JP2016209323A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016209323A
JP2016209323A JP2015096284A JP2015096284A JP2016209323A JP 2016209323 A JP2016209323 A JP 2016209323A JP 2015096284 A JP2015096284 A JP 2015096284A JP 2015096284 A JP2015096284 A JP 2015096284A JP 2016209323 A JP2016209323 A JP 2016209323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
special
jackpot
effect
winning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015096284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5951845B1 (ja
Inventor
武田 大輔
Daisuke Takeda
大輔 武田
健則 北井
Takenori Kitai
健則 北井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Sangyo Co Ltd filed Critical Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority to JP2015096284A priority Critical patent/JP5951845B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5951845B1 publication Critical patent/JP5951845B1/ja
Publication of JP2016209323A publication Critical patent/JP2016209323A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】遊技の興趣が向上される遊技機を提供すること【解決手段】第1の大当たりに基づく第1の特別遊技における第1の遊技及び第2の遊技の実行順及び実行回数と、第2の大当たりに基づく第2の特別遊技における第1の遊技及び第2の遊技の実行順及び実行回数とは、共通に設定される一方、第1の特別遊技の前記特定回数目の開放遊技は第2の遊技から構成され、第2の特別遊技の特定回数目の開放遊技は第1の遊技から構成されることとする【選択図】図10

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来より、始動口に遊技球が入賞したことを条件として当たり抽選を受けるための権利(当たり抽選の権利)が取得され、当たり抽選により大当たりに当選した場合に大入賞口が複数回、開放される大当たり遊技が実行され、当該大入賞口に遊技球が入賞することで多量の賞球を獲得可能となる遊技機が知られている。
また、大当たり遊技が実行されている間に、特定領域に対して遊技球を入球させることで、大当たり遊技後の遊技機の遊技状態が、当たり抽選の結果、大当たりに当選する確率が高い遊技状態(後述する高確率遊技状態)に制御される遊技機が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−047342号公報
上述したような遊技機は、遊技の興趣を向上させるために、大入賞口の開放態様や演出態様について改善の余地がある。
そこで本発明は、遊技の興趣が向上される遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の遊技機は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技実行手段により、遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御される可変入賞装置と、通常遊技状態、及び、前記通常遊技状態よりも前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定されやすい特定遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御することが可能な遊技状態制御手段と、前記可変入賞装置内に設けられた所定領域を遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御する所定領域制御手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、前記可変入賞装置を少なくとも1回前記開状態とする開放遊技を、複数回実行することが可能であり、前記判定の結果が第1の大当たりである場合に前記特別遊技として第1の特別遊技を実行し、前記判定の結果が第2の大当たりである場合に前記特別遊技として第2の特別遊技を実行するものであって、前記所定領域制御手段は、特定回数目の前記開放遊技が開始されてから所定時間経過後に、前記所定領域を前記開状態に制御し、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技は、共に、前記可変入賞装置を遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技と、前記可変入賞装置を前記第1の開状態よりも遊技球が入球容易な第2の開状態とする第2の遊技と、を含んで構成される遊技であり、前記遊技状態制御手段は、前記所定領域に対して遊技球が入球された場合に、前記特定遊技状態で遊技を制御するものであり、前記第1の特別遊技における前記第1の遊技及び前記第2の遊技の実行順及び実行回数と、前記第2の特別遊技における前記第1の遊技及び前記第2の遊技の実行順及び実行回数とは、共通に設定される一方、前記第1の特別遊技の前記特定回数目の前記開放遊技は前記第2の遊技から構成され、前記第2の特別遊技の前記特定回数目の前記開放遊技は前記第1の遊技から構成されることを特徴としている。
本発明によれば、遊技の興趣が向上する。
本実施形態に係る遊技機の正面図 大入賞口の内部構造を示す模式図 図1の遊技機における情報表示部の概略拡大図 本実施形態に係る遊技機の背面斜視図 本実施形態に係る遊技機の、制御に関わる部分のブロック図 遊技機の主制御部にて実行される処理の一部を列記した図 遊技機の主制御部における特図当たり判定テーブルの第1の説明図 本実施形態に係る大当たりの種類を示す第1の図 本実施形態に係る遊技状態の遷移を示す第1の図 複数の大入賞口開放パターンの第1の説明図 振分部材開放パターンの第1の説明図 遊技機の演出制御部にて実行される処理の一部を列記した図 ラッシュモード、チャンスモード、通常モード、潜伏モードにおける画像表示部の表示例を示す図 大当たり遊技中に実行される当たり演出の概要を示す第1の説明図 ラウンド遊技開始示唆演出の例を示す説明図 確変当落演出の例を示す説明図 確変煽り演出Aの例を示す説明図 確変確定演出Aの例を示す説明図 キャラクター演出の例を示す説明図 確変煽り演出Bの例を示す説明図 確変確定演出Bの例を示す説明図 特殊演出Aの例を示す説明図 確変煽り演出Cの例を示す説明図 遊技機の主制御部における特図当たり判定テーブルの第2の説明図 本実施形態に係る大当たりの種類を示す第2の図 本実施形態に係る小当たりの種類を示す第1の図 本実施形態に係る遊技状態の遷移を示す第2の図 複数の大入賞口開放パターンの第2の説明図 振分部材開放パターンの第2の説明図 大当たり遊技中に実行される当たり演出の概要を示す第2の説明図 本実施形態に係る大当たりの種類を示す第3の図 本実施形態に係る小当たりの種類を示す第2の図 本実施形態に係る遊技状態の遷移を示す第3の図 本実施形態に係る遊技状態の遷移を示す第4の図 複数の大入賞口開放パターンの第3の説明図 振分部材開放パターンの第3の説明図 大当たり遊技中に実行される当たり演出の概要を示す第3の説明図 特殊演出Bの例を示す説明図
<<第1実施形態>>
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
本発明に係る遊技機に好適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)であって、特定領域(後述する特定領域141)に遊技球が入球することを条件として、遊技機の遊技状態が変更される、所謂V確変機に適用する。
<<本実施形態の遊技機による遊技の基本的な流れ>>
本実施形態に係る遊技機の基本構成を説明する前に、本実施形態に係る遊技機による遊技の基本的な流れを図1を参照しながら説明する。ここで、遊技の流れを説明する際に用いられる用語は後述する記載から明らかとなる。本実施形態による遊技機100は、通常遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)において左打ちにより遊技が行われる。左打ち遊技により第1始動口105に遊技球が入賞すると、当たり抽選が行われ、大当たりに当選すると、大当たり遊技が開始される。そして当該大当たり遊技中に、V入賞(図2に示す特定領域141に対する遊技球の入球)した場合、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は高確率遊技状態に設定され、V入賞しなかった場合、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態に設定される。また、V入賞するか否かを問わず、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態に設定される。従って、大当たり遊技中に、V入賞した場合、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定され、V入賞しなかった場合、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は低確率電サポ遊技状態に設定されるといえる。高確率電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態では、右打ちにより遊技が行われる。右打ち遊技により第2始動口106に遊技球が入賞すると、当たり抽選が行われ、大当たりに当選すると、大当たり遊技が開始される。そして当該大当たり遊技中に、V入賞した場合、上述したように、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定され、V入賞しなかった場合、上述したように、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は低確率電サポ遊技状態に設定される。大当たり遊技中におけるV入賞は、大当たりの種類に応じて、容易或いは困難に設定され、実質的には、V入賞が容易な大当たり(図8に示す特A〜特D)に当選することで、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態に設定され、V入賞が困難な大当たり(図8に示す通A〜通C)に当選することで、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率電サポ遊技状態に設定されるともいえる。
<<遊技機の基本構成>>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。尚、以下の説明において、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指し、上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配される島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。内枠11は外枠10に対して、また、扉枠12は内枠11に対して、共に、左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として前方へ回動可能(開閉可能)に構成される。扉枠12は内枠11の前面側全体を覆うように内枠11に対して取り付けられるが、扉枠12には後述する遊技領域のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれてなる窓部12aが形成されている。
遊技機100は、遊技盤101を含む。遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられ、図1に示された各構成部材を備える。遊技盤101の下部位置には、遊技球を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
遊技機100において、発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。
遊技盤101の略中央部分には、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。画像表示部104は各種の演出画像を表示する。例えば、画像表示部104は、当たり抽選(特別図柄抽選)の抽選結果を表すための特別図柄に対応して設けられた装飾図柄を表示すると共に、遊技機100が当たり抽選の抽選結果を示すまでに行う演出に関する画像を表示する。画像表示部104には、普通図柄抽選の抽選結果を表すための図柄(普通装飾図柄)などを表示しても良い。なお、当たり抽選を受けるための権利は、後述する所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって取得される。
画像表示部104の下方には、第1始動口105が設置され、画像表示部104の右方には、第2始動口106が設置される。始動口105及び106は、遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。上述した第1、第2始動条件は、夫々、遊技球が始動口105、106を通過することによって、即ち始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば、始動口105に対する入賞に対しては3個、始動口106に対する入賞に対しては1個)の遊技球を払い出す。始動口105、106や入賞口(大入賞口111及び普通入賞口112)に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。そして、始動口105に対する遊技球の入賞に対して3個の遊技球が払出されることを、「始動口105の賞球は3個である」と称することができる。本実施形態において、始動口105、106、大入賞口111、普通入賞口112の賞球は、夫々、3個、1個、15個、10個である。なお、第1始動口105は、常時開放されている始動口であるのに対して、第2始動口106は電動チューリップ107が作動しているときのみ開放される始動口である。以下の説明では、第1始動口105への遊技球の入賞により成立した第1始動条件に基づく当たり抽選を「第1特別図柄抽選」と称し、第2始動口106への遊技球の入賞により成立した第2始動条件に基づく当たり抽選を「第2特別図柄抽選」と称することがあり、また、両者を区別する必要がない場合には単に「当たり抽選」と称する。尚、入賞を入球と読み替えてもよい。
電動チューリップ107は第2始動口106の近傍に設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。これらの状態の切り替えは、電動チューリップ107が備えるソレノイド420(図5参照)によって行われる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、ゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普通図柄抽選の抽選結果に基づいて開放される。ゲート108は、画像表示部104の右側、且つ、電動チューリップ107の上方に配置され、始動口105及び106と同様、遊技球が通過可能な始動領域を形成する。
第1始動口105の右方、第2始動口106の下方には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっている。大入賞口111は、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。大入賞口111の状態の切り替えは、大入賞口111が備えるソレノイド421(図5参照)によって行われる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、当たり抽選にて大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、29.5秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンドを所定回数(例えば16回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば15個)の賞球を払い出す。
<<大入賞口の内部構造>>
図2は、大入賞口111の内部構造を示す模式図である。図2における上下方向及び左右方向は、図1における上下方向及び左右方向に対応している。大入賞口111の内部領域は、大入賞口111が開状態である場合に遊技球が進入可能な領域である。なお、図1において大入賞口111は閉状態であり、図2において大入賞口111は開状態である。大入賞口111の内部領域には、特定領域141、非特定領域142、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球を特定領域141に導く第1案内部材143、振分部材144、及び、大入賞口111の内部領域に進入し、特定領域141に入球しなかった遊技球を非特定領域142に導く第2案内部材145が設けられている。
振分部材144は特定領域141の近傍に設けられ、特定領域141は振分部材144が作動しているときのみ開放される領域である。振分部材144は、遊技球を特定領域141へ入球し難くさせる閉状態(図2(a)に示す状態)と、閉状態よりも遊技球を特定領域141へ入球しやすくさせる開状態(図2(b)に示す状態)の内の、どちらかの状態をとる。これらの状態の切り替えは、振分部材144が備える振分ソレノイド422(図5参照)によって行われる。実質的には、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球の特定領域141への入球は不可能であり、振分部材144が開状態であるときにのみ、遊技球の特定領域141への入球が可能になる。振分部材144が開状態となることを、振分部材144の開放とも言う。振分部材144が開状態であることを、「特定領域141が開状態である」或いは「特定領域141の開放」と言い換えてもよい。
振分部材144が閉状態であるとき、遊技球は特定領域141に入球することなく第2案内部材145により非特定領域142に導かれる。非特定領域142は常時開放されている領域であり、非特定領域142に導かれた遊技球は非特定領域142に入球する。詳細は後述するが特定領域141は確率変動機能作動スイッチであり、特定領域141に遊技球が入球した場合、その後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に制御される。なお、本明細書では、「特定領域141に対する遊技球の入球」を「V入賞」と称することがあり、例えば、「特定領域141に遊技球が入球した」ことを「V入賞した」と称することがある。
上述した電動チューリップ107、大入賞口111、振分部材144は、基本的に閉状態であり、特定の条件を満たしたときにのみ開放される。電動チューリップ107が開放される条件は上述した普通図柄抽選の抽選結果、電動チューリップ107の開放に当選したときに開放される。大入賞口111は大当たり遊技が実行されているときにおいて、後述する大入賞口開放パターンに従って開放される。振分部材144は大当たり遊技が実行されているときにおいて、後述する振分部材開放パターンに従って開放される。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合に所定個数(例えば10個)の賞球を払い出す。尚、第1始動口105、第2始動口106、ゲート108、大入賞口111、普通入賞口112は、図1に示した位置に限らず遊技領域103内の任意の位置に配置されて良い。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている(詳細は後述)。尚、回収口113、情報表示部114の設置位置は任意に変更することができる。
上述したように扉枠12には、窓部12aが形成されており、窓部12aの周囲(扉枠12の外周部分)には、遊技機100が当たり抽選の抽選結果を示すまでに行う演出を含む任意の演出に用いられる各種演出部材等が組み込まれている。演出部材としては、第1のスピーカ115a、第2のスピーカ115b、第3のスピーカ115c(以下、いずれのスピーカであるかを区別する必要がない場合は、単に「スピーカ115」と称することもある。)、演出ライト部116、枠可動役物117が組み込まれている。スピーカ115からは演出に用いられる音声が出力される。演出ライト部116は複数のランプ及び複数のモータを有しており、各モータの駆動により各ランプによる光の照射方向を上下又は左右方向に変更することができる。枠可動役物117は、基本的に基準位置で待機しており、演出に用いられるときに作動位置に移動して演出の一部を構成する部材である。
枠可動役物117について詳説すると、枠可動役物117は折畳式可動役物であり、扉枠12の左上部及び右上部に一つずつ設けられている。左上部及び右上部に設けられた枠可動役物117は、基準位置において、夫々、枠可動役物117の左側及び右側が共に扉枠12に接触するように配される一方、作動位置において、前者は、左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動され、後者は、右側を回動基端側とし左側を回動先端側として前方へ回動されて、枠可動役物117の回動先端側は基準位置に比べて遊技者に向かって突出した位置となる。図1は枠可動役物117が基準位置にある状態を示している。
ところで、演出に用いられる可動役物は、遊技盤101上にも設けられており、本実施形態において遊技盤101上には盤可動役物130(図1参照)が設けられる。盤可動役物130は、基本的に基準位置(図1に示した位置)で待機しており、演出に用いられるときに作動位置(基準位置から下方へスライドして画像表示部104の前面へ進出した位置、図38参照)に移動して演出の一部を構成する。演出に用いられないときには、図1に示すように画像表示部104の上部に設けられた収納スペースに退避することで、遊技者による画像表示部104の視認を妨げることが防がれる。
扉枠12の右下位置には、操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。遊技者は後述する右打ち遊技を行う場合、左打ち遊技を行う場合に比べて、発射指示部材120を回転させる角度を大きくすればよい。また、操作ハンドル119には、遊技者が発射指示部材120を直接操作していることを検出するセンサなどが設けられている。発射指示部材120が遊技者によって直接操作されていることを当該センサが検出した場合にのみ、遊技機100は遊技球を発射する。
扉枠12において遊技領域103の下方には、演出ボタン121、十字キー122、上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。演出ボタン121及び十字キー122は、遊技者からの操作を受け付けるための操作受付部を構成している。上皿123は遊技球を収容可能な形状を有しており、収容している遊技球を発射部へ送り出す。上皿レバー124は上皿123に収納された遊技球を下皿125に送り出す手段である。下皿125は上皿123に収容しきれない遊技球を収容可能な形状を有しており、遊技球を貯留する。下皿レバー126は下皿125の下面の一部を開口する開口手段であり、遊技者が下皿レバー126を操作することで下皿125に貯留された遊技球が下皿125の下方に配された箱体(不図示の所謂ドル箱)に落下する。
<<情報表示部>>
図3に示す如く、情報表示部114は、当たり抽選の抽選結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部201、普通図柄抽選の抽選結果を示す普通図柄を表示する普通図柄表示部202、保留表示部203、ラウンド数表示部204及び右打ち表示部205を備えている。各表示部201〜205をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。なお、右打ち表示部205がLED表示器にて形成される場合、右打ち表示部205が点灯している状態は、右打ち遊技が行われるべき期間であることを示している。初期状態において右打ち表示部205は消灯されており、後述する大当たり遊技が実行されている期間、及び、電サポ遊技フラグがONに設定されている期間において、右打ち表示部205が点灯する。
特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。特別図柄表示部201は、第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示部201a及び第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示部201bを有する。保留表示部203は、表示部203a、203b及び203cを有する。第1特別図柄抽選の権利(後述の特図判定用情報)は、所定数(例えば4)を上限として保留され、その保留された権利の個数が保留情報数U1として表示部203aに表示される。第2特別図柄抽選の権利(後述の特図判定用情報)は、所定数(例えば4)を上限として保留され、その保留された権利の個数が保留情報数U2として表示部203bに表示される。遊技球がゲート108を通過したことによる普通図柄抽選の権利は、所定数(例えば4)を上限として保留され、その保留された権利の個数が保留情報数U3として表示部203cに表示される。
<<遊技機の背面構成>>
図4を参照して、遊技機100の背面構成を説明する。図4は、遊技機100の背面構成を示す、遊技機100の背面斜視図である。遊技機100の裏面には、主制御基板301、賞球制御基板302、演出制御基板303、遊技機100内の各基板に電源を供給する電源基板304、及び、出力端子基板305等が設けられている。それらの基板(特に演出制御基板303)は複数のプリント基板から形成されていても良い。また、遊技機100の裏面には、電源基板304に電力を供給するための電源プラグ315や、電源スイッチ(不図示)も設けられている。また、主制御基板301にはRAMクリアスイッチ(不図示)が設けられている。遊技機100の電源がオフ状態であるときに、RAMクリアスイッチを押しながら電源スイッチを押して電源をオンにすることで、遊技機100に電力が供給されると共にRAMクリア準備状態となり、再度RAMクリアスイッチを押すことで遊技機100の遊技情報が初期化(RAMクリア)され、遊技機100の遊技状態が初期状態となる。なお、RAMクリアスイッチが押さずに電源スイッチを押して電源をオンにすると、遊技機100は初期状態とはならず、電源オフ前の遊技機100の遊技情報に基づいて遊技機100が制御される。
<<遊技機の基本動作>>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件が成立すると、その成立タイミングに応じた特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づく当たり抽選を行う。特図判定用情報の取得は、当たり抽選の権利の取得に相当する。当たり抽選では、当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか或いはハズレであるか)が判定される。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある。第1特別図柄抽選をおこなった場合、遊技機100は、第1特別図柄表示部201aの第1特別図柄を変動表示させる。そして、この変動表示の開始から所定時間経過後に、第1特別図柄抽選の抽選結果を示す図柄で(即ち当たり抽選の抽選結果を示す態様で)第1特別図柄を停止表示させる。一方、第2特別図柄抽選をおこなった場合、遊技機100は、第2特別図柄表示部201bの第2特別図柄を変動表示させる。そして、この変動表示の開始から所定時間経過後に、第2特別図柄抽選の抽選結果を示す図柄で(即ち当たり抽選の抽選結果を示す態様で)第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。
当たり抽選の結果が大当たりの場合、大当たりを示す組み合わせ(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。当選した大当たりの種類に応じて、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせは異なる。例えば、後述の特A〜特Cの大当たり(図8参照)に当選した場合には、各装飾図柄を特A〜特Cの大当たりを示す赤色の装飾図柄(例えば、「3,3,3」又は「7,7,7」の数字図柄のゾロ目)で停止表示させる。例えば、後述の通A〜通Bの大当たりに当選した場合には、各装飾図柄を通A〜通Bの大当たりを示す青色の装飾図柄(例えば、「3,3,3」又は「7,7,7」以外の数字図柄のゾロ目)で停止表示させる。尚、特A〜特Cの大当たりに当選した場合であっても、画像表示部104上に上記青色の装飾図柄を停止表示させ、その後において、特A〜特Cの大当たりであることを明示する昇格成功演出を行うこともある。
また、例えば、後述する特Dの大当たり、通Cの大当たり(図8参照)に当選した場合、及び、当たり抽選の結果がハズレの場合(即ち、当たり抽選に落選した場合、換言すれば、大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄は、例えば、所謂バラケ目で停止表示される。バラケ目とは、ゾロ目以外の組み合わせにより、第1装飾図柄〜第3装飾図柄を停止表示させることに相当し、少なくとも第1装飾図柄と第2装飾図柄とを関連性のない図柄で停止させる装飾図柄の停止態様である。なお、本実施形態では、特Dの大当たり又は通Cの大当たりに当選した場合、第1〜第3装飾図柄がバラケ目にて停止表示されるが、停止表示の前に、特殊画像(図22に示す画像P9)が装飾図柄に重畳表示されることで、当たり抽選の結果がハズレではないことを遊技者に認識させることとする。逆に言えば、当たり抽選の結果がハズレである場合、第1〜第3装飾図柄がバラケ目にて停止表示される前に、上記特殊画像が装飾図柄に重畳表示されない。
大当たりを示す組み合わせで特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類(図8参照)に応じたラウンド分(例えば16ラウンド分)実行する遊技を含む大当たり遊技が行われる。遊技球が開放中の大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数(例えば15個)の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。
大当たり遊技は、当たり抽選の結果が大当たりであることを示す特別図柄が特別図柄表示部201に停止表示された後に開始される。大当たり遊技が開始されると、所定のオープニング期間(例えば5秒)経過後に、大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のラウンド間インターバル期間(後述する大入賞口開放パターンにて設定される時間)を隔てて複数回(後述する大当たりの種類に応じて設定されるラウンド数(図8参照)に応じた回数)実行される。そして、最後のラウンド遊技が終了し、所定のエンディング期間(例えば15秒)が経過した後に、大当たり遊技が終了される。つまり本実施形態において大当たり遊技は、オープニング期間、N回分のラウンド遊技が実行される期間、(N−1)回分のラウンド間インターバル期間、エンディング期間から構成されるといえる(Nは、大当たりの種類に応じて設定されるラウンド数に応じた回数)。なお、オープニング期間及びエンディング期間は大当たりの種類に応じて定めることとしてよく(即ち大当たりの種類によってオープニング期間及びエンディング期間が異なっていてよく)、また、同一の大当たりの種類であっても、その大当たりが発生した際の遊技機100の遊技状態に応じて、オープニング期間及びエンディング期間が異なっていてもよい。つまり、オープニング期間及びエンディング期間は、大当たりが発生した際の遊技機100の遊技状態と、発生した大当たりの種類と、に対応付けて設定される。
本明細書において、大当たり遊技が開始されてから終了されるまでの期間(つまり遊技機100が大当たり遊技状態である期間)のことを、大当たり遊技期間或いは大当たり遊技中とも称する。
大当たり遊技状態において、遊技機100は、当たり抽選を行わない。つまり、遊技機100は、大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態が大当たり遊技状態から、他の遊技状態(例えば高確率電サポ遊技状態)に変更されることで、当たり抽選を行う状態に復帰する。大当たり遊技中は、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指し、左打ちでは第2始動口106、大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができない。大当たり遊技状態は、通常遊技状態よりも、遊技者にとって有利な遊技状態である(換言すれば、大当たり遊技は、通常遊技状態における遊技よりも遊技者にとって有利である)。大当たり遊技における有利とは、通常遊技状態での遊技と比べて、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。
<<遊技機の遊技状態>>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(上述した大当たり遊技状態を含む)を除いて、低確率非電サポ遊技状態である通常遊技状態、低確率電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態、及び、高確率非電サポ遊技状態の内、何れか1つの遊技状態をとる。電サポとは、電チューサポート機能の略であり、詳細については後述する。
通常遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)及び低確率電サポ遊技状態は、低確率遊技状態に属する。低確率遊技状態において、遊技機100は、低確率特図当たり判定テーブル(後述の図7のテーブルTAt1参照)を用いた当たり抽選を行う。本実施形態では例として、164/65510(約1/399)の確率で大当たりに当選する当たり抽選を行うものとする。
高確率電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、高確率遊技状態に属する。高確率遊技状態において、遊技機100は、高確率特図当たり判定テーブル(後述の図7のテーブルTAt2参照)を用いた当たり抽選を行う。本実施形態では例として、328/65510(約1/200)の確率で大当たりに当選する当たり抽選を行うものとする。つまり、高確率遊技状態では、低確率遊技状態に比べて、約2倍高い確率で大当たりに当選するようになっている。従って、大当たりの当選に関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。遊技機100が電サポ遊技状態である期間を電サポ遊技期間或いは電サポ遊技中と称することがある。電サポの具体的な内容としては、公知の技術のため詳細な説明は省略するが、例えば、電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普通図柄抽選の当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、当たり抽選の契機は第2始動口106への入賞となる。なお、遊技領域103には、右打ち遊技が行われているときに打ち出された遊技球が第1始動口105に入賞されないように釘や障害物が設けられており、右打ち遊技が行われているときおいて第1始動条件は成立しない。
通常遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、当たり抽選の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に始動条件(第2始動条件)が成立しやすい遊技状態である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。
<<遊技機の内部構成>>
図5を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図5は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図5に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図5に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。例えば、図4の主制御基板301、賞球制御基板302及び演出制御基板303により、夫々、図5の主制御部401、賞球制御部402及び演出制御部403が形成され、図4の出力端子基板305は図5の盤用外部情報端子基板491を含む。
[1.主制御部]
主制御部401は、CPU(Central Processing Unit)411と、ROM(Read Only Memory)412と、RAM(Random Access Memory)413と、不図示の入出力インターフェース(I/O)等を備えて構成される。主制御部401におけるCPU、ROM、RAMを、夫々、特に、メインCPU、メインROM、メインRAMとも呼ぶ。メインCPU411は、遊技の進行に関する各種プログラム等をメインROM412から読み出し、メインRAM413をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。図5に示す如く、メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt、FAt、FZt、FHt、DKt及びFBtが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a〜413jが設けられている。この他にも、様々なテーブルをメインROM412に格納しておくことができると共に、様々な記憶領域をメインRAM413に設けておくことができる。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。例えば、図示のように、主制御部401には、第1始動口105へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414aと、第2始動口106へ入賞した遊技球を検出する第2始動口SW414bと、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415と、大入賞口111へ入賞した遊技球を検出する大入賞口SW416と、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW417と、特定領域141へ入球した遊技球を検出する特定領域SW418aと、非特定領域142へ入球した遊技球を検出する非特定領域SW418bが接続されている。
SW414a、414b、415、416、417、418a、及び、418bの夫々は、遊技球を検出したか否かを示す検出信号を主制御部401へ出力し、主制御部401は、入力された検出信号に基づき、当たり抽選を受けるための権利に相当する特図判定用情報を記憶したり、特図判定用情報を用いて当たり抽選をおこなったり、賞球制御部402に対して賞球の払い出し指示をおこなったりする。SW414a、414b、415、416、417、418a、及び、418bとして、近接スイッチなどを採用することができる。また、第1始動口105が遊技盤101上に複数設けられている場合、複数の第1始動口105の夫々に対して第1始動口SW414aが設けられる。第2始動口106、ゲート108、大入賞口111、普通入賞口112が複数設けられる場合も同様である。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。例えば、図示のように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421と、振分部材144を開閉動作させる振分ソレノイド422と、が接続されている。主制御部401は、普通図柄抽選の抽選結果に基づき電動チューリップソレノイド420に対し電気信号を入力又は非入力とし、当たり抽選の抽選結果に基づき大入賞口ソレノイド421及び振分ソレノイド422に対し電気信号を入力又は非入力とする。ソレノイド420、421、及び、422は、夫々、主制御部401から供給される電気信号を機械的な運動に変換することで、電動チューリップ107の開閉動作、大入賞口111の開閉動作、及び、振分部材144の開閉動作を行う。
また、主制御部401には、振分部材144が実際に動作したタイミングを検出するソレノイドフォトセンサ423が接続されている。主制御部401は、振分ソレノイド422に対して電気信号を入力したタイミングと、ソレノイドフォトセンサ423により検出された振分部材144の実際の動作したタイミングと、に基づいて、振分部材144が適切に(すなわち指定したタイミングで)動作しているか否かを判定することができる。
また、主制御部401には、図3の情報表示部114内の各種表示部が接続される(但し、図5において表示部204及び205の図示は省略)。主制御部401は、当たり抽選の抽選結果に基づき第1特別図柄表示部201a又は第2特別図柄表示部201bの表示制御を行い、普通図柄抽選の抽選結果に基づき普通図柄表示部202の表示制御を行う。更に、主制御部401は、保留情報数U1、U2及びU3に基づき保留表示部203の表示内容を制御する。
[1−1.メイン処理]
図6に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理において、メインCPU411は、主制御部401のCTC(タイマカウンタ)などの内蔵デバイスの初期設定を行って、設定内容を示す設定情報を設定記憶領域413aに記憶させる。例えば、後述のタイマ割込処理を実行する周期などを示す情報が、設定情報に含まれる。また、メイン処理では、遊技機100への電源の遮断の有無が監視され、電源が遮断された場合にはバックアップ情報を生成して、該バックアップ情報をバックアップ記憶領域413bに記憶させる。メインRAM413にはバックアップ電源(不図示)により、遊技機100の電源が遮断されても一定期間(例えば1日)電源が供給されるようになっている。このため、メインRAM413は、遊技機100の電源が遮断されても一定期間、バックアップ記憶領域413bに記憶されたバックアップ情報を保持できる。
[1−2.タイマ割込み処理]
メインCPU411は、メイン処理により設定記憶領域413aに記憶された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図6参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
乱数更新処理を説明する(図6参照)。乱数更新処理において、メインCPU411は、カウンタ記憶領域413cに記憶された各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。カウンタ記憶領域413cには、特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数カウンタC5を含む、主制御部401が管理する各種乱数カウンタのカウント値が記憶されている。カウンタC1〜C5は、夫々、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数、普図当たり乱数、普図図柄乱数をカウントする。乱数更新処理において、メインCPU411は、乱数カウンタC1〜C5の内、何れか任意のカウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。ここでは例えば、特図当たり乱数、特図図柄乱数、特図変動パターン乱数を、夫々、「0〜65509」、「0〜99」、「0〜499」の範囲内でカウントさせるものとする。普図当たり乱数及び普図図柄乱数は、例えば「0〜9」の範囲内でカウントされる。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図6参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理、普通入賞口スイッチ処理、特定領域スイッチ処理、及び、非特定領域スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理は、第1及び第2始動口スイッチ処理から成る(図6参照)。第1始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、第1始動口SW414aにより第1始動口105に入賞した遊技球が検出されたタイミング(即ち、始動口105への入賞に基づく第1始動条件の成立タイミング)で、カウンタ記憶領域413cの特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2及び特図変動パターン乱数カウンタC3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を、特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報(特図保留情報)をメインRAM413の特図判定用情報記憶領域413dに記憶させる。第2始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、第2始動口SW414bにより第2始動口106に入賞した遊技球が検出されたタイミング(即ち、始動口106への入賞に基づく第2始動条件の成立タイミング)で、カウンタ記憶領域413cの特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数カウンタC3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報(特図保留情報)を、メインRAM413の特図判定用情報記憶領域413dに記憶させる。
特図判定用情報記憶領域413dは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる(「特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413dに記憶すること」と「当たり抽選の権利を保留すること」とは同義であるともいえる)。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413dには、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413d内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413dに記憶された各特図判定用情報に対し、当たり抽選を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする(つまり、第1特別図柄抽選よりも第2特別図柄抽選のほうが優先される)。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理(図6参照)において、メインCPU411は、ゲートSW415によりゲート108を通過した遊技球が検出されたタイミングで、カウンタ記憶領域413cの普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数カウンタC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報(普図保留情報)を、メインRAM413の普図判定用情報記憶領域413iに記憶させる。普図判定用情報記憶領域413iは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413i内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域記憶領域413iに記憶された各普図判定用情報に対し普通図柄抽選を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理(図6参照)において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理(図6参照)において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。特定領域スイッチ処理(図6参照)において、メインCPU411は、特定領域141に入球した遊技球を特定領域SW418aにより検出する。そして、特定領域SW418aにより遊技球が検出された場合、メインCPU411は、特定領域141に遊技球が入球したこと及びその入球タイミングを示す情報を含むV入賞コマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対しV入賞コマンドに応じた当たり演出(後述する確変確定演出A及び確変確定演出B、図18及び図21参照)の実行の開始を指示する。非特定領域スイッチ処理(図6参照)において、メインCPU411は、非特定領域142に入球した遊技球を非特定領域SW418bにより検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理を説明する(図6参照)。特別図柄処理において、メインCPU411は特図判定を実行する。特図判定は、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。上述の当たり抽選は、特図当たり判定及び特図図柄判定を含み、特図変動パターン判定を更に含むと考えても良い。故に、特図判定は当たり抽選を包含すると考えても良いし、特図判定と当たり抽選は互いに等価であると考えても良い。特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413dに記憶されている特図判定用情報を用いて、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行し、これらの判定結果を特図判定結果記憶領域413eに記憶させる。そして、特図変動パターン判定によって選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す図柄で特別図柄を停止させる。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の判定結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。また、特図当たり判定の結果が大当たりの当選を示しているとき、メインCPU411は、変動停止コマンドに続きオープニングコマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対し大当たりに対応付けられた当たり演出の実行開始を指示し、エンディングコマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対し、大当たりに対応付けられた当たり演出の実行終了を指示する。オープニングコマンドには、大当たり遊技中における当たり演出の実行開始を指示する役割の他、ラウンド遊技が開始されるまでの時間を示す情報(言い換えれば上記オープニング期間を示す情報)、大当たりの種類を示す情報、大当たりに係る抽選が第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のいずれの抽選であるかを示す情報、大当たりの発生時における遊技機100の遊技状態(高確率遊技状態であるか低確率遊技状態であるか、及び、電サポ遊技状態であるか非電サポ遊技状態であるか)を特定可能な情報が含まれる。エンディングコマンドには、大当たり遊技の終了タイミングを示す情報、言い換えれば上記エンディング期間を示す情報が含まれる。演出制御部403は上記オープニングコマンド及びエンディングコマンドに含まれる情報に基づいて大当たり遊技中における当たり演出の内容を決定することが可能である。
また、メインCPU411は後述の大入賞口処理において大入賞口を開放(開口)する際に、大入賞口開放コマンドをメインRAM413に設定し、大入賞口を閉鎖(閉口)する際に、大入賞口閉鎖コマンドをメインRAM413に設定する。大入賞口開放コマンドには、大入賞口111の開放態様(後述するロング開放であるかショート開放であるかを含む)及び開放タイミングを示す情報の他、現在のラウンド数を示す情報や現在のラウンドにおける所定の演出の開始指示情報が含まれていてもよい。大入賞口閉鎖コマンドには、大入賞口111の閉鎖タイミングを示す情報の他、現在のラウンド数を示す情報や現在のラウンドにおける所定の演出の終了指示情報が含まれていてもよい。演出制御部403は上記オープニングコマンド及びエンディングコマンドに含まれる情報に加えて、大入賞口開放コマンド及び大入賞口閉鎖コマンドに含まれる情報にも基づいて大当たり遊技中における当たり演出の内容を決定することが可能である。これらのコマンドは、後述の出力処理(図6参照)において演出制御部403に出力される。演出制御部403により決定される当たり演出の詳細については、後述する当たり演出処理(図12参照)にて説明する。
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413d内で最も優先順位を高く設定された特図判定用情報を判定対象(当該判定対象)TTとして取得し、判定対象TTの特図判定用情報を用いて特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413dから消去されて(故に保留情報U1又はU2が1だけ減少し)他の記憶領域(不図示)に移される。尚、特別図柄処理において、記憶領域413dに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。
特別図柄処理において、メインCPU411は、まず、メインROM412に記憶された特図当たり判定テーブルTAtと判定対象TTの特図当たり乱数との比較を伴う特図当たり判定を行う。
図7に示すように、特図当たり判定テーブルTAtは、低確率特図当たり判定テーブルTAt1と、高確率特図当たり判定テーブルTAt2とから構成される。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。
メインCPU411は、特図当たり判定時(即ち当たり抽選時)に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(当たり抽選の当選確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、約1/399、1/200となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。
図8は、大当たりの種類を示す図である。大当たりの種類として、特A〜特D、及び、通A〜通Cがある。特A〜特D、及び、通A〜通Cには夫々ラウンド数が設定されており、特A〜特Dのラウンド数は、夫々、16R、3R(実質2R)、16R、3R(実質2R)であり、通A〜通Cのラウンド数は、夫々、16R(実質15R)、3R(実質2R)、3R(実質2R)である。尚、大当たりにおける“R”はラウンドを示す。各ラウンドにおいて、大入賞口111の開放時間が所定時間に達するまで、大入賞口111が開放される。但し、各ラウンドにおいて、大入賞口111の開放時間が所定時間に達さなくても、大入賞口111への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個であり、以下、所定カウント数と称することがある)に達した時点で大入賞口111は閉鎖される。以下の大入賞口111の開放時間に関する説明では、各ラウンドにおいて大入賞口111への遊技球の入賞数が所定数に達していない状況を想定している。
ここでラウンド数について補足する。なお、本明細書では、大入賞口111が所定のロング開放時間dt1(例えば29.5秒)だけ開放されることを、ロング開放と称し、大入賞口111が所定のロング開放時間dt1よりも短い、所定のショート開放時間dt2(例えば0.1秒)だけ開放されることを、ショート開放と称することがある。
上述し、且つ、図8に示すラウンド数は、数値部分をN1〜N3の変数(N1〜N3は整数)に置き換えた場合、N1R、或いは、N2R(実質N3R)と表される。ここでN1及びN3は、大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技(ショート開放が含まれていてもよい)が実行されるラウンドの数を示す数値である。つまり、ラウンド数が「N1R」であるとは、ラウンド遊技がN1ラウンド分実行され、且つ、全てのラウンド遊技が大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技であることを示している。これに対して、ラウンド数が「N2R(実質N3R)」であるとは、ラウンド遊技がN2ラウンド分実行され、且つ、その内、N3ラウンド分のラウンド遊技が大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技であり、且つ、(N2−N3)ラウンド分のラウンド遊技が大入賞口111のショート開放のみを伴うラウンド遊技であることを示している。例えば特Bのラウンド数である、「3R(実質2R)」とは、3ラウンド分、大入賞口111を開放するラウンド遊技が実行されるが、その内、2ラウンド分は大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技であり、1ラウンド分は大入賞口111のショート開放のみを伴うラウンド遊技であることを示している。
本実施形態では、各大当たりにおいて、大入賞口111がロング開放される際のロング開放時間は、上述した所定のロング開放時間dt1(例えば29.5秒)で共通とされ、ショート開放される際のショート開放時間は、上述した所定のショート開放時間dt2(例えば0.1秒)で共通とされる。なお、各大当たりにおける大入賞口111のロング開放時間及びショート開放時間は、大当たり間で異なる開放時間が設定されてもよい。
第1特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特A、特B、通A、通Bとなる割合は、夫々、40%、10%、40%、10%である。第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、通Cとなる割合は、夫々、80%、10%、10%である。
図9に、大当たりの発生を契機とした遊技状態及び演出モードの変化の様子を示す。尚、演出モードに関する詳細は、後の説明から明らかとなる。
特A〜特D及び通A〜通Cの大当たりに当選した場合、対応する大当たり遊技が実行され、その大当たり遊技中にV入賞(特定領域141に遊技球が入球)する(図9に示すV入賞「○」)と、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に設定され、一方、大当たり遊技中にV入賞しなければ(図9に示すV入賞「×」)、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態に設定される。後述するように、特A〜特Dの大当たりは、その大当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることが容易となるように大入賞口111及び振分部材144が開放されるため、実質的に、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態となる大当たりであるといえる。一方、通A〜通Cの大当たりは、その大当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)となるように大入賞口111及び振分部材144が開放されるため、実質的に、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態となる大当たりであるといえる。また、特A〜特D及び通A〜通Cの大当たりに当選した場合、対応する大当たり遊技が実行された後、遊技機100の遊技状態が電サポ遊技状態に設定される。以下、更に詳説する。
特A〜特Dの大当たりに当選し、V入賞した場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数及び高確率付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率電サポ遊技状態)を維持する。電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はi回である(iは整数)。特A〜特Dに対する電サポ付与回数は、夫々、10000回である(図8参照)。また、高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がj回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がj回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はj回である(jは整数)。特A〜特Dに対する高確率付与回数は、夫々、10000回(図8参照)である。この場合、電サポ付与回数と高確率付与回数とが同数に設定されており、電サポ付与回数及び高確率付与回数が経過することによって低確率非電サポ遊技状態に設定されることになるが、各付与回数が10000回であることから、実質的に次回の大当たりが発生するまで、高確率電サポ遊技状態が維持されるといえる。
特A〜特Dの大当たりに当選し、V入賞しなかった場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定することとなるが、上述したように、特A〜特Dの大当たりは、その大当たり遊技中において、V入賞させることが容易であるから、以降の説明においては、特A〜特Dの大当たりに当選し、V入賞しなかった場合について、基本的に考慮しないこととする。
通A〜通Cの大当たりに当選し、V入賞した場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率電サポ遊技状態)を維持する。通A〜通Cに対する電サポ付与回数は、夫々、25回(図8参照)である。この場合、大当たりの終了後において、特別図柄の変動回数が1回〜25回の間、高確率電サポ遊技状態に設定され、特別図柄の変動回数が26回以降において高確率非電サポ遊技状態に設定される。また、遊技状態が高確率非電サポ遊技状態に設定されると、高確率付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率非電サポ遊技状態)を維持する。通A〜通Cに対する高確率付与回数は、夫々、10000回(図8参照)である。この場合、高確率付与回数が経過することによって低確率非電サポ遊技状態に設定されることになるが、高確率付与回数が10000回であることから、実質的に次回の大当たりが発生するまで、高確率遊技状態が維持されるといえる。但し、上述したように、通A〜通Cの大当たりは、その大当たり遊技中において、V入賞させることが困難であるから、以降の説明においては、通A〜通Cの大当たりに当選し、V入賞した場合について、基本的に考慮しないこととする。
通A〜通Cの大当たりに当選し、V入賞しなかった場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数が経過するまで、その設定内容(低確率電サポ遊技状態)を維持する。通A〜通Cに対する電サポ付与回数は、夫々、25回(図8参照)である。この場合、大当たりの終了後において、特別図柄の変動回数が1回〜25回の間、低確率電サポ遊技状態に設定され、特別図柄の変動回数が26回以降において低確率非電サポ遊技状態に設定される。
なお、以下の説明において大当たり遊技後の遊技状態について述べる際、V入賞について言及していない場合、特A〜特Dの大当たり遊技後の遊技状態については、特A〜特Dの大当たり遊技においてV入賞したことを前提とし、通A〜通Cの大当たり遊技後の遊技状態については、通A〜通Cの大当たり遊技においてV入賞していないことを前提とする。即ち、V入賞の有無に言及することなく、特A〜特Dの大当たり遊技後の遊技状態を高確率電サポ遊技状態とし、また、通A〜通Cの大当たり遊技後の遊技状態を低確率電サポ遊技状態として説明することがある。
特図当たり判定において大当たりに当選したと判定した場合、メインCPU411は、メインROM412に記憶されている特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて大当たりの種類を判定する特図図柄判定を行う。
特図図柄判定テーブルTZtは、第1特図図柄判定テーブルと、第2特図図柄判定テーブルとから構成される。判定対象TTが第1始動条件の成立を契機として取得された特図判定用情報である場合には第1特図図柄判定テーブルを用いて、判定対象TTが第2始動条件の成立を契機として取得された特図判定用情報である場合には第2特図図柄判定テーブルを用いて、特図図柄判定が行われる。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合(図8参照)で定まるように、夫々、第1、第2特図図柄判定テーブルが形成されている。
図8から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
具体的には、第1特別図柄抽選では、16Rの大当たり(16R(実質15R)の大当たりを除く)に当選する確率が40%であるのに対して、第2特別図柄抽選では、16Rの大当たりに当選する確率が80%であり、第1始動条件の成立による特図図柄判定に比べて、第2始動条件の成立による特図図柄判定の方が16Rの大当たりに当選する確率が高確率であることが、遊技者にとって有利となる一因である。
メインCPU411は、特別図柄処理において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する特図変動パターン判定を行う。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには、遊技機100の初期状態において選択される初期状態用特図変動パターンテーブルと、特Xの大当たりに対応付けられた特X用特図変動パターンテーブル(XはA〜Dのいずれかのアルファベット)と、通Yの大当たりに対応付けられた通Y用特図変動パターンテーブル(YはA〜Cのいずれかのアルファベット)と、が含まれる。メインCPU411は、特図変動パターン判定において、遊技機100が初期状態であれば、初期状態用特図変動パターンテーブルを選択する。また、特X又は通Yの大当たりが発生した場合、発生した大当たりに対応する大当たり遊技が実行された後、CPU411は、特図変動パターン判定において、次回の大当たりが発生するまで、発生した大当たりに対応付けられた特図変動パターンテーブル(即ち、特Xの大当たりが発生した場合は特X用特図変動パターンテーブル、通Yの大当たりが発生した場合は通Y用特図変動パターンテーブル)を選択する。
各特図変動パターンテーブルには、複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
特図判定結果記憶領域413e(図5参照)には、判定対象TTについての特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の各判定結果が、互いに対応付けられた状態で記憶される。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図6参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413dに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定処理の判定結果(即ち、事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定の判定結果)は事前判定情報記憶領域413hに記憶され、事前判定処理の判定結果を含む事前判定コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413dに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図6参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413i内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、普図当たり判定テーブルFAt、普図図柄判定テーブルFZt及び普図変動パターンテーブルFHt並びに普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定を実行し、普図判定の判定結果を普図判定結果記憶領域413jに記憶させると共に、普図判定の判定結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413iから消去されて(故に、保留情報数U3が1だけ減少し)他の記憶領域(不図示)に移される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413iに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。
普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定テーブルFZtを用いた普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。普図変動パターン判定において、メインCPU411は、電サポの付与の有無(電サポ遊技状態であるか否か)などに基づき、普図変動パターンテーブルFHtに含まれる複数の普図変動パターンの中から普図判定対象FFに対する普図変動パターンを選択する。普図変動パターンは、普通図柄の変動時間等を規定している。メインCPU411は、普図判定の判定結果が記憶された普図判定結果記憶領域413jの記憶内容に基づいて、普通図柄の表示制御を行わせる。例えば、普図変動パターン判定によって選択された普図変動パターンが示す変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の判定結果を示す図柄で普通図柄を停止させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理を説明する(図6参照)。電動役物制御処理では、大入賞口処理、及び、電チュー処理が順次実行される。
大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されている。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。
大入賞口開放パターンには、各ラウンドにおける大入賞口111の開放回数及び開放態様、並びに、各ラウンド間における大入賞口111の閉鎖時間(ラウンド間インターバル期間)が定義されている。各ラウンドにおいて、大入賞口111の開放回数及び開放態様は、当該ラウンドにおける大入賞口111の開放時間の合計時間が30秒を超えるものでなければ、特に限られるものではない。本実施形態では、後述するように、特A、特B及び通A〜通Cの大当たり遊技において1ラウンド目は、大入賞口111が複数回、開放され、また、特Dの大当たり遊技において3ラウンド目は、大入賞口111が複数回、開放される。その他のラウンド、及び、特Cの大当たり遊技における全ラウンドにおいて、大入賞口111は1回開放される(図10参照)。
大入賞口111の開放態様としては、上述したロング開放又はショート開放が定義される。各ラウンドにおいて大入賞口111がロング開放される場合には、大入賞口111の開放時間は29.5秒分の所定のロング開放時間ttLONG(上記所定のロング開放時間dt1に相当する)であり、大入賞口111がショート開放される場合には、大入賞口111の開放時間は0.1秒分の所定のショート開放時間ttshort(上記所定のショート開放時間dt2に相当する)である。但し、大入賞口111の開放時間がロング開放時間ttLONG又は所定のショート開放時間ttshortに達していなくても、大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10)に達した時点で大入賞口111は閉鎖される。とはいえ、ショート開放時間ttshortは極めて短時間であり、当該時間内に、所定値の遊技球を入賞させることは事実上不可能であるといえる。
<<大当たり遊技の有利性について>>
得られる賞球の期待値が大きい遊技が有利な遊技であるとの観点から、大当たり遊技間の有利度合いについて検討すると、大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技を含んで構成される大当たり遊技間においては、各大当たり遊技において大入賞口111をロング開放させるラウンド遊技が実行される回数が多い大当たり遊技の方が、その回数が少ない大当たり遊技に比べて有利であり、例えば、特Aの大当たり遊技は特Bや通Aの大当たり遊技よりも有利であるといえる。
図10に、特A〜特D及び通A〜通Cの大入賞口開放パターンを示す。図10(a)は第1特別図柄抽選により当選可能な大当たり(即ち特A、特B、通A及び通B)の大入賞口開放パターンを示し、図10(b)は第2特別図柄抽選により当選可能な大当たり(即ち特C、特D及び通C)の大入賞口開放パターンを示している。以下、図10に示す順(特A、特B、通A、通B、特C、特D、通C)の順に説明する。
特Aの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を複数回、開放し、2R〜16Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放する。1Rにおける大入賞口111の開放は、所定のラウンド内インターバル期間(同一ラウンド内における大入賞口111の開放と、大入賞口111の開放との間の大入賞口111の閉鎖時間であって、例えば5秒)を隔てて実行される複数回(例えば2回)のショート開放と、その後、所定のラウンド内インターバル期間(例えば10秒)を隔てて、実行される1回のロング開放と、から構成される。
特Bの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を複数回、開放し、2Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放し、3Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放する。1Rにおける大入賞口111の開放は、特Aの大当たり遊技の1Rにおける大入賞口111の開放と同様であり、2回のショート開放及び1回のロング開放から構成される。
通Aの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を複数回、開放し、2Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放し、3R〜16Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放する。1Rにおける大入賞口111の開放は、特Aの大当たり遊技の1Rにおける大入賞口111の開放と同様であり、2回のショート開放及び1回のロング開放から構成される。
通Bの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を複数回、開放し、2Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放し、3Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放する。1Rにおける大入賞口111の開放は、特Aの大当たり遊技の1Rにおける大入賞口111の開放と同様であり、2回のショート開放及び1回のロング開放から構成される。
特Cの大当たり遊技では、1R〜16Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放する。
特Dの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放し、2Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放し、3Rにおいて大入賞口111を複数回、開放する。3Rにおける大入賞口111の開放は、1回のショート開放と、その後、所定のラウンド内インターバル期間IT2(後述するラウンド間インターバル期間IT1と共通(多少の誤差を有していてもよい)の期間であって、例えば1秒)を隔てて、実行される1回のロング開放と、から構成される。
通Cの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を複数回、開放し、2Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放し、3Rにおいて大入賞口111を1回ロング開放する。1Rにおける大入賞口111の開放は、1回のショート開放と、その後、所定のラウンド内インターバル期間IT2を隔てて、実行される1回のロング開放と、から構成される。
図10に示すように、各ラウンド間(ラウンド遊技とラウンド遊技との間)には所定のラウンド間インターバル期間IT又はIT1(例えば1秒)が設けられ、当該ラウンド間インターバル期間において大入賞口111は閉状態である。
<<ラウンド内インターバル期間に関する補足>>
上記説明ではラウンド内インターバル期間に関し、特A、特B、通A及び通Bの1Rにおけるラウンド内インターバル期間を5秒又は10秒と例示したのに対し、特Dの3R及び通Cの1Rにおけるラウンド内インターバル期間を1秒(ラウンド間インターバル期間と共通の期間)と例示した。特A、特B、通A及び通Bの1Rにおけるラウンド内インターバル期間が比較的長時間に設定されるのは、1Rにおいて大入賞口111のロング開放が開始されるまでに、演出制御部403による所定の演出(後述する確変当落演出(図16参照))を完了させるためである。これに対して特Dの3R及び通Cの1Rにおけるラウンド内インターバル期間を、ラウンド間インターバル期間と共通の期間としたのは、特D及び通Cの大入賞口開放パターンを異ならせつつ、見た目上の大入賞口111の開放態様を共通とするためである。
ここで、「特D及び通Cの大入賞口開放パターンが異なる」とは、何ラウンドにおいて、大入賞口111が何回ショート開放又はロング開放されるかの定義が異なるとの意味であり、例えば特D及び特Cは1ラウンドにおいて前者は1回ショート開放されるのに対して、後者は1回ショート開放された後に1回ロング開放されることから、両者の大入賞口開放パターンは異なる。一方、「見た目上の大入賞口111の開放態様」とは、「大当たり遊技中における遊技者から見た大入賞口111の動き」と考えてよい。特D及び通Cの大入賞口開放パターンは、ラウンドを考慮しなければ、ショート開放、ロング開放、ショート開放、ロング開放がこの順に、夫々所定の閉鎖時間(ラウンド間インターバル期間又はラウンド内インターバル期間)を隔てて実行されるという点で共通している。従って、特D及び通Cの大入賞口開放パターンでは、ラウンド間インターバル期間(図10(b)に示すIT1)とラウンド内インターバル期間(図10(b)に示すIT2)を共通の期間とすることで、見た目上の大入賞口111の開放態様を共通とすることができ、遊技者は大入賞口111の開放態様に基づいて特D及び通Cの何れの大当たりに当選したか(何れの大当たりの発生に基づいて大当たり遊技が実行されているか)を認識することが不可能或いは困難である。
また、大入賞口処理(図6参照)の中で、振分部材処理、及び、遊技状態設定処理(図6参照)が実行される。振分部材処理において、メインCPU411は、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、特定ラウンドにおいて、振分部材開放パターンを用いて振分部材144の開閉動作を行う。振分部材開放パターンテーブルFBtには、振分部材144の開放態様を定義した振分部材開放パターンが格納されている。メインCPU411は、テーブルFBtを参照して振分部材処理を実現する。なお、本実施形態において特定ラウンドは2Rである。
図11に、特定ラウンドにおける振分部材開放パターンを示す。メインCPU411は、特定ラウンドにおける大入賞口111の開放中において振分部材144の開閉処理を行う。より詳説すると、振分部材144は、例えば、特定ラウンドにおいて大入賞口111が開状態となってから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とされ、特定ラウンドにおける大入賞口111が閉状態となる際に、閉状態とされる。本例では、特A〜特Dの大当たり遊技の特定ラウンド(2ラウンド)において大入賞口111はロング開放され、その開放時間t1は29.5秒であるため、振分部材144は、29.45秒開状態にされるといえる。従って、遊技者は普通に右打ち遊技を行う限りにおいて、大入賞口111及び特定領域141に遊技球を入球させることが容易であって、上述したように、特A〜特Dの大当たりは、実質的に、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態となる大当たりであるといえる。つまり、特定ラウンドにおける大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図10及び図11に示すパターンに設定されることで、特A〜特Dの大当たりに関し、大当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の容易性(図8参照)が実現される。
これに対して、通A〜通Cの大当たり遊技の特定ラウンド(2ラウンド)において大入賞口111はショート開放され、その開放時間t3は0.1秒であるため、振分部材144は、0.05秒開状態にされるといえる。従って、遊技者は普通に右打ち遊技を行っても、大入賞口111及び特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)であって、上述したように、通A〜通Cの大当たりは、実質的に、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態となる大当たりであるといえる。つまり、特定ラウンドにおける大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図10及び図11に示すパターンに設定されることで、通A〜通Cの大当たりに関し、大当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図8参照)が実現される。
遊技状態設定処理(図6参照)において、メインCPU411は、遊技状態を定める高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグなどの各種遊技フラグを遊技フラグ記憶領域413fに設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、振分部材処理中において特定領域141に対する遊技球の入球が特定領域SW418aにより検出されたか否かによって高確率遊技フラグのON/OFFが設定されると共に、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数KがメインRAM413に設定される。つまり特定領域141は、遊技機100の遊技状態を高確率遊技状態とするため(高確率遊技フラグをONとするため)の確率変動機能作動スイッチであり、確率変動機能スイッチがONされた場合(特定領域141に遊技球が入球した場合)に、高確率遊技フラグがONとされ、遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態になる。
また、大当たりの発生に基づいて電サポ遊技フラグのONが設定されると共に、発生した大当たりの種類に応じて、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数LがメインRAM413に設定される。
具体的には、特A〜特Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理では(図6参照)、特定領域141に遊技球が入球していることを前提として、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lに、夫々「10000」が設定される。一方、通A〜通Cの大当たりに伴う遊技状態設定処理(図6参照)では、特定領域141に遊技球が入球していないことを前提として、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lに夫々「0」及び「25」が設定される。つまり、各大当たりに伴う遊技状態設定処理において設定される高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lは夫々、上述した、高確率付与回数及び電サポ付与回数(図8参照)に対応している。なお、補足すれば、大当たり遊技中に、特定領域141に遊技球がしていなければ、特A〜特Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理において高確率遊技残回数Kには「0」が設定され、特定領域141に遊技球がしていれば、通A〜通Cの大当たりに伴う遊技状態設定処理において高確率遊技残回数Kには「10000」が設定される。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Kは、“K≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“K=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Lは、“L≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“L=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数K及びLには“0”が設定されている。上述したように、遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、初期状態となる。
電チュー処理において、メインCPU411は、普通図柄処理の処理結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普通図柄抽選で当たり(普図当たり)に当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を、賞球コマンドとして賞球情報記憶領域413gに設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413内の各記憶領域の記憶内容を示す情報(任意のコマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。尚、出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できる。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図6参照)。
また、図5に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402は、CPUと、ROMと、RAMと、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。賞球制御部402は、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、賞球の払い出しを行う。
賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。例えば、図示のように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425aと、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW425bと、上皿123が遊技球で満たされていることを検出する満タン検出SW427aと、下皿125が遊技球で満たされていることを検出する満タン検出SW427bと、が接続されている。SW424、425a、425b、427a及び427bの夫々は、遊技球を検出したか否かを示す検出信号を賞球制御部402へ出力する(具体的には、遊技球を検出した場合にはONとなり検出信号を出力し、遊技球を検出しない場合にはOFFとなり検出信号を出力しない)。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424、425a、425b、427a及び427bから入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402には、扉枠12が開放されている(扉枠12が内枠11に対して、左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動された状態である)ことを検出する扉開放SW426が接続されている。扉開放SW426は扉枠12の開放を検出したか否かを示す検出信号を賞球制御部402へ出力する(具体的には、扉枠12が開放された場合にはONとなって検出信号を出力し、扉枠が開放されていない場合にはOFFとなって検出信号を出力しない)。
賞球制御部402は、SW424、425a、425b、426、427a及び427bから入力される検出信号を主制御部401へ出力する。また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。
また、賞球制御部402には、賞球を払い出すための払出部429が接続される。払出部429は、遊技球を貯留する不図示の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出駆動モータを備える。賞球制御部402は、払出部429を制御して払出駆動モータを駆動させることで、各入賞口(第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112)への入賞に対応した賞球の払い出しを実現する。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、CPU431と、ROM432と、RAM433と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される(図5参照)。演出制御部403におけるCPU、ROM、RAMを、夫々、特に、サブCPU、サブROM、サブRAMとも呼ぶ。サブCPU431は、遊技機100が行う演出の制御に関する各種プログラムをサブROM432から読み出し、サブRAM433をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに可動役物117及び130の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン121及び十字キー122が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン121及び十字キー122に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段と言い換えることもでき、上述した演出部材と同義であると考えてよい)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、盤ランプ135及び盤可動役物130の内、少なくとも1つを含む。変動演出は、特別図柄の変動表示から停止表示までの間において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。
[3−1.演出メイン処理]
図12に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理において、サブCPU431は、演出制御部403内のCTCなどの内蔵デバイスの初期設定を行って、設定内容をサブRAM433に記憶させる。
[3−2.演出タイマ割込処理]
サブCPU431は、演出メイン処理によりサブRAM433に記憶された設定内容に従う周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する(図12参照)。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
[3−2−1.コマンド受信処理]
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理、及び、当たり演出処理を実行する。
[3−2−1−1.特図演出処理]
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には、変動演出パターン選択処理が内包される。変動演出パターン選択処理において、サブCPU431は、主制御部401より受信したコマンド等に基づき、サブROM432に記憶された特図変動演出パターンテーブルから特図変動演出パターンを選択及び判定する。選択及び判定された特図変動演出パターンによる変動演出が特図演出処理において実行される。
また、サブCPU431は、主制御部401から事前判定コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、主制御部401により実行された事前判定処理(図6参照)の判定結果をサブRAM433に記憶すると共に、保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、事前判定コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
[3−2−1−2.普図演出処理]
普図演出処理(図12参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
[3−2−1−3.当たり演出処理]
当たり演出処理(図12参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。大当たり遊技の開始時、大当たり遊技の終了時には、当たり演出に関するコマンドとして、夫々、オープニングコマンド、エンディングコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信される。当たり演出処理において、演出制御部403は、オープニングコマンドの受信に応答して当たり演出を開始し、エンディングコマンドの受信に応答して当たり演出を終了させる。
[3−2−2.操作受付処理]
操作受付処理(図12参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121又は十字キー122からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121又は十字キー122への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
<<演出モードについて>>
図9を参照して演出モードについて説明する。サブCPU431は、主制御部401から受信したコマンド等に基づきつつ、サブROM432に記憶される演出モードテーブルMtに定義される複数の演出モードの中から1つの演出モードを選択及び設定する。ここで選択される演出モードを、以下、対象演出モードと呼ぶことがある。演出制御部403は対象演出モードにて変動演出を含む各種の演出を行う。上記複数の演出モードには、第1〜第4の演出モードとしてのラッシュモード、チャンスモード、通常モード、潜伏モード(図9では不図示)が含まれる。演出モードの選択及び設定は例えば、サブRAM433に変更可能に記憶されるモードフラグの設定により実現される。
図13(a)〜(d)に、夫々、ラッシュモード、チャンスモード、通常モード、潜伏モードにおける画像表示部104の表示例を示す。各演出モードにおいて、演出制御部403は、画像表示部104に背景画像を表示し、背景画像上に装飾図柄等を重畳表示することができる。ラッシュモード、チャンスモード、通常モード、潜伏モード間で背景画像及び装飾図柄等の表示態様は互いに異なる。また、当たり抽選の権利が保留されていることを示す保留表示態様(保留画像)についても、ラッシュモード、チャンスモード、通常モード、潜伏モード間で互いに異なりうる。
初期状態においてサブCPU431は通常モードを対象演出モードとして選択する。初期状態において遊技機100の遊技状態は低確率非電サポ遊技状態であるから、通常モードは、低確率非電サポ遊技状態において使用され且つ現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードであるともいえる。通常モードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを比較的容易に理解できる。
大当たりが発生した場合、大当たり遊技後の演出モードに関し、CPU431は、大当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態及び発生した大当たりの種類に基づいて、特定の演出モードを対象演出モードとして選択する。特A〜特Dの大当たりが発生した場合、その大当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態の如何を問わず、大当たり遊技後、ラッシュモードを対象演出モードとして選択する。また、通A〜通Cの大当たりが発生した場合、その大当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態の如何を問わず、大当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択する。
特A〜特Dの大当たりは、大当たり遊技においてV入賞が容易であることから、ラッシュモードは、実質的に、高確率電サポ遊技状態において使用され且つ現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モード(大当たりの当選確率が高確率に制御されていることを遊技者に示唆する特定の演出モード)であるといえる。ラッシュモードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを比較的容易に理解できる。尚、ラッシュモードによる演出は、遊技者に右打ちを促す演出(例えば、“右打ちして下さい”等の文字の表示)を含んでいてよい。
また、通A〜通Cの大当たりは、大当たり遊技においてV入賞が困難であることから、チャンスモードは、実質的に、低確率電サポ遊技状態において使用され且つ現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードであるといえる。チャンスモードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態であることを比較的容易に理解できる。尚、チャンスモードによる演出は、遊技者に右打ちを促す演出(例えば、“右打ちして下さい”等の文字の表示)を含んでいてよい。
潜伏モードは本実施形態では事実上、選択される機会がない演出モードである。上述したように、通A〜通Cの大当たりに当選し、V入賞した場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数に至って以降、高確率非電サポ遊技状態に設定される。潜伏モードは、高確率非電サポ遊技状態において使用される演出モードであり、現在の遊技状態が高確率非電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードであるといえる。潜伏モードによる演出を見た遊技者は、現在の遊技状態が高確率非電サポ遊技状態であることを比較的容易に理解できる。
サブCPU431は、大当たり遊技後、ラッシュモード又はチャンスモードを対象演出モードとして選択した後、電サポ付与回数が経過したときに、原則として、通常モードを対象演出モードとして選択する。但し、電サポ付与回数を経過した後の遊技状態が、高確率非電サポ遊技状態である場合、サブCPU431は、潜伏モードを対象演出モードとして選択する。これにより上述したように、潜伏モードを高確率非電サポ遊技状態にて使用される演出モードとすることができる。
なお、図9では、特X(XはA〜Dの何れかのアルファベット)の大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、ラッシュモードを対象演出モードとして選択することとし、通Y(YはA〜Cの何れかのアルファベット)の大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択することとしたが、各大当たり毎に、大当たり遊技後に選択される対象演出モードが異なっていてよい。例えば、特A又は特Cの大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、ラッシュモードが対象演出モードとして選択され、特B又は特Dの大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、チャンスモードが対象演出モードとして選択されてよい。また、通Aの大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、ラッシュモードが対象演出モードとして選択され、通B又は通Cの大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、チャンスモードが対象演出モードとして選択されてよい。当該構成によれば、第1特別図柄抽選により大当たりが発生し、大当たり遊技後、ラッシュモードが対象演出モードとして選択された場合、遊技者は、発生した大当たりが特Aの大当たりであるか通Aの大当たりであるかの判別が困難となり、また、チャンスモードが対象演出モードとして選択された場合、遊技者は、発生した大当たりが特Bの大当たりであるか通Bの大当たりであるかの判別が困難となり遊技の興趣が向上する。また、第2特別図柄抽選により大当たりが発生し、大当たり遊技後、チャンスモードが対象演出モードとして選択された場合、遊技者は、発生した大当たりが特Dの大当たりであるか通Cの大当たりであるかの判別が困難となり遊技の興趣が向上する。特B又は特Dの大当たりが発生し、大当たり遊技後、チャンスモードが対象演出モードとして選択されている場合、大当たり遊技後の特別図柄の変動回数が、通B又は通Cに対応付けられた電サポ付与回数である25回(図8参照)に至った後、ラッシュモードが対象演出モードとして選択されることとすればよい。
<<演出制御部403により実行される特徴的な当たり演出について>>
次に、本実施形態において遊技機100が実行可能な当たり演出を説明する。以下、当たり演出として、通常遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)において特A、特B、通A及び通Bのいずれかの大当たりが発生した際に演出制御部403が実行する当たり演出と、高確率電サポ遊技状態において特C、特D及び通Cのいずれかの大当たりが発生した際に演出制御部403が実行する当たり演出について説明する。演出制御部403は、発生した大当たりの種類と、その大当たりが発生した時点における遊技機100の遊技状態等に基づいて、当たり演出の態様を決定することが可能であり、例えば、以下に説明する通常遊技状態において特A及び特Bの大当たりが発生した際に実行される当たり演出と、高確率電サポ遊技状態において特A及び特Bの大当たりが発生した際に実行される当たり演出とが、互いに異なる演出態様であることとしてもよい。
図14は大当たり遊技中に実行される当たり演出の概要を示す説明図である。各当たり演出の詳細について以下説明する。
OP演出は、主制御部401からオープニングコマンドを受信した際に開始され、1Rの大入賞口開放コマンドを受信した際に終了される。本明細書及び各図において、「OP」は「オープニング」を示す。
ラウンド遊技が実行されているときに実行される演出は、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、V入賞コマンド等に基づいて開始され、或いは終了される。ラウンド遊技が実行されているときに実行される演出の詳細については後述する。なお、本明細書及び各図において、「FinalR」は各大当たりの大当たり遊技において最後に実行されるラウンド遊技の番号を示し、特A、特B、特C、特D、通A、通B、通Cにおいて「FinalR」は夫々、16R、3R、16R、3R、16R、3R、3Rである。
ED演出は、主制御部401からエンディングコマンドを受信した際に開始され、所定時間経過後に終了される。本明細書及び各図において、「ED」は「エンディング」を示す。
<<特A及び特Bの大当たり遊技中における当たり演出について>>
<<特A及び特Bの大当たり遊技中におけるOP演出>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信すると、OP期間においてOP演出を実行する。OP演出は、OP期間経過後にラウンド遊技が開始されることを示唆するラウンド遊技開始示唆演出を含む演出である。
図15はラウンド遊技開始示唆演出の例を示す説明図である。ラウンド遊技開始示唆演出は、大入賞口位置表示演出、遊技方法表示演出及び右打ち表示演出を含んで構成される。大入賞口位置表示演出は、例えば、図15に示すように、大入賞口111の位置を示す画像P1を画像表示部104に表示する演出である。遊技方法表示演出は、例えば、図15に示すように、大入賞口111を狙うよう促す文字(例えば、“アタッカーを狙え!!”)を含む画像P2を画像表示部104に表示する演出である。右打ち表示演出は、例えば、図15に示すように、右向き矢印を含んで構成される画像P3を画像表示部104の右上部に表示する演出である。なお、本実施形態において右打ち表示演出は、右打ち表示部205が点灯している際に実行される演出であり、大当たり遊技中においては、OP演出が開始されてからED演出が終了するまで実行される。以降の当たり演出の説明において右打ち表示演出の省略を説明することがあるが、各図(図16等)に示されるように大当たり遊技中、右打ち表示演出は常時実行されていると考えてよい。
<<特A及び特Bの大当たり遊技中における確変当落演出及び確変煽り演出A>>
演出制御部403は、主制御部401から1Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、V入賞コマンドを受信するまでの間、確変当落演出及び確変煽り演出Aをこの順に実行する。V入賞コマンドは上述したように、特定領域SW418aが特定領域141に対する遊技球の入球を検出した際に、主制御部401から演出制御部403に送信される。特定領域141は2Rのラウンド遊技の実行中に開状態となり(図11参照)、遊技球を入球させることが可能となるため、V入賞コマンドは2Rのラウンド遊技の実行中に、主制御部401から演出制御部403に送信されるコマンドであるといえる。
図16は確変当落演出の例を示す説明図である。確変当落演出は、遊技機100の題材の主たる登場キャラクター(図中の符号MKであり、以下“主人公MK”と称することがある。)と、主人公MKの敵役の登場キャラクター(図中の符号SCであり、以下、“クマSC”と称することがある。)とを用いた演出を含んで構成される。特A及び特Bの大当たり遊技中の確変当落演出は、図16に示すように、まず、主人公MKとクマSCが遭遇する(図16に示すシーンSC1−1)。次に、遭遇した主人公MKとクマSCとが戦って主人公MKがクマSCに勝利(即ち撃破)することで、大当たり遊技後に、ラッシュモードにて変動演出が実行されうることを示唆する文字(例えば“クマ撃破でRUSH突入!”)を含む画像P4が画像表示部104に表示される(図16に示すシーンSC1−2)。なお、上述したように、ラッシュモードは実質的に、高確率電サポ遊技状態に対応付けられた演出モードであるため、確変当落演出は、大当たり遊技後に、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態に制御されうることを示唆する演出であるともいえる。その後、主人公MKとクマSCとが戦い、主人公MKがクマSCに勝利して(図16に示すシーンSC1−3)確変当落演出が終了し、その後、確変煽り演出Aが実行される。
図17は確変煽り演出Aの例を示す説明図である。確変煽り演出Aは、特定領域141を内部領域に備える大入賞口111に対して遊技球を入球させるよう促す画像P5を画像表示部104の中央部に大きく表示する演出を含んで構成される。画像P5には、V入賞させるべきラウンドを示唆する文字(例えば、“次のラウンドでVを狙え!!”)が含まれる。
<<特A及び特Bの大当たり遊技中における確変確定演出A>>
演出制御部403は、主制御部401からV入賞コマンドを受信してから、2Rの大入賞口閉鎖コマンドを受信するまでの間、確変確定演出Aを実行する。
図18は確変確定演出Aの例を示す説明図である。確変確定演出Aは、大当たり遊技後の遊技状態が高確率遊技状態に制御されることを示唆する画像P6を画像表示部104の中央部に大きく表示する演出を含んで構成される。
<<特A及び特Bの大当たり遊技中におけるキャラクター演出>>
演出制御部403は、主制御部401から3Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、エンディングコマンドを受信するまでの間、キャラクター演出を実行する。
図19はキャラクター演出の例を示す説明図である。キャラクター演出は、主人公MK(他のキャラクターが含まれていてもよい)が街中を練り歩く画像を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
<<特A及び特Bの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。
ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
なお、演出制御部403が、主制御部401からV入賞コマンドを受信しない場合(即ちV入賞しなかった場合)、確変当落演出及び確変煽り演出Aを2Rの大入賞口閉鎖コマンドを受信するまで実行することとし、確変確定演出Aは実行されない。
<<通A及び通Bの大当たり遊技中における当たり演出について>>
<<通A及び通Bの大当たり遊技中におけるOP演出>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信すると、OP期間においてOP演出を実行する。通A及び通Bの大当たり遊技中のOP演出は、特A及び特Bの大当たり遊技中のOP演出と同一内容であってよい。
<<通A及び通Bの大当たり遊技中における確変当落演出>>
演出制御部403は、主制御部401から1Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、1Rの大入賞口閉鎖コマンドを受信するまでの間、確変当落演出を実行する。通A及び通Bの大当たり遊技中の確変当落演出は、特A及び特Bの大当たり遊技中の確変当落演出と途中までは共通又は類似する演出である。具体的には、まず、主人公MKとクマSCが遭遇し(図16に示すシーンSC1−1)、次に、遭遇した主人公MKとクマSCとが戦って主人公MKがクマSCに勝利(即ち撃破)することで、大当たり遊技後に、ラッシュモードにて変動演出が実行されうることを示唆する文字を含む画像P4が画像表示部104に表示される(図16に示すシーンSC1−2)ところまでは共通又は類似する一方、その後、主人公MKとクマSCとが戦い、主人公MKがクマSCに敗北する(図16に示すシーンSC1−4)点で異なる。
<<通A及び通Bの大当たり遊技中におけるキャラクター演出>>
演出制御部403は、主制御部401から2Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、エンディングコマンドを受信するまでの間、キャラクター演出(図19参照)を実行する。
<<通A及び通Bの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
<<特Cの大当たり遊技中における当たり演出について>>
<<特Cの大当たり遊技中におけるOP演出>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信すると、OP期間においてOP演出を実行する。特Cの大当たり遊技中のOP演出は、特A及び特Bの大当たり遊技中のOP演出と同一内容であってもよいが本実施形態では、高確率電サポ遊技状態にて特Cの大当たりが発生した場合のオープニング期間を極めて短時間に設定することで、遊技者が認識可能な態様でオープニング演出を実行しないこととする。例えば、OP演出は画面を一瞬暗転させる演出を含んで構成される。
<<特Cの大当たり遊技中におけるキャラクター演出>>
演出制御部403は、主制御部401から1Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、エンディングコマンドを受信するまでの間、キャラクター演出(図19参照)を実行する。即ち、特Cの大当たり遊技中、キャラクター演出は、1R〜FinalRまで実行される演出である。
<<特Cの大当たり遊技中における確変煽り演出B>>
演出制御部403は、主制御部401から1Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、V入賞コマンドを受信するまでの間、確変煽り演出Bを実行する。
図20は確変煽り演出Bの例を示す説明図である。確変煽り演出Bは、特定領域141を内部領域に備える大入賞口111に対して遊技球を入球させるよう促す画像P7を画像表示部104の右側中央部に小さく(図17に示す確変煽り演出Aにおける画像P5の大きさと比較した大きさ)表示する演出を含んで構成される。なお、上述したようにキャラクター演出は、確変煽り演出Bの実行中も、実行されているため、確変煽り演出Bはキャラクター演出に重畳して実行されることになる。なお、第2特別図柄抽選により大当たりが発生し、後述する確変煽り演出Cが実行されない場合、遊技者は、特Cの大当たりが発生したことに基づいて大当たり遊技が実行されていることを認識可能であって、特Cの大当たり遊技ではV入賞させることが容易であるから、確変煽り演出Bを実行しないこととしてもよい。
<<特Cの大当たり遊技中における確変確定演出B>>
演出制御部403は、主制御部401からV入賞コマンドを受信してから、エンディングコマンドを受信するまでの間、確変確定演出Bを実行する。
図21は確変確定演出Bの例を示す説明図である。確変確定演出Bは、大当たり遊技後の遊技状態が高確率遊技状態に制御されることを示唆する画像P8を画像表示部104の左上部に小さく(図18に示す確変確定演出Aにおける画像P6の大きさと比較した大きさ)表示する演出を含んで構成される。なお、上述したようにキャラクター演出は、確変確定演出Bの実行中も、実行されているため、確変確定演出Bはキャラクター演出に重畳して実行されることになる。
<<特Cの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
なお、演出制御部403が、主制御部401からV入賞コマンドを受信しない場合(即ちV入賞しなかった場合)、キャラクター演出及び確変煽り演出Bを2Rの大入賞口閉鎖コマンドを受信するまで実行し、また、3Rの大入賞口開放コマンドを受信して以後において、確変確定演出Bは実行されない(キャラクター演出は実行される)。
<<特Dの大当たり遊技中における当たり演出について>>
特Dの大当たり遊技中における当たり演出について説明する前に、まず、高確率電サポ遊技状態において特Dの大当たりが発生した際の変動演出の一部について述べる。高確率電サポ遊技状態において特Dの大当たりが発生した場合、演出制御部403は、変動演出の一部として、第1〜第3装飾図柄がバラケ目にて停止表示される前に特殊画像を装飾図柄に重畳表示し、その後、第1〜第3の装飾図柄をバラケ目にて停止表示する特殊演出Aを実行する。
図22は特殊演出Aの例を示す図である。特殊演出Aは、第1〜第3装飾図柄がバラケ目にて仮停止表示されているときに、特D又は通Cの大当たり遊技が開始されることを示唆する文字(例えば、“ラッシュチャンス!!”)を含む画像P9を、第1〜第3装飾図柄に対して重畳表示し、その後、第1〜第3装飾図柄がバラケ目にて停止表示される演出を含む演出である。遊技者は、特殊演出Aが実行されることで、特D又は通Cの大当たりに当選したことを認識することができる。その後、大当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。なお、装飾図柄の仮停止表示とは、厳密には装飾図柄を停止表示していないが、遊技者からは停止表示されているように見える程度に微振動させた状態で変動表示させることである。特殊演出Aは主制御部401から送信される変動停止コマンドの受信に応答して終了される。
<<特Dの大当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してからV入賞コマンドを受信するまでの間、確変煽り演出Cを実行する。確変煽り演出CはOP期間からラウンド遊技に亘って実行される演出であり、OP演出としての性質も有する。
図23は確変煽り演出Cの例を示す説明図である。確変煽り演出Cは、特定領域141を内部領域に備える大入賞口111に対して遊技球を入球させるよう促す画像P10を画像表示部104の中央部に大きく表示する演出を含んで構成される。図17における画像P5と図23における画像P10とは、大入賞口111に対して遊技球を入球させるよう促すという点では共通する画像であるが、画像P5は、V入賞させるべきラウンドが次のラウンドであることを示唆するのに対して、画像P10は、V入賞させるべきラウンドを示唆しない点で異なる。画像P10には、何れかのラウンドでV入賞するよう促す文字(例えば、“アタッカー開放中にVを狙え!!”)が含まれる。
<<特Dの大当たり遊技中におけるキャラクター演出及び確変確定演出B>>
演出制御部403は、主制御部401からV入賞コマンドを受信してから、エンディングコマンドを受信するまでの間、キャラクター演出及び確変確定演出B(図19及び図20参照)を実行する。
<<特Dの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
なお、演出制御部403が、主制御部401からV入賞コマンドを受信しない場合(即ちV入賞しなかった場合)、確変煽り演出Cを2Rの大入賞口閉鎖コマンドを受信するまで実行し、また、3Rの大入賞口開放コマンドを受信して以後において、確変確定演出Bは実行されない(キャラクター演出は実行される)。
<<通Cの大当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において通Cの大当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、特Dの大当たりが発生した場合と同様に、特殊演出A(図22参照)を実行する。その後、大当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。
<<通Cの大当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してから2Rの大入賞口閉鎖コマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。
<<通Cの大当たり遊技中におけるキャラクター演出>>
演出制御部403は、主制御部401から3Rの大入賞口開放コマンドを受信してから、エンディングコマンドを受信するまでの間、キャラクター演出(図19参照)を実行する。
<<通Cの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
<<特A〜特B及び通A〜通Bの当たり演出と、特D及び通Cの当たり演出との比較>>;図14参照
特A〜特B及び通A〜通Bの当たり演出では、確変当落演出が実行される。そして遊技者は、確変当落演出において成功(主人公MKがクマSCに勝利;図16のシーンSC1−3参照)することで特A又は特Bの大当たりに当選していたことを認識し、失敗(主人公MKがクマSCに敗北;図16のシーンSC1−4参照)することで通A又は通Bの大当たりに当選していたことを認識可能である。特A又は特Bの大当たりに当選している場合、遊技者にV入賞を促す必要があるため、特A及び特Bの当たり演出では確変煽り演出Aが実行されるのに対し、通A及び通Bの当たり演出では確変煽り演出Aが実行されない。一方、特D及び通Cの当たり演出では、上述した確変当落演出に相当する演出が実行されず、遊技者は、特D又は通Cの何れの大当たりに当選しているのかを認識することが不可能或いは困難である。従って、特D及び通Cの当たり演出では、何れの大当たりに当選しているかを問わず、確変煽り演出Cが実行され、遊技者は、その後、確変確定演出Bが実行されるか否か(V入賞するか否か)によって特D及び通Cの何れの大当たりに当選していたかを認識することができる。
つまり、特A〜特B及び通A〜通Bの当たり演出は、確変確定演出Aが実行される前に、遊技者に対して、V入賞が容易な大当たりに当選しているか否かを示唆する当たり演出であるのに対して、特D及び通Cの当たり演出は、確変確定演出Bが実行される前に、遊技者に対して、V入賞が容易な大当たりに当選しているか否かを示唆しない当たり演出である点で大きく異なる。前者のような当たり演出とすることで、遊技者は確変当落演出に注目することとなって遊技の興趣が向上し、また、後者のような当たり演出とすることで、確変確定演出Bが実行されることを願って遊技を行うこととなって遊技の興趣が向上する。このように低確率非電サポ遊技状態において第1特別図柄抽選により特定の大当たりに当選した場合の当たり演出と、高確率電サポ遊技状態において第2特別図柄抽選により特定の大当たりに当選した場合の当たり演出と、を比較して、V入賞が容易な大当たりに当選したか否かについて示唆するタイミングを異なるタイミング(V入賞の前に示唆する場合と、V入賞の後に示唆する場合がある)とすることで、両者が共通するタイミングである場合と比べて、全体として遊技の興趣が向上する。
<当たり演出に関する補足>
大当たり遊技後の対象演出モードに関し、上述したように変形例として、特B又は特Dの大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、チャンスモードが対象演出モードとして選択され、通Aの大当たりが発生した場合、大当たり遊技後、ラッシュモードが対象演出モードとして選択される場合、特Aの当たり演出と通Aの当たり演出を共通の演出(例えば、確変煽り演出Aを含み、確変確定演出Aを含まない当たり演出)としてよく、また、特Bの当たり演出と通Bの当たり演出を共通の演出(例えば、確変煽り演出Aを含み、確変確定演出Aを含まない当たり演出)としてよく、また、特Dの当たり演出と通Cの当たり演出を共通の当たり演出(例えば、確変煽り演出Cを含み、確変確定演出Bを含まない当たり演出)としてよい。
<<第1実施形態に関する発明の考察>>
第1実施形態に関する発明について考察する。
一側面に係る遊技機W1は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技実行手段により、遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御される可変入賞装置と、通常遊技状態、及び、前記通常遊技状態よりも前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定されやすい特定遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御することが可能な遊技状態制御手段と、前記可変入賞装置内に設けられた所定領域を遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御する所定領域制御手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、前記可変入賞装置を少なくとも1回前記開状態とする開放遊技を、複数回実行することが可能であり、前記判定の結果が第1の大当たりである場合に前記特別遊技として第1の特別遊技を実行し、前記判定の結果が第2の大当たりである場合に前記特別遊技として第2の特別遊技を実行するものであって、前記所定領域制御手段は、特定回数目の前記開放遊技が開始されてから所定時間経過後に、前記所定領域を前記開状態に制御し、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技は、共に、前記可変入賞装置を遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技と、前記可変入賞装置を前記第1の開状態よりも遊技球が入球容易な第2の開状態とする第2の遊技と、を含んで構成される遊技であり、前記遊技状態制御手段は、前記所定領域に対して遊技球が入球された場合に、前記特定遊技状態で遊技を制御するものであり、前記第1の特別遊技における前記第1の遊技及び前記第2の遊技の実行順及び実行回数と、前記第2の特別遊技における前記第1の遊技及び前記第2の遊技の実行順及び実行回数とは、共通に設定される一方、前記第1の特別遊技の前記特定回数目の前記開放遊技は前記第2の遊技から構成され、前記第2の特別遊技の前記特定回数目の前記開放遊技は前記第1の遊技から構成されることを特徴としている。
上記構成の遊技機W1において、判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段、所定領域制御手段は、遊技機100において例えば主制御部401により実現される。また、可変入賞装置は、遊技機100において例えば大入賞口111により実現される。また、可変入賞装置内に設けられた所定領域は、遊技機100において例えば特定領域141により実現される。また、第1の大当たり、第2の大当たりは、夫々、特Dの大当たり、通Cの大当たりにより実現される。
上記構成の遊技機W1が遊技機100において上述した各構成により実現される場合、始動条件の成立は、特図判定が実行される条件の成立に相当し、即ち、特図判定用情報が判定対象TTとして取得されることに相当する。また、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定は、特図判定に相当する。また、遊技者にとって有利な特別遊技とは、遊技機100において例えば大入賞口111の開放動作を伴う大当たり遊技に相当する。
また、特別遊技実行手段により制御される可変入賞装置に関し、遊技球が入球可能な開状態であるとは、大入賞口111が開状態であることに相当し、遊技球が入球困難な閉状態であるとは、大入賞口111が閉状態であることに相当する。また、遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技は、大入賞口111のショート開放に相当し、第1の開状態よりも遊技球が入球容易な第2の開状態とする第2の遊技は、大入賞口111のロング開放に相当する。また、遊技状態制御手段により制御される遊技状態の内、通常遊技状態は、低確率遊技状態に相当し、特定遊技状態は高確率遊技状態に相当する。低確率遊技状態では大当たり遊技を行うと判定される確率(即ち大当たりに当選する確率)が約1/399であるのに対して、高確率遊技状態では、大当たり遊技を行うと判定される確率が約1/200である点で、後者は前者よりも、大当たり遊技を行うと判定されやすいといえる。所定領域制御手段により制御される所定領域に関し、遊技球が入球可能な開状態であるとは、特定領域141が開状態であることに相当し、遊技球が入球困難な閉状態であるとは、特定領域141が閉状態であることに相当する。
特別遊技実行手段により特別遊技(大当たり遊技)として実行される、可変入賞装置を少なくとも1回、開状態とする開放遊技は、大入賞口111を少なくとも1回開放するラウンド遊技に相当し、ラウンド遊技は大当たり遊技において複数回実行可能である。
特D及び通Cの大当たりに当選した場合、特別遊技実行手段は、大当たり遊技として、大入賞口111のショート開放及びロング開放を含む大当たり遊技を実行する。具体的には、特D及び通Cの大当たりに当選した場合、特別遊技実行手段は、大当たり遊技として、大入賞口111のショート開放、ロング開放、ショート開放、ロング開放をこの順に行う。従って、特Dの大当たり遊技と通Cの大当たり遊技は、大入賞口111がショート開放及びロング開放される回数及びその実行順が共通に設定されているといえる。所定領域は大当たり遊技中、所定領域制御手段によって、特定ラウンドにおける大入賞口111の開放中に開放される。上述した遊技機100において特定ラウンドは2ラウンドである。そして特Dの大当たり遊技の2ラウンドにおける大入賞口111の開放は、ロング開放であるのに対して、通Cの大当たり遊技の2ラウンドにおける大入賞口111の開放は、ショート開放であり、特定ラウンド(2ラウンド)における両者の大入賞口111の開放態様は互いに異なる開放態様である。
<<第2実施形態>>
第1実施形態では、小当たりについて言及していないが、本実施形態及び第3実施形態では、第2特別図柄抽選により小当たりに当選しうることとする(第1特別図柄抽選では小当たりに当選しない)。本実施形態において主制御部401及び演出制御部403が行う主だった処理は、図6及び図12に示す処理と同様であるが、処理の中身に関して異なる部分について補足を行う。その説明に先立って、小当たりについて簡潔に補足する。
<<小当たりに関する補足>>
本実施形態において、小当たりは、第2特別図柄抽選において当選しうる特定のハズレである。尚、小当たりの当選を、小当たりの発生と表現することがある。第2特別図柄抽選により小当たりが発生した場合、小当たりを示す組み合わせで特別図柄を停止表示した後、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技では、大当たり遊技と同様に大入賞口111を開放することが可能であるが、大当たり遊技では各ラウンドにおける大入賞口111の開放時間の合計時間が30秒を超えるものであってならないのに対して、小当たり遊技では、大入賞口111の開放時間の合計時間が1.8秒を超えるものであってはならないこととされる。なお、小当たり遊技が開始されてから終了されるまでの期間のことを、小当たり遊技期間或いは小当たり遊技中とも称する。小当たり遊技中は更に、大入賞口111の内部領域に設けられた振分部材144を開放(特定領域141を開状態)とすることが可能である。尚、小当たり遊技が実行された場合、小当たり遊技が実行される前の遊技状態(即ち小当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態)と、小当たり遊技が実行された後の遊技状態とは、同一の遊技状態に制御される。従って、小当たりに当選した場合、小当たり遊技において、特定領域141に遊技球が入球されるか否かに関わらず、小当たり遊技の前後で遊技機100の遊技状態は変更されない。小当たり遊技中は、上述した右打ち表示部205が点灯する。また、小当たり遊技中、遊技機100は当たり抽選を行わない。主制御部401はオープニングコマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対し、小当たりに対応付けられた当たり演出の実行開始を指示し、エンディングコマンドをメインRAM413に設定することで演出制御部403に対し、小当たりに対応付けられた当たり演出の実行終了を指示する。
<<振分部材144の開放に関する補足>>
上述したように、振分部材144が開放されることで遊技球が特定領域141に入球可能となる。大当たりが発生した場合、特定領域141は、上述したように、確率変動機能作動スイッチとしての役割を果たし、大当たり遊技において特定領域141に遊技球が入球するか否かは、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が、高確率遊技状態に制御されるか低確率遊技状態に制御されるかの条件である。従って、大当たり遊技中において振分部材144が開放されるタイミングは、発生した大当たりの種類を問わず共通に制御され、上述した特定ラウンド(2ラウンド)において大入賞口111が開状態となってから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とされ、特定ラウンドにおける大入賞口111が閉状態となる際に、閉状態とされることとした。これに対して、小当たりが発生した場合、特定領域141は、確率変動機能作動スイッチとしての役割を果たさない(小当たり遊技の前後で遊技状態が変わらない)ため、小当たり遊技中において振分部材144が開放されるタイミングに関しては任意のタイミングとすることが可能である。但し、振分部材144が開放されるタイミングは、小当たりの種類に対応付けられており、特定種類の小当たりに当選した場合、その小当たり遊技中において振分部材144が開放されるタイミングは一定である。
小当たりは上述したように特定のハズレであるが、大入賞口111が開放されるという意味において、当たりの一種ともいえる。以下の説明においては、小当たりと大当たりとを総括して、当たりと称することがあり、また、小当たり遊技と大当たり遊技とを総括して当たり遊技と称することがある。
<<特別図柄処理に関する補足>>
図6に示す特別図柄処理について補足する。特別図柄処理において、メインCPU411は特図判定を実行する。特図判定は、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。特別図柄処理において、メインCPU411は、特図当たり判定テーブルTAt_2(メインROM412に記憶されたテーブル)と判定対象TTの特図当たり乱数との比較を伴う特図当たり判定を行う。
図24に示すように、特図当たり判定テーブルTAt_2は、低確率特図当たり判定テーブルTAt1_2と、高確率特図当たり判定テーブルTAt2_2とから構成される。テーブルTAt1_2及びTAt2_2の夫々は、大当たり及び小当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。
メインCPU411は、特図当たり判定時(即ち当たり抽選時)に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1_2を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2_2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、小当たりに対応付けられた判定値と一致した場合には小当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たり又は小当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、約1/399、約1/200となり、小当たりの当選確率が、低確率遊技状態及び高確率遊技状態において共に、約1/100となるように、特図当たり判定テーブルTAt_2が形成されているものとする。つまり、小当たりの当選確率は、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、約1/100である。但し、第1特別図柄抽選では小当たりに対して判定値が対応付けられていないため、特図当たり乱数の如何に関係なく、小当たりに当選することは無い。
特図当たり判定において大当たり又は小当たりに当選したと判定した場合、メインCPU411は、メインROM412に記憶されている特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて大当たり又は小当たりの種類を判定する特図図柄判定を行う。特図図柄判定テーブルTZtは、大当たりの種類及び小当たりの種類が以下の割合で定まるように形成されている。
図25は、大当たりの種類を示す図である。大当たりの種類として、特A〜特C、及び、通A、通B、通Dがある。特A〜特C、及び、通A、通Bは第1実施形態に示す特A〜特C、及び、通A、通Bと同様であるため、これらに関する説明は以下において省略する。通Dにはラウンド数が設定されており、通Dのラウンド数は2Rである。第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、通Dとなる割合は、夫々、80%、20%である。
図26は、小当たりの種類を示す図である。小当たりの種類として、小A及び小Bがある。第2特別図柄抽選において、小当たりに当選したとき、その小当たりが、小A、小Bとなる割合は、夫々、50%、50%である。
メインCPU411は、特別図柄処理において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する特図変動パターン判定を行う。特図変動パターンテーブルTHtには、上述した遊技機100の初期状態において選択される初期状態用特図変動パターンテーブル、特Xの大当たりに対応付けられた特X用特図変動パターンテーブル(XはA〜Cのいずれかのアルファベット)、通Yの大当たりに対応付けられた通Y用特図変動パターンテーブル(YはA、B及びDのいずれかのアルファベット)に加えて、小Zの小当たりに対応付けられた小Z用特図変動パターンテーブル(ZはA及びBのいずれかのアルファベット)が含まれる。
図27に、通Dの大当たり又は小当たりの発生を契機とした遊技状態及び演出モードの変化の様子を示す。
通Dの大当たりに当選した場合、対応する大当たり遊技が実行され、その大当たり遊技中にV入賞(特定領域141に遊技球が入球)する(図27に示すV入賞「○」)と、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に設定され、一方、大当たり遊技中にV入賞しなければ(図27に示すV入賞「×」)、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態に設定される。後述するように、通Dの大当たりは、その大当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)となるように大入賞口111及び振分部材144が開放されるため、実質的に、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態となる大当たりであるといえる。また、通Dの大当たりに当選した場合、対応する大当たり遊技が実行された後、遊技機100の遊技状態が電サポ遊技状態に設定される。
小当たりに当選した場合、対応する小当たり遊技が実行され、その小当たり遊技中にV入賞するか否かを問わず、小当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は、小当たりが発生した際の遊技状態に設定される。その際、遊技状態のみならず、遊技状態に関する設定(例えば高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数L)も小当たりが発生した際の設定が引き継がれる。後述するように、小Aの小当たりは、その小当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることがやや困難となるように大入賞口111及び振分部材144が開放され、小Bの小当たりは、その小当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)となるように大入賞口111及び振分部材144が開放される。
通Dの大当たりに当選し、V入賞した場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率電サポ遊技状態)を維持する。通Dに対する電サポ付与回数は、25回(図25参照)である。この場合、大当たりの終了後において、特別図柄の変動回数が1回〜25回の間、高確率電サポ遊技状態に設定され、特別図柄の変動回数が26回以降において高確率非電サポ遊技状態に設定される。また、遊技状態が高確率非電サポ遊技状態に設定されると、高確率付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率非電サポ遊技状態)を維持する。通Dに対する高確率付与回数は、10000回(図25参照)である。この場合、高確率付与回数が経過することによって低確率非電サポ遊技状態に設定されることになるが、高確率付与回数が10000回であることから、実質的に次回の大当たりが発生するまで、高確率遊技状態が維持されるといえる。但し、上述したように、通Dの大当たりは、その大当たり遊技中において、V入賞させることが困難であるから、以降の説明においては、通Dの大当たりに当選し、V入賞した場合について、基本的に考慮しないこととする。
通Dの大当たりに当選し、V入賞しなかった場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数が経過するまで、その設定内容(低確率電サポ遊技状態)を維持する。通Dに対する電サポ付与回数は、25回(図25参照)である。この場合、大当たりの終了後において、特別図柄の変動回数が1回〜25回の間、低確率電サポ遊技状態に設定され、特別図柄の変動回数が26回以降において低確率非電サポ遊技状態に設定される。
以下の説明において大当たり遊技後の遊技状態について述べる際、V入賞について言及していない場合、通Dの大当たり遊技後の遊技状態については、通Dの大当たり遊技においてV入賞していないことを前提とする。即ち、V入賞の有無に言及することなく、通Dの大当たり遊技後の遊技状態を低確率電サポ遊技状態として説明することがある。また、小当たり遊技におけるV入賞について言及していない場合、小Aの小当たり遊技ではV入賞したことを前提とし、小Bの小当たり遊技ではV入賞していないことを前提とする。
また、対象演出モード(図27参照)に関して、サブCPU431は、通Dの大当たりが発生した場合、その大当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態の如何を問わず、大当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択する。また、通常遊技状態において小A又は小Bの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、通常モードを対象演出モードとして選択する。また、低確率電サポ遊技状態において小A又は小Bの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択する。また、高確率電サポ遊技状態において小Aの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、ラッシュモードを対象演出モードとして選択し、小Bの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択する。サブCPU431は、大当たり遊技後、ラッシュモード又はチャンスモードを対象演出モードとして選択した後、電サポ付与回数が経過したときに、原則として、通常モードを対象演出モードとして選択する。但し、電サポ付与回数を経過した後の遊技状態が、高確率非電サポ遊技状態である場合、サブCPU431は、潜伏モードを対象演出モードとして選択する。
<<電動役物制御処理における大入賞口処理に関する補足>>
図6に示す大入賞口処理について補足する。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たり又は小当たりの当選を示しているときに、大当たり又は小当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たり又は小当たりの種類ごとに格納されている。
大当たりに対応付けられた大入賞口開放パターンには、各ラウンドにおける大入賞口111の開放回数及び開放態様、並びに、各ラウンド間における大入賞口111の閉鎖時間(ラウンド間インターバル期間)が定義されている。小当たりに対応付けられた大入賞口開放パターンには大入賞口111の開放回数及び開放態様、並びに、大入賞口111の開放間における大入賞口111の閉鎖時間(インターバル期間)が定義されている。
大入賞口111の開放態様としては、上述したロング開放及びショート開放に加え、ミドル開放が定義される。ここでミドル開放とは、大入賞口111が上述した所定のロング開放時間dt1より短く、所定のショート開放時間dt2よりも長い、所定のミドル開放時間dt3だけ開放されることを示す。本実施形態ではショート開放時間dt2とミドル開放時間dt3とを加算した合計時間が小当たり遊技における大入賞口111の開放時間の合計時間の上限である1.8秒となるように、ミドル開放時間dt3を設定しており、所定のミドル開放時間dt3は1.7秒とされる。
なお、通Dに対応付けられたラウンド数である2Rは、特A等とは異なり、大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技が実行されるラウンドの数を示す数値ではない。通Dの大当たり遊技では、大入賞口111がショート開放されるラウンド遊技と、大入賞口111がミドル開放されるラウンド遊技と、が夫々1ラウンドずつ実行され、その合計が2ラウンドであることを示す。
図28に通D、小A及び小Bの大入賞口開放パターンを示す。図28(a)は通Dの大入賞口開放パターンを示し、図28(b)は小A及び小Bの大入賞口開放パターンを示す。
通Dの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を1回ミドル開放し、所定のラウンド間インターバル期間IT3(例えば1秒)を隔てて、2Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放する。
小A及び小Bの小当たり遊技では、大入賞口111を1回ミドル開放し、所定のインターバル期間OI(例えば1秒)を隔てて、大入賞口111を1回ショート開放する。
つまり通Dの大当たり遊技、小A及び小Bの小当たり遊技における見た目上の大入賞口111の開放態様は共通であるといえる。
<<大入賞口処理における振分部材処理に関する補足>>
図6に示す振分部材処理について補足する。振分部材処理において、メインCPU411は、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、特定ラウンドにおいて、振分部材開放パターンを用いて振分部材144の開閉動作を行う。また、メインCPU411は、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときに、小当たりの種類に対応付けられた振分部材開放パターンを用いて所定タイミングで振分部材144の開閉動作を行う。振分部材開放パターンテーブルFBtには、振分部材144の開放態様を定義した振分部材開放パターンが格納されている。メインCPU411は、テーブルFBtを参照して振分部材処理を実現する。なお、本実施形態において特定ラウンドは2Rである。
図29に、振分部材開放パターンを示す。通Dの大当たり遊技においてメインCPU411は、特定ラウンドにおける大入賞口111の開放中において振分部材144の開閉処理を行う。より詳説すると、振分部材144は、例えば、特定ラウンドにおいて大入賞口111が開状態となってから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とされ、特定ラウンドにおける大入賞口111が閉状態となる際に、閉状態とされる。本例では、通Dの大当たり遊技の特定ラウンド(2ラウンド)において大入賞口111はショート開放され、その開放時間t3は0.1秒であるため、振分部材144は、0.05秒開状態にされるといえる。従って、遊技者は普通に右打ち遊技を行っても、大入賞口111及び特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)であって、上述したように、通Dの大当たりは、実質的に、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態となる大当たりであるといえる。つまり、特定ラウンドにおける大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図28及び図29に示すパターンに設定されることで、通Dの大当たりに関し、大当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図25参照)が実現される。
小Aの小当たり遊技においてメインCPU411は、振分部材144を、大入賞口111がミドル開放されてから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とし、大入賞口111のミドル開放が終了すると共に、振分部材144を閉状態とする。大入賞口111がミドル開放されるとき、その開放時間t4は1.7秒であるため、振分部材144は、1.65秒開状態にされるといえる。例えば発射部428により1分間に100個程度の遊技球が発射される場合、大入賞口111がミドル開放されている間(即ち1.65秒の間)、約2個〜3個の遊技球が入球し得る。従って、大入賞口111がロング開放されるときと比較すれば、大入賞口111がミドル開放されているときは、遊技球を入賞させることが困難であるといえるものの、大入賞口111がショート開放されているときよりも遊技球を入賞させることが容易であるといえる。つまり、大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図28及び図29に示すパターンに設定されることで、小Aの小当たりに関し、小当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図26に示す「やや困難」)が実現される。
小Bの小当たり遊技においてメインCPU411は、振分部材144を、大入賞口111がショート開放されてから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とし、大入賞口111のショート開放が終了すると共に、振分部材144を閉状態とする。大入賞口111がショート開放されるとき、その開放時間t3は0.1秒であるため、振分部材144は、0.05秒開状態にされるといえる。従って、遊技者は普通に右打ち遊技を行っても、大入賞口111及び特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)である。つまり、大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図28及び図29に示すパターンに設定されることで、小Bの小当たりに関し、小当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図26に示す「困難」)が実現される。
<<大入賞口処理における遊技状態設定処理に関する補足>>
通Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理(図6参照)では、特定領域141に遊技球が入球していないことを前提として、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lに夫々「0」及び「25」が設定される(図25参照)。なお、補足すれば、大当たり遊技中に、特定領域141に遊技球が入球していれば、通Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理において高確率遊技残回数Kには「10000」が設定される。また、小当たりに伴う遊技状態設定処理では、特定領域141に遊技球が入球したか否かを問わず、上述したように、小当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態に基づいて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFを設定し、且つ、小当たりが発生したときの高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lの設定が維持される。
<<演出制御部403により実行される特徴的な当たり演出について>>
次に、本実施形態において遊技機100が実行可能な当たり演出を説明する。以下、当たり演出として、低確率電サポ遊技状態において通D、小A及び小Bのいずれかの当たりが発生した際に演出制御部403が実行する当たり演出と、高確率電サポ遊技状態において通D、小A及び小Bのいずれかの当たりが発生した際に演出制御部403が実行する当たり演出について説明する。
図30は大当たり遊技中及び小当たり遊技中に実行される当たり演出の概要を示す説明図である。各当たり演出の詳細について以下説明する。なお、小当たり遊技では、大入賞口111が開放されることをラウンド遊技と称しないため、図30において大当たり遊技の1Rに相当する期間を「ミドル開放」、2Rに相当する期間を「ショート開放」と示している。
<<低確率電サポ遊技状態において通Dの大当たりが発生した場合の、通Dの大当たり遊技中における当たり演出について>>
低確率電サポ遊技状態において通Dの大当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、上述の特Dの大当たりが発生した場合と同様に、特殊演出A(図22参照)を実行する(但し、背景画像としてはチャンスモードに対応付けれれた画像が表示される(図13(b)参照)。低確率非電サポ遊技状態において特殊演出Aが実行される場合、以下同じ。)。その後、大当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。
<<通Dの大当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してからエンディングコマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。
<<通Dの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
<<低確率電サポ遊技状態において小A又は小Bの小当たりが発生した場合の、小A又は小Bの小当たり遊技中における当たり演出について>>
低確率電サポ遊技状態において小A又は小Bの小当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、通Dの大当たりが発生した場合と同様に、特殊演出A(図22参照)を実行する。その後、小当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。
<<低確率電サポ遊技状態において小A又は小Bの小当たりが発生した場合の、小A又は小Bの小当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してからエンディングコマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。
<<低確率電サポ遊技状態において小A又は小Bの小当たりが発生した場合の、小A又は小Bの小当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(小当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。なお、小Aは上述したように、小当たり遊技中にV入賞が可能であるが、V入賞し、主制御部401からV入賞コマンドを受信しても特別な演出は行わない。上述したV入賞コマンドに基づく演出(確変確定演出A及び確変確定演出B)は、当たり遊技後の遊技状態が高確率遊技状態に制御されることを示唆する演出であるが、低確率電サポ遊技状態において小当たりが発生した場合、小当たり遊技後、遊技状態は低確率電サポ遊技状態に設定されるからである。
<<高確率電サポ遊技状態において通Dの大当たりが発生した場合の、通Dの大当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において通Dの大当たりが発生した場合には、低確率電サポ遊技状態において通Dの大当たりが発生した場合と同様の当たり演出が実行される
<<高確率電サポ遊技状態において小Aの小当たりが発生した場合の、小Aの小当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において小Aの小当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、通Dの大当たりが発生した場合と同様に、特殊演出A(図22参照)を実行する。その後、小当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。
<<高確率電サポ遊技状態において小Aの小当たりが発生した場合の、小Aの小当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してからV入賞コマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。
<<高確率電サポ遊技状態において小Aの小当たりが発生した場合の、小Aの小当たり遊技中における確変確定演出A>>
演出制御部403は、主制御部401からV入賞コマンドを受信してからエンディングコマンドを受信するまでの間、確変確定演出A(図18参照)を実行する。但し、図18に示されるラウンド表示(図中の“Round 2”の表示)は行われない。低確率電サポ遊技状態において小当たりが発生した場合とは異なり、高確率電サポ遊技状態において小当たりが発生した場合、小当たり遊技後の遊技状態は、高確率電サポ遊技状態に設定される。従って、高確率電サポ遊技状態においてV入賞可能である小Aに当選した場合には、V入賞コマンドに応答して確変確定演出Aを実行することが可能となる。なお、確変確定演出Aの演出態様(図18参照)は、「V」の文字を含む画像を画像表示部104に表示する演出態様であるが、「V」の文字は、V入賞に基づいて大当たりが発生した印象を与える文字である。一方、小当たりの発生に基づいて小当たり遊技が実行される場合、V入賞に応じて大当たりが発生するわけではなく、小当たり遊技の前と後とで遊技状態が変更されないものであるため、遊技状態が変更されないことを示唆する画像、例えば、「継続」や「セーフ」等の文字を含む画像を画像表示部104に表示する演出態様であってよい。
<<高確率電サポ遊技状態において小Aの小当たりが発生した場合の、小Aの小当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、エンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(小当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
なお、演出制御部403が、主制御部401からV入賞コマンドを受信しない場合(即ちV入賞しなかった場合)、確変煽り演出Cをエンディングコマンドを受信するまで実行することとし、確変確定演出Aは実行されない。
<<高確率電サポ遊技状態において小Bの小当たりが発生した場合の、小Bの小当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において小Bの小当たりが発生した場合には、低確率電サポ遊技状態において小Bの小当たりが発生した場合と同様の当たり演出が実行される。
<<本実施形態の遊技機100による遊技の特徴>>
本実施形態の遊技機100によれば、遊技機100の遊技状態が、高確率電サポ遊技状態に制御されているときに、第2特別図柄抽選により通D、小A又は小Bの当たりに当選しうる。そして通Dに当選した場合、大当たり遊技中にV入賞させることが困難(事実上不可能)であるため、大当たり遊技後は、低確率電サポ遊技状態に制御されることとなり、また、チャンスモードが対象演出モードとして選択される。言い換えれば遊技者は、チャンスモードが対象演出モードとして選択されることで、通Dの大当たりが発生したこと、及び、低確率電サポ遊技状態に制御されたことを認識するといえる。
一方で、高確率電サポ遊技状態において、小Aの小当たりに当選した場合、小当たり遊技中にV入賞させるか否かに関わらず、小当たり遊技後の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に制御されるが、V入賞に応じて確変確定演出Aが実行されることで、遊技者に対して、あたかも、通Dの大当たり遊技においてV入賞させることができたかのように認識させることができ、遊技の興趣が向上する。
更に、高確率電サポ遊技状態において、小Bの小当たりに当選した場合、小当たり遊技中にV入賞させるか否かに関わらず、小当たり遊技後の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に制御されるが、小当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択する(図27参照)ことで、遊技者に対して、あたかも、低確率電サポ遊技状態に制御されているかのように認識させることができる。そして、所定期間経過後(例えば特別図柄の変動回数が、通Dに対応付けられた電サポ付与回数である25回に至った後)、ラッシュモードを対象演出モードとして選択することで、遊技者に対して、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを報知することが可能となって、遊技の興趣が向上する。
高確率電サポ遊技状態において、第2特別図柄抽選の結果、通Dの大当たりに当選する確率、小Aの小当たりに当選する確率、小Bの小当たりに当選する確率は、夫々、約1/1000、約1/200、約1/200であり、変動演出において特殊演出Aが実行され、また、当たり演出において確変煽り演出Cが実行された場合に、特殊演出A及び確変煽り演出Cが、通Dの大当たりの発生に基づいて実行されている確率は、特殊演出A及び確変煽り演出Cが、小A又は小Bの小当たりの発生に基づいて実行されている確率よりも低確率とされ、遊技者にとって特殊演出A及び確変煽り演出Cは、期待(当たり遊技後の遊技状態が高確率電サポ遊技状態に設定されることに対する期待)の持てる演出であって、遊技の興趣が向上する。
<<第2実施形態に関する発明の考察>>
第2実施形態に関する発明について考察する。
一側面に係る遊技機W2は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技実行手段により、遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御される可変入賞装置と、通常遊技状態、及び、前記通常遊技状態よりも前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定されやすい特定遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御することが可能な遊技状態制御手段と、前記特別遊技の実行中において前記可変入賞装置内に設けられた所定領域を遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御する所定領域制御手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記判定の結果が特定の大当たりであるときに、前記特別遊技として、前記可変入賞装置を遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技と、前記可変入賞装置を前記第1の開状態よりも遊技球が入球容易な第2の開状態とする第2の遊技と、を含む遊技が、第1の順序で実行される第1の特別遊技を実行する第1の特別遊技実行手段と、前記判定の結果が特定のハズレであるときに、前記特別遊技として、前記第1の遊技と、前記第2の遊技とを含む遊技が、前記第1の順序で実行される第2の特別遊技を実行する第2の特別遊技実行手段と、を有し、前記所定領域制御手段は、前記第1の特別遊技において前記第1の遊技が実行されている間に、前記所定領域を前記開状態とし、前記第2の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域を前記開状態とすることが可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第1の特別遊技において前記第1の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球されなかった場合、前記第1の特別遊技後に、前記通常遊技状態にて遊技を制御し、前記第1の特別遊技において前記第1の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球された場合、前記第1の特別遊技後に、前記特定遊技状態にて遊技を制御し、前記第2の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球されたか否かを問わず、前記第2の特別遊技の実行後、前記第2の特別遊技の実行前における遊技状態にて遊技を制御することを特徴としている。
上記構成の遊技機W2において、判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段、所定領域制御手段は、遊技機100において例えば主制御部401により実現される。また、可変入賞装置は、遊技機100において例えば大入賞口111により実現される。また、可変入賞装置内に設けられた所定領域は、遊技機100において例えば特定領域141により実現される。また、特定の大当たり、特定のハズレは、夫々、通Dの大当たり、小Aの小当たりにより実現される。
上記構成の遊技機W2が遊技機100において上述した各構成により実現される場合、始動条件の成立は、特図判定が実行される条件の成立に相当し、即ち、特図判定用情報が判定対象TTとして取得されることに相当する。また、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定は、特図判定に相当する。また、遊技者にとって有利な特別遊技とは、遊技機100において例えば大入賞口111の開放動作を伴う大当たり遊技及び小当たり遊技に相当する。
また、特別遊技実行手段により制御される可変入賞装置に関し、遊技球が入球可能な開状態であるとは、大入賞口111が開状態であることに相当し、遊技球が入球困難な閉状態であるとは、大入賞口111が閉状態であることに相当する。また、遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技は、大入賞口111のショート開放に相当し、第1の開状態よりも遊技球が入球容易な第2の開状態とする第2の遊技は、大入賞口111のミドル開放に相当する。また、遊技状態制御手段により制御される遊技状態の内、通常遊技状態は、低確率遊技状態に相当し、特定遊技状態は高確率遊技状態に相当する。低確率遊技状態では大当たり遊技又は小当たり遊技を行うと判定される確率(即ち大当たり又は小当たりに当選する確率)が約1/80((164+656)/65510)であるのに対して、高確率遊技状態では、大当たり遊技又は小当たり遊技を行うと判定される確率が約1/67((328+656)/65510)である点で、後者は前者よりも、大当たり遊技又は小当たり遊技を行うと判定されやすいといえる。所定領域制御手段により制御される所定領域に関し、遊技球が入球可能な開状態であるとは、特定領域141が開状態であることに相当し、遊技球が入球困難な閉状態であるとは、特定領域141が閉状態であることに相当する。
特定の大当たり(通Dの大当たり)に当選した場合、特別遊技実行手段が有する第1の特別遊技実行手段により第1の特別遊技(通Dの大当たり遊技)として可変入賞装置(大入賞口111)を第2の開状態(ミドル開放)する第2の遊技と、可変入賞装置を第1の開状態(ショート開放)する第1の遊技が、この順に1回ずつ実行される(図28参照)。特定のハズレ(小Aの小当たり)に当選した場合、特別遊技実行手段が有する第2の特別遊技実行手段により第2の特別遊技(小Aの小当たり遊技)として可変入賞装置(大入賞口111)を第2の開状態(ミドル開放)する第2の遊技と、可変入賞装置を第1の開状態(ショート開放)する第1の遊技が、この順に1回ずつ実行される(図28参照)。つまり、特定の大当たりの大当たり遊技と、特定のハズレの小当たり遊技とで、第1の遊技と第2の遊技が実行される順序は、共通に設定されている。
所定領域は大当たり遊技中、所定領域制御手段によって、特定ラウンドにおける大入賞口111の開放中に開放される。上述した遊技機100において特定ラウンドは2ラウンドであり、第1の特別遊技においては、第1の遊技(大入賞口111のショート開放)が実行されているときである。一方、所定領域は小Aの小当たり遊技中、所定領域制御手段によって、所定タイミングで開放され、上述した遊技機100において小Aの小当たり遊技における所定タイミングは、第2の遊技(可変入賞装置(大入賞口111)を第2の開状態(ミドル開放)する遊技)が実行されているときである。
そして遊技状態制御手段は、第1の特別遊技において、第1の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球されなかった場合、第1の特別遊技後に、通常遊技状態(低確率遊技状態)にて遊技を制御し、第1の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球された場合、第1の特別遊技後に、特定遊技状態(高確率遊技状態)にて遊技を制御する。一方、遊技状態制御手段は、小当たり遊技中において、第2の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球されたか否かを問わず、第2の特別遊技の実行後に、第2の特別遊技の実行前における遊技状態にて遊技を制御する。
また、上記構成の遊技機W2において、前記判定の結果が前記特定のハズレとは異なる他の特定のハズレであるときに、前記特別遊技として、前記第1の遊技と、前記第2の遊技とを含む遊技が、前記第1の順序で実行される第3の特別遊技を実行する第3の特別遊技実行手段、を備え、前記所定領域制御手段は、前記第3の特別遊技において前記第1の遊技が実行されている間に、前記所定領域を前記開状態とすることが可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第3の特別遊技において前記第1の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球されたか否かを問わず、前記第3の特別遊技の実行後、前記第3の特別遊技の実行前における遊技状態にて遊技を制御することが望ましい。
上記構成の遊技機W2において、他の特定のハズレは、遊技機100において例えば、小Bの小当たりにより実現される。
上記構成の遊技機W2が遊技機100において上述した各構成により実現される場合、他の特定のハズレ(小Bの小当たり)に当選した場合、特別遊技実行手段が有する第3の特別遊技実行手段により第3の特別遊技(小Bの小当たり遊技)として可変入賞装置(大入賞口111)を第2の開状態(ミドル開放)する第2の遊技と、可変入賞装置を第1の開状態(ショート開放)する第1の遊技が、この順に1回ずつ実行される(図28参照)。つまり、他の特定のハズレの小当たり遊技と、特定の大当たりの大当たり遊技と、特定のハズレの小当たり遊技とで、第1の遊技と第2の遊技が実行される順序は、共通に設定されている。
所定領域は小Bの小当たり遊技中、所定領域制御手段によって、所定タイミングで開放され、上述した遊技機100において小Bの小当たり遊技における所定タイミングは、第1の遊技(可変入賞装置(大入賞口111)を第1の開状態(ショート開放)する遊技)が実行されているときである(図29参照)。
そして遊技状態制御手段は、第3の特別遊技(小Bの小当たり遊技)中において、第1の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球されたか否かを問わず、第3の特別遊技の実行後に、第3の特別遊技の実行前における遊技状態にて遊技を制御する。
<<第3実施形態>>
本実施形態では、第2実施形態と同様に、第2特別図柄抽選により小当たりに当選しうることとする(第1特別図柄抽選では小当たりに当選しない)。本実施形態において主制御部401及び演出制御部403が行う主だった処理は、図6及び図12に示す処理と同様であるが、処理の中身に関して異なる部分について補足を行う。なお、第2実施形態と重複する部分については説明を省略する。
<<特別図柄処理に関する補足>>
図6に示す特別図柄処理について補足する。特別図柄処理において、メインCPU411は特図判定を実行する。特図判定は、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。特別図柄処理において、メインCPU411は、特図当たり判定テーブルTAt_2(図24に示すメインROM412に記憶されたテーブル)と判定対象TTの特図当たり乱数との比較を伴う特図当たり判定を行う。
特図当たり判定において大当たり又は小当たりに当選したと判定した場合、メインCPU411は、メインROM412に記憶されている特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて大当たり又は小当たりの種類を判定する特図図柄判定を行う。特図図柄判定テーブルTZtは、大当たりの種類及び小当たりの種類が以下の割合で定まるように形成されている。
図31は、大当たりの種類を示す図である。大当たりの種類として、特A〜特C、特E、及び、通A、通Bがある。特A〜特C、及び、通A、通Bは第1実施形態に示す特A〜特C、及び、通A、通Bと同様であるため、これらに関する説明は以下において省略する。特Eにはラウンド数が設定されており、特Eのラウンド数は2Rである。第2特別図柄抽選において、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特Eとなる割合は、夫々、80%、20%である。
図32は、小当たりの種類を示す図である。小当たりの種類として、小C及び小Dがある。第2特別図柄抽選において、小当たりに当選したとき、その小当たりが、小C、小Dとなる割合は、夫々、50%、50%である。
メインCPU411は、特別図柄処理において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する特図変動パターン判定を行う。特図変動パターンテーブルTHtには、上述した遊技機100の初期状態において選択される初期状態用特図変動パターンテーブル、特Xの大当たりに対応付けられた特X用特図変動パターンテーブル(XはA〜C及びEのいずれかのアルファベット)、通Yの大当たりに対応付けられた通Y用特図変動パターンテーブル(YはA及びBのいずれかのアルファベット)に加えて、小Zの小当たりに対応付けられた小Z用特図変動パターンテーブル(ZはC及びDのいずれかのアルファベット)が含まれる。
図33及び図34に、特Eの大当たり又は小当たりの発生を契機とした遊技状態及び演出モードの変化の様子を示す。なお、図34では、図9及び図27にて示していない高確率非電サポ遊技状態において特A〜特C及び通A〜通Bの大当たりが発生した場合に、当該大当たりの発生を契機とした遊技状態及び演出モードの変化の様子を示しているが、V入賞の有無により大当たり遊技後の遊技状態が異なる点は上述した通りであり、以下では説明を省略する。
特Eの大当たりに当選した場合、対応する大当たり遊技が実行され、その大当たり遊技中にV入賞(特定領域141に遊技球が入球)する(図33及び図34に示すV入賞「○」)と、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に設定され、一方、大当たり遊技中にV入賞しなければ(図33及び図34に示すV入賞「×」)、大当たり遊技後の遊技機100の遊技状態が低確率遊技状態に設定される。後述するように、特Eの大当たりは、その大当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることがやや困難となるように大入賞口111及び振分部材144が開放される。
小当たりに当選した場合、対応する小当たり遊技が実行され、その小当たり遊技中にV入賞するか否かを問わず、小当たり遊技後の遊技機100の遊技状態は、小当たりが発生した際の遊技状態に設定される。その際、遊技状態のみならず、遊技状態に関する設定(例えば高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数L)も小当たりが発生した際の設定が引き継がれる。後述するように、小Cの小当たりは、その小当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)となるように大入賞口111及び振分部材144が開放され、小Dの小当たりは、その小当たり遊技中において、特定領域141に遊技球を入球させることがやや困難となるように大入賞口111及び振分部材144が開放される。
特Eの大当たりに当選し、V入賞した場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率電サポ遊技状態)を維持する。電サポ付与回数が経過した後は、高確率非電サポ遊技状態に設定され、その後、高確率付与回数が経過するまで、その設定内容(高確率非電サポ遊技状態)を維持する。高確率付与回数が経過した後は、低確率非電サポ遊技状態に設定される。特Eに対する電サポ付与回数、高確率付与回数は、夫々、100回、10000回(図31参照)である。高確率付与回数が10000回であることから、実質的に次回の大当たりが発生するまで、高確率遊技状態が維持されるといえる。
なお、電サポ付与回数の経過とは、大当たり遊技の終了後、特別図柄の変動回数(特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が電サポ付与回数に達することを意味し、高確率付与回数の経過とは、大当たり遊技の終了後、特別図柄の変動回数(特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数に達することを意味する。
特Eの大当たりに当選し、V入賞しなかった場合、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、大当たり遊技の終了後、電サポ付与回数が経過するまで、その設定内容(低確率電サポ遊技状態)を維持する。特Eに対する電サポ付与回数は、100回(図31参照)である。そして、電サポ付与回数が経過することによって低確率非電サポ遊技状態に設定される。
以下の説明において小当たり遊技におけるV入賞について言及していない場合、小Cの小当たり遊技ではV入賞していないことを前提とする。
また、対象演出モードに関して、サブCPU431は、特Eの大当たりが発生した場合、その大当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態の如何を問わず、大当たり遊技後、ラッシュモードを対象演出モードとして選択する。また、通常遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、通常モードを対象演出モードとして選択する。また、低確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択する。また、高確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、ラッシュモードを対象演出モードとして選択する。また、高確率非電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合、その小当たり遊技後、潜伏モードを対象演出モードとして選択する。サブCPU431は、大当たり遊技後、ラッシュモード又はチャンスモードを対象演出モードとして選択した後、電サポ付与回数が経過したときに、原則として、通常モードを対象演出モードとして選択する。但し、電サポ付与回数を経過した後の遊技状態が、高確率非電サポ遊技状態である場合、サブCPU431は、潜伏モードを対象演出モードとして選択する。
特図当たり判定において大当たり又は小当たりに当選したと判定した場合、メインCPU411は、メインROM412に記憶されている特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて大当たり又は小当たりの種類を判定する特図図柄判定を行う。
<<電動役物制御処理における大入賞口処理に関する補足>>
図6に示す大入賞口処理について補足する。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たり又は小当たりの当選を示しているときに、大当たり又は小当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たり又は小当たりの種類ごとに格納されている。
大当たりに対応付けられた大入賞口開放パターンには、各ラウンドにおける大入賞口111の開放回数及び開放態様、並びに、各ラウンド間における大入賞口111の閉鎖時間(ラウンド間インターバル期間)が定義されている。小当たりに対応付けられた大入賞口開放パターンには大入賞口111の開放回数及び開放態様、並びに、大入賞口111の開放間における大入賞口111の閉鎖時間(インターバル期間)が定義されている。
大入賞口111の開放態様としては、上述したロング開放、ショート開放及びミドル開放が定義される。なお、特Eに対応付けられたラウンド数である2Rは、通Dに対応付けられたラウンド数である2Rと同様、大入賞口111のロング開放を伴うラウンド遊技が実行されるラウンドの数を示す数値ではない。特Eの大当たり遊技では、大入賞口111がショート開放されるラウンド遊技と、大入賞口111がミドル開放されるラウンド遊技と、が夫々1ラウンドずつ実行され、その合計が2ラウンドであることを示す。
図35に特E、小C及び小Dの大入賞口開放パターンを示す。図35(a)は特Eの大入賞口開放パターンを示し、図35(b)は小C及び小Dの大入賞口開放パターンを示す。
特Eの大当たり遊技では、1Rにおいて大入賞口111を1回ショート開放し、所定のラウンド間インターバル期間IT3(例えば1秒)を隔てて、2Rにおいて大入賞口111を1回ミドル開放する。
小A及び小Bの小当たり遊技では、大入賞口111を1回ショート開放し、所定のインターバル期間OI(例えば1秒)を隔てて、大入賞口111を1回ミドル開放する。
つまり特Eの大当たり遊技、小C及び小Dの小当たり遊技における見た目上の大入賞口111の開放態様は共通であるといえる。
<<大入賞口処理における振分部材処理に関する補足>>
図6に示す振分部材処理について補足する。振分部材処理において、メインCPU411は、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、特定ラウンドにおいて、振分部材開放パターンを用いて振分部材144の開閉動作を行う。また、メインCPU411は、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときに、小当たりの種類に対応付けられた振分部材開放パターンを用いて所定タイミングで振分部材144の開閉動作を行う。振分部材開放パターンテーブルFBtには、振分部材144の開放態様を定義した振分部材開放パターンが格納されている。メインCPU411は、テーブルFBtを参照して振分部材処理を実現する。なお、本実施形態において特定ラウンドは2Rである。
図36に、振分部材開放パターンを示す。特Eの大当たり遊技においてメインCPU411は、特定ラウンドにおける大入賞口111の開放中において振分部材144の開閉処理を行う。より詳説すると、振分部材144は、例えば、特定ラウンドにおいて大入賞口111が開状態となってから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とされ、特定ラウンドにおける大入賞口111が閉状態となる際に、閉状態とされる。本例では、特Eの大当たり遊技の特定ラウンド(2ラウンド)において大入賞口111はミドル開放され、その開放時間t4は1.7秒であるため、振分部材144は、1.65秒開状態にされるといえる。例えば発射部428により1分間に100個程度の遊技球が発射される場合、大入賞口111がミドル開放されている間(即ち1.65秒の間)、約2個〜3個の遊技球が入球し得る。従って、大入賞口111がロング開放されるときと比較すれば、大入賞口111がミドル開放されているときは、遊技球を入賞させることが困難であるといえるものの、大入賞口111がショート開放されているときよりも遊技球を入賞させることが容易であるといえる。つまり、大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図35及び図36に示すパターンに設定されることで、特Eの大当たりに関し、大当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図31に示す「やや困難」)が実現される。
小Cの小当たり遊技においてメインCPU411は、振分部材144を、大入賞口111がショート開放されてから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とし、大入賞口111のショート開放が終了すると共に、振分部材144を閉状態とする。大入賞口111がショート開放されるとき、その開放時間t3は0.1秒であるため、振分部材144は、0.05秒開状態にされるといえる。従って、遊技者は普通に右打ち遊技を行っても、大入賞口111及び特定領域141に遊技球を入球させることが困難(事実上不可能)である。つまり、大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図35及び図36に示すパターンに設定されることで、小Cの小当たりに関し、小当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図32に示す「困難」)が実現される。
小Dの小当たり遊技においてメインCPU411は、振分部材144を、大入賞口111がミドル開放されてから所定の待機時間t2(例えば0.05秒)経過後に開状態とし、大入賞口111のミドル開放が終了すると共に、振分部材144を閉状態とする。大入賞口111がミドル開放されるとき、その開放時間t4は1.7秒であるため、振分部材144は、1.65秒開状態にされるといえる。例えば発射部428により1分間に100個程度の遊技球が発射される場合、大入賞口111がミドル開放されている間(即ち1.65秒の間)、約2個〜3個の遊技球が入球し得る。従って、大入賞口111がロング開放されるときと比較すれば、大入賞口111がミドル開放されているときは、遊技球を入賞させることが困難であるといえるものの、大入賞口111がショート開放されているときよりも遊技球を入賞させることが容易であるといえる。つまり、大入賞口111及び振分部材144の開放パターンが図35及び図36に示すパターンに設定されることで、小Dの小当たりに関し、小当たり遊技中における特定領域141に対する遊技球の入球の困難性(図32に示す「やや困難」)が実現される。
なお、本実施形態では、大入賞口111がミドル開放される場合、その開放時間に関し、第2実施形態と同様に1.7秒であることとしているが、上述したように、1.7秒間では、約2個〜3個の遊技球が入球し得る。一方、本実施形態では第2特別図柄抽選により当選しうる大当たりの種類が、V入賞が容易な特CとV入賞がやや困難な特Eのみであり、特Eの大当たり遊技においてV入賞が比較的可能に設定されると、高確率遊技状態が過度に継続する可能性がある。従って、特Eの大当たり遊技においてV入賞が比較的困難となるように、ミドル開放される開放時間に関し、遊技球が1個の遊技球が入球し得る程度の開放時間(例えば0.8秒)に設定されることとしてもよい。
<<大入賞口処理における遊技状態設定処理に関する補足>>
特Eの大当たりに伴う遊技状態設定処理(図6参照)では、大当たり遊技中に、特定領域141に遊技球が入球した場合(V入賞した場合)、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lに、夫々、「10000」、「100」が設定される。一方、大当たり遊技中に、特定領域141に遊技球が入球していない場合(V入賞していない場合)、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lに夫々「0」及び「100」が設定される。また、小当たりに伴う遊技状態設定処理では、特定領域141に遊技球が入球したか否かを問わず、上述したように、小当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態に基づいて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFを設定し、且つ、小当たりが発生したときの高確率遊技残回数K及び電サポ遊技残回数Lの設定が維持される。
<<演出制御部403により実行される特徴的な当たり演出について>>
次に、本実施形態において遊技機100が実行可能な当たり演出を説明する。以下、当たり演出として、低確率電サポ遊技状態において特E、小C及び小Dのいずれかの当たりが発生した際に演出制御部403が実行する当たり演出と、高確率電サポ遊技状態において特E、小C及び小Dのいずれかの当たりが発生した際に演出制御部403が実行する当たり演出について説明する。
図37は大当たり遊技中及び小当たり遊技中に実行される当たり演出の概要を示す説明図である。各当たり演出の詳細について以下説明する。なお、小当たり遊技では、大入賞口111が開放されることをラウンド遊技と称しないため、図37において大当たり遊技の1Rに相当する期間を「ミドル開放」、2Rに相当する期間を「ショート開放」と示している。また、図37において「V入賞○」とは、当たり遊技中にV入賞したことを示し、「V入賞×」とは、当たり遊技中にV入賞しなかったことを示す。
<<低確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合の、特Eの大当たり遊技中における当たり演出について>>
低確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、上述の特Dの大当たりが発生した場合と同様に、特殊演出A(図22参照)を実行する。その後、大当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。
<<低確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合の、特Eの大当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してから、V入賞コマンド又はエンディングコマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。
<<低確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合の、特Eの大当たり遊技中における確変確定演出A>>
演出制御部403は、主制御部401からV入賞コマンドを受信した場合、即ち、V入賞された場合、V入賞コマンドを受信してからエンディングコマンドを受信するまでの間、確変確定演出A(図18参照)を実行する。但し、図18に示されるラウンド表示(図中の“Round 2”の表示)は行われない。主制御部401からエンディングコマンドを受信するまでに、V入賞コマンドを受信しなかった場合、確変確定演出Aは実行されない。
<<低確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合の、特Eの大当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
<<低確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合の、小C又は小Dの小当たり遊技中における当たり演出について>>
低確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、特Eの大当たりが発生した場合と同様に、特殊演出A(図22参照)を実行する。その後、小当たり遊技が開始されると、演出制御部403は当たり演出を開始する。
<<低確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合の、小C又は小Dの小当たり遊技中における確変煽り演出C>>
演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してからエンディングコマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。
<<低確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりが発生した場合の、小C又は小Dの小当たり遊技中におけるED演出>>
演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(小当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。ED演出は、遊技機100を製作した会社の会社名やロゴ及びプリペイドカードの取り忘れや盗難に対して注意を促す文字を画像表示部104に表示する演出を含んで構成される。
<<高確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合の、特Eの大当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合には、低確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合と同様の当たり演出が実行される。
<<高確率電サポ遊技状態において小Cの小当たりが発生した場合の、小Cの小当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において小Cの小当たりが発生した場合には、低確率電サポ遊技状態において小Cの小当たりが発生した場合と同様の当たり演出が実行される。
<<高確率電サポ遊技状態において小Dの小当たりが発生した場合の、小Dの小当たり遊技中における当たり演出について>>
高確率電サポ遊技状態において小Dの小当たりが発生した場合には、高確率電サポ遊技状態において特Eの大当たりが発生した場合と同様の当たり演出が実行される。即ち、高確率電サポ遊技状態において小Dの小当たりが発生した場合、演出制御部403は変動演出の一部として、特殊演出A(図22参照)を実行する。その後、演出制御部403は、主制御部401からオープニングコマンドを受信してから、V入賞コマンド又はエンディングコマンドを受信するまでの間、確変煽り演出C(図23参照)を実行する。また、演出制御部403は、主制御部401からV入賞コマンドを受信した場合、即ち、V入賞された場合、V入賞コマンドを受信してからエンディングコマンドを受信するまでの間、確変確定演出A(図18参照)を実行する。主制御部401からエンディングコマンドを受信するまでに、V入賞コマンドを受信しなかった場合、確変確定演出Aは実行されない。そして、演出制御部403は、主制御部401からエンディングコマンドを受信してから、所定時間経過するまで(大当たり遊技状態が終了するまで)の間、ED演出を実行する。
<<本実施形態の遊技機100による遊技の特徴>>
本実施形態の遊技機100によれば、遊技機100の遊技状態が、高確率電サポ遊技状態に制御されているときに、第2特別図柄抽選により特E、小C又は小Dの当たりに当選しうる。そして特Eに当選した場合、大当たり遊技中にV入賞させることがやや困難ではあるが、V入賞させることは可能であり、V入賞された場合、大当たり遊技後、高確率電サポ遊技状態に制御され、V入賞されなかった場合、大当たり遊技後、低確率電サポ遊技状態に制御されることになる。また、特Eの大当たり遊技中におけるV入賞の如何を問わず、ラッシュモードが対象演出モードとして選択されるが、V入賞しなかった場合、確変確定演出Aが実行されないため、遊技者は、確変確定演出Aが実行されたか否かに基づいて、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であるか低確率電サポ遊技状態であるかを認識することが可能である。特Eの大当たり遊技中にV入賞された場合、特別図柄の変動回数が、特Eに対応付けられた電サポ付与回数である100回に至った後、遊技状態が、高確率非電サポ遊技状態に制御されると共に、対象演出モードとして潜伏モードが選択されるため、遊技者は、潜伏モードによる演出が実行されることによって、現在の遊技状態が高確率非電サポ遊技状態であることを認識することが可能である。また、特Eの大当たり遊技中にV入賞されなかった場合、特別図柄の変動回数が、特Eに対応付けられた電サポ付与回数である100回に至った後、遊技状態が、低確率非電サポ遊技状態に制御されると共に、対象演出モードとして通常モードが選択されるため、遊技者は、通常モードによる演出が実行されることによって、現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを認識することが可能である。
高確率電サポ遊技状態において、小Cの小当たりに当選した場合、小当たり遊技中にV入賞させるか否かに関わらず、小当たり遊技後の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に制御されるが、確変確定演出Aが実行されないことで、遊技者に対して、あたかも、特Eの大当たり遊技においてV入賞させることができなかったかのように認識させることができる。一方で、特別図柄の変動回数が、特Eに対応付けられた電サポ付与回数である100回に至った後においても、通常モードが対象演出モードとして選択されないことで、遊技者に対して、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを報知することが可能となって、遊技の興趣が向上する。
また、高確率電サポ遊技状態において、小Dの小当たりに当選した場合、小当たり遊技中にV入賞させるか否かに関わらず、小当たり遊技後の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に制御されるが、小当たり遊技中にV入賞されたか否かに応じて、特Eの大当たりに当選した場合と同様の演出を行うことができる。具体的には、小当たり遊技中にV入賞された場合、確変確定演出Aが実行されることで、遊技者に対して、あたかも、特Eの大当たりに当選し、その大当たり遊技中にV入賞したかのように認識させることができる。また、小当たり遊技中にV入賞されなかった場合、小Cの小当たりに当選した場合と同様の効果が得られる。
高確率電サポ遊技状態において、第2特別図柄抽選の結果、特Eの大当たりに当選する確率、小Cの小当たりに当選する確率、小Dの小当たりに当選する確率は、夫々、約1/1000、約1/200、約1/200であり、変動演出において特殊演出Aが実行された後、当たり演出において確変確定演出Aが実行されなかった場合、その一連の演出が、特Eの大当たりの発生に基づいて実行されている確率は、その一連の演出が、小C又は小Dの小当たりの発生に基づいて実行されている確率よりも低確率とされ、遊技者は確変確定演出Aが実行されなくとも、その後の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることに対して期待を持つことができ、遊技の興趣が向上する。
<<第3実施形態に関する発明の考察>>
第3実施形態に関する発明について考察する。
一側面に係る遊技機W3は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技実行手段により、遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御される可変入賞装置と、通常遊技状態、及び、前記通常遊技状態よりも前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定されやすい特定遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御することが可能な遊技状態制御手段と、前記特別遊技の実行中において前記可変入賞装置内に設けられた所定領域を遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御する所定領域制御手段と、を備え、前記特別遊技実行手段は、前記判定の結果が第1の大当たりであるときに、前記特別遊技として、前記可変入賞装置を遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技を含む遊技が実行される第1の特別遊技を実行する第1の特別遊技実行手段と、前記判定の結果が第2の大当たりであるときに、前記特別遊技として、前記可変入賞装置を前記第1の開状態よりも遊技球が入球困難な第2の開状態とする第2の遊技と、前記可変入賞装置を前記第2の開状態よりも遊技球が入球困難な第3の開状態とする第3の遊技と、を含む遊技が、第1の順序で実行される第2の特別遊技を実行する第2の特別遊技実行手段と、を有し、前記所定領域制御手段は、前記第2の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域を前記開状態とし、前記遊技状態制御手段は、前記第2の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球された場合、前記第2の特別遊技後に、前記特定遊技状態にて遊技を制御し、前記第2の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球されなかった場合、前記第2の特別遊技後に、前記通常遊技技状態にて遊技を制御することを特徴としている。
上記構成の遊技機W3において、判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段、所定領域制御手段は、遊技機100において例えば主制御部401により実現される。また、可変入賞装置は、遊技機100において例えば大入賞口111により実現される。また、可変入賞装置内に設けられた所定領域は、遊技機100において例えば特定領域141により実現される。また、第1の大当たり、第2の大当たりは、夫々、特Cの大当たり、特Eの大当たりにより実現される。
上記構成の遊技機W3が遊技機100において上述した各構成により実現される場合、始動条件の成立は、特図判定が実行される条件の成立に相当し、即ち、特図判定用情報が判定対象TTとして取得されることに相当する。また、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定は、特図判定に相当する。また、遊技者にとって有利な特別遊技とは、遊技機100において例えば大入賞口111の開放動作を伴う大当たり遊技及び小当たり遊技に相当する。
また、特別遊技実行手段により制御される可変入賞装置に関し、遊技球が入球可能な開状態であるとは、大入賞口111が開状態であることに相当し、遊技球が入球困難な閉状態であるとは、大入賞口111が閉状態であることに相当する。また、遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技は、大入賞口111のロング開放に相当し、第1の開状態よりも遊技球が入球困難な第2の開状態とする第2の遊技は、大入賞口111のミドル開放に相当し、第2の開状態よりも遊技球が入球困難な第3の開状態とする第3の遊技は、大入賞口111のショート開放に相当する。また、遊技状態制御手段により制御される遊技状態の内、通常遊技状態は、低確率遊技状態に相当し、特定遊技状態は高確率遊技状態に相当する。低確率遊技状態では大当たり遊技又は小当たり遊技を行うと判定される確率(即ち大当たり又は小当たりに当選する確率)が約1/80((164+656)/65510)であるのに対して、高確率遊技状態では、大当たり遊技又は小当たり遊技を行うと判定される確率が約1/67((328+656)/65510)である点で、後者は前者よりも、大当たり遊技又は小当たり遊技を行うと判定されやすいといえる。所定領域制御手段により制御される所定領域に関し、遊技球が入球可能な開状態であるとは、特定領域141が開状態であることに相当し、遊技球が入球困難な閉状態であるとは、特定領域141が閉状態であることに相当する。
第1の大当たり(特Cの大当たり)に当選した場合、特別遊技実行手段が有する第1の特別遊技実行手段により第1の特別遊技(特Cの大当たり遊技)として可変入賞装置(大入賞口111)を第1の開状態(ロング開放)する第1の遊技を含む遊技が実行される。また、第2の大当たり(特Eの大当たり)に当選した場合、特別遊技実行手段が有する第2の特別遊技実行手段により第2特別遊技(特Eの大当たり遊技)として可変入賞装置(大入賞口111)を第3の開状態(ショート開放)する第3の遊技と、可変入賞装置(大入賞口111)を第2の開状態(ミドル開放)する第2の遊技が、この順に1回ずつ実行される(図35参照)。
所定領域は大当たり遊技中、所定領域制御手段によって、特定ラウンドにおける大入賞口111の開放中に開放される。上述した遊技機100において特定ラウンドは2ラウンドであり、第2の特別遊技においては、第2の遊技(大入賞口111のミドル開放)が実行されているときである。そして遊技状態制御手段は、第2の特別遊技において、第2の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球されなかった場合、第2の特別遊技後に、通常遊技状態(低確率遊技状態)にて遊技を制御し、第2の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球された場合、第2の特別遊技後に、特定遊技状態(高確率遊技状態)にて遊技を制御する。
また、上記構成の遊技機W3において、前記判定の結果が特定のハズレであるときに、前記特別遊技として、前記第2の遊技と、前記第3の遊技とを含む遊技が、前記第1の順序で実行される第3の特別遊技を実行する第3の特別遊技実行手段を備え、前記所定領域制御手段は、前記第3の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域を前記開状態とすることが可能であり、前記遊技状態制御手段は、前記第3の特別遊技において前記第2の遊技が実行されている間に、前記所定領域に対して遊技球が入球されたか否かを問わず、前記第3の特別遊技の実行後、前記第3の特別遊技の実行前における遊技状態にて遊技を制御することが望ましい。
上記構成の遊技機W3において、特定のハズレは、遊技機100において例えば、小Cの小当たりにより実現される。
上記構成の遊技機W3が遊技機100において上述した各構成により実現される場合、特定のハズレ(小Cの小当たり)に当選した場合、特別遊技実行手段が有する第3の特別遊技実行手段により第3の特別遊技(小Cの小当たり遊技)として可変入賞装置(大入賞口111)を第3の開状態(ショート開放)する第3の遊技と、可変入賞装置を第2の開状態(ミドル開放)する第2の遊技が、この順に1回ずつ実行される(図35参照)。つまり、第2の大当たりの大当たり遊技と、特定のハズレの小当たり遊技とで、第2の遊技と第3の遊技が実行される順序は、共通に設定されている。
所定領域は小Cの小当たり遊技中、所定領域制御手段によって、所定タイミングで開放され、上述した遊技機100において小Cの小当たり遊技における所定タイミングは、第3の遊技(大入賞口111のショート開放)が実行されているときである(図36参照)。
そして遊技状態制御手段は、第3の特別遊技(小Cの小当たり遊技)中において、第3の遊技が実行されているときに遊技球が所定領域に入球されたか否かを問わず、第3の特別遊技の実行後に、第3の特別遊技の実行前における遊技状態にて遊技を制御する。
<<第1実施形態〜第3実施形態に関する補足>>
<<演出モードについて>>
各実施形態においてサブCPU431は、大当たり又は小当たりが発生し、大当たり遊技又は小当たり遊技が実行された後の対象演出モードに関し、大当たり又は小当たりが発生したときの遊技機100の遊技状態と、発生した大当たり又は小当たりの種類に基づいて対象演出モードを選択することとした。従って、大当たり遊技中又は小当たり遊技中にV入賞するか否かを問わず、特定の演出モードが対象演出モードとして選択されることとしたが、V入賞されたか否かに応じて、対象演出モードが異なっていてもよい。例えば、大当たり遊技又は小当たり遊技においてV入賞した場合は、大当たり遊技又は小当たり遊技後、ラッシュモードを対象演出モードとして選択し、V入賞しなかった場合は、大当たり遊技又は小当たり遊技後、チャンスモードを対象演出モードとして選択することとしてもよい。
<<小当たり遊技中における振分部材処理について>>
第2実施形態及び第3実施形態では、小当たり遊技中に、所定タイミングで振分部材144の開閉動作を行うこととしたが、小当たりの種類に応じて、振分部材144の開閉動作を行わないこととしてもよい。例えば、V入賞が困難に設定される小B(図26参照)及び小C(図32参照)では、その小当たり遊技中、振分部材144を開状態としないことで、V入賞が不可能に設定されることとしてもよい。
<<現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを示唆する演出について>>
第2実施形態では、高確率電サポ遊技状態において小Bの小当たりに当選した場合、小当たり遊技後、チャンスモードが対象演出モードとして選択されるが、特別図柄の変動回数が通Dに対応付けられた電サポ付与回数である25回に至った後、ラッシュモードが対象演出モードとして選択されることで、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆することとした。また、第3実施形態では、高確率電サポ遊技状態において小C又は小Dの小当たりに当選し、その当たり演出として確変確定演出Aが実行されなかったものの、その後、特別図柄の変動回数が特Eに対応付けられた電サポ付与回数である100回に至った後、通常モードが対象演出モードとして選択されないことで現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆することとした。
ここでは、更に、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆し、且つ遊技の興趣が向上する演出を実行することとする。上述したように大当たり又は小当たりが発生した場合、その後、特図変動パターン判定において選択される特図変動パターンテーブルは、発生した大当たり又は小当たりの種類に対応付けられた特図変動パターンテーブルである。
従って、通D、特E、小B、小C、小Dの当たりが発生した場合、その後、特図変動パターン判定では、夫々、通D用特図変動パターンテーブル、特E用特図変動パターンテーブル、小B用特図変動パターンテーブル、小C用特図変動パターンテーブル、小D用特図変動パターンテーブルが選択される。そして、通D用特図変動パターンテーブル及び小B用特図変動パターンテーブルは、当たり遊技の特別図柄の変動回数が通Dの電サポ付与回数と共通の25回目である場合、固定の変動時間(例えば20秒)に対応付けられた特図変動パターンが選択されるように形成される。また、特E用特図変動パターンテーブル、小C用特図変動パターンテーブル及び小D用特図変動パターンテーブルは、当たり遊技の特別図柄の変動回数が特Eの電サポ付与回数と共通の100回目である場合、上述した固定の変動時間(例えば20秒)に対応付けられた特図変動パターンが選択されるように形成される。以下、固定の変動時間に対応付けられた特図変動パターンに基づく特別図柄の変動表示を「特定変動」と称する。
演出制御部403は、主制御部401から、上記固定の変動時間に対応付けられた特図変動パターンが選択されたことを示す変動開始コマンドを受信した場合、当該変動開始コマンドの受信に応答して、当該特図変動パターンに対応付けられた特定の演出(以下に示す特殊演出B)を実行する。
図38は特殊演出Bの例を示す図である。特定変動が開始されると、演出制御部403は、特殊演出Bを開始する。特殊演出Bではまず、第1〜第3の装飾図柄を画像表示部104の左下部に縮小表示すると共に、特殊演出Bとしてどのような演出が実行されるかを示唆する画像が画像表示部104に表示される。特殊演出Bとしてどのような演出が実行されるかを示唆する画像としては、例えば、「ボタンを押して役物作動でラッシュモード!!」のような文字を含む画像P11が表示される(図38のシーンSC2−1参照)。
次に、特殊演出Bとして、遊技者に対して演出ボタン121を押下するように促す画像を画像表示部104に表示する。遊技者に対して演出ボタン121を押下するように促す画像としては、例えば、演出ボタン121の画像、押下を示唆する文字(PUSH)画像及び演出ボタン121の押下を受け付ける期間を示す画像(押下有効期間画像)を含む画像P12が表示される(図38のシーンSC2−2参照)。
そして遊技者により演出ボタン121が押下され、或いは、演出ボタン121の押下を受け付ける期間の経過に応答して、図38に示すシーンSC2−3及びシーンSC2−4の何れかの演出が実行される。シーンSC2−3は、高確率電サポ遊技状態が継続する場合に実行される演出であり、小B、小C又は小Dの小当たり遊技後の特定変動において特殊演出Bが実行された場合に実行される演出である。シーンSC2−3としては、盤可動役物130を基準位置から作動位置に移動させる演出を含む演出が実行される。シーンSC2−4は、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態ではない、或いは、高確率電サポ遊技状態が終了する場合に実行される演出であり、通D又は特Eの大当たり遊技後の特定変動において特殊演出Bが実行された場合に実行される演出である。シーンSC2−4としては、盤可動役物130を基準位置から作動位置に移動させず、高確率電サポ遊技状態にて遊技が実行されないことを示唆する文字(例えば“THE END”)を含む画像P13が画像表示部104に表示される。
なお、特定変動に対応する特図判定(大当たり又は小当たり遊技後、25回目又は100回目の特図判定)において大当たり又は小当たりに当選している場合、演出制御部403は、特殊演出Bを実行せず、大当たり又は小当たりの発生に対応付けられた他の特殊演出を実行する。言い換えれば特殊演出Bは、特定変動に対応する特図判定において大当たりにも小当たりにも当選していない(即ちハズレである)場合に、演出制御部403が実行する演出である。
///変形等///
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
また、上述の実施形態では、本発明を旧第一種タイプのVループ機のパチンコ遊技機に適用した例を説明したが、本発明を、それ以外のタイプ(例えば、ループ機、ST機、VST機等の旧第一種タイプに属する他のタイプの遊技機、或いは、旧一種二種混合タイプのパチンコ遊技機に適用しても良いし、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。
100 遊技機
105、106 始動口
111 大入賞口
401 主制御部
402 賞球制御部
403 演出制御部

Claims (1)

  1. 始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合に前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技実行手段により、遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御される可変入賞装置と、
    通常遊技状態、及び、前記通常遊技状態よりも前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定されやすい特定遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御することが可能な遊技状態制御手段と、
    前記可変入賞装置内に設けられた所定領域を遊技球が入球可能な開状態と、遊技球が入球困難な閉状態と、の何れかの状態に制御する所定領域制御手段と、
    を備え、
    前記特別遊技実行手段は、前記特別遊技として、前記可変入賞装置を少なくとも1回前記開状態とする開放遊技を、複数回実行することが可能であり、前記判定の結果が第1の大当たりである場合に前記特別遊技として第1の特別遊技を実行し、前記判定の結果が第2の大当たりである場合に前記特別遊技として第2の特別遊技を実行するものであって、
    前記所定領域制御手段は、特定回数目の前記開放遊技が開始されてから所定時間経過後に、前記所定領域を前記開状態に制御し、
    前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技は、共に、前記可変入賞装置を遊技球が入球可能な第1の開状態とする第1の遊技と、前記可変入賞装置を前記第1の開状態よりも遊技球が入球容易な第2の開状態とする第2の遊技と、を含んで構成される遊技であり、
    前記遊技状態制御手段は、前記所定領域に対して遊技球が入球された場合に、前記特定遊技状態で遊技を制御するものであり、
    前記第1の特別遊技における前記第1の遊技及び前記第2の遊技の実行順及び実行回数と、前記第2の特別遊技における前記第1の遊技及び前記第2の遊技の実行順及び実行回数とは、共通に設定される一方、
    前記第1の特別遊技の前記特定回数目の前記開放遊技は前記第2の遊技から構成され、前記第2の特別遊技の前記特定回数目の前記開放遊技は前記第1の遊技から構成されることを特徴とする遊技機。
JP2015096284A 2015-05-11 2015-05-11 遊技機 Expired - Fee Related JP5951845B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015096284A JP5951845B1 (ja) 2015-05-11 2015-05-11 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015096284A JP5951845B1 (ja) 2015-05-11 2015-05-11 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016114105A Division JP2016209604A (ja) 2016-06-08 2016-06-08 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5951845B1 JP5951845B1 (ja) 2016-07-13
JP2016209323A true JP2016209323A (ja) 2016-12-15

Family

ID=56375224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015096284A Expired - Fee Related JP5951845B1 (ja) 2015-05-11 2015-05-11 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5951845B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019041787A (ja) * 2017-08-29 2019-03-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022006805A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2022162013A (ja) * 2017-08-29 2022-10-21 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022162014A (ja) * 2017-10-13 2022-10-21 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5435665B2 (ja) * 2011-12-22 2014-03-05 豊丸産業株式会社 遊技機
JP2014223338A (ja) * 2014-07-01 2014-12-04 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019041787A (ja) * 2017-08-29 2019-03-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP7073651B2 (ja) 2017-08-29 2022-05-24 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022162013A (ja) * 2017-08-29 2022-10-21 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022162014A (ja) * 2017-10-13 2022-10-21 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022006805A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5951845B1 (ja) 2016-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6148291B2 (ja) 遊技機
JP5918418B1 (ja) 遊技機
JP6085323B2 (ja) 遊技機
JP2016178972A (ja) 遊技機
JP5951845B1 (ja) 遊技機
JP5913653B1 (ja) 遊技機
JP6722637B2 (ja) 遊技機
JP2023019356A (ja) 遊技機
JP2023019358A (ja) 遊技機
JP6067779B2 (ja) 遊技機
JP5952927B1 (ja) 遊技機
JP2020146584A (ja) 遊技機
JP2020146585A (ja) 遊技機
JP2016209325A (ja) 遊技機
JP6097349B2 (ja) 遊技機
JP2016209604A (ja) 遊技機
JP7249153B2 (ja) 遊技機
JP2016209551A (ja) 遊技機
JP7291953B2 (ja) 遊技機
JP7291952B2 (ja) 遊技機
JP5960306B1 (ja) 遊技機
JP6804426B2 (ja) 遊技機
JP6804427B2 (ja) 遊技機
JP6722636B2 (ja) 遊技機
JP6722635B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5951845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees