JP2016209008A - 心臓カテーテル検査装置及びサイト判別方法 - Google Patents

心臓カテーテル検査装置及びサイト判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】手間をかけずに、正しい引き抜きタイミングを認識できる心臓カテーテル検査装置を提供すること。
【解決手段】解析部112は、測定された血圧波形から複数の解析パラメータを求める。サイト判定部113は、解析部112によって求められた複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群(パターン1〜6)を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、心臓の各部位(以下これをサイトと呼ぶ)内の血圧を測定して心臓疾患を診断するための心臓カテーテル検査装置、及び血圧波形を測定している心臓のサイトを判定するサイト判別方法に関する。
従来、カテーテルを心臓の各サイトまで挿入することで各サイト内の血圧を測定し、その測定結果を解析することで、心臓疾患を診断する心臓カテーテル検査装置がある。
この種の心臓カテーテル検査装置においては、各サイト内血圧に基づいて、心臓のポンプとしての能力や、心臓弁の病気(例えば狭窄症や閉鎖不全症)などを診断するようになっている。例えば大動脈の圧力に対して左心室の圧力が非常に高い場合には、大動脈弁の狭窄が生じていると判断できる。また、心臓弁の病気を診断する一つの方法として、弁口面積を求める方法がある。弁口面積は、弁を挟んだ2つのサイト内の血圧を測定し、その圧較差に基づいて求めることができる。
弁を挟んだ2つのサイト内の血圧を測定する第1の方法として、2本のカテーテルを使って2つのサイト内の血圧を同時に測定するものがある。第2の方法として、引き抜き解析と呼ばれる方法がある。引き抜き解析では、大腿部などから血管内に導入されて心臓の遠位側のサイトまで挿入されたカテーテルを引き抜く方向に引っ張り、その過程で弁を挟んで隣り合うサイト内血圧を順次測るようになっている。引き抜き解析は、1本のカテーテルでほぼ同時期の複数サイトの血圧を測ることができるという長所がある。因みに、医療分野では、一般に、カテーテルを遠位側のサイトに挿入していく(つまり押し込んでいく)過程で、弁を挟んで隣り合うサイト内血圧を順次測っていく場合も、引き抜き解析と呼ばれている。従って、本願では、引き抜き解析とは、カテーテルを押し込む過程でサイト内血圧を順次測る場合も含んだ意味をもつものとする。
心臓カテーテル検査装置は、このようにして測定した各サイト内の血圧を使って解析を行う。この解析は、各サイト内の血圧波形を、各サイトに応じた解析パラメータ(評価パラメータと言ってもよい)を用いて行われる。この解析パラメータ、及び、その解析パラメータを用いた診断の概要については、例えば特許文献1や非特許文献1に記載されている。
米国特許出願公開第2007/073170号明細書
「これから始める心臓カテーテル検査」、株式会社メジカルビュー社、2013年10月1日第1版第1刷発行
ところで、上述したような診断方法では、サイト毎に用いる解析パラメータが異なるので、引き抜き解析を行う場合、圧力センサーが弁を挟んで隣り合うサイト間を移動したタイミング(以下これを引き抜きタイミングと呼ぶ)を、装置に設定する必要がある。
一般に、カテーテルの引き抜きは医師が行い、装置への引き抜きタイミングの設定は技士が行う。あるいは引き抜きタイミングは予め設定されている。技士はカテーテルを引き抜くタイミングを医師に指示し、医師はその指示があった時点でカテーテルを引き抜く。あるいは、医師が引き抜きタイミングを技士に指示し、技士はその指示があった時点で装置のボタンを押下するなどして装置に引き抜きタイミングを入力する。
この引き抜きタイミングの設定の一例を挙げる。以下の例は、引き抜きタイミングが予め設定されている例である。心臓カテーテル検査装置が10秒間の血圧波形記録期間を有し、前半の5秒間で肺動脈圧を記録し、後半の5秒間で右心室圧を記録するように設定されていた、つまり記録開始から5秒後に引き抜きタイミングが設定されていたとする。この場合、技士は、記録開始から5秒経過した時点で、医師にカテーテルを引き抜くことを指示する。しかしながら、医師の引き抜きタイミングがずれると、例えば前半の7秒間で肺動脈圧が記録され、後半の3秒間で右心室圧が記録されるといった状況が生じ得る。
この場合、心臓カテーテル検査装置の解析部は、記録開始から5〜7秒の間に記録されている肺動脈圧も右心室圧であるとして、解析を行ってしまう。具体的には、肺動脈圧であるにもかかわらず、右心室圧用の解析パラメータを用いて解析を行ってしまい、その結果、正しい解析結果が得られないおそれがある。
実際には、このような不都合を回避するために、記録した圧波形をディスプレイに表示し、技士が表示された血圧波形形状の変わり目を目視により見付けることで、引き抜きポイントを設定し直すなどの操作が行われている。
しかしながら、このような操作を行うと、当然、手間がかかることとなる。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、手間をかけずに、正しい引き抜きタイミングを認識できる心臓カテーテル検査装置、及び、血圧波形を測定している心臓のサイトを判別するサイト判別方法を提供する。
本発明の心臓カテーテル検査装置の一つの態様は、
心臓内のサイトからカテーテルを引き抜く過程において各サイトで測定される血圧波形を解析する心臓カテーテル検査装置であって、
前記測定された血圧波形から、複数の解析パラメータを求める解析部と、
前記解析部によって求められた前記複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、前記血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定するサイト判定部と、
を具備する。
本発明のサイト判別方法の一つの態様は、
心臓内で測定された血圧波形から、複数の解析パラメータを求める解析ステップと、
前記解析ステップで求めた前記複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、前記血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定するサイト判定ステップと、
を含む。
本発明によれば、血圧波形がどのサイトで測定されたものかを判定するサイト判定部を設けたことにより、サイトの切り換わりタイミングを手動により設定しなくても、正しい引き抜きタイミングを認識でき、各サイトに対応した解析パラメータ群を用いて正しく心臓解析を行うことができるようになる。
実施の形態の心臓カテーテル検査装置の概略構成を示す図 右心室及び左心室で測定される血圧波形の様子を示す図 大動脈及び肺動脈で測定される血圧波形の様子を示す図 右心房及び左心房で測定される血圧波形の様子を示す図 心臓の各サイトと、心臓内に挿入されたカテーテルの状態とを示す図 カテーテルが肺動脈から右心室へと引き抜かれた場合の説明に供する図 カテーテルが右心室から右心房へと引き抜かれた場合の説明に供する図 カテーテルが左心室から大動脈へと引き抜かれた場合の説明に供する図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態による心臓カテーテル検査装置100の概略構成を示す図である。図1に示すように、心臓カテーテル検査装置100のカテーテル110は、被検者200の大腿動脈などから被検者200の大動脈内へと挿入されて、心臓210内まで挿入される。カテーテル110内は生理食塩水などで満たされており、カテーテル110先端の圧力が測定部111に設けられた圧力センサーによって測定される。これにより、心臓210内の血圧が測定される。医師によってカテーテル110の挿入量が調整されることにより、心臓210内での圧力測定ポイント(カテーテル110の先端)が位置するサイトが変わる。
測定部111は、圧力センサーで測定された血圧波形に対して、アナログディジタル変換や増幅などの所定の信号処理を施す。測定部111は、処理後の血圧波形を解析部112に出力する。
解析部112には、測定部111からの血圧波形に加えて、心電計120からの心電波形が入力される。解析部112は、血圧波形から複数の解析パラメータを求める。解析部112が求める複数の解析パラメータとは、SP(Systoric Pressure:収縮期圧)、BDP(Begin Diastolic Pressure:拡張初期圧)、EDP(End Diastolic Pressure:拡張終期圧)、DP(Diastolic Pressure:拡張期圧)、MEAN(Mean Pressure:平均圧)、a波(Atrial Wave:心房波)、v波(Ventricular Wave:心室波)である。解析部112は、心電波形に対する血圧波形の相対位置や、血圧波形の変曲点などの特徴点を検出することにより、上記複数の解析パラメータを求める。この複数の解析パラメータの求め方は既知の技術なので、その説明は省略する。
ここで、サイト毎に血圧波形が変わるので、心臓診断時には、各サイトに特有の解析パラメータを用いた診断が行われる。
具体的には、右心室及び左心室で測定された血圧波形に対しては、解析パラメータとして、SP、BDP、EDPが用いられる。なお、以下の説明では、このSP、BDP及びEDPの解析パラメータを第1解析パラメータ群と呼ぶことにする。
大動脈及び肺動脈で測定された血圧波形に対しては、解析パラメータとして、SP、DP、MEANが用いられる。なお、以下の説明では、このSP、DP及びMEANの解析パラメータを第2解析パラメータ群と呼ぶことにする。
右心房、左心房及び静脈で測定された血圧波形に対しては、解析パラメータとして、a波、v波、MEANが用いられる。なお、以下の説明では、このa波、v波及びMEANの解析パラメータを第3解析パラメータ群と呼ぶことにする。
サイト判定部113は、入力された血圧波形が心臓210内のどのサイトで測定された信号なのかを判定する。サイト判定部113は、解析部112によって求められた上記複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定する。
ディスプレイ114は、サイト判定部113による判定結果であるサイトと、そのサイトに対応する第1、第2又は第3解析パラメータ群を表示する。具体的には、サイト判定部113によって血圧波形の測定箇所が右心室又は左心室であるといった判定結果が得られた場合には、ディスプレイ114には第1解析パラメータ群が表示される。また、サイト判定部113によって血圧波形の測定箇所が大動脈又は肺動脈であるといった判定結果が得られた場合には、ディスプレイ114には第2解析パラメータ群が表示される。また、サイト判定部113によって血圧波形の測定箇所が右心房、左心房又は静脈であるといった判定結果が得られた場合には、ディスプレイ114には第3解析パラメータ群が表示される。
次に、サイト判定部113によって行われるサイト判定処理について詳述する。
サイト判定部113は、カテーテル110によって測定された血圧波形が、上記第1、第2及び第3の解析パラメータ群のうちどの解析パラメータ群に対して最も適合性があるかを調べることで、血圧波形が測定されたサイトを判定するようになっている。
この処理を、具体的に説明する。
先ず、各解析パラメータについて、図2、図3及び図4を用いて簡単に説明する。図2は、右心室及び左心室で測定される血圧波形を示すものである。図3は、大動脈及び肺動脈で測定される血圧波形を示すものである。因みに、SPは1拍動(R波から次のR波まで)内の最高血圧である。図4は、右心房及び左心房で測定される血圧波形を示すものである。心電波形中のR波を基準にして、解析パラメータであるSP、BDP、EDP、DP、MEANの値を求めることができるとともに、a波、v波の存在の有無及び値を求めることができる。
右心室で測定されるSP、BDP、EDPの正常値は、以下の通りである。
SP : 15〜35mmHg
BDP : 0〜8mmHg ………パターン1
EDP : 1〜6mmHg
左心室で測定されるSP、BDP、EDPの正常値は、以下の通りである。
SP : 100〜140mmHg
BDP : 3〜12mmHg ………パターン2
EDP : 6〜12mmHg
大動脈で測定されるSP、DP、Meanの正常値は、以下の通りである。
SP : 100〜140mmHg
DP : 60〜90mmHg ………パターン3
Mean : 70〜105mmHg
肺動脈で測定されるSP、DP、Meanの正常値は、以下の通りである。
SP : 15〜25mmHg
DP : 6〜12mmHg ………パターン4
Mean : 9〜18mmHg
右心房で測定されるa波、v波、Meanの正常値は、以下の通りである。
a波 : 存在する(心房細動の患者の場合は、存在しない)
v波 : 存在する ………パターン5
Mean : 2〜8mmHg
左心房で測定されるa波、v波、Meanの正常値は、以下の通りである。
a波 : 存在する(心房細動の患者の場合は、存在しない)
v波 : 存在する ………パターン6
Mean : 3〜8mmHg
サイト判定部113は、解析パラメータが上記パターン1〜6のどれに属するかを調べることで、血圧波形が測定されたサイトを判定する。例えば解析パラメータがパターン1に属している場合には、その血圧波形は右心室で測定された血圧波形であると判定し、パターン6に属している場合には、その血圧波形は左心房で測定された血圧波形であると判定する。
ただし、上記パターン1〜6の値は正常値であり、心臓疾患がある場合には正常値から逸脱する可能性もある。よって、解析パラメータの各パターン1〜6に対する類似度をスコアによって算出し、最もスコアの高かったパターンのサイトを、血圧波形が測定されたサイトであると判定してもよい。例えば、上記正常値の範囲内であった場合には2点とし、正常値の範囲内には無いがその近傍値(正常値から閾値以内)であった場合には1点とし、近傍値でなかった場合には0点として、各パターンについてその合計値を算出し、合計値が最も大きいパターンを調べる。
例えば、血圧波形が、SPが110mmHgであり、BDPが15mmHgであり、EDPが7mmHgであり、DPが15mmHgであり、Meanが40mmHgであり、a波、v波が存在しない場合には、パターン1のスコアがスコア=2+1+2=5でパターン1〜6の中で最大となり、血圧波形は左心室で測定されたものであると判定される。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
図5は、心臓210の各サイトと、心臓210内に挿入されたカテーテル110の状態とを示したものである。上述したように測定部111ではカテーテル110の先端の血圧が測定される。カテーテル110は、下大静脈(IVC)側から挿入される場合には、右心房(RA)、三尖弁、右心室(RV)、肺動脈弁を順に経由して肺動脈(PA)まで挿入される。そして、医師によって引き抜かれることにより、肺動脈(PA)、右心室(RV)、右心房(RA)内の血圧がこの順で測定される。一方、カテーテル110は、大動脈(AO)側から挿入される場合には、大動脈(AO)、大動脈弁を順に経由して左心室(LV)まで挿入される。そして、医師によって引き抜かれることにより、左心室(LV)、大動脈内の血圧がこの順で測定される。因みに、左心室(LV)から左心房(LA)にはカテーテルが入り難いので、通常、左心房(LA)内の血圧測定は、肺動脈(PA)側からバルーンを膨らまして測定する肺動脈楔入圧(PCW)といった特殊な方法で行われる。
図6Aに示すように、カテーテル110が肺動脈から右心室へと引き抜かれた場合には、図6Bに示すような血圧波形が測定される。図6Bにおける期間t1の血圧波形が肺動脈で測定された血圧波形であり、期間t2の血圧波形が右心室で測定された血圧波形である。サイト判定部113の判定において、期間t1の間はパターン4のスコアが最大となるはずであり、期間t2の間はパターン1のスコアが最大となるはずである。サイト判定部113は、期間t1の血圧波形が肺動脈で測定されたものであること、期間t2の血圧波形が右心室で測定されたものであること、及び、その切り換わりタイミング(期間t1と期間t2の切り換わりタイミング)を検出して、それをディスプレイ114に出力する。
図7Aに示すように、カテーテル110が右心室から右心房へと引き抜かれた場合には、図7Bに示すような血圧波形が測定される。図7Bにおける期間t1の血圧波形が右心室で測定された血圧波形であり、期間t2の血圧波形が右心房で測定された血圧波形である。サイト判定部113の判定において、期間t1の間はパターン1のスコアが最大となるはずであり、期間t2の間はパターン5のスコアが最大となるはずである。サイト判定部113は、期間t1の血圧波形が右心室で測定されたものであること、期間t2の血圧波形が右心房で測定されたものであること、及び、その切り換わりタイミング(期間t1と期間t2の切り換わりタイミング)を検出して、それをディスプレイ114に出力する。
図8Aに示すように、カテーテル110が左心室から大動脈へと引き抜かれた場合には、図8Bに示すような血圧波形が測定される。図8Bにおける期間t1の血圧波形が左心室で測定された血圧波形であり、期間t2の血圧波形が大動脈で測定された血圧波形である。サイト判定部113の判定において、期間t1の間はパターン2のスコアが最大となるはずであり、期間t2の間はパターン3のスコアが最大となるはずである。サイト判定部113は、期間t1の血圧波形が左心室で測定されたものであること、期間t2の血圧波形が大動脈で測定されたものであること、及び、その切り換わりタイミング(期間t1と期間t2の切り換わりタイミング)を検出して、それをディスプレイ114に出力する。
これにより、サイトの切り換わりタイミングを手動により設定しなくても、各サイトに対応した解析パラメータ群を用いて、医師は正しく心臓の診断を行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、解析部112によって求められた複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群(パターン1〜6)を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定するサイト判定部113を設けたことにより、従来のように手間をかけることなく、引き抜きタイミングを認識できる心臓カテーテル検査装置100を実現できる。この結果、サイトの切り換わりタイミングを手動により設定しなくても、各サイトに対応した解析パラメータ群を用いて、正しく心臓の診断を行うことができるようになる。
なお上述の実施の形態では、サイト判定部113による判定結果であるサイトとそのサイトを診断するのに適した解析パラメータ群をディスプレイ114に表示する場合について述べたが、これに限らず、例えばサイト判定部113による判定結果を音声出力して現在測定中のサイトを知らせるようにしてもよい。
また上述の実施の形態では、本発明を、引き抜き解析に適用する場合について述べたが、本発明は、血圧波形を測定している心臓のサイトを判定するサイト判別方法として用いることもできる。この場合、心臓内で測定された血圧波形から、複数の解析パラメータを求める解析ステップと、前記解析ステップで求めた前記複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、前記血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定するサイト判定ステップと、を含む処理を行うようにすればよい。
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
本発明は、例えば心臓内のサイトからカテーテルを引き抜いく過程において各サイトで測定される血圧波形を解析する心臓カテーテル検査装置に好適である。
100 心臓カテーテル検査装置
110 カテーテル
111 測定部
112 解析部
113 サイト判定部
114 ディスプレイ
120 心電計
200 被検者
210 心臓

Claims (5)

  1. 心臓内のサイトからカテーテルを引き抜く過程において各サイトで測定される血圧波形を解析する心臓カテーテル検査装置であって、
    前記測定された血圧波形から、複数の解析パラメータを求める解析部と、
    前記解析部によって求められた前記複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、前記血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定するサイト判定部と、
    を具備する心臓カテーテル検査装置。
  2. 前記解析パラメータとして、SP(収縮期圧)、BDP(拡張初期圧)、EDP(拡張終期圧)、DP(拡張期圧)、MEAN(平均圧)、a波(心房波)及びv波(心室波)を用いる、
    請求項1に記載の心臓カテーテル検査装置。
  3. 右心室及び左心室のための前記解析パラメータ群として、SP(収縮期圧)、BDP(拡張初期圧)、EDP(拡張終期圧)を用い、
    大動脈及び肺動脈のための前記解析パラメータ群として、SP(収縮期圧)、DP(拡張期圧)、MEAN(平均圧)を用い、
    及び又は
    右心房及び左心房のための前記解析パラメータ群として、a波(心房波)、v波(心室波)、MEAN(平均圧)を用いる、
    請求項1又は請求項2に記載の心臓カテーテル検査装置。
  4. 前記サイト判定部は、各サイト毎の前記解析パラメータ群の正常値を基準として、この基準値と前記構成した解析パラメータ群との類似度に基づいて、前記血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の心臓カテーテル検査装置。
  5. 心臓内で測定された血圧波形から、複数の解析パラメータを求める解析ステップと、
    前記解析ステップで求めた前記複数の解析パラメータから、サイトに応じた種類の解析パラメータを抽出することで解析パラメータ群を構成し、この解析パラメータ群に含まれる各解析パラメータの内容に基づいて、前記血圧波形がどのサイトから得られたものなのかを判定するサイト判定ステップと、
    を含むサイト判別方法。
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