対するプリズム片174の相対回転角を制御することにより、屈折角を可変にできる。また、一対のプリズム片172、174を一緒に回転させることにより、屈折角の大きさを変えずにその空間的な向きを回転させることができる。なお、一対のプリズム片172、174に対して駆動部178が設けられているので、ロータリープリズム170ごとに互いに独立して屈折角を変化させることができる。これにより、観察者12は向きを変えずに、画像出力装置200に表示されている表示像40を見ることができる。
さらに光線切替部の他の例として、音響光学素子を用いて光路を切り替えてもよい。
図12は、他の回路部183の機能を示すブロック図である。回路部183は、図4の画像処理部260に代えて、通信部264を有する。通信部264は、画像出力装置200と無線通信する。
図13は、図12に対応する画像出力装置200の機能を示すブロック図である。画像出力装置200は、通信部210と、台形補正部220と、画像生成部230とを有する。
観察光学装置100の通信部264は、画像出力装置200の通信部210と、例えば近距離無線通信、赤外線通信等で互いに通信し、画像出力装置200の位置に関する情報を取得する。電圧制御部140は、図4の場合と同じく当該位置の方向に光線切替部120の光路を切り替えるよう制御する。これにより、図1から図11の実施形態における撮像部250および画像処理部260等を省略することができる。
画像出力装置200の通信部210は、上記方向の情報を取得して、台形補正部220に受け渡す。画像出力装置200の画像生成部230は、観察者12に表示する原画像のデータを生成する。ここで、原画像は例えば、当該画像出力装置200と正対した場合に歪なく観察することができる画像である。
台形補正部220は、画像生成部230の原画像を、通信部210が取得した方向から見た場合に歪が少なくなるように、台形補正して、補正後の画像を表示像40として表示する。この場合に形に加えて画像の向きを補正してもよい。これらにより、観察者12が歪の少ない表示像40を見ることができる。
観察光学装置100の他の例として、観察光学装置100は、撮像部250からの画像を処理する画像処理部260、又は画像出力装置200の通信部210との通信に代えて、画像出力装置200の位置を検出するための位置検出部を備えていても良い。例えば、位置検出部は赤外線センサーであり、位置検出部から赤外線を発生させ、画像出力装置200によって反射された赤外線を検出することによって、画像出力装置200の位置を検出する。これにより、図1から図11の実施形態における撮像部250及び画像処理部260や図12の実施形態における通信部210等を省略することができる。なお、位置検出部は、磁気センサー、電波センサー等であっても良い。
図14は、観察光学装置100の他の例としての、観察者12の眼14に直接装着して用いられるコンタクトレンズ108を概略的に示す正面図である。図14において、図1から図13と同じ構成には同じ参照番号を付して説明を省略する。メガネ102の場合と同様に、コンタクトレンズ108の透過部110には視力矯正等のレンズパワーがあってもよいし、なくてもよい。
コンタクトレンズ108には外部から無線で給電するためのアンテナ185が設けられている。アンテナ185は回路部183と電気的に接続されている。なお、コンタクトレンズ108にバッテリーを内蔵することによって、アンテナ185を省略してもよい。例えば、バッテリーへの充電は、コンタクトレンズ108の洗浄中に電圧を印加することや洗浄液による化学反応を利用すること等によって行ってもよい。
図14に示す例において、光線切替部120は、中央の領域を避けてその周囲に同心円状に配されている。これに代えて、中央の領域に配されていてもよい。また、光線切替部120に代えて、光線切替部125、126等が用いられてもよい。さらに、当該コンタクトレンズ108に撮像部が設けられてもよい。例えば、撮像部としてレンズレスカメラを用いて、観察者が見ている像や画像出力装置200等を撮影できるようにしても良い。また、これに代えて、通信や赤外線センサー等により画像出力装置200の位置を特定してもよい。
図15は観察光学装置100のさらに他の例としてのコンタクトレンズ190を概略的に示し、図16はコンタクトレンズ190の光線切替部192の断面を模式的に示す。コンタクトレンズ190において図14のコンタクトレンズ108と同じ構成については同じ参照番号を付して説明を省略する。
コンタクトレンズ190の中央の領域には光線切替部192が配される。光線切替部192は、観察者の瞳孔191よりも小さいことが好ましい。
光線切替部192は、ハーフミラー194および液晶シャッタ193とを備える。液晶シャッタ193は、ハーフミラー194で反射して観察者の眼14に向う光線の、ハーフミラー194への入射側に配される。図16の例では、ハーフミラー194は下方からの光線を眼14に向けて反射するので、液晶シャッタ193はハーフミラー194の前面下方に配される。
上記構成によれば、液晶シャッタ193が開いている場合には、ハーフミラー194を透過した観察像20と、ハーフミラー194で反射した表示像40とが合成されて眼14に入射する。一方、液晶シャッタ193が閉じている場合には、ハーフミラー194を透過した観察像20が眼14に入射するが、表示像40は入射しない。これは液晶シャッタ193の開閉によって表示像40の光線の光路を切り替えているので、観察光学装置100は表示像40と観察像20との合成を切り替えているといえる。液晶シャッタ193は単なる開閉ではなく、透過率を中間的な値に制御したり、開閉を時分割したデューティ制御したりすることで、観察像20に対する表示像40の強度を調整することができる。
光線切替部192において液晶シャッタ193とハーフミラー194は一組であってもよく、複数組が二次元的に配されていてもよい。また、当該光線切替部192を、コンタクトレンズ190に代えて図2のようなメガネ102に用いてもよい。
図17は、観察光学装置100に用いることができる、さらに他の光線切替部195の断面を概略的に示す。光線切替部195は、偏光ビームスプリッタ196と、液晶シャッタ197とを有する。
図17の例において、偏光ビームスプリッタ196は図中左からのP偏光を透過し、下方からのS偏光を反射するコンバイナの機能を有する。偏光ビームスプリッタ196の下面には、液晶シャッタ197が配される。
上記構成によれば、液晶シャッタ197が開いている場合には、偏光ビームスプリッタ196を透過した観察像20と、偏光ビームスプリッタ196で反射した表示像40とが合成されて眼14に入射する。一方、液晶シャッタ197が閉じている場合には、偏光ビームスプリッタ196を透過した観察像20が眼14に入射するが、表示像40は入射しない。これは液晶シャッタ193の開閉によって表示像40の光線の光路を切り替えているので、観察光学装置100は表示像40と観察像20との合成を切り替えているといえる。液晶シャッタ197は単なる開閉ではなく、透過率を中間的な値に制御したり、開閉を時分割したデューティ制御したりすることで、観察像20に対する表示像40の強度を調整することができる。
上記いずれの実施形態においても、光線切替部120の複数の液晶部132等ごとに独立して光路を切り替えられる。これに代えて、光線切替部120の全体でまたは領域ごとにまとめて複数の液晶部132等の光路を切り替えてもよい。また、光線切替部120は、メガネ102やコンタクトレンズ190等の透過部110において、その表面又は内部に設けられても良い。さらに、光線切替部120は、透過部110に対して着脱可能に構成されても良い。
いずれの実施形態においても、光線切替部120等が設けられた領域に、表示像40を透過するフィルタを配してもよい。例えば、表示像40がRGBの三つの波長の光源に基づいて生成されている場合に、当該三つの波長に対応する波長を透過して他を吸収又は反射するバンドパスフィルタを設ける。それに代えてまたはそれに加えて、表示像40が偏光している場合には当該偏光に対応する偏光方向を透過し、それに直交する偏光を吸収又は反射する偏光フィルタを設けてもよい。
他の実施形態として、観察光学装置100はタッチセンサーやスイッチボタン等のコントローラを備え、コントローラで操作することにより光線切替部120の光路を切り替えてもよい。また、観察光学装置100は視線検出装置を備え、観察者12の眼の動きによって光線切替部120の光路や観察光学装置100のオン・オフを切り替えるようにしてもよい。なお、観察光学装置100は、画像出力装置200との組ではなく、単体で用いられてもよい。
以下、図面を用いて画像表示システムの応用例を説明する。
図18は、前述した図2に示した観察光学装置100を装着した観察者12が自動車の運転者である応用例を示す。図18において、画像出力装置200は、経路案内装置のモニタまたはサラウンドビューのモニタであって、ダッシュボードの前面に配される。この場合に観察者12は観察光学装置100を装着することにより、光線切替部120を作動させることによって運転中に前面を観察像20として観察しながら、顔を動かさずに画像出力装置200の表示像40も見ることができる。運転者は通常はメガネ102を単なる視力矯正用のメガネとしてまたはサングラスとして使用することができ、必要に応じてスイッチをオンすることにより光線切替部120を作動させて、モニタからの画像を、運転中に観察方向から視野を変えることなく、観察することができる。また、経路案内装置等のモニタに代えて、表示像40としてサイドミラーに映る像をみることができるように観察光学装置100が制御されてもよい。表示像40としてまた、ダッシュボード上に置かれた地図、雑誌等をみることができるように観察光学装置100が制御されてもよい。これによって、自動車のフロントガラスやディスプレイ等に新たな装置や機構を設ける必要がないので、観察像20と表示像40とを重ねて見る拡張現実をシンプルな構成で実現することができる。また、本実施形態の画像表示システム10を、自動車の運転者に限らず、自転車、自動二輪車、船舶、電車、航空機等の運転者が用いてもよい。
図19は、観察光学装置100を装着した観察者12が椅子に腰かけた状態で用いる応用例を示す。図19において、膝元に雑誌201等が置かれている。この場合に観察者12が観察光学装置100を装着することにより、任意の方向を観察像20として観察しながら、顔を動かさずに表示像40として雑誌201等をみることができる。例えば、音楽コンクールにおいて演奏者を見ながら膝元にあるパンフレットを重ねて見ることや、スポーツ観戦において試合を見ながらディスプレイに表示されている実況映像を重ねて見ることができる。この場合に観察者12は、ディスプレイを見る必要がないときは、メガネ102をかけたまにしておき、単なる視力矯正用のメガネとしてまたはサングラスとして使用することができる。
図20は、観察者12がTVカメラやビデオカメラ等の撮影装置に向けて原稿を読むアナウンサー等である応用例を示す。図20において、画像出力装置200は、撮影装置に写らない位置に配されており、表示像40として原稿を表示している。この場合にアナウンサー等が観察光学装置100を装着することにより、原稿を読まないときはメガネ102を単なる視力矯正用のメガネとしてまたはサングラスとして使用することでビデオカメラに目線を向けて話をしつつ、必要に応じてスイッチをオンすることにより光線切替部120を作動させて、撮影装置に視線を向けたままで、画像出力装置200の表示像40をみて、原稿を読むことができる。また、例えば、カラオケやライブなどで、視線を観客に向けたまま、画像出力装置200に表示された歌詞や階調等を見ることや、講演や討論会などで視線を観客に向けたまま、原稿を見ること等で、本実施形態の態様を用いることができる。
図21は、観察者12が机に向かって勉強している応用例を示す。図21において、例えば先生が黒板202に問題を書いて、生徒である観察者12が机の上の解答用紙に解答を書く。この場合に観察者12が観察光学装置100を装着して、メガネのスイッチをオンにすることにより光線切替部120を動作させて、解答用紙から眼を離さずに黒板202の問題をみることができ、解答時にはスイッチをオフして目線を移動させずに解答に集中することができる。他の例として、観察者12が教科書とノートとを開いており、教科書を観察像20として観察しながらノートを表示像40として併せて見ながら当該ノートに書き込みをすることができる。これによって、教科書に直接解答を書き込むことなく、反復学習を行うことができる。
図22は、観察者12が首から画像出力装置200を吊り下げている応用例を示す。図22において、画像出力装置200はスマートフォンまたは専用の端末等であって、首から吊り下げた状態でその表示面が下方から観察者12の顔の方を向くようになっている。この場合に観察者12が観察光学装置100を装着することにより、任意の方向を向いたままで、画像出力装置200の表示像40も併せてみることができる。さらに、観察者12が当該スマートフォン等の画面に指を置けばそれが見えるので、正面を向いたままでスマートフォン等への操作をすることができる。よって、観察者12は、歩行等において、通常はメガネ102を視力矯正用のメガネとしてまたはサングラスとして使用することで正面の状況を把握し、必要に応じてスイッチをオンすることにより光線切替部120を作動させて、正面の状況を把握したままでスマートフォン等から情報を得たり当該スマートフォンへの操作をすることができる。
図23は、観察者12が画像出力装置200として携帯用のプロジェクタ、例えば首掛けのプロジェクタを用いる応用例を示す。図23において、画像出力装置200はプロジェクタとして、観察者12の首に掛けられた状態で観察者12の前方に表示像40を投影する。この場合に観察者12が観察光学装置100を装着することにより、任意の方向を向いたままで、画像出力装置200の表示像40も併せてみることができる。
図24は、複数の観察者12で表示像40を見る応用例を示す。図24において、会議等において、プロジェクタ等の画像出力装置200からOHP等のスライドが表示像40として表示されている。この場合に、複数の観察者12のそれぞれが観察光学装置100を装着することにより、互いに向き合っていながらにして、共通の表示像40を見ることができる。また、表示像40を見る必要がないときにはスイッチをオフして、メガネ102を視力矯正用のメガネとしてまたはサングラスとして使用することができる。
図25は、観察者12が執刀医である応用例を示す。図25において、患者に関する脈拍等のデータが表示像40として画像出力装置200に表示されている。この場合に観察者12が観察光学装置100を装着することにより、手術している患部から顔をそらさずに、表示像40を見ることができる。ここで、表示像40が観察者12にとって観察像20に重畳するように、例えば、観察像20の患部の位置に、表示像40から患部であることを示す像が重畳するような位置関係となるように、画像出力装置200および観察光学装置100が制御されることが好ましい。また、表示像40を見る必要がないときにはスイッチをオフして、メガネ102を体液等の付着を防止するアイウェアとして、さらにそれに加えて視力矯正用のメガネまたはサングラスとして使用することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 画像表示システム、12 観察者、14 眼、20 観察像、40 表示像、100 観察光学装置、102 メガネ、104 フレーム、106 電池、108 コンタクトレンズ、110 透過部、120 光線切替部、121 下領域、122 上領域、123 右領域、124 左領域、125 光線切替部、126 光線切替部、130 基板、131 液晶、132 液晶部、134 共通電極、136 個別電極、140 電圧制御部、142 スイッチ、144 交流電源、152 ハーフミラー、154 第1電極、156 第2電極、158 直流電源、162 スイッチ、170 ロータリープリズム、172 プリズム片、174 プリズム片、176 連結部、178 駆動部、182 回路部、183 回路部、185 アンテナ、190 コンタクトレンズ、191 瞳孔、192 光線切替部、193 液晶シャッタ、194 ハーフミラー、195 光線切替部、196 偏光ビームスプリッタ、197 液晶シャッタ、200 画像出力装置、201 雑誌、202 黒板、210 通信部、220 台形補正部、230 画像生成部、250 撮像部、260 画像処理部、262 格納部、264 通信部

Claims (22)

  1. 観察者に装着可能であって、
    光線が透過する透過部と、
    前記透過部に設けられた光線切替部と
    を備え、
    前記光線切替部は、
    前記観察者が前記透過部を通して見る観察像に対して異なる方向からの光線による表示像と前記観察像との合成を切り替える観察光学装置。
  2. 前記光線切替部は、
    前記表示像が前記観察像の少なくとも一部に重畳するように光路を切り替える請求項1に記載の観察光学装置。
  3. 前記光線切替部は、屈折率可変素子により光路を切り替える請求項1または2に記載の観察光学装置。
  4. 前記屈折率可変素子は、屈折率が可変な液晶部を有し、
    前記液晶部は電極を有し、
    前記電極に加える電圧を制御することで屈折率を制御する電圧制御部を備える請求項3に記載の観察光学装置。
  5. 前記屈折率可変素子は、屈折率が可変な液晶部を有し、
    前記液晶部はヒータを有し、
    前記ヒータの温度を制御することで屈折率を制御する温度制御部を備える請求項3に記載の観察光学装置。
  6. 前記屈折率可変素子は、前記液晶部を複数有し、
    前記複数の液晶部は互いに独立して屈折率が可変な請求項4または5に記載の観察光学装置。
  7. 前記光線切替部は、反射角可変素子により光路を切り替える請求項1または2に記載の観察光学装置。
  8. 前記反射角可変素子は、傾斜角が可変なハーフミラーを有し、
    前記ハーフミラーは電極を有し、
    前記電極に加える電圧を制御することで傾斜角を制御する電圧制御部を備える請求項7に記載の観察光学装置。
  9. 前記反射角可変素子は、傾斜角が可変なハーフミラーを有し、
    前記ハーフミラーはヒータを有し、
    前記ヒータの温度を制御することで傾斜角を制御する温度制御部を備える請求項7に記載の観察光学装置。
  10. 前記反射角可変素子は、前記ハーフミラーを複数有し、
    前記複数のハーフミラーは互いに独立して傾斜角が可変な請求項8または9に記載の観察光学装置。
  11. 前記光線切替部は、ロータリープリズムにより光路を切り替える請求項1または2に記載の観察光学装置。
  12. 前記ロータリープリズムは、相対的に回転可能に向かい合わされた一対のプリズム片と、前記一対のプリズム片を相対的に回転駆動する駆動部とを備える請求項11に記載の観察光学装置。
  13. 前記ロータリープリズムは、前記一対のプリズム片を複数組有し、
    前記複数組のプリズム片は互いに独立して回転可能な請求項12に記載の観察光学装置。
  14. 表示像を出力する画像出力装置の位置を取得する位置取得部をさらに備え、
    前記光線切替部は、光路を前記画像出力装置の方向に切り替える請求項1から13のいずれか1項に記載の観察光学装置。
  15. 前記位置取得部は、周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部により生成された撮像画像を画像処理して前記画像出力装置の位置を特定する画像処理部とを有する請求項14に記載の観察光学装置。
  16. 前記位置取得部は、前記画像出力装置との通信により前記画像出力装置の位置を特定する請求項14または15に記載の観察光学装置。
  17. 前記光線切替部は、前記画像出力装置に表示された台形補正が施された表示像を観察像と合成するように光路を切り替える請求項14から16のいずれか1項に記載の観察光学装置。
  18. 前記光線切替部は、
    前記表示像の波長に対応したバンドパスフィルタを有する請求項14から17のいずれか1項に記載の観察光学装置。
  19. 前記光線切替部は、
    前記表示像の偏光に対応した偏光フィルタを有する請求項14から18のいずれか1項に記載の観察光学装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の観察光学装置と、
    表示像を出力する画像出力装置と
    を有する画像表示システム。
  21. 前記観察者に支持されるフレームと、
    前記フレームに支持され、前記観察者に装着された場合に前記観察者の目の前方に前記透過部が配置される、請求項1から19のいずれか1項に記載の観察光学装置と
    を有するメガネ。
  22. 前記観察者の目に直接装着して用いる請求項1から19のいずれか1項に記載の観察光学装置を有するコンタクトレンズ。
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