JP2016208416A - コミュニケーションシステムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータによる対話装置の制御を確保しつつ、対話の当事者双方が、より適切な状況で映像を見ながらコミュニケーションを図ることができる、コミュニケーションシステムを提供する。
【解決手段】コミュニケーションシステム1は、映像表示部と映像撮影部とをそれぞれ有する遠隔操作端末10及びテレプレゼンスロボット20を備え、各装置の映像撮影部の撮影映像を他方の装置の映像表示部に表示させるシステムである。テレプレゼンスロボット20は、移動機構をさらに有し、テレプレゼンスロボット20と第1の対話者との間の対面距離が所定距離以上となり、かつ、各装置の映像表示部の表示映像が、第1の対話者及び遠隔操作端末10側の第2の対話者それぞれにとって適した表示となるように、移動機構によるテレプレゼンスロボット20の移動と、各装置の映像表示部の表示とを制御する制御手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コミュニケーションシステムおよびその制御方法に関する。
近年、遠隔操作技術とロボット技術とを組み合わせて、人が遠方からある場所で存在(プレゼンス)するように相手側に感じさせながらコミュニケーションをとることができるコミュニケーションシステムが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
上述したようなコミュニケーションシステムでは、対話の一方(オペレータ)の側および他方(現地対話者)の側にそれぞれ、映像表示部と映像撮影部とを有する対話装置が設けられる。対話装置はそれぞれ、自装置の映像撮影部の撮影映像を他方の装置の映像表示部に表示させる。さらに、現地対話者側の対話装置には移動機構が設けられており、オペレータは、遠隔操作により現地対話者側の対話装置を移動させることで、オペレータが主体となって、誰とコミュニケーションをとるか、どこの場所にいくのかを制御することができる。オペレータが現地対話者側の対話装置を主体的に制御することで、対話の相手側にオペレータの存在をより感じさせながらコミュニケーションを図ることができる。
Mixing metaphors in mobile remote presence, Takayama et al., CSCW2012
上述したようなコミュニケーションシステムでは、例えば、現地対話者側の対話装置と現地対話者との間の距離(以下、対面距離と称する)が大きすぎると、オペレータ側の対話装置の映像表示部の表示映像において現地対話者が小さくなりすぎたり、現地対話者が現地対話者側の対話装置の映像表示部の表示映像を見にくくなったりする。そのため、対面距離を適切に保つことが重要である。ここで、オペレータにとって適切な対面距離と現地対話者にとって適切な対面距離とは異なることがあり、オペレータおよび現地対話者の双方が、より適切な状況で映像を見ながらコミュニケーションを図ることが難しいという課題がある。
また、上述したようなコミュニケーションシステムでは、オペレータによる現地対話者側の対話装置の制御を確保するために、現地対話者が現地対話者側の対話装置に触れることができないことが好ましい。しかしながら、非特許文献1においては、この点について考慮されていないという課題がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、オペレータによる対話装置の制御を確保しつつ、対話の当事者双方が、より適切な状況で映像を見ながらコミュニケーションを図ることができるコミュニケーションシステムおよびその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るコミュニケーションシステムは、映像表示部と映像撮影部とをそれぞれ有する第1の対話装置および第2の対話装置を備え、前記第1の対話装置および第2の対話装置それぞれの映像撮影部の撮影映像を他方の対話装置の映像表示部に表示させるコミュニケーションシステムであって、前記第1の対話装置は、移動機構をさらに有し、前記第1の対話装置側の第1の対話者と前記第1の対話装置との間の距離である対面距離が所定距離以上となり、かつ、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示映像が、前記第1の対話者および前記第2の対話装置側の第2の対話者それぞれにとって適した表示となるように、前記移動機構による前記第1の対話装置の移動と、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示とを制御する制御手段を備える。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る制御方法は、映像表示部と映像撮影部と移動機構とを有する第1の対話装置と、映像表示部と映像撮影部とを有する第2の対話装置とを備え、前記第1の対話装置および第2の対話装置それぞれの映像撮影部の撮影映像を他方の対話装置の映像表示部に表示させるコミュニケーションシステムの制御方法であって、前記第1の対話装置側の第1の対話者と前記第1の対話装置との間の距離である対面距離が所定距離以上となり、かつ、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示映像が、前記第1の対話者および前記第2の対話装置側の第2の対話者それぞれにとって適した表示となるように、前記移動機構による前記第1の対話装置の移動と、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示とを制御するステップを含む。
本発明に係るコミュニケーションシステムおよびその制御方法によれば、オペレータによる対話装置の制御を確保しつつ、対話の当事者双方が、より適切な状況で映像を見ながらコミュニケーションを図ることができる。
本発明の一実施形態に係るコミュニケーションシステムの構成を示す図である。 図1に示すテレプレゼンスロボットの外観斜視図である。 図1に示すサーバの構成を示すブロック図である。 図1に示すサーバの動作を説明するための図である。 図1に示すサーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示すサーバの動作の別の一例を示すフローチャートである。 図1に示すサーバの動作の別の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコミュニケーションシステム1の構成を示す図である。本実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、遠隔地にある対話者同士が、相手側の映像を見ながら対話を行うことができ、さらに、対話者の一方であるオペレータが、対話者の他方である現地対話者側の対話装置を制御することができるシステムである。
図1に示すコミュニケーションシステム1は、遠隔操作端末10と、テレプレゼンスロボット20と、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20と通信可能なサーバ30とを有する。
遠隔操作端末10は、オペレータ(第2の対話者)側に設けられる対話装置(第2の対話装置)である。遠隔操作端末10は、映像表示部と、オペレータが映像表示部の表示を見ている状態でオペレータを撮影可能な映像撮影部とを備える。遠隔操作端末10は、映像撮影部の撮影映像の映像データをサーバ30に送信するとともに、サーバ30から送信されてきた映像データに示される映像を映像表示部に表示する。また、遠隔操作端末10は、テレプレゼンスロボット20を遠隔操作するための入力を受け付け、サーバ30に送信する。遠隔操作端末10の具体例としては、カメラ機能を備えたタブレット端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどがある。
テレプレゼンスロボット20は、現地対話者(第1の対話者)側に設けられる対話装置(第1の対話装置)である。テレプレゼンスロボット20は、映像表示部と、現地対話者が映像表示部の表示を見ている状態で現地対話者を撮影可能な映像撮影部と、テレプレゼンスロボット20を移動させる移動機構と、テレプレゼンスロボット20と現地対話者との距離である対面距離を測定する測距センサとを備える。テレプレゼンスロボット20は、映像撮影部の撮影映像の映像データをサーバ30に送信するとともに、サーバ30から送信されてきた映像データに示される映像を映像表示部に表示する。また、テレプレゼンスロボット20は、テレプレゼンスロボット20を遠隔操作するための信号をサーバ30から受信すると、その信号に従い動作する。また、テレプレゼンスロボット20は、測距センサにより対面距離を測定し、測定結果をサーバ30に送信する。
図2は、テレプレゼンスロボット20の外観斜視図である。
図2に示すように、テレプレゼンスロボット20は、例えば、映像表示部21および映像撮影部22を備えたスマートフォンやタブレット端末などの通信装置23が、通信装置23との通信機能を有する台車型装置24に搭載されて構成される。台車型装置24には測距センサ25が設けられており、測距センサ25による対面距離の測定結果は、通信装置23に送信される。通信装置23は、映像撮影部22の撮影映像の映像データや、測距センサ25による対面距離の測定結果などをサーバ30に送信する。また、通信装置23は、サーバ30から遠隔操作端末10の撮影映像の映像データを受信すると、その映像データに示される映像を映像表示部21に表示させる。
図1を再び参照すると、サーバ30は、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれから送信されてきた映像データを、他方の装置に送信する。また、サーバ30は、対面距離が所定距離(現地対話者がテレプレゼンスロボット20に触れることができない距離)以上となり、かつ、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれの映像表示部の表示映像が、オペレータおよび現地対話者それぞれにとって適した表示となるように、テレプレゼンスロボット20の移動機構による移動と、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれの映像表示部の表示(例えば、倍率)とを制御する信号を、制御対象の装置に送信する。
図3は、サーバ30の要部構成を示すブロック図である。
図3に示すサーバ30は、制御手段31を有する。
制御手段31は、遠隔操作端末10から映像データ(オペレータ側の映像を示す映像データ)を受信すると、その映像データをテレプレゼンスロボット20に送信する。また、制御手段31は、テレプレゼンスロボット20から映像データ(現地対話者側の映像を示す映像データ)を受信すると、その映像データを遠隔操作端末10に送信する。
また、制御手段31は、遠隔操作端末10から受信した遠隔操作端末10へのキー入力や、テレプレゼンスロボット20から受信した対面距離の測定結果などに基づき、テレプレゼンスロボット20の移動機構の駆動を制御する移動指示信号や、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれの映像表示部の表示を制御する信号を制御対象の装置に送信する。
次に、サーバ30の動作について説明する。
図4は、サーバ30の動作を概念的に示す図である。図4において、横軸は、テレプレゼンスロボット20と現地対話者との距離を示す。
上述したように、オペレータにとって適した対面距離と現地対話者にとって適した対面距離とは異なることがある。以下では、オペレータにとって適した対面距離をオペレータ適切距離と称し、現地対話者にとって適した対面距離を現地対話者適切距離と称する。また、現地対話者がテレプレゼンスロボット20に直接触れることができない距離を制御距離と称する。制御距離は、テレプレゼンスロボット20を移動させることで確保すべき対面距離である。なお、制御距離は、一定値としてもよいし、現地対話者の身長などから算出した値であってもよい。
図4においては、現地対話者適切距離<制御距離<オペレータ適切距離であり、現在の対面距離が現地対話者適切距離と制御距離との間にあるとする。なお、現地対話者適切距離、制御距離およびオペレータ適切距離の大きさは、この順に限られるものではない。
この場合、現在の対面距離が制御距離よりも小さいため、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20を現地対話者から遠ざける方向にテレプレゼンスロボット20を移動させる。こうすることで、テレプレゼンスロボット20と現地対話者との間に、現地対話者がテレプレゼンスロボット20に直接触れることができない距離を保つことができる。しかしながら、テレプレゼンスロボット20を現地対話者から遠ざけることで、対面距離が現地対話者適切距離から離れ、現地対話者にとってはテレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示が小さく、見にくくなってしまうことがある。そこで、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示を拡大させる。こうすることで、テレプレゼンスロボット20が現地対話者から遠ざかっても、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示は拡大されるので、見かけ上、対面距離を現地対話者適切距離に近づけることができ、現地対話者は、より適切な状況で映像を見ることができる。
図4に示す例では、対面距離が制御距離となるようにテレプレゼンスロボット20を移動させても、対面距離はオペレータ適切距離には達していない。そのため、オペレータにとっては、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像において現地対話者が小さくしか表示されておらず、見にくいことが考えられる。そこで、サーバ30はさらに、遠隔操作端末10の映像表示部の表示を拡大させてもよい。こうすることで、遠隔操作端末10の映像表示部の表示は拡大されるので、見かけ上、対面距離をオペレータ適切距離に近づけることができ、オペレータは、より適切な状況で映像を見ることができる。
なお、サーバ30は、現地対話者の行動(現地対話者の歩行による位置の移動など)に基づき、現地対話者適切距離を推定する。具体的には、サーバ30は、測距センサ25の測定結果から、テレプレゼンスロボット20を現地対話者から遠ざけても、現地対話者がテレプレゼンスロボット20に近づいてくると判定した場合には、現地対話者が対面距離を近づけたいと考えていると判定し、現在の現地対話者適切距離よりも短い値を現地対話者適切距離として設定する。
このように、現地対話者がテレプレゼンスロボット20に向かって近づいているか否かにより現地対話者適切距離を推定することで、現地対話者はテレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示が小さくて見にくい場合には、テレプレゼンスロボット20に向かって近づくことで、現地対話者の意図に沿った現地対話者適切距離が設定される。そのため、直観的な現地対話者適切距離の設定が可能となる。
また、サーバ30は、オペレータの行動(例えば、遠隔操作端末10へのキー入力、オオペレータの姿勢の変化など)に基づき、オペレータ適切距離を推定する。具体的には、サーバ30は、遠隔操作端末10の映像撮影部の撮影画像におけるオペレータの顔の大きさの変化に基づき、オペレータの姿勢の変化(前のめりになったか、後ろに引いたか)を検出する。そして、サーバ30は、オペレータが前のめりになったと判定した場合には、オペレータが対面距離を近づけたいと考えていると判定し、現在のオペレータ適切距離よりも短い値をオペレータ適切距離として設定する。一方、サーバ30は、オペレータが後ろに引いたと判定した場合には、オペレータが対面距離を離したいと考えていると判定し、現在のオペレータ適切距離よりも長い値をオペレータ適切距離として設定する。
また、サーバ30は、オペレータによる遠隔操作端末10へのキー入力に基づき、オペレータ適切距離を判定してもよい。具体的には、サーバ30は、オペレータが所定のキー、例えば、「+」キーを押下した場合には、オペレータが対面距離を近づけたいと考えていると判定し、現在のオペレータ適切距離よりも短い値をオペレータ適切距離として設定する。一方、サーバ30は、オペレータが所定のキー、例えば、「−」キーを押下した場合には、オペレータが対面距離を離したいと考えていると判定し、現在のオペレータ適切距離よりも長い値をオペレータ適切距離として設定する。
次に、サーバ30(制御手段31)の動作の詳細について説明する。
図5は、サーバ30の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20の測距センサ25の測定値(センサ値)が安定しているか否かを判定する(ステップS101)。
測距センサ25のセンサ値が安定していないと判定した場合には(ステップS101:No)、サーバ30は、ステップS101の処理を繰り返す。
測距センサ25のセンサ値が安定していると判定した場合には(ステップS101:Yes)、サーバ30は、測距センサ25により測定された現在の対面距離が制御距離より大きいか否かを判定する(ステップS102)。
現在の対面距離が制御距離より大きくないと判定した場合には(ステップS102:No)、サーバ30は、対面距離が大きくなるようにテレプレゼンスロボット20を移動させる旨を示す移動指示信号をテレプレゼンスロボット20に送信し、テレプレゼンスロボット20を現地対話者から離す。また、テレプレゼンスロボット20を現地対話者から離すことで、現地対話者にとっては、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示が小さくなり見にくくなるので、サーバ30は、映像表示部の表示映像を拡大させる(ステップS103)。なお、テレプレゼンスロボット20の移動量および映像表示部の表示映像の拡大量は予め設定された値である。
次に、サーバ30は、対面距離が伸びたか否かを判定する(ステップS104)。
対面距離が伸びたと判定した場合には(ステップS104:Yes)、すなわち、現地対話者がテレプレゼンスロボット20に向かって移動していない場合には、現地対話者は、映像表示部の表示が見にくいということが無いため、その場にとどまっていると考えられる。そのため、サーバ30は、調整動作を終え、ステップS102の処理に戻る。
対面距離が伸びていないと判定した場合には(ステップS104:No)、すなわち、現地対話者がテレプレゼンスロボット20に向かって移動している場合には、現地対話者は、映像表示部の表示が見にくく、テレプレゼンスロボット20に向かって移動していると考えられる。そこで、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整(映像の拡大)が可能であるか否かを判定する(ステップS105)。
テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であると判定した場合には(ステップS105:Yes)、サーバ30は、ステップS103におけるテレプレゼンスロボット20の位置および映像表示部の表示映像の映像サイズの調整を所定回数だけ試行したか否かを判定する(ステップS106)。
ステップS103における調整を所定回数だけ試行していないと判定した場合には(ステップS106:No)、サーバ30は、ステップS103の処理に戻る。
テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能でないと判定した場合(ステップS105:No)、および、ステップS103における調整を所定回数だけ試行したと判定した場合には(ステップS106:Yes)、サーバ30は、後述するステップS107の処理に進む。
現在の対面距離が制御距離より大きいと判定した場合には(ステップS102:Yes)、サーバ30は、オペレータから対面距離を更に離す旨が入力されたか否かを判定する(ステップS107)。なお、対面距離を更に離す旨の入力としては、上述したように、遠隔操作端末10の「−」キーの押下、オペレータの姿勢が後ろに引くように変化したことなどがある。
対面距離を更に離す旨が入力されたと判定した場合には(ステップS107:Yes)、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であるか否かを判定する(ステップS108)。
テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であると判定した場合には(ステップS108:Yes)、サーバ30は、対面距離が大きくなるようにテレプレゼンスロボット20を移動させる旨を示す移動指示信号をテレプレゼンスロボット20に送信し、テレプレゼンスロボット20を現地対話者から離す。また、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズを変更(例えば、拡大)する(ステップS109)。
対面距離を更に離す旨が入力されていないと判定した場合には(ステップS107:No)、サーバ30は、対面距離を近づける旨が入力されたか否かを判定する(ステップS110)。なお、対面距離を近づける旨の入力としては、上述したように、遠隔操作端末10の「+」キーの押下、オペレータの姿勢が前のめりに変化したことなどがある。
対面距離を近づける旨が入力されていないと判定した場合には(ステップS110:No)、サーバ30は、ステップS101の処理に戻る。
テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能でないと判定した場合(ステップS108:No)、および、対面距離を近づける旨が入力されたと判定した場合には(ステップS110:Yes)、サーバ30は、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であるか否かを判定する(ステップS111)。
遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能でないと判定した場合には(ステップS111:No)、サーバ30は、ステップS101の処理に戻る。
遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であると判定した場合には(ステップS111:Yes)、サーバ30は、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズを変更(拡大)する(ステップS112)。なお、対面距離を近づける旨が入力された場合には、オペレータは、現地対話者の映像の拡大を要求していると考えられる。この場合、テレプレゼンスロボット20を現地対話者に近づけることで、現地対話者の映像の拡大させることも考えられる。しかしながら、テレプレゼンスロボット20を現地対話者に近づけると、対面距離が制御距離以下となることもある。そのため、サーバ30は、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像を拡大させることで、見かけ上の対面距離をオペレータ最適距離に近づけ、より適切な状況でオペレータが映像を見ることができるようにする。
図5においては、サーバ30は、制御距離、現地対話者適切距離およびオペレータ適切距離を考慮して、対面距離と、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれの映像表示部の表示とを調整する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。
図6は、サーバ30が、制御距離および現地対話者適切距離を考慮して、対面距離およびテレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示の調整を行う場合の動作を示すフローチャートである。なお、図6において、図5と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
現在の対面距離が制御距離より大きくなく(ステップS102:No)、テレプレゼンスロボット20を移動させても対面距離が伸びていないと判定した場合には(ステップS104:No)、サーバ30は、ステップS103における調整を所定回数だけ試行したか否かを判定する(ステップS201)。
ステップS103における調整を所定回数だけ試行していないと判定した場合には(ステップS201:No)、サーバ30は、ステップS103の処理に戻る。
一方、現在の対面距離が制御距離より大きいと判定した場合(ステップS102:Yes)、および、ステップS103における調整を所定回数だけ試行したと判定した場合には(ステップS201:Yes)、サーバ30は、ステップS101の処理に戻る。
図5および図6においては、サーバ30は、制御距離を考慮して、対面距離および表示の調整を行う場合の動作について説明したが、これに限られるものではない。対面距離を制御距離より大きくする必要が必ずしも無い場合には、制御距離を考慮せず、オペレータ適切距離および現地対話者適切距離だけを考慮して、対面距離および表示の調整を行ってもよい。図7は、制御距離を考慮しない場合のサーバ30の動作を示すフローチャートである。
まず、サーバ30は、対面距離を離す旨あるいは対面距離を縮める旨のオペレータ入力があるか否かを判定する(ステップS301)。なお、対面距離を更に離す旨の入力としては、上述したように、遠隔操作端末10の「−」キーの押下、オペレータの姿勢が後ろに引くように変化したことなどがある。また、対面距離を近づける旨の入力としては、上述したように、遠隔操作端末10の「+」キーの押下、オペレータの姿勢が前のめりに変化したことなどがある。
オペレータ入力が無い場合には(ステップS301:No)、サーバ30は、ステップS301の処理を繰り返す。
オペレータ入力がある場合には(ステップS301:Yes)、サーバ30は、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であるか否かを判定する(ステップS302)。
テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であると判定した場合には(ステップS302:Yes)、サーバ30は、後述するステップS304における調整を所定回数だけ試行したか否かを判定する(ステップS303)。
ステップS304における調整を所定回数だけ試行していないと判定すると(ステップS303:No)、サーバ30は、対面距離を離す(対面距離を縮める)旨が入力された場合には、テレプレゼンスロボット20と現地対話者との距離を離す(縮める)とともに、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の映像表示を拡大(縮小)する(ステップS304)。
次に、サーバ30は、対面距離を離す(対面距離を縮める)旨が入力された場合には、対面距離が伸びたか否か(縮んだか否か)を判定する(ステップS305)。
対面距離が伸びていない(縮んでいない)と判定した場合には(ステップS305:No)、サーバ30は、ステップS302の処理に戻る。
テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能でないと判定した場合(ステップS302:No)、および、ステップS304における調整を所定回数だけ試行したと判定した場合には(ステップS303:Yes)、サーバ30は、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であるか否かを判定する(ステップS306)。
遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能でないと判定した場合には(ステップS306:No)、サーバ30は、ステップS301の処理に戻る。
遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズの調整が可能であると判定した場合には(ステップS306:Yes)、サーバ30は、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズを変更(拡大あるいは縮小)し(ステップS307)、ステップS301の処理に戻る。
なお、図7においては、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズを調整した後に、遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズを調整する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。遠隔操作端末10の映像表示部の表示映像の映像サイズを調整した後に、テレプレゼンスロボット20の映像表示部の表示映像の映像サイズを調整してもよい。
また、本実施形態においては、サーバ30が制御手段31を備える例を用いて説明したが、これに限られるものではなく、遠隔操作端末10あるいはテレプレゼンスロボット20が制御手段31を備えていてもよい。
このように、本実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、映像表示部と映像撮影部とを有する遠隔操作端末10(第2の対話端末)と、映像表示部と映像撮影部と移動機構とを有するテレプレゼンスロボット20(第1の対話端末)とを備え、各対話装置の映像撮影部の撮影映像を他方の対話装置の映像表示部に表示させる。さらに、コミュニケーションシステム1は、テレプレゼンスロボット20と現地対話者との間の距離である対面距離が所定距離以上となり、かつ、各対話装置の映像表示部の表示映像が、現地対話者およびオペレータそれぞれにとって適した表示となるように、移動機構によるテレプレゼンスロボット20の移動と、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれの映像表示部の表示と、を制御する制御手段31を備える。
そのため、テレプレゼンスロボット20と現地対話者との間に、所定距離(現地対話者がテレプレゼンスロボット20に直接触れることができない距離)以上の間隔を確保することができるので、オペレータによる対話装置(テレプレゼンスロボット20)の制御を確保することができる。また、遠隔操作端末10およびテレプレゼンスロボット20それぞれの映像表示部による表示が、現地対話者およびオペレータそれぞれにとって適した表示となるので、対話の当事者双方が、より適切な状況で映像を見ながらコミュニケーションを図ることができる。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロックあるいはステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックあるいはステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 コミュニケーションシステム
10 遠隔操作端末
20 テレプレゼンスロボット
21 映像表示部
22 映像撮影部
23 通信装置
24 台車型装置
25 測距センサ
30 サーバ
31 制御手段

Claims (3)

  1. 映像表示部と映像撮影部とをそれぞれ有する第1の対話装置および第2の対話装置を備え、前記第1の対話装置および第2の対話装置それぞれの映像撮影部の撮影映像を他方の対話装置の映像表示部に表示させるコミュニケーションシステムであって、
    前記第1の対話装置は、移動機構をさらに有し、
    前記第1の対話装置側の第1の対話者と前記第1の対話装置との間の距離である対面距離が所定距離以上となり、かつ、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示映像が、前記第1の対話者および前記第2の対話装置側の第2の対話者それぞれにとって適した表示となるように、前記移動機構による前記第1の対話装置の移動と、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示とを制御する制御手段を備えることを特徴とするコミュニケーションシステム。
  2. 請求項1記載のコミュニケーションシステムにおいて、
    前記制御手段は、前記第1の対話装置を移動させた後、前記対面距離が縮まらない場合には、前記第1の対話装置の映像表示部の表示が前記第1の対話者にとって適切であると判定することを特徴とするコミュニケーションシステム。
  3. 映像表示部と映像撮影部と移動機構とを有する第1の対話装置と、映像表示部と映像撮影部とを有する第2の対話装置とを備え、前記第1の対話装置および第2の対話装置それぞれの映像撮影部の撮影映像を他方の対話装置の映像表示部に表示させるコミュニケーションシステムの制御方法であって、
    前記第1の対話装置側の第1の対話者と前記第1の対話装置との間の距離である対面距離が所定距離以上となり、かつ、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示映像が、前記第1の対話者および前記第2の対話装置側の第2の対話者それぞれにとって適した表示となるように、前記移動機構による前記第1の対話装置の移動と、前記第1の対話装置および前記第2の対話装置それぞれの映像表示部の表示とを制御するステップを含む制御方法。
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