JP2016208950A - ガード機構及び芝刈機 - Google Patents

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JP2016208950A JP2015098533A JP2015098533A JP2016208950A JP 2016208950 A JP2016208950 A JP 2016208950A JP 2015098533 A JP2015098533 A JP 2015098533A JP 2015098533 A JP2015098533 A JP 2015098533A JP 2016208950 A JP2016208950 A JP 2016208950A
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石田 淳一
Junichi Ishida
淳一 石田
二川 正康
Masayasu Futagawa
正康 二川
融 空閑
Toru Kuga
融 空閑
良夫 加治佐
Yoshio Kajisa
良夫 加治佐
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Abstract

【課題】回転刃を保護しつつ、植物を回転刃の方向へガイドし、かつ、回転刃の旋回移動に伴う植物との接触抵抗の増加を抑える。【解決手段】ガード機構(20)は、回転刃(30)を覆い、ガードプレート(23)と、ガードプレート(23)を櫛状に支持する支持部(22)と、支持部(22)を、回転刃(30)が配されているベース部材(11)に回転自在に接続する回転部(24)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明はガード機構及び芝刈機に関する。
従来より、種々の芝刈機及び刈払い機が開発されている。図14及び図15を用いて、特許文献1に開示された芝刈機について説明する。図14は、従来の芝刈機を底側から見た図を表す。図15は図14に示す芝刈機が備えるガードの斜視図である。図14に示す芝刈機は、作業者が押して芝を刈る手押し式の芝刈機である。
図14に示す芝刈機は、下端が開放された筐体101と、筐体101の下端開放部分に配された回転刃103と、回転刃103の上方に配されたファン106と、筐体101の両側部それぞれ2ヶ所に配された4個の車輪108と、複数のリブ104を備え回転刃103を覆って筐体101に固定されているガード105とを備えている。
図14及び図15に示すように、ガード105において、複数のリブ104は、それぞれ、延伸方向が、芝刈機の進行方向と平行となるように、互いに離間して配されている。
図14に示す芝刈機によると、ガード105によって人体や小石が筐体101内に進入することを防ぎつつ、リブ104により、倒れている芝を起こして、ガード105内に有効に導入できるとされている。
図16は、他の従来の芝刈機210を底面側から見た斜視図である。芝刈機210は、バッテリーを備え自律走行可能な芝刈ロボットである。芝刈機210は、本体部211と、本体部211の底面に配された回転刃230と、本体部211における進行方向後方側に配された駆動輪213と、本体部211における進行方向前方側に配された従動輪212とを備える。芝刈機210は、回転刃230を回転させつつ自律走行することにより、芝を刈る。芝刈機210では、回転刃230は、ガード部材などで覆われておらず、本体下面に露出している構造である。
実開昭48‐15955号 実開昭48‐65727号
図14に示した芝刈機においては、複数のリブ104は、延伸方向が芝刈機の進行方向と平行となるように固定されている。このため、芝刈機を真っ直ぐ進行方向へ移動させる場合は、芝が複数のリブ104の延伸方向に沿って相対移動するものの、芝刈機を旋回させると、芝と複数のリブ104との抵抗が大きくなり、芝刈機を押すために大きな力が必要となる。
また、特許文献1においては、図14に示した芝刈機を、作業者が押して移動させることを想定しているため、芝刈機の旋回が必要なときは、作業者が芝刈機を持ち上げて芝刈機の進行方向の向きを変えることも可能である。しかし、特に、芝刈機を自律走行可能な芝刈ロボットとした場合などには、別途、旋回ために芝刈機本体を持ち上げる機構を設けるか、旋回する際に芝と複数のリブとの間に発生する抵抗があっても旋回可能な程度の強力なパワーを有する動力が必要となるなど、芝刈機の重量増加や、稼働時間の低下につながる。
このように、図14に記載の芝刈機では、旋回に、回転刃を保護する複数のリブと芝との間で発生する抵抗が大きくなってしまうという課題を生じる。
一方、図16に示す芝刈機210のように、回転刃230をガード部材等で覆わない場合、構造上安全対策が必要である。図16の芝刈機210では、本体部211を覆う外装部(図示せず)を大きくすることで、図16の矢印Z1・Z2に示すように、回転刃230から横方向の距離や、矢印Z3に示すように回転刃230から外装部の距離といった安全距離を確保して、人の手足が回転刃230に届かないように、安全を確保できる構造とする。しかし、外装部が大きくなると、外装部と回転刃230との距離も大きくなり、壁や柵など、芝が生えているところに建つ障害物の際部分の芝を刈ることができない。このため、障害物の際を別の機具にて刈る必要がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、障害物の際まで刈ることができる回転刃を保護しつつ、植物を回転刃の方向へガイドし、かつ、回転刃の旋回移動に伴う植物との接触抵抗の増加を抑えることである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るガード機構は、回転により植物を刈る回転刃を保護するガード機構であって、上記回転刃を覆う複数のガードプレートと、
上記複数のガードプレートを支持する支持部とを備え、上記複数のガードプレートと上記支持部とは櫛状に配され、さらに、上記支持部を、上記回転刃が配されているベース部材に、回転自在に接続する回転部を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、障害物の際まで刈ることができる回転刃を保護しつつ、植物を回転刃の方向へガイドし、かつ、回転刃の旋回移動に伴う植物との接触抵抗の増加を抑えるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るロボットにおけるガード機構近傍の断面図である。 本発明の実施形態1に係るロボットシステムの構成を表す側面図である。 本発明の実施形態1に係るロボットを底面側から見た図である。 本発明の実施形態1に係るロボットのガード機構を底面側から見た図である。 本発明の実施形態1に係るロボットのガード機構を上方側から見た図である。 本発明の実施形態1に係るロボットの自律走行方式を説明する図である。 本発明の実施形態2に係るロボットシステムの構成を表す側面図である。 本発明の実施形態2に係るロボットにおけるガード機構近傍の断面図である。 本発明の実施形態2に係るロボットにおけるベース部材を上方側からみた図である。 本発明の実施形態3に係るロボットの回転刃及びガード機構近傍の構成を表す断面図である。 本発明の実施形態4に係るロボットのガード機構が備えるガード部であって、折り曲げる前のガード部の構成を表す平面図である。 (a)は、本発明の実施形態4に係るロボットのガードプレートであって、折り曲げる前の様子を表す平面図であり、(b)は(a)のガードプレートを折り曲げた後の様子を表す斜視図である。 本発明の実施形態5に係るガイド機構のガード部を表す斜視図である。 従来の芝刈機の構成を底面側から見た構成を表す図である。 従来の芝刈機の回転刃を覆うガードの構成を表す斜視図である。 他の従来の芝刈機を底面側から見た斜視図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態1に係るロボットシステム(芝刈機システム)1の構成を表す側面図である。図2に示すロボットシステム1は、ロボット(芝刈機)10と、ロボット10を充電するためのステーション(充電装置)2とを備えている。
(ロボット10の構成)
まず、図2及び図3を用いてロボット10の全体構成について説明する。図3は、ロボット10を底面側から見た図である。
ロボット10は、本実施形態に係る芝刈機の一例であり、自走式の芝刈機である。ロボット10は、図示しないバッテリーを内蔵し、ステーション2で自律的に充電し、バッテリーの充電が完了したら刈り作業を行う。図3における紙面下から上方向がロボット10の進行方向である。
ロボット10は、ベース部材11と、2個で一対となり前輪である従動輪12と、2個で一対となり後輪である駆動輪13と、ハウジング14と、ワイヤー検出センサ15と、モータ17と、ガード機構20と、回転刃30と、軸34と、バッテリー(不図示)とを備えている。
ベース部材11はロボット10の本体であり、表面には、図示しないが、バッテリーや、ロボット10の駆動を制御するための各種回路及び電子部品が配されている。
回転刃30は、ベース部材11の底面(地面と対向する面)から下方(地面に近づく方向)へ突出するように配されている。ロボット10が自律走行しているとき、この回転刃30が地面と略平行な面を回転することで、地面の芝、草等の植物を刈り取ることができる。回転刃30は、刈刃31と、ビス32と、刈刃31を装着する円形状の刈刃支持板33とを有する。刈刃31は、刈刃支持板33にスイングバックが可能なように回転自在にビス32にて組み付けられている。なお、回転刃30は、刈刃31がスイングバック可能な方式の刃に限定されず、例えば、円形の板部材から、固定された刈刃が放射状に突出するような形状など、回転により草を刈ることができるものであればよい。
ベース部材11のうち、ロボット10の進行方向の前側に2個の従動輪12が設置されており、従動輪12より後方側に2個の駆動輪13が設置されている。実施形態1のロボット10は、一例として後輪駆動型のロボットである。
非駆動輪である従動輪12は、自在キャスター等で構成され、平面内で360°回転自在な自在輪である。なお、従動輪12は、自在キャスターに限るものではなく、固定キャスターであっても構わない。また、従動輪12の個数は2個に限定されず、1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
後輪である駆動輪13は、ベース部材11の裏面であって、ロボット10の進行方向に対して左側に配された駆動輪13と右側に配された駆動輪13とが一対となり、それぞれの駆動機構(不図示)により別々に駆動される。これにより、ロボット10は、直進、後進、旋回等の走行が可能である。ハウジング14は、ベース部材11の表面に配されており、内部が空洞の筐体である。ハウジング14はベース部材11の表面に配された各種の電子部品及び回路等を覆うことで保護する。
ワイヤー検出センサ15(図2参照)は、後述するように、ロボット10が自律走行する際の目印となるワイヤーを検出するためのセンサである。
モータ17は、回転刃30を回転させるためのモータである。モータ17は、ベース部材11に設けられた開口部に挿入されており、ベース部材11と固定されている。軸34は、一方の端部である上端部はモータ17と接続されており、他方の端部である下端部は回転刃30の刈刃支持板33と固定されている。モータ17により軸34が回転することで、回転刃30は、軸34を中心に回転する。
ガード機構20は、小石などの異物から回転刃30を保護すると共に、回転する回転刃30から作業者を保護する保護部材である。ガード機構20は、回転刃30を覆う一又は複数のガード部21を有する。一例として、2個のガード部21が、ロボット10の幅方向に離間して、両側面近傍にそれぞれ配されている。ガード機構20の具体的な構成は後述する。
図2に示すようにステーション2は、帰還台3と、柱部4とを備えている。ステーション2は、ロボット10のバッテリー16を充電する充電装置である。帰還台3は、ステーション2に帰還したロボット10を載置するためのものである。帰還台3の一方の端部には柱部4が帰還台3から起立して配されている。帰還台3の他方の端部は、帰還してきたロボット10が登る傾斜部(端部)3aとなっている。
(ガード機構)
図1、図4及び図5を用いて、ガード機構20の構成について説明する。図1はロボット10におけるガード機構20近傍の断面図である。図4はガード機構を底面側から見た図である。図1及び図4に示すように、ガード機構20は、回転刃30を覆う一又は複数のガード部21と、ガード部21が固定されることでガード部21を支持する支持部22と、支持部22を回転可能にベース部材11と接続する回転部24とを備えている。
ガード部21は、櫛状に複数のガードプレート23が配されることで構成されている。ガード部21は、ベース部材11の幅方向に離間し、それぞれ、ベース部材11の側部近傍に配されている。これにより、回転する回転刃30へ作業者の手や足等が触れることを防止しつつ、ロボット10を軽量化することができる。なお、ガード部21は、回転刃30の全面を覆って配されていてもよく、回転刃30が回転中に作業者の手や足が届く範囲をカバーしていればよい。
支持部22は板状の部材である。支持部22は、固定された各ガードプレート23を自在回転可能に支持する。支持部22の裏面にガードプレート23が固定されており、表面に回転部24が配されている。支持部22は、回転部24を介してベース部材11の裏面に配されることで、回転自在にベース部材11と接続されている。支持部22の裏面に略平行に並ぶ複数のガードプレート23が固定されることで、支持部22と複数のガードプレート23とは櫛状に配されている。すなわち、支持部22が、略平行に並ぶ複数のガードプレート23を束ねることで、支持部22と、複数のガードプレート23とは櫛状に配されている。
回転部24は、支持部22を、ベース部材11に、回転自在に接続する。一例として、回転部24はベアリングである。
図5は、ガード機構20を上方側(図1に示す紙面上から下へ向かう方向)から見た図である。回転部24は、円環形状であり、回転中心は、軸34と同じ位置である。回転部24は軸34及びモータ17と非接触であり、軸34の回転とは連動せず、支持部22及びガードプレート23を、図5の矢印Bに示すように、回転刃30の回転面と平行な面内を回転させる。なお、図5に示した回転部24の構造は一例であって、支持部22を回転可能にベース部材11へ接続できればよい。
図1及び図4に示すように、ガードプレート23は板状の部材である。ガードプレート23は、板状の支持部22に複数のビス25等により固定されている。ガードプレート23は、支持部22の裏面から、地面へ向かう方向へ起立して配されている。
ロボット10を底面側から見たとき、1個のガード部21を構成する各ガードプレート23は、指よりも狭い所定の間隔(例えば8mm)をあけて、互いに平行に、また、ロボット10の進行方向に平行となるように、回転刃30を覆っている。
各ガードプレート23は、回転刃30を覆っているため、回転刃30が配されたロボット10において、回転刃30の周囲に安全距離を確保する必要がなく、回転刃30の直径を、ロボット10のベース部材11の幅と同程度まで大きくすることができる。これにより、壁などの障害物の際まで刈ることができる回転刃30を構成することができる。そして、各ガードプレート23は、櫛状に配されているため、各ガードプレート23に沿って芝を相対移動させることで、当該芝を回転刃30の方向へガイドすることができる。これにより、芝を効率よく回転刃30で刈ることができる。
各ガードプレート23は、支持部22を介して回転部24により、全体が回転可能に支持されている。これにより、回転刃30が配されているロボット10が旋回しても、ガードプレート23の延伸方向の向きがロボット10の進行方向の向きへと変わるため、回転刃30が配されているロボット10の旋回に伴いガードプレート23と芝との接触抵抗の増加を抑えることができる。
ガードプレート23は、順に配された、先端部23a、延伸部23b及び後端部23dを備えている。ガードプレート23は、回転部24により、先端部23aが、ロボット10の進行方向(図1の矢印Aの方向)の前方を向くように回転する。ロボット10が芝を刈るために進行方向に進行すると、各ガードプレート23間に進入した芝は、各ガードプレート23それぞれの延伸方向に沿って回転刃30へとガイドされて切断される。
各ガードプレート23が回転部24により回転するときの回転中心と、回転刃30の回転中心(軸34)とは位置が同じであるため、回転刃30が配されたロボット10が旋回しても、回転部24により、各ガードプレート23は、回転刃30の回転中心(軸34)と同じ位置を回転中心として回転する。例えば、ロボット10が斜め方向へ進行した場合、回転部24が回転することで、ガードプレート23の延伸方向も斜め方向となるように回転する。
このため、旋回に伴うガードプレート23と芝との接触抵抗の増加を抑えつつ、かつ、ガードプレート23に沿って効率よく芝を回転刃30へガイドすることができる。
先端部23a及び後端部23dの表面(すなわち上端部)は支持部22の裏面と接触し、それぞれビス25により固定されている。先端部23a及び後端部23dは、それぞれ、回転刃30の側方に配されている。延伸部23bは、先端部23aから後端部23dへ延伸し、支持部22の裏面と離間している。延伸部23bは、回転刃30の下方であって支持部22と平行に配されている。延伸部23bは先端部23a及び後端部23dの下端部と接続されている。このように、ガードプレート23は、回転刃30の側方及び下方を覆っている。
先端部23aは、ガードプレート23の延伸方向であって、ガードプレート23の外向きに突出する形状である。先端部23aは尖った形状である。一例として、先端部23aの突出部は三角形状をしている。ロボット10を走行させると、先端部23aの突出部は進行方向前方に突出する向きとなる。これにより、ロボット10の走行時に芝間にガードプレート23が入りやすくなり、芝とガードプレート23との接触による抵抗を減らすと共に、複数のガードプレート23間に芝をガイドしやすく、回転刃30によって効率的に芝を刈り取りすることができる。
後端部23dは、延伸部23bより外側方向であって下方(地面に近づく方向)へ突出することにより、ガードプレート23によってガイドされた芝と抵抗を生じさせる抵抗部23cを有する。後端部23dに抵抗部23cを設けることで、ロボット10が直進している際に、ガードプレート23の延伸方向の向きが、ロボット10の進行方向と平行となる向きからずれることを防止することができる。この結果、ガードプレート23が芝に引っかかることを防止することができる。
また、ロボット10が旋回動作を行うと、後端部23dの抵抗部23cは、複数のガードプレート23の回転中心より後端部23d側に配され、地面に近づく方向に突出するため、ガード機構20が配されたロボット10の旋回時、特に、複数のガードプレート23の回転中心より後方側(後端部23dが配されている側)において、複数のガードプレート23の延伸方向に沿ってガイドされた芝と、抵抗部23cとの抵抗が強くなる。これにより、ロボット10の旋回時、複数のガードプレート23全体が、旋回方向に回転する。
このため、複数のガードプレート23の延伸方向の向きが、ガード機構20が配されたロボット10の旋回に伴い次第に変化する。これにより、ガード機構20が配されたロボット10の旋回に伴う芝とガードプレート23との接触による抵抗が増加することを防止することができる。後端部23dの抵抗部23cは、ロボット10の旋回時に、ガードプレート23の延伸方向の向きを、芝との接触が小さくなる向きへと制御する部材であるといえる。
なお、上述のように、ロボット10が芝を刈っているとき、地面は、ロボット10の下方であって、回転刃30の回転面と略平行に配されている。
後端部23dの抵抗部23cは、ガードプレート23の後端部23dの形状に突起を設けることで、簡易に製作できる。
なお、抵抗部23cの配置位置は、必ずしも後端部23dに限定されるものではなく、延伸部23bに配してもよい。抵抗部23cは、回転部24によりガードプレート23が回転する回転中心(すなわち軸34の位置)より、ロボット10の進行方向後方側に配されていればよい。
また、抵抗部23cの先端(地面に近い側の端部)に、各ガードプレート23が並ぶ方向に延伸する回転軸を持つ車輪を配してもよい。これにより、ガードプレート23の下方を通過する芝または地面と、車輪とが接触することになるため、ロボット10の直進時における抵抗部23cと、芝または地面との抵抗を減らすことができる。
(自律走行方式)
図6及び図3を用いて、ロボット10の自律走行方式について説明する。ロボット10の自律走行方式の一例として、いわゆるワイヤー方式を採用することができる。
図6はロボット10の自律走行方式を説明する図である。図6に示すように、ロボット10が芝を刈る対象となる敷地51内に、家52、植木53、花壇54など障害物を避けて、ロボット10の動作範囲を規定するための領域ワイヤー55を敷設する。ロボット10は領域ワイヤー55を敷設した領域内を自律走行する。領域ワイヤー55はステーション2に接続され、ロボット10の動作中は交流の電圧が領域ワイヤー55に印可される。ロボット10は、ワイヤー検出センサ15により、交流から生じる磁界を検出することで、領域ワイヤー55を検出する。
ロボット10は領域ワイヤー55を検出しながら、領域ワイヤー55内の芝刈りを行うが、領域ワイヤー55を伝って動作することで、花壇54や家52など障害物の際を走行することができる。
そして、図3に示したように、ロボット10は、ガード部21が回転刃30を覆っているため、回転刃30の周囲に、人の手足が回転刃30に届かないように外装部であるハウジング14の外形を大きくするなどといった、安全距離を確保する必要が無い。このため、ロボット10では、ガード部21を設けない構造と比べてハウジング14の外形を小さくし、回転刃30の直径が、ロボット10におけるベース部材11の幅方向とほぼ同じとなる程度に、回転刃30をベース部材11の側部近傍まで配することができる。これにより、障害物の際の芝刈りを行うことができる。
加えて、ロボット10によると、ガード部21を設けない構造と比べて、ハウジング14の外形を小さくすることによりハウジング14の重量を軽くすることができ、さらに安全距離を確保する必要もないため、ロボット10全体としての重量も軽くなり、バッテリー16による駆動時間を長くすることができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図7〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態2に係るロボットシステム(芝刈機システム)1Aの構成を表す側面図である。ロボットシステム1Aは、ロボット10Aと、ステーション2とを備えている。ロボット10Aは、ロボット10(図1参照)が備えていたベース部材11及びガード機構20に換えて、ベース部材11A及びガード機構20Aを備える。ロボット10Aの他の構成はロボット10と同様である。ガード機構20Aは、ガード機構20の構成に加え、さらに、角度制限部27を備える。ベース部材11Aは、ベース部材11に、角度制限部27を挿入するための開口部11aを設けた構成である。ベース部材11Aの他の構成はベース部材11と同様である。
図8はロボット10Aにおけるガード機構20A近傍の断面図である。ガード機構20Aは、支持部22の表面(ベース部材11Aとの対向面)に、支持部22から離れる方向へ延伸する柱状の角度制限部27を備える。ガード機構20Aの他の構成はガード機構20と同様である。
図9は、ベース部材11Aを上方側(図8に示す紙面上側から下側へ向かう方向)からみた図である。図9に示すように、ベース部材11Aには、軸34を中心とする円の一部を描く形状である開口部11aが形成されている。開口部11aに、角度制限部27が挿入されている。
ロボット10が旋回した時、当該旋回に伴い、回転部24により、矢印Bに示すように、軸34の位置を回転中心として、ガードプレート23及び支持部22が自在回転する。そして、支持部22に固定された角度制限部27は、ベース部材11Aの開口部11aに挿入されている。このため、矢印Eに示すように、角度制限部27は、開口部11a内の領域だけを移動する。このように、角度制限部27により、ガードプレート23及び支持部22が軸34の位置を回転中心として回転する角度を制限することができる。
これにより、ロボット10の旋回時にガードプレート23が回転しすぎることで、再度、ロボット10が直進し始めたときにガードプレート23と、芝との抵抗が大きくなりすぎることを防止することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1、2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図10は、本発明の実施形態3に係るロボット10Bの回転刃30及びガード機構20近傍の構成を表す断面図である。
ロボット10Bは、ロボット10の構成のうち、ベース部材11に換えてベース部材11Bを備え、さらに、ガード機構支持部37、接続部材35、高さ吸収部(調整部)36、吊り下げ部37、及び高さ調整部38を備えている。ロボット10Bの他の構成はロボット10と同様である。ロボット10Bは、回転刃30及びガード機構20の高さ(地面からの距離)の調整が可能な構成である。
ベース部材11には開口部が形成されており、当該開口部に、モータ17、ガード機構20、回転刃30、ガード機構支持部37、接続部材35及び高さ吸収部36が挿入されている。
吊り下げ部37は、モータ17、ガード機構20、回転刃30、ガード機構支持部37、接続部材35及び高さ吸収部36をつり下げるための板部材である。吊り下げ部37はベース部材11Bから離間している。吊り下げ部37は、ベース部材11Bの上記開口部を覆って、ベース部材11Bの上方に配されている。
高さ調整部38は、吊り下げ部37の高さを調整可能に、吊り下げ部37を、ベース部材11Bに接続する。
高さ吸収部36の上端部は吊り下げ部37と固定されている。高さ吸収部36にはバネが内蔵されている。当該バネと、接続部材35の上端部とが接続されている。接続部材35は、下端部がガード機構支持部37の表面と接続され、上端部が高さ吸収部36の下端部と接続されている。
ガード機構支持部37は、モータ17、ガード機構20、回転部24及び回転刃30を支持する。ガード機構支持部37の中心部分に開口部が設けられ、当該開口部にモータ17が挿入されている。モータ17はガード機構支持部37に固定されている。
ガード機構支持部37の裏面に回転部24の上端部が接続されている。回転部24の下端部に支持部22が接続されている。回転部24によって、支持部22及びガードプレート23は、ガード機構支持部37に、回転自在に接続されている。
高さ吸収部36は、モータ17、ガード機構20、回転部24及び回転刃30の自重と内蔵するバネにより、吊り下げ部37の高さで決まる位置に回転刃30の高さ位置を保持している。
これにより、ロボット10Bが走行中。地面の凹凸や、石などの障害物に、ガードプレート23の下面(延伸部23bの底面)が乗り上げた際、高さ吸収部36が縮むことで、ガードプレート23及び回転刃30が上方に退避する。これにより、ガードプレート23が乗り上げたことによるロボット10Bの浮き上がりを防止することができる。
高さ吸収部36は、内蔵するバネの強さや、バネを内蔵する場所を変えることで回転刃30など持ち上げるのに必要な力を調整することができ、不必要に回転刃30などが上下動することを防止することができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図11及び図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1〜3にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
ガード機構20(図1参照)は、複数のガードプレート23に換えて、ガード部61を備えていてもよい。
ガード部61は、1枚の金属板を所定の形状にカットし、折り曲げることで、複数のガードプレート63及び接続部61a・61bを得る構成である。
図11は、折り曲げる前のガード部61の構成を表す平面図である。ガード部61は、中央部分が抜き取られることで開口部63eとなっている。当該開口部63eの周囲は板部材63dとなっている。
ガード部61は、ロボット10の進行方向(矢印F方向)前方側に位置する板部材63dの半分の周囲には、板部材63dからロボット10の進行方向前方に向かって延伸するガードプレート63が、互いに平行となるように配されている。
前方側のガードプレート63は、それぞれ、板部材63dから、ロボット10の進行方向から斜め右前方へ延伸する折り曲げ部63cと、折り曲げ部63cからロボット10の進行方向へ延伸する延伸部63bと、延伸部63bの先端に配され延伸部63bから左方向及び前方へ突出する突出する突出部を有する先端部63aとを有する。
ガード部61は、ロボット10の進行方向(矢印F方向)後方側に位置する板部材63dの半分の周囲には、板部材63dからロボット10の進行方向逆向きに延伸するガードプレート63が、互いに平行となるように配されている。
後方側のガードプレート63は、それぞれ、板部材63dから、ロボット10の進行方向逆向きから斜め右前方へ延伸する折り曲げ部63cと、折り曲げ部63cからロボット10の進行方向逆向きへ延伸する延伸部63bと、延伸部63bの先端に配され延伸部63bから左方向及び後方へ突出する突出部を有する先端部63aとを有する。
図11の破線Eは、回転刃30が回転する円の外周を表している。先端部63aのうち左方向へ突出する突出部が、破線Eより外側に位置する程度に延伸部63bは延伸している。
ガード部61の両側部には、90度に上方側へ折り曲げることで、支持部22と接続するための接続部61a・61bが配されている。
図12の(a)は、ガードプレート63の折り曲げ部63cを折り曲げる前の様子を表す平面図であり、(b)は(a)のガードプレート63の折り曲げ部63cを折り曲げた後の様子を表す斜視図である。
図12の(a)に示すように、折り曲げ部63cを、延伸部63bが、板部材63dから90度起立するように折り曲げる。これにより、図12の(b)に示すように、互いに離間し、ロボット10の進行方向と平行に延伸する複数のガードプレート63を得ることができる。そして、接続部61a・61bを、90度上方へ起立するように折り曲げ、回転刃30の下方を板部材63d及び複数のガードプレート63が覆うように配し、接続部61a・61bを、ビス25を用いて支持部22の裏面と固定する。
これにより、ガードプレート63が支持部22に固定される。このガードプレート63は、回転部24により、延伸方向の回転が自在である。図12の(b)に示すように、先端部63aは、回転刃30の側方を覆う。
ガードプレート63は、1枚の金属板を所定の形状にカットし、折り曲げ部63cを曲げることで、複数のガードプレート63が並んだ状態を得ている。このため、複数のガードプレートを固定する構造が不要となり、ガード機構の軽量化をすることができ、製作及び組立が容易になり、製造コストが安く、信頼性を確保しやすい。
ガード部61では、ガードプレート63が並列配置される部分は、回転刃30のうち刈刃31が移動する領域の下方及び側方だけにし、刈刃31が移動する領域の下方及び側方以外の部分は、板部材63dのままとし、さらに、板部材63dの真中は開口部63eとしている。これは、ガードプレート63が並んで配されている部分は、芝に入り込み、芝と接触することでロボット10の走行において抵抗となる。このため、ガードプレート63の内側は板部材63d及び開口部63eとすることで、芝との接触を抑制することになり、芝とガード部61との抵抗を少なくすることができる。また、板部材63dは、強度を保つために必要な面積とし、それ以外の部分は開口部63eとして開口することで、ガード部61を軽量化することができる。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について、図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1〜4にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図13は、実施形態5に係るガイド機構のガード部を表す斜視図である。
ガード機構20(図1参照)は、複数のガードプレート23に換えて、ガード部65を備えていてもよい。ガード部65は、2枚のガード部61を重ね合せた構成である。ガード部65はガード部61と同様の形状であるガード部61A・61Bからなる。
ガード部61Aのガードプレート63と、ガード部61Bのガードプレート63とが等ピッチになるように、ガード部61A・61Bが支持部22に、それぞれビス25によって固定されている。
ガード部61A・61Bは、それぞれ、板部材63dから、折り曲げ部63cによって折り曲げられ、板部材63d及び折り曲げ部63cから延伸する延伸部63bと、延伸部63bの先端に配された先端部63aを有する。ガード部61Aと、ガード部61Bとは、板部材63dが互いに重なっている。ガード部61A・61Bそれぞれにおいて、折り曲げ部63cの折り曲げられた部分、延伸部63b及び先端部63aは、板部材63dから90度折り曲げられることで起立して配されている。
ガード部61A及びガード部61Bのそれぞれにおいて、ガードプレート63の間隔Gによって、回転刃30側方を覆う、ガードプレート63の先端部63aの高さHが決まる。すなわち、回転刃30へ、作業者の指などが入らないようにするために、ガード部61A及びガード部61Bのそれぞれにおいて、ガードプレート63の間隔Gを狭くすると、その分、先端部63aの高さHが小さくなる。このため、1枚のガード部だけでは、間隔Gを狭くしすぎると、先端部63aの高さHが小さくなりすぎ、先端部63aが回転刃30の側方を覆えなくなる場合がある。
そこで、ガード部61Aとガード部61Bとを2枚重ねることで、間隔Gを狭くしつつ、回転刃30の側方も確実に覆うことができるガード部65を得ることができる。
また、ガードプレート63において、先端部63aの高さHだけでなく、延伸部63bの高さも確保できるため、ガードプレート63により芝を確実に回転刃30へガイドすることができ、また、ガード部65の底面側から回転刃30への異物の混入を、より確実に防止することができる。
このように、ガード部65では、複数のガードプレート63は、ガード部61Aの板部材63dから延伸し、板部材63dから起立するよう折り曲げられているガード部61Aのガードプレート63と、ガード部61Aの板部材63dと重なるガード部61Bの板部材63dから延伸し、ガード部61Bの板部材63dから起立するように折り曲げられているガード部61Bのガードプレート63とを備える。これにより、ガード部65は、ガードプレート63間の配置密度が高いためより安全である。加えて、ガード部65は、ガードプレート63は、板部材63dから折り曲げられて形成されているため、複数のガードプレートを固定する構造が不要となり、ガード機構の軽量化をすることができ、製作及び組立が容易になり、製造コストが安く、信頼性を確保しやすい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るガード機構20は、回転により植物を刈る回転刃30を保護するガード機構20であって、上記回転刃30を覆い、複数のガードプレート23と、上記複数のガードプレート23を支持する支持部22とを備え、上記複数のガードプレート23と上記支持部22とは櫛状に配され、さらに、上記支持部22を、上記回転刃30が配されているベース部材11に、回転自在に接続する回転部24を備えることを特徴とする。
上記構成によると、上記複数のガードプレート23は、上記回転刃30を覆っているため、上記回転刃30が配された芝刈機(ロボット10)において、回転刃30の周囲に安全距離を確保する必要がなく、回転刃30の直径を、芝刈機(ロボット10)の本体(ベース部材11)の幅と同程度まで大きくすることができる。これにより、障害物の際まで刈ることができる回転刃を構成することができる。そして、支持部22及び複数のガードプレート23は、櫛状に配されているため、複数のガードプレート23に沿って植物を相対移動させることで、当該植物を回転刃30の方向へガイドすることができる。さらに、上記回転部24は、上記複数のガードプレート23を支持する支持部22を、上記回転刃30が配されているベース部材11に、回転自在に接続する。これにより、回転刃30が配されている芝刈機が旋回しても、上記ガードプレート23の延伸方向の向きが上記芝刈機の進行方向の向きへと変わるため、上記回転刃30が配されている芝刈機の旋回に伴い上記ガードプレート23と植物との接触抵抗の増加を抑えることができる。
本発明の態様2に係るガード機構20は、上記態様1において、上記回転刃30の回転中心(軸34)と、上記複数のガードプレート23の回転中心とは位置が同じであってもよい。上記構成により、上記回転刃30が配された芝刈機(ロボット10)が旋回しても、上記回転部24により、上記複数のガードプレート23は、上記回転刃30の回転中心(軸34)と同じ位置を回転中心として回転するため、旋回に伴うガードプレート23と植物との接触抵抗の増加を抑えつつ、かつ、ガードプレート23に沿って効率よく植物を回転刃30へガイドすることができる。
本発明の態様3に係るガード機構20Aは、上記態様1又は2において、上記ガードプレート23が回転可能な角度を、所定の範囲内に制限する角度制限部27を備えてもよい。上記構成によると、ガード機構20Aが配された芝刈機(ロボット10A)の旋回時にガードプレート23が回転しすぎることで、再度、ガード機構20Aが配された芝刈機(ロボット10A)が直進し始めたときにガードプレート23と、植物との抵抗が大きくなりすぎることを防止することができる。
本発明の態様4に係るガード機構20は、上記態様1〜3において、上記複数のガードプレートのそれぞれは、一方の端部から他方の端部にかけて延伸しており、上記一方の端部は、上記ガードプレートの延伸方向外向きに突出した形状であってもよい。
上記構成によると、ガード機構20が配された芝刈機(ロボット10)の走行時にガードプレート23が植物間に入りやすくなり、芝とガードプレート23との接触による抵抗を減らすと共に、複数のガードプレート23間に植物をガイドしやすく、回転刃30によって効率的に植物を刈り取りすることができる。
本発明の態様5に係るガード機構20は、上記態様4において、上記回転刃30が回転する回転面と、地面とは略平行であり、上記複数のガードプレート23のうち少なくとも1つは、当該複数のガードプレート23の回転中心より、上記他方の端部側(後端部23d側)に配され、上記地面に近づく方向に突出する突出部(抵抗部23c)を備えていてもよい。
上記構成によると、上記突出部(抵抗部23c)は、上記複数のガードプレート23の回転中心より、上記他方の端部側(後端部23d側)に配され、上記地面に近づく方向に突出するため、上記ガード機構20が配された芝刈機(ロボット10)の旋回時、特に、上記複数のガードプレート23の回転中心より後方側(上記他方の端部(後端部23d)が配されている側)において、上記複数のガードプレート23の延伸方向に沿ってガイドされた植物と、上記突出部(抵抗部23c)との抵抗が強くなる。これにより、芝刈機(ロボット10)の旋回時、複数のガードプレート23全体が、旋回方向に回転する。このため、複数のガードプレート23の延伸方向の向きが、上記ガード機構20が配された芝刈機(ロボット10)の旋回に伴い次第に変化する。これにより、上記ガード機構20が配された芝刈機(ロボット10)の旋回に伴う植物とガードプレート23との接触による抵抗が増加することを防止することができる。
本発明の態様6に係るガード機構20は、上記態様1〜5において、上記複数のガードプレート63は、板部材63dから延伸し、当該板部材63dから起立するよう折り曲げられていてもよい。上記構成によると、複数のガードプレート63を固定する構造が不要となり、ガード機構20の軽量化をすることができ、製作及び組立が容易になり、製造コストが安く、信頼性を確保しやすい。
本発明の態様7に係るガード機構20は、上記態様1〜5において、上記複数のガードプレート63は、第1の板部材から延伸し、当該第1の板部材から起立するよう折り曲げられている第1のガードプレートと、上記第1の板部材と重なる第2の板部材から延伸し、当該第2の板部材から起立するように折り曲げられている第2のガードプレートとを備えてもよい。
上記構成によると、上記第1のガードプレートと上記第2のガードプレートとの配置密度が高く、より安全なガード機構を得ることができ、かつ、第1のガードプレート及び第2のガードプレートそれぞれは、第1の板部材及び第2の板部材のそれぞれから折り曲げて形成されているため、第1のガードプレート(ガードプレート63)及び第2のガードプレート(ガードプレート63)を固定する構造が不要となり、ガード機構20の軽量化をすることができ、製作及び組立が容易になり、製造コストが安く、信頼性を確保しやすい。
本発明の態様8に係る芝刈機(ロボット10)は、上記態様1〜7のガード機構20と、上記回転刃30と、上記ベース部材11とを備えてもよい。上記構成により、障害物の際まで刈ることができる回転刃を備える芝刈機(ロボット10)を得ることができる。加えて、芝刈機(ロボット10)の旋回に伴う上記ガードプレート23と植物との接触抵抗の増加を抑えることができる。
本発明の態様9に係る芝刈機(ロボット10B)は、上記態様8において、バッテリー16を備え、自律走行可能であってもよい。
本発明の態様10に係る芝刈機(ロボット10B)は、上記態様8において、上記ベース部材11Bに対する上記回転刃30の相対的な高さ位置を調整可能な高さ調整部(高さ吸収部36)を備えてもよい。上記構成によると、芝刈機(ロボット10B)が走行中、地面の凹凸や石などの障害物に、ガードプレート23の下面(延伸部23bの底面)が乗り上げた際、高さ吸収部36が縮むことで、ガードプレート23及び回転刃30が上方に退避する。これにより、ガードプレート23が乗り上げたことによる芝刈機(ロボット10B)の浮き上がりを防止することができる。
本発明の態様11に係る芝刈機システム(ロボットシステム1)は、上記態様9に記載の芝刈機(ロボット10)と、上記バッテリー16を充電するための充電装置(ステーション2)とを備えてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、ガード機構及び芝刈機に利用することができる。
1・1A・1B ロボットシステム(芝刈機システム)
2 ステーション(充電装置)
10・10A・10B ロボット(芝刈機)
11・11A・11B ベース部材
11a 開口部
12 従動輪
13 駆動輪
14 ハウジング
15 ワイヤー検出センサ
16 バッテリー
17 モータ
20・20A ガード機構
21 ガード部
22 支持部
23 ガードプレート
23a 先端部
23b 延伸部
23c 抵抗部
23d 後端部
24 回転部
25 ビス
27 角度制限部
30 回転刃
34 軸
35 接続部材
36 吸収部
37 ガード機構支持部
38 高さ調整部
61 ガード部
61A・61B ガード部
61a・61b 接続部
63 ガードプレート(第1のガードプレート・第2のガードプレート)
63d 板部材(第1の板部材・第2の板部材)
63e 開口部
65 ガード部

Claims (9)

  1. 回転により植物を刈る回転刃を保護するガード機構であって、
    上記回転刃を覆う複数のガードプレートと、
    上記複数のガードプレートを支持する支持部とを備え、
    上記複数のガードプレートと上記支持部とは櫛状に配され、
    さらに、上記支持部を、上記回転刃が配されているベース部材に、回転自在に接続する回転部を備えることを特徴とするガード機構。
  2. 上記回転刃の回転中心と、上記複数のガードプレートの回転中心とは位置が同じであることを特徴とする請求項1に記載のガード機構。
  3. 上記ガードプレートが回転可能な角度を、所定の範囲内に制限する角度制限部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のガード機構。
  4. 上記複数のガードプレートのそれぞれは、一方の端部から他方の端部にかけて延伸しており、上記一方の端部は、上記ガードプレートの延伸方向外向きに突出した形状であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のガード機構。
  5. 上記回転刃が回転する回転面と、地面とは略平行であり、
    上記複数のガードプレートのうち少なくとも1つは、当該複数のガードプレートの回転中心よりも、上記他方の端部側に配され、上記地面に近づく方向に突出する突出部を備えていることを特徴とする請求項4に記載のガード機構。
  6. 上記複数のガードプレートは、板部材から延伸し、当該板部材から起立するように折り曲げられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のガード機構。
  7. 上記複数のガードプレートは、第1の板部材から延伸し、当該第1の板部材から起立するように折り曲げられている第1のガードプレートと、上記第1の板部材と重なる第2の板部材から延伸し、当該第2の板部材から起立するように折り曲げられている第2のガードプレートとを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のガード機構。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のガード機構と、上記回転刃と、上記ベース部材とを備える芝刈機。
  9. バッテリーを備え、自律走行可能であることを特徴とする請求項8に記載の芝刈機。
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