JP2016207035A - 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】計算精度を高めることが可能な情報処理装置等を提供する。【解決手段】第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得する取得部と、取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する生成部とを備え、前記生成部は、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの成す角度に基づき、補間磁化ベクトルを生成する。【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
従来、様々な磁気特性分析方法が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特開2004−184234号公報 特開2003−98241号公報 特開2012−33116号公報
しかしながら、従来の方法では計算誤差が大きいという問題がある。
一つの側面では、計算精度を高めることが可能な情報処理装置等を提供することを目的とする。
一つの案では、第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得する取得部と、取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する生成部とを備える。
一つの側面では、計算精度を高めることが可能となる。
情報処理装置のハードウェア群を示すブロック図である。 マイクロ磁化により磁性体をモデル化した状態を示す説明図である。 磁化ベクトルを示す説明図である。 磁化ベクトルを示す説明図である。 磁化ベクトルの勾配の変化を示すグラフである。 中間磁化ベクトルを示す説明図である。 中間磁化との対比を示すグラフである。 磁化ベクトルを示す説明図である。 補間磁化ベクトルを示す説明図である。 補間磁化ベクトルとの対比を示すグラフである。 補間磁化ベクトルの生成処理の手順を示すフローチャートである。 磁化ベクトルを示す説明図である。 磁化ベクトルを示すグラフである。 磁化ベクトルを示す説明図である。 交換結合磁界の算出手順を示すフローチャートである。 交換結合磁界の算出手順を示すフローチャートである。 実験に用いたメッシュを示す説明図である。 6面体における保持力の変化を示すグラフである。 4面体における保持力の変化を示すグラフである。 上述した形態のコンピュータの動作を示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係るコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理装置1のハードウェア群を示すブロック図である。情報処理装置1は、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、またはスマートフォン等である。以下情報処理装置1をコンピュータ1という。コンピュータ1は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、記憶部15、通信部16、及び、時計部18等を含む。
CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部13はマウスまたはキーボード、マウスまたはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。時計部18は日時情報をCPU11へ出力する。通信部16は通信モジュールであり、図示しない他のコンピュータとの間でインターネット等の通信網Nを介して、情報の送受信を行う。記憶部15はハードディスクまたは大容量メモリであり、制御プログラム15P等を記憶する。
図2はマイクロ磁化により磁性体をモデル化した状態を示す説明図である。マイクロマグネティックスシミュレーションは、図2に示すように磁性体を小さな磁石の集合としてモデル化し、磁区状態を数値シミュレーションする手法である。マイクロマグネティクス(以下、マイクロ磁化)とは個々の小さな磁石に対応する。計算コストの観点からマイクロマグネティクスシミュレーションでは実際の原子サイズオーダーのメッシュを使用せず、数nmのメッシュを使用する。一般に用いられるメッシュサイズでは、隣接するメッシュの磁化ベクトルの成す角が小さくなるようメッシュサイズを調整し、磁化方向はほぼ連続とみなされるよう計算される。
マイクロ磁化の運動を支配する方程式(支配方程式、以下LLG(Landau-Lifshitz-Gilbert)方程式という)を数1に示す。
Figure 2016207035
有効磁界Heffは、数2に示す通り、外部磁界Hout、反磁界Hdemag、異方性磁界Han、及び磁気交換結合磁界Hexを含む複数の磁界ベクトルの合成である。
Figure 2016207035
マイクロ磁化が受ける磁界は、外部磁界Hout、数3で示す反磁界Hdemag、数4で示す異方性磁界Han、数5で示す磁気交換結合磁界Hexである。なお、φは静磁ポテンシャル、Msは飽和磁化、Kuは磁気異方性定数、uは磁気異方性ベクトル(ベクトルについては、上付き矢印の記載を適宜省略する)である。Aは交換結合定数である。磁気交換結合磁界Hexは、本来隣接する原子間に作用する力である。原子間距離より大きいサイズでメッシュ分割された解析モデルを用いて、計算精度を維持した解析を行うためには、隣接する磁化ベクトルの角度変化がある程度小さくなるようにメッシュ分割する。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
Figure 2016207035
続いて、線形陰解法について説明する。線形陰解法は、磁化ベクトルの常微分方程式であるLLG方程式に陰解法を適用することで時間刻みを大きくし、計算を高速化することが可能な手法である。LLG方程式は磁化ベクトルに対して非線形であるためそのままでは磁化ベクトルに対して線形方程式で表現できない。異方性磁界と交換結合磁界に含まれる磁化ベクトルに次の時間ステップの磁化ベクトルmn+1を用いて線形化する。数1で示したLLG方程式は、右辺に未知数となる磁化ベクトルmの1乗の項と2乗の項がある。
異方性磁界Hanと交換結合磁界Hexもmの1乗で表現できるため、LLG方程式の右辺はmの2乗および3乗の項となる。LLG方程式はmに関して非線形方程式であるが、異方性磁界と交換結合磁界に現れるmを陰的(mn+1)に扱い、それ以外のmを陽的(mn)に扱うことで、mn+1に関して線形化することができる。以下に、線形陰解法に関する式の導出について説明する。数6で示すベクトル解析の公式を、LLG方程式の右辺第2項に適用することにより、数7で表現することができる。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
LLG方程式の右辺第1項(歳差運動)を無視(=0)し、右辺第2項(摩擦項)に数7を代入し、ダンピングコンスタントα=1として書き直すことにより、数8で表現することができる。
Figure 2016207035
数8を複数のメッシュ(i=0〜N)の磁化miに関し線形陰解法を適用すると数9となる。
Figure 2016207035
次いで、mn+1に関する項を左辺に移行し、mnに関する項を右辺に移項する。ここで有効磁界Heffの中で、異方性磁界Hanと磁気交換結合磁界Hexがmn+1の線形結合で表現できるため、左辺に移行し、それ以外の外部磁界Houtと反磁界Hdemagを右辺に移項する。移項した数9の左辺と右辺はそれぞれ数10、数11で示すことができる。なお、数10の{}内の前側の[]内に示す式は異方性磁界に寄与し、後ろ側の[]内に示す式は交換結合磁界に寄与する。以下では、前側の[]内の係数行列をGan、後ろ側の[]内の係数行列をGexという。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
図3は磁化ベクトルを示す説明図である。線形陰解法は、磁化ベクトルmi n+1に関する連立方程式を係数行列で表現し、大規模な連立方程式を解くことで解mi n+1を求める。着目する磁化ベクトルmiに対する交換結合による磁界のx軸方向成分は、隣接の磁化ベクトルmjとの重心間の距離Lij、面積dSj、単位方向ベクトルlj、面の法線ベクトルnjおよび自身の要素の体積dViに依存して数12となる。
Figure 2016207035
向きを一般化した場合、交換結合による磁界は数13で表すことができる。
Figure 2016207035
交換結合による磁界Hexは、隣接する磁化ベクトルmjの向きに依存する。線形陰解法の式を行列で表現すると数14となる。
Figure 2016207035
ここでベクトルGijは前のステップのベクトルmi nに依存する3×3の行列、ベクトルFiは前のステップのベクトルmi nに依存する3×1のベクトルである。数15を計算することで、次のステップn+1の磁化ベクトルmi n+1を計算することができる。
Figure 2016207035
またベクトルFiは数16により求めることができる。
Figure 2016207035
以下では、異方性磁界と交換結合磁界による係数行列を計算する。異方性時間に関係する数10における係数行列Ganは数17を通じて数18で表せ、最終的に数19で表すことができる。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
Figure 2016207035
交換結合磁界に関係する数10の係数行列Gexは数20を通じて数21及び22で表すことができる。ここでiは自身の要素、jは隣接する要素からの寄与を意味する。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
Figure 2016207035
数10、数11、及び数21より、離接の寄与を陽に含めて行列で表現すると数23となる。隣接の磁化ベクトルmj n+1を左辺の行列に含めることで、時間刻みを大きくしても安定に計算が可能になる。
Figure 2016207035
I/Δt、異方性、および隣接の寄与を考慮した交換結合の行列の和をGとして全ての要素iに対する全体の行列を表現すると数24で表すことができる。
Figure 2016207035
この全体の連立方程式を解くことで、次の時刻の磁化ベクトルを数25に示すとおり求めることができる。
Figure 2016207035
図4は磁化ベクトルを示す説明図である。続いて中間磁化について説明する。磁化ベクトルMは単位磁化ベクトルmと飽和磁化Msの積M=Msmで表現できる。以下では、単位磁化ベクトルmについて述べる。磁化iに対する隣接の磁化jによる交換結合による磁界は、磁化ベクトルの数26で示す勾配に比例する(数13参照)。
Figure 2016207035
磁化ベクトルmiを回転させるトルクは、勾配のY軸成分が大きく寄与する。そこで、以下ではΔx=1と簡単化して、勾配のY軸方向成分のみを考える。従来の微分の考えでそのまま勾配を計算すると、回転角度θが90[deg]を超えると勾配のY成分が減衰する。
図5は磁化ベクトルの勾配の変化を示すグラフである。図9のグラフは横軸を2つの磁化ベクトルの成す角θとして、従来の手法で計算した磁化ベクトルの勾配のY軸成分をプロットしたものである。図5の点線で示すように、角度90度を超えた場合、減衰が発生し、計算誤差が大きくなる問題がある。
メッシュの幅を小さくした場合、隣接し合う磁化ベクトルの成す角が小さくなるため、交換結合による磁界を高精度に計算することが可能となる。ただし、メッシュの幅を小さくした場合、全体のメッシュ数が大きくなるため、計算時間が増加する。多少メッシュ幅が大きくても、高精度に交換結合(磁化ベクトルの勾配)による磁界を計算する手法として、中間磁化ベクトルが存在する。
図6は中間磁化ベクトルを示す説明図である。中間磁化ベクトルmijは、2つの磁化ベクトルの間に配置した仮想的な磁化ベクトルである。中間磁化ベクトルは、数27に示すとおり、2つの磁化ベクトルを補間した仮想的な磁化ベクトルをその長さで規格化(長さ=1)したものである。中間磁化ベクトルを用いて磁界の勾配を計算することで、勾配の減衰を抑制することができる。
Figure 2016207035
ここでcは、数28で示すとおり、図3の磁化ベクトルmijが配置される位置を距離で規格化した値である。
Figure 2016207035
中間磁化を用いた交換結合による磁界は数29で表すことができる。
Figure 2016207035
中間磁化を用いて勾配を計算した場合、角度が大きくなっても減衰が少なくなる。つまり、中間磁化を用いることで、従来手法に比べて大きい角度の磁化変化まで高精度に勾配を計算することができるため、同じ精度の計算をより大きいメッシュ間隔で計算可能となる。
図7は中間磁化との対比を示すグラフである。図7のグラフでは、横軸を2つの磁化ベクトルの成す角θとして、“従来の手法”と“中間磁化”の手法で計算した磁化ベクトルの勾配のY軸成分をプロットした。中間磁化を用いることで、実線で示す従来手法に比べて磁化ベクトルの勾配計算精度が向上する。しかしながら、点線で示す中間磁化は、成す角θが180[deg]の近くでは勾配が飽和することで計算精度が低下すると考えられる。
図8は磁化ベクトルを示す説明図である。図8に示すように磁性体は、磁化ベクトルを持つ原子が約1Åの距離を隔てて並び、隣接する磁化ベクトルの成す角は小さい。本実施形態では、数値計算において計算機資源の制約上、メッシュ間隔を数nm〜と10倍以上大きくする。ここで小さな距離δxだけ離れた位置の磁化ベクトルmの値を取得できれば、より高精度に数30で示す磁化ベクトルの空間勾配を計算でき、結果的により高精度に交換結合による磁界を計算できる。従って、着目する磁化の近傍δxだけ離れた磁化ベクトルを算出し、その磁化ベクトルを用いて磁化ベクトルの勾配(交換結合による磁界)を計算する必要がある。
Figure 2016207035
図9は補間磁化ベクトルを示す説明図である。CPU11は、記憶部15から磁化ベクトルmi(第1磁化ベクトル)及び隣接する磁化ベクトルmj(第2磁化ベクトル)を読み出す。CPU11は、図9に示すように、磁化ベクトルmiと隣接する磁化ベクトルmjとの始点を結ぶ直線上に始点を有し、磁化ベクトルmiと隣接する磁化ベクトルmjと同一面内を向く近傍の磁化ベクトルm*(補間磁化ベクトル)を生成する。図9の例ではX軸及びY軸で規定される面内に磁化ベクトルm*が生成される。
CPU11は磁化ベクトルmiと隣接する磁化ベクトルmjとの間のなす角度αに基づき補間磁化ベクトルを生成する。具体的には、CPU11は、数31で示すように、近傍の磁化ベクトルm*の角度αを線形補間して算出する。なお、本実施形態においては単位磁化ベクトルmi、単位磁化ベクトルmj及び近傍の単位磁化ベクトルm*を用いる例を挙げて説明するが、磁化ベクトルm*の大きさは磁化ベクトルmi及び磁化ベクトルmjの平均値としても良い。
Figure 2016207035
基準の磁化ベクトルmiと隣接の磁化ベクトルmjはXY面内に存在すると仮定し、基準の磁化ベクトルと近傍の磁化ベクトルm*を用いて勾配を計算すると、数32で表すことができる。
Figure 2016207035
磁化ベクトルmiを回転させる力は磁化ベクトルmiに対し垂直方向の成分であるため、垂直成分となるY軸成分をグラフ化する。図10は補間磁化ベクトルとの対比を示すグラフである。横軸は2つの磁化ベクトルの成す角θ、縦軸は磁化ベクトルの勾配である。実線で、従来の手法、点線で中間磁化、一点鎖線で角度補間の手法で計算した磁化ベクトルの勾配のY軸成分を示す。
このように、角度補間を用いることで、磁化ベクトルの成す角が大きくなった場合でも、磁化ベクトルの勾配が減衰しない。回転を仮定するなら微分Δxの位置に依らずに勾配は一定であるので、角度補間は理論的に正しい。つまり、角度補間を用いることで交換結合による磁界をさらに高精度に計算することが可能となる。
図11は補間磁化ベクトルの生成処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は、記憶部15から磁化ベクトルmi及び磁化ベクトルmjを読み出す(ステップS111)。なお、ステップS111ではXY平面内を向く単位磁化ベクトルmi及び単位磁化ベクトルmjを用いるものとする。CPU11は、磁化ベクトルmi及び磁化ベクトルmjの始点を結ぶ直線上の位置に補間磁化ベクトルm*の始点を決定する(ステップS112)。なお、始点の位置の決定処理については後述する。CPU11は、磁化ベクトルmi及び磁化ベクトルmjがなす角度を算出する(ステップS113)。なお、角度は磁化ベクトルmiを基準に時計回転方向であるものとする。
CPU11は、磁化ベクトルmi及び磁化ベクトルmjの始点位置と、ステップS112で決定した始点位置と、算出した角度に基づき、XY平面における補間磁化ベクトルm*の角度を決定する(ステップS114)。これにより、交換結合による磁界をさらに高精度で計算することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2は、線形陰解法に角度補間した磁化ベクトルを適用する形態に関する。図12は磁化ベクトルを示す説明図である。線形陰解法に補間磁化ベクトルを適用する際に、着目する磁化ベクトルmiに隣接する磁化ベクトルmjを回転させて磁化ベクトルmiの近傍に近づける。この近傍の磁化ベクトルをm*とする。CPU11は、記憶部15から、時刻nの磁化ベクトルmi nと磁化ベクトルmj nを読み出す。CPU11は、記憶部15から数33を読み出し、時刻nの磁化ベクトルmi nと磁化ベクトルmj nの成す角αを算出する。CPU11は記憶部15から数34を読み出し、時刻nの磁化ベクトルmi nと磁化ベクトルmj nに対して垂直な単位ベクトルtを算出する。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
CPU11は、角度αに応じて距離δxを算出する。具体的な算出手順は以下のとおりである。角度補間では、隣接の磁化ベクトルを着目する磁化ベクトルに近づけることで勾配の計算精度を上げられる。しかし、近づけすぎる(δx → 0)と連立方程式の非対角成分(隣接の磁化ベクトルによる寄与)が大きくなり、計算が不安定または収束の反復回数が増加してしまうという問題が発生する。そこで、磁化ベクトルの成す角を基にして好ましいδxを予め計算する。このδxの値は、勾配計算の精度を保ちながら可能な限り大きくする必要がある。
図13は磁化ベクトルを示すグラフである。横軸は着目する磁化ベクトルに隣接する仮想的な磁化ベクトルの位置δx、縦軸が磁化ベクトルの勾配を示す。隣接する磁化ベクトルの位置を1として、位置δxにおいて補間された磁化ベクトルをm*とする。この磁化ベクトルm*は“角度補間(実線で示すA1〜A6)”または“ベクトル補間(点線で示すB1〜B6)”で計算される。真の磁化ベクトルの勾配の値は、角度補間のδx→0とする値である。ベクトル補間は、中間の位置δx=0.5が最も値が大きく精度も良い。角度補間はδx→0が真の勾配の値であるが、角度αが小さいほどこのδxを大きくしても勾配計算の精度は維持される。
2つの磁化ベクトルが平行または反平行に近い場合には、2つのベクトルに垂直なベクトルを計算することが困難となる。また、平行の場合の勾配は従来の計算方法で十分精度よく計算できる。そこで、本実施形態では予め指定した範囲内にαの値がある場合に線形陰解法に対し角度補間を適用する。
CPU11は、α_min<α<α_maxの時に線形陰解法に角度補間を適用するため、まずα_minとα_maxの値を設定する(フィルタリング)。なお、各パラメータは以下のとおりである。
n:時間積分のステップ数
α_min:角度補間を使用するときの2つの磁化ベクトルの成す角αの下限値
α<α_minの時には従来手法を使用
α_max:角度補間を使用するときの2つの磁化ベクトルの成す角αの上限値
α_max<αの時には従来手法を使用
δx_min:δxの下限値である。αの1次式で表現されるδxをαから算出する際に、δx<δx_minの場合にはδx=δx_minとする。
δxA:グラフ上の位置Aのδxの値
αA:グラフ上の位置Aのαの値
δxB:グラフ上の位置Bのδxの値
αB:グラフ上の位置Bのαの値
CPU11は、Δxが小さい場合、収束が悪化するため、予め最小となるδx_minの値を設定する。CPU11は、図13で示すグラフの計算結果に基づき、αA=80degでδxA=0.3(位置A)、αB=170degでδxB=0.0(位置B)となるようにδxとαの関係を決定する。また、δx_min=0.1とする。CPU11は、当該2組の角度及び距離の組合せに基づき、角度αがこの2点を通過する直線を、数35に示すように生成する。
Figure 2016207035
これにより最小値を考慮してαの関数で表現した場合、数36で表現することができる。
Figure 2016207035
続いて、CPU11は、δxの値を用いて数37で示す回転行列Tを生成する。
Figure 2016207035
回転行列Tは着目する磁化ベクトルmi n+1に対する隣接の磁化ベクトルmj n+1を回転軸tjに対して角度α(1.0-δx)だけ回転させる行列とする。つまり、回転行列Tは時刻n+1の磁化ベクトルmj n+1に乗じて、磁化ベクトルmi n+1に近づける行列とする。ここで、着目する磁化ベクトルmi n+1を回転してm*,n+1とするのでは、計算の安定化に寄与できない。隣接の磁化ベクトルに乗じて近傍の磁化ベクトルm*,n+1を構築することで線形陰解法の特徴である“時間刻みの増加”が可能になる。
数38は、行列Tを用いて磁化ベクトルmj n+1を磁化ベクトルmi n+1の近傍の磁化ベクトルm*,n+1に近づける変換式である。CPU11は数38の式を読み出し、行列T及び磁化ベクトルmj n+1を乗じ近傍の磁化ベクトルm*,n+1を算出する。
Figure 2016207035
これにより、近傍の磁化ベクトルm*を時刻n+1の隣接磁化ベクトルmj n+1で表現できることから、角度補間に線形陰解法を適用することができる。以上より、角度補間を用いた交換結合磁界は数39で表すことができる。
Figure 2016207035
数39の右辺第2項は、仮想的な磁化ベクトルm*,n+1を隣接の磁化ベクトルmj n+1で表現した項である。安定状態に収束する過程ではmnはmn+1と等しくなるので、時刻nの磁化ベクトルを用いて回転行列Tの回転軸を計算しても収束後の計算精度に問題は発生しない。従来手法では要素iと要素jの交換結合の係数行列は同じであった。しかし、角度補間を用いた要素iと要素jの交換結合の係数行列は相違する。そのため、要素iの交換結合の係数行列をGi,ex、要素jの交換結合の係数行列をGj,exとする。なお、GanとFi従来手法とは同じ値である。
数39により係数は数40及び数41で表すことができる。
Figure 2016207035
Figure 2016207035
これにより角度補間を用いた連立方程式は数42で表すことができる。
Figure 2016207035
全体の連立方程式の作成方法について説明する。係数行列の説明では、要素iとそれに隣接する要素jの関係を用いた。実際には、要素はメッシュの数だけ存在するため、要素に割り当てる磁化ベクトルの数はメッシュの数だけ存在する。以下では、要素に1〜6までの番号が割り振られた6個の要素に対する連立方程式の作成手順を説明する。
数41は、要素iの隣接要素jを考慮した要素iに対する方程式である。
図14は磁化ベクトルを示す説明図である。図14の全ての要素の磁化ベクトルに対して連立方程式を作成する方法を示す。6個の要素に対する磁化ベクトルの連立方程式の数は、6×3=18個となるが、磁化ベクトルで連立方程式を表現すると連立方程式の数は6個となる。以下では表記を簡単にするため、磁化ベクトルを未知数として連立方程式を作成する。
miでをベクトルで表現した連立方程式は数43で表すことができる。
Figure 2016207035
連立方程式は、要素iに対して隣接する全ての要素jの組み合わせを考慮して和を求める。例えば、要素1の隣接要素は2、4であるため、1行目の係数行列Aは、A11、A12、A14が非ゼロとなり、それ以外は0となる。以下同様に各要素の隣接関係を用いて連立方程式を作成すると数44となる。
Figure 2016207035
ここでA11、A12、A14の具体的な値はそれぞれ数45で表すことができる。
Figure 2016207035
係数行列Aを一般化すると数46で表すことができる。
Figure 2016207035
要素の数がN個の場合には、上記手法により、磁化ベクトルの各成分を未知数とする3N×3Nのサイズの連立方程式を作成する。
図15及び図16は交換結合磁界の算出手順を示すフローチャートである。CPU11は、パラメータを初期化する(ステップS151)。具体的には、CPU11は、nは0とし、ε,αmax,αmin,δx_min,αA,δxAB,δxBに予め定められた値を設定する。CPU11は、磁化ベクトルを設定する(ステップS152)。CPU11は、隣接する磁化ベクトルを取得する。CPU11は、数33を参照し、これら隣接する磁化ベクトルの成す角αを算出する(ステップS153)。
CPU11は、算出したαがステップS151で初期化したαの最小値より大きく、かつ、αの最大値より小さいか否かを判断する(ステップS154)。CPU11は、初期化したαの最小値より大きく、かつ、αの最大値より小さいと判断した場合(ステップS154でYES)、処理をステップS155へ移行させる。CPU11は、ステップS151で初期化した2組の距離及び角度(αA,δxAB,δxB)に基づき、定義される一次数(数35参照)を記憶部15から読み出す(ステップS155)。
CPU11は、数35及び数36を参照し、角度αに基づき、最適なδxを算出する(ステップS156)。CPU11は、数34を参照し、時刻nにおける相互に隣接する磁化ベクトルに基づき、回転軸を算出する(ステップS157)。CPU11は、数37を参照し、δxを用いて回転行列Tを算出する(ステップS158)。
CPU11は、数38を参照し、時刻nよりも後の時刻n+1の補間磁化ベクトルを算出する(ステップS159)。CPU11は、数39を参照し回転行列Tを用いて交換結合磁界を算出する(ステップS161)。CPU11は、その後処理をステップS163に移行する。CPU11は、初期化したαの最小値より大きく、かつ、αの最大値より小さいと判断しない場合(ステップS154でNO)、処理をステップS162へ移行させる。
CPU11は、数13を参照し、従来の交換結合磁界を算出する(ステップS162)。CPU11は、その後処理をステップS163へ移行させる。CPU11は、数40〜42を参照し、線形陰解法の係数行列(Gan, Gi,ex, Gj,ex)を生成する(ステップS163)。
CPU11は、磁化ベクトルの全ての要素について上述した処理を終了したか否かを判断する(ステップS164)。CPU11は、終了していないと判断した場合(ステップS164でNO)、処理をステップS153へ移行させる。CPU11は、終了したと判断した場合(ステップS164でYES)、処理をステップS165へ移行させる。CPU11は、数43〜46を参照し、連立方程式G{mn+1}=Fを生成する(ステップS165)。
CPU11は、連立方程式を解くことにより磁化ベクトルmn+1=G-1Fを算出する(ステップS166)。CPU11は、磁化ベクトルの残差dmn+1=max|mn+1-mn|を算出する(ステップS167)。CPU11は、残差がステップS151で初期化したεよりも小さいか否かを判断する(ステップS168)。CPU11は、小さくないと判断した場合(ステップS168でNO)、処理をステップS169へ移行させる。CPU11は、時刻nをインクリメントし時刻nよりも後の時刻n+1とする(ステップS169)。CPU11は、その後処理をステップS153に戻す。CPU11は、小さいと判断した場合(ステップS168でYES)、処理を終了する。
図17は実験に用いたメッシュを示す説明図である。実施形態における効果を確認するために、メッシュサイズに対する保磁力を計算する。そして、保磁力のメッシュサイズ依存性の低下を確認する。計算には、6面体メッシュおよび4面体メッシュを使用する。そして、6面体メッシュ及び4面体メッシュのメッシュ依存性の低下を確認する。計算には線形陰解法を用いて、交換結合の計算に“従来手法”、および“角度補間”を適用して比較する。なお、6面体メッシュ及び4面体メッシュそれぞれについて図17のとおり8つのタイプを用意した。各磁石メッシュ及び粒界層メッシュは図17に示すとおりである。なお、タイプ7の粒界層メッシュはサイズ9で作成することができないため、サイズ6としている。以下では、磁石のメッシュサイズをメッシュサイズという。
図18は6面体における保持力の変化を示すグラフであり、図19は4面体における保持力の変化を示すグラフである。横軸はメッシュ幅を示し単位はnmである。縦軸は保持力であり、単位はA/mである。図18及び図19に示すとおり、保磁力Hcは、実線で示す角度補間がメッシュ幅に対する依存性が、点線で示す従来手法よりも小さいことが理解できる。従って、線形陰解法に対して角度補間を適用することで、保磁力Hcの計算精度を安定させることが可能となる。また、メッシュサイズを大きく(約2倍)することで計算速度を向上させることが可能となる。このように、線形陰解法により時間刻みを大きくすることで、計算の高速化(10〜100倍の高速化)を図ることができる。さらに、補間ベクトルを用いることで、計算精度を高めることが可能となる。また、線形陰解法に補間ベクトルを適用することで、さらなる計算の高速化を図ることが可能となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
図20は上述した形態のコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15Pを実行することにより、コンピュータ1は以下のように動作する。取得部201は、第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得する。生成部202は、取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する。読み出し部203は、線形陰解法の交換結合磁界を算出する場合に、前記第1磁化ベクトルの始点と生成した補間磁化ベクトルの始点との距離、及び、前記角度の関係を示す一次式を読み出す。
図21は実施の形態3に係るコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。コンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、メモリーカード、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図21に示すコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したコンピュータ1として機能する。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の実施の形態1から3を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得する取得部と、
取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する生成部と
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記生成部は、
前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの成す角度に基づき、補間磁化ベクトルを生成する
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
線形陰解法の交換結合磁界を算出する場合に、前記第1磁化ベクトルの始点と生成した補間磁化ベクトルの始点との距離、及び、前記角度の関係を示す一次式を読み出す読み出し部
を備える付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記一次式は2組の距離及び角度に基づき導出する
付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
線形陰解法の交換結合磁界を算出する場合に、前記第1磁化ベクトルの第2磁化ベクトルに対する回転行列を算出する算出部
を備える付記2から4のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記6)
第1時刻における第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルに基づき、前記回転行列の回転軸を算出する回転軸算出部
を備える付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記生成部は、
前記回転行列を、第1時刻よりも後の第2時刻における第2磁化ベクトルに乗じることで、前記第2時刻における補間磁化ベクトルを生成し、
生成した補間磁化ベクトルに基づき、線形陰解法の交換結合磁界を算出する交換結合磁界算出部
を備える付記6に記載の情報処理装置。
(付記8)
第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得し、
取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記9)
第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得し、
取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
1 コンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
10A 読み取り部
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時計部
201 取得部
202 生成部
203 読み出し部
N 通信網

Claims (5)

  1. 第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得する取得部と、
    取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する生成部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記生成部は、
    前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの成す角度に基づき、補間磁化ベクトルを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 線形陰解法の交換結合磁界を算出する場合に、前記第1磁化ベクトルの始点と生成した補間磁化ベクトルの始点との距離、及び、前記角度の関係を示す一次式を読み出す読み出し部
    を備える請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得し、
    取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  5. 第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルを取得し、
    取得した第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルの始点を結ぶ直線上に始点を有し、前記第1磁化ベクトル及び第2磁化ベクトルと同一面内を向く補間磁化ベクトルを生成する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
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